JP3783432B2 - 電子会議システム、情報処理装置、記録媒体、電子会議方法及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子会議システムおよび情報処理装置ならびに記録媒体に関し、特に、サーバが提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議システムおよびクライアントとしての情報処理装置ならびにコンピュータをクライアントとして機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーバが提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議システムが従来より知られている。
【0003】
このようなシステムにおいて、遠隔地にいるユーザ間で会議を行う場合には、先ず、会議参加者が使用しているクライアントであるパーソナルコンピュータ等のアドレスを指定して会議グループを形成する。次に、会議グループで使用するアプリケーションプログラムを各ユーザが起動することによって、メッセージの交換が可能となり、議論を行うことができる。
【0004】
この時、参加者のパーソナルコンピュータの表示装置には会議の状況を表示する会議情報が共有画面(全参加者が共有する画面)上に表示され、その表示内容はそれぞれの共有画面に対して行われた各参加者の操作に応じて変化する。こうした方法によって、各参加者は、自身のパーソナルコンピュータから会議状況を俯瞰するとともに、自分の意見を共有画面に書き込んでいくことで会議を進行させることができる。
【0005】
ところで、ユーザは会議に対して常に参加している訳ではないので、どのようなユーザにとっても会議の進捗状況を容易に把握できるようにすることは重要である。
【0006】
従来において、会議の進捗状況の把握を容易にする方法としては、会議の流れを時間的経緯で表現する方法が知られている。このような方法には、大きく分けて次の2種類がある。
(1)会議の時間的経緯を図示する方法
最も一般的なものとしては、ニュースグループや電子掲示板などに見られるような、会議中の発言・意見を共有画面上に表示し、それに対する発言・意見を次々と下方へ階層的に表示していく方法があげられる。これによってユーザは、発言・意見の時間的な経緯を知ることができる。
【0007】
なお、このような方法の発展形がいくつか提案されている。例えば、特開平5−236131号公報に開示されている「電子会議支援方式」では、会議のフェーズを表す属性値を発言に付加し、会議のフェーズごとの議論の時間的な経緯がわかる方法が提案されている。また、特開平5−2540号公報に開示されている「議事録作成機能を有する電子会議システム」では、会議を開催する議長や管理者が、会議中に発言された情報のうち、重要と思われる情報に対してマーク付けすることで、必要な発言のみが表示された会議情報を提供するようにしている。更に、特開平9−106331号公報に開示されている「電子掲示板ブラウザ」では、記事間の参照関係を使って記事群をグループ化し、表示する方法が提案されている。
【0008】
一方、時間的経緯を表現する別の方法として、特開平6−266632号公報に開示されている「電子会議システムの情報処理方法および同装置」では、「発言チャート」を用いる方法が提唱されている。この方法では、各会議参加者の発言時間帯とその発言内容とを表示する機構を持つことで、各参加者の発言時間をチャートとして表現するようにしている。
(2)会議の時間的経緯を再現する方法
最も基本的な方法は、テープレコーダーやビデオレコーダーにより会議を記録し、必要に応じて再現する方法である。この場合の記録方法としては、例えば、特開平6−178296号公報に開示されている「電子会議システム」のように音声または映像の切り換え時刻や終了時刻を発言情報に付加して記録したり、特開平05−35441号公報に開示されている「文章自動作成装置」のように、あらかじめ設定しておいた記録許可フレーズに対応した情報のみを記録するなどの様々な方法が提案されている。
【0009】
一方、再現方法としては、例えば、特開平10−40058号公報に開示されている「共同作業情報の管理方法および共同作業支援システム」等のように、共同作業中に生成された共有情報を情報単位でレイヤ化して管理し、ユーザの要求に応じて各レイヤを時系列に沿って重ねていくことで議論過程を再現する方法がある。また、特開平10−40068号公報に開示されている「会議情報記録方法および会議情報記録装置ならびに会議情報再生装置」のように、共有画面上の操作や情報等を音声情報と同時に抽出することで、音声と映像の両方の媒体を使って議論過程を再現する方法などが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術には次のような問題点がある。
即ち、前者の時間的経緯を表現する方法では、種々の情報の時間的な推移や変化等を2次元平面上に表現していたため、ある情報と、これとは異なる他の情報とを同時に参照しようとする場合(例えば、会議状況の時間的な推移と、発言者の発言チャートとを同時に参照しようとする場合)には、それぞれを別々のウィンドウとして表示させて比較する方法が採られていた。しかしながら、2つのウィンドウを同時に操作する必要が生じることから、操作が煩雑であるという問題点があった。また、別々の情報をユーザが頭の中で対応付ける必要があることから、表示内容を直感的に理解することが困難であるという問題点もあった。
【0011】
また、後者の時間的経緯を再現する方法では、再現したい情報を検索し、さらに検索した情報をある一定時間かけて再現しなければならないため、会議状況の時間的な経緯を把握するのに時間がかかるという問題点があった。
【0012】
更に両者に共通する問題点として、参照できる会議情報やそれを参照するための方法がシステムによって予め限定されているため、会議状況に応じて参加者ごとに異なった様々な視点から会議状況を把握し、分析することが困難であるという問題点もあった。
【0013】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたもので、会議の状況に応じて各会議参加者が様々な立場から会議情報を俯瞰できるとともに、会議状況の時間的な経緯を直感的に理解することを援助する電子会議システムを提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、表示された会議情報から必要な部分だけを簡単に再現することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、サーバが提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議システムにおいて、前記サーバは、前記クライアントとの間で情報を授受する第1の通信手段と、前記第1の通信手段により、前記クライアントから伝送されてきた情報が受信された場合には、その情報を解析する第1の解析手段と、前記第1の解析手段による解析の結果、前記情報が前記仮想空間に対して書き込むべき新たな情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第1の属性抽出手段と、前記第1の属性抽出手段によって抽出された属性と、前記情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている情報を管理するとともに、前記第1の解析手段の解析の結果、前記情報が前記第1の記憶手段に記憶されている情報を参照することを要求する情報である場合には、該当する情報を抽出して前記第1の通信手段に供給し、前記クライアントに返送させる情報管理手段と、を有し、前記クライアントは、前記サーバとの間で情報を授受する第2の通信手段と、所定の情報の入力を受ける入力手段と、前記第2の通信手段により受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または、前記入力手段より入力された情報を解析する第2の解析手段と、前記第2の解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第2の属性抽出手段と、前記第2の属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる表示手段と、を有することを特徴とする電子会議システムが提供される。
【0016】
ここで、サーバにおいて、第1の通信手段はクライアントとの間で情報を授受する。第1の解析手段は第1の通信手段により、クライアントから伝送されてきた情報が受信された場合には、その情報を解析する。第1の属性抽出手段は第1の解析手段による解析の結果、情報が仮想空間に対して書き込むべき新たな情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する。第1の記憶手段は第1の属性抽出手段によって抽出された属性と、情報とを関連付けて記憶する。情報管理手段は第1の記憶手段に記憶されている情報を管理するとともに、第1の解析手段の解析の結果、情報が第1の記憶手段に記憶されている情報を参照することを要求する情報である場合には、該当する情報を抽出して第1の通信手段に供給し、クライアントに返送させる。また、クライアントにおいて、第2の通信手段はサーバとの間で情報を授受する。入力手段は所定の情報の入力を受ける。第2の解析手段は第2の通信手段により受信されたサーバから伝送されてきた情報、または、入力手段より入力された情報を解析する。第2の属性抽出手段は第2の解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する。第2の記憶手段は第2の属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する。選択手段は第2の記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する。表示手段は選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる。
【0017】
また、本発明では、サーバが提供する仮想空間にアクセスして情報を交換するクライアントとしての情報処理装置において、前記サーバとの間で情報を授受する通信手段と、所定の情報の入力を受ける入力手段と、前記通信手段により受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または、前記入力手段より入力された情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する属性抽出手段と、前記属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる表示手段と、を有することを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0018】
