JP5779869B2 - 付着物の処理方法、仕切り壁、及び、仕切り壁の設置方法 - Google Patents
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Description
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて複数のワイヤーを前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤーに前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を取り付ける壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を、前記付着物が先に処理される先作業空間と、後で処理される後作業空間とに密閉区画する区画工程と、
前記後作業空間を前記物体が上下昇降可能な状態とし、前記先作業空間にて前記処理をする付着物処理工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする付着物の処理方法である。
このような付着物の処理方法によれば、パネル体の端部と付着物との間の空隙は、付着物の表面に飛散防止シートを設けて内周面とするので、空隙を中継部材にて閉塞することによる付着物の飛散を防止することが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、パネル体、壁面材及び中継部材により先作業空間と後作業空間とに密閉区画された後に、先作業空間側の付着物が除去されるので、除去された付着物が外部に飛散することを確実に防止することが可能である。このとき、除去された付着物は後作業空間にも飛散しないので、後作業空間は先作業空間での付着物の除去処理に拘わらず使用することが可能である。また、付着物が除去された部位には飛散防止剤を塗装するので、付着物の飛散をより確実に防止することが可能である。さらに、覆い部材を取り付けてから、飛散防止シートとパネル体との間の空隙を閉塞する中継部材を取り外すので、先作業空間内を密閉区画した状態を保ったままで、即ち、先作業空間と後作業空間とが連通されることなく、中継部材を取り外すことが可能である。また、覆い部材を取り付けた後に、覆い部材より先作業空間側に新設付着物を付着させる処理を実行するので、付着物が付着していた部位の覆い部材より先作業空間側を新設付着物で覆うことが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、後作業空間の付着物を除去した部位に飛散防止剤を塗装した後に、覆い部材の後作業空間側に新設付着物を付着させるので、後作業空間においても、付着物の飛散を防止しつつ新設付着物を付着させることが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、平板状の覆い部材を、飛散防止剤が塗装された部位と交差方向に配置して、その縁部を飛散防止剤が塗装された部位に当接するので、覆い部材と内周面との接触面積を小さくすることが可能であり、より広い領域に新設付着物を付着させることが可能である。このため、先作業空間にて飛散防止剤が塗装された部位に当接された覆い部材の後作業空間側にて付着物を除去した後に、飛散防止剤を塗装するので、付着物が付着していた部位のほぼ全域に飛散防止剤を塗装することが可能である。そして、覆い部材が当接していた部位、すなわち、覆い部材の板厚分を除いた領域に新設付着物を付着させることが可能である。また、覆い部材を当該覆い部材が当接された部位と交差方向に引き抜いて取り外すので、覆い部材を取り外しても覆い部材の板厚分の隙間が形成されるだけで、新設付着物を剥がすことなく覆い部材を取り外すことが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、覆い部材を引き抜いて形成された隙間にも新設付着物を充填するので、付着物が付着していた部位の全域に新設付着物を設けることが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、中継部材と内周面との間にシール材を充填するので、中継部材と内周面との間も確実に密閉することが可能である。
このような付着物の処理方法によれば、中空構造体の天井から床にかけて張設されたワイヤーには上下方向に間隔を隔てて前後方向に沿う複数の板状部材を固定するので、ワイヤーと板状部材とが格子状をなして高い剛性を備えた壁面の下地を形成することが可能である。そして、格子状をなすワイヤーと板状部材とに気密性シートを貼り付けるので、軽量でありつつ高い剛性を備え気密性にも優れた壁面を形成することが可能である。
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する前後方向に並べて、前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設された複数のワイヤーと、
前記中空構造体の内周面との間に空隙を設け、張設された前記複数のワイヤーに設けられた壁面材と、
