JP3986490B2 - 粉塵飛散防止システム - Google Patents

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本発明は、粉塵飛散防止システムに関し、詳細には、コンクリートや鉄骨からなるビルあるいは木造家屋等の各種建造物を解体するときに発生する粉塵や悪臭(以下、総称して粉塵等という。)が周囲環境に飛散することを防止するためのシステムに関する。
コンクリートや鉄骨からなるビルあるいは木造家屋等の各種建造物に対しては、油圧式又は機械式のブレーカやカッターや圧砕機やクランプ等の解体用重機を用いて、解体作業が行われている。解体用重機によって解体作業を行うときには、粉塵等が発生するために、解体現場の周囲環境は、粉塵等の飛散で汚染されてしまうという問題がある。
解体現場の周囲環境での汚染を少なくするために、水道管等の水源に接続された噴出ノズルを解体用重機のアーム先端近傍に配置した圧砕作業機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−179820号公報
例えば、図1に示すように、解体現場102の周囲すなわち左右の側面と後面とを防塵カバー130で覆った上で、圧砕作業機140で解体することが行われている。圧砕作業機140においては、アーム146先端に圧砕爪152等が装着されており、圧砕爪152の後方には、接続配管158を介して水源160に接続された噴出ノズル116が設けられている。噴出ノズル116からの水の噴出は、圧砕作業機140の運転室142内に設けられた制御器144で行われる。噴出ノズル116からは、粉塵等が発生する解体場所すなわち前方に向けて水を噴出させて、解体場所を包み込むような水のカーテンを形成して粉塵等の発生を防止することが行われている。
しかしながら、上記の水カーテンによる方法では、圧砕作業機140のアーム146近傍のごく限られた狭い領域つまり圧砕作業機140の正面部分にしか、粉塵等の飛散防止効果がない。解体作業によって、粉塵等が四方八方に飛散するにもかかわらず、圧砕作業機140の正面部分の限られた狭い領域にだけ粉塵飛散防止対策が施されているに過ぎず、前方のアーム非存在領域や上方領域では粉塵飛散防止対策が施されていない。そのために、アーム近傍から少し外れた正面領域や上方領域では、粉塵等が周囲環境に飛散してしまうという問題がある。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、粉塵等を周囲環境に飛散させることを防止して、安全且つ衛生的な環境下で作業者が解体作業を行なうことができる粉塵飛散防止システムを提供することである。
課題を解決するための手段および作用・効果
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の粉塵飛散防止システムが提供される。
すなわち、本発明に係る粉塵飛散防止システムは、上面覆いと、該上面覆いに一体的に連なる側面覆いとによって建造物を囲む一方で、側面覆いの一部分が開口しているドーム状囲繞体と、上記開口を通じて、ドーム状囲繞体で囲まれた建造物の解体作業を行う解体用重機と、解体用重機のアームに取り付けられて、建造物の解体場所に向けて調合薬液を霧又は泡の少なくともいずれか一方の形で噴射する第一薬液噴射手段と、調合薬液を霧カーテン状に噴射して、開口を霧カーテンで封じるように設置されている第二薬液噴射手段と、上記各薬液噴射手段に調合薬液を供給する薬液供給手段と、調合薬液の噴射を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記粉塵飛散防止システムにおいて、建造物の解体により粉塵等を発生させる解体用重機アーム先端部は、上面覆いと側面覆いとからなるドーム状囲繞体によって覆われている。建造物の解体場所に対しては、解体用重機のアームに取り付けられた第一薬液噴射手段により調合薬液が霧又は泡の少なくともいずれか一方の形で噴射されているので、粉塵等の発生自体が防止されている。そして、アームが動いて解体作業ができるようにドーム状囲繞体の側面覆いの一部分が開口しているが、その開口が第二薬液噴射手段で形成される霧カーテンで封じられているので、たとえ粉塵等が発生しても、発生した粉塵等が外部環境に飛散することが防止される。したがって、粉塵等の発生及び粉塵等の周囲環境への飛散の両者を防止することができるので、作業者が安全且つ衛生的な環境下で解体作業を行なうことができる。
解体対象の建造物の高さが高い場合や低い場合もある。また、解体作業が進むにつれて、解体場所は、通常、高い場所から低い場所に変動する。したがって、上面覆いが、建造物の解体場所の高さに応じて変化して、開口を小さくして粉塵等が外部に飛散しにくくすることが好ましい。
