JP2004362043A - プロジェクト管理システム - Google Patents
プロジェクト管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004362043A JP2004362043A JP2003156723A JP2003156723A JP2004362043A JP 2004362043 A JP2004362043 A JP 2004362043A JP 2003156723 A JP2003156723 A JP 2003156723A JP 2003156723 A JP2003156723 A JP 2003156723A JP 2004362043 A JP2004362043 A JP 2004362043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- history information
- project
- document
- user
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q10/00—Administration; Management
- G06Q10/10—Office automation; Time management
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q10/00—Administration; Management
- G06Q10/10—Office automation; Time management
- G06Q10/103—Workflow collaboration or project management
Abstract
【課題】専属ファシリテーターの業務を支援し、また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際に、その操作を容易にするプロジェクト管理システムを提供する。
【解決手段】プロジェクトごとに、ユーザ間のコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録しておき、制御部14が、注目プロジェクトに係る記録を収集し、その収集された記録に基づき、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成して提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】プロジェクトごとに、ユーザ間のコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録しておき、制御部14が、注目プロジェクトに係る記録を収集し、その収集された記録に基づき、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成して提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、企業内で展開される複数のプロジェクトを管理するプロジェクト管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業などにおける知識管理(Knowledge Management)のあるべき姿が提言されている。この提言によれば、単に知識を蓄積し、個々の社員に当該蓄積した知識を、それぞれ主体的に学び取らせる型の知識管理は必ずしも効率的でなく、むしろ各社員間の連携を促進し、知識共有を積極的に行わせることが肝要であるといわれている。またこの知識共有自体も、それぞれの仕事を別に抱えた社員によって行わせるのではなく、(必要となるリソースは大きくなるが)専属のスタッフ(専属ファシリテーターと呼ぶ)によって、各社員間での知識共有を促進させることが効率的であり、経営的に成功する企業の多くで採用されている方法であるともいわれている。
【0003】
こうした提言を背景として、かかる効率的な知識管理を、経営的に成功する企業に学んで、取り入れようとする企業が増大している。こうした企業では例えばドキュメント管理システムとして、各社員が所有するドキュメントを登録させ、関連するキーワードで検索させるためのシステム(グループウエアなど)を導入したり、専属ファシリテーターに相当する人材の育成や組織の形成にも力を入れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドキュメント管理システムやグループウエアでは、こうした専属ファシリテーターが行う業務を必ずしも十分に支援できているとはいえない。
【0005】
すなわち、専属ファシリテーターは、例えばあるプロジェクトで直面している具体的課題(例えば製品開発上の障害など)に類似し、それを克服した過去事例を当該課題を抱えているプロジェクトに属する人員に紹介する、といったことで知識の共有や効率的利用を促進するのであるが、従来のドキュメント管理システムやグループウエアは、そうした具体的課題と同じ程度に具体的な事情に関するコミュニケーション記録(電子メールや掲示板の記録など)や、ドキュメント(課題解決提案に関する文書など)の記録を保持していたとしても、キーワードなどによる検索が提供されるだけであるので、その記録を探し出すことは事実上困難であった。
【0006】
つまり、当該事情に対応する記録を探し出すには、各プロジェクト固有の課題に関するキーワードを用いて検索をしなければならないことが多い。例えばディジタルカメラの開発上で小型化の要請といった技術的課題があったときに、それを他社特許文献を参照して解決したという記録があったとすると、これに対応する「知識」は、「技術課題の解決に特許文献の参照が有効である」との知識ということになる。
【0007】
しかし、いま、何らかの技術的課題に直面しているプロジェクトに、上記他社特許文献を参照したという記録を紹介し、上記知識を提供するには、例えば上述の履歴を参考にするにしても「ディジタルカメラ」には「小型化」という技術が不可欠であるとの理解の下に、「小型化」といったキーワードを用いて検索しなければ、上記記録が見いだせないことも多く、こうした趣旨で記録を検索することが事実上困難であったのである。
【0008】
また、中小の企業では、専属ファシリテーターを配置すること自体困難であることも多く、知識管理の側面では不利な立場に立たされることになる。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、専属ファシリテーターの業務を支援し、また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際に、その操作を容易にするプロジェクト管理システムを提供することを、その目的の一つとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、プロジェクト管理システムであって、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システムと、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、を含み、当該生成された画像がユーザに提示されることを特徴としている。
【0011】
このように、プロジェクト内でのコミュニケーションやドキュメント操作、プロジェクト外からのアクセスといった断面で、そうしたイベントの発生頻度を時系列的に参照させ、発生頻度の高い部分(すなわち議論が高まっている部分)の特定を容易にさせることで、例えばプロジェクトのライフサイクル全体の中で、課題が発生し、解決したという部分を、専属ファシリテーターなど、ユーザが容易に認識できるようにした。これにより、専属ファシリテーターの業務を支援でき、また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際に、その操作を容易にできる。
【0012】
またここで、前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、前記画像生成手段は、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示することとしてもよい。
【0013】
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働する画像生成装置であって、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、当該生成された画像をユーザに提示する手段と、を含むことを特徴としている。
【0014】
ここで、前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、前記画像生成手段が、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示することとしてもよい。
【0015】
また、前記画像生成手段は、タイムラインを描画し、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一種類の履歴情報について、前記描画されたタイムライン上に、それらの記録日時にそれぞれ対応する位置に所定のマーカーを描画して、前記画像を生成することとしてもよいし、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、当該集計の結果に基づいて、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内に係る前記コミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーション中で参照されているドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する、こととしてもよい。
【0016】
さらに、前記アクセス履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、当該集計の結果に基づいて、前記アクセス履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内での前記アクセス履歴情報に係る記録でアクセスの対象となったドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、前記アクセス履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成してもよい。
【0017】
また本発明の一態様に係る画像生成方法は、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムを用い、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する工程と、当該生成された画像をユーザに提示する工程と、を実行させることを特徴としている。
【0018】
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムに、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する手順と、当該生成された画像をユーザに提示する手順と、を実行させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムは、図1にその一例を示すように、サーバ1と、各ユーザが利用する複数のクライアント装置2とを含んで構成され、これらは互いにネットワークを介して接続されている。またサーバ1は、ユーザデータベース11と、ドキュメントデータベース12と、ログデータベース13と、制御部14と、記憶部15と、通信部16とを含んで構成される。なお、この例ではクライアント装置2は、一般的なパーソナルコンピュータで構わない。
【0020】
サーバ1のユーザデータベース11は、ユーザを識別する情報(例えばユーザID)と、パスワードと、当該ユーザが関係しているプロジェクトを識別する情報とを関連づけて格納している。ドキュメントデータベース12は、プロジェクトを識別する情報に関連づけて、各プロジェクトで用いられるドキュメントを保持している。
【0021】
ログデータベース13は、制御部14から入力される指示に従って、図2に示すように、プロジェクトごとに、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録可能となっている。なお、ここでの説明では、これらを特に区別する必要のないときには、これらを単に「履歴情報」と総称する。ここで、コミュニケーション履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するユーザ同士で送信し、又は受信した電子メールなど、プロジェクトに関係するユーザ間で行われたコミュニケーションの記録であって、具体的には、電子メールの送受信の日時(発生時点特定情報)と、当該電子メールの内容(宛先、送信元等のヘッダ情報と、添付ファイルを含む本文)とを記録したものである。なお、このコミュニケーション履歴情報には、例えば上記電子メールの内容として添付され、又は、その内部で(例えばURLなどにより)引用されたドキュメントがある場合は、当該ドキュメントを特定する情報を予め抽出して、当該情報の抽出元の記録に含めておいてもよい。
【0022】
ドキュメント履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するドキュメントについて、当該プロジェクトに関係するユーザが行った操作(登録、削除、更新、参照等)を、その行われた日時(発生時点特定情報)と、当該操作の行われたドキュメントを特定する情報(対象ドキュメント特定情報)とを関連づけたものである。
【0023】
アクセス履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するドキュメント等に、当該ユーザがアクセス(ドキュメントの参照等)したことを記録するもので、具体的には、そのアクセスがあった日時(発生時点特定情報)と、アクセスの対象となったドキュメント等を特定する情報とを保持している。
【0024】
さらに、これらコミュニケーション履歴情報やドキュメント履歴情報、アクセス履歴情報のうち、少なくとも一種類の情報には、制御部14から入力される指示に従って重要度情報を関連づけることができるようにしておいてもよい。
【0025】
制御部14は、記憶部15に格納されているプログラムに従って動作しており、プロジェクトごとのユーザ管理処理と、プロジェクトごとのドキュメントを管理する処理(ドキュメント管理処理)と、コミュニケーションやドキュメント操作、アクセス等の履歴を記録するログ記録処理と、ユーザの指示に従い、当該ログから指示された条件に合致する記録を収集し、当該収集結果を用いて画像を生成する処理と、プロジェクトごとのグループウエアとしての処理とを実行する。この制御部14の具体的処理の内容については、後に詳しく述べる。
【0026】
