JP3759162B2 - ピートから誘導した生物活性生成物、ならびにこの生物活性生成物を含有する製剤組成物および化粧品組成物 - Google Patents

ピートから誘導した生物活性生成物、ならびにこの生物活性生成物を含有する製剤組成物および化粧品組成物 Download PDF

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Description

本発明は、第一義的には、ピートから誘導した新規な生物活性生成物、ならびにこの種の生成物の製造方法に関する。本発明は、この種の生成物を含有する製剤組成物および化粧品組成物、ならびにこのピートから誘導した生物活性生成物を含有する製剤および/または化粧品配合物の製造方法にも関するものである。
ピートをさまざまな抽出溶媒を用いて種々の方法で抽出し、得られたピートから誘導した種々の生物活性成分を含有する抽出物を、製剤ならびに化粧品の用途に使用することは公知である。
こうした公知の方法の一種が、ポーランド国特許明細書第124110号(ケミカル・アブストラクト101(10)、78854e)に記載されている。この従来技術の方法では、ピートから誘導した生物活性生成物を得るにあたって、風乾したピート原料を第一および第二アルカリで加水分解し、次に生じた加水分解生成物を酸性とし、不溶性の固形分を分離し、その後の第二アルカリ化を行い、透明な液相を酸性とし、そしてアルコールおよびエーテルで抽出してバラスト物質を除去する。この方法では、有機抽出で生じた水性相が、ピートから誘導した液状の生物活性生成物となる。
公知の液状生成物は、上掲のポーランド国特許明細書にしたがって製造された、ピートから誘導した活性成分の、塩化ナトリウムへの高度に濃縮され、ほぼ飽和した水溶液であるので、長期にわたって貯蔵した場合に不安定であり、さらに組成物の生物学的活性に関与することのない多量の余分な無機物質を含有している。この液状生成物を、大量生産品として取り扱い、貯蔵し、加工することは困難である。
本発明の主要な目的は、こうした欠点のない生成物、すなわち、安定で、製剤や動物用製剤に容易に処方することができ、固形状態あるいは任意の適当な溶液の状態で化粧品製剤に含有させることのできる生成物を提供することにある。
特に、ピートから誘導した生物活性生成物を製剤の用途、すなわち製剤組成物の製造に使用するにあたっては、生成物をこの用途に十分適合した固形形状とすることが切に必要とされていた。公知であるピートから誘導した生物活性生成物の水溶液を濃縮し、この濃縮物を脱塩する試みは従来も行われてきたが、活性成分が結晶化しつつある固相に吸蔵され、組成物の生物学的活性が低減してしまうために、積極的な結果を得ることができず、液状の組成物を粉末形状に転化する適当な方法を見いだすことは極めて困難であった。
予想外にも、液状の組成物をまず数倍に希釈してから、すなわち、組成物の容積の数倍の容積の水で希釈してから濃縮すると、積極的な結果が得られることを見いだした。
したがって、本発明は、上述のような有利な特性を有するピートから誘導した生物活性生成物を、ピートから誘導した生物活性成分を含有する高度に濃縮された無機塩、特に塩化ナトリウムの水溶液から得ることのできる方法を提供するものである。この方法では、濃縮塩溶液を脱塩水、たとえば蒸留水で希釈してから、逆浸透、濃縮、および透明化を行う。こうして得られた溶液は、滅菌ならびに噴霧乾燥を行うことによって、使用目的にそぐう滅菌固形生成物に容易に転化することができる。希釈は、希釈を行う濃縮溶液の量の数倍、好ましくは5−8倍の量の水を用いて行うのが好ましい。
ポーランド特許明細書第124110号で得られた生成物の加工に用いる本発明の方法では、抽出後の水性相から残留有機溶剤を除去し、減圧下で焼結セラミック材料を通して濾過することにより不溶分を分離し、透過物を数倍の容積の蒸留水で希釈し、希釈溶液を逆浸透で脱塩して主に塩化ナトリウムからなる過剰な無機塩を透過物として分離する。次に、この脱塩溶液を濃縮し、遠心分離によって透明化し、そして膜フィルター、たとえばミリポア(Millipore▲R▼)フィルターを通して濾過することによって滅菌する。得られた微生物学的に清浄な溶液は、必要に応じて噴霧乾燥することができる。滅菌した生成物(液状または固形)は、化粧品、製剤、あるいは動物用の組成物として配合することができる。場合によっては、滅菌ならびに噴霧乾燥を行わずに、濃縮、透明化溶液を任意の適当な希釈液として、種々の化粧品組成物の成分として使用することもできる。
噴霧乾燥工程では、人口温度を約180℃に設定し、出口温度を約90℃に設定するのが好適である。
以上では、本発明の方法を、ポーランド特許明細書第124110号の方法と組み合わせるものとして説明してきたが、本発明の方法は、この種の組み合わせに限定されるものではなく、ピートから誘導した生物活性成分を含有する高度に濃縮された無機塩、特に塩化ナトリウムの水溶液から、ピートから誘導した生物活性生成物を得る方法一般に適用することが可能である。
本発明によって提供されるピートから誘導した生物活性生成物は、無機塩、特に塩化ナトリウムを、70重量%以上含有するものではなく、好ましくは60重量%以上含有するものではない。好適な生成物では、特に、製剤の用途、ならびに化粧品の用途でも高濃度が要求される用途、すなわち顔用化粧品では、塩化ナトリウムの濃度ができるだけ低いことが所望されているので、塩化ナトリウムの濃度を、たとえば55%、あるいはさらにそれ以下とすることが、とりわけ希釈ならびに逆浸透の工程によって可能である場合には、特に好ましい。
本発明の方法を、濃縮ならびに透明化の工程で終了する場合には、生成物は濃縮(あるいは増粘)溶液となる。本明細書で「濃縮ピート抽出物」と称するものは、密度が1.02−1.09g/mlで、乾燥固形分含量が5重量%以上の濃褐色の液体である。乾燥固形分中のNaCl換算の塩化物イオンの含量は、70%以下、好ましくは60%以下で、1%水溶液のpH値は5.0−6.5、通常約6.0である。用途によっては、たとえば上記の濃縮ピート抽出物をある種の化粧品に使用する場合には、滅菌工程をさらに行わなくても支障をきたすものではない。
