JP3795411B2 - 自走式作業重機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉塵及び浮遊微粒子の両者(以下、微粉塵等という)を除去するための自走式作業重機に関する。本発明は、詳細には、建造物解体現場や廃棄物処理場や微粉末取扱現場等で微粉塵等の存する屋外開放環境において、界面活性剤等を含む薬液水溶液を気泡及び霧の形態で微粉塵等に対して吹付けることによって、微粉塵等を捕集する自走式作業重機に関する。
【0002】
【従来の技術】
建造物解体現場や廃棄物処理場や微粉末取扱現場等では、普段は地面や床面等に堆積しているものの風によって舞い上がったあと直ぐに沈降する比較的大きなサイズの粉塵と、空中に浮遊し続けるために人体に悪影響を及ぼす微粒子とが共存している。
【0003】
従来、微粉塵等を取り除くために、例えば、集塵機で微粒子を捕集したり、粉塵に散水したり、霧を微粒子に吹付けたりすることが行われているが、これらの除去方法にはそれぞれ以下のような問題がある。
【0004】
屋内に設置された集塵機によって浮遊微粒子を吸引する集塵機捕集システムでは、地面や床面に堆積した粉塵を除去することができない。また、集塵機捕集システムは、大掛かりな設備投資、ランニングコスト、定期的メンテナンス等によって、多大な経費を要する。
【0005】
水の凝集力を利用した水散布システムでは、散水ノズルから散布される水滴のサイズが大きいために、地面や床面に堆積した粉塵を一時的に凝着・固定することはできても、浮遊微粒子を捕集することはできない。また、水というのは粉塵の凝着能力が低いために多量の水を散布する必要があり、散布された多量の排水を処理するための設備や費用も必要となる。
【0006】
特開平11−343746号公報には、建屋内に浮遊する微粒子に対して霧化された水を、建屋の天井や内壁面等に設置されたノズルから吹出すシステムが開示されている。当該噴霧システムは、小粒子径ゆえに長時間空中を浮遊する微粒子に対しては有効な方法である。しかしながら、噴霧システムは、普段は地面や床面等に堆積している比較的大きなサイズの粉塵に噴霧すべき水を多量に必要とするので、粉塵に対してはあまり現実的ではない。
【0007】
したがって、現状では、微粒子及び粉塵の両者を同時に除去することができるシステムは存在しない。
【0008】
微粉塵等の発生・存在場所が屋外である場合、作業場所や風向きが変わることによって、微粉塵等の発生・存在場所が時々刻々変わる。特開平11−343746号公報に開示された噴霧方式は、ノズルが建屋内に固定的に設置されているので、屋外に存する微粉塵等に対して適用することができない。したがって、開放環境である屋外であっても微粉塵等を効果的に除去できる微粉塵等の除去システムの開発が望まれている。
【0009】
ところで、微粉塵等の捕集効率を高めるために、多量の水や薬液水溶液が使用される。その結果、床面や地面や機械設備の表面が水や薬液水溶液でびっしょりと濡れてしまって、作業者が濡れた床面等の上で滑って危険であるという問題もある。
【0010】
微粉塵等が水の凝着力によって一時的に凝着・固定されている。しばらくすると散布された水が蒸発することによって凝着力が低下し、一時的に凝着・固定された微粉塵等が再び飛散してしまうという問題もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、微粒子及び粉塵の両者を同時に除去することができる自走式作業重機を提供することである。
【0012】
さらに、本発明が解決しようとする課題は、微粉塵等の発生・存在する場所が時々刻々変わる屋外であっても使用可能な自走式作業重機を提供することである。
【0013】
さらに、本発明が解決しようとする課題は、濡れた床面等の上でも作業者等が滑りにくい自走式作業重機を提供することである。
【0014】
さらに、本発明が解決しようとする課題は、時間が経過しても微粉塵等が再び飛散しにくい自走式作業重機を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、少なくとも界面活性剤を含む薬液水溶液を、粉塵に向けて気泡の形で吹付けて粉塵を気泡の層で覆う気泡吹付け手段と、少なくとも界面活性剤を含む薬液水溶液を、空中に浮遊する微粒子に向けて噴霧して霧により浮遊微粒子を捕集して落下させる噴霧手段とを備えることを特徴とする自走式作業重機を提供するものである。
