JP3634125B2 - ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機などの伝動機構に、潤滑や変速制御の目的で用いられるポンプの改良提案に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これらの用途に用いられるポンプとしては、内接歯車型式のポンプが知られている。
【0003】
この内接歯車ポンプは、特開平7−151065号公報に記載されているように構成する。
つまり図6および図7に示すように、ポンプハウジング1内にアウタギア2を回転自在に収納して具え、該アウタギアの内部に偏心配置されてその内歯に噛合するインナギア3を設ける。
そして、インナギア3とアウタギア2との間の非噛合隙間に、これらギアを軸線方向に支えるポンプハウジング1の底面1aから突出したクレッセント4を介在させ、これによりポンプ効率を高める。
【0004】
ポンプ作用に当たっては、インナギア3を図6に矢印で示す方向へ回転駆動し、アウタギア2を同じく矢印で示す方向へ回転させる。
この回転に伴って、インナギア3およびアウタギア2の歯溝により画成される各ポンプ室は順次、ギア回転方向遅れ側におけるクレッセント4の端部近くにおいてポンプハウジング1に形成した吸入ポート(図示せず)、およびギア回転方向進み側におけるクレッセント4の端部近くにおいてポンプハウジング1に形成した吐出ポート(図7に5で示す)を通過し、
各ポンプ室は吸入ポート通過時にこれから流体を補給され、吐出ポート5に連通する時これに流体を吐出して、所定のポンプ作用を行う。
【0005】
かかるポンプ作用中、インナギア3およびアウタギア2の回転速度が低い低回転時は、インナギア3およびアウタギア2の歯溝(ポンプ室)の圧力が時間的な余裕もあって吸入ポートから吐出ポートに向かうにつれて着実に上昇し、問題を生ずることがないものの、
インナギア3およびアウタギア2の回転速度が速い高回転時は、歯溝(ポンプ室)の圧力上昇がインナギア3およびアウタギア2の回転に対して遅れ気味となる結果、歯溝(ポンプ室)の先行歯がクレッセント4を通過して歯溝(ポンプ室)を吐出ポート5に連通し始めた時、高圧になっている吐出ポート5から歯溝(ポンプ室)への急激な流体の流れを発生させ、所謂キャビテーションに伴うノイズや、エロージョン(壊食)の問題が生ずるのを免れなかった。
【0006】
これがため従来、前記の公報にも記載されているが、図6および図7に示すように、吐出ポート5に近いクレッセント4の突出隅角部を切り欠いて切欠き面6を設定し、歯溝(ポンプ室)の先行歯がクレッセント4を通過し終える前から歯溝(ポンプ室)を吐出ポート5に通じさせ始め、その後に連通開度を徐々に増大させるようにし、
これにより、高回転時における上記キャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)の問題を解消することを狙った技術思想が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の対策によってもなお、以下に説明する問題があることを確かめた。
つまり、クレッセント4の吐出ポート側の端部における突出隅角部に単一の切欠き面6を設けるというだけでは、当該切欠き面のギア回転方向における長さWを長くするとポンプ効率の低下を招くためにこれを長くするには限界があり、かかる制約の上で、切欠き面6が略クレッセント4の全高に及ぶようにするには、インナギア3およびアウタギア2の回転面に対する切欠き面6の傾斜角θを大きくせざるを得ない。
【0008】
この場合、インナギア3およびアウタギア2の歯溝(ポンプ室)の圧力は、歯溝の先行歯が順次、図6にDで示すクレッセント進入位置から、同図にEで示すクレッセント通過位置を経て、同図にFで示すクレッセント退出位置を通過する過程を追って説明すると、
低回転時、圧力上昇に時間的な余裕があることから、図8にaによって示すごとくD〜F間のクレッセント域でも徐々に上昇するが、
高回転時は同図にbで示すごとく、圧力上昇が間に合わず、E位置に至って始めて圧力が上昇し始める。
そしてE位置以後、傾斜角θの上記大きさ故に、インナギア3およびアウタギア2の歯溝(ポンプ室)の圧力は急激に上昇して衝撃波を発生し、キャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)の問題を解消するといった目的を達成することができない。
【0009】
従って、インナギア3およびアウタギア2の回転面に対する切欠き面6の傾斜角θは、図7に示すように切欠き面6がクレッセントの全高に及ばないこととなっても、或る程度小さくすることが不可欠である。
ところでこの場合、当該傾斜角θに応じた図7にαで示す領域におけるキャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)は回避することができるも、これより吐出ポート5に近い領域βにおけるキャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)を回避することができない。
