JP6787749B2 - 帯電水粒子散布装置 - Google Patents

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Description

本発明は帯電水粒子散布装置に関する。
土工事などの作業現場では粉塵が発生しやすく、粉塵が大量に発生すると、作業効率の低下や作業環境、周辺環境の悪化を招くおそれがある。
そこで、粉塵の発生を抑制するために、水粒子を帯電させた帯電水粒子を空気流によって粉塵の発生する空間に移送させ、帯電水粒子によって粉塵を吸着、落下させる帯電水粒子散布装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013−227806号公報
しかしながら、例えばバックホウなどのように広範囲にわたって移動する建設機械によって土工事を行なう場合は、粉塵が発生する場所も建設機械の移動に応じて移動する。
そのため、従来は、帯電水粒子散布装置を用いて粉塵の発生を抑制しようとすると、帯電水粒子散布装置の場所や向きを建設機械の移動に応じていちいち変更する必要があり、作業効率の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、建設機械による粉塵の発生の抑制を図りつつ作業効率の向上を図る上で有利な帯電水粒子散布装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、発明は、走行体と、前記走行体に上下に揺動可能に設けられたアームと、前記アームの先端に上下に揺動可能に設けられたバケットとを有する建設機械に搭載される帯電水粒子散布装置であって、前記アームに設けられ、前記バケットの揺動により発生する粉塵に向けて帯電水粒子を噴出させる帯電水粒子噴出部を備え、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中の粉塵を検出する粉塵検出部と、前記粉塵検出部の検出結果に基いて、前記帯電水粒子噴出部による帯電水粒子の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させる動作制御部とを備え、前記粉塵検出部は、前記粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中に照射した光に基いて粒子を検出する光電検出部で構成され、前記動作制御部は、前記粉塵検出部による粉塵の検出結果に対応して前記粉塵抑制動作を予め定められた動作期間実行すると、予め定められた待機期間、前記粉塵検出部による粉塵の検出結果の受け付けを無効とした状態で前記粉塵抑制動作を強制的に停止し、前記待機期間が終了したならば、前記粉塵検出部による粉塵の検出結果の受け付けを有効とした状態に復帰させることを特徴とする。
また、本発明は、前記帯電水粒子噴出部の向きを変更するアクチュエータと、粉塵の発生する箇所を特定する発生箇所特定部と、前記帯電水粒子噴出部の向きを前記発生箇所特定部で特定された粉塵が発生する箇所に向けるように前記アクチュエータを制御する向き制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記発生箇所特定部は、前記バケットおよびその周辺の空間を撮像する第1撮像部と、前記第1撮像部で撮像された画像を画像処理することにより前記帯電水粒子と区別して前記粉塵が発生する箇所を検出する第1画像処理部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記発生箇所特定部は、前記バケットが揺動されているか、前記バケットが高さ位置を維持した状態で旋回されているかを検出する動作検出部を備え、前記向き制御部による前記アクチュエータの制御は、前記バケットが揺動されていると検出されたときは前記帯電水粒子噴出部の向きを前記バケットの手前の粉塵が発生する箇所に向け、前記バケットが水平旋回されているときは前記帯電水粒子噴出部の向きを前記帯電水粒子噴出部の向きをバケット内部に向けることを特徴とする。
発明によれば、バケットの揺動により発生する粉塵に向けて帯電水粒子を噴出させる帯電水粒子噴出部を建設機械のアームに設けたので、粉塵の発生を的確に抑制できるので、作業効率の向上を図る上で有利となり、現場の作業環境や現場近隣の周辺環境を良好に保つ上で有利となる。
また、本発明によれば、帯電水粒子噴出部の向きを発生箇所特定部で特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにしたので、粉塵が発生している箇所に的確に帯電水粒子を噴射することができ、不必要に水を消費することなく、粉塵の発生を抑制する上でより有利となる。
また、本発明によれば、粉塵検出部の検出結果に基いて、帯電水粒子噴出部による帯電水粒子の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させるようにしたので、帯電水粒子散布装置を運用する際に必要となるコストの抑制を図り、また、不必要に水を消費せず水の使用量を削減する上で有利となる。
また、本発明によれば、帯電水粒子散布装置のコストを抑制する上で有利となる。