一方、滅菌工程は、特に生成物を製剤組成物の調製に使用する場合には欠かすことができない。特にこうした場合には、さらに噴霧乾燥の工程を行うことが必要不可欠ではないにしても、極めて好適である。この種の噴霧乾燥工程を経て得られた生成物は粉末形状であるので、ある種の製剤組成物の製造に特に適している。この種の生成物として特に好適なのは、「トルパ・トーフ製剤(TOLPA▲R▼ Torf Preparation)」の名称で市販されている生成物で、トルパ(TOLPA▲R▼)はトーフ社(Torf Corporation)(ポーランド、ロクロウ、ウル・ミドラナ2(ul.Mydlana 2, Wroclaw, Poland)の登録商標である。本明細書では、TTPの略称を使用して、この生成物を指し示すこととする。
本発明はまた、活性成分として、以上で説明したピートから誘導した生物活性生成物、特に無機塩、特に塩化ナトリウムを、乾燥固形分として、70重量%以下、好ましくは60重量%以下含有する生成物を、製剤学的に許容される担体とともに含有する製剤組成物に関するものである。この種の製剤組成物中に含有させるピートから誘導した生物活性生成物は、上述のTTPとするのが好ましい。製剤は、ピートから誘導した生物活性生成物と、製剤学的に許容される担体物質とを、好ましくは約1:5から1:25の範囲の重量比、特に好ましくは約1:9から1:19の範囲の重量比で含有する。
本発明は、ピートから誘導した生物活性生成物を含有する、ゲル形状の製剤配合物の調製方法にも関する。この方法は、滅菌したアルコール性薬草抽出物を、滅菌したグリセロール、ピートから誘導した生物活性生成物を前もって粉末としたものの滅菌水溶液(好ましくは濃縮水溶液)、ならびに滅菌したメントール溶液と配合し、得られた混合物をコロイド状シリカと徐々に配合して、液状の組成物をゲル形状に転化し、その際、液状混合物対シリカの重量比を90:10から94:6の範囲とすることを特徴とするものである。TTPは、ピートから誘導した生物活性生成物の粉末あるいは濃縮物として使用するのが好適である。
本発明は、ピートから誘導した生物活性生成物を含有する、軟膏形状の製剤配合物の調製方法にも関する。この方法は、滅菌した薬草抽出物を、ピートから誘導した生物活性生成物の粉末の滅菌溶液と徐々に配合し、得られた混合物を、コロイド状シリカを添加することによってゲル化し、得られたゲルを、前もって滅菌しておいた脂肪成分、たとえばユーセリンおよびワセリンの混合物とともに磨砕し、その際、液状成分対シリカの重量比を約30:20とし、ゲル対脂肪組成物の重量比を32:68から34:66の範囲とすることを特徴とするものである。この場合も、TTPは、ピートから誘導した生物活性生成物の粉末あるいは濃縮物として使用するのが好適である。
化粧品製剤は、薬草抽出物をはじめとする佐剤および強化剤、ならびに化粧品の用途で許容される着香組成物および担体物質を含有することができ、本発明のピートから誘導した生物活性生成物を、0.01−10重量%、好ましくは0.05−1.00重量%、そしてさらに好ましくは0.05−0.10重量%の量含有する。
担体物質は、アルコールの水溶液、任意の種類の乳液、ゲル、発泡組成物、および脂肪性担体とすることができる。以上に挙げた物質よりなる群から選ばれた1種の特定の担体を、ピートから誘導した生物活性生成物と組合わせて使用することによって、本発明のさまざまな種類の化粧品製剤、たとえば日常的なボディケア用のトニック、クリーム、香膏剤、洗浄用乳液など、ならびに洗髪剤、髪用香膏剤、泡風呂用組成物を処方することができる。
ピート原材料、たとえば(とりわけ)治療に用いる泥を処理することによって得られた、ピートから誘導した生物活性生成物(略称はピート抽出物)は、よくバランスのとれた量の、無機および有機化合物、たとえば以下の元素、すなわちB、Si、Ab、Fe、Mg、Mn、Cu、Sn、Ni、Ca、Ag、およびNaの無機塩、有機化合物、たとえば遊離形態および塩のアミノ酸、加水分解の過程で部分的に分解/反応してデソキシサッカライドおよび/またはアミノサッカライドとなりつつあるポリサッカライドを含有している。ピート、特に治療に用いる泥は、植物ならびに微生物といった生物に由来する物質であることが知られており、また認められている。ピートは栄養に富んだ刺激性の成分を含有しているので、ヒトおよび哺乳動物に対して薬効を有しており、したがって、ピートから誘導した生物活性組成物は、上述の物質を、その生存時の生物体に特徴的な比率で含有していることになる。これが、ピートから誘導した活性生成物ならびに組成物を含有する化粧品ならびに製剤が有利な効果を有することの一つの説明であると考える。配合物が薬草抽出物も含有していると、新規な化粧品組成物は特に良好な効果を呈する。適当な薬草抽出物を選択するにあたっては、この種の抽出物の化粧品での通常の使用に基づいて、製剤の活性を調節することによって、化粧品製剤中の含量を、処置を行う個々人の要望や必要性に見合ったものとすることができる。
以下の実施例で、本発明の特徴をさらにわかりやすく説明する。
実施例1
1000kgの風乾したピート原料を出発原料とし、たとえばポーランド国特許第124110号による公知の方法にしたがって、約10lの量の、ピートから誘導した生物活性成分の、塩化ナトリウムへの飽和水溶液を得た。この溶液を、減圧下で焼結セラミックフィルターを通して濾過して、溶液を透明化してから、この溶液を脱塩した。こうして得られた透明な溶液は、乾燥質量で約95%のNaClを含有している。この乾燥質量は、溶液の約32重量%を構成している。この透明溶液の容積は約7lである。
