JP3810091B2 - 2―(3h)―オキサゾロン誘導体およびcox―2阻害剤としてのそれらの使用 - Google Patents

2―(3h)―オキサゾロン誘導体およびcox―2阻害剤としてのそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明は、新規の治療学的に有用な2−(3H)−オキサゾロン誘導体、それらの製造のための方法、およびそれらを含む薬剤学的組成物に関する。
非ステロイド性の抗炎症剤の作用メカニズムは、酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害およびそれに続くアラキドン酸のプロスタグランジンへの転化であると考えられる。シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)イソ酵素およびシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)イソ酵素の同定によりCOX−2の阻害、特に選択的阻害が古典的な非ステロイド性抗炎症剤の副作用、すなわち胃および腎臓に対する毒性、を生じることなく炎症を緩和させるであろうという仮説が生まれた。
この仮説に従い、我々はこの度、所定の2−(3H)−オキサゾロン誘導体がCOX−2を阻害し、かつCOX−1よりもむしろCOX−2を選択的に阻害することを発見した。これらの誘導体は、例えば炎症、疼痛、発熱、および喘息のようなCOX−2により媒介される疾患の処置の際には有効性および良好な耐性を示し、かつ例えば潰瘍発生活性のような副作用はより少ない。
従って本発明は式(I):
Figure 0003810091
式中:
1はアルキルもしくは−NR45基であり、ここでR4およびR5は各々独立して水素あるいはアルキルもしくはベンジル基であり;
2はナフチル(好ましくは2−ナフチル)、テトラヒドロナフチル、置換されていないフェニル、あるいは1〜3のハロゲン原子(好ましくは塩素もしくはフッ素)またはアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、もしくはトリフルオロメチル基により置換されたフェニル基であり;そして
3は水素もしくはアルキル基である、
の2−(3H)−オキサゾロン化合物を提供する。
基R1〜R5に関連して述べられる例えばアルキル基やアルコキシ基中のアルキル部分は通常「低級」アルキルであり、すなわち最高6まで、特に最高4までの炭素原子を含み、その炭化水素鎖は分岐もしくは直鎖である。好ましいアルキル基もしくは部分はメチルである。
フェニル環における置換基はいずれの位置にあってよい。例えば単一の置換が第2位、3位、もしくは4位にあってよく;あるいは2つの置換基が第2位と4位、もしくは第3位と4位とにあってよい。
式(I)の好ましい化合物は、式中R1がアルキルもしくはアミノ基であり、R2が1もしくは2個のハロゲン原子(特に塩素もしくはフッ素)により置換されたフェニル基であり、そしてR3が水素である化合物である。
2により示されるフェニル基上の置換基は同一もしくは異なってよい。
著しく有益なものは;
3−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン、3−(2−フルオロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン、3−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロンおよび3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロンである。
本発明は更に、R1の定義に応じる式(I)の化合物を製造するための方法も提供する。
本発明は、式中R1がアルキルもしくは−NR45基であり、ここでR4およびR5が水素以外である式(I)の化合物の製造のための方法を提供し、その化合物はすなわち式(II):
Figure 0003810091
式中、R1aはアルキルもしくは−NR4a5a基であり、ここでR4aおよびR5aは各々独立にアルキルもしくはベンジル基であり、そしてR2およびR3は上記のとおりである、の2−(3H)−オキサゾロン誘導体であり、その方法は、式(V):
Figure 0003810091
式中R1a、R2、およびR3は上記のとおりである、のカルバメートを無水酢酸と反応させることを含む。