第1の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置が適用された建設機械によって地盤を掘削する状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置が適用された建設機械によって掘削土を運搬する状態を示す側面図である。 アクチュエータの構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の構成を示すブロック図である。 帯電水粒子噴出部の構成を示す断面図である。 向き制御部、動作制御部を構成するパーソナルコンピュータの構成図である。 第2の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の動作フローチャートである。 第5の実施の形態に係る帯電水粒子散布装置の構成を示すブロック図である。
(第1の実施の形態)
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
帯電水粒子散布装置は、建設機械の動作によって発生した粉塵に帯電水粒子を噴射することで帯電水粒子に粉塵を吸着させ地面に落下させ、粉塵の発生の抑制を図るものである。
まず、図1、図2を参照して帯電水粒子散布装置が適用される建設機械について説明する。本実施の形態では、建設機械がバックホウである場合について説明するが、本発明はバックホウ以外の従来公知の様々な建設機械に適用可能である。
バックホウ10は、下部走行体12と、上部旋回体14と、ブーム16と、アーム18と、バケット20を含んで構成される。
下部走行体12は、左右一対のクローラ1202の回転により地盤G上を走行する。
上部旋回体14は、下部走行体12の上部に旋回軸を中心に水平旋回可能に設けられている。
上部旋回体14には操作室1402が設けられ、操作室1402には、下部走行体12の走行、上部旋回体14の旋回、ブーム16の揺動、アーム18の揺動、バケット20の揺動などを操作するための各種操作レバー(不図示)が設けられている。
ブーム16は、その基端が水平方向に延在する支軸を介して上部旋回体14に揺動可能に支持されている。
アーム18は、その基端が水平方向に延在する支軸を介してブーム16の先端に揺動可能に支持されている。
バケット20は、その基端が水平方向に延在する支軸を介してアーム18の先端に揺動可能に支持されている。
上部旋回体14とブーム16との間には、ブーム16を揺動させるブームシリンダ1602が設けられている。
ブーム16とアーム18との間には、アーム18を揺動させるアームシリンダ1802が設けられている。
アーム18とバケット20との間には、バケット20を揺動させるバケットシリンダ2002が設けられている。
これらブームシリンダ1602、アームシリンダ1802、バケットシリンダ2002は油圧シリンダである。
したがって、ブームシリンダ1602が伸縮することにより上部旋回体14に対してブーム16が揺動される。
また、アームシリンダ1802が伸縮することによりブーム16に対してアーム18が揺動される。
また、バケットシリンダ2002が伸縮することによりアーム18に対してバケット20が揺動される。
次に、帯電水粒子散布装置22Aについて説明する。
図1〜図5に示すように、帯電水粒子散布装置22Aは、帯電水粒子噴出部24と、アクチュエータ26と、発生箇所特定部28Aと、粉塵検出部30Aと、タンク32と、ポンプ34と、帯電化電源36と、制御部38とを含んで構成されている。なお、制御部38は、商用電源39が供給されることで機能する。
帯電水粒子噴出部24は、帯電水粒子2を噴出させるものである。
図1、図5に示すように、帯電水粒子噴出部24は、1つまたは複数のノズル部40と、ノズル部40に設けられた環状誘電電極部44とを含んで構成されている。
図5に示すように、ノズル部40は、基部4002と、基部4002の先部に設けられたカバー部4004と、カバー部4004の中央に設けられた噴霧部4006とを備えている。
基部4002は円筒状を呈し、基部4002の半径方向内側の空間は水が供給される通路4008となっている。
本実施の形態では、図1、図2に示すように、ノズル部40は、バックホウ10のブーム16に後述するアクチュエータ26を介して配設されている。
図5に示すように、ノズル部40の基部4002は、ねじ結合4010およびOリング4012を介して水供給管42に連結されている。なお、図4に示すように、水供給管42は、ホース45、ポンプ34、ホース46を介してタンク32に連結されている。
カバー部4004は、基部4002の先端に設けられ、基部4002よりも大きな外径で基部4002と同軸の円筒状を呈している。
本実施の形態では、基部4002およびカバー部4004は絶縁性材料で一体的に形成されている。なお、基部4002およびカバー部4004は別体で構成されていてもよいが、少なくともカバー部4004は絶縁性材料で形成されていることが水粒子を帯電させるために必要である。
噴霧部4006は、基部4002及びカバー部4004と同軸の円筒状に形成され、カバー部4004の基部4002中央に配置されている。
噴霧部4006の内側の空間は通路4008に連通し、噴霧部4006の軸方向の一端は、カバー部4004の内周部に接続され、噴霧部4006の先端中央に水粒子を噴出する噴霧孔4014が形成されている。
