JP2006110969A - コンクリート構造物の切断装置及び切断解体工法 - Google Patents

コンクリート構造物の切断装置及び切断解体工法 Download PDF

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Abstract

【課題】大径のカッターブレードを用いて切断面角度や防塵カバー角度を自在に変更設定できるようにし、多角形などの切断対象部位を一連の作業として切出しできるコンクリート構造物の切断装置を提供する。
【解決手段】取付具2の下部に外筒部4と内筒部11を設け、内筒部11を油圧メインシリンダ6で伸縮できるようにし、先端にヘッド軸21設け、ヘッド軸を中心に旋回可能なカッターヘッド部31を設け、直交してカッター回転軸41を設けてカッターブレード45を取付、防塵カバー52を旋回可能に取付、旋回油圧モータ70でカバー角度及び切断面角度を変更設定し、油圧メインモータ12でカッターブレード45を回転し切断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばバックホーのなどの建設機械のアーム先端に取り付けて、大型のカッターブレードを刃物として切断角度を自在に変更設定出来るようにして、切断対象部位を自在に切り出すことのできるコンクリート構造物の切断装置、およびリサイクル使用を想定した大きさのコンクリート塊として本切断装置で順次切り出すことによって構造物全体を解体する切断解体工法に関する。
近年、都市機能の充実・高度化によって、建築構造物の整備・拡充・再開発などが盛んに行われており、鉄筋コンクリート構造物の解体の機会が増加しています。
現状でコンクリート構造物の解体に当たってはブレーカーなどによる破砕が主流であるが、周囲環境への配慮などから切断作業に依る解体が注目されるようになってきた。
切断作業においては小径カッターによる一方向の切断が主となっており、従来は切断面角度を変更するに当たっては作業を中断し人為的に段取りや機械セッティングを変更した上で作業を再開する必要があり、切断装置の機能の改善が強く望まれている。
また、解体コンクリートのリサイクル用途の殆どが、解体後に更に破砕装置などを活用し鉄筋の除去と細粒化をして構造用再生骨材としており、リサイクル用途の拡大が望まれている。
本願発明に関連する切断装置の公知技術として次の特許文献1をあげることができる。
特開2000−108118号公報
ブレーカーによる破砕に関しては、建設機械アーム先端部に取付て比較的自由度の高い破砕作業が可能であるが、破砕作業に伴って騒音、振動、破砕片の飛散、粉塵の飛散などが発生し、周囲環境へ影響を与えると問題視されている。
従って、低騒音、低振動、及び粉塵の飛散が少なく周囲環境への負荷が少ない切断装置で、且つ一方向の切断のみならず切断面角度を自在に変更し、人為的な段取り変更などで作業を中断することなく、一連の切出し作業として行い高能率で安全な切断作業ができるコンクリート構造物の切断装置を提供することにある。
また、解体作業にあたり、コンクリート構造物から大きさのあるコンクリート塊として平板状や柱状や多角形などに切断し切り出すことにより、廃棄物のリサイクルを構造用再生骨材用途とするのみならず、リサイクル用途を様々に拡げることの出来るコンクリート構造物の切断解体工法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段を講じた。
建設機械バックホーなどのアーム先端にピンで結合可能にされた取付具に、取付基板と外筒部と内筒部よりなる伸縮移動体部を取付、伸縮移動体部内に伸縮移動用油圧メインシリンダとカッターブレード回転用の油圧メインモータを設けて、伸縮移動体先端頭部にヘッド軸を固着して回動可能にカッターヘッド部を取付て自在に旋回して角度変更と停止保持ができるようにし、カッター回転軸を伸縮方向に直交して回転自由に軸受け支持してカッターヘッド部に貫通して取付、カッター回転軸の片側端部をブレード取付部として、円板状の外周縁部にダイヤモンドチップなどを付設したカッターブレードを取付、カッターブレードに対し自在に旋回制御可能な略半円状の防塵カバーを設けて構成し、油圧メインモーターの回転を伝導しカッターブレードを回転して、油圧メインシリンダで定速送りしつつ鉄筋コンクリート構造物の切断を行えるようにした。
