JP2001341658A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

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JP2001341658A
JP2001341658A JP2000299953A JP2000299953A JP2001341658A JP 2001341658 A JP2001341658 A JP 2001341658A JP 2000299953 A JP2000299953 A JP 2000299953A JP 2000299953 A JP2000299953 A JP 2000299953A JP 2001341658 A JP2001341658 A JP 2001341658A
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steering
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torque
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Shinji Takeuchi
真司 竹内
Toshihiro Takahashi
俊博 高橋
Hirotsune Suzuki
弘恒 鈴木
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Hiroaki Kato
博章 加藤
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Toyoda Koki KK
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    • B62D6/002Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits computing target steering angles for front or rear wheels
    • B62D6/006Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits computing target steering angles for front or rear wheels using a measured or estimated road friction coefficient
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/008Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications

Abstract

(57)【要約】 【課題】走行時において、路面の反力を推定することが
できる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供
す。 【解決手段】トルクセンサ4はステアリングホイールの
操舵トルクThを示す信号を出力している。操舵角セン
サ17はステアリングシャフトの操舵角θを示す信号を
出力する。車速センサ16はその時の車速Vを前輪の回
転数に相対する検出信号を制御装置20へ出力する。制
御装置20には、モータ6に流れる駆動電流(モータ電
流Im)を検出するモータ駆動電流センサ18が電気的
に接続されており、モータ駆動電流センサ18からのモ
ータ電流Imを示す信号が供給される。CPU21はに
は、モータ電流Imと操舵トルクThに基づいて路面反
力を推定するべく、すなわち、路面摩擦係数μを推定す
る路面μ推定部37を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワース
テアリング装置の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の自動車等に使用される
電動パワーステアリング装置に係る制御装置の概略を示
す。
【0003】ステアリングホイール41に連結したステ
アリングシャフト42には、トーションバー43が設け
られている。このトーションバー43には、トルクセン
サ44が装着されている。そして、ステアリングシャフ
ト42が回転してトーションバー43に力が加わると、
加わった力に応じてトーションバー43が捩れ、その捩
れをトルクセンサ44が検出している。
【0004】又、ステアリングシャフト42には減速機
45が固着されている。この減速機45には、モータ4
6の回転軸に取着したギア47が噛合されている。更
に、減速機45にはピニオンシャフト48が固着されて
いる。ピニオンシャフト48の先端には、ピニオン49
が固着されるとともに、このピニオン49はラック51
と噛合している。
【0005】ラック51の両先端には、タイロッド52
が固設されている。このタイロッド52の両端には、ナ
ックル53が回動可能に連結されている。このナックル
53には、前輪54が固着されている。又、ナックル5
3は、クロスメンバ55に回動可能に連結されている。
【0006】従って、モータ46が回転すると、その回
転数は減速機45によって減少されてピニオンシャフト
48に伝達され、ラック&ピニオン機構50を介してラ
ック51に伝達される。そして、ラック51に固設され
たタイロッド52に連結されたナックル53は、モータ
46の回転方向に応じて右方向又は左方向に移動する。
尚、前輪54には車速センサ56が設けられている。
【0007】そして、前記モータ46の回転数及び回転
方向は、モータ駆動装置57から供給される正負のアシ
スト電流によって決定されている。このモータ駆動装置
57がモータ46に供給するアシスト電流は、モータ駆
動装置57を制御するアシスト電流決定手段58によっ
て演算されている。アシスト電流決定手段58は、トル
クセンサ44からの検出信号VTからその時々のステア
リングホイール41の操舵トルクThを演算するととも
に、車速センサ56からの検出信号からその時々の車速
Vを演算する。
【0008】アシスト電流決定手段58は、この演算し
た操舵トルクThと車速Vに基づいてアシスト電流を算
出する。この算出は、アシスト電流決定手段58内のメ
モリに予め記憶したアシストマップから求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
動パワーステアリング装置の制御装置は、自動車が積雪
路やアイスバーン路を走行する場合、路面反力が小さい
ため、モータ46によるアシストトルクが過剰となる。
これは、前記アシストマップが、乾いたドライ路走行を
基準として作られているためである。すなわち、ドライ
路では、高い摩擦係数を有した高μ路であるため路面反
力が大きく、そのために、前記アシストマップは、その
反力に応じたアシスト力が得られるように設定されてい
るからである。
【0010】また、従来の電動パワーステアリング装置
の制御装置では、上記アシスト制御以外にも、ハンドル
戻し制御、ダンパ制御等の補助的な制御も行われてい
る。しかし、これらの制御においても、ドライ路におい
て得た基準値に基づいて制御指令値を得るようにしてい
る。このため、自動車が積雪路やアイスバーン路を走行
する場合では、これらの補助的な制御にも路面反力が小
さいことから、操安性に欠ける問題があった。
【0011】本発明の目的は、上記のような問題点を解
消するためになされたものであり、簡単な構成により、
走行時において、路面摩擦係数を推定することができる
電動パワーステアリング装置の制御装置を提供すること
にある。
【0012】又、他の目的は、推定した路面摩擦係数を
使用して、電動モータの制御を行うことにより、自動車
が積雪路やアイスバーン路を走行する場合にも操安性を
向上することができる電動パワーステアリング装置の制
御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ステアリングホイール
の操舵トルクに基づいて演算されたアシスト電流指令値
と、モータのモータ電流値とから演算したアシスト電流
制御値に基づいてアシスト力を出力するモータを備えた
電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記
モータ電流値に基づいて、あるいはモータ電流値と操舵
