JPH09158563A - 電動アクチュエータ - Google Patents

電動アクチュエータ

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JPH09158563A
JPH09158563A JP31832295A JP31832295A JPH09158563A JP H09158563 A JPH09158563 A JP H09158563A JP 31832295 A JP31832295 A JP 31832295A JP 31832295 A JP31832295 A JP 31832295A JP H09158563 A JPH09158563 A JP H09158563A
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locking
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rotary
rotation
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    • E05B81/24Power-actuated vehicle locks characterised by constructional features of the actuator or the power transmission
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 往復直線駆動される出力軸を駆動する回転軸
が回転停止したときに電動モータから回転軸に加わる衝
撃を緩衝する。 【解決手段】 本体ケース2に回転可能に支持される回
転体35は、ピン回転体14、回転ギア15及び捩じり
コイルばね16にて構成されている。回転ギア15は、
電動モータ5の回転軸6に固着される駆動ギア7に噛み
合わされている。回転ギア15の回転は、捩じりコイル
ばね16を介してピン回転体14に伝達される。ピン回
転体14は回転軸17を有し、回転軸17の外周面には
一対の案内ピン818,19が設けられている。又、本
体ケース2には、出力ロッド38を有する移動部材36
が上下動可能に支持されている。移動部材36には円筒
カム37が固着され、円筒カム37の内周面には各案内
ピン18,19に摺接する案内部42が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力軸を直線往復
駆動させる電動アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車では、各ドアを閉じるとド
ア毎に設けた開閉機構によりドアが拘束され閉じた状態
で保持される。ドアを開くときにはドア毎に設けられる
ドアレバーを操作すると開閉機構が作動してドアが開放
されるため、ドアを開くことができる。この各開閉機構
にはその作動を禁止するためのロック装置が内蔵され、
前記ドアレバーとは別にドア毎に設けられたロックレバ
ーにて操作される。即ち、ロックレバーの操作によりロ
ック装置がロック位置に操作されると、前記ドアレバー
を操作しても開閉機構が作動せず、ドアの開放ができな
くなる状態、即ち、ドアロック状態になる。反対に、ロ
ックレバーの操作によりロック装置がアンロック位置に
操作されると、ドアレバーの操作により開閉機構が作動
し、ドアの開放ができる状態、即ち、ドアアンロック状
態になる。各ロック装置にはロック位置又はアンロック
位置に切り換えるための操作レバーが設けられ、対応す
るロックレバーと連結部材にて連結されている。
【0003】さらに、各ロック装置にはロック装置をロ
ック位置及びアンロック位置に切り換えるための電動ア
クチュエータが並設されている。この各電動アクチュエ
ータは運転席に設けられた集中ロックスイッチにて操作
され、その出力軸の出没によりロック装置の操作レバー
を切換操作する。即ち、集中ロックスイッチをロック側
に操作すると各電動アクチュエータが作動して各ロック
装置がロック位置に切り換えられる。反対に、集中ロッ
クスイッチをアンロック側に操作すると、各電動アクチ
ュエータが作動して各ロック装置がアンロック位置に切
り換えられる。
【0004】従って、各ロック装置の操作レバーには、
ロックレバーに連結される連結部材と電動アクチュエー
タの出力軸が共に連結されている。このため、ロックレ
バーをロック側又はアンロック側に切換操作すると、電
動アクチュエータの出力軸もロック側又はアンロック側
に切換配置される。反対に、電動アクチュエータがロッ
ク側又はアンロック側に切換動作すると、ロックレバー
もロック側又はアンロック側に切換配置される。
【0005】本出願人は、このような電動アクチュエー
タを特開平7−76963号公報にて提案している。こ
の電動アクチュエータは、電動モータにて駆動される回
転ギアの上面に回転軸が一体形成され、この回転軸の外
周面に一対のガイドピンが突出形成されている。この回
転軸の外周側には、円筒状の出力軸が上下方向に移動可
能かつ回動不能に保持されている。この出力軸の内周面
には、前記各ガイドピンに摺接するカム面を有する帯状
の案内部材が突出形成されている。即ち、出力軸と回転
軸とにより逆カム機構が構成されている。そして、回転
軸の回動に伴い、ガイドピンが案内部材のカム面に摺接
して移動すると、カムを構成する出力軸が上又は下方向
に移動する。従って、この電動アクチュエータでは、出
力軸が両方向に直線駆動されるため、回転軸及び出力軸
の長さが長くなる。
【0006】ところで、この電動アクチュエータでは、
出力軸が一方の端部まで駆動されると、回転軸のガイド
ピンに設けられた当接面が、出力軸の案内部材に設けら