上面覆いは、垂直方向に伸縮自在に延在する柱で支持される伸縮支持構造にすることもできるが、中空体構造を有し、該中空体の内部に気体を供給することで発生する浮力によって浮上する浮上構造が好ましい。ドーム状囲繞体の上面覆いが空中に浮いている浮遊体は建造物と見られないために、建築物に関する法的な規制を受けることがない。したがって、ドーム状囲繞体の設置や除却が容易になる。
上面覆いを空中に浮上させるための浮力としては、ヘリウムガス等の軽量気体を使用することも可能であるが、コストが高い、高価な充填気体を適宜補充する必要がある等の問題がある。したがって、上面覆いと連通した送風ダクトに対して空気を送風ファンで送ることによって、上面覆いを空中に浮上させることが好ましい。
送風ダクトは、複数個配置されて、上面覆いを支持する支柱として使用することもできる。
第二薬液噴射手段を用いて、調合薬液を霧カーテン状に噴射して、開口を霧カーテンで封じるためには、様々な形態で対応することができる。例えば、開口の左右の側端に複数の霧用ノズルを対向配置して、各霧用ノズルから薬液霧を略水平方向に噴射する構成であってもよい。しかしながら、霧用ノズルを左右に配置するために数多くの霧用ノズルが必要となるので、コストがかかってしまう。したがって、複数の霧用ノズルを、上面覆いの前方側の下部に設けて、薬液霧を下向きに噴射することが好ましい。
あるいは、複数の霧用ノズルを上面覆いの下部に設けて、解体場所に位置変化に伴って、噴霧動作を行う霧用ノズルが変化するようにしてもよい。
制御手段が、薬液噴射に係る操作を行うための操作手段を有し、該操作手段が解体用重機内に設けられていて、解体用重機の操縦者が操作手段を操作することが好ましい。その結果、解体作業に係る人員を少なくすることができる。
水や薬液原液を別個に貯蔵する貯蔵容器や両者を混合して薬液を調合する定量ポンプ等の薬液供給手段は、解体用重機に搭載することもできるが、解体用重機にその設置場所を確保することが難しいことがある。したがって、薬液供給手段が、解体用重機から離れた場所に配備された貯蔵車両に搭載されていることが好ましい。
上記薬液供給手段から各薬液噴射手段への薬液供給動作は、有線で制御することもできるが、無線で制御することが好ましい。
上面覆いは、建造物全体を覆うように全体覆いタイプにしたり、建造物を部分的に覆うように部分覆いタイプにしたりすることができる。部分覆いタイプとは、上面覆いが少なくとも建造物の解体場所を覆うように構成されるとともに、解体場所の位置が変わっても上面覆いが解体場所を覆い続けるように、上面覆いを大略水平縦(前後)方向に移動させる移動手段を有するというものである。小型サイズの上面覆いにより解体建造物の必要な部分だけ覆って粉塵等の飛散を防止することができるので、上面覆いに係るコストを低減することができる。
移動手段は、上面覆いが係着されたベースと、該ベースを滑動させるレールとを有する。
第一薬液噴射手段が複数の霧用ノズル及び泡用ノズルを有し、該霧用ノズル及び泡用ノズルが建造物の解体場所に面するように配置されている。このように構成することにより、粉塵等の発生を防止することができる。
第一薬液噴射手段の側面には、さらに、外径方向に霧を噴出する複数の霧用ノズルが配置されている。このように構成することにより、薬液霧のカーテンが形成されて、粉塵等の飛散を防止することができる。
好ましくは、第一薬液噴射手段を解体用重機のアームを中心に回転させて、少数の霧用ノズルから少量の調合薬液を噴出させることにより、薬液霧のカーテンを効率的に形成することができる。
好ましくは、開口が側面覆いの前方側にあって建造物の解体場所に対応する位置に位置決めするとともに、解体場所の位置が変わっても、開口が解体場所に追従するように、開口を略水平横方向に変位させる変位手段を有する。
上記構成によれば、前面側の覆いの開口は、解体場所の位置に応じて変位するために、開口からの粉塵等の飛散防止が極めて効果的である。
以下に、本発明の第一実施形態に係る粉塵飛散防止システム1について、図2〜9を参照しながら詳細に説明する。
図2に模式的に示した粉塵飛散防止システム1は、コンクリートや鉄骨からなるビルあるいは木造家屋等の各種建造物2に対して、油圧式又は機械式のブレーカやカッターや圧砕機やクランプ等の解体用重機40を用いて、解体作業を行うときに使用されるものである。なお、本願明細書においては、特に断らなければ、解体用重機40に近い方が前方側であり、解体用重機40から遠い方が後方側である。
解体対象の建造物2は、浮上式ドーム体(ドーム状囲繞体)10で全体的に覆われている。図2に示した浮上式ドーム体10は、全体覆いタイプであって、主として、浮上式屋根(上面覆い)12と側面防塵カバー(側面覆い)30とで構成されている。なお、全体覆いタイプの浮上式ドーム体10は、建造物2の奥行きが浅いか又は高さが低い場合に好適である。
