JP2006083105A - 血液流動性改善剤および飲食物 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全かつ安価で継続して摂取しやすい血液流動性改善剤及び血液流動性改善を図り得る飲食物を提供する。
【解決手段】カテキンを有効成分とする血液流動性改善剤及び血液流動性改善効果を備えた飲食物を提供するものである。特に本発明の血液流動性改善剤および飲食物は、摂取後数時間にわたって、血液流動性を高い状態、すなわち血液粘調度を低い状態に維持しうる。従って、就寝前に血液流動性改善剤および飲食物を摂取することにより、特に虚血性疾患の発症しやすい早朝起床時における発症リスクを低減することができる。また、本発明の血液流動性改善剤および飲食物は安価なうえ、特に茶系飲料として利用すれば、これまでの生活習慣を大きく変える必要もなく、無理なく摂取することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、血液流動性改善剤及び血液流動性改善効果を備えた飲食物に関する。
本発明において、血液流動性とは、血液粘調度(血液の粘度)の高低によって示され、例えば「血液流動性が高い」とは、「血液粘調度が低い(血液の粘度が低い)」ことを意味する。
痴呆や冠状動脈疾患の原因となる血管の梗塞には、血液の流動性が深く関与している。従来、血液流動性を改善するための飲食物として、梅エキスやりんご酢などが用いられてきた。
また、従来、抗酸化物質であるポリフェノール類と血液流動性改善物質との組合せからなる血液流動性改善剤が知られていた。例えば特許文献1には、血液の流動性を高める物質をバランス良く手軽に摂食することができる、ブドウ種子抽出物、ブルーベリーエキス、パッションフラワーエキス、ルチン及び緑茶カテキンから選ばれた1種又は2種以上からなるポリフェノール含有素材と、ニンニク由来のニンニク素材及び/又は無臭ニンニク由来の無臭ニンニク素材とを含む循環器疾患予防用組成物及び健康食品が開示されている。
特開2003−095968号公報
従来の素材は、血液流動性改善物質にポリフェノール類等の抗酸化物質を配合させた特殊な素材であったため、高価であり、継続的に摂取し難かった。
本発明の目的は、新たな観点からカテキンの血液流動性能について検討し、その結果得られた新しい知見に基づき、安全かつ安価で継続して摂取しやすい血液流動性改善剤及び血液流動性改善を図り得る飲食物を提供することにある。
すなわち、本発明は、カテキンを有効成分とする血液流動性改善剤及び血液流動性改善効果を備えた飲食物を提供するものである。
本発明者がカテキンの薬理活性について鋭意研究したところ、カテキンは血液流動性を改善する効果に関する優れた薬理活性を備えていることが分った。同時に、カテキンを熱異性化して得られる非エピ体カテキンの含量を多くすると、血液流動性改善効果がさらに発揮されることが分った。
特に本発明の血液流動性改善剤および飲食物は、摂取後数時間にわたって、血液流動性を高い状態、すなわち血液粘調度を低い状態に維持しうる。従って、就寝前に血液流動性改善剤および飲食物を摂取することにより、特に虚血性疾患の発症しやすい早朝起床時における発症リスクを低減することができる。また、本発明の血液流動性改善剤および飲食物は安価なうえ、特に茶系飲料(本発明では、茶葉抽出成分を含有する飲料の総称として茶系飲料という)として利用すれば、これまでの生活習慣を大きく変える必要もなく、無理なく摂取することができる。
以下に本発明の飲料の実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(血液流動性改善剤)
本発明の血液流動性改善剤は、カテキンを有効成分とする血液流動性改善剤である。
本発明でいうカテキンは、(−)-エピガロカテキンガレート;EGCg、(−)-ガロカテキンガレート;GCg、(−)-エピカテキンガレート;ECg、(−)-カテキンガレート;Cg、(−)-エピガロカテキン;EGC、(−)-ガロカテキン;GC、(−)-エピカテキン;EC、(−)-カテキン;C、(+)-カテキン;(+)Cである。カテキンは紫外部波長で検出する高速液体クロマトグラフィーを用いた方法によって定性及び定量することができる。