トルクに基づいて路面の反力を推定する推定手段を備え
た電動パワーステアリング装置の制御装置を要旨とする
ものである。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記推定手段は、その推定する際に入力した車速及
び操舵角に応じて、その車速及び操舵角に対応して予め
記憶している基準値と比較することにより、路面摩擦係
数を推定する電動パワーステアリング装置の制御装置を
要旨とするものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2において、前記推定手段は、所定範囲内の車速、
ステアリングホイールの操舵角のそれぞれの所定範囲内
において、路面摩擦係数を推定する電導パワーステアリ
ング装置の制御装置を要旨とするものである。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項において、前記推定した摩擦
係数に基づいて、前記モータの制御を行う制御手段を備
えた電動パワーステアリング装置の制御装置を要旨とす
るものである。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のうちいずれか1項において、前記推定手段は、
路面摩擦係数を推定するに当たり、過去に推定した摩擦
係数を加味したなまし処理を行う電動パワーステアリン
グ装置の制御装置を要旨とするものである。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項4又は請
求項5において、前記推定手段が推定した路面摩擦係数
が異常値か否かを検出する異常検出手段を備えた電動パ
ワーステアリング装置の制御装置を要旨とするものであ
る。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、異常検出手段が異常検出する以前の正常な路面摩擦
係数を記憶する記憶手段を備え、前記異常検出手段が、
前記推定手段の推定した路面摩擦係数を異常値であると
検出したとき、前記推定手段は、前記記憶手段に記憶し
た正常な路面摩擦係数を推定した値と置き換える電動パ
ワーステアリング装置の制御装置を要旨とするものであ
る。
【0020】請求項8の発明は、請求項4乃至請求項7
のうちいずれか1項において、前記推定手段は、右操舵
と左操舵に応じて、路面摩擦係数をそれぞれ推定するこ
とを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置
を要旨とするものである。
【0021】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
推定手段はモータ電流値に基づいて、あるいはモータ電
流値と操舵トルクに基づいて路面の反力を推定する。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の作用に加え
て、推定手段はその推定する際に入力した車速及び操舵
角に応じて、その車速及び操舵角に対応して予め記憶し
ている基準値と比較することにより、路面摩擦係数を推
定する。
【0023】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の作用に加えて、推定手段は、所定範囲内の車速、ステ
アリングホイールの操舵角のそれぞれの所定範囲内にお
いて、路面摩擦係数を推定する。
【0024】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれか1項の作用に加えて、制御手段は、推定
した摩擦係数に基づいて、モータの制御を行う。請求項
5の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項
の作用に加えて、推定手段は、路面摩擦係数を推定する
に当たり、過去に推定した摩擦係数を加味したなまし処
理を行う。
【0025】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
の作用に加えて、異常検出手段は、推定手段が推定した
路面摩擦係数が異常値か否かを検出する。請求項7の発
明は、請求項6の作用に加えて、異常検出手段が、推定
手段の推定した路面摩擦係数を異常値であると検出した
とき、推定手段は、記憶手段に記憶した正常な路面摩擦
係数を推定した値と置き換える。
【0026】請求項8の発明は、推定手段は、右操舵と
左操舵に応じて、路面摩擦係数をそれぞれ推定する。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明
を、自動車に搭載したラックアシスト型の電動パワース
テアリング装置の制御装置に具体化した実施形態を図1
〜図13に従って説明する。
【0028】図1は、電動パワーステアリング装置及び
その制御装置20の概略を示す。ステアリングホイール
1に連結したステアリングシャフト2には、トーション
バー3が設けられている。なお、説明の便宜上、ステア
リングホイール1をハンドルということがある。このト
ーションバー3には、トルクセンサ4が装着されてい
る。そして、ステアリングシャフト2が回転してトーシ
ョンバー3に力が加わると、加わった力に応じてトーシ
ョンバー3が捩れ、その捩れ、即ちステアリングホイー
ル1にかかる操舵トルクThをトルクセンサ4が検出し
ている。又、ステアリングシャフト2にはステアリング
シャフト2の操舵角θを検出する操舵角センサ17が装
着されている。これらのセンサ出力は制御装置20へ供
給される。
【0029】又、ステアリングシャフト2にはピニオン
シャフト8が固着されている。ピニオンシャフト8の先
端には、ピニオン9が固着されるとともに、このピニオ
ン9はラック10と噛合している。前記ラック10とピ
ニオン9とによりラック&ピニオン機構が構成されてい
る。前記ラック10の両端には、タイロッド12が固設
されており、そのタイロッド12の先端部にはナックル
13が回動可能に連結されている。このナックル13に
は、タイヤとしての前輪14が固着されている。又、ナ
ックル13の一端は、クロスメンバ15に回動可能に連
結されている。
【0030】又、ラック10と同軸的に配置された電動
モータ(以下、モータという)6は、モータ6が発生し
た補助操舵力をボールナット機構6aを介してラック1
0に伝達する。
【0031】従って、モータ6が回転すると、その回転
数はボールナット機構6aによって減少されてラック1
0に伝達される。そして、ラック10は、タイロッド1
2を介してナックル13に設けられた前輪14の向きを
変更して車両の進行方向を変えることができる。
【0032】前輪14には、車速センサ16が設けられ
ている。次に、この電動パワーステアリング装置の制御
装置20の電気的構成を図1に示す。
【0033】トルクセンサ4は、ステアリングホイール
1の操舵トルクThを示す信号を出力している。操舵角
センサ17はステアリングシャフト2の操舵角θを示す
信号を出力している。車速センサ16は、その時の車速
Vを前輪14の回転数に相対する検出信号を制御装置2
0へ出力する。又、制御装置20には、モータ6に流れ
る駆動電流(モータ電流Im、モータ電流値に相当)を
検出するモータ駆動電流センサ18が電気的に接続され
ており、モータ駆動電流センサ18からのモータ電流I
mを示す信号が供給されている。
【0034】制御装置20は、制御手段としての中央処
理装置(CPU)21、読み出し専用メモリ(ROM)
22及びデータを一時記憶する読み出し及び書き込み専
用メモリ(RAM)23を備えている。このROM22
には、CPU21により実行される路面μ推定制御、路
面μ感応アシスト制御、路面μ感応ハンドル戻し制御、
路面感応ダンパ制御、路面感応トルク慣性補償制御等の
各種制御プログラムが格納されている。RAM23は、
CPU21が演算処理を行うときの演算処理結果等を一
時記憶する。
【0035】前記CPU21は路面摩擦係数を推定する
推定手段に相当する。前記CPU21には、後述する電
流制御部38を備え、電流制御部38では、モータ電流
がアシスト指令電流値となるようにモータ6をPWM演
算を行い、その演算結果に基づいて駆動するようにされ
ている。
【0036】(路面摩擦係数μの推定)ここで、本実施
形態における路面摩擦係数μ(以下、路面μという)の