この透明溶液を、5−8容積の蒸留水で希釈し、希釈状態でDDS装置を用いた逆浸透法を使用した工程で脱塩した。脱塩は、3−4時間にわたって実施し、主にNaClから構成される過剰な無機塩類を透過物として分離した。脱塩した組成物は、約65−70%の塩化ナトリウムを固形分として含有していた。得られた6−7lの容積の溶液を、ブエチ(Buechi)回転蒸発装置で4−5回濃縮して、約20%の乾燥質量を含有する濃縮溶液を得た。得られた濃縮溶液を、バイオフュガ−ヘレアス(Biofuga−Heraeus)遠心装置(流動分離装置)を用いて透明とし、その後、ミリポア(Millipore▲R▼)フィルターを通して濾過することにより滅菌した。
得られた微生物学的に純粋な溶液を、アンヒドロ(Anhydro)乾燥機で、出口温度を90℃に設定し、供給入口温度を180℃に設定して噴霧乾燥した。乾燥粉末の収量は約200gであった。
実施例2
実施例1で得た生成物を使用して、特定の疾病に関しては治療効果を相乗的に改善する薬草抽出物も同時に含有するゲルおよび軟膏状の製剤組成物を調製した。たとえば、脛の静脈瘤性潰瘍に用いるゲルおよび軟膏を以下のようにして調製した。トチの抽出物20g、キンセンカの抽出物10g、グリセロール60g、上記実施例1で説明したようにして得た粉末形状のTTP0.1g、サリチル酸0.1g、蒸留水1.0g、およびアエロジル(Aerosil▲R▼)(コロイド状シリカ)8.8gを使用して、ゲル状の製剤を得た。
使用の前に、2時間にわたって加熱還流することによって、液体(非揮発性)成分を滅菌した。薬草抽出物をグリセロールおよびTTPの水溶液と配合し、さらにメントールと配合し、そして得られて混合物にシリカを徐々に加えた。この間、撹拌を継続した。
同様にして、以下の成分を使用して、軟膏組成物を調製した。トチの抽出物20g、キンセンカの抽出物10g、サリチル酸0.1g、上記実施例1で説明したようにして得た粉末形状のTTP0.1g、およびアエロジル(Aerosil▲R▼)(コロイド状シリカ)2.0g。
脂肪成分としては、以下の物質、すなわちユーセリン(eucerine)22g、およびワセリン45.8gの混合物を使用した。薬草抽出物は、約2時間にわたって加熱還流することによって滅菌した。ユーセリンとワセリンも同様にして滅菌した。液状の成分はシリカと注意深く配合してゲルを得、次にこのゲルを、室温まで冷却した滅菌脂肪成分とともに磨砕した。貯蔵時にも分離しない、安定な軟膏が得られた。
以上のようにして得られたゲルおよび軟膏を、脛の静脈瘤性潰瘍を治療する際に、同時に適用した。潰瘍をゲル製剤で治療し、周囲の潰瘍化していない皮膚を軟膏で治療した。コロイド状シリカを添加したことによって、乾燥が迅速に進行し、また薬草成分およびピートから誘導した成分が、製剤を硬化する効果を有すると考えられる。脂肪成分は、クラストと皮膚を弾性に保つうえで有用であった。得られた結果を、従来の方法で治療した患者の対照群と比較した。この新規な治療を受けた患者は、この疾患に何カ月も(場合によっては何年も)罹患しており、症状の有意な改善が見られない患者群から選抜した。本発明の組成物で治療した患者は、すでに最初の2、3週間の時点で、対照の患者より良好な結果を示した。
実施例3
実施例1で得られた生成物を使用して、錠剤、ならびにカプセル剤に内蔵する顆粒の形状の製剤配合物を調製した。
滅菌した、粉末形状のピートから誘導した生物活性組成物を、1:9の重量比で担体と配合した。担体としては、ラクトースと潤滑物質の44:1の重量比の混合物であるミヴァテックス(MYVATEX▲R▼)TL(イーストマン・コダック(Eastman−Kodak)社の商品名)を使用した。粒径が50メッシュのラクトースと、ミヴァテックス▲R▼TLを微粉砕して、質量の約70%が100メッシュのスクリーンを通過するようにした。得られた活性組成物と担体の混合物の一部を、5mgの活性成分を含有する錠剤として配合した。各錠剤の総質量は50mgとした。活性組成物と担体の混合物の残りの部分を、適量のエタノール(40容量%)を使用することにより顆粒とした。顆粒を篩にかけ、必要に応じて磨砕し、TTPと担体とを19:1の比で混合したものを使用することにより、各カプセルが5mgの活性成分を含有するようにカプセルに詰めた。
以上のようにして得られた錠剤を、エルウェカ(Erweka)装置を使用することによりテストして、錠剤が37℃±2℃の人工胃液中で崩壊するのに要する時間を測定した。人工胃液の調製は、以下のようにして、すなわち2.0g塩化ナトリウムと、3.2gのペプシンを、7mlの塩酸に溶解し、蒸留水を総容積が1000mlとなるまで加えることによって行った。得られた溶液のpHの値は約1.2であった。直径が5.1mmで、総質量が0.0498gの錠剤の崩壊時間は、6分であった。
以下の実施例は、ピートから誘導した生物活性成分を有効量含有し、種々の剤形および組成を有する、各種の用途に適した本発明の各種の化粧品製剤に関するものである。特に、トニック、香膏剤、クリーム、乳液、洗髪剤、泡風呂組成物、等の製剤について説明する。
実施例4
撹拌装置を備えた反応容器に、カモミル・インフロレッセンスをエタノールと水の1:1溶液で抽出することによって得たカモミル抽出物150g、ならびに上述のTTP1gを入れた。得られた混合物に50gのグリセロールを加えた。この3種の物質を撹拌して、均一な混合物とした。その後、前もって配合しておいた第二の混合物を同じ容器に投入した。この混合物は、エタノールと水の95:5の溶液340g、サリチル酸1g、およびメントール0.5gから構成されていた。2種の混合物を撹拌して配合し、均一な溶液とした。次に、着香組成物であるティリアナ(TILIANA)H4308を加えた。このティリアナ(TILIANA)H4308は、ポーランド、ワルシャワのポレナ−アロマ合成着香料工業(Fabryka Syntetykow Zapachwych Pollena-Aroma)の製品である。次に、454.5gの蒸留水を加えることにより、溶液の総量を1000mlとした。均一な混合物がえられるまで撹拌を継続した。