【0016】
建造物解体現場や廃棄物処理場や微粉末取扱現場等では、普段は地面や床面等に堆積しているものの風によって舞い上がったあと直ぐに沈降する比較的大きなサイズ(10〜100μm程度あるいは100μmより大きいサイズ)の粉塵と、空中に浮遊し続けるために人体に悪影響を及ぼす微粒子(粒径が大略10μmより小さい)とが共存している。
【0017】
少なくとも界面活性剤を含む薬液水溶液を用いることによって、薬液水溶液の表面張力が大きく低下して、微粉塵等に対して濡れ易く、すなわち微粉塵となじみ易くなる。粉塵及び浮遊微粒子に対しては、それぞれ、気泡吹付け手段及び噴霧手段によって界面活性剤を含む薬液水溶液が気泡及び霧の形態で吹出される。気泡吹付け手段から吹出された気泡はおおよそ50μmより大きなサイズであり、吹出された気泡によって、粉塵上に液膜が形成されて、粉塵の飛散が防止される。また、噴霧手段によって吹出された霧は、上記気泡より小さくて、おおよそ5〜50μm、好ましくは10μm前後である。吹出された霧は、非常に微小な粒子であるために本来は表面張力が高いが、界面活性剤によって表面張力が低下している。微小な霧粒子は、いわゆるブラウン拡散運動を行いながら浮遊微粒子と頻繁に衝突することによって、浮遊微粒子を捕集する。したがって、粉塵及び浮遊微粒子が界面活性剤を含む薬液水溶液に接して、粉塵同士、浮遊微粒子同士及び粉塵と浮遊微粒子とが凝集することによって、微粉塵等が確実に捕集される。
【0018】
前記自走式作業重機は、好ましくは、前記気泡吹付け手段の気泡噴出口及び前記噴霧手段の霧噴出口の噴出方向をそれぞれ自在に制御することができる噴出方向制御手段を備え、前記各噴出口は、粉塵及び浮遊微粒子の発生及び存在する場所に対して気泡及び霧を噴出する方向に自在に向けられている。
【0019】
上記構成によれば、気泡噴出手段及び霧噴出手段の各噴出口から、気泡及び霧の噴出方向が適宜制御されながら、粉塵及び浮遊微粒子の発生及び存在する様々な場所に向けて気泡及び霧が吹出される。その結果、微粉塵等の発生及び存在が的確且つ迅速に抑制される。
【0020】
気泡噴出手段、霧噴出手段及び噴出方向制御手段は、矢倉のような高所に固定的に設置したり、作業者が微粉塵等の発生場所及び存在場所に自在に持ち運ぶことのできる可搬型にすることもできる。気泡噴出手段、霧噴出手段及び噴出方向制御手段は、好ましくは、クレーン車や掘削機やフォークリフトやトラック等の自走式作業重機上に積載される。このように構成することにより、微粉塵等の発生場所及び存在場所が時々刻々と移動しても、微粉塵等の発生場所及び存在場所に追従して、気泡噴出手段及び霧噴出手段の各噴出口の噴出方向を変えることができる。したがって、気泡及び霧を微粉塵等に対して素早く且つ的確に吹付けることができるので、微粉塵等の発生及び存在の抑制領域が拡大する。
【0021】
界面活性剤として、例えば、アニオン系のアルファオレフィンスルホン酸ナトリウム塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩、アニオン系のポリオキシエチレンアルキルエーテル等の陰イオン界面活性剤が使用される。陰イオン界面活性剤を含む薬液水溶液から生成された霧は、末端基がマイナスに帯電している。一方、陽イオン流を浮遊微粒子に向けて噴流する陽イオン噴流手段を設けることによって、噴流した陽イオン流と結合した浮遊微粒子が、プラスに帯電する。マイナスに帯電した霧とプラスに帯電した浮遊微粒子との間に静電引力が作用するので、霧と浮遊微粒子とが結び付きやすくなる。したがって、霧による微粉塵等の捕集能力が向上する。
【0022】
現在のところ詳細なメカニズムは学術上十分に解明されていないが、薬液水溶液がアルカリ性である方が、微粉塵等の捕集能力が向上する。
【0023】
薬液水溶液が微小な滑り止め粒子をさらに含むことによって、微小な滑り止め粒子が薬液水溶液で濡れた床面と作業者の靴との間に介在して、床面の摩擦抵抗が高くなる。したがって、作業者が滑って転倒することが防止される。
【0024】
