JP3987090B1 - 長大構造物のアスベスト除去方法及びアスベスト除去用の長大構造物の構造 - Google Patents

長大構造物のアスベスト除去方法及びアスベスト除去用の長大構造物の構造 Download PDF

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Abstract

【課題】延長の長いトンネルであっても安全かつ効率的にアスベストを除去することが可能なアスベスト除去方法を提供する。
【解決手段】トンネル1の壁1b面に形成されたアスベストが混入する被覆層1aを複数の着脱自在の遮蔽パネル2,・・・で覆う工程と、トンネルの延伸方向に移動可能な作業台車61,62に載置された遮蔽パネル2に対向する面が開口可能な作業函体61a,62aを所定の位置に移動させる工程と、遮蔽パネル方向に作業函体を移動させるとともに養生シート7を展開して形成した作業エリア内から遮蔽パネルを外す工程と、作業エリアに連通する範囲内の被覆層を除去する工程と、被覆層を除去した後に遮蔽パネルを元の位置に戻して取り付ける工程とを備えた方法である。
【選択図】図7

Description

本発明は、トンネルなどの長大構造物の壁面に吹き付けなどによって形成されたアスベストが混入する被覆層を除去する長大構造物のアスベスト除去方法及びその方法を実施するのに適したアスベスト除去用の長大構造物の構造に関するものである。
従来、古いビルなどの建築物においては、防音や防火のために壁面や天井にアスベストが混入する材料を吹き付けて被覆層を形成する場合があった(特許文献1,2など参照)。
このようなアスベストは、被覆層が劣化したり損傷したりすると飛散するおそれがあるため、飛散防止対策を充分に施したうえで被覆層の除去がおこなわれる。
このような被覆層の除去作業では、まずビニールシートなどからなる養生シートによって作業エリアを覆い、その作業エリア内を換気装置によって負圧状態(外気圧より低い状態)として、水などを浸透させた被覆層をケレン棒などによって削り落とす。
そして、削り落とした後の壁面に残留しているアスベストをブラシなどでこすり落とし、さらにその壁面に飛散防止剤を塗布して残留したアスベストを壁面に封じ込める。
また、特許文献1,2には、キャスターなどの移動手段で作業架台を移動させながらアスベストを除去するための方法及び装置が開示されている。
特開平9−72111号公報 特開平11−193642号公報
しかしながら、前記した従来の方法は、使用していない状態にしたビルの室内など、比較的狭い範囲で移動しながらアスベストの除去作業をおこなうのに適したものである。
一方、鉄道用トンネルや道路トンネルなど供用を完全に停止できないトンネル内からアスベストを除去するには、短時間の間に効率的に作業をおこなわなければならないうえに、作業中及び供用中の安全性を低下させることがないようにしなければならない。
そこで、本発明は、延長の長い長大構造物であっても安全かつ効率的にアスベストを除去することが可能な長大構造物のアスベスト除去方法及びアスベスト除去用の長大構造物の構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の長大構造物のアスベスト除去方法は、長大構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層を複数の着脱自在の遮蔽パネルで覆う工程と、長大構造物の延伸方向に移動可能な台車に載置された前記遮蔽パネルに対向する面が開口可能な作業函体を所定の位置に移動させる工程と、前記遮蔽パネル方向に作業函体を移動させるとともに、前記遮蔽パネルに対面する一面が開口されて残りが囲まれた養生シートを展開して形成した作業エリア内から遮蔽パネルを外す工程と、前記養生シートの開口部の縁部を前記工程で形成された開口の周囲に固定し、前記作業エリアに連通する範囲内の前記被覆層を除去する工程と、前記被覆層を除去した後に前記遮蔽パネルを元の位置に戻して取り付ける工程とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のアスベスト除去用の長大構造物の構造は、長大構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層に沿って間隔を置いて立設された支柱と、その支柱と前記被覆層又は前記壁面との間を閉塞する板材であって壁面側の側縁に緩衝材を備えた仕切り板と、前記支柱間に着脱自在に取り付けられる表面が滑面加工された遮蔽パネルとを備えたものであることを特徴とする。
