JP3773387B2 - センスアンプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のセンスアンプトランジスタと、該センスアンプトランジスタに対応付けされた複数のドライバとを有する、半導体メモリ装置のためのセンスアンプ装置に関する。そのようなセンスアンプは、書込み/読出し増幅器とも称される。本願では“ドライバ”とは、固有のトランジスタか又は複数の個別トランジスタを意味し、これらはそれぞれセンスアンプトランジスタの起動制御のために設けられている。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリ装置の場合には、複数のセンスアンプトランジスタがドライバと交互にセル領域の縁部に沿って配設されている。このことは、センスアンプトランジスタのグループがドライバに追従していることを意味し、さらにそれにはまた別のセンスアンプトランジスタのグループがつながっている。このような配置構成は図3に示してある。この場合センスアンプトランジスタのグループ1がドライバ2と交互に示されており、この配置構成のもとではセル領域が例えば図3の右側におかれている。
【0003】
この種のセンスアンプトランジスタ1とドライバ2の構成は、半導体メモリ装置のレイアウトに対しては所定の利点を示しており、そのためこれまではそのような実施形態から離れることはなかった。この利点とは例えば、センスアンプグループとドライバの交互配置による面積の節約にある。
【0004】
しかしながら図3によるセンスアンプ装置の欠点として、個々のセンスアンプトランジスタグループ1がそれぞれ異なる拡散領域を有し、その他にも各グループ1の個々のセンスアンプトランジスタと、対応するドライバ2との間のワイヤリング区間が比較的長くなってしまう欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の課題は、センスアンプ装置において、個々のセンスアンプトランジスタグループの間の臨界的な拡散領域間隔が回避され、センスアンプトランジスタとドライバとの最適な結合が得られるように改善を行うことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は本発明により、各導電性タイプの複数のセンスアンプトランジスタが、それぞれ1つの共通の延在した拡散領域内に設けられ、該拡散領域は当該センスアンプトランジスタに対する共通のウエル領域を形成しており、さらに前記センスアンプトランジスタ用のドライバが前記拡散領域に対して並行に直接これらのセンスアンプトランジスタに隣接して配設され、前記センスアンプトランジスタは、上方から見てU字状に形成されたゲート電極を有し、複数の列で線形に相互に次のように並列に設けられており、すなわち当該U字状部の脚部が、列の長手方向に対して垂直な方向でそれぞれ一列に延在し、前記ドライバは前記U字状部の開放側脚部に沿って前記列に並行に配設されるように構成されて解決される。
【0007】
本発明によるセンスアンプ装置の場合では、センスアンプとドライバに対するこれまでのレイアウトの構想から離れて、センスアンプトランジスタグループとドライバの交互配置の代わりに、ここではまず各導電性タイプのセンスアンプトランジスタ、すなわちP形センスアンプトランジスタとN形センスアンプトランジスタに対してそれぞれ1つの帯状に延在する拡散領域を設け、それによって完成後の臨界的な拡散領域間隔が回避される。ドライバはそれぞれ直接的にN形センスアンプトランジスタないしP形センスアンプトランジスタに隣接しておかれ、そのためドライバとセンスアンプトランジスタの間の最適な結合が実施可能となり、電荷移送を遅延せしめるような大きな配線抵抗は存在しない。
【0008】