記憶部15は、制御部14によって実行されるプログラムを格納した、コンピュータ可読な記録媒体であり、例えばハードディスクやCD−ROM、DVD−ROMなど、電気的ないし磁気的に情報を記録する記録媒体そのものと、当該記録媒体から情報を読み出して制御部14に出力するドライブとを含む。また、この記憶部15は、制御部14から入力される指示に従ってデータを記憶する、RAM(Random Access Memory)などのメモリ素子も含み、制御部14のワークメモリとしても動作する。通信部16は、制御部14から入力される指示に従い、ネットワークを介してデータを送信し、また、ネットワークを介して到来したデータを受信して制御部14に出力する。
【0027】
次に制御部14によって行われる各処理について説明する。
【0028】
[ユーザ管理処理]
本実施の形態では、このサーバ1を管理するユーザ(以下、マネージャと呼ぶ)を含め、各ユーザからの指示は、サーバ1に対してネットワークを介して、それぞれのユーザのクライアント装置2から送信される。制御部14は、ネットワークを介して受信されるクライアント装置2からのログイン要求に応答して、ユーザを認証する処理を行い、ユーザが認証された後に、当該ユーザからの指示に応じて、次に説明する各処理に関する指示を受け付けるようになる。
【0029】
このユーザ認証の処理は、具体的には、ユーザIDとパスワードとを入力させるためのログイン画面を記述したウエブページをクライアント装置2に配信し、当該ウエブページ上のインタフェースを用いて入力されたユーザID及びパスワードをクエリとして受け取って、当該受け取ったユーザID及びパスワードと、ユーザデータベース11に格納されているユーザIDとパスワードとが一致したときに認証に成功したとして、当該ユーザのクライアント装置2に対して所定の値を備えたクッキー等を送信し、以降、当該クッキーを使用してセッションを管理する方法で実現できる。
【0030】
なお、ここではクライアント装置2においてウエブ・ブラウザを用いてサーバ1にアクセスする例を述べているが、クライアント装置2に専用のアプリケーションをインストールして用いる場合には、上述のような方法以外の認証方法を採用しても構わない。そのような例としては、例えばICカードを利用する方法がある。すなわち、予めユーザごとに異なるキーを発行しておき、当該キーをICカードに格納しておく。また、ユーザデータベース11には、パスワードの代りに当該キーをユーザIDに関連づけて格納しておく。ユーザが当該ICカードに記録されたキーを用いて、サーバ1にログインするよう、クライアント装置2を操作すると、クライアント装置2がサーバ1に関して予め登録されている公開鍵(サーバ公開鍵と呼ぶ)を用いて、当該ICカードに記録されたキーを暗号化してサーバ1に送信する。そしてサーバ1では、当該送信された暗号化済みのキーを受信し、これを上記サーバ公開鍵に対応する秘密鍵(サーバ秘密鍵)で復号してキーを取り出し、当該取り出したキーをユーザデータベース11から検索し、検索に成功すると、ユーザデータベース11から当該キーに関連づけられたユーザIDのユーザがログインしたものとするといった処理がある。
【0031】
なお、以下の制御部14の各処理の説明では、ユーザからの指示を受け付ける場合、当該指示を行ったユーザは、特に断らない限り認証されたユーザであるとしておく。
【0032】
[ユーザ情報管理]
またここではユーザに関連する情報として、ユーザID、パスワード、ユーザが関係するプロジェクトといった情報を利用する例を示しているが、ユーザ情報としては、この他にユーザのプロファイル、すなわち、個人の専門領域や経歴に関する情報や、当該ユーザが作成したものなど、当該ユーザに関係付けられたドキュメントに基づく当該ユーザにまつわるキーワード情報などをさらに含んでもよい。
【0033】
具体的に、ここでいうドキュメントに基づくキーワード情報等の一例を挙げれば、ユーザが作成したドキュメントに対して形態素分析を行い、形態素の頻度情報等を用いて当該ドキュメントに関連するキーワードを抽出して、当該キーワードをユーザデータベース内の当該ユーザIDに関連づけておく。また、別の例では、当該ドキュメントそのもの(又はそれに対する上述のような形態素分析の結果(つまり、インデックス情報)や、ドキュメントの参照情報(URL等))をユーザデータベース内のユーザIDに関連づけておいてもよい。
【0034】
こうしたユーザのプロファイルに関する情報は、例えば制御部14によって検索の対象として利用され、ユーザから、他のユーザの検索条件及び検索指示とが受信されると、当該検索条件に合致するプロファイル情報に関連づけられたユーザを検索する、といった、いわゆるKnowWhoと呼ばれる技術に用いることができる。
【0035】
[ドキュメント管理処理]
また制御部14は、ドキュメントを管理する処理を行い、ドキュメントのアップロード及びダウンロード指示を処理する。本実施の形態では、各ドキュメントはいずれかのプロジェクトに関連づけられて、ドキュメントデータベース12に格納されている。つまり、ユーザはドキュメントをアップロードする際には、ドキュメントを指定する情報と、当該ドキュメントをどのプロジェクトに対してアップロードするかを特定する情報(プロジェクト指定情報)とを、アップロード指示としてサーバ1に送信することになる。
【0036】
制御部14は、このドキュメントのアップロード指示をユーザから受け付けると、当該指示の対象となったドキュメントをユーザ側のクライアント装置2から取得して、アップロード指示に含まれるプロジェクト指定情報により指定されたプロジェクトを特定する情報(以下、プロジェクトIDと呼ぶ)に関連づけてドキュメントデータベース12に格納する。
【0037】
このとき制御部14は、当該アップロードに係る履歴情報を生成して、ログデータベース13に記録する(後述のログ記録処理を参照)。
【0038】
また制御部14はドキュメントデータベース12に格納されているドキュメントを対象としたダウンロード指示を、ユーザから受け付けると、当該指示に係るドキュメントをドキュメントデータベース12から読み出してユーザに対して配信する。
【0039】
さらに制御部14は、指示に係るドキュメントに関連づけられたプロジェクトIDを参照し、ダウンロード指示を行ったユーザが当該プロジェクトIDによって識別されるプロジェクトに関係しているか否かをユーザデータベース11を参照して調べる。ここで関係していない(すなわちプロジェクトに属さないユーザから、そのプロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスがあった)場合、当該ダウンロードの指示を、プロジェクト外からのアクセスであるとして、アクセス履歴情報に記録する(後述のログ記録処理を参照)。
【0040】
[コミュニケーションに関する処理]
制御部14は、ユーザ間のコミュニケーションを実現する処理も行っている。この処理としては例えば電子メールの送受信処理(SMTPサーバやPOPサーバ等を利用すればよい)や、掲示板(ウエブサーバとCGIプログラムの組み合わせでもよいし、NNTP(Net−News Transfer Protocol)を用いたものであってもよい)といったものにより、メッセージや、ドキュメント、映像・音声などのストリームデータ、その他の情報を複数のユーザ間で送受する処理を行う。
【0041】
制御部14は、例えば電子メールがあるユーザ(送信元ユーザ)から別のユーザ(送信先ユーザ)へと送信されると、当該送信元ユーザと送信先ユーザとのそれぞれのユーザIDや、送信日時等(ヘッダ情報から抽出できる)と、電子メールの本文の情報(添付ファイルの情報を含む)とをコミュニケーション履歴情報としてログデータベース13に記録する。この際、例えば電子メールの本文内にURLを表す文字列が含まれ、それがドキュメントデータベース12内のドキュメントを指し示している場合、当該電子メールに関するコミュニケーション履歴情報に、当該指し示されたドキュメントを特定する情報を関連づけてログデータベース13に記録してもよい。
【0042】
[ログ記録処理]
制御部14は、上記各処理に関する履歴情報をログデータベース13に記録する。本実施の形態においては、既に説明したように、プロジェクトごとに、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録可能となるようにログデータベース13が構成されており、制御部14は、それぞれに区別して履歴情報を記録することになる。以下、各履歴情報についてそれらを記録する処理を例を挙げて説明する。
【0043】
(1)コミュニケーション履歴情報
まず、コミュニケーション履歴情報は、ユーザ間のコミュニケーションが行われた日時と、その内容に関する情報とを関連づけたものであり、具体的には既に説明したように、電子メールであれば、送信元ユーザと送信先ユーザとのそれぞれのユーザIDや、送信日時等(ヘッダ情報から抽出できる)と、電子メールの本文の情報(添付ファイルの情報を含む)とを含んだ情報である。制御部14は、このコミュニケーション履歴情報を、ログデータベース13のコミュニケーション履歴情報を格納する領域に記録する。この際、制御部14は、当該コミュニケーション履歴情報を、送信元ユーザと、送信先ユーザとのそれぞれが属しているプロジェクトにそれぞれ関連づけて格納してもよい。この場合、重複したコミュニケーション履歴情報を格納することがないよう、例えばコミュニケーション履歴情報のそれぞれに固有の識別子を関連づけてプロジェクトごとに格納してもよい(同一プロジェクト内で同一識別子のコミュニケーション履歴情報が格納されないようにする)。
【0044】
また、制御部14は、送信元ユーザと送信先ユーザとが同じプロジェクトに属している場合にのみ、当該プロジェクトに関連づけてそのコミュニケーション履歴情報を格納することとしてもよい。この場合、例えば送信元ユーザと、すべての送信先ユーザ(送信先ユーザが複数である場合、その全員)とが互いに異なるプロジェクトに関係している場合には、その電子メールに係るコミュニケーション履歴情報は記録されない。
【0045】
同様に、電子メールの宛先がユーザを特定する情報ではなく、一斉同報的なもの(例えば「全員」など)である場合はその電子メールに係るコミュニケーション履歴情報を記録しないこととしてもよい。
【0046】
(2)ドキュメント履歴情報
ドキュメント履歴情報は、ドキュメントのアップロード、ダウンロード等に関する記録であり、例えばアップロードの指示があったときには、制御部14は、当該ドキュメントのアップロード日時の情報(図示しないカレンダから取得する)と、対象となったドキュメントを特定する情報と、当該ドキュメントをアップロード指示したユーザのユーザIDとを含む記録を、ドキュメント履歴情報として生成する。そして、当該ユーザIDに関連づけられているプロジェクトを識別する情報(プロジェクトID)に、当該生成したドキュメント履歴情報を関連づけて、ログデータベース13のドキュメント履歴情報を格納する領域に記録する。
【0047】
(3)アクセス履歴情報
アクセス履歴情報は、既に述べたように、ユーザがドキュメントをダウンロードした場合などに生成される。ここでユーザはそのドキュメントに関係するプロジェクト内のユーザであってもプロジェクト外のユーザ(当該プロジェクトに関係しないユーザ)であってもよい。さらにプロジェクト外のユーザがダウンロード等をしたときのみこのアクセス履歴情報を生成することとしてもよい。具体的に制御部14は、そうしたダウンロードの指示について、当該ダウンロードの対象となったドキュメントに関連づけられているプロジェクトIDを取得し、ダウンロード指示のあった日時と、ダウンロードの対象となったドキュメントを特定する情報とを含んだアクセス履歴情報を生成し、上記取得したプロジェクトIDに関連づけて、ログデータベース13のアクセス履歴情報を格納する領域に記録する。なお、ここではドキュメントに対するアクセスを例として説明しているが、電子メールの内容や掲示板の内容といったコミュニケーションメッセージへのアクセスがあったときにも、このアクセス履歴情報を生成することとしてもよい。
【0048】
[重要度情報の記録]
さらにこうして記録されたログデータベース13内のコミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部には、その履歴情報の重要度を示す重要度情報を関連づけて記録してもよい。ここで重要度情報は、例えば重要度を数値で表したものであり、重要度情報が関連づけられていない履歴情報を重要度「0」として、重要度を5段階などの評価で表現してもよい。あるいは、コミュニケーションとドキュメントの重要度をその頻度に基づいて定めてもよい。例えば、アクセスの回数等、記録の頻度を表す値をそのまま重要度の値として用いたり、アクセス回数等を複数のしきい値を用いて分類し、段階的に、例えば5段階の評価で表現してもよい。
【0049】
この重要度の情報は、例えば重要度情報の関連づけの対象となった履歴情報について、その履歴情報に関連づけられたプロジェクトIDを参照し、さらに当該プロジェクトIDによって識別されるプロジェクトに関係するユーザ(特にマネージャ)からの指示に基づいて変更されるようにしてもよいし、当該プロジェクトの履歴情報を参照したユーザに評価点の入力を求め、当該評価点に基づいて重要度を定めるようにしてもよい。こうして関連づけられた重要度の情報は、後に説明する情報提供処理の際に用いることができる。
【0050】
[ストーリーボード画像生成処理]
また、本実施の形態において特徴的なことは、この制御部14が、上述の各履歴情報に基づいて当該履歴情報を効率的に分析するための画像(ストーリーボード画像)を生成することである。
【0051】
具体的には、ユーザから特定のプロジェクトを注目プロジェクトとして指定する旨の指示を受け付けると、制御部14は、当該指定された注目プロジェクト(これが本発明の条件の一例に相当する)のプロジェクトIDに関連づけられた履歴情報を、ログデータベース13から検索して収集し(収集処理)、記憶部15に格納する。
【0052】
そして制御部14は、この記憶部15に格納した、収集された履歴情報に基づき、各履歴情報の記録頻度を、時系列との関係において示す画像(ストーリーボード画像)を生成する。この生成されたストーリーボード画像は、後に説明するグループウエアとしての処理により提供される画面に合成されて、ユーザ側に提供される。なお、このストーリーボード画像のいくつかの例について説明する。このストーリーボード画像は、例えば次に述べるような態様のものである。
【0053】
(1)タイムラインを用いた例
すなわち、このストーリーボード画像の一態様は時間経過を表すバー(タイムライン)を用いたもので、図3(a)に示すようにコミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報のそれぞれについてそれぞれ対応するタイムライン(コミュニケーション履歴情報についてComm,ドキュメント履歴情報についてDoc,アクセス履歴情報についてAccess)を個別に描画し、各タイムラインの左端側をプロジェクトの開始時(サーバ1でプロジェクトIDが登録された日時等)とし、右端側を現在(プロジェクトが完了したとして登録されていない場合)、又はプロジェクトの完了時(サーバ1に対してプロジェクトが完了したとして登録された日時等)として、記憶部15に格納した収集された履歴情報の各々を順次参照しながら、対応するタイムライン上の、当該履歴情報の記録日時(すなわち、履歴情報に含まれる日時)に対応する位置に、所定のマーカーMを描画して、ストーリーボード画像を生成する。ここでマーカーMは、タイムラインの時間軸に直交する直線とすることができる。具体的に、タイムラインの表示座標(x軸)の上記左端がxs、右端がxeであるとすると、時刻t(ただしtps<t<tpeとする)に発生した履歴情報に対応するマーカーMは、x軸上、(xe−xs)/(tpe−tps)×t+xsの位置に表示される。ここでtpsは、プロジェクトの開始時、tpeはプロジェクトが完了していなければ現在の日時、プロジェクトが完了していればプロジェクトの完了日時である。
