JP3761041B2 - 電動アクチュエータ - Google Patents

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    • Y10T74/19702Screw and nut
    • Y10T74/19721Thread geometry

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力軸を直線往復駆動させる電動アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車では、各ドアを閉じるとドア毎に設けた開閉機構によりドアが拘束され閉じた状態で保持される。ドアを開くときにはドア毎に設けられるドアレバーを操作すると開閉機構が作動してドアが開放されるため、ドアを開くことができる。この各開閉機構にはその作動を禁止するためのロック装置が内蔵され、前記ドアレバーとは別にドア毎に設けられたロックレバーにて操作される。即ち、ロックレバーの操作によりロック装置がロック位置に操作されると、前記ドアレバーを操作しても開閉機構が作動せず、ドアの開放ができなくなる状態、即ち、ドアロック状態になる。反対に、ロックレバーの操作によりロック装置がアンロック位置に操作されると、ドアレバーの操作により開閉機構が作動し、ドアの開放ができる状態、即ち、ドアアンロック状態になる。各ロック装置にはロック位置又はアンロック位置に切り換えるための操作レバーが設けられ、対応するロックレバーと連結部材にて連結されている。
【0003】
さらに、各ロック装置にはロック装置をロック位置及びアンロック位置に切り換えるための電動アクチュエータが並設されている。この各電動アクチュエータは運転席に設けられた集中ロックスイッチにて操作され、その出力軸の出没によりロック装置の操作レバーを切換操作する。即ち、集中ロックスイッチをロック側に操作すると各電動アクチュエータが作動して各ロック装置がロック位置に切り換えられる。反対に、集中ロックスイッチをアンロック側に操作すると、各電動アクチュエータが作動して各ロック装置がアンロック位置に切り換えられる。
【0004】
従って、各ロック装置の操作レバーには、ロックレバーに連結される連結部材と電動アクチュエータの出力軸が共に連結されている。このため、ロックレバーをロック側又はアンロック側に切換操作すると、電動アクチュエータの出力軸もロック側又はアンロック側に切換配置される。反対に、電動アクチュエータがロック側又はアンロック側に切換動作すると、ロックレバーもロック側又はアンロック側に切換配置される。
【0005】
本出願人は、このような電動アクチュエータを特開平7−76963号公報にて提案している。この電動アクチュエータは、電動モータにて駆動される回転ギアの上面に回転軸が一体形成され、この回転軸の外周面に一対のガイドピンが突出形成されている。この回転軸の外周側には、円筒状の出力軸が上下方向に移動可能かつ回動不能に保持されている。この出力軸の内周面には、前記各ガイドピンに摺接するカム面を有する帯状の案内部材が突出形成されている。即ち、出力軸と回転軸とにより逆カム機構が構成されている。そして、回転軸の回動に伴い、ガイドピンが案内部材のカム面に摺接して移動すると、カムを構成する出力軸が上又は下方向に移動する。従って、この電動アクチュエータでは、出力軸が両方向に直線駆動されるため、回転軸及び出力軸の長さが長くなる。
【0006】
ところで、この電動アクチュエータでは、出力軸が一方の端部まで駆動されると、回転軸のガイドピンに設けられた当接面が、出力軸の案内部材に設けられた規制面に当接することにより回転軸の回転が停止する。そして、回転軸即ち回転ギアが回転停止することにより、電動モータの回転が規制される。このため、回転ギアから上方に延出形成される回転軸の基端部には、電動モータの停止毎に電動モータからの大きな力が繰り返し作用する。従って、回転軸の強度を繰り返し作用する衝撃に耐えることができるようにしなければならないため、回転軸の素材を強度が高い高価なものにしたり、形状を大きくして十分な設計強度を確保する必要があった。
【0007】
電動モータ停止により加わる力を緩衝する方法としては、回転ギアと回転軸との間にスプリングを設け、回転ギアの駆動力がスプリングを介して回転軸に伝達されるようにした電動アクチュエータが提案されている(例えば、特開平2−81880号公報、特開平2−81881号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記各公報にて提案される各電動アクチュエータは、回転ギアの回転により回転軸に連結されるギアを回転駆動し、このギアの回転により出力レバーを回動するタイプである。従って、前者の電動アクチュエータのように、回転ギアに設けられた回転軸により出力軸を往復直線駆動するタイプのものには、出力軸に加わる力を緩衝するものがなかった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、往復直線駆動される出力部材を駆動する回転部材が回転停止したときに電動モータから回転部材に加わる衝撃を緩衝することができる電動アクチュエータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、電動モータにより正逆方向に回転駆動される回転部材と、往復直線移動可能に支持される出力部材とを備え、回転部材と出力部材との間には、回転部材の回転運動を直線運動に変換する円筒カム機構を設け、前記円筒カム機構には、出力部材が予め設定された位置に移動したときに回転部材の回転を規制する回転規制部を設けた電動アクチュエータにおいて、前記電動モータの回転軸に固着される駆動部材にて回転駆動され前記回転部材を回転駆動する被駆動部材と、前記被駆動部材と回転部材の間に設けられ、前記被駆動部材が駆動部材にて回転駆動されるときに前記被駆動部材の回転を前記回転部材に伝達するとともに前記回転規制部にて回転部材の回転が規制されたときに弾性変形して電動モータの駆動力の回転部材への伝達を緩衝する緩衝手段備えた電動アクチュエータ。