JPH08502976A - カルシウムおよび硫酸塩を含有した組成物および複合体、その合成法、これを用いた治療法、これを含んでなる化粧用調製物 - Google Patents

カルシウムおよび硫酸塩を含有した組成物および複合体、その合成法、これを用いた治療法、これを含んでなる化粧用調製物

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Abstract

(57)【要約】 カルシウム含有および硫酸塩含有材料の混合物および/または複合体を含む無機組成物を種々の疾病、損傷および、怪我の治癒、痛み、痒み、炎症、異常な細胞増殖あるいは菌、細菌、リケッチアあるいはウイルス等により引き起こされる感染を含む状態を治療するために開示する。この無機組成物はピートあるいはピート関連物質から誘導され、あるいは合成して製造することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 カルシウムおよび硫酸塩を含有した組成物および複合体、その合成法、 これを用いた治療法、これを含んでなる化粧用調製物 技術分野 本発明は、一般に、疾病、損傷および他の不調の治療に好適な新規な組成物お よび方法に関する。特に、本発明は、損傷の治癒を増進し、痛み、痒みあるいは 炎症を除去し、異常な増殖的細胞成長を抑制し、あるいは抗菌活性、抗ウイルス 活性あるいは抗細菌活性を供与するのに好適な無機カルシウム含有組成物および 硫酸塩含有組成物、単離方法、合成方法、および薬学的組成物に関する。 発明の背景 表皮状態を含めた疾病に対する利用可能な治療を臨床的に使用することは、し ばしば全体的かあるいは局部的な毒性により制限される。例えば、メトトレキサ ートは、経口投与の場合一般に表皮状態の治療に効果的であるが、肝臓病あるい は骨髄毒性の恐れに対してまれに経口投与される。メトトレキレートの局所的な 適用は効果がないと思われる。同様に、5−フルオロウラシルの局所的適用は乾 癖の治療には効果的であるが、一般に刺激には適さないと思われる。ステロイド 治療は効果的ではあるが、多くの副作用があるので長期使用にはむかない。ソラ レンおよび紫外線を用いた光化学治療、すなわちPUVA(ソラレンおよびUV 治療)は、一般に表皮状態の治療に対しては効果的であるが、光突然変異性およ び光発癌性の潜在性のみならず、不便であり、急性の副作用を引き起こす。 損傷の治癒および痛み、痒みおよび炎症状態の除去に対する多くの既成の治療 法は中程度の効果を有するのみである。更に、それらを臨床的に使用するには、 しばしば毒性あるいは望ましくない副作用により制限される。このような状態を 包含してメカニズムの解明に多大の努力をはらったが、満足な治療は開発されて いない。同様に、腫瘍および異常な細胞増殖に利用できるほとんどの治療は望ま しくない副作用を生じる。従って、本発明の組成物は、種々の不調を治療するた めの薬剤の調製および方法を目的とする。 発明の概要 ある観点において、本発明は、新規なカルシウム含有組成物および硫酸塩含有 組成物、およびそれらの類似物および誘導体を提供し、これらは、種々の疾病、 損傷および状態の治療において医学的に、治療的にあるいは薬学的に作用する。 本発明のカルシウム含有組成物および硫酸塩含有組成物の混合物および複合体の 幾つかは重要な治療効果を証明した。第1クラスの無機組成物はカルシウム含有 成分および硫酸塩含有成分の混合物からなる。硫酸カルシウムおよび硫酸カリウ ムの混合物が特に好ましい。 第2クラスの無機組成物はカルシウム含有成分あるいはカリウム含有成分およ び硫酸塩含有成分の複合体を含む。シンゲナイトおよびアプチタライト(apthit alite)は特に好ましい複合体であり、1あるいはそれ以上の上記カルシウム含 有成分あるいは硫酸塩含有成分との混合物として適用できる。例えば、シンゲナ イトおよび硫酸カルシウムの混合物が特に本発明の好ましい治療組成物である。 また、本発明の組成物は1またはそれ以上の以下の元素からなり、それは、塩あ るいはキレートとして元素の形態、イオンの形態、あるいはあらゆる他の形態で 存在する。その元素とは、ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、硫黄、塩素、カ リウム、ストロンチウム、亜鉛、銅、ニッケルおよびマンガンである。 本発明の無機組成物はここで開示される抽出および精製の方法を使用して、ピ ートのようなものとして、天然材料から単離できる。あるいは、無機組成物は構 成成分を結合および/あるいは合成することによりつくることができる。また、 高純度のシンゲナイトを合成する新規な方法をここに開示する。 本発明の無機組成物は、温血動物において種々の医学的な、薬学的なおよび治 療的な適用における治療結果をもたらした。これらの適用は、一般に、怪我の治 癒の促進、痛み、炎症、痒みの治療、および異常な増殖的細胞成長の抑制として 、特徴付けられる。加えて、無機組成物は、抗菌性、抗細菌性、抗リケッチア性 および抗ウイルス性を証明し、化粧品調製においても使用できる。 種々の分配系が、本発明の組成物を投与するために適当であり、条件および好 ましい治療管理に依存する。局所的な分配系は効果的であり、本発明の薬学的組 成物のほとんどの適用に対して一般に好ましい。局所的な処方では、本発明の無 機組成物を水の担体あるいは非水の担体に溶解あるいは組み合わせてなされる。 適当な担体は周知のものであり、以下に記載する。 図面の簡単な説明 図1は、ここで説明する方法にかかる高速液体クロマトグラフィー(HPLC )により精製されたピート抽出物からの0.5〜30Kdフラクションの溶出形 状を示す。 図2は、粉末回折標準ライブラリーにおける合同協議会(JCPDS)により 公表された標準石膏のX線粉末回折分析を説明する。 図3は、JCPDSライブラリーにより公表されたシンゲナイトに対するX線 粉末回折分析を説明する。 図4は、X線粉末回折分析を使用したピート抽出物試料において石膏(CaS O4・2H2O)を同定するX線粉末回折分析スペクトルを示す。 図5は、X線粉末回折分析を使用したピート抽出物試料において石膏(CaS O4・2H2O)およびシンゲナイト(CaSO4・K2SO4・H2O)を同定する スペクトルを示す。 図6は、X線粉末回折分析を使用したピート抽出物試料においてシンゲナイト (CaSO4・K2SO4・H2O)およびアプチタライト(K3Na(SO42) を同定するスペクトルを示す。 図7は、ここで説明した方法で合成して製造されたシンゲナイトに対するX線 粉末回折分析スペクトルを示す。 発明の詳細な説明 本発明の組成物は、薬学的に許容される処方においてカルシウム含有成分ある いはカリウム含有成分および1またはそれ以上の硫酸塩含有成分の混合物および /あるいは複合体からなり、種々の疾病、損傷、症状あるいは他の不調の治療に おいて効果的である。この適用における「成分」に対するすべての基準は、どん な形態においても、会合、解離、イオン、中性、元素、塩、水和物および成分の 他の形態を含んで理解される。このように、例えば、硫酸カルシウム成分は中性 種あるいはイオン種として、より大きい複合体の部分として、会合した形態で存 在し、あるいはカルシウムおよび硫酸塩は、別個の、非複合体の中性種あるいは イオン種として存在する解離した形態で存在する。 ここで使用する「混合物」という言葉は、構成成分が会合、解離、元素、イオ ン、塩、水和物および他の形態において存在する組成物を意味する。このように 、例えば、硫酸カルシウムおよび、硫酸カリウムのような成分を含んだ別の硫酸 塩含有成分の混合物からなる組成物は、硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムから なり、典型的には物理的に互いに結合するのではなく、むしろ中性形態であるい はイオン形態で、および/あるいは部分的に、実質的にあるいは完全にそれぞれ の種に解離して存在する。2つの成分の「混合物」は、実質的にあるいは完全に 解離している。混合物における個々の成分の正確な形態は、例えば、各成分の相 対的な性質、水の担体あるいは非水の担体の使用、および望ましい薬学的適用あ るいは治療方法に依存して変化する。 ここで使用する「複合体」の言葉は、個々の成分が会合、すなわち互いに共有 的に結合しあるいは水素結合あるいは他の分子間力の結果として非共有的に結合 した組成物を意味する。複合体は中性、イオン、塩、水和物あるいは他の形態で 存在する。 ここで使用するすべての「硫酸カルシウム」の言葉は、石膏のような組成物に 特に言及しない限り、水和物形態すなわちCaSO41/2H2OおよびCaSO4 ・2H2O(石膏として共通に言及される)のみならず非水和物形態(CaSO4 )における硫酸カルシウムであると理解される。 カルシウム含有成分および1あるいはそれ以上の硫酸塩含有成分の適当な混合 物は、例えば、硫酸カルシウムと下記より選択される1あるいはそれ以上の成分 を有する別の硫酸塩含有成分との混合物を含む。その成分とは、マグネシウム、 カリウム、アルミニウム、ナトリウム、、ケイ素、硫黄、塩素、カルシウム、ス トロンチウム、亜鉛、銅、ニッケルあるいはマンガンである。硫酸カルシウムは 好ましいカルシウム含有成分である。好ましい硫酸塩含有成分は、MgSO4、 K2SO4、Al2(SO43、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O、C aSO4・K2SO4・H2O、3CaO・Al23・CaSO4・32H2O、Ca SO4・Na2SO4、Na2SO4・10H2OおよびK2SO4・5CaSO4を含 む。硫酸カルシウムと硫酸カリウムおよび/あるいは シンゲナイト(CaSO4・K2SO4・H2O)との混合物が特に好ましい。また 、K3Na(SO42、NaAlSi38および/あるいはKAlSi38は、 混合物において組み合わされる。混合物は以下に説明したように、担体と組み合 わされ、治療のために投与れる。 また、本発明の治療的に重要な組成物は、カルシウム含有成分あるいはカリウ ム含有成分と1あるいはそれ以上の硫酸塩含有成分との複合体からなる。シンゲ ナイト(CaSO4・K2SO4・H2O)は好ましい複合体である。K3Na(S O42のような他の複合体も使用できる。特に好ましい例では、硫酸カルシウム と1あるいはそれ以上のシンゲナイトのような他の硫酸塩含有成分は、担体にお いて、別の硫酸塩含有成分との混合物の形態で投与される。シンゲナイトおよび 硫酸カルシウムの混合物は特に好ましい組成物である。シンゲナイトとMgSO4 、K2SO4、Al2(SO43、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O 、3CaO・Al23・CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、Na2 SO4・10H2OおよびK2SO4・5CaSO4 のような他の硫酸塩の混合物を使用できる。K3Na(SO42、NaAlSi38および/あるいはKAlSi38も混合物において組み合わすことができる 。 本発明の組成物を形成する混合物および複合体はピートのよう天然資源から得 られ、あるいは合成的に得られる。本発明の生物学的活性の無機組成物は当初ピ ート抽出物において発見され、天然にもたらされるピート材料に関連したかなり のデータを収集した。 本発明のある観点では、無機調製物は、アルカリ、水性あるいは有機、あるい はその混合物、ここに記載した方法により調製されたピートの抽出物からなる。 ここで使用するピートの言葉は、一般に、バイオマスの微生物分解産物をさし、 ピートおよび、鉱物、石炭および石炭誘導材料のようなピート関連物質を含み、 ネオナルダイト(leonardite)およびリグナイト、およびフミン酸およびフルボ 酸調製物を含む。 ピート抽出物は、室温より低い温度から溶媒の沸点までの温度にて、ピートを 水溶液、有機溶液あるいは水混和有機溶媒で抽出することにより調製されるが、 溶媒の沸点より低い温度が好ましい。室温での抽出は全く好適であるが、抽出速 度および分離された活性組成物の全量は一般に高温で抽出処理を行うことにより 促進される。好ましい例では、精製したピート調製物はボナパルチピートから調 製される。ボナパルトピート・はアメリカ合衆国、ワシントン、ボナパルトレイ ク付近のピートボッグ、ボナパルトメドウから得たハイプナム(hypnum)ピート である。更に詳しくは、ボッグはアメリカ合衆国、ワシントン、トナスケットの 東約25マイル、イースタンオカノガン地方、17、20および29区、ティー .38エヌ.、アール.30イーに位置する。 塩基性、水性溶媒、特に、アルカリ金属、アルカリ土類金属および水酸化アン モニウム、炭酸塩および重炭酸塩を含む溶媒は、ピート抽出に好ましい。他の有 機溶媒あるいは水性溶媒を混合した水混和有機溶媒も使用される。少なくともp H9の抽出溶媒を使用することが好ましく、また、カリウム含有塩基およびナト リウム含有塩基を使用することが好ましい。水酸化カリウム(KOH)はピート 抽出には特に好ましい。 