推定方法について説明する。
【0037】ある車速V、ある操舵角θにおける路面の
反力(以下、路面反力という)は、路面μにより変化す
ることが知られている。従って、基準となる路面μにお
けるある車速V、ある操舵角θに対する路面反力を予め
記憶しておき、演算で算出した路面反力と比較すること
により、路面μが推定できる。
【0038】路面反力はラック推力Fと等しく、ラック
アシスト型の電動パワーステアリング装置の場合、次式
でラック推力Fを表すことができる。 F = Fm + Fh ……(A) ここで、Fmはモータ6がアシストする推力、Fhはハ
ンドル操舵による推力であり、下記の式でそれぞれ求め
ることができる。
【0039】 Fm=2π・Tm・ηb/L ……(B) Fh=2π・Th・ηp/St ……(C) なお、Tmはモータトルク、ηbはボールナット機構6
aのボールねじ効率、Lはそのボールねじリードであ
る。Thは操舵トルク、ηpは前記ラック&ピニオン機
構のラック&ピニオンギヤ効率、Stはそのストローク
比である。
【0040】従って、ラック推力Fは、下記の式とな
る。 F=(Tm・ηb・St/L + Th・ηp)・2π
/St ここで、ηbとηpとは、経験上その効率がほぼ等しい
と考えることができるから、 G(減速比)=St/L より、 F∝(Tm・G+Th)=f となる。
【0041】すなわち、路面反力(=ラック推力F)は
fに比例する。この結果、路面反力を表す評価関数とし
てf=Tm・G+Thを導入し、予め記憶しておいた基
準路面(本実施の形態では、アスファルト路としてい
る)における基準値としての基準路評価関数f0との評
価関数比α(=f/f0)を算出する。この評価関数比
αは路面μに比例した値であり、評価関数比αを算出す
ることは、路面μを推定することに相当する。
【0042】(第1実施形態の作用)次に、上記のよう
に構成された電動パワーステアリング装置の制御装置2
0の作用についてCPU21の処理動作を図3及び図4
のフローチャートに従って説明する。
【0043】図3及び図4(a)のフローチャートは、
路面μ推定制御プログラムのフローチャートを示してお
り、定時割り込みで実行される。先ず、CPU21は、
ステップ(以下、ステップをSという)1において、車
両の走行中その時々において、車速センサ16からの検
出信号,トルクセンサ4からの検出信号、操舵角センサ
17からの検出信号及びモータ駆動電流センサ18から
の検出信号をRAM23に読み込む。次に、S2におい
て、車速センサ16からの検出信号に基づいてその時々
の車速Vを演算するとともに、トルクセンサ4からの検
出信号に基づいてステアリングホイール1のその時々の
操舵トルクThを演算する。又、操舵角センサ17から
の検出信号に基づいて操舵角θを演算する。又、操舵角
θを微分して操舵角速度θVを演算する。
【0044】S3では、S2で算出した車速Vが判定車
速下限値V1と判定車速上限値V2(>V1)の範囲内
にあるか否かを判定する。この判定は路面μを推定する
のに適切な車速範囲内か否かを判定するためのものであ
る。S3で判定車速下限値V1と判定車速上限値V2と
の間にあれば、S4に移行し、そうでない場合にはこの
処理ルーチンを一旦終了する。
【0045】S4では、S2で算出した操舵角θの絶対
値が判定操舵角下限値θ1と判定操舵角上限値θ2(>
θ1)の範囲内にあるか否かを判定する。操舵角θは右
回転操舵と、左回転操舵があるため、右回転操舵を正、
左回転操舵を負とする。この判定は路面μを推定するの
に適切な操舵角範囲内か否かを判定するためのものであ
る。S4で操舵角θが判定操舵角下限値θ1と判定操舵
角上限値θ2との間にあれば、S5に移行し、そうでな
い場合にはこの処理ルーチンを一旦終了する。
【0046】S5では、S2で算出した操舵角速度θV
の絶対値が判定操舵角速度下限値θV1と判定操舵角速
度上限値θV2(>θV1)との範囲内にあるか否かを
判定する。操舵角速度θVは右回転の場合の角速度と、
左回転の場合の角速度があるため、右回転の場合を正、
左回転の場合を負とする。この判定は適切な操舵角速度
範囲内か否かを判定するためのものである。S5で操舵
角速度θVが判定操舵角速度下限値θV1と判定操舵角
速度上限値θV2との間にあれば、S6に移行し、そう
でない場合にはこの処理ルーチンを一旦終了する。
【0047】次のS6では、操舵角θと操舵角速度θV
の正負の符号が同じか否かを判定する。例えば、走行が
直進状態であるときの中立位置からステアリングホイー
ル1を左右いずれかの方向に操舵したときは、操舵角θ
と操舵角速度θVの符号は同じであり、ステアリングホ
イール1を一旦操舵してから、戻し(ハンドル戻し)の
場合は、操舵角θと操舵角速度θVとは符号が互いに反
対となる。
【0048】従って、操舵角θと操舵角速度θVの両者
の符号が同じときは、ステアリングホイール1(ハンド
ル)を切っているものとしてS7に移行し、符号が不一
致の場合には、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0049】S7では、S2で演算した操舵トルクTh
の絶対値が判定操舵トルク下限値Th1と判定操舵トル
ク上限値Th2の範囲内か否かを判定する。ここでの判
定は、車輪が縁石に当たったり、車輪が溝等に脱輪した
場合等の異常な状態の操舵トルクか否かを判定するので
ある。操舵トルクThがこの範囲以内である場合には、
S8に移行し、範囲外である、すなわち、異常であると
判定すると、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0050】次のS8では、モータ電流Imに基づいて
モータトルクTmを演算する。このモータトルクTmは
下記の式で算出する。Tm=Kt・Imなお、Ktはモ
ータ6のトルク定数である。
【0051】次のS9では、瞬時評価関数fを算出す
る。この瞬時評価関数fとは、この制御サイクル時に得
られる評価関数のことである。瞬時評価関数fは下記の
式で得られる。
【0052】f=Tm・G+Th Gは前記したように減速比(定数)である。次のS10
では、基準路評価関数f0を割り出す。基準路評価関数
f0は図5に示すマップを参照して求める。このマップ
は横軸に操舵角θ、縦軸に基準路評価関数f0の値を備
え、複数の車速Vに応じた基準路評価関数f0を割り出
すことができるようになった3次元マップである。すな
わち、このマップは、ROM22に予め記憶されてお
り、車速Vと、操舵角θとが決定されれば、基準路評価
関数f0の値が選択できる。
【0053】同図に示すように、操舵角θが大きくなる
ほど、基準路評価関数f0の値がリニアに大きくなり、
又、車速Vが大きくなるほど、操舵角θが同じであれ
ば、基準路評価関数f0の値を大きくしている。
【0054】次のS11では、瞬時評価関数fと、基準
路評価関数f0とに基づいて評価関数比(以下、暫定評
価関数比という。)αx(=f/f0)を算出する。す
なわち、S11では、暫定評価関数比αxの算出は、瞬
時路面μの演算が行われたことに相当する。
【0055】続く、S12では、前記算出した暫定評価
関数比αxのなまし処理を行う。図4(b)はなまし処
理の詳細を示すフローチャートである。まず、S20に
おいて、加重平均回数値N2をインクリメントする。続
く、S21において、積算値Σαを演算する。Σαの算
出は、前回の制御サイクル時に算出した積算値Σαに対
して、今回求めた暫定評価関数比αxを加算するもので
ある。
【0056】従って、積算値Σαは、いくつかの過去の
制御サイクル時に求めた複数の評価関数比が加算された
ものである。続く、S22においては、積算回数チェッ
クを行う。すなわち、S20でインクリメントした加重
平均回数値N2が所定値N1(本実施形態では、30
回)以下か否かを判定する。
【0057】S22において、加重平均回数値N2がN
1以下であれば、S23において、S21で算出した積
算値Σαを加重平均回数値N2(≦N1)で除して、加
重平均処理を行い、最終的に路面μにかかる評価関数比
αを算出し、このフローを抜け出る。
【0058】前記S22において、加重平均回数値N2
がN1を越えていれば、S24において、加重平均処理
を行う。すなわち、S21で算出した積算値Σαから、
前回の制御サイクル時に記憶した評価関数比αを減算し
たものを今回制御サイクル時の積算値Σαとし、RAM