滑り止め粒子の直径は、好ましくは5〜30nmである。
【0025】
好ましくは、薬液水溶液が微粉塵等を結合する被着剤をさらに含むことによって、吹付けられた微粉塵等に薄い被膜が形成されるとともに、被膜で覆われた微粉塵等が床面や地面上に被着される。その結果、時間が経過しても、微粉塵等が再び飛散することが防止される。被着剤としては、人体に対する毒性が低くて水溶液に溶解する高分子材料、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、メチルセルロース又は澱粉等が使用可能である。
【0026】
好ましくは、薬液水溶液が着色剤をさらに含むことによって、気泡の吹付けられた微粉塵等が環境と良くマッチする色に着色されるので、看者に違和感を与えることがなくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る微粉塵等の除去システムについて説明する。本発明に係る微粉塵等の除去システムは、建造物解体工事現場や砕石現場等で使用されて作業中に粉塵や微粒子を発生させる各種自走式作業重機、すなわち、ブルドーザーや掘削機や振動くい打ち機や自走式クレーン車等に配設される。
【0028】
まず、図1及び3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る微粉塵等の除去システムについて説明する。図1は本発明に係る微粉塵等の除去システムを自走式のクレーン車10に適用した状態を示す説明図である。図3は、図1のシステムに使用されて薬液水溶液を気泡及び霧の形で吹出す吹出し装置を示す図である。
【0029】
微粉塵等の除去システムは、薬液水溶液を用いて気泡及び霧をそれぞれ噴出するための気泡吹付け手段及び噴霧手段と、システム全体の動作を制御する制御装置とから構成されている。
【0030】
気泡吹付け手段は、薬液水溶液を気泡の形にしてその気泡を粉塵に向けて噴出するためのものである。気泡吹付け手段は、具体的には、薬原液を貯蔵する薬液タンクと、水を貯蔵する水タンクと、薬原液を発泡器に送る薬液ポンプと、水を発泡器に送る水ポンプと、圧縮空気を発泡器に供給するコンプレッサと、薬原液と水と圧縮空気とを混合して気泡を発生させる発泡器と、気泡噴出口としての気泡ノズル32を有する気泡用配管30cと、前記の各構成要素の間をつなぐフレキシブルチューブ36と、気泡ノズル32の噴出方向を自在に制御する噴出方向制御装置とを備えている。
【0031】
薬液タンクと水タンクと薬液ポンプと水ポンプとコンプレッサと発泡器とは、自走式クレーン車10の本体部側すなわち操縦室12やエンジン室14の周りに設けられた気泡及び霧発生装置室16に収納されている。また、フレキシブルチューブ36と気泡ノズル32と噴出方向制御装置とは、自走式クレーン車10の作業部側、例えば作業用アタッチメント22(シャンクやバケットやフォークやシャベル)又は作業用アタッチメント22が取付けられるブーム支柱18の先端に設置されている。自走式クレーン車10は駆動部11で建造物解体工事現場や砕石現場等を自在に動き回ることができる。
【0032】
同様に、噴霧手段は、薬液水溶液を霧の形にして浮遊微粒子に向けて噴霧するためのものである。噴霧手段は、具体的には、薬原液を貯蔵する薬液タンクと、水を貯蔵する水タンクと、薬原液を混合器に送る薬液ポンプと、水を混合器に送る水ポンプと、圧縮空気を霧ノズル34に供給するコンプレッサと、薬原液と水とを混合する混合器と、薬液水溶液と圧縮空気とを混合して霧化する霧噴出口としての霧ノズル34を有する霧用配管30dと、前記の各構成要素の間をつなぐフレキシブルチューブ38と、霧ノズル34の噴出方向を自在に制御する噴出方向制御装置とを備えている。
【0033】
また、薬液タンクと水タンクと薬液ポンプと水ポンプとコンプレッサと発泡器と混合器とは、自走式作業重機の本体部側すなわち操縦室12やエンジン室14の周りに設けられた気泡及び霧発生装置室16に収納されている。また、フレキシブルチューブ38と霧ノズル34と噴出方向制御装置とは、自走式作業重機の作業部側、例えば作業用アタッチメント22(シャンクやバケットやフォーク)又は作業用アタッチメント22が取付けられるブーム支柱18の先端に設置されている。
