JP3756438B2 - 容器詰飲料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、健康維持のために有用な、普段の食生活の中で毎日無理なく安心して継続摂取できる体脂肪蓄積抑制作用を有する容器詰飲料又は容器詰ダイエット飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂肪は、蛋白質、糖質とともに重要な栄養素で、特にエネルギー源として有用であるとともに高カロリー(9kcal/g)であり、肥満を助長し生活習慣病などの問題を引き起こす原因となる。脂肪を多く使用した食事はおいしく、しかも現代人はこのような食事に慣れてしまっている為、飽食状態にある先進諸国においては、医療費の増大とあいまって、国家的な問題となっている。このような背景から、近年、特に健康の維持増進、疾病の予防治療に対する関心が高まり、脂肪と肥満や生活習慣病との関連についての研究が数多く行われるようになってきた。
【0003】
従来から行われてきている研究の主体は、脂肪の主成分であるトリグリセリドを構成する脂肪酸に関するものである。例えば、栄養学的に必須なものは、リノール酸、アラキドン酸及びリノレン酸であり、これらの脂肪酸は生体膜の構成成分或いはエイコサノイド(プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン等)の原料として生体内で利用されることが明らかとなっている。
【0004】
抗肥満という観点から、油脂代替物、非吸収性油脂の開発がなされてきており、なかでも代表的なものとして、ショ糖脂肪酸ポリエステル(米国特許第3600186号)が挙げられる。これは体内で吸収されずに排泄されるため油脂由来のカロリーは0kcal/gである。しかしながら、肛門漏洩や脂溶性ビタミン吸収阻害等の問題が懸念されると共に、必須脂肪酸の供給源にはなりえない。この物質は、1996年、FDAより、一定量のビタミンA、D、E、Kを添加した融点37.8℃〜71.1℃の半固体もしくは固体の脂肪酸蔗糖ポリエステルを塩味スナック菓子のみに使用するという条件付きで、許可されている。これは、肛門漏洩防止及び、脂溶性ビタミン吸収阻害防止のためである。このほか、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)が、体内で非蓄積性であるとして知られているが、加熱安定性に乏しい。共役リノール酸、魚油及びシソ油にも、類似の効果が開示されている(Lipids. 32, 853(1997)、J. Agric. Food Chem., 46, 1225(1998))。
【0005】
肥満は、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回ることにより誘導される。油脂代替物、非吸収性油脂を用いて、脂肪の吸収量を抑制すること、即ち、摂取エネルギー量を抑制する以外に、第三成分を添加することにより生体が本来有する脂肪の代謝を促進して肥満を防止しようとするものもある。例えば前者においては油脂代替物、非吸収性油脂を用いて脂肪の吸収量を抑制する方法が試みられている(米国特許第3600186号)が、肛門漏洩や脂溶性及び脂溶性ビタミンの吸収阻害等安全性に関しての問題が懸念されている。後者においては、烏龍茶ポリフェノールやカプサイシン、ガルシニアに含まれるヒドロキシクエン酸等が知られている。烏龍茶ポリフェノールは、高脂肪食ラットに与えた場合、脂肪排泄量が増加し、併せて、脂肪分解酵素リパーゼの活性化を起こし、カプサイシンは、脳に働きかけ、副腎からのアドレナリンの分泌を促進し、また、ヒドロキシクエン酸は脂肪の合成を阻害すると言われている。カプサイシンやカフェインによる植物由来の成分が脂肪の代謝を促進し、脂肪の分解を促す効果が示唆されている(吉田ら、J. Nutr. Sci. Vitaminol 1988 Dec.;34(6)587-594:吉岡ら、J. Nutr. Sci. Vitaminol 1990 Apr.;36(2)173-178)が、実使用レベルにおいてヒトを対象とした効果に関して充分な検証がなされていない。何れもその効果は実使用レベルにおいては、充分な効果が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、体内に貯えられた脂肪を燃やす蓄積体脂肪燃焼促進、食した脂肪を燃やす食事性脂肪燃焼促進及び肝臓のβ酸化関連分子の発現が誘導され脂肪代謝が活性化される肝臓β酸化遺伝子発現促進、更には、脂肪を燃焼し腹部への脂肪蓄積を低減する効果を発現し、普段の食生活の中で毎日無理なく安心して継続摂取できる飲料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、緑茶、紅茶、烏龍茶等中に含有されるカテキン類が蓄積体脂肪の燃焼を促進する効果、食事性脂肪の燃焼を促進する効果、更には、肝臓β酸化遺伝子の発現を促進する効果があることを見出した。
