JP5819045B2 - 粉塵抑制装置及び粉塵抑制方法 - Google Patents

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本発明は、粉塵抑制装置及び粉塵抑制方法に関する。
土木作業や建設作業、解体作業などが行われる作業現場は、その作業の性質上、作業によって粉塵等(以降、粉塵と称す)が発生することが多い。特に、建築物の(全部または一部の)解体作業においては作業箇所における粉塵の発生が避けられない。粉塵に対する対策を怠れば、作業環境の悪化もさることながら、粉塵が周囲に飛散し現場周辺で生活する住民に不快感、場合によっては健康被害を与えることにもなる。そこで、作業に伴う粉塵の飛散を抑制するための様々な工夫がなされている。
例えば特許文献1においては、作業機械の作業部に泡状物(液体がその中に空気などの気体を含んで丸くなったもの)を散布可能な放泡機構と水などの流体を散布可能な流体放出機構とを備えている。このため、特許文献1では、水などの流体で作業箇所からの粉塵の飛散を抑制できるとともに、特に放泡機構からの泡状物で作業箇所を予め包囲して、作業による粉塵の飛散を効果的に抑制することが可能である。泡状物を用いると、単に水を用いた粉塵対策を行うよりも節水でき、作業現場の水浸しを防止することができる。もちろん、泡状物と水とが作業機械から散布されるので、作業者が散水ホースにより作業箇所へ散水する必要がない。即ち、散水する作業者を不要として、作業者を作業箇所へ接近させる必要がない。つまり、作業機械の作業部近傍に作業者を配置する必要なく、作業者を粉塵に曝すことも抑制でき、且つ作業者の作業環境をより安全にすることができる。
特開2009−287296号公報
しかしながら、特に、都市部における建築物の解体作業をする場合には、解体する建築物と残される建築物との間は極端に狭く互いに高層化されている場合が多い。このため、作業現場にはその周囲に足場が組まれ養生シートで養生されるものの、実際の作業機械による作業箇所で発生する粉塵は、直接的に水平方向に飛散するのではなく、粉塵は舞い上がり(上昇して)養生シートを越えて周囲に飛散する傾向がより大きい。即ち、節水をしながら効果的に粉塵の飛散を抑制するには、例えばその作業箇所を的確に泡状物で包囲するのが望ましい。
ここで、特許文献1の放泡機構と流体放出機構とは作業機械の作業部の中央部分に固定的に備わっている。このため、的確に泡状物で作業箇所を包囲するには、作業機械自体の移動を必要とする。しかし、都市部では作業機械自体の移動範囲が制限され、且つ放泡機構と作業部との配置関係にも制限され、泡状物で効率的に作業箇所を包囲するには困難が予想される。
そこで、本発明は、前記問題点等を解決するべくなされたもので、散水作業者を不要とし、節水しながら作業箇所で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することが可能な粉塵抑制装置及び粉塵抑制方法を提供することを課題とする。
本発明は、作業現場の粉塵の発生する作業箇所からの粉塵の飛散を抑制する粉塵抑制装置であって、前記粉塵の発生する作業箇所に水を散布可能な放出口と、自身の支持される位置に対して上下方向及び左右方向に該放出口を回転傾斜可能な回転傾斜機構と、前記放出口からの前記水の散布量を制限する開閉弁と、を備える放出ユニットを複数有し、互いに異なる位置に配置される前記複数の放出ユニットのうちの2つ以上は、前記回転傾斜機構の遠隔制御によりそれぞれの前記放出口の方向が調整され、且つ前記開閉弁の遠隔制御によりそれぞれの該放出口ら前記水が放出されることで、該水を同一の前記作業箇所に散布可能とされていることにより、前記課題を解決したものである。
本発明は、作業箇所にを散布する放出口が、を作業箇所に散布する。このため、作業箇所で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することができる。その際に、は、回転傾斜機構と開閉弁で、正確に所定の範囲で所定の散布量で作業箇所に散布される。このため、を必要最低限にし、節水をすることができる。
そして、回転傾斜機構と開閉弁とは遠隔制御されるので、粉塵の発生箇所である作業箇所近傍への散水作業者の配置を不要としている。
なお、前記放出ユニットが、前記放出口が前記作業箇所の上方にくるように配置される場合には、放出口が作業箇所の下方に配置される場合に比べて、より少ないで確実に作業箇所へ散布することができる。