【0054】
その結果、例えばコミュニケーションが頻繁に発生した時期や、ドキュメントが相次いで登録された時期などがマーカーMが集中して描画されることで認識できるようになる(例えば図3の(a))。
【0055】
なお、この場合に、重要度情報が互いに異なる履歴情報については、互いに異なる態様のマーカーMで表示することとしてもよい。例えば重要度情報に応じて異なる色のマーカーMを用いることができる。
【0056】
またユーザからタイムラインの始点に相当する日時tsと、タイムラインの終点に相当する日時teとを指定する情報を受け入れたときには、制御部14は、当該指定された始点、終点をそれぞれ左端、右端とするタイムラインを描画し、その始点として指定された日時から、終点として指定された日時までの日時に発生している履歴情報のみに対応するマーカーMを当該タイムライン上に描画することとしてもよい。これによると、当該指定された部分をズームしたようなストーリーボード画像が得られる。この場合、タイムラインの表示座標(x軸)の上記左端がxs、右端がxeであるとすると、時刻t(ただしts<t<teとする)に発生した履歴情報に対応するマーカーMは、x軸上、(xe−xs)/(te−ts)×t+xsの位置に表示される。
【0057】
さらに、ユーザからの指示を受け入れて、これらの間の関係を示すリンクマーカー(図3(b)中の破線)を表示するようにしてもよい。このリンクマーカーは、コミュニケーション履歴情報と、当該コミュニケーション履歴情報に係るコミュニケーションの中で参照されたドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを対応づけたもので、例えばコミュニケーションとしての電子メール中にドキュメントへのURLが関連づけられている場合に、当該電子メールとそのURLで識別されるドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを関連づけたものである。
【0058】
同様に図3(b)では各アクセス履歴情報と、それに係るアクセスにおいて参照されたドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを関連づけるリンクマーカーも併せて示している。
【0059】
このようなリンクマーカーにより、コミュニケーションの話題の中心となったドキュメントや、プロジェクト外のユーザにも多く参照されたドキュメントがどれであるかがわかるだけでなく、時系列順に、各時点で注目されていたドキュメントがどれであるかといった状況も了解できるようになる。
【0060】
さらに、各マーカーMには、それぞれに対応する履歴情報を表示する指示を関連づけておき、この図3に示したストーリーボード画像をユーザ側に提示した際、当該ユーザがいずれかのマーカーを特定する操作(例えば当該マーカーをクリックするなど)を行うと、当該マーカーに関連づけられた履歴情報の内容を表示する指示がサーバ1側に送信されるというようにしておいてもよい。
【0061】
例えばコミュニケーション履歴情報に関するマーカーに関連づけられた指示を受け入れると制御部14は、当該指示に従ってコミュニケーション履歴情報の内容、すなわち、その日時、送信元ユーザ、送信先ユーザ、通信の内容といった情報を文字列等で当該指示を行ったユーザに提示する。また、ドキュメント履歴情報に関するマーカーに関連づけられた指示を受け入れると、制御部14は、当該指示に従って、当該マーカーに関するドキュメント履歴情報に含まれるドキュメントを特定する情報に従い、当該情報で特定されるドキュメントを指示を行ったユーザに提示する。
【0062】
さらにここで、各種類の履歴情報に対応する複数のタイムラインは、いずれもその両端の位置座標と、当該座標で表される日時が共通し、各タイムラインを時間軸方向に直交する直線で横断すると、当該直線と各タイムラインとの交点の示す日時は同じになる(つまり、タイムラインは互いに同期した位置に配置されている)が、必ずしもそのようにしなくてもよい。例えばアクセス履歴情報に係るタイムラインは、その右端座標が、プロジェクト完了後であっても現在の日時を表すようにしておくこととしてもよい。
【0063】
(2)コミック形式とした例
また、制御部14は、こうしたタイムラインを利用したものだけでなく、次に説明するように、要所の時点で参照されていたドキュメントの例えばフロントページのレンダリング画像(例えば図4の(D))を時系列の順に配列し、あたかもコミックのようなコマ割りのストーリーボード画像を生成してもよい(図4)。この場合、各ドキュメントのレンダリング画像のサイズを重要度情報に応じて変化させてもよい。
【0064】
具体的に制御部14は、次の方法で、このコミック形式の各コマとしてレンダリングするドキュメントを選択する。すなわち、制御部14は、コミュニケーション履歴情報の記録頻度を単位期間ごとに集計し、その集計の結果に基づいて、コミュニケーション履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間(高頻度期間)を特定し、当該特定した高頻度期間内のコミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーション中で参照されているドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントを選択する。例えば、高頻度期間内のコミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーションで参照されているドキュメントのうち、最も参照回数の多いドキュメントを選択することとしてもよい。
【0065】
同様に、制御部14は、アクセス履歴情報の記録頻度を単位期間ごとに集計し、その集計の結果に基づいて、アクセス履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている高頻度アクセス期間を特定し、当該特定した高頻度アクセス期間内に係るアクセス履歴情報に係るアクセスの対象となったドキュメントを選択する。例えば、高頻度アクセス期間内のアクセス履歴情報に係るアクセスの対象となっているドキュメントのうち、最もアクセス回数の多いドキュメントを選択することとしてもよい。
【0066】
制御部14は、こうしてコミュニケーション履歴情報やアクセス履歴情報について、その出現頻度が高い期間において参照され、アクセスされたドキュメントを少なくとも一つ選択して、当該選択したドキュメントをドキュメントデータベース12から取得して、例えばそのフロントページをレンダリングして(ビットマップなど、画像データとして)、当該レンダリング結果の画像を配列する。配列順は、例えば左上から右へとライン状に配列し、所定の幅を越える場合に、次のラインでまた左から右へと、配列するようにすればよい。
【0067】
また、ここではフロントページのみをレンダリングすることを例として説明したが、PDFやドキュワークス(DocuWorks;商標)形式のように複合的な電子文書に変換し、当該電子文書を配列した画像を提供するようにしてもよい。このためには、例えばドキュワークス(商標)のドキュワークス・デスク(商標)をウエブサーバを介して配信するといった技術を利用して、ストーリーボード画像をユーザ側に配信することができる。
【0068】
(3)時系列以外の軸を用いる例
また上で例示したタイムラインに代えて、ユーザIDと時間とで張られる2次元空間内に、履歴情報に対応するマーカーを描画して、ストーリーボード画像を生成してもよい。例えば図5に示すように、コミュニケーション履歴情報をユーザIDと時間とで張られる2次元空間内で表すときには、マーカーを送信元ユーザから送信先ユーザへの矢印とすることで、どのユーザ間で活発な活動が行われているかといったことの視認性が高まる。
【0069】
このほか、各ユーザの居所(例えば事業所)をユーザデータベース11に登録しておけば、ユーザの居所と時間とで張られる空間内にコミュニケーション履歴情報を表すことができるようになる。
【0070】
同様にドキュメント履歴情報であれば、データのサイズと時間といった2軸で表すなど、履歴情報の種類に応じて異なる軸を用いることとしてもよい。
【0071】
[ユーザによる明示的記録]
また、各履歴情報に対し、その履歴情報に関係するユーザがコメント情報を関連づけることを可能としてもよい。例えばユーザが履歴情報の一つを特定する指示(例えば履歴情報に関連するマーカーをクリック操作することによって特定する)を行うとともに、当該特定した履歴情報に関連づけるべきコメント情報を入力すると、制御部14が当該特定された履歴情報に対して、入力されたコメント情報を関連づけてログデータベース13に格納する。
【0072】
このコメント情報は、例えば図3に示したストーリーボード画像が表示された画面で、ユーザがいずれかの履歴情報に対する所定の操作(例えばマーカーMの一つにマウスポインタを重ね合わせる操作)を行ったときに、当該所定の操作が行われた履歴情報に関連づけられたコメント情報が表示されるようにしてもよい。この表示は、いわゆるポップアップ表示によってもよい。
【0073】
さらに、このコメント情報は、ユーザID群や、場所、日時、内容、理由、方法・手段、といった項目にわけて(すなわち5W1H(Who、Where、When、What、Why、How)の要素にわけて)登録させるようにしてもよい。
【0074】
[グループウエア処理]
制御部14は、こうして生成したストーリーボード画像を含む、プロジェクト内の状況を表示する画面を提供し、また、各プロジェクト内外のユーザ間でのコミュニケーションのためのインタフェースを提供するため、グループウエアとしての処理を行っている。このグループウエアの画面は、例えばウエブサーバを介してユーザ側に提供される。
【0075】
制御部14は、まず、ポータルの画面として、図6に示すように、各コミュニティの一覧を表示する。ここで各コミュニティに対応する画像には、コミュニティに属する人物がアイコンで表現され(P)、当該コミュニティに関係するユーザの数が大ざっぱに把握できるような画面となっている。また、現在の参加人数や、最終の更新時間(最後に履歴情報が登録された日時等)、ドキュメントのダウンロード数の累算値、当該プロジェクトに関係するユーザのうち、代表的なユーザの顔写真(例えばマネージャ等の顔写真)、並びに、当該プロジェクトに対して最後にアップロードされたドキュメントのレンダリング画像(D)が表示される。また、このプロジェクトの一覧は、更新時間の順に配列されてもよい。
【0076】
ユーザがいずれかのプロジェクトを選択する指示を行うと、制御部14は、図7に示すように、当該プロジェクトに関係する種々のデータをプロジェクトデータベース(図示せず)から読み出して、種々の情報を表示するウインドウ画面(プロジェクトステータス画面)を表示し(X)、それとともに、上述の処理により履歴情報に基づいて生成したストーリーボード画像を表示する(Y)。なお、ここではこれらの画像を一体の画面に表しているが、別ウインドウに表示してもよい。
【0077】
[指定時点状態画面]
また、ストーリーボード画像上に、時系列方向に移動可能なカーソルを表示し、当該カーソルの移動操作に伴い、当該カーソルの位置に対応する日時の時点でのプロジェクトステータス画面を表示するようにしてもよい。例えばカーソルの位置に対応する日時では、現在よりもプロジェクトに関係するユーザが少ない場合は、ユーザに対応するアイコンの数が減少することになる。
【0078】
[プロジェクトの統合・分割に係る処理]
さらにプロジェクト活動の実際においては、プロジェクト間の統合・分割ということもあり得る。またプロジェクト内に、小規模のプロジェクト(サブプロジェクト)が形成されることもあり得る。これらの場合、例えばプロジェクトを統合する場合は、統合日時以後、新たに形成された統合後のプロジェクトのプロジェクトIDと、統合されたプロジェクトのプロジェクトIDとを関連づけて図示しないプロジェクトデータベースに格納するとともに、ストーリーボード画像を生成する処理においては、履歴情報を収集する際に、統合後のプロジェクトIDに係る履歴情報と、統合後のプロジェクトIDに関連づけられた統合前の複数のプロジェクトIDのそれぞれに係る履歴情報とを収集する。これによれば、統合前後のストーリーボード画像が合成された結果となり、図3等に例示したようなストーリーボード画像が生成される。
【0079】
また、履歴情報を収集したときに、各プロジェクトIDごとにわけて記憶部15に収集した履歴情報を格納してもよい。具体的にプロジェクトIDが「A」のプロジェクトと、「B」のプロジェクトとが統合され「C」のプロジェクトが新たにできたとき、「A」プロジェクトの履歴情報と、「B」プロジェクトの履歴情報と、「C」プロジェクトの履歴情報とがそれぞれ別の領域に格納される。この場合、ストーリーボード画像を生成する際には、それぞれを区別できる態様で表示することとしてもよい。例えば1本のタイムライン上に、各プロジェクトの履歴情報をそれぞれ色分けして表示してもよい。また、少なくとも一つのプロジェクトIDを指定する指示を受けて、当該指示により指定されたプロジェクトIDに係る履歴情報のみをタイムライン上に表示するようにしてもよい。さらに、タイムラインをツリーのように描画して、区別させてもよい(図8)。
【0080】
プロジェクトを分割する場合も、分割前のプロジェクトIDと、分割後の複数のプロジェクトIDとを関連づけて、プロジェクトデータベースに格納し、上記統合の場合と同様の処理を行うことができる。
【0081】
なお、プロジェクトを統合する場合、制御部14は、ユーザデータベース11内のデータを変更せず、プロジェクトIDに関連づけられた統合前の複数のプロジェクトIDに関係する各ユーザの集合をユーザデータベース11から抽出し、当該集合の和集合として統合後のプロジェクトに関係するユーザのリストとしてもよい。ドキュメントデータベース12についても同様に処理できる。
【0082】
また分割する場合は、ユーザデータベース11を更新して、新たに形成された分割後のプロジェクトのそれぞれにユーザを割り振り、ユーザごとに、分割後のいずれかのプロジェクトIDを新たに関連づける。また、ドキュメントデータベース12においては、分割前のプロジェクトに関係するドキュメントをそれぞれ分割の数(例えばプロジェクトを3つに分割するときは「3」)の個数となるまで複写する(例えばプロジェクトを3つに分割するときは、分割前のプロジェクトに関係するドキュメントをそれぞれ2回コピーして、合計3つのドキュメントを生成する)。そして制御部14は、各ドキュメントについて、オリジナルとその複写とのそれぞれに、分割後のプロジェクトIDを順次関連づける。これにより、分割後の各プロジェクトに、分割前のプロジェクトのドキュメントのすべてが受け継がれる。
【0083】
さらにサブプロジェクトを生成する場合は、当該サブプロジェクトについて新たなプロジェクトIDを発行し、親となる(当該サブプロジェクトを内包する)プロジェクトIDに関連づけて、プロジェクトデータベースに格納し、上述したのと同様に収集処理と、ストーリーボード画像の生成とを行う。