【0034】
フレキシブルチューブ36,38は、比較的低圧の圧縮空気を供給する空気用チューブと、薬原液や水や薬液水溶液を供給する液用チューブと、発泡器と気泡用配管との間をつなぐ気泡用チューブと、混合器と霧用配管との間をつなぐ霧用チューブとからなる。また、フレキシブルチューブ36,38には、万が一、ノズル32,34がゴミ等で目詰まりした場合や冬期の凍結に備えて、ドレインが接続されている。各チューブの途中部位には、薬原液、水、薬液水溶液及び圧縮空気の各流量を計測する流量計と、弁の開閉を自動で行なう電磁弁と、液体の逆流を防止するためのサイホン逆止弁とが設けられている。これらの部材は上述した制御装置によって制御されている。
【0035】
薬液タンクには、界面活性剤や脱臭剤や被着剤や滑り止め粒子等が調合された薬原液が充填されている。薬原液は、捕集・除去すべき微粉塵等に応じて、液の成分や組成を気泡用又は霧用として適宜個別に調合することもできるが、本実施形態では同じ成分や組成にしている。薬原液を水で薄められた薬液水溶液としては、典型的には、界面活性剤として、例えば、AOS(αオレフィンスルフォン酸ナトリウム塩)原液1(体積で)に対して、水200(体積で)が加えられている。
【0036】
作業用アタッチメント22(シャンクやバケットやフォーク)の代りに、吹出し装置30が自走式クレーン車10のアーム18の先端部に取付けられて、吹出し装置30は、使用時にはアーム18が上向きに延長して、高所に吊り上げられる。
【0037】
吹出し装置30の形態は、取付けられる部位や形状あるいは除去すべき微粉塵等の領域によって適宜決定されるが、例えば図3(A)に示すように、全体として方形形状にすることができる。図3(A)に示した吹出し装置30においては、中央列に気泡用配管30aが配置されるとともに、気泡用配管30aの両側に複数の霧用配管30bが並列配置されている。気泡用配管30aは、気泡供給支持配管30cと連通しているとともに、気泡供給支持配管30cで回動自在に支持されている。同様に、霧用配管30bは、霧供給支持配管30dと連通しているとともに、霧供給支持配管30dで回動自在に支持されている。また、吹出し装置30は、気泡用配管30a及び霧用配管30bを交互に配置した構成とすることもできる。
【0038】
気泡供給支持配管30c及び霧供給支持配管30dには、気泡用配管30a及び霧用配管30bを回動させて気泡ノズル32及び霧ノズル34を別個独立に首を振らせる噴出方向制御装置としての公知の首振り機構がそれぞれ設けられている。その結果、気泡ノズル32及び霧ノズル34の噴出方向はそれぞれ別個独立に制御される。
【0039】
各気泡用配管30aには、複数の1流体型の気泡ノズル32が直列配置されている。各霧用配管30bには、複数の2流体型の霧ノズル34が直列配置されている。なお、霧ノズル34は、100μm程度の比較的大きな霧でよい場合には1流体型ノズルも使用することができる。しかしながら、圧縮空気及び薬液水溶液の圧力及び流量を調節することによって、霧サイズを比較的自由にコントロールでき、且つ、霧を50μmよりさらに微細化することのできる、2流体型ノズルが好ましい。
【0040】
また、図3(B)に示すように、同心の円環形状にすることができる。図3(B)に示した吹出し装置30においては、中央部に円環状の気泡用配管30aが配置されるとともに、気泡用配管30aの外方部に円環状の霧用配管30bが略同心に配置されている。気泡用配管30aが気泡供給支持配管30cと連通しているとともに、霧用配管30bが霧供給支持配管30dと連通している。気泡ノズル32及び霧ノズル34は、それぞれを別個独立に首を振らせる噴出方向制御装置としての公知の首振り機構を介して、気泡用配管30a及び霧用配管30bに取り付けられている。また、吹出し装置30は、円環状の気泡用配管30a及び霧用配管30bを交互に同心に配置した構成とすることもできる。
【0041】
AOSを含む薬液水溶液と圧縮空気とが発泡器によって混合されて、AOSを含む気泡が発生する。発泡器で発生した気泡は低圧の圧縮空気によってフレキシブルチューブ配管36を通って気泡用配管30aまで圧送されたあと、気泡ノズル32から下向きの気泡吹出し方向6に気泡が噴出される。その結果、AOSを含む気泡層が、10〜100μm程度あるいは100μmより大きいサイズの粉塵を覆うように形成されて、粉塵が気泡層によって固定される。