浮上式屋根12は、軽量の素材からなる中空の袋状体である。浮上式屋根12は、例えば、四フッ化エチレン樹脂をコーティングしたガラス繊維膜(通称テフロン膜)やポリエステル系高強力織物に塩化ビニル樹脂をコーティングした特殊布地に高気体遮断性フィルムまたはポリエチレンフィルムを積層した積層膜等の気体非透過性のシートやフィルムから構成される。中空で袋状の浮上式屋根12は、ヘリウム等の軽量気体を通気穴から充填したあと通気穴を閉止して気密状態を維持する風船構造にしたり、通気穴に空気を適宜送り込んで膨らました状態を維持する熱気球のようなエアドーム構造にすることができる。
図2に示した浮上式屋根12は、熱気球のようなエアドーム構造をしている。不図示の複数の通気穴を通じて、浮上式屋根12に連通した複数の送風ダクト22から、電動式の送風モータ24で空気を適宜供給して、袋状の浮上式屋根12を膨張させるように構成されている。浮上式屋根12は、複数の例えば6つの送風ダクト22で支持されており、送風ダクト22が空気支柱として使用されている。
浮上式屋根12は、複数の支持ワイヤ26で地表面に対して係留されている。各支持ワイヤ26は、電動式のワイヤ巻取モータ28で巻取られることによって、浮上式屋根12の高さが低くなる。
このように、浮上式屋根12自身の浮力により浮上式屋根12を上昇させ、支持ワイヤ26の巻取により浮上式屋根12を下降させることにより、浮上式屋根12の高さが調整される。
例えば、建造物2が直方体形状をしている場合、一般的に、浮上式ドーム体10も直方体形状をしている。したがって、図2に示した側面防塵カバー30は、左側方、右側方及び後方に隙間ができないようにそれぞれ配置されて且つ前方が大きく開口している形態、すなわち前方を除く各面が隙間のない状態で、建造物2を囲繞している。前方、左側方、右側方及び後方という表現は、絶対的なものではなく、あくまで、解体作業を行う解体用重機40に対面する方向が前方である。また、各側面防塵カバー30は、浮上式屋根12の下端部に一体的に取り付けられて、少なくとも地表面に接する高さまで自重又は重しで垂下している。なお、浮上式ドーム体10の形状は、必ずしも、建造物2の形状と相似的である必要はなく、円柱形状や、三角柱、四角柱、五角柱あるいは六角柱等の多角柱形状が適宜選択される。また、解体用重機40のアーム46が浮上式ドーム体10の内部に入り込んで、建造物2の解体作業を行うことができる程度に、前方が開口していればよい。したがって、浮上式ドーム体10の前方は、本実施形態のように全面的に大きく開口していたり、後述するように、その一部分が開口している構成をとることができる。
側面防塵カバー30は、四フッ化エチレン樹脂をコーティングしたガラス繊維膜(通称テフロン膜)やポリエステル系樹脂膜やポリイミド系樹脂膜や塩化ビニル系樹脂やラバー等の透光性のシートやフィルム、あるいは樹脂製又は金属製のネット等の扇のように屈折可能な材料から構成されている。側面防塵カバー30は、透光性であっても、非透光性であってもよい。なお、地表面と接触する部分には、摩滅しにくくて柔軟性のある材質のもの例えばラバーを使用することが好適である。側面防塵カバー30は、上述したように、自重又は重しの作用によって垂下して、その下端部が地表面に常時接触している。したがって、粉塵等が地表面と各側面防塵カバー30の下端部との隙間から漏れ出ることが防止される。
上述したように、解体作業を行う前では、各側面防塵カバー30の下端部が地表面に接触して、地表面と各側面防塵カバー30の下端部との間には隙間がない状態になっている。解体作業の進行に伴って、浮上式屋根12を降下させると、各側面防塵カバー30には高さ方向の余剰部分ができてしまう。しかしながら、各側面防塵カバー30が扇のように屈折することができるので、地表面と各側面防塵カバー30の屈折部分との間には隙間が形成されることがない。したがって、粉塵等が地表面と各側面防塵カバー30の屈折部分との隙間から漏れ出ることが防止される。
図3及び4に示すように、複数の霧用配管14が浮上式屋根12の下面に設置されている。霧用配管14は、後述する薬液供給装置62に接続されている。各霧用配管14は、霧7を下向きに噴出する噴霧ノズル16を少なくとも前方側に有している。前方側に設けられた複数の噴霧ノズル16によって霧カーテンが浮上式ドーム体10の前方側に形成され、前方の開口4が霧カーテンで封じられる。なお、図3には示していないが、噴霧ノズル16を中間部分や後方側にも設置して、解体場所3が中間部分や後方部分に移ったときに、解体場所3に近い噴霧ノズル16が霧7を噴出するようにして、粉塵等の飛散を防止することもできる。また、噴霧ノズル16は、霧7を常に噴出するのではなくて、解体作業によって粉塵等が発生したときや所望のタイミングで噴霧するように制御することができる。
次に、解体用重機40として、油圧式又は機械式のブレーカやカッターやクランプ等が使用されるが、一例として、油圧圧砕機40について説明する。
