JP3775927B2 - 電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置及びその電圧発生制御方法 - Google Patents

電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置及びその電圧発生制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源電圧よりも高い電位を発生する電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置、及び、その不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性半導体記憶装置は、電源を切っても記憶情報を保持できることから情報システムや通信システムへの応用が広がっている。なかでも、フラッシュEEPROMはチップ全体又はブロック単位での消去を行うことにより、メモリセルサイズを小さくして低コストを実現したものであり、急速に需要が拡大している。
【0003】
図19は従来のフラッシュEEPROMメモリセルの概略断面図を示すものである。図19において、メモリセルは、一導電型の半導体基板190の表面に形成される反対導電型の高濃度不純物領域であるドレイン領域191及びソース領域192と、このドレイン領域191とソース領域192との間に形成されるチャネル領域193上にゲート絶縁膜194を介して形成されるフローティングゲート195と、このフローティングゲート195上に層間絶縁膜196を介して形成されるコントロールゲート197とにより構成されている。
【0004】
このような構造を有する不揮発性メモリセルにおいては、フローティングゲート195に蓄積される電荷に応じてメモリセルのしきい値が変化する。フローティングゲート195への電子の注入及び引き抜きは以下のようにして行われる。
【0005】
フローティングゲート195へ電子を注入する動作を書き込みと呼び、フローティングゲート195へ電子が注入されることにより、メモリセルのしきい値は高くなる。フローティングゲート195から電子を引き抜く動作は消去と呼ばれ、フローティングゲート195から電子が引き抜かれることにより、メモリセルのしきい値は低くなる。
【0006】
書き込み動作においては、ソース領域192は接地電位とされ、ドレイン領域191には約5v、コントロールゲート197には約9vの高電圧が印加される。この電圧条件下においては、ドレイン領域191近傍に高電界が発生し、ソース領域192からドレイン領域191へ流れる電子が励起され、ホットエレクトロンとなる。このホットエレクトロンは、コントロールゲート197に印加された高電圧により生成される高電界により加速され、ゲート絶縁膜194による電位障壁を飛び超えて、フローティングゲート195に注入される。
【0007】
フローティングゲート195へ電子が注入された状態では、メモリセルのしきい値が高くなり、メモリセルの特性は図20に示す書き込み状態となる。
【0008】
消去動作においては、ドレイン領域191をフローティング、コントロールゲート197を接地電位とし、ソース領域192に約12vの電圧を印加する。この電圧条件下においては、フローティングゲート195とソース領域192との間のゲート絶縁膜194に高電界が印加され、ファウラーノルドハイム型トンネル電流が流れ、フローティングゲート195に蓄積された電子がソース領域192に引き抜かれる。
【0009】
フローティングゲート195から電子が引き抜かれた状態では、メモリセルのしきい値は低くなり、メモリセルの特性は図20に示す消去状態となる。
【0010】
メモリセルに記憶されたデータの読み出し動作においては、選択されたメモリセルのコントロールゲート197に電源電圧VCCの選択電位が与えられ、ソース領域192は接地電位とされ、ドレイン領域191には約1vの電位が与えられる。
【0011】
この電圧条件下においては、選択されたメモリセルが書き込み状態の場合には、メモリセルのソース領域192とドレイン領域191とは非導通となる。一方、選択されたメモリセルが消去状態の場合には、メモリセルのソース領域19とドレイン領域191とは導通となる。メモリセルに接続されるセンスアンプは、選択されたメモリセルのソース領域192とドレイン領域191との間に流れる電流を検出し、この電流を『L』又は『H』の論理電圧レベルに変換した値を出力する。
【0012】
図21は、従来のフラッシュEEPROMの構成を示している。Moo〜Mnmは2重ゲート構造を有するメモリセルであって、ワード線WL(0)〜WL(n)と、ビット線BL(0)〜BL(m)の各々の交点に配置されている。各メモリセルは、同一ビット列において、ドレイン及びソースが向かい合うメモリセルに対して対向するように配置され、対向するメモリセルのドレイン及びソースは拡散層を共有するよう構成される。同一行のメモリセルの制御ゲートは共通に接続され、対応するワード線WL(0)〜WL(n)に接続される。また、同一列のメモリセルのドレインは共通に接続され、対応するビット線BL(0)〜BL(m)に接続される。同一行のメモリセルのソースは共通に接続され、ソース線SL(0)〜SL(k)を介してソーススイッチ210に接続されている。ローデコーダ2は、ローアドレスRa(0:i)を受け取り、ワード線WL(0)〜WL(n)の何れか一本を選択する。カラムデコーダ3は、カラムアドレスCa(0:j)を受け取り、カラムスイッチ5に選択信号を与える。カラムスイッチ5は、カラムデコーダ3からの選択信号を受け、ビット線BL(0)〜BL(m)を選択的にデータバスDBに接続する。データバスDBは読み出し/書き込み回路8に接続されており、この読み出し/書き込み回路8を介してデータ入出力ピンDioに対してデータを入出力する。
【0013】
211は電源回路であり、各動作モードに対応した電圧を生成し、その生成電圧VPR、VPSをローデコーダ2及びソーススイッチ210に与えている。図22に電源回路211のブロック図を示している。
【0014】
図22において、220は昇圧回路、221及び222は降圧回路、223及び224は選択回路であり、読み出し動作においては電圧発生回路220と降圧回路221及び222の動作は停止しており、選択回路223及び224は電源電位VCCを選択し、ローデコーダ2及びソーススイッチ21に与えている。書き込み動作においては、昇圧回路220は電源電位VCCから12v程度の高電圧を発生する。降圧回路221は昇圧回路220の出力である12vから9vの生成し、降圧回路222は降圧回路221の出力である9vから7vを生成している。選択回路223は、書き込み動作時には降圧回路221の出力を選択して、メモリセルのゲート電圧に必要となる9vをローデコーダ2に与える。書き込みベリファイ動作時には、降圧回路222の出力を選択して、メモリセルのゲート電圧に必要となる7vをローデコーダ2に与える。選択回路224は、書き込み及び書き込みベリファイ動作時には接地電位をソーススイッチ7に与えている。
【0015】
消去動作時においては、選択回路223は電源電位VCCを選択してローデコーダ2に与え、選択回路224は昇圧回路220の出力を選択して、メモリセルのソースに12vを与える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置においては、書き込み及び消去動作に必要となる12v程度の正電位の高電圧の発生させるための昇圧回路、降圧回路及び選択回路を備えており、複雑な回路を用い、回路規模も増大していた。
【0017】
半導体微細化技術の進展に伴う動作電圧の低下の下でも、高速な読み出し動作を実現するためには、読み出し動作においても+2〜3vのVCC電圧から4〜5v程度の正電圧を発生する必要が生じている。更には、メモリセルサイズ縮小のために、消去動作においてワード線に−8v程度の負電圧、ソース線に5v程度の正電圧を印加するゲート負電圧消去を採用する場合には、消去動作でのローデコーダ内トランジスタに印加される最大電圧をブレークダウン電圧以下とするために、ローデコーダに与える電源電位をVCCよりも低下させる必要が生じる。このため、動作モードに応じて多くの種類の電圧が必要となり、複数の電圧発生生成手段を備えなくてはならなくなり、このため、回路が一層複雑になると共に、回路規模も増大し、コストアップの要因となる。
【0018】
本発明の目的は、複数の電位を発生し得る簡易な電圧発生回路を提供すると共に、この電圧発生回路を持つ安価な不揮発性半導体記憶装置、及びその電圧発生制御方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、請求項1記載の発明の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置は、2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記電圧発生回路は、前記ローデコーダのワード線駆動部の電源電圧を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の昇圧及び昇圧停止動作を制御する第1の制御手段と、読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧電位と前記電源電圧との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と前記電源電圧の電源線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を制限する第1の電圧制限手段と、前記第1の電圧制限手段の動作及び非動作を制御する第2の制御手段と、前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされる書き込み動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と接地電位との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と接地線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を前記第1の電圧制限手段で制限する電位とは異なる電