れた規制面に当接することにより回転軸の回転が停止す
る。そして、回転軸即ち回転ギアが回転停止することに
より、電動モータの回転が規制される。このため、回転
ギアから上方に延出形成される回転軸の基端部には、電
動モータの停止毎に電動モータからの大きな力が繰り返
し作用する。従って、回転軸の強度を繰り返し作用する
衝撃に耐えることができるようにしなければならないた
め、回転軸の素材を強度が高い高価なものにしたり、形
状を大きくして十分な設計強度を確保する必要があっ
た。
【0007】電動モータ停止により加わる力を緩衝する
方法としては、回転ギアと回転軸との間にスプリングを
設け、回転ギアの駆動力がスプリングを介して回転軸に
伝達されるようにした電動アクチュエータが提案されて
いる(例えば、特開平2−81880号公報、特開平2
−81881号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
にて提案される各電動アクチュエータは、回転ギアの回
転により回転軸に連結されるギアを回転駆動し、このギ
アの回転により出力レバーを回動するタイプである。従
って、前者の電動アクチュエータのように、回転ギアに
設けられた回転軸により出力軸を往復直線駆動するタイ
プのものには、出力軸に加わる力を緩衝するものがなか
った。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、往復直線駆動される
出力軸を駆動する回転軸が回転停止したときに電動モー
タから回転軸に加わる衝撃を緩衝することができる電動
アクチュエータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、電動モータにより正逆方
向に回転駆動される回転部材と、往復直線移動可能に支
持される出力部材とを備え、回転部材と出力部材との間
には、回転部材の回転運動を直線運動に変換する円筒カ
ム機構を設け、前記円筒カム機構には、出力部材が予め
設定された位置に移動したときに回転部材の回転を規制
する回転規制部を設けた電動アクチュエータにおいて、
前記電動モータと前記回転部材の間には、回転部材の回
転が規制されたときに電動モータの駆動力の回転部材へ
の伝達を緩衝する緩衝手段を設けた電動アクチュエー
タ。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、電動モータの回転軸に固着される駆動
部材と、前記駆動部材にて回転駆動され前記回転部材を
回転駆動する被駆動部材とを備え、前記被駆動部材の内
部に緩衝部材を設けた。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、駆動部材をピニオンとし、被駆動部材
をギアホイールとした。請求項4に記載の発明は、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、緩衝
部材を、捩じりコイルばねとした。
【0013】従って、請求項1に記載の発明によれば、
正逆方向に回転駆動される回転部材との間に設けられる
円筒カム機構を介して出力部材が往復直線駆動され、出
力部材が予め設定された位置に移動すると回転部材の回
転が回転規制部にて規制される。このとき、電動モータ
と回転部材との間に設けられる緩衝手段により電動モー
タの駆動力の回転部材への伝達が吸収されるため、回転
停止した回転体への電動モータからの駆動力の伝達が緩
衝される。従って、回転部材に対して回転規制部から力
が加えられる位置と、回転部材に対して電動モータから
の駆動力が伝達される位置との間の距離が長くなった場
合でも、回転部材の局部に衝撃による力が集中すること
はない。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、緩衝手段が電動モータの
回転軸に固着される駆動部材にて回転駆動される被駆動
部材の内部に収容されるため、緩衝手段を配置するスペ
ースが余分にいらなくなる。その結果、新たに緩衝手段
を設けることによる寸法の大型化を防止することが可能
になる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、電動モータから回転部材
へ回転数が減速されて伝達されるとともに駆動力が確実
に伝達される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、捩
じりコイルばねは初期荷重及びばね定数を容易に設定す
ることができるため、初期荷重及びばね定数を最適に設
定することにより回転部材の応答遅れを招くことなく電
動モータの駆動力に応じた適正な緩衝を行うことが可能
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明を自動車のドアの開
閉機構をロックするロック装置を駆動する電動アクチュ
エータに具体化した第1の実施の形態を図1〜図12に
従って説明する。
【0018】図1に示すように、電動アクチュエータ1
は、自動車のドアの図示しない開閉機構の内部に設けら
れるロック装置Sの操作レバーLに連結されている。ロ
ック装置Sは、操作レバーLが下向きに回動されたロッ
ク位置において前記開閉機構をロック状態とし、反対
に、操作レバーLが上向きに回動されたアンロック位置
において開閉機構をアンロック状態とする。尚、ロック
装置Sはその内部に図示しない付勢機構を備え、この付
勢機構により操作レバーLをロック位置又はアンロック
位置の何れか一方のみに配置する。即ち、付勢機構は、
操作レバーLが水平線Hを越えて上方に回動されると操
作レバーLを強制的にアンロック位置まで回動させ、操
作レバーLが水平線Hを越えて下方に回動されると操作