油圧圧砕機40は、本体と可動部と操縦室42とアーム46と噴射ユニット50と圧砕爪52と油圧シリンダ48と噴射制御器44と発泡器54とアンテナ56と薬液配管58とを有している。多段に屈曲自在のアーム46は、本体から建造物2に向けて延在して、油圧シリンダ48によって駆動される。アーム46の先端には圧砕爪52が装着されている。圧砕解体手段としての圧砕爪52は、建造物2のコンクリートや鉄骨や木材を破砕するためのものであり、油圧シリンダ48によって駆動される。
操縦室42内には、制御手段の一部をなして、アーム46の屈曲・回転動作や圧砕爪52の把持動作等の解体作業に係る操作や、調合薬液噴射の開始、停止、噴射量、噴射ノズルの特定等の調合薬液噴射に係る操作を行うための操縦桿又は操作パネル(操作手段)が設けられている。操縦室42内にいる操縦者は、操縦桿等を操作して、解体作業や調合薬液噴射に係る各種操作を行う。操縦者が解体作業並びに調合薬液噴射の操作を行うので、これらの作業に係る人員を少なくすることができる。
噴射ユニット50が、アーム46の先端側であって、圧砕爪52の後方においてアーム46に対して装着されている。噴射ユニット50の構造の一例が、図5及び6に図示されている。噴射ユニット50は、一対の略「コ」の字状のノズル支持体72と、霧用ノズル76と、泡用ノズル77とを有している。各ノズル支持体72は、油圧シリンダ48が可動できる程度に離間した状態で、支持体固定部材78でアーム46に対して固定されている。
ノズル支持体72には、複数の霧用ノズル76及び泡用ノズル77が設けられている。霧用ノズル76及び泡用ノズル77に対して、それぞれ、霧用配管74及び泡用配管75が接続されている。霧用配管74は、アーム46に沿って延在する不図示の薬液配管、トラック60の定量ポンプに順次接続されている。泡用配管75は、アーム46に沿って延在する薬液配管58、発泡器54、薬液配管64、トラック60の定量ポンプに順次接続されている。
貯蔵車両としてのトラック60は、解体用重機40から離れた場所に配備されている。トラック60は、適量の調合薬液を供給する薬液供給装置62を有している。薬液供給装置62は、薬液の原液を貯蔵する原液貯蔵容器と、薬液原液を薄めるための水貯蔵タンクと、薬液原液及び水を混合して調合薬液を作成する定量ポンプとを備えてなる。各貯蔵容器は、少容量のものであれば解体用重機に搭載することもできるが、大容量のものであればトラック60に搭載される。調合薬液を発泡させるための薬液発泡器54が解体用重機40に搭載されている。解体用重機40のアンテナ56とトラック60のアンテナ66との間で無線交信がなされて、定量ポンプから調合薬液を霧用ノズル16,76から噴出させる動作や、定量ポンプから薬液発泡器54に調合薬液を供給して泡を作成した上で泡用ノズル77から噴出させる動作が無線で制御される。
霧用ノズル76及び泡用ノズル77からは、それぞれ、霧8及び泡9が建造物2の解体場所3に向けて噴出される。なお、霧用ノズル76及び泡用ノズル77は、様々なパターンでノズル支持体72に配置することができる。すなわち、全てを霧用ノズル76にしたり、全てを泡用ノズル77にしたり、霧用ノズル76及び泡用ノズル77の数を半分づつにしたり、泡用ノズル77の数を霧用ノズル76より多くしたりすることができる。
噴射ユニット50は、図7〜9に示すような別の形態にすることもできる。
図7〜9に示した噴射ユニット50は、霧用ノズル76及び泡用ノズル77を有するノズル支持体72が回転するように構成されている。
回転支持体84から後方に延在する左右のブラケット82が、ブラケット固定部材83によりアーム46に取り付けられている。左右のブラケット82の間には、圧砕爪52を駆動する油圧シリンダ48が挿通されている。回転支持体84とノズル支持体72との間には、ベアリング86が設けられていて、ノズル支持体72が回転軸Oを中心に回転するように構成されている。
大略円環形状をしたノズル支持体72の前面には、複数の泡用ノズル77が設けられている。これらの泡用ノズル77の代わりに、上述したのと同様に、複数の霧用ノズル76及び泡用ノズル77を様々なパターンでノズル支持体72に配置することができる。ノズル支持体72の外周面には、複数の霧用ノズル76が設けられている。霧用ノズル76は、回転軸Oに対して直交するように配置したり、回転軸Oに対してある傾斜角度で配置したりできる。霧用ノズル76及び泡用ノズル77には、それぞれ、不図示の霧用配管及び泡用配管が接続されている。なお、不図示ではあるが、回転するノズル支持体72と配管とを接続する配管接続部分から調合薬液が漏れ出ないようにする公知の液密構造を設けておくことは言うまでもない。
