JP6843652B2 - コンクリートバケットの養生システム及び養生方法 - Google Patents

コンクリートバケットの養生システム及び養生方法 Download PDF

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本発明は、工事現場に搬入され又は工事現場で調整された生コンクリートをさらに打設現場まで運ぶためのコンクリートバケットに対して、容器の内部に貯留された生コンクリートの性状変化を防止するためのコンクリートバケットの養生システム及び養生方法に関する。
コンクリートバケットは、工事現場に搬入され又は工事現場で調整された生コンクリート(モルタルを含む。以下、単にコンクリートという。)をさらに打設現場まで運ぶために用いられる。例えば、コンクリートはアジテータ車のシュート部からコンクリートバケットの投入口より容器内に投入され、その後、コンクリートバケットはクレーン等によって吊り下げられて打設現場まで運ばれ、下部の排出口からコンクリートが排出・打設される。コンクリートバケットは簡便な構成でありながら、アジテータ車やポンプ車が入れない狭所にも適用できる可搬性を有し、コンクリート配管が不要という特徴を有する。コンクリートバケットはコンクルット、コンクリートホッパーとも呼ばれ種々のサイズ及びタイプがあるが、簡便、軽量でコンパクトなものが多い。コンクリートバケットは、例えば特許文献1に開示されている。
一方、一般的にコンクリートは暑い環境下に長時間保管していると品質が劣化するため、特許文献2ではアジテータ車での移動に際してコンクリートを冷却する技術が開示されている。また、他の冷却技術としては、極微細なミストを噴霧することにより気化熱を利用して空気を冷却し、通行人などを濡らすことなく涼ませるものが特許文献3に開示されている。
特開平9−21232号公報 特開2003−94425号公報 特開平6−170293号公報
ところで、近時は山地の深い谷をまたぐ橋梁や高層ビルの建設で50mを超える高所でのコンクリート打設要請が増えているが、このような高所に鉛直配管を用いた鉛直圧送を行うと高圧によりコンクリートの性状が安定しないという不都合があるのに対し、タワークレーンでコンクリートバケットを吊って搬送すればコンクリートに圧力をかけずに済む。
しかしながら、極めて高い箇所にコンクリートバケットを引き上げるにはタワークレーンを用いてもある程度の時間を要し、暑い環境下ではコンクリートの品質劣化が懸念される。従来は、極めて高い箇所にコンクリートバケットを適用する事例が少なかったため、クレーン搬送時のコンクリート養生に対して対策がなされていなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、搬送時間が長くとも容器に投入されたコンクリートを簡便に養生することのできるコンクリートバケットの養生システム及び養生方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるコンクリートバケットの養生システムは、容器の投入口からコンクリートが投入されるコンクリートバケットに適用され、前記投入口を覆う遮光性のある投入口カバーと、前記容器にミストを噴きかけるミスト噴霧器と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるコンクリートバケットの養生方法は、コンクリートバケットにおける容器の投入口からコンクリートを投入し、前記投入口を遮光性のある投入口カバーで覆い、前記容器にミスト噴霧器によってミストを噴きかけながら、前記コンクリートバケットを搬送することを特徴とする。
このように、ミスト噴霧器と投入口カバーとを組み合わせて適用することにより、搬送時間が長くなっても容器内のコンクリートを簡便に養生して性状変化を防止し、スランプ性を保持することができる。
前記投入口カバーは磁石を有し、磁力により前記コンクリートバケットに着脱可能であると繰り返しのコンクリート投入に便利である。
前記投入口カバーは、保湿性を有すると、容器内のコンクリートを湿潤に保つことができる。
前記容器の側面の少なくとも一部を覆う側面カバーを有すると、容器内のコンクリートの性状変化を一層防止できる。
前記ミスト噴霧器は、水を圧送するポンプを含む本体と、該ポンプから前記水を供給する管路と、該管路に設けられ前記ミストを噴霧するノズルとを有し、前記管路は前記投入口の上部で環状又はC字状に配置され、前記ノズルが複数設けられていると、容器を適切に冷却することができる。