レバーLを強制的にロック位置まで回動させる。又、操
作レバーLには、操作レバーLを手動で操作するための
ロックノブNが図示しない連結ロッドを介して連結され
ている。
【0019】前記電動アクチュエータ1は、本体ケース
2を備え、この本体ケース2の内部には上側座部3及び
下側座部4が形成されている。この両座部3,4には電
動モータ5がその回転軸6を上下方向に延びるようにし
て固定されている。この回転軸6には、駆動部材として
の駆動ギア7(ピニオン)が固着されている。
【0020】本体ケース2の上部には開口部8が形成さ
れ、開口部8の両側には一対の案内部9が形成されてい
る(図1では、一方のみ図示)。両案内部9の下方には
軸受部10が形成され、両案内部9の上部には停止位置
規制部11が形成されている。停止位置規制部11には
軸受部12が埋設されている。軸受部10及び軸受部1
2の間には、回転体13が回転可能に支持されている。
【0021】回転体13は、回転部材としてのピン回転
体14、被駆動部材としての回転ギア15(ギアホイー
ル)及び緩衝手段としての捩じりコイルばね16とから
構成されている。図2(a)に示すように、ピン回転体
14は回転軸17を備え、この回転軸17の外周面の上
部には上側案内ピン18が突出形成され、同じく回転軸
17の外周面の下部には下側案内ピン19が突出して形
成されている。上側案内ピン18にはその下面に反時計
方向にいくほど上方となる旋回状に形成された摺接面1
8aが設けられ、又、その時計方向側の端面には時計方
向係止面18bが形成されている。下側案内ピン19に
はその上面に反時計方向にいくほど上方となる旋回状に
形成された摺接面19aが設けられ、又、その反時計方
向側の端面には反時計方向係止面19bが形成されてい
る。上側案内ピン18の時計方向係止面18bと下側案
内ピン19の反時計方向係止面19bとは、上下方向の
ほぼ重なる位置に設けられている。尚、回転軸17の上
面には前記軸受部12に支持される軸部20が突出形成
されている。
【0022】回転軸17の下側には基板21が設けら
れ、この基板21の下面中心には支持軸22が突出形成
されている。支持軸22の先端には、前記軸受部10に
支持される軸部23が形成されている。図2(b)に示
すように、基板21の下面外周側には、同心円上に係止
片24が形成されている。係止片24は、ほぼ半円分の
大きさに形成される上側係止片24aと、上側係止片2
4aの時計方向側の端部に形成される下側係止片24b
とから形成されている。上側係止片24aにおいて、下
側係止片24bと同一の角度範囲には、内周側に突出す
る回転規制片24cが形成されている。
【0023】図3(a)に示すように、回転ギア15は
その内側に収容部25が形成され、この収容部25の中
央には軸受部26が突出して形成されている。軸受部2
6の外周側には、前記上側係止片24aとほぼ等しい角
度範囲に形成される下側係止部27と、下側係止部27
の反時計方向側の端部に形成される上側係止部28とが
形成されている。下側係止部27において、上側係止部
28と同一の角度範囲には、外周側に突出する回転規制
部27aが形成されている。軸受部26には、前記支持
軸22を回転可能に挿入する軸受孔29が形成されてい
る。回転ギア15は、前記駆動ギア7に噛み合わされて
いる。
【0024】図3(b)に示すように、捩じりコイルば
ね16は、その上端が内側に折り曲げられて上側係止端
30が形成され、又、その下端が内側に折り曲げられて
下側係止端31が形成されている。
【0025】図4及び図5に示すように、回転体13
は、ピン回転体14の支持軸22が回転ギア15の軸受
孔29に回転可能に挿入され、捩じりコイルばね16は
ピン回転体14の係止片24の外周面と、回転ギア15
の収容部25の内周面との間に収容されている。
【0026】そして、回転ギア15がピン回転体14に
対して時計方向に回動すると、回転ギア15の下側係止
部27の時計方向側の端部が捩じりコイルばね16の下
側係止端31に係止される。すると、回転ギア15の回
動により捩じりコイルばね16が時計方向に回動され、
捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体1
4の上側係止片24aの反時計方向側の端部に係止され
る。このため、回転ギア15の時計方向の回転が捩じり
コイルばね16を介してピン回転体14に伝達されるよ
うになっている。この状態で、ピン回転体14の回転が
規制されると、回転ギア15の回転により、捩じりコイ
ルばね16の下側係止端31が上側係止端30に近づく
ように変形する。さらに回転ギア15が時計方向に回転
すると、その回転規制部27aがピン回転体14の係止
片24bに当接するようになっている。
【0027】反対に、回転ギア15がピン回転体14に
対して反時計方向に回動すると、回転ギア15の上側係
止部28の反時計方向側の端部が捩じりコイルばね16
の上側係止端30に係止される。すると、回転ギア15
の回動により捩じりコイルばね16が反時計方向に回動
され、捩じりコイルばね16の下側係止端31がピン回
転体14の下側係止片24bの時計方向側の端部に係止
される。このため、回転ギア15の反時計方向の回転が
捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達さ
れるようになっている。この状態で、ピン回転体14の
回転が規制されると、回転ギア15の回転により、捩じ
りコイルばね16の上側係止端30が下側係止端31に
近づくように変形する。さらに回転ギア15が反時計方
向に回転すると、その上側係止部28がピン回転体14
の回転規制片24cに当接するようになっている。
【0028】又、図1に示すように、前記両案内部9の