ここで、通信手段はサーバとの間で情報を授受する。入力手段は所定の情報の入力を受ける。解析手段は通信手段により受信されたサーバから伝送されてきた情報、または、入力手段より入力された情報を解析する。属性抽出手段は解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する。記憶手段は属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する。選択手段は記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する。表示手段は選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る電子会議システムの実施の形態の構成例を示すブロック図である。この図に示すように、本発明の電子会議システムは、主に、サーバ1、ネットワーク2、および、クライアント3によって構成されている。
【0020】
サーバ1は、第1の通信手段1a、第1の解析手段1b、第1の属性抽出手段1c、情報管理手段1d、および、第1の記憶手段1eによって構成されている。
【0021】
ここで、第1の通信手段1aは、ネットワーク2に対して電気的に接続され、クライアント3との間で情報を授受するとともに、必要に応じてリクエスト(クライアント3に対する要求)を生成してクライアント3に送信する。
【0022】
第1の解析手段1bは、クライアント3から伝送されてきた情報が第1の通信手段1aによって受信された場合にはそのリクエストを解析し、対応する処理を実行する。
【0023】
第1の属性抽出手段1cは、第1の解析手段1bによる解析の結果、情報が仮想空間に対して書き込むべき新たな情報であることが判明した場合には、その情報に含まれている属性を抽出する。
【0024】
第1の記憶手段1eは、第1の属性抽出手段1cによって抽出された属性と、情報とを関連付けて記憶する。
情報管理手段1dは、第1の記憶手段1eに記憶されている情報を管理するとともに、第1の解析手段1bの解析の結果、対象となる情報が第1の記憶手段1eに記憶されている情報を参照することを指示していることが判明した場合には、該当する情報を抽出して第1の通信手段1aに供給してクライアント3に返送させる。
【0025】
次に、ネットワーク2は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などによって構成され、サーバ1とクライアント3の間で情報を伝送する。
【0026】
続いて、クライアント3は、第2の通信手段3a、入力手段3b、第2の解析手段3c、第2の属性抽出手段3d、第2の記憶手段3e、選択手段3f、および、表示手段3gによって構成されている。
【0027】
第2の通信手段3aは、ネットワーク2に対して電気的に接続され、サーバ1との間で情報を授受するとともに、必要に応じてリクエスト(サーバ1に対する要求)を生成してサーバ1に送信する。
【0028】
入力手段3bは、マウス4や図示せぬキーボード等の入力装置が接続され、これらの装置から情報の入力を受ける。
第2の解析手段3cは、第2の通信手段3aにより受信されたサーバ1から伝送されてきた情報、または、入力手段3bを介してマウス4などの入力装置から入力された情報を解析し、対応する処理を実行する。
【0029】
第2の属性抽出手段3dは、第2の解析手段3cによる解析の結果、情報が表示装置5に対して出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する。
【0030】
第2の記憶手段3eは、第2の属性抽出手段3dによって抽出された属性その他を記憶する。
選択手段3fは、第2の記憶手段3eに記憶されている属性から、設定に応じて所望の属性を選択する。
【0031】
表示手段3gは、選択手段3fによって選択された属性に応じた表示形式により、仮想空間に書き込まれた情報を表示装置5に表示させる。
表示装置5は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ等によって構成されており、表示手段3gから出力された画像信号を表示する。
【0032】
なお、以上に示した電子会議システムでは、図面を簡略化するために、サーバ1およびクライアント3をそれぞれ1つずつ図示してあるが、実際には複数のサーバおよびクライアントが接続されている。
【0033】
次に、以上の実施の形態の動作の概略について説明する。
図2は、図1に示す実施の形態の表示装置5に表示される表示画面の一例である。この表示例では、ウィンドウ10の最上部には、全会議参加者に対して同一の情報(会議情報)を表示する共有情報表示領域10aが表示されている。その下には、各ユーザが個別に独自の視点から会議情報を俯瞰するための情報が表示される個別情報表示領域10bが表示されている。その下には、各ユーザが会議に対して発言を行うための発言入力領域10cが表示されている。
【0034】
なお、発言入力領域10cの右端に表示されている送信ボタン10dは、入力された発言情報を、サーバ1に対して送信する場合に操作される。また、その下に表示されているキャンセルボタン10eは、入力された発言情報をキャンセルする場合に操作される。
【0035】
いま、発言入力領域10cに対して所定の発言情報が入力された後、送信ボタン10dが操作されると、第2の解析手段3cがこれを検知し、第2の通信手段3aが、入力された発言情報にアドレス情報や送信時刻等の情報を付加した後、ネットワーク2を介してサーバ1に送信する。
【0036】
サーバ1では、受信した情報を第1の解析手段1bが解析することにより、この情報が会議への発言情報であることを検知し、第1の記憶手段1eの会議情報を格納する領域に格納させる。
【0037】
このようにして第1の記憶手段1eに格納された新たな発言情報は、クライアント3および他のクライアント(図示せず)に対して送信される。
クライアントでは、第2の通信手段3aがこれを受信し、第2の解析手段3cによる解析によって新たな発言情報の書き込みであることを検知して、受信した情報を表示手段3gによって表示装置5の共有情報表示領域10aに表示させる。なお、このような発言情報が複数ある場合には、それらは画面上に時系列順に表示されることになる。
【0038】
以上のような操作が繰り返され、会議参加者によって複数の発言情報が提起された場合には、ユーザは、個別情報表示領域10bを利用することにより、それまでの会議の進捗状況を俯瞰することができる。その場合の処理について次に説明する。
【0039】
先ず、ユーザはそれまでの会議の進捗状況を俯瞰するための座表軸を決定する。例えば、ユーザが、座標軸として、発言情報の属性である「時刻」、「発言者」、および、「キーワード」を選択し、更にそれらの属性値として、時刻「1998年8月〜9月」、発言者「A,B, C,D,E」、また、キーワード「鳥瞰、俯瞰、会議、perspective、ワークフロー」を入力したとすると、これらの情報は第2の通信手段3aによってネットワーク2を介してサーバ1に通知される。
【0040】
サーバ1は、これらの属性を有する発言情報を、第1の記憶手段1eから検索し、該当する情報を要求を行ったクライアント(例えば、クライアント3)に対して返送する。
【0041】
クライアント3では、先ず、「時刻」、「キーワード」、および、「発言者」をそれぞれX,Y,Z軸とする3次元空間(表示対象空間)の座標軸を個別情報表示領域10bに表示させる。そして、サーバ1から伝送されてきた発言情報を、この3次元空間上にマッピングさせ、対応する位置に直方体(情報に係る要素)を表示させる。そして、発言情報に含まれているキーワードの個数に応じて、その表示色を適宜変更する。例えば、キーワードが含まれている個数が多い順に、赤、橙、黄、緑、・・・といった順序で表示色を変更する。
【0042】
以上の処理により、個別情報表示領域10bには、図2に示すような画面が表示されることになるので、ユーザは、この画面を参照することにより、会議の進捗状況を俯瞰することが可能となる。なお、座標軸の属性は、任意に設定することが可能であるので、ユーザは、所望の属性を座標軸に設定することにより、独自の視点で会議の進捗状況を俯瞰することが可能となる。
【0043】
そして、このような画面上において、所望の直方体をマウス4のカーソルによって指定すると、その直方体に対応する発言情報の内容が、例えば、ダイアログボックス等に表示される。従って、ユーザは、目的とする発言情報を俯瞰によって推定し、推定した直方体をマウス4により指定することにより、その詳細な内容を参照することが可能となる。
【0044】
以上に示したように、本発明の実施の形態によれば、サーバ1が提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議システムにおいて、サーバ1に書き込まれた発言情報を、ユーザが独自に指定した属性を座標軸とする空間上に適宜配置して表示するようにすることで、種々の視点から発言情報を俯瞰することが可能となり、会議の進捗状況を容易に判断することが可能となる。
【0045】
次に、図1に示す実施の形態の詳細な動作について説明する。
電子会議システムに対して参加するためには、ユーザは、先ず、マウス4などを操作して図示せぬメニュー画面から所定の項目を選択することにより、電子会議システム用のアプリケーションソフトウエアを起動し、システムにログインする。
【0046】
このとき第2の解析手段3cは、電子会議システム用のアプリケーションが起動されたことを検知して第2の通信手段3aに通知する。その結果、第2の通信手段3aは、図3に示すリクエストに対して参加登録依頼、発信元、および、送信先を示す情報を内挿してサーバ1に送信する。
【0047】
なお、図3に示すリクエストは、処理依頼情報20a、発信元情報20b、送信先情報20c、発言情報20d、会議情報ID20e、属性情報20f、共有表示情報20g、個別表示情報20h、および、更新情報20iによって構成されている。ここで、処理依頼情報20aは、送信先に対して依頼する処理の内容を示す情報である。発信元情報20bおよび送信先情報20cは、それぞれ、リクエストの発信先と発信元を示す情報である。発言情報20dは、図2に示す発言入力領域10cに対して入力された情報である。会議情報ID20eは、発言情報を特定するための情報である。属性情報20fは、発言情報に関する属性である。共有表示情報20gは、図2に示す共有情報表示領域10aに表示する情報である。個別表示情報20hは、図2に示す個別情報表示領域10bに表示する情報である。更新情報20iは、更新する表示内容に関する情報である。クライアント3から送信されたリクエストは、サーバ1の第1の通信手段1aを介して第1の解析手段1bに供給される。第1の解析手段1bはリクエストから処理依頼情報20aを抽出し、そのリクエストが参加登録依頼であることを認知する。
【0048】
