JP7138386B1 - アスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法 - Google Patents

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【課題】高所作業車のアームの先の作業台に設置される作業設備を備え、アームの動作によって作業設備の設置場所を自在に変えて、アスベストの除去作業が容易に行える、アスベスト飛散防止作業システムを提供する。【解決手段】本発明によるアスベスト飛散防止作業システムは、建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備え、作業設備は、高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が防塵服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、作業設備は、高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、アスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法に関し、特に高所作業車のアームの先の作業台に設置される作業設備を備え、アームの動作によって作業設備の設置場所を自在に変えて、アスベストの除去作業が容易に行える、アスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法に関する。
アスベストは耐熱性や断熱性などの熱特性が優れるとともに絶縁性などの電気的特性も安定して良好であることから、過去には建築物に盛んに使用されていた。しかし、アスベストの繊維が非常に細く、アスベストを取り扱う現場の作業者にアスベストの粉塵を吸い込んでしまったことにより肺線維症や肺がんなどの健康被害が多く発生することが明らかになり、吹付けアスベストの禁止を始め多くの法律でアスベストの使用禁止や取り扱いの制限が規定され、現在では新たな建築物には使用されていない。
しかし過去に建築され、現存する建築物にはアスベストを含有するものが数多く含まれ、その数は数百万棟に上るともいわれている。こうしたアスベストを含有する建築物を解体する際、アスベストを含む粉塵が発生することから、作業者には防塵服の着用や防塵マスクなどの呼吸の保護のための装備が必要であり、作業現場では、作業場の隔離や作業場の前室の設置など様々な作業基準が定められている。
アスベストを含有する建築物の解体や改修は、築年数の増加に伴い今後増加することが予想される。しかし、建築物の解体や改修作業にあたる作業者の健康被害防止や作業現場周囲への影響を防止するための作業現場の準備は容易ではない。特に大型の建築物の場合、建築物全体を隔離するには、建築物を覆う養生シートなどの隙間を塞ぐと共に内部を負圧にするための大型の負圧除塵装置が必要になるなど、解体や改修作業の費用が高額となりやすい。そこで全体ではなく作業区域のみを部分的に隔離して作業を行い、作業区域を移動しながらアスベストを含む部分を除去する方法も行われている。
特許文献1には、建築物のアスベストを取り扱う作業に使用される作業ユニットであって、ガイド部材と、ガイド部材に沿って走行可能に設けられた走行台車と、走行台車に設けられていて、仕切り部材によって周囲から隔離される作業ゾーンを有する作業架台と、作業架台に隣接されていて、作業ゾーンに出入り可能とされるとともに人に付着したアスベスト片を取り除くためのセキュリティゾーンを有するセキュリティ架台と、作業ゾーンを減圧する減圧手段と、を備える作業ユニットが開示されている。
特許文献1によれば、作業空間は作業架台の上部に限られるので、隔離するのは作業架台の周囲を隔離シートで覆えばよく、1箇所の作業終了後は、走行台車により作業架台を、走行レール上を移動させることで次の場所への移動が可能である。しかし予め建築物に走行レールを設置したり、走行台車の上に作業架台を設置したりするなどの準備作業が必要である上、作業架台は水平方向には移動するものの、垂直方向には移動できない。そこで建築物の外壁の作業には適用できない。
アスベストを含む材料の使用は建築物の壁部には限らない。屋外に設置される配管類の外周を覆う断熱部材にもアスベストが使用されているものが有り、こうした配管の断熱部材の除去には一般に、グローブバッグと呼ばれる腕を入れるグローブと一体型の袋が使用される。しかしグローブバッグ自体が高価であり、またグローブにより腕の動きが制約され作業性にも課題がある。さらに屋外の配管では、作業室内での作業が難しいため、特に夏季の作業において、防塵服を着用して高温環境下での作業が必要となり、アスベスト除去における作業者の負担も大きいという課題もある。
そこで、設置がしやすく、水平ばかりでなく垂直方向にも自在に移動が可能であり、隔離された作業室内で飛散防止を確実にしながらアスベスト除去を行うことが可能なアスベスト飛散防止作業システムが求められる。
特開2008-308914号公報