【0084】
[動作]
次に、本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムの動作について説明する。ユーザはクライアント装置2から、メールソフトウエアや、ウエブ・ブラウザを利用してサーバ1にアクセスし、他のユーザへ電子メールを送信したり、他のユーザと共有するドキュメントをアップロードするなどしながら、プロジェクト内での活動を行う。
【0085】
例えば、ある製品開発プロジェクトでは、当初の製品企画書のドキュメントがアップロードされてから、詳細な設計書ができあがるまでに当該製品を小型化するにあたっての技術的課題が生じたので、プロジェクトに関係するユーザ間で小型化に関するアイディアを記載した電子メールが頻繁に往来し、また設計書案が多量にアップロードされ、その後、ある公開特許公報に記載された一つのアイディアが採用されて小型化に関する課題が解決され、最終的な設計書ができあがったとする。また、この成功例は、他のプロジェクトに関係するユーザからも多く参照され、設計書のドキュメントに多くのユーザがアクセスしたとする。
【0086】
この場合、最終的な設計書がアップロードされる日時の直前頃に、多数のコミュニケーション履歴情報の記録が行われ、また、最終的な設計書ができるまでは、多数の設計書案のドキュメントがアップロードされたため、その時期に多数のドキュメント履歴情報が記録される。また、最終的な設計書案ができあがった後は、コミュニケーション履歴情報の記録数も減少し、ドキュメント履歴情報の記録も減少する。さらに、アクセス履歴情報は、ある時点から徐々に増大することとなる。
【0087】
図5に示したようなリンクマーカーを表示させると、設計書案に係るドキュメント履歴情報とコミュニケーション履歴情報とが関連づけられて表示され、アクセス履歴情報は、最終的な設計書に関連づけて表示されることになる。
【0088】
いま、あるファシリテーターが、別のプロジェクトに固有な技術的課題の解決について有効な知識がないか、と問われた場合、ファシリテーターは、例えば製品開発のプロジェクトについて、その記録を探すことになる。従来であれば、各プロジェクトに関する履歴情報の全体を参照しなければならないところであるが、本実施の形態のサーバを用いると、製品開発プロジェクトについて、そのグループウエアとしての画面(例えば図7)を表示させ、まずコミック形式のストーリーボード画像を用いて設計書案が頻繁に登録されていることを知り、何らかの技術課題の解決があったことがわかる。そこで、次にタイムラインを用いたストーリーボード画像を表示させ、それらのうち設計書案に対応する時期を参照すると、例えば最終的な設計書の直前のコミュニケーションをいくつか調べれば、最終的な設計書に採用されたアイディアを掲載した公開特許公報の情報を記述した電子メールが行き交っていることがわかり、技術課題の解決に特許文献が役立つ、という知見を獲得できることになる。
【0089】
また、アクセス履歴情報から、同様の問題に興味を持つ他のプロジェクトのユーザが分かると、次に当該アクセス履歴情報に関係するユーザについて、そのユーザが関係している別のプロジェクトの履歴情報を参照する、というように、連鎖的に知識獲得ができるようになる。
【0090】
本実施の形態によれば、このようにして、専属ファシリテーターの業務を支援できる。また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際にも、その操作が容易になる。
【0091】
なお、ここで述べた知見の獲得例は、ストーリーボード画像を用いて、プロジェクトの活動をストーリー仕立てで理解することによる効果を示す単なる例に過ぎない。
【0092】
[変形例]
また、ここまでの説明では、サーバ・クライアント型のモデルで説明したが、例えばクライアント装置2のそれぞれが、ドキュメントや履歴情報を保持し、他のクライアント装置2からの要求に応えて当該ドキュメントや(注目プロジェクトIDに関連する)履歴情報を提供するサーバプログラムを動作させていることとすれば、ピア・ツー・ピア形式のモデルであっても、本システムを実装できる。すなわち、上述のサーバ1の例は、本発明の具体的実装の一例に過ぎず、サーバ1の一部のみを実装し、他の部分を各クライアント装置2側で実行するように実装することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムの一例を表す構成ブロック図である。
【図2】ログデータベースの内容例を表す説明図である。
【図3】ストーリーボード画像の例を表す説明図である。
【図4】ストーリーボード画像の別の例を表す説明図である。
【図5】ストーリーボード画像のさらに別の例を表す説明図である。
【図6】プロジェクトの一覧表示の例を表す説明図である。
【図7】プロジェクトごとのグループウエア画面の例を表す説明図である。
【図8】プロジェクトの統合があったときのストーリーボード画像の例を表す説明図である。
【符号の説明】
1 サーバ、2 クライアント装置、11 ユーザデータベース、12 ドキュメントデータベース、13 ログデータベース、14 制御部、15 記憶部、16 通信部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、企業内で展開される複数のプロジェクトを管理するプロジェクト管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業などにおける知識管理(Knowledge Management)のあるべき姿が提言されている。この提言によれば、単に知識を蓄積し、個々の社員に当該蓄積した知識を、それぞれ主体的に学び取らせる型の知識管理は必ずしも効率的でなく、むしろ各社員間の連携を促進し、知識共有を積極的に行わせることが肝要であるといわれている。またこの知識共有自体も、それぞれの仕事を別に抱えた社員によって行わせるのではなく、(必要となるリソースは大きくなるが)専属のスタッフ(専属ファシリテーターと呼ぶ)によって、各社員間での知識共有を促進させることが効率的であり、経営的に成功する企業の多くで採用されている方法であるともいわれている。
【0003】
こうした提言を背景として、かかる効率的な知識管理を、経営的に成功する企業に学んで、取り入れようとする企業が増大している。こうした企業では例えばドキュメント管理システムとして、各社員が所有するドキュメントを登録させ、関連するキーワードで検索させるためのシステム(グループウエアなど)を導入したり、専属ファシリテーターに相当する人材の育成や組織の形成にも力を入れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドキュメント管理システムやグループウエアでは、こうした専属ファシリテーターが行う業務を必ずしも十分に支援できているとはいえない。
【0005】
すなわち、専属ファシリテーターは、例えばあるプロジェクトで直面している具体的課題(例えば製品開発上の障害など)に類似し、それを克服した過去事例を当該課題を抱えているプロジェクトに属する人員に紹介する、といったことで知識の共有や効率的利用を促進するのであるが、従来のドキュメント管理システムやグループウエアは、そうした具体的課題と同じ程度に具体的な事情に関するコミュニケーション記録(電子メールや掲示板の記録など)や、ドキュメント(課題解決提案に関する文書など)の記録を保持していたとしても、キーワードなどによる検索が提供されるだけであるので、その記録を探し出すことは事実上困難であった。
【0006】
つまり、当該事情に対応する記録を探し出すには、各プロジェクト固有の課題に関するキーワードを用いて検索をしなければならないことが多い。例えばディジタルカメラの開発上で小型化の要請といった技術的課題があったときに、それを他社特許文献を参照して解決したという記録があったとすると、これに対応する「知識」は、「技術課題の解決に特許文献の参照が有効である」との知識ということになる。
【0007】
しかし、いま、何らかの技術的課題に直面しているプロジェクトに、上記他社特許文献を参照したという記録を紹介し、上記知識を提供するには、例えば上述の履歴を参考にするにしても「ディジタルカメラ」には「小型化」という技術が不可欠であるとの理解の下に、「小型化」といったキーワードを用いて検索しなければ、上記記録が見いだせないことも多く、こうした趣旨で記録を検索することが事実上困難であったのである。
【0008】
また、中小の企業では、専属ファシリテーターを配置すること自体困難であることも多く、知識管理の側面では不利な立場に立たされることになる。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、専属ファシリテーターの業務を支援し、また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際に、その操作を容易にするプロジェクト管理システムを提供することを、その目的の一つとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、プロジェクト管理システムであって、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システムと、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、を含み、当該生成された画像がユーザに提示されることを特徴としている。
【0011】
このように、プロジェクト内でのコミュニケーションやドキュメント操作、プロジェクト外からのアクセスといった断面で、そうしたイベントの発生頻度を時系列的に参照させ、発生頻度の高い部分(すなわち議論が高まっている部分)の特定を容易にさせることで、例えばプロジェクトのライフサイクル全体の中で、課題が発生し、解決したという部分を、専属ファシリテーターなど、ユーザが容易に認識できるようにした。これにより、専属ファシリテーターの業務を支援でき、また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際に、その操作を容易にできる。
【0012】
またここで、前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、前記画像生成手段は、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示することとしてもよい。
【0013】
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働する画像生成装置であって、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、当該生成された画像をユーザに提示する手段と、を含むことを特徴としている。
【0014】
ここで、前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、前記画像生成手段が、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示することとしてもよい。
【0015】
また、前記画像生成手段は、タイムラインを描画し、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一種類の履歴情報について、前記描画されたタイムライン上に、それらの記録日時にそれぞれ対応する位置に所定のマーカーを描画して、前記画像を生成することとしてもよいし、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、当該集計の結果に基づいて、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内に係る前記コミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーション中で参照されているドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する、こととしてもよい。
【0016】
さらに、前記アクセス履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、当該集計の結果に基づいて、前記アクセス履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内での前記アクセス履歴情報に係る記録でアクセスの対象となったドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、前記アクセス履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成してもよい。
【0017】
また本発明の一態様に係る画像生成方法は、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムを用い、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する工程と、当該生成された画像をユーザに提示する工程と、を実行させることを特徴としている。
【0018】
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムに、前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する手順と、当該生成された画像をユーザに提示する手順と、を実行させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムは、図1にその一例を示すように、サーバ1と、各ユーザが利用する複数のクライアント装置2とを含んで構成され、これらは互いにネットワークを介して接続されている。またサーバ1は、ユーザデータベース11と、ドキュメントデータベース12と、ログデータベース13と、制御部14と、記憶部15と、通信部16とを含んで構成される。なお、この例ではクライアント装置2は、一般的なパーソナルコンピュータで構わない。
【0020】
サーバ1のユーザデータベース11は、ユーザを識別する情報(例えばユーザID)と、パスワードと、当該ユーザが関係しているプロジェクトを識別する情報とを関連づけて格納している。ドキュメントデータベース12は、プロジェクトを識別する情報に関連づけて、各プロジェクトで用いられるドキュメントを保持している。
【0021】
ログデータベース13は、制御部14から入力される指示に従って、図2に示すように、プロジェクトごとに、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録可能となっている。なお、ここでの説明では、これらを特に区別する必要のないときには、これらを単に「履歴情報」と総称する。ここで、コミュニケーション履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するユーザ同士で送信し、又は受信した電子メールなど、プロジェクトに関係するユーザ間で行われたコミュニケーションの記録であって、具体的には、電子メールの送受信の日時(発生時点特定情報)と、当該電子メールの内容(宛先、送信元等のヘッダ情報と、添付ファイルを含む本文)とを記録したものである。なお、このコミュニケーション履歴情報には、例えば上記電子メールの内容として添付され、又は、その内部で(例えばURLなどにより)引用されたドキュメントがある場合は、当該ドキュメントを特定する情報を予め抽出して、当該情報の抽出元の記録に含めておいてもよい。
