JP3785445B2 - 電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置、及び制御パラメータ調整教示システム - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置、及び制御パラメータ調整教示システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置及び制御パラメータ調整教示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の高機能化が進む中、自動車部品の電気化も進み、各種センサからの情報でアクチュエータを制御するシステムが多く開発されている。電動パワーステアリング制御装置もその中の1つである。そして、制御装置はステアリングホイールが固定されたステアリングシャフトに操舵トルクを検出するトルクセンサを取付け、操舵トルクと車速センサで検出した車速に応じてアシスト指令電流設定部でアシスト指令電流を演算し、電流センサで検出したモータ実電流とアシスト電流とが一致するように電動モータを制御して操舵力を軽減するようにされている。
【0003】
電動パワーステアリング制御装置は、コントローラ(ECU:電子制御装置)のROM(読み出し専用メモリ)に格納された制御プログラム及び制御パラメータデータに従い制御を行うようにされている。
【0004】
ところで、このような電動パワーステアリング制御装置においては、前記ECU内にて予め設定された各種制御パラメータデータを実車に適合する作業が行われている。この実車適合とは、車両の開発段階において各種の制御パラメータデータを調整し、その実車の車両特性に電動パワーステアリング制御装置の特性を合わせる調整作業いう。そして、電動パワーステアリング制御装置における実車適合とは、ステアリングホイール(以下、ハンドルということがある。)の重さ、ハンドルの戻り方、ハンドル振動の低減、剛性感、車両運動性能等のいわゆる操舵フィーリングを決める作業をいう。この実車適合により、電動パワーステアリング制御装置としての機能、及び操舵フィーリングの向上が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータデータは非常に多く、複数ある制御アルゴリズムからの出力が統合される形で電動モータへの指令トルク(アシスト指令電流)を決定しているため、1つの制御パラメータデータを決定しても、他の制御パラメータデータを決定した後に再度先の制御パラメータデータを再調整する必要がある。すなわち、各制御パラメータデータが複雑に影響しあい、適合作業を複雑化している。
【0006】
又、種々の制御パラメータデータが複数ある操舵フィーリングの何と対応しているのかが、明確になっておらず、適合作業がトライアンドエラーとなり、非常に時間がかかるといった課題があり、充分な操舵フィーリングを得ることができない。
【0007】
従って、適合作業には熟練した技能が必要となり、熟練した作業者でないと実施できない特殊作業となってしまい、同時に多車種の適合をすることが不可能となるため、早期開発に対応できない問題があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、制御パラメータデータと操舵フィーリングとの関係を明確化したデータベースを構築し、操舵フィーリングでの課題点に対し、どこの制御パラメータデータをどうすればよいかを教示できる機能を有する電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置、及び制御パラメータ調整教示システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、各種の制御パラメータデータに基づいて制御を行う電動パワーステアリング制御装置であって、同電動パワーステアリング制御装置に係る操舵時の評価データと、前記評価データがどのような状況の下で行われた結果評価されたかを示す操舵状況データであって、前記評価データに関連付けられた操舵状況データと、前記操舵状況データと前記評価データに関連付けられ、関連付けられた操舵状況データの下で前記評価データが表出する起因となる前記電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータデータと、前記制御パラメータデータに関するデータであって、関連付けられた評価データの評価内容を解消するためにその制御パラメータデータの調整手法データとを記憶する記憶手段と、
評価データを入力する第1入力手段と、
操舵状況データを入力する第2入力手段と、
前記両入力手段が入力した評価データと操舵状況データに基づいて前記記憶手段から前記入力されたデータに関連する制御パラメータデータの調整手法データを読み出す読出し手段と、
読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力する出力手段とを備えた電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置を要旨とするものである。 請求項2の発明は、請求項1において、前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用された際に生ずる、操舵フィーリングデータを記憶し、前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、前記出力手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力することを要旨とするものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2において、前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用されないで相反する調整が行われた際に生ずる操舵フィーリングデータを記憶し、前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、前記出力手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力することを要旨とするものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずか1項において、前記出力手段は、前記読出し手段にて読み出されたデータを表示する表示手段であることを要旨とするものである。
【0012】
請求項5の発明は、各種の制御パラメータデータに基づいて制御を行う電動パワーステアリング制御装置であって、同電動パワーステアリング制御装置に係る操舵時の評価データと、前記評価データがどのような状況の下で行われた結果評価されたかを示す操舵状況データであって、前記評価データに関連付けられた操舵状況データと、前記操舵状況データと前記評価データに関連付けられ、関連付けられた操舵状況データの下で前記評価データが表出する起因となる前記電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータデータと、前記制御パラメータデータに関するデータであって、関連付けられた評価データの評価内容を解消するためにその制御パラメータデータの調整手法データとを記憶する記憶手段と、