前述の伸縮移動体部は取付基板下方に外筒部後端部を固着し、外筒部内に内筒部を伸縮移動可能に前方端部より挿入し、外筒部と内筒部内部に油圧メインシリンダを設け、油圧メインシリンダの作動で内筒部を油圧制御速度で移動させることができるようにする。
また、伸縮移動体先端頭部は内筒部先端前面に円筒状のヘッド軸を固着してその円筒内部に貫通する駆動軸を軸受け支持させて、カップリングで内筒部内に取付た油圧メインモーターと連結し、油圧メインモーターの回転を駆動軸に伝達し駆動軸前方端部に固着された駆動ベベルギヤを回転する。 ヘッド軸外周部には切断角ウォームホイルを固着し更に軸受けを設けてカッターヘッド部の後方中程までに設けた旋回孔と嵌合しカッターヘッド部を旋回可能に支持する。
カッターヘッド部の中程より前方部内を駆動室として、前記駆動ギヤに相対する従動ギヤを固着したカッター回転軸をカッターヘッド部左右側面に軸受支持貫通して取り付ける。
カッター回転軸はカッターヘッド部左右幅より長くて片側軸端部をブレード取付部としている。 ブレード取付部はカッター回転軸端部近くにブレードフランジを取付てカッターブレードを挿入してブレード押エで挟込み取付ボルトで固定している。
カッターブレード側のカッターヘッド部側面に防塵カバーを旋回可能に支持するためにカッター回転軸芯を中心とする円環状のカバー支持環を固着して、カバー側の中心部に前記カバー支持環に案内され円滑に回動出来る旋回環を設けて、この旋回環に略半円状の防塵カバーを取り付け、防塵カバーの取付支持部の反対側の側板はボルトなどで着脱式とする。防塵カバーを回動しカバー位置角度を変更するため旋回環の外周にウォームホイルを作動角度に応じて円弧状にカットし円弧ホイルとして取り付ける。
カッターヘッド部の旋回孔の刃物側の側面部に旋回用開口部を設け、開口部上辺部をウオーム軸上支持板として張出し、開口部下辺部にウオーム軸下支持板を取付て、切断角ウオーム軸とカバー角ウオーム軸を軸受け支持して取り付ける。
切断角ウオーム軸は軸下端をウオーム軸下支持板に軸受しその上部をウオームとして切断角ウォームホイルに噛み合いその上部をウオーム軸上支持板に軸受し、更に軸上部を延長して切断角変換ギヤを上下摺動可能で回転伝達可能に装着している。
カバー角ウオーム軸は軸下端をウオーム軸下支持板に軸受しその上部をウオームとして円弧ホイルに噛み合いその上部をウオーム軸上支持板に軸受し、更に軸上部を延長してカバー角変換ギヤを上下摺動可能で回転伝達可能に装着している。
切断角変換ギヤ及びカバー角変換ギヤはそれぞれ側面に歯車部を設けその上側ボス部に爪溝を設けている。
ウオーム軸上支持板の上面に、切断角内接ギヤとカバー角内接ギヤと切換軸受を持つギヤ停止板を取付ている。
切断角変換ギヤ及びカバー角変換ギヤは下降状態でそれぞれ切断角内接ギヤとカバー角内接ギヤに密接に噛み合い切断角ウオーム軸およびカバー角ウオーム軸の回転を制止し切断角ウオームホイルと円弧ホイルの回転を停止しており、切断角変換ギヤ及びカバー角変換ギヤはウオーム軸上部に引き上げることによって内接ギヤ部との噛み合いが外れ同時に後述する旋回ギヤに噛み合う位置に設定されている。
カッターヘッド部の側上部に旋回ブラケットを設け、その上部に切断角油圧シリンダとカバー角油圧シリンダを設け、下向きに作動するよう取付てロッド先端に略コの字状の爪を取付けて爪下辺を切断角変換ギヤの爪溝及びカバー角変換ギヤの爪溝に差込み切断角変換ギヤ及びカバー角変換ギヤをそれぞれ上下に移動させることが出来るようにする。