23に記憶する。
【0059】さらに、S24においては、前記算出した
今回制御サイクル時の積算値Σαを所定値N1で除して
加重平均処理を行い、最終的に路面μにかかる評価関数
比αを算出した上で、RAM23に記憶する。又、S2
4において、前記所定値N1を加重平均回数値N2とし
てRAM23に記憶する。このS22の処理が終了する
と、このフローを抜け出る。
【0060】前記S23、S24の加重平均処理はなま
し処理に相当する。以上のようにして、S12におい
て、最終的に路面μにかかる評価関数比αを算出する。
この評価関数比αの演算は、図2においては、路面μ推
定部(路面μ推定手段)37で実行される。
【0061】前記S3乃至S7は、路面μを推定するに
適切か否かを判定する路面条件判定手段に相当する。S
3はそのうち車速条件判定手段、S4は操舵角判定手
段、S5は操舵角判定手段、S6は操舵方向判定手段、
S7は操舵トルクの大きさを判定する操舵トルク判定手
段に相当する。
【0062】(応用例)次に、図2、図6乃至図12を
参照して、路面μに比例する評価関数比αを使用した路
面μ感応アシスト制御、路面μ感応トルク慣性補償制
御、路面μ感応ハンドル戻し制御、及び路面μ感応ダン
パ制御を説明する。
【0063】なお、以下のCPU21内部の機能の説明
では、「車速V」、「操舵トルクTh」、「操舵角θ」
等の各種パラメータは、説明の便宜上、それらの対応す
る信号の意味として使用するものとする。
【0064】図2は、CPU21の制御ブロック図であ
る。この実施形態ではCPU21内部においてプログラ
ムで実行される機能を示している。例えば、位相補償器
30は独立したハードウエアではなく、CPU21内部
で実行される位相補償機能を示している。同じく図5乃
至図12は、CPU21内部の構成はCPU21がプロ
グラムによって実行される処理機能を制御ブロック図で
示しており、実際のハード構成を意味するものではな
い。
【0065】以下、CPU21の機能と動作を説明す
る。(路面μ感応アシスト制御)トルクセンサ4から入
力された操舵トルクThは、位相補償器30で操舵系の
安定を高めるために位相補償され、電流指令値演算部3
1に入力される。また、車速センサ16で検出された車
速Vも電流指令値演算部31に入力される。電流指令値
演算部31は、入力された操舵トルクTh、車速V、評
価関数比αに基づいて、モータ6に供給する電流の制御
目標値である路面μ車速感応アシスト指令値(アシスト
電流指令値に相当する)Iを決定する。
【0066】電流指令値演算部31は、車速感応アシス
トトルク演算部100、路面μ車速感応アシストトルク
演算部110、路面μ感応アシストゲイン演算部120
とから構成されている。
【0067】図6に示すようにCPU21の車速感応ア
シストトルク演算部100は操舵トルクTh、車速Vを
入力し、これらのパラメータに基づいて基本アシスト電
流Idを算出する。
【0068】具体的には、図7(a)に示すように操舵
トルクThは高速アシストマップ101に供給されて高
速アシスト電流(高速アシスト量)が読み出され、又は
低速アシストマップ102に供給されて低速アシスト電
流(低速アシスト量)が読み出される。読み出された高
速アシスト電流は乗算器104に供給され、低速アシス
ト電流は乗算器105に供給される。
【0069】一方、車速Vはアシスト車速ゲインマップ
103に供給されて、車速Vに基づいてアシスト車速ゲ
インマップ103からアシスト車速ゲインk1が読み出
され、乗算器105、及び加算器107に供給される。
加算器107に供給されたアシスト車速ゲインk1はそ
の符号が反転された上で「1」が加算されて、(1−k
1)として乗算器104に供給される。乗算器104
は、供給された(1−k1)を高速アシスト電流に乗算
した後、その出力値を加算器106に供給する。又、乗
算器105は供給されたアシスト車速ゲインk1を低速
アシスト電流に乗算した後、その出力値を加算器106
に供給する。加算器106は乗算器104,105で乗
算して得た各値を加算して得た基本アシスト電流Idを
路面μ車速感応アシストトルク演算部110に供給す
る。
【0070】一方、評価関数比αは路面μ感応アシスト
ゲイン演算部120に供給される。路面μ感応アシスト
ゲイン演算部120では、路面μ感応アシストゲインマ
ップが用意されている。路面μ感応アシストゲインマッ
プは、図7(b)に示すように評価関数比αと、路面μ
感応アシストゲインとが対応した2次元マップからなっ
ている。路面μ感応アシストゲイン演算部120は、評
価関数比αが入力されると、路面μ感応アシストゲイン
マップから路面μ感応アシストゲインG1を求め、その
路面μ感応アシストゲインG1を路面μ車速感応アシス
トトルク演算部110に供給する。路面μ車速感応アシ
ストトルク演算部110は基本アシスト電流Idと、路
面μ感応アシストゲインG1とを乗算することにより、
路面μ車速感応アシスト指令値Iを演算し、その路面μ
車速感応アシスト指令値(アシスト電流)Iを図2に示
す加算器39に出力する。
【0071】加算器39はこの路面μ車速感応アシスト
指令値Iと他の部(後記する)からの出力値を加算し、
減算器40に出力する。減算器40は実際のモータ電流
Imとの差に相当する信号(アシスト電流制御値に相当
する)を電流制御部38に出力する。
【0072】電流制御部38では、減算器40の出力と
実際のモータ電流Imとの差に相当する信号に基づいて
モータ駆動装置24に供給する。この結果、モータ駆動
装置24を介してモータ6を駆動制御することにより、
路面の状態に応じてモータ6による適正なアシスト力が
得られる。
【0073】すなわち、自動車が路面反力が小さくなる
積雪路やアイスバーン路を走行する場合においても、路
面μに対応したアシスト力をモータ6に発生させるた
め、路面反力とは関係なくモータ6によるアシスト力が
大きくなることはなく、操安性を向上することができ
る。
【0074】(路面μ感応ハンドル戻し制御)次に路面
感応ハンドル戻し制御について説明する。なお、ここで
はハンドル戻し制御部33でのハンドル戻しトルク演算
のみの説明を行い、ハンドル戻し制御部33における他
の機能、すなわち、ハンドル戻しの時期決定等について
は、公知の方法で行うためその説明は省略する。
【0075】ハンドル戻し制御はモータ6にハンドル戻
し電流を流してハンドル戻しを行い、自動車が直進する
中立位置の近くにステアリングホイール1が戻ると、ハ
ンドル戻し電流を0にするためのものである。
【0076】図2に示すように、ハンドル戻し制御部3
3は、操舵角θ、車速V、及び評価関数比αに基づきハ
ンドル戻し時において、路面μ車速感応ハンドル戻しト
ルクを算出する。
【0077】図8及び図9(a)は、ハンドル戻し制御
部33におけるハンドル戻し演算を行う機能ブロック図
を示している。図8に示すようにハンドル戻し制御部3
3は、車速感応ハンドル戻しトルク演算部200、路面
μ車速感応ハンドル戻しトルク演算部210、及び路面
μ感応ハンドル戻しゲイン演算部220を備えている。
【0078】又、車速感応ハンドル戻しトルク演算部2
00は図9(a)に示すように、ハンドル戻し補償マッ
プ201、ハンドル戻し補償車速ゲインマップ202、
及び乗算器203を備えている。操舵角θは車速感応ハ
ンドル戻しトルク演算部200のハンドル戻し補償マッ
プ201に供給されることにより、ハンドル戻しトルク
I20が読み出され、そのハンドル戻しトルクI20は
乗算器203に入力される。
【0079】又、車速Vはハンドル戻し補償車速ゲイン
マップ202に供給されてハンドル戻し車速ゲインk2
が読み出され、乗算器203に供給される。乗算器20
3は供給されたハンドル戻し車速ゲインk2をハンドル
戻しトルクI20に乗算した後、乗算値I21を路面μ
車速感応ハンドル戻しトルク演算部210に供給する。
【0080】一方、評価関数比αは路面μ感応ハンドル
戻しゲイン演算部220に供給される。同ゲイン演算部
220では、路面μ感応ハンドル戻しゲインマップが用
意されている。同ゲインマップは、図9(b)に示すよ
うに評価関数比αと、路面μ感応ハンドル戻しゲインと
が対応した2次元マップからなっている。路面μ感応ハ
ンドル戻しゲイン演算部220は、評価関数比αが入力
されると、路面μ感応ハンドル戻しゲインマップから路
面μ感応ハンドル戻しゲインG2を求め、その路面μ感