なお、前記放出口からは泡状物が前記作業箇所に散布可能とされ、前記放出口前記泡状物と前記水とに対して別に設けられ、該泡状物とそれぞれ、別系統で供給されている場合には、単一の系統で両者を供給する場合に必要となる「切換え」が不要である。このため、両者の散布のタイミングを自在に操作でき、より一層の作業時間の短縮化と粉塵の飛散防止とが可能となる。
なお、前記放出ユニットが、前記作業現場の周囲に組まれる足場に支持される場合には、回転傾斜機構を支持する部材が不要であり、回転傾斜機構が作業を阻害することなく、更に足場から外部へ飛散する粉塵を効果的に抑制することができる。
なお、互いに異なる位置に配置される前記複数の放出ユニットのうちの2つ以上は、前記回転傾斜機構の遠隔制御によりそれぞれの前記放出口の方向が調整され、且つ前記開閉弁の遠隔制御によりそれぞれの該放出口ら前記水が放出されることで、該水を同一の前記作業箇所に散布可能とされているので、粉塵の発生源である作業箇所を水で複数の角度から(多面的に)包囲することができる。このため、粉塵の飛散をより抑制することができる。
なお、本発明は、作業現場の粉塵の発生する作業箇所からの粉塵の飛散を抑制する粉塵抑制方法であって、前記粉塵の発生する作業箇所に水を散布可能な放出口を備える放出ユニットを複数用意し、該複数の放出ユニットを互いに異なる位置であって、該複数の放出ユニットのうちの2つ以上を、該放出口からの該水が同一の該作業箇所に散布可能に配置する工程と、遠隔制御により、該複数の放出ユニットのうちの2つ以上の前記放出口の方向を調整し、且つそれぞれの該放出口から前記水を放出させることで、該水を同一の作業箇所に所定の量で散布する工程と、該水の散布された該同一の作業箇所に対して粉塵の発生する作業を行う工程と、を含むことを特徴とする粉塵抑制方法とも捉えることができる。
本発明によれば、散水作業者を不要とし、節水しながら作業箇所で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る粉塵抑制装置を作業現場に用いた一例を示す側面図 同じく粉塵抑制装置の放出ユニットの模式図(A)と、ポンプユニットの模式図(B)と、全体の概略制御ブロック図(C) 本発明の第2実施形態に係る粉塵抑制装置を作業現場に用いた一例を示す上面図
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態の一例を詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係わる粉塵抑制装置が使用される作業現場について説明する。
作業現場100には、図1に示す如く、周囲に足場120が組まれ、足場120の外側に養生シート122が取付けられている。足場120の内側の作業現場100には建築物104が位置している。建築物104は、後述する粉塵抑制装置130の放出ユニット132から散布された泡状物140の接触部分である作業箇所102から、作業機械110で解体される。作業機械110は、例えば、無限軌道で方向自在に移動可能とされている。作業機械110には運転室112が設けられている。運転室112から、アーム116の先端に設けられた作業部118と、無限軌道と、を自在に操作することができる。本実施形態では、作業部118は圧砕機であり、作業機械110はいわゆる「クラッシャー」とされている。なお、運転室112の外側には、アンテナ114が配置され、運手室112に設置された図示せぬ携帯送信機(T)113で粉塵抑制装置130を遠隔制御することができる(図2(C))。なお、作業箇所102は、作業部118が建築物104に直接的に接する部分を含む、作業部118の解体によって粉塵が直接的に発生する箇所をいう。
次に、本発明に係る粉塵抑制装置130の概略構成について、図1、図2を用いて説明する。
粉塵抑制装置130は、作業現場100の作業箇所102からの粉塵の飛散を抑制する装置である。粉塵抑制装置130は、作業箇所102に泡状物140と水(流体)とを散布可能な放出口136B(図2)と、自身の足場120に支持される位置に対して上下方向及び左右方向に放出口136Bを回転傾斜可能な回転傾斜機構と、放出口136Bからの泡状物140と水の散布量を制限する制限機構と、を備えている。そして、粉塵抑制装置130は、回転傾斜機構及び制限機構の遠隔制御で、作業箇所102の上から泡状物140と水とを散布することができる。以下、粉塵抑制装置130を詳細に説明する。