本発明は、上記従来のアスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、高所作業車のアームの先の作業台に設置される作業設備を備え、アームの動作によって作業設備の設置場所を自在に変えて、アスベストの除去作業が容易に行える、アスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明によるアスベスト飛散防止作業システムは、建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムであって、前記作業設備は、高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が防塵服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成されることを特徴とする。
前記作業空間ユニットの作業室は、一面が開口又は開口可能に形成され、前記一面の外周部には建築物の壁部に密着してアスベストの作業室外への飛散を防止すると共にアスベストの除去に剥離剤を使用する場合は剥離剤の揮発成分による臭気の作業室外への直接の拡散を防止する柔軟な密着部を備えることが好ましい。
前記作業空間ユニットの作業室は、配管の一部を作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆ってアスベストが作業室外に飛散することを防止する可変シート部をさらに備えることが好ましい。
前記作業空間ユニットの作業室は、配管の一部を作業室内に囲うため、作業室を構成する枠体の一部に配管を受け入れるための配管取り込み部を備えることが好ましい。
前記作業空間ユニットの作業室は、前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室からなる準備室ユニットに対して交換可能に形成され、前記交換可能な作業室は、一面が開口又は開口可能に形成され、前記一面の外周部には建築物の壁部に密着してアスベストの作業室外への飛散を防止すると共にアスベストの除去に剥離剤を使用する場合は剥離剤の揮発成分による臭気の作業室外への直接の拡散を防止する柔軟な密着部を備える作業室、配管の一部を作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆ってアスベストが作業室外に飛散することを防止する可変シート部を備える作業室、又は配管の一部を作業室内に囲うため、作業室を構成する枠体の一部に配管を受け入れるための配管取り込み部を備える作業室の内の何れかであることが好ましい。
上記目的を達成するためになされた本発明によるアスベスト除去方法は、建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムを用いたアスベスト除去方法であって、前記作業設備は、高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が作業服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成され、前記アスベスト除去方法は、前記高所作業車のアームの動作により前記作業設備を建築物の壁部に移動して前記壁部に密着させる段階と、作業室内の作業者により、前記壁部のアスベスト含有部分を除去する段階とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するためになされた本発明によるアスベスト除去方法は、建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムを用いたアスベスト除去方法であって、前記作業設備は、高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が作業服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成され、前記アスベスト除去方法は、前記高所作業車のアームの動作により、前記作業設備を高所に設置された配管の一部に向かって移動し、配管の一部を前記作業空間ユニットの作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆う段階と、作業室内の作業者により、前記配管の外周部のアスベスト含有部分を除去する段階とを有することを特徴とする。
本発明に係るアスベスト飛散防止作業システム及びそれを用いたアスベスト除去方法によれば、エアシャワー室や作業室を含む作業設備が高所作業車のアームの先の作業台に設置されるため、高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業が行えるようになる。
本発明に係るアスベスト飛散防止作業システムによれば、作業空間ユニットの作業室は、更衣室、エアシャワー室、及び前室からなる準備室ユニットに対して交換可能に形成されるため、アスベスト除去の対象が建築物の壁部か配管かに応じてそれに適した構成の作業室に交換してアスベストの除去作業が行えるようになる。
また、本発明に係るアスベスト飛散防止作業システムによれば、作業空間ユニットの作業室は、一面が開口又は開口可能に形成され、一面の外周部には建築物の壁部に密着してアスベストの作業室外への飛散を防止する柔軟な密着部を備えるため、建築物の壁部のアスベストの除去作業を行う際は、高所作業車を作業対象の壁部に横付けしてアームを操作することでアスベストの除去作業の準備を容易に行うことが可能である。
