JP2007303153A - アスベスト除去作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】延長の長いトンネル又はそれに接続される換気用立坑などにおいて安全かつ効率的にアスベストを除去することが可能なアスベスト除去作業用車両を提供する。
【解決手段】トンネル1の壁1b面に形成されたアスベストが混入する被覆層1aを除去するための作業列車6である。
そしてこの作業列車6は、被覆層に連通させるための開口部61a1,62a1に開閉自在なシャッタ8が設けられた作業函体61a,62aと、その作業函体内の作業エリアを負圧に保つとともに粉塵を吸引除去する負圧除塵機61d,62dと、その作業函体に連通して作業函体内からの粉塵の漏出を阻止するためのエアシャワー室63bを備えたセキュリティゾーン台車63とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、トンネルなどの長大構造物やそれに接続される換気用立坑などの壁面に、吹き付けなどによって形成されたアスベストが混入する被覆層を除去するためのアスベスト除去作業用車両に関するものである。
従来、古いビルなどの建築物においては、防音や防火のために壁面や天井にアスベストが混入する材料を吹き付けて被覆層を形成する場合があった(特許文献1,2など参照)。
このようなアスベストは、被覆層が劣化したり損傷したりすると飛散するおそれがあるため、飛散防止対策を充分に施したうえで被覆層の除去がおこなわれる。
このような被覆層の除去作業では、まずビニールシートなどからなる養生シートによって作業エリアを覆い、その作業エリア内を換気装置によって負圧状態(外気圧より低い状態)として、水などを浸透させた被覆層をケレン棒などによって削り落とす。
そして、削り落とした後の壁面に残留しているアスベストをブラシなどでこすり落とし、さらにその壁面に飛散防止剤を塗布して残留したアスベストを壁面に封じ込める。
また、特許文献1,2には、キャスターなどの移動手段で作業架台を移動させながらアスベストを除去するための方法及び装置が開示されている。
特開平9−72111号公報 特開平11−193642号公報
しかしながら、前記した従来の方法は、使用していない状態にしたビルの室内など、比較的狭い範囲で移動しながらアスベストの除去作業をおこなうのに適したものである。
一方、鉄道用トンネルや道路トンネルなど供用を完全に停止できないトンネル内からアスベストを除去するには、短時間の間に効率的に作業をおこなわなければならないうえに、作業中及び供用中の安全性を低下させることがないようにしなければならない。
そこで、本発明は、延長の長い長大構造物又はそれに接続される構造物において安全かつ効率的にアスベストを除去することが可能なアスベスト除去作業用車両を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のアスベスト除去作業用車両は、長大構造物又はそれに接続される構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層を除去するためのアスベスト除去作業用車両であって、前記被覆層に連通させるための開口部に開閉自在な遮蔽手段が設けられた作業函体と、その作業函体内又はその作業函体に連通される作業エリアを負圧に保つとともに粉塵を吸引除去する除塵機と、その作業函体に連通して作業函体内からの粉塵の漏出を阻止するためのエアシャワーを備えたバッファルームとを有することを特徴とする。
ここで、前記作業函体は、前記車両上で前記長大構造物の壁面方向へ移動するための横移動手段を備えた構成とすることができる。また、前記作業函体は、前記車両上で上下方向へ移動するための昇降手段を備えていてもよい。
さらに、前記作業函体の内面にはレール部が配設されており、そのレール部に沿って移動可能な吊り具を介して取り付けられる養生シートを備えた構成とすることもできる。
また、前記開口部は前記作業函体の上面に形成されており、その開口部から外部に向けて延伸可能な接続路と、前記作業函体の内部で前記開口部に向けて上昇可能な昇降装置とを備えた構成とすることもできる。
このように構成された本発明のアスベスト除去作業用車両は、開口部に開閉自在の遮蔽手段が設けられた作業函体と除塵機とエアシャワーを備えたバッファルームとを備えており、長大構造物のいずれの場所へも短時間で行くことができる。
また、作業函体又はそれに連通される作業エリアの粉塵を除塵機によって吸引除去することができるとともに、作業員の防護服や袋詰めされた廃棄物に粉塵が付着していてもバッファルームで浄化されるため、外部に粉塵が漏れだすことがなく安全である。