ここで、前記仕切り板は、前記側縁を前記壁面へ向かう方向に移動可能な位置調整手段を介して支柱に取り付けられるように構成することができる。
また、前記遮蔽パネルは蝶ねじを介して前記支柱に取り付けられるものであるとともに、その蝶ねじは前記遮蔽パネルに脱落防止手段を備えて取り付けられるように構成することができる。
このように構成された本発明の長大構造物のアスベスト除去方法は、予め複数の着脱自在の遮蔽パネルによって壁面のアスベストが混入された被覆層を覆い、その後で所定の位置まで移動させた作業函体によって作業エリアを形成する。
そして、作業エリア内の遮蔽パネルを外して被覆層を撤去し、作業終了後に再び遮蔽パネルを元の位置に戻す。
このように簡単に作業エリアが形成でき、遮蔽パネルを外した部分だけ作業をおこなえばよいので、作業できる時間が連続して長く確保できない場合であっても効率的に作業をおこなうことができる。
また、作業エリアが設けられていないときは、被覆層は常に遮蔽パネルによって覆われているため、被覆層が劣化したり損傷したりしてもアスベストが飛散することがなく安全である。
また、本発明のアスベスト除去用の長大構造物の構造では、着脱自在の遮蔽パネルによって被覆層が覆われるとともに、その遮蔽パネルを取り付ける支柱と前記被覆層又は前記壁面との間が仕切り板で閉塞されているので、被覆層と遮蔽パネルに挟まれた空間が長大構造物の延伸方向に区切られる。
このため、部分的に遮蔽パネルを撤去してアスベストを他の区画に拡散させることなく除去することができるうえに、アスベスト除去後の壁面が他の区画の除去作業によって再汚染されることを防ぐことができる。
また、遮蔽パネルの表面は滑面加工されているので、アスベストが付着したとしても容易に取り除くことができる。
さらに、前記仕切り板を壁面方向に移動可能な調整手段を介して支柱に取り付けることで、被覆層を除去した後も仕切り板を壁面に当接させて支柱との間を閉塞させることができる。
そして、遮蔽パネルを蝶ねじを介して支柱に取り付けられるようにしたうえで蝶ねじの脱落防止手段を設けておくことで、手作業で簡単に遮蔽パネルを着脱できるとともに蝶ねじの紛失を防止することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1,2は、本実施の形態のアスベスト除去用の長大構造物としてのトンネル1の構造の概略構成を示したものである。
本実施の形態のトンネル1は、図2に示すように、断面視矩形のカルバート型トンネルで、壁1b、梁1d、中柱1e、床版、天井部などが鉄筋コンクリートによって形成され、路面にレール1fが敷設された鉄道用トンネルである。
なお、本発明が適用できるトンネル1はこの形状及び用途に限定されるものではない。
また、この壁1bの内側面には、アスベストが混入する被覆層1aが30mm程度の厚さで吹き付けられている。
この被覆層1aを除去するために、複数の遮蔽パネル2,・・・と、それを取り付ける支柱3,・・・と、支柱3と被覆層1aとの間を閉塞する仕切り板4,・・・とを有するアスベスト除去用のトンネル1の構造を形成する。
この支柱3は、図1(a)に示すように被覆層1aから所定の距離だけ内部側に離間させてトンネル1の延伸方向に間隔を置いて立設される支持材である。さらに詳述すると、図2に示すようにトンネル1の底面にコンクリートで構築された下部台座51上に支柱3としてH型鋼を立設してアンカーボルト51aで固定し、その支柱3の上端は上部固定部52を介してトンネル1の上面ハンチ部に固定する。
また、仕切り板4は、図3に示すように、アルミ板などの軽量板材などから形成される板部4aと、その板部4aの壁1b側の側縁に沿って取り付けられる緩衝材としてのウレタンフォーム4bとから主に構成される。