また、旋回ブラケットの上部に旋回油圧モータを取付て、軸端を下方にして旋回ギヤ軸の軸孔を差込接続し、旋回ギヤ軸の下端部をギヤ停止板に設けた切換軸受で支持し旋回油圧モータの回転により旋回ギヤを回転させることができるようにする。
通常、切断角変換ギヤ及びカバー角変換ギヤは下方に位置し内接ギヤと噛み合いカッターブレードの切断面角度及び防塵カバー角度を一定に保持しており、切断角油圧シリンダとカバー角油圧シリンダの何れか一方毎に作動させて旋回油圧モータによって角度変更を可能とする。
給水手段を設けて、防塵カバー部に粉塵の飛散防止とカッターブレードの加熱防止を兼ねて略半円状の開口部付近に給水管と給水ノズルを取付て散水できるようにする。
また、防塵カバー部にレーザー計測式などの測距離計を切断対象面に鉛直に対面させて設ける。測距離計の距離表示を運転者手元付近で見られるように本発明の装置の操作部や表示部とともに設ける。 測距離計とカッターブレードの歯先面間の距離は一定であり、計測値から歯先と切断対象面迄の距離や切断中の切込み深さなどを読みとることが出来る。
本発明の装置の油圧駆動は、建設機械の予備油圧駆動源から油圧供給を受け、本発明の装置側に油圧制御回路を形成して行えるようにする。
コンクリート構造物の切断解体に当たって、建設機械(バックホー)などのアーム先端に本発明の切断装置を取り付けて通常のアタッチメント作業の如く使用できるようにして、切断する位置や手順及び切断解体後のコンクリート塊のリサイクル形態を予め検討し切断計画を立て、切断する位置や形状に応じて搬出用のワイヤー掛け位置を決め、最初にワイヤー掛けを行う一辺または二辺の稜線の切断を行うため、初期状態からカッターヘッド部を旋回し切断面角度を目的の角度に設定し防塵カバーを旋回し切断対象部位に応じた角度に設定し、カッターブレードを回転しつつ前進送りし目的の稜線を切断貫通し、切断のあとカッターブレードを後退させる。
次に、ワイヤーを通し巻き付け、クレーンなどの補助機械で補助吊りを行う。
残りの辺を切断するため、カッターヘッド部と防塵カバーを旋回し目的の切断対象部位に応じた角度に再設定し、アーム位置を所定位置に修正し、カッターブレードを回転しつつ前進送りし目的の稜線を切断貫通したのちカッターブレードを後退させ、切断対象部位をコンクリート構造物から分離できるコンクリート塊とする。
補助吊りしたワイヤーで切断したコンクリート塊を吊り下げ搬出する。
同様に順次、隣接部位を切断分離していき、ついには目的のコンクリート構造物全体の切断解体作業を行う。
以上説明したように本発明によれば、建設機械のアーム先端にピンで結合し取り付けて使用するので、通常のアタッチメント作業の如く本発明の装置を水平使用や垂直使用や傾斜使用することが出来、ピンで結合された取付具に取付た伸縮移動体部前方のカッターヘッド部を自在に旋回作動させてカッターブレードの切断面角度を変更設定でき、また同様に防塵カバーも自在に旋回作動させてカバー角度を変更設定できることから、切断対象物に対し縦切、横切、斜切断などが一連の作業として行える。
従って、従来装置のような作業を中断し段取変更をし切断方向を切換える必要は無く、安全で高能率な切断作業が出来る。
散水ノズルから散水しながらの切断作業で、低騒音、低振動で粉塵の飛散が低減できる。
多数の歯数を有する切断角変換ギヤとウオーム減速の組合せで切断面角度を細かく変更設定することができる。
コンクリート構造物の解体に当たって、本発明によれば、切断面角度及び防塵カバーを自在に旋回制御できることから、建設機械アームの動作と相まって、コンクリート構造物に対し様々な角度から多様な形状に切出す切断作業を行うことができるので、解体後のコンクリート塊のリサイクル用途を予め計画し解体作業を行うことが出来る工法となる。