「カテキンを有効成分とする」の「有効成分とする」とは、カテキンの血液流動性改善作用を備えていれば、カテキンのうち一種類以上の成分を任意の割合で含んでいればよい。
カテキンは、茶葉を含めて天然植物中、例えば、ワイン、りんご、アプリコット、麦(麦茶)、ココア、チョコレート、ブラックベリー、ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリー、Broad beans、Cherries、Currants、Boose berries、ぶどう、プラム等に存在する。従って、天然植物から水乃至熱水、エタノールといった水溶性の有機溶媒又はこれらの混合物を用いて茶葉から茶抽出物を抽出でき、必要に応じて精製することで得ることができる。
(非エピ体比率)
本発明の血液流動性改善剤は、カテキン全含有量に対する非エピ体カテキン(GCg、Cg、GC、C、(±)C)の含有量の質量比率が0.5〜0.7であると好ましく、0.55〜0.65であるとさらに好ましい。
ここで、非エピ体カテキンは、(−)GCg、(−)Cg、(−)GC及び(±)Cを意味し、従来公知の方法或いは今後公知となる方法によって得ることができる。
非エピ体カテキンは、茶葉を含めて天然植物中にほとんど存在しない。しかし、例えば(−)EGCg、(−)ECg、(−)EGC、(−)EC又はこれらの混合物を約80℃以上で加熱処理して熱異性化(エピマ−化)を促すことにより得ることができる。
従って、非エピ体カテキンは、例えば精製した(−)EGCg、(−)ECg、(−)EGC、(−)EC或いはこれらの混合物を、約80℃以上で加熱処理してカテキンの熱異性化を促すことにより(−)GCg、(−)Cg、(−)GC及び(±)Cの含有濃度を高めることができる。さらに非エピ体カテキンは、この加熱処理物から(−)GCg、(−)Cg、(−)GC及び(±)C或いはこれらの混合物、或いはこれらを高濃度で含有する混合物を分離・精製することにより得ることができる。
また、後述する茶の抽出液或いは浸出液などのカテキン溶液、又は、市販の茶抽出物も使用することができる。このとき必要に応じて、上記のように加熱処理することで非エピ体カテキンの所望組成になるように質量比率を調整することができる。また、非エピ体カテキンの所望組成になるように、精製した非エピ体カテキンのうち一種類以上添加して、配合することができる。
(エステル型カテキン比率)
また、本発明の血液流動性改善剤は、カテキン全含有量に対するエステル型カテキン((−)EGCg、(−)ECg、(−)GCg、(−)Cg)の含有量の質量比率が0.3〜1.0であると好ましく、0.4〜0.6であるとさらに好ましい。また、エステル型カテキンのうち、特に(−)EGCg及び(−)GCgの合計量の質量比率が0.7以上であると好ましい。また、遊離型カテキンのうち、特に(−)EGC及び(−)GCの合計量の質量比率が0.75以上であるとさらに好ましい。
中でも、本発明の血液流動性改善剤は、カテキン全含有量に対する非エピ体カテキンの含有量の質量比率が0.5〜0.7であって、かつカテキン全含有量に対するエステル型カテキンの含有量の質量比率が0.3〜1.0であるとさらに好ましい。
ここで、エステル型カテキンは、(−)EGCg、(−)ECg、(−)GCg、(−)Cgを意味し、それぞれのカテキン骨格と没食子酸とがエステル結合した化合物の総称であり、従来公知の方法或いは今後公知となる方法によって得ることができる。
具体的には、エステル型カテキンは、茶葉を含めて上記に例示したように天然植物中に存在することから、天然植物から水乃至熱湯やエタノール等の水溶性の有機溶媒又はこれらの混合物により抽出でき、必要に応じて精製することで得ることができる。
また、エステル型カテキンのエステルを酸処理、アルカリ処理、酵素処理等を用いる公知の技術で加水分解することにより遊離型カテキン((−)EGC、(−)EC、(−)GC、(±)C)を得ることができる。
このことから、例えば精製した(−)EGCg、(−)ECg、(−)GCg、(−)Cg或いはこれらの混合物を加水分解することにより、エステル型カテキン量又は遊離型カテキン量の質量比率を調節することができる。