【0008】
本発明は、非重合体カテキン類を0.092〜0.5重量%含有し、非エピ体カテキン類とエピ体カテキン類の含有重量比率が10:90以上である体脂肪蓄積抑制作用を有する容器詰飲料又は容器詰ダイエット飲料を提供するものである。
【0009】
緑茶、紅茶、烏龍茶等に含有されるカテキン類は、コレステロール上昇抑制(特開昭60−156614号公報)、αアミラーゼ活性阻害(特開平3−133928号公報)等において、その生理的な有益性が認められているが、蓄積体脂肪の燃焼促進、食事性脂肪の燃焼促進、肝臓β酸化遺伝子の発現を促進する等の効果については知られていない。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する非重合体カテキン類(以下 カテキン類と記載する)とは、具体的には、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体非重合体カテキン類(A)及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体非重合体カテキン類(B)をあわせての総称である。
【0011】
本発明に使用するカテキン類は、Camellia属、例えばC. sinensis及びC. assamica、やぶきた種又はそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された、煎茶、玉露、てん茶等の緑茶類や、総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の半発酵茶、紅茶と呼ばれるダージリン、アッサム、スリランカ等の発酵茶の茶葉から水や熱水により抽出して得られる。
茶を抽出する方法については、攪拌抽出など従来の方法により行う。また抽出時の水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウム等の有機酸又は有機酸塩類を添加してもよい。また煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつついわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法も併用してもよい。
【0012】
更に、抽出したものを濃縮して使用してもよい。茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものであって、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に詳細に例示されている方法で調製したものをいう。市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。そのほか、カテキン類は他の原料起源のもの、カラム精製品及び化学合成品でも使用できる。ここでいう茶抽出物の濃縮物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等種々のものが挙げられる。
【0013】
これらのカテキン類は、茶の抽出液中では、非重合体であり、かつ溶解しているものと、茶の微細粉末に吸着、包含された固体状のものとがある。本発明において使用するカテキン類は、茶の抽出物等をろ過し、乾燥などして得られる抽出物の濃縮物を溶解したものが好ましい。
【0014】
ポリフェノールは抽出前の茶葉の発酵状態が進むにつれて増加するので、水又は茶の抽出液に各種茶抽出物の濃縮物を添加する場合は、特に緑茶抽出物の濃縮物が好ましい。
【0015】
茶葉中においては、カテキン類は大部分がエピ体として存在しているが、熱や酸やアルカリ等の処理により立体異性体である非エピ体に変化する。エピ体と非エピ体との性質の違いについては、同一分子式でもエピ体に比べ非エピ体は融点の大幅な降下などが認められ、成分によってはエピ体と非エピ体との混合比により、更に融点降下する場合等がある。しかしながら、非エピ体とエピ体との機能性の違いについて検討はほとんどされていない。
【0016】