評価データ及び操舵状況データをインターネット等の通信回線を介して入力する受信手段と、
前記受信手段が受信した評価データと操舵状況データに基づいて前記記憶手段から前記入力されたデータに関連する制御パラメータデータの調整手法データを読み出す読出し手段と、
読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力するインターネット等の通信回線に送信する送信手段とを備えた電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示システムを要旨とするものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5において、前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用された際に生ずる、操舵フィーリングデータを記憶し、前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、前記送信手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを送信することを要旨とするものである。
【0014】
(作用)
請求項1の発明によれば、第1入力手段が、評価データを入力し、第2入力手段が操舵状況データを入力すると、読出し手段は、両入力手段が入力した評価データと操舵状況データに基づいて前記記憶手段から前記入力されたデータに関連する制御パラメータデータを割り出す。そして、その制御パラメータデータに関する調整手法データを読み出す。
【0015】
出力手段は、読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力する。
請求項2の発明によれば、読出し手段は、調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出す。そして、出力手段は、調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力する。
【0016】
請求項3の発明によれば、読出し手段は、調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用されないで相反する調整が行われた際に生ずる操舵フィーリングデータを読み出す。そして、出力手段は、調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力する。
【0017】
請求項4の発明によれば、表示手段は読出し手段にて読み出されたデータを表示する。
請求項5の発明によれば、受信手段は、評価データ及び操舵状況データをインターネット等の通信回線を介して入力する。読出し手段は、受信手段が受信した評価データと操舵状況データに基づいて記憶手段から入力されたデータに関連する制御パラメータデータを割り出す。そして、読出し手段は、その制御パラメータに関する調整手法データを記憶手段から読み出す。
【0018】
送信手段は、読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力するインターネット等の通信回線に送信する。
請求項6の発明によれば、請求項5の作用に加えて、読出し手段は、調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出す。送信手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを送信する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を、自動車に搭載した制御パラメータ調整教示装置に具体化した実施形態を図1〜図12を参照して説明する。
【0020】
ここでは、説明の便宜上、制御パラメータ調整教示装置100が対象としている自動車の電動パワーステアリング制御装置20の概略を図1、図8〜図12を参照して先に説明する。
【0021】
図1は、電動パワーステアリング装置及びその制御装置(電動パワーステアリング制御装置)20の概略を示している。
ステアリングホイール1に連結したステアリング軸としてのステアリングシャフト2には、トーションバー3が設けられている。このトーションバー3には、トルクセンサ4が装着されている。そして、ステアリングシャフト2が回転してトーションバー3に力が加わると、加わった力に応じてトーションバー3が捩れ、その捩れ、即ちステアリングホイール1にかかる操舵トルクThをトルクセンサ4が検出している。これらのセンサ出力は制御装置(ECU:電子制御装置)20へ供給される。
【0022】
又、ステアリングシャフト2には減速機5が固着されている。この減速機5にはモータ6の回転軸に取着したギア7が噛合されている。更に、減速機5には、ピニオンシャフト8が固着されている。ピニオンシャフト8の先端には、ピニオン9が固着されるとともに、このピニオン9はラック10と噛合している。前記ラック10とピニオン9とによりラック&ピニオン機構11が構成されている。前記ラック10の両端には、タイロッド12が固設されており、そのタイロッド12の先端部にはナックル13が回動可能に連結されている。このナックル13には、タイヤとしての前輪14が固着されている。
又、ナックル13の一端は、クロスメンバ15に回動可能に連結されている。
【0023】
従って、モータ6が回転すると、その回転数は減速機5によって減少されてラック10に伝達される。そして、ラック10は、タイロッド12を介してナックル13に設けられた前輪14の向きを変更して車両の進行方向を変えることができる。前輪14には、車速センサ16が設けられている。
【0024】
次に、この電動パワーステアリング装置の制御装置20の電気的構成を図1に示す。
トルクセンサ4は、ステアリングホイール1の操舵トルクThを示す信号を出力している。車速センサ16は、その時の車速Vを示す前輪14の回転数に相対する検出信号を出力している。
【0025】
又、図8に示すように制御装置20には、モータ6に流れる駆動電流(モータ電流Im、モータ電流値に相当)を検出するモータ駆動電流センサ18が電気的に接続されており、モータ駆動電流センサ18からのモータ電流Imを示す信号が供給されている。端子間電圧検出回路19はモータ6の端子間電圧(以下、モータ端子間電圧という。)Vmを制御装置20に出力している。
【0026】
制御装置20は、制御手段としての中央処理装置(CPU)21、読み出し専用メモリ(ROM)22、データを一時記憶する読み出し及び書き込み可能なメモリ(RAM)23、並びに、電気的にデータを消去、書き込みが可能なEEPROM25を備えるとともに、外部装置(本実施形態では、制御パラメータ調整教示装置100)と交信が可能な通信制御部(図示しない)を備えている。