【0042】
また、AOSを含む薬液水溶液及び低圧の圧縮空気をそれぞれ霧用チューブ及び空気用チューブで圧送して、霧ノズル34の出口直前で合流させることによって、霧ノズル34から下向きの噴霧方向8に微細な霧が噴出される。その結果、2流体型の霧ノズル34から下向きに広がる円錐状噴霧ゾーンが、粉塵浮遊空間を覆うように形成されて、浮遊する微粒子(粒径が大略10μmより小さい)がAOSを含む微細な霧によって捕集されて落下する。
【0043】
本発明に係る微粉塵等の除去システムの効果は、以下のような方法で定量的に確認した。すなわち、一つの気泡ノズル32当り、AOSを0.67体積%含む薬液水溶液を20リットル/分、空気量25リットル/分で、気泡ノズル32から粉塵に対して吹付けるとともに、一つの霧ノズル34当り、水量0.4リットル/分、AOS原液を0.004リットル/分、空気量94リットル/分で、霧ノズル34から薬液水溶液を浮遊微粒子に対して噴霧した。そして、日本科学工業製の光散乱式の高感度デジタル粉塵計(モデル3423)を用いて、空中に浮遊する10μm以下の微粒子の1分間のカウント数を計測した。その結果、微粒子の平均濃度cpm(1分間のカウント数で表わす相対濃度)は、薬液水溶液の噴霧前のそれよりも約1/10に低減していた。したがって、薬液水溶液を噴霧することによって、大略10μmより小さい微粒子とともにそれより大きいサイズの粉塵の濃度が大幅に低下した。
【0044】
したがって、粉塵を覆う気泡層と浮遊微粒子を捕集する微細な霧との両者によって、建造物解体現場や廃棄物処理場や微粉末取扱現場等の屋外の作業環境に存する微粉塵等が確実に捕集される。
【0045】
なお、上述した実施形態では、薬液水溶液を下向きに吹付けているが、薬液水溶液を下方から上方に向けて、横方向から、斜め下向きに、あるいは斜め上向きに吹付けることもできる。
【0046】
次に、図2を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る微粉塵等の除去システムについて説明する。図2は、本発明に係るシステムを自走式のショベル系掘削機10に適用した場合の説明図である。
【0047】
第2実施形態は、上述した第1実施形態と以下の点で異なっている。すなわち、自走式掘削機10のアーム20の先端には、作業用アタッチメント22(シャンクやバケットやフォーク)が取付けられているとともに、吹出し装置30がアーム20や操縦室12の上に取付けられている。また、陽イオン噴流手段としてのイオナイザー24が作業用アタッチメント22の基端側に設けられている。
【0048】
図3に示した第2実施形態では、気泡用配管30aがアーム20を囲むように取付けられているとともに、霧用配管30が操縦室12の上に取付けられている。
【0049】
気泡用配管30aにおいては、噴出方向制御装置としての公知の首振り機構を介して気泡ノズル32が取付けられている。気泡ノズル32は上下左右に首を振ることができる。例えば、気泡が、気泡ノズル32から下向きの気泡吹出し方向6に勢いよく噴出される。その結果、気泡層が粉塵を覆うように形成されて、粉塵が気泡層によって固定される。
【0050】
霧用配管30bにおいては、噴出方向制御装置としての公知の首振り機構を介して霧ノズル34が取付けられている。霧ノズル34は上下左右に首を振ることができる。例えば、薬液を含む霧が、霧ノズル34から横向きの噴霧方向8に勢いよく噴霧される。その結果、薬液を含む霧が、浮遊微粒子に衝突して、浮遊する微粒子が微細な霧によって捕集されて落下する。
【0051】
陽イオン噴流手段としてのイオナイザー24は、シャンクやバケットやフォーク等の作業用アタッチメント22の近傍に設けられており、作業用アタッチメント22の先で発生して浮遊する微粒子に向けてプラスに帯電した粒子がコンプレッサーからの低圧圧縮空気によって噴出される。その結果、浮遊微粒子が陽イオンに帯電する。ところで、界面活性剤として使用されるアルファスルホン酸ナトリウム塩は、アニオン系であり、アルファスルホン酸ナトリウム塩を含む霧は、末端基が陰イオンに帯電している。したがって、プラスに帯電した浮遊微粒子とマイナスに帯電した霧との間に静電引力が作用するために、霧と浮遊微粒子とが結び付きやすくなり、霧による微粒子の捕集能力が向上する。