【0022】
ドキュメント履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するドキュメントについて、当該プロジェクトに関係するユーザが行った操作(登録、削除、更新、参照等)を、その行われた日時(発生時点特定情報)と、当該操作の行われたドキュメントを特定する情報(対象ドキュメント特定情報)とを関連づけたものである。
【0023】
アクセス履歴情報は、それに関連するプロジェクトに関係するドキュメント等に、当該ユーザがアクセス(ドキュメントの参照等)したことを記録するもので、具体的には、そのアクセスがあった日時(発生時点特定情報)と、アクセスの対象となったドキュメント等を特定する情報とを保持している。
【0024】
さらに、これらコミュニケーション履歴情報やドキュメント履歴情報、アクセス履歴情報のうち、少なくとも一種類の情報には、制御部14から入力される指示に従って重要度情報を関連づけることができるようにしておいてもよい。
【0025】
制御部14は、記憶部15に格納されているプログラムに従って動作しており、プロジェクトごとのユーザ管理処理と、プロジェクトごとのドキュメントを管理する処理(ドキュメント管理処理)と、コミュニケーションやドキュメント操作、アクセス等の履歴を記録するログ記録処理と、ユーザの指示に従い、当該ログから指示された条件に合致する記録を収集し、当該収集結果を用いて画像を生成する処理と、プロジェクトごとのグループウエアとしての処理とを実行する。この制御部14の具体的処理の内容については、後に詳しく述べる。
【0026】
記憶部15は、制御部14によって実行されるプログラムを格納した、コンピュータ可読な記録媒体であり、例えばハードディスクやCD−ROM、DVD−ROMなど、電気的ないし磁気的に情報を記録する記録媒体そのものと、当該記録媒体から情報を読み出して制御部14に出力するドライブとを含む。また、この記憶部15は、制御部14から入力される指示に従ってデータを記憶する、RAM(Random Access Memory)などのメモリ素子も含み、制御部14のワークメモリとしても動作する。通信部16は、制御部14から入力される指示に従い、ネットワークを介してデータを送信し、また、ネットワークを介して到来したデータを受信して制御部14に出力する。
【0027】
次に制御部14によって行われる各処理について説明する。
【0028】
[ユーザ管理処理]
本実施の形態では、このサーバ1を管理するユーザ(以下、マネージャと呼ぶ)を含め、各ユーザからの指示は、サーバ1に対してネットワークを介して、それぞれのユーザのクライアント装置2から送信される。制御部14は、ネットワークを介して受信されるクライアント装置2からのログイン要求に応答して、ユーザを認証する処理を行い、ユーザが認証された後に、当該ユーザからの指示に応じて、次に説明する各処理に関する指示を受け付けるようになる。
【0029】
このユーザ認証の処理は、具体的には、ユーザIDとパスワードとを入力させるためのログイン画面を記述したウエブページをクライアント装置2に配信し、当該ウエブページ上のインタフェースを用いて入力されたユーザID及びパスワードをクエリとして受け取って、当該受け取ったユーザID及びパスワードと、ユーザデータベース11に格納されているユーザIDとパスワードとが一致したときに認証に成功したとして、当該ユーザのクライアント装置2に対して所定の値を備えたクッキー等を送信し、以降、当該クッキーを使用してセッションを管理する方法で実現できる。
【0030】
なお、ここではクライアント装置2においてウエブ・ブラウザを用いてサーバ1にアクセスする例を述べているが、クライアント装置2に専用のアプリケーションをインストールして用いる場合には、上述のような方法以外の認証方法を採用しても構わない。そのような例としては、例えばICカードを利用する方法がある。すなわち、予めユーザごとに異なるキーを発行しておき、当該キーをICカードに格納しておく。また、ユーザデータベース11には、パスワードの代りに当該キーをユーザIDに関連づけて格納しておく。ユーザが当該ICカードに記録されたキーを用いて、サーバ1にログインするよう、クライアント装置2を操作すると、クライアント装置2がサーバ1に関して予め登録されている公開鍵(サーバ公開鍵と呼ぶ)を用いて、当該ICカードに記録されたキーを暗号化してサーバ1に送信する。そしてサーバ1では、当該送信された暗号化済みのキーを受信し、これを上記サーバ公開鍵に対応する秘密鍵(サーバ秘密鍵)で復号してキーを取り出し、当該取り出したキーをユーザデータベース11から検索し、検索に成功すると、ユーザデータベース11から当該キーに関連づけられたユーザIDのユーザがログインしたものとするといった処理がある。
【0031】
なお、以下の制御部14の各処理の説明では、ユーザからの指示を受け付ける場合、当該指示を行ったユーザは、特に断らない限り認証されたユーザであるとしておく。
【0032】
[ユーザ情報管理]
またここではユーザに関連する情報として、ユーザID、パスワード、ユーザが関係するプロジェクトといった情報を利用する例を示しているが、ユーザ情報としては、この他にユーザのプロファイル、すなわち、個人の専門領域や経歴に関する情報や、当該ユーザが作成したものなど、当該ユーザに関係付けられたドキュメントに基づく当該ユーザにまつわるキーワード情報などをさらに含んでもよい。
【0033】
具体的に、ここでいうドキュメントに基づくキーワード情報等の一例を挙げれば、ユーザが作成したドキュメントに対して形態素分析を行い、形態素の頻度情報等を用いて当該ドキュメントに関連するキーワードを抽出して、当該キーワードをユーザデータベース内の当該ユーザIDに関連づけておく。また、別の例では、当該ドキュメントそのもの(又はそれに対する上述のような形態素分析の結果(つまり、インデックス情報)や、ドキュメントの参照情報(URL等))をユーザデータベース内のユーザIDに関連づけておいてもよい。
【0034】
こうしたユーザのプロファイルに関する情報は、例えば制御部14によって検索の対象として利用され、ユーザから、他のユーザの検索条件及び検索指示とが受信されると、当該検索条件に合致するプロファイル情報に関連づけられたユーザを検索する、といった、いわゆるKnowWhoと呼ばれる技術に用いることができる。
【0035】
[ドキュメント管理処理]
また制御部14は、ドキュメントを管理する処理を行い、ドキュメントのアップロード及びダウンロード指示を処理する。本実施の形態では、各ドキュメントはいずれかのプロジェクトに関連づけられて、ドキュメントデータベース12に格納されている。つまり、ユーザはドキュメントをアップロードする際には、ドキュメントを指定する情報と、当該ドキュメントをどのプロジェクトに対してアップロードするかを特定する情報(プロジェクト指定情報)とを、アップロード指示としてサーバ1に送信することになる。
【0036】
制御部14は、このドキュメントのアップロード指示をユーザから受け付けると、当該指示の対象となったドキュメントをユーザ側のクライアント装置2から取得して、アップロード指示に含まれるプロジェクト指定情報により指定されたプロジェクトを特定する情報(以下、プロジェクトIDと呼ぶ)に関連づけてドキュメントデータベース12に格納する。
【0037】
このとき制御部14は、当該アップロードに係る履歴情報を生成して、ログデータベース13に記録する(後述のログ記録処理を参照)。
【0038】
また制御部14はドキュメントデータベース12に格納されているドキュメントを対象としたダウンロード指示を、ユーザから受け付けると、当該指示に係るドキュメントをドキュメントデータベース12から読み出してユーザに対して配信する。
【0039】
さらに制御部14は、指示に係るドキュメントに関連づけられたプロジェクトIDを参照し、ダウンロード指示を行ったユーザが当該プロジェクトIDによって識別されるプロジェクトに関係しているか否かをユーザデータベース11を参照して調べる。ここで関係していない(すなわちプロジェクトに属さないユーザから、そのプロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスがあった)場合、当該ダウンロードの指示を、プロジェクト外からのアクセスであるとして、アクセス履歴情報に記録する(後述のログ記録処理を参照)。
【0040】
[コミュニケーションに関する処理]
制御部14は、ユーザ間のコミュニケーションを実現する処理も行っている。この処理としては例えば電子メールの送受信処理(SMTPサーバやPOPサーバ等を利用すればよい)や、掲示板(ウエブサーバとCGIプログラムの組み合わせでもよいし、NNTP(Net−News Transfer Protocol)を用いたものであってもよい)といったものにより、メッセージや、ドキュメント、映像・音声などのストリームデータ、その他の情報を複数のユーザ間で送受する処理を行う。
【0041】
制御部14は、例えば電子メールがあるユーザ(送信元ユーザ)から別のユーザ(送信先ユーザ)へと送信されると、当該送信元ユーザと送信先ユーザとのそれぞれのユーザIDや、送信日時等(ヘッダ情報から抽出できる)と、電子メールの本文の情報(添付ファイルの情報を含む)とをコミュニケーション履歴情報としてログデータベース13に記録する。この際、例えば電子メールの本文内にURLを表す文字列が含まれ、それがドキュメントデータベース12内のドキュメントを指し示している場合、当該電子メールに関するコミュニケーション履歴情報に、当該指し示されたドキュメントを特定する情報を関連づけてログデータベース13に記録してもよい。
【0042】
[ログ記録処理]
制御部14は、上記各処理に関する履歴情報をログデータベース13に記録する。本実施の形態においては、既に説明したように、プロジェクトごとに、コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録可能となるようにログデータベース13が構成されており、制御部14は、それぞれに区別して履歴情報を記録することになる。以下、各履歴情報についてそれらを記録する処理を例を挙げて説明する。
【0043】
(1)コミュニケーション履歴情報
まず、コミュニケーション履歴情報は、ユーザ間のコミュニケーションが行われた日時と、その内容に関する情報とを関連づけたものであり、具体的には既に説明したように、電子メールであれば、送信元ユーザと送信先ユーザとのそれぞれのユーザIDや、送信日時等(ヘッダ情報から抽出できる)と、電子メールの本文の情報(添付ファイルの情報を含む)とを含んだ情報である。制御部14は、このコミュニケーション履歴情報を、ログデータベース13のコミュニケーション履歴情報を格納する領域に記録する。この際、制御部14は、当該コミュニケーション履歴情報を、送信元ユーザと、送信先ユーザとのそれぞれが属しているプロジェクトにそれぞれ関連づけて格納してもよい。この場合、重複したコミュニケーション履歴情報を格納することがないよう、例えばコミュニケーション履歴情報のそれぞれに固有の識別子を関連づけてプロジェクトごとに格納してもよい(同一プロジェクト内で同一識別子のコミュニケーション履歴情報が格納されないようにする)。
【0044】
また、制御部14は、送信元ユーザと送信先ユーザとが同じプロジェクトに属している場合にのみ、当該プロジェクトに関連づけてそのコミュニケーション履歴情報を格納することとしてもよい。この場合、例えば送信元ユーザと、すべての送信先ユーザ(送信先ユーザが複数である場合、その全員)とが互いに異なるプロジェクトに関係している場合には、その電子メールに係るコミュニケーション履歴情報は記録されない。
【0045】
同様に、電子メールの宛先がユーザを特定する情報ではなく、一斉同報的なもの(例えば「全員」など)である場合はその電子メールに係るコミュニケーション履歴情報を記録しないこととしてもよい。
【0046】
(2)ドキュメント履歴情報
ドキュメント履歴情報は、ドキュメントのアップロード、ダウンロード等に関する記録であり、例えばアップロードの指示があったときには、制御部14は、当該ドキュメントのアップロード日時の情報(図示しないカレンダから取得する)と、対象となったドキュメントを特定する情報と、当該ドキュメントをアップロード指示したユーザのユーザIDとを含む記録を、ドキュメント履歴情報として生成する。そして、当該ユーザIDに関連づけられているプロジェクトを識別する情報(プロジェクトID)に、当該生成したドキュメント履歴情報を関連づけて、ログデータベース13のドキュメント履歴情報を格納する領域に記録する。
【0047】
(3)アクセス履歴情報
アクセス履歴情報は、既に述べたように、ユーザがドキュメントをダウンロードした場合などに生成される。ここでユーザはそのドキュメントに関係するプロジェクト内のユーザであってもプロジェクト外のユーザ(当該プロジェクトに関係しないユーザ)であってもよい。さらにプロジェクト外のユーザがダウンロード等をしたときのみこのアクセス履歴情報を生成することとしてもよい。具体的に制御部14は、そうしたダウンロードの指示について、当該ダウンロードの対象となったドキュメントに関連づけられているプロジェクトIDを取得し、ダウンロード指示のあった日時と、ダウンロードの対象となったドキュメントを特定する情報とを含んだアクセス履歴情報を生成し、上記取得したプロジェクトIDに関連づけて、ログデータベース13のアクセス履歴情報を格納する領域に記録する。なお、ここではドキュメントに対するアクセスを例として説明しているが、電子メールの内容や掲示板の内容といったコミュニケーションメッセージへのアクセスがあったときにも、このアクセス履歴情報を生成することとしてもよい。
【0048】
[重要度情報の記録]
さらにこうして記録されたログデータベース13内のコミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部には、その履歴情報の重要度を示す重要度情報を関連づけて記録してもよい。ここで重要度情報は、例えば重要度を数値で表したものであり、重要度情報が関連づけられていない履歴情報を重要度「0」として、重要度を5段階などの評価で表現してもよい。あるいは、コミュニケーションとドキュメントの重要度をその頻度に基づいて定めてもよい。例えば、アクセスの回数等、記録の頻度を表す値をそのまま重要度の値として用いたり、アクセス回数等を複数のしきい値を用いて分類し、段階的に、例えば5段階の評価で表現してもよい。
【0049】
この重要度の情報は、例えば重要度情報の関連づけの対象となった履歴情報について、その履歴情報に関連づけられたプロジェクトIDを参照し、さらに当該プロジェクトIDによって識別されるプロジェクトに関係するユーザ(特にマネージャ)からの指示に基づいて変更されるようにしてもよいし、当該プロジェクトの履歴情報を参照したユーザに評価点の入力を求め、当該評価点に基づいて重要度を定めるようにしてもよい。こうして関連づけられた重要度の情報は、後に説明する情報提供処理の際に用いることができる。
【0050】
[ストーリーボード画像生成処理]