本実施の形態では、水粒子の平均粒径が80〜250μmとなるように噴霧孔4014が形成されている。
環状誘電電極部44は、軸方向において噴霧孔4014に対して基部4002から離れる方向に離間したカバー部4004の部分に埋設されている。
環状誘電電極部44は、カバー部4004の全周にわたって延在している。
したがって、後述する帯電化電源36により環状誘電電極部44に帯電に必要な電圧を印加することで、噴霧孔4014から噴出される水粒子が帯電され、帯電水粒子噴出部24から平均粒径が80〜250μmの帯電水粒子2が噴出される。
なお、帯電方式は誘電帯電方式やコロナ放電方式などの様々な方式があり、帯電水粒子噴出部24として従来公知の様々な構造が採用可能であり、本実施の形態では、帯電水粒子噴出部24として誘電帯電方式の市販品を使用している。
また、図5に示すように、帯電化電源36と環状誘電電極部44とは、電源側ケーブル37Aと、防水コネクタ37Bと、中継ケーブル37Cとを介して接続されている。
また、複数のノズル部40が設けられている場合は、1つ目のノズル部40に隣接する2つ目のノズル部40の環状誘電電極部44への帯電に必要な電圧の印加は、1つ目のノズル部40の環状誘電電極部44に接続された別の中継ケーブル37D、防水コネクタ37Eを介してなされている。
3つ目以降のノズル部40については、上記と同様に各ノズル部40の環状誘電電極部44が、互いに中継ケーブル、防水コネクタを介して直列に接続されることで帯電に必要な電圧が順次印加されるように構成すればよい。
図1〜図3に示すように、アクチュエータ26は、帯電水粒子噴出部24の向きを変更するものである。
本実施の形態では、図3、図5に示すように、アクチュエータ26は、ノズル部40の基部4002に取着されたホルダ2602(図5)と、ホルダ2602の両側にホルダ2602と一体回転可能に設けられた支軸2604と、支軸2604に一体回転可能に設けられた第1歯車2606と、アーム18の延在方向の中間部に設けられた減速機構内蔵のモータ2608と、減速機構の出力軸に取着され第1歯車2606に噛合する第2歯車2610とを含んで構成されている。
支軸2604の外端は、アーム18から突設されたブラケット2612により回転可能に支持されている。
モータ2608が後述する制御部38の制御に基いて正逆回転することで、第1、第2歯車2606、2610を介して帯電水粒子噴出部24が上下に揺動され、帯電水粒子噴出部24の向きが変更される。
図4に示すように、発生箇所特定部28Aは、粉塵の発生する箇所を特定するものである。
本実施の形態では、発生箇所特定部28Aは、第1撮像部48Aと、第1画像処理部50Aとを含んで構成されている。
図1、図2に示すように、第1撮像部48Aは、バケット20およびその周辺の空間を撮像して画像情報を生成するものである。なお、画像情報は、静止画の画像情報、動画(映像)の画像情報の何れであっても良い。
本実施の形態では、第1撮像部48Aは、ブーム16の中間部にブラケット52を介して設けられている。
第1画像処理部50Aは、第1撮像部48Aで撮像された画像情報(静止画あるいは動画の画像情報)を画像処理することにより帯電水粒子2と区別して粉塵が発生する箇所を検出するものである。
帯電水粒子噴出部24から噴出され到達箇所に到達した帯電水粒子2の色は白色である。
一方、土工事などによって発生する粉塵は、主に土埃であることから、粉塵の色は茶色、あるいは、灰色であり、一般的に白色とは異なる色となっている。
したがって、第1画像処理部50Aは、第1撮像部48Aで撮像された画像に含まれる茶色、あるいは、灰色の部分の面積に基いて粉塵の有無を検出し、また、粉塵の発生した箇所を特定する。
なお、検出する色の追加、変更は、対象とする粉塵に応じて可能である。
また、第1撮像部48Aを設ける箇所は、ブーム16の他、操作室1402の屋根やフロントガラス前面であってもよい。また、第1撮像部48Aを設ける箇所は、バックホウ10ではなく、粉塵が発生する箇所の周囲であってもよい。
図4に示すように、粉塵検出部30Aは、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中の粉塵を検出するものである。
本実施の形態では、粉塵検出部30Aは、第2撮像部48Bと、第2画像処理部50Bとを含んで構成されている。
第2撮像部48Bは、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の画像を撮像して画像情報(静止画あるいは動画の画像情報)を生成するものである。
第2画像処理部50Bは、第1画像処理部50Aと同様に、第2撮像部48Bで撮像された画像情報を画像処理することにより帯電水粒子2と区別して粉塵を検出するものである。したがって、第2画像処理部50Bは、第2撮像部48Bで撮像された画像に含まれる茶色、あるいは、灰色の部分の面積に基いて粉塵の有無を検出する。
上述した第1、第2撮像部48A、48Bは互いに機能が重複しており、また、第1、第2画像処理部50A、50Bも互いに機能が重複している。
したがって、本実施の形態では、第1、第2撮像部48A、48Bが単一の撮像部48で構成され、第1、第2画像処理部50A、50Bが単一の画像処理部50で構成されている場合について説明する。