以上の過程では、ポーランド薬局方FP IVの要件に応じた86%のグリセロール、メントール、および水、ならびにポーランド工業規格BN−75/6193−01に応じた濃度95%のエタノールを使用した。
使用した濃縮ピート抽出物は、密度が1.020−1.090g/ml、乾燥固形分の含量が5%以上、1%水溶液のpH値が5.0−6.5の濃褐色の液体であった。カモミル抽出物は、密度が0.9160−0.9503g/ml、エタノール含量が52−56容量%の赤褐色の液体であった。
以上のようにして得られたトニック製剤は、いずれのタイプの皮膚にも適している。この製剤は、固形分を含まない透明な液体で、色は黄色である。pHの値は4.28で、エタノール含量は45.92容量%である。サリチル酸含量として計算した総酸度は、0.1重量%以上、すなわち0.23重量%であった。この製剤を12ヵ月にわたって貯蔵したところ、上記の特徴的な性質はいずれも失われることがなかった。
実施例5
カモミル抽出物ならびに着香組成物であるティリアナ(TILIANA)H4308のかわりに、キンセンカの花の抽出物ならびに組成物であるフィヌス(FINUS)H4625(これもポレナ−アロマ合成着香料工業(Fabryka Syntetykow Zapachwych Pollena-Aroma)の製品)を同様にして、同じモル比ならびに容積比で使用した以外は、上記の実施例4に記載した手順を繰り返した。得られたトニック剤は、乾燥して脆くなった皮膚に適している。この製剤も、固形粒子を含まない透明な液体であった。pH値は4.30、総エタノール含量は45.82容量%で、総酸度は0.27重量%であった。実施例4で得られた製剤と同様に、12ヶ月の貯蔵後も製剤が変化をきたすことはなかった。
実施例6
カモミル抽出物のかわりにセージの葉の抽出物を使用し、ティリアナ(TILIANA)H4308のかわりに、着香剤であるレリア(LELIA)90368(ポレナ−アロマ、ワルシャワ)を使用した以外は、上記の実施例4に記載した手順を繰り返した。セージの葉の抽出物は、乾燥したセージの葉を、エタノールで50℃にて抽出することによって得たもので、褐色で、セージ独特の匂いが有り、密度が0.9160−0.9503で、52−56%のエタノールを含有していた。得られた顔手入れ剤は、油性の皮膚に特に適している。この製剤は透明で均一な濃黄色の液体で、pHの値、エタノール含量、ならびに酸度は、実施例4の手入れ剤の値に相当するものであった。
実施例7
以下の組成物は、歯周病を予防したり、処置したりするうえで特に有効なゲルであることが例証された。
Figure 0003759162
実施例8
以下の注意深く秤量した成分を、機械的撹拌装置を備えた、容量が2000mlの反応容器に投入した。
カモミル・インフロレッセンスを50%エタノールで抽出することによって得たカモミルの抽出物。この抽出物は、密度が0.9160−0.9503g/ml、エタノール含量が約55容量%の赤褐色の液体であった。 −270g
ポーランド薬局方FP IVの要件に応じた86%のグリセロール −50g
サボンソウ(Saponaria officinalis)の根を70%エタノールで抽出することによって得たサボンソウの抽出物。この抽出物は、密度が0.9630−0.9810g/ml、エタノール含量が約75容量%の赤褐色の液体であった。 −30g
密度が1.02−1.09g/ml、塩化ナトリウム換算の塩化物イオンが2%以下、乾燥固形分の含量が5%以上、1%水溶液のpH値が6.0の濃褐色の液体である、本発明の濃縮ピート抽出物 −1.0g
以上の成分を十分に混合した。この混合物に、予め調製しておいた1gのサリチル酸の260gの95%エタノールへの溶液を加えた。この配合溶液に、383グラムの蒸留水および5gの着香組成物であるティリアナ(TILIANA)H4308を加え、均一な溶液が得られるまで撹拌した。この製剤を分析し、容量200mlの小売りサイズの瓶に貯蔵した。得られた製剤は、整髪剤として適当であった。この製剤は、約45容量%のエタノールを含有し、pHの値が4.5で、サリチル酸含量として計算した総酸度が0.1重量%以上の、わずかに乳光を帯びた透明な液体であった。この製剤は、ブロンド色の髪に適している。12ヵ月貯蔵した間に、製剤の特性が変化をきたすことはなかった。
実施例9
カモミル抽出物ならびにティリアナ(TILIANA)H4308組成物のかわりに、トクサ(horsetail herb)の抽出物ならびに着香組成物であるフィヌス(FINUS)H4625を同じ順番ならびに比で使用した以外は、実施例8に記載した手順を繰り返した。トクサの抽出物は、密度が0.9160−0.9503g/ml、エタノール含量が55容量%の緑褐色の液体であった。
得られた製剤は、いずれのタイプの髪にも適していた。この製剤は、固形分を含まない清澄で透明な黄褐色の液体であった。pH値、エタノール含量、総酸度、ならびに12ヵ月の貯蔵期間の後の安定性は、実施例6に記載した製剤と同じであった。
実施例10
カモミル抽出物ならびにティリアナ(TILIANA)H4308組成物のかわりに、イラクサの抽出物ならびに着香組成物であるレリア(LELIA)90368(これもポレナ−アロマ合成着香料工業(Fabryka Syntetykow Zapachwych Pollena-Aroma)の製品)を同じ順番ならびに比で使用した以外は、実施例8に記載した手順を繰り返したところ、同様の結果が得られた。使用した薬草抽出物は、密度が0.9160−0.9503g/ml、エタノール含量が約55容量%のオリーブ緑色の液体であった。この製剤は、いずれのタイプの髪にも適していた。
実施例11
化粧用乳液は、一般に、皮膚に対して化学的かつ機械的に作用する脂肪物質の分散液である。実際、塗布が容易で、流体が皮膚とより良く相互作用するので、液状、それも懸濁液状のクリームを使用することは極めて妥当である。乳液は皮膚の下層まで容易に浸透して、老化による皮膚の変化を防止する。化粧用乳液は、主に、乾燥して脆くなった皮膚を清浄とするのに使用される。したがって、刺激性の揮発油を含有させてはならないものの、適当な薬草抽出物、たとえばカモミルの抽出物あるいは小麦胚芽の抽出物を含有させることはよく行われる。この種の化粧用乳液にピートから誘導した生物活性生成物を添加すると、乳液の積極的効果がさらに改善される。新規な処方としては、特に以下のものが挙げられる。