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被駆動部材には前記緩衝手段を収容する収容部が設けられている
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、駆動部材をピニオンとし、被駆動部材をギアホイールとした。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、緩衝手段を、捩じりコイルばねとした。
【0013】
従って、請求項1に記載の発明によれば、正逆方向に回転駆動される回転部材との間に設けられる円筒カム機構を介して出力部材が往復直線駆動され、出力部材が予め設定された位置に移動すると回転部材の回転が回転規制部にて規制される。このとき、被駆動部材と回転部材との間に設けられる緩衝手段により電動モータの駆動力の回転部材への伝達が吸収されるため、回転停止した回転部材への電動モータからの駆動力の伝達が緩衝される。従って、回転部材に対して回転規制部から力が加えられる位置と、回転部材に対して電動モータからの駆動力が伝達される位置との間の距離が長くなった場合でも、回転部材の局部に衝撃による力が集中することはない。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、緩衝手段が電動モータの回転軸に固着される駆動部材にて回転駆動される被駆動部材の収容部に収容されるため、緩衝手段を配置するスペースが余分にいらなくなる。その結果、新たに緩衝手段を設けることによる寸法の大型化を防止することが可能になる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、電動モータから回転部材へ回転数が減速されて伝達されるとともに駆動力が確実に伝達される。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、捩じりコイルばねは初期荷重及びばね定数を容易に設定することができるため、初期荷重及びばね定数を最適に設定することにより回転部材の応答遅れを招くことなく電動モータの駆動力に応じた適正な緩衝を行うことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明を自動車のドアの開閉機構をロックするロック装置を駆動する電動アクチュエータに具体化した第1の実施の形態を図1〜図12に従って説明する。
【0018】
図1に示すように、電動アクチュエータ1は、自動車のドアの図示しない開閉機構の内部に設けられるロック装置Sの操作レバーLに連結されている。ロック装置Sは、操作レバーLが下向きに回動されたロック位置において前記開閉機構をロック状態とし、反対に、操作レバーLが上向きに回動されたアンロック位置において開閉機構をアンロック状態とする。尚、ロック装置Sはその内部に図示しない付勢機構を備え、この付勢機構により操作レバーLをロック位置又はアンロック位置の何れか一方のみに配置する。即ち、付勢機構は、操作レバーLが水平線Hを越えて上方に回動されると操作レバーLを強制的にアンロック位置まで回動させ、操作レバーLが水平線Hを越えて下方に回動されると操作レバーLを強制的にロック位置まで回動させる。又、操作レバーLには、操作レバーLを手動で操作するためのロックノブNが図示しない連結ロッドを介して連結されている。
【0019】
前記電動アクチュエータ1は、本体ケース2を備え、この本体ケース2の内部には上側座部3及び下側座部4が形成されている。この両座部3,4には電動モータ5がその回転軸6を上下方向に延びるようにして固定されている。この回転軸6には、駆動部材としての駆動ギア7(ピニオン)が固着されている。
【0020】
本体ケース2の上部には開口部8が形成され、開口部8の両側には一対の案内部9が形成されている(図1では、一方のみ図示)。両案内部9の下方には軸受部10が形成され、両案内部9の上部には停止位置規制部11が形成されている。停止位置規制部11には軸受部12が埋設されている。軸受部10及び軸受部12の間には、回転体13が回転可能に支持されている。
【0021】
回転体13は、回転部材としてのピン回転体14、被駆動部材としての回転ギア15(ギアホイール)及び緩衝手段としての捩じりコイルばね16とから構成されている。図2(a)に示すように、ピン回転体14は回転軸17を備え、この回転軸17の外周面の上部には上側案内ピン18が突出形成され、同じく回転軸17の外周面の下部には下側案内ピン19が突出して形成されている。上側案内ピン18にはその下面に反時計方向にいくほど上方となる旋回状に形成された摺接面18aが設けられ、又、その時計方向側の端面には時計方向係止面18bが形成されている。下側案内ピン19にはその上面に反時計方向にいくほど上方となる旋回状に形成された摺接面19aが設けられ、又、その反時計方向側の端面には反時計方向係止面19bが形成されている。上側案内ピン18の時計方向係止面18bと下側案内ピン19の反時計方向係止面19bとは、上下方向のほぼ重なる位置に設けられている。尚、回転軸17の上面には前記軸受部12に支持される軸部20が突出形成されている。