【0027】
このEEPROM25には、CPU21により実行される各種制御プログラムが格納されている。RAM23は、CPU21が演算処理を行うときの演算処理結果等を一時記憶する。
【0028】
CPU21は、前記各種センサからの検出信号を入力し、アシスト制御、ダンパ補償制御、ハンドル戻し補償制御等の各種制御プログラムの処理において、それらの検出信号に基づいたモータ指令電流値を演算して、モータ駆動装置24に出力し、同モータ駆動装置24を介してモータ6を駆動制御する。
【0029】
ここで、CPU21の制御の概要を説明する。
図8は、制御装置20のCPU21の機能ブロック図であり、CPU21内部においてプログラムで実行される機能を示し、実際のハード構成を意味するものではない。
【0030】
トルクセンサ4で検出した操舵トルクは、系の安定性を高めるために、位相補償器27で位相補償する。なお、位相補償器27では、位相補償のための定数と、前記検出した操舵トルクとに基づいて所定の関数計算により演算が行われることにより、位相補償される。このようにして位相補償された操舵トルクThがアシスト電流指令値演算部31に入力される。又、車速センサ16で検出された車速Vもアシスト電流指令値演算部31に入力される。
【0031】
アシスト電流指令値演算部31は、予めEEPROM25に記憶されている後記するアシストマップ等に基づいて、車速V、操舵トルクThに対応したアシスト電流指令値Iを演算する。
【0032】
すなわち、図9に示すように、操舵トルクThはアシストマップ41に供給されてアシスト電流Idが読み出される。読み出されたアシスト電流Idは乗算器46に供給される。
【0033】
一方、車速Vはアシスト車速ゲインマップ43に供給されて、車速Vに基づいてアシスト車速ゲインマップ43からアシスト車速ゲインk1が読み出され、乗算器44に供給される。
【0034】
乗算器44はアシスト電流指令値Iとアシスト車速ゲインk1とを乗算して得たアシスト電流指令値Iを図8に示す加算器32に出力する。
アシスト電流指令値Iは加算器32にて、後記するハンドル戻し電流Ih*、ダンパ電流Id*を加算して、電流制御部33に供給する。電流制御部33では、加算器32の出力と、モータ駆動電流センサ18にて検出した実際のモータ電流(モータ駆動電流)Imとの偏差に相当する信号に基づいて、PI制御値やPID制御値を演算し、この制御値をPWM演算部34に出力する。この電流制御部33では、いくつかの定数(制御パラメータデータに相当する。)と前記偏差とに基づいて所定の関数による演算を行うことにより、公知のPI制御値やPID制御値を求める。
【0035】
PWM演算部34では、この制御値に応じたPWM演算を行い、その演算結果をモータ駆動装置24に供給する。
この結果、モータ駆動装置24を介してモータ6を駆動制御することにより、モータ6による適正なアシスト力が得られる。
【0036】
一方、モータ角速度推定器35はモータ駆動電流センサ18にて検出したモータ6のモータ電流Imと、モータ6の端子間電圧検出回路36で検出したモータ端子間電圧Vmに基づいて下記のモータ電圧方程式にて推定モータ角速度θを推定する。
【0037】
θ={Vm−(R+LS)Im}/Ke
なお、Rはモータ抵抗、Lはモータインダクタンス、Keはモータ逆起電力定数、Sは微分演算子である。
【0038】
操舵角速度推定器37では、モータ角速度推定器35で算出された推定モータ角速度θに基づいて、減速機5の減速比Gで除算することにより推定操舵角速度ω(=θ/G)を推定する。操舵角速度推定器37で算出された推定操舵角速度ωはハンドル戻し制御器50、ダンパ制御器60に入力される。又、車速センサ16で検出された車速Vは、ハンドル戻し制御器50、ダンパ制御器60に入力される。
【0039】
ここでハンドル戻し制御器50の概要を説明する。
ハンドル戻し制御器50は、低速走行時のハンドル戻り特性を改善するために、ハンドル戻し状態の時に、車速V及び推定操舵角速度ωに応じたハンドル戻し電流Ih*を出力して、ハンドル(ステアリングホイール141)が戻る方向にアシストを行う。
【0040】
図11はハンドル戻し制御器50におけるハンドル戻し演算を行う機能ブロック図を示している。
同図に示すように、ハンドル戻し制御器50はハンドル戻し電流演算部51、ハンドル戻し補償車速ゲイン演算部52、ハンドル戻し判定部53及び乗算器54を備えている。ハンドル戻し電流演算部51は、ハンドル戻し補償マップを備え、推定操舵角速度ωが入力されると、ハンドル戻し補償マップを参照して、ハンドル戻し電流Ihを読み出し、乗算器54に入力する。このハンドル戻し電流Ihは、ハンドルの回転方向にアシストするように、設定されている。
【0041】
ハンドル戻し補償車速ゲイン演算部52は、車速Vが入力されると、ハンドル戻し補償ゲインマップを参照して車速ゲインKhを読み出し、乗算器54に供給する。このゲインKhは、中高速走行ではハンドル戻し電流を0にし、低速走行のみ、ハンドル戻し制御が効くように設定されている。
【0042】
又、ハンドル戻し判定部53は、ハンドル戻し判定マップを備えており、操舵トルクThが入力されると、マップに基づいて操舵トルクThが0近傍のときには、ゲインBとして「1」を出力し、操舵トルク|Th|>X(X(>0)は閾値)のように、ある値X以上になると、ゲインBとして「0」を乗算器54に出力する。すなわち、操舵トルクThが閾値以内のときは、ハンドル戻し状態と判定し、閾値を超える場合には、切り込み・保舵状態と判定する。乗算器54は、ハンドル戻し電流演算部51、ハンドル戻し補償車速ゲイン演算部52、及びハンドル戻し判定部53から入力されたIh、Kh、Bを乗算して、ハンドル戻し電流Ih*を加算器32に出力する。
【0043】
従って、車速が低速走行の際に、ハンドル戻し判定部53により、ハンドル戻しがされていると判定が行われた場合には、ハンドル戻し電流Ih*がアシスト電流に加算されて、低速走行時のハンドル戻り特性が改善する。
【0044】
次に、ダンパ制御器60について説明する。
ダンパ制御器60は、中高速走行時の車両のヨーの収斂性を改善するために、車速V及び推定操舵角速度ωに応じたダンパ電流Id*を出力して、ハンドルが回転する方向と逆方向にダンパ電流Id*を加えてブレーキをかけるためのものである。
【0045】
図12はダンパ制御器60におけるダンパ電流演算を行う機能ブロック図を示している。同図に示すように、ダンパ制御器60はダンパ電流演算部61、ダンパ補償車速ゲイン演算部62、及び乗算器63を備えている。ダンパ電流演算部61は、ダンパ電流マップを備え、推定操舵角速度ωが入力されると、ダンパ電流マップを参照して、ダンパ電流Idを読み出し、乗算器63に入力する。なお、ダンパ電流Idは、操舵角速度を減速する方向に設定されており、ハンドル戻し制御とは極性が逆になっている。
【0046】