Figure 0003759162
実施例12
従来の栄養・再生用クリームの処方で、TTPならびに注意深く選定した脂肪担体を使用したところ、優れた再生効果が認められた。0.01−1.00重量%のTTPを、0.05−1.00重量%の薬草抽出物(どの薬草抽出物を使用するかは、クリームをどの種類の皮膚に使用するかによる)、0.05−1.00重量%の抗細菌剤、0.01−0.05重量%の合成着香組成物、および組成物全体の97.00−99.50重量%を構成する水への懸濁液の形状とした脂肪担体と配合して使用した。脂肪組成物は、活性成分の良好な担体であり、かつ皮膚に許容されるものである必要がある。35−45重量%のユーセリン、8−14重量%のワセリン、2.5−4重量%のオリーブ油、6−10重量%のグリセロール、および35−40重量%の水の懸濁液とするのが好ましい。薬草抽出物として好適なのは、キンセンカの花の抽出物、カモミルの抽出物、タイムの抽出物などである。好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
Figure 0003759162
実施例13
0.01−1重量%のピート抽出物であるTTP、1−30重量%の薬草抽出物、1−8重量%のグリセロール、サリチル酸、およびメントールの水・アルコール溶液を含有するアフターシェーブ剤を調製した。薬草抽出物として好適なのは、カモミル、キンセンカ、タイム、アロエの抽出物をはじめとする薬効のある薬草抽出物である。グリセロールの添加も好ましく、これはグリセロールが皮膚の弾性に対して好影響をもたらすためである。グリセロールを加えると製剤が顔面に拡がり、皮膚の下層へと浸透する速度が速まり、活性成分であるピート組成物ならびに薬草抽出物の薬効が増強される。好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
実施例14
以下の処方にしたがって、洗髪剤組成物を調製した。
Figure 0003759162
92重量部の上記の洗髪剤組成物に、8重量部のTTPを加えて、100重量部の本発明の洗髪剤を得た。イラクサの葉の抽出液のかわりに、他の薬草の抽出物を使用することも可能である。
実施例15
以下の洗髪剤組成物を調製した。
Figure 0003759162
95重量部の上記の組成物に、5重量部のTTPを加えて、100重量部の本発明の洗髪剤を得た。
実施例16
0.01−0.10重量%の濃縮ピート抽出物であるTTP、1−10重量%の精油あるいはその組成物、または果物のエッセンス、5−10重量%のグリセロール、0.10−10重量%の薬草抽出物、45−60重量%の水に分散した20−35重量%の洗浄剤、ならびに1−2重量%の染料および増白成分を含有する練り歯磨きを調製した。
増白成分としては、二酸化チタンを使用することができる。TTP自体を抗細菌剤として使用することもできる。薬効のある薬草抽出物としては、セージの葉、カモミル、あるいはキンセンカの花の抽出物を好適に使用することができる。好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
実施例17
浴用塩類の製造。本発明のピートから誘導した生物活性生成物を得る過程、特に液状から粉末状へと転化する過程では、塩化ナトリウムを副生物として分離する脱塩工程を行う。この副生物のうちの95%を占めるが塩化ナトリウムで、残りの分離された塩は、カルシウム塩およびマグネシウム塩の主として塩化物および硫化物である。この塩生成物は、これらの無機塩の結晶構造内に吸蔵された種々のピート由来の有機低分子量化合物も含有している。こうした有機低分子量化合物は、TTPの成分でもあり、とりわけ、ポリサッカライド、アミノ酸、フルボ酸などである。この塩副生物を浴用の塩として使用した場合には、浴用の塩が有する標準的な活性に加えてさらに薬効が付加されるので、塩副生物中のこうした成分の存在は有用である。そこで、この副生物の化学的特性および物理的特性を、ポーランド、ポンゼン(Ponzen)の温泉学研究所(Balneologic Institute)で調べて、この副生物を化粧用の浴に使用できるかどうかについて検討した。研究所では、この塩が有する望ましくない特性は見いだされなかったので、この塩を化粧品の用途に使用することが承認された。
好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
実施例18
0.01−1重量%のTTP、0.01−10重量%の薬草抽出物、3−4重量%の帯電防止成分、2重量%以下の髪および皮膚が過渡に乾燥するのを防止する成分、1−5重量%グリセロール、0.05−0.50重量%の防腐剤および安定剤、ならびに合計で100%となる量の水を含有する新規な頭髪用香膏剤を調製した。
この香膏剤は、帯電防止成分として、動物由来の脂肪アミンから得たトリメチルアミンと塩化アンモニウム塩のアルコール溶液を含有し、増粘剤として、安定剤としても作用する化粧品用アルコールを含有し、髪および皮膚が過渡に乾燥するのを防止する成分として、同時に共乳化剤としても作用する植物油を含有し、香膏剤の塗布および浸透、とくに活性成分であるTTPおよび薬草抽出物の浸透を容易にするグリセロールを含有している。酸性の環境では細菌の増殖が停止するので、本発明の香膏剤には、ブロノポール(BRONOPOL)として知られている防腐剤に加えて、0.1%のクエン酸あるいはフマル酸を含有させてある。
好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
実施例19