ピート調製物に含まれる生物学的活性ファクターは、濾過、限外濾過、遠心分 離およびデカンテーションのような慣習的な方法により残分固体から分離され、 あるいは除去される。 ピート・調製物は、数10万ダルトンの大きさの分子質量を有する無機成分お よび有機成分を含む複合混合物である。精製ピート調製物の種々のフラクション は生物学的活性を示すことが分かり、ここではその分子質量あるいはフラクショ ンあるいは試料ナンバーに従って示す。例えば、10〜30Kdピート調製物は 約10,000と30,000ダルトンの間の分子質量を有する成分を含むピー ト調製物を示す。ピートから分離した種々の分画は生物学的活性のプロフィール において異なる。ピーク#11(実施例3参照)として同定されるピート抽出物 は高レベルの生物学的活性を有する。同様に、実施例4に記載された試料#44 および#46は重要な生物学的活性を示す。 分画されたピート調製物の生物学的活性成分はX線粉末回折分析によりCaS O4・2H2O(石膏)、CaSO4・K2SO4・H2O(シンゲナイト)およびK3 Na(SO42(アプチタライト)として同定された。各生物学的活 性組成物は分画されたピート抽出物のX線粉末回折スペクトルを粉末回折標準ラ イブラリーにおける合同協議会(JCPDS)の標準スペクトルと比較すること より同定された。標準および実施例のX線粉末回折スペクトルを図2〜6で説明 する。 ピート抽出物に存在する元素成分を高分解能X線蛍光分光測定法(XRF)を 使用して定量分析により同定した。以下の元素成分を同定した。すなわち、ナト リウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、カルシウム、ストロンチウム 、亜鉛、銅、ニッケルおよびマンガンである。1あるいはそれ以上のこれらの元 素成分はピート調製物の生物学的活性に寄与する。 本発明の調製物を、ピートから得た組成物に関して特に上記に説明した。本発 明の組成物は他の源からも得ることができる。高純度の硫酸カルシウムおよび、 CaSO4・2H2O(石膏)、CaSO4・1/2H2O等を含む硫酸カルシウム の水和物形態は多くの源から商業的に利用できる。ここで説明した硫酸カリウム (K2SO4)および多くの他の硫酸塩含有組成物は同様に工業的に利用できる。 ここで開示した他の無機複合体は工業的に利用できず、天然資源から利用できる 。例えば、アプチタライトとして知られるK3Na(SO42は工業的に使用で きず、天然産出鉱物としてあるいは他の天然資源、即ちピートから得ることがで きる。あるいは、「Chem.Abstr.」91(2)7031y(1979 )、ヤナットエバ、オー.ケイ.氏等のプロトコルに従って研究室においてつく ることができる。2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O)3CaO・A l23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、Na2SO4・10 H2O、NaAlSi38およびKAlSi38のような成分は容易に工業的に 利用できず、天然産出鉱物として得られる。 石膏の複塩として示されるシンゲナイト(CaSO4・K2SO4・H2O)は、 好ましいカルシウムおよび硫酸塩含有複合体の一つであるが、高純度にて工業的 に利用できない。シンゲナイトは産出鉱物としてあるいは鉱物埋蔵物あるいはピ ートのような他の天然資源から得ることができる。出願人はシンゲナイトの報告 された以下の2つの合成について知っている。すなわち、カリストル、シー.氏 等による「Chem.Abstr.」106(5)31984k(1986 )およびユヌソバ、ジー.氏等による「Chem.Abstr.」114(10 )84755h(1990)である。しかし、公開された方法によると高純度の シンゲナイトをつくることができない。従って、出願人はシンゲナイトの合成製 造に対して以下の新規なプロトコルを開発した。 シンゲナイトは硫酸カリウムの水溶液を硫酸カルシウムの水溶液と混合するこ とにより非常に便利に経済的に合成することができる。モル過剰の硫酸カリウム を反応混合物に供することが好ましい。特に好ましい実施例では、約3〜約10 倍のモル過剰な硫酸カリウムを反応混合物に供する。シンゲナイト合成に対する 詳細なプロトコルを実施例6に示す。合成プロトコルは純粋な(>90%)シン ゲナイトを生じる。 本発明の組成物の投与の好ましい方法は、疾病、損傷あるいは状態のタイプお よび位置に従って変化する。潜在的に有益な投与方法は、適当な水性あるいは非 水性担体との調製物の局所的な投与、担体との調製物の注射、および経口投与を 含む。また、調製物は粉末あるいは錠剤等の固体形態にて投与される。新規な組 成物は局所的に使用されるのが好ましいが、経口的にあるいは非経口的に使用し てもよく、個別的にあるいは薬学的に許容される、好ましくは不活性な担体ある いは希釈剤を更に含む薬学的に許容される組成物で投与してもよい。ここで使用 する「薬学的に許容される担体および希釈剤」の言葉は、列挙される投与方法の いずれの1つの使用においても生物学的に活性な組成物と結合するあらゆる担体 あるいは他の物質を示す。 適当な水性及び非水性の担体は当業者には周知である。一般に、活性成分とあ まり反応せず、非刺激性の、あらゆる液体、クリーム、ゲルあるいは類似の物質 が適当である。好ましい例では、本発明の混合物および複合体は水性の担体で投 与されるが、種々の非水性溶媒あるいはエマルジョンも担体として使用できる。 限定されないが、適当な担体は1,2,3−トリヒドロキシプロパノール、トリ エタノールアミン、EDT等を含む。更に、調製物は、香気、色、自己滅菌剤、 匂い制御物、および天然ガムおよび/あるいは安定剤等の増粘剤を含む。 生物学的に活性な成分、すなわちシンゲナイトおよび/あるいは硫酸カルシウ ム複合体は、一般に少なくとも約0.00001重量%から約20重量%、典型 的に約0.001重量%から2重量%、および好ましくは約0.01重量%から 0.5重量%の量で薬学的調製物中に存在する。シンゲナイトおよび/あるいは 硫酸カルシウム複合体等の生物学的活性成分の濃度は所定の薬学的担体あるいは 希釈剤における溶解度により制限される。このような場合、溶解度の制限は好ま しい溶解度であり得る。しかし、より高い百分率の生物学的活性成分はスラリー あるいは混合物あるいは複合体のすべてが溶液ではない他の混合物を調製するこ とにより得られる。 ここで開示した無機組成物は、損傷治癒の促進、痛み、痒みおび炎症の減少、 異常な増殖的細胞成長の抑制、および菌、細菌、リケッチアあるいはウイルス剤 により引き起こされる感染を含むヒトおよび動物の広範囲の症状に対して治療利 用性を示す。更に特に、添付した実施例で記載したように、ここで開示した無機 組成物は、乾癖および湿疹、アクネ、脂漏角化症および化学線角化症等の皮膚の 不調の治療に対して活性であることがわかった。皮膚炎、火傷および開いた傷の 治療において非常に効果的であり、あらゆる状態からの痛みを緩和する。無機組 成物はヘルペス、結膜炎および皮膚真菌症の予防および治療においても役に立ち 、AIDSの治療にも効能がある。 更に、本発明の無機組成物は、多重薬剤耐性、嚢胞性繊維症、癌、喘息、慢性 関節リュウマチおよび他の炎症性の不調を含む疾病を効果的に治療する。発明に かかる組成物が効果のある癌は、扁平上皮細胞癌、上皮癌、膀胱腫瘍および肺腫 瘍を含む。また、本発明の組成物は化粧用途においても使用に適する。 治療に効果的な量の組成物の投与を痛みあるいは他の不調の第1の症状にて開 始し、徴候が消失するかあるいは治療への反応が止まるまで継続することが好ま しい。「治療に効果的な量」は、1あるいはそれ以上の症状を緩和するか、1あ るいはそれ以上の疾病、損傷あるいは不調の原因が減少するか改善するかに対し て効果的な量を意味する。 以下の実施例は、例示の目的においてのみ示し、いかなる場合にも本発明を制 限するものではない。 例1 「標準抽出物(SE)」の調製 室温での抽出工程 ボナパルト牧草地「Bonaparte Meadows」から収集した泥炭1グラムを、12 0mlの6mMKOHと共に室温で2時間攪拌した。この混合物を遠心分離し、 この上澄み液を「標準抽出物(SE)」と呼んだ。更に、スケールを大きくした プロセスにおいては、1キログラムの泥炭を12リットルの6mMKOHを使用 して攪拌し、続いて濾過することによって不所望の固体を除去することができる 。 温度上昇抽出工程 1グラムの空気乾燥した泥炭を、加熱して120mlの6mMKOHを使用し て20分間沸騰状態で攪拌することによって、抽出した。この上澄み液を濾過し 、濾液を「標準沸騰抽出物(SBE)と呼んだ。更に、1キログラムの泥炭を、 12リットルの6mMKOHと共に20分間沸騰状態で攪拌し、続いて遠心分離 して固体を除去した。 例2 精製泥炭組成物の調製 このSBEまたはSEは「そのまま」使用することができるが、しかし精製し た調製物が、多くの目的のためには望ましく、限外濾過技術を使用することで得 られた。水酸化カリウム(66.4g)を攪拌しながら、190リットルの水中 に懸濁されている88キロのボナパルト泥炭(約53kgの乾燥重量)に対して 加えた。24時間後にこの固体を安定させた。この上澄み液を、デカンテーショ ンまたは濾過によって分離した。この溶液はSEに対応している。凍結乾燥に際 して、この溶液は平均0.4mg/mlの固体をもたらすことを見いだした。こ のSEを、「Amicon」ポリスルホン30kdフィルターを通して限外濾過し、こ れは30,000ドルトン(>30kd)よりも大きい分子量の物質を保持する 。こうして保持された物質(>30kd)は、典型的には約0.2mg/mlの 固体を含有していた。この濾液、約130リットルは、分子量<30kdの物質 を含有しており、平均約0.2mg/mlの固体を含有していた。この<30k dの溶液の25リットルの部分を、10kdよりも大きい分子量を有する物質を 保持する他の「Amico」フィルターを通して限外濾過し、平均0.1mg/ml の固体を含有する250mlの保持物を得た。 例3 高度に精製された泥炭組成物の調製 泥炭を抽出し、限外濾過によって精製し、次いで更にHPLCを使用して精製 した。標準抽出物を調製するために、65キログラムの泥炭および264グラム のKOHを760リットルの水の中で攪拌した。24時間後に、固体を安定させ た。この上澄み液を濾過またはデカンテーションすることによって「標準抽出物 」を製造した。この標準抽出物を「Amicon」中空フィルターカートリッジ30K dを通して限外濾過し、分子量が30kdより小さい物質を含有する740リッ トルの濾液を得た。 異なるサイズ排除法を使用して濾液を調製したけれども、すべての30Kdよ りも小さいフラクションが、所望の生物学的特性を有する物質が豊富化されてい ることを見いだした。更に、30Kdよりも小さいフラクションを有する泥炭調 製物は、HPLCに適した0.5〜30Kdの分子量を有する物質を保持する0 .5Kd「Amicon Spiral Wound Catridge」(アミコン螺旋巻きカートリッジ) 上で処理することによって、分離することができる。0.5〜30Kdの抽出物 のうち250マイクロリットルの部分を「Beckman」(ベックマン)の5ミクロ ンの1mm×25cmの「C−18」(逆相)高圧液体クロマトグラフィーカラ ム上に注入することによって、このHPLCフラクションが得られた。メタノー ル(100%)で始まり、脱イオン水(100%)で終わるように徐々に変化し ていく勾配の溶媒を、1.5ml/分の流速でカラムを透過させた。この溶出物 を、254nmの波長に設定されたUV検出器によって走査した。 ピーク#11として参照したフラクションは、高濃度の生物活性物質を含有し ている。ピーク#11は、上記したHPLC装置中で9〜11分間に溶出した。 図1は、このHPLCの結果を示し、ピーク#11を同定している。X線粉末回 折分析は、ピーク#11中のこの主成分を、セッコウ〔CaSO4・2H2O〕お よびシンゲナイト〔CaSO4・K2SO4・H2O〕;およびアプシタライト〔K3 Na(SO42〕と同定している。図2および図3は、JCPDSラ イブラリーによって出版されている、セッコウおよびシンゲナイトのX線粉末回 折標準スペクトルをそれぞれ示している。図4および5は、この泥炭試料におけ るセッコウを同定するスペクトル(図4)およびセッコウとシンゲナイトとの双 方を同定するスペクトル(図5)を示す。図6は、ピーク#11泥炭試料中のシ ンゲナイトおよびアプシタライトの双方を同定するスペクトルを示す。 例4 他の泥炭精製調製物 泥炭の水溶液を調製し、この表面上に膜が生成するのに十分な時間の間、通常 は少なくとも1週間の間、濾過することなく保持した。この膜をこの表面から注 意深く剥離させ、水と混合した。こうして得られた膜溶液を、1Kdのアミコン 螺旋巻きカートリッジを通して限外濾過して乾燥させ、この1Kdよりも大きい フラクションを廃棄した。