解体分離するコンクリート塊の形状を平板状や多角形状や柱状などの多様な形状・寸法に切断することがてき、リサイクル用途を拡大することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。 図4に示すように建設機械バックホーなどのアーム1先端にピン1aで結合可能にされた取付具2に、取付基板3と外筒部4と内筒部11よりなる伸縮移動体部を取付、伸縮移動体部内に伸縮移動用油圧メインシリンダ6とカッターブレード回転用の油圧メインモータ12を設けて、伸縮移動体先端頭部11aにヘッド軸21を固着して軸受けにより旋回可能にカッターヘッド部31を取付て自在に旋回して角度変更と停止保持できるようにし、伸縮方向に直交してカッター回転軸41を回転自由に軸受け支持してカッターヘッド部31に貫通して取付、カッター回転軸41の片側端部をブレード取付部として、円板状で外周縁部にダイヤモンドチップなどを付設したカッターブレード45を取付、カッターブレード45軸芯に対し旋回制御可能な略半円状の防塵カバー52を設けて構成し、油圧メインモータ12の回転を伝導しカッターブレード45を回転して、油圧メインシリンダ6で定速送りしつつ鉄筋コンクリート構造物の切断を行えるようにした。油圧メインシリンダ6による伸縮移動方向を図1及び図2の矢印Aに示す。カッターヘッド部31の旋回方向を図3及び図5の矢印Cに示す。カッターブレード45の回転方向を図3及び図5の矢印Bに示す。
伸縮移動体部は取付基板3の下方に外筒部4後端部を固着し、外筒部4内に内筒部11を伸縮移動可能に前方端部より挿入し、外筒部4と内筒部11内部に油圧メインシリンダ6を設け、油圧メインシリンダ6は外筒部4の後方端内部にクレビスブラケット5を設けて内筒部11内部に先端金具ブラケット7を設けてピン接続して連結され、油圧メインシリンダ6の作動で内筒部11を油圧制御速度で移動させることができるようにする。
また、伸縮移動体先端頭部(内筒部先端前面)11aに円筒状のヘッド軸21を固着してその円筒内部に貫通する駆動軸14を軸受22で支持させて、カップリング13で油圧メインモータ12と連結し、油圧メインモーター12の回転により駆動軸14を経て駆動軸前方端部に固着された駆動ベベルギヤ15を回転する。 ヘッド軸21中央付近外周部には切断角ウォームホイル24を固着し更に軸受け23を設けてカッターヘッド部21の後方中程までに設けた旋回孔31bと嵌合しカッターヘッド部31を回動可能に支持する。カッターヘッド部31の前方端面板31a迄の中程より前方部内を駆動室31cとして、前記駆動ギヤ15に相対する従動ギヤ42を固着したカッター回転軸41をカッターヘッド部左右側面に軸受孔33、34を設け軸受43、44で支持貫通して取り付ける。
カッター回転軸41はカッターヘッド部31左右幅より長くて片側軸端部をブレード取付部としている。 ブレード取付部はカッター回転軸端部近くにブレードフランジ46を取付てカッターブレード45を挿入してブレード押エ47で挟込み取付ボルト48で固定している。
カッターブレード側のカッターヘッド部31側面に防塵カバー52を回動可能に支持するためにカッター回転軸芯を中心とする円環状のカバー支持環35を固着する。
カバー支持環35は、中央外周部に回転摺動溝35aを設ける。
カバー側の中心部に前記カバー支持環35の回転摺動溝35aに案内され円滑に回動出来る旋回環凸部51aを旋回環51に設けて、回転摺動溝35aと旋回環凸部51aが噛み合って旋回環51及び防塵カバー52が脱落しないよう支持させている。
この旋回環51に略半円状の防塵カバーを固着して、防塵カバー52の取付支持部の反対側のカバー板53はボルトなどで防塵カバー52に着脱式としカッターブレード45の着脱を容易にする。
防塵カバー52を旋回しカバー位置角度を変更するため旋回環51の外周にウォームホイルを必要な作動角度に応じて円弧状にカットし円弧ホイル54として取り付ける。
カッターヘッド部31の旋回孔31bの切断側側面部に旋回用開口部32を設け、開口部上辺部をウオーム軸上支持板36とし張出し、開口部下辺部にウオーム軸下支持板37を取付て、切断角ウオーム軸61とカバー角ウオーム軸71を軸受け支持して取り付ける。