なお、第1、第2撮像部48A、48B、第1、第2画像処理部50A、50Bをそれぞれ個別に設けても良いが、本実施の形態のように単一の撮像部48と単一の画像処理部50を設けると、構成の簡素化を図る上で有利となる。
図4に示すように、タンク32は水を貯留するものであり、バックホウ10の適宜箇所に設置されている。
ポンプ34は、タンク32からホース46を介して供給される水を、ホース44および水供給管42を介して帯電水粒子噴出部24のノズル部40に供給するものであり、バックホウ10の適宜箇所に設置されている。ポンプ34の動作の実行、停止は制御部38によって制御される。
図4、図5に示すように、帯電化電源36は、商用電源39の電圧を変圧して帯電水粒子噴出部24の環状誘電電極部44に帯電に必要な電圧(例えば7500V)を印加するものである。
本実施の形態では、環状誘電電極部44に正の電圧を印加することで、負に帯電させた帯電水粒子2を帯電水粒子噴出部24から噴出させるようにしているが、これとは逆に、環状誘電電極部44に負の電圧を印加することで、正に帯電させた帯電水粒子2を帯電水粒子噴出部24から噴出させるようにしてもよい。
帯電化電源36による電圧の印加の実行、停止は制御部38によって制御される。
本実施の形態では、制御部38は、向き制御部38Aと、動作制御部38Bとして機能する。
向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26を制御するものである。
動作制御部38Bは、粉塵検出部30Aの検出結果に基いて、帯電水粒子噴出部24による帯電水粒子2の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させるものである。
詳細に説明すると、制御部38は、図6に示すように、例えば、パーソナルコンピュータ54によって構成される。
パーソナルコンピュータ54は、CPU5402と、不図示のインターフェース回路およびバスライン5404を介して接続されたROM5406、RAM5408、ハードディスク装置5410、キーボード5412、マウス5414、ディスプレイ5416、入出力インターフェース5418などを有している。
ROM5406は所定の制御プログラムなどを格納し、RAM5408はワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置5410は、制御部38の機能を実現するためのプログラムを格納している。
キーボード5412およびマウス5414は、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ5416は、様々な情報を表示するものである。
入出力インターフェース5418は、周辺装置との間でデータの授受を行うものである。本実施の形態では、入出力インターフェース5418は、ポンプ34、帯電化電源36に対して動作の実行、停止を指示する信号を供給し、また、アクチュエータ26のモータ2608に対して正逆回転あるいは回転の停止を指示する信号を供給する。
パーソナルコンピュータ54は、CPU5402が前記プログラムを実行することによって、制御部38を実現する。
なお、発生箇所特定部28Aの第1撮像部46A、粉塵検出部30Aの第2撮像部46Bの画像情報を入出力インターフェース5418を介してパーソナルコンピュータ54に供給し、CPU5402が画像処理プログラムを実行することで第1、第2画像処理部48A、48Bとして機能するようにしてもよい。
次に帯電水粒子散布装置22Aの使用方法について説明する。
図1、図2は、バックホウ10を用いて地盤Gの掘削を行ない、掘削土を不図示のダンプトラックの荷台に積載する土工事での使用例を示す。
図1に示すように、バックホウ10のブーム16、アーム18、バケット20をそれぞれ揺動させることにより、バケット20によって地盤Gが掘削される。
地盤Gの掘削に伴い、粉塵が発生する。
すると、発生箇所特定部28Aにより粉塵の発生する箇所が特定されるため、向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26のモータ2608を制御する。
これにより、帯電水粒子噴出部24の向きが粉塵が発生する箇所に向けられる。具体的には、帯電水粒子噴出部24の向きがバケット20の手前側の空間Sに向けられる。
そして、粉塵検出部30Aが粉塵を検出すると、動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオンさせ、粉塵抑制動作を実行させる。
これにより、帯電水粒子噴出部24から噴出された帯電水粒子2が、空間Sに向けて移送される。空間Sに到達した帯電水粒子2は、例えば負に帯電しているので、空間Sの粉塵をクーロン力によって吸着したのち、帯電水粒子2および粉塵の自重により地面に落下する。
なお、帯電水粒子2の平均粒径が前述した80〜250μmであるのに対して、粉塵の平均粒径は例えば10μm以下である。
このような帯電水粒子2による粉塵の吸着、落下がなされることにより空間Sの粉塵の発生が抑制される。
粉塵の発生が抑制されると、粉塵検出部30Aが粉塵を検出しなくなるため、この結果に基いて動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオフさせ、粉塵抑制動作を停止させる。