また、作業函体に横移動手段を設けることで、走行中は車両上に収容して安定性を向上させることができるとともに、作業函体を被覆層に可能な限り近づけて安全かつ効率的な作業をおこなうことができる。
さらに、作業函体に昇降手段を設けることで、被覆層が高所に形成されている場合も容易に除去作業をおこなうことができる。
そして、作業函体の内部にレール部に沿って移動可能な吊り具を介して養生シートを取り付けることで、作業函体の内面の汚染を防ぐために養生シートを展開したり、粉塵で汚染された養生シートを畳んで片付けたりする作業を迅速におこなうことができる。
また、上面の開口部に移動するための昇降装置が作業函体の内部に配備されるとともに、その開口部に設けられた接続路が外部に向けて延伸可能に構成されているため、長大構造物に接続される換気用立坑などに対しても安全かつ効率的にアスベストの除去作業をおこなうことができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、長大構造物としてのトンネル1内に敷設されたレール1f上を走行する、アスベスト除去作業用車両としての作業列車6の構成を説明する平面図(図1(a))及び縦断面図(図1(b))である。
この作業列車6は、列車全体を牽引するクレーンを装備した駆動車64に、上部作業台車62、下部作業台車61、バッファルームとしてのセキュリティゾーン台車63、遠隔操作台車65、貨物台車66が連結されて編成された車両である。
この下部作業台車61上には、図2に示すように一面に開口部が設けられた箱型の作業函体61aと、通路61bと、作業函体61aと通路61bを繋ぐ伸縮可能な連絡路61cと、除塵機としての負圧除塵機61dとが主に搭載されている(図1(a),(b)参照)。
この作業函体61aには、図2(a)に示すように開口部61a1に開閉自在な遮蔽手段としてのシャッタ8が設けられている。このシャッタ8は、図2(b)に示すように作業函体61aの床面及び天井に平面視略U字型に敷設された床レール81と天井レール82に沿ってスライドする扉である。
このシャッタ8は、作業列車6が走行中は開口部61a1を閉塞し、作業時は床レール81及び天井レール82に沿って連絡路61cに通じる連絡口61a2側に移動して開口部61a1を開口させる。
また、作業函体61aの内部には、表面が特殊ポリマー加工されたポリエステルシートなどの養生シート7が、図3(a)に示すようにテント状に張設される。
この養生シート7は、被覆層1aに対面する一面が開口されて残りの五面が囲まれた外部と遮断された作業エリアを形成するための可撓性部材であり、開口からおこなった被覆層1aの除去によって発生したアスベストなどの粉塵を、吸引口7aに接続された吸引ホース61fを介して負圧除塵機61dに吸引させて養生シート7の外部に飛散しないようにすることができる。
この養生シート7内は、負圧除塵機61dの吸引によって負圧状態になっているので、エア供給口7b,7bからは空気が流れ込むだけで内気が排出されることはない。
さらにこの養生シート7は、作業函体61aに所々で吊りバンド73,・・・によって連結されているので、内部が負圧状態になって養生シート7が内側に撓んでも作業エリアを充分に確保することができる。
この吊りバンド73は、カッタなどで容易に切断可能なベルト状部材で、図3(b)に示すように吊り具72の吊り輪72bに係留させたリング72cに通して結束させる。
この吊り具72は、例えば車輪72aと吊り輪72bとリング72cとによって主に構成される。また、この車輪72aを走行させるために、作業函体61aの天井61a3と床61a4には断面視略コ字型のレール部74,74が敷設されている。
この養生シート7は、畳まれた状態で吊りバンド73,・・・を吊り具72,・・・に連結し、レール部74,74に沿って移動させることで作業函体61aの内部で短時間に展開することができる。
また、レール部74,74に沿って移動させて縮めて、吊りバンド73,・・・をカッタで切断して吊り具72,・・・から解除することで、内面に付着した粉塵を飛散させることなく折り畳むことができる。
また、養生シート7の開口側の上下縁は図4に示すようにテープ71やシール材などで遮蔽パネル2の裏面に密着固定され、側縁は図9に示すように仕切り板4,4にテープ71,71等で密着固定される。
また、この作業函体61aは、走行中は台車上に収容されており、所定の位置に到達すると、壁面1b方向へ移動するための横移動手段としてのジャッキ61eが図4に示すようにトンネル1軸直交方向に伸長して遮蔽パネル2方向(被覆層1a方向)に作業函体61aが押し出され、その開口縁部が遮蔽パネル2の表面側に当接される。
一方、上部作業台車62は、上述した下部作業台車61とほぼ同じ構成の作業函体62a、通路62b、連絡路62c、負圧除塵機62dを搭載している。