また、本実施の形態において特徴的なことは、この制御部14が、上述の各履歴情報に基づいて当該履歴情報を効率的に分析するための画像(ストーリーボード画像)を生成することである。
【0051】
具体的には、ユーザから特定のプロジェクトを注目プロジェクトとして指定する旨の指示を受け付けると、制御部14は、当該指定された注目プロジェクト(これが本発明の条件の一例に相当する)のプロジェクトIDに関連づけられた履歴情報を、ログデータベース13から検索して収集し(収集処理)、記憶部15に格納する。
【0052】
そして制御部14は、この記憶部15に格納した、収集された履歴情報に基づき、各履歴情報の記録頻度を、時系列との関係において示す画像(ストーリーボード画像)を生成する。この生成されたストーリーボード画像は、後に説明するグループウエアとしての処理により提供される画面に合成されて、ユーザ側に提供される。なお、このストーリーボード画像のいくつかの例について説明する。このストーリーボード画像は、例えば次に述べるような態様のものである。
【0053】
(1)タイムラインを用いた例
すなわち、このストーリーボード画像の一態様は時間経過を表すバー(タイムライン)を用いたもので、図3(a)に示すようにコミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報のそれぞれについてそれぞれ対応するタイムライン(コミュニケーション履歴情報についてComm,ドキュメント履歴情報についてDoc,アクセス履歴情報についてAccess)を個別に描画し、各タイムラインの左端側をプロジェクトの開始時(サーバ1でプロジェクトIDが登録された日時等)とし、右端側を現在(プロジェクトが完了したとして登録されていない場合)、又はプロジェクトの完了時(サーバ1に対してプロジェクトが完了したとして登録された日時等)として、記憶部15に格納した収集された履歴情報の各々を順次参照しながら、対応するタイムライン上の、当該履歴情報の記録日時(すなわち、履歴情報に含まれる日時)に対応する位置に、所定のマーカーMを描画して、ストーリーボード画像を生成する。ここでマーカーMは、タイムラインの時間軸に直交する直線とすることができる。具体的に、タイムラインの表示座標(x軸)の上記左端がxs、右端がxeであるとすると、時刻t(ただしtps<t<tpeとする)に発生した履歴情報に対応するマーカーMは、x軸上、(xe−xs)/(tpe−tps)×t+xsの位置に表示される。ここでtpsは、プロジェクトの開始時、tpeはプロジェクトが完了していなければ現在の日時、プロジェクトが完了していればプロジェクトの完了日時である。
【0054】
その結果、例えばコミュニケーションが頻繁に発生した時期や、ドキュメントが相次いで登録された時期などがマーカーMが集中して描画されることで認識できるようになる(例えば図3の(a))。
【0055】
なお、この場合に、重要度情報が互いに異なる履歴情報については、互いに異なる態様のマーカーMで表示することとしてもよい。例えば重要度情報に応じて異なる色のマーカーMを用いることができる。
【0056】
またユーザからタイムラインの始点に相当する日時tsと、タイムラインの終点に相当する日時teとを指定する情報を受け入れたときには、制御部14は、当該指定された始点、終点をそれぞれ左端、右端とするタイムラインを描画し、その始点として指定された日時から、終点として指定された日時までの日時に発生している履歴情報のみに対応するマーカーMを当該タイムライン上に描画することとしてもよい。これによると、当該指定された部分をズームしたようなストーリーボード画像が得られる。この場合、タイムラインの表示座標(x軸)の上記左端がxs、右端がxeであるとすると、時刻t(ただしts<t<teとする)に発生した履歴情報に対応するマーカーMは、x軸上、(xe−xs)/(te−ts)×t+xsの位置に表示される。
【0057】
さらに、ユーザからの指示を受け入れて、これらの間の関係を示すリンクマーカー(図3(b)中の破線)を表示するようにしてもよい。このリンクマーカーは、コミュニケーション履歴情報と、当該コミュニケーション履歴情報に係るコミュニケーションの中で参照されたドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを対応づけたもので、例えばコミュニケーションとしての電子メール中にドキュメントへのURLが関連づけられている場合に、当該電子メールとそのURLで識別されるドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを関連づけたものである。
【0058】
同様に図3(b)では各アクセス履歴情報と、それに係るアクセスにおいて参照されたドキュメントに係るドキュメント履歴情報とを関連づけるリンクマーカーも併せて示している。
【0059】
このようなリンクマーカーにより、コミュニケーションの話題の中心となったドキュメントや、プロジェクト外のユーザにも多く参照されたドキュメントがどれであるかがわかるだけでなく、時系列順に、各時点で注目されていたドキュメントがどれであるかといった状況も了解できるようになる。
【0060】
さらに、各マーカーMには、それぞれに対応する履歴情報を表示する指示を関連づけておき、この図3に示したストーリーボード画像をユーザ側に提示した際、当該ユーザがいずれかのマーカーを特定する操作(例えば当該マーカーをクリックするなど)を行うと、当該マーカーに関連づけられた履歴情報の内容を表示する指示がサーバ1側に送信されるというようにしておいてもよい。
【0061】
例えばコミュニケーション履歴情報に関するマーカーに関連づけられた指示を受け入れると制御部14は、当該指示に従ってコミュニケーション履歴情報の内容、すなわち、その日時、送信元ユーザ、送信先ユーザ、通信の内容といった情報を文字列等で当該指示を行ったユーザに提示する。また、ドキュメント履歴情報に関するマーカーに関連づけられた指示を受け入れると、制御部14は、当該指示に従って、当該マーカーに関するドキュメント履歴情報に含まれるドキュメントを特定する情報に従い、当該情報で特定されるドキュメントを指示を行ったユーザに提示する。
【0062】
さらにここで、各種類の履歴情報に対応する複数のタイムラインは、いずれもその両端の位置座標と、当該座標で表される日時が共通し、各タイムラインを時間軸方向に直交する直線で横断すると、当該直線と各タイムラインとの交点の示す日時は同じになる(つまり、タイムラインは互いに同期した位置に配置されている)が、必ずしもそのようにしなくてもよい。例えばアクセス履歴情報に係るタイムラインは、その右端座標が、プロジェクト完了後であっても現在の日時を表すようにしておくこととしてもよい。
【0063】
(2)コミック形式とした例
また、制御部14は、こうしたタイムラインを利用したものだけでなく、次に説明するように、要所の時点で参照されていたドキュメントの例えばフロントページのレンダリング画像(例えば図4の(D))を時系列の順に配列し、あたかもコミックのようなコマ割りのストーリーボード画像を生成してもよい(図4)。この場合、各ドキュメントのレンダリング画像のサイズを重要度情報に応じて変化させてもよい。
【0064】
具体的に制御部14は、次の方法で、このコミック形式の各コマとしてレンダリングするドキュメントを選択する。すなわち、制御部14は、コミュニケーション履歴情報の記録頻度を単位期間ごとに集計し、その集計の結果に基づいて、コミュニケーション履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間(高頻度期間)を特定し、当該特定した高頻度期間内のコミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーション中で参照されているドキュメントを特定し、当該特定されたドキュメントを選択する。例えば、高頻度期間内のコミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーションで参照されているドキュメントのうち、最も参照回数の多いドキュメントを選択することとしてもよい。
【0065】
同様に、制御部14は、アクセス履歴情報の記録頻度を単位期間ごとに集計し、その集計の結果に基づいて、アクセス履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている高頻度アクセス期間を特定し、当該特定した高頻度アクセス期間内に係るアクセス履歴情報に係るアクセスの対象となったドキュメントを選択する。例えば、高頻度アクセス期間内のアクセス履歴情報に係るアクセスの対象となっているドキュメントのうち、最もアクセス回数の多いドキュメントを選択することとしてもよい。
【0066】
制御部14は、こうしてコミュニケーション履歴情報やアクセス履歴情報について、その出現頻度が高い期間において参照され、アクセスされたドキュメントを少なくとも一つ選択して、当該選択したドキュメントをドキュメントデータベース12から取得して、例えばそのフロントページをレンダリングして(ビットマップなど、画像データとして)、当該レンダリング結果の画像を配列する。配列順は、例えば左上から右へとライン状に配列し、所定の幅を越える場合に、次のラインでまた左から右へと、配列するようにすればよい。
【0067】
また、ここではフロントページのみをレンダリングすることを例として説明したが、PDFやドキュワークス(DocuWorks;商標)形式のように複合的な電子文書に変換し、当該電子文書を配列した画像を提供するようにしてもよい。このためには、例えばドキュワークス(商標)のドキュワークス・デスク(商標)をウエブサーバを介して配信するといった技術を利用して、ストーリーボード画像をユーザ側に配信することができる。
【0068】
(3)時系列以外の軸を用いる例
また上で例示したタイムラインに代えて、ユーザIDと時間とで張られる2次元空間内に、履歴情報に対応するマーカーを描画して、ストーリーボード画像を生成してもよい。例えば図5に示すように、コミュニケーション履歴情報をユーザIDと時間とで張られる2次元空間内で表すときには、マーカーを送信元ユーザから送信先ユーザへの矢印とすることで、どのユーザ間で活発な活動が行われているかといったことの視認性が高まる。
【0069】
このほか、各ユーザの居所(例えば事業所)をユーザデータベース11に登録しておけば、ユーザの居所と時間とで張られる空間内にコミュニケーション履歴情報を表すことができるようになる。
【0070】
同様にドキュメント履歴情報であれば、データのサイズと時間といった2軸で表すなど、履歴情報の種類に応じて異なる軸を用いることとしてもよい。
【0071】
[ユーザによる明示的記録]
また、各履歴情報に対し、その履歴情報に関係するユーザがコメント情報を関連づけることを可能としてもよい。例えばユーザが履歴情報の一つを特定する指示(例えば履歴情報に関連するマーカーをクリック操作することによって特定する)を行うとともに、当該特定した履歴情報に関連づけるべきコメント情報を入力すると、制御部14が当該特定された履歴情報に対して、入力されたコメント情報を関連づけてログデータベース13に格納する。
【0072】
このコメント情報は、例えば図3に示したストーリーボード画像が表示された画面で、ユーザがいずれかの履歴情報に対する所定の操作(例えばマーカーMの一つにマウスポインタを重ね合わせる操作)を行ったときに、当該所定の操作が行われた履歴情報に関連づけられたコメント情報が表示されるようにしてもよい。この表示は、いわゆるポップアップ表示によってもよい。
【0073】
さらに、このコメント情報は、ユーザID群や、場所、日時、内容、理由、方法・手段、といった項目にわけて(すなわち5W1H(Who、Where、When、What、Why、How)の要素にわけて)登録させるようにしてもよい。
【0074】
[グループウエア処理]
制御部14は、こうして生成したストーリーボード画像を含む、プロジェクト内の状況を表示する画面を提供し、また、各プロジェクト内外のユーザ間でのコミュニケーションのためのインタフェースを提供するため、グループウエアとしての処理を行っている。このグループウエアの画面は、例えばウエブサーバを介してユーザ側に提供される。
【0075】
制御部14は、まず、ポータルの画面として、図6に示すように、各コミュニティの一覧を表示する。ここで各コミュニティに対応する画像には、コミュニティに属する人物がアイコンで表現され(P)、当該コミュニティに関係するユーザの数が大ざっぱに把握できるような画面となっている。また、現在の参加人数や、最終の更新時間(最後に履歴情報が登録された日時等)、ドキュメントのダウンロード数の累算値、当該プロジェクトに関係するユーザのうち、代表的なユーザの顔写真(例えばマネージャ等の顔写真)、並びに、当該プロジェクトに対して最後にアップロードされたドキュメントのレンダリング画像(D)が表示される。また、このプロジェクトの一覧は、更新時間の順に配列されてもよい。
【0076】
ユーザがいずれかのプロジェクトを選択する指示を行うと、制御部14は、図7に示すように、当該プロジェクトに関係する種々のデータをプロジェクトデータベース(図示せず)から読み出して、種々の情報を表示するウインドウ画面(プロジェクトステータス画面)を表示し(X)、それとともに、上述の処理により履歴情報に基づいて生成したストーリーボード画像を表示する(Y)。なお、ここではこれらの画像を一体の画面に表しているが、別ウインドウに表示してもよい。
【0077】
[指定時点状態画面]
また、ストーリーボード画像上に、時系列方向に移動可能なカーソルを表示し、当該カーソルの移動操作に伴い、当該カーソルの位置に対応する日時の時点でのプロジェクトステータス画面を表示するようにしてもよい。例えばカーソルの位置に対応する日時では、現在よりもプロジェクトに関係するユーザが少ない場合は、ユーザに対応するアイコンの数が減少することになる。
【0078】
[プロジェクトの統合・分割に係る処理]
さらにプロジェクト活動の実際においては、プロジェクト間の統合・分割ということもあり得る。またプロジェクト内に、小規模のプロジェクト(サブプロジェクト)が形成されることもあり得る。これらの場合、例えばプロジェクトを統合する場合は、統合日時以後、新たに形成された統合後のプロジェクトのプロジェクトIDと、統合されたプロジェクトのプロジェクトIDとを関連づけて図示しないプロジェクトデータベースに格納するとともに、ストーリーボード画像を生成する処理においては、履歴情報を収集する際に、統合後のプロジェクトIDに係る履歴情報と、統合後のプロジェクトIDに関連づけられた統合前の複数のプロジェクトIDのそれぞれに係る履歴情報とを収集する。これによれば、統合前後のストーリーボード画像が合成された結果となり、図3等に例示したようなストーリーボード画像が生成される。
【0079】
また、履歴情報を収集したときに、各プロジェクトIDごとにわけて記憶部15に収集した履歴情報を格納してもよい。具体的にプロジェクトIDが「A」のプロジェクトと、「B」のプロジェクトとが統合され「C」のプロジェクトが新たにできたとき、「A」プロジェクトの履歴情報と、「B」プロジェクトの履歴情報と、「C」プロジェクトの履歴情報とがそれぞれ別の領域に格納される。この場合、ストーリーボード画像を生成する際には、それぞれを区別できる態様で表示することとしてもよい。例えば1本のタイムライン上に、各プロジェクトの履歴情報をそれぞれ色分けして表示してもよい。また、少なくとも一つのプロジェクトIDを指定する指示を受けて、当該指示により指定されたプロジェクトIDに係る履歴情報のみをタイムライン上に表示するようにしてもよい。さらに、タイムラインをツリーのように描画して、区別させてもよい(図8)。