位である所定電位で制限する第2の電圧制限手段と、読み出し、書き込み及び消去の各動作モードに応じて、前記第1及び第2の制御手段の動作を制御する信号を発生する第3の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧を受け、前記第1の電源及び前記第2の電源の何れか一方を選択して前記昇圧回路の電源電圧として与える選択手段を備え、前記第3の制御手段は、前記選択手段の動作をも制御することを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の電圧制限手段は、前記昇圧回路が電源電圧よりも高い電位を発生する場合にはその発生電位を制限し、前記昇圧回路が昇圧動作を停止する場合には昇圧回路用電源よりも低い電位を発生する回路であることを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、前記請求項1、請求項2又は請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の電圧制限手段は、昇圧回路用電源と前記昇圧回路の出力との間に配置されたNチャネルトランジスタより成ることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、前記請求項1、請求項2又は請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の電圧制限手段における制限電圧は、前記第1の電圧制限手段における制限電圧よりも高いことを特徴とする。
【0024】
請求項6記載の発明は、前記請求項4記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の制御手段は、前記Nチャネルトランジスタのゲート電圧を制御する回路から成ることを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の電圧制限手段は、前記昇圧回路の出力側と接地との間に配置されたツェナーダイオードから成ることを特徴とする。
【0026】
請求項8記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の制御手段は、前記昇圧回路への昇圧用クロックの供給を停止する回路から成ることを特徴とする。
【0027】
請求項9記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第3の制御手段は、前記メモリセルからのデータの読み出し時には、前記昇圧回路及び前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御することを特徴とする。
【0028】
請求項10記載の発明は、前記請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第3の制御手段は、前記メモリセルへのデータの書き込み時には、前記昇圧回路を動作させると共に前記第1の電圧制限手段の動作を停止させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御することを特徴とする。
【0029】
請求項11記載の発明は、前記請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第3の制御手段は、前記メモリセルのデータの消去時には、前記昇圧回路の動作を停止させると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御することを特徴とする。
【0030】
請求項12記載の発明の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置は、2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続された複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続された複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記電圧発生回路は、前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の昇圧及び昇圧停止動作を制御する第1の制御手段と、前記昇圧回路に印可して昇圧動作を行わせる昇圧クロックを発生する昇圧クロック発生手段と、読み出し動作時には半導体記憶装置の読み出し動作を制御する信号として外部より与えられるチップイネーブル信号を選択し、書き込み動作時には内部で発生する前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを選択して、前記昇圧回路に与える選択手段と、前記チップイネーブル信号に基づく前記昇圧回路の動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と前記電源電圧との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と前記電源電圧の電源線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を制限する第1の電圧制限手段と、前記第1の電圧制限手段の動作及び非動作を制御する第2の制御手段と、前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるとき、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを前記昇圧回路に与えるよう前記選択手段を制限する第3の制御手段と、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックに基づく前記昇圧回路の動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と接地電位との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と接地線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を前記第1の電圧制限手段で制限する電位とは異なる電位である所定電位で制限する第2の電圧制限手段と、読み出し、書き込み及び消去の各動作モードに応じて、前記選択手段、前記第1、第2及び第3の制御手段の動作を制御する信号を発生する第4の制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0031】
請求項13記載の発明は、前記請求項12記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧を受け、前記第1の電源及び前記第2の電源の何れか一方を選択して前記昇圧回路の電源電圧として与える他の選択手段を備え、前記第4の制御手段は、前記他の選択手段の動作をも制御する信号をも発生することを特徴とする。
【0032】
請求項14記載の発明は、前記請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の電圧制限手段は、前記昇圧回路が電源電圧よりも高い電位を発生する場合にはその発生電位を制限し、前記昇圧回路が昇圧動作を停止する場合には昇圧回路用電源よりも低い電位を発生する回路であることを特徴とする。
【0033】
請求項15記載の発明は、前記請求項12、請求項13又は請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の電圧制限手段は、昇圧回路用電源と前記昇圧回路の出力との間に配置されたNチャネルトランジスタより成ることを特徴とする。
【0034】
請求項16記載の発明は、前記請求項12、請求項13又は請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の電圧制限手段における制限電圧は、前記第1の電圧制限手段における制限電圧よりも高いことを特徴とする。
【0035】
請求項17記載の発明は、前記請求項15記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の制御手段は、前記Nチャネルトランジスタのゲート電圧を制御する回路から成ることを特徴とする。
【0036】
請求項18記載の発明は、前記請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第2の電圧制限手段は、前記昇圧回路の出力側と接地との間に配置されたツェナーダイオードから成ることを特徴とする。
【0037】
請求項19記載の発明は、前記請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記第1の制御手段は、前記昇圧回路への昇圧用クロックの供給を停止する回路から成ることを特徴とする。
【0038】
請求項20記載の発明は、前記請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第4の制御手段は、前記メモリセルからのデータの読み出し時には、前記チップイネーブル信号に基いて前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記選択手段並びに前記第1及び第2の制御手段を制御することを特徴とする。
【0039】
請求項21記載の発明は、前記請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第4の制御手段は、前記メモリセルへのデータの書き込み時には、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックに基いて前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に前記第1の電圧制限手段の動作を停止させるように、前記第1、第2及び第3の制御手段を制御することを特徴とする。
【0040】
請求項22記載の発明は、前記請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、第4の制御手段は、前記メモリセルのデータの消去時には、前記昇圧回路の動作を停止させると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御することを特徴とする。