【0022】
回転軸17の下側には基板21が設けられ、この基板21の下面中心には支持軸22が突出形成されている。支持軸22の先端には、前記軸受部10に支持される軸部23が形成されている。図2(b)に示すように、基板21の下面外周側には、同心円上に係止片24が形成されている。係止片24は、ほぼ半円分の大きさに形成される上側係止片24aと、上側係止片24aの時計方向側の端部に形成される下側係止片24bとから形成されている。上側係止片24aにおいて、下側係止片24bと同一の角度範囲には、内周側に突出する回転規制片24cが形成されている。
【0023】
図3(a)に示すように、回転ギア15はその内側に収容部25が形成され、この収容部25の中央には軸受部26が突出して形成されている。軸受部26の外周側には、前記上側係止片24aとほぼ等しい角度範囲に形成される下側係止部27と、下側係止部27の反時計方向側の端部に形成される上側係止部28とが形成されている。下側係止部27において、上側係止部28と同一の角度範囲には、外周側に突出する回転規制部27aが形成されている。軸受部26には、前記支持軸22を回転可能に挿入する軸受孔29が形成されている。回転ギア15は、前記駆動ギア7に噛み合わされている。
【0024】
図3(b)に示すように、捩じりコイルばね16は、その上端が内側に折り曲げられて上側係止端30が形成され、又、その下端が内側に折り曲げられて下側係止端31が形成されている。
【0025】
図4及び図5に示すように、回転体13は、ピン回転体14の支持軸22が回転ギア15の軸受孔29に回転可能に挿入され、捩じりコイルばね16はピン回転体14の係止片24の外周面と、回転ギア15の収容部25の内周面との間に収容されている。
【0026】
そして、回転ギア15がピン回転体14に対して時計方向に回動すると、回転ギア15の下側係止部27の時計方向側の端部が捩じりコイルばね16の下側係止端31に係止される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコイルばね16が時計方向に回動され、捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体14の上側係止片24aの反時計方向側の端部に係止される。このため、回転ギア15の時計方向の回転が捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達されるようになっている。この状態で、ピン回転体14の回転が規制されると、回転ギア15の回転により、捩じりコイルばね16の下側係止端31が上側係止端30に近づくように変形する。さらに回転ギア15が時計方向に回転すると、その回転規制部27aがピン回転体14の係止片24bに当接するようになっている。
【0027】
反対に、回転ギア15がピン回転体14に対して反時計方向に回動すると、回転ギア15の上側係止部28の反時計方向側の端部が捩じりコイルばね16の上側係止端30に係止される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコイルばね16が反時計方向に回動され、捩じりコイルばね16の下側係止端31がピン回転体14の下側係止片24bの時計方向側の端部に係止される。このため、回転ギア15の反時計方向の回転が捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達されるようになっている。この状態で、ピン回転体14の回転が規制されると、回転ギア15の回転により、捩じりコイルばね16の上側係止端30が下側係止端31に近づくように変形する。さらに回転ギア15が反時計方向に回転すると、その上側係止部28がピン回転体14の回転規制片24cに当接するようになっている。
【0028】
又、図1に示すように、前記両案内部9の間には、移動体35が上下方向に移動可能かつ回動不能に保持されている。移動体35は出力部材36と円筒カム37とから構成されている。出力部材36の上部には前記ロック装置Sの操作レバーLに連結される出力ロッド38が形成されている。図2(c)に示すように、出力部材36の下部には円筒カム37を保持するための逆U字形状の保持部39が形成され、この保持部39の両側には円筒カム37を係合するための係合孔40がそれぞれ形成されている。
【0029】
図2(d)に示すように、円筒カム37はその内部に円筒状の挿通孔41が形成され、この挿通孔41の内周面には案内部42が突出して形成されている。案内部42は挿通孔41の内周面において1周分に足らない角度範囲で旋回する帯状に形成されている。案内部42は、その上面に反時計方向にいくほど上方となる下動案内面43が形成され、その下面に反時計方向にいくほど上方となる上動案内面44が形成されている。又、案内部42の時計方向側の端面には反時計方向回転規制面45が形成され、案内部42の反時計方向側の端面には時計方向回転規制面46が形成されている。従って、反時計方向回転規制面45と時計方向回転規制面46との間には、所定角度の間隔が形成されている。尚、円筒カム37の外周面には一対の係合片47が形成され、この両係合片47が前記保持部39の各係合孔40に係合することにより円筒カム37は出力部材36に一体化されている。本実施の形態では、上側案内ピン18、下側案内ピン19及び円筒カム37にて円筒カム機構が構成されている。又、本実施の形態では、時計方向回転規係止18b、反時計方向回転係止面19b、反時計方向回転規制面45及び時計方向回転規制面46にて回転規制部が構成されている。