化粧用パックは、各種の目的に使用される周知の化粧品製剤である。治療用の泥は皮膚およびからだに対する公知の薬効を有するので、ピートから誘導した生物活性組成物をピートから分離する過程で得られる抽出後のピートも、化粧品の用途に使用できると推定した。中和後のピートは極めて高い吸着性を有するので、抽出後のピートは、アルカリ加水分解の過程で遊離した活性体の溶液を含有している。したがって、抽出後のピートが、化粧用パックの成分として有効であることを見いだした。さらに別の薬効成分で抽出後のピートを強化するべく、天然の治療用泥と、天然のピート中に存在し、ピートから誘導した生物活性組成物をアルカリ加水分解物から得る過程で分離されるフミン酸分画とを添加した。この組成物を上掲の温泉学研究所でテストしたところ、化粧品の用途に適していることが見いだされた。
好適な処方は以下の通りである。
Figure 0003759162
以下の記載および説明は、本発明の生成物の生物学的側面、すなわち、特に製剤としての有用性の観点から見た、生成物の生物活性特性ならびに適合性に関するものである。以下では、下記の略称を使用する。
TTP トルパ・トーフ製剤(TOLPA▲R▼ Torf Preparation)(ポーランド、ロクロウ、ウル・ミドラナ2(ul.Mydlana 2, Wroclaw, Poland)のトーフ社(Torf Corporation)の登録商標である。)
IFN インターフェロンはサイトカイン(組織ホルモン)として遍在する。IFN遺伝子は、全ての細胞に存在する。IFNは、主に、タンパク質あるいは糖タンパク質によって誘導される。IFN遺伝子を刺激してIFNを産生させる物質を、誘導物質と称する。IFN誘導の過程は、高度に調節された巧妙な生化学的過程で、IFN産生を制御する負と正の調節遺伝子が認められている。検出可能な誘導物質が無い場合でも、少量のIFNが自発的に産生されることもある。この種のIFNは、「生理的IFN」と称されることがある。天然の場合、IFNは3種の主要な分子形状、すなわち、
IFN−α(あるいは白血球IFN)、
IFN−β(繊維芽細胞)、および
IFN−γ(免疫IFN)
の形で存在する。IFN−αおよびIFN−βは、I型IFNで、IFN−γは、II型IFNである。IFNの主要な生物学的活性は、抗ウイルス活性、抗増殖(抗癌)活性、ならびに免疫調節活性である。
種々の形状のIFNが天然ならびに組換え製剤として商業的に生産され、新生物、ウイルス疾患、ならびにその他数種の疾患を治療する際の薬剤として使用されている。
CTL=細胞障害性リンパ球。
NK細胞=ナチュラルキラー細胞。
IL−1、IL−2 T細胞、ならびにB細胞をはじめとする他のリンパ球の増殖を誘発する周知のインターロイキン。
RPMI 1640 ヒト等の白血球の培養に用いる組織培養液(バッファロー(Baffalo)のロズウェル・パーク記念研究所(Roswell Park Memorial Institute)の省略)。
FCS=ウシ胎児血清(ウシ胎児血清は、インターロイキンのように作用するマイトジェン物質を含有することがあるので、白血球を用いる検定を行う場合には、前もって試験しておく必要がある)。
EMCV=脳心筋炎ウイルス。マウスのピコルナウイルスで、ヒトに対しては非病原性である。IFNのバイオアッセイで、対抗ウイルスとして使用されることが多い。
A−549 ヒトの腺癌の細胞系統。IFN−α、β、およびγに対して高い感受性を有しているので、IFNのバイオアッセイで使用される。この系統をこの種の用途に使用することは、WHOのIFNの標準化を担当する専門家によって推奨されている。
MTT 3−〔4,5−ジメチルチアゾール−2−イル〕−2,5−ジフェニルテトラゾリウム臭化物。ELISAスキャナーを使用したいくつかの検定で、細胞の死あるいは細胞の成長を測定するのに使用される反応物質(ハンセン(Hansen)ら、免疫学方法論雑誌(J. Immunol. Meth.)、1989、119、203−210)。
L929 マウスの細胞系統。マウスのIFN、ならびにマウスあるいはヒトのTNFを検定する際に一般に使用される。
TNF 腫瘍壊死因子。単球およびマクロファージによって産生されるサイトカイン(比較的小さいタンパク質、タンパク質分解酵素に対して極めて感受性である)。(TNF−αは、ヒトおよび動物で悪液質を生じるカケクチン因子としても知られている)。
LPS(リポ多糖)、ウイルス、細菌をはじめとする多くの物質による刺激後に産生される。多くのウイルス感染細胞ならびに新生物細胞に対して極めて毒性が高い。繊維芽細胞に対して成長因子として作用することもある。炎症性反応と関連している。関連した形態であるTNF−β(リンフォトキシン)は、主にT細胞をはじめとする数種の細胞で産生される。
PBL 末梢血白血球。健康な提供者から採血された正常なヒト白血球で、「バフィーコート」(赤血球と血漿の層)から単離されたもの。個々の提供者のPBLの、種々のサイトカイン誘導物質に対する応答性は、提供者の遺伝的状態に左右され、高い応答者と非応答者が認められている。このことは、PBLのTTPに対する応答の場合にもあてはまる。
個々人のIFNあるいはTNFの誘導物質に対する応答の変異は、強力な誘導物質、たとえばウイルスを用いるより、弱い誘導物質を用いる方が、認識しやすい。これは、弱い誘導物質に対する反応が「黒か白か」というタイプなのにたいし、ウイルスではほぼ全ての場合に検知可能量のサイトカインが誘導されるためである。
誘導物質に対する寛容性 低反応性状態とも称される。誘導物質を一回投与した後、たとえば、PBLを誘導物質(たとえばウイルス)に対して20時間にわたって暴露した後に生じ、細胞はそれ以上のIFNの産生を停止してしまう。通常、この低反応性状態は約7日間にわたって持続する。低反応性状態は、完全なことも、部分的なこともある。この種の反応性によって、治療時の強力な誘導物質の投与は困難および/または無効となる。弱いIFN誘導物質は、低反応性状態を誘導しないか、寛容性が小さいかのいずれかである。