また、この上部作業台車62の作業函体62aは、図5に示すように壁1b面方向へ移動するための横移動手段としてのジャッキ62eと、上下方向へ移動するための昇降手段としての昇降機62fとを備えている。すなわち、この上部作業台車62は、壁1b面の上部の被覆層1aを除去するための台車であるため、遮蔽パネル2方向(トンネル1軸直交方向)に移動するためのジャッキ62eに加えて、高所作業をおこなうためのパンタグラフ型の昇降機62fを備えている。
さらに、作業函体62aを台車から飛び出させたときに台車が傾かないように図5に示すように作業函体62aとは反対側にカウンターウェイト62gを配設しておく。なお、このカウンターウェイトの説明は下部作業台車61の説明では省略したが同様のものが備えられている。
また、これらの下部作業台車61や上部作業台車62に作業員Mが行き来するための通路61b,62bは、図1(a)に示すようにセキュリティゾーン台車63に接続されており、このセキュリティゾーン台車63を経由しなければ各作業台車61,62に辿りつくことができず、各作業台車61,62で作業した作業員Mはセキュリティゾーン台車63を通らなければ外部にでることができないようになっている。なお、これらの通路61b,62bも負圧状態となっている。
そして、このセキュリティゾーン台車63には、通路61bに近いほうから掃除機63cを備えた部屋とエアシャワーを備えたエアシャワー室63bと更衣室63aとの3区画が搭載されており、粉塵を防護服に付着させた作業員Mは、掃除機63cで粉塵を吸い取った後にエアシャワー室63bで粉塵を吹き飛ばし、更衣室63aで着替えをおこなうことになる。
さらにこのセキュリティゾーン台車63の後方には、作業函体61a,62a内の負圧状態などを遠隔で操作する遠隔操作台車65、被覆層1aの除去によって発生した廃棄物66a,・・・などを運搬するための貨物台車66などが連結されている。
次に、作業列車6を走行させるトンネル1のアスベスト除去用の構造の構成について説明する。
このトンネル1は、図7に示すように、断面視矩形のカルバート型トンネルで、壁1b、梁1d、中柱1e、床版、天井1gなどが鉄筋コンクリートによって形成され、路面にレール1fが敷設された鉄道用トンネルである。
なお、この作業列車6を走行させることができるトンネル1はこの形状に限定されるものではない。
また、この壁1bの内側面には、アスベストが混入する被覆層1aが30mm程度の厚さで吹き付けられている。
この被覆層1aを除去するために、図6に示すように複数の遮蔽パネル2,・・・と、それを取り付ける支柱3,・・・と、支柱3と被覆層1aとの間を閉塞する仕切り板4,・・・とを有するアスベスト除去用のトンネル1の構造を構築する。
この支柱3は、図6(a)に示すように被覆層1aから所定の距離だけ内部側に離間させてトンネル1の延伸方向に間隔を置いて立設される支持材である。さらに詳述すると、図7に示すようにトンネル1の底面にコンクリートで構築された下部台座51上に支柱3としてH型鋼を立設してアンカーボルト51aで固定し、その支柱3の上端は上部固定部52を介してトンネル1の上面ハンチ部に固定する。
また、仕切り板4は、図6(a)に示すように、アルミ板などの軽量板材などから形成される板部4aと、その板部4aの壁1b側の側縁に沿って取り付けられる緩衝材としてのウレタンフォーム4bとから主に構成される。
この仕切り板4は、支柱3にボルトとナットで取り付けられたL型金具(図示せず)を介して固定されるものである。すなわち、この仕切り板4の板部4aに形成された横穴とL型金具の板部4aとの当接部に形成された縦穴とを挿通させたボルトに、ナットを螺着して仕切り板4を支柱3に取り付ける。
この横穴と縦穴は位置調整手段として設けられるもので、ボルトの固定位置を横穴内で変化させることで仕切り板4の壁1b面方向への移動が可能になり、ボルトの固定位置を縦穴内で変化させることで仕切り板4の上下方向への移動が可能になる。
また、遮蔽パネル2は、図8に示すように厚さ1〜2mm程度の矩形鋼板などによって形成される板部2aと、その周縁に配置される断面視L型の枠部2b,・・・とから主に構成される。
この板部2aのトンネル1内側面側に向ける表面には、滑面加工としてのラミネートシート2cが貼り付けられている。
また、枠部2bは、この板部2a表面にL型の一面を固定して形成されるもので、遮蔽パネル2の上下縁に配設される枠部2bの外側には軟質ポリウレタンフォームなどによって形成される四角柱状の目地材2eが遮蔽パネル2の幅と同じ長さで貼り付けられている。
さらにこの遮蔽パネル2には、図8(a)に示すように上下縁の枠部2b,2bの間隔に合わせて切込み2f1,2f1が形成された四角柱状のクッション材2fを取り付けることができる。
また、この遮蔽パネル2の両側縁に配設される枠部2b,2bには、蝶ねじ(図示せず)のボルト部を挿通させる長穴2d,・・・が形成されている。