付言すれば、従来の対策では如何にしても、吐出ポート5に近い領域βにおけるキャビテーションの問題をも確実に生じなくすることができなかった。
【0010】
請求項1に記載の第1発明は、クレッセント付き内接歯車ポンプにおいて,切欠き面の長さに前記の制約があっても、吐出ポートに近い領域まで確実にキャビテーションの問題を生じなくし得るよう構成して、上記の問題を解消可能にしたポンプを提案することを目的とする。
【0011】
請求項2に記載の第2発明は、上記の問題解決を確実に実現する構成を提案することを目的とする。
【0012】
請求項3に記載の第3発明は、第1発明または第2発明を安価に実現するポンプの構成を提案することを目的とする。
【0013】
請求項4に記載の第4発明は、第1発明または第2発明の目的を一層きめ細かく実現するポンプの構成を提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明は、
ポンプハウジング内で回転駆動される、相互に噛合したインナギアおよびアウタギアを具え、これらインナギアとアウタギアとの間の非噛合隙間に、該インナギアおよびアウタギアを軸線方向に支える前記ポンプハウジングの底面から突出したクレッセントを介在させ、該インナギアおよびアウタギアにより画成されたポンプ室が、インナギアおよびアウタギアの回転に伴い順次、吸入ポートおよび吐出ポートを通過してポンプ作用を生起するようにした内接歯車ポンプにおいて、
上記吐出ポートの壁面に連なる上記クレッセントの端縁上の箇所と、上記ポンプハウジングの底面から遠いクレッセントの側縁上の箇所との間に延在させて、ポンプハウジング底面から突出したクレッセントに、上記ポンプ室が吐出ポートに到達する直前に該ポンプ室を吐出ポートに通じさせるための切欠き面を形成し、
該切欠き面を、インナギアおよびアウタギアの回転方向に連なる3個以上の面で構成すると共に、これら構成面のインナギア回転面およびアウタギア回転面に対する傾斜角を吐出ポートに近いものほど大きくしたことを特徴とするものである。
【0015】
第2発明のポンプは、第1発明のポンプにおいて、上記クレッセントの端縁上の箇所を、該クレッセント端縁とポンプハウジングの底面との交差部としたことを特徴とするものである。
【0016】
第3発明のポンプは、上記第1発明または第2発明において、
上記切り欠き面を3個以上の平坦な面の組み合わせで構成したことを特徴とするものである。
【0017】
第4発明のポンプは、上記第1発明または第2発明において、
上記切り欠き面を所定の曲率をもって延在する円弧面で構成したことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の効果】
インナギアおよびアウタギアをポンプハウジング内で回転駆動させると、これらインナギアおよびアウタギアにより画成されたポンプ室が順次、吸入ポートおよび吐出ポートを通過してポンプ作用を行うことができる。
ところで第1発明においては、ポンプ室が吐出ポートに到達する直前に、上記切欠き面が当該ポンプ室を吐出ポートに通じさせ、ポンプ室を前もって圧力上昇させる。
【0019】
そして上記切欠き面を、吐出ポートの壁面に連なるクレッセントの端縁上の箇所と、前記ポンプハウジングの底面から遠いクレッセントの側縁上の箇所との間に延在して、インナギアおよびアウタギアの回転方向に連なる3個以上の面で構成すると共に、これら構成面のインナギア回転面およびアウタギア回転面に対する傾斜角を吐出ポートに近いものほど大きくしたことから、
上記の圧力上昇を、高回転時であっても徐々に行わせることができて、キャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)の問題を解消することができると共に、
切欠き面のインナギア回転方向およびアウタギア回転方向における長さ、およびインナギア回転面およびアウタギア回転面に対する傾斜角に前記した制約があっても、当該切欠き面を吐出ポートに近い領域まで延在させることができ、従って吐出ポートに近い領域まで確実に、上記キャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)に関する問題解決を実現し得る。
【0020】
第2発明においては、上記クレッセントの端縁上の箇所を、該クレッセント端縁とポンプハウジングの底面との交差部としたことから、
吐出ポート側における切欠き面の縁が吐出ポートの開口縁に一致することとなり、上記キャビテーションノイズや、エロージョン(壊食)に関する問題解決を一層確実に実現することができる。
【0021】
第3発明においては、上記切り欠き面を3個以上の平坦な面の組み合わせにより構成したため、当該切欠き面の加工が容易で、安価に第1発明または第2発明の目的を達成することができる。
【0022】
第4発明においては、上記切り欠き面を所定の曲率をもって延在する円弧面で構成したから、第1発明または第2発明の目的を一層きめ細かく実現して如何なる要求にも応えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1乃至図4は、本発明の参考例になる自動変速機用の内接歯車ポンプで、図中、図6および図7におけると同様の部分を同一符号にて示す。