応ハンドル戻しゲインG2を路面μ車速感応ハンドル戻
しトルク演算部210に供給する。同トルク演算部21
0は乗算器203からの乗算値I21と路面μ感応ハン
ドル戻しゲインG2とを乗算することにより、路面μ車
速感応ハンドル戻しトルクI22を算出し、加算器39
に出力する。
【0081】この後は、電流制御部38等によって、モ
ータ6が駆動される。この結果、戻しハンドル制御時に
は、路面μに対応した戻しハンドルトルクがモータ6に
て得ることができる。
【0082】(路面感応トルク慣性補償制御)次に路面
感応トルク慣性補償制御について説明する。慣性補償制
御は、電動パワーステアリング装置に含まれる機構(モ
ータ6も含む)の慣性モーメントの影響を補償するため
のものである。これは、直進走行時に僅かな操舵が行わ
れると、前記機構の慣性モーメントの影響により操舵方
向に対して反対方向の力が付加され、操舵感覚が悪化す
るのを防止するためである。例えば、モータ6のロータ
慣性があたかも小さくなったかのように制御するもの
で、急ハンドル時にモータ6がハンドルの回転に追従し
ないことにより生じる重さを解消したり、手放し時の戻
りスピードを速くしたりするようにする。
【0083】図2に示すように微分器34はトルクセン
サ4からの操舵トルクThを微分して、その微分値dT
h/dtを慣性補償部35に出力する。慣性補償部35
は微分値dTh/dt、車速V及び評価関数比αを入力
し、路面μ車速感応トルク慣性補償トルクI32を算出
して加算器39に出力する。
【0084】具体的には、図10に示すように慣性補償
部35は、車速感応トルク慣性補償トルク演算部30
0、路面μ車速感応トルク慣性補償トルク演算部310
及び路面μ感応トルク慣性補償ゲイン演算部320から
構成されている。又、車速感応トルク慣性補償トルク演
算部300は、慣性補償マップ301、慣性補償車速ゲ
インマップ302、及び乗算器303を備えている。
【0085】図11(a)に示すように操舵トルク微分
値dTh/dtは慣性補償マップ301に供給されるこ
とにより、慣性補償トルクI30が読み出され、その慣
性補償トルクI30は乗算器303に入力される。
【0086】又、車速Vは慣性補償車速ゲインマップ3
02に供給されて慣性補償車速ゲインk3が読み出さ
れ、乗算器303に供給される。乗算器303は供給さ
れた慣性補償車速ゲインk3を慣性補償トルクI30に
乗算した後、乗算値I31を路面μ車速感応トルク慣性
補償トルク演算部310に供給する。
【0087】一方、評価関数比αは路面μ感応トルク慣
性補償ゲイン演算部320に供給される。路面μ感応ト
ルク慣性補償ゲイン演算部320では、路面μ感応トル
ク慣性補償ゲインマップが用意されている。路面μ感応
トルク慣性補償ゲインマップは、図11(b)に示すよ
うに、評価関数比αと、路面μ感応トルク慣性補償ゲイ
ンとが対応した2次元マップからなっている。
【0088】路面μ感応トルク慣性補償ゲイン演算部3
20は、評価関数比αが入力されると、路面μ感応トル
ク慣性補償ゲインマップから路面μ感応トルク慣性補償
ゲインG3を求め、その慣性補償ゲインG3を路面μ車
速感応トルク慣性補償トルク演算部310に供給する。
路面μ車速感応トルク慣性補償トルク演算部310は乗
算器303からの乗算値I31と路面μ感応トルク慣性
補償ゲインG3とを乗算することにより、路面μ車速感
応トルク慣性補償トルクI32を算出し、加算器39に
出力して、路面μ車速感応アシスト指令値(アシスト電
流)Iに加算する。
【0089】この結果、慣性補償制御時においては、路
面μに応じた慣性補償制御を行うことができる。 (路面感応ダンパ制御)次にダンパ制御について説明す
る。
【0090】ダンパ制御は、ハンドル戻しを行った際
に、モータ6の慣性により、ステアリングホイール1が
中立位置を越えてしまうことを抑制する、すなわち、特
に高速走行時においてハンドル戻した際の中立位置への
収斂性を向上するための制御である。
【0091】図2に示すように、微分器32が操舵角セ
ンサ17からの操舵角θを微分して、操舵角速度θVを
ダンパ制御部36に入力する。ダンパ制御部36は、操
舵角速度θV、車速V及び評価関数比αを入力し、路面
μ車速感応ダンパトルクI42を算出して加算器39に
出力する。
【0092】具体的には、図12に示すようにダンパ制
御部36は、車速感応ダンパトルク演算部400、路面
μ車速感応ダンパトルク演算部410及び路面μ感応ダ
ンパゲイン演算部420から構成されている。又、車速
感応ダンパトルク演算部400は、図13(a)に示す
ようにダンパ補償マップ401、ダンパ補償車速ゲイン
マップ402、及び乗算器303を備えている。
【0093】同図に示すように操舵角速度θVはダンパ
補償マップ401に供給されることにより、ダンパ補償
トルクI40が読み出され、そのダンパ補償トルクI4
0は乗算器403に入力される。
【0094】又、車速Vはダンパ補償車速ゲインマップ
402に供給されてダンパ補償車速ゲインk4が読み出
され、乗算器403に供給される。乗算器403は供給
されたダンパ補償車速ゲインk4をダンパ補償トルクI
40に乗算した後、乗算値I41を路面μ車速感応ダン
パトルク演算部410に供給する。
【0095】一方、評価関数比αは路面μ感応ダンパゲ
イン演算部420に供給される。路面μ感応ダンパゲイ
ン演算部420では、路面μ感応ダンパゲインマップが
用意されている。路面μ感応ダンパゲインマップは、図
13(b)に示すように、評価関数比αと、路面μ感応
ダンパゲインとが対応した2次元マップからなってい
る。
【0096】路面μ感応ダンパゲイン演算部420は、
評価関数比αが入力されると、路面μ感応ダンパゲイン
マップから路面μ感応ダンパゲインG4を求め、そのダ
ンパゲインG4を路面μ車速感応ダンパトルク演算部4
10に供給する。同トルク演算部410は乗算器403
からの乗算値I41と路面μ感応ダンパゲインG4とを
乗算することにより、路面μ車速感応ダンパトルクI4
2を算出し、加算器39に出力して、路面μ車速感応ア
シスト指令値(アシスト電流)Iに加算する。
【0097】このため、ダンパ制御時においては、路面
μに応じたダンパ制御を行うことができる。上記実施形
態の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、
以下のような効果を得ることができる。
【0098】(1)本実施形態においては、モータ電流
Im(モータ電流値)と操舵トルクThに基づいて路面
反力を推定するCPU21(推定手段)を備えた。すな
わち、CPU21は路面摩擦係数μを推定する路面μ推
定部37を備えるようにした。
【0099】従って、自動車が積雪路やアイスバーン路
を走行する場合にも操安性を向上することができる。
又、モータ電流Im(モータ電流値)と操舵トルクTh
に基づいて路面μを推定するため、パラメータを少なく
して、路面μが推定できるため、推定のためのパラメー
タが少なくなることにより、演算時間も比較的短くて済
み、使用するCPU21を構成するマイコンは高性能が
要求されることはなく、安価なものでも構成することが
できる。
【0100】しかも、パラメータが少ないと、検出時に
おけるノイズが入る確率も少なくなるため、ノイズの影
響をそれだけ少なくて済み、路面μの推定を精確に行う
ことができる。
【0101】(2)本実施形態においては、CPU21
は路面μに関連する評価関数比αを算出(推定)する際
に、入力した車速V及び操舵角θに応じて、その車速V
及び操舵角θに対応して予め記憶している基準路評価関
数f0(基準値)と比較することにより、路面μを推定
するようにした。すなわち、車速Vと、操舵角θに応じ
た路面μの推定が行えるため、車速V、操舵角θを一定
した基準路評価関数f0を使用するよりも、より走行状
況に応じた路面μの推定を行うことができる。
【0102】(3)本実施形態では、路面μ推定制御プ
ログラムの実行時には、車速V、操舵角θのそれぞれの
所定範囲内において、路面μを推定するようにした。こ
のため、路面μを推定する際に、最も適当な車速V及び
操舵角θにおいて、路面μの推定を行うことができる。
【0103】(4)本実施形態では、推定した路面μに
基づいて、路面μ感応アシスト制御、路面μ感応ハンド
ル戻し制御、路面感応ダンパ制御、路面感応トルク慣性
補償制御を行うようにした。このため、これらの制御に