この長穴2dの周囲には、脱落防止手段として側面視コ字型の脱落防止カバー(図示せず)が溶接によって固定され、その脱落防止カバーと枠部2bの間にはバネ座金付ナットとワッシャが収容されてそれらの孔に蝶ねじのボルト部が挿通される。また、このバネ座金付ナットは点付によって蝶ねじのボルト部に所定の位置で固定されている。
この蝶ねじのボルト部は、支柱3の被覆層1a側に点付で固定されたナット(図示せず)に螺合させる。この際、蝶ねじを回してもバネ座金付ナットが移動することがないので、ナットに所定の量だけ螺入されると回すことができなくなり、蝶ねじとナットが所定の長さで螺合されたことが確認できる。
また、このようにバネ座金付ナットがストッパになるので、遮蔽パネル2を支柱3から取り外しても蝶ねじが外れて脱落することがない。
図6(b)は、蝶ねじによって支柱3,・・・に複数の遮蔽パネル2,・・・を取り付けた際のトンネル1の内側面側から見た正面図を示したものである。
また、この遮蔽パネル2,・・・によって形成される壁面は、図7に2点鎖線で示すようにトンネル1の建築限界1cより外側に形成しなければならない。
次に、本実施の形態の作業列車6によってトンネル1内のアスベストを除去する方法について説明する。
まず、図6,7に示すように、トンネル1の壁1b内側面に形成された被覆層1aの下縁に沿って、アンカーボルト51a,・・・を立設した下部台座51を構築する。
そして、トンネル1延伸方向に間隔を置いて複数の支柱3,・・・を立設して下端をアンカーボルト51a,・・・に固定し、上端を上部固定部52,・・・を介して天井面に固定する。
さらに作業函体61a,62aの幅程度の間隔を置いていくつかの支柱3,・・・には、仕切り板4,・・・を取り付けて支柱3と被覆層1aとの間を閉塞し、トンネル延伸方向に仕切り板4,・・・によって仕切られた複数の区画を形成する。
この仕切り板4は、壁1b面方向及び上下方向に移動可能となるように位置調整手段を介して支柱3に取り付けられているので、仕切り板4の下端をトンネル1底面に当接させつつ側縁のウレタンフォーム4bを被覆層1aに密着させた位置で固定することができる。
また、この仕切り板4の側縁にはウレタンフォーム4bが取り付けられているので、被覆層1aの表面に凹凸があっても密着させて作業中のアスベストの飛散範囲を仕切り板4,4で区切られた区画内に抑えることができるうえに、作業エリアを形成する前に被覆層1aを傷つけてしまうこともない。
さらに、このように被覆層1aからトンネル1内部側に離間した位置に立設された支柱3,・・・間には、複数の遮蔽パネル2,・・・を架け渡して蝶ねじで支柱3,・・・に固定する。
この遮蔽パネル2,・・・は、上下方向に目地材2e,・・・によって閉塞できる程度の隙間を開けて配置するようにすれば、着脱を容易におこなうことができる。また、トンネル1の底面及び上面と遮蔽パネル2,・・・の境界には、図6(b)に示すようにコーキング材などでシール部53,53を設けておく。
このようにして被覆層1aを遮蔽パネル2,・・・によって覆った後に、レール1fに沿って作業列車6を走行させ、下部作業台車61を図6(b)の下部作業領域610前で停車させる。なお、走行中は作業函体61aの遮蔽パネル2側の開口部61a1がシャッタ8で閉塞されている。
そして、停車後にシャッタ8を開けるとともに下部作業台車61のジャッキ61eを伸長することによって作業函体61aを遮蔽パネル2方向(トンネル軸直交方向)に移動させ、遮蔽パネル2に取り付けたクッション材2f(図8(a)参照)に作業函体61aの端面のクッション材61a4を図9に示すように当接させて、作業函体61aと遮蔽パネル2,・・・で囲まれた空間を形成する。
この作業函体61aへは、セキュリティゾーン台車63の更衣室63aで防護服に着替えて防塵マスクを着用した作業員Mが通路61b及び連絡路61cを通って入室する。
そして作業函体61aに入室した作業員Mは、養生シート7の吊りバンド73,・・・を吊り具72,・・・に連結し、レール部74,74に沿って吊り具72,・・・を移動させることで養生シート7を展開して作業エリアを形成する。
この下部作業台車61は、図6(b)に示す下部作業領域610で囲まれた領域内の遮蔽パネル2,・・・を外して被覆層1aの除去をおこなうための台車であり、作業函体61aの内部から下部作業領域610に四隅が収まっている遮蔽パネル2,・・・の蝶ねじを手で回して取り外す。
なお、外した遮蔽パネル2,・・・は、作業終了後に再び設置するため、アスベストが付着しないように袋にいれた状態で養生シート7内に仮置きする。
また、養生シート7の開口部の縁部は、図4,9に示すようにテープ71やシール材によって遮蔽パネル2,・・・や仕切り板4,4に固定し、被覆層1aと仕切り板4,4と遮蔽パネル2,・・・と養生シート7とによって囲まれた作業エリアを形成する。