また、掘削作業に応じて再び粉塵が発生し、発生箇所特定部28Aにより粉塵の発生する箇所が特定されると、向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26を制御し、粉塵検出部30Aが粉塵を検出すると、この結果に基いて動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオンさせ、粉塵抑制動作を実行させる。
また、図2に示すように、バケット20に収容した掘削土をダンプトラックの荷台に移送するために、バケット20が高さ位置を維持した状態で上部旋回体14が旋回すると、上部旋回体14と一体的にバケット20も旋回し、バケット20内の掘削土が振動することで、あるいは、バケット20周辺の風によって粉塵が発生する場合がある。
この場合も、発生箇所特定部28Aにより粉塵の発生する箇所が特定されるため、向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26を制御する。
この場合は、向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きをバケット20の内部に向けるようにアクチュエータ26を制御する。
また、粉塵検出部30Aが粉塵を検出すると、動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオンさせ、粉塵抑制動作を実行させる。
粉塵の発生が抑制されると、粉塵検出部30Aが粉塵を検出しなくなるため、この結果に基いて動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオフさせ、粉塵抑制動作を停止させる。
また、バケット20の旋回に応じて再び粉塵が発生し、発生箇所特定部28Aにより粉塵の発生する箇所が特定されると、向き制御部38Aは、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26を制御し、粉塵検出部30Aが粉塵を検出すると、この結果に基いて動作制御部38Bは、ポンプ34、帯電化電源36の電源をオンさせ、粉塵抑制動作を実行させる。
このような掘削作業に伴って発生する粉塵の抑制、あるいは、バケット20の旋回に伴って発生する粉塵の抑制が、繰り返して実行されることにより、粉塵の発生を的確に抑制できるので、作業効率の向上を図る上で有利となり、また、バックホウ10の運転者、あるいは、現場に所在する作業者に粉塵が与える影響を抑制して現場の作業環境を良好に保つ上で有利となる。
また、粉塵が風によって現場近隣の住宅などに流れることを抑制でき、現場近隣の周辺環境を良好に保つ上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、帯電水粒子噴出部24の向きを発生箇所特定部28Aで特定された粉塵が発生する箇所に向けるようにアクチュエータ26を制御するようにしたので、粉塵が発生している箇所に的確に帯電水粒子2を噴射することができ、不必要に水を消費することなく、粉塵の発生を抑制する上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、発生箇所特定部28Aを、バケット20およびその周辺の空間を撮像する第1撮像部48Aと、第1撮像部48Aで撮像された画像(静止画あるいは動画)を画像処理することにより帯電水粒子2と区別して粉塵が発生する箇所を検出する第1画像処理部54Aとで構成した。
したがって、帯電水粒子2を粉塵と誤って検出する可能性が低く、向き制御部38Aによってアクチュエータ26を介して帯電水粒子噴出部24の向きを的確に制御することができ、不必要に水を消費することなく、粉塵の発生を抑制する上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、粉塵検出部30Aの検出結果に基いて、帯電水粒子噴出部24による帯電水粒子2の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させるようにした。
したがって、粉塵が検出されない場合は、帯電水粒子噴出部24から帯電水粒子2を噴出させるためのポンプ34および帯電化電源36の動作が停止されるため、使用する水の量を抑制すると共に、電力消費量を抑制する上で有利となり、帯電水粒子散布装置22Aを運用する際に必要となるコストの抑制を図る上で有利となる。
また、タンク32をバックホウ10に搭載した場合は、タンク32の容量が限られるが、水の使用量を抑制することにより、タンク32に対する水の補給回数を減らすことができ、帯電水粒子散布装置22Aの稼働時間を延ばすことできるので、作業効率の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、粉塵検出部30Aを、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の画像(静止画あるいは動画)を撮像する第2撮像部48Bと、第2撮像部48Bで撮像された画像(静止画あるいは動画)を画像処理することにより帯電水粒子2と区別して粉塵を検出する第2画像処理部50Bとで構成した。