本発明によれば実質的に、それぞれ全てのP形センスアンプトランジスタと全てのN形センスアンプトランジスタが共通の拡散領域を有しており、この拡散領域がメモリセル領域の側方に配置されている。このP形センスアンプトランジスタないしN形センスアンプトランジスタに対する拡散領域に対して並列にそれぞれ1つのドライバが設けられ、このドライバは前述したように1つ又は複数のトランジスタからなっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の別の有利な実施例によれば、前記センスアンプトランジスタは、U字状に形成され、複数の列にて線形に配設されており、それによって当該U字状部の脚部が一つの方向でそれぞれ一列に延在し、前記ドライバは当該列に対して並行に、開放脚部に沿って配設されている。
【0010】
センスアンプトランジスタのU字状の構成によってその値は実際には倍加する。これまでの半導体メモリ装置におけるセンスアンプトランジスタの直線的に延在していたゲートに代えて、本発明によるセンスアンプ装置では、そのゲートがこれまでのように直線的ではなく、U字状に形成されているセンスアンプトランジスタが用いられている。これはチャネル幅が有利には実質的に倍増する。
【0011】
このU字形状のセンスアンプトランジスタは、既に前述したように、ドライバの直接近傍に設けられており、そのためドライバとセンスアンプトランジスタの間では配線抵抗の小さな短い局所的接続が形成され得る。それによりドライバとセンスアンプトランジスタの間の電荷移送の遅延が避けられる。
【0012】
さらに有利には、前記U字状のセンスアンプトランジスタにおいて、当該U字状部の脚部とソースの間にドレインが当該U字状部の脚部外で存在している。
【0013】
【実施例】
次に本発明を図面に基づき以下の明細書で詳細に説明する。なお図3は既に冒頭で説明済みである。
【0014】
図1には本発明によるセンスアンプ装置の概略的な平面図が示されている。この装置では、センスアンプトランジスタの帯状部3が(図1では例えば右側にある)メモリセル領域に隣接して設けられている。各帯状部3の直ぐ隣にはドライバ4が設けられており、それによって帯状部3の個々のセンスアンプトランジスタとドライバ4の間には短い配線が生じるだけである。
【0015】
図2には、この帯状部3が詳細に示されている。すなわち各帯状部3は、U字形状のMOSセンスアンプトランジスタ6列からなり、この場合図示の“U字形状”はゲート電極の構成を表している。このU字状部の脚部の間には、ドレインDが存在し、それに対してソースSは、このU字状部の外側に配設される。センスアンプトランジスタ6のこの構成によって、大きなチャネル幅が生じる。これはセンスアンプトランジスタとその機能に対して有利に働く。
【0016】
このセンスアンプトランジスタ6は、全て共通の拡散領域内におかれている。この拡散領域は、2つの帯状部3に対して共通である。この拡散領域は、N形導電性またはP形導電性であってもよい。このことは、このセンスアンプトランジスタ6がN形チャネルMOSトランジスタなのかP形チャネルMOSトランジスタなのかに依存している。N形チャネルMOSトランジスタに対しては、例えばP形導電性の拡散領域が利用される。それに対してP形チャネルMOSトランジスタの場合には、N形導電性のチャネル領域が適用される。
【0017】
半導体メモリ装置に複数のN形センスアンプトランジスタとP形センスアンプトランジスタが設けられる場合には、図2に示した配置構成が点線11で表されているように繰り返される。このことは例えば図2においてN形センスアンプトランジスタ6が示されている場合、P形センスアンプトランジスタの列3とドライバ5による同じ配置構成が繰り返される。これは点線11で表されている。
【0018】
ドライバ5は、センスアンプトランジスタ6の近傍におかれている。それにより、比較的短い局所的接続を用いた配線7によってセンスアンプトランジスタ6の所望の電極(ソースノード)とドライバ5との接続が可能となる。それによって配線抵抗は低く抑えられるので、電荷移送の遅延は避けられる。
【0019】
図4には、センスアンプトランジスタ6の2つの帯状部を2つ備えた拡散領域の上方からの平面を示した図である(わかりやすくするためにセンスアンプトランジスタ6のコンタクトは強調して示されている)。この帯状部3の隣にはドライバ5が設けられており、この場合ここでは2つの帯状部3に1つのドライバ5のみが対応付けられている。しかしながら場合によっては図2に概略的に示されているように第2のドライバ5が設けられてもよい。