続いて、第1の解析手段1bは、リクエストから発信元情報20bを抽出し、情報管理手段1dに供給する。情報管理手段1dは、供給された発信元情報20bを第1の記憶手段1eの参加者情報テーブルに格納する。図4に参加者情報テーブルの一例を示す。この例では、会議の参加者がユーザIDによって管理されている。
【0049】
また、第1の解析手段1bは、処理依頼情報20aから抽出した参加登録依頼と発信元情報20bとを情報管理手段1dに供給する。その結果、情報管理手段1dは、会議参加者が共有する会議情報と全会議情報から抽出した属性名群とを第1の記憶手段1eから取得し、共有情報表示依頼および発信元情報とともに、通信手段1aに供給する。
【0050】
サーバ1の第1の通信手段1aは、情報管理手段1dから供給された共有情報表示依頼、発信元、および、送信先をそれぞれ示す情報をリクエストの処理依頼情報20a、発信元情報20b、および、送信先情報20cに格納し、また、会議情報の表題と受信時刻およびそれに対応した各会議情報IDとを共有表示情報20gに、更に、属性名群を属性情報20fにそれぞれ格納してクライアント3に送信する。
【0051】
ネットワーク2を介して伝送されたリクエストは、クライアント3の第2の通信手段3aによって受信され、第2の解析手段3cに供給される。第2の解析手段3cは、リクエストから処理依頼情報20aを抽出して分析することにより、その要求が共有情報表示依頼であることを認知し、リクエストから共有表示情報20gを更に抽出して表示手段3gに供給する。また、第2の解析手段3cは、リクエストの属性情報20fより属性名群を抽出して第2の属性抽出手段3dに渡す。
【0052】
第2の属性抽出手段3dは、渡された属性名群を属性リストとして第2の記憶手段3eに格納させる。図5は、属性リストの一例を示している。この例では、属性リスト40は、発言者40a、受信時刻40b、表題40c、および、発言内容40dから構成されている。
【0053】
このとき、「年月」、「日時」、「分」、「時刻」、「時間」、「time」、「hour」、および、「minute」等の所定の関連を有する複数のキーワードを第2の属性抽出手段3dにあらかじめ記憶させておき、そのキーワード群の何れかと合致した属性名をひとまとめにし、他の属性名と分けて管理するようにしてもよい。
【0054】
表示手段3gは、図2に示す共有情報表示領域10aに、供給された共有表示情報20gを表示させる。このとき、表示手段3gは、共有表示情報20gの各々が表示される画面上の座標値を取得し、選択手段3fを介して第2の記憶手段3eの表示情報テーブルに記憶させる。
【0055】
この表示情報テーブルの一例を図6に示す。この例では、表示情報テーブルは、共有画面情報リストと個別画面情報リストから構成されており、共有画面情報リストは、会議情報ID、表題、受信時刻、および、座標(画面上の表示座標)から構成されており、一方、個別画面情報リストは、会議情報ID、発言者、受信時刻、発言内容、および、座標から構成されている。
【0056】
以上の処理により、表示装置5には、図2の共有情報表示領域10aに示すような表示がなされるので、ユーザはこの情報を参照し、発言入力領域10cに対してマウス4や図示せぬキーボード等を用いてテキスト情報を入力することにより発言を行うことができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、説明を簡単にするために、テキストによる入力方法を例に挙げたが、音声入力や映像中の音声を、音声認識装置によってテキスト化するようにしてもよい。
【0058】
また、本実施の形態では、表題、発言内容、発言者名からなる入力形式(電子メールの入力形式)を例に挙げたが、発言内容を更に構造化して、表題、目的、発言の種類、および、メッセージ本体等から構成されるようにしてもよいし、または、発言内容だけとしてもよい。
【0059】
更に、全会議参加者が共有する情報を、説明を簡略化するために、「会議情報の表題」と「受信時刻」のみとしたが、各会議情報に含まれている他の情報を表示するようにしてもよい。
【0060】
例えば、時刻や時間に関する属性名としては、発言情報送信時刻、発言情報受信時刻、発言開始時刻、発言終了時刻、発言時間、発言総時間、会議参加時刻、会議退出時刻、会議参加時間、または、会議総参加時間等が含まれていてもよい。また、発言情報の発信元、表題、発言者を特定する名前や愛称、連絡先、年齢、性別、出身地、役職、または、専門分野などを付加するようにしてもよい。更に、意見や提案や質問や回答といった発言の種類、発言目的、発言内容、発言をした時の会議フェーズ、発言に対して発生する作業の期日、会議中の過去の発言、会議参加者、または、出展先文献などを付加してもよい。
【0061】
続いて、図2に示す発言入力領域10cに対して、ユーザが、表題、発言内容、発言者名を入力した後、送信ボタン10dを操作すると、第2の解析手段3cは、入力手段3bを介してこれらの情報を取得する。そして、第2の解析手段3cは、取得した情報をひとまとめにして発言情報とするとともに、発言情報処理依頼を第2の通信手段3aに供給する。
【0062】
通信手段3aは、供給された発言情報をリクエストの発言情報20dに格納するとともに、発言情報処理依頼、発信元、送信元をリクエストの該当する場所に格納してサーバ1に送信する。
【0063】
なお、本実施の形態では、発言情報を、例えば、“表題>XXX,発言内容>YYY,発言者>ZZZ”などの形式で表現し、これをリクエストの発言情報20dに格納してサーバ1に送信する。但し、これらリクエストの構造は、実際にはそれぞれのシステムに依存するが、要は、各属性、ならびに、各属性内の属性名および属性値が区別できる構造を持っていればよい。たとえば電子メールを使用する場合には、ヘッダー部とボディ部によって発言内容とその他の属性を区別することができ、また、記号“:”によって属性名と属性値とを区別することができる。
【0064】
サーバ1では、第1の通信手段1aによって受信したリクエストを、第1の解析手段1bが解析することによって発言情報処理依頼であることを検知し、そのときの時刻(受信時刻)を図示せぬタイマなどから取得して第1の属性抽出手段1cに供給するとともに、リクエストから発言情報20dを抽出して第1の属性抽出手段1cに供給する。
【0065】
第1の属性抽出手段1cは、供給された発言情報20dからその属性名となる表題、発言内容、発言者名を抽出し、続いて各属性名に対応した属性値を抽出する。本実施の形態では、上述した記号“,”よって各属性を区別し、また、記号“>”によって属性名と属性値とを区別して抽出処理を実行する。
【0066】
更に、属性名、発言内容に対応する属性値は形態素解析などの手法によってキーワードだけを抽出してその属性値とする。この時、tf×IDF積などの手法(G. Salton, Text Information Processing(1975))を利用して、DF(キーワードを含むドキュメント数)で日常語のスコアを大きく落とし、キーワード数を減らしておくことが望ましい。
【0067】
続いて、第1の属性抽出手段1cは、抽出した、属性名と属性値、受信時刻、発言情報、および、発言情報処理依頼を情報管理手段1dに供給する。情報管理手段1dは、発言情報処理依頼に応じてこれらの会議情報をひとまとめにし、第1の記憶手段1eに供給し、会議情報テーブルに時系列順に格納させる。
【0068】
図7に会議情報テーブルの一例を示す。この例において、「会議情報ID」は、会議情報を特定するための情報である。「発言者」は、発言者を特定するための情報である。「受信時刻」は、その発言情報をサーバ1が受信した時刻を示している。「表題」は、図2に示す発言入力領域10cにおいて入力された「表題」に対応している。「発言内容」は、発言内容に含まれているキーワードである。「発言情報」は、その発言情報のファイル名を示している。
【0069】
なお、一般的には、会議情報テーブルは、図8に示すように、個々の会議情報を特定するための会議情報IDと、n個の属性(属性1〜属性n)、および、発言情報のファイル名を示す発言情報とから構成するようにすればよい。
【0070】
次に、情報管理手段1dは、参加者情報テーブル(図4参照)に登録されている全会議参加者のネットワークアドレスを抽出するとともに、抽出したネットワークアドレス、発言情報、および、その発言情報に含まれる属性名を、表示情報更新処理依頼とともに第1の通信手段1aに供給する。
【0071】
第1の通信手段1aは、供給されたネットワークアドレスを送信先とするリクエストを複数生成し、それぞれのリクエストの更新情報20iに発言情報を格納し、また、属性情報20fに発言情報の属性名を格納し、更に、処理依頼情報20aに表示情報更新依頼を格納する。そして、生成されたリクエストを、該当する(送信先が一致する)クライアントに対して送信する。
【0072】
サーバ1より送信されたリクエストは、各クライアントの第2の通信手段3aによって受信された後、第2の解析手段3cに供給される。第2の解析手段3cは、供給されたリクエストの処理依頼情報20aを参照することにより、要求されている処理が表示情報の更新であることを特定する。そして、第2の解析手段3cは、リクエストの更新情報20iから発言情報を抽出し、表示情報更新依頼とともに表示手段3gに供給する。また、このとき、第2の解析手段3cは、リクエストの属性情報20fからその発言情報に含まれる属性名を抽出して第2の属性抽出手段3dに供給する。
【0073】
第2の属性抽出手段3dは、供給された属性名が第2の記憶手段3eの属性リストに格納されているか否かを判定し、格納されていない属性名のみを抽出して第2の記憶手段3eの属性リストに格納させる。
【0074】
一方、表示手段3gは、供給された発言情報から必要な情報を抽出して、表示装置5の共有情報表示領域10aに表示させるとともに、選択手段3fを介して第2の記憶手段3eに供給し、表示情報テーブルの所定の場所に格納させる。
【0075】
このとき、個別情報表示領域10bへの表示の要件(後述する)を発言内容が満たす場合には、この発言情報に対する画像が、個別情報表示領域10bへ表示されることになる。即ち、第2の記憶手段3eの表示情報テーブル(図6参照)の個別画面情報リストに現在格納されている属性名と同一の属性名が発言情報に含まれている場合には、選択手段3fが該当する情報を選択して表示手段3gに供給するので、個別情報表示領域10bには必要な情報が表示される。また、このとき、第2の記憶手段3eの表示情報テーブルの個別画面情報リストには、表示された情報が新たに追加される。
【0076】
ところで、個別情報表示領域10bに表示される情報の種類や、その表示形式はユーザが任意に設定することが可能とされている。その設定方法等について以下に説明する。
【0077】
本実施の形態では、ユーザが、第2の記憶手段3eに記憶されている属性リストに含まれるいくつかの属性名を組み合わせて、その上位の属性名を生成することができる。そのような処理を実行する場合には、先ず、個別情報表示領域10bの上部に表示されているメニュー(図9参照)から属性リスト表示50bを選択し、表示された属性名一覧リスト(図示せず)からいくつかの属性名をマウス4の右ボタンで指定する。