切断角ウオーム軸61は軸下端をウオーム軸下支持板37に軸受しその上部中央をウオームとして切断角ウォームホイル24に噛み合わせて更に上部をウオーム軸上支持板36に軸受し、更に軸上部を延長して摺動軸部62として切断角変換ギヤ68を上下摺動可能で回転伝達可能に装着している。
カバー角ウオーム軸71は軸下端をウオーム軸下支持板37に軸受しその上部中央をウオームとして円弧ホイルに噛み合わせて更にその上部をウオーム軸上支持板36に軸受し、更に軸上部を延長して摺動軸部72としてカバー角変換ギヤ78を上下摺動可能で回転伝達可能に装着している。
切断角変換ギヤ68及びカバー角変換ギヤ78はそれぞれ側面に歯車部を設けその上側ボス部に爪溝68a、78aを設けている。
ウオーム軸上支持板36の上面に、切断角内接ギヤ65aとカバー角内接ギヤ65bと切換軸受65cを持つギヤ停止板65を取付ている。
切断角変換ギヤ68及びカバー角変換ギヤ78は下降状態でそれぞれ切断角内接ギヤ65aとカバー角内接ギヤ65bに密接に噛み合い切断角ウオーム軸61およびカバー角ウオーム軸71の回転を制止し切断角ウオームホイル24と円弧ホイル54の回転を停止しており、切断角変換ギヤ68及びカバー角変換ギヤ78はウオーム軸上部に引き上げることによって内接ギヤ部との噛み合いが外れ同時に後述する旋回ギヤ軸69に設けた旋回ギヤ69aに噛み合う位置に設定されており、図7に切断角内接ギヤ65aとカバー角内接ギヤ65bと切換軸受65cと旋回ギヤのピッチ円69bの位置関係を示している。
カッターヘッド部31の側上部に旋回ブラケット38を設け、その上部に切断角油圧シリンダ66とカバー角油圧シリンダ76を設け、下向きに作動するよう取付てロッド先端に略コの字状の爪67、77を取付けて爪下辺を切断角変換ギヤの爪溝68a及びカバー角変換ギヤの爪溝78aに差込み切断角変換ギヤ68及びカバー角変換ギヤ78をそれぞれ上下に移動させることが出来るようにする。
また、旋回ブラケット38の上部に旋回油圧モータ70を取付て、軸端を下方にして旋回ギヤ軸69の上部軸孔に差込接続し、旋回ギヤ軸69の下端部をギヤ停止板65に設けた切換軸受65cで支持し旋回油圧モータ70の回転により旋回ギヤ69aを回転させることができるようにする。
通常、切断角変換ギヤ68及びカバー角変換ギヤ78は下方に位置し内接ギヤ65a、65bと噛み合いカッターブレードの切断面角度及び防塵カバー角度を一定に保持しており、切断角油圧シリンダ66とカバー角油圧シリンダ76の何れか一方毎に作動させて旋回油圧モータ70によって角度変更を可能にしている。
給水タンク及び給水ポンプ(図示していない)などの給水手段を設けて、コンクリート切断時に粉塵の飛散防止とカッターブレード45の加熱防止を兼ねて防塵カバー部52の略半円状の開口部付近から散水できるように、給水管81から給水し分岐チーズ82で分岐して給水管84、83、85を配管ブラケット86で防塵カバー52に取付て給水管に設けた散水ノズル87からカッターブレード45側面とコンクリート切断面に向けて散水87aする。
また、自在に旋回してコンクリート切断面に対面できる防塵カバー部52にレーザー計測式などの測距離計を切断対象面に鉛直に対面するよう配設する。
図4に示すようにカッターブレード45の歯先延長線90にレーザー照射計測91aを行う如く切断対象面を計測すると、計測値から歯先と切断対象面迄の距離や、切断中の切込み深さなどを読みとることが出来る。
本発明の装置によるコンクリート構造物の切断解体作業の一例を図11の図面に基づいて説明する。
先ず、コンクリート構造物100に対し切断する位置や手順を検討し、同時に切断解体後のコンクリート塊のリサイクル形態を検討し、切断計画を立てる。
切断の開始に当たり、切断位置形状に応じ、ワイヤー掛け部位を決める。