おいて、走行中の路面μに応じた制御を的確に行うこと
ができる。
【0104】(5)本実施形態では、CPU21(推定
手段)は、路面μを推定するに当たり、S12におい
て、過去に推定した路面μを加味した加重平均処理(な
まし処理)を行うようにした。このため、加重平均処理
によって、ばらつきを減らし、より正確な値を推定でき
る。
【0105】例えば、路面の状態(悪路、砂利道等)に
より、タイヤがピッチング(上下に振動)する影響や、
路面の状態、タイヤの状態によって、瞬時に計算してい
る路面μの値にばらつきが生じ、正確な値を算出するこ
とが難しくなる。本実施形態では、数十回程度(S24
において30回)の加重平均(サンプリング10msとし
た場合、数100msの平均)によるなまし処理を行うこ
とにより、ばらつきを抑えることができ、より正確な路
面μを算出できる。
【0106】(第2実施形態)次に第2実施形態を図1
4及び図15を参照して説明する。なお、第1実施形態
と同一構成又は相当する構成については同一符号を付し
てその説明を省略する。又、本実施形態においても、電
動パワーステアリング装置は第1実施形態と同様のハー
ド構成を備えているものとする。
【0107】図14は、本実施形態の制御装置20の電
気的構成を示し、同図において、CPU21内部構成は
プログラムで実行される機能を示している。例えば、路
面μ推定手段60は独立したハードウエアではなく、C
PU21内部で実行される路面μ推定処理を示してい
る。
【0108】CPU21は、路面μ推定手段60、ハン
ドル戻し量補償手段70、及び電流指令決定手段80を
備えている。路面μ推定手段60には、車速センサ1
6、モータ駆動電流センサ18、絶対舵角検出手段7が
電気的に接続され、車速V、モータ電流Im、絶対操舵
角(以下、絶対舵角という)θZを入力し、絶対舵角θ
Z、車速Vの所定条件を満たした際に、モータ電流Im
に基づいて路面反力の推定を行うべく、すなわち、路面
μの推定を行う。絶対舵角検出手段7は、ステアリング
ホイール1の操舵時の絶対舵角θZを検出するためのも
のであり、絶対角度センサ等にて構成されている。絶対
舵角は、予め設定された基準位置からの角度をいう。
【0109】ハンドル戻し量補償手段70は、絶対舵角
検出手段7からの絶対舵角θZと、路面μ推定手段60
からの路面μと車速センサ16からの車速Vに基づい
て、ハンドル戻し量を決定し、電流指令決定手段80に
その戻し量を出力する。
【0110】電流指令決定手段80は、トルクセンサ4
からの操舵トルクTh、車速センサ16からの車速V、
路面μ推定手段60からの路面μに基づいて、モータ6
のアシスト制御行う。又、電流指令決定手段80はハン
ドル戻し量補償手段70からのハンドル戻し量を入力す
ると、この値を加味した値の電流指令値をモータ駆動装
置24に出力する。
【0111】(第2実施形態の作用)さて、上記のよう
に構成された電動パワーステアリング装置の制御装置2
0において、路面μ推定制御プログラムを実行したとき
の作用を説明する。この制御プログラムは、車速Vが0
のとき、すなわち、自動車が停止した状態で、据え切り
を行った際に、路面反力の推定を行うべく、路面μを推
定するものである。
【0112】なお、この路面μ推定制御プログラムは第
1実施形態と同様にROM22に格納されており、定時
割り込みで実行される。S50では、ROM22から基
準路面μ、基準モータ電流Im0を読込みするととも
に、絶対舵角θZを入力する。基準路面μは、本実施形
態ではドライ路(乾燥路)であるアスファルト路の路面
摩擦係数であり、車速Vが0のときに、絶対舵角θZが
所定の舵角(基準舵角)に操舵したときの値を採用して
いる。なお、基準舵角θ0は、ある所定の範囲を持つ。
基準モータ電流Im0は前記基準路面μを決定した際の
モータ電流であり、これらは予め測定され、ROM22
に記憶されている。
【0113】S51では、入力した絶対舵角(入力舵
角)θZが基準舵角θ0の範囲内か否か判定し、基準舵
角θ0の範囲内でなければ、このフローチャートを一旦
終了する。又、基準舵角θ0の範囲内であれば、S52
で車速Vを入力し、S53に移行するS53では、車速
Vが0であるか否かを判定する。車速Vが0でなけれ
ば、すなわち自動車が停止していなければ、このフロー
チャートを一旦終了し、そうでなければ、S54でモー
タ電流Imを入力する。
【0114】S55では下記の式でモータ電流比較演算
を行い、モータ電流比Irを算出する。 Ir= Im/Im0 ……(1) そして、次のS56で、下記の式に基づいて路面μ演算
を行った後、このフローチャートを一旦終了する。
【0115】 路面μ=基準路面μ × Ir ……(2) 本実施形態では、S50〜S56のステップは路面μ推
定手段60に相当する。そして、このように算出して得
られた路面μは、電流指令決定手段80及びハンドル戻
し量補償手段70に供される。
【0116】上記実施形態の電動パワーステアリング装
置の制御装置によれば、以下のような効果を得ることが
できる。 (1)本実施形態においては、モータ電流Im(モータ
電流値)に基づいて路面反力の推定を行うべく、路面μ
を推定するCPU21(推定手段)を備えた。すなわ
ち、CPU21は路面μ推定手段60を備えるようにし
た。
【0117】従って、自動車が積雪路やアイスバーン路
を走行する場合にも操安性を向上することができる。本
実施形態では、第1実施形態よりもさらにパラメータ数
を少なくして、モータ電流Im(モータ電流値)のみに
基づいて路面μを推定しているため、第1実施形態より
もさらに演算時間も短くて済み、使用するCPU21を
構成するマイコンは高性能が要求されることはなく、安
価なものでも構成することができる。
【0118】しかも、パラメータが少ないと、検出時に
おけるノイズが入る確率も少なくなるため、ノイズの影
響をそれだけ少なくて済み、路面μの推定を精確に行う
ことができる。
【0119】(第3実施形態)次に第3実施形態を図1
7を参照して説明する。本実施形態のハード構成は第1
実施形態の図1と同様に構成されており、ソフトウエア
の構成が一部異なっている。従って、前記第1実施形態
の構成中、同一構成、又は相当する構成については、同
一符号を付してその詳細な説明を省略し、異なるところ
を中心に説明する。
【0120】なお、本実施形態のRAM23は、記憶手
段に相当する。本実施形態の路面μ推定制御プログラム
は、前記第1実施形態の制御フローチャートのうち、S
8までは同一の処理が行われ、この後の処理が異なって
いる。
【0121】S8のモータトルクTm演算の処理の後、
S30においては右操舵か否かを判定する。操舵角θ≧
0の場合には、右操舵であるとしてS31に移行し、操
舵角θ<0の場合には左操舵であるとして、S41に移
行する。
【0122】ここでS31〜S37は右操舵評価関数比
αrの算出処理ルーチンであり、又、S41〜S47は
左操舵評価関数比αlの算出処理ルーチンである。右操
舵評価関数比αrの算出ルーチンについて説明すると、
S31では、右操舵瞬時評価関数frの演算を行う。こ
の演算は、前記第1実施形態のS9と同様の演算処理で
ある。すなわち、右操舵瞬時評価関数frは、この制御
サイクル時に得られる右操舵瞬時評価関数のことであ
り、同右操舵瞬時評価関数frは下記の式で得られる。
【0123】fr=Tm・G+Th Gは減速比(定数)である。次のS32では、前記S1
0及びS11に相当する処理を行う。すなわち、基準路
評価関数f0を割り出し、右操舵瞬時評価関数frと、
基準路評価関数f0とに基づいて右操舵暫定評価関数比
αrx(=fr/f0)を算出する。
【0124】続く、S33では、なまし処理として加重
平均処理を行い、右操舵評価関数比αrを算出する。な
お、S33の処理は、前記S12と同様の処理である。
次のS34では、右操舵評価関数比αrが αrmin ≦
αr≦αrmax の範囲内か否かを判定する。すなわち、
この処理は、S33で算出された右操舵評価関数比αr
が異常値ではないか否かを判定するのである。なお、前
記αrmin ,αrmaxは実験等で求められた値であり、
予めROM22に格納されている。
【0125】αr<αrmin 又は、αr>αrmax の場
合には、異常値であるとしてS38に移行する。αrが
αrmin ≦αr≦αrmax であれば、S36において、