式(V)のカルバメートは例えば式(III):
Figure 0003810091
式中R1aおよびR3は上記のとおりである、のフェナシルアルコールを式(IV):
Figure 0003810091
式中R2は上記のとおりである、のイソシアネートと反応させることにより得ることができる。
式(III)のフェナシルアルコールと式(IV)のイソシアネートとの間の反応は、これら2つの出発物資の混合物を、場合によっては例えばトルエンもしくはキシレンのような有機溶媒中、80℃〜200℃の温度で加熱することにより行うことができる。
式(V)のカルバメートは更には式(VI):
Figure 0003810091
式中、R1a、R2、およびR3は上記のとおりである、のチオ誘導体を、酸化剤、好ましくはモノパーオキシフタル酸マグネシウムもしくは3−クロロパーオキシ安息香酸と反応させることにより製造することができる。この反応は例えば塩化メチレンとメタノールもしくはエタノールとの混合物のような有機溶媒中、10℃〜40℃の温度で行うことが好ましい。
式(V)のカルバメートは既知の方法による各段階の後に単離してもよい。このカルバメートを80〜120℃の温度にまで無水酢酸と共に加熱して式(II)の化合物を得ることができる。
本発明は更に、式(VIII):
Figure 0003810091
式中、R1b、R2、およびR3は上記のとおりである、のメルカプト誘導体を酸化剤、好ましくはモノパーオキシフタル酸マグネシウムもしくは3−クロロパーオキシ安息香酸と反応させることによる、R1がアルキル基である式(I)の化合物、すなわち式(VII):
Figure 0003810091
式中、R1bはアルキル基であり、そしてR2およびR3は上記のとおりである、の2−(3H)−オキサゾロン誘導体の製造方法も提供する。
式(VIII)のメルカプト誘導体と酸化剤との間の反応は、式(VI)の化合物について既に開示されたように、塩化メチレンとメタノールもしくはエタノールとの混合物のような有機溶媒中、10℃〜40℃の温度で行うことが好ましい。
本発明はそれに加え、式(XI):
Figure 0003810091
式中、R2およびR3は上記のとおりである、のクロロスルホニル誘導体を、式(XII):
Figure 0003810091
式中、R4およびR5は上記のとおりである、のアミンと反応させることにより式中R1が−NR45基である式(I)の化合物、すなわち式(IX):
Figure 0003810091
式中、R2、R3、R4、およびR5は上記のとおりである、の2−(3H)−オキサゾロン誘導体の製造方法を提供する。
この反応は10℃〜40℃の温度で行うことが好ましい。
式(XI)のクロロスルホニル誘導体は例えば、式(X):
Figure 0003810091
式中、R2およびR3は上記のとおりである、の化合物をクロロスルホン酸と共に、好ましくは80〜120℃の温度で反応させることにより製造してよい。
本発明は更に、R1が−NR45基であり、ここでR4およびR5が水素である式(I)の化合物、すなわち式(XIII):
Figure 0003810091
式中、R2およびR3は上記のとおりである、の2−(3H)−オキサゾロン誘導体を、式(IX)、式中R4およびR5は上記のとおりであるが、ただしR4およびR5の内の少なくとも一つもしくはその両方がベンジル基である、の対応化合物、例えば式(XIV):
Figure 0003810091
式中、R2およびR3は上記のとおりである、の2−(3H)−オキサゾロン誘導体の脱ベンジル化により製造する方法をも提供する。
脱ベンジル化は過剰量のトリフルオロ酢酸、硫酸、もしくはメタンスルホン酸と共に0℃〜120℃の温度で行うことが好ましい。
本発明の化合物の製造に用いられる式(III)および(IV)の中間体は例えば、M.F. Saettone、J.Org.Chem. 31、p.1959(1966)、のような刊行物中に開示される方法により製造されうる。
式(VIII)および(X)の中間体化合物は、適切な出発物質を用いて、式(II)の化合物の製造について開示されるのと同一の方法により製造されうる。
以下の生物学的試験およびデータにより本発明を更に具体的に説明する。
完全細胞でのCOX−1およびCOX−2アッセイのためには、薬剤の保存溶液(10-3M)を50%ジメチルスルホキシド中に溶解し、そして更に培地でそれを希釈した。用いられた濃度での薬剤用賦形剤は酵素活性には影響を及ぼさなかった。
