JP3842329B2 - A/dコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置上に形成されるA/Dコンバータに関する。
近年のワンチップマイクロコントローラ等に内蔵されるA/Dコンバータには、デジタル信号処理の高速化に伴い、A/D変換の高速化と同時に高い変換精度を要求されている。そのため、変換時間がより短く、より高精度なA/Dコンバータを実現させる必要がある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のワンチップマイクロコントローラに内蔵されるA/Dコンバータを図5に示す。図5(a)に示すように、A/Dコンバータ50は、制御回路51、マルチプレクサ52、A/D変換部53、変換値レジスタRX0及び設定レジスタRZ0を備える。
【0003】
設定レジスタRZ0は図5(b)に示すように、変換する端子AINXを指定するためのデータを記憶する端子レジスタRZ01、A/D変換を起動させるためのデータを記憶する起動レジスタRZ02、A/D変換の停止を示す停止レジスタRZ03、CPU55に対する割込要求の出力を指定するためのデータを記憶する割込レジスタRZ04、A/D変換が終了したことを示すデータを記憶する終了レジスタRZ05の5つのレジスタを備えている。設定レジスタRZ0の各レジスタRZ01〜RZ05には実際のA/D変換処理に先立ってCPU55によってデータが設定される。
【0004】
制御回路51は端子レジスタRZ01のデータに基づいてマルチプレクサ52に選択信号SL1〜SL4を出力することによってA/D変換する端子(チャネル)を指示する。また、制御回路51は起動レジスタRZ02のデータに基づいてA/D変換部53に制御信号STを出力することによってA/D変換部53にA/D変換を行わせる。また、制御回路51はA/D変換が終了すると、割込レジスタRZ04のデータに基づいてCPU55に対して割込要求S1を出力する。
【0005】
マルチプレクサ52は、複数チャネルのアナログ入力端子(図5では4つのアナログ入力端子AIN1〜AIN4)を備えており、制御回路51から出力される選択信号SL1〜SL4に基づいていずれか1つのアナログ入力端子を選択し、その選択した入力端子のアナログ信号をA/D変換部53に出力する。
【0006】
A/D変換部53はマルチプレクサ52から出力されたアナログ信号をサンプルホールドし、そのホールドしたアナログ信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を変換値レジスタRX0に格納する。
【0007】
CPU55が変換値レジスタRX0に格納されたデジタル信号をリードすると、1回のA/D変換が終了する。
さて、上記のように構成されたA/Dコンバータ50を使用したA/D変換において、精度の高い変換値を得るために、同一のチャネルにおいてA/D変換を複数回行い、その複数回の変換結果の平均を求め、その平均値を最終的な変換結果とする方法がある。図6はこの方法において変換結果を得るためのタイムチャートを示す。
【0008】
1回目のA/D変換において、CPU55によるA/D変換の指示T1がなされ、A/D変換部53によるアナログ信号のサンプリング及びデジタル信号への変換が行われる。続いてCPU55による変換値のリード及び再変換の指示T2が行われると、1回目のA/D変換が終了する。2回目以降(N−1)回目までのA/D変換では、A/D変換部53によるサンプリング及び変換が行われ、CPU55による変換値のリード及び再変換の指示T2がなされて終了する。N回目のA/D変換では、A/D変換部53によるサンプリング及び変換が行われ、CPU55による変換値のリードT3の後、CPU55によってN個の変換値に基づく平均値の算出T4が行われる。
【0009】
従って、最終的な変換結果を求めるまでにCPU55が行う処理TW0は、
【0010】
【数1】
TW0=T1+T2×(N−1)+T3+T4
となり、A/D変換に関してCPU55の負担が増加してしまう。その結果、ワンチップマイクロコントローラ全体での処理速度が低下してしまう。
【0011】
また、図7に示すように、同一のチャネルに関してA/D変換を4回行った場合、1回目〜4回目の変換値が’043H’,’04BH’,’042H’,’044H’になったとする。なお、Hは16進数を示し、Bは16進数における11である。2回目の変換値はノイズの影響によって他の変換値から大きく外れた値となっている。従って、1回目の変換値と2回目の変換値との平均値は’047H’となり、1回目〜4回目の変換値の平均値は’045H’となり、2回目の変換値を除いた3つの変換値の平均値は’043H’となる。
【0012】
そのため、同一チャネルに関してA/D変換の回数が少ない場合、ノイズの影響によって大きく外れた変換値があると、A/D変換の精度が低下するという問題がある。逆にA/D変換の精度を向上するために変換回数を増加させると、最終的な変換結果を求めるまでに時間がかかるという問題がある。