本発明に係るアスベスト飛散防止作業システムによれば、作業空間ユニットの作業室は可変シート部を備えたり、配管取り込み部を備えたりすることができるため、配管のアスベストの除去作業を行う際は、配管の一部を作業室内に囲い、グローブバッグを使用することなく作業室内でアスベストの除去作業を行うことが可能となる。
本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システムの基本構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システムの作業設備の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施形態による壁部のアスベスト除去方法を説明するための図である。 本発明の実施形態による作業室内に配管を取り込むように覆う方法を説明するための図である。 本発明の実施形態による作業室内に配管を取り込むように覆う他の方法を説明するための図である。 本発明の実施形態による壁部のアスベスト除去方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による配管のアスベスト除去方法を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明に係るアスベスト飛散防止作業システムを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システムの基本構成を概略的に示す図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システム1は、高所作業車80のアーム81の先の作業台82に設置される作業設備5を備える。作業設備5はアスベスト除去を行う作業者が中に入ってアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業室を含む作業空間ユニット10を備える。作業空間ユニット10の中には、フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置が備えられ、作業空間ユニット10の一面には集塵・排気装置の排気ダクト71が設けられる。
本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システム1は、建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うためのシステムであり、図1は建築物の壁部90を対象とする場合の作業設備5の設置の状態を示す。通常、建築物の壁部90のアスベスト除去を行う場合、建築物の壁部90を囲うように足場を組み、足場の外周にアスベストの飛散を防止する養生シートを設置して外部から隔離された作業空間を形成してからアスベスト除去作業が開始される。またこうした隔離された作業空間には石綿障害予防規則などにより、集塵・排気装置を設けて排気を行うことや作業空間に前室、洗身室、更衣室を設け、作業空間と前室を負圧に保つことなどが定められている。このように従来のアスベスト除去作業は事前準備に非常に手間と費用が掛かり、また作業終了後の足場撤去などの後作業にも手間がかかるものとなっている。
これに対し、本発明の実施形態による作業設備5は、図2を参照して後述するように前室、洗身室であるエアシャワー室、更衣室を含む作業空間ユニット10と集塵・排気装置とを含み、高所作業車80のアーム81の先の作業台82に設置されることにより、アーム81の動きにより空間位置を自在に移動することができ、移動先で隔離空間を形成してアスベスト除去作業が行えるため、上記のような大掛かりな準備作業が不要である。
図1のように対象が建築物の壁部90の場合は、作業設備5を作業台82上に設置した高所作業車80を壁部90に沿って横付けするだけで基本の準備は終了し、後はアーム81を操作して、壁部90のアスベスト除去を行う箇所に作業設備5を移動して壁に密着させれば準備が完了する。図1に示すように高所作業車80のアーム81は引き起こす角度と伸縮する長さを変えることにより、壁部90に沿って容易に2次元動作を行うことができる。これに加えて高所作業車80を前進又は後退させることで、壁部90に沿うより広いエリアでアスベスト除去作業を行うことが可能となる。
また、アスベスト除去作業終了後もアーム81を折りたたみ、作業設備5を作業台82ごと初期位置に戻すだけで容易に片づけが終了する。
アスベスト除去の対象が壁部90ではなく、配管の場合もアーム81の操作により作業設備5を配管に近づけて作業を行い、アスベスト除去作業終了後はアーム81を折りたたみ作業設備5を作業台82ごと初期位置に戻すだけで容易に片づけが終了する点は変わらない。
図2は、本発明の実施形態によるアスベスト飛散防止作業システムの作業設備の構成を概略的に示す平面図である。
図2を参照すると、本発明の実施形態による作業設備5は、作業者が防塵服に着替える更衣室40、エアシャワー室50、及び作業室20に入る前の前室60を備える準備室ユニット30と、作業室20とを備える作業空間ユニット10と、作業空間ユニット10内に有って、作業室20内の空気を排気して作業室20及び前室60内を負圧に保つ集塵・排気装置70とを備える。