前記壁面材と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には中間ビームが設けられ、前記ワイヤーは前記中間ビームにおける左右の一方側に近接させて張設されるとともに前記中間ビームに固定されており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームに固定されたパネル体を有し、
前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙が閉塞されていることを特徴とする仕切り壁である。
また、中空構造体の天井面から床面にかけて張設されたワイヤーが、中間ビームの左右の一方側に近接させて配置され、当該中間ビームに固定されているので、形成される壁面に、より高い剛性を備えることが可能である。また、中間ビームと中空構造体の内周面との取り合い部分では、中間ビームに固定されたパネル体の端部と中空構造体の内周面との間の空隙を中継部材にて閉塞しているので、パネル体の端部と中空構造体の内周面との間の空隙をより確実に閉塞することが可能である。
このような仕切り壁によれば、中空構造体の天井から床にかけて張設されたワイヤーには上下方向に間隔を隔てて前後方向に沿う複数の板状部材が固定されているので、ワイヤーと板状部材とが格子状をなす。このため、格子状をなすワイヤーと板状部材とにより高い剛性を備えた壁面の下地を形成することが可能である。そして、格子状をなすワイヤーと板状部材とに壁面材として気密性シートが貼り付けられているので、軽量でありつつ高い剛性を備え気密性にも優れた壁面を形成することが可能である。
このような仕切り壁によれば、対をなす複数のワイヤー対にて気密性シートを狭持するだけで、容易に中空構造体の天井から床まで繋がった壁面を形成することが可能である。
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて複数のワイヤーを前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤーに前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を取り付ける壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を密閉区画する区画工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする仕切り壁の設置方法である。
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて、左右方向に配置されて対をなす複数のワイヤー対を前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤー対の間に、前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を狭持させる壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を密閉区画する区画工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤー対のいずれか一方のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする仕切り壁の設置方法。
図1は、本実施形態の仕切り壁が設けられたエレベーターシャフトを説明するためのイメージ図である。図2は、本実施形態の仕切り壁が設けられる中空構造体を説明するための平断面の概略図である。
エレベーターEVは、図1に示すように、ビル等の建物の一部に区画されたエレベーターシャフトEVSと、このエレベーターシャフトEVS内を鉛直方向に沿って上下昇降可能に案内された乗りかご13と、エレベーターシャフトEVSの上方の機械室MR内に配置されて、つり合い重りWを備えた吊りロープRを用いて前記乗りかご13を吊り下げつつ上下昇降する巻き上げ機19と、を備えている。
<<仕切り壁>>
図3は、本実施形態に係る仕切り壁を示す正面図であり、図4は、本実施形態に係る仕切り壁の縦断面図、図5は、本実施形態に係る仕切り壁の平断面図である。図6は、エレベーターシャフトに張設されたワイヤーを説明するための図である。
鋼板パネル49は、図7に示すように、各鉄骨梁21aを覆うアスベスト31の上側、具体的には、昇降空間TRに露出するスラブ12の上側からアスベスト31より下側までの範囲に、側壁28とほぼ直交するように設けられた鋼板であり、中間ビーム24にて上鋼板パネル49aと下鋼板パネル49bとの2枚に分割されている。
本実施形態では、3つの乗りかご13が左右に並列して設けられた3連式のエレベーターEVのエレベーターシャフトEVS内にて、最も左側の昇降空間TRLからアスベスト31の処理を行うこととして説明する。ここでアスベスト31の処理には、既存のアスベスト31を除去する除去処理と、アスベスト31を除去した部位に新たな耐火被覆としてロックウール46を施す耐火被覆処理とが含まれる。
図14は、先作業空間のアスベスト除去処理及び飛散防止剤の塗装処理を説明するための図であり、図14(a)は縦断面図、図14(b)は平断面図を示している。
まず、先作業空間WSBに対する乗り場出入口28a等の隙間をポリエチレンシート等で密閉養生する。また、床面10bには、その全面に亘り養生シートを敷いて覆っておく。
次に、集塵機を稼働させ、作業空間WS内を負圧状態にする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