【0013】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、CPUの負担を増加させることなく、変換時間を短縮でき、精度の高い変換結果を得ることができるA/Dコンバータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、制御信号により起動され、アナログ信号をデジタル信号に変換して変換サンプル値を出力するA/D変換部と、変換サンプル値を記憶するための複数の記憶手段と、複数の記憶手段に記憶された変換サンプル値の平均値及び複数の記憶手段に記憶された二つの変換サンプル値の差を出力する演算回路と、外部から設定される起動レジスタ及び比較値レジスタと、制御回路とを備え、前記制御回路は、起動レジスタの値に基づき複数回の制御信号を出力し、制御信号毎に変換される複数回の変換サンプル値を複数の記憶手段のそれぞれに記憶させ、二つの変換サンプル値の差の絶対値が、比較値レジスタに記憶された比較値よりも大きいとき、再度、複数回の制御信号を出力するものとした。
【0015】
請求項2の発明は、CPUからの指示によりA/D変換を行い、変換結果がCPUにより読み取られるA/Dコンバータにおいて、制御信号により起動され、アナログ信号をデジタル信号に変換して変換サンプル値を出力するA/D変換部と、変換サンプル値を記憶するための複数の記憶手段と、複数の記憶手段に記憶された変換サンプル値の平均値及び複数の記憶手段に記憶された二つの変換サンプル値の差を出力する演算回路と、CPUにより設定される起動レジスタ及び比較値レジスタと、制御回路とを備え、前記制御回路は、起動レジスタの値に基づき複数回の制御信号を出力し、制御信号毎に変換される複数回の変換サンプル値を複数の記憶手段のそれぞれに記憶させ、二つの変換サンプル値の差の絶対値が、比較値レジスタに記憶された比較値よりも大きいとき、前記変換結果の精度が低いことを示す信号をCPUへ出力するものとした。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のA/Dコンバータにおいて、前記二つの変換サンプル値の差を、複数の記憶手段に記憶された変換サンプル値の最大値と最小値の差とした。
【0017】
(作用)
請求項1の発明では、A/Dコンバータ内で複数回のA/D変換が行われ、複数の変換サンプル値の平均値が変換結果として出力されるので、A/D変換の処理時間が短縮化される。しかも、複数回のA/D変換が再度行われない場合には、複数回A/D変換した変換サンプル値のなかに他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがないことになり、A/D変換の回数が少なくても複数の変換サンプル値の平均値は高い精度を保証できる。
【0018】
請求項2の発明では、複数の変換サンプル値のうちの二つの変換サンプル値の差が予め設定した値よりも大きいとき、複数回A/D変換した変換サンプル値のなかに他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがあることになり、変換結果の精度が低いことをCPUに知らせることができる。
【0019】
請求項3の発明では、複数回A/D変換した変換サンプル値の最大値と最小値との差が予め設定した値以下のときには、他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがないこととなり、複数の変換サンプル値の平均値は高い精度を保証できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の一形態を図1〜図4に従って説明する。
図1はワンチップマイクロコントローラに内蔵される本形態のA/Dコンバータを示す。同図(a)に示すように、A/Dコンバータ10は、制御回路11、マルチプレクサ12、A/D変換部13、記憶手段としての変換サンプル値レジスタR1,R2、選択回路としてのマルチプレクサ14、演算回路15、変換値記憶手段としての変換値レジスタRX1、設定レジスタRZ1及び比較値レジスタRYを備える。
【0021】
マルチプレクサ12は、複数チャネルのアナログ入力端子(図1では4つのアナログ入力端子AIN1〜AIN4)を備えており、制御回路11から出力される選択信号SL1〜SL4に基づいていずれか1つのアナログ入力端子を選択し、その選択した入力端子のアナログ信号をA/D変換部13に出力する。
【0022】
A/D変換部13は制御回路11から出力される制御信号STに基づき、マルチプレクサ12から出力されたアナログ信号をサンプルホールドし、そのホールドしたアナログ信号をデジタル信号に変換し、出力する。
【0023】
マルチプレクサ14は制御回路11から出力される切換制御信号S2に基づいて変換サンプル値レジスタR1,R2のいずれかを選択し、その選択したレジスタにA/D変換結果のデジタル値を格納する。
【0024】