粉塵抑制装置130は、図1、図2に示す如く、放出ユニット132とポンプユニット142とを有する。放出ユニット132は、図2(A)に示す如く、固定部134と固定部134に対して回転可能とされているドーム形状の可動部136とを備える。固定部134は、具体的には、図2(A)に示す如く、足場120を構成するパイプに取付け部材134Aで固定(図2(A)では、2か所で固定)されている。固定部134は、携帯受信機(R1)134Bを備え、その携帯受信機(R1)134Bにはアンテナ134Cが設けられている。また、固定部134には、図2(C)に示す如く、第1処理部CPU1、及び第1モータ〜第4モータM1〜M4が設けられており、携帯受信機(R1)134Bで受信された信号に基づき、第1モータ〜第4モータM1〜M4が駆動制御される。第1モータM1、第2モータM2はそれぞれ、2つの放出口136Bに伸びる管路の開閉を行う開閉弁を作動させる。即ち、第1モータM1、第2モータM2、及び開閉弁などで、放出口136Bからの泡状物140と水の散布を制限する制限機構が構成されている。第3モータM3により固定部134に対する可動部136の回転がなされ、第4モータM4により可動部136に設けられた切り欠き部136Aに沿っての放出口136の傾斜がなされる。即ち、固定部134、可動部136、第3モータM3、及び第4モータM4などから、放出ユニット132の支持される位置に対して上下方向及び左右方向に放出口136Bを回転傾斜可能な回転傾斜機構が構成されている。固定部134には、後述するポンプユニット142に接続される2つの管134Dが接続されている。そして、2つの管134Dはそれぞれ開閉弁に接続されている。
なお、放出ユニット132は、例えば足場120の点検の際に交換が容易で、且つ足場120での支持位置変えが自在であるように、(充)電池で駆動されているが、図示せぬ発電機に電源が接続されて駆動されてもよい。
ポンプユニット142は、図1、図2(B)に示す如く、作業現場100における環境の変動の少ないところでメンテナンスが比較的容易である場所、例えば、作業箇所102から離れた地面に設置されている。ポンプユニット142は、図2(B)に示す如く、コンプレッサ部144と2つのタンク室146A、146Bとを備える。コンプレッサ部144は、図示せぬ携帯受信機(R2)を備え、その携帯受信機(R2)のためのアンテナ144Cが設けられている。また、コンプレッサ部144には、図2(C)に示す如く、第2処理部CPU2、及び第5モータM5、第6モータM6が設けられており、携帯受信機(R2)で受信された信号に基づき、第5モータM5、第6モータM6が駆動制御される。即ち、本実施形態では、ポンプユニット142が制限機構の一部を構成している。第5モータM5、第6モータM6はそれぞれ、2つのタンク室146A、146Bに充填されている水と泡状物140の原料とを圧力を調整して2つの管134Dに送り込む。なお、泡状物140の原料の放出の際に放出口136Bで、例えば空気を吸い込む構造(図示略)とされている。このため、放出口136Bから放出された際に泡状物140の原料は、液体から泡状物140に合成される。即ち、本実施形態では、多量の泡状物140を勢いよく、放出口136Bから放出(散布)させることができる。なお、ポンプユニット142は、例えば図示せぬ発電機に電源が接続されて駆動されている。
次に、粉塵抑制装置130を用いた粉塵抑制方法について、主に図1を用いて説明する。
まず、作業現場100である建築物104の解体に必要な領域(作業機械110の配置転換のための領域を含む)の囲むように足場120を構成し、その外側に養生シート122を取付ける。ここで、足場120の高さは必ず、解体される建築物104の高さよりも高く構成される。そして、解体される建築物104よりも高くなるように、放出ユニット132の放出口136Bを配置する。なお、放出ユニット132の数と間隔は、放出ユニット132から放出(散布)される泡状物140と水の飛距離や時間当たりの散布量で定められる。
次に、作業機械110の作業部118で解体する部分(作業箇所102)に向けて、その近傍の1つ以上の放出ユニット132を運転室112の作業者により遠隔制御で動作させる。そして、放出口136Bにより作業箇所102の上から泡状物140を所定の範囲(例えば、作業部118が直接接触しなくても作業部118の接触で、粉塵の発生しそうな範囲までを含む)に所定の量(粉塵の飛散の抑制にある程度効果が出る以上の量)を散布する。このとき、風や湿度の関係で泡状物140と共に水を同時に散布してもよい。