非エピ体カテキン類は、緑茶類、半発酵茶類又は発酵茶類からの抽出物や茶抽出物の濃縮物を水溶液にして、例えば40〜140℃、0.1分〜120時間加熱処理して得ることができる。非エピ体カテキン類の生成のしやすさから、溶液のpHは4.5以上が好ましい。また非エピ体カテキン類含有量の高い茶抽出物の濃縮物を使用してもよい。それらは単独又は併用してもよい。
【0017】
製剤中で総ポリフェノール中のカテキン類の含有率としては、(A)+(B)の値とポリフェノールの比率は、好ましくは、50〜100重量%、より好ましくは、60〜98重量%、特に好ましくは、70〜95重量%である。
【0018】
更に成分(A)と成分(B)の含有重量比は(B)/(A)=0.5〜20であるが、好ましくは1〜15、特に3〜15が好ましい。この範囲であると蓄積体脂肪の燃焼促進、食事性脂肪の燃焼促進、肝臓β酸化遺伝子の発現を促進する等の効果が明瞭に発現される。
【0019】
また、カテキン類の含有量の30〜98重量%、好ましくは40〜90重量%が、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンから選ばれたものであると、製剤としての呈味が更に優れ、無理なく連用できるため、好ましい。ここでエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンは1種以上含有するが、通常は全て含有される。
【0020】
本発明の蓄積体脂肪燃焼促進剤、食事性脂肪燃焼促進剤及び肝臓β酸化遺伝子発現促進剤の効果を出すための成人1日当り投与量は、非重合体カテキン類として、300〜2500mg含有するが、好ましくは400〜1300mg、更に好ましくは450〜1300mg、特に500〜800mgであるのが好ましい。
【0021】
カテキン類はこのように脂肪を分解する作用が強く、日常の食物中、特に油脂を含有する食物中に含有させた健康食品とするのが好ましい。
【0022】
この場合、油脂としては、大豆油、ナタネ油、パーム油、米油、シソ油、コーン油等の植物油、牛脂、魚油等の動物油、あるいはそれらの硬化油、分別油、ランダムエステル交換油等が挙げられる。また、ジグリセリドの含有量が高い油脂との併用も好ましい。
【0023】
カテキン類と油脂との摂取比率は、カテキン類1に対して、油脂を1〜200、好ましくは5〜150、特に30〜120の比率で摂取するのが好ましい。
【0024】
本発明を利用する場合、カテキン類の吸収量の点から、1日あたりのカテキン類量を少ない回数で摂取する方がカテキン類の血中濃度が高くなり、カテキン類の作用を発現しやすい。
【0025】
本発明を医薬品として用いる場合は、例えば散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等の経口投与剤が挙げられる。この経口投与剤は、上記油脂組成物の他、経口投与剤の形態に応じて一般に用いられる賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、アルコール類、水、水溶性高分子、甘味料、矯味剤、酸味料等を添加して製造することができる。カテキン類は、経口投与用医薬品中に、医薬品の用途及び形態によっても異なるが、一般に0.1〜100重量%、特に1〜80重量%含有するのが好ましい。
【0026】
本発明を食品として用いる場合は、食品の一部として油脂を含有する食品に用いることができる。かかる油脂含有食品としては、例えば特定の機能を発揮して健康増進を図る健康食品が挙げられる。具体的には、かかる油脂を含有したカプセル剤、錠剤、粉末剤、顆粒剤、パン、ケーキ、クッキー等のベーカリー食品類、ソース類、スープ類、ドレッシング類、マヨネーズ類、クリーム類、チョコレート、キャンデー等の菓子や飲料等が挙げられる。
【0027】
製剤としては、特に、苦味等の呈味の関係から、製剤中、カテキン類量が、0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%、更に好ましくは0.12〜0.3重量%、特に0.13〜0.16重量%含有するのが好ましい。
この量であるとカテキン類の苦味、渋味、収斂性がなく、多量の摂取が容易であり、投与回数、効果の点で好ましい。
【0028】
飲料中のカテキン類の含有量は0.092〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.26重量%、更に好ましくは0.12〜0.26重量%、特に0.128〜0.16重量%が好ましい。この量であるとカテキン類の多量の摂取が容易でありながら、強烈な苦味、渋味、強い収斂性も生じなく好ましい。また0.092重量%以上であると、飲用時に効果感を持った味となり好ましい。