ダンパ補償車速ゲイン演算部62は、車速Vが入力されると、ダンパゲインマップを参照してダンパゲインKdを読み出し、乗算器63に供給する。ダンパゲインKdは、低速走行ではダンパ電流が0になるようにし、中高速ではダンパ制御が効くように設定されている。
【0047】
乗算器63は、ダンパ電流演算部61、ダンパ補償車速ゲイン演算部62から入力されたId、Kdを乗算して、ダンパ電流Id*を加算器32に出力する。
従って、車速が中高速の際、ダンパ制御器60により、アシスト電流指令値Iにダンパ電流Id*が加算されて、中高速時のダンパ特性が改善する。
【0048】
(慣性補償制御)
次に慣性補償制御器70について説明する。
慣性補償制御器70が行う慣性補償制御は、電動パワーステアリング装置に含まれる機構(モータ6も含む)の慣性モーメントの影響を補償するためのものである。これは、直進走行時に僅かな操舵が行われると、前記機構の慣性モーメントの影響により操舵方向に対して反対方向の力が付加され、操舵感覚が悪化するのを防止するためである。例えば、モータ6のロータ慣性があたかも小さくなったかのように制御するもので、急ハンドル時にモータ6がハンドルの回転に追従しないことにより生じる重さを解消したり、手放し時の戻りスピードを早くしたりするようにする。
【0049】
図8に示すように微分器80はトルクセンサ4からの操舵トルクThを微分して、その微分値dTh/dtを慣性補償制御器70に出力する。
慣性補償制御器70は微分値dTh/dt、車速Vを入力し、路面μ車速感応トルク慣性補償トルクI32を算出して加算器32に出力する。
【0050】
具体的には、図10に示すように慣性補償制御器70は、慣性補償マップ71、慣性補償車速ゲインマップ72、及び乗算器73を備えている。操舵トルク微分値dTh/dtは慣性補償マップ71に供給されることにより、慣性補償トルクIkが読み出され、その慣性補償トルクIkは乗算器73に入力される。
【0051】
又、車速Vは慣性補償車速ゲインマップ72に供給されて慣性補償車速ゲインk2が読み出され、乗算器73に供給される。乗算器73は供給された慣性補償車速ゲインk2を慣性補償トルクIkに乗算した後、乗算値Ik*を加算器32に出力して、アシスト電流指令値Iに加算する。
【0052】
(制御パラメータ調整教示装置)
次に、上記電動パワーステアリング制御装置20に係る制御パラメータ調整教示装置100を説明する。図2は上記電動パワーステアリング制御装置20に係る制御パラメータ調整教示装置100の電気ブロック図を示している。
【0053】
この制御パラメータ調整教示装置100は、A4版ノート型パソコン程度の大きさであり、実車適合される自動車に持ち運び可能に用意されている。
制御パラメータ調整教示装置100は、CPU(中央処理装置)110a、ROM110b、RAM110cを備えた制御手段110と、各種制御プログラムや各種データを記憶するハードディスクからなる記憶手段120と、情報を入力するキーボードからなる入力部130と、記憶手段120のデータのなかから必要なデータを選択するための、マウス等のポインティングデバイス等からなる選択手段140と、選択したデータを表示する表示手段としての液晶からなるディスプレイ150とを備えている。
【0054】
前記CPU110aは、読出し手段を構成し、ディスプレイ150は出力手段及び表示手段を構成する。選択手段140は、第1入力手段、第2入力手段を構成する。
【0055】
上記記憶手段120は、エキスパート制御プログラムを含む各種制御プログラムが格納された記憶部120a、エキスパート制御プログラムを実行する際に使用される質問データベースを格納した記憶部120b、及び回答データベースを格納した記憶部120cからなる。
【0056】
前記エキスパート制御プログラムが使用するデータについて説明する。
質問データベースは、評価データとしての官能評価データA、操舵状況データとしての車速条件データB1、同じく操舵状況データとしての操舵条件データB2、同じく操舵状況データとしての操舵速度条件データB3、及び、マップデータや、定数データからなる制御パラメータデータCからなる。
【0057】
なお、以下の説明では、評価データを評価、官能評価データを官能評価、操舵状況データを操舵状況、制御パラメータデータを制御パラメータ、車速条件データを車速条件、操舵条件データを操舵条件、操舵速度条件データを操舵速度条件という。又、マップデータ、定数データをそれぞれマップ、定数という。
【0058】
官能評価Aは、前記制御装置20に係る操舵時の官能評価である。官能評価は、操舵時の運転者が感じる評価であって、例えば、「操舵が重い」、「中立感薄い」、「操舵が軽い」、「引っかかり感がある。」等がある。
【0059】
車速条件B1は、操舵したとき、車速がどの程度であったかのデータであって、「停止」、「走行」等がある。
操舵条件B2は、「切り込み」、「切り戻し」、「保舵」がある。
【0060】
又、操舵速度条件B3は、操舵速度の程度がどの程度であったかを示すもので、「緩操舵」、「通常操舵」、「急操舵」等に示すように複数段階があり、この順で、操舵速度が速くなることを示している。
【0061】
又、マップや、定数は、本実施形態では、下記の(A)〜(D)に示すものが制御パラメータとされている。
(A) 位相補償器27にて、操舵トルクを位相補償するために使用される定数。
【0062】
(B) アシスト電流指令値演算部31において使用される、アシストマップ41、アシスト車速ゲインマップ43。
(C) ハンドル戻し制御器50において使用される、ハンドル戻し補償マップ、ハンドル戻し補償ゲインマップ。
【0063】
(D) ダンパ制御器60において使用される、ダンパ電流マップ、ダンパゲインマップ。
これらの各データは図3に示すように、官能評価A、車速条件B1、操舵条件B2、操舵速度条件B3は、その官能評価Aが、どのような操舵状況下で行われたかの観点で関連付けが行われている。
【0064】
そして、上記のように官能評価Aと関連付けられた操舵状況下において、その官能評価Aが表出する起因となる電動パワーステアリング制御装置20の制御パラメータCが関連付けられている。この場合、官能評価Aが表出する起因となる電動パワーステアリング制御装置20の制御パラメータCは、1つとは限らず、複数が関連付けられている場合もある。図3においては、官能評価Aが表出する起因となる電動パワーステアリング制御装置20の制御パラメータCは3つ挙げられている。又、図示はしないが、制御パラメータであって、CPU21が演算する際に使用する特定の定数が関連付けられているものもある。
【0065】
上記のようにして、質問データベースが構築されている。
回答データベースは、調整手法データベースと、操舵フィーリングデータベースとからなる。
【0066】
調整手法データベースは、制御パラメータを調整する種々の調整手法がデータベースとして構築されたものである。
すなわち、質問データベースにおいて、官能評価Aと操舵状況と関連付けられている制御パラメータCに対して、その官能評価Aを解消するための調整手法が、選択できるように、質問データベースの制御パラメータC毎に、調整手法データベースの調整手法とが関連付けられている。
