JP3828587B2 - 処理胴付き脱穀機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、横断流ファンよりなる吸塵ファンの吸引力によって排塵と共に機外に放出される穀粒を極力回収し、脱穀歩留まりの向上を図った処理胴付き脱穀機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
選別精度の向上を目的とした脱穀装置として特公平1−23091号公報に公告されたものがある。
この脱穀装置は、扱胴側部後方において、扱胴の長手方向に沿う処理胴室を設け、扱室と処理胴室とは送塵口を介して互いに連通せしめると共に、これら扱室と処理胴室とを共に下方の選別室に臨ましめ、かつ処理胴室は機体後端まで延設して、その後端に排塵口を設け、選別室における唐箕の選別風路を扱室後方の吸引ファンに連通せしめ、側面視において処理胴室後端と吸引ファンとをラップせしめたものである。
即ち、この脱穀装置では、処理胴室を機体後端まで延設し、更にその終端部に吸引ファンを作用させることで、処理胴室のものをほとんど選別室に混入させず、排塵口から機外に排出させるようにしたものであるため、排塵混入等の選別性能の低下は改善されても排塵と共に機外に放出される穀粒のロスは防止できず、脱穀歩留まりの低下が免れないという欠点がある。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の脱穀装置の欠点を改善し、夾雑物混入等の選別性能の低下がなく、かつ穀粒の回収歩留りを向上できる処理胴付き脱穀機を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、扱胴を軸架した扱室と、処理胴を軸架した処理胴室とを、扱室後方の送塵口を介して互いに連通せしめて並設し、扱室下方に設けられた選別室に揺動選別体を架設し、扱室後方で揺動選別体の上方位置に該揺動選別体の幅方向に亙り、夾雑物を機外に排出する横断流ファンを設けた処理胴付き脱穀機であって、前記揺動選別体の後部を横断流ファンの直下方部位まで延設すると共に、前記処理胴室を横断流ファン一側の側方位置まで延設し、処理胴室の後部一側に揺動選別体上に連通する排出口を形成し、前記横断流ファンのケーシングの排出口側の側板を、該排出口に間隔を置いて対向配置して障壁となし、排出口から送出される排出物を障壁に当てて横断流ファンの下方部位の揺動選別体上に落下させるようにしたことを特徴としている。
【0005】
【作用】
したがって、本発明によれば、処理胴室の排出口から送出される穀粒混りの排出物は、
強制的に障壁である横断流ファンのケーシングの排出口側の側板に当たって分散案内されつつ、該障壁により横断流ファンに吸引されない状態で、その下方部位の揺動選別体上に落下し、ここで混入している穀粒は再度選別されて回収されるから、穀粒の回収歩留りが著しく向上する。
【0006】
【実施例】
以下本発明を図示の実施例に基いて詳細に説明する。
図1は本発明の脱穀機の全体側面図、図2は同脱穀機の平面図、図3は同脱穀機の背面図である。
図において、1は本発明の処理胴を付設した脱穀機で、該脱穀機1の下部に選別室2が設けられ、選別室2の上方に扱胴3を軸架した扱室4と、処理胴5を軸架した処理胴室6とが、扱室4後部の送塵口7を介して互いに連通されて並設され、扱室4の一側には扱口に沿い、穀稈を扱室4に供給する穀稈送込装置8が配設されている。
【0007】
処理胴5は、コーン状に形成された始端部の表面に複数の三角状の掻込羽根5aが設けられ、胴部には表面に処理歯5bが螺旋状に設けられ、後部には処理歯5bの丈より丈の高い複数の掻出羽根5cが設けられている。
処理胴室6は始端部が船首状に形成されると共に、底面が二番揚穀スクリュー9の傾斜に合わせて前上がりに傾斜され、この下部に二番揚穀スクリュー9の吐出口9aを臨ませてあり、二番揚穀スクリュー9を処理胴室6の外側部に沿わせて配設する場合より機巾の縮小が図られている。
扱室4後方の排塵室10には、処理胴5と外径をほぼ等しくした横断流ファンよりなる吸塵ファン12が、揺動選別体16の幅方向に亙り処理胴5と軸高さを同一にしてケーシング13内に収められて設置されている。
そして、前記揺動選別体16の後部は吸塵ファン12の下方部位まで延設されている。
前記処理胴室6は吸塵ファン12一側の側方位置まで延設され、側面視で吸塵ファン12とラップしており、処理胴室6の後部には、前記吸塵ファン12と若干の間隔を置いて扱室4後方の排塵室10に開口する排出口11が設けられている。