【0029】
飲料とする場合は、非エピ体カテキン類が多くなれば、色調の長期安定性が図られるので好ましい。このような観点から非エピ体カテキン類とエピ体カテキン類の含有重量比率は10:90以上、好ましくは20:80以上、更に好ましくは30:70以上、最も好ましくは40:60以上が飲料としての保存性の面でよい。
【0030】
また飲料中のカテキン類は、溶解状態で存在する方が、味わいや喉越しの面で飲み易く、連用性が高く好ましい。
【0031】
非重合体カテキン類の合計含有量のうち茶抽出物の濃縮物由来のカテキン類含有量の占める比率が5〜100%であり、更に好ましくは10〜100%、特に20〜100%含有することが好ましい。茶抽出液と茶抽出物の濃縮物とを併用すると、簡便にカテキン量の調節が可能になるだけでなく、特にこの範囲であると、強烈な苦味、渋味、強い収斂性も生じないし、長時間保存しても色調が安定し、外観の透明性も維持され、風味が損なわれず好ましい。
【0032】
飲料のpHは、25℃で3〜7、好ましくは4〜7、特に好ましくは5〜7とするのが、味及び非重合体カテキン類の化学的安定性の点で好ましい。
【0033】
これらカテキン類は、果汁・果実飲料、コーヒー飲料、烏龍茶飲料、緑茶飲料、紅茶飲料、麦茶飲料、野菜飲料等の他の飲料と組み合わせることで、幅広い範囲の非重合体カテキン含有飲料を提供することが可能である。例えばソフトドリンクである炭酸飲料、果実エキス入り飲料、野菜エキス入りジュースや、ニアウオーター、スポーツ飲料、ダイエット飲料等に適宜添加することもできる。また消費者の嗜好にあわせて茶葉の微粉末のような不溶性化合物をあえて懸濁させた形態もできる。
【0034】
これらの中でも特に緑茶、烏龍茶、紅茶などの本来甘味料を必要としない飲料形態での処方が好ましい。また紅茶などに甘味料を使用する場合については低カロリーの人口甘味料を使用するほうが好ましい。
【0035】
飲料には、非重合体カテキン類に併せて、処方上添加して良い成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独、又は併用して配合しても良い。
【0036】
飲料を容器詰飲料にする場合、使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
【0037】
また、容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器内を完全に液で満たすか、脱気、窒素置換又はその両方を行って後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
【0038】
腹部脂肪を低減するために必要なカテキン類の摂取量は成人1日当り、200mg以上、より好ましくは400mg以上、更に好ましくは500mg以上、特に好ましくは800mg以上が腹部脂肪の低減効果が高くよい。
【0039】
腹部脂肪を低減するための飲料期間としては、8週を超えての期間が好ましく、12週以上が特に好ましい。本発明を利用する場合、カテキン類の摂取量の点から、1日当りのカテキン類量を少ない回数で摂取する方がカテキン類の血中濃度が高くなり、カテキン類の作用を発現しやすく好ましい。
【0040】
体脂肪の燃焼とは脂質由来エネルギー消費量に基づいた測定によって算出される燃焼カロリーのことをいう。この脂質由来エネルギー消費量はZuntzらの方法(Pflugers Arch. Pheysiol. 83, 557-571(1901))による測定方法によって定義される。また体内における脂肪の燃焼には食事により取り込まれた後に直接エネルギーとして消費されるものと、一旦体の脂肪組織として蓄積されたのちにエネルギーとして消費されるものとの二つの経路を経る。ここではこの中でも特に蓄積性の脂肪の燃焼について注目している。この為の試験においては例えば、食事由来のエネルギー消費量の影響をできる限り排除するために、試験前日の昼食の内容を毎回同じ献立とし、昼食終了後から測定終了までの食事制限を施すのがよい。
【0041】
体脂肪を燃焼するために必要なカテキン類の摂取量は成人一日当り、200mg以上、より好ましくは400mg以上、更に好ましくは500mg以上、特に好ましくは800mg以上が体の脂肪の燃焼効果が高くよい。
【0042】
【実施例】
カテキン類の測定