【0041】
請求項23記載の発明の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法は、2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に、読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備え、前記電圧発生回路は、第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧の何れか一方を選択する選択手段と、前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第1の電圧制限手段と、前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるときに前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第2の電圧制限手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリセルからのデータの読み出し動作時に、前記第1の電源の電圧を選択して前記昇圧回路に与え、その昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段により前記昇昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、前記メモリセルへのデータの書き込み動作時に、前記第2の電源を選択し前記昇圧回路に与え、その昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段の動作を停止させて、前記第2の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、前記メモリセルのデータの消去動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に与えると共に、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させることを特徴とする。
【0042】
請求項24記載の発明は、前記請求項23記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法において、前記書き込み動作時には、前記第2の電圧制限手段により、前記昇圧回路の昇圧出力電位を、前記第1の電圧制限手段が前記読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限する電位よりも高い電位に制限することを特徴とする。
【0043】
請求項25記載の発明の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法は、2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に、読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備え、前記電圧発生回路は、第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧の何れか一方を選択する選択手段と、前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路に印可して昇圧動作を行わせる昇圧クロックを発生する昇圧クロック発生手段と、前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第1の電圧制限手段と、前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるときに前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第2の電圧制限手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリセルからのデータの読み出し動作時に、前記第1の電源の電圧を選択して前記昇圧回路に動作電源として与える一方、半導体記憶装置の動作を制御するチップイネーブル信号を前記昇圧回路へ昇圧クロックとして与えて、前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、前記メモリセルへのデータの書き込み動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に動作電源として与える一方、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを前記昇圧回路へ与えて、前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段の動作を停止させて、前記第2の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、前記メモリセルのデータの消去動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に与えると共に、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させることを特徴とする。
【0044】
請求項26記載の発明は、前記請求項25記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法において、前記書き込み動作時には、前記第2の電圧制限手段により、前記昇圧回路の昇圧出力電位を、前記第1の電圧制限手段が前記読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限する電位よりも高い電位に制限することを特徴とする。
【0045】
前記構成とすることにより、本発明では、電圧発生回路において、昇圧回路及び第1及び第2の電圧制限手段とを用いて、複数の電圧を発生させることができるので、簡易な電圧発生回路を提供できると共に、この電圧発生回路を備えた安価な不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
【0046】
また、データの読み出し動作時には、使用する電圧源の電圧よりも高い電圧を発生して、高電圧で読み出し動作が可能である。しかも、読み出し動作を活性化するチップイネーブル信号により、ローデコーダが動作するタイミングでのみ昇圧動作を行い得るので、低消費電力化が可能である。
【0047】
更に、書き込み動作時には、別途設ける発振回路等の昇圧クロック発生手段を用いて、昇圧回路で昇圧動作を行わせることができるので、書き込み動作に必要となるメモリセルのコントロールゲート電圧を高速に発生することを可能にできる。
【0048】
加えて、メモリセルのコントロールゲートに負電圧を用いた消去動作時には、前記読み出し及び書き込み動作に用いる昇圧回路と同一の回路でローデコーダに必要となる電源電圧よりも低い電位を発生することができるので、トランジスタの必要耐圧を下げることが可能になり、レイアウトサイズが小さくなる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置を説明する。
【0050】
図1は、正電圧発生回路を搭載したフラッシュEEPROMの一実施の形態の構成を示す。同図においては、データ入出力ビット幅が8ビットの場合についての例を示している。同図を基に、先ず、本実施の形態のフラッシュEEPROMの構成及び動作の概要について説明する。
【0051】
本フラッシュEEPROMは、2つの外部電源端子VCC及びVPPを備えている。これは、携帯機器や情報機器においては、システムの低消費電力化を図るために、使用する電源の低電圧化が進んできており、従来から、一般的に用いられていた5v電源を3v電源へ下げる取組が進んでいるが、システムに用いる部品の全てが3vでの動作を実現できてはいないため、3v電源と5v電源の両方を用いてシステムを構成するのが現実である。従って、本フラッシュEEPROMにおいては、低消費電力化のために、外部電源端子VCC及びVPPを共に3vのような低電圧で動作させて読み出し動作を行い、頻度の少ない書き換え動作及び消去動作においては、動作電流よりも書き換え時間の高速化が要求される関係から、外部電源端子VCCを3v、他の外部電源端子VPPを5vのような電圧で動作させて、高電圧で高速に書き換え動作を行う。また、消去動作においては、コントロールゲートを負電位、ソース電位を正電位とするファウラーノルドハイム型トンネル電流を用いた、フローティングゲートからソースへ電荷を引き抜く動作とすることにより、メモリセルのソース拡散領域に印加される電圧を低く抑え、拡散領域を小さくして、メモリセルサイズの縮小を図る。本実施の形態では、以下に詳細に説明するように、正電圧発生回路を設け、この正電圧発生回路により、メモリセルのコントロールゲートへ与える電位を、読み出し動作においては外部電源電圧VCCよりも高い電位とし、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作においては外部電源電圧VPPよりも高い電位とし、消去動作においては外部電源電圧VCCよりも低い電位とする正電圧を発生させる。
【0052】
図1に示すフラッシュEEPROMは、データを記憶するためのメモリセルアレイ1を備えており、このメモリセルアレイ1は図2に例示されるように、2重ゲート構造のメモリセルトランジスタ(以下、メモリセルと言う)M(0,0)〜M(n,m)が、ワード線WL(0)〜WL(n)とビット線BL(0)〜BL(m)との交点に、格子状に配置されている。同一行のメモリセルのコントロールゲートは、対応するワード線WL(0)〜WL(n)に各々共通に接続され、同一列のメモリセルのドレインはビット線BL(0)〜BL(m)に各々共通に接続されている。また、メモリセルアレイ1の同一の列に配置される2個1組となるメモリセルの対向するソースは共通ソース拡散で形成されており、対応するソース線SL(0)〜SL(j)に各々共通接続されている。