【0078】
続いて、メニューから属性リスト編集50cを選択し、図9に示すダイアログボックス51を表示させて適当な属性名をテキストボックス51a内に入力する。そして、入力した情報に決定する場合には決定ボタン51bを操作し、また、他の情報に改変する場合にはキャンセルボタン51cを操作する。
【0079】
その結果、入力された新規属性名は、マウス4によって選択された複数の属性名の親属性名として登録され、属性リストに記録される。
いま、例えば、属性リストが図5に示すようなものである場合に、「表題」と「発言内容」とがひとまとめにされ、新規属性名として「メッセージ内容」が付与されたとすると、属性リストは図10に示すように改変される。この例では、メッセージ内容40eが新たに付加されており、その内容が表題40cと発言内容40dから構成されていることが示されている。
【0080】
このような操作が施された場合における、編集前と編集後の属性名一覧リストの一例を図11に示す。即ち、編集前では、別々の属性名として表示されていた「表題」と「発言内容」とが、メッセージ内容としてひとまとめにされて表示されている。
【0081】
このようにして、属性名をひとまとめにして新たな親属性名を生成した場合には、この親属性名を表示対象空間のひとつの軸とし、個別情報表示領域10bに所定の情報を表示させることが可能となる(詳細は後述する)ので、複数の属性を1軸にまとめて表示させることが可能となる。
【0082】
次に、ユーザが独自の視点から会議情報を俯瞰するための操作について説明する。
まずユーザは、図12に示すメニューから俯瞰条件入力50aを選択し、また、サブメニューから入力条件52aを選択し、更に、サブサブメニューから属性指定53aをそれぞれ選択して、個別情報表示領域10bに提示された属性名一覧リスト(図13参照)から、俯瞰しようとする属性名を選択する。図13に示す例では、発言者、受信時刻、表題、および、発言内容の中から所望の属性を指定することができる。
【0083】
なお、ユーザが入力したキーワードやテキスト情報、あるいは、ユーザが指定したテキスト情報から属性名を選択するようにしてもよい。例えば、キーワード入力の場合、入力されたキーワードに合致する属性名を属性情報テーブルから検索するようにしてもよいし、ユーザによって入力された、あるいは指定されたテキスト情報の場合、形態素解析などによって含まれているキーワードを抽出し、キーワードに合致する属性名を属性情報テーブルから抽出してもよい。
【0084】
ここで、ユーザによって選択された属性名に時刻または時間に関する属性名が含まれていた場合には、例えば、図14に示すダイアログボックスを表示装置5に表示させ、属性値を表示するための時間軸を、「絶対時間軸」、「総作業時間軸」、「総発言時間軸」、または、「総参加時間軸」の何れかから選択する。
【0085】
「絶対時間軸」は会議開始から現在(または会議終了)までの全ての期間を表示域とし、属性値をその先後に応じて表示する。また、「総作業時間軸」は会議参加者が作業していた期間を表示域とし、属性値をその先後に応じて表示する。更に、「総発言時間軸」は各参加者の総発言時間を表示域とし、また、「総発言時間軸」は各参加者の総参加時間を表示域として、属性値をその先後に応じて表示する。
【0086】
なお、時刻または時間に関する属性名が入力された場合に、その属性名が時間に関する属性名であることを推定する方法としては、例えば、「年月」、「日時」、「分」、「時刻」、「時間」、「time」、「hour」、および、「minute」等の複数のキーワードを表示情報テーブルに予め登録しておき、入力された属性名とキーワードが合致するか、または、属性名がキーワードを含むか否かを基準として推定すればよい。
【0087】
また、ユーザによって選択された属性名に、発言内容に関する属性名が含まれていた場合には、例えば、図15に示すようなダイアログボックスを表示装置5に表示させ、発言内容の表示方法の選択を促す。なお、属性名に発言内容に関する属性名が含まれていることを推定するには、前述の場合と同様に、例えば、「発言内容」、「発言本体」、「発言メッセージ」、および、「メッセージ内容」等の複数のキーワードを複数のキーワードを表示情報テーブルに予め登録しておき、入力された属性名とこれらのキーワードが合致するか、または、属性名がこれらのキーワードを含むか否かを基準として推定すればよい。
【0088】
図15に示すダイアログボックスにおいて、「すべて表示」は、サーバから送られてきた個別表示情報20hに含まれているキーワードを全て表示することを示す。「出現頻度高」、「出現頻度平均」、および、「出現頻度低」は、個別表示情報20hの発言内容に含まれるすべてのキーワードを抽出して出現頻度を計算し、出現頻度の高いもの、平均的なもの、あるいは、低いものからユーザが指定した個数分だけ発言内容軸上に表示する。この時、平均値を算出する方法としては、総和平均、相乗平均、または、その他の平均値計算の何れでもよい。更に、この表示個数はユーザに指定させるのではなく、システム側であらかじめ決定しておいてもよい。
【0089】
また、「最新の発言」は、個別表示情報20hに含まれる会議情報のうち、最新の会議情報を抽出し、その発言内容に含まれるキーワードのみを発言内容軸上に表示する。「過去の発言」は、過去になされた発言の内容に含まれているキーワードを抽出して発言内容軸上に表示する。即ち、この項目が選択された場合には、共有情報表示領域10aにおいてユーザにマウスで過去の会議情報の何れかを指定させ、その会議情報の発言内容に含まれているキーワードが抽出されて、発言内容軸上に表示される。例えば、図16に示すように、共有情報表示領域10aの所定の項目(「特許アイディア抽出について」)が、領域(x0,y0,x1,y1)に表示されている場合に、ユーザがカーソルが座標(x,y)にある場合にマウス4のボタンをクリックしたとすると、x0≦x≦x1かつy0≦y≦y1であるか否かを判定することにより、この項目が選択されたか否かを判定する。そして、選択された会議情報IDを抽出し、この会議情報IDに対応する発言内容からキーワードを抽出する。
【0090】
更に、「キーワード指定」は、ユーザが入力したキーワードに合致するキーワードを個別表示情報20hから検出して発言内容軸上に表示する。即ち、この項目が選択された場合には、図17に示すダイアログボックス60が表示され、テキストボックス60aに所望のキーワードを入力して決定ボタン60bを操作すると、該当するキーワードが発言内容軸上に表示される。
【0091】
更にまた、「情報入力」は、ユーザが入力した文章からキーワードを抽出し、個別表示情報20hから該当するキーワードを検出して発言内容軸上に表示する。即ち、この項目が選択された場合には、図18に示すダイアログボックス70が表示され、テキストボックス70aに所望の文章を入力して決定ボタン70bを操作すると、入力された文章から形態素解析などによってキーワードが抽出され、個別表示情報20hから該当するキーワードが検出されて発言内容軸上に表示される。例えば、この例では「発明における実施」という文章が入力されているので、キーワードとして「発明」および「実施」が抽出される。
【0092】
また、「情報指定」は、ユーザが指定したテキスト情報に含まれているキーワードを抽出し、該当するキーワードを個別表示情報20hより検出して発言内容軸上に表示する。即ち、この項目が選択された場合には、図19に示すダイアログボックス80が表示され、テキストボックス80aに表示されているテキスト情報を示すアイコンから所望のアイコンを指定し、決定ボタン80bを操作すると、対応するテキスト情報から形態素解析などによってキーワードが抽出され、個別表示情報20hから該当するキーワードが検出されて発言内容軸上に表示される。
【0093】
なお、以上の説明では、入力される情報がテキスト情報である場合についてのみ説明したが、例えば、音声情報を入力してこれを認識した後、キーワードを抽出するようにしてもよい。
【0094】
以上のようにして、個別情報表示領域10bに表示される俯瞰情報の各座標軸を設定することが可能となる。
また、本実施の形態では、ユーザが選択した属性名を軸とした空間上に各属性値の交わり(該当する発言情報)が出現した場合に所定の画像を表示する「出現関係表示」と、出現関係表示に出現頻度の要素を更に加え、出現頻度に応じて表示形態(例えば、表示色)を変更する「出現頻度表示」の2種類の表示方法が用意されている。これらの表示形式を変更するには、図20に示すように、メニュー50において、俯瞰条件入力50aを選択し、サブメニューで表示条件52bを選択すると、出現関係54aと出現頻度54bとが表示されるので、これらの何れかを選択すればよい。
【0095】
次に、所定の設定がなされた場合における具体的な動作について以下に説明する。ここでは、座標軸の属性名として「発言者」、「受信時刻」、および、「発言内容」が選択され、また、表示形式として「絶対時間軸」、「出現関係」、および、「出現頻度高」が選択されたとする。更に、図21に示すダイアログボックス90において出現頻度の高いキーワードの表示個数を“5”個に設定したものとする。
【0096】
このとき、ユーザによって選択された属性名(発言者、受信時刻、および、発言内容)は、会議情報抽出処理依頼とともに第2の通信手段3aに供給される。第2の通信手段3aは、ユーザが選択した発言者、受信時刻、発言内容を属性情報20fに格納し、また、会議情報抽出処理依頼を処理依頼情報20aに格納し、更に、発信元情報20bと送信先情報20cを付加して生成したリクエストをサーバ1に送信する。
【0097】
サーバ1では、第1の通信手段1aによってリクエストが受信され、第1の解析手段1bに供給される。第1の解析手段1bは、処理依頼情報20aを参照することにより、このリクエストが会議情報抽出処理を要求していることを検知し、発信元情報、会議情報抽出処理依頼、および、クライアント側のユーザによって選択された属性名をリクエストから抽出して情報管理手段1dに供給する。
【0098】
情報管理手段1dは、会議情報抽出処理依頼に応じて、第1の記憶手段1eの会議情報テーブルから各会議情報IDを抽出するとともに、それぞれの会議情報IDに対応する発言者、受信時刻、および、発言内容の属性値を取得して第1の通信手段1aに供給する。
【0099】
第1の通信手段1aは、会議情報ID、属性名、および、属性値を個別表示情報20hに格納し、また、個別情報表示依頼を処理依頼情報20aに格納し、更に、他の必要事項を格納してリクエストを生成し、クライアント3に送信する。
【0100】
クライアント3では、第2の通信手段3aによってリクエストを受信し、第2の解析手段3cに供給する。第2の解析手段3cは、処理依頼情報20aを参照することにより、このリクエストが個別情報表示処理を要求していることを検知し、個別表示情報20hを抽出して第2の属性抽出手段3dに供給する。