【0080】
プロジェクトを分割する場合も、分割前のプロジェクトIDと、分割後の複数のプロジェクトIDとを関連づけて、プロジェクトデータベースに格納し、上記統合の場合と同様の処理を行うことができる。
【0081】
なお、プロジェクトを統合する場合、制御部14は、ユーザデータベース11内のデータを変更せず、プロジェクトIDに関連づけられた統合前の複数のプロジェクトIDに関係する各ユーザの集合をユーザデータベース11から抽出し、当該集合の和集合として統合後のプロジェクトに関係するユーザのリストとしてもよい。ドキュメントデータベース12についても同様に処理できる。
【0082】
また分割する場合は、ユーザデータベース11を更新して、新たに形成された分割後のプロジェクトのそれぞれにユーザを割り振り、ユーザごとに、分割後のいずれかのプロジェクトIDを新たに関連づける。また、ドキュメントデータベース12においては、分割前のプロジェクトに関係するドキュメントをそれぞれ分割の数(例えばプロジェクトを3つに分割するときは「3」)の個数となるまで複写する(例えばプロジェクトを3つに分割するときは、分割前のプロジェクトに関係するドキュメントをそれぞれ2回コピーして、合計3つのドキュメントを生成する)。そして制御部14は、各ドキュメントについて、オリジナルとその複写とのそれぞれに、分割後のプロジェクトIDを順次関連づける。これにより、分割後の各プロジェクトに、分割前のプロジェクトのドキュメントのすべてが受け継がれる。
【0083】
さらにサブプロジェクトを生成する場合は、当該サブプロジェクトについて新たなプロジェクトIDを発行し、親となる(当該サブプロジェクトを内包する)プロジェクトIDに関連づけて、プロジェクトデータベースに格納し、上述したのと同様に収集処理と、ストーリーボード画像の生成とを行う。
【0084】
[動作]
次に、本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムの動作について説明する。ユーザはクライアント装置2から、メールソフトウエアや、ウエブ・ブラウザを利用してサーバ1にアクセスし、他のユーザへ電子メールを送信したり、他のユーザと共有するドキュメントをアップロードするなどしながら、プロジェクト内での活動を行う。
【0085】
例えば、ある製品開発プロジェクトでは、当初の製品企画書のドキュメントがアップロードされてから、詳細な設計書ができあがるまでに当該製品を小型化するにあたっての技術的課題が生じたので、プロジェクトに関係するユーザ間で小型化に関するアイディアを記載した電子メールが頻繁に往来し、また設計書案が多量にアップロードされ、その後、ある公開特許公報に記載された一つのアイディアが採用されて小型化に関する課題が解決され、最終的な設計書ができあがったとする。また、この成功例は、他のプロジェクトに関係するユーザからも多く参照され、設計書のドキュメントに多くのユーザがアクセスしたとする。
【0086】
この場合、最終的な設計書がアップロードされる日時の直前頃に、多数のコミュニケーション履歴情報の記録が行われ、また、最終的な設計書ができるまでは、多数の設計書案のドキュメントがアップロードされたため、その時期に多数のドキュメント履歴情報が記録される。また、最終的な設計書案ができあがった後は、コミュニケーション履歴情報の記録数も減少し、ドキュメント履歴情報の記録も減少する。さらに、アクセス履歴情報は、ある時点から徐々に増大することとなる。
【0087】
図5に示したようなリンクマーカーを表示させると、設計書案に係るドキュメント履歴情報とコミュニケーション履歴情報とが関連づけられて表示され、アクセス履歴情報は、最終的な設計書に関連づけて表示されることになる。
【0088】
いま、あるファシリテーターが、別のプロジェクトに固有な技術的課題の解決について有効な知識がないか、と問われた場合、ファシリテーターは、例えば製品開発のプロジェクトについて、その記録を探すことになる。従来であれば、各プロジェクトに関する履歴情報の全体を参照しなければならないところであるが、本実施の形態のサーバを用いると、製品開発プロジェクトについて、そのグループウエアとしての画面(例えば図7)を表示させ、まずコミック形式のストーリーボード画像を用いて設計書案が頻繁に登録されていることを知り、何らかの技術課題の解決があったことがわかる。そこで、次にタイムラインを用いたストーリーボード画像を表示させ、それらのうち設計書案に対応する時期を参照すると、例えば最終的な設計書の直前のコミュニケーションをいくつか調べれば、最終的な設計書に採用されたアイディアを掲載した公開特許公報の情報を記述した電子メールが行き交っていることがわかり、技術課題の解決に特許文献が役立つ、という知見を獲得できることになる。
【0089】
また、アクセス履歴情報から、同様の問題に興味を持つ他のプロジェクトのユーザが分かると、次に当該アクセス履歴情報に関係するユーザについて、そのユーザが関係している別のプロジェクトの履歴情報を参照する、というように、連鎖的に知識獲得ができるようになる。
【0090】
本実施の形態によれば、このようにして、専属ファシリテーターの業務を支援できる。また専属ファシリテーターに代って、ユーザ自ら過去の記録を検索する際にも、その操作が容易になる。
【0091】
なお、ここで述べた知見の獲得例は、ストーリーボード画像を用いて、プロジェクトの活動をストーリー仕立てで理解することによる効果を示す単なる例に過ぎない。
【0092】
[変形例]
また、ここまでの説明では、サーバ・クライアント型のモデルで説明したが、例えばクライアント装置2のそれぞれが、ドキュメントや履歴情報を保持し、他のクライアント装置2からの要求に応えて当該ドキュメントや(注目プロジェクトIDに関連する)履歴情報を提供するサーバプログラムを動作させていることとすれば、ピア・ツー・ピア形式のモデルであっても、本システムを実装できる。すなわち、上述のサーバ1の例は、本発明の具体的実装の一例に過ぎず、サーバ1の一部のみを実装し、他の部分を各クライアント装置2側で実行するように実装することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムの一例を表す構成ブロック図である。
【図2】ログデータベースの内容例を表す説明図である。
【図3】ストーリーボード画像の例を表す説明図である。
【図4】ストーリーボード画像の別の例を表す説明図である。
【図5】ストーリーボード画像のさらに別の例を表す説明図である。
【図6】プロジェクトの一覧表示の例を表す説明図である。
【図7】プロジェクトごとのグループウエア画面の例を表す説明図である。
【図8】プロジェクトの統合があったときのストーリーボード画像の例を表す説明図である。
【符号の説明】
1 サーバ、2 クライアント装置、11 ユーザデータベース、12 ドキュメントデータベース、13 ログデータベース、14 制御部、15 記憶部、16 通信部。
Claims (10)
- 複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントまたはコミュニケーションメッセージへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システムと、
前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、
を含み、
当該生成された画像がユーザに提示されることを特徴とするプロジェクト管理システム。 - 請求項1に記載のプロジェクト管理システムにおいて、
前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、
前記画像生成手段は、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示する
ことを特徴とするプロジェクト管理システム。 - 請求項2に記載のプロジェクト管理システムにおいて、前記重要度情報を記録の頻度によって定める
ことを特徴とするプロジェクト管理システム。 - 複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働する画像生成装置であって、
前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する画像生成手段と、
当該生成された画像をユーザに提示する手段と、
を含むことを特徴とする画像生成装置。 - 請求項4に記載の画像生成装置であって、
前記記録システムは、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報との少なくとも一部に重要度情報を関連づけて記録しており、
前記画像生成手段が、当該重要度情報が互いに異なる情報については、互いに異なる態様で表示する
ことを特徴とする画像生成装置。 - 請求項4又は5に記載の画像生成装置であって、
前記画像生成手段は、
タイムラインを描画し、
前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一種類の履歴情報について、前記描画されたタイムライン上に、それらの記録日時にそれぞれ対応する位置に所定のマーカーを描画して、
前記画像を生成することを特徴とする画像生成装置。 - 請求項4又は5に記載の画像生成装置において、
前記画像生成手段は、
前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、
当該集計の結果に基づいて、前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内に係る前記コミュニケーション履歴情報によって表されるコミュニケーション中で参照されているドキュメントを特定し、
当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、
前記コミュニケーション履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する、
ことを特徴とする画像生成装置。 - 請求項4、5、7のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記画像生成手段は、
前記アクセス履歴情報の記録頻度を所定の期間ごとに集計し、
当該集計の結果に基づいて、前記アクセス履歴情報の記録頻度が所定のしきい値を上回っている期間を特定し、当該特定した期間内での前記アクセス履歴情報に係る記録でアクセスの対象となったドキュメントを特定し、
当該特定されたドキュメントに関する画像を生成し、当該生成したドキュメントに関する画像を、期間の時系列順に配列して、
前記アクセス履歴情報の記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する、
ことを特徴とする画像生成装置。 - 複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムを用い、
前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する工程と、
当該生成された画像をユーザに提示する工程と、
を実行させることを特徴とする画像生成方法。 - 複数のユーザが関わるプロジェクトごとに、当該プロジェクトに関わるユーザのコミュニケーションの発生時点を特定する情報を含むコミュニケーション履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントに関する操作の発生時点を特定する情報を含むドキュメント履歴情報と、当該プロジェクトに関係するドキュメントへのアクセスの発生時点を特定する情報を含むアクセス履歴情報と、をそれぞれ区別して記録する記録システム、及び、前記記録システムから注目プロジェクトに係る記録を収集する装置と協働するコンピュータシステムに、
前記収集手段により収集された記録に基づき、前記コミュニケーション履歴情報と、ドキュメント履歴情報と、アクセス履歴情報とのうち少なくとも一つについて、その記録頻度を時系列との関係において示す画像を生成する手順と、
当該生成された画像をユーザに提示する手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003156723A JP2004362043A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | プロジェクト管理システム |
US10/846,695 US7257768B2 (en) | 2003-06-02 | 2004-05-17 | Project management system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003156723A JP2004362043A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | プロジェクト管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004362043A true JP2004362043A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=33562180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003156723A Withdrawn JP2004362043A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | プロジェクト管理システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7257768B2 (ja) |
JP (1) | JP2004362043A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007122219A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報分析装置、および情報分析方法、並びにコンピュータ・プログラム |
KR20110044848A (ko) * | 2008-07-17 | 2011-05-02 | 마이크로소프트 코포레이션 | 팬 및 줌 컨트롤 |
US7974866B2 (en) | 2006-07-14 | 2011-07-05 | International Business Machines Corporation | System and method for managing workflow among a plurality of business processes associated respectively with users having access rights to artifacts |