演算回路15は、複数の変換サンプル値のうちの最大値と最小値との差(絶対値)を求め、その差データSDを制御回路11に出力する。また、演算回路15は制御回路11から出力される出力制御信号S3に基づいて複数の変換サンプル値の平均値を算出し、その算出した平均値を変換結果として変換値レジスタRX1に格納する。本形態においては、2つの変換サンプル値レジスタR1,R2を備えるため、演算回路15は両変換サンプル値レジスタR1,R2のデジタル値の差(絶対値)を求める。また、演算回路15は両変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値を算出する。
【0025】
設定レジスタRZ1及び比較値レジスタRYは制御回路11に接続されている。設定レジスタRZ1は図1(b)に示すように、変換する端子AINXを指定するためのデータを記憶する端子レジスタRZ11、A/D変換を起動させるためのデータを記憶する起動レジスタRZ12、A/D変換の停止を示す停止レジスタRZ13、CPU20に対する割込要求の出力を指定するためのデータを記憶する割込レジスタRZ14、A/D変換が終了したことを示すデータを記憶する終了レジスタRZ15を備えている。さらに、設定レジスタRZ1は複数回(本形態では2回)のA/D変換を行わせるためのデータを記憶する比較レジスタRZ16、及び再変換を行わせるためのデータを記憶する再変換レジスタRZ17を備えている。設定レジスタRZ1の各レジスタRZ11〜RZ17には実際のA/D変換処理に先立ってCPU20によってデータが設定される。
【0026】
比較値レジスタRYは、複数回のA/D変換における変換値の差と比較するための比較値のデータを記憶するためのものである。比較値レジスタRYには実際のA/D変換処理に先立ってCPU20によってデータが設定される。
【0027】
制御回路11は、端子レジスタRZ11のデータに基づいてマルチプレクサ12に選択信号SL1〜SL4を出力することによってA/D変換する端子(チャネル)を指示する。制御回路11は起動レジスタRZ12のデータに基づいてA/D変換部13に制御信号STを出力することによってA/D変換部13にA/D変換を行わせるとともに、比較レジスタRZ16のデータに基づいて2回のA/D変換を行わせる。このとき、制御回路11は1回目のA/D変換時には変換サンプル値レジスタR1が選択されるように切換制御信号S2を出力し、2回目のA/D変換時には変換サンプル値レジスタR2が選択されるように切換制御信号S2を出力する。
【0028】
また、制御回路11は演算回路15から出力される差データSDが比較値レジスタRYの比較値のデータより大きいかどうかを比較する。差データSDが比較値レジスタRYの値以下の場合、制御回路11は演算回路15に変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値を算出させる。差データSDが比較値レジスタRYの値よりも大きい場合、再変換レジスタRZ17に再変換が指定されていると、制御回路11はA/D変換部13に複数回のA/D変換を再度行わせる。さらに、差データSDが比較値レジスタRYの値よりも大きい場合、割込レジスタRZ14に割込が指定されていると、制御回路11はCPU20に対して割込要求S1を出力するとともに、演算回路15に変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値を算出させる。
【0029】
CPU20が変換値レジスタRX1に格納されたデジタル信号をリードすると、A/D変換が終了する。
次に上記のように構成されたA/Dコンバータ10の作用を図2に従って説明する。
【0030】
A/D変換に先立って、CPU20によって設定レジスタRZ1の各レジスタRZ11〜RZ17にデータが設定されるとともに、比較値レジスタRYに比較値のデータが設定される。
【0031】
すると、ステップ31において、端子レジスタRZ11のデータに対応する選択信号に基づいてA/D変換する端子が選択される。例えば、選択信号SL1に基づいてアナログ入力端子AIN1が選択される。アナログ入力端子AIN1から出力されたアナログ信号はA/D変換部13によってサンプルホールドされてデジタル信号に変換され、1回目のA/D変換が行われる。
【0032】
ステップ32において、マルチプレクサ14によって変換サンプル値レジスタR1が選択され、同レジスタR1に1回目のA/D変換のデジタル値が格納される。
【0033】
次にステップ33では、前記ステップ31と同一の端子(AIN1)が選択され、アナログ信号はA/D変換部13によってサンプルホールドされてデジタル信号に変換され、2回目のA/D変換が行われる。
【0034】
ステップ34において、マルチプレクサ14によって変換サンプル値レジスタR2が選択され、同レジスタR2に2回目のA/D変換のデジタル値が格納される。ステップ35において、演算回路15によって両変換サンプル値レジスタR1,R2の値の差|R1−R2|が求められる。
【0035】