なお、熱処理による殺菌や常温保存中には、エステル型カテキン量又は遊離型カテキン量の質量比率はほとんど変化しない。
また、後述する茶の抽出液或いは浸出液などのカテキン溶液、又は、市販の茶抽出物も使用することができる。このとき必要に応じて、加水分解等することでエステル型カテキン量又は遊離型カテキン量が所望組成になるように質量比率を調整することができる。
また、エステル型カテキン量又は遊離型カテキン量が所望組成になるように、精製したカテキンのうち一種類以上添加して、配合することができる。
(茶抽出物)
また、本発明の血液流動性改善剤は、所望のカテキン比率の茶抽出物を用いて製造することができる。以下に茶抽出物について説明する。
この際、原料とし得る茶は、カテキンを含有していれば特に種類、部位などには制限されず、例えば茶生葉、紅茶やプアール茶等の発酵茶、ウーロン茶や包種茶等の半発酵茶、緑茶や釜煎り緑茶、ほうじ茶等の不発酵茶のいずれか(単独)、又は、これらの2種類以上の混合物を抽出して得られるもの、或いはそれぞれを抽出して得られたものの混合物を用いることができる。
茶の抽出は、茶を水、温水または熱水、好ましくは40℃〜100℃の温熱水、中でも60〜100℃の温熱水、或いは人体に無害なエタノール水溶液またはエタノールなどの有機溶媒で抽出して茶抽出物を得ればよい。更にこの茶抽出物を溶媒抽出法、樹脂吸着法、限外濾過・逆浸透濾過等の濾過などの精製手段によってカテキン、中でもエステル型カテキンの含有量を高める方向に精製して茶抽出物を得ることもできる。さらに、精製して得られたカテキン溶液をさらに濃縮・乾燥し、固形物として得ることができる。この際の濃縮・乾燥工程は、減圧濃縮や凍結乾燥など通常の濃縮・乾燥方法により行うことができる。
また、市販の茶抽出物を用いることもできる。例えば、テアフラン30A(商品名;伊藤園社製)は、緑茶を熱水抽出処理し、この抽出物を乾燥させてカテキン濃度を約30%とした緑茶抽出物であり、テアフラン90S(商品名;伊藤園社製)は、緑茶を熱水抽出処理して得た抽出物を、水と低・高濃度アルコールを使って吸着カラムにて分離し乾燥させ、茶ポリフェノール濃度を約85〜99.5%とした緑茶抽出物である。その他、市販の茶抽出物として三井農林(株)製「ポリフェノン」、太陽化学(株)製「サンフェノン」、サントリー(株)製「サンウーロン」等も用いることができる。
さらに、上記茶抽出物又は市販の茶抽出物を、適宜加熱処理することによりエピ体カテキン量又は非エピ体カテキン量の質量比率を調整することができる。また、上記茶抽出物又は市販の茶抽出物を、適宜加水分解等の処理することによりエステル型カテキン量又は遊離型カテキン量の質量比率を調整することができる。また、上記の加熱処理や加水分解処理に加え、茶抽出物又は市販の茶抽出物に精製したカテキンのうち一種類以上添加して、カテキンの所望組成を調製することができる。
(血液流動性改善剤の剤型、製造)
本発明の血液流動性改善剤は、経口投与剤または非経口投与剤(筋肉注射、静脈注射、皮下投与、直腸投与、経皮投与、経鼻投与など)として使用することができ、それぞれの投与に適した配合及び剤型とするのが好ましい。
剤型について言えば、例えば経口投与剤用としては液剤、錠剤、散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、懸濁液、乳剤、丸剤などの形態に調製することができ、非経口投与剤用としては注射剤、アンプル剤、直腸投与剤、油脂性坐剤、水溶性坐剤などの形態に調製することができる。
配合(製剤)について言えば、通常用いられている賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、潤滑剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤などを用いて常法により製造することができる。また、例えば乳糖、果糖、ブドウ糖、でん粉、ゼラチン、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、シロップ、ワセリン、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウムなどの無毒性の添加剤を配合することも可能である。