フィルター(0.8μm)でろ過した飲料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
【0043】
臍部横断部のCT断層撮影時に求められる内臓脂肪面積(腹部脂肪)を求める撮影時のX線条件は、例えば管電圧=120kVp、mAs値=150以上、好ましくは250mAs以上で行い、フィルム処理は、ウィンドウレベル−10、0、もしくは+10、ウィンドウ幅400で行い、脂肪組織はCT値15〜70の範囲として臍部CT像から内臓脂肪計測PCソフトFat Scan Ver.2(N2システム(株):大阪府大阪市)によって求めることができる。ここでいうウィンドウ幅とは解像数のことであり、この数値が小さいほど白黒の強調が大きくなる。またウィンドウレベルは0が標準で、ウィンドウレベルのマイナス域が黒領域でプラス域が白領域である。またこれらの値は適宜変更してもよい。また患者条件の呼吸位相は吸気位、呼気位のどちらでも良いがCT撮影時の脂肪面積測定値への呼吸位相の影響を少なくするために呼気位で撮影することが好ましく、いずれかに統一するのがよい。
【0044】
実施例1 カテキン類の食事性脂肪の燃焼促進
次法に従い緑茶カテキン類の体内脂肪の燃焼を測定した。
(1)使用動物:5週齢、体重116.0±5.5gのSD系雄ラット(日本チャールブリバー(株))
(2)飼育:室温23±2℃、湿度55±10%、照明7〜19時、飲料水は水道水を自由に与えた。
(5)緑茶カテキン類投与
(i)単回投与:ラット(茶カテキン群:n=8、生理食塩水群:n=8)を上記飼料を自由に摂取させて2週間飼育した後、朝9時頃よりガラス製のメタボリックケージ(メタボリカMC−ST 株式会社杉山元医理器)に移し、その後1時間分の全ての呼気を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液に補集した。メタボリックケージ内の呼気補集量は350mL/minとした。1時間の呼気を補集した後に、13C−トリパルミチンを含む5重量%脂肪乳剤を、フィーディングチューブ(サーフィードフィーディングチューブFr. 3.5、テルモ株式会社)を用いてラットに経口投与した。その後、2時間分の全ての呼気を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液に補集した。更に、水に溶解した緑茶カテキン類をカテキン類として100mg/kg体重となるようにフィーディングチューブで経口投与し、2時間分の呼気の補集を13C−トリパルミチン投与後6時間まで行った。呼気採集中は給餌を中止し、飲料水のみを自由に与えた。補集した呼気中の二酸化炭素の分取のために、1mol/L水酸化ナトリウムは塩化アンモニウムを用いて中和した後、塩化カルシウムを加えて炭酸カルシウムとして沈殿させて、13C量の測定に供した。
(ii)長期投与:ラットを上記飼料(普通食群)及び該飼料中のα−ポテト澱粉1重量%を緑茶水抽出物に代えた飼料(緑茶カテキン類群)に分け、各々の飼料を2週間与え飼育した後、(i)と同様に、測定中に緑茶カテキン類を与えずに呼気を採集した。
(6)13C定量
呼気より分取した炭酸カルシウムの13C−二酸化炭素は、質量分析計(ANCASL PDZ Europa)を使用、Pee Dee Belemnite Limestone(ISOTEC社製)を標準品として用い、クレイゾ法(Craig; Geochim. Cosmochim. Acta, 12, 133〜149(1957))で測定した。13C−トリパルミチン投与前1時間分の呼気と投与後2時間後の差を算出した。
【0045】
緑茶カテキン単回投与時の13C−トリパルミチン投与後4〜6時間目の二酸化炭素中の13Cの存在率の結果を表1に、緑茶カテキン長期投与時の13C−トリパルミチン投与後4〜6時間目の二酸化炭素中の13Cの存在率の結果を表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
表1及び表2に示した通り、緑茶カテキンの単回投与及び長期投与共に、13C−二酸化炭素量の存在率の上昇を認め、経口投与した脂肪の酸化分解が促進されていた。
【0049】
実施例2 カテキン類の蓄積体脂肪の燃焼促進
(1)使用動物/飼育:実施例1と同じ。
3) 実施例1に同じ
(3)緑茶カテキン類:実施例1と同じ。
(4)投与方法:ラットを緑茶カテキン類投与群と生理食塩水投与群に分け、4又は18時間絶食させてから、緑茶カテキン類を生理食塩水に溶解させ、300mg/kgBWとしてフィーディングチューブを用いて無麻酔下で経口投与した。