さらに、負圧除塵機61dを稼働させて作業エリア内を外部より低い圧力(例えば−0.02〜−0.03kPa程度)にして、作業エリア内に滞留した空気はすべて負圧除塵機61dに吸引されるようにしておく。
この作業エリア内で作業員Mは、除去作業中の吸入性石綿繊維の飛散を低減させるために被覆層1aの表面に飛散抑制剤を散布してアスベストを湿潤化させる。
その後、ヘラ、ケレン棒、スクレーパなどによって被覆層1aを掻き落とし、さらにワイヤブラシや研磨用具によって壁1b面に付着しているアスベストを擦り落とす。この作業中は、作業エリア内の粉塵濃度が最も高くなるので、粉塵飛散防止剤を随時空中に散布する。
なお、被覆層1aの除去によって仕切り板4の側縁と壁1bとの間に隙間が生じた場合は、ボルトを緩めて仕切り板4を壁1b側に移動させてウレタンフォーム4bを壁1b面に当接させる。
また、アスベスト除去後は真空掃除機で作業エリア内の清掃をおこない、被覆層1aを除去した壁1bの表面、養生シート7の内面、空気中などに粉塵飛散防止剤(シール剤)を散布して、残存しているかもしれない微量のアスベストの飛散を防止しておく。
そして、撤去した遮蔽パネル2,・・・を元の位置に戻して蝶ねじを締めることによって支柱3,・・・に再び固定する。この際、設置した遮蔽パネル2,・・・が建築限界1cを越えていないことを確認する。
その後、養生シート7の開口縁部のテープ71を剥がし、吊り具72,・・・に吊るした状態で作業函体61aの一方に押し寄せ、吊りバンド73,・・・をカッタで切断して吊り具72,・・・から切り離して作業エリア側が内側に封じ込められるように畳む。
そして、シャッタ8を閉じて開口部61a1を閉塞するとともに、ジャッキ61eを縮めて作業函体61aを台車上の元の位置に戻す。
また、除去したアスベスト及び畳んだ養生シート7は、廃棄専用プラスチック袋に詰めてセキュリティゾーン台車63まで運び、真空掃除機などの掃除機63cで外側に付着したアスベストを吸い取り、エアシャワー室63bで新しい袋に入れて二重袋にして接着テープなどで密閉して廃棄物66aとして貨物台車66に積載する。
このセキュリティゾーン台車63では、作業員Mも上記と同様に掃除機63cで防護服に付着したアスベストを吸い取り、防護服を脱いで袋に詰めてエアシャワー室63bを通って更衣室63aで着替えをおこなう。
また、負圧除塵機61dに溜まったアスベストは、ダスト回収専用の集塵機であるダスト回収用集塵機64aによって負圧状態のエリア内で外部に粉塵が飛散しないようにして回収する。
このような下部作業台車61でおこなった被覆層1aの撤去作業は、並行して上部作業台車62においても同様の手法で行なわれる。
このように構成された本実施の形態の作業列車6は、開口部61a1,62a1に開閉自在のシャッタ8が設けられた作業函体61a,62aと、負圧除塵機61d,62dと、エアシャワー室63bを備えたセキュリティゾーン台車63とを備えており、トンネル1のいずれの場所へもレール1fを走行して短時間で行くことができる。
また、作業函体61a,62aの作業エリアの粉塵を負圧除塵機61d,62dによって吸引除去することができるとともに、作業員Mの防護服や袋詰めされた廃棄物66aに粉塵が付着していてもセキュリティゾーン台車63で浄化されるため、外部に粉塵が漏れだすことがなく安全である。
さらに、負圧除塵機61d,62d内のアスベストも負圧状態のエリア内で回収されるため、外部に粉塵を飛散させることがない。
また、作業函体61a,62aに水平移動用のジャッキ61e,62eを設けることで、走行中は台車上に収容して安定性を向上させることができるとともに、作業函体61a,62aを被覆層1aに可能な限り近づけて安全かつ効率的な作業をおこなうことができる。
さらに、作業函体62aに昇降機62fを設けることで、被覆層1aが高所に形成されている場合も容易に除去作業をおこなうことができる。
そして、作業函体61a,62aの内部にレール部74,74に沿って移動可能な吊り具72,・・・を介して養生シート7を取り付けることで、作業函体61a,62aの内面の汚染を防ぐために養生シート7を展開したり、アスベストで汚染された養生シート7を畳んで片付けたりする作業を迅速におこなうことができる。
また、このような作業列車6を使用することで、作業函体61a,62aの内部に簡単に作業エリアが形成できるので、終電が終わって始発電車が発車するまでの短い時間しか作業時間が確保できない場合であっても効率的に作業をおこなうことができる。