【0020】
図4の左方に示されている帯状部3は、N形センスアンプトランジスタを形成している。それに対して図4の右方に示されている帯状部3は、P形センスアンプトランジスタを含んでいる。この図4から明らかなように、ドライバ5は、センスアンプトランジスタの直ぐ近傍の1つ又は複数のトランジスタからなっており、そのため配線7によって比較的低い配線抵抗で、実質的に遅延を伴わない電荷移送(出力伝送)が保証される。
【0021】
センスアンプトランジスタ6は、拡散領域8に存在し、この拡散領域は図4及び図5の実施例においてはセンスアンプトランジスタ6のそれぞれ2つの帯状部3に対して共通である。
【0022】
図6には、半導体基板9上の拡散領域8における3つのセンスアンプトランジスタ6によるラインAA′の断面が示されている。ゲート電極Gは、U字形状でこのU字状部外に配設されている。それに対してドレインDはこのU字状部内に存在する。
【0023】
図5は、図4の平面上方に存在する金属化面のさらなる平面図である。この図からは特にセンスアンプトランジスタ6とドライバ5の間の接続のための配線部7が認められる。その他にもさらにビット線路10が示されており、これはセンスアンプトランジスタ3とドライバ5の上方の高い平面内で延在する。
【0024】
本発明によるセンスアンプ装置の特に有利な点は、センスアンプトランジスタのドライバ5に対する最適な結合が大きな配線抵抗を伴うことなく行われることと、センスアンプトランジスタ3の拡散領域8の完全な溶融構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンスアンプ装置の概略的な平面図である。
【図2】図1に示されたセンスアンプ装置を個々のセンスアンプトランジスタの構成と共に示した平面図である。
【図3】従来のセンスアンプ装置の平面図である。
【図4】本発明によるセンスアンプ装置の拡散面を示した図である。
【図5】図4によるセンスアンプ装置の配線面がより緻密に描かれている平面図である。
【図6】図4のラインAA′に沿った断面を示した図である。
【符号の説明】
1 センスアンプトランジスタグループ
2 ドライバ
3 帯状部
4 ドライバ
5 ドライバ
6 センスアンプトランジスタ
7 配線部
G ゲート
S ソース
D ドレイン
Claims (3)
- 多数のセンスアンプトランジスタ(6)と、これらに対応付けされた複数のドライバ(5)とを有する、半導体メモリ装置用のセンスアンプ装置において、
各導電性タイプの複数のセンスアンプトランジスタ(6)が、それぞれ1つの共通の延在した拡散領域(8)内に設けられ、該拡散領域(8)は当該センスアンプトランジスタ(6)に対する共通のウエル領域を形成しており、さらに前記センスアンプトランジスタ(6)用のドライバ(5)が前記拡散領域(8)に対して並行に直接これらのセンスアンプトランジスタ(6)に隣接して配設され、
前記センスアンプトランジスタ(6)は、上方から見てU字状に形成されたゲート電極を有し、複数の列(3)で線形に相互に次のように並列に設けられており、すなわち当該U字状部の脚部が、列(3)の長手方向に対して垂直な方向でそれぞれ一列(3)に延在し、前記ドライバ(5)は前記U字状部の開放側脚部に沿って前記列(3)に並行に配設されていることを特徴とするセンスアンプ装置。 - 前記各センスアンプトランジスタ(6)とドライバ(5)の間に局所的接続部(7)が設けられている、請求項1記載のセンスアンプ装置。
- 前記センスアンプトランジスタ(6)の上方から見てU字状に形成されたゲート電極において、共通の拡散領域(8)内で当該センスアンプトランジスタ(6)のU字状ゲート電極(G)の脚部の間の領域に当該センスアンプトランジスタ(6)のドレイン(D)が存在し、さらに前記センスアンプトランジスタ(6)のソース(S)は、当該U字状ゲート電極(G)外の領域に存在している、請求項1または2記載のセンスアンプ装置。
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