ノズル支持体72には、大略円環形状の回転駆動体90が取り付けられている。回転駆動体90の内周面には、フィン92が内周面の接線方向に対してある傾斜角度で配置されている。アーム46の外周面には回転駆動ノズル94が設けられており、回転駆動ノズル94からの加圧空気がフィン92に向けて勢いよく噴出される。その結果、回転駆動体90が回転軸Oを中心に回転し、ノズル支持体72も同様に回転する。すなわち、ノズル支持体72は空気圧駆動されている。ノズル支持体72の回転によって、ノズル支持体72の外周面に設けられた複数の霧用ノズル76から外径方向に噴出された霧8が、密度ムラのない均一な円形の霧カーテンを形成する。同様に、複数の泡用ノズル77からの泡噴出による泡カーテンも、密度ムラのない均一なものになる。なお、ノズル支持体72を電動モータによって回転駆動することも可能である。
上述した噴霧ノズル16、霧用ノズル76及び泡用ノズル77からは、それぞれ、霧7,8及び泡9の形態で、調合薬液が噴出される。調合薬液としては、例えば、陰イオン界面活性剤を含む薬液水溶液が使用される。界面活性剤として、例えば、アニオン系のアルファオレフィンスルホン酸ナトリウム塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩、アニオン系のポリオキシエチレンアルキルエーテル等の陰イオン界面活性剤が使用される。
ところで、建造物2を解体するときには、粉塵の飛散とともに、臭気ガスも飛散する場合が多い。臭気ガスは、アンモニアやトリメチルアミン等のアルカリ臭、硫化水素やメチルメルカプタン等の酸性臭、アルデヒドや硫化メチル等の中性臭に大きく分類されるが、解体時に飛散する臭気ガスは、上記アルカリ臭や酸性臭等を複数含む複合臭であることがほとんどである。
特定の臭気に対して中和反応、付加反応、置換反応等の化学反応を行う特定の化学的消臭剤を吹き付けることによって、無臭物質に化学的に変えることができる。解体される建造物2から発生する複合臭に対しては、複数の臭いのそれぞれに対応した消臭剤が有効である。また、芳香物質でマスキングすることにより悪臭を打ち消す防臭剤も加えることができる。なお、本明細書では、上記消臭剤単独の液体や消臭剤と防臭剤とを含む混合液体を消臭液と呼んでいる。
消臭液としては、例えば、ベタイン化合物、アミン化合物、ノニオン系界面活性剤、植物性有機酸、有機酸塩、植物性抽出液、香料の中から適宜単独であるいは複数のものを組み合わされて使用される。なお、ベタイン化合物は、複合臭の成分と化学反応する中心的なものであり、一つの分子中に、陽イオンとして第4級アンモニア、陰イオンとして酸、特にカルボン酸の陰イオンを持った分子内塩に対する総称である。
したがって、上記消臭液を含む消臭液タンクに接続された不図示の消臭液配管を、薬液配管14、58に隣接設置して、消臭液配管に配置されたノズルから消臭液を噴霧する消臭液噴霧構造を設けることもできる。
上述したように、全体覆いタイプの浮上式ドーム体10は、建造物2の奥行きが浅いか又は高さが低い場合に好適である。
建造物2の奥行きが浅い場合、圧砕爪52による解体場所3は、例えば、建造物2の最上部の左端から右端にかけて移動し、その直下部を右端から左端にかけて移動し、さらにその直下部を左端から右端にかけて移動する。このような変位動作を繰り返して、解体場所3が建造物2の最上部から最下部(地表面)に到達して、建造物2の解体が完了する。このとき、浮上式屋根12は、解体場所3が建造物2の最上部から最下部に移動する度に、解体高さ下降分だけ下降する。
また、建造物2の奥行きが深くて高さが低い場合、解体場所3は、例えば、建造物2の最上部の左端から右端にかけて移動し、その直下部を右端から左端にかけて移動し、さらにその直下部を左端から右端にかけて移動する。このような動きの繰り返しで、解体場所3が建造物2の最上部から最下部(地表面)に到達する。次に、解体場所3は、建造物2の前方側解体部より後方側の最上部に移動する。そして、解体場所3は、建造物2の最上部の左端から右端にかけて移動し、その直下部を右端から左端にかけて移動し、さらにその直下部を左端から右端にかけて移動し、解体場所3が最下部に到達する。このように、最上部から最下部までの移動と、前方側から後方側への移動が繰り返されて、建造物2の解体が完了する。また、解体場所3が建造物2の前方側や中間部であるときには、浮上式屋根12は最上位置に維持されるが、解体場所3が建造物2の最も後方側にあって、最上部から最下部に移動するときに、浮上式屋根12は解体高さ下降分だけ下降する。
次に、本発明の第二実施形態に係る粉塵飛散防止システム1について、図10を参照しながら詳細に説明する。なお、粉塵飛散防止システム1に関する基本的構成は、上述した第一実施形態のものと同じであるので、相違点を中心に説明する。
上述した第一実施形態の粉塵飛散防止システム1は、浮上式屋根12が建造物2を全体的に覆う全体覆いタイプである。それに対して、第二実施形態に係る粉塵飛散防止システム1は、浮上式屋根12が、建造物2を部分的に覆う部分覆いタイプである。