【0053】
ローデコーダ2、ソーススイッチ9及び消去回路4は、フラッシュEEPROMの動作モードに応じてメモリセルアレイ1のワード線WL(0)〜WL(n)及びソース線SL(0)〜SL(j)に対して必要となる電位を供給する。
【0054】
メモリセルアレイ1のビット線BL(0)〜BL(m)は各々カラムスイッチ5に接続され、更に指定される8本がこのカラムスイッチ5を介して選択的にデータバスDB(0)〜DB(7)に接続される。カラムスイッチ5にはカラムデコーダ3から選択信号が供給される。また、カラムデコーダ3にはカラムアドレスCAが供給され、このカラムアドレスCAをデコードして、対応するビット線の選択信号を出力する。カラムデコーダ3からのビット線選択信号により、8本のビット線とデータバスDB(0:7)とを選択的に接続する。
【0055】
データバスDB(0:7)は、読み出し/書き込み回路6に接続されており、この読み出し/書き込み回路6は、データバスDB(0:7)の各々に対応して8個の書込み回路及び読み出し回路を備えている。読み出し/書き込み回路6の8個の書込み回路は、フラッシュEEPROMの書き込みモードにおいて、対応するデータ入出力端子Dio(0:7)からI/Oバッファ7を介して入力される書き込みデータを基に所定の書き込み信号を形成し、データバスDB(0:7)を介してメモリセルアレイ1の選択された8本のビット線に書込電位を与えることにより、選択された8個のメモリセルにデータを書き込む。このとき、選択された8本のビット線に与えられる書き込み信号は、書き込みを行うビット線に対しては+5v、即ち電源電圧VPPとされ、書き込みを行わないビット線に対しては接地電位とされる。
【0056】
一方、読み出し/書き込み回路6の8個の読み出し回路は、フラッシュEEPROMの読み出しモードにおいて、メモリセルアレイ1の選択された8個のメモリセルから8本のビット線及びデータバスDB(0:7)を介して出力された読み出し信号を増幅し、I/Oバッファ7を介してデータ入出力端子Dio(0:7)に出力する。このとき、読み出し回路は、メモリセルアレイ1の選択された8本のビット線に対して+1vのような電圧を与える。
【0057】
本実施の形態のフラッシュEEPROMは、更に、上記各種の動作モードに応じて各種回路ブロックの動作を制御するための制御信号を発生する制御回路10を備え、この制御回路(請求項1及び請求項12の第3の制御手段)10は、外部端子NCE、NOE、NWE及びNEを介して供給されるモード制御信号を基に、動作モードに応じて内部制御信号を発生する。
【0058】
以下に、本願発明のメモリセルアレイ1の具体的動作を説明する。
【0059】
読み出しモード、書き込みモード、及び書き込みベリファイモードにおけるメモリセルアレイ1のワード線WL(0)〜WL(n)電位は、ローデコーダ2により制御されており、ローデコーダ2にはローアドレスRAが供給され、外部電源電圧VCC及びVPPを基に内部電源VPOとしてVP1、VP2、VP3又はVP4の電位を形成する正電圧発生回路11からの電源が供給される。また、消去モードにおけるメモリセルアレイ1のワード線WL(0)〜WL(n)電位は消去回路4により制御されており、消去回路4には外部電源電圧VPPを基に内部電源電圧NVPを形成する負電圧発生回路12からの電源が供給される。
【0060】
尚、特に限定されないが、外部電源電圧VCCは+3v、外部電源電圧VPPは読み出しモードのおいては+3v、書き込み及び消去モードにおいては+5v、内部電源電圧VP1は+5v、VP4は+2vのような比較的絶対値の小さな正電位とされ、電源電圧VP2は+9v、VP3は+7vのような比較的絶対電位の大きな正電位とされ、内部電源電圧NVPは−8vのような比較的絶対電位の大きな負電位とされる。
【0061】
図3、図4、図5及び図6に、図2に示すメモリセルアレイ1の読み出しモード、書き込みモード、書き込みベリファイモード及び消去モードにおける電圧関係を示す。図3、図4及び図5の読み出しモード、書き込みモード及び書き込みベリファイモードにおいて、選択されるワード線はWL(0)としている。
【0062】
メモリセルアレイ1が読み出しモードとされるとき、ローデコーダ2により、ローアドレスRAのデコード結果として、選択されたワード線に外部電源電圧VCCを基に正電圧発生回路11により形成されるVP1電位、即ち+5vが出力され、他の非選択のワード線の電位は接地電位とされる。消去回路4は制御回路10により発生される制御信号ERASEにより制御され、全てのワード線WL(0)〜WL(n)に対してオープンとされる。また、ソーススイッチ9は制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)を接地電位とする。消去回路4は同様に制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)に対してオープンとされる。
【0063】
メモリセルアレイ1が書き込みモードとされるとき、ローデコーダ2によるローアドレスRAのデコード結果として、選択されたワード線に外部電源電圧VPPを基に正電圧発生回路11により形成されるVP2、即ち+9vの電位が出力され、他の非選択のワード線の電位は接地電位とされる。また、消去回路4は制御回路10により発生される制御信号ERASEにより制御され、全てのワード線WL(0)〜WL(n)に対してオープンとされる。また、ソーススイッチ9は制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)を接地電位とする。消去回路4は同様に制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)に対してオープンとされる。カラムデコーダ3によるカラムアドレスCAのデコード結果を受けてカラムスイッチ5により選択されるビット線には、書き込みを行うビット線に対しては+5vのVPP電源電圧が与えられ、書き込みを行わないビット線には接地電位が与えられる。
【0064】
メモリセルアレイ1が書き込みベリファイモードとされるとき、ローデコーダ2によるローアドレスRAのデコード結果として、選択されたワード線に外部電源電圧VPPを基に正電圧発生回路11により形成されるVP3、即ち+7vの電位が出力され、他の非選択のワード線の電位は接地電位とされる。また、消去回路4は制御回路10により発生される制御信号ERASEにより制御され、全てのワード線WL(0)〜WL(n)に対してオープンとされる。また、ソーススイッチ9は制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)を接地電位とする。消去回路4は同様に制御信号ERASEにより制御され、全てのソース線SL(0)〜SL(j)に対してオープンとされる。カラムデコーダ3によるカラムアドレスCAのデコード結果を受けてカラムスイッチ5により選択されるビット線には、書き込みを行うビットに対しては+5vのVPP電源電圧が与えられ、書き込みを行わないビット線には接地電位が与えられる。
【0065】
メモリセルアレイ1が消去モードとされるとき、制御回路10により発生される制御信号ERASEを受けて、ローデコーダ2の出力はWL(0)〜WL(n)に対してオープンとされる。同様に、ソーススイッチ9の出力は全てのソース線SL(0)〜SL(j)に対してオープンとする。カラムデコーダ4及びカラムスイッチ5は全てのビット線を非選択としており、全てのビット線はオープンとされる。消去回路4は全てのワード線WL(0)〜WL(n)に対して外部電源電圧VPPを基に負電圧発生回路12により形成されるNVP、即ち−8vを与えると共に、全てのソース線SL(0)〜SL(j)に対して外部電源電圧VPP、即ち5vを与える。
【0066】
本実施の形態においては、消去動作において、全てのメモリセルを一括消去としているが、指定されたメモリセルをブロック単位で消去するブロック消去においては、アドレス信号を受けて、消去するブロックを指定し、部分的に消去する動作を実現すればよい。
【0067】
図3ないし図6に示す各モードでの電圧条件を実現するためのローデコーダ2、ソーススイッチ9及び消去回路4の具体的回路例を図7及び図8に示す。
【0068】
図7にロウデコーダ2及びソーススイッチ9の具体的回路例を示している。ロウデコーダ2は、図7に示す回路をワード線WL(0)〜WL(n)の本数と同数備えた構成となっており、ローアドレスRAを受け、メモリセルトランジスタのコントロールゲートに接続されるワード線WL(0)〜WL(n)を駆動する信号を出力する。70は、ローアドレスRAが入力され、このアドレス信号の組み合わせの中の一つをデコードした信号を出力するデコード回路であり、外部電源電圧VCCの電源で動作する。PチャネルトランジスタTP1及びTP2、NチャネルトランジスタTN1及びTN2とインバータ71によりレベルシフト回路75を構成しており、デコード回路70の出力信号である外部電源電圧VCCの振幅レベルを、ローデコーダ2の出力部に用いられる内部電源電圧VPOのレベルに変換し、PチャネルトランジスタTP3及びNチャネルトランジスタTN3で構成されるワード線駆動バッファ(ワード線駆動部)76に供給する。TDPはPチャネルデプレッショントランジスタであり、消去動作時でのワード線への負電圧印加を可能とするために、ワード線駆動バッファを構成するPチャネルトランジスタTP3とNチャネルトランジスタTN3の間に挿入している。
【0069】
読み出しモード、書き込みモード、書き込みベリファイモードでの動作時においては、PチャネルデプレッショントランジスタTDPは導通状態となるようゲート電位VPDは接地電位とされる。消去動作時には消去回路4からのワード線への負電圧印加を可能とするため、ゲート電位VPDには外部電源電圧VPP、即ち5vを印加し、遮断状態とする。
【0070】
ソーススイッチ9はNチャネルトランジスタTN4で構成されており、ERASE信号をインバータ72で反転した信号により制御され、消去動作時には消去回路4からのソース線への外部VPP電源電圧(5v)の印加を可能とするため遮断状態とし、消去以外の動作においてはソース線を接地するよう導通状態とする。
【0071】