次いで、この1Kdよりも小さい溶液を、公称0.5 Kd以下の排除を備えたアミコン螺旋巻きカートリッジを通して濾過した。この 保持物を凍結乾燥して乾燥させ、水中で再構成して試料#44と呼んだ。この0 .5Kd以下の濾液を凍結乾燥によって濃縮し、試料#46と呼んだ。 試料#44および#46は、SEからのピーク#11と同じHPLC保持倍率 と、これらの化学的組成の主特徴として同じ割合の硫酸カルシウム(セッコウ) とを有するフラクションをもたらす。試料#46は、HPLCによって再度精製 したときには、2種の化合物を含有する単一のピークとして溶出し、このシンゲ ナイトが主成分であった。 例5 ヒト患者への泥炭調製物の適用 多数回のヒトについての実験を行い、本発明の無機組成物を使用した治療の有 用性と有効性とを示した。次の研究においては、ヒト患者へと投与された無機組 成物は、他に断らない限り、天然の泥炭源に由来していた。ヒト患者へと投与さ れた泥炭調製物を、例2に記載したようにして、ボナパルト泥炭から分離し、精 製した。他に断らない限り、この10〜30Kdの泥炭調製物「泥炭調製物」の 0.2重量%水溶液を、1日に3回外用的に塗布した。標準抽出物の3〜30K dのフラクション、ピーク#11および/または試料#44および#46を含む 他の泥炭フラクションを、記載した試験において液状担体中で1日に2回および 場合によっては3回外用的に塗布した。水性および皮膚軟化剤泥炭調製物を投与 した。 乾癬の患者1〜5 長期間続いている乾癖を有しており、従来の治療によっては僅かな抑制から中 程度の抑制のみしか得られなかったヒト患者1〜5について、研究を実施した。 すべての他の治療は中止したが、ただし比較のために一方の肘に「ディプロレン :Diprolene」クリームを使用していた一人の患者と、彼女の通常の週2回のU VB治療を続けていた他の患者は除く。この10〜30Kdの泥炭調製物を感染 部位へと1日に2回外用的に塗布した。これらの結果を表1に示す。 表1 精製した泥炭調製物による治療の結果 治療の週間 1 2 3 4 5 W NC I W NC I W NC I W NC I W NC I うろこ 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 1 4 0 1 4★ 紅斑 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 1 4 0 2 3 肥大 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 2 3 0 2 3 W:悪くなった NC:変化なし I:改善した ★:一人の患者では完全に消滅した。 10〜30Kdの調製物は、過敏や染色がなく、非常に寛容性であった。同様 に、一層最近の、より薄い斑点は、早期の改善を示し、即ち、2週間以内に改善 を示した。この乾癬による斑点は、慢性で良く成長しているときには反応性が低 かった。乾癬の斑点の紅斑とうろことの改善は、5人の患者のうちの3人に見ら れ、5人の患者のうち4人にうろこの改善が見られた。一人の患者は、肘上の小 さな残留領域を除いて、すべての彼の斑点が完全に消滅した。この10〜30K dの泥炭抽出物は、外用的に塗布された有効性ステロイドと効率が等しかった。 掻痒症/皮膚の痛み−患者6〜11 患者6〜11は、非ジンマシン性異常を有していた。このカテゴリーでは、掻 痒性湿疹または乾皮症のものは相いれない。一人の患者は、後疥癬掻痒症を有し ていた。一人は外用的ステロイドによって僅かに抑制されていた、持続性の陰嚢 の自発性の掻痒症を有していた。二人は、慢性の掻痒性の結節を有していた。一 人は、肝肉腫に続発した激しい掻痒/皮膚の痛みを有していた。一人は、彼女の 体の40%以上にわたる第三度火傷による組織移植およびケロイド領域にわたっ て集中的な掻痒を有していた。 疥癬後の患者を除くと、患者のうち誰も、経口的なH−1およびH−2拮抗剤 を単独でまたは組み合わせて投与することによって(例えば、「Seldane(セル デイン)」および「Zantac(ザンタック)」、または「Doxepin(ドセキピン) 」単独)抑制されなかった。陰嚢上へと、次の外用剤を塗布することによっては 、満足な結果は得られなかった:「Prame Gel lotion(プレイムゲルローション )」、「Zostrix(ゾストリックス)」、適当な場合にはカテゴリー1または2 のコルチコステロイドクリームおよび非フッ素化コルチコステロイド。 3〜30Kdの泥炭調製物およびピーク#11を含有する泥炭調製物を塗布す ると、この掻痒が直ちに軽減された。掻痒性結節の患者は、その表皮剥離が最小 限に減少した。後痔癖掻痒は、1週間にわたって軽減し、しかし再び直ちに軽減 した。前記の非反応性の陰嚢の掻痒は、完全に軽減したが、しかし軽減を得るた めには2または3週間の治療が必要であった。こうして治療された3度火傷患者 は、直ちに軽減されたが、軽減状態を維持するためには1日に6〜8回の塗布が 必要であった。この集中的な塗布は、連続的なベースでは実行不能であったが、 このように短期の、迅速な、しかし継続性はない軽減がこの時点では得られた。 肝肉腫患者は、彼女の生活の最後の2カ月にあり、この継続的な痒み/痛みが激 しかったために、通常の睡眠や日常の動作が不能であった。この場合には、彼女 は上記した経口剤または「アクセイン(axsain)」クリームに対して反応しなか った。この泥炭調製物の塗布によって、痒みと深い火傷の痛みの感覚の双方が直 ちに改善された。彼女は、1日4回の塗布を必要としたが、しかしもはや彼女の 皮膚を掘りかえすことはなく、眠ることができた。 小胞手/足皮膚炎−患者12〜14 ヒト患者12〜14を、ピーク#11を有する調製物によって治療した。すべ ての場合において、一人の掻痒症は直ちに軽減されたが、しかしその血管膿庖成 分は抑制されなかった。この患者のうち2人は、抑制のために、全身性のコルチ コステロイドと、「ウルトラベート(Ultravate)」「テモベート(Temovate) 」軟膏とのいずれかとを必要としていた。3人目は、膿庖乾癬まで進行しており 、いまは「PUVA」を使用している。 アトピー性皮膚炎−患者15〜20 顔に慢性のアトピー性皮膚炎を有するヒト患者15〜20を、10〜30kd の泥炭調製物によって治療した。全員が、乾燥顔面湿疹の激しい掻痒症だけでな く、こすることおよび炎症に起因する苔癖化の増大を経験していた。また、一人 は、彼の手/足中に同様の激しさと、更には表皮剥離を有していた。皮膚軟化剤 に加えて、全員が、顔面湿疹の上に1日に2回「ロコイド(Locoid)」「エルコ ン(Elocon)」クリームのいずれかを使用したが、抑制されなかった。全員がス テロイド萎縮の兆候を示さなかった。 この掻痒症は直ちに軽減され、炎症は4〜5日間に消滅した。数週間の慣解傾 向が2人の患者において観察され、3人は1日1回の塗布によって徐々に維持さ れた。一人の患者は、活性の炎症が完全に消滅し、数カ月の間治療を継続した。 3週間の間隔の後に、治療を再開したが、しかしこれと同じ反応はなかった。こ の患者は、ピーク#11を含有する組成物を使用するだけでは、この異常を完全 に抑制することはできなかった。この掻痒性の炎症を抑制するためには、泥炭抽 出物を毎日投与することと共に、1週間に2回の「ロコイド(Locoid)」クリー ムが必要であった。 歯への塗布−患者21 患者21は、抜歯された4本の知恵歯を有していた。これらの歯のうち2本は 、激しく影響を受けていた。この患者は、ヒドロコドン(麻酔鎮痛剤)の処方が 与えられ、放出された。この患者は、多大な痛みを有し、ヒドロコドンを摂取す る代わりに、彼は彼の口の周囲を、ピーク#11を有する溶液数ミリリットルで 洗浄した。この痛みは、直ちに軽減された。この患者は、約2時間の間、30分 間の間隔で投与を繰り返した。2時間の間隔での投与で、この後には十分である ように見えた。この患者は、約2日間このスケジュールを継続し、実質的に痛み から解放された。 火傷−患者22 患者22は、彼女の右手の上に、3本の指のほとんどにわたって、2度または 3度の火傷を有していた。この火傷は、火炎に接触することによって、彼女の指 にはまったナイロンが焼けることによって、引き起こされた。救急室の医者は、 この火傷を診断し、焼けたナイロンおよび皮膚を切り離し、スルファジアジンを 塗布した。このスルファジアジンは、後に除去し、3〜30kdの泥炭調製物を 塗布した。この患者は、3〜30kdの泥炭調製物を浸した包袋を、少なくとも 1日に2回傷に被覆した。この痛みは、この調製物を塗布するとほとんど直ちに 軽減され、この傷は大きく痛みのない状態を維持した。3週間以内に、この患者 の指が治癒したが、しかし未だピンク色であった。更に2週間後には、いかなる 種類の瘢痕または傷の印をも示すものはなかった。この指の皮膚は、すべての点 で健康であるように思えた。 痛みおよび病変−患者23 患者23は、ラミネクトミーを有しており、続いて彼の背中の下部に痙攣を経 験した。8カ月後に、クリーム担体中の10〜30kdの泥炭調製物によって患 者を治療し、彼は直ちに痛みが軽減された。また、患者23は、彼の足に長く続 いた問題を有しており、熱帯皮膚病であると報告されており、耐えられない痒み と開放病変とを引き起こしていた。彼の足に10〜30kdの精製泥炭調製物ク リームを塗布した後に、この痛みと痒みとが減少し、においがなくなった。 慢性関節炎−患者24 患者24は、約12年間慢性の関節炎を病んでおり、これらの年月の間に数人 の医者とカイロプラクティック家にかかった。患者24を、種々の経口的薬剤に よって治療し、コルチゾンを注射したが、これらの治療は軽減をもたらさなかっ た。患者24には、3〜30kdの泥炭調製物を、炎症を起こした足、膝および 肩に、1日に2回外用塗布した。5日間にすべての領域内で顕著な軽減があった 。 患者24は約10日間後に使用を中止することができた。 湿疹−患者25〜29 患者25は、約8年間の湿疹を有していた。彼は、他の抗湿疹治療に対して反 応することがなく、湿疹は完全には消滅せず、また有効には治療されなかった。 彼には、15m1の水で薄めた10〜30kdの泥炭調製物(2mg/ml)お よびカルシウムグルコネートの0.004%溶液15mlを含有する溶液(最終 のpHは7.3)を、湿疹の良く成長したスポットへと塗布した。皮膚の過敏( 火傷)は、カルシウムグルコネートによって生じたものと考えられるが、約30 分で生じた。約10日間にわたって、1日に2回塗布を続けた。この冒された領 域は、きわめて赤く、しかし、すべての病変は8日の間に消滅した。この赤色は 、「リデックス(Lidex)」クリームによって2日間治療した後に消滅し、皮膚 に僅かな変色のみを残した。病変はこれと同じ部位には再び現れなかったが、し かしこの湿疹は異なる部位にはそれ自体存在し続けた。この新しい湿疹スポット を、カルシウムグルコネートを含有していない泥炭調製物によって治療した。こ れらの治療は積極的な結果を生じた。 患者26は、彼の両足の足首と膝との間を被覆する湿疹に対して、10〜30 kdの泥炭調製物を塗布した。この患者が温水または熱水に接触したときには、 痒みが激しすぎたために、シャワーをとることもほとんど耐えがたかった。シャ ワーの前に本調製物を塗布することによって、痒みが大きく軽減された。使用し た後には、この痒みは2分間の間に止まった。 患者27は、彼女の体の1/3にわたって非常に難しい湿疹を有していた。彼 女は、3〜30kdの泥炭調製物によって一方の腕を治療し、他方の腕を対照例 として使用した。こうして治療した腕はきれいになったが、一方対照例の腕は2 5%の湿疹による被覆を有していた。また、患者27は、彼女の顔面上にこの調 製物を投与し、塗布の後15分間以内に、彼女の顔面上の湿疹に関連する痛みが なくなった。ステロイドはこれほど有効ではなかった。 患者28は、ステロイドによって長期間の治療を採用することによって抑制で きた、穏やかな湿疹を有していた。3〜30kdの泥炭調製物を塗布したときに は、彼は7日間後に病変から解放された。 患者29は、彼女の顔面上に多量の湿疹を有していた。1週間にわたって10 〜30kdの泥炭調製物を1日に2回塗布した後に、彼女の顔面はすべての湿疹 が消滅した。彼女は、更に3週間にわたって、1日1回治療を続けた。2カ月後 には、湿疹は未だ再び現れなかった。 傷の治療−患者30〜31 患者30は、10〜30kdの泥炭調製物を、剥離による潰瘍に塗布した。こ れらの潰瘍のうちの1つは、分泌し、しみ出るような程度にまで感染していた。 本調製物による治療を開始した後の2〜3日間に、赤色および感染は完全に消滅 し、完全な治癒が得られた。この治癒は、いかなる明確な感染をも示さなかった 他の非処理の潰瘍に比べてよりは速やかでないとしても、同様に速やかに生じた 。 患者31は、彼の腕の上に、夜の間に湿疹を非随意的に掻いたことによって生 じた、開いた分泌中の潰瘍を有していた。コルチゾンの注射によって、約4〜6 週間にわたって痒みが抑制されたが、しかしこの患者は1年に2回コルチゾンの 皮下注射をとることができただけであった。