間には、移動体35が上下方向に移動可能かつ回動不能
に保持されている。移動体35は出力部材36と円筒カ
ム37とから構成されている。出力部材36の上部には
前記ロック装置Sの操作レバーLに連結される出力ロッ
ド38が形成されている。図2(c)に示すように、出
力部材36の下部には円筒カム37を保持するための逆
U字形状の保持部39が形成され、この保持部39の両
側には円筒カム37を係合するための係合孔40がそれ
ぞれ形成されている。
【0029】図2(d)に示すように、円筒カム37は
その内部に円筒状の挿通孔41が形成され、この挿通孔
41の内周面には案内部42が突出して形成されてい
る。案内部42は挿通孔41の内周面において1周分に
足らない角度範囲で旋回する帯状に形成されている。案
内部42は、その上面に反時計方向にいくほど上方とな
る下動案内面43が形成され、その下面に反時計方向に
いくほど上方となる上動案内面44が形成されている。
又、案内部42の時計方向側の端面には反時計方向回転
規制面45が形成され、案内部42の反時計方向側の端
面には時計方向回転規制面46が形成されている。従っ
て、反時計方向回転規制面45と時計方向回転規制面4
6との間には、所定角度の間隔が形成されている。尚、
円筒カム37の外周面には一対の係合片47が形成さ
れ、この両係合片47が前記保持部39の各係合孔40
に係合することにより円筒カム37は出力部材36に一
体化されている。本実施の形態では、上側案内ピン1
8、下側案内ピン19及び円筒カム37にて円筒カム機
構が構成されている。又、本実施の形態では、時計方向
回転規係止18b、反時計方向回転係止面19b、反時
計方向回転規制面45及び時計方向回転規制面46にて
回転規制部が構成されている。
【0030】移動体35は下方に移動すると保持部39
の上部下面が前記停止位置規制部11の上面に当接して
移動体35の下方への移動が規制される(以下、この位
置を下端位置という)。そして、移動体35が下端位置
に配置されると、前記操作レバーLはロック位置に配置
されるようになっている。反対に、移動体35は上方に
移動すると、円筒カム37の上面が停止位置規制部11
の下面に当接して移動体35の上方へ移動が規制される
(以下、この位置を上端位置という)。そして、移動体
35が上端位置に配置されると、操作レバーLはアンロ
ック位置に配置されるようになっている。従って、移動
体35は、下端位置と上端位置との間の所定距離(以
下、駆動ストロークという)だけ移動可能になってい
る。
【0031】前記ピン回転体14の回転軸17は円筒カ
ム37の挿通孔41の内部に挿通されている。前記案内
部42の下動案内面43には上側案内ピン18の摺接面
18aが摺接可能に、又、案内部42の上動案内面44
には下側案内ピン19の摺接面19aが摺接可能になっ
ている。
【0032】そして、下側案内ピン19の摺接面19a
が案内部42の上動案内面44に摺接する状態でピン回
転体14が時計方向に回動すると、円筒カム37が上方
に駆動される。このとき、下側案内ピン19の反時計方
向係止面19bが案内部42の反時計方向回転規制面4
5を越えて時計方向に移動すると、上側案内ピン18の
時計方向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制
面46に当接してピン回転体14の時計方向の回動が規
制される。
【0033】反対に、上側案内ピン18の摺接面18a
が案内部42の下動案内面43に摺接する状態でピン回
転体14が反時計方向に回動すると、円筒カム37が下
方に駆動される。このとき、上側案内ピン18の時計方
向係止面18bが案内部42の時計方向回転規制面46
を越えて反時計方向に移動すると、下側案内ピン19の
反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方向規制
面45に当接してピン回転体14の反時計方向の回動が
規制される。
【0034】上側案内ピン18の摺接面18aに対して
上下方向に対応する下側案内ピン19の摺接面19aと
の間には、前記移動体35の駆動ストロークの長さに案
内部42の上下方向の幅を加えた長さよりも大きな間隔
が形成されている。従って、案内部42の反時計方向回
転規制面45と時計方向回転規制面46との間に上側案
内ピン18の時計方向係止面18b及び下側案内ピン1
9の反時計方向係止面19bが配置される状態では、円
筒カム37は駆動ストロークの長さ以上上下移動が可能
になっている。
【0035】又、移動体35が下端位置に配置された状
態で下側案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内
部42の反時計方向回転規制面45に当接するときに、
ピン回転体14が時計方向に回動すると、ピン回転体1
4が所定角度だけ回動した位置で下側案内ピン19の摺
接面19aが案内部42の上動案内面44に始めて当接
する。このとき、上側案内ピン18の時計方向係止面1
8bは案内部42の時計方向回転規制面46を通過して
下動案内面43の上方に位置するようになっている。
【0036】反対に、移動体35が上端位置に位置され
た状態で上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案
内部42の時計方向回転規制面46に当接するときに、
ピン回転体14が反時計方向に回動すると、ピン回転体
14が所定角度だけ回動した位置で上側案内ピン18の
摺接面18aが案内部42の下動案内面43に始めて当
接する。このとき、下側案内ピン19の反時計方向係止
面19bは案内部42の反時計方向回転規制面45を通
過して上動案内面44の下方に位置するようになってい