読み出し動作においては、正電圧発生回路11により発生される内部電源電圧VPOは、外部電源電VCCを基に発生されるVP1電位、即ち5vとされており、図7に示す回路構成例によれば、読み出し動作においては図3に示すように、指定されたワード線のみをVP1電位とし、その他の非選択ワード線電位を接地電位とすることができる。
【0072】
書き込み及び書き込みベリファイ動作においては、読み出しと同様の動作を行い、ローデコーダ2の出力部に与えられる内部電源電圧VPOをVP2、即ち9v及びVP3、即ち7vとすることにより、選択されたワード線のみ9v又は7vとし、非選択のワード線を接地電位とすると共に、ソース線を接地電位とすることができる。
【0073】
図8に消去回路4の具体的回路例を示す。消去回路4はワード線WL(0)〜WL(n)に接続されたトライステートバッファ80(0)〜80(n)及びソース線SL(0)〜SL(j)に接続されたトライステートバッファ81(0)〜81(j)を消去信号ERASEにより制御する構成であり、トライステートバッファ80(0)〜80(n)の入力には負電圧発生回路12の出力電位であるNVPが接続され,トライステートバッファ81(0)〜81(j)の入力には外部電源電圧VPPが接続されている。
【0074】
図8に示す回路構成例によれば、読み出し及び書き込み動作においては、消去信号ERASEが『L』電位であり、トライステートバッファ80(0)〜80(n)及び81(0)〜81(j)は全てオープン出力状態とされ、ワード線WL(0)〜WL(n)及びソース線SL(0)〜SL(j)を全てオープンとしている。
【0075】
消去動作においては、消去信号ERASEが『H』電位とされることにより、トライステートバッファ80及び81が動作状態となり、ワード線WL(0)〜WL(n)に対して負電圧発生回路12の出力電位であるNVP(−8v)を、ソース線SL(0)〜SL(j)に対して消去回路4に与えられる外部電源電圧VPP(5v)を供給する。
【0076】
このように、図7及び図8に示すローデコーダ2、ソーススイッチ9、及び消去回路4によって、図3、図4、図5及び図6に示す読み出し、書き込み、書き込みベリファイ、及び消去動作での、メモリアレイのワード線及びソース線電位を設定することができる。
【0077】
以上述べてきたように、読み出し動作時における低電圧動作の実現及び、メモリセルサイズ縮小のための負電圧を用いた消去方式を採用することにより、各動作モードにおける発生電位の種類が大幅に増えることになる。
【0078】
ここで、消去動作におけるローデコーダ2に与えるVPOについて説明する。消去動作においてはワード線WL(0)〜WL(n)には−8vが消去回路4から与えられる。従って、図7に示すロデコーダ2のワード線駆動バッファ76を構成するPチャネルトランジスタTP3及びPチャネルデプレッショントランジスタTDPの必要耐圧を極力下げるためにVPOを2v程度としている。これによって必要耐圧を10vとすることができる。
【0079】
図9は図3〜図6に示した各種動作モードに必要となる電圧のうち、消去動作における負電圧NVPを除く正電圧を発生するための正電圧発生回路(本願発明の電圧発生回路)11のブロック構成を示す。
【0080】
同図において、90はクロックCLKを受けて昇圧を行うブートストラップ方式の昇圧回路であり、具体回路例を図10に示している。昇圧回路90は相補型の回路構成となっており、ポンピング容量C1、C2には、各々、NANDゲート100及びインバータ102を介した昇圧用クロックCLKと、NANDゲート100、インバータ101及びインバータ103を介した昇圧用クロックCLKの反転信号が与えられる。クロックCLKの立上がりを受けて容量C1によりポンピングアップされた電荷はトランジスタT1を介して昇圧出力端子VPXへ出力される。このとき、トランジスタT1のゲート電圧はトランジスタT9及び容量C3を介してポンピングアップされ、容量C1によりポンピングアップされた電荷を効率良く昇圧出力端子VPXに伝えている。トランジスタT5はトランジスタT1のゲート電圧を充分高く設定するために用いられる。このとき、容量C2が接続されたノードBはトランジスタT4により電源電圧VPSの電位とされていると共に、トランジスタT12が導通状態にあり、トランジスタT2を遮断状態としている。クロックCLKの立下がりにおいては、容量C2によりポンピングアップされた電荷はトランジスタT2を介して昇圧出力端子VPXへ出力される。このとき、トランジスタT2のゲート電圧はトランジスタT10及び容量C4を介してポンピングアップされ、容量C2によりポンピングアップされた電荷を効率良く昇圧出力端子VPXに伝えている。トランジスタT6はトランジスタT2のゲート電圧を充分高く設定するために用いられる。このとき、容量C1が接続されたノードAはトランジスタT3により電源電圧VPSの電位とされていると共に、トランジスタT11が導通状態にあり、トランジスタT1を遮断状態としている。トランジスタT7及びT8は、電源投入時にノードA及びBを昇圧出力端子VPXに設定するためのものである。図10に示した相補型のブートストラップ方式の昇圧回路90により効率の良い昇圧を実現している。
【0081】
100及び104は昇圧用クロックを制御するためのNANDゲート及びインバータであり、消去動作時にはERASE信号により、前記NANDゲート100からのクロックCLKの昇圧回路90への供給を停止する。以上の構成により、前記昇圧回路90の昇圧又は昇圧停止動作を制御する第1の制御手段250を構成する。
【0082】
図9において、91は昇圧回路90の電源電圧VPSを切り換える電源切り換え回路であり、具体回路例を図11に示している。この電源切り換え回路(請求項2の選択手段及び請求項13の他の選択手段)91は、昇圧用電源選択信号PCNT、及びこの昇圧用電源選択信号PCNTをインバータ110により反転した信号によってPチャンネルトランジスタ113及び114を用いて外部電源電圧VCC又はVPPの何れか一方を選択して昇圧回路用の電源電圧VPSを出力している。111及び112は外部電源電圧VCCの信号レベルである昇圧用電源選択信号PCNT及びこの昇圧用電源選択信号PCNTをインバータ110により反転した信号を、各々、外部電源電圧VPPの信号レベルに変換するレベルシフト回路である。
【0083】
図9における92はクロック切り換え回路であり、具体回路例を図12に示している。クロック切り換え回路92は発振回路(昇圧クロック発生手段)120を備えており、昇圧回路90が昇圧動作を行う場合に、書き込み及び書き込みベリファイ動作を示す制御信号PGMにより、チップイネーブル信号(第1の昇圧クロック)NCE及び前記発振回路120の出力(第2の昇圧クロック)の何れか一方を選択回路(請求項12の選択回路)121で選択して、前記昇圧回路90のクロックCLKとして与える。この選択回路121は、書き込み及び書き込みベリファイ動作時には、前記制御信号PGMを受けて、発振回路120の出力を選択し、昇圧(ポンピング)用クロックCLKとして前記昇圧回路90に出力する一方、読み出し及び消去ベリファイ動作においては、チップイネーブル信号NCEを選択し、ポンピング用クロックCLKとして昇圧回路90に出力する。この選択回路121は一般的な回路であるので、その詳細な説明は省略する。
【0084】
前記制御信号PGMの選択回路121への出力により、書き込み及び書き込みベリファイ動作時(即ち、後述するNチャネルトランジスタTLimの遮断時)に、発振回路120の出力を昇圧回路90に与えるよう選択回路121を制御する第3の制御手段(請求項12の第3の制御手段)252を構成する。
【0085】
フラッシュEEPROMはチップイネーブル信号NCEを基に各種動作を行い、チップイネーブル信号NCEが”L”レベルとなることにより、各回路が活性化され各種動作が開始される。図13にクロック切り換え回路92の動作波形を示す。読み出し及び消去ベリファイ動作においては、アドレス信号Addと共にチップイネーブル信号NCEが”L”レベルとされ、任意のアドレスのデータを読み出す。この動作において、チップイネーブル信号NCEをポンピング用クロックCLKとして昇圧回路90へ与えることにより、昇圧回路90内の容量をポンピングアップする。このような動作とすることにより、ローデコーダ2が任意のワード線を選択するために必要な動作電流のみを供給する。チップイネーブル信号NCEの立上がり及び立下がりエッジのみでポンピング動作が行われるので、チップイネーブル信号NCEの”L”レベル期間が長く活性化状態が長い場合や、”H”レベルでの非活性化状態においては昇圧回路90のポンピング動作は行われない。このような回路構成とすることにより、特に低消費電力化が要望される読み出し動作において、昇圧回路90の動作電流を低減している。
【0086】
書き込み及び書き込みベリファイ動作においては、発振回路120の出力信号により昇圧回路90のポンピング動作を行っている。これは、読み出し又は消去動作にひき続いて書き込み及び書き込みベリファイ動作が行われる場合に、読み出し又は消去動作での内部電源電圧VP1(+5v)及びVP4(+2v)から書き込み及び書き込みベリファイ動作に必要となるVP2(+9v)及びVP3(+7v)に昇圧出力電圧を上げるためには、昇圧回路90のポンピング動作を複数回繰り返す必要があるためである。このような場合においても、発振回路の出力を用いて昇圧回路90を動作させることにより、書き込み及び書き込みベリファイ動作において必要となる高電圧を短期間に発生することが可能となっている。
【0087】
また、図9において、TLimは昇圧回路90の昇圧出力VPXをリミットするためのNチャネルトランジスタ(第1の電圧制限手段)であり、リミット制御信号CLIMにより導通又は遮断が制御される。93は外部電源電圧VCCの信号レベルであるリミット制御信号CLIMを昇圧回路90の出力電圧VPXの信号レベルに変換するレベルシフト回路である。リミット制御信号CLIMを用いた制御によりNチャネルトランジスタTLimが導通状態にある場合には、昇圧回路90の出力電圧VPXは、昇圧回路用電源電圧VPSに対してNチャネルトランジスタTLimのしきい値電圧Vt以上になると、昇圧回路90の出力電圧VPSの点に対して電流が流れることになる。従って、昇圧回路90の出力電圧VPXは、昇圧回路用電源電圧VPSにNチャネルトランジスタTLimのしきい値電圧Vtを加えた電位でリミットされることになる。
