JPH0280204A - コンクリートの製造又は工事方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は建築物工事或はＰＣ（プレキャストコンクリー
ト）製品の製造等に用いて至便なコンクリートの製造又
は工事方法に関する。

［従来の技術］ 従来、例えば建築物のコンクリート工事においては、型
枠や鉄筋を設置の上ミキサー車を待ち、該ミキサー車か
ら調製済コンクリートをパケット等を介して型枠内に打
設せしめていた。

また、工場におけるＰＣ製品の製造に当っても同様に搬
入された調製済コンクリートを型枠内に打設していた。

［発明か解決しようとする課題］ しかし、かかる従来手段はコンクリートの品質管理に難
点を有し、例えば交通事情等によりコンクリートの現場
搬入か遅れ運搬中に水分か蒸発して品質規準を外れたり
、或は配合比や砂利質等の指定を外れて品質上不充分な
コンクリートが持込まれるケースが指摘されていた。

本発明はかかる従来手段の問題点に鑑みてなされたもの
で、付加作業を可及的に省きつつコンクリートの品質管
理を実際にこれを打込む現場に移して、コンクリートの
品質の安定化・均質化を回部としたコンクリートの製造
又は工事方法を提案することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的に添い完成し、工場又は工事現場にお
いて簡便に骨材とモルタルを混成して固化又は打設自在
としたものであって、即ち本発明は、上蓋又は上下蓋を
開閉自在に有するコンクリート容器に砂利等の骨材を上
方から投入した後、上蓋を密閉し該容器の下部注入口か
らモルタルを圧入せしめてコンクリートを調製し、これ
を該容器内て固化又は下蓋を開成して落下打設せしめて
なることを特徴とするコンクリートの製造又は工事方法
を要旨とするものである。

［作用］ 以上の結果１本発明の製造又は工事方法によれば、上蓋
を密閉したコンクリート容器内に下方より圧入されたモ
ルタルは、予め上方より投入された砂利等の骨材と該容
器内て混成してコンクリートを調製するとともに、該コ
ンクリートは上記容器を型枠に兼用してそのまま固化し
てＰＣ製品を製造するか、又は該コンクリート容器の下
蓋を開成して落下せしめ工事現場の型枠等に打設する。

［実施例］ 以下、実施例を図面を参照して説明すれば、まず第１図
乃至第３図は本発明方法を例えば高層ビル等の工事現場
において実施した例を示す。ここて図中１は、本例では
略円筒形の鉄製バケットとされたコンクリート容器て、
該コンクリート容器１は上下にＭ２，３をヒンジ４・・
・で取付けて開閉自在に有している。

そして、該コンクリート容器ｌには、上記工事現場にお
いて、第１図（Ａ）に示すように上蓋２を開成し、一方
下Ｍ３を密閉した状態で砂利５（その他公知の粗骨材を
使用し得る）を上方から投入した後、同図（Ｂ）に示す
ように該上蓋２を密閉し、更に本例ては下Ｍ３に透設し
たコンクリート容器の下部注入口６にホース７を連結し
て１図示しないポンプの駆動によりモルタル８を圧入せ
しめる。この結果、先にコンクリート容器ｌに投入した
砂利５は、圧入されたモルタル８と共に攪拌状態となり
、混成されてコンクリート９か調製される。

このように調製されたコンクリート９は、第１図（Ｃ）
に示すように本例ではコンクリート容器ｌの下Ｍ３を開
成することにより、これを落下打設せしめている。第２
図及び第３図はこの工事状態の例を示したもので、上記
コンクリート９は５例えば本例ては高層ビルである建築
物ｌＯにおけるパネルゾーン１１とＰＣＣｌ２Ｏ上面部
１３に打設されている。

即ち、第２図及び第３図の工事例を順を追って説明すれ
ば、まず建築物１０の下層スラブ１４からは、上下スラ
ブ間の途中高さ（層高程度）まて下位ＰＣ柱の社主筋１
５が突出されており、これに次段の柱主筋１６を現場溶
接して延長する。そして、シース１７、及びこれに掛回
した柱フープ１８を内蔵したＰＣＣｌ２Ｏ上吊りして搬
入し、上記柱主筋１６をシース１７に挿通しつつ降下せ
しめて下層スラブ１４上に立設した上、シース１７内を
クラウドする。

次に、このように立設されたＰＣａ１９の上端縁には下
ば筋２０とあばら筋２１を内蔵するとともに上面に上ば
筋２２を配筋したＰＣＣｌ２Ｏ１２を架設する。更に、
かかるＰＣＣｌ２Ｏ１２の上面の長平方向に沿う縁部に
はＰＣスラブ板２４．２４を架設している。

これらの結果、ＰＣ柱１９上部の梁々間にはパネルゾー
ン１１か形成され、一方ｐｃ梁ｔ２上面部のＰＣスラブ
板２４．２４間には浅溝状の凹陥部２６か形成される。

なお、図中２７はパネルゾーンフープ、２８は梁下ば筋
のガス圧接こふである。

そして、このパネルゾーン１１とＰＣ梁上面部に形成さ
れた凹陥部２６に、前記のように現場調製したコンクリ
ート９を、クレーン（クレーンワイヤー２９）てコンク
リート容器１を上吊りして移動しつつ開成した下Ｍ３部
分より落下せしめて打設する。

次に第４図に示す実施例は、本発明方法をＰＣＣｌ２Ｏ
製造に採用した例である。ここで、図中１は本例ては鉄
製型枠であるコンクリート容器て、該コンクリート容器
ｌは上Ｍ２をボルト・ナウト３０，３１により着脱開閉
自在に有している。