(5)酸素消費量、二酸化酸素算出量及び熱量の測定:酸素消費量、二酸化炭素算出量はOxymaxシステム(コロンバス社)により測定した。酸素消費量及び二酸化炭素放出量は投与後、10分置きに4時間測定した。1日4匹のラットの測定を行い、茶カテキン投与群及び生理食塩水投与群の各2匹を測定した。チャンバー(容積10.6L)による影響を除くため、毎回、各群のチャンバー入れ替えを行った。チャンバーへのエアー流量を2L/min、チャンバーからのエアーサンプリング流量を1L/minとした。熱量は下記の式に準じ、算出した。
Heat(kcal/min)=CV×VO2(mL/min)×0.001
CV(cal/mL)=3.815+1.232×RQ RQ:呼吸商
また、各時間における脂質及び糖質の熱量はZuntz等の方法(Pflugers Arch. Pheysiol. 83, 557〜571(1901))に従って算出した。
(6)統計的検定法:得られた数値は平均値±標準偏差で示し、群間比較をStudnt's t−検定により有意差検定を行った。尚、p<0.05を有意とした。
【0050】
投与後4時間の各積分値を表2に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
絶食状態において、総酸素消費量及び総エネルギー消費量が、緑茶カテキン類投与により有意に上昇し、蓄積体脂肪の燃焼が促進された。
【0053】
実施例3 カテキン類の肝臓β酸化遺伝子発現の促進
次法に従い、カテキン類による肝臓β酸化遺伝子について測定した。
(1)使用動物:7週齢、C57BL/6J雄マウス(日本イレア(株))
(2)飼育:室温23±2℃、湿度55±10%、照明7〜19時、脱イオン水を自由に与えた。
【0054】
(4)血液、内臓脂肪の採取及び遺伝子回折用組織の採取:飼育開始時から4ヶ月後に12時間絶食させたマウスをエーテル麻酔下で直ちに開腹し、腹部大静脈より採血し、更に内臓脂肪(副睾丸脂肪)を採取し重量測定した。また遺伝子解析用の肝臓組織は採取後Isogen(和光(株)製)中で直ちに液体窒素にて凍結し、実験に用いるまで−80℃で保存した。血液は採取後遠心分離し、血漿を分析時まで−80℃で凍結保存した。
(5)血漿グルコース、レプチン、インスリン量の測定:血漿グルコース濃度はGlucose Test Wako(和光(株)製)を用い酵素法により分析した。レプチン及びインスリン濃度はマウスレプチンEIAキット又はマウスインスリンEIAキット(森永乳業(株)製)を用いて測定した。
(6)RNAの抽出と肝臓β−酸化関連酵素のmRNA発現量の測定:総RNAはIsogen(和光(株)製)を用い精製した。得られたRNA(20μg/lane)はアガロース電気泳動の後、Hybond-N+(Amersham)ナイロン膜に転写、UV固定を行いフィルターを作製した。次いでプレハイブリダイゼーション溶液(50重量%ホルムアミド,5×SSPE,0.5重量%SDS,10重量%Denhardt's solution, 40μg/mL denatured salmon sperm DNA)中42℃で6時間プレハイブリダイゼーションを行った後32PラベルしたACO又はMCADプローブを添加し、42℃で15〜18時間ハイブリダイズさせた。フィルターは室温で2×SSC/0.1重量%SDSにて洗浄後、42℃で0.1重量%SSC/0.1重量%SDSにて洗浄した。得られたフィルターはBAS2000 bioimage analyzer(富士写真フィルム(株)製)を用いてオートラジオグラフィーを行い、各バンドの放射活性を測定した。同様にコントロール遺伝子として28S ribosomal RNAについてもハイブリダイゼーションを行い、ACO及びMCAD mRNAの放射活性を28S rRNA(フナシコ社)の放射活性で補正し各々の発現量とした。尚、cDNAプローブはACO(Genbank #AF006688, nt 218-879: 661bp)及びMCAD(Genbank #J02791, nt 671-1199: 528bp)のPCR増幅産物をReady-To-Go DNA labeling beads(Amersham)と32P−dCTP(Amersham)を用いて標識し使用した。
【0055】
体脂肪蓄積抑制作用測定結果を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】
カテキン類を長期摂取することにより、摂取エネルギーが体脂肪として蓄積されにくく、肥満しにくかった。
【0058】