ヒト血小板におけるシクロオキシゲナーゼ(COX−1)活性の阻害
血小板は、少なくとも前の週の間はいずれかの非ステロイド性抗炎症剤を摂取することを拒否した健常なドナーから取得されたヒト末梢血から単離された。この血液を2mg/mlのEDTAナトリウムで血液凝固阻止処理し、そして180gで10分間、室温で遠心分離することにより血小板が濃縮された血漿を取得した。この血小板が濃縮された血漿を2000gで20分間、4℃での遠心分離にかけて血小板ペレットを取得した。細胞はCa2+およびMg2+を含まないPBSで2度洗浄し、そしてハンクス液(Hank’s balanced salt solution)(HBSS)で5×107細胞になるように再懸濁させた。血小板(107)を、それらの薬剤と共に15分間37℃で予備インキュベートし、そしてインキュベーションを50μMアラキドン酸の存在下で更に15分間継続させた。アラキドン酸に対して応答する際のトロンボキサンB2の産生を固相免疫アッセイ(ELISA)を用いて上清中で測定した。結果は3回の独立した実験から得られたIC50値の平均として表される。
HUV−EC−C細胞株におけるシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の阻害
ヒト内皮細胞株HUV−EC−Cは13−酢酸 12−ミリスチン酸ホルボール(PMA)での処理の後には選択的にシクロオキシゲナーゼ−2イソ酵素を発現する(Miralpeixら、”Agents and Actions”、44:S274(1995))。HUV−EC−C細胞は、10%ウシ胎仔血清、100μg/mlのヘパリン、および50μg/mlの内皮細胞成長用補足剤(Endothelial Cell Growth Supplement)(ECGS)を含むハム F12K培地(Ham’s F12K medium)上で成長させた。実験はHUV−EC−Cの継代数19〜27に関して行った。細胞(2×104)を96−ウエルプレート上に撒き、そして実験開始前48時間の間はその成長因子を除去することにより細胞を静止状態にさせた。静止状態にあるHUV−EC−C細胞を50nM TPAで6時間、37℃で処理してCOX−2イソ酵素を誘導した。培養培地をその後に交換し、そして細胞を薬剤と共に30分間、37℃でインキュベートした。アラキドン酸(50μM)をその後に添加し、そして細胞を更に30分間インキュベートした。アラキドン酸に応答する際のプロスタグランジンE2の産生を固相免疫アッセイ(ELISA)を用いて上清中で測定した。結果は3回の独立した実験から得られたIC50値の平均として表される。
潰瘍発生性活性
動物:体重約120〜150gのオスのウイスターラット(Wistar)(Interfauna、U.K.、Ltd.社)を用いた。これらのラットを12:12時間の明暗周期(光りは午前7時にオンにした)で室温(22±1℃)で維持した。これらの動物は実験前18時間は絶食させたが飲料水には自由に近づくことができるようにさせておいた。
方法:実験は9〜17時間行った。化合物を経口経路により投与し、そして薬剤投与後6時間目に動物を屠殺した。各ラットの胃を取り出し、切開し、そして緩和に洗浄した。びらんの肉眼的程度をパラメーター的スケール(CosenとMazure)を用いて評価して腺胃における潰瘍の数およびサイズの数値を求めた。こうして各胃を指数病変(index lesion)により分類し、陽性基準として用いられるケトロラック(ketorolac)100mg/kgの経口投与により誘導されるガストロレシビティー(gastrolesivity)と比較した。処置は各実験毎にランダムに行った。
抗炎症性活性(アジュバント関節炎)
体重175〜200gで食物と水とには自由に近づくことができるようにさせてあるオスのウイスターラット(Wistar)を用いた。0日目にはこれらの動物に、パラフィン油中のミコバクテリウム ツバキュローシス(Mycobacterium tuberculosis)の懸濁物(0.5mg/ラット)を左後ろ脚に経足底注射により投与した。関節炎でない8匹の対照ラットの群にはパラフィン油のみを投与した。関節炎の誘導後11日目および14日目に各ラットの後ろ脚の体積を、ワータープレヒスモグラフ(Water plehysmograph)を用いて測定した。この期間中に足の体積が増加した動物を選択した。ラットを、等しい平均足体積およびほぼ等しい標準偏差を有する8つの群に分類した。