次に、泡状物140若しくは水の散布された作業箇所102において粉塵を発生させる作業を行う。すなわち、作業部118を作業箇所102に接触させて解体を行う。このとき、放出ユニット132からの泡状物140若しくは水の散布は継続して行うことで、粉塵の飛散抑制を効果的に行うことができる。なお、目標とする作業箇所102の解体が達成できたかどうかの確認を行うため、泡状物140の散布を一時的に中止し、水で泡状物140を消失させてもよい。
上記作業箇所102の解体が達成できたら、次の作業箇所102に向けて作業部を移動させる。同時、若しくはそれ以前に対応する放出ユニット132を動作させ、次の作業箇所102を作業部118で解体する。これを繰り返すことで、高層化された建築物104の上の階から迅速に解体を進めることができる。なお、建築物104の解体が進み、作業箇所102が当初固定された放出ユニット132の高さと大きく差が出て、作業箇所102に的確に泡状物140と水を散布できない状態となるようであれば、放出ユニット132を適正な高さに固定しなおすこととなる。
このように、本実施形態は、作業箇所102に泡状物140と水とを散布する放出口136Bが、作業箇所102の上から泡状物140と水とを作業箇所102に散布する。このため、作業箇所102で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することができる。その際に、泡状物140と水とは、回転傾斜機構と制限機構で、正確に所定の範囲で所定の散布量で作業箇所に散布される。このため、泡状物140と水とを必要最低限にし、つまり散水だけしか行わないのに比べると水の使用量を大幅に削減でき、節水をすることができる。
また、粉塵抑制装置130は、作業機械110ではなく足場120に取付けられている。つまり、粉塵抑制装置130の動作は、作業機械110の動作とは独立して行うことができる。このため、予め泡状物140で作業箇所102を包囲することを迅速に行うことができ、1台の粉塵抑制装置が作業機械110に搭載されている場合に比べて、短い時間で解体作業を進めながら、粉塵の飛散の抑制を効果的に行うことができる。
また、一時的に泡状物140を除去したい場合には、水を散布して、作業箇所102を包囲している泡状物140を部分的(場合によっては全体的に)に除去可能である。例えば、建築物104の特定の部分のみを解体するような場合、作業途中でその位置などを容易に再確認することもできる。
そして、回転傾斜機構と制限機構とは遠隔制御されるので、粉塵の発生箇所である作業箇所102近傍への散水作業者の配置を不要としている。即ち、高い足場120からの作業者による散水作業もなく、作業者の労働安全の確保と結果的に作業環境の改善が図れる。更に、作業者への危険度を低減できるので、保険などの事故対応へのコストを低減することもできる。
そして、放出口136Bが作業箇所102の上方に配置されているので、放出口が作業箇所の下方に配置される場合に比べて、より少ない泡状物140と水で確実に作業箇所102へ散布することができる。
また、放出口136Bが泡状物140と水とに対して別に設けられ、泡状物140と水とがそれぞれ、別系統で供給されているので、単一の系統で両者を供給する場合に必要となる「切換え」が不要である。このため、両者の散布のタイミングを自在に操作でき、より一層の作業時間の短縮化と粉塵の飛散防止とが可能となる。同時に、両者の原料の組み合わせが制限されずに、粉塵の飛散の抑制に最適な組み合わせとすることもできる。
また、放出ユニット132の回転傾斜機構が、作業現場100の周囲に組まれる足場120に支持されているので、回転傾斜機構を固定する部材が不要である。そして、回転傾斜機構が作業を阻害することなく、更に足場120から外部へ飛散する粉塵を効果的に抑制することができる。
また、同一の作業箇所102に、複数の異なる位置に配置された放出口136Bからの泡状物140若しくは水が散布されるので、粉塵の発生源である作業箇所102を泡状物140若しくは水で複数の角度から(多面的に)包囲することができる。このため、粉塵の飛散をより抑制することができる。