10〜30kdの泥炭調製物による 治療の2日後に、この痒みは無くなり、治癒が始まった。7日間の後に、この湿 疹は完全に抑制された。この調製物の塗布を停止したときに、この湿疹が戻って きたが、しかしその度合いは低かった。続く再度の新しい治療の6日間に、この 湿疹は再び消滅した。患者31は、8カ月にわたって本調製物による治療を続け 、彼の湿疹は有効に抑制された。副作用は観察されなかった。 乾癬−患者32および33 患者32は、10年以上にわたって、彼の腕と肘との上に乾癬を病んでいた。 10〜30kdの泥炭調製物を約9カ月間にわたって1日に2回のベースで一方 の肘に塗布し、フルオシノニドクリームをときどき同時に塗布した。フルオシノ ニドクリーム単独を、他方の肘の上に使用した。 このフルオチノニドのみで治療した肘は、皮膚の剥離のみの軽減は示したが、 しかし皮膚の病変の軽減は示さなかった。この患者は、本調製物を、フルオシノ ニドクリームを随時に塗布することと組み合わせて使用することによって、1週 間の間に顕著な改善が観察された。剥離と痒みとは止まり、かれの腕の病変の寸 法が減少した。これらの領域内において、毛が成長を開始した。また、患者32 は、小さな切り傷のような開放傷に対して本調製物を塗布し、感染なしに良好な 治癒作用が観察された。 患者33は、連鎖球菌喉の後に、それ自信のみが顕性であるように見える乾癬 を有していた。彼女は、化学療法剤によってのみ治療が成功していた。10〜3 0kdの泥炭調製物の塗布によって、2〜3週間の間に、治療した乾癬領域が消 滅した。 表皮異常−患者34〜44 冬季の月間の間に、患者34は、彼女の脚の内側上に乾燥肌と赤色皮疹との極 端なケースを有していた。この痒みは、10〜30kdの泥炭調製物を塗布する と、直ちにおさまった。1週間の間に、この赤色皮疹はなくなり、乾燥肌は完全 に正常になった。 患者35は、彼の脚と腕との上のうるし中毒を治療するために10〜30kd の泥炭調製物を塗布した。彼は、火傷と痒みとを鎮静させ、庖疹を消滅させるた めに、1%コルチゾンによる治療を以前に採用していたが、これは1週間から1 0日間かかった。また、この痒みがなくなる前には、この肌は赤色に変化し、日 焼けのように剥離した。本調製物を塗布した後は、彼は直ちに火傷と痒みとがな くなった。24時間の間に、この庖疹は消滅し、48時間の間に、赤色は消滅し 、肌は正常に見えた。 患者36は、10〜30kdの泥炭調製物を、唇ヘルペスの最初の兆候を示す 彼女の唇に塗布した。この調製物によって、この病変の発現が停止した。最初の 塗布の後には、痛みはなかった。 患者37は、イブプロフェンの過剰使用によって、唇潰瘍を経験していた。1 0〜30kdの泥炭調製物をこの潰瘍に直接に塗布し、12時間の間にこの異常 が治癒した。この治癒のプロセスは、治療しない場合には、一般的には3〜5日 間かかる。また、患者37は、本調製物を多数の切り傷と剥離とに対して塗布し 、有効に感染を防止し、治癒のプロセスが加速された。痛みは一般的には塗布の 後5分間の間に抑制された。 患者38は、慢性のスタヒロコッカス感染の結果として、せつ状異常を有して いた。この異常は、一般的には切開を必要とするような感染をもたらす。10〜 30kdの泥炭調製物をこの感染領域に対して、5日間毎日3〜4回塗布した後 には、この異常は完全に治癒した。また、患者38は、本調製物を肌の傷に対し て塗布し、優秀な結果を得た。 患者39は、台所ストーブによる第三度の火傷を、10〜30kdの泥炭調製 物によって、火傷を被った10分後に治療した。これに関する痛みは、15分間 で消滅した。 患者40は、彼女の脚に対して、脚が火傷してから約24時間後に10〜30 kdの泥炭調製物を塗布した。彼女が本調製物を塗布したときには、この火傷は 大変な痛みを伴い、火ぶくれしていた。治療をした後直ちに、この痛みは減少し た。24時間以内にこの火ぶくれは消滅し、火傷した肌は滑らかになった。 患者41が彼の指を火傷してから2時間後に、それは火ぶれくし、じくじく浸 出してきた。10〜30kdの泥炭調製物を塗布してから後に、彼は直ちに軽減 を経験した。この火ぶくれは一晩で消滅した。また、患者41は、鋼製のスライ バーによって炎症を起こした指に対して本調製物を塗布し、直ちに痛みと圧力と が減少した。 患者42は、彼の右目に痒みを経験していた。1日後に、彼の眼は赤くなり、 炎症を起こした。眼の洗浄液による洗浄は、軽減をもたらさなかった。数日後に 、この眼は完全に塞がり、非常に膨張し、赤くなり、この患者は結膜炎と診断さ れた。患者は、10〜30kdの泥炭調製物を浸した綿パッドを当てた。次の日 には、この患者は、非常に小さな腫れを有しており、彼の眼には痛みがないが、 しかしこの眼は未だ赤かった。彼は、再び、就寝する前に本調製物を浸した綿パ ッドを当てた。次の日には、彼の眼は膨張がなく、眼に痛みがなく、痒みがなか った。2日後には、この眼が完全に治癒した。 患者43は、10〜30kdの泥炭調製物を、膝のひどく剥離した部分に塗布 した。2日以内には、すべての傷と赤みが消滅し、薄い層のかさぶたが形成され た。治療していない領域は、未だ触ると痛みがあった。治療した領域上に形成さ れたかさぶたは、治療していない領域のものよりも薄かった。この治療した領域 上ではいかなる時にも膿状物質はなかったが、しかし治療していない領域上では 5日間にわたって膿の分泌が続いた。この検体が示すところでは、治療した傷の 全体の治癒は、通常よりも少なくとも2倍は早かった。 患者44は、彼の背中、臀部および足上に、伝染性ざ瘡を有していた。頻繁に 切開しなければならないような、激しく、痛みが強い「せつ(boil)」の異常が あった。彼は、1日に27mgの用量のプレドニソーンによって治療していた。 この治療は、ほとんどせつを含んでいない。この患者は、病院の救急室を切開の ために週に1回も訪れていた。彼は、クリーム中に60mg/250mlの泥炭 調製物#44を使用しはじめた。彼は、プレドニソーンの用量を1日に5mgに 減少させることができ、この後はブレドニソーンの用量を継続的に減少させた。 継続的に治療すると、このせつは発疹が止まり、痛みが消滅した。 細菌異常−患者45 患者45は、慢性の運動足感染を病んでいた。彼は、彼の異常が治療不能であ ると医師達に告げられた。10〜30kdの泥炭調製物を一度塗布した後に、彼 の異常は消滅しはじめた。2回目および3回目の塗布の後には、細菌感染の証拠 はなくなった。 帯状庖疹−患者46 2人の子供達が帯状庖疹であると診断された。彼らに上記した治療を3週間に わたって採用したが、軽減はなかった。泥炭調製物#44を外用的に投薬し、痛 みが直ちに軽減された。2日間に、この病変は消滅した。 例6 混合物および複合体 また、無機組成物混合物および/または本発明の複合体からなるものを合成し 、ヒト患者へと投薬した。無機混合物はセッコウ(CaS4・2H2O)および硫 酸カリウム(K2SO4)の組み合わせを使用して調製した。更に詳しくは、2m lのエタンアミン−N,N−ジエチルトリフルオロアセテーロ(EDT)および グリセリンを1:1の割合で含有する担体中に等モル量のCaSO4・2H2Oお よびK2SO4を0.6mg含有する「混合物」を調合した。 患者47および48は、本混合物を小さな0.5〜1.0cm2の酸傷に対し て塗布した。この混合物は、一度塗布した後に3〜7分間以内に痛みを完全に軽 減した。幾らかの部位上へと水プラシーボを治療すると、痛みの軽減はもたらさ れなかった。3〜30kdの泥炭調製物による治療によって、約4分間後には痛 みの一時的な軽減がもたらされたが、しかし痛みの軽減を維持するためには、更 なる治療が必要であった。 患者49は、本混合物を外用的に塗布して、円板消耗によって引き起こされた 神経損傷に起因する長期間にわたる背中の下部の痛みを治療した。痛みの軽減が 数秒間の間にもたらされ、維持された。 例7 セッコウの合成 次のプロトコルに従って、セッコウを合成した。125mmolのK2SO4を 蒸留水(450ml)中に室温で溶解させることによって、溶液Aを調合した。 2.5mmolのCaSO4を蒸留水(50ml)中に室温で定常的に攪拌しな がら混合することによって、溶液Bを調合した。溶液Aを、徐々に溶液B中へと 定常的に攪拌しながら注入した。この反応混合物を4時間38℃の恒温で維持し た。 水を蒸発させると、結晶が生成し、これを膜フィルターによって濾過した。結 晶を少量の氷−冷水:メタノール(1:1)によって洗浄し、次いで氷−冷水に よって洗浄し、乾燥した。こうして得られたこの結晶を、水を使用して再結晶し 、純粋な(>90%)のセッコウの生成がもたらされた。 例8 比較研究 試料#44および#46のピーク#11に対する有効性を比較するために、実 験を行った。試験検体の報告に基づくと、試料#44および#46の双方が、ピ ーク#11と同様に約30%働いた。しかし、試料#44および#46をEDT 担体中に投薬したときには、各試料は、ピーク#11によって得られたものに匹 敵する結果を生じさせた。 他の患者は、3種の異なる調製物を痛みのある領域へと外用的に投薬した。こ の3種の調製物は、(1)3〜30kdの泥炭調製物;(2)クリーム中にピー ク#11の調製物;および(3)1,2,3−トリヒドロキシプロパノール中に 等モル量のCaSO4・2H2OおよびK2SO4(それぞれ約0.03重量% )の混合物を含有していた。これらの調製物を異なる領域に対して塗布すること によって、長年にわたって継続している慢性関節炎の異常と関連する激しい痛み を減少させた。 この患者が報告するところでは、3〜30kdの泥炭調製物は、顕著ではある が20分間という短命の軽減をもたらし、約1時間にわたって幾分かの軽減の持 続を生じさせた。また、彼が報告するところでは、ピーク#11の調製物は、塗 布の後に20分間にわたって顕著な軽減をもたらすのと共に、3から4時間の間 軽減をもたらした。更に、この患者が報告するところでは、1,2,3−トリヒ ドロキシプロパノール担体中で前記混合物を使用すると、ピーク#11と等しい 軽減がもたらされ、グリース状になったり、ねばったりしないという更なる利益 を有していた。 例9 他の比較研究 3人のヒト検体のうち、2人は背中下部の痛みを病んでおり、1人は下肢の抹 消神経炎に起因する痛みを有しているが、それぞれ4種のブラインド試料を与え 、一定の用量で外用的に塗布した。彼らは、第一に試料#1を塗布し、次いで5 分間後に、次の基準に従って痛みの軽減の水準を記録するように教えられた。軽 減なし=0%。少しの軽減=33%。顕著な軽減=66%。および完全な軽減= 100%。もし軽減がないかまたは少しの軽減が記録されたときには、検体は新 たに外用的に痛む領域へと試料#2を塗布するように教えられた。すべての4つ の試料が試験されるまで、これと同じ一般的スキームを継続した。これらの試験 の結果は次のようであった。 この集団の規模が小さいことから、単に1種類の明確な結論が可能である。試 料#1は、他の試料と比較してすべての検体に対して明白な鎮痛の利点をもたら す。この試料#1の組成物は、「ユニベース(UNIBASE)」クリーム中の0.2 5%CaSO4・2H2O及び0.5%セッコウであった。「ユニベース(UNIBAS E)」は、商業的に入手できる外用クリームである。試料#2、#3、および# 4の組成物は、それぞれ、次のようであった:#2=「ユニベース(UNIBASE) 」単独、#3=「ユニベース(UNIBASE)」中に0.25%のセッコウ、#4= 「ユニベース(UNIBASE)」中に0.25%のCaSO4・K2SO4・2H2O。 神経炎に起因する痛みを有する検体の中では、また非常に顕著な水準の外用的な 炎症があり、これが試料#1を塗布することによって、極めて完全に回復した。 この例は、本発明の幾つかの重要な態様を示している。第一に、これはクレー ムされた新規な合成方法によって調製されたセッコウを利用している。第二に、 硫酸カルシウムと他の硫酸塩含有化合物(セッコウ)からなる調合物が、ヒト検 体における痛みと炎症との軽減に対して有用であることが示された。第三に、こ れらの化合物の双方が種々の割合で前記の3〜30kd、10〜30kdおよび #11、#44および#46のフラクションの一部分であることが知られている ので、我々は、これらの調製物によって得られた有用な結果のうち少なくとも幾 らかは、これらの化合物の存在によるものであると、結論することができる。 例10 獣医学への応用 また、本発明の無機組成物が、獣医学用途に対して顕著な有用性を示している 。幾つかの動物実験の結果が下にある。 動物検体Aは、海岸を訪れた後に激しい掻爬を始めた犬であった。2から5日 後には、痒みが増大して、掻爬を続けた結果として毛が幾らかなくなった。6日 目に、この犬にのみおよびしらみパウダーを噴射したが、改善は見られなかった 。傷が悪くなり続け、間もなく膿状物質を分泌した。この犬を、10〜30kd の泥炭調製物をスプレー形態で塗布することによって治療した。このスプレーを 、8時間後に再び塗布した。次の日には、膿はなくなり、掻爬が減少した。