薬草から抽出した天然の薬剤には、免疫調節性を有するものがある。TTPもこうした薬剤の一種であると考えられる。TTPは、イン・ビトロおよびイン・ビボで、各種の免疫機能を変化を生じる。TTPは、正常な組織に対する細胞毒性を伴うことなく、あらゆるエフェクター経路(CD4ヘルパー、弱いCD8サプレッサー、CTL、NK細胞、および活性化マクロファージ)を非特異的に活性化しうる、バランスのとれた免疫刺激を開始する。
TTPは治癒しつつある正常な傷に対して修復効果を有する。低投与量のTTPは、IL−1およびIL−2の産生を緩やかに誘発する。高投与量では、サイトカインの合成が阻害されることがある。
TTPを用いた各種の試験を、以下の方法によって実施した。
健康な提供者から採血されたPBLを、塩化アンモニウムで処理して精製した。培養液は、10%FCSを加えたRPMI1640とした。約8×106個/mlの細胞を5%CO2、37℃で20時間にわたって培養した。インターフェロンの抗ウイルス活性を、ヒトA549細胞での、EMCVの細胞変性効果の阻害によって検定した。MTT法も使用して、細胞死を測定した。
929細胞でTNFの活性を測定した。INFの種類を決定するために、個々のIFNのサンプルを各種の抗IFN血清で1時間処理し、その抗ウイルス活性を、未処理の調製物と比較した。
試験では、TTPによって種々の内因性インターフェロン(INF)ならびに腫瘍壊死因子(TNF)の産生が誘発され、その際の応答は投与量に応じたものであることが示唆された。
検定を行った7つの市販のTTPのバッチは、免疫刺激物質ならびに種々のサイトカイン誘導物質として、相当の生物学的活性を有していた。
個々の提供者の白血球のTTPに対する応答には、相当のばらつきが観察され、数人の提供者のPBLは、非応答性であった。この結果は、遺伝的バックグラウンドを反映している可能性がある。
有力なポリクローナル抗血清、たとえばファンテス(K.Fantes)から入手した抗IFNα(キャンテル(Cantell))、抗IFNαLy(キャンテル)、および抗IFNγ(キャンテル)を使用して、TTPで20時間にわたって処理したPBLの上清の抗ウイルス活性を中和した。
この中和検定の結果も、個々のPBLの提供者のフィンガープリントと同様であった。すなわち、各人が産生するIFNの種類の割合には、相当のばらつきがあった。PBLを付着分画と非付着分画に分離すると、誘導されるサイトカインの合成を増強することができる。
仮反応性(寛容) TTPによるPBLの最初の刺激から20時間経過後に観察した、NDVによるIFNの誘導は、低いか無いかのいずれかであった。
ヒトのPBLで、IFNおよびTNFの誘導物質としての活性について調べたTTPの7つのバッチは、いずれも、IFNおよび/またはTFNの誘導に関して活性であった。
IFNを誘導する際のTTPの最適濃度は、30−100μg/mlで、TNFを誘導する際のTTPの最適濃度は、100−200μg/mlであった。200μg/mlという投与量は、PBLにとってある程度毒性である可能性があるが、TNFの合成はIFNの合成よりはるかに迅速に生じ、また穏やかな細胞毒性の発現より速やかに進行する。
以上から得られる結論は、TTP製剤の活性源が、有機物質、主に結合した糖、アミノ酸、尿酸、フミン酸物質、ならびに微量元素を含む無機塩を含有するピートの抽出物の免疫活性分画であるというものである。経口投与の場合の動物でのLD50は、>2400mg/kgであった。
TTPについては、変異原性、遺伝毒性、胚毒性、催奇性、あるいは発癌性の活性は認められなかった。TTPはアレルゲン特性を示さず、局所的刺激性を呈さなかった。
治療の適応症としては、慢性ならびに再発性の気道の炎症、下肢の静脈瘤性潰瘍、膣のびらんおよび歯周炎の治療の補助が挙げられる。
新生物疾患のいくつかで補助的治療を行う際に、TTPが免疫調節物質として有用である可能性を示唆する臨床での観察結果も存在する。TTPは、経口投与(5mgの錠剤)あるいは局所適用によって使用する。
特に重要な関連性が有ると考えられるのは、TTPを用いて37℃で20時間処理したPBLが低反応性状態を発現しないという事実で、これは、極めて強力なIFN誘導物質であるNDV(ニューカッスル病ウイルス)による誘導の後も、PBLがIFN産生能力を保持しているためである。
添付した表1−24は、各種の生物学的試験、たとえば、毒性試験、血液学的試験、および免疫学的試験に関するものである。これらの表は、改めて説明するまでもないもので、生物学者であれば、これらの表から、TTPの適合性ならびに生物学的活性についての関連情報を得ることができるはずである。
なお、以下の理由から、請求の範囲第13項に記載した製剤中の活性成分の濃度は、(請求の範囲第14項に記載した)化粧品組成物中の活性成分の濃度より高濃度とすることができる。
製剤は、単位投与量ごとに調製され、その際、活性成分の含有量は厳しく制御される。たとえば錠剤の場合、濃度は、一日あたりの有効投与量(あるいはその一部)の活性成分を含有する錠剤のサイズに適合したものとされる。
カプセル充填用の顆粒の場合、活性成分、たとえばTTPの濃度は、好ましくは5重量%にとどめて、錠剤のサイズを十分なものとし、カプセル化機での適切な操作を可能とする。
もう一つの理由として、製剤が大抵の場合経口投与され、活性成分がからだ全体に分配されることが挙げられる。活性成分は極めて低濃度となって皮膚細胞に到達するものの、治療上の効果はめざましい。
さらに、化粧品組成物は製剤とは異なり、量的規制なしに使用されることが多く、また局所的に適用されるので、細胞の種類によって浸透速度が異なってくる。
洗髪剤のような組成物はほぼただちに洗い落とされ、からだや頭髪と接している時間が短いので、薬効成分を多めに含有してもよい。それ以外の組成物は一旦に数回適用されるので、活性成分を低含量とする必要がある。
最後に、練り歯磨きのように口内の粘膜と接触する場合には、活性成分は皮膚を経由する場合よりはるかに浸透しやすいので、活性成分の濃度を低くすることができる。