前記ミストは粒径が50μ以下であると、ミストの蒸発による冷却効果が高く、前記投入口カバーは蒸発防止性を有すると、容器内をより湿潤に保つことができ、ミスト噴霧器と投入口カバーが機能分担しながら温度と湿度とを養生に適した状態に保つことができる。
本発明にかかるコンクリートバケットの養生システム及び養生方法では、ミスト噴霧器と投入口カバーとを組み合わせて適用することにより、搬送時間が長くなっても容器内のコンクリートを簡便に養生して性状変化を防止できる。
図1は、本実施の形態にかかるコンクリートバケットの養生システムとコンクリートバケットとを示す斜視図である。 図2は、ミスト噴霧器とコンクリートバケットとを示す斜視図である。 図3は、投入口カバーを示す平面図である。 図4−1は、あるサイズのコンクリートバケットに取り付けられた投入口カバーを示す斜視図である。 図4−2は、異なるサイズのコンクリートバケットに取り付けられた投入口カバーを示す斜視図である。 図5は、側面カバーを示す平面図である。
以下に、本発明にかかるコンクリートバケットの養生システム及び養生方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本実施の形態にかかるコンクリートバケットの養生システム40は、標準的な円筒縦置き型のコンクリートバケット10に適用され、ミスト噴霧器42と、投入口カバー44と、側面カバー46とを有する。まず、コンクリートバケット10について説明する。コンクリートバケット10は、工事現場に搬入され又は工事現場で調整されたコンクリートをさらにクレーン等で打設現場まで運ぶために用いられる。
図2に示すように、コンクリートバケット10は、コンクリートが貯留される容器12と、該容器12を支える3本(又は4本程度)の支柱14と、これらの支柱14が固定されて地面や打設現場に置かれる接地リング16と、クレーン等で吊る吊り金具18とを有する。吊り金具18はトラス構造であり、容器12の上部両端に設けられた突起片20に対して回転自在に取り付けられており、その頂部を図示しないクレーン等で吊りあげ可能になっている。
容器12は、上方の円筒部22と、該円筒部22から下方に向かって漏斗状に縮小した形状の縮小部24とを有する。円筒部22の上面は開口して投入口26を形成している。縮小部24の下端は細長い長方形状の排出口28を形成している。
容器12には、排出口28を開閉する一対の開閉板30と、該開閉板30を連動動作させるレバー32と、該レバー32をロックするフック33が設けられている。一対の開閉板30は対向しており、リンク34によって同期し、個別の支軸36a,36bを中心に回動することにより排出口28を開閉する。フック33は、円筒部22の側面に上下動可能に取り付けられており、先端の鉤部でレバー32をロックする。レバー32がフック33によってロックされた状態では開閉板30は排出口28を閉じ、人手によってレバー32をフック33から外して下方に下げることにより開閉板30は排出口28を開口する。
容器12は、排出口28が閉じられた状態で、投入口26から投入されたコンクリートを貯留することができ、レバー32を下げて排出口28を開口させると内部のコンクリートが排出され、打設が行われる。
接地リング16は、容器12の円筒部22とほぼ同径に設定されており、コンクリートバケット10を安定載置できる。コンクリートバケット10は主に鉄材、鋼材で構成されている。
コンクリートバケットの養生システム40は、例としてこのようなコンクリートバケット10に適用され、投入口26及びその周辺にミストを噴きかけるミスト噴霧器42と、投入口26を覆う投入口カバー44と、容器12の側面を覆う側面カバー46とを有する。以下、ミスト噴霧器42、投入口カバー44及び側面カバー46について順に説明する。
図2に示すように、ミスト噴霧器42は、本体50と、水タンク52と、バッテリー54と、管路56と、複数のノズル58と、本体50、水タンク52及びバッテリー54を収容するボックス60と、該ボックス60を支持する可変長ポール62と、ボックス60を左右の支柱14に固定する固定具64と、管路56を容器12の上部で支持する3本の管路ポール66とを有する。
本体50は、バッテリー54の電力により駆動され、内部のポンプにより水タンク52の水を管路56に加圧供給する。バッテリー54は充電や交換が可能である。水タンク52は給水や交換が可能である。管路56は、下端が本体50に接続され、上方部は投入口26の上部で環状(又はC字状)に配置され、この環状部56aにノズル58がほぼ等間隔に複数(例えば2個〜10個)設けられている。条件によっては投入口26の上部だけでなく、ノズル58のいくつかを縮小部24などに向くように設けてもよい。環状部56aは、投入口26とほぼ同径に設定され、3か所で管路ポール66とゴムの直交ブッシュ68によって固定されており、高さ可変である。管路ポール66は、その下端部が固定具64又は支柱14に固定され、投入口26よりも上方へ突出している。