この 調製物を、この日の間に再び3回塗布し、傷は小さくなり、赤みが少なくなった 。この治療をさらに1日行った後には、傷の寸法が小さくなり、色が単にピンク 色になり、掻爬がなくなった。 動物検体Bは、その脚の上の潰瘍を病んでいる競争馬であった。この馬は、泥 のアレルギーであると診断され、トリアムシロノン(triamcinolone)0.1% アセトニドクリームによって治療された。彼は、彼の脚に膿の分泌と浸出とを有 しており、潰瘍およびこわばりがあった。獣医の監視の下に治療して4カ月後に も改善はなかった。10〜30kdの泥炭調製物を1日に1回、馬の脚上に直接 にスプレーした。3日後に治癒が記録された。1週間後には、感染した領域が治 癒し、馬の毛が生え戻った。 動物検体Cは、生後に激しい湿疹と乾燥肌とを有していた大きな犬であった。 多数のスプレー、パウダー、シャンプー、ピルおよび注射を投薬したが、成功し なかった。この犬に2週間にわたって10〜30kdの泥炭調製物をスプレーし た後には、痒みが軽減され、剥離と乾燥肌とが少なくなった。 動物検体DおよびEは、のみに感染した大人のラブラドルリトリーバーであっ た。10〜30kdの泥炭調製物を、1日に3〜4回、2匹の犬の太股、肛門周 囲領域および尻尾に対して液体形態で塗布した。この犬の上や彼らの環境中のの みを治療することに対しては、他の試みはしなかった。治療に先立って、噛まれ た毛皮とのみによって生じた皮膚炎とは明白であった。本調製物を最初に塗布す ると、感染した部位を噛んだり、掻爬したり、なめたりすることが直ちに明白に 減少した。こののみの数は減少していないので、掻痒症を抑制し、炎症を消滅さ せるためには、4日間の治療が必要であった。 動物検体Fは、ジャーマンショートヘアードッグであるが、のみには関連せず 、非特異的な炎症に対して10〜30kdの泥炭調製物によって治療した。塗布 は一貫性はなく、通常は1日に2回であった。1週間以内に、掻爬と炎症とが顕 著に減少した。 種々の掻痒性の犬の皮膚病を治療するために外用塗布したときの、10〜30 kdの泥炭調製物の有効性を決定することを試みて、開放された臨床的試験を実 施した。ほとんどの犬は、アレルギーに関連する痒み(のみに噛まれたこと、吸 入および/または食物アレルギー)を病んでいた。評価した50匹を越える犬に おいて、本調製物は、50%を越える検体において、痒みを軽減する手段であっ た。副作用は記録されなかった。痒みの軽減は、通常は、治療を初めてから3日 以内に記録された。更に、本調製物は、アレルギーに関連する皮疹に対して塗布 したときに,顕著な抗炎症特性(紅斑および腫張の急速な減少)を示した。例7 に示したプロトコルに従って合成的に製造したセッコウを含有する調製物は、犬 に対して投薬したときに、同様の治療結果をもたらした。 例11 ウシ偏平細胞癌の治療 牛のウシ眼偏平細胞癌は、牛の眼と腺との一般的な新生物である。また、偏平 細胞癌は、他の種類の動物にも感染しうる。ウシ眼偏平細胞癌は、「キャンサー アイ」というその口語的名称によって、最も良く知られている。この初期の病変 は、血管角膜や色素沈着まぶたを除く、まぶたや角膜嚢のあらゆる構造体上に存 在しうる。この病変は、3つの段階を通して進行する。第一の段階は、斑点の生 成である。第二の段階は、乳頭腫の生成である。第三の段階は、偏平細胞癌であ る。 この初めの2つの段階は、悪性ではなく、最大88%の後退割合を有している 。この第三の段階は悪性であり、後退しない。これらの腫瘍は、もっとも一般的 には、瞬膜、まぶた、および角膜縁上で進行する。これらは急速に成長し、侵入 に対して活性であり、しばしばリンパ腺に転移する。上記した癌は、もっとも一 般的には、ヘレフォード種の牛に感染するが、しかしエーシャー、ジンメンター ル(Simmental)、短角牛、ホルスタインおよびこれらの動物の交雑種において も見いだされてきた。何頭かのウシは、10〜30kdの泥炭調製物によって治 療に成功した。 ウシ眼偏平細胞癌を有ずるウシを、3mg/mlの10〜30kd泥炭調製物 を含有する溶液5mlを肉腫へと注射することによって治療した。10日後に、 この組織が固まり、血液の供給が増大し、この腫瘍が顕著に収縮し始めた。3週 間後には、腫瘍が残留しているという可視的な兆候はなかった。 他のウシを、少し異なる治療処方を採用して治療した。もとの病変は、5cm ×2と1/2cmと測定された。最初の治療は、この壊死した領域を切除し、次 いで1mlの10〜30kd泥炭調製物をこの腫瘍中に注射した後で右目を覆う ように4ガーゼパッドを縫合することからなっていた。つづいて、このガーゼを 本調製物にざっと浸した。この浸されたガーゼを被覆し、眼帯を適用した。この 治療手順を、5週間にわたって、毎週繰り返した。この期間の間、この腫瘍の寸 法は顕著に減少した。 12歳の純血種のヘレフォード種のウシが、その上部および左下部のまぶたと 瞬膜上とに偏平細胞癌を有していた。壊死した組織を局部麻酔下に切除し、生検 試料を採取し、3mlの10〜30kd泥炭調製物をこの病変中へと注射した。 この試験と治療とを9日後に繰り返すと、顕著な改善が記録された。この治療を 、49日後に繰り返した。第二の成長が右目上に発見されたが、これもまた治療 した。2カ月後に、このウシは健康で、腫瘍がないように見えた。 他のウシは、その角膜縁上に0.5cm2の偏平細胞癌の病変を有していた。 この成長は、外科的に除去し、次いで0.5m1の10〜30kd泥炭調製物を 領域中に注射した。小さな斑点を除去したときには、1年間にわたって更なる治 療は行わなかった。 上記した例は、すべての点で、例示的であって、制限的ではないものと考える べきである。本発明の範囲は、添付したクレームのみによって示され、従って本 クレームの意味およびその均等の範囲内に入るすべての変更は本発明に包含する ことを意図している。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年12月14日 【補正内容】 的に約0.001重量%から2重量%、および好ましくは約0.01重量%から 0.5重量%の量で薬学的調製物中に存在する。シンゲナイトおよび/あるいは 硫酸カルシウム複合体等の生物学的活性成分の濃度は所定の薬学的担体あるいは 希釈剤における溶解度により制限される。このような場合、溶解度の制限は好ま しい溶解度であり得る。しかし、より高い百分率の生物学的活性成分はスラリー あるいは混合物あるいは複合体のすべてが溶液ではない他の混合物を調製するこ とにより得られる。 ここで開示した無機組成物は、損傷治癒の促進、痛み、痒みおび炎症の減少、 異常な増殖的細胞成長の抑制、および菌、細菌、リケッチアあるいはウイルス剤 により引き起こされる感染を含むヒトおよび動物の広範囲の症状に対して治療利 用性を示す。更に特に、添付した実施例で記載したように、ここで開示した無機 組成物は、乾癖および湿疹、アクネ、脂漏角化症および化学線角化症等の皮膚の 不調の治療に対して活性であることがわかった。皮膚炎、火傷および開いた傷の 治療において非常に効果的であり、あらゆる状態からの痛みを緩和する。無機組 成物はヘルペス、結膜炎および皮膚真菌症の予防および治療においても役に立ち 、AIDSの治療にも効能がある。 更に、本発明の無機組成物は、多重薬剤耐性、嚢胞性繊維症、癌、喘息、慢性 関節リュウマチおよび他の炎症性の不調を含む疾病を効果的に治療する。発明に かかる組成物が効果のある癌は、扁平上皮細胞癌、上皮癌、膀胱腫瘍および肺腫 瘍を含む。また、本発明の組成物は化粧用途においても使用に適する。 治療に効果的な量の組成物の投与を痛みあるいは他の不調の第1の症状にて開 始し、徴候が消失するかあるいは治療への反応が止まるまで継続することが好ま しい。「治療に効果的な量」は、1あるいはそれ以上の症状を緩和するか、1あ るいはそれ以上の疾病、損傷あるいは不調の原因が減少するか改善するかに対し て効果的な量を意味する。 以下の実施例は、例示の目的においてのみ示し、いかなる場合にも本発明を制 限するものではない。尚、登録商標にはアスタリスク「*」を付す。 例1 「標準抽出物(SE)」の調製 室温での抽出工程 ボナパルト牧草地「Bonaparte Meadows」から収集した泥炭1グラムを、12 0mlの6mMKOHと共に室温で2時間攪拌した。この混合物を遠心分離し、 この上澄み液を「標準抽出物(SE)」と呼んだ。更に、スケールを大きくした プロセスにおいては、1キログラムの泥炭を12リットルの6mMKOHを使用 して攪拌し、続いて濾過することによって不所望の固体を除去することができる 。 温度上昇抽出工程 1グラムの空気乾燥した泥炭を、加熱して120mlの6mMKOHを使用し て20分間沸騰状態で攪拌することによって、抽出した。この上澄み液を濾過し 、濾液を「標準沸騰抽出物(SBE)と呼んだ。更に、1キログラムの泥炭を、 12リッ1・ルの6mMKOHと共に20分間沸騰状態で攪拌し、続いて遠心分 離して固体を除去した。 例2 精製泥炭組成物の調製 このSBEまたはSEは「そのまま」使用することができるが、しかし精製し た調製物が、多くの目的のためには望ましく、限外濾過技術を使用することで得 られた。水酸化カリウム(66.4g)を攪拌しながら、190リットルの水中 に懸濁されている88キロのボナパルト泥炭(約53kgの乾燥重量)に対して 加えた。24時間後にこの固体を安定させた。この上澄み液を、デカンテーショ ンまたは濾過によって分離した。この溶液はSEに対応している。凍結乾燥に際 して、この溶液は平均0.4mg/mlの固体をもたらすことを見いだした。こ のSEを、「Amicon」*ポリスルホン30kdフィルターを通して限外濾過し、 これは30,000ドルトン(>30kd)よりも大きい分子量の物質を保持す る。こうして保持された物質(>30kd)は、典型的には約0.2mg/ml の固体を含有していた。この濾液、約130リットルは、分子量<30kdの物 質を含有しており、平均約0.2mg/mlの固体を含有していた。この<30 kdの溶液の25リットルの部分を、10kdよりも大きい分子量を有する物質 を保持する他の「Amicon」フィルターを通して限外濾過し、平均.1mg/ml の固体を含有する250mlの保持物を得た。 例3 高度に精製された泥炭組成物の調製 泥炭を抽出し、限外濾過によって精製し、次いで更にHPLCを使用して精製 した。標準抽出物を調製するために、65キログラムの泥炭および264グラム のKOHを760リットルの水の中で攪拌した。24時間後に、固体を安定させ た。この上澄み液を濾過またはデカンテーションすることによって「標準抽出物 」を製造した。この標準抽出物を「Amicon」*中空フィルターカートリッジ30 Kdを通して限外濾過し、分子量が30kdより小さい物質を含有する740リ ットルの濾液を得た。 異なるサイズ排除法を使用して濾液を調製したけれども、すべての30Kdよ りも小さいフラクションが、所望の生物学的特性を有する物質が豊富化されてい ることを見いだした。更に、30Kdよりも小さいフラクションを有する泥炭調 製物は、HPLCに適した0.5〜30Kdの分子量を有する物質を保持する0 .5Kd「Amocon* Spiral Wound Catridge」(アミコン螺旋巻きカートリッジ )上で処理することによって、分離することができる。0.5〜30Kdの抽出 物のうち250マイクロリットルの部分を「Beckman」(べックマン)の5ミク ロンの10mm×25cmの「C−18」(逆相)高圧液体クロマトグラフィー カラム上に注入することによって、このHPLCフラクションが得られた。メタ ノール(100%)で始まり、脱イオン水(100%)で終わるように徐々に変 化していく勾配の溶媒を、1.5ml/分の流速でカラムを透過させた。この溶 出物を、254nmの波長に設定されたUV検出器によって走査した。 ピーク#11として参照したフラクションは、高濃度の生物活性物質を含有し ている。ピーク#11は、上記したHPLC装置中で9〜11分間に溶出した。 図1は、このHPLCの結果を示し、ピーク#11を同定している。X線粉末回 折分析は、ピーク#11中のこの主成分を、セッコウ〔CaSO4・2H2O〕お よびシンゲナイト〔CaSO4・K2SO4・H2O〕;およびアプシタライト〔K3 Na(SO42〕と同定している。図2および図3は、JCPDSラ イブラリーによって出版されている、セッコウおよびシンゲナイトのX線粉末回 折標準スペクトルをそれぞれ示している。図4および5は、この泥炭試料におけ るセッコウを同定するスペクトル(図4)およびセッコウとシンゲナイトとの双 方を同定するスペクトル(図5)を示す。図6は、ピーク#11泥炭試料中のシ ンゲナイトおよびアプシタライトの双方を同定するスペクトルを示す。 例4 他の泥炭精製調製物 泥炭の水溶液を調製し、この表面上に膜が生成するのに十分な時間の間、通常 は少なくとも1週間の間、濾過することなく保持した。この膜をこの表面から注 意深く剥離させ、水と混合した。こうして得られた膜溶液を、1Kdの「アミコ ン*」螺旋巻きカートリッジを通して限外濾過して乾燥させ、この1Kdよりも 大きいフラクションを廃棄した。