この仕切り板4は、支柱3にボルト3aとナット3bで取り付けられたL型金具4eを介して固定されるものである。すなわち、この仕切り板4の板部4aに形成された横穴4a1とL型金具4eの板部4aとの当接部に形成された縦穴4e1とを挿通させたボルト4cに、ナット4dを螺着して仕切り板4を支柱3に取り付ける。
この横穴4a1と縦穴4e1は位置調整手段として設けられるもので、ボルト4cの固定位置を横穴4a1内で変化させることで仕切り板4の壁1b面方向への移動が可能になり、ボルト4cの固定位置を縦穴4e1内で変化させることで仕切り板4の上下方向への移動が可能になる(図3(b)参照)。
また、遮蔽パネル2は、図4に示すように厚さ1〜2mm程度の矩形鋼板などによって形成される板部2aと、その周縁に配置される断面視L型の枠部2b,・・・とから主に構成される。
この板部2aのトンネル1内側面側に向ける表面には、滑面加工としてのラミネートシート2cが貼り付けられている。なお、図示しないが遮蔽パネル2の被覆層1a側に向ける面、仕切り板4の表面、支柱3の表面などにもラミネートシート2cを貼って滑面加工しておくのが好ましい。
また、枠部2bは、この板部2a表面にL型の一面を固定して形成されるもので、遮蔽パネル2の上下縁に配設される枠部2bの外側には軟質ポリウレタンフォームなどによって形成される四角柱状の目地材2eが遮蔽パネル2の幅と同じ長さで貼り付けられている。
さらにこの遮蔽パネル2には、図4(a)に示すように上下縁の枠部2b,2bの間隔に合わせて切込み2f1,2f1が形成された四角柱状のクッション材2fを取り付けることができる。
また、この遮蔽パネル2の両側縁に配設される枠部2b,2bには、蝶ねじ21,・・・のボルト部を挿通させる長穴2d,・・・が形成されている。
この長穴2dの周囲には、脱落防止手段として図5(a)に示すような側面視コ字型の脱落防止カバー22が溶接の点付25によって固定され、その脱落防止カバー22と枠部2bの間にはバネ座金付ナット23とワッシャ24が収容されてそれらの孔に蝶ねじ21のボルト部が挿通される。また、このバネ座金付ナット23は点付25によって蝶ねじ21のボルト部に所定の位置で固定されている。
この蝶ねじ21のボルト部は、図5(b)に示すように支柱3に点付25で固定されたナット26に螺合させる。この際、蝶ねじ21を回してもバネ座金付ナット23が移動することがないので、ナット26に所定の量だけ螺入されると回すことができなくなり、蝶ねじ21とナット26が所定の長さで螺合されたことが確認できる。
また、このようにバネ座金付ナット23がストッパになるので、遮蔽パネル2を支柱3から取り外しても蝶ねじ21が外れて脱落することがない。
図1(b)は、蝶ねじ21,・・・によって支柱3,・・・に複数の遮蔽パネル2,・・・を取り付けた際のトンネル1の内側面側から見た正面図を示したものである。
また、この遮蔽パネル2,・・・によって形成される壁面は、図2に2点鎖線で示すようにトンネル1の建築限界1cより外側に形成しなければならない。
次に、このトンネル1内に敷設されたレール1f上を走行する移動可能な作業列車6について、図6〜9を参照しながら説明する。
この作業列車6は、列車全体を牽引するクレーンを装備した駆動車64に、上部作業台車62、下部作業台車61、セキュリティゾーン台車63、遠隔操作台車65、貨物台車66が連結されて編成された車両である。
この下部作業台車61は、図1(b)に示す下部作業領域610で囲まれた領域内の遮蔽パネル2,・・・を外して被覆層1aの除去をおこなうための台車である。
この下部作業台車61上には、図6(b)及び図7に示すように遮蔽パネル2,・・・に覆われる被覆層1aと対向する面が開口可能な箱型の作業函体61aと、通路61bと、作業函体61aと通路61bを繋ぐ伸縮可能な連絡路61cと、負圧除塵機61dとが主に搭載されている。
この作業函体61aは、走行中は台車上に収容されており、所定の位置に到達すると、図7に示すようにトンネル1軸直交方向に伸縮するジャッキ61eによって遮蔽パネル2方向(被覆層1a方向)に押し出され、開口縁部が遮蔽パネル2の表面側に当接される。