【0030】
移動体35は下方に移動すると保持部39の上部下面が前記停止位置規制部11の上面に当接して移動体35の下方への移動が規制される(以下、この位置を下端位置という)。そして、移動体35が下端位置に配置されると、前記操作レバーLはロック位置に配置されるようになっている。反対に、移動体35は上方に移動すると、円筒カム37の上面が停止位置規制部11の下面に当接して移動体35の上方へ移動が規制される(以下、この位置を上端位置という)。そして、移動体35が上端位置に配置されると、操作レバーLはアンロック位置に配置されるようになっている。従って、移動体35は、下端位置と上端位置との間の所定距離(以下、駆動ストロークという)だけ移動可能になっている。
【0031】
前記ピン回転体14の回転軸17は円筒カム37の挿通孔41の内部に挿通されている。前記案内部42の下動案内面43には上側案内ピン18の摺接面18aが摺接可能に、又、案内部42の上動案内面44には下側案内ピン19の摺接面19aが摺接可能になっている。
【0032】
そして、下側案内ピン19の摺接面19aが案内部42の上動案内面44に摺接する状態でピン回転体14が時計方向に回動すると、円筒カム37が上方に駆動される。このとき、下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面45を越えて時計方向に移動すると、上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46に当接してピン回転体14の時計方向の回動が規制される。
【0033】
反対に、上側案内ピン18の摺接面18aが案内部42の下動案内面43に摺接する状態でピン回転体14が反時計方向に回動すると、円筒カム37が下方に駆動される。このとき、上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46を越えて反時計方向に移動すると、下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向規制面45に当接してピン回転体14の反時計方向の回動が規制される。
【0034】
上側案内ピン18の摺接面18aに対して上下方向に対応する下側案内ピン19の摺接面19aとの間には、前記移動体35の駆動ストロークの長さに案内部42の上下方向の幅を加えた長さよりも大きな間隔が形成されている。従って、案内部42の反時計方向回転規制面45と時計方向回転規制面46との間に上側案内ピン18の時計方向係止面18b及び下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが配置される状態では、円筒カム37は駆動ストロークの長さ以上上下移動が可能になっている。
【0035】
又、移動体35が下端位置に配置された状態で下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面45に当接するときに、ピン回転体14が時計方向に回動すると、ピン回転体14が所定角度だけ回動した位置で下側案内ピン19の摺接面19aが案内部42の上動案内面44に始めて当接する。このとき、上側案内ピン18の時計方向係止面18bは案内部42の時計方向回転規制面46を通過して下動案内面43の上方に位置するようになっている。
【0036】
反対に、移動体35が上端位置に位置された状態で上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46に当接するときに、ピン回転体14が反時計方向に回動すると、ピン回転体14が所定角度だけ回動した位置で上側案内ピン18の摺接面18aが案内部42の下動案内面43に始めて当接する。このとき、下側案内ピン19の反時計方向係止面19bは案内部42の反時計方向回転規制面45を通過して上動案内面44の下方に位置するようになっている。
【0037】
次に、以上のように構成された電動アクチュエータの作用について説明する。図6は、移動体35が下端位置に配置されて、ロック装置Sの操作レバーLがロック位置に配置された状態を示している。この状態では、移動体35は、ロック装置Sの操作レバーLにて下端位置に付勢されている。このとき、ロックノブNの操作により操作レバーLが上方に回動されると、案内部42が上側案内ピン18に緩衝することなく上方に移動するため、操作レバーLがアンロック位置に切り換えられる。その結果、ロック位置にあるロック装置SがロックノブNの操作によりアンロック位置に切り換えられる。
【0038】