以下、前記した実施の形態の実施例1について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例1では、長大構造物であるトンネル1に接続される構造物としての換気用立坑11において、その壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層1aを除去するために使用するアスベスト除去作業用車両としての作業列車60について説明する。
この作業列車60は、図10に示すように駆動車64に、換気口用作業台車67、セキュリティゾーン台車63、遠隔操作台車65、貨物台車66が連結されて編成された車両である。
この換気口用作業台車67上には、図10に示すように作業函体67aと、除塵機としての負圧除塵機67bに溜まったアスベストを回収するためのダスト回収用集塵機64aと、高所作業用の昇降装置67dとが主に搭載されている。
この作業函体67aは、図10,11に示すように上面から側面にかけて開口部67a1が形成された箱型の外殻であって、開口部67a1には開閉自在な遮蔽手段としてのシャッタ9が設けられている。
また、作業函体67aの内部に配備される昇降装置67dは、開口部67a1に向けて上昇可能な装置であってタイヤ67d1によって作業函体67aの内部を移動することができる。
さらに、開口部67a1には、外部に向けて延伸可能な幌状の接続路91が設けられており、作業函体67aから換気用立坑11に連通する外部から遮断された通路を形成することができる。
この接続路91は、図12(a)に示すように作業列車60が走行中は作業函体67aの内部に収容されている。すなわち、接続路91を縮めてシャッタ9の両脇に端部を固定したゴムバンド92,92で支持させる。
またこの接続路91には、鍔状に周縁部91aが形成されており、その周縁部91aを開口部67a1の作業函体67a内側面側周縁に両面テープ93及びテープ94で固定しておく。
図12(b)は、シャッタ9を開けて接続路91を外部に向けて延伸させた状態を示した図である。このようにシャッタ9を開けても、接続路91の周縁部91aが作業函体67aの内側面に密着して固定されているので、接続路91の内部と作業函体67aの内部を連通させて外部とは遮断された状態にすることができる。
次に、実施例1の作業列車60によってトンネル1に接続される換気用立坑11内のアスベストを除去する方法について説明する。
まず、図11に示すように換気用立坑11の上部を上蓋部23で閉塞し、アスベストが地上に放出されないようにしておく。また、換気用立坑11のトンネル1側の開口部はドア22を備えた閉塞部21で閉塞しておく。
そして、終電が終わった後に作業列車60を走行させ、換気口用作業台車67を換気用立坑11の換気口前で停車させる。なお、走行中は作業函体67aの開口部67a1がシャッタ9で閉塞されている。
この作業函体67aへは、セキュリティゾーン台車63の更衣室63aで防護服に着替えて防塵マスクを着用した作業員Mが入室する。
作業函体67aに入室した作業員Mは、換気口の閉塞部21と対面する位置のシャッタ9を開け、昇降装置67dに乗って畳んだ接続路91を支持していたゴムバンド92,92を外し、接続路91を閉塞部21に向けて延伸させる。
この接続路91の端部は、閉塞部21のトンネル1側の面に両面テープなどで固定して密閉させる。
そして、閉塞部21のドア22を開けて換気用立坑11の内部に入り、ドア22の脇に設けた穴を通した吸引ホース67eと送気ホース67fを換気用立坑11内部の所定の位置まで延伸させる。
この吸引ホース67eの端部は、図10に示すように駆動車64に搭載した負圧除塵機67bに接続し、送気ホース67fの端部は送風機67gに接続する。なお、この送風機67gには、冷気を作業エリアに送るためのクーラー67hが接続されている。また、作業函体67a内を負圧状態にするための負圧除塵機67bも駆動車64に搭載されている。
このように除去作業に取り掛かる準備をした後、ドア22を締めて負圧除塵機67bを稼働させると、換気用立坑11内に形成された上蓋部23と閉塞部21で閉塞された作業エリアは、外部より低い圧力(例えば−0.02〜−0.03kPa程度)になって内部に滞留した空気はすべて負圧除塵機67bに吸引されるようになる。
このように作業エリアを負圧状態にした後に、換気用立坑11の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層1aを除去する。この除去作業中は、閉塞部21のドア22を開けて作業員Mが出入りしたとしても、作業エリアで発生した粉塵は同じく負圧状態の接続路91や作業函体67aに流れるだけで外部に漏れだすことはない。
また、アスベスト除去後は真空掃除機で作業エリア内の清掃をおこない、被覆層1aを除去した壁面、閉塞部21、接続路91の内面、空気中などに粉塵飛散防止剤(シール剤)を散布して、残存しているかもしれない微量のアスベストの飛散を防止しておく。
また、負圧除塵機67bに溜まったアスベストは、作業函体67内のダスト回収用集塵機64aによって回収する。