この作業函体61aの開口縁部には図9に示すようにクッション材61a1が貼り付けられており、そのクッション材61a1が当接される遮蔽パネル2の部分には、図4(a)に示すようなクッション材2fを取り付けておく。
また、この作業函体61aの内部には、表面が特殊ポリマー加工されたポリエステルシートなどの養生シート7がテント状に張設されており、その養生シート7の開口側の上下縁は図7に示すようにテープ71やシール材などで遮蔽パネル2の裏面に密着固定され、側縁は図9に示すように仕切り板4,4にテープ71,71等で密着固定される。
すなわちこの養生シート7は、被覆層1aに対面する一面が開口されて残りの五面が囲まれた外部と遮断された作業エリアを形成するための可撓性部材であり、被覆層1aの除去によって発生したアスベストなどの粉塵は、吸引口7aに接続された吸引ホース61fを介して負圧除塵機61dに吸引されるだけで、養生シート7の外部に飛散することはない。
なお、この養生シート7内は、負圧除塵機61dの吸引によって負圧状態になっているので、エア供給口7b,7bからは空気が流れ込むだけで内気が排出されることはない。
また、図示しないがこの養生シート7は、作業函体61aに所々で吊りバンドなどによって連結されているので、内部が負圧状態になって養生シート7が内側に撓んでも作業エリアを充分に確保することができる。
また、上部作業台車62は、上述した下部作業台車61とほぼ同じ構成の作業函体62a、通路62b、連絡路62c、負圧除塵機62dを搭載している。
また、この上部作業台車62の作業函体62aは、図8に示すように水平移動用のジャッキ62eと上下移動用の昇降機62fを備えている。すなわち、この上部作業台車62は、図1(b)に示した下部作業領域610よりも上部の被覆層1aを除去するための台車であるため、遮蔽パネル2方向(トンネル1軸直交方向)に移動するためのジャッキ62eに加えて、高所作業をおこなうためのパンタグラフ型の昇降機62fを備えている。
さらに、作業函体62aを台車から飛び出させたときに台車が傾かないように、図8に示すように作業函体62aとは反対側にカウンターウェイト62gを配設しておく。なお、このカウンターウェイトの説明は下部作業台車61の説明では省略したが同様のものが備えられている。
また、これらの下部作業台車61や上部作業台車62に作業員Mが行き来するための通路61b,62bは、図6(a)に示すようにセキュリティゾーン台車63に接続されており、このセキュリティゾーン台車63を経由しなければ各作業台車61,62に辿りつくことができず、各作業台車61,62で作業した作業員Mはセキュリティゾーン台車63を通らなければ外部にでることができないようになっている。なお、これらの通路61b,62bも負圧状態となっている。
そして、このセキュリティゾーン台車63には、通路61bに近いほうから掃除機63cを備えた部屋とエアシャワー室63bと更衣室63aとの3区画が搭載されており、粉塵を防護服に付着させた作業員Mは、掃除機63cで粉塵を吸い取った後にエアシャワー室63bで粉塵を吹き飛ばし、更衣室63aで着替えをおこなうことになる。
さらにこのセキュリティゾーン台車63の後方には、作業函体61a,62a内の負圧状態などを遠隔で操作する遠隔操作台車65、被覆層1aの除去によって発生した廃棄物66a,・・・などを運搬するための貨物台車66などが連結されている。
次に、本実施の形態のトンネル1内のアスベスト除去方法について説明する。
まず、図1,2に示すように、トンネル1の壁1b内側面に形成された被覆層1aの下縁に沿って、アンカーボルト51a,・・・を立設した下部台座51を構築する。
そして、トンネル1延伸方向に間隔を置いて複数の支柱3,・・・を立設して下端をアンカーボルト51a,・・・に固定し、上端を上部固定部52,・・・を介して天井面に固定する。
さらに作業函体61a,62aの幅程度の間隔を置いていくつかの支柱3,・・・には、仕切り板4,・・・を取り付けて支柱3と被覆層1aとの間を閉塞し、トンネル延伸方向に仕切り板4,・・・によって仕切られた複数の区画を形成する。