次いで、この1Kdよりも小さい溶液を、公称 0.5Kd以下の排除を備えた「アミコン」*螺旋巻きカートリッジを通して濾 過した。この保持物を凍結乾燥して乾燥させ、水中で再構成して試料#44と呼 んだ。この0.5Kd以下の濾液を凍結乾燥によって濃縮し、試料#46と呼ん だ。 試料#44および#46は、SEからのピーク#11と同じHPLC保持倍率 と、これらの化学的組成の主特徴として同じ割合の硫酸カルシウム(セッコウ) とを有するフラクションをもたらす。試料#46は、HPLCによって再度精製 したときには、2種の化合物を含有する単一のピークとして溶出し、このシンゲ ナイトが主成分であった。 例5 ヒト患者への泥炭調製物の適用 多数回のヒトについての実験を行い、本発明の無機組成物を使用した治療の有 用性と有効性とを示した。次の研究においては、ヒト患者へと投与された無機組 成物は、他に断らない限り、天然の泥炭源に由来していた。ヒト患者へと投与さ れた泥炭調製物を、例2に記載したようにして、ボナパルト泥炭から分離し、精 製した。他に断らない限り、この10〜30Kdの泥炭調製物「泥炭調製物」の 0.2重量%水溶液を、1日に3回外用的に塗布した。標準抽出物の3〜30K dのフラクション、ピーク#11および/または試料#44および#46を含む 他の泥炭フラクションを、記載した試験において液状担体中で1日に2回および 場合によっては3回外用的に塗布した。水性および皮膚軟化剤泥炭調製物を投与 した。 乾癬の患者1〜5 長期間続いている乾癖を有しており、従来の治療によっては僅かな抑制から中 程度の抑制のみしか得られなかったヒト患者1〜5について、研究を実施した。 すべての他の治療は中止したが、ただし比較のために一方の肘に「ディプロレン :Diprolene」*クリームを使用していた一人の患者と、彼女の通常の週2回の UVB治療を続けていた他の患者は除く。この10〜30Kdの泥炭調製物を感 染部位へと1日に2回外用的に塗布した。これらの結果を表1に示す。 表1 精製した泥炭調製物による治療の結果 治療の週間 1 2 3 4 5 W NC I W NC I W NC I W NC I W NC I うろこ 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 1 4 0 1 4★ 紅斑 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 1 4 0 2 3 肥大 0 3 2 0 3 2 0 2 3 0 2 3 0 2 3 W:悪くなった NC:変化なし I:改善した ★:一人の患者では完全に消滅した。 10〜30Kdの調製物は、過敏や染色がなく、非常に寛容性であった。同様 に、一層最近の、より薄い斑点は、早期の改善を示し、即ち、2週間以内に改善 を示した。この乾癬による斑点は、慢性で良く成長しているときには反応性が低 かった。乾癖の斑点の紅斑とうろことの改善は、5人の患者のうちの3人に見ら れ、5人の患者のうち4人にうろこの改善が見られた。一人の患者は、肘上の小 さな残留領域を除いて、ずべての彼の斑点が完全に消滅した。この10〜30K dの泥炭抽出物は、外用的に塗布された有効性ステロイドと効率が等しかった。 掻痒症/皮膚の痛み−患者6〜11 患者6〜11は、非ジンマシン性異常を有していた。このカテゴリーでは、掻 痒性湿疹または乾皮症のものは相いれない。一人の患者は、後疥癬掻痒症を有し ていた。一人は外用的ステロイドによって僅かに抑制されていた、持続性の陰嚢 の自発性の掻痒症を有していた。二人は、慢性の掻痒性の結節を有していた。一 人は、肝肉腫に続発した激しい掻痒/皮膚の痛みを有していた。一人は、彼女の 体の40%以上にわたる第三度火傷による組織移植およびケロイド領域にわたっ て集中的な掻痒を有していた。 痔癖後の患者を除くと、患者のうち誰も、経口的なH−1およびH−2拮抗剤 を単独でまたは組み合わせて投与することによって(例えば、「Seldane(セル デイン)」*および「Zantac(ザンタック)」*、または「Doxepin(ドセキピ ン)」*単独)抑制されなかった。陰嚢上へと、次の外用剤を塗布することによ っては、満足な結果は得られなかった:「Prame Gel lotion(プレイムゲルロー ション)」*、「Zostrix(ゾストリックス)」*、適当な場合にはカテゴリー 1または2のコルチコステロイドクリームおよび非フッ素化コルチコステロイド 。 3〜30Kdの泥炭調製物およびピーク#11を含有する泥炭調製物を塗布す ると、この掻痒が直ちに軽減された。掻痒性結節の患者は、その表皮剥離が最小 限に減少した。後痔癖掻痒は、1週間にわたって軽減し、しかし再び直ちに軽減 した。前記の非反応性の陰嚢の掻痒は、完全に軽減したが、しかし軽減を得るた めには2または3週間の治療が必要であった。こうして治療された3度火傷患者 は、直ちに軽減されたが、軽減状態を維持するためには1日に6〜8回の塗布が 必要であった。この集中的な塗布は、連続的なベースでは実行不能であったが、 このように短期の、迅速な、しかし継続性はない軽減がこの時点では得られた。 肝肉腫患者は、彼女の生活の最後の2カ月にあり、この継続的な痒み/痛みが激 しかったために、通常の睡眠や日常の動作が不能であった。この場合には、彼女 は上記した経口剤または「アクセイン(axsain)」*クリームに対して反応しな かった。この泥炭調製物の塗布によって、痒みと深い火傷の痛みの感覚の双方が 直ちに改善された。彼女は、1日4回の塗布を必要としたが、しかしもはや彼女 の皮膚を掘りかえすことはなく、眠ることができた。 小胞手/足皮膚炎−患者12〜14 ヒト患者12〜14を、ピーク#11を有する調製物によって治療した。すベ ての場合において、一人の掻痒症は直ちに軽減されたが、しかしその血管膿庖成 分は抑制されなかった。この患者のうち2人は、抑制のために、全身性のコルヂ コステロイドと、「ウルトラベート(Ultravate)」*「テモベート(Temovate) 」*軟膏とのいずれかとを必要としていた。3人目は、膿庖乾癬まで進行してお り、いまは「PUVA」を使用している。 アトピー性皮膚炎−患者15〜20 顔に慢性のアトピー性皮膚炎を有するヒト患者15〜20を、10〜30kd の泥炭調製物によって治療した。全員が、乾燥顔面湿疹の激しい掻痒症だけでな く、こすることおよび炎症に起因する苔癬化の増大を経験していた。また、一人 は、彼の手/足中に同様の激しさと、更には表皮剥離を有していた。皮膚軟化剤 に加えて、全員が、顔面湿疹の上に1日に2回「ロコイド(Locoid)」*「エル コン(Elocon)」*クリームのいずれかを使用したが、抑制されなかった。全員 がステロイド萎縮の兆候を示さなかった。 この掻痒症は直ちに軽減され、炎症は4〜5日間に消滅した。数週間の慣解傾 向が2人の患者において観察され、3人は1日1回の塗布によって徐々に維持さ れた。一人の患者は、活性の炎症が完全に消滅し、数カ月の間治療を継続した。 3週間の間隔の後に、治療を再開したが、しかしこれと同じ反応はなかった。こ の患者は、ピーク#11を含有する組成物を使用するだけでは、この異常を完全 に抑制することはできなかった。この掻痒性の炎症を抑制するためには、泥炭抽 出物を毎日投与することと共に、1週間に2回の「ロコイド(Locoid)」クリー ムが必要であつた。 歯への塗布−患者21 患者21は、抜歯された4本の知恵歯を有していた。これらの歯のうち2本は 、激しく影響を受けていた。この患者は、ヒドロコドン(麻酔鎮痛剤)の処方が 与えられ、放出された。この患者は、多大な痛みを有し、ヒドロコドンを摂取す る代わりに、彼は彼の口の周囲を、ピーク#11を有する溶液数ミリリットルで 患者24は約10日間後に使用を中止することができた。 湿疹−患者25〜29 患者25は、約8年間の湿疹を有していた。彼は、他の抗湿疹治療に対して反 応することがなく、湿疹は完全には消滅せず、また有効には治療されなかった。 彼には、15mlの水で薄めた10〜30kdの泥炭調製物(2mg/ml)お よびカルシウムグルコネートの0.004%溶液15mlを含有する溶液(最終 のpHは7.3)を、湿疹の良く成長したスポットへと塗布した。皮膚の過敏( 火傷)は、カルシウムグルコネートによって生じたものと考えられるが、約30 分で生じた。約10日間にわたって、1日に2回塗布を続けた。この冒された領 域は、きわめて赤く、しかし、すべての病変は8日の間に消滅した。この赤色は 、「リデックス(Lidex)」*クリームによって2日間治療した後に消滅し、皮 膚に僅かな変色のみを残した。病変はこれと同じ部位には再び現れなかったが、 しかしこの湿疹は異なる部位にはそれ自体存在し続けた。この新しい湿疹スポッ トを、カルシウムグルコネートを含有していない泥炭調製物によって治療した。 これらの治療は積極的な結果を生じた。 患者26は、彼の両足の足首と膝との間を被覆する湿疹に対して、10〜30 kdの泥炭調製物を塗布した。この患者が温水または熱水に接触したときには、 痒みが激しすぎたために、シャワーをとることもほとんど耐えがたかった。シャ ワーの前に本調製物を塗布することによって、痒みが大きく軽減された。使用し た後には、この痒みは2分間の間に止まった。 患者27は、彼女の体の1/3にわたって非常に難しい湿疹を有していた。彼 女は、3〜30kdの泥炭調製物によって一方の腕を治療し、他方の腕を対照例 として使用した。こうして治療した腕はきれいになったが、一方対照例の腕は2 5%の湿疹による被覆を有していた。また、患者27は、彼女の顔面上にこの調 製物を投与し、塗布の後15分間以内に、彼女の顔面上の湿疹に関連する痛みが なくなった。ステロイドはこれほど有効ではなかった。 患者28は、ステロイドによって長期間の治療を採用することによって抑制で きた、穏やかな湿疹を有していた。3〜30kdの泥炭調製物を塗布したときに は、彼は7日間後に病変から解放された。 この集団の規模が小さいことから、単に1種類の明確な結論が可能である。試 料#1は、他の試料と比較してすべての検体に対して明白な鎮痛の利点をもたら す。この試料#1の組成物は、「ユニベース(UNIBASE)」*クリーム中の0. 25%CaSO4・2H2O及び0.5%セッコウであった。「ユニベース(UNIB ASE)」*は、商業的に入手できる外用クリームである。試料#2、#3、およ び#4の組成物は、それぞれ、次のようであった:#2=「ユニベース(UNIBAS E)」*単独、#3=「ユニベース(UNIBASE)」*中に0.25%のセッコウ、 #4=「ユニベース(UNIBASE)」*中に0.25%のCaSO4・K2SO4・2 H2O。神経炎に起因する痛みを有する検体の中では、また非常に顕著な水準の 外用的な炎症があり、これが試料#1を塗布することによって、極めて完全に回 復した。 この例は、本発明の幾つかの重要な態様を示している。第一に、これはクレー ムされた新規な合成方法によって調製されたセッコウを利用している。第二に、 硫酸カルシウムと他の硫酸塩含有化合物(セッコウ)からなる調合物が、ヒト検 体における痛みと炎症との軽減に対して有用であることが示された。第三に、こ れらの化合物の双方が種々の割合で前記の3〜30kd、10〜30kdおよび 請求の範囲 1.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分、カリウム 含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含んでなり、カルシウム含有成分、カ リウム含有成分および硫酸塩含有成分が互いに共有結合的にあるいは非共有結合 的に結合している薬学的に許容できる組成物。 2.カリウム含有成分および硫酸カルシウムの複合体を含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 3.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの複合体を含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 4.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項3記載の薬学的に許容で きる組成物。 5.硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体がシンゲナイトである請求項4 記載の薬学的に許容できる組成物。 6.複合体に加えてカルシウム含有成分を含んでなる請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 7.硫酸ナリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学的 に許容できる組成物。 8.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42) である請求項7記載の薬学的に許容できる組成物。 