【0067】
又、操舵フィーリングデータベースは、質問データベースの各制御パラメータに関連付けられた調整手法毎に、操舵フィーリングが関連付けられている。この操舵フィーリングには、選択された調整手法が、電動パワーステアリング制御装置20に適用された場合に生ずる第1の操舵フィーリングと、選択された調整手法とは相反する調整手法を行った場合の第2の操舵フィーリングの2種類がある。
【0068】
例えば、選択された調整手法が、適用された場合に生ずる第1の操舵フィーリングが「重い」、「しっかり感」、「ひっかかり感」、「壁感」、「手応え感アップ」とした場合、その選択された調整手法とは相反する調整手法が適用された場合の第2の操舵フィーリングとしては、「軽い」、「N不明(中立感不明)」、「摩擦感アップ」というように、第1と、第2の操舵フィーリングとは異なっている。
【0069】
又、第1実施形態の制御パラメータ調整教示装置100は、制御パラメータ設定装置としても機能する制御プログラムを記憶部120aに格納されている。
又、制御パラメータ調整教示装置100の制御手段110には、外部と通信が可能な受信手段160及び送信手段170とを備え、前記電動パワーステアリング制御装置20と接続されて、データ交信が可能とされている。
【0070】
(第1実施形態の作用)
1.制御パラメータ調整教示装置100としての作用
さて、上記のように構成された制御パラメータ調整教示装置100の作用を説明する。
【0071】
上記電動パワーステアリング制御装置20を搭載した自動車の走行又は停止中に、ハンドル操舵を行い、運転者(作業者)がその操舵フィーリングを変更したい場合、入力部130を操作して、エキスパート制御プログラムを起動し、図4に示すようにディスプレイ150に官能評価及び操舵状況入力画面180を表示させる。
【0072】
この官能評価及び操舵状況入力画面180は、同図に示すように、官能評価入力欄181、車速条件入力欄182、操舵条件入力欄183、操舵速度条件入力欄184を備えている。又、各入力欄には、逆三角のマークが付されたボタン181a〜184aが隣接配置されている。
【0073】
マウス等のポインティングデバイスからなる選択手段140を操作し、官能評価入力欄181のボタン181aに対して図示しないカーソルを当ててクリックすると、官能評価の候補が表示される。この表示される官能評価の候補は、前記質問データベースから読み出された全ての官能評価Aが表示される。例えば、官能評価としては、「操舵が重い」、「中立感薄い」、「操舵が軽い」、「引っかかり感がある。」等である。
【0074】
なお、以下では、カーソルを所定の表示領域やボタンに位置させた上、クリックすることを単にクリックするという。
そして、この表示された官能評価の中から、運転者(作業者)が感じた操舵フィーリングと合致する表記をクリックして選択する。
【0075】
続く、車速条件入力欄182では、同様に選択手段140を操作し、ボタン182aに対して図示しないカーソルを当ててクリックすると、車速条件の候補が表示される。この表示される車速条件の候補は、前記質問データベースから読み出された全ての車速条件B1が表示される。例えば、車速条件B1として「停止」、「走行」等が表示される。そして、この表示された車速条件B1の中から、前記官能評価を得た時の車速条件と合致する表記をクリックして選択する。
【0076】
次の操舵条件入力欄183では、同様に選択手段140を操作し、ボタン183aに対して図示しないカーソルを当ててクリックすると、操舵条件の候補が表示される。この表示される操舵条件の候補は、前記質問データベースから読み出された全ての操舵条件B2が表示される。例えば、操舵条件B2として「切り込み」、「切り戻し」、「保舵」が表示される。そして、この表示された操舵条件B2の中から、前記官能評価を得た時の操舵条件と合致する表記をクリックして選択する。
【0077】
又、操舵速度条件入力欄184では、同様に選択手段140を操作し、ボタン184aに対して図示しないカーソルを当ててクリックすると、操舵速度条件の候補が表示される。この表示される操舵速度条件の候補は、前記質問データベースから読み出された全ての操舵速度条件B3が表示される。例えば、操舵速度条件B3として「緩操舵」、「通常操舵」、「急操舵」等が表示される。そして、この表示された操舵速度条件B3の中から、前記官能評価を得た時の操舵速度条件と合致する表記をクリックして選択する。
【0078】
そして、「官能評価及び操舵状況入力画面」180の、対策一覧ボタン185を、選択手段140を操作し、クリックすると、CPU110aは、記憶部120bに格納した質問データベースの中から、各入力欄181〜184に選択され、入力された項目をアンド条件として関連付けられた制御パラメータCを検索する。そして、ディスプレイ150に方法一覧画面190を表示するとともに、方法一覧画面190の一覧表示欄191にその検索結果を表示する。
【0079】
図5の例では、図4において官能評価入力欄181、車速条件入力欄182、操舵条件入力欄183、操舵速度条件入力欄184にそれぞれ「中立感薄い」、「走行」、「切り込み」、及び「通常操舵」が入力された場合に、「走行」中に、「切り込み」操作した際、それが「通常操舵」の際に感じられた「中立感薄い」という官能評価を変更するための制御パラメータCが検索されたのである。 すなわち、この例では、「アシストマップ」、「慣性補償マップ」、「慣性補償車速ゲインマップ」が上記の官能評価である「中立感薄い」に関係する制御パラメータCとして検索されている。
【0080】
上記の例において、運転者(作業者)が選択手段140を操作して、例えば、一覧表示欄191に表示された「アシストマップ」の表示部分をクリックし、表示ボタン192をクリックすると、CPU110aは図6に示す「調整手法回答表示画面」200をディスプレイ150に表示する。
【0081】
さらに、CPU110aは、選択された制御パラメータC(ここではアシストマップ)に関連付けられた調整手法を調整手法データベースから検索する。そして、調整手法回答表示画面200の調整手法表示欄201にその検索結果である調整手法を表示する。さらに、CPU110aは、選択された制御パラメータCがマップである場合には、調整手法回答表示画面200のグラフ表示欄202にそのマップをグラフ化して表示する。なお、選択された制御パラメータCがマップでなく、定数である場合には、グラフ表示欄202には、グラフは表示しない。
【0082】
又、制御パラメータCの名前を調整手法回答表示画面200の制御パラメータ名表示欄203に表示する。
さらに、CPU110aは、操舵フィーリングデータベースから、前記検索された調整手法と関連付けられた第1の操舵フィーリングと、第2の操舵フィーリングとを検索し、その検索結果をグラフ表示欄202の適当な領域に設けられた表示領域202a、202bにおいてそれぞれ表示する(図6参照)。なお、制御パラメータCとして定数が選択された場合には、グラフ表示欄202には、グラフが表示されない状態で、第1の操舵フィーリングと、第2の操舵フィーリングとを適当な位置に配置された表示領域202a,202bにそれぞれ表示する。