【0052】
本発明に係る微粉塵等の除去システムの効果は、第1実施形態の場合と同様の方法で定量的に確認した。その結果、平均微粒子濃度cpm(1分間のカウント数で表わす相対濃度)は、薬液水溶液の噴霧前のそれよりも約1/10に低減していた。したがって、プラスに帯電した浮遊微粒子に対してマイナスに帯電した薬液水溶液を噴霧することによって、大略10μmより小さい微粒子とともにそれより大サイズの粉塵の濃度が大幅に低下した。
【0053】
したがって、粉塵を覆う気泡層と、プラスに帯電した浮遊微粒子を捕集するマイナスに帯電した霧との両者によって、建造物解体現場や廃棄物処理場や微粉末取扱現場等の屋外の作業環境に存する微粉塵等がさらに確実に捕集される。
【0054】
第3実施形態は、上述した第1実施形態と同じシステムを使用しているが、薬液水溶液が界面活性剤としてのAOSをアルカリ電解水で薄めたものである点で異なっている。
【0055】
アルカリ電解水は、水を電気分解することによって生成されたアルカリ水であって、水素イオン濃度(pH)が約8.5〜9である。
【0056】
詳細なメカニズムは不明であるが、水の代りにアルカリ電解水を用いて、AOSを含むアルカリ電解水溶液を微粉塵等に対して吹付けると、普通の水で薄めて作った薬液水溶液と同程度の、微粉塵等の捕集力を有していた。
【0057】
第4実施形態は、上述した第1実施形態と同じシステムを使用しているが、気泡又は霧として噴出される薬液水溶液が、界面活性剤及び被着剤を含むものである点で異なっている。
【0058】
水溶性被着剤として、ポリエチレングリコールを使用する。本発明に係る水溶性被着剤は、吹付けられた微粉塵等に薄い被膜を形成するとともに、被膜で覆われた微粉塵等が床面や地面上に被着される。その結果、時間が経過しても、微粉塵等が再び飛散することが防止される。被着剤を含む薬液水溶液は、広い範囲に噴霧されるために人に吸引される可能性があるので、人体に対する毒性が低くて水溶液に溶解する高分子材料、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、メチルセルロース又は澱粉等が使用可能である。
【0059】
AOSを含む薬液水溶液の代りに、AOS及びポリエチレングリコールを含む薬液水溶液を微粉塵等に対して吹付けると、普通の薬液水溶液と同程度の、微粉塵等の捕集力を有していた。それとともに、捕集されて地面3や床面の上に堆積した微粉塵等は、時間を経ると乾燥する。しかしながら、被膜で覆われた微粉塵等が床面や地面3の上に被着しているので、風が吹いても、床面や地面3の上に被着した微粉塵等が舞い上がることがなく、新たな微粉塵等の飛散が防止される。
【0060】
第5実施形態は、上述した第1実施形態と同じシステムを使用しているが、気泡又は霧として噴出される薬液水溶液が、界面活性剤及び滑り止め粒子を含むものである点で異なっている。
【0061】
滑り止め粒子として、シリカの球形粒子が使用されている。滑り止め粒子は、例えば、日産化学(株)製のスノーテックス30番であり、その粒子の直径は、1〜100nm、好ましくは5〜30nmである。滑り止め粒子は、薬液水溶液に対して、0.1〜10体積%、好ましくは0.5〜5体積%の割合で添加される。薬液水溶液に添加された微小な滑り止め粒子は、薬液水溶液で濡れた地面や床面や機械設備の表面と作業者の靴との間に介在して、床面等の摩擦抵抗を高くする。したがって、作業者が滑って転倒することが防止される。
【0062】
上述した薬液水溶液には、界面活性剤や被着剤や滑り止め粒子が添加されているが、微粉塵等から発せられる有害ガスや独特の臭気を除去する脱臭剤(例えばオルガノ社製の植物系脱臭剤:サニクリーンシリーズ)を適宜添加することができる。また、界面活性剤を含む薬液水溶液の気泡が微粉塵等に吹付けられると、吹付けられた微粉塵等が白く泡立って目立ってしまうために、周りの者に違和感を与えてしまう。したがって、微粉塵等の発生している環境に良く馴染んで落ち付いた色、すなわち茶色やベージュ色(微粉塵が土系の場合)や灰色(微粉塵がコンクリート系の場合)等の着色剤も適宜添加することができる。着色剤としては、人体に害の少ない食品用着色剤や入浴用着色剤、例えば、茶色であれば、カラメル、カロチン、チョコカラー、ブラウンカラーLあるいはブラウンカラー500P等が使用される。