US9606792B1 (en) | 2015-11-13 | 2017-03-28 | International Business Machines Corporation | Monitoring communication quality utilizing task transfers |
US11423230B2 (en) | 2019-03-20 | 2022-08-23 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Process extraction apparatus and non-transitory computer readable medium |
JP7421745B2 (ja) | 2019-11-12 | 2024-01-25 | オムロン株式会社 | 動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラム |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050192866A1 (en) * | 2000-10-11 | 2005-09-01 | Nintendo Of America Inc. | System and method for managing a retail marketing program utilizing dynamic forms |
US20020049657A1 (en) * | 2000-10-11 | 2002-04-25 | Main Peter T. | Web site for retail marketing program |
US6619923B2 (en) * | 2000-11-29 | 2003-09-16 | Industrial Technology Research Institute | Integrated 3-D blade structure |
US20050278302A1 (en) * | 2004-05-27 | 2005-12-15 | Ritter Gerd M | Search of recently accessed documents |
JP2006012085A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Nec Corp | 会議支援システム、会議支援方法 |
JP2006023961A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 文書登録者提示用コンピュータプログラムならびに文書登録者提示装置および方法 |
US20060130057A1 (en) * | 2004-11-18 | 2006-06-15 | Siranjan Kulatilake | Multiple-party project management system and method |
JP2007089134A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-04-05 | Ricoh Co Ltd | 画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像形成装置 |
JP4089718B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2008-05-28 | ブラザー工業株式会社 | 画像処理装置、およびプログラム |
US7661064B2 (en) * | 2006-03-06 | 2010-02-09 | Microsoft Corporation | Displaying text intraline diffing output |
JP4906072B2 (ja) * | 2006-05-01 | 2012-03-28 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置ならびに情報処理方法 |
CN101197011A (zh) * | 2006-12-08 | 2008-06-11 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 图档管理系统 |
US20090049108A1 (en) * | 2007-07-17 | 2009-02-19 | Gridiron Software Inc. | Method and apparatus for workflow versioning |
US8065177B2 (en) * | 2007-07-27 | 2011-11-22 | Bank Of America Corporation | Project management system and method |
US20090138515A1 (en) * | 2007-11-12 | 2009-05-28 | Amin Archit A | Apparatus and method for communicating, accessing, organizing, and/or managing, information in a network environment |
US20090307224A1 (en) * | 2007-11-12 | 2009-12-10 | Amin Archit A | Apparatus and method for communicating, accessing, organizing, and/or managing, information in a network environment |
US20100070881A1 (en) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Project facilitation and collaboration application |
JP4844636B2 (ja) * | 2009-01-13 | 2011-12-28 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 文書管理システム、文書管理方法および文書管理プログラム |
US9330097B2 (en) * | 2009-02-17 | 2016-05-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Projects containing media data of different types |
US8786624B2 (en) * | 2009-06-02 | 2014-07-22 | Cyberonics, Inc. | Processing for multi-channel signals |
US20140075364A1 (en) * | 2012-09-13 | 2014-03-13 | Microsoft Corporation | Capturing Activity History Stream |
JP5936138B2 (ja) * | 2013-06-19 | 2016-06-15 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation | 操作手順書を生成する装置及び方法 |
JP7385825B2 (ja) * | 2019-11-07 | 2023-11-24 | オムロン株式会社 | 動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7043486B2 (en) * | 2001-09-20 | 2006-05-09 | Wellogix, Inc. | Process and system for tracking versions of field documentation data collection configurations in a complex project workflow system |
US7107285B2 (en) * | 2002-03-16 | 2006-09-12 | Questerra Corporation | Method, system, and program for an improved enterprise spatial system |
-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003156723A patent/JP2004362043A/ja not_active Withdrawn
-
2004
- 2004-05-17 US US10/846,695 patent/US7257768B2/en active Active
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007122219A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報分析装置、および情報分析方法、並びにコンピュータ・プログラム |
US7974866B2 (en) | 2006-07-14 | 2011-07-05 | International Business Machines Corporation | System and method for managing workflow among a plurality of business processes associated respectively with users having access rights to artifacts |
KR20110044848A (ko) * | 2008-07-17 | 2011-05-02 | 마이크로소프트 코포레이션 | 팬 및 줌 컨트롤 |
KR101635232B1 (ko) | 2008-07-17 | 2016-06-30 | 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 | 팬 및 줌 컨트롤 |
US9606792B1 (en) | 2015-11-13 | 2017-03-28 | International Business Machines Corporation | Monitoring communication quality utilizing task transfers |
US11423230B2 (en) | 2019-03-20 | 2022-08-23 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Process extraction apparatus and non-transitory computer readable medium |
JP7421745B2 (ja) | 2019-11-12 | 2024-01-25 | オムロン株式会社 | 動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20050010864A1 (en) | 2005-01-13 |
US7257768B2 (en) | 2007-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004362043A (ja) | プロジェクト管理システム | |
US7016853B1 (en) | Method and system for resume storage and retrieval | |
US20070124737A1 (en) | System, method, and computer program product for concurrent collaboration of media | |
US20070198744A1 (en) | System, method, and computer program product for concurrent collaboration of media | |
US20100114691A1 (en) | Managing a marketing template used in an e-mail marketing campaign | |
WO2008067414A9 (en) | System, method, and computer program product for tracking digital media in collaborative environments | |
CN1971603A (zh) | 从群体协作中聚集意见子集的系统和方法 | |
JP2003216650A (ja) | 情報媒介システムのためのグラフィカルユーザインターフェイス | |
JP3896014B2 (ja) | 情報収集システム、情報収集方法及びコンピュータに情報収集を実行させるプログラム | |
CN103778168A (zh) | 一种全网页评论、评论查询方法、装置及其系统 | |
JP2010211569A (ja) | 評価装置、プログラム及び情報処理システム | |
US10579645B2 (en) | Arranging and displaying content from a social media feed based on relational metadata | |
US7587677B2 (en) | Workflow management apparatus and method | |
JP2007316939A (ja) | 電子アルバム提供装置、および画像ネットワークシステム | |
JP5615779B2 (ja) | ファイル共有システム、分析サーバ及びファイル共有方法 | |
EP2743882A1 (en) | Unified social graph | |
WO2016144656A1 (en) | A system method and process for multi-modal annotation and distribution of digital object | |
JP5045109B2 (ja) | リソース関係情報共有システム、方法およびプログラム | |
JP2006197356A (ja) | 情報提供方法及び装置及び情報提供プログラム及び情報提供プログラムを格納した記憶媒体 | |
JP2004534982A (ja) | オフラインデータ収集方法 | |
JP4535072B2 (ja) | 情報媒介装置、及びクライアント装置 | |
JP4183893B2 (ja) | ナレッジマネジメントシステム | |
JP6213660B2 (ja) | 情報管理装置、情報共有システム、制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP4432460B2 (ja) | 電子掲示板管理装置、電子掲示板管理方法、及びプログラム | |
JP2011113310A (ja) | 複数の宛先アドレスに送信される電子メールの処理方法、コンピュータ・プログラム及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060522 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071112 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080221 |