図6に示す状態において、電動モータ5が作動しておらず回転ギア15に時計方向の駆動力が加わっていない状態では、回転ギア15の両係止部27,28とピン回転体14の係止片24とは、捩じりコイルばね16の上側係止端30及び下側係止端31にて図10(a),(b)に示す状態に配置されている。この状態で、電動モータ5が駆動され回転ギア15が時計方向に回転駆動されると、回転ギア15の下側係止部27が捩じりコイルばね16の下側係止端31に係止して捩じりコイルばね16を時計方向に回動させようとする。このため、捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体14の上側係止片24aに係止され、ピン回転体14が回転ギア15とともに時計方向に回動する。
【0039】
図6に示すように、ピン回転体14の下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面45に当接する状態から、ピン回転体14が所定角度だけ時計方向に回転すると、下側案内ピン19の摺接面19aが案内部42の上動案内面44に摺接する。この結果、図7に示すように、ピン回転体14の回転とともに移動体35が上方に駆動される。このとき、移動体35が操作レバーLにて下方に付勢されているため、案内部42の上動案内面44は下側案内ピン19の摺接面19aに常に摺接する。下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面45の下方位置に移動するまでの間で、移動体35が操作レバーLを水平線よりも上方に回動するため、操作レバーLはロック装置Sによりアンロック位置まで回動されてロック装置Sがアンロック位置に切り換えられる。従って、このとき移動体35は操作レバーLにて上端位置に配置され、案内部42が下側案内ピン19から離れて上方に移動する。
【0040】
この状態から電動モータ5がさらに回転して回転ギア15が時計方向に回動されると、図8に示すように、上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46に当接するため、ピン回転体14の回動が規制される。電動モータ5は引き続き回転ギア15を時計方向に回動させようとするため、図11(a),(b)に示すように、捩じりコイルばね16の上側係止端30が回動停止したピン回転体14の上側係止片24aに係止された状態でその下側係止部27が捩じりコイルばね16の反力に抗してその下側係止端31を時計方向に移動させる。このため、ピン回転体14の回動停止による電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の回転停止による衝撃がピン回転体14に加わることはない。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反力に抗して時計方向に回転駆動されると、回転規制部27aが係止片24bに当接するため、回転ギア15のそれ以上の回転が規制される。
【0041】
この状態で、ロックノブNの操作により操作レバーLが下方に回動されると、案内部42が下側案内ピン19に緩衝することなく下方に移動するため、操作レバーLがロック位置に切り換えられる。その結果、アンロック位置にあるロック装置SがロックノブNの操作により手動によりロック位置に切り換えられる。
【0042】
反対に、図8に示すように、移動体35が上端位置に配置され、即ち、操作レバーLにて上端位置に保持されてロック装置Sがアンロック位置にある状態で、電動モータ5が作動され回転ギア15が反時計方向に回動されたとする。すると、回転ギア15の上側係止部28が捩じりコイルばね16の上側係止端30に係止して捩じりコイルばね16を反時計方向に回動させようとする。このため、捩じりコイルばね16の下側係止端31がピン回転体14の下側係止片24bに係止するため、ピン回転体14が回転ギア15とともに反時計方向に回動する。
【0043】
ピン回転体14が所定角度だけ反時計方向に回転すると、上側案内ピン18の摺接面18aが案内部42の下動案内面43に摺接するため、図9に示すように、ピン回転体14の回転とともに移動体35が下方に駆動される。このとき移動体35が操作レバーLに上方に付勢されるため、案内部42の下動案内面43は上側案内ピン18の摺接面18aに常に摺接する。上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46の上方位置に移動するまでの間で、移動体35が操作レバーLを水平線よりも下方に回動するため、操作レバーLはロック装置Sによりロック位置まで回動されてロック装置Sがロック位置に切り換えられる。従って、このとき移動体35は操作レバーLにて下端位置に配置され、案内部42が上側案内ピン18から離れて下方に移動する。
【0044】
この状態から電動モータ5がさらに回転して回転ギア15が反時計方向に回動されると、下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面45に当接するため、ピン回転体14の回動が規制される。電動モータ5は引き続き回転ギア15を反時計方向に回動させるため、図12(a),(b)に示すように、捩じりコイルばね16の下側係止端31が回動停止したピン回転体14の下側係止片24bに係止された状態でその上側係止部28が捩じりコイルばね16の反力に抗して上側係止端30を反時計方向に移動させる。このため、ピン回転体14の回動停止による電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の回転停止による衝撃がピン回転体14に加わることはない。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反力に抗して反時計方向に回転駆動されると、上側係止端30を係止した上側係止部28が回転規制片24cに当接するため、回転ギア15のそれ以上の回転が規制される。