αrの変化量を算出する。すなわち、前回制御サイクル
時に算出したαrとの差Δαrを算出するのである。そ
して、S36において、|Δαr|<Δαrmax であるか
否かを判定する。すなわち、S35で算出された差Δα
rが異常値ではないか否かを判定するのである。なお、
前記Δαrmaxは実験等で求められた値であり、予めR
OM22に格納されている。
【0126】|Δαr|≧Δαrmaxの場合には、異常値
であるとしてS38に移行する。又、|Δαr|<Δαr
maxである場合には、正常値であるとしてS37に移行
し、RAM23の所定領域にバッファ領域にバッファ処
理(格納)して、このルーチンを一旦終了する。
【0127】前記S34及びS36から、S38に以降
した場合には、RAM23のバッファ領域に以前の制御
サイクル時に格納した正常な値である右操舵評価関数比
αrを読み出して、後に行われる各種制御補正値の計算
に供するために、所定の記憶領域に格納し、このルーチ
ンを一旦終了する。
【0128】このS38にて行う処理は、今回制御サイ
クル時に算出したαrがαrmin よりも小さい、又はα
rmaxよりも大きい、或いは、|Δαr|がΔαrmax以上
の大きさであり、異常な値であるため、後の各種制御補
正値計算では使用させないようにするためである。
【0129】次に、S30において、操舵角θ<0の場
合、左操舵であるとして、S41に移行する。左操舵評
価関数比αlの算出ルーチンについては、右操舵評価関
数比αrの算出ルーチンと同じ処理を行うため、右操舵
評価関数比αrの算出ルーチンの各ステップに相当する
ステップには、1桁の末尾番号を共通とし、40番台を
付している。
【0130】従って、左操舵評価関数比αlの算出ルー
チンは、上記の右操舵評価関数比αrの算出ルーチンに
おける説明中、右操舵評価関数比αrは左操舵評価関数
比αlに、frはflに読み替えるものとする。又、右
操舵瞬時評価関数frは左操舵瞬時評価関数flに、右
操舵暫定評価関数比αrx(=fr/f0)は左操舵暫
定評価関数比αlx(=fl/f0)に、αrmin はα
lmin に、αrmaxはαlmaxに、ΔαrはΔαlに、Δ
αrmaxはΔαlmax に読み替えることによって、その
説明となるので、説明の便宜上、ここでは繰り返さな
い。
【0131】上記実施形態の電動パワーステアリング装
置の制御装置20によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)本実施形態においては、CPU21は、異常検出
手段として、右操舵のときに推定した路面μが異常値か
否かを検出するようにした。すなわち、S34において
は、右操舵評価関数比αrが αrmin ≦αr≦αrma
x の範囲内か否かを判定して、S33で算出された右操
舵評価関数比αrが異常値ではないか否かを判定するよ
うにした。
【0132】又、S44では、左操舵のときに推定した
路面μが異常値か否かを検出するようにした。すなわ
ち、S44においては、左操舵評価関数比αlが αl
min ≦αl≦αlmax の範囲内か否かを判定して、S4
3で算出された左操舵評価関数比αlが異常値ではない
か否かを判定するようにした。
【0133】この結果、異常検出が行われない場合に
は、トルクセンサ4、モータ駆動電流センサ18の検出
信号や、推定演算に異常があった場合、操舵フィーリン
グに違和感が生じるだけでなく、ハンドル操舵が急に軽
くなり、切れすぎたり、逆に重くて切れなくなることが
あるが、本実施形態では、このようなことがなくなる。
【0134】(2)本実施形態においては、RAM23
は、バッファ領域を備えており、CPU21が推定した
路面μが正常である場合に、その推定した路面μを前記
バッファ領域に記憶するようにした。そして、CPU2
1が推定した路面摩擦係数を異常値であると検出したと
き、CPU21はRAM23のバッファ領域に記憶した
正常な路面μを、そのときに推定した値と置き換えるよ
うにした。
【0135】この結果、異常検出が行われない場合に
は、トルクセンサ4、モータ駆動電流センサ18の検出
信号や、推定演算に異常があった場合、操舵フィーリン
グに違和感が生じるだけでなく、ハンドル操舵が急に軽
くなり、切れすぎたり、逆に重くて切れなくなることが
あるが、本実施形態では、このようなことを確実になく
することができる。
【0136】(3)本実施形態においては、右操舵,及
び左操舵において、それぞれ独立に路面摩擦係数を推定
しているため、左右のそれぞれの操舵で、路面摩擦係数
に起因した路面反力が異なる状況においても、正しくそ
の状況を認識することができる。
【0137】尚、本発明の実施形態は以下のように変更
してもよい。 ○第2実施形態では、車速Vが0のときに路面μを推定
するようにしたが、車速Vが0ときに限定されるもので
はなく、自動車が走行している際の所定車速において、
路面μを推定するようにしてもよい。
【0138】○第1実施形態では、制御装置20は、路
面μ感応アシスト制御、路面μ感応ハンドル戻し制御、
路面感応ダンパ制御、路面感応トルク慣性補償制御にお
いて、路面μを反映させたが、いずれか1つの制御にの
み反映させたり、上記制御のいずれかの組み合わせの制
御にのみ反映してもよい。
【0139】○第1、第2実施形態では路面反力に反映
されるものとして路面μ(路面側の状況)に着目し、推
定手段として路面μ推定部37、路面μ推定手段60を
用いたが、路面側の状況ではなくタイヤ(前輪14)側
の状況を推定して各制御に反映させるようにしても良
い。
【0140】前記タイヤ(前輪14)側の状況とは、夏
季用タイヤ、冬季用タイヤといったタイヤ種別、タイヤ
空気圧、タイヤの摩耗具合等である。夏季用タイヤの方
が冬季用タイヤよりも接地抵抗が小さくされており、タ
イヤ空気圧が大きいほど接地面積が小さくなるので接地
抵抗も小さくなり、タイヤの摩耗が大きいほど接地抵抗
が小さくなる。
【0141】そこで、基準となるタイヤ種別におけるあ
る車速V、ある操舵角θに対する路面反力を予め記憶し
ておき、演算で算出した路面反力と比較することによ
り、タイヤ種別が推定できる。そして、先の各実施形態
と同様、基準評価関数との評価関数比αを算出し、この
評価関数比αとゲインとが対応した2次元マップを用い
て各制御を行うことができる。タイヤ空気圧、タイヤ摩
耗についても同様である。
【0142】○さらにいえば、路面反力には、車両の重
心位置も反映される。すなわち、前輪操舵車両であれ
ば、上り坂なら車両の重心は後方へ移動して前輪14の
接地抵抗は小さく、下り坂ならば前輪14の接地抵抗は
大きい。又、車両後部の積載荷重が大きければ、重心は
後方へ移動して前輪14の接地抵抗は小さく、前部の積
載荷重が大きければ前輪14の接地抵抗は大きい。又、
加減速時にも、同様の重心移動が発生する。
【0143】そこで、各実施形態、前記別例と同様の手
段によって車両の重心位置を推定し、基準評価関数との
評価関数比αを算出し、この評価関数比αとゲインとが
対応した2次元マップを用いて各制御を行うことができ
る。
【0144】○前記第1実施形態、第3実施形態では、
なまし処理として加重平均処理を行ったが、なまし処理
としてローパスフィルタを使用したり、移動平均処理を
行っても良い。
【0145】○前記第3実施形態においては、路面μが
異常であるか否かを、右操舵、左操舵のときにそれぞれ
行うようにしたが、第1実施形態において、或いは第2
実施形態において、推定した路面μが異常か否かを判定
するようにしてもよい。
【0146】○前記第3実施形態では、路面μが異常で
あるか否かを、右操舵評価関数比αr、及び左操舵評価
関数比αlが予め設定した値の範囲内か否か(S34,
S44参照)、並びに右操舵評価関数比αrの増減を表
す|Δαr|、及び左操舵評価関数比αlの増減を表す
|Δαl|が予め設定した範囲内か否かによって判定し
た。
【0147】これに代えて、右操舵評価関数比αr、及
び左操舵評価関数比αlがあり得ない値を示した場合
に、異常と判定してもよい。又、右操舵瞬時評価関数f
rや左操舵瞬時評価関数flがあり得ない異常値である
か否かを判定するようにしてもよい。
【0148】又、第1実施形態において、瞬時評価関数
fがあり得ない異常値であるか否かを判定したり、予め
設定した値の範囲内か否か、評価関数比αの増減を表す
|Δα|が予め設定した範囲内か否かによって判定して
もよい。