【0088】
一方、リミット制御信号CLIMを用いた制御によりトランジスタTLimが遮断状態にある場合には、昇圧回路90の出力電圧VPXのトランジスタTLimによるリミット動作は停止される。この場合、昇圧回路90の出力電圧VPXはツェナーダイオード(第2の電圧制限手段)ZD1によりリミットされる。ツェナーダイオードZD1の耐圧は、書き込み動作に必要される+9vに設定されている。即ち、前記ツェナーダイオードZD1は、前記NチャネルトランジスタTLimが昇圧回路90の昇圧出力電位を制限する電位(+5v)よりも高い電位(+9v)に、前記昇圧回路90の昇圧出力電位を制限する。
【0089】
前記リミット制御信号CLIM及びレベルシフト回路LSにより、前記Nチャネルトランジスタ(第1の電圧制限手段)TLimのゲート電圧を制御して、このNチャネルトランジスタTLimの動作及び非動作を制御する第2の制御手段251を構成する。
【0090】
94は書き込みベリファイ電圧設定回路であり、書き込み動作においてツェナーダイオードZD1で設定される昇圧回路90の出力電圧VPXである+9vから書き込みベリファイ動作時に必要とされる+7vを設定するためのものであり、具体的回路例を図14に示す。書き込みベリファイ動作においては、昇圧回路90の出力電圧VPXはツェナーダイオードZD1により+9vに設定されており、この電圧をPチャネルトランジスタ143及びNチャネルトランジスタ142で分割した+7vの電位が差動アンプ140の+入力端子に接続されている。差動アンプ140の−入力端子には差動アンプの出力VPOが接続されており、この出力VPOは全て−入力端子に帰還され、差動アンプ140は利得”1”のアンプとしての動作を行うことになる。従って、差動アンプ140の出力VPOには、昇圧回路90の出力電圧VPXをPチャネルトランジスタ143及びNチャネルトランジスタ142で分割した+7vの電位が出力されることになる。書き込みベリファイ以外の各動作(読み出し、書き込み、消去及び消去ベリファイ動作)時には、書き込みベリファイ動作状態を示す制御信号PVFY信号により、Pチャネルトランジスタ143及びNチャネルトランジスタ142は遮断状態とされ、差動アンプ140の動作は停止されると共に、Pチャネルトランジスタ144が導通状態に設定される。従って、読み出し、書き込み、消去及び消去ベリファイ動作においては、昇圧回路90の出力電圧VPXがそのままベリファイ電圧設定回路94の出力VPOとして出力される。このような回路構成とすることにより、特に低消費電力が要望される読み出し動作においては、Pチャネルトランジスタ143、Nチャネルトランジスタ142及び差動アンプ140の動作は停止されており、動作電流の低減を図っている。
【0091】
これまで述べてきたような正電圧発生回路11とすることにより、その入出力特性は各動作モードにおいて図15に示すようになる。図15は、各動作モードにおける電源切り換え回路91の出力である昇圧回路90の昇圧動作電源VPSに対する正電圧発生回路11の出力VPOの値を示している。直線(b)はVPO=VPSとなる傾き”1”の直線を示している。(c)は読み出し及び消去ベリファイ動作での正電圧発生回路11の出力VPOの値を示すものであり、昇圧動作電源VPSとしては電源切り換え回路91により外部電源電圧VCCが選択されており、NチャネルトランジスタTLimにより昇圧回路90の出力電圧VPXがリミットされ、VCC=3v時にVPO=5vとなるような特性となる。(e)は書き込み動作での正電圧発生回路11の出力VPOの値を示すものであり、昇圧動作電源VPSとしては電源切り換え回路91により外部電源電圧VPPが選択されており、ツェナーダイオードZD1により昇圧回路90の出力電圧VPXがリミットされ、VPP=5v時にVPO=9vとなるような特性となる。(d)は書き込みベリファイ動作での正電圧発生回路11の出力VPOの値を示すものであり、書き込み動作時と同一となる昇圧回路90の出力電圧VPXを書き込みベリファイ電圧設定回路94により電圧設定し、VPP=5v時にVPO=7vとなるような特性となる。(a)は消去動作での正電圧発生回路11の出力VPOの値を示すものであり、昇圧回路90の動作が停止されることにより、昇圧回路90の出力電圧VPXは昇圧動作電源VPSからNチャネルトランジスタTLimのしきい値電圧分下がった電圧となり、VPP=5v時にVPO=2vとなるような特性となる。
【0092】
図16は、本発明における正電圧発生回路11を備えたフラッシュEEPROMの書き換えフローにおける正電圧発生回路11の制御方式を示している。書き換えフローにおいては、先ず、消去に先だった全てのメモリセルに対する”0”データ書き込み(All”0”書き込み)を行い、全てのメモリセルのしきい値を高い値に揃える。”0”データ書き込み動作においては、電源切り換え回路91により昇圧回路用電源VPSを外部電源電圧VPP(5v)とし、クロック切り換え回路92により昇圧用クロックCLKを発振回路120の出力とする。また、NチャネルトランジスタTLimを遮断状態とし、昇圧回路90の出力電位をツェナーダイオードZD1によりリミットする。更には、書き込みベリファイ電圧設定回路94の動作を停止し、昇圧回路90の出力VPXを正電圧発生回路11の出力VPOとすることにより、9vの電圧出力を生成する。
【0093】
メモリセルに対する”0”データ書き込み動作を行った後には、書き込みベリファイ動作により、”0”データが正しく書き込まれていることを確認する。書き込みベリファイ動作においては、書き込み動作と同様の制御により昇圧回路90を動作させ、昇圧回路90の出力として9vの電圧出力を生成する。同時に、書き込みベリファイ電圧設定回路94を動作状態とし、昇圧回路90の出力VPZ(8.5v)を基に7vを生成して正電圧発生回路11の出力電圧VPOを得る。
【0094】
全てのメモリセルに対する”0”データの書き込みが完了した後に、消去動作を行い、メモリセルのしきい値を低い値に設定する。消去動作においては、電源切り換え回路91により昇圧回路用電源VPSを外部電源電圧VPP(5v)とし、昇圧回路90の動作を停止する。また、NチャネルトランジスタTLimを導通状態とし、昇圧回路90の出力電圧VPXとして昇圧回路用電源VPS(5v)からNチャネルトランジスタTLimのしきい値分降下した電圧(2v)を得る。また、書き込みベリファイ電圧設定回路94の動作を停止し、昇圧回路90の出力電圧VPZを正電圧発生回路11の出力VPOとすることにより、+2vの電圧出力を生成する。
【0095】
消去動作を行った後には、消去ベリファイ動作により、消去動作が正しく行われたことを確認する。消去ベリファイ動作においては、電源切り換え回路91により昇圧回路用電源を外部電源電圧VCC(+3v)とし、クロック切り換え回路92により昇圧用クロックをチップイネーブル信号NCEとする。また、NチャネルトランジスタTLimを導通状態とし、昇圧回路90の出力電位VPXをNチャネルトランジスタTLimのしきい値によりリミットする。更には、書き込みベリファイ電圧設定回路94の動作を停止し、昇圧回路90の出力VPXを正電圧発生回路11の出力VPOとすることにより、+5vの電圧出力を生成する。
【0096】
消去動作が完了した後には、任意データの書き込み及び書き込みベフィファイを行う。任意データの書き込み及び書き込みベフィファイ動作においては、正電圧発生回路11は”0”データの書き込み及び書き込みベフィファイ動作時と同様の動作を行う。
【0097】
任意データの書き込みが完了した後に、任意データの読み出しを行い、書き換え動作が正常に行われたことを確認する。読み出し動作においては、正電圧発生回路11は消去ベリファイ動作時と同様の動作を行う。
【0098】
正常な読み出し動作が確認された時点で書き換えフローを終了する。一方、前述の書き込みベリファイ、消去ベリファイ及び読み出し動作において正常な動作を確認できない場合には、書き換え異常としてフロー終了する。
【0099】
図16に示した書き換えフローでの各動作モードにおける外部電源電圧VCC、VPP及び正昇圧発生回路11の出力VPOを図17に示すと共に、図18に外部制御信号と正昇圧発生回路11の出力VPOの波形を示す。
【0100】
【発明の効果】
以上の構成により、本発明では、電圧発生回路において、昇圧回路及び第1及び第2の電圧制限手段とを用いて、ワード線に負電圧を用いるゲート負電圧消去を含む各種動作モードに応じて必要となる複数種類の電圧を発生させることができるので、簡易な電圧発生回路を提供できると共に、この電圧発生回路を備えた安価な不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
【0101】
また、データの読み出し動作時には、使用する外部電圧電圧よりも高い電圧を発生して、高電圧で読み出し動作が可能である。しかも、読み出し動作を活性化するチップイネーブル信号により、ローデコーダが動作するタイミングでのみ昇圧動作を行い得るので、回路動作によって消費する電流のみを昇圧回路で供給でき、低消費電力化が可能である。
【0102】
更に、書き込み動作時には、別途設ける発振回路等の昇圧クロック発生手段を用いて、昇圧回路で昇圧動作を行わせることができるので、書き込み動作に必要となるメモリセルのコントロールゲート電圧を高速に発生することを可能にできる。
【0103】
加えて、メモリセルのコントロールゲートに負電圧を用いた消去動作時には、前記読み出し及び書き込み動作に用いる昇圧回路と同一の回路でローデコーダに必要となる外部電源電圧よりも低い内部電圧を発生することができるので、トランジスタの必要耐圧を下げることが可能になり、レイアウトサイズを小さくすることができ、安価な半導体記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す図である。
【図2】 図1におけるメモリアレイの構成例を示す図である。
【図3】 本発明の半導体記憶装置の読み出し動作におけるメモリアレイの電圧関係を示す図である。
【図4】 本発明の半導体記憶装置の書き込み動作におけるメモリアレイの電圧関係を示す図である。
【図5】 本発明の半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作におけるメモリアレイの電圧関係を示す図である。