したがって、帯電水粒子2を粉塵と誤って検出する可能性が低く、動作制御部38Bによって粉塵抑制動作の実行、停止を的確に制御することができ、帯電水粒子散布装置22Aを運用する際に必要となるコストの抑制を図る上でより有利となる。
(第2の実施の形態)
次に図7を参照して第2の実施の形態の帯電水粒子散布装置22Bについて説明する。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態の帯電水粒子散布装置22Bは、発生箇所特定部28Bの構成が第1の実施の形態と異なり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、発生箇所特定部28Bは、バケット20が揺動されているか、バケット20が高さ位置を維持した状態で旋回されているかを検出する動作検出部56を備えている。
このような動作検出部56として、バケット20の揺動角度を検出する角度センサと、上部旋回体14の旋回角度を検出する角度センサと、それら2つの角度センサの検出結果に基いてバケット20が揺動されているか、バケット20が高さ位置を維持した状態で旋回されているかを判定する判定部とを備えるものが考えられる。
あるいは、このような動作検出部56として、バケット20を駆動する油圧シリンダを制御する制御信号と、上部旋回体14の旋回を行うモータの制御信号とを検出し、それら2つの制御信号の検出結果に基いてバケット20が揺動されているか、バケット20が高さ位置を維持した状態で旋回されているかを判定する判定部とを備えるものが考えられる。
なお、動作検出部56は、上記構成に限定されず、バケット20が揺動されているか、バケット20が高さ位置を維持した状態で旋回されているかを検出できるものであれば、その構成は任意である。
また、本実施の形態では、向き制御部38Aによるアクチュエータ26の制御は、バケット20が揺動されていると検出されたときは帯電水粒子噴出部24の向きをバケット20の手前の粉塵が発生する箇所に向け、バケット20が水平旋回されているときは帯電水粒子噴出部24の向きを帯電水粒子噴出部24の向きをバケット20内部に向けるようになされる。
このような第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
また、発生箇所特定部28Bが、バケット20が揺動されているか、バケット20が高さ位置を維持した状態で旋回されているかを検出する動作検出部56で構成されているので、例えば、夜間や早朝などのように暗い環境下であり、画像処理による粉塵の発生箇所の特定が困難な場合であっても、粉塵の発生箇所の特定を行える。
そのため、そのような環境下であっても、的確に粉塵の発生箇所を特定できるため、向き制御部38Aによってアクチュエータ26を介して帯電水粒子噴出部24の向きを的確に制御することができ、不必要に水を消費することなく、粉塵の発生を抑制する上でより有利となる。
(第3の実施の形態)
次に図8を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の帯電水粒子散布装置22Cは、粉塵検出部30Bの構成が第1、第2の実施の形態と異なり、それ以外は第1、第2の実施の形態と同様である。
粉塵検出部30Bは、パーティクルカウンタ58で構成されている。
パーティクルカウンタ58は、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中の粉塵を検出できるように、粉塵が発生する箇所の空間Sに設置する。
パーティクルカウンタ58は、大気中の粒子の存在を、その粒子径の大きさに基いて区分して検出するものである。
前述したように、帯電水粒子2の平均粒径は80〜250μmであり、粉塵の平均粒径は10μm以下であるため、パーティクルカウンタ58は、帯電水粒子2の粒子径よりも小さい粒子径の粒子を粉塵として区別して検出することができる。
このような第3の実施の形態においても、第1、第2の実施の形態と同様の効果が奏される。
また、第3の実施の形態では、粉塵検出部30Bとしてパーティクルカウンタ58を用いたので、帯電水粒子2を粉塵と誤って検出することがないことは無論のこと、第1の実施の形態に比較して第2撮像部48B、第2画像処理部50Bといった複雑な処理を行なう装置が不要となるため、構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、粉塵の色が帯電水粒子2と類似するような場合であっても、帯電水粒子2を粉塵と誤って検出することがないため、粉塵検出部30Bによる粉塵の検出結果に基いて動作制御部38Bが粉塵抑制動作の実行と停止を的確に制御する上で有利となる。
(第4の実施の形態)
次に図9を参照して第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態の帯電水粒子散布装置22Dは、粉塵検出部30Cの構成と制御部38による制御が第1〜第3の実施の形態と異なっている。
粉塵検出部30Cは、光電検出部60で構成されている。
光電検出部60は、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中の粉塵を検出できるように、粉塵が発生する箇所の空間Sに設置する。