更衣室40の出入口11-1前には、高所作業車80のアーム81の動きを制御する操作盤83が設けられる。図2の実施形態では、操作盤83は更衣室40の手前である作業空間ユニット10の外側に設けられているが、アスベスト除去作業と次の作業場所への移動を繰り返しながらアスベスト除去作業が進められることから、操作盤83は作業室20内にあってもよい。実用性の面からは、例えば操作盤83にはリモートで操作可能なリモートコントローラを備え、作業空間ユニット10の中からでも、外にいてもアーム81の動きを制御することができるように構成することが好ましい。
作業者は更衣室40の出入口11-1から入り、更衣室40で防塵服を着用した後、エアシャワー室50、前室60を通って作業室20に入る。更衣室40、エアシャワー室50、前室60のそれぞれの出入口(11-1、11-2、11-3、11-4)は、密閉されるような堅牢な扉を設ける必要はなく、垂下されたシートに切れ込みを設けたような簡単な仕切りがあればよい。簡単な仕切りであっても、作業室20と前室60は集塵・排気装置70により負圧に保たれているので、アスベストが含まれる粉塵が作業空間ユニット10の外に漏れ出るのを防止することができる。
作業室20の、準備室ユニット30と反対側の一面である作業面21は、開口又は開口可能に形成され、作業面21の外周部には建築物の壁部90に密着してアスベストの作業室20外への飛散を防止する柔軟な密着部22を備える。壁部90のアスベスト除去作業の場合、除去作業を行う壁部90に、予め剥離剤を塗布してからアスベストを除去する工法も一般化してきている。こうした剥離剤は揮発成分による臭気を伴うものが多いが、密着部22は剥離剤の臭気の作業室20外への直接の拡散を防止する役割も果たす。
密着部22は、壁部90との密着性を確実にするため、柔軟なゴムなどで形成するが、移動後の作業空間ユニット10と壁部90との間に隙間が残る場合でも、隙間を塞いで壁部90に密着可能なように、壁部90に向かう張り出し量が調整可能に形成されることが望ましい。一実施形態では、密着部22は、チューブのように内部に空気を注入する空間を備え、内部に注入する空気の量で張り出し量を調整する。また他の実施形態では、密着部22は、壁部90に当接する先端部と先端部につながる蛇腹状の伸縮面とを備え、ばねなどの弾性手段を備えるレバーで壁部90に向かって先端部を張り出させることで壁部90に向けての隙間を塞ぐように形成する。
集塵・排気装置70は、フィルターを備え、作業室20内の空気を、アスベストを含む粉塵と共に吸引し、フィルターで粉塵をろ過して清浄化した空気を、排気ダクト71を通して作業空間ユニット10外に排出する。またアスベスト除去に際して剥離剤を使用する場合、一実施形態では、フィルターには活性炭を含むフィルターをさらに備えることにより、剥離剤から発せられる臭気を吸収し、外部への臭気の拡散を抑制する。
作業設備5の最初の設置場所でのアスベスト除去作業が終了すると、アーム81を操作して次の作業場所に移動するが、そのまま移動すると密着部22が壁部90でこすれて消耗してしまうので、密着部22を後退させるか、作業設備5ごと後退させるかして壁部90との間に隙間を作り移動することになる。そこで一実施形態では、作業面21には開口を塞ぐ、例えばシート状の開閉手段を備え、移動の前に開閉手段により作業面21を塞ぎ、作業室20内でアスベストを含む粉塵が浮遊する場合でも移動中に漏れ出さないようにする。
アスベスト除去作業終了後、作業者は作業室20から前室60に移動し、前室60で真空掃除機などにより防塵服の表面に付着したアスベストを含む粉塵を吸引してからエアシャワー室50に移動し、エアシャワー装置51により更に入念にアスベストを含む粉塵を除去してから更衣室40に移動する。その後更衣室40で防塵服を脱ぐことで作業空間ユニット10外へのアスベストの持ち出しを防止する。
図3は、本発明の実施形態による壁部のアスベスト除去方法を説明するための図であり、作業台上の作業空間ユニットを壁部に沿う方向から見た簡易的な断面図である。
図3を参照すると、作業設備5は、作業台82の上で、アスベスト除去の対象となる壁部90に面する側に作業室20、作業室20の壁部90と反対側に更衣室40などを含む準備室ユニット30が位置するように設置される。作業室20の壁部90に対向する作業面21は図示しない開閉手段を備え、開閉手段を開放して開口することができる。開口の周辺部には密着部22が備えられ、密着部22を壁部90に密着することにより作業室20は、作業室20の床、壁、天井及び壁部90で囲われた隔離空間を形成する。作業室20内には集塵・排気装置70が備えられ、作業室20内の空気を作業室20内に浮遊する粉塵ごと吸引して、フィルターで清浄化して作業空間ユニット10の外に排出するので、作業室20内のアスベストを含む粉塵の濃度を抑制する。
図4は、本発明の実施形態による作業室内に配管を取り込むように覆う方法を説明するための図である。図4(a)~(d)は作業室を配管に近づけ、配管を取り込むように覆う方法を、途中過程を含め、順を追って説明する図である。
図4(a)を参照すると、アスベスト除去作業の対象は配管91であり、準備作業として、高所作業車80のアーム81の先の作業台82に設置される作業設備5は、アーム81の操作により移動され、配管91に隣接するように設置される。尚、図4では作業設備5の内、作業室20のみを示し、準備室ユニット30や集塵・排気装置70などは省略している。