【0101】
第2の属性抽出手段3dは、第2の解析手段3cから供給された属性値を第2の記憶手段3eの個別情報表示リストに格納する。
選択手段3fは、全発言内容に含まれているキーワードを出現頻度が高い順に並べ替え、出現頻度が高いものから5つだけを選択して、表示手段3gに供給する。なお、キーワードを出現頻度が高いものから5つだけ選出するのは、図21に示すダイアログボックス90において値“5”が設定されていることに対応している。
【0102】
表示手段3gは、発言者名を発言者軸上に、受信時刻の属性値を絶対時間軸上に、また、出現頻度が上位5番以内であるキーワードを発言内容軸上に表示する。そして、個別表示リストに格納されているエントリのうち、これらのキーワードを含むものを検索し、該当するエントリがあった場合にはその属性値である発言者と受信時刻とを取得し、これらの値に応じて座標軸上の所定の領域に、例えば、「矩形」を表示させる。
【0103】
その結果、図22に示すような画像が、個別情報表示領域10bに表示されることになる。この例では、座標軸として「絶対時間」、「発言者」、および、「発言内容」が表示されている。また、発言者の属性値としては、発言者A〜Eが表示されている。更に、発言内容の属性値としては、出現頻度が高いキーワードである「鳥瞰」、「俯瞰」、「会議」、「perspective」、および、「ワークフロー」が表示されている。そして、これらのキーワードの何れかを含む発言があった場合には、その発言が受信された時刻とその発言を行った発言者に対応する位置に矩形が表示されている。このような表示を参照することにより、ユーザは、会議参加者の発言に含まれる出現頻度の高いキーワードの時間的な推移を俯瞰することができる。
【0104】
なお、本実施の形態では、説明を簡単にするために、全発言情報より抽出した複数の属性名の中から、ユーザがn個の属性名を指定する方法として、属性名一覧リストから所望の属性名を直接指定する方法を採用したが、これ以外の方法でもよいことはいうまでもない。
【0105】
以上の実施の形態では、発言者と発言内容を軸として有する2次元平面に対して絶対時間軸を設け、その2次元平面の時間的な変化を表示させるようにしたが、例えば、この2次元平面を最大で(属性の数−1) 個の軸によって構成することもできる。例えば、会議情報が最大7個の属性を持つ場合には、図23に示すような表示形態を採用すればよい。
【0106】
また、以上の実施の形態では、3つの属性が選択されて3次元空間上に会議情報が表示される場合について説明したが、属性名が1つしか選択されなかった場合には1次元軸上に、また、属性名が2つしか選ばれなかった場合には2次元平面上に表示するようにしてもよい。更に、4つ以上属性が選択された場合には前述の表示形態(図23参照)を採用したり、または、複数の属性を1つの親属性によってまとめることにより表示が可能となる。
【0107】
次に、以上のようにして表示された画像(図22等)から、詳細な発言内容を参照する場合の処理について説明する。
ユーザがマウス4の左ボタンを操作し、個別情報表示領域10bのある1点を指定した場合には、第2の解析手段3cが入力手段3bからその点の座標(X,Y,Z)を取得し、その座標がどの各会議情報に対応しているかを判定する。
【0108】
このとき、ある会議情報の表示範囲を、例えば、図24に示すように定めると、ユーザが指定した座標(X,Y,Z)がこの会議情報を指定しているか否かを判定するためには、例えば、以下のような式(1)のパラメータk,l,m,nを求め、0<k,l,m,n<1であるか否かを判定すればよい。
【0109】
【数1】
そして、ユーザが指定した座標に所定の会議情報が表示されている場合には、第2の解析手段3cは、第2の属性抽出手段3dを介して第2の記憶手段3eから対応する会議情報IDを取得し、発言情報抽出依頼とともに第2の通信手段3aに供給する。
【0110】
第2の通信手段3aは、会議情報ID、発言情報抽出依頼、発信元情報、および、送信先情報をリクエストの所定の場所に格納し、サーバ1に送信する。
サーバ1では、第1の解析手段1bによってそのリクエストが発言情報抽出依頼であることを検知する。そしてリクエストから会議情報IDを抽出して情報管理手段1dに供給する。情報管理手段1dは、第1の記憶手段1eから同一の会議情報IDを有する発言情報を取得して、第1の解析手段1bに供給する。
【0111】
第1の解析手段1bは、発言情報表示依頼、発言情報、および、発信元情報を第1の通信手段1aに供給する。第1の通信手段1aは、供給されたこれらの情報をリクエストの所定の部分に格納し、クライアント3に対して返送する。
【0112】
クライアント3は、返送されてきたリクエストから第2の解析手段3cが発言情報を取得し、表示手段3gに供給して表示装置5に表示させる。
以上の処理によれば、個別情報表示領域10bに表示された矩形(図22参照)上にマウス4のカーソルを移動させ、左ボタンを操作することにより、その発言内容が画面上に表示されることになる。
【0113】
なお、個別情報表示領域10bに表示された矩形上にマウス4のカーソルを移動させた後、右ボタンを操作した場合には、指定された会議情報の時間以外の属性値群が取得され、それと同一の属性値群を有する会議情報が取得されて時系列順に表示される。例えば、図22に示す矩形100上にマウス4のカーソルが移動されて右ボタンが操作された場合には、矩形100と同一の属性値(発言者Aでありキーワードが「俯瞰」)を有する会議情報のみが、図25に示すように表示されることになる。
【0114】
このような構成によれば、ある会議情報と同一の属性値を有する情報のみを画面表示させることが可能となるので、多数の情報が表示された場合における操作性を向上させることができる。
【0115】
ところで、ユーザが個別情報表示領域10bにおいて、マウス4の左ボタンを押圧しながら所定の領域を指定した場合には、図26に示すように、領域の座標値(xa,ya,za,xb,yb,zb,xc,yc,zc,xd,yd,zd)が入力手段3bによって取得される。
【0116】
そして、会議情報が表示されている空間領域の頂点の座標(x0,y0,z0)、(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、および、(x3,y3,z3)のそれぞれを(x,y,z)とした場合に、その全てが式(1)の条件を満足するか否かが第2の解析手段3cによって判定され、指定された領域に含まれている会議情報の会議情報IDが取得される。即ち、指定された領域に完全に含まれている(囲繞されている)会議情報の会議情報IDが取得される。
【0117】
続いて、領域の1点が指定された場合と同様の処理によって、会議情報IDに対応する発言情報がサーバ1から取得されて画面表示されることになる。
また、ユーザが個別情報表示領域10bにおいて、マウス4の右ボタンを押圧しながら所定の領域を指定した場合には、前述の場合と同様の処理により、その領域に含まれている属性値群が取得され、それと同一の属性値群を有する会議情報が取得されて時系列順に表示される。
【0118】
例えば、ユーザがマウス4の右ボタンを押圧しながら、図27の右端に表示されている平面110を含む領域を指定した場合には、矩形110a,110b,110cがこの領域に含まれることになるので、これらの矩形110a〜110cのそれぞれと同一の属性値を有する会議情報に対応する矩形が画面上に表示されることになる。
【0119】
このような実施の形態によれば、指定した領域に含まれている会議情報と同一の属性値群を有する他の会議情報を選択的に表示させることができるので、表示項目を限定して表示させることが可能となるので、作業効率を向上させることが可能となる。
【0120】
なお、以上の実施の形態では、発言情報がテキスト情報によって構成された場合についてのみ説明したが、たとえば発言情報が音声や映像によって構成されている場合には、これらの情報を再生する手段を設けることによりテキスト情報以外の情報も扱うことが可能となる。
【0121】
また、個別情報表示領域10bに表示される座標系を俯瞰する視点を適宜変更可能とするようにしてもよい。例えば、3次元空間上の所定の頂点から俯瞰したり、あるいは、3次元空間上の所定の面から俯瞰することもできる。
【0122】
そして、ユーザが電子会議システムのアプリケーションソフトウエアを終了する操作を行った場合には、第2の通信手段3aが、離脱依頼、発信元、および、送信先を格納したリクエストを生成してサーバ1に対して送信する。
【0123】
サーバ1では、第1の通信手段1aによってリクエストが受信され、第1の解析手段1bによってこのリクエストが離脱依頼であることが検知される。情報管理手段1dは、リクエストから発信元情報を抽出し、第1の記憶手段1eに含まれる発信元情報を削除する。その結果、アプリケーションソフトウエアを終了したユーザが会議から離脱することになる。
【0124】
最後に、図1に示す実施の形態のサーバ1およびクライアント3においてそれぞれ実行される処理の詳細についてフローチャートを参照して説明する。
図28は、クライアント3の第2の解析手段3cが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行される。
[S1]第2の解析手段3cは、第2の通信手段3aから供給されたリクエストに含まれている処理依頼情報20aが、共有情報表示依頼または表示情報更新依頼である場合にはステップS2に進み、それ以外の場合にはステップS3に進む。
[S2]第2の解析手段3cは、リクエストに含まれている属性情報20fに格納されている属性群を第2の属性抽出手段3dに供給する。
[S3]第2の解析手段3cは、必要な情報をリクエストから抽出して、表示手段3gに供給し、処理を終了する。
【0125】
次に、図29を参照してクライアント3の第2の属性抽出手段3dが実行する処理の一例について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行される。
[S10]第2の属性抽出手段3dは、第2の解析手段3cから供給された属性群から属性名を抽出する。
[S11]第2の属性抽出手段3dは、抽出した属性名の全てが属性リストに含まれているか否かを判定し、含まれていない場合にはステップS12に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
[S12]第2の属性抽出手段3dは、第2の記憶手段3eに記憶されている属性リストに、ステップS11において含まれていないと判定された属性名を追加する。
【0126】
次に、図30を参照して、クライアント3の第2の解析手段3cと表示手段3gとによって実行される処理の一例について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行される。