【0045】
以上詳述したように、本実施の形態の電動アクチュエータによれば、以下の効果を得ることができる。
(a) 電動モータ5にて回転駆動される回転ギア15の回転が、移動体35を回転ギア15の中心軸線方向に往復直線駆動するピン回転体14に対して捩じりコイルばね16を介して伝達される。その結果、ピン回転体14の回転が停止したときに電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の回転停止による衝撃がピン回転体14に加わることはない。従って、回転ギア15から遠い位置にあるピン回転体14の時計方向検出面18bに案内部42の時計方向回転規制面46が衝突したときにも、回転軸17の基端部に大きな力が加わることはない。その結果、ピン回転体14の回動軸17が長い場合でも耐久性を高くすることができる。さらに、耐久性が高くなることから、回転軸17の素材を強度が低い安価なものにしたり、回転軸17の外形を小さくして電動アクチュエータ1の小形化を図ることができる。又、電動アクチュエータ1の作動時における衝突音の発生を防止して、静かな製品とすることができる
(b) 捩じりコイルばね16を回転ギア15の内部に収容したので、捩じりコイルばね16を設けるスペースを新たに設ける必要がなくなる。この結果、新たに捩じりコイルばね16を設けたことによる電動アクチュエータ1の大型化を防止することができる。
【0046】
(c) 初期荷重及びばね定数の設定が容易な捩じりコイルばね16にてピン回転体14停止時の緩衝を行うようにした。このため、初期荷重及びばね定数を最適に設定するとこにより、電動モータ5の回転に対するピン回転体14の応答遅れを招くことなく、電動モータ5の駆動力に応じた適正な緩衝を行うことができる。
【0047】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図13〜図16に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態に対して係止片50及び回転ギア15の形状を変更したことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同一の構成については符号を同じにしてその説明を省略し、係止片50及び回転ギア15のみを構成を説明する。
【0048】
図13(a)に示すように、ピン回転体14の基板21の下面中央に設けられた支持軸22の外周側には、同心円上に係止片50が突出して形成されている。図13(b)に示すように、回転ギア15の収容部25には、軸受部26が突出して形成され、この軸受部26には軸受孔29が形成されている。又、収容部25には、第1の係止部51が同心円上に前記係止片50と同一角度範囲で突出して形成され、この第1の係止部51に対して前記軸受部26を挟んで反対側に第2の係止部52が突出して形成されている。
【0049】
図14(a),(b)に示すように、係止片50は、第1係止部51と軸受部26の間に配置されている。捩じりコイルばね16は、ピン回転体14の第1係止部51及び第2係止部52と、回転ギア15の収容部25の内周面との間に収容されている。捩じりコイルばね16の上側係止端30は第1係止部51の反時計方向側端部又は係止片50の反時計方向側端部に係止可能になっている。又、捩じりコイルばね16の下側係止端31は、第1係止部51の時計方向側端部又は係止片50の時計方向側端部に係止可能になっている。
【0050】
そして、回転ギア15がピン回転体14に対して時計方向に回動すると、回転ギア15の第1係止部51が捩じりコイルばね16の下側係止端31に係止される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコイルばね16が時計方向に回動され、捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体14の係止片50に係止される。このため、回転ギア15の時計方向の回転が捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達されるようになっている。この状態で、ピン回転体14の回転が規制されると、回転ギア15の回転により捩じりコイルばね16の下側係止端31が上側係止端30に近づくように変形する。さらに回転ギア15が時計方向に回転すると、第2係止部52が上側係止端30を係止した係止片50に当接するようになっている。
【0051】
反対に、回転ギア15がピン回転体14に対して反時計方向に回動すると、回転ギア15の第1係止部51が捩じりコイルばね16の上側係止端30に係止される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコイルばね16が反時計方向に回動され、捩じりコイルばね16の下側係止端31がピン回転体14の係止片50に係止される。このため、回転ギア15の反時計方向の回転が捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達されるようになっている。この状態で、ピン回転体14の回転が規制されると、回転ギア15の回転により捩じりコイルばね16の上側係止端30が下側係止端31に近づくように変形する。さらに回転ギア15が反時計方向に回転すると、第2係止部52が下側係止端31を係止した第1係止部51に当接するようになっている。