る。
【0037】次に、以上のように構成された電動アクチ
ュエータの作用について説明する。図6は、移動体35
が下端位置に配置されて、ロック装置Sの操作レバーL
がロック位置に配置された状態を示している。この状態
では、移動体35は、ロック装置Sの操作レバーLにて
下端位置に付勢されている。このとき、ロックノブNの
操作により操作レバーLが上方に回動されると、案内部
42が上側案内ピン18に緩衝することなく上方に移動
するため、操作レバーLがアンロック位置に切り換えら
れる。その結果、ロック位置にあるロック装置Sがロッ
クノブNの操作によりアンロック位置に切り換えられ
る。
【0038】図6に示す状態において、電動モータ5が
作動しておらず回転ギア15に時計方向の駆動力が加わ
っていない状態では、回転ギア15の両係止部27,2
8とピン回転体14の係止片24とは、捩じりコイルば
ね16の上側係止端30及び下側係止端31にて図10
(a),(b)に示す状態に配置されている。この状態
で、電動モータ5が駆動され回転ギア15が時計方向に
回転駆動されると、回転ギア15の下側係止部27が捩
じりコイルばね16の下側係止端31に係止して捩じり
コイルばね16を時計方向に回動させようとする。この
ため、捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回
転体14の上側係止片24aに係止され、ピン回転体1
4が回転ギア15とともに時計方向に回動する。
【0039】図6に示すように、ピン回転体14の下側
案内ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の
反時計方向回転規制面45に当接する状態から、ピン回
転体14が所定角度だけ時計方向に回転すると、下側案
内ピン19の摺接面19aが案内部42の上動案内面4
4に摺接する。この結果、図7に示すように、ピン回転
体14の回転とともに移動体35が上方に駆動される。
このとき、移動体35が操作レバーLにて下方に付勢さ
れているため、案内部42の上動案内面44は下側案内
ピン19の摺接面19aに常に摺接する。下側案内ピン
19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時計方
向回転規制面45の下方位置に移動するまでの間で、移
動体35が操作レバーLを水平線よりも上方に回動する
ため、操作レバーLはロック装置Sによりアンロック位
置まで回動されてロック装置Sがアンロック位置に切り
換えられる。従って、このとき移動体35は操作レバー
Lにて上端位置に配置され、案内部42が下側案内ピン
19から離れて上方に移動する。
【0040】この状態から電動モータ5がさらに回転し
て回転ギア15が時計方向に回動されると、図8に示す
ように、上側案内ピン18の時計方向係止面18bが案
内部42の時計方向回転規制面46に当接するため、ピ
ン回転体14の回動が規制される。電動モータ5は引き
続き回転ギア15を時計方向に回動させようとするた
め、図11(a),(b)に示すように、捩じりコイル
ばね16の上側係止端30が回動停止したピン回転体1
4の上側係止片24aに係止された状態でその下側係止
部27が捩じりコイルばね16の反力に抗してその下側
係止端31を時計方向に移動させる。このため、ピン回
転体14の回動停止による電動モータ5の停止が捩じり
コイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の回
転停止による衝撃がピン回転体14に加わることはな
い。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反
力に抗して時計方向に回転駆動されると、回転規制部2
7aが係止片24bに当接するため、回転ギア15のそ
れ以上の回転が規制される。
【0041】この状態で、ロックノブNの操作により操
作レバーLが下方に回動されると、案内部42が下側案
内ピン19に緩衝することなく下方に移動するため、操
作レバーLがロック位置に切り換えられる。その結果、
アンロック位置にあるロック装置SがロックノブNの操
作により手動によりロック位置に切り換えられる。
【0042】反対に、図8に示すように、移動体35が
上端位置に配置され、即ち、操作レバーLにて上端位置
に保持されてロック装置Sがアンロック位置にある状態
で、電動モータ5が作動され回転ギア15が反時計方向
に回動されたとする。すると、回転ギア15の上側係止
部28が捩じりコイルばね16の上側係止端30に係止
して捩じりコイルばね16を反時計方向に回動させよう
とする。このため、捩じりコイルばね16の下側係止端
31がピン回転体14の下側係止片24bに係止するた
め、ピン回転体14が回転ギア15とともに反時計方向
に回動する。
【0043】ピン回転体14が所定角度だけ反時計方向
に回転すると、上側案内ピン18の摺接面18aが案内
部42の下動案内面43に摺接するため、図9に示すよ
うに、ピン回転体14の回転とともに移動体35が下方
に駆動される。このとき移動体35が操作レバーLに上
方に付勢されるため、案内部42の下動案内面43は上
側案内ピン18の摺接面18aに常に摺接する。上側案
内ピン18の時計方向係止面18bが案内部42の時計
方向回転規制面46の上方位置に移動するまでの間で、
移動体35が操作レバーLを水平線よりも下方に回動す
るため、操作レバーLはロック装置Sによりロック位置
まで回動されてロック装置Sがロック位置に切り換えら
れる。従って、このとき移動体35は操作レバーLにて
下端位置に配置され、案内部42が上側案内ピン18か
ら離れて下方に移動する。
【0044】この状態から電動モータ5がさらに回転し