[S20]第2の解析手段3cは、ユーザからの入力操作が発生したか否かを判定し、その結果、ユーザからの入力操作が発生したと判定した場合にはステップS26に進み、それ以外の場合(サーバ1からのリクエストが発生した場合)にはステップS21に進む。
[S21]第2の解析手段3cは、第2の通信手段3aから供給されたリクエストが共有情報表示依頼である場合にはステップS22に進み、それ以外の場合にはステップS23に進む。
[S22]表示手段3gは、共有情報表示処理を実行する。なお、この処理の詳細は図31を参照して後述する。
[S23]第2の解析手段3cは、第2の通信手段3aから供給されたリクエストが表示情報更新依頼である場合にはステップS24に進み、それ以外の場合にはステップS25に進む。
[S24]表示手段3gは、表示情報更新処理を実行する。なお、この処理の詳細は図32を参照して後述する。
[S25]表示手段3gは、個別情報表示処理を実行する。なお、この処理の詳細は図33を参照して後述する。
[S26]第2の解析手段3cは、入力手段3bから供給された情報が発言情報生成依頼である場合にはステップS27に進み、それ以外の場合にはステップS28に進む。
[S27]第2の解析手段3cは、発言情報生成処理を実行する。なお、この処理の詳細は図34を参照して後述する。
[S28]第2の解析手段3cは、入力手段3bから供給された情報が属性リスト編集依頼である場合にはステップS29に進み、それ以外の場合にはステップS30に進む。
[S29]第2の解析手段3cは、属性リスト編集処理を実行する。なお、この処理の詳細は図35を参照して後述する。
[S30]第2の解析手段3cは、入力手段3bから供給された情報が発言情報表示依頼である場合にはステップS31に進み、それ以外の場合にはステップS32に進む。
[S31]表示手段3gは、発言情報表示処理を実行する。なお、この処理の詳細は図36を参照して後述する。
[S32]第2の解析手段3cは、発言情報抽出処理を実行する。なお、この処理の詳細は図37を参照して後述する。
【0127】
次に、図31を参照して、図30のステップS22に示す「共有情報表示処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S40]表示手段3gは、第2の解析手段3cから供給された共有表示情報を、表示装置5の共有情報表示領域10aに表示させる。
[S41]表示手段3gは、選択手段3fを介して、共有表示情報を第2の記憶手段3eに供給し、表示情報テーブルの共有画面情報リストに格納する。そして、元の処理に復帰(リターン)する。
【0128】
次に、図32を参照して、図30のステップS24に示す「表示情報更新処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S50]表示手段3gは、表示装置5の共有情報表示領域10aに会議情報を表示させる。
[S51]表示手段3gは、会議情報を選択手段3fを介して第2の記憶手段3eの共有画面情報リストに格納させる。
[S52]表示手段3gは、個別情報表示領域10bに会議情報の属性情報が表示されている場合には、ステップS53に進み、それ以外の場合には元の処理に復帰(リターン)する。
[S53]表示手段3gは、表示装置5の個別情報表示領域10bに対して会議情報を表示させる。
[S54]表示手段3gは、表示した会議情報を選択手段3fを介して第2の記憶手段3eに供給し、個別画面情報リストに格納させる。そして、元の処理に復帰(リターン)する。
【0129】
次に、図33を参照して、図30のステップS25に示す「個別情報表示処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S60]第2の解析手段3cは、個別表示情報20hから属性名を抽出する。[S61]第2の解析手段3cは、ステップS60において抽出した属性名に、時刻または時間に関する属性名が含まれている場合にはステップS62に進み、それ以外の場合にはステップS63に進む。
[S62]第2の解析手段3cは、図14に示すダイアログボックスにおいて指定された時間軸の種類を取得する。
[S63]第2の解析手段3cは、抽出した属性名分だけ属性軸を生成する。
[S64]第2の解析手段3cは、表示手段3gを制御して、属性軸を表示装置5の個別情報表示領域10bに表示させる。
[S65]第2の解析手段3cは、ステップS60において抽出した属性名に、発言内容に関する属性名が含まれている場合にはステップS66に進み、それ以外の場合にはステップS67に進む。
[S66]第2の解析手段3cは、図17〜図19に示すダイアログボックスにおいて指定されたキーワードまたは図21に示すダイアログボックスにおいて入力されたキーワードの個数を取得する。
[S67]第2の解析手段3cは、表示手段3gを制御して、ステップS64において表示した属性軸上に、属性値を配置させる。
[S68]第2の解析手段3cは、図20に示すメニュー画面において設定された表示方法を取得する。
[S69]第2の解析手段3cは、取得した表示方法に応じて、表示手段3gを制御し、会議情報を個別情報表示領域10bに表示させる。
【0130】
次に、図34を参照して、図30のステップS27に示す「発言情報生成処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S70]第2の解析手段3cは、入力手段3bから入力された発言情報と、発言情報処理依頼とを第2の通信手段3aに供給する。そして、元の処理に復帰(リターン)する。その結果、第2の通信手段3aは、発言情報と発言情報処理依頼が含まれたリクエストをサーバ1に対して送信することになる。
【0131】
次に、図35を参照して、図30のステップS29に示す「属性リスト編集処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S80]表示手段3gは、第2の記憶手段3eから属性リストを読み出し、属性名一覧リストとして表示装置5に表示させる。
[S81]表示手段3gは、図9に示すようなメニューを表示させ、新規属性名の入力を受ける。そして、入力された新規属性名に応じて、属性名一覧リストを更新する。
[S82]第2の解析手段3cは、ステップS81において更新された属性名を第2の記憶手段3eに供給し、属性リストを更新させる。そして、元の処理に復帰(リターン)する。
【0132】
次に、図36を参照して、図30のステップS31に示す「発言情報表示処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S90]表示手段3gは、第2の解析手段3cを介して入力手段3bから供給された発言情報を表示装置5に表示させる。そして、元の処理に復帰(リターン)する。
【0133】
次に、図37を参照して、図30のステップS32に示す「発言情報抽出処理」の詳細について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S100]第2の解析手段3cは、入力手段3bからの情報を参照し、個別情報表示領域10bにおいて、マウス4の右ボタンが操作され、点または領域が指定された場合にはステップS101に進み、それ以外の場合であってマウス4の左ボタンが操作され、点または領域が指定された場合にはステップS103に進む。
[S101]第2の解析手段3cは、指定された会議情報と同一の属性値を持つ情報を第2の属性抽出手段3dを介して第2の記憶手段3eから抽出する。
[S102]第2の解析手段3cは、ステップS101において抽出した情報を、表示手段3gに供給し、個別情報表示領域10bに対して表示させる。
[S103]第2の解析手段3cは、指定された会議情報の会議情報IDを第2の属性抽出手段3dを介して第2の記憶手段3eから抽出する。
[S104]第2の解析手段3cは、会議情報IDと発言情報表示依頼とを第2の通信手段3aに供給した後、元の処理に復帰(リターン)する。その結果、第2の通信手段3aは、会議情報IDと発言情報表示依頼とを含むリクエストを生成して、サーバ1に送信することになる。
【0134】
次に、図38を参照して、俯瞰条件を入力する際に実行される処理の一例について説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S110]第2の解析手段3cは、第2の記憶手段3eから属性リストを取得し、表示手段3gに供給して属性名一覧リストを表示装置5に表示させる。
[S111]第2の解析手段3cは、ステップS110において表示した属性名一覧リストにおいて選択された属性名に時刻または時間に関する属性名が含まれている場合にはステップS112に進み、それ以外の場合にはステップS113に進む。
[S112]第2の解析手段3cは、表示手段3gを制御し、表示装置5に対して図14に示すダイアログボックスを表示させ、ユーザに時間軸の種類を選択させる。
[S113]第2の解析手段3cは、ステップS110において表示した属性名一覧リストにおいて選択された属性名に発言内容に関する属性名が含まれている場合にはステップS114に進み、それ以外の場合にはステップS124に進む。
[S114]第2の解析手段3cは、表示手段3gを制御し、表示装置5に対して図15に示すダイアログボックスを表示させ、ユーザにキーワードの表示方法を選択させる。
[S115]第2の解析手段3cは、ステップS114において入力された情報を参照し、項目「出現頻度」が選択された場合にはステップS116に進み、それ以外の場合にはステップS117に進む。
[S116]第2の解析手段3cは、キーワードの出現頻度を計算し、ステップS124に進む。
[S117]第2の解析手段3cは、項目「最新情報」が選択された場合にはステップS118に進み、それ以外の場合にはステップS119に進む。
[S118]第2の解析手段3cは、第2の属性抽出手段3dを介して、第2の記憶手段3eから最新情報を抽出する。
[S119]第2の解析手段3cは、項目「過去の情報」が選択された場合にはステップS120に進み、それ以外の場合にはステップS121に進む。
[S120]第2の解析手段3cは、共有情報表示領域10aにおいてユーザが指定した共有情報を抽出し、ステップS124に進む。
[S121]第2の解析手段3cは、項目「キーワード入力」または項目「情報入力」の何れかが選択された場合にはステップS122に進み、それ以外の場合にはステップS123に進む。
[S122]第2の解析手段3cは、図17または図18に示すダイアログボックスを表示装置5に表示させて情報の入力を受け、ステップS124に進む。
[S123]第2の解析手段3cは、図19に示すダイアログボックスを表示装置5に表示させ、ユーザに情報を指定させ、指定されたその情報を取得してステップS124に進む。
[S124]第2の解析手段3cは、図20に示すメニュー画面を表示装置5に表示させ、会議情報の表示方法をユーザに選択させる。
【0135】