光電検出部60は、粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中に照射した光に基いて大気中の粒子を検出するものである。光電検出部60の検出方式としては、検知光が大気中の粒子によって遮られることで粒子を検出する方式、あるいは、検知光が大気中の粒子で散乱された散乱光に基いて粒子を検出する方式など従来公知の様々な検出方式が使用可能である。
したがって、光電検出部60を用いた場合は、粉塵と、帯電水粒子2との2種類の粒子を区別して検出することができない。
そこで、第4の実施の形態では、図10のフローチャートに示すような動作を実行することで、粉塵検出部30Cによる粉塵の検出結果に基いて粉塵抑制動作の実行と停止を的確に制御するようにしている。
本実施の形態では、動作制御部38Bは、粉塵検出部30Cの検出結果の受け付けを有効、無効とする機能を備えている。
すなわち、動作制御部38Bが粉塵検出部30Cの検出結果の受け付けを有効とした状態では、動作制御部38Bは粉塵検出部30Cの検出結果の有無を判定する動作を実行する。
これに対して、動作制御部38Bが粉塵検出部30Cの検出結果の受け付けを無効とした状態では、動作制御部38Bは粉塵検出部30Cの検出結果を無視し、粉塵検出部30Cの検出結果の有無を判定する動作を実行しない。
なお、発生箇所特定部28A(または28B)による粉塵の発生箇所の特定と、向き制御部38Aによりアクチュエータ26を介して帯電水粒子噴出部24の向きを粉塵の発生箇所に向ける制御とについては、第1、第2の実施の形態と同様であるため、以下では説明を省いている。
図10のフローチャートに沿って説明すると、まず、動作制御部38Bは、粉塵検出部30Cの検出結果の受け付けを有効とする(ステップS10)。
次いで、動作制御部38Bは、粉塵の検出結果が有りであるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12が否定であればステップS10に戻る。
ステップS10が肯定ならば、動作制御部38Bは、粉塵抑制動作を実行する(ステップS14)。
次いで、動作制御部38Bは、粉塵抑制動作を実行してからの経過時間が予め定められた動作期間T1(例えば30秒)経過したか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16が否定ならばステップS16を繰り返す。
ステップS16が肯定ならば動作制御部38Bは、粉塵検出結果の受け付けを無効とした状態で粉塵抑制動作を強制的に停止する(ステップS18)。
そして、動作制御部38Bは、粉制動作を停止した状態で予め定められた待機期間T2(例えば5秒)経過したか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20が否定ならばステップS20を繰り返す。
ステップS20が肯定ならば、すなわち待機期間T2が終了したならば、動作制御部38Bは粉塵の検出結果の受け付けを有効とした状態に復帰し(ステップS22)、ステップS12に戻り、以上の動作を繰り返して実行する。
すなわち、動作制御部38Bが行なうステップS14、S16、S18、S20、S22の処理内容をまとめると以下の通りである。
すなわち、粉塵検出部30Cによる粉塵の検出結果に対応して粉塵抑制動作を予め定められた動作期間T1実行すると、予め定められた待機期間T2、粉塵検出部30Cによる粉塵の検出結果の受け付けを無効とした状態で粉塵抑制動作を強制的に停止し、待機期間T2が終了したならば、粉塵検出部30Cによる粉塵の検出結果の受け付けを有効とした状態に復帰させる。
なお、動作期間T1、待機期間T2の時間は粉塵の発生状況などに応じて適宜設定される。
このような第4の実施の形態においても第1〜第3の実施の形態と同様の効果が奏される。
また、第4の実施の形態では、帯電水粒子2と粉塵とを区別して検出することが難しい光電検出部60を用いても、第1〜第3の実施の形態と同様に、使用する水の量を抑制すると共に、電力消費量を抑制する上で有利となり、帯電水粒子散布装置22Dを運用する際に必要となるコストの抑制を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、帯電水粒子2を粉塵と誤って検出することなく、画像処理部48やパーティクルカウンタ58に比較して安価な光電検出部60を用いることができるため、帯電水粒子散布装置22Dのコストを抑制する上で有利となる。
また、粉塵の色が帯電水粒子2と類似するような場合であっても、粉塵検出部30Cによる粉塵の検出結果に基いて動作制御部38Bが粉塵抑制動作の実行と停止を的確に制御する上で有利となる。
(第5の実施の形態)
次に図10を参照して第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態の帯電水粒子散布装置22Eは、遠隔制御により帯電水粒子噴出部24による帯電水粒子の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させるようしたものである。
帯電水粒子散布装置22Eは、上述した帯電水粒子噴出部24と、タンク32と、ポンプ34と、帯電化電源36の他に、遠隔制御部70と、通信部72と、リモートコントローラ74とを含んで構成されている。