9.MgSO、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・ 1/2H2O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2 O、3CaO・Al23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、 Na2SO4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、NaAlSi38、およびK AlSi38のうち1またはそれ以上の成分を付加的に含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 10.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 11.担体あるいは希釈剤が水性である請求項1記載の薬学的に許容できる組成 物。 12.担体あるいは希釈剤が1,2,3−トリヒドロキシプロパノールを含む請 求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 13.担体あるいは希釈剤が局所用のクリームである請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 14.複合体がピートから誘導される請求項1記載の薬学的に許容できる組成物 。 15.複合体が0.5〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14 記載の薬学的に許容できる組成物。 16.複合体が10〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14記 載の薬学的に許容できる組成物。 17.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分、カリウ ム含有成分および硫酸塩含有成分の混合物を含んでなる薬学的に許容できる組 成物。 18.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項17記載の薬学的に許 容できる組成物。 19.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの混合物を含んでなる請求項17 記載の薬学的に許容できる組成物。 20.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項19記載の薬学的に許 容できる組成物。 21.硫酸塩含有成分がシンゲナイトである請求項17記載の薬学的に許容でき る組成物。 22.混合物に加えてカルシウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含ん でなり、カルシウム含有成分および硫酸塩含有成分が互いに共有結合的にあるい は非共有結合的に結合してなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 23.硫酸ナトリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなり、カリウム、ナト リウムおよび硫酸塩が互いに共有結合的にあるいは非共有結合的に結合してなる る請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 24.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42 )である請求項23記載の薬学的に許容できる組成物。 25.MgSO4、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・1/2 H2O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O、3 CaO・Al23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、Na2S O4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、 NaAlSi38、およびKAlSi38のうち1またはそれ以上の成分を付加 的に含んでなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 26.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 27.成分のうち少なくとも1つの成分がピートから誘導される請求項17記載 の薬学的に許容できる組成物。 28.成分のうち少なくとも1つの成分が0.5〜30Kdピートフラクション から誘導される請求項27記載の薬学的に許容できる組成物。 29.成分のうち少なくとも1つの成分が10〜30Kdピートフラクションか ら誘導される請求項27記載の薬学的に許容できる組成物。 30.硫酸カルシウムの水性溶液をモル過剰の硫酸カリウム水溶液と混合するこ とを含んでなる硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体合成法。 31.約3倍〜約10倍のモル過剰の硫酸カリウムウムを反応混合物中に供給す る請求項30記載の複合体合成法。 32.請求項30記載の方法により製造され、純度が少なくとも約90%である 、硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体を含んでなる薬学的に許容できる 組成物。 33.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における炎症を減少させる治療法。 34.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痛みを減少させる治療法。 35.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痒みを減少させる治療法。 36.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における異常な増殖的細胞成長を減少させる治療法 。 37.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における損傷治癒を促進する治療法。 38.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における菌の感染を治療する治療法。 39.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における細菌の感染を治療する治療法。 40.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物におけるウイルスの感染を治療する治療法。 41.カルシウム含有成分、カリウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を 含んでなる化粧用調製物。 42.カルシウム含有成分、カリウム含有成分および硫酸塩含有成分の混合物を 含んでなる化粧用調製物。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月13日 【補正内容】 請求の範囲 1.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分、カリウム 含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含んでなり、カルシウム含有成分、カ リウム含有成分および硫酸塩含有成分が互いに共有結合的にあるいは非共有結合 的に結合している薬学的に許容できる組成物。 2.カリウム含有成分および硫酸カルシウムの複合体を含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 3.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの複合体を含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 4.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項3記載の薬学的に許容で きる組成物。 5.硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体がシンゲナイトである請求項4 記載の薬学的に許容できる組成物。 6.複合体に加えてカルシウム含有成分を含んでなる請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 7.硫酸ナトリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学 的に許容できる組成物。 8.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42) である請求項7記載の薬学的に許容できる組成物。 9.MgSO4、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・ 1/2H2O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2 O、3CaO・Al23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、 Na2SO4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、NaAlSi38、およびK AlSi33のうち1またはそれ以上の成分を付加的に含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 10.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 11.担体あるいは希釈剤が水性である請求項1記載の薬学的に許容できる組成 物。 12.担体あるいは希釈剤が1,2,3−トリヒドロキシプロパノールを含む請 求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 13.担体あるいは希釈剤が局所用のクリームである請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 14.複合体がピートから誘導される請求項1記載の薬学的に許容できる組成物 。 15.複合体が0.5〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14 記載の薬学的に許容できる組成物。 16.複合体が10〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14記 載の薬学的に許容できる組成物。 17.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分、カリウ ム含有成分および硫酸塩含有成分の混合物を含んでなる薬学的に許容できる組 成物。 18.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項17記載の薬学的に許 容できる組成物。 19.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの混合物を含んでなる請求項17 記載の薬学的に許容できる組成物。 20.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項19記載の薬学的に許 容できる組成物。 21.硫酸塩含有成分がシンゲナイトである請求項17記載の薬学的に許容でき る組成物。 22.混合物に加えてカルシウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含ん でなり、カルシウム含有成分および硫酸塩含有成分が互いに共有結合的にあるい は非共有結合的に結合してなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 23.硫酸ナトリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなり、カリウム、ナト リウムおよび硫酸塩が互いに共有結合的にあるいは非共有結合的に結合してなる る請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 24.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42 )である請求項23記載の薬学的に許容できる組成物。 