そして、該コンクリート容器１内には、プレキャスト工
場において、予めシース１７及び柱フープ１８を配置す
るとともに、第４図（Ａ）に示すように上蓋２を開成し
て前記砂利等の骨材５を上方から投入した後、同図（Ｂ
）に示すように本例ては底板３２に透設したコンクリー
ト容器の下部注入口６にホース７を連結し、図示しない
ポンプの駆動によりモルタル８を圧入せしめる。この結
果、先にコンクリート容器ｌに投入した砂利等の骨材５
は圧入されたモルタル８と共に攪拌状態となり混成され
てコンクリート９か調製される。

そして、このように調製されたコンクリート９は、本例
では同図（Ｃ）に示すように上記コンクリート容器ｌ内
てそのまま固化せしめた後、同図（Ｄ）に示すように該
コンクリート容器ｌを分解してＰＣＣｌＯ２脱型する。

なお。

図中３３はシースに挿通した吊上げ用の鉄棒て端部なり
レーンのワイヤー２９て上吊りしてＰＣＣｌＯ２搬出す
る。

一方、第５図及び第６図に示す実施例は、第４図の例同
様本発明方法をｐｃ製品の製造に採用した例で、第５図
はＰＣ梁１２、−力筒６図はＰＣＣｓ２Ｏ製造例を示し
ている（同図中３５・・・は鉄筋）。勿論、この他ＰＣ
スラブ板なども形成可能である。

なお、各実施例に共通する事項については図中同番号を
付して説明を一部省略する。

その他図示しないか、例えば現場形成の従来梁、柱等の
型枠に未発明方゛法によりコンクリートを落下打設する
ことも勿論可能である。また、ｐｃ製品の製造工場にお
いて、第１［Ｚに示したようなバケット形のコンクリー
ト容器を用いてＰＣ型枠内にコンクリートを落下打設す
ることも可能である。

一方、コンクリート容器の下部注入口の配置は、必ずし
も該容器の底部に限らず、例えば側面の下部に設けられ
てもよい。更に、横長形状の容器にあっては、下部注入
口はその長手方向に適宜間隔て複数設けることも可能で
ある。なお、必要に応してコンクリート容器の例えば上
部に空気抜き孔を透設することもできる。

実施例は以上のとおりに構成したか、本発明は前記要旨
に反しない限り、上蓋、下蓋、コンクリート容器、骨材
、下部注入口、モルタル、コンクリート等の形状、構造
、寸法、材質（乃至配合比）、員数、配置及びこれらの
関係、そしてモルタルの圧入手段や、コンクリートの打
設箇所或は該コンクリートの固化形成製品の種類等は種
々変更することかてき上記実施例に限られないことはい
うまてもない。

［発明の効果］ 本発明のコンクリートの製造又は工事方法は、上蓋又は
上下蓋を開閉自在に有するコンクリート容器に砂利等の
骨材を上方から投入した後、上蓋を密閉し該容器の下部
注入口からモルタルを圧入せしめてコンクリートを調製
し、これを該容器内で固化又は下蓋を開成して落下打設
せしめてなるのて、建築物等の工事現場或はｐｃ製品等
の製造現場において、骨材やモルタルの質、及びこれら
の配合比を確認しつつコンクリートを現場調製すること
かてきるから、コンクリートの品質管理を実際にこれを
使用するユーザー側に移すことか可能となり、例えば運
搬中に含水率か変化したもの、或は配合比や砂利質等か
指定を外れているもの等１品質上問題のあるコンクリー
トか使用される恐れを解消でき、コンクリートの品質の
安定化・均質化を図ることかてきる。

また、この際付加される作業量も、骨材の投入とモルタ
ルの圧入程度にとどまり、コンクリートの混線作業とそ
の装置等を必要としないから、コンクリートの現場調製
を簡易且つ迅速に行うことかでき、上記品質上の利点に
比べて作業上の負担は極めて軽微なものとすることかて
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示すものて、第１図（Ａ）乃至（Ｃ）は
本発明コンクリートの製造又は工事方法を順を追って示
したコンクリート容器等の縦断面図、第２図は該方法に
よる工事状態を示す建築物の一部を切欠いた正面図、第
３図は同建築物の一部を切欠いた側面図、第４図乃至第
６図は他の実施例を示し、第４図（Ａ）乃至（Ｃ）は本
発明方法によるＰＣ柱の製造状態を示すコンクリート容
器等の側面側から見た縦断面図、同（Ｄ）は本発明方法
により製造されたＰＣ柱等の側面図、第５図及び第６図
は本発明方法によるＰＣ梁及びＰＣ壁の製造状態を示す
夫々コンクリート容器等の側面側から見た縦断面図。 １・・・コンクリート容器　　６・・・下部注入口２・
・・上蓋　　　　　　　　８・・・モルタル３・・・下
蓋　　　　　　　　　９・・・コンクリート５・・・骨
材 特許出願人　株式会社九段建築研究所 代　　理　　人　　弁理士　　１）　村　　公　　總（
Ｃ） ＣＤ） 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上蓋又は上下蓋を開閉自在に有するコンクリート容器に
   砂利等の骨材を上方から投入した後、上蓋を密閉し該容
   器の下部注入口からモルタルを圧入せしめてコンクリー
   トを調製し、これを該容器内で固化又は下蓋を開成して
   落下打設せしめてなることを特徴とするコンクリートの
   製造又は工事方法。