【図6】 本発明の半導体記憶装置の消去動作におけるメモリアレイの電圧関係を示す図である。
【図7】 ローデコーダ及びソーススイッチの回路例を示す図である。
【図8】 消去回路の回路例を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態の正昇圧発生回路の構成を示す図である。
【図10】 本発明の正昇圧発生回路における昇圧回路の回路例を示す図である。
【図11】 本発明の正昇圧発生回路における電源切り換え回路の回路例を示す図である。
【図12】 本発明の正昇圧発生回路におけるクロック切り換え回路の回路例を示す図である。
【図13】 図12に示すクロック切り換え回路のタイミング図である。
【図14】 本発明の正昇圧発生回路における書き込みベリファイ電圧設定回路の回路例を示す図である
【図15】 本発明の正昇圧発生回路の入出力電圧特性を示す図である。
【図16】 本発明の不揮発性半導体記憶装置における書き換えフローを示す図図である。
【図17】 図16の書き換えフローにおける外部印加電源電圧及び正昇圧発生回路出力電圧を示す図である。
【図18】 図16に示す書き換えフローにおける正昇圧発生回路出力電圧波形を示す図である。
【図19】 従来のメモリセルの断面図である。
【図20】 従来のメモリセルの書き込み及び消去特性を示す図である。
【図21】 従来の半導体記憶装置の構成を示す図である。
【図22】 従来の電圧発生回路を示す図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ
M(0,0)〜M(n,m) メモリセル
WL(0)〜WL(n) ワード線
BL(0)〜BL(n) ビット線
SL(0)〜SL(j) ソース線
2 ローデコーダ
4 消去回路
9 ソーススイッチ
10 制御回路(請求項1の第3の制御回路及び
請求項12の第4の制御回路)
11 正電圧発生回路(電圧発生回路)
22 電圧発生回路
70 デコード回路
76 ワード線駆動バッファ(ワード線駆動部)
90 昇圧回路
91 電源切り換え回路(請求項2の選択手段及び
請求項13の他の選択手段)
92 クロック切り換え回路
NCE チップイネーブル信号(第1の昇圧クロック)
93 レベルシフタ
TLim Nチャネルトランジスタ(第1の電圧制限手段)
ZD1 ツェナーダイオード(第2の電圧制限手段)
94 書き込みベリファイ電圧設定回路
100 NANDゲート
111、112 レベルシフタ
120 発振回路(昇圧クロック発生手段)
121 選択回路
250 第1の制御手段
251 第2の制御手段
252 請求項12の第3の制御手段

Claims (26)

  1. 2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記電圧発生回路は、
    前記ローデコーダのワード線駆動部の電源電圧を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の昇圧及び昇圧停止動作を制御する第1の制御手段と、
    読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧電位と前記電源電圧との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と前記電源電圧の電源線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を制限する第1の電圧制限手段と、
    前記第1の電圧制限手段の動作及び非動作を制御する第2の制御手段と、
    前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされる書き込み動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と接地電位との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と接地線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を前記第1の電圧制限手段で制限する電位とは異なる電位である所定電位で制限する第2の電圧制限手段と、
    読み出し、書き込み及び消去の各動作モードに応じて、前記第1及び第2の制御手段の動作を制御する信号を発生する第3の制御手段と
    を備えたことを特徴とする電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  2. 第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧を受け、前記第1の電源及び前記第2の電源の何れか一方を選択して前記昇圧回路の電源電圧として与える選択手段を備え、
    前記第3の制御手段は、前記選択手段の動作をも制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1の電圧制限手段は、
    前記昇圧回路が電源電圧よりも高い電位を発生する場合にはその発生電位を制限し、前記昇圧回路が昇圧動作を停止する場合には昇圧回路用電源よりも低い電位を発生する回路である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1の電圧制限手段は、
    昇圧回路用電源と前記昇圧回路の出力との間に配置されたNチャネルトランジスタより成る
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第2の電圧制限手段における制限電圧は、前記第1の電圧制限手段における制限電圧よりも高い
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記第2の制御手段は、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート電圧を制御する回路から成る
    ことを特徴とする請求項4記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記第2の電圧制限手段は、
    前記昇圧回路の出力側と接地との間に配置されたツェナーダイオードから成る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記第1の制御手段は、
    前記昇圧回路への昇圧用クロックの供給を停止する回路から成る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  9. 第3の制御手段は、
    前記メモリセルからのデータの読み出し時には、前記昇圧回路及び前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  10. 第3の制御手段は、
    前記メモリセルへのデータの書き込み時には、前記昇圧回路を動作させると共に前記第1の電圧制限手段の動作を停止させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  11. 第3の制御手段は、
    前記メモリセルのデータの消去時には、前記昇圧回路の動作を停止させると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  12. 2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続された複数のワード線と、前記複数のメモリセルのドレインが接続された複数のビット線と、前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、内部にワード線駆動部を有すると共に読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記電圧発生回路は、
    前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の昇圧及び昇圧停止動作を制御する第1の制御手段と、
    前記昇圧回路に印可して昇圧動作を行わせる昇圧クロックを発生する昇圧クロック発生手段と、
    読み出し動作時には半導体記憶装置の読み出し動作を制御する信号として外部より与えられるチップイネーブル信号を選択し、書き込み動作時には内部で発生する前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを選択して、前記昇圧回路に与える選択手段と、
    前記チップイネーブル信号に基づく前記昇圧回路の動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と前記電源電圧との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と前記電源電圧の電源線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を制限する第1の電圧制限手段と、
    前記第1の電圧制限手段の動作及び非動作を制御する第2の制御手段と、
    前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるとき、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを前記昇圧回路に与えるよう前記選択手段を制限する第3の制御手段と、
    前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックに基づく前記昇圧回路の動作時に、前記昇圧回路の昇圧電位と接地電位との電位差が所定値以上になると前記昇圧回路の出力と接地線との間を導通させて前記昇圧回路の出力電位を前記第1の電圧制限手段で制限する電位とは異なる電位である所定電位で制限する第2の電圧制限手段と、
    読み出し、書き込み及び消去の各動作モードに応じて、前記選択手段、前記第1、第2及び第3の制御手段の動作を制御する信号を発生する第4の制御手段と