【0052】
次に、以上のように構成された電動アクチュエータの作用について説明する。電動モータ5が作動しておらず回転ギア15に反時計方向の駆動力が加わっていない状態では、図15に示すように、回転ギア15の第1係止部51とピン回転体14の係止片50とは、捩じりコイルばね16の上側係止端30及び下側係止端31にて重なる状態に配置されている。この状態で、電動モータ5が作動され回転ギア15が時計方向に回転駆動されると、回転ギア15の第1係止部51が捩じりコイルばね16の下側係止端31に係止して捩じりコイルばね16を時計方向に回動させようとする。このため、捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体14の係止片50に係止され、ピン回転体14が回転ギア15とともに時計方向に回動する。
【0053】
ピン回転体14の時計方向への回動が規制されると、電動モータ5により回転ギア15が時計方向に回動されるため、図16に示すように、捩じりコイルばね16の上側係止端30が回動停止したピン回転体14の係止片50に係止された状態で第1係止部51が捩じりコイルばね16の反力に抗してその下側係止端31を時計方向側に移動させる。このため、ピン回転体14の回動停止による電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の停止による衝撃がピン回転体14に加わることはない。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反力に抗して時計方向に回転駆動されると、第2係止部52が上側係止端30を係止した第1係止部51に当接するため、回転ギア15のそれ以上の回転が規制される。
【0054】
反対に、ピン回転体14の反時計方向への回動が規制されると、電動モータ5により回転ギア15が反時計方向に回動されるため、図17に示すように、捩じりコイルばね16の下側係止端31が回動停止したピン回転体14の係止片50に係止された状態で第1係止部51が捩じりコイルばね16の反力に抗してその上側係止端30を反時計方向側に移動させる。このため、ピン回転体14の回動停止による電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の停止による衝撃がピン回転体14に加わることはない。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反力に抗して反時計方向に回転駆動されると、第2係止部52が下側係止端31を係止した第1係止部51に当接するため、回転ギア15のそれぞれ以上の回転が規制される。
【0055】
以上詳述したように、本実施の形態の電動アクチュエータによれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下のように構成することもできる。
【0056】
(1) 緩衝手段を回転ギア15の外部に設けてもよい。例えば、捩じりコイルばね16の場合には、捩じりコイルばね16をピン回転体14の基板21の上に配置し、一方の係止端が捩じりコイルばね16の内周側においてピン回転体14の側に設けた係止片に係止されるように構成し、他方の係止端が捩じりコイルばね16の外周側において回転ギア15の側に設けた係止部に係止されるように構成する。
【0057】
(2) 減速機が内蔵された電動モータにてピン回転体14を回転駆動するようにしてもよい。この場合には、電動モータの出力軸とピン回転体14と間に緩衝手段を設ける。
【0058】
(3) 回転ギア15の回転をピン回転体14との間に設けた捩じりコイルばね16にて伝達する代わりに、板ばね、コイルばね、うず巻きばね、棒ばね等からなるばね機構で伝達するように構成してもよい。
【0059】
又、ばねの代わりに、ゴム、スポンジ等の弾性材を介して伝達するように構成してもよい。この構成では、単価を抑制することができるため、安価に提供することができる。
【0060】
(4) 回転軸17の外周面に案内部42を形成し、移動体35の側に案内部42に摺接する一対の案内ピン18,19を形成した電動アクチュエータに実施してもよい。この構成においても、電動モータ5の停止による衝撃の回転軸17への伝達を緩衝することができる。
【0061】
(5) 回転ギア15に挿通する円筒部を形成してその内周面に一対の案内ピン18,19を形成し、この円筒部にその外周面に案内ピン18,19が摺接する案内部42が形成された柱状の移動体35を挿通するように構成した電動アクチュエータに実施してもよい。
【0062】
又、同じく回転ギア15に挿通する円筒部の内周面に案内部42を形成し、この円筒部にその外周面に案内部42に摺接する一対の案内ピン18,19が形成された柱状の移動体35を挿通するように構成した電動アクチュエータに実施してもよい。
【0063】
この各構成においても、回転ギア15と円筒部との間に緩衝部材を設けることにより、電動モータ5の停止による衝撃の円筒部への伝達を緩衝することができる。
【0064】
(6) 駆動ギア7及び回転ギア15を平歯車で構成したが、これを例えば、駆動ギア7をウォームとし回転ギア15をウォームホイールとしたウォームギアで構成してもよい。
【0065】