【0149】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効
果と共に以下に記載する。 (1) ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて
演算されたアシスト電流指令値と、モータのモータ電流
値とから演算したアシスト電流制御値に基づいてアシス
ト力を出力するモータを備えた電動パワーステアリング
装置の制御装置において、前記モータ電流値に基づい
て、路面の反力を推定する推定手段を備えたことを特徴
とする電動パワーステアリング装置の制御装置。こうす
ると、モータ電流値のみに基づいて路面反力を推定して
いるため、路面反力推定のための演算時間も短くて済
み、使用するマイコンは高性能が要求されることはな
く、安価なものでも構成することができる。しかも、パ
ラメータが少ないと、検出時におけるノイズが入る確率
も少なくなるため、ノイズの影響をそれだけ少なくて済
み、路面μの推定を精確に行うことができる。
【0150】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至4に
記載の発明によれば、簡単な構成により、走行時におい
て、路面反力を推定することができる。
【0151】又、推定した路面反力を使用して、電動モ
ータの制御を行うことにより、自動車が積雪路やアイス
バーン路を走行する場合にも操安性を向上することがで
きる。
【0152】請求項5に記載の発明によれば、路面摩擦
係数を推定するに当たり、過去に推定した路面摩擦係数
を加味したなまし処理を行うため、なまし処理によっ
て、路面摩擦係数のばらつきを減らし、より正確な値を
推定できる。
【0153】請求項6に記載の発明においては、例えば
異常検出が行われないと、トルクセンサ等のセンサの検
出信号や、推定演算に異常があった場合、操舵フィーリ
ングに違和感が生じるだけでなく、ハンドル操舵が急に
軽くなり、切れすぎたり、逆に重くて切れなくなること
があるが、本発明によれは、このようなことがなくな
る。
【0154】請求項7に記載の発明によれば、推定した
路面摩擦係数が異常値の際には、正常な路面摩擦係数と
置き換えるため、操舵フィーリングに違和感が生じるこ
とがなく、ハンドル操舵が急に軽くなったり、切れすぎ
たり、逆に重くて切れなくなることはなくなる。
【0155】請求項8に記載の発明によれば、右操舵、
及び左操舵において、それぞれ独立に路面摩擦係数を推
定しているため、左右のそれぞれの操舵で、路面摩擦係
数に起因した路面反力が異なる状況においても、正しく
その状況を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における電動パワーステアリング装置
の制御装置の概略図。
【図2】 同じく制御装置のブロック図。
【図3】 路面μ推定制御プログラムのフローチャー
ト。
【図4】 (a)は同じく路面μ推定制御プログラムの
フローチャート、(b)は加重平均処理のフローチャー
ト。
【図5】 基準路評価関数f0を求めるためのマップ。
【図6】 電流指令値演算部の制御ブロック図。
【図7】(a)は車速感応アシストトルク演算部の制御
ブロック図、(b)は路面μ感応アシストゲインマッ
プ。
【図8】 車速感応ハンドル戻し制御部の制御ブロック
図。
【図9】(a)は車速感応ハンドル戻しトルク演算部の
制御ブロック図、(b)は路面μ感応ハンドル戻しゲイ
ンマップ。
【図10】慣性補償部の制御ブロック図。
【図11】(a)は車速感応トルク慣性補償トルク演算
部の制御ブロック図、(b)は路面μ感応トルク慣性補
償ゲインマップ。
【図12】ダンパ制御部の制御ブロック図。
【図13】(a)は車速感応ダンパトルク演算部の制御
ブロック図、(b)は路面μ感応ダンパゲインマップ。
【図14】第2実施形態の制御装置のブロック図。
【図15】同じく路面μ推定制御プログラムのフローチ
ャート。
【図16】電動パワーステアリング装置に係る制御装置
の概略図。
【図17】第3実施形態の路面μ推定制御プログラムの
フローチャート。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール、4…トルクセンサ、6…モ
ータ、21…CPU(推定手段、制御手段、異常検出手
段、目標値生成手段)、23…RAM(記憶手段)、3
7…路面μ推定部(推定手段)、60…路面μ推定手段
(推定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 (72)発明者 鈴木 弘恒 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 加藤 博章 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 DA03 DA15 DA24 DA64 DA82 DC03 DC17 EB12 EC23 3D033 CA03 CA13 CA16 CA17 CA20 CA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵トルクに基
    づいて演算されたアシスト電流指令値と、モータのモー
    タ電流値とから演算したアシスト電流制御値に基づいて
    アシスト力を出力するモータを備えた電動パワーステア
    リング装置の制御装置において、 前記モータ電流値に基づいて、あるいはモータ電流値と
    操舵トルクに基づいて路面の反力を推定する推定手段を
    備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段は、その推定する際に入力
    した車速及び操舵角に応じて、その車速及び操舵角に対
    応して予め記憶している基準値と比較することにより、
    路面摩擦係数を推定することを特徴とする請求項1に記
    載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は、所定範囲内の車速、ス
    テアリングホイールの操舵角のそれぞれの所定範囲内に
    おいて、路面摩擦係数を推定することを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記推定した摩擦係数に基づいて、前記
    モータの制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電動
    パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記推定手段は、路面摩擦係数を推定す
    るに当たり、過去に推定した摩擦係数を加味したなまし
    処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のう
    ちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置の
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記推定手段が推定した路面摩擦係数が
    異常値か否かを検出する異常検出手段を備えたことを特
    徴とする請求項4又は請求項5に記載の電動パワーステ
    アリング装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 異常検出手段が異常検出する以前の正常
    な路面摩擦係数を記憶する記憶手段を備え、 前記異常検出手段が、前記推定手段の推定した路面摩擦
    係数を異常値であると検出したとき、前記推定手段は、
    前記記憶手段に記憶した正常な路面摩擦係数を推定した
    値と置き換えることを特徴とする請求項6に記載の電動
    パワーステアリング装置の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記推定手段は、右操舵と左操舵に応じ
    て、路面摩擦係数をそれぞれ推定するものであることを
    特徴とする請求項4乃至請求項7のうちいずれか1項に
    記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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