【0083】
このようにして、ディスプレイ150では、選択された制御パラメータCに関して調整手法が表示され、かつ、その調整手法が電動パワーステアリング制御装置20に適用された場合に生ずる操舵フィーリング(第1の操舵フィーリング)と、その調整手法とは相反する調整が行われた場合の操舵フィーリング(第2の操舵フィーリング)が表示される。
【0084】
この結果、運転者(作業者)は、どのようにして制御パラメータCを調整したらよいかが直ぐに理解できる。
2.電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ適合装置としての作用
本実施形態では、前記制御パラメータ調整教示装置100は制御パラメータ調整教示装置としての機能以外に、制御パラメータ適合装置としての機能を有する。
【0085】
以下にこの機能について説明する。
なお、制御パラメータ調整教示装置100は、通信ケーブルを介して電動パワーステアリング制御装置20(以下、ECU20という)が備えている通信制御部(図示しない)に接続されているものとする。
【0086】
前記記憶部120aには、適合制御パラメータ制御プログラムが格納されている。作業者は、制御パラメータ調整教示装置100の入力部130を操作して、この適合制御パラメータ制御プログラムを起動する。
【0087】
続いて、入力部130を操作して、ECU20と交信し、調整が必要な制御パラメータ(制御パラメータデータ)をEEPROM25のアドレスに直接アクセスし、読出しする。この読み出した制御パラメータデータを、ディスプレイ150に表示する。
【0088】
図7は、制御パラメータデータとしてアシストマップを読み出し、ディスプレイ150に表示した例を示している。この表示画面250は、アシストマップをグラフ化した表示領域251と、表表示領域252とからなる。表表示領域252に表示された表の各セル内に前記グラフ化されたマップを構築している数値が表示されており、かつ、このセル内は、書換えできる欄となっている。このセル内を書換ると、CPU110aは、その書き換えられた数値を含む表内の各セル内の数値に基づいて演算し、表示領域251にグラフ化して表示する。
【0089】
作業者は、前記1.で説明したように制御パラメータCの調整手法を得てガイドされた内容に基づいて、書換が必要なセル内の数値を書換えた後、この書換後の制御パラメータデータを記憶部120aに保存する。
【0090】
この後、入力部130を操作して、ECU20と交信し、書き直した制御パラメータ(制御パラメータデータ)をEEPROM25に格納する。
このように制御パラメータCを調整した後、自動車の操舵を行い、電動パワーステアリング制御装置(ECU)20の適合の確認作業を行う。
【0091】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 上記実施形態では、電動パワーステアリング制御装置20に係る操舵時の官能評価(評価データ)と、官能評価がどのような状況の下で行われた結果評価されたかを示すデータであって、官能評価に関連付けられた車速条件B1等(操舵状況データ)とを記憶手段120が記憶するようにした。
【0092】
又、記憶手段120は、車速条件B1等(操舵状況データ)と官能評価に関連付けられ、関連付けられた車速条件データB1等下で官能評価が表出する起因となる電動パワーステアリング制御装置20の制御パラメータCと、制御パラメータCに関するデータであって、関連付けられた官能評価の評価内容を解消するためにその制御パラメータCの調整手法を記憶するようにした。
【0093】
又、選択手段140(第1入力手段、第2入力手段)は、官能評価を入力するとともに、車速条件データB1等を入力するようにした。
選択手段140が入力した官能評価Aと車速条件B1に基づいて記憶手段120から、前記入力されたデータに関連する制御パラメータCの調整手法を読み出すCPU110a(読出し手段)を設けた。
【0094】
さらに、読み出された制御パラメータCの調整手法を表示するディスプレイ150(出力手段)とを設けた。
この結果、作業者は、適当な操舵フィーリングを得る制御パラメータCの具体的な調整手法を簡単に得ることができるため、短期間に必要な操舵フィーリングの適合を行うことができる。
【0095】
(2) 上記実施形態では、記憶手段120は、制御パラメータCの調整手法とともに、その調整手法が採用された際に生ずる、第1の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を記憶するようにした。又、CPU110aは、調整手法とともに、その第1の操舵フィーリングを読み出し、ディスプレイ150は、調整手法とともに、その第1の操舵フィーリングを表示するようにした。
【0096】
この結果、具体的な調整手法とともに、その調整が行われて、電動パワーステアリング制御装置20に適合された場合の操舵フィーリングが即座に理解することができる。
【0097】
(3) 上記実施形態では、記憶手段120は、制御パラメータCの調整手法とともに、その調整手法とは相反する調整手法が採用された場合に生ずる、第2の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を記憶するようにした。又、CPU110aは、調整手法とともに、その第2の操舵フィーリングを読み出し、ディスプレイ150は、調整手法とともに、その第1の操舵フィーリングを表示するようにした。
【0098】
この結果、具体的な調整手法とともに、その調整とは相反する調整が行われた場合の項目を確認することができる。
(4) 上記実施形態においては、制御パラメータ適合装置として機能する場合、ECU20から読み込みした制御パラメータデータを、ディスプレイ150にてグラフ化したため、作業者は、グラフ化した制御パラメータデータを見ながら行うことができ、制御パラメータの設定を容易に行うことができる。
【0099】
又、前記実施形態では、EEPROM25に直接アクセスして、読出ししているため、制御パラメータデータの検討・入力、コンパイル等にかかる制御パラメータデータ変更時間が短縮でき、入力ミスの防止ができる。
【0100】
なお、前記受信手段160は、電動パワーステアリング制御装置20からの制御パラメータデータを入力(受信)する制御パラメータ入力手段に相当する。送信手段170は、書換変更した制御パラメータデータを電動パワーステアリング制御装置20に出力する制御パラメータ出力手段に相当する。
【0101】
入力部130は、制御パラメータデータを書き換える書換入力手段に相当する。
(第2実施形態)
次に本発明を電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示システムに具体化した第2実施形態を図13〜図15を参照して説明する。