次に、ステップ36では、ステップ35で求められた差|R1−R2|と比較値レジスタRYの比較値データとが比較される。差|R1−R2|が比較値レジスタRYの比較値以下の場合、ステップ37で演算回路15によって変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値が算出され、その値が変換値レジスタRX1に格納される。差|R1−R2|が比較値レジスタRYの比較値よりも大きい場合、ステップ38に進む。
【0036】
ステップ38では、設定レジスタRZ1の再変換レジスタRZ17に再変換が指定されているかどうかが判定される。再変換が指定されている場合、ステップ31に戻り、前記と同一の端子(AIN1)の再変換が行われる。再変換が指定されていない場合、ステップ39に進む。
【0037】
ステップ39では、設定レジスタRZ1の割込レジスタRZ14に割込が指定されているかどうかが判定される。割込が指定されている場合、ステップ40でCPU20に対して割込要求S1が出力され、次のステップ37で変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値が算出され、その値が変換値レジスタRX1に格納される。割込が指定されていない場合、ステップ37で変換サンプル値レジスタR1,R2の値の平均値が算出され、その値が変換値レジスタRX1に格納される。
【0038】
そして、CPU20が変換値レジスタRX1に格納されたデジタル信号をリードすると、A/D変換が終了する。
図3は、上記のように構成されたA/Dコンバータ10において比較値レジスタRYの比較値を’004H’に設定するとともに、再変換を設定してA/D変換を行った例を示す。
【0039】
同一のチャネル、例えばアナログ入力端子AIN1に関して1回目の変換値が’043H’となり、2回目の変換値が’04BH’になったとする。すると、1回目及び2回目の変換値の差は’008H’となり、1回目及び2回目の変換値の平均値は’047H’となる。1回目及び2回目の変換値の差は比較値レジスタRYの比較値’004H’よりも大きいため、同一のチャネル、例えばアナログ入力端子AIN1に関して再変換が行われる。再変換の1回目の変換値が’042H’となり、2回目の変換値が’044H’になったとする。すると、再変換の1回目及び2回目の変換値の差は’002H’となり、再変換の1回目及び2回目の変換値の平均値は’043H’となる。1回目及び2回目の変換値の差は比較値レジスタRYの比較値’004H’以下であるため、再変換の平均値’043H’が最終的な変換結果として変換値レジスタRX1に格納される。
【0040】
また、図4は上記のように構成されたA/Dコンバータ10においてN回のA/D変換を行って変換結果を得るためのタイムチャートを示す。
まず、1回目のA/D変換において、CPU20によるA/D変換の指示T1がなされ、A/D変換部13によるアナログ信号のサンプリング及びデジタル信号への変換が行われる。2回目以降(N−1)回目までのA/D変換では、A/D変換部13によるサンプリング及び変換が行われる。N回目のA/D変換では、A/D変換部13によるサンプリング及び変換が行われ、演算回路15によってN個の変換値における最大値と最小値との差の算出及び平均値の算出T5の後、CPU20による変換値のリードT3が行われる。
【0041】
従って、最終的な変換結果を求めるまでにCPU20が行う処理TW1は、
【0042】
【数2】
TW1=T1+T3
となる。
【0043】
さて、本実施の形態は、以下の効果がある。
(1)制御回路11はA/D変換部13に複数回のA/D変換を行わせるとともに、各A/D変換における変換結果を複数の変換サンプル値レジスタR1,R2に格納させる。演算回路15は変換サンプル値レジスタR1,R2に格納された変換サンプル値の平均値を変換結果として変換値レジスタRX1に格納する。そのため、複数回のA/D変換に関してCPU20の負担の増加を抑制して最小限にすることができる。また、複数回のA/D変換において、変換毎にCPU20による変換の指示がなされないため、A/D変換に要する時間を短縮することができる。よって、ワンチップマイクロコントローラ全体での処理速度の低下を抑制することができる。
【0044】
(2)同一チャネルに関してA/D変換を複数回行い、複数の変換サンプル値の平均値を最終的な変換結果とするのであるが、複数の変換サンプル値のうち、最大値と最小値との差が比較値レジスタRYに設定した比較値以下の場合には複数の変換サンプル値のなかに他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがないことになる。そのため、A/D変換の回数が少なくても複数の変換サンプル値の平均値すなわち変換結果は高い精度を保証することができる。
【0045】
(3)複数回のA/D変換の再変換を設定レジスタRZ1の再変換レジスタRZ17に指定しておくことによって、複数の変換サンプル値のうち、最大値と最小値との差が比較値レジスタRYに設定した比較値よりも大きい場合に再変換を行う。そして、その再変換された複数回の変換サンプル値の最大値と最小値との差が比較値以下となったときの平均値を最終的な変換結果とするようにしているので、A/D変換の変換結果は高い精度を保証することができる。