本発明の血液流動性改善剤は、医薬品のほか、医薬部外品、薬理効果を備えた健康食品・健康飲料・特定保健用食品・機能性食品、食品添加剤、その他ヒト以外の動物に対する薬剤や餌、餌用添加剤などとして提供することもできる。
例えば、医薬部外品として調製し、これを瓶ドリンク飲料等の飲用形態、或いはタブレット、カプセル、顆粒等の形態とすることにより、より一層摂取し易くすることができる。
本発明の血液流動性改善剤には、酸化防止剤、乳化剤、保存料、pH調整剤、香料、調味料、甘味料、酸味料、品質安定剤等の添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。例えば、酸化防止剤としてはビタミンC、ビタミンE、システインなどを用いることができ、特にビタミンCを0.005〜0.05重量%含有するのがよい。また、例えば甘味料としてはぶどう糖、果糖、異性化液糖、フラクトオリゴ糖、乳化オリゴ糖、大豆オリゴ糖、サイクロデキストリン、アスパルテーム、ラカンカエキスなどを用いることができる。
(血液流動性改善効果を備えた飲食物)
次に、本発明の血液流動性改善効果を備えた飲食物(すなわち、血液流動性改善剤を含有する食品及び飲料を含む。)、中でも茶由来の血液流動性改善飲料について詳しく説明する。
本発明の血液流動性改善剤を有効成分として飲食物に添加し、血液流動性改善効果を備えた飲食物とすることができる。本発明では食品及び飲料をまとめて「飲食物」という。よって、飲食物には食品及び飲料が含まれる。
ここで、通常の茶系飲料(本発明において、茶葉等抽出成分を含有する飲料の総称として茶系飲料という)に含まれるエステル型カテキンは、全カテキン量に対して50%程度(残りは遊離型カテキンである)である。
従って、茶葉等を抽出して得られるカテキン溶液を作製し、これを上述した加熱処理や加水分解処理を適宜行うことにより、非エピ体カテキン質量比率又は/及び遊離型カテキン質量比率を所望量、中でもカテキン全含有量に対する非エピ体カテキンの含有量の質量比率が0.5〜0.7であって、かつカテキン全含有量に対するエステル型カテキンの含有量の質量比率が0.4〜1.0を含有する茶系飲料由来の血液流動性改善効果を備えた飲料を製造することができる。また、非エピ体カテキン又は/及びエステル型カテキンの所望組成になるように、精製したカテキンのうち一種類以上添加して、配合することができる。
さらに本発明の血液流動性改善効果を備えた飲食物は、上記のようにして得られたカテキン溶液の加熱処理液や加水分解処理液をそのまま或いは風味改善のため適宜茶抽出物やその他の物質を添加して調製すればよい。
なお、本発明の血液流動性改善剤及び血液流動性改善剤を含有する飲食物は、上記のようにして得られたカテキン溶液の加熱処理液や加水分解処理液をさらに濃縮・乾燥し、得られた固形物を配合して製造することができる。この際の濃縮・乾燥工程は、減圧濃縮や凍結乾燥など通常の濃縮・乾燥方法により行うことができる。
血液流動性改善効果を備えた健康食品・健康飲料・特定保健用食品・機能性食品としては、例えば、カテキン溶液を、炭酸、賦形剤(造粒剤含む)、希釈剤、或いは更に甘味剤、フレーバー、小麦粉、でんぷん、糖、油脂類等の各種タンパク質、糖質原料やビタミン、ミネラルなどの飲食品材料群から選ばれた一種或いは二種以上と混合したり、或いは、現在公知の飲食品、例えばスポーツ飲料、果実飲料、乳飲料、茶飲料、野菜ジュース、乳性飲料、アルコール飲料、ゼリー、ゼリー飲料、炭酸飲料、チューインガム、チョコレート、キャンディ、ビスケット、スナック、パン、乳製品、魚肉練り製品、畜肉製品、冷菓、乾燥食品、サプリメントなどに添加して製造することができる。
(投与量)
本発明の血液流動性改善剤および血液流動性改善剤を含有する飲食物におけるカテキンの必要摂取量は、1回あたり100〜700mg程度と考えられる。本発明品は単回の摂取でも効果があるが、反復摂取して摂取することよりカテキンの血中濃度を維持し、継続的な効果を得ることができる。例えば、本発明の血液流動性改善剤および血液流動性改善剤を含有する飲食物を食事毎1日3回程度摂取するとよく、この場合、カテキンの必要摂取量は1日あたり300〜2100mg程度であると考えられる。摂取量は使用方法によって適宜選ぶことができ、中でも非エピ体カテキンを乾燥重量換算で一日に150〜1470mg程度摂取するのが好ましい。