即ち、吸塵ファン12のケーシング13の、排出口11側の側板13aは、吸塵ファン12の排出口11側の側部と排出口11との間において、処理胴室6の後部排出口11に間隔を置いて対向して固設され、該側板13aの下方を通じて前記排出口11と揺動選別体上が連通している。前記ケーシング13の側板13aは、排出口11から放出された排出物が衝突する障壁13aを兼ねており、構造を簡素化できると共に排塵ファン12と排出口11とを近接でき、機体全体としてコンパクトに構成することができる。従って排出口11に送られ、掻出羽根5cによって強制的に排出された穀粒の混入した排出物が、上記障壁13aに当って分散案内されつつ、障壁13aにより吸塵ファンに吸引されない状態で吸塵ファンの下方部位の揺動選別体上に落下するようになっている。
14は扱胴3のほぼ下半周に沿って張設された受網、15は処理胴5の扱胴3側ほぼ2/3周に沿って張設された受網である。
【0008】
上記構成において、穀稈送込装置8によって穀稈を扱室4に供給すると、穀稈は扱口に沿って後方に移送されながら回転する扱胴3によって脱穀され、脱穀穀粒は扱室4の受網14を漏下して下方の選別室2内の揺動選別体16上に落下し、未漏下物は扱室4後部の送塵口7から処理胴室6に送出される。
揺動選別体16上に落下した夾雑物混りの穀粒は、揺動選別体16の揺動運動によって比重選別されながら順次後方に移送され、揺動選別体16から漏下した精粒は一番螺旋17に集められ、一番揚穀スクリュー18を通じて機外に送出されて回収され、揺動選別体16を漏下しなかった夾雑物は、唐箕19の圧風で風選されて二番物は二番螺旋20、二番揚穀スクリュー9によって処理胴室6の始端部に還元され、また分離された夾雑物は後部の排塵室10に開口された排塵口21から機外へ排出される。
【0009】
一方、扱室4後部の送塵口7から処理胴室6に送出された未処理物は、二番揚穀スクリュー9によって処理胴室6に還元された前記二番物と共に、処理胴室6内で処理されながら後方に移送され、この間夾在する穀粒は受網15を漏下して選別室2に落下し、この漏下物は前記同様揺動選別体16の揺動運動と唐箕19の圧風で選別されて一番物は機外に回収され、二番物は処理胴室6に還元され、分離された夾雑物は後部の排塵室10に開口された排塵口21から機外へ排出される。
【0010】
また、処理胴室6の終端部に移送された穀稈等は、処理胴5後部の掻出羽根5cによる強制掻出力によって処理胴室6後部の排出口11から排出される。ここで、処理胴室6後部の排出口11の前面に若干の間隔を置いて吸塵ファン12のケーシング13の側板が障壁13aとして対向されているため、放出された排出物は、排出口11と間隔を置いた障壁13aに衝突して分散されつつ、障壁13aにより吸塵ファンに吸引されない状態で吸塵ファンの下方部位の揺動選別体上に落下して選別され、混入している穀粒は二番物として回収され、夾雑物は吸塵ファン12の風力で排塵室10に開口された排塵口21から機外に排出される。なお、前記掻出羽根5cは処理歯5bの丈より丈を高くしてあるため、掻出羽根5c外周と障壁13aとの間隔が少なく、掻出羽根5cによる排出口11からの排出物の排出が良好に行われる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、扱胴を軸架した扱室と、処理胴を軸架した処理胴室とを、扱室後方の送塵口を介して互いに連通せしめて並設し、扱室下方に設けられた選別室に揺動選別体を架設し、扱室後方で揺動選別体の上方位置に該揺動選別体の幅方向に亙り、夾雑物を機外に排出する横断流ファンを設けた処理胴付き脱穀機であって、前記揺動選別体の後部を横断流ファンの直下方部位まで延設すると共に、前記処理胴室を横断流ファン一側の側方位置まで延設し、処理胴室の後部一側に揺動選別体上に連通する排出口を形成し、前記横断流ファンのケーシングの排出口側の側板を、該排出口に間隔を置いて対向配置して障壁となし、排出口から送出される排出物を障壁に当てて横断流ファンの下方部位の揺動選別体上に落下させるようにしたものであるから、横断流ファン一側の側方位置まで延設した処理胴室により、扱室後部の送塵口から処理胴室に送出された未処理物を十分に処理することができると共に、排出口から送出される排出物を障壁に当てて分散案内しつつ、該障壁により横断流ファンに吸引されない状態で、横断流ファンの下方部位まで延設した揺動選別体上に落下させ、ここで混入している穀粒を選別して回収することができ、このため穀粒の回収歩留りを向上させることができる。