また、上記実施形態においては、壁面材としての気密性シート40を上下方向に沿って張設されたワイヤー32とワイヤー32に固定されたフラットバー62に左右の両面から貼り付けた例について説明したが、これに限らず、例えば図19に示すように、左右方向に隣接させて張設した2本のワイヤー32(ワイヤー対33)間に気密性シート40を狭持させることにより壁面を形成しても良い。この場合には、気密性シートを貼り付けないので、壁面を形成する施工が容易である。また、前後方向におけるワイヤー対33の間隔を狭くすることにより、形成される壁面の剛性を容易に高めることが可能である。
12 スラブ、19 巻き上げ機、21 柱梁架構、21a 鉄骨梁、
21b 鉄骨柱、24 中間ビーム、24a 右側のフランジ、
24b 左側のフランジ、25 開閉扉、28 側壁、28a 乗り場出入口、
30 仕切り壁、31 アスベスト、32 ワイヤー、33 ワイヤー対、
34 壁部材、36 中継部材、36a 当接板部、36b 固定板部、
36c 中継部材、37 閉塞プレート、38 飛散防止シート、39 シール材、
40 気密性シート、42 飛散防止剤、44 突当部材(覆い部材)、
46 ロックウール、46a 隙間、47 47 角パイプ材、
48 取付金物、48a 係合部、49 鋼板パネル、
49a 上鋼板パネル、49b 下鋼板パネル、61 仮設鉄骨梁、
61a 係止部、61b ワイヤークリップ、61c シャックル、
61d ターンバックル、61e 荷重計、62 フラットバー、
63 Uボルト、65 長ボルト、66 ナット、
67 ボルト、71 ゴンドラ、73 ワイヤー、75 巻き上げ機、
EV エレベーター、EVH エレベーターホール、
EVS エレベーターシャフト、TR 昇降空間、
TRL 左側の昇降空間、TRC 中央の昇降空間、
TRR 右側の昇降空間、 WS 作業空間、
WSA 後作業空間、WSB 先作業空間
Claims (14)
- 物体を上下昇降する複数の昇降空間が水平方向の左右に並列して設定された内部空間を有する中空構造体内にて付着物の処理をする付着物の処理方法であって、
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて複数のワイヤーを前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤーに前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を取り付ける壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を、前記付着物が先に処理される先作業空間と、後で処理される後作業空間とに密閉区画する区画工程と、
前記後作業空間を前記物体が上下昇降可能な状態とし、前記先作業空間にて前記処理をする付着物処理工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項1に記載の付着物の処理方法であって、
前記中継部材にて塞がれる前記空隙が前記パネル体の端部と前記付着物との間の空隙の場合には、当該付着物の表面に飛散防止シートを設けて前記内周面を形成することを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項2に記載の付着物の処理方法であって、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分では、
前記壁面材は、前記中間ビームの前記後作業空間側に設けられ、前記中継部材は前記パネル体に前記後作業空間側から固定されており、
前記付着物処理工程では、
前記先作業空間側にて前記付着物を除去し、除去した部位に飛散防止剤を塗装し、
前記飛散防止シートに当接された前記中継部材を取り外した場合に前記先作業空間と前記後作業空間とが連通される部位を覆う覆い部材を、前記先作業空間側から前記パネル体に固定し、
前記先作業空間側にて前記飛散防止剤が塗装された部位の前記覆い部材より前記先作業空間側に前記付着物と異なる新設付着物を付着させた後に、
前記後作業空間側から前記中継部材を取り外して前記後作業空間において前記付着物を除去することを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項3に記載の付着物の処理方法であって、
前記後作業空間にて前記付着物が除去された部位に前記飛散防止剤を塗装した後に、
前記覆い部材の前記後作業空間側に前記新設付着物を付着させることを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項4に記載の付着物の処理方法であって、
前記覆い部材は、平板状をなし、前記飛散防止剤が塗装された部位と交差する交差方向に沿って配置するとともに当該覆い部材の縁部を前記飛散防止剤が塗装された部位に当接させ、
前記覆い部材の前記後作業空間側に前記新設付着物が付着された後に、前記覆い部材が、前記交差方向に引き抜かれて取り外されることを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項5に記載の付着物の処理方法であって、