作業室20は、作業室20の全体構造の骨組みとなる枠体25を備え、作業室20の壁や天井は枠体25に取り付ける形でシートやパネルなどで形成される。配管91に向かう作業面21は図示しない開閉手段を開放して開口するように構成されており、作業面21に直交する方向に延在する枠体25には、作業面21に直交する方向に延長される延長枠26が備えられる。上下に位置する延長枠26の間には、折りたたまれてカーテン状に取り付けられ、展開して変形可能なシートを含む可変シート部23が取り付けられる。又作業室20の床面は、床面側の延長枠26の延長に伴い延長枠26とともに張り出すように構成される。
図4(a)に示すように延長枠26を配管91のある方向に張り出すように延長すると、それに伴い可変シート部23が展開するように引き出されるので、配管91の上側にある可変シート部23と配管91の下側にある可変シート部23とを配管91を囲うように変形させる。
図4(b)は配管91の上側にある可変シート部23と配管91の下側にある可変シート部23とを配管91を囲うように変形させて互いに接合した状態を示す。接合は例えば幅広の粘着テープ等で貼り合わせるようにする。幅広の粘着テープ等で貼り合わせる代わりに、配管91の上側にある可変シート部23と配管91の下側にある可変シート部23に互いに係止可能な留め金を備え、留め金で固定するようにしてもよい。
このように配管91の上側と下側の可変シート部23を展開させて接合することで、配管91の作業室20を貫通して突出する部分の外周を覆うことができる。
図4(c)を参照すると、可変シート部23は、さらに作業室20の開口部上辺に、例えばロール状に巻き付けられるか折り畳まれて引き出し可能に設置されたシートを含む。当該シートを引き出して延長枠26の上を回してさらに配管91の上から被せるように引き回す。
図4(d)を参照すると、配管91の上から被せるように引き回した可変シート部23は、下側の延長枠26又は張り出した床面に取り付けられる。これにより、配管91の一部を作業室20内に取り込み、隔離された空間になるように覆う方法が完了する。この方法を行うことにより、従来技術で使用していたグローブバッグを使用する必要がなくなり、グローブバッグに固定されたグローブにより作業が制約される形でのアスベスト除去作業を行う必要もなくなる。また配管91の一部を作業室20内に取り込み、作業室20内で作業を行うことができるため、炎天下でも、例えば作業室20の外部に設置したエアコンなどから作業室20内に冷風を送り込むなどして、作業しやすい環境でアスベスト除去作業が行えるようになる。
図5は、本発明の実施形態による作業室内に配管を取り込むように覆う他の方法を説明するための図である。図5(a)は、本発明の実施形態による作業室の枠体の構造であり、図5(b)~(d)は作業室を配管に近づけ、配管を取り込むように覆う方法を、途中過程を含め、順を追って説明する図である。図5においても作業室のみを示し、準備室ユニット等は省略して示す。
図5(a)を参照すると、本発明の実施形態による作業室20の枠体25は図4の実施形態と異なり、上方から配管91を受け入れるための配管取り込み部24を備える。図5(a)では配管取り込み部24は上方が開放したU字状の凹部となるように示すが、凹部の底は半円状である必要はなく、直線状に形成してもよい。このように上部が開放された配管取り込み部24を備えるため、この実施形態では作業室20を含む作業設備5は、空中に架け渡された配管91の下方から配管91に接近し、配管取り込み部24に配管91の一部が収まるように上昇させて設置される。
図5(b)を参照すると、配管91が配管取り込み部24に収まるように設置されている。作業室20の配管91を挟む両側部分にはそれぞれ枠体25に取り付けられるシートを含む可変シート部23が備えられる。特に配管91に直交する面に備えられる可変シート部23は、折りたたまれてカーテン状に取り付けられ、展開して変形可能なシートを含む。
図5(c)を参照すると、配管取り込み部24の上部の開放部分にはガイド枠27が取り付けられる。ガイド枠27は折りたたまれてカーテン状に取り付けられた可変シート部23を展開するガイドの役割を果たすものであり、作業室20の配管91を挟む両側部分に架け渡すように取付けられる。ガイド枠27は単独の部材としてもよいし、作業室20の配管91を挟む両側部分の枠体25の一方の上部に備えられ、枠体25の一方の上部から延伸されて他方の上部に架け渡すように構成してもよい。
図5(d)を参照すると、可変シート部23がガイド枠27に沿って展開され配管91の円周部を囲うように固定される。このときの固定も幅広の粘着テープでもよいし、可変シート部23に設けた留め金などの係止手段を用いてもよい。このように配管91を挟む両側部分の可変シート部23をそれぞれ展開し、互いに接合することで配管91の作業室20を貫通して突出する部分の外周を覆うと共に配管91の一部を作業室20内に取り込み、隔離された空間になるように覆う方法が完了する。
図5の実施形態では、配管取り込み部24は、枠体25に上方が開放した形で設けられるように示したが、作業室20の横方向に開放した凹部となるように形成してもよい。この場合は、作業室20を含む作業設備5は、空中に架け渡された配管91の水平方向から配管91に接近し、配管取り込み部24に配管91の一部が収まるように前進させて設置される。このように水平方向に配管91を取り込む場合は、配管91の上側と下側から可変シート部23を展開して互いに接合して作業用の隔離空間を形成する。