【0063】
【実施例】
薬液の組成やイオン化の効果を以下のようにして定量的に調べた。すなわち、微粉塵が飛散する状態を人工的に発生させて、地面から約4mの高さに設置したノズルから薬液水溶液を微粉塵等に向けて噴霧した。そして、約2m離れた位置に設置した日本科学工業製の光散乱式の高感度デジタル粉塵計(モデル3423)で浮遊微粒子量(mg/m)を1分間測定した。ここで、AOS溶液とは、1体積%のαオレフィンスルフォン酸ナトリウム塩を水に溶解させたものである。アルカリ水とは、アルカリイオン電解水であって、水素イオン濃度(pH)が約8.5〜9である。イオン化とは、ヒューグルエレクトロニクス(株)のDC型イオナイザーでプラスに帯電させた陽イオン流を微粉塵等に対して直接吹付けた。DC型イオナイザーは、タングステン針又はポリシリコン針を備えてなり、パルスDC方式とダブルDC方式とに任意に設定できる。
【0064】
表1
Figure 0003795411
【0065】
表1からわかるように、AOS溶液単独の場合では、浮遊微粒子が約33%低減した。AOS溶液とイオナイザーとを組み合わせた場合では、浮遊微粒子が約61%低減した。アルカリ電解水単独の場合では、浮遊微粒子が約23%低減した。アルカリ電解水とイオナイザーとを組み合わせた場合では、浮遊微粒子が約25%低減した。AOS溶液とアルカリ電解水とを組み合わせた場合では、浮遊微粒子が約52%低減した。AOS溶液とアルカリ電解水とイオナイザーとを組み合わせた場合では、浮遊微粒子が約61%低減した。
【0066】
次に、被着剤の効果を以下のようにして定量的に調べた。すなわち、基板上に0.4gの微粉塵等を均一に散布した状態で、以下に示す薬液水溶液を吹付ける。そして、120度で約7分間乾燥した後の基板上の微粉塵等の重量を測定する。斜め下方に吹付けるエアーブローを行った後の基板上に残った微粉塵等の重量を測定する。エアーブローの前後で微粉塵等が減少した割合を微粉塵変化率とした。ここで、AOS溶液とは、1体積%のαオレフィンスルフォン酸ナトリウム塩を水に溶解させたものである。また、PEGとは、ポリエチレングリコール液であって、水に5体積%又は10体積%を添加したものである。
【0067】
表2
Figure 0003795411
【0068】
表2からわかるように、AOS溶液単独の場合には、エアーブローによって約21%の微粉塵等が飛散したが、AOS溶液にPEGを体積%又は10体積%を添加した場合には、エアーブローによって微粉塵等の重量が全く変化していない。このように、AOS溶液単独の場合には、乾燥によってAOS溶液の膜が消滅するが、AOS溶液にPEGを添加した場合には、微粉塵上にPEGの被膜が形成されて、微粉塵が飛散しにくくなっていると考えられる。
【0069】
さらに、滑り止め粒子の効果を以下のようにして定量的に調べた。すなわち、アクリル板上にアクリル円板(直径50mm×高さ10mm)を載置した状態で、以下に示す薬液水溶液を吹付ける。そして、アクリル板の一端を持ち上げてアクリル板を傾斜させて、アクリル円板がアクリル板上を滑り始めるときの傾斜角度(傾斜開始角度)を測定する。傾斜開始角度を滑り易さの評価基準とした。つまり、傾斜開始角度が小さい方が、滑りにくくことを表わしている。ここで、AOS溶液とは、1体積%のαオレフィンスルフォン酸ナトリウム塩を水に溶解させたものである。また、シリカの球形粒子からなる滑り止め粒子を、AOS溶液に対して0.5体積%、2.5体積%又は10体積%の割合で添加している。
【0070】
表3
Figure 0003795411
【0071】
表3からわかるように、AOS溶液単独の場合には、滑走開始角度が小さくなっていることから、アクリル板上が滑りやすくなっている。これに対して、滑り止め粒子をAOS溶液に添加すると、滑走開始角度が少し大きくなっていることから、アクリル板の表面が滑りにくくなっている。このように、AOS溶液単独の場合には表面活性剤によって滑りやすくなっているのに対して、AOS溶液に少量の滑り止め粒子を添加した場合には、添加した滑り止め粒子のピン止め効果によってアクリル板の表面の摩擦抵抗が高くなっていると考えられる。