この仕切り板4は、壁1b面方向及び上下方向に移動可能となるように位置調整手段を介して支柱3に取り付けられているので、仕切り板4の下端を図3(b)に示すように底面に当接させつつ図3(a)に示すように側縁のウレタンフォーム4bを被覆層1aに密着させた位置でボルト4cとナット4dにより固定することができる。
また、この仕切り板4の側縁にはウレタンフォーム4bが取り付けられているので、被覆層1aの表面に凹凸があっても密着させて作業中のアスベストの飛散範囲を仕切り板4,4で区切られた区画内に抑えることができるうえに、作業エリアを形成する前に被覆層1aを傷つけてしまうこともない。
さらに、このように被覆層1aからトンネル1内部側に離間した位置に立設された支柱3,・・・間には、複数の遮蔽パネル2,・・・を架け渡して蝶ねじ21,・・・で支柱3,・・・に固定する。
この遮蔽パネル2,・・・は、上下方向に目地材2e,・・・によって閉塞できる程度の隙間を開けて配置するようにすれば、着脱を容易におこなうことができる。また、トンネル1の底面及び上面と遮蔽パネル2,・・・の境界には、図1(b)に示すようにコーキング材などでシール部53,53を設けておく。
このようにして被覆層1aを遮蔽パネル2,・・・によって覆った後に、レール1fに沿って作業列車6を走行させ、下部作業台車61を図1(b)の下部作業領域610前で停車させる。なお、図示していないが走行中は作業函体61aの遮蔽パネル2側の開口部がシャッターなどで閉塞されている。
そして、停車後にシャッターを開けるとともに下部作業台車61のジャッキ61eを伸長することによって作業函体61aを遮蔽パネル2方向(トンネル軸直交方向)に移動させ、遮蔽パネル2に取り付けたクッション材2f(図4(a)参照)に作業函体61aの端面のクッション材61a1を図9に示すように当接させて、作業函体61aと遮蔽パネル2,・・・で囲まれた空間を形成する。
この作業函体61aへは、セキュリティゾーン台車63の更衣室63aで防護服に着替えて防塵マスクを着用した作業員Mが通路61b及び連絡路61cを通って入室する。
そして作業函体61aに入室した作業員Mは、養生シート7を展開して作業エリアを形成し、下部作業領域610に四隅が収まっている遮蔽パネル2,・・・の蝶ねじ21,・・・を手で回して取り外す。なお、外した遮蔽パネル2,・・・は、作業終了後に再び設置するため、アスベストが付着しないように袋にいれた状態で養生シート7内に仮置きする。
また、養生シート7の開口部の縁部は、図7,9に示すようにテープ71やシール材によって遮蔽パネル2,・・・や仕切り板4,4に固定し、被覆層1aと仕切り板4,4と遮蔽パネル2,・・・と養生シート7とによって囲まれた作業エリアを形成する。
さらに、負圧除塵機61dを稼働させて作業エリア内を外部より低い圧力(例えば−0.02〜−0.03kPa程度)にして、作業エリア内に滞留した空気はすべて負圧除塵機61dに吸引されるようにしておく。
この作業エリア内で作業員Mは、除去作業中の吸入性石綿繊維の飛散を低減させるために被覆層1aの表面に飛散抑制剤を散布してアスベストを湿潤化させる。
その後、ヘラ、ケレン棒、スクレーパなどによって被覆層1aを掻き落とし、さらにワイヤブラシや研磨用具によって壁1b面に付着しているアスベストを擦り落とす。この作業中は、作業エリア内の粉塵濃度が最も高くなるので、粉塵飛散防止剤を随時空中に散布する。
なお、被覆層1aの除去によって仕切り板4の側縁と壁1bとの間に隙間が生じた場合は、ボルト4cを緩めて仕切り板4を壁1b側に移動させてウレタンフォーム4bを壁1b面に当接させる。
また、アスベスト除去後は真空掃除機で作業エリア内の清掃をおこない、被覆層1aを除去した壁1bの表面、養生シート7の内面、空気中などに粉塵飛散防止剤(シール剤)を散布して、残存しているかもしれない微量のアスベストの飛散を防止しておく。
そして、撤去した遮蔽パネル2,・・・を元の位置に戻して蝶ねじ21,・・・を締めることによって支柱3,・・・に再び固定する。この際、設置した遮蔽パネル2,・・・が建築限界1cを越えていないことを確認する。