図3を参照して説明した壁部90を対象とする作業室20と、図4、5を参照して説明した配管91を対象とする作業室20とでは求められる特徴が異なるため、壁部90と配管91の両方に対応した形の作業室20にすると構造が複雑になる。そこで一実施形態では、作業空間ユニット10は、作業室20が準備室ユニット30とは独立して交換可能に形成され、アスベスト除去の対象が壁部90か配管91かに応じて選択された作業室20を、準備室ユニット30と組み合わせて構成する。
図6は、本発明の実施形態による壁部のアスベスト除去方法を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、段階S600で高所作業車80のアーム81の先の作業台82上に更衣室40、エアシャワー室50、及び前室60からなる準備室ユニット30と、壁部90に対応した作業室20とを組み合わせて作業空間ユニット10を形成し、作業室20内には集塵・排気装置70を設置して作業設備5を形成する。作業室20が壁部90、配管91のいずれにも対応したものである場合や、壁部90に対応した専用の作業設備5として予め準備室ユニット30と作業室20とが固定されたものである場合は、作業設備5をそのまま作業台82上に設置するだけでよい。
次に段階S610で高所作業車80を対象の建築物の壁部90に沿った適切な場所に移動し、アーム81を操作して作業設備5を、アスベスト除去作業を行う場所に移動し、壁部90に密着させる。一実施形態では密着が不足する場合は必要により作業室20の密着部22を壁部90に向けて張り出すように操作を行う。
壁部90への作業設備5の密着が完了後、段階S620で作業者は作業面21の開閉手段を開放して開口し、壁部90のアスベスト含有部分の除去作業を行う。アスベストの除去に剥離剤を使用する場合は、除去作業前に剥離剤を塗布してからアスベスト含有部分の除去作業を行う。
作業面21に対向する壁部90のアスベスト除去作業終了後、段階S630で作業面21の開口を開閉手段により閉じる。これは作業設備5を壁部90から離して次の場所へ移動または終了する際、作業室20が開放状態になるのを防止するためのものである。
段階S640にてアスベスト除去作業が終了したかどうかを確認し、終了でない場合は段階S610に戻り、作業設備5を次の作業場所に移動してアスベスト除去作業を続ける。段階S640にて終了の場合は、段階S650にてアーム81を操作して作業設備5を初期位置に戻し、作業を終了する。
図7は、本発明の実施形態による配管のアスベスト除去方法を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すると、段階S700で高所作業車80のアーム81の先の作業台82上に更衣室40、エアシャワー室50、及び前室60からなる準備室ユニット30と、配管91に対応した作業室20とを組み合わせて作業空間ユニット10を形成し、作業室20内には集塵・排気装置70を設置して作業設備5を形成する。
作業設備5の準備が整うと、段階S710で高所作業車80を対象の配管91に沿った適切な場所に移動し、アーム81を操作して作業設備5を、アスベスト除去作業を行う部分に移動する。このとき作業設備5の作業室20に配管取り込み部24が備えられる場合は、配管取り込み部24の開放する方向から配管91に接近させる。図4で示した実施形態のように配管取り込み部24を備えていない場合は水平方向から配管91に対向するように作業室20を接近させ、図5で示した実施形態のように配管取り込み部24を備える場合は、配管取り込み部24に配管91の一部が収まるように作業室20を設置する。
次いで段階S720にて、可変シート部23により、配管91の作業室20を貫通して突出する部分の外周を覆うと共に配管91の一部を作業室20内に取り込み、隔離された空間になるように覆う。
作業室20内に配管91の一部を取り込み、可変シート部23により外部との隔離が完了後、段階S730にて、作業者は配管91の外周にあるアスベストの含有部分を除去する。
必要な部分のアスベスト除去作業が終了すると、段階S740にて作業終了かどうかを確認し、終了でない場合は段階S710に戻り、作業設備5を次の作業場所に移動してアスベスト除去作業を続ける。段階S730にて終了の場合は、段階S750にてアーム81を操作して作業設備5を初期位置に戻し、作業を終了する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
1 アスベスト飛散防止作業システム
5 作業設備
10 作業空間ユニット
11-1、11-2、11-3、11-4 出入口
20 作業室
21 作業面(開口可能)
22 密着部
23 可変シート部
24 配管取り込み部
25 枠体
26 延長枠
27 ガイド枠
30 準備室ユニット
40 更衣室
50 エアシャワー室
51 エアシャワー装置
60 前室
70 集塵・排気装置
71 排気ダクト
80 高所作業車
81 アーム
82 作業台
83 操作盤
90 壁部
91 配管

Claims (7)

  1. 建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムであって、