図10に模式的に示した粉塵飛散防止システム1の浮上式ドーム10は、左側方、右側方、及び後方の各側面防塵カバー30が建造物2を覆うとともに、浮上式屋根12が建造物2の上方を部分的且つ移動的に覆うように構成されている。後述するように、浮上式屋根12が前方から後方に(図10においては左から右に)移動するために、後方の側面防塵シート30を建造物2に対して固定的に設けることができない。したがって、後方の側面防塵シート30と、左側方及び右側方の側面防塵シート30との隙間から粉塵等が飛散しない対策が施されている。例えば、後方の側面防塵シート30を複数の縦長の短冊状にして、後方の側面防塵シート30が建造物2の輪郭形状にフィットできるようにした構成や、後方の側面防塵シート30を建造物の未解体部分の後端まで延在させて建造物を覆う構成や、前方から後方にかけて複数の後方の側面防塵シート30を離間して多重に配置した構成とすることができる。
浮上式屋根12は、解体対象の建造物2を部分的に、すなわち、図10においては建造物2の前方側を、覆っている。複数の噴霧ノズル16が、浮上式屋根12の下面の少なくとも前方側に設置されている。前方側に設けられた複数の噴霧ノズル16によって霧カーテンが浮上式ドーム体10の前方側に形成され、前方の開口4が霧カーテンで封じられる。
浮上式屋根12を支持して浮上式屋根12の内部に送風する送風ダクト22、送風ダクト22に送風する送風モータ24、及び、浮上式屋根12を係留するワイヤ26を巻き取るワイヤ巻取モータ28等がベース32上に係止されている。ベース32の下面には車輪36が設けられている。ベース32の後方部にベース牽引ワイヤ37が取り付けられており、ベース牽引ワイヤ37がワイヤ巻取モータ38で巻き取られるように構成されている。したがって、ベース32がレール34の上を大略水平後方に滑動することができる。また、不図示であるが、ベース牽引ワイヤやワイヤ巻取モータをベース32の前方部に設けることにより、ベース32をレール34の上を大略水平前方に滑動させることができる。
建造物2の解体作業の進行に伴って解体場所3が変位する。通常、解体用重機40による解体が建造物2の最上部から最下部(地表面)に進むので、浮上式屋根12が解体建造物2の必要な場所だけ覆って、前方の開口4をできるだけ少なくするように、浮上式屋根12が上方から下方に移動するように構成されている。つまり、浮上式屋根12に接続された支持ワイヤ26がワイヤ巻取モータ28で巻き取られて、浮上式屋根12が引き下げられる。さらにまた、通常、解体用重機40による建造物2の解体が前方から後方に進むので、浮上式屋根12が解体建造物2の必要な場所だけ覆うように、浮上式屋根12の係留されたベース32が前方から後方に滑動する。したがって、浮上式屋根12は、上方から下方に移動するステップと、建造物2より高く上昇するステップと、前方から後方に進むステップと、上方から下方に移動するステップという一連の変位動作を繰り返す。
解体建造物2の必要な場所だけ覆うサイズまで浮上式屋根12を小型にすることによって、比較的高価な浮上式屋根12の材料費が少なくなる、送風ダクト22や送風モータ24の数量が少なくなる、浮上式屋根12の浮遊による周囲環境(例えば電波障害)への影響が少なくなる等の利点がある。したがって、浮上式屋根12が解体建造物2を全体的に覆う場合と比較して、浮上式屋根12が解体建造物2を部分的に覆う場合は、浮上式屋根12に係るコストの削減等に利点がある。
次に、本発明の第三実施形態に係る粉塵飛散防止システム1について、図11を参照しながら詳細に説明する。なお、第三実施形態に係る粉塵飛散防止システム1に関する構成は、上述した第二実施形態のものと同じ部分覆いタイプであるので、相違点を中心に説明する。
前方に設けられた開口4の開口面積が大きいと、浮上式屋根12に設置された噴霧ノズル16から噴出させた霧7で前方の開口4を実質的に密閉状態にすることが困難である。そこで、第三実施形態に係る粉塵飛散防止システム1では、前方の開口4を、解体作業が支障なく行える程度の大きさの小さな開口4にしたことを特徴とするものである。
すなわち、図11に示すように、例えば、建造物2が直方体形状をしている場合、左側方、右側方及び後方の各側面防塵カバー30は、隙間のない大略密閉構造になっているとともに、前方に位置する前方防塵カバー31は、その一部が開口した構造になっている。各防塵カバー30,31は、浮上式屋根12の下端部に一体的に取り付けられており、少なくとも地表面に接する長さを有し、自重又は重しで地表面まで垂下している。