検査用化合物を一日一回7日間経口投与した(14日目〜20日目)。関節炎でない対照ラットと関節炎の対照ラットとには賦形剤のみを7日間投与した。後ろ脚の体積を最終投与(21日目)の後20時間目に測定した。体重は1日おきに測定した。
結果は、関節炎の賦形剤対照と関節炎でない賦形剤対照の両方を考慮して、各処置群についての炎症(足の体積)の阻害のパーセンテージとして表される。ANOVA検査は統計学的調査用に用いた。
薬剤
完全細胞でのCOX−1とCOX−2アッセイのためには、薬剤の保存溶液(10-3M)を50%ジメチルスルホキシド中に溶解し、そして更にそれを培地で希釈した。用いた濃度ではこの薬剤賦形剤は酵素活性には影響を及ぼさなかった。
インビボアッセイのためには全ての薬剤を賦形剤(蒸留水中の0.1% Tween 80 + 0.5%メチルセルロース)中に含まれる5mg/kgの容積として投与した。
結果
この生物学的アッセイから得られる結果を表1、2、および3に示す。
Figure 0003810091
Figure 0003810091
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表1に示されるように式(I)の化合物は選択的かつ有効なCOX−2阻害剤である。対照化合物インドメサチンが有効かつ選択的COX−1阻害剤である一方で、我々はこれらの実施例の化合物は、COX−1活性を阻害するよりもCOX−2活性を阻害する際の方が一層効果的であることを見いだした。COX−1活性が低いがために式(I)の化合物は重要な抗炎症活性を示し(表2を参照されたい)、かつ一般的に用いられる非ステロイド性抗炎症剤よりも有害な副作用(例えば胃腸に対する毒性(表3を参照されたい)、腎臓に対する副作用、出血時間に関する効果低減、およびアスピリン感受性被検体における喘息の誘導)が有意に低いという利点がある。
本発明は、治療によるヒトもしくは動物の体の処置の方法における使用のため、特に疼痛、発熱、もしくは炎症の処置、プロスタノイドにより誘導される平滑筋収縮の阻害、または結腸直腸の癌の予防のための式(I)の化合物を提供する。
本発明は更に、疼痛、発熱、もしくは炎症の処置、プロスタノイドにより誘導される平滑筋収縮の阻害、または結腸直腸癌の予防のための薬剤の製造の際の式(I)の化合物の使用も提供する。
式(I)の化合物は、リューマチ熱を初めとする様々な容態の疼痛、発熱、および炎症、インフルエンザもしくは他のウイルス感染に関連する症状、一般的な風邪、腰部および頸部の疼痛、月経困難症、頭痛、歯痛、捻挫および挫傷、筋肉炎、神経痛、滑膜炎、滑液炎、腱炎、外科手術および歯科的処置の後に伴う症状、ならびにリューマチ性関節炎、骨関節炎、痛風性関節炎、脊椎性関節障害、全身性エリテマトーデス、および若年性関節炎を初めとする関節炎を軽減するのに有用である。これらの化合物は、例えば乾癬、湿疹、火傷、および皮膚炎のような皮膚の炎症性障害の処置の際にも用いられてもよい。それに加えこのような化合物は結腸直腸癌の予防のためにも用いられてよい。
式(I)の化合物はプロスタノイドにより誘導される平滑筋収縮をも阻害し、そしてそのため月経困難症、早期分娩、喘息、および気管支炎の処置の際に用いられてよい。
式(I)の化合物は通常の非ステロイド性抗炎症剤の代用薬として、特に例えば消化性潰瘍、胃炎、限局性腸炎、潰瘍性結腸炎、憩室炎、クローン病(Crohn’s disease)、炎症性腸症候群と過敏性腸症候群、胃腸出血および血液凝固障害を初めとする胃腸障害、腎臓疾患(例えば腎機能障害)を患う患者、外科手術前もしくは抗凝血薬を服用している人、ならびに非ステロイド性抗炎症剤により誘導される喘息に対して感受性を示す人の処置のような、このような非ステロイド性抗炎症剤が禁忌であってよい場合に用いることができる。
これらの化合物は、血管の疾患、偏頭痛、結節性動脈周囲炎、甲状腺炎、再生不良貧血、ホジキン病(Hodgkin’s disease)、皮膚硬化症、I型糖尿病、重症筋無力症、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、べーチェット症候群(Behcet’s syndrome)、多発性筋炎、過敏症、結膜炎、歯肉炎、および心筋虚血のような疾患における炎症を治療するのにも用いることができる。