    前記作業設備は、
    高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が防塵服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、
    フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった 前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成されることを特徴とするアスベスト飛散防止作業システム。
  2. 前記作業空間ユニットの作業室は、一面が開口又は開口可能に形成され、前記一面の外周部には建築物の壁部に密着してアスベストの作業室外への飛散を防止すると共にアスベストの除去に剥離剤を使用する場合は剥離剤の揮発成分による臭気の作業室外への直接の拡散を防止する柔軟な密着部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト飛散防止作業システム。
  3. 前記作業空間ユニットの作業室は、配管の一部を作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆ってアスベストが作業室外に飛散することを防止する可変シート部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト飛散防止作業システム。
  4. 前記作業空間ユニットの作業室は、配管の一部を作業室内に囲うため、作業室を構成する枠体の一部に配管を受け入れるための配管取り込み部を備えることを特徴とする請求項1又は3に記載のアスベスト飛散防止作業システム。
  5. 前記作業空間ユニットの作業室は、前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室からなる準備室ユニットに対して交換可能に形成され、
    前記交換可能な作業室は、一面が開口又は開口可能に形成され、前記一面の外周部には建築物の壁部に密着してアスベストの作業室外への飛散を防止すると共にアスベストの除去に剥離剤を使用する場合は剥離剤の揮発成分による臭気の作業室外への直接の拡散を防止する柔軟な密着部を備える作業室、配管の一部を作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆ってアスベストが作業室外に飛散することを防止する可変シート部を備える作業室、又は配管の一部を作業室内に囲うため、作業室を構成する枠体の一部に配管を受け入れるための配管取り込み部を備える作業室の内の何れかである ことを特徴とする請求項1に記載のアスベスト飛散防止作業システム。
  6. 建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムを用いたアスベスト除去方法であって、
    前記作業設備は、
    高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が作業服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、
    フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成され、
    前記アスベスト除去方法は、
    前記高所作業車のアームの動作により前記作業設備を建築物の壁部に移動して前記壁部に密着させる段階と、
    作業室内の作業者により、前記壁部のアスベスト含有部分を除去する段階とを有することを特徴とするアスベスト除去方法。
  7. 建築物の壁部や高所に設置された配管の外周部に含まれるアスベストを、飛散防止しながら除去する作業を行うための作業設備を備えるアスベスト飛散防止作業システムを用いたアスベスト除去方法であって、
    前記作業設備は、
    高所作業車のアームの先の作業台に設置され、作業者が作業服に着替える更衣室と、エアシャワー室と、作業室と、作業室に入る前の前室とを備える作業空間ユニットと、
    フィルターを介して作業室内の空気を排気して作業室及び前室内を負圧に保つ集塵・排気装置とを備え、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、及び前記前室はいずれも前記作業室に隣接して設置されて、前記前室と前記作業室との境界に前記作業室への出入り口が設けられ、
    前記更衣室、前記エアシャワー室、前記前室、及び前記作業室が一体となった前記作業設備は、前記高所作業車のアームの動作によって設置場所を自在に変えてアスベストの除去作業ができるように構成され、
    前記アスベスト除去方法は、
    前記高所作業車のアームの動作により、前記作業設備を高所に設置された配管の一部に向かって移動し、配管の一部を前記作業空間ユニットの作業室内に囲い、作業室内でアスベストを除去できるように配管が作業室を貫通して突出する部分の外周及び前記配管の一部を覆う段階と、
    作業室内の作業者により、前記配管の外周部のアスベスト含有部分を除去する段階とを有することを特徴とするアスベスト除去方法。
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