先ず、ワイヤー掛けを行う一辺または二辺の稜線の切断を開始し裏面まで切断貫通する、本図の例においては、下辺101の切断を行うため、初期状態からカッターヘッド部31を旋回し切断面が水平になるように切断面角度を設定し、カッターブレード45を回転しつつ前進送りし下辺101を切断貫通し、切断のあと後退する。(使用ワイヤー径が大きいときは2重切断などを行って開口部口幅を広げてワイヤー106を通せるようにする。)切断する辺の稜線がカッターブレード45の切り込み幅より長いときは建設機械のアーム位置を移動して目的の稜線を切断する。
ワイヤー106を通し巻き付け、クレーンなどの補助機械107に掛け、吊り上げ準備をする。
つづいて側辺102、103を切断するため、建設機械のアーム位置を目的位置に移動し、カッターヘッド部31を旋回し切断面が垂直となるように切断面角度を設定し、カッターブレード45を回転しつつ前進送りし側辺102を切断貫通し、切断のあと後退する。
稜線が長いときはアーム位置を移動して目的の稜線を切断する。
同様にアーム位置を移動して側辺103を切断し、コンクリート構造物100から分離できるコンクリート塊105とする。
切断されたコンクリート塊105をクレーンなどの補助機械107を用いワイヤー106で吊り下げ搬出する。
同様に順次、隣接部位を切断していき、目的のコンクリート構造物全体の切断解体作業を行う。
本発明は、コンクリート構造物を切断し改修や解体を行う産業分野およびコンクリート廃棄物のリサイクルを行う産業分野で利用することができる。
本発明の初期状態(カッターブレード後退状態)の平面図を示す。 本発明の装置の内筒部を前進移動させた状態を示す平面図で縮小して記しています。 図1の初期状態の要部断面平面図を示す。 図1の初期状態の右側面要部断面図を示す 本発明のカッターブレード駆動機構部を示す要部断面拡大平面図である。 旋回油圧モータとカッターブレードの切断角度変更機構と防塵カバーのカバー角度変更 機構の駆動部の相関関係を表す拡大展開図である。 切断角度変更設定を行う内接歯車とカバー角度変更設定を行う内接歯車と角度変更歯車 軸の回転軸受けを有する設定板の拡大平面図で、歯車相関関係を示す。 カッターブレードの切断角度の変更例を表し、初期状態から90度反時計方向(矢印D に示す)に旋回設定した状態を示す右側面図である。 カッターブレードの切断角度の変更例を表し、初期状態から90度時計方向(矢印Eに 示す)に旋回設定した状態を示す右側面図である。 防塵カバーの設定角度例を示す図で、図(a)は壁面などカッターブレード前方を切断 するときの状態を示し、図(b)は床面など下方を切断するときの状態を示す。 コンクリート構造物の切断解体の一例を示す斜視図である。 切断解体するコンクリート構造物の一例を示す拡大要部断面図である。
符号の説明
2 取付具
4 外筒部
6 油圧メインシリンダ
11 内筒部
12 油圧メインモータ
14 駆動軸
15 駆動ベベルギヤ
21 ヘッド軸
24 切断角ウォームホイル
31 カッターヘッド部
35 カバー支持環
41 カッター回転軸
42 従動ベベルギヤ
45 カッターブレード
51 旋回環
52 防塵カバー
70 旋回油圧モータ

Claims (5)

  1. アーム先端にピンで結合可能にされた取付具と、取付具に伸縮移動体部として外筒部内に油圧メインシリンダで内筒部を伸縮可能にして挿入組み合わせて、内筒部前方頭部にヘッド軸を設け、その外周部に旋回用の切断角ウォームホイルを固着し、且つ、ヘッド軸に対しカッターヘッド部を旋回可能に取付、カッター回転軸を伸縮方向に直交してカッターヘッド部に外側から貫通し軸受け支持して取付、カッター回転軸端部にカッターブレードを装着して、カッターブレードに対する防塵カバーを設け、防塵カバーに取り付けた旋回環をカッターヘッド部側面に設けたカバー支持環で旋回可能に保持し取付て、旋回環の外周に旋回に必要な円弧長を持つウォームホイルを固着し、このウォームホイルに相対するカバー角ウオーム軸をカッターヘッド