25.MgSO4、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・1/2 H2O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O、3 CaO・Al23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、Na2S O4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、 NaAlSi38、およびKAlSi38のうち1またはそれ以上の成分を付加 的に含んでなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 26.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 27.成分のうち少なくとも1つの成分がピートから誘導される請求項17記載 の薬学的に許容できる組成物。 28.成分のうち少なくとも1つの成分が0.5〜30Kdピートフラクション から誘導される請求項27記載の薬学的に許容できる組成物。 29.成分のうち少なくとも1つの成分が10〜30Kdピートフラクションか ら誘導される請求項27記載の薬学的に許容できる組成物。 30.硫酸カルシウムの水性溶液をモル過剰の硫酸カリウム水溶液と混合するこ とを含んでなる硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体合成法。 31.約3倍〜約10倍のモル過剰の硫酸カリウムウムを反応混合物中に供給す る請求項30記載の複合体合成法。 32.請求項30記載の方法により製造され、純度が90%以上である、硫酸カ ルシウムおよび硫酸カリウムの複合体を含んでなる薬学的に許容できる組成物。 33.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における炎症を減少させる治療法。 34.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痛みを減少させる治療法。 35.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痒みを減少させる治療法。 36.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における異常な増殖的細胞成長を減少させる治療法 。 37.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における損傷治癒を促進する治療法。 38.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における菌の感染を治療する治療法。 39.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における細菌の感染を治療する治療法。 40.請求項1、17または32のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物におけるウイルスの感染を治療する治療法。 41.カルシウム含有成分、カリウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を 含んでなる化粧用調製物。 42.カルシウム含有成分、カリウム含有成分および硫酸塩含有成分の混合物を 含んでなる化粧用調製物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,UZ (72)発明者 ジョーンズ ハーマン エル アメリカ合衆国 ワシントン州 98815 カシミヤ ナハマム ケニョン ロード 6961 (72)発明者 エーゲルクロート ヴェロニカ リー アメリカ合衆国 ワシントン州 98105 シアトル ラトナ アベニュー エヌイー 3900 アパートメント 300 (72)発明者 マリク ソハイル アメリカ合衆国 ワシントン州 98125 シアトル トゥエンティフィフス アベニ ュー エヌイー 13721 (72)発明者 ケニー マーガレット エイ アメリカ合衆国 ワシントン州 98020 エドモンズ ナインス アベニュー サウ ス 721 (72)発明者 ローヴ バーナード アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10583 スカルスデール ペニー レイン 42 (72)発明者 ハーニッシュ ジェイムズ ピー アメリカ合衆国 ワシントン州 98040 マーサー アイランド ダブリュー マー サー ウェイ 6759

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分および硫酸 塩含有成分の複合体を含んでなる薬学的に許容できる組成物。 2.複合体が硫酸カルシウムである請求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 3.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの複合体を含んでなる請求項1記載 の薬学的に許容できる組成物。 4.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項3記載の薬学的に許容で きる組成物。 5.硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体がシンゲナイトである請求項4 記載の薬学的に許容できる組成物。 6.複合体に加えてカルシウム含有成分を含んでなる請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 7.硫酸ナトリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学 的に許容できる組成物。 8.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42 )である請求項7記載の薬学的に許容できる組成物。 9.MgSO4、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・1/2H2 O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O、3C aO・Al23・3CaSO4・32H22、CaSO4・Na2SO4、Na2S O4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、N aAlSi38、およびKAlSi38のうち1またはそれ以上の成分を含んで なる請求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 10.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 11.担体あるいは希釈剤が水性である請求項1記載の薬学的に許容できる組成 物。 12.担体あるいは希釈剤が1,2,3−トリヒドロキシプロパノールを含む請 求項1記載の薬学的に許容できる組成物。 13.担体あるいは希釈剤が局所用のクリームである請求項1記載の薬学的に許 容できる組成物。 14.複合体がピートから誘導される請求項1記載の薬学的に許容できる組成物 。 15.複合体が0.5〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14 記載の薬学的に許容できる組成物。 16.複合体が10〜30Kdピートフラクションから誘導される請求項14記 載の薬学的に許容できる組成物。 17.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にカルシウム含有成分および硫 酸塩含有成分の混合物を含んでなる薬学的に許容できる組成物。 18.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項17記載の薬学的に許 容できる組成物。 19.カルシウム含有成分および硫酸カリウムの混合物を含んでなる請求項17 記載の薬学的に許容できる組成物。 20.カルシウム含有成分が硫酸カルシウムである請求項17記載の薬学的に許 容できる組成物。 21.硫酸塩含有成分がシンゲナイトである請求項17記載の薬学的に許容でき る組成物。 22.混合物に加えてカルシウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含ん でなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 23.硫酸ナトリウムカリウムの複合体を付加的に含んでなる請求項17記載の 薬学的に許容できる組成物。 24.硫酸ナトリウムカリウムの複合体がアプチタライト(K3Na(SO42 )である請求項23記載の薬学的に許容できる組成物。 25.MgSO4、K2SO4、Al2(SO43、CaSO4、CaSO4・1/2 H2O、CaSO4・2H2O、2CaSO4・MgSO4・K2SO4・2H2O、3 CaO・Al23・3CaSO4・32H2O、CaSO4・Na2SO4、Na2S O4・10H2O、K2SO4・5CaSO4、NaAlSi38、およびKAlS i38のうち1またはそれ以上の成分を含んでなる請求項17記載の薬学的に許 容できる組成物。 26.ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素、カリウム、ストロンチウム、 亜鉛、銅、アルミニウム、ニッケルおよびマンガンのうち1またはそれ以上の成 分を付加的に含んでなる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 27.担体あるいは希釈剤が水性である請求項17記載の薬学的に許容できる組 成物。 28.担体あるいは希釈剤が1,2,3−トリヒドロキシプロパノールを含んで なる請求項17記載の薬学的に許容できる組成物。 29.担体あるいは希釈剤が局所用のクリームである請求項17記載の薬学的に 許容できる組成物。 30.成分のうち少なくとも1つの成分がピートから誘導される請求項17記載 の薬学的に許容できる組成物。 31.成分のうち少なくとも1つの成分が0.5〜30Kdピートフラクション から誘導される請求項30記載の薬学的に許容できる組成物。 32.成分のうち少なくとも1つの成分が10〜30Kdピートフラクションか ら誘導される請求項30記載の薬学的に許容できる組成物。 33.硫酸カルシウムの水性溶液をモル過剰の硫酸カリウム水溶液と混合するこ とを含んでなる硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体合成法。 34.約3倍〜約10倍のモル過剰の硫酸カリウムウムを反応混合物中に供給す る請求項33記載の複合体合成法。 35.薬学的に許容できる担体あるいは希釈剤中にある請求項33記載の方法に より製造された硫酸カルシウムおよび硫酸カリウムの複合体。 36.請求項36記載の方法により製造された硫酸カルシウムおよび硫酸カリウ ムの複合体を含んでなる薬学的に許容できる組成物。 37.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における炎症を減少させる治療法。 38.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痛みを減少させる治療法。 39.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における痒みを減少させる治療法。 40.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における異常な増殖的細胞成長を減少させる治療法 。 41.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における損傷治癒を促進する治療法。 42.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における菌の感染を治療する治療法。 43.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物における細菌の感染を治療する治療法。 44.請求項1、17または36のうち1に記載の薬学的に許容できる組成物を 投与することにより温血動物におけるウイルスの感染を治療する治療法。 45.カルシウム含有成分および硫酸塩含有成分の複合体を含んでなる化粧用調 製物。 46.カルシウム含有成分および硫酸塩含有成分の混合物を含んでなる化粧用調 製物。
JP6511380A 1992-10-29 1993-10-28 カルシウムおよび硫酸塩を含有した組成物および複合体、その合成法、これを用いた治療法、これを含んでなる化粧用調製物 Ceased JPH08502976A (ja)

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