【0046】
(4)割込要求S1を設定レジスタRZ1の割込レジスタRZ14に指定しておくことによって、複数の変換サンプル値のうち、最大値と最小値との差が比較値レジスタRYに設定した比較値よりも大きい場合に割込要求S1によってCPU20に対してA/D変換の変換結果の精度が低いことを知らせることができる。
【0047】
なお、本発明は次のように任意に変更して具体化することも可能である。
(1)変換サンプル値レジスタを3つ以上設けるとともに、設定レジスタRZ1に変換の回数のデータを設定するための回数レジスタを設ける。そして、回数レジスタに設定した回数データに基づいて複数回のA/D変換を行い、変換の回数と同数の変換サンプル値レジスタに対してそれぞれ変換サンプル値を格納するようにすればよい。変換サンプル値を3以上にすることにより、それらの平均値である変換結果はより高い精度を保証することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明は、A/Dコンバータ内で複数回のA/D変換が行われ、複数の変換サンプル値の平均値変換結果として出力するので、A/D変換の処理時間を短縮化することができるとともに、複数回のA/D変換が再度行われない場合には、複数回A/D変換した変換サンプル値のなかに他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがないことになり、A/D変換の回数が少なくても複数の変換サンプル値の平均値は高い精度を保証できる。
【0049】
請求項2の発明は、変換結果の精度が低いことをCPUに知らせることができる。
請求項3の発明は、複数回A/D変換した変換サンプル値の最大値と最小値との差が予め設定した値以下のときには、他の変換サンプル値から値が大きく外れたものがないこととなり、複数の変換サンプル値の平均値は高い精度を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一形態のA/Dコンバータを示すブロック図
【図2】図1のA/Dコンバータの処理を示すフローチャート
【図3】図1のA/Dコンバータの作用を示す説明図
【図4】図1のA/Dコンバータの処理速度を示すタイムチャート
【図5】従来のA/Dコンバータを示すブロック図
【図6】図5のA/Dコンバータの処理速度を示すタイムチャート
【図7】図5のA/Dコンバータの作用を示す説明図
【符号の説明】
11 制御回路
13 A/D変換部
15 演算回路
R1,R2 記憶手段としての変換サンプル値レジスタ

Claims (3)

  1. 制御信号により起動され、アナログ信号をデジタル信号に変換して変換サンプル値を出力するA/D変換部と、
    記変換サンプル値を記憶するための複数の記憶手段と、
    前記複数の記憶手段に記憶された前記変換サンプル値の平均値及び前記複数の記憶手段に記憶された二つの前記変換サンプル値の差を出力する演算回路と、
    外部から設定される起動レジスタ及び比較値レジスタと、
    制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記起動レジスタの値に基づき複数回の前記制御信号を出力し、
    前記制御信号毎に変換される複数回の前記変換サンプル値を前記複数の記憶手段のそれぞれに記憶させ、
    前記二つの変換サンプル値の差の絶対値が、前記比較値レジスタに記憶された比較値よりも大きいとき、再度、前記複数回の前記制御信号を出力すること
    を特徴とするA/Dコンバータ。
  2. CPUからの指示によりA/D変換を行い、変換結果が前記CPUにより読み取られるA/Dコンバータにおいて、
    制御信号により起動され、アナログ信号をデジタル信号に変換して変換サンプル値を出力するA/D変換部と、
    記変換サンプル値を記憶するための複数の記憶手段と、
    前記複数の記憶手段に記憶された前記変換サンプル値の平均値及び前記複数の記憶手段に記憶された二つの前記変換サンプル値の差を出力する演算回路と、
    前記CPUにより設定される起動レジスタ及び比較値レジスタと、
    制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記起動レジスタの値に基づき複数回の前記制御信号を出力し、
    前記制御信号毎に変換される複数回の前記変換サンプル値を前記複数の記憶手段のそれぞれに記憶させ、
    前記二つの変換サンプル値の差の絶対値が、前記比較値レジスタに記憶された比較値よりも大きいとき、前記変換結果の精度が低いことを示す信号を前記CPUへ出力すること
    を特徴とするA/Dコンバータ。
  3. 前記二つの変換サンプル値の差は、前記複数の記憶手段に記憶された前記変換サンプル値の最大値と最小値の差であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のA/Dコンバータ。
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