上記の必要摂取量から考えると、固形形態の血液流動性改善剤及び血液流動性改善剤を含有する飲食物の場合、カテキンを約0.1〜100質量%含有させるようにするのが好ましい。
カテキン約0.1質量%未満では、摂取すべき固形物の量が1日当たり約2kgを超えることがあるため好ましくない。
他方、液状の形態の血液流動性改善剤又は血液流動性改善剤を含有する飲料を製造する場合、カテキン濃度を500〜6000mg/L程度の濃度で含有させるのが好ましく、750〜3750mg/L程度の濃度で含有させるのがさらに好ましい。
カテキン濃度が500mg/L未満では、摂取すべき飲料の体積が1日当たり4Lを超えることがあるため好ましくない。6000mg/Lを超えると、カテキンが高濃度となり渋味が強すぎるため好ましくない。より好ましくは、エステル型カテキン濃度750〜3750mg/L程度である。
(効果)
このようにして得られた血液流動性改善剤又は血液流動性改善剤を含有する飲食物は、主原料が、天然物、特に日常多量に引用している茶から得た成分を用いるので、安心して日常的に摂取することができる薬剤又は保健飲食物として提供することができる。
20歳以上の男性6名を被験者とし、早朝空腹時に下記飲料1〜3のいずれかを190mL摂取させた。経時的(0、1、4時間後)に採血し、血液粘調度(円錐平板回転法、37℃、ローター回転数20rpm)を測定した。
(飲料1)
60℃の温水400mLに10gの国産茶葉を加え、10分間攪拌抽出した。抽出後茶葉を取り除き、25℃以下まで冷却しナイロン濾布で濾過した。濾過液360mLをイオン交換水にて1000mLまでメスアップし、内容量190gを95℃で容量200gの缶に充填し、窒素フロー後巻き締めした。これを120℃で10分間加熱殺菌し、飲料1を調製した。
(飲料2)
50℃の温水600mLに、テアフラン90S((株)伊藤園製、組成は表1を参照)を2.63g、サイクロデキストリンを6.0g溶解させた。さらに、L−アスコルビン酸0.2gを加え、さらに炭酸水素ナトリウムでpH6.2±0.2に調整し、イオン交換水にて1000mLにメスアップした。調合液を容量200g缶に充填し、窒素フロー後巻き締めした。これを123℃で10分間、加熱殺菌し、飲料2を調製した。
Figure 2006083105
(飲料3)
70℃の温水300mLに7gの茶葉と合成吸着剤(PVPP)1gを加え、4分間攪拌抽出した。抽出後茶葉を取り除き、25℃以下まで冷却しナイロン濾布で濾過した。濾過した緑茶抽出液を純水にて1000mLまでメスアップし、以降飲料1と同様に飲料3を調製した。
表2に、飲料1〜3のカテキン含有量を示す。
Figure 2006083105
図1に血液粘調度低下率の経時変化を示す。飲料1、2による血液粘調度の経時的低下が認められ、この傾向は飲料3のものよりも顕著であった。
血液粘調度低下率の経時変化を示す図である。

Claims (6)

  1. カテキンを有効成分とする血液流動性改善剤。
  2. カテキン全含有量に対する非エピ体カテキン含有量の質量比率が0.5〜0.7であることを特徴とする請求項1に記載の血液流動性改善剤。
  3. カテキン全含有量に対するエステル型カテキン含有量の質量比率が0.3〜1.0であることを特徴とする請求項1又は2に記載の血液流動性改善剤。
  4. カテキンを0.1〜100質量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血液流動性改善剤。
  5. カテキンを500mg/L〜6000mg/L含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血液流動性改善剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の血液流動性改善剤を含有する飲食物。




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