各飼料を4ヶ月間摂取した後の空腹時の血漿グルコース、レプチン、インスリン濃度を測定した結果を表5に示す。
【0059】
【表5】
【0060】
血漿グルコース及びインスリンは群間に有意差が認められなかったが、高脂肪食依存的なレプチンは、緑茶カテキン類の摂取により有意に抑制された。
【0061】
ペルオキシソームβ−酸化酵素であるacyl−CoA oxidase(ACO) mRNA及びミトコンドリアβ−酸化酵素であるmedium−chain dcyl−CoA dehydrogenase(MCAD) mRNAの発現量を表6に示す。
【0062】
【表6】
【0063】
カテキン類を摂取することにより、肝臓のβ−酸化関連分子の発現が誘導され、脂質代謝が活性化された。
【0064】
実施例4 カテキン類の抗肥満作用
(1)使用動物:7週齢、C57BL/6J雄性マウス(日本クレア(株))
(2)飼育:室温23±2℃、湿度55±10%、照明7〜19時
【0065】
緑茶カテキン類の抗肥満作用
マウスを4群(5匹/群)に分け、上記組成の飼料を4週間自由摂取させ、飲料水は脱イオン水を自由に与えた。4週間後に体重測定した後、12時間絶食させ、マウスをエーテル麻酔下で開腹し、腹部大静脈より1mL採血し、内臓脂肪(副睾丸脂肪、後腹膜脂肪、腸管膜脂肪、腎周囲脂肪)を採取した。
【0066】
表7に測定結果を示す。
【0067】
【表7】
【0068】
表8に内臓脂肪量の測定結果を示す。
【0069】
【表8】
【0070】
カテキン類を摂取することにより、内臓脂肪量が減少し抗肥満効果が認められた。
【0071】
実施例5 カテキン類の長期摂取
27〜47歳の普通体重〜肥満(1度)健常男子23名を2群に分け、各々、飲料500mL中にカテキン類118.5mg(LDC群)、483.0mg(HDC群)を含有する飲料を、12週間にわたって毎日夕食時に500mL飲用させた。計測前日は禁酒し、21時迄に夕食を終了し、その後採血までは水以外の飲食を禁止し、上腕屈側部の静脈より採血した。
【0072】
【0073】
(1)身体計測及び体脂肪率
体脂肪率は、下肢部インピーダンス法を使用した体脂肪計(TANITA BODY FAT ANALYZER TBF-401、(株)タニタ)を用いて測定した。また、身体計測の前後2日の間に腹部CTスキャン撮影を行った。呼気時の臍部断層画像より腹部脂肪蓄積を求めた。
【0074】
表9に測定結果を示す。
【0075】
【表9】
【0076】
(2)血清及び血漿
血清及び血漿のトリグリセリド、総コレステロール、遊離脂肪酸、グルコースに関しては酵素法を用い、インスリンに関してはRIA2抗体法を用い、また総PAI−1に関してはLPIA法(ラテックス近赤外免疫比濁法)を用い各項目の血中濃度測定を行った。
【0077】
表10に結果を示す。
【0078】
【表10】
【0079】
カテキン類を服用することによりヒトにおける抗肥満効果が認められた。
【0080】
実施例6 長期摂取(2)
表11に記載の組成の飲料を調製し、非重合体カテキン類の含量(mg)を測定した結果を表12に示す。
【0081】
【表11】
【0082】
【表12】
【0083】
日本肥満学会基準によりBody mass Index(BMI)から判断して普通体重から肥満(1度)に属する26〜52歳までの健常男子27名をBMI及びウエスト周囲長がほぼ同一になるように、コントロール群n=9、試験飲料1摂取群n=10、試験飲料2摂取群n=8の3群に分け、ダブルブラインドで12週間の摂取試験を行った。被験物質の摂取は、毎日夕食時に340mL又は500mLの烏龍茶様飲料形態で飲用させた。
【0084】
腹部内臓脂肪は飲料摂取開始前、摂取開始後4週目、8週目、12週目に臍部横断部のCT断層撮影により評価した。撮影時のX線条件は、管電圧=120kVp、mAs値=250mAsで行い、フィルム処理は、ウィンドウレベル−10、0、もしくは+10、ウィンドウ幅400で行った。得られた臍部CT像から内臓脂肪計測PCソフトFat Scan Ver.2(N2システム(株))によって内臓脂肪面積を求めて脂肪量とした。
【0085】
表13に測定結果を示す。試験飲料1及び2摂取群はいずれも、内臓脂肪面積が低下し、脂肪酸の蓄積を低減する効果が優れていた。
【0086】
【表13】
【0087】
実施例7 長期摂取(3)
表14の組成の飲料を調製し、非重合体カテキン類の含量(mg)を測定した結果を表15に示す。
【0088】
【表14】
【0089】
【表15】
【0090】