(7) 駆動ギア7及び回転ギア15に代えて、一対の摩擦車を用いるように構成してもよい。この場合、摩擦車同士の滑りでピン回転体14の回転停止時の緩衝を行ってもよい。
【0066】
(8) 自動車用のドアの開閉機構のロック装置Sの駆動用に限らず、その他の車両用のドアの開閉機構のロック装置の駆動用、あるいは、家屋のドアの開閉機構のロック装置用の電動アクチュエータに実施してもよい。
【0067】
前記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
前記電動アクチュエータを車両のドアの開閉機構に備えられたロック装置Sの駆動用とする。このような構成によれば、電動アクチュエータ1の耐久性を十分に確保することができることから、自動車の使用可能期間中における電動アクチュエータ1の修理、交換を不要にすることが可能になる。又、作動時における衝突音の発生を防止して、静かな製品とすることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、往復直線駆動される出力部材を駆動する回転部材が回転停止したときに電動モータから回転部材に加わる衝撃を緩衝することができる。従って、回転部材の耐久性を向上して信頼性を高めたり、回転部材の素材を強度が低い安価な素材に置き換えて製品原価を低減したり、形状による設計強度を低く設定して小形化を図ることができる。又、作動音を低減することができる。
【0069】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、緩衝手段が駆動部材にて回転駆動される被駆動部材の収容部に収容されるため、緩衝手段を配置するためのスペースを新たに設ける必要がなくなる。従って、新たに緩衝手段を設けることによる電動アクチュエータの寸法の大型化を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、電動モータの回転数を減速して回転部材に伝達することができるとともに駆動力を確実に伝達することができる。
【0070】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、回転部材の応答遅れを招くことなく電動モータの駆動力に応じた最適な緩衝を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電動アクチュエータの断面図。
【図2】 (a)ピン回転体の正面図、(b)同じく部分斜視図、(c)出力部材の正面図、(d)円筒カムの断面図。
【図3】 (a)回転ギアの一部破断斜視図、(b)捩じりコイルばねの一部破断斜視図。
【図4】 回転体の平断面図。
【図5】 同じく縦断面図。
【図6】 回転体の作動を示す断面図。
【図7】 同じく断面図。
【図8】 同じく断面図。
【図9】 同じく断面図。
【図10】 (a)図5のA−A線断面図、(b)図5のB−B線断面図。
【図11】 (a)図8のC−C線断面図、(b)図8のD−D線断面図。
【図12】 (a)図6のE−E線断面図、(b)図6のF−F線断面図。
【図13】 (a)第2の実施の形態の電動アクチュエータのピン回転体の一部破断斜視図、(b)回転ギアの一部破断斜視図。
【図14】 (a)回転体の平断面図、(b)同じく縦断面図。
【図15】 回転体の平断面図。
【図16】 同じく平断面図。
【図17】 同じく平断面図。
【符号の説明】
5…電動モータ、7…駆動部材としての駆動ギア、14…回転部材としてのピン回転体、15…被駆動部材としての回転ギア、16…緩衝手段としての捩じりコイルばね、18…円筒カム機構を構成する上側案内ピン、18b…回転規制部としての時計方向係止面、19…円筒カム機構を構成する下側案内ピン、19b…回転規制部としての反時計方向係止面、36…出力部材、37…円筒カム機構を構成する円筒カム、45…回転規制部としての反時計方向回転規制面、46…同じく時計方向回転規制面。

Claims (4)

  1. 電動モータにより正逆方向に回転駆動される回転部材と、往復直線移動可能に支持される出力部材とを備え、回転部材と出力部材との間には、回転部材の回転運動を直線運動に変換する円筒カム機構を設け、
    前記円筒カム機構には、出力部材が予め設定された位置に移動したときに回転部材の回転を規制する回転規制部を設けた電動アクチュエータにおいて、
    前記電動モータの回転軸に固着される駆動部材にて回転駆動され前記回転部材を回転駆動する被駆動部材と、
    前記被駆動部材と回転部材の間に設けられ、前記被駆動部材が駆動部材にて回転駆動されるときに前記被駆動部材の回転を前記回転部材に伝達するとともに前記回転規制部にて回転部材の回転が規制されたときに弾性変形して電動モータの駆動力の回転部材への伝達を緩衝する緩衝手段備えた電動アクチュエータ。
  2. 前記被駆動部材には前記緩衝手段を収容する収容部が設けられている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 駆動部材はピニオンであり、被駆動部材はギアホイールである請求項1又は請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 緩衝手段は、捩じりコイルばねである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電動アクチュエータ。
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