前記覆い部材を引き抜いた部位に、前記新設付着物を充填することを特徴する付着物の処理方法。 - 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の付着物の処理方法であって、
前記中継部材と前記飛散防止シートとの間にシール材を充填することを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の付着物の処理方法であって、
前記壁面形成工程では、上下方向に互いに間隔を隔てて前記前後方向に沿う複数の板状部材を張設された前記ワイヤーに固定し、
前記複数の板状部材における前記左右のぞれぞれの側から前記壁面材として気密性シートを貼り付けることを特徴とする付着物の処理方法。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の付着物の処理方法であって、
前記中空構造体が並設された3つ以上の作業空間を有する場合には、最も端に位置する最端作業空間を前記先作業空間とし、前記最端作業空間と隣接する前記作業空間側を前記後作業空間として前記先作業空間から前記付着物の処理を実行し、前記先作業空間にて前記処理が終了した後に、隣接する前記作業空間を前記先作業空間として、順次、隣接する前記作業空間へ移動して処理することを特徴とする付着物の処理方法。 - 物体を上下昇降する複数の昇降空間が水平方向の左右に並列して設定された内部空間を有する中空構造体内において、付着物の処理をする際に前記中空構造体を仕切る仕切り壁であって、
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する前後方向に並べて、前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設された複数のワイヤーと、
前記中空構造体の内周面との間に空隙を設け、張設された前記複数のワイヤーに設けられた壁面材と、
前記壁面材と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には中間ビームが設けられ、前記ワイヤーは前記中間ビームにおける左右の一方側に近接させて張設されるとともに前記中間ビームに固定されており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームに固定されたパネル体を有し、
前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙が閉塞されていることを特徴とする仕切り壁。 - 請求項10に記載の仕切り壁であって、
前記複数のワイヤーには、上下方向に互いに間隔を隔てて、前記前後方向に沿う複数の板状部材が固定されており、
前記壁面材として気密性シートが前記複数の板状部材に取り付けられていることを特徴とする仕切り壁。 - 請求項10に記載の仕切り壁であって、
前記複数のワイヤーの各々と、当該複数のワイヤーの各々に左右方向に並べて近接させて設けられた他のワイヤーとが対をなしており、
対をなす前記ワイヤー間に、前記壁面材として気密性シートが狭持されていることを特徴とする仕切り壁。 - 物体を上下昇降する複数の昇降空間が水平方向の左右に並列して設定された内部空間を有する中空構造体内において、付着物の処理をする際に前記中空構造体を仕切る仕切り壁の設置方法であって、
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて複数のワイヤーを前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤーに前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を取り付ける壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を密閉区画する区画工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする仕切り壁の設置方法。 - 物体を上下昇降する複数の昇降空間が水平方向の左右に並列して設定された内部空間を有する中空構造体内において、付着物の処理をする際に前記中空構造体を仕切る仕切り壁の設置方法であって、
互いに隣り合う前記昇降空間の間に前記左右と交差する方向に並べて、左右方向に配置されて対をなす複数のワイヤー対を前記中空構造体の天井面から床面にかけて張設するワイヤー張設工程と、
張設された前記ワイヤー対の間に、前記中空構造体の内周面との間に空隙を設けて前記中空構造体内を仕切る壁面材を狭持させる壁面形成工程と、
前記壁面材の端部と前記中空構造体の内周面とを繋いで前記空隙を閉塞する中継部材を取り付けて前記中空構造体内を密閉区画する区画工程と、
を有し、
前記左右に並列する昇降空間の間には、中間ビームが設けられており、
前記中間ビームと前記中空構造体の内周面との取り合い部分にて、前記内周面との間に空隙を設けて前記中間ビームにパネル体を固定するパネル体固定工程を有し、
前記ワイヤー張設工程にて、前記複数のワイヤー対のいずれか一方のワイヤーを前記中間ビームの左右の一方側に近接させて配置して当該中間ビームに固定し、
前記区画工程にて、前記パネル体の端部と前記中空構造体の内周面とを前記中継部材にて繋いで前記空隙を閉塞することを特徴とする仕切り壁の設置方法。
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