図1および図2に明示するように、ポンプハウジング1内にアウタギア2を回転自在に収納して設け、このアウタギアの内部に偏心配置されてその内歯に噛合するインナギア3を設け、これらのポンプ要素を、ポンプハウジング1の開口部に被せて取着したポンプカバー7でポンプハウジング1内に封入する。
【0024】
インナギア3とアウタギア2との間の非噛合隙間に、これらギアを軸線方向に支えるポンプハウジング1の底面1aから突出したクレッセント4を介在させ、これにより、後述のポンプ作用中における効率を高めるようにする。
【0025】
ポンプハウジング1には更に、図3に明示するように吐出ポート5および吸入ポート8を底面1aに開口させて形成し、吐出ポート5をインナギア3およびアウタギア2間の吐出域と、ポンプハウジング1の外部との間に延在させ、吸入ポート8をインナギア3およびアウタギア2間の吸入域と、ポンプハウジング1の外部との間に延在させる。
【0026】
そして図3および図4に明示するように、吐出ポート5に近いクレッセント4の端部における突出隅角部を切り欠いて2個の連続した平坦面9,10よりなる切欠き面を形成し、これにより、インナギア3およびアウタギア2の歯溝により画成されるポンプ室を、吐出ポート5に到達する直前から吐出ポート5に通じさせるようにする。
ここで、インナギア3およびアウタギア2の回転方向(クレッセント4の長手方向)における切欠き面9,10の合計長さWは、当該切り欠き面の形成によるポンプ効率の低下が問題にならない範囲で最も長い値とし、この長さWを適切に配分して決めた長さW1 の範囲に平坦切欠き面9を、また、長さW2 の範囲に平坦切欠き面10をそれぞれ延在させる。
【0027】
しかして、後者の平坦切欠き面10はいずれにしても、ポンプハウジング底面1aの近くまで、好ましくは図4に示すごとく、吐出ポート5に連なるクレッセント4の端縁とハウジング底面1aとの交差部まで延在させ、これにより切欠き面9,10を、クレッセント4の略全高に亘り延在させる。
なお、インナギア3およびアウタギア2の回転面に対する平坦切欠き面9および平坦切欠き面10の傾斜角θ1 ,θ2 は、吐出ポート5に近い平坦切欠き面10の傾斜角θ2 の方が平坦切欠き面9の傾斜角θ1 よりも大きくなるように決定することとする。
【0028】
ポンプ作用に当たっては、インナギア3を図1に矢印で示す方向へ回転駆動し、アウタギア2を同じく矢印で示す方向へ回転させる。
この回転に伴って、インナギア3およびアウタギア2の歯溝により画成される各ポンプ室は順次、ギア回転方向遅れ側におけるクレッセント4の端部近くにおいてポンプハウジング1に形成した吸入ポート8、およびギア回転方向進み側におけるクレッセント4の端部近くにおいてポンプハウジング1に形成した吐出ポート5を通過する。
これにより各ポンプ室は吸入ポート8に通過する時これから流体を補給され、吐出ポート5に連通する時これに流体を吐出して、所定のポンプ作用を行う。
【0029】
かかるポンプ作用中、インナギア3およびアウタギア2の回転速度が低い低回転時なら、切欠き面9,10の設置がなくても、インナギア3およびアウタギア2の歯溝(ポンプ室)の圧力は時間的な余裕があることから、図8にaで示すように吸入ポート8から吐出ポート5に向かうにつれて着実に上昇し、キャビテーションに伴うノイズや、エロージョン(壊食)の問題を生ずることがない。
【0030】
ここで、インナギア3およびアウタギア2の回転速度が速い高回転時のポンプ作用について説明するに、この高回転時は、歯溝(ポンプ室)の圧力上昇がインナギア3およびアウタギア2の回転に対して遅れ気味となる結果、歯溝(ポンプ室)の先行歯が図3のD位置からE位置に達するまでの間は、図8にcで示すように歯溝(ポンプ室)の圧力があまり上昇し得ない。
そして、歯溝(ポンプ室)の先行歯が図3のE位置を通過することで切欠き面9により歯溝(ポンプ室)が吐出ポート5に連通し始めたところで該歯溝(ポンプ室)の圧力は、高圧になっている吐出ポート5からの流体流を受けて図8にcで示すごとくに本格的な上昇を開始する。
【0031】
ところで、切欠き面9の傾斜角θ1 が小さいことから、歯溝(ポンプ室)の吐出ポート5に対する連通度増大割合も低く、当該歯溝(ポンプ室)の圧力上昇は図8にcで示すように比較的ゆるやかなものとなる。
従って、歯溝(ポンプ室)に衝撃波が発生することがなくて、キャビテーションノイズや、図4の対応領域αにおけるエロージョン(壊食)の発生を解消することができる。
【0032】
そして、歯溝(ポンプ室)の先行歯が切欠き面10を通過している間はその傾斜勾配θ2 の大きさ故に、歯溝(ポンプ室)の吐出ポート5に対する連通度増大割合が高くなるも、既に当該歯溝(ポンプ室)の圧力上昇が進行していることから、歯溝(ポンプ室)に衝撃波を生ずることはなく、その内部圧力は以後も図8にcで示すように滑らかに上昇して、キャビテーションに伴うノイズや、図4の対応領域βにおけるエロージョン(壊食)の発生を解消することができる。