次に、図39を参照して、サーバ1の第1の解析手段1bにおいて実行される処理の一例を説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S130]第1の解析手段1bは、第1の通信手段1aから供給されたリクエストが参加登録依頼である場合には、ステップS131に進み、それ以外の場合にはステップS132に進む。
[S131]第1の解析手段1bは、リクエストから発信元情報を抽出して情報管理手段1dに供給し、参加情報テーブルに格納させる。
[S132]第1の解析手段1bは、第1の通信手段1aから供給されたリクエストが離脱依頼である場合には、ステップS133に進み、それ以外の場合にはステップS134に進む。
[S133]第1の解析手段1bは、リクエストに含まれている発信元情報と同一の情報を参加情報テーブルから削除する。
[S134]第1の解析手段1bは、リクエストから必要な情報を抽出し、情報管理手段1dに供給する。例えば、リクエストが個別情報表示依頼である場合には、第1の記憶手段1eから対応する情報が検索され、第1の通信手段1aからクライアント3に向けて送信される。
【0136】
次に、図40を参照して、サーバ1の第1の属性抽出手段1cにおいて実行される処理の一例を説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S140]第1の属性抽出手段1cは、第1の解析手段1bから供給された発言情報から属性名と属性値とを抽出する。
[S141]第1の属性抽出手段1cは、属性名に発言内容に関するものが含まれている場合にはステップS142に進み、それ以外の場合にはステップS144に進む。
[S142]第1の属性抽出手段1cは、発言内容からキーワードを抽出する。
[S143]第1の属性抽出手段1cは、抽出したキーワード群を発言情報の属性値として設定する。
[S144]第1の属性抽出手段1cは、発言情報、属性名、属性値、および、受信時刻などを情報管理手段1dに供給し、第1の記憶手段1eの会議情報テーブルに記憶させる。
【0137】
次に、図41を参照して、サーバ1の第1の解析手段1bと情報管理手段1dによって実行される処理の一例を説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行されることになる。
[S150]第1の解析手段は、第1の通信手段1aから供給された処理依頼が参加登録処理依頼である場合にはステップS151に進み、それ以外の場合にはステップS153に進む。
[S151]情報管理手段1dは、会議情報テーブルから参加の対象となる会議の会議情報と属性群とを抽出する。
[S152]第1の解析手段1bは、ステップS151によって抽出した情報を共有情報表示依頼とともに、第1の通信手段1aに供給する。
[S153]第1の解析手段1bは、第1の通信手段1aから供給された処理依頼が発言情報処理依頼である場合にはステップS154に進み、それ以外の場合にはステップS157に進む。
[S154]情報管理手段1dは、第1の解析手段1bから供給された会議情報を第1の記憶手段1eの会議情報テーブルに格納させる。
[S155]情報管理手段1dは、参加者情報テーブルから全参加者のアドレスを抽出する。
[S156]第1の解析手段1bは、ステップS155において抽出した参加者のアドレスと、会議情報と、表示情報更新処理依頼とを第1の通信手段1aに供給する。
[S157]第1の解析手段1bは、第1の通信手段1aから供給された処理依頼が会議情報抽出処理依頼である場合にはステップS158に進み、それ以外の場合にはステップS160に進む。
[S158]情報管理手段1dは、会議情報テーブルから指定された情報を抽出する。
[S159]第1の解析手段1bは、抽出された情報と、個別情報表示依頼とを第1の通信手段1aに供給する。
[S160]情報管理手段1dは、会議情報テーブルから指定された発言情報を取得する。
[S161]第1の解析手段は、抽出された会議情報と、発言情報表示依頼とを第1の通信手段1aに供給する。
【0138】
以上に示した一連の処理により、前述した機能をサーバ1およびクライアント3に実現させることが可能となる。
なお、以上の実施の形態では、1つの軸に対しては1つの属性を割り当てるようにしたが、例えば、図42に示すように、複数(この例では、2つ)の属性を割り当てるようにしてもよい。この例では、表題と発言内容とが1つの軸に割り当てられている。このような実施の形態によれば、複数の属性を同時に俯瞰することが可能となる。
【0139】
最後に、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、サーバまたはクライアントが有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されており、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等がある。
【0140】
市場に流通させる場合には、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory) やフロッピーディスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送することもできる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納しておき、メインメモリにロードして実行するようにすればよい。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電子会議システムでは、サーバは、クライアントとの間で情報を授受する第1の通信手段と、第1の通信手段により、クライアントから伝送されてきた情報が受信された場合には、その情報を解析する第1の解析手段と、第1の解析手段による解析の結果、情報が仮想空間に対して書き込むべき新たな情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第1の属性抽出手段と、第1の属性抽出手段によって抽出された属性と、情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている情報を管理するとともに、第1の解析手段の解析の結果、情報が第1の記憶手段に記憶されている情報を参照することを要求する情報である場合には、該当する情報を抽出して第1の通信手段に供給し、クライアントに返送させる情報管理手段と、を有し、クライアントは、サーバとの間で情報を授受する第2の通信手段と、所定の情報の入力を受ける入力手段と、第2の通信手段により受信されたサーバから伝送されてきた情報、または、入力手段より入力された情報を解析する第2の解析手段と、第2の解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第2の属性抽出手段と、第2の属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する第2の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する選択手段と、選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる表示手段と、を有するようにしたので、ユーザが希望する情報を希望する形態で提供することが可能となり、会議の円滑な進行を援助することが可能となる。
【0142】
また、本発明の情報処理装置では、サーバとの間で情報を授受する通信手段と、所定の情報の入力を受ける入力手段と、通信手段により受信されたサーバから伝送されてきた情報、または、入力手段より入力された情報を解析する解析手段と、解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する属性抽出手段と、属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている属性から所定の属性を選択する選択手段と、選択手段によって選択された属性に応じた表示形式により、仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を表示させる表示手段と、を有するようにしたので、ユーザが独自の視点から会議情報を俯瞰することが可能となるので、ユーザが会議の進捗状況を容易に理解することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す実施の形態の動作の概要を説明する図である。
【図3】 リクエストのデータ構造を示す図である。
【図4】 参加者情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】 属性リストの一例を示す図である。
【図6】 表示情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】 会議情報テーブルの一例を示す図である。
【図8】 会議情報テーブルの一例を示す図である。
【図9】 新規属性名を入力する場合に表示されるダイアログボックスの一例を示す図である。
【図10】 属性リストの一例を示す図である。
【図11】 表題と発言内容とをまとめて新たな属性情報を生成した場合における属性リストの変化を示す図である。
【図12】 属性名一覧リストを表示する場合のメニューの表示例である。
【図13】 属性名一覧リストの表示例である。
【図14】 時間軸を設定する場合に表示されるダイアログボックスの一例である。
【図15】 発言内容軸を設定する場合に表示されるダイアログボックスの一例である。
【図16】 図15に示すダイアログボックスにおいて、項目「過去の発言」が選択された場合に表示される画面の一部を示す図である。
【図17】 図15に示すダイアログボックスにおいて、項目「キーワード指定」が選択された場合に表示されるダイアログボックスの一例を示す図である。
【図18】 図15に示すダイアログボックスにおいて、項目「情報入力」が選択された場合に表示されるダイアログボックスの一例を示す図である。
【図19】 図15に示すダイアログボックスにおいて、項目「情報指定」が選択された場合に表示されるダイアログボックスの一例を示す図である。
【図20】 表示条件を選択する場合に表示されるメニューの表示例である。
【図21】 キーワードの個数を設定する場合に表示されるダイアログボックスの一例である。
【図22】 個別情報表示領域に表示される画像情報の一例を示す図である。
【図23】 個別情報表示領域に表示される他の画像情報の一例を示す図である。
【図24】 個別情報表示領域において所定の点がマウスによって指定された場合に、その点に対応する会議情報を取得する場合に設定される座標系を示す図である。
【図25】 図22において、矩形100が右クリックされた場合に表示される画面の表示例である。
【図26】 個別情報表示領域において所定の領域がマウスによって指定された場合に、その領域に対応する会議情報を取得する場合に設定される座標系を示す図である。