【0102】
本実施形態の教示システムは、図14に示すようにホストコンピュータ300から構成されている。、
同図に示すように、ホストコンピュータ300は、経路制御装置、電話回線を経由してインターネットNETに接続されている。又、自動車に搭載されたA4版ノート型パソコン程度の大きさの端末350は、無線機能を有した通信部360により電話回線を介してインターネットNETに接続されている。なお。370はインフェイスである。
【0103】
端末350は、前記第1実施形態のハード構成と同様に構成されているため、第1実施形態の構成に相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。なお、図示はしないが、この端末350には、第1実施形態の受信手段160、送信手段170も装備しているが、図15では省略している。従って、端末350は、第1実施形態と同様に、電動パワーステアリング制御装置(ECU)20と交信可能である。又、端末350は、第1実施形態と同様に制御パラメータ適合装置としての機能を有する。
【0104】
一方、ホストコンピュータ300において、CPU(以下、制御手段という)310は、システムプログラムを記憶したROM、RAM等を備えており、RAMに展開されたプログラム(アプリケーションプログラム)にしたがって各種の処理を実行するようになされている。又、制御手段310には、入力部330、及びディスプレイ340が接続されている。
【0105】
受信制御手段311はインターネットNETを介して接続された端末350から入力される受信データを制御する。送信制御手段312は、前記端末350に出力される送信データを制御するようにされている。
【0106】
記憶手段321〜323は、それぞれ以下のファイルが格納、記憶されている。プログラム記憶手段としての記憶手段321には、エキスパート制御プログラム等の各種制御プログラムが記憶されている。
【0107】
記憶手段322には、第1実施形態と同様の質問データベースが格納されている。又、記憶手段323には、第1実施形態と同様の回答データベースが格納されている。
【0108】
なお、本実施形態では、制御手段310は、読出し手段に相当する。前記公衆回線、インターネットNETは、通信回線に相当する。又、受信制御手段311は、受信手段に相当し、送信制御手段312は、送信手段に相当する。
【0109】
(第2実施形態の作用)
本実施形態においては、ホストコンピュータ300に端末350がインターネットNETを介して接続されると、制御手段310は、受信制御手段311を介して接続を検知し、制御プログラムに従って端末350を制御する。
【0110】
すなわち、ホストコンピュータ300は、端末350からの要求信号により、エキスパート制御プログラムを実行させ、端末からの種々の要求信号に基づいて、必要なデータを送信する。
【0111】
従って、ホストコンピュータ300は、特定の要求信号により、第1実施形態の図4に示す官能評価及び操舵状況入力画面180を表示させるデータを送信する。端末350側で、この官能評価及び操舵状況入力画面180に必要な官能評価、各種条件等のデータを入力して、ホストコンピュータ300に送信すると、制御手段110は、質問データベースを検索して、方法一覧画面190のデータを送信するとともに、方法一覧画面190の一覧表示欄191に表示すべき検索結果を送信する。端末350では、そのデータに基づいてディスプレイ150に表示する。
【0112】
続いて、端末350から方法一覧画面190から選択された制御パラメータCが送信されると、その選択された制御パラメータCに関連付けられた調整手法を調整手法データベースから検索する。そして、調整手法回答表示画面200データと、調整手法表示欄201に表示すべき検索結果である調整手法データを送信する。端末350では、そのデータに基づいてディスプレイ150に表示する。
【0113】
制御手段310は、操舵フィーリングデータベースから、前記検索された調整手法と関連付けられた第1の操舵フィーリングと、第2の操舵フィーリングとを検索し、その検索結果を端末350に送信する。この送信されたデータは、第1実施形態と同様にグラフ表示欄202の適当な領域に設けられた表示領域202a、202bにおいてそれぞれ表示される。
【0114】
この結果、本実施形態においても、運転者(作業者)は、どのようにして制御パラメータCを調整したらよいかが直ぐに理解できる。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0115】
(1) 上記実施形態では、インターネットNETを介して、制御パラメータデータの調整手法データを得るようにした。
調整手法データ等の管理が一元管理することが可能となり、調整手法データかを含む各種データベースの変更作業を容易に行うことができる。
【0116】
(2) 又、本実施形態においても、第1実施形態と同様に記憶手段323は、制御パラメータCの調整手法とともに、その調整手法にかかる調整手法が採用された際に生ずる、第1の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を記憶し、制御手段310は(読出し手段)は、調整手法とともに、その第1の操舵フィーリングを読み出すようにした。
【0117】
送信制御手段312(送信手段)は、調整手法とともに、第1の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を送信するようにした。
この結果、具体的な調整手法とともに、その調整が行われて、電動パワーステアリング制御装置20に適合された場合の操舵フィーリングが即座に理解することができる。
【0118】
(3) 本実施形態においても、記憶手段323は、制御パラメータCの調整手法とともに、その調整手法とは相反する調整手法が採用された場合に生ずる、第2の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を記憶するようにした。又、制御手段310は、調整手法とともに、その第2の操舵フィーリングを読み出し、送信制御手段312(送信手段)は、調整手法とともに、第2の操舵フィーリング(操舵フィーリングデータ)を送信するようにした。
【0119】
この結果、具体的な調整手法とともに、その調整とは相反する調整が行われた場合の項目を確認することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
【0120】
(イ) 前記第1実施形態では、出力手段としてディスプレイ150としたが、プリンタに出力するようにしてもよい。
(ロ) 前記第2実施形態では、無線、公衆回線、インターネットNETを使用したが、通信回線としてPHS、携帯電話等を利用してもよい。又、衛星通信を利用してもよい。
【0121】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1乃至請求項6の発明によれば、制御パラメータの調整手法を容易に得ることができる。