本発明の化合物はシクロオキシゲナーゼ−2酵素の阻害剤であり、かつそのため先に列挙されたシクロオキシゲナーゼ−2により媒介される疾患を治療するのに有用である。
本発明は更には、有効成分として少なくとも一つの式(I)の2−(3H)−オキサゾロン誘導体および薬剤学的に許容される担体もしくは賦形剤を含む薬剤学的組成物を提供する。これらの組成物は、経口投与、局所投与、吸引投与、経腸投与、経皮投与、経鼻投与、もしくは非経口投与に適する形態をとることが好ましい。本発明の組成物を形成するために有効成分(一つもしくは複数)と混合される薬剤学的に許容される担体もしくは賦形剤はそれ自体よく知られており、そして用いられる実際の添加剤はなかでもその組成物の意図される投与方法に左右される。本発明の組成物は経口投与に適用されることが好ましい。
この場合、経口投与のための組成物は錠剤、カプセル剤、トローチ剤、もしくは発泡顆粒剤、あるいは例えばエレキシル剤、シロップ剤、もしくは懸濁剤のような液状製剤の形態をとってよく、これら組成物全ては一つもしくは複数の本発明の化合物を含む。このような製剤は当該技術分野ではよく知られている方法、例えば式(I)の2−(3H)−オキサゾロン誘導体を薬剤学的に許容される担体もしくは賦形剤と混合することによる方法により作成されてよい。
これらの組成物の製剤の際に用いてよい稀釈剤は、有効成分と共に、所望される場合には着色剤もしくは着香剤とも適合する液体および固体の稀釈剤を含む。錠剤もしくはカプセル剤は通常は10mgと500mgとの間、そして好ましくは15mg〜100mgの有効成分を含む。これらの化合物は、徐放性特性を持たせるために当該技術分野で知られている適切な天然もしくは合成のポリマーでコーティングされたペレット内に取り込ませるか、または同性質を持たせるためにポリマーと共に錠剤内に取り込ませてもよい。
経口使用に適用させたこれらの液状組成物は水剤、懸濁剤、もしくはエアロゾル剤の形態をとってよい。水剤はシロップ剤を形成するための例えばスクロースもしくはソルビトールと会合させた2−(3H)−オキサゾロンのアルコール水溶液であってよい。懸濁剤は懸濁用試薬もしくは着香剤と共に水および他の許容される溶剤と会合させた本発明の活性化合物の不溶性もしくはマイクロカプセル化させた形態を含んでよい。
吸入投与用の組成物は適切な吸入器内に含まれる水剤、懸濁剤、もしくは微粉化粉末剤の形態をとってよい。
非経口注入のための組成物は、水もしくは適切な非経口注入用液内のマイクロ乳剤もしくはマイクロ懸濁剤の形態として調剤されてよい。
ヒトの治療の場合には、2−(3H)−オキサゾロン誘導体の用量は所望される効果および処置の期間により左右され;成人用量は一般的には一日15mgと500mgとの間となる。一般的には医師が、治療を受ける患者の年齢および体重を考慮に入れて薬量を決定するであろう。
式(I)の2−(3H)−オキサゾロン誘導体は、先の容態の内のいずれかの処置の方法において用いてよく、その方法は式(I)の誘導体の有効量をそのような処置の必要がある患者に投与することを含む。
以下の実施例は本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
a)4−メチルスルホニルフェナシルアルコール(3g;0.014モル)、融点133〜135℃、およびイソシアン酸 4−フルオロフェニル(5ml;0.044モル)の混合物を1時間100℃で撹拌した。冷ました後、得られる固体をジイソプロピルエーテル(30ml)で処理し、濾過により回収し、そしてジエチルエーテル中のメタノールの10%混合物で洗浄した。N−(4−フルオロフェニル)カルバミン酸メチルスルホニルフェナシル(3.5g)を白色固体、融点198〜200℃(d(分解))、として取得した。
b)無水酢酸(30ml)中の先の化合物(3g;0.0085モル)の溶液を還流下で8時間沸騰させた。溶媒を減圧留去し、残渣をアセトニトリル(10ml)とジイソプロピルエーテル(20ml)との混合物から結晶化させ、そしてその後にエタノールと塩化メチレンとの混合物から再結晶させた。3−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(1.9g)、融点170〜172℃、を取得した。この化合物は融点152〜153℃でのもう一つの結晶形態を有する。
実施例2