て回転ギア15が反時計方向に回動されると、下側案内
ピン19の反時計方向係止面19bが案内部42の反時
計方向回転規制面45に当接するため、ピン回転体14
の回動が規制される。電動モータ5は引き続き回転ギア
15を反時計方向に回動させるため、図12(a),
(b)に示すように、捩じりコイルばね16の下側係止
端31が回動停止したピン回転体14の下側係止片24
bに係止された状態でその上側係止部28が捩じりコイ
ルばね16の反力に抗して上側係止端30を反時計方向
に移動させる。このため、ピン回転体14の回動停止に
よる電動モータ5の停止が捩じりコイルばね16にて緩
衝されるため、電動モータ5の回転停止による衝撃がピ
ン回転体14に加わることはない。さらに、回転ギア1
5が捩じりコイルばね16の反力に抗して反時計方向に
回転駆動されると、上側係止端30を係止した上側係止
部28が回転規制片24cに当接するため、回転ギア1
5のそれ以上の回転が規制される。
【0045】以上詳述したように、本実施の形態の電動
アクチュエータによれば、以下の効果を得ることができ
る。 (a) 電動モータ5にて回転駆動される回転ギア15
の回転が、移動体35を回転ギア15の中心軸線方向に
往復直線駆動するピン回転体14に対して捩じりコイル
ばね16を介して伝達される。その結果、ピン回転体1
4の回転が停止したときに電動モータ5の停止が捩じり
コイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ5の回
転停止による衝撃がピン回転体14に加わることはな
い。従って、回転ギア15から遠い位置にあるピン回転
体14の時計方向検出面18bに案内部42の時計方向
回転規制面46が衝突したときにも、回転軸17の基端
部に大きな力が加わることはない。その結果、ピン回転
体14の回動軸17が長い場合でも耐久性を高くするこ
とができる。さらに、耐久性が高くなることから、回転
軸17の素材を強度が低い安価なものにしたり、回転軸
17の外形を小さくして電動アクチュエータ1の小形化
を図ることができる。又、電動アクチュエータ1の作動
時における衝突音の発生を防止して、静かな製品とする
ことができる (b) 捩じりコイルばね16を回転ギア15の内部に
収容したので、捩じりコイルばね16を設けるスペース
を新たに設ける必要がなくなる。この結果、新たに捩じ
りコイルばね16を設けたことによる電動アクチュエー
タ1の大型化を防止することができる。
【0046】(c) 初期荷重及びばね定数の設定が容
易な捩じりコイルばね16にてピン回転体14停止時の
緩衝を行うようにした。このため、初期荷重及びばね定
数を最適に設定するとこにより、電動モータ5の回転に
対するピン回転体14の応答遅れを招くことなく、電動
モータ5の駆動力に応じた適正な緩衝を行うことができ
る。
【0047】〔第2の実施の形態〕次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図13〜図16に従って説明
する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態に対
して係止片50及び回転ギア15の形状を変更したこと
のみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施
の形態と同一の構成については符号を同じにしてその説
明を省略し、係止片50及び回転ギア15のみを構成を
説明する。
【0048】図13(a)に示すように、ピン回転体1
4の基板21の下面中央に設けられた支持軸22の外周
側には、同心円上に係止片50が突出して形成されてい
る。図13(b)に示すように、回転ギア15の収容部
25には、軸受部26が突出して形成され、この軸受部
26には軸受孔29が形成されている。又、収容部25
には、第1の係止部51が同心円上に前記係止片50と
同一角度範囲で突出して形成され、この第1の係止部5
1に対して前記軸受部26を挟んで反対側に第2の係止
部52が突出して形成されている。
【0049】図14(a),(b)に示すように、係止
片50は、第1係止部51と軸受部26の間に配置され
ている。捩じりコイルばね16は、ピン回転体14の第
1係止部51及び第2係止部52と、回転ギア15の収
容部25の内周面との間に収容されている。捩じりコイ
ルばね16の上側係止端30は第1係止部51の反時計
方向側端部又は係止片50の反時計方向側端部に係止可
能になっている。又、捩じりコイルばね16の下側係止
端31は、第1係止部51の時計方向側端部又は係止片
50の時計方向側端部に係止可能になっている。
【0050】そして、回転ギア15がピン回転体14に
対して時計方向に回動すると、回転ギア15の第1係止
部51が捩じりコイルばね16の下側係止端31に係止
される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコイ
ルばね16が時計方向に回動され、捩じりコイルばね1
6の上側係止端30がピン回転体14の係止片50に係
止される。このため、回転ギア15の時計方向の回転が
捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に伝達さ
れるようになっている。この状態で、ピン回転体14の
回転が規制されると、回転ギア15の回転により捩じり
コイルばね16の下側係止端31が上側係止端30に近
づくように変形する。さらに回転ギア15が時計方向に
回転すると、第2係止部52が上側係止端30を係止し
た係止片50に当接するようになっている。
【0051】反対に、回転ギア15がピン回転体14に
対して反時計方向に回動すると、回転ギア15の第1係