そして、接続路91を縮めてゴムバンド92,92で支持させるとともにシャッタ9を閉じて作業函体67aを密閉し、作業函体67a内の清掃をおこなう。
その後、除去したアスベストを詰めた廃棄専用プラスチック袋をセキュリティゾーン台車63まで運び、真空掃除機などの掃除機63cで袋や作業員Mの防護服の外側に付着したアスベストを吸い取り、エアシャワー室63bで廃棄物66aや防護服を新しい袋に入れて二重袋にして接着テープなどで密閉し、遠隔操作台車65後方の貨物台車66に積載する。
このように構成された本実施の形態の作業列車60は、開口部67a1に開閉自在のシャッタ9が設けられた作業函体67aと、負圧除塵機67bと、エアシャワー室63bを備えたセキュリティゾーン台車63とを備えており、トンネル1の途中に接続された換気用立坑11へもレール1fを走行して短時間で行くことができる。
また、上方の開口部67a1に移動するための昇降装置67dを内部に備えるとともに、その開口部67a1に設けられた接続路91は外部に向けて延伸可能に構成されているため、トンネル1に接続される換気用立坑11の作業エリアで効率的にアスベストの除去作業をおこなうことができるうえに、トンネル1内にアスベストを飛散させることがないので安全である。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以下、前記した実施の形態の実施例2について説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2では、実施例1と同様にトンネル1に接続される換気用立坑11の壁面の被覆層1aを除去するために使用する、アスベスト除去作業用車両に連結される換気口用作業台車68について説明する。
この換気口用作業台車68は、図13に示すように換気用立坑11の換気口がトンネル1の天井1gに設けられている場合に使用する。
この作業函体68aは、図13に示すように上面に開口部68a1が形成された箱型の外殻であって、開口部68a1には開閉自在な遮蔽手段としてのシャッタ(図示せず)が設けられている。
また、作業函体68aの内部には、クローラ68d1によって移動可能であるとともに開口部68a1に向けて上昇可能な昇降装置68dが配備されている。なお、この昇降装置68dに代えて実施例1の昇降装置67dを使用することもできる。
また、この実施例2では、図13に示すようにトンネル1のカント部に換気用立坑11の換気口が設けられている場合について説明するため、傾いた作業函体68aの床面に水平に昇降装置68dを設置するために楔状の調整台68cを配設している。
さらに、開口部68a1には、外部に向けて延伸可能な幌状の接続路91が設けられており、作業函体68aから換気用立坑11に連通する外部から遮断された通路を形成することができる。
次に、実施例2の換気口用作業台車68を連結した作業列車によって、トンネル1に接続される換気用立坑11内のアスベストを除去する方法について説明する。
まず、図13に示すように換気用立坑11の上部を上蓋部23で閉塞し、アスベストが地上に放出されないようにしておく。また、換気用立坑11のトンネル1側の開口部はドア22を備えた閉塞部21で閉塞しておく。
そして、終電が終わった後に作業列車を走行させ、換気口用作業台車68を換気用立坑11の換気口の下で停車させる。なお、走行中は作業函体68aの開口部68a1がシャッタで閉塞されている。
続いてシャッタを開けて接続路91を閉塞部21に向けて延伸させ、接続路91の上端を閉塞部21の下面に両面テープなどで密着固定させる。また、換気用立坑11の内部には足場11aを設置し、負圧除塵機68bに一端が接続される吸引ホース68eを配管する。
このようにトンネル1の天井1gに換気口が設けられた換気用立坑11の壁面の被覆層1aであっても、上面の開口部68a1に移動するための昇降装置68dを内部に備えるとともに、その開口部68a1に設けられた接続路91が外部に向けて延伸可能に構成された換気口用作業台車68を使用することで、換気用立坑11の作業エリアで効率的にアスベストの除去作業をおこなうことができるうえに、トンネル1内にアスベストを飛散させることがないので安全である。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記した実施の形態及び実施例では、長大構造物として鉄道用トンネルについて説明したが、これに限定されるものではなく、自動車用トンネル、大規模オートメーション工場、飛行機の格納庫など延長が長い長大構造物であればいずれにも本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態及び実施例では複数の台車が連結された作業列車6,60について説明したが、これに限定されるものではなく、1台の台車上に作業函体、除塵機、バッファルームなど複数の設備が設けられたものであってもよい。