なお、アクチュエータ26は省略されており、帯電水粒子噴出部24は、その向きが粉塵が発生しやすい箇所を向くようにアーム18に取着されている。また、自在継手などを介して帯電水粒子噴出部24の向きを手動により調節可能とするようにアーム18に取着するなど任意である。
遠隔制御部70は、リモートコントローラ74から送信される制御信号に基いて帯電水粒子噴出部24による帯電水粒子の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させるものである。
このような遠隔制御部70は、例えばリレー回路により、あるいは、プログラマブルロジックコントローラにより、あるいは、マイクロコンピュータによって構成される。
通信部72は、リモートコントローラ74から送信される制御信号を受信して遠隔制御部70に供給するものである。
リモートコントローラ74は、作業者の操作により、粉塵抑制動作を実行あるいは停止させる指示を行なう制御信号を、無線回線を介して、あるいは、有線回線を介して通信部72に送信するものである。
第5の実施の形態によれば以下の効果が奏される。
バックホウ10の運転者あるいは現場に所在する作業者が、目視により粉塵の発生状況を確認した上で、リモートコントローラ74を操作することにより粉塵抑制動作の実行と停止を行なうことができる。
したがって、遠隔制御部70とリモートコントローラ74とを用意すれば足るため、帯電水粒子散布装置22Eの構成を簡素化する上で有利となる。そのため、コストを抑制し、不必要な水の使用量を削減しつつ、バックホウ10の運転者、あるいは、現場に所在する作業者に粉塵が与える影響を抑制して現場の作業環境を良好に保つ上で有利となる。
なお、リモートコントローラ74は2つ以上設けてもよい。
その場合は、バックホウ10の運転者と、現場に所在する1人以上の作業者とがそれぞれリモートコントローラ74を操作することができるため、粉塵の発生状況に対応して的確に粉塵抑制動作の実行と停止を行なう上で有利となる。
10 バックホウ(建設機械)
12 下部走行体(走行体)
14 上部旋回体14
16 ブーム
18 アーム
20 バケット
22A〜22E 帯電水粒子散布装置
24 帯電水粒子噴出部
26 アクチュエータ
28A、28B 発生箇所特定部
30A〜30C粉塵検出部
38 制御部
38A 向き制御部
38B 動作制御部
48A 第1撮像部
48B 第2撮像部
50A 第1画像処理部
50B 第2画像処理部
56 動作検出部
58 パーティクルカウンタ
60 光電検出部
70 遠隔制御部
72 通信部
74 リモートコントローラ

Claims (4)

  1. 走行体と、前記走行体に上下に揺動可能に設けられたアームと、前記アームの先端に上下に揺動可能に設けられたバケットとを有する建設機械に搭載される帯電水粒子散布装置であって、
    前記アームに設けられ、前記バケットの揺動により発生する粉塵に向けて帯電水粒子を噴出させる帯電水粒子噴出部を備え
    粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中の粉塵を検出する粉塵検出部と、
    前記粉塵検出部の検出結果に基いて、前記帯電水粒子噴出部による帯電水粒子の噴出を行なう粉塵抑制動作を実行あるいは停止させる動作制御部とを備え、
    前記粉塵検出部は、
    前記粉塵発生箇所または粉塵飛散を防止する箇所の大気中に照射した光に基いて粒子を検出する光電検出部で構成され、
    前記動作制御部は、
    前記粉塵検出部による粉塵の検出結果に対応して前記粉塵抑制動作を予め定められた動作期間実行すると、予め定められた待機期間、前記粉塵検出部による粉塵の検出結果の受け付けを無効とした状態で前記粉塵抑制動作を強制的に停止し、
    前記待機期間が終了したならば、前記粉塵検出部による粉塵の検出結果の受け付けを有効とした状態に復帰させる、
    ことを特徴とする帯電水粒子散布装置。
  2. 前記帯電水粒子噴出部の向きを変更するアクチュエータと、
    粉塵の発生する箇所を特定する発生箇所特定部と、
    前記帯電水粒子噴出部の向きを前記発生箇所特定部で特定された粉塵が発生する箇所に向けるように前記アクチュエータを制御する向き制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の帯電水粒子散布装置。
  3. 前記発生箇所特定部は、前記バケットおよびその周辺の空間を撮像する第1撮像部と、
    前記第1撮像部で撮像された画像を画像処理することにより前記帯電水粒子と区別して前記粉塵が発生する箇所を検出する第1画像処理部とを備える、
    ことを特徴とする請求項2記載の帯電水粒子散布装置。
  4. 前記発生箇所特定部は、前記バケットが揺動されているか、前記バケットが高さ位置を維持した状態で旋回されているかを検出する動作検出部を備え、
    前記向き制御部による前記アクチュエータの制御は、前記バケットが揺動されていると検出されたときは前記帯電水粒子噴出部の向きを前記バケットの手前の粉塵が発生する箇所に向け、前記バケットが水平旋回されているときは前記帯電水粒子噴出部の向きを前記帯電水粒子噴出部の向きをバケット内部に向ける、
    ことを特徴とする請求項2記載の帯電水粒子散布装置。
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