ボックス60は、下面が可変長ポール62を介して接地リング16に支えられ、左右を円弧状の弾性板を備える固定具64を介して両脇の支柱14に着脱自在に固定されており、多様な種類のコンクリートバケット10に着脱可能である。固定具64は、弾性板と支柱14とを2枚の板で挟持している。ボックス60は、本体50、水タンク52、バッテリー54を覆うカバーを有していてもよい。
また、図2から了解されるように本体50、水タンク52及びバッテリー54を収納するボックス60は容器12における縮小部24の外側近傍に設けられ、そのほとんどが投入口26の下方になるよう配置されており、また管路56の環状部56aも投入口26とほぼ同径に設定されている。したがって、ミスト噴霧器42は平面視でコンクリートバケット10からほとんど突出しないコンパクトな構成であり、コンクリートバケット10を狭所に適用することに支障がなく、取り扱いも容易である。
ミスト噴霧器42は、本体50、水タンク52及びバッテリー54がコンクリートバケット10と一体的に構成されており、外部と電線やホースを接続する必要がなく可搬性が損なわれない。コンクリートバケット10に何らかの別の電気機器が設けられる場合にはバッテリー54を共用してもよい。
また、ノズル58から噴霧されるミストは、粒径が50μm以下、好ましくは20μm以下の微粒子である。このような極微細のミストはエアウォッシャー、ドライフォグ又はドライミスト(登録商標)とも呼ばれ素早く蒸発してその気化熱により温度を下げることができ、しかも容器12を必要以上に濡らすこともない。このような極微細のミストによれば冷却のエネルギー効率が高く、排熱もないという特徴がある。ミスト噴霧器42は、基本的にはコンクリートバケット10によってコンクリートを搬送している最中に容器12に向かってミストを噴霧して冷却するが、投入口カバー44によって投入口26を覆う以前で、コンクリート投入前又は投入中から稼働させてあらかじめ容器12内を冷却しておくことも有効である。
次に、図3に示すように、投入口カバー44は、周辺に8か所の切れ目70が放射状に設けられ、該切れ目70によって区分けされた8つの周辺片72が形成され、隣り合う周辺片72は外側の一部を除いて互いに重なりあっている。各周辺片72を形成する3辺には可撓性のあるマグネットシート(磁石)74が埋め込まれている。投入口カバー44は露呈面が白色又は銀色であり、さらに遮光性と保湿性とを有する。遮光性であって、さらに白色又は銀色であることによって、日光を反射し容器12内部の温度上昇を抑えることができる。さらにまた、保湿性であることによって容器12を湿潤に保つことができる。ここで、保湿性とは水分を保水することができるウレタン、不織布、綿、紙、わら、フェルト等の材質を含むことをいう。投入口カバー44は使用に先だってあらかじめ濡らしておいてもよい。投入口カバー44は、容器12内に異物が混入することを防ぐこともできる。
投入口カバー44は、市販されているコンクリート養生シート(又はマット)から適宜選択・加工して用いることができる。コンクリート養生シートは、遮光性、保湿性、断熱性、保温性、蒸発防止性などの機能による様々な種類があり、ミスト噴霧器42の種類や能力、さらに天候、温度、湿度、コンクリート種類、搬送時間等によって適宜選択するとよい。また、コンクリート養生シート以外であっても好適な仕様のものを利用可能であることはもちろんである。
図4−1に示すように、投入口カバー44は、折り曲げた周辺片72を鉄材の円筒部22の側面に合わせてマグネットシート74で吸着させることにより、その中央部が投入口26を覆うことができる。また、8か所の切れ目70のうち中心からみて180度位置の二か所がそれぞれ突起片20を避けるように回り込んでいて、ほぼ隙間なく安定して投入口26を覆うことができる。投入口カバー44は、マグネットシート74の磁力で容器12に取り付けるため、着脱が迅速かつ容易に行われる。コンクリートバケット10は、一日の工事で何度もコンクリートを投入することが想定されるが、投入口カバー44では投入のたびに迅速に着脱をすることができて便利である。