止部51が捩じりコイルばね16の上側係止端30に係
止される。すると、回転ギア15の回動により捩じりコ
イルばね16が反時計方向に回動され、捩じりコイルば
ね16の下側係止端31がピン回転体14の係止片50
に係止される。このため、回転ギア15の反時計方向の
回転が捩じりコイルばね16を介してピン回転体14に
伝達されるようになっている。この状態で、ピン回転体
14の回転が規制されると、回転ギア15の回転により
捩じりコイルばね16の上側係止端30が下側係止端3
1に近づくように変形する。さらに回転ギア15が反時
計方向に回転すると、第2係止部52が下側係止端31
を係止した第1係止部51に当接するようになってい
る。
【0052】次に、以上のように構成された電動アクチ
ュエータの作用について説明する。電動モータ5が作動
しておらず回転ギア15に反時計方向の駆動力が加わっ
ていない状態では、図15に示すように、回転ギア15
の第1係止部51とピン回転体14の係止片50とは、
捩じりコイルばね16の上側係止端30及び下側係止端
31にて重なる状態に配置されている。この状態で、電
動モータ5が作動され回転ギア15が時計方向に回転駆
動されると、回転ギア15の第1係止部51が捩じりコ
イルばね16の下側係止端31に係止して捩じりコイル
ばね16を時計方向に回動させようとする。このため、
捩じりコイルばね16の上側係止端30がピン回転体1
4の係止片50に係止され、ピン回転体14が回転ギア
15とともに時計方向に回動する。
【0053】ピン回転体14の時計方向への回動が規制
されると、電動モータ5により回転ギア15が時計方向
に回動されるため、図16に示すように、捩じりコイル
ばね16の上側係止端30が回動停止したピン回転体1
4の係止片50に係止された状態で第1係止部51が捩
じりコイルばね16の反力に抗してその下側係止端31
を時計方向側に移動させる。このため、ピン回転体14
の回動停止による電動モータ5の停止が捩じりコイルば
ね16にて緩衝されるため、電動モータ5の停止による
衝撃がピン回転体14に加わることはない。さらに、回
転ギア15が捩じりコイルばね16の反力に抗して時計
方向に回転駆動されると、第2係止部52が上側係止端
30を係止した第1係止部51に当接するため、回転ギ
ア15のそれ以上の回転が規制される。
【0054】反対に、ピン回転体14の反時計方向への
回動が規制されると、電動モータ5により回転ギア15
が反時計方向に回動されるため、図17に示すように、
捩じりコイルばね16の下側係止端31が回動停止した
ピン回転体14の係止片50に係止された状態で第1係
止部51が捩じりコイルばね16の反力に抗してその上
側係止端30を反時計方向側に移動させる。このため、
ピン回転体14の回動停止による電動モータ5の停止が
捩じりコイルばね16にて緩衝されるため、電動モータ
5の停止による衝撃がピン回転体14に加わることはな
い。さらに、回転ギア15が捩じりコイルばね16の反
力に抗して反時計方向に回転駆動されると、第2係止部
52が下側係止端31を係止した第1係止部51に当接
するため、回転ギア15のそれぞれ以上の回転が規制さ
れる。
【0055】以上詳述したように、本実施の形態の電動
アクチュエータによれば、第1の実施の形態と同じ効果
を得ることができる。尚、本発明は上記実施の形態に限
定されるものではなく、以下のように構成することもで
きる。
【0056】(1) 緩衝手段を回転ギア15の外部に
設けてもよい。例えば、捩じりコイルばね16の場合に
は、捩じりコイルばね16をピン回転体14の基板21
の上に配置し、一方の係止端が捩じりコイルばね16の
内周側においてピン回転体14の側に設けた係止片に係
止されるように構成し、他方の係止端が捩じりコイルば
ね16の外周側において回転ギア15の側に設けた係止
部に係止されるように構成する。
【0057】(2) 減速機が内蔵された電動モータに
てピン回転体14を回転駆動するようにしてもよい。こ
の場合には、電動モータの出力軸とピン回転体14と間
に緩衝手段を設ける。
【0058】(3) 回転ギア15の回転をピン回転体
14との間に設けた捩じりコイルばね16にて伝達する
代わりに、板ばね、コイルばね、うず巻きばね、棒ばね
等からなるばね機構で伝達するように構成してもよい。
【0059】又、ばねの代わりに、ゴム、スポンジ等の
弾性材を介して伝達するように構成してもよい。この構
成では、単価を抑制することができるため、安価に提供
することができる。
【0060】(4) 回転軸17の外周面に案内部42
を形成し、移動体35の側に案内部42に摺接する一対
の案内ピン18,19を形成した電動アクチュエータに
実施してもよい。この構成においても、電動モータ5の
停止による衝撃の回転軸17への伝達を緩衝することが
できる。
【0061】(5) 回転ギア15に挿通する円筒部を
形成してその内周面に一対の案内ピン18,19を形成
し、この円筒部にその外周面に案内ピン18,19が摺
接する案内部42が形成された柱状の移動体35を挿通
するように構成した電動アクチュエータに実施してもよ
い。
【0062】又、同じく回転ギア15に挿通する円筒部
の内周面に案内部42を形成し、この円筒部にその外周
面に案内部42に摺接する一対の案内ピン18,19が
形成された柱状の移動体35を挿通するように構成した
電動アクチュエータに実施してもよい。
【0063】この各構成においても、回転ギア15と円
筒部との間に緩衝部材を設けることにより、電動モータ
5の停止による衝撃の円筒部への伝達を緩衝することが
できる。
【0064】(6) 駆動ギア7及び回転ギア15を平
歯車で構成したが、これを例えば、駆動ギア7をウォー
ムとし回転ギア15をウォームホイールとしたウォーム
ギアで構成してもよい。