【0072】
なお、本発明に係る微粉塵等の除去システムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形された構成にすることも可能である。
【0073】
例えば、薬液タンクと水タンクと薬液ポンプと水ポンプとコンプレッサと発泡器と混合器等の気泡及び霧の発生装置がトラック上に積載されるとともに、それらとホースで接続された吹出し装置(気泡噴出手段及び霧噴出手段)が、作業者によって微粉塵等の発生場所及び存在場所に自在に持ち運ばれて使用される可搬型にすることもできる。また、気泡及び霧の発生装置がトラック上に積載されるとともに、それらとホースで接続された吹出し装置がフォークリフトのフォーク部に対して上下左右に回動自在に取付けられた構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る微粉塵等の除去システムを示す説明図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る微粉塵等の除去システムを示す説明図である。
【図3】 図1の微粉塵等の除去システムに使用される吹出し装置を示す斜視図である。(A)は直管タイプのものであり、(B)は円環タイプのものである。
【符号の説明】
2 粉塵
3 地面
4 微粒子
6 気泡吹出し方向
8 噴霧方向
10 自走式作業重機
11 駆動部
12 操縦室
14 エンジン室
16 気泡及び霧発生装置室
18 ブーム支柱
20 アーム
22 作業用アタッチメント
24 イオナイザー
30 吹出し装置
30a 気泡用配管
30b 霧用配管
30c 気泡供給支持配管
30d 霧供給支持配管
32 気泡ノズル
34 霧ノズル
36 気泡用フレキシブルチューブ
38 霧用フレキシブルチューブ

Claims (9)

  1. 屋外の開放環境下で使用される自走式作業重機であって、
    少なくとも界面活性剤を含む薬液水溶液を、粉塵に向けて気泡の形で吹付けて粉塵を気泡の層で覆う気泡吹付け手段と、
    少なくとも界面活性剤を含む薬液水溶液を、空中に浮遊する微粒子に向けて噴霧して霧により浮遊微粒子を捕集して落下させる噴霧手段とを備えることを特徴とする自走式作業重機
  2. 前記気泡吹付け手段の気泡噴出口及び前記噴霧手段の霧噴出口の噴出方向をそれぞれ自在に制御することができる噴出方向制御手段を備え、
    前記各噴出口は、粉塵及び浮遊微粒子の発生及び存在する場所に対して気泡及び霧を噴出する方向に自在に向けられることを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
  3. 前記気泡噴出手段、霧噴出手段及び噴出方向制御手段は、自走式作業重機上に積載されていることを特徴とする、請求項2記載の自走式作業重機
  4. 前記界面活性剤として陰イオン界面活性剤が使用されるとともに、陽イオン流を浮遊微粒子に向けて噴流する陽イオン噴流手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
  5. 前記薬液水溶液がアルカリ性であることを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
  6. 前記薬液水溶液は微小な滑り止め粒子をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
  7. 前記滑り止め粒子の直径が5〜30nmであることを特徴とする、請求項6記載の自走式作業重機
  8. 前記薬液水溶液は微粉塵等を結合する被着剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
  9. 前記薬液水溶液は着色剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の自走式作業重機
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