部側面部に回転可能に設けて旋回油圧モータの回転を伝導して防塵カバーを旋回できるようにして防塵カバー角度を変更設定し、またヘッド軸外周部に設けた切断角ウォームホイルに相対する切断角ウオーム軸をカッターヘッド部側面部に回転可能に設けて旋回油圧モータの回転を伝導してカッターヘッド部を旋回できるようにして切断面角度を変更設定し、内筒部内に設けた油圧メインモータの回転を伝導してカッターブレードを回転しつつ、油圧メインシリンダで内筒部を制御速度で前進伸長させてコンクリート構造物を切断することを特徴とするコンクリート構造物の切断装置。
  2. カッターヘッド部の側面部に旋回ブラケットを設けてこれに旋回油圧モータを取付て、旋回油圧モータの軸端に旋回ギヤ軸を接続し、旋回ギヤ軸の歯車部に噛み合い回転伝導可能な位置に切断角変換ギヤおよびカバー角変換ギヤを設けて、切断角変換ギヤは切断角ウオーム軸の軸上部に上下動可能で且つキーなどで回転伝導可能に装着され、カバー角変換ギヤはカバー角ウオーム軸の軸上部に上下動可能で且つキーなどで回転伝導可能に装着されて、切断角変換ギヤおよびカバー角変換ギヤはそれぞれギヤボス部に上下に移動させるための爪溝を設け、爪溝に対しコの字状の爪をロッド先端に取付けた切断角油圧シリンダおよびカバー角油圧シリンダを設けてこれにより移動可能として、下方に移動した位置にそれぞれに同ピッチ円径で噛み合う内接ギヤを持つギヤ停止板を設けて切断角ウオーム軸およびカバー角ウオーム軸の回転を抑止し、切断角変換ギヤまたはカバー角変換ギヤの何れか一方毎を上方に移動することにより内接ギヤとの噛み合いが外れて旋回ギヤとの噛み合いが生ずるように配して、一つの旋回油圧モータで、選択的にカッターブレードの切断面角度の変更設定と防塵カバーのカバー角度の変更設定との両方の角度変更を一方毎に行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物の切断装置
  3. 切断対象面の角度に応じて自在に旋回させて正対できるようにした防塵カバーの略半円状の開口部近くに、旋回環部を除く開口部に平行して給水管を設け、その給水管に複数の散水ノズルを設けてカッターブレード側面と切断する切断対象面の両方に散水できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物の切断装置
  4. 切断対象面の角度に応じて自在に旋回させて正対できるようにした防塵カバーの側板部にレーザー計測式などの測距離計を切断対象面に正対し計測できるように取付て、計測値から切断対象物との離間距離や切断中の切込み深さを計測できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物の切断装置
  5. コンクリート構造物の切断解体に当たって、バックホーなどの建設機械のアーム先端に本発明の切断装置を取り付けて、切断する位置や手順及び切断解体後のコンクリート塊のリサイクル形態を予め検討し切断計画を立て、切断する位置や形状に応じて搬出用ワイヤー掛け位置を決め、先ずワイヤー掛けを行う一辺または二辺の稜線の切断を行うため、初期状態からカッターヘッド部と防塵カバーを旋回し目的の切断面角度に設定し、アーム位置を所定位置に修正し、カッターブレードを回転しつつ前進送りし目的の稜線を切断貫通し、カッターブレードを後退させワイヤー掛けを行い、クレーンなどの補助機械で補助吊りを行った上で、残りの辺を切断するため目的の切断面角度にカッターヘッド部と防塵カバーを旋回させ再設定して、切断を行い、コンクリート構造物から分離できるコンクリート塊とし、先に補助吊りしたワイヤーで吊り下げ搬出し、順次、同様に隣接部位を切断分離していくことによって、目的のコンクリート構造物全体の切断解体を行うことを特徴とするコンクリート構造物の切断解体工法。
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