即ち、本実施形態によれば、散水作業者を不要とし、節水しながら作業箇所102で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することが可能となる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態においては、放出口136Bが作業箇所102の上方に配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、放出口が作業箇所と同等の高さ、若しくは下方に配置されていても、回転傾斜機構と制限機構とにより作業箇所の上から泡状物若しくは水を散布でき、相応に粉塵の飛散を抑制することができる。
また、第1実施形態においては、放出口136Bが泡状物140と水とに対して別に設けられ、泡状物140と水とはそれぞれ、別系統で供給されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、泡状物と水とが同一系統で供給されている場合には、放出ユニットとポンプユニットとは構成部品を少なくできるので、粉塵抑制装置を小型で、且つ低コスト化させることができる。
また、第1実施形態においては、作業現場100に作業機械110が一台であったが、本発明はこれに限定されず、作業機械が複数台用いられてもよい。例えば、図3に示す第2実施形態の如く、2台の作業機械210A、210Bが建築物204のそれぞれ別々の作業箇所202A、202Bで独立に解体を行ってもよい。この図3に示す場合には、13台の放出ユニット232A〜232Nが配置されて、作業箇所202Aに対して3台の放出ユニット232C〜232Eが動作し、作業箇所202Bに対して2台の放出ユニット232M〜232Nが動作している。そして、他の放出ユニットが停止しており、節水をしながら効率的に粉塵の飛散を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、放出ユニットが足場にのみ支持されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、パイプなどで独立した支柱を構成して、そこに放出ユニットを支持させてもよい。その場合には、例えば足場と足場の間の空間において、建築物の一部の構造物の解体や、解体後の構造物の破砕などにおける粉塵の飛散の抑制のために、粉塵抑制装置を使用することもできる。
あるいは、更に、放出ユニットの回転傾斜機構が、少なくとも作業箇所における前記粉塵を発生させる作業を行う作業機械の作業部に支持されていてもよい。その場合には、作業機械の移動に伴い放出口を作業箇所の極近傍に位置させることができる。このため、回転傾斜機構で正確に作業箇所へ泡状物と水とを散布できるので、作業箇所で発生する粉塵の飛散を効果的に抑制することができる。同時に、作業現場で使用される粉塵抑制装置の数を低減することもできる。このため、粉塵制御装置の制御の負荷を低減でき、より低コストで、粉塵の飛散を抑制することも可能となる。
また、上記実施形態においては、粉塵抑制装置が、1台の放出ユニットに対して1台のポンプユニットが接続されて、ポンプユニットも遠隔制御されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1台のポンプユニットに複数の放出ユニットが並列に接続されてもよいし、直列に接続されてもよい(例えば、並列の場合は平面的に並んだ複数の放出ユニットに兼用とされる構成であるが、直列の場合は足場の高さ方向に並んで配置される構成となる)。あるいは、少なくとも水に対するコンプレッサ部をなくして、直接水道の蛇口に接続してもよい。あるいは、作業開始時に、コンプレッサ部を作動させたままとして、遠隔制御されなくてもよい。その場合には、粉塵抑制装置の制御も簡易にでき、且つ部品を低減できるので、粉塵抑制装置の低コスト化を促進することができる。
また、上記実施形態においては、流体として水を用いていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、流体が、水と粉体との混合物なであってもよい。
また、上記実施形態においては、泡状物は、放出口で合成されるとしていたが、本発明はこれに限定されず、タンク室において泡状物を保持するようにしてもよい。若しくはタンク室で泡状物を合成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、作業機械として所謂「クラッシャー」を例に説明しているが、本発明の適用はこれに限られない。例えば、杭打ち機、杭抜き機、ブルドーザー、トラクターショベル、パワーショベル、バックホー、ドラグライン、クラムシェル、クローラドリル、アースドリル、クレーン、ロードカッター、ブレーカー等に適用しても同様の効果を得ることができる。要するに、土木作業や建設作業、解体作業において、粉塵が発生し得る作業を行う作業機械に対して幅広く適用することが可能である。