そのうえ、排出口から送出される排出物が前記障壁により横断流ファンに吸引されないようにしたことと相俟って、排出物が横断流ファンの側方からファン内に入り込んで横断流ファン内で詰まらせたり、横断流ファンの吸引効率を低下させたりすることがなく排出物を確実に揺動選別体上に落下させて選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理胴付き脱穀機の全体側面図である。
【図2】同処理胴付き脱穀機の平面図である。
【図3】同処理胴付き脱穀機の背面図である。
【符号の説明】
1 処理胴付き脱穀機
2 選別室
3 扱胴
4 扱室
5 処理胴
5c 掻出羽根
6 処理胴室
7 送塵口
10 排塵室
11 排出口
12 吸塵ファン
13 吸塵ファンのケーシング
13a 障壁(ケーシング側板)
16 揺動選別体
Claims (1)
- 扱胴を軸架した扱室と、処理胴を軸架した処理胴室とを、扱室後方の送塵口を介して互いに連通せしめて並設し、扱室下方に設けられた選別室に揺動選別体を架設し、扱室後方で揺動選別体の上方位置に該揺動選別体の幅方向に亙り、夾雑物を機外に排出する横断流ファンを設けた処理胴付き脱穀機であって、前記揺動選別体の後部を横断流ファンの直下方部位まで延設すると共に、前記処理胴室を横断流ファン一側の側方位置まで延設し、処理胴室の後部一側に揺動選別体上に連通する排出口を形成し、前記横断流ファンのケーシングの排出口側の側板を、該排出口に間隔を置いて対向配置して障壁となし、排出口から送出される排出物を障壁に当てて横断流ファンの下方部位の揺動選別体上に落下させるようにしたことを特徴とする処理胴付き脱穀機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18190293A JP3828587B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 処理胴付き脱穀機 |
JP2000195104A JP3380796B2 (ja) | 1993-06-28 | 2000-06-28 | 処理胴付き脱穀機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18190293A JP3828587B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 処理胴付き脱穀機 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000195104A Division JP3380796B2 (ja) | 1993-06-28 | 2000-06-28 | 処理胴付き脱穀機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH078092A JPH078092A (ja) | 1995-01-13 |
JP3828587B2 true JP3828587B2 (ja) | 2006-10-04 |
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ID=16108891
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JP18190293A Expired - Fee Related JP3828587B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 処理胴付き脱穀機 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106664984A (zh) * | 2016-12-22 | 2017-05-17 | 青岛祥智电子技术有限公司 | 一种花生脱果机 |
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1993
- 1993-06-28 JP JP18190293A patent/JP3828587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106664984A (zh) * | 2016-12-22 | 2017-05-17 | 青岛祥智电子技术有限公司 | 一种花生脱果机 |
CN106664984B (zh) * | 2016-12-22 | 2019-10-01 | 鲍菊芳 | 一种花生脱果机 |
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JPH078092A (ja) | 1995-01-13 |
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