さらに、前記実施の形態及び実施例では線路が敷設されたトンネル1内を走行する作業列車6,60について説明したが、自動車用トンネルなど線路のない長大構造物においては無軌条で走行可能なタイヤなどの移動手段を備えた車両を使用することができる。
また、前記実施例1,2の作業函体67a,68aの内部には養生シート7を設置しなかったが、これに限定されるものではなく、前記実施の形態と同様に展開及び撤去が容易な養生シート7を設置することができる。
本発明の最良の実施の形態の作業列車の編成を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 (a)は作業函体の概略構成を説明する斜視図、(b)は作業函体に配設された天井レールの構成を説明する平面図である。 (a)は養生シートの概略構成を説明する斜視図、(b)は作業函体内部のレール部に養生シートを吊り下げた構成を説明する詳細断面図である。 下部作業台車の構成を説明する断面図である。 上部作業台車の構成を説明する断面図である。 アスベスト除去用のトンネルの構造を説明する図であって、(a)は(b)のB−B方向平面図、(b)は(a)A−A方向正面図である。 図6(b)のC−C方向から見たアスベスト除去用のトンネルの構造の断面図である。 (a)は遮蔽パネルの概略構成を説明する斜視図、(b)は遮蔽パネルの概略構成を説明する正面図である。 下部作業台車の作業函体に形成される作業エリアの構成を説明する説明図である。 実施例1の作業列車の編成を説明する図であって、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。 換気口用作業台車が換気用立坑に接続している状態を説明する一部切断斜視図である。 (a)は作業函体に接続路が収容された状態を説明する断面図、(b)は作業函体から外部に向けて接続路を延伸させた状態を説明する断面図である。 実施例2の換気口用作業台車が換気用立坑に接続している状態を説明する断面図である。
符号の説明
1 トンネル(長大構造物)
11 換気用立坑(構造物)
1a 被覆層
6,60 作業列車(アスベスト除去作業用車両)
61 下部作業台車
62 上部作業台車
61a,62a 作業函体
61a1,62a1 開口部
61d,62d 負圧除塵機(除塵機)
61e,62e ジャッキ(横移動手段)
62f 昇降機(昇降手段)
63 セキュリティゾーン台車(バッファルーム)
63b エアシャワー室
67,68 換気口用作業台車
67a,68a 作業函体
67a1,68a1 開口部
67b,68b 負圧除塵機(除塵機)
67d,68d 昇降装置
7 養生シート
72 吊り具
74 レール部
8,9 シャッタ(遮蔽手段)
91 接続路

Claims (5)

  1. 長大構造物又はそれに接続される構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層を除去するためのアスベスト除去作業用車両であって、
    前記被覆層に連通させるための開口部に開閉自在な遮蔽手段が設けられた作業函体と、その作業函体内又はその作業函体に連通される作業エリアを負圧に保つとともに粉塵を吸引除去する除塵機と、その作業函体に連通して作業函体内からの粉塵の漏出を阻止するためのエアシャワーを備えたバッファルームとを有することを特徴とするアスベスト除去作業用車両。
  2. 前記作業函体は、前記車両上で前記長大構造物の壁面方向へ移動するための横移動手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト除去作業用車両。
  3. 前記作業函体は、前記車両上で上下方向へ移動するための昇降手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアスベスト除去作業用車両。
  4. 前記作業函体の内面にはレール部が配設されており、そのレール部に沿って移動可能な吊り具を介して取り付けられる養生シートを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアスベスト除去作業用車両。
  5. 前記開口部は前記作業函体の上面に形成されており、その開口部から外部に向けて延伸可能な接続路と、前記作業函体の内部で前記開口部に向けて上昇可能な昇降装置とが備えられていることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト除去作業用車両。
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