その後、養生シート7の作業エリア側が内側に封じ込められるように養生シート7を畳んで撤去し、開口部のシャッターを閉じるとともにジャッキ61eを縮めて作業函体61aを台車上の元の位置に戻す。
また、除去したアスベスト及び畳んだ養生シート7は、廃棄専用プラスチック袋に詰めてセキュリティゾーン台車63まで運び、真空掃除機などの掃除機63cで外側に付着したアスベストを吸い取り、エアシャワー室63bで新しい袋に入れて二重袋にして接着テープなどで密閉して廃棄物66aとして貨物台車66に積載する。
このセキュリティゾーン台車63では、作業員Mも上記と同様に掃除機63cで防護服に付着したアスベストを吸い取り、防護服を脱いで袋に詰めてエアシャワー室63bを通って更衣室63aで着替えをおこなう。
また、負圧除塵機61dに溜まったアスベストは、ダスト回収専用の集塵機であるダスト回収用集塵機64aによって負圧状態のエリア内で外部に粉塵が飛散しないようにして回収する。
このような下部作業台車61でおこなった被覆層1aの撤去作業は、並行して上部作業台車62においても同様の手法で行なわれる。
このように構成された本実施の形態のアスベスト除去方法は、予め複数の着脱自在の遮蔽パネル2,・・・によってアスベストが混入された被覆層1aのトンネル1内部側を覆い、その後で作業列車6によって牽引され、ジャッキ61e,62eや昇降機62fによって所定の位置まで移動させた作業函体61a,62aの内部に養生シート7を展開して作業エリアを形成する。
そして、作業エリア内の遮蔽パネル2,・・・を外して被覆層1aを撤去し、作業終了後に再び遮蔽パネル2,・・・を元の位置に戻す。
このように簡単に作業エリアが形成でき、遮蔽パネル2,・・・を外した部分だけ作業をおこなえばよいので、終電が終わって始発電車が発車するまでの短い時間しか作業時間が確保できない場合であっても効率的に作業をおこなうことができる。
また作業をおこなわないときは、被覆層1aは常に遮蔽パネル2,・・・によって覆われているため、被覆層1aが劣化したり損傷したりしてもアスベストがトンネル1内に飛散することがなく安全である。
さらに、始発電車の時間に間に合わせるために除去作業の途中で中断してその日の作業を終えた場合でも、掻き落としなどで飛散し易い状態になったアスベストを遮蔽パネル2,・・・と仕切り板4,4とに囲まれた空間に密封しておくことができるので安全である。
また、本実施の形態のアスベスト除去用のトンネル1の構造では、着脱自在の遮蔽パネル2,・・・によって被覆層1aが覆われるとともに、その遮蔽パネル2,・・・を取り付ける支柱3,・・・と被覆層1aとの間が仕切り板4,・・・で閉塞されているので、被覆層1aと遮蔽パネル2,・・・に挟まれた空間がトンネル1の延伸方向に一作業区画毎に区切られる。
このため、部分的に遮蔽パネル2,・・・を撤去して被覆層1aの除去作業をおこなっても、仕切り板4,4を越えてアスベストが拡散することがないので、負圧状態にする範囲を限定でき容易に被覆層1aを除去することができる。
また、アスベストの除去作業が終了した後も、再び遮蔽パネル2,・・・を設置して浄化した壁1bを遮蔽パネル2,・・・と仕切り板4,4とによって囲むので、隣接する区画で発生したアスベストによって除去後の壁面が汚染されることがない。
さらに、仕切り板4の側縁にはウレタンフォーム4bが取り付けられているので、負圧によって仕切り板4が撓んでも側縁によって被覆層1aが損傷することがない。
また、遮蔽パネル2の表面にはラミネートシート2cが貼り付けられているので、アスベストが付着したとしても真空掃除機などで容易に取り除くことができる。
さらに、仕切り板4を壁1b面方向に移動可能にさせる横穴4a1を介してボルト4cとナット4dで支柱3に取り付けることで、被覆層1aを除去した後も仕切り板4の側縁を壁1b面に当接させて支柱3との間を閉塞させることができる。