Figure 0003759162
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Claims (17)

  1. 塩化ナトリウムを含む無機塩とピートから得た生物活性成分とを含むピート抽出物の濃縮溶液から、下記a)〜)工程によりピートから誘導した生物活性生成物を得ることを特徴とするピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法。
    a)上記溶液を脱塩水希釈する希釈工程、
    b)希釈された溶液を脱塩するため逆浸透にかけて、乾燥時換算で残留無機塩を70重量%越えない濃度とする脱塩工程、
    c)脱塩された溶液を濃縮し、透明化する濃縮・透明化工程
  2. 上記工程a)において5〜8倍の量の水を用いて希釈を行うことを特徴とする請求項1に記載のピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法。
  3. 上記工程a)によって処理される濃縮液が以下のi)〜v)処理によって透明に濾過されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法。
    i)風乾したピート原料を第一および第二アルカリで加水分解し、
    ii)加水分解生成物を酸性とし、
    iii)不溶分を分離し、バラスト物質を有機溶媒での抽出によって除去し、そして、抽出後の水性相を得て、
    iv)上記抽出後の水性相から残留有機溶剤を除去し、さらに
    v)残留した溶液を減圧下で焼結セラミックフィルタを通して濾過する。
  4. 上記請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項において、工程c)で濃縮され、透明化された上記溶液がさらに、工程d)で滅菌され、及び/または、噴霧乾燥されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法。
  5. 上記記載の滅菌がメンブランフィルタにより行われることを特徴とする請求項4に記載のピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法。
  6. 塩化ナトリウムを含む無機塩とピートから得られた水溶性の生物活性成分とを含み、かつ、酸を用いる中和を伴う原料ピートのアルカリ加水分解を有する抽出工程によって得られるピート抽出物の濃縮水性溶液の脱塩により得られた、ピートから誘導した生物活性生成物であって、上記生物活性生成物の塩化ナトリウムを含む無機塩の含有量が乾燥時換算で70重量%を越えない、免疫調整性とサイトカイン誘導性とを有することを特徴とするピートから誘導した生物活性生成物。
  7. a)好ましくは濃縮液あるいは乾燥粉体であって、
    b)濃縮液の場合には密度が1.02g/mL〜1.09g/mLで、乾燥時の固体成分の含有量が5重量%より多く、
    c)1%水溶液としたときにそのpHが5.0〜6.5であることを特徴とする請求項6に記載のピートから誘導した生物活性生成物。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のピートから誘導した生物活性生成物を製造する方法によって得られたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のピートから誘導した生物活性生成物。
  9. 医療あるいは化粧用途において、非特定の免疫刺激性及び/またはサイトカイン誘導を含む免疫調整のためのものであることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のピートから誘導した生物活性生成物。
  10. 活性成分として請求項6ないし請求項9のいずれかに記載されたピートから誘導された生物活性生成物を有することを特徴とする免疫調整性および/またはサイトカイン誘導性とを有する配合物。
  11. 担体物に対する上記活性生成物の重量比が1:5〜1:25の範囲であることを特徴とする請求項10に記載の配合物。
  12. 形状が錠剤あるいはカプセル製剤であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の配合物。
  13. 請求項6ないし請求項9のいずれかに記載されたピートから誘導された生物活性生成物を含み、かつ、上記ピートから誘導された生物活性生成物の含有率が0.01〜10重量%であることを特徴とする皮膚、髪、及び/または歯用の化粧用配合物。
  14. 少なくとも1種のアルコール性薬草抽出物及び/または少なくとも1つの着香化合物を有することを特徴とする請求項13記載の化粧用配合物。
  15. ゲル形状であって、滅菌したアルコール性ハーブ抽出物、無菌グリセリン、及び、着香化合物の滅菌溶液を有することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の化粧用配合物。
  16. 上記着香化合物がメントール、チモール、ハッカ、レモン及びユーカリよりなる群から選ばれることを特徴とする請求項15に記載の化粧用配合物。
  17. 配合物が軟膏形状を有し、滅菌した薬草抽出物、ゲル形成剤、滅菌された脂肪成分からなることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の化粧用配合物。
JP50595492A 1991-03-16 1992-03-04 ピートから誘導した生物活性生成物、ならびにこの生物活性生成物を含有する製剤組成物および化粧品組成物 Expired - Fee Related JP3759162B2 (ja)

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