図4−2に示すように、投入口カバー44は、大きいサイズの円筒部76にも適用可能である。すなわち、隣り合う周辺片72同士は両端の切れ目70の部分で重なりあっており、円筒部76が大きくとも隙間が生じないのである。しかもこの重なり合う部分にもマグネットシート74が埋め込まれているために互いの吸着力により密着して隙間はほとんど生じない。このように、投入口カバー44はさまざまなサイズの円筒部22,76に対して、特段の調整をすることもなく適用することができる。また、円筒型だけでなく四角筒型にも適用可能である。
ところで、上述のようにミスト噴霧器42が極微細のドライミストである場合には冷却機能には優れているものの、ドライミストが投入口カバー44を濡らすことはほとんどないので噴霧先対象物を湿潤化させる能力はあまりない。そこで、投入口カバー44は容器12内部のコンクリートの水分の蒸発を抑えるために、保湿性とともに蒸発防止性のある素材を用いるとよい。反対に、ミスト噴霧器42によるミストが比較的大きい粒子であって噴霧先対象物を濡らすことができる場合には、投入口カバー44を水分透過型として積極的な水分補給を図るようにしてもよい。
次に、図5に示すように、側面カバー46は、横に細長い矩形のバンド80と、縦方向の切れ目82によって区分された複数の下方片84と、バンド80の上辺中央に設けられた中央紐86と、両端近くに並んで設けられたいくつかの端部紐88とを有する。下方片84はバンド80から下方に延出する先細り形状である。側面カバー46の横幅は標準的な円筒部22の周長よりもある程度長くなっている。下方片84は、例えば12枚程度設けられ、隣接するもの同士は上方が互いに重なりあっており、下方は多少の間隙が設けられている。バンド80を形成する3辺と、各下方片84を形成する3辺には可撓性のあるマグネットシート90が埋め込まれている。バンド80の一部にはフック33(図2参照)が挿通される横スリット92が設けられている。
図1に示すように、側面カバー46は、中央紐86が一方の突起片20に固定され、端部紐88のうち適当な位置のものが他方の突起片20に固定されることにより、コンクリートバケット10における容器12の上部側面を覆うように取り付けられる。バンド80は主に円筒部22(図2参照)を覆うが、側面カバー46の横幅には余裕があって円筒部22の径にかかわらず適用できる。
下方片84は主に縮小部24(図2参照)の上部を覆うが、切れ目82と縮小部24の先細り形状とによってほぼ隙間なく取り付けられる。また、下方片84の上部は円筒部22の下方部分を覆うこともでき、該円筒部22の高さの違いにも対応可能である。3本の支柱14はいずれかの切れ目82で避けられ、またはいずれかの下方片84が支柱14に乗り上げていてもよい。
縮小部24の下方部分は露呈しており、開閉板30の動作やコンクリート排出の支障とならない。フック33はその横方向位置によらず横スリット92に挿通されうる。側面カバー46はマグネットシート90の吸着力によってかなり強く容器12に固定可能であるが、中央紐86及び端部紐88によって一層確実に固定されて落下が防止される。側面カバー46は、投入口カバー44とは異なり、コンクリート投入のたびに着脱する必要はなく一日又は所定の工事期間に装着したままにしておいてもよい。
側面カバー46は投入口カバー44と同様の材質、つまり露呈する面が白色又は銀色で、遮光性、保湿性を有するとよい。また、ミスト噴霧器42の種類や能力、さらに天候、温度、湿度、コンクリート種類、搬送時間等によって適宜選択するとよい。側面カバー46は、投入口カバー44と異なり容器12の側面に貼られるため、内部のコンクリートからの蒸発水分が直接的に当たることがない。そのため、水分を保持する機能よりも、特に断熱性に優れる素材を選択するとよい。容器12は伝熱性の高い鉄材であるが、断熱性の高い側面カバー46によって暑い外気からの伝熱を防止できる。このような、側面カバー46を用いることにより、容器12内のコンクリートの性状変化を一層防止できる。
ところで、コンクリートの養生とは、一般的に打設後に水和反応を適正に進行させるために温度と湿度を維持管理する手段とされ、水和反応に必要となる十分な水分を保持するとともに、夏場には水和反応が過度に急速に進行することがないよう冷却することが求められる。一方、打設前であっても適切な温度と湿度を維持することは重要であって、本願では養生を打設前をも含めた広義の意味としている。本実施の形態にかかるコンクリートバケットの養生システム40では、ミスト噴霧器42が主に冷却機能を分担し、投入口カバー44が主に保湿機能を分担し、側面カバー46は主に断熱機能を分担しており、このような機能分担の相互作用により容器12内のコンクリートを適切に養生できるのである。