そして、遮蔽パネル2を蝶ねじ21を介して支柱3に取り付けられるようにしたうえで蝶ねじ21の脱落防止カバー22を設けておくことで、手作業で簡単に遮蔽パネル2を着脱できるとともに蝶ねじ21の紛失を防止することができる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記した実施の形態では、長大構造物として鉄道用トンネルについて説明したが、これに限定されるものではなく、自動車用トンネル、大規模オートメーション工場、飛行機の格納庫など延長が長い長大構造物であればいずれにも本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では線路が敷設されたトンネル1内を走行する作業列車6について説明したが、自動車用トンネルなど線路のない長大構造物においては無軌条で走行可能なタイヤなどの移動手段を備えた車両を使用することができる。
本発明の最良の実施の形態のアスベスト除去用のトンネルの構造を説明する図であって、(a)は(b)のB−B方向平面図、(b)は(a)A−A方向正面図である。 図1(b)のC−C方向から見たアスベスト除去用のトンネルの構造の断面図である。 支柱と仕切り板の取り付け状態を説明する図であって、(a)は(b)のE−E方向平面図、(b)は(a)D−D方向断面図である。 (a)は遮蔽パネルの概略構成を説明する斜視図、(b)は遮蔽パネルの概略構成を説明する正面図である。 (a)は遮蔽パネルの脱落防止カバー周辺の詳細構成を説明する側面図、(b)は支柱に遮蔽パネルを取り付けた状態の脱落防止カバー周辺の詳細構成を説明する平面図である。 (a)は作業列車の編成を説明する平面図、(b)は作業列車の編成を説明する縦断面図である。 下部作業台車の構成を説明する断面図である。 上部作業台車の構成を説明する断面図である。 下部作業台車の作業函体に形成される作業エリアの構成を説明する説明図である。
符号の説明
1 トンネル(長大構造物)
1a 被覆層
2 遮蔽パネル
21 蝶ねじ
22 脱落防止カバー(脱落防止手段)
2c ラミネートシート(滑面加工)
3 支柱
4 仕切り板
4a1 横穴(位置調整手段)
4b ウレタンフォーム(緩衝材)
61 下部作業台車
62 上部作業台車
61a,62a 作業函体
7 養生シート

Claims (4)

  1. 長大構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層を複数の着脱自在の遮蔽パネルで覆う工程と、
    長大構造物の延伸方向に移動可能な台車に載置された前記遮蔽パネルに対向する面が開口可能な作業函体を所定の位置に移動させる工程と、
    前記遮蔽パネル方向に作業函体を移動させるとともに、前記遮蔽パネルに対面する一面が開口されて残りが囲まれた養生シートを展開して形成した作業エリア内から遮蔽パネルを外す工程と、
    前記養生シートの開口部の縁部を前記工程で形成された開口の周囲に固定し、前記作業エリアに連通する範囲内の前記被覆層を除去する工程と、
    前記被覆層を除去した後に前記遮蔽パネルを元の位置に戻して取り付ける工程とを備えたことを特徴とする長大構造物のアスベスト除去方法。
  2. 長大構造物の壁面に形成されたアスベストが混入する被覆層に沿って間隔を置いて立設された支柱と、その支柱と前記被覆層又は前記壁面との間を閉塞する板材であって壁面側の側縁に緩衝材を備えた仕切り板と、前記支柱間に着脱自在に取り付けられる表面が滑面加工された遮蔽パネルとを備えたことを特徴とするアスベスト除去用の長大構造物の構造。
  3. 前記仕切り板は、前記側縁を前記壁面へ向かう方向に移動可能な位置調整手段を介して支柱に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のアスベスト除去用の長大構造物の構造。
  4. 前記遮蔽パネルは蝶ねじを介して前記支柱に取り付けられるものであるとともに、その蝶ねじは前記遮蔽パネルに脱落防止手段を備えて取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアスベスト除去用の長大構造物の構造。
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