【0033】
ところで、吐出ポート5に近い側の切欠き面10の傾斜角θ2を他方の切欠き面9の傾斜角θ1よりも大きくしたから、これら切り欠き面の形成長さWに前記の制約があっても、歯溝(ポンプ室)の内部圧力を図8にcで示すように滑らかに上昇させ得る切欠き面9,10の傾斜角でありながら、切欠き面9,10をクレッセント4の略全高に亘って延在させ得て、吐出ポート5に極く近い図4の領域βのエロージョン(壊食)も確実に防止することができる。
【0034】
なお、上記した参考例においては、クレッセント4に設ける切欠き面を2個の平坦切欠き面9,10で構成したが、本発明においては図5に示すように3個の平坦切欠き面11,12,13(傾斜角はθ3>θ2>θ1)で構成してもよいし、勿論それよりも多くの平坦切欠き面で構成することができる。
そして、平坦切欠き面11,12,13を3個以上にする場合、その数が多いほど歯溝(ポンプ室)の圧力上昇が滑らかになると共に、前記実施の形態で説明した作用効果を一層きめ細かく達成することができる。
【0035】
更に図示はしなかったが、クレッセント4に設ける切欠き面を平坦切欠き面で構成する代わりに、所定の曲率で延在する円弧面で構成してもよい。
この場合、切欠き面の形成が平坦切欠き面ほど容易ではないが、その反面、歯溝(ポンプ室)の圧力上昇を究極的に滑らかにし得ると共に、前記実施の形態で説明した作用効果を究極的にきめ細かく達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる自動変速機用のオイルポンプを示す、一部破断正面図である。
【図2】図1のA−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す自動変速機用オイルポンプの断面図である。
【図3】同オイルポンプのポンプハウジングを、内部からインナギアおよびアウタギアが除去された状態で示す正面図である。
【図4】図3のB−B線上で断面とし、矢の方向に見てクレッセントの要部を示すポンプハウジングの要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す、図4と同様なポンプハウジングの要部断面図である。
【図6】従来の自動変速機用オイルポンプの内部を、ポンプカバーが除去された状態で示す正面図である。
【図7】図6のC−C線上で矢の方向に見て示す、ポンプハウジングの詳細断面図である。
【図8】本発明により構成した内接歯車ポンプにおけるギア歯回転位置と、歯溝内における圧力との関係を、従来型オイルポンプのそれと比較して示す動作タイムチャートである。
【符号の説明】
1 ポンプハウジング
2 アウタギア
3 インナギア
4 クレッセント
5 吐出ポート
7 ポンプカバー
8 吸入ポート
9 平坦切欠き面
10 平坦切欠き面
11 平坦切欠き面
12 平坦切欠き面
13 平坦切欠き面
Claims (4)
- ポンプハウジング内で回転駆動される、相互に噛合したインナギアおよびアウタギアを具え、これらインナギアとアウタギアとの間の非噛合隙間に、該インナギアおよびアウタギアを軸線方向に支える前記ポンプハウジングの底面から突出したクレッセントを介在させ、該インナギアおよびアウタギアにより画成されたポンプ室が、インナギアおよびアウタギアの回転に伴い順次、吸入ポートおよび吐出ポートを通過してポンプ作用を生起するようにした内接歯車ポンプにおいて、
前記吐出ポートの壁面に連なる前記クレッセントの端縁上の箇所と、前記ポンプハウジングの底面から遠い前記クレッセントの側縁上の箇所との間に延在させて、前記ポンプハウジング底面から突出したクレッセントに、前記ポンプ室が吐出ポートに到達する直前に該ポンプ室を吐出ポートに通じさせるための切欠き面を形成し、
該切欠き面を、インナギアおよびアウタギアの回転方向に連なる3 個以上の面で構成すると共に、これら構成面のインナギア回転面およびアウタギア回転面に対する傾斜角を吐出ポートに近いものほど大きくしたことを特徴とするポンプ。 - 請求項1に記載のポンプにおいて、前記クレッセントの端縁上の箇所を、該クレッセント端縁と前記ポンプハウジングの底面との交差部としたことを特徴とするポンプ。
- 請求項1または2に記載のポンプにおいて、前記切り欠き面を3個以上の平坦な面の組み合わせにより構成したことを特徴とするポンプ。
- 請求項1または2に記載のポンプにおいて、前記切り欠き面を所定の曲率をもって延在する円弧面で構成したことを特徴とするポンプ。
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JP23220497A JP3634125B2 (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | ポンプ |
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Family Applications (1)
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