    を備えたことを特徴とする電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  13. 第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧を受け、前記第1の電源及び前記第2の電源の何れか一方を選択して前記昇圧回路の電源電圧として与える他の選択手段を備え、
    前記第4の制御手段は、前記他の選択手段の動作をも制御する信号をも発生する
    ことを特徴とする請求項12記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記第1の電圧制限手段は、
    前記昇圧回路が電源電圧よりも高い電位を発生する場合にはその発生電位を制限し、前記昇圧回路が昇圧動作を停止する場合には昇圧回路用電源よりも低い電位を発生する回路である
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記第1の電圧制限手段は、
    昇圧回路用電源と前記昇圧回路の出力との間に配置されたNチャネルトランジスタより成る
    ことを特徴とする請求項12、請求項13又は請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記第2の電圧制限手段における制限電圧は、前記第1の電圧制限手段における制限電圧よりも高い
    ことを特徴とする請求項12、請求項13又は請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  17. 前記第2の制御手段は、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート電圧を制御する回路から成る
    ことを特徴とする請求項15記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  18. 前記第2の電圧制限手段は、
    前記昇圧回路の出力側と接地との間に配置されたツェナーダイオードから成る
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  19. 前記第1の制御手段は、
    前記昇圧回路への昇圧用クロックの供給を停止する回路から成る
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  20. 第4の制御手段は、
    前記メモリセルからのデータの読み出し時には、前記チップイネーブル信号に基いて前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記選択手段並びに前記第1及び第2の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  21. 第4の制御手段は、
    前記メモリセルへのデータの書き込み時には、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックに基いて前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に前記第1の電圧制限手段の動作を停止させるように、前記第1、第2及び第3の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  22. 第4の制御手段は、
    前記メモリセルのデータの消去時には、前記昇圧回路の動作を停止させると共に前記第1の電圧制限手段を動作させるように、前記第1及び第2の制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項14記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  23. 2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、
    前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、
    前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、
    内部にワード線駆動部を有すると共に、読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、
    前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備え、
    前記電圧発生回路は、
    第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧の何れか一方を選択する選択手段と、
    前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第1の電圧制限手段と、
    前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるときに前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第2の電圧制限手段と
    を備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記メモリセルからのデータの読み出し動作時に、前記第1の電源の電圧を選択して前記昇圧回路に与え、その昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段により前記昇昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、
    前記メモリセルへのデータの書き込み動作時に、前記第2の電源を選択し前記昇圧回路に与え、その昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段の動作を停止させて、前記第2の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、
    前記メモリセルのデータの消去動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に与えると共に、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる
    ことを特徴とする電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法。
  24. 前記書き込み動作時には、前記第2の電圧制限手段により、前記昇圧回路の昇圧出力電位を、前記第1の電圧制限手段が前記読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限する電位よりも高い電位に制限する
    ことを特徴とする請求項23記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法。
  25. 2重ゲート構造を有する複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルのコントロールゲートが接続される複数のワード線と、
    前記複数のメモリセルのドレインが接続される複数のビット線と、
    前記複数のメモリセルのソースが接続される複数のソース線と、
    内部にワード線駆動部を有すると共に、読み出し及び書き込み動作時に前記複数のワード線に選択的に正電圧を供給するローデコーダと、
    前記ローデコーダに与える電圧を発生する電圧発生回路とを備え、
    前記電圧発生回路は、
    第1の電源の電圧、及び、書き換え動作時に前記第1の電源の電圧よりも高電圧とされる第2の電源の電圧の何れか一方を選択する選択手段と、
    前記ローデコーダのワード線駆動部の電源を、電源電圧よりも高い電位に昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路に印可して昇圧動作を行わせる昇圧クロックを発生する昇圧クロック発生手段と、
    前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第1の電圧制限手段と、
    前記第1の電圧制限手段が前記第2の制御手段により非動作状態とされるときに前記昇圧回路の昇圧電位を制限する第2の電圧制限手段と
    を備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記メモリセルからのデータの読み出し動作時に、前記第1の電源の電圧を選択して前記昇圧回路に動作電源として与える一方、半導体記憶装置の動作を制御するチップイネーブル信号を前記昇圧回路へ昇圧クロックとして与えて、前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、
    前記メモリセルへのデータの書き込み動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に動作電源として与える一方、前記昇圧クロック発生手段の昇圧クロックを前記昇圧回路へ与えて、前記昇圧回路の昇圧動作を行わせると共に、前記第1の電圧制限手段の動作を停止させて、前記第2の電圧制限手段により前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限し、
    前記メモリセルのデータの消去動作時に、前記第2の電源を選択して前記昇圧回路に与えると共に、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる
    ことを特徴とする電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法。
  26. 前記書き込み動作時には、前記第2の電圧制限手段により、前記昇圧回路の昇圧出力電位を、前記第1の電圧制限手段が前記読み出し動作時に前記昇圧回路の昇圧出力電位を制限する電位よりも高い電位に制限する
    ことを特徴とする請求項25記載の電圧発生回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の電圧発生制御方法。
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