本発明は、土木作業や建設作業、解体作業などの粉塵の発生する作業現場において利用できるが、特に固体構造物の解体作業、補修作業等に好適である。
100、200…作業現場
102、202A、202B…作業箇所
104、204…建築物
110、210A、210B…作業機械
112…運転室
113…携帯送信機
114、134C、144C…アンテナ
116…アーム
118…作業部
120、220…足場
122…養生シート
130…粉塵抑制装置
132、232A〜232N…放出ユニット
134…固定部
134A…取付け部材
134B…携帯受信機
134D…管
136…可動部
136A…切り欠き部
136B…放出口
140…泡状物
142…ポンプユニット
144…コンプレッサ部
146A、146B…タンク部

Claims (8)

  1. 作業現場の粉塵の発生する作業箇所からの粉塵の飛散を抑制する粉塵抑制装置であって、
    前記粉塵の発生する作業箇所に水を散布可能な放出口と、
    自身の支持される位置に対して上下方向及び左右方向に該放出口を回転傾斜可能な回転傾斜機構と、
    前記放出口からの前記水の散布量を制限する開閉弁と、を備える放出ユニットを複数有し、
    互いに異なる位置に配置される前記複数の放出ユニットのうちの2つ以上は、前記回転傾斜機構の遠隔制御によりそれぞれの前記放出口の方向が調整され、且つ前記開閉弁の遠隔制御によりそれぞれの該放出口ら前記水が放出されることで、該水を同一の前記作業箇所に散布可能とされている
    ことを特徴とする粉塵抑制装置。
  2. 請求項1において、
    前記放出ユニットは、前記放出口が前記作業箇所の上方にくるように配置される
    ことを特徴とする粉塵抑制装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記複数の放出ユニットの遠隔制御は、前記作業箇所に対して作業を行う作業機械の運転室で行われる
    ことを特徴とする粉塵抑制装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記放出ユニットに前記水を供給するポンプユニットを備え、
    前記複数の放出ユニットの少なくとも一部に対して、該ポンプユニットが兼用とされている
    ことを特徴とする粉塵抑制装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、更に、
    前記放出口からは泡状物が前記作業箇所に散布可能とされ、前記複数の放出ユニットのうちの2つ以上は、前記回転傾斜機構の遠隔制御によりそれぞれの前記放出口の方向が調整され、且つ前記開閉弁の遠隔制御によりそれぞれの該放出口ら前記泡状物が放出されることで、該泡状物を同一の前記作業箇所に散布可能とされている
    ことを特徴とする粉塵抑制装置。
  6. 請求項5において、
    前記放出口は前記泡状物と前記水とに対して別に設けられ、該泡状物と水とはそれぞれ、別系統で供給されている
    ことを特徴とする粉塵抑制システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記放出ユニットは、前記作業現場の周囲に組まれた足場に支持される
    ことを特徴とする粉塵抑制システム。
  8. 作業現場の粉塵の発生する作業箇所からの粉塵の飛散を抑制する粉塵抑制方法であって、
    前記粉塵の発生する作業箇所に水を散布可能な放出口を備える放出ユニットを複数用意し、該複数の放出ユニットを互いに異なる位置であって、該複数の放出ユニットのうちの2つ以上を、該放出口からの該水が同一の該作業箇所に散布可能に配置する工程と、
    遠隔制御により、該複数の放出ユニットのうちの2つ以上の前記放出口の方向を調整し、且つそれぞれの該放出口から前記水を放出させることで、該水を同一の作業箇所に所定の量で散布する工程と、
    該水の散布された該同一の作業箇所に対して粉塵の発生する作業を行う工程と、
    を含むことを特徴とする粉塵抑制方法。
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