【0122】
請求項2の発明によれば、具体的な調整手法とともに、その調整が行われて、電動パワーステアリング制御装置に適合された場合の操舵フィーリングが即座に理解することができる。
【0123】
請求項3及び請求項6の発明によれば、具体的な調整手法とともに、その調整とは相反する調整が行われた場合の項目を確認することができる。
請求項4の発明によれば、表示画面で容易に、請求項1乃至請求項3の効果を実現できる。
【0124】
請求項5の発明によれば、インターネット等の通信回線を利用して、請求項1と同様の効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電動パワーステアリング制御装置及びその制御パラメータ調整教示装置の概略図。
【図2】同じく制御パラメータ調整教示装置の電気ブロック図。
【図3】質問データベースの概略を示す説明図。
【図4】ディスプレイに表示された「官能評価及び操舵状況入力画面」の説明図。
【図5】ディスプレイに表示された「方法一覧画面」の説明図。
【図6】ディスプレイに表示された「調整手法回答画面」の説明図。
【図7】ディスプレイに表示された画面の説明図。
【図8】電動パワーステアリング制御装置のCPUの機能ブロック図。
【図9】同じくアシスト制御部の機能ブロック図。
【図10】慣性補償制御器の機能ブロック図。
【図11】ハンドル戻し制御器におけるハンドル戻し演算を行う機能ブロック図。
【図12】ダンパ制御器におけるダンパ電流演算を行う機能ブロック図。
【図13】第2実施形態のホストコンピュータ300の電気ブロック図。
【図14】同じくインターネットの説明図。
【図15】端末の電気ブロック図。
【符号の説明】
20…電動パワーステアリング制御装置、
110a…CPU(読出し手段)、
120…記憶手段、140…選択手段(第1入力手段、第2入力手段)、
150…ディスプレイ(出力手段、表示手段)、
310…制御手段(読出し手段)、
311…受信制御手段(受信手段)、312…送信制御手段(送信手段)、
322,323…記憶手段。

Claims (6)

  1. 各種の制御パラメータデータに基づいて制御を行う電動パワーステアリング制御装置であって、同電動パワーステアリング制御装置に係る操舵時の評価データと、前記評価データがどのような状況の下で行われた結果評価されたかを示す操舵状況データであって、前記評価データに関連付けられた操舵状況データと、前記操舵状況データと前記評価データに関連付けられ、関連付けられた操舵状況データの下で前記評価データが表出する起因となる前記電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータデータと、前記制御パラメータデータに関するデータであって、関連付けられた評価データの評価内容を解消するためにその制御パラメータデータの調整手法データとを記憶する記憶手段と、
    評価データを入力する第1入力手段と、
    操舵状況データを入力する第2入力手段と、
    前記両入力手段が入力した評価データと操舵状況データに基づいて前記記憶手段から前記入力されたデータに関連する制御パラメータデータの調整手法データを読み出す読出し手段と、
    読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力する出力手段とを備えた電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置。
  2. 前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用された際に生ずる、操舵フィーリングデータを記憶し、
    前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、
    前記出力手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置。
  3. 前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用されないで相反する調整が行われた際に生ずる操舵フィーリングデータを記憶し、
    前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、
    前記出力手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを出力することを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置。
  4. 前記出力手段は、前記読出し手段にて読み出されたデータを表示する表示手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示装置。
  5. 各種の制御パラメータデータに基づいて制御を行う電動パワーステアリング制御装置であって、同電動パワーステアリング制御装置に係る操舵時の評価データと、前記評価データがどのような状況の下で行われた結果評価されたかを示す操舵状況データであって、前記評価データに関連付けられた操舵状況データと、前記操舵状況データと前記評価データに関連付けられ、関連付けられた操舵状況データの下で前記評価データが表出する起因となる前記電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータデータと、前記制御パラメータデータに関するデータであって、関連付けられた評価データの評価内容を解消するためにその制御パラメータデータの調整手法データとを記憶する記憶手段と、
    評価データ及び操舵状況データをインターネット等の通信回線を介して入力する受信手段と、
    前記受信手段が受信した評価データと操舵状況データに基づいて前記記憶手段から前記入力されたデータに関連する制御パラメータデータの調整手法データを読み出す読出し手段と、
    読み出された制御パラメータデータの調整手法データを出力するインターネット等の通信回線に送信する送信手段とを備えた電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示システム。
  6. 前記記憶手段は、前記制御パラメータデータの調整手法データとともに、その調整手法データにかかる調整手法が採用された際に生ずる、操舵フィーリングデータを記憶し、 前記読出し手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを読み出し、
    前記送信手段は、前記調整手法データとともに、その操舵フィーリングデータを送信することを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング制御装置の制御パラメータ調整教示システム。
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