【0065】(7) 駆動ギア7及び回転ギア15に代
えて、一対の摩擦車を用いるように構成してもよい。こ
の場合、摩擦車同士の滑りでピン回転体14の回転停止
時の緩衝を行ってもよい。
【0066】(8) 自動車用のドアの開閉機構のロッ
ク装置Sの駆動用に限らず、その他の車両用のドアの開
閉機構のロック装置の駆動用、あるいは、家屋のドアの
開閉機構のロック装置用の電動アクチュエータに実施し
てもよい。
【0067】前記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電動ア
クチュエータを車両のドアの開閉機構に備えられたロッ
ク装置Sの駆動用とする。このような構成によれば、電
動アクチュエータ1の耐久性を十分に確保することがで
きることから、自動車の使用可能期間中における電動ア
クチュエータ1の修理、交換を不要にすることが可能に
なる。又、作動時における衝突音の発生を防止して、静
かな製品とすることができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、往復直線駆動される出力軸を駆動する回
転軸が回転停止したときに電動モータから回転軸に加わ
る衝撃を緩衝することができる。従って、回転軸の耐久
性を向上して信頼性を高めたり、回転軸の素材を強度が
低い安価な素材に置き換えて製品原価を低減したり、形
状による設計強度を低く設定して小形化を図ることがで
きる。又、作動音を低減することができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、緩衝手段が駆動部材にて
回転駆動される被駆動部材の内部に収容されるため、緩
衝手段を配置するためのスペースを新たに設ける必要が
なくなる。従って、新たに緩衝手段を設けることによる
電動アクチュエータの寸法の大型化を防止することがで
きる。請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載
の発明の効果に加えて、電動モータの回転数を減速して
回転部材に伝達することができるとともに駆動力を確実
に伝達することができる。
【0070】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、回
転部材の応答遅れを招くことなく電動モータの駆動力に
応じた最適な緩衝を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電動アクチュエータの断
面図。
【図2】 (a)ピン回転体の正面図、(b)同じく部
分斜視図、(c)出力部材の正面図、(d)円筒カムの
断面図。
【図3】 (a)回転ギアの一部破断斜視図、(b)捩
じりコイルばねの一部破断斜視図。
【図4】 回転体の平断面図。
【図5】 同じく縦断面図。
【図6】 回転体の作動を示す断面図。
【図7】 同じく断面図。
【図8】 同じく断面図。
【図9】 同じく断面図。
【図10】 (a)図5のA−A線断面図、(b)図5
のB−B線断面図。
【図11】 (a)図8のC−C線断面図、(b)図8
のD−D線断面図。
【図12】 (a)図6のE−E線断面図、(b)図6
のF−F線断面図。
【図13】 (a)第2の実施の形態の電動アクチュエ
ータのピン回転体の一部破断斜視図、(b)回転ギアの
一部破断斜視図。
【図14】 (a)回転体の平断面図、(b)同じく縦
断面図。
【図15】 回転体の平断面図。
【図16】 同じく平断面図。
【図17】 同じく平断面図。
【符号の説明】
5…電動モータ、7…駆動部材としての駆動ギア、14
…回転部材としてのピン回転体、15…被駆動部材とし
ての回転ギア、16…緩衝手段としての捩じりコイルば
ね、18…円筒カム機構を構成する上側案内ピン、18
b…回転規制部としての時計方向係止面、19…円筒カ
ム機構を構成する下側案内ピン、19b…回転規制部と
しての反時計方向係止面、36…出力部材、37…円筒
カム機構を構成する円筒カム、45…回転規制部として
の反時計方向回転規制面、46…同じく時計方向回転規
制面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータにより正逆方向に回転駆動さ
    れる回転部材と、往復直線移動可能に支持される出力部
    材とを備え、回転部材と出力部材との間には、回転部材
    の回転運動を直線運動に変換する円筒カム機構を設け、 前記円筒カム機構には、出力部材が予め設定された位置
    に移動したときに回転部材の回転を規制する回転規制部
    を設けた電動アクチュエータにおいて、 電動モータと回転部材の間には、回転部材の回転が規制
    されたときに電動モータの駆動力の回転部材への伝達を
    緩衝する緩衝手段を設けた電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 電動モータの回転軸に固着される駆動部
    材と、前記駆動部材にて回転駆動され前記回転部材を回
    転駆動する被駆動部材とを備え、前記被駆動部材内部に
    緩衝手段を設けた請求項1に記載の電動アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 駆動部材はピニオンであり、被駆動部材
    はギアホイールである請求項2に記載の電動アクチュエ
    ータ。
  4. 【請求項4】 緩衝部材は、捩じりコイルばねである請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の電動アクチュエー
    タ。
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