被験者は24〜49歳までの健常男子38名(BMI24.3〜34.6kg/m2)を対象とした。被験物質の摂取は毎日夕食時に、340mLの烏龍茶又は緑茶飲料形態で行い、被験者のBMIがほぼ同一になるようにコントロール群(茶カテキン類量130.3mg)、緑茶飲料群(茶カテキン類量541.0mg)及び烏龍茶飲料群(茶カテキン類量541.9mg)の3群に分け、ダブルブラインドで12週間試験を行った。
【0091】
腹部内臓脂肪は飲料摂取開始前、摂取開始後12週目に管電圧=120kVp、mAs値=150mAsX線条件で臍部横断部のCT断層撮影を行い、脂肪組織はCT値150〜70の範囲として内臓脂肪面積を求め、これを内臓脂肪量とした。
【0092】
表16に測定結果を示す。緑茶飲料及び烏龍茶飲料摂取群はいずれも臍部横断部の内臓脂肪面積が低下し、腹部脂肪の蓄積を低減する効果が優れていた。
【0093】
【表16】
【0094】
実施例8 脂肪燃焼
平均年齢が36.4才の健常男子10名を対象に行った。コントロールとして市販品相当の茶カテキンを含む烏龍茶(非重合体カテキン類167mg含有)を用い、試験飲料としてコントロール飲料に茶抽出物を溶解し、非重合体カテキン類含有量が537mg(試験飲料3)と900mg(試験飲料4)の飲料を用いた。これらはいずれも350mLで調製した。また、非重合体カテキン類の影響を明確にするため、試験に使用した飲料を調製し、さらにカフェインのみの影響も検討した。非重合体カテキン類を配合した飲料の単回投与試験は1週間に1回の割合で実施し、試験期間を4週間とした。食事由来のエネルギー消費量の影響を少なくするため、試験前日の昼食の内容を毎回同じ献立で同量のものとし、昼食終了後(12時)から測定終了まで、水以外の摂取を禁じた。試験当日は起床時から測定終了まで、各自500mLを限度に水分を摂取した。試験は翌日の9時に開始し、試験飲料摂取後は試験終了時まで、室温26.5±0.1℃、相対湿度52±1RH%の恒温恒湿の環境試験室内で待機し、運動や作業は禁止した。測定直前30分前からベッドに横たわった状態の安静を確保し、その後、10分間呼気の測定を非重合体カテキン類摂取後5時間まで行った。
【0095】
各飲料中の非重合体カテキン類およびカフェインの含量は次の通りであった(表17)。
【0096】
【表17】
【0097】
呼気分析はOxymax(コロンバス社製)の装置を用いた。酸素消費量、二酸化炭素排泄量、呼吸商及びエネルギー消費量は呼気と大気をそれぞれ取り込み、大気中の酸素及び二酸化炭素濃度と、呼気中の酸素と二酸化炭素濃度の差により算出した。なお、エネルギー消費量、脂質由来エネルギー消費量及び糖質由来エネルギー消費量の算出は下記の式で行った。
定義:
CV:酸素1L当たりのエネルギー(Kcal/L)
RQ:呼吸商 酸素/二酸化炭素(mol/mol)
O2:酸素消費量 (L/min)
CVとRQの相関式
CV=3.815+1.232×RQ
エネルギー消費量とCV及びO2の相関式
一日は1440分である。よって、
エネルギー消費量(kcal/day)=CV×O2×1440
また、脂肪の燃焼を反映する脂質由来エネルギー消費量はZuntzらの方法により行った。
測定結果を表18〜20に示す。
【0098】
【表18】
【0099】
【表19】
【0100】
【表20】
【0101】
試験飲料3,4の非重合体カテキン類を含有する殺菌処理を施した飲料を摂取したとき酸素消費量、エネルギー消費量、脂質由来エネルギー消費量について、コントロール飲料、カフェイン水に対する有意な差が認められ、非重合体カテキン類が体の脂肪の燃焼を促進した。
【0102】
【発明の効果】
カテキン類を服用することにより蓄積体脂肪の燃焼が促進され、食事性脂肪の燃焼が促進され、肝臓β酸化遺伝子の発現が促進され、身体の健康維持に有用である。
Claims (5)
- 非重合体カテキン類を0.092〜0.5重量%含有し、非エピ体カテキン類とエピ体カテキン類の含有重量比率が10:90以上である体脂肪蓄積抑制作用を有する容器詰飲料。
- 非重合体カテキン類を0.092〜0.5重量%含有し、非エピ体カテキン類とエピ体カテキン類の含有重量比率が10:90以上である体脂肪蓄積抑制作用を有する容器詰ダイエット飲料。
- 体脂肪が、腹部脂肪である請求項1又は2記載の容器詰飲料。
- 容器詰飲料が、緑茶、烏龍茶である請求項1ないし3のいずれかに記載の容器詰飲料。
- 茶の抽出物に緑茶抽出物を添加する請求項1ないし4にいずれかに記載の容器詰飲料。
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