a)無水キシレン(10ml)中の4−メチルチオフェナシルアルコール(1g;5.5mモル)とイソシアン酸4−ブロモフェニル(1.08g;5.4mモル)の溶液を還流下で5時間沸騰させた。その後にこの反応混合物を冷まし、そして固体を濾過により取り出し、そしてジイソプロピルエーテルで洗浄して白色固体としてのN−(4−ブロモフェニル)カルバミン酸 4−メチルチオフェナシル(1.8g)を取得した。
b)無水酢酸(18ml)中の先のカルバミン酸(1.8g;4.7mモル)の溶液を還流下で16時間沸騰させ、溶媒を減圧留去し、そして残渣をアセトンで処理した。得られる白色固体を濾過により取り出し、そして3−(4−ブロモフェニル)−4−(4−メチルチオフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(1g)を取得した。
c)メタノール(3ml)と塩化メチレン(17ml)中の先の化合物(1g;2.7mモル)の溶液に、モノパーオキシフタル酸マグネシウム六水化物(2.13g;4.3mモル)をゆっくりと添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。その後にそれを4M 重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、そして溶媒を減圧留去した。この残渣を塩化メチレン−エタノールから再結晶させて3−(4−ブロモフェニル)−4−(4−メチレンスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(0.63g)、融点217〜219℃、を取得した。
実施例3
a)無水酢酸(96ml)中のN−(4−フルオロフェニル)カルバミン酸フェナシル(9.6g;35mモル)の溶液を還流下で16時間沸騰させた。この溶媒を減圧留去し、そして固体を結晶化させ、これを濾過により回収し、そしてジエチルエーテルで洗浄した。3−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−(3H)−オキサゾロン(7.8g)、融点145〜147℃、を取得した。
b)先の化合物(4g;15.7mモル)とクロロスルホン酸(2.1ml;31.6mモル)の混合物を100℃で4時間加熱し、冷まし、そしてその後に氷水中に注ぎいれた。沈殿した固体を酢酸エチルで抽出し、脱水し(Na2SO4)、そして溶媒を減圧留去した。この残渣に濃厚な水酸化アンモニウム(40ml)を添加し、室温で30分間撹拌し、そして塩化メチレンで抽出した。この有機溶液を脱水し(Na2SO4)、溶媒を減圧留去し、そして残渣をエタノールから再結晶させた。3−(4−フルオロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(0.89g)、融点211〜213℃、を取得した。
実施例4
a)無水酢酸(25ml)中のN−(3,4−ジクロロフェニル)カルバミン酸 4−(N,N−ジベンジルアミノスルホニル)フェナシル(2.6g;4.46mモル)の溶液を還流下で6時間沸騰させた。溶媒を減圧留去し、そして得られた油状物をジエチルエーテルで処理した。3−(3,4−ジクロロフェニル)−4−[4−(N,N−ジベンジルアミノスルホニル)フェニル]−2−(3H)−オキサゾロン、融点128〜130℃、が結晶化した(2.0g)。
b)メタンスルホン酸(15ml)中の先の化合物(2g;3.54mモル)の溶液を100℃で30分間撹拌した。この反応混合物を氷水に注ぎいれ、沈殿した固体を濾過により回収し、そしてその後にエタノールで処理した。不溶性固体を濾過して取り出し、そしてその溶液を、塩化メチレン−メタノール 95:5を溶離液として、シリカゲルを含むクロマトグラフィーカラムに通した。3−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(0.9g)、融点158〜161℃、を取得した。
表4における式(I)の他の2−(3H)−オキサゾロン誘導体は、適切な出発物質を用いた以外はこれらの実施例において開示される方法に従って製造した。
Figure 0003810091
Figure 0003810091
以下の実施例は、本発明に従う薬剤学的組成物およびそれらの調剤のための方法を詳細に説明する。
実施例5
各50mgの3−(4−クロロフェニル−4−(4−メチルスルホニル−フェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(有効成分)を含む10,000の錠剤を以下の調剤法から調剤した:
有効成分 500g
微細結晶性セルロース 390g
噴霧乾燥させたラクトース 1,990g
カルボキシメチルデンプン 80g
フマル酸ステアリルナトリウム 20g
コ口イド状二酸化ケイ素 20g
方法
全ての粉末剤を0.6mmの間隙のふるいに通し、その後に適切なミキサー内で20分間混合し、そして9mmのディスクと平面斜端打ち出し機(flat bevelled punches)を用いて300mgの錠剤に圧縮した。錠剤の崩壊時間は約3分であった。
実施例6
各100mgの3−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン(有効成分)を含む100,000のカプセル剤を以下の調剤法から調剤した:
有効成分 10kg
ラクトース−水化物 20kg
コーンスターチ 2kg
ステアリン酸マグネシウム 0.4kg
コロイド状二酸化ケイ素 0.2kg
方法
先の成分を60−メッシュのふるいに通すことでふるいかけし、そして適切なミキサーにかけ、そして100,000のゼラチンカプセル内に充填した。

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 0003810091
    式中:
    1はアルキルもしくは−NR45基であり、ここでR4およびR5は各々独立して水素原子あるいはアルキルもしくはベンジル基であり;
    2はナフチル、テトラヒドロナフチル、置換されていないフェニル、あるいは1〜3のハロゲン原子またはアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、もしくはトリフルオロメチル基により置換されたフェニル基であり;そして
    3は水素原子もしくはアルキル基である、の2−(3H)−オキサゾロン化合物。
  2. 2が2−ナフチル基、フェニル基、あるいは1もしくは2個のハロゲン原子またはアルキル、アルコキシ、もしくはトリフルオロメチル基により置換されたフェニル基である、請求項1に記載の化合物。
  3. アルキル基およびアルコキシ基が1〜6の炭素原子を含む請求項1もしくは2に記載の化合物。
  4. 1がメチル基もしくはアミノ基である請求項1〜3の内のいずれか一つに記載の化合物。
  5. 3が水素原子もしくはメチル基である請求項1〜4の内のいずれか一つに記載の化合物。
  6. 3が水素原子である請求項1〜5の内のいずれか一つに記載の化合物。
  7. 2が1もしくは2のハロゲン原子またはメチル基により置換されたフェニル基である請求項1〜6の内の一つに記載の化合物。
  8. 2が第3位もしくは4位で単一の置換基により置換されたフェニル基である請求項1〜7の内の一つに記載の化合物。
  9. 2が第2位と4位、または第3位と4位とで2つのハロゲン原子により置換されたフェニル基である請求項1〜7の内の一つに記載の化合物。
  10. 3−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン;
    3−(2−フルオロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン;
    3−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン;または
    3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−(3H)−オキサゾロン。
  11. 有効成分として請求項1〜10の内のいずれか一つにおいて記載される式(I)の少なくとも一つの化合物、および薬剤学的に許容される担体もしくは賦形剤を含む薬剤学的組成物。
  12. 治療によるヒトもしくは動物の体の処置の方法において使用するための請求項1〜10の内のいずれか一つにおいて記載される式(I)の化合物。
  13. 疼痛、発熱、もしくは炎症の処置、またはプロスタノイドにより誘導される平滑筋収縮の阻害のため使用するための、請求項1〜10の内のいずれか一つにおいて記載される式(I)の化合物。
  14. 疼痛、発熱、もしくは炎症の処置、またはプロスタノイドにより誘導される平滑筋収縮の阻害のための薬剤の製造の際の、請求項1〜10の内のいずれか一つにおいて記載される式(I)の化合物の使用。
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