【図27】 図22において、矩形群110a〜110cが右クリックされた場合に表示される画面の表示例である。
【図28】 クライアントの第2の解析手段が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図29】 クライアントの第2の属性抽出手段が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図30】 クライアントの第2の解析手段と表示手段とによって実行される処理の一例を説明する
【図31】 図30に示す「共有情報表示処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図32】 図30に示す「表示情報更新処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図33】 図30に示す「個別情報表示処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図34】 図30に示す「発言情報生成処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図35】 図30に示す「属性リスト編集処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図36】 図30に示す「発言情報表示処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図37】 図30に示す「発言情報抽出処理」の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図38】 俯瞰条件を入力する際に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図39】 サーバの第1の解析手段において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図40】 サーバの第1の属性抽出手段において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図41】 サーバの第1の解析手段と情報管理手段によって実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図42】 個別情報表示領域に表示される更に他の画像情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ
1a 第1の通信手段
1b 第1の解析手段
1c 第1の属性抽出手段
1d 情報管理手段
1e 第1の記憶手段
2 ネットワーク
3 クライアント
3a 第2の通信手段
3b 入力手段
3c 第2の解析手段
3d 第2の属性抽出手段
3e 第2の記憶手段
3f 選択手段
3g 表示手段
4 マウス
5 表示装置
Claims (8)
- サーバが提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議システムにおいて、
前記サーバは、
前記クライアントとの間で情報を授受する第1の通信手段と、
前記第1の通信手段により、前記クライアントから伝送されてきた情報が受信された場合には、その情報を解析する第1の解析手段と、
前記第1の解析手段による解析の結果、前記情報が前記仮想空間に対して書き込むべき新たな情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第1の属性抽出手段と、
前記第1の属性抽出手段によって抽出された属性と、前記情報とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている情報を管理するとともに、前記第1の解析手段の解析の結果、前記情報が前記第1の記憶手段に記憶されている情報を参照することを要求する情報である場合には、該当する情報を抽出して前記第1の通信手段に供給し、前記クライアントに返送させる情報管理手段と、を有し、
前記クライアントは、
前記サーバとの間で情報を授受する第2の通信手段と、
所定の情報の入力を受ける入力手段と、
前記第2の通信手段により受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または、前記入力手段より入力された情報を解析する第2の解析手段と、
前記第2の解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する第2の属性抽出手段と、
前記第2の属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されている属性から所定の属性と、1次元乃至3次元の何れかの次元数の表示対象空間とを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された属性と選択された次元数の前記表示対象空間とに応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を前記表示対象空間内に表示させる表示手段と、を有することを特徴とする電子会議システム。 - 前記表示手段は、前記表示対象空間が3次元空間である場合には、所定の属性に対応する1軸と、その他の属性に対応する平面とを用いて、前記情報に係る要素を表示させることを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
- 前記表示手段は、前記表示対象空間の1つの軸に複数の属性を対応させ、前記情報に係る要素を表示させることを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
- 前記表示対象空間の1軸は、時間に関する属性に対応付けられていることを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
- サーバが提供する仮想空間にアクセスして情報を交換するクライアントとしての情報処理装置において、
前記サーバとの間で情報を授受する通信手段と、
所定の情報の入力を受ける入力手段と、
前記通信手段により受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または、前記入力手段より入力された情報を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する属性抽出手段と、
前記属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている属性から所定の属性と、1次元乃至3次元の何れかの次元数の表示対象空間とを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された属性と選択された次元数の前記表示対象空間とに応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を前記表示対象空間内に 表示させる表示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - サーバが提供する仮想空間にアクセスして情報を交換する処理を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
コンピュータを、
前記サーバとの間で情報を授受する通信手段、
所定の情報の入力を受ける入力手段、
前記通信手段により受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または、前記入力手段より入力された情報を解析する解析手段、
前記解析手段による解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出する属性抽出手段、
前記属性抽出手段によって抽出された属性を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶されている属性から所定の属性と、1次元乃至3次元の何れかの次元数の表示対象空間とを選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された属性と選択された次元数の前記表示対象空間とに応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を前記表示対象空間内に表示させる表示手段、
として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - サーバが提供する仮想空間に複数のクライアントがアクセスし、相互に情報を交換する電子会議方法において、
前記サーバに対しては、
前記クライアントとの間で情報を授受し、
前記クライアントから伝送されてきた情報が受信された場合には、その情報を解析し、
解析の結果、前記情報が前記仮想空間に対して書き込むべき新たな情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出し、
抽出された属性と、前記情報とを関連付けて記憶し、
記憶されている情報を管理するとともに、解析の結果、前記情報が、前記記憶されている情報を参照することを要求する情報である場合には、該当する情報を抽出して、前記クライアントに返送させ、
前記クライアントに対しては、
前記サーバとの間で情報を授受し、
所定の情報の入力を受け、
受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または入力された情報を解析し、
解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出し、
抽出された属性を記憶し、
記憶されている属性から所定の属性と、1次元乃至3次元の何れかの次元数の表示対象空間とを選択し、
選択された属性と選択された次元数の前記表示対象空間とに応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を前記表示対象空間内に表示させることを特徴とする電子会議方法。 - サーバが提供する仮想空間にアクセスして情報を交換する情報処理方法において、
前記サーバとの間で情報を授受し、
所定の情報の入力を受け、
受信された前記サーバから伝送されてきた情報、または入力された情報を解析し、
解析の結果、表示出力すべき情報である場合には、その情報に含まれている属性を抽出し、
抽出された属性を記憶し、
記憶されている属性から所定の属性と、1次元乃至3次元の何れかの次元数の表示対象 空間とを選択し、
選択された属性と選択された次元数の前記表示対象空間とに応じた表示形式により、前記仮想空間に書き込まれた情報に係る要素を前記表示対象空間内に表示させることを特徴とする情報処理方法。
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