コンクリートバケットの養生システム40について説明したが、本実施の形態にかかるコンクリートバケットの養生方法は、養生システム40を適用したコンクリートバケット10によってコンクリートを搬送する方法である。すなわち、コンクリートバケット10にミスト噴霧器42及び側面カバー46を装着し、投入口26からコンクリートを投入し、投入口カバー44によって投入口26を覆い、所定の操作によってミスト噴霧器42を稼働させてノズル58からミストを噴きかける状態にし、クレーン等で吊り金具18を吊ってコンクリートバケット10を搬送する方法である。ミスト噴霧器42は、投入口カバー44によって投入口26を覆う以前で、コンクリート投入前又は投入中から稼働させてあらかじめ容器12内を冷却しておいてもよい。
上述したように、本実施の形態にかかるコンクリートバケットの養生システム40及び養生方法によれば、ミスト噴霧器42、投入口カバー44及び側面カバー46を組み合わせて適用することにより、搬送時間が長くなっても容器内のコンクリートを簡便かつ適正に養生して性状変化を防止し、スランプ性を保持することができる。また、簡便かつ軽量な構成であり、コンクリートバケット10の可搬性が損なわれることがない。さらに、養生システム40は着脱が可能で操作も容易であるとともに、様々なサイズ及びタイプのコンクリートバケット10に適用可能な汎用性を有する。なお、条件によってはミスト噴霧器42、投入口カバー44及び側面カバー46のいずれか1つ以上を省略してもよく、例えば冬季で冷却が不要の場合にはミスト噴霧器42を省略してもよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 コンクリートバケット
12 容器
14 支柱
16 接地リング
18 吊り金具
20 突起片
22,76 円筒部
24 縮小部
26 投入口
28 排出口
30 開閉板
32 レバー
33 フック
34 リンク
36a,36b 支軸
40 養生システム
42 ミスト噴霧器
44 投入口カバー
46 側面カバー
50 本体
52 水タンク
54 バッテリー
56 管路
56a 環状部
58 ノズル
60 ボックス
62 可変長ポール
64 固定具
66 管路ポール
68 直交ブッシュ
70,82 切れ目
72 周辺片
74,90 マグネットシート
80 バンド
84 下方片
86 中央紐
88 端部紐
92 横スリット

Claims (7)

  1. 容器の投入口からコンクリートが投入されるコンクリートバケットに適用され、
    前記投入口を覆う遮光性のある投入口カバーと、
    前記容器にミストを噴きかけるミスト噴霧器と、
    を有することを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  2. 請求項1記載のコンクリートバケットの養生システムにおいて、
    前記投入口カバーは磁石を有し、磁力により前記コンクリートバケットに着脱可能であることを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  3. 請求項1又は2記載のコンクリートバケットの養生システムにおいて、
    前記投入口カバーは、保湿性を有することを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートバケットの養生システムにおいて、
    前記容器の側面の少なくとも一部を覆う側面カバーを有することを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリートバケットの養生システムにおいて、
    前記ミスト噴霧器は、水を圧送するポンプを含む本体と、該ポンプから前記水を供給する管路と、該管路に設けられ前記ミストを噴霧するノズルとを有し、
    前記管路は前記投入口の上部で環状又はC字状に配置され、前記ノズルが複数設けられていることを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリートバケットの養生システムにおいて、
    前記ミストは粒径が50μ以下であり、
    前記投入口カバーは蒸発防止性を有することを特徴とするコンクリートバケットの養生システム。
  7. コンクリートバケットにおける容器の投入口からコンクリートを投入し、
    前記投入口を遮光性のある投入口カバーで覆い、
    前記容器にミスト噴霧器によってミストを噴きかけながら、前記コンクリートバケットを搬送することを特徴とするコンクリートバケットの養生方法。
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