前方防塵カバー31は、左前方防塵カバー31Aと、右前方防塵カバー31Bと、下前方防塵カバー31Cとから構成されている。左前方防塵カバー31Aと下前方防塵カバー31C及び、右前方防塵カバー31Bと下前方防塵カバー31Cとは、隙間ができないように、相互に重なり合っている。左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bは、浮上式屋根12の下端部から地表面に当接する長さで延在している。左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bは、開口4の開口幅に相当する距離で離間しており、両者は不図示の連結部材で連結されている。左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bの上端は、不図示のガイドレールで支持されており、左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bの各側端が、不図示の電動の防塵カバー巻取モータ(変位手段)に接続されている。すなわち、左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bは、いわば電動カーテンのように、大略水平横方向すなわち左右方向にスライド運動するように構成されている。したがって、左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bは、遠隔操作により、大略水平横(左右)方向のスライド運動を協働して行う。
下前方防塵カバー31Cは、浮上式屋根12が最上位置に位置するときに、開口4の下端を形成する位置から地表面に当接する長さで延在している。下前方防塵カバー31Cが、浮上式屋根12から吊り下げられている。したがって、下前方防塵カバー31Cは、浮上式屋根12の大略垂直(上下)方向の動きに追従して上下動し、下前方防塵カバー31Cと地表面との間には隙間が形成されることがない。
このように、浮上式ドーム10において、開口4以外の部分は、各防塵カバー30,31により、隙間のない大略密閉構造となっているが、前方の開口4は、浮上式屋根12に近いところ、すなわち、前方防塵カバー31の上方に設けられている。浮上式屋根12の前方下端すなわち開口4の上方には、複数の噴霧ノズル16が配置されており、霧7が下向きに噴出される。また、解体作業中に内部の様子がわかるように、少なくとも前方防塵カバー31は、透光性を有していることが好ましい。
第二実施形態と同様に、建造物2の解体が上方から下方に進むにつれて、浮上式屋根12が上方から下方に移動するように構成されている。浮上式屋根12が上方から下方に移動するときには、前方防塵カバー31の下方の余剰部分は折り畳まれて、下前方防塵カバー31Cと地表面との間には隙間が形成されず、粉塵等がその隙間から飛散することがない。それとともに、前方防塵カバー31の開口4の位置は、浮上式屋根12の大略垂直(上下)方向の動きに連動するので、解体作業に適した高さに自動的に調節される。
また、第二実施形態と同様に、建造物2の解体が、例えば、建造物2の最上部に対して左端から右端にかけて行われ、その直下部に対して右端から左端にかけて行われ、さらにその直下部に対して左端から右端にかけて行われる。解体場所3が大略水平横(左右)方向に変位することに連動して、左前方防塵カバー31A及び右前方防塵カバー31Bは、いわば電動カーテンのように、大略水平横(左右)方向にスライド運動する。その結果、前方防塵カバー31の開口4の位置は、解体場所3の大略水平横(左右)方向の動きに連動して、解体作業に適した位置に自動的に調節される。このように、開口面積の小さな開口4が解体場所3に応じた位置に存するので、開口4からの粉塵等の飛散防止が極めて効果的である。
従来技術に係る粉塵飛散防止方法を説明する模式図である。 本発明の第一実施形態に係る粉塵飛散防止システムの模式図である。 図2に示した粉塵飛散防止システムの要部を上方から見た図である。 図2に示した粉塵飛散防止システムの要部を前方から見た図である。 解体用重機のアームに取り付けられた固定型噴射ユニットを上方から見た図である。 図5に示した噴射ユニットを前方から見た図である。 解体用重機のアームに取り付けられた回転型噴射ユニットを上方から見た図である。 図7に示した噴射ユニットのノズル支持体を前方から見た図である。 図7に示した噴射ユニットの回転駆動体を後方から見た図である。 本発明の第二実施形態に係る粉塵飛散防止システムの模式図である。 本発明の第三実施形態に係る粉塵飛散防止システムの模式的斜視図である。
符号の説明
1 粉塵飛散防止システム
2 建造物
3 解体場所
4 開口
7 霧
8 霧
9 泡
10 浮上式ドーム体(ドーム状囲繞体)
12 浮上式屋根(上面覆い)
14 霧用配管
16 噴霧ノズル(第二薬液噴射手段)
20 屋根支持部
22 送風ダクト(支柱)
24 送風モータ
26 支持ワイヤ
28 ワイヤ巻取モータ
30 側面防塵カバー(側面覆い)
31 前方防塵カバー(側面覆い)
31A 左前方防塵カバー
31B 右前方防塵カバー
31C 下前方防塵カバー
32 ベース
34 レール
36 車輪
37 ベース牽引ワイヤ
38 ワイヤ巻取モータ
40 解体用重機
42 操縦室
44 噴射制御器
46 アーム
48 油圧シリンダ
50 噴射ユニット(第一薬液噴射手段)
52 圧砕爪(アタッチメント)
54 発泡器
56 アンテナ
58 薬液配管
60 トラック(貯蔵車両)
62 薬液供給装置
64 薬液配管
66 アンテナ
72 ノズル支持体
74 霧用配管
75 泡用配管
76 霧用ノズル
77 泡用ノズル
78 支持体固定部材
82 ブラケット
83 ブラケット固定部材
84 回転支持体
86 ベアリング
90 回転駆動体
92 フィン
94 回転駆動ノズル
O 回転軸

Claims (14)

  1. 上面覆いと、該上面覆いに一体的に連なる側面覆いとによって建造物を囲む一方で、側面覆いの一部分が開口しているドーム状囲繞体と、
    上記開口を通じて、ドーム状囲繞体で囲まれた建造物の解体作業を行う解体用重機と、
    解体用重機のアームに取り付けられて、建造物の解体場所に向けて調合薬液を霧又は泡の少なくともいずれか一方の形で噴射する第一薬液噴射手段と、
    調合薬液を霧カーテン状に噴射して、開口を霧カーテンで封じるように設置されている第二薬液噴射手段と、
    上記各薬液噴射手段に調合薬液を供給する薬液供給手段と、
    調合薬液の噴射を制御する制御手段と、
    を備え
    上記上面覆いは、中空体構造を有するとともに、該中空体構造に連通した垂直方向に伸縮自在に延在する支柱で支えられていて、該垂直方向に伸縮自在に延在する支柱を介して該中空体の内部に送風空気を供給することで発生する浮力によって浮上しており、
    建造物の解体場所に応じて、ドーム状囲繞体が高さ方向に変位することを特徴とする粉塵飛散防止システム。
  2. 上記垂直方向に伸縮自在に延在する支柱は、上記中空体構造に対して送風ファンからの送風空気を送るための送風ダクトとして機能していることを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  3. 上記垂直方向に伸縮自在に延在する支柱が複数個配置されていることを特徴とする、請求項2記載の粉塵飛散防止システム。
  4. 上記第二薬液噴射手段が複数の霧用ノズルを有し、
    該霧用ノズルは、上面覆いの前方側の下部に設けられて、薬液霧を下向きに噴射することを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  5. 上記第二薬液噴射手段が複数の霧用ノズルを有し、
    該霧用ノズルが上面覆いの下部に設けられていて、
    解体場所に位置変化に伴って、噴霧動作を行う霧用ノズルが変化することを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  6. 上記制御手段が、薬液噴射に係る操作を行うための操作手段を有し、
    該操作手段が解体用重機内に設けられていて、
    解体用重機の操縦者が操作手段を操作することを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  7. 上記薬液供給手段が、解体用重機から離れた場所に配備された貯蔵車両に搭載されていることを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  8. 上記薬液供給手段から各薬液噴射手段への薬液供給動作が無線で制御されることを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  9. 上面覆いが少なくとも建造物の解体場所を覆うように構成されるとともに、
    解体場所の位置が変わっても上面覆いが解体場所を覆い続けるように、上面覆いを略水平方向に移動させる移動手段を有することを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  10. 上記移動手段は、上面覆いが係着されたベースと、該ベースを滑動させるレールとを有することを特徴とする、請求項記載の粉塵飛散防止システム。
  11. 上記第一薬液噴射手段が複数の霧用ノズル及び泡用ノズルを有し、
    該霧用ノズル及び泡用ノズルが建造物の解体場所に面するように配置されていることを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
  12. 上記第一薬液噴射手段の側面には、さらに、外径方向に霧を噴出する複数の霧用ノズルが配置されていることを特徴とする、請求項11記載の粉塵飛散防止システム。
  13. 上記第一薬液噴射手段が解体用重機のアームを中心に回転することを特徴とする、請求項12記載の粉塵飛散防止システム。
  14. 上記開口が側面覆いの前方側にあって建造物の解体場所に対応する位置に位置決めするとともに、
    解体場所の位置が変わっても、開口が解体場所に追従するように、開口を略水平横方向に変位させる変位手段を有することを特徴とする、請求項1記載の粉塵飛散防止システム。
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