JP2003171297A - 血中ビリルビン濃度低下剤及び黄疸治療・予防剤 - Google Patents
血中ビリルビン濃度低下剤及び黄疸治療・予防剤Info
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Abstract
る茶ポリフェノールの新たな用途を提供する。 【解決手段】 本発明は、茶ポリフェノールを有効成分
として含有する血中ビリルビン濃度低下剤、血中ビリル
ビン濃度低下飲食物、及び黄疸治療・予防剤を提供す
る。茶ポリフェノールは、血中ビリルビン濃度を有効か
つ即効性をもって低下せしめることができ、あらゆる原
因の黄疸、例えば溶血性疾患、肝機能障害、胆道閉塞障
害などを原因とする黄疸は勿論、これら以外の原因によ
る黄疸、例えば「肝前性黄疸」や「家族性非溶性黄
疸」、その他、先天的に顔色に黄疸が認められるような
黄疸に対しても有効であり、しかも即効性をもって治療
及び予防の効果を発揮する。
Description
s)を抽出して得られる抽出物、中でも茶を抽出して得
られる茶ポリフェノールの新たな用途に関する。
抽出される茶ポリフェノールについては、既に様々な薬
理作用が発見され色々な用途が開示されている。
ポリフェノールを有効成分とするシュクラーゼ活性阻害
剤を開示し、特開平06−263648号は茶ポリフェ
ノールの一つであるカテキンを有効成分とする体内アル
コール及びその代謝物の低下促進剤を開示し、特開平0
6−122626号は茶ポリフェノール類がメサンギウ
ム細胞の増殖を抑制して腎機能改善作用を有することに
基づいて腎機能改善用剤を開示している。
フェノール類を有効成分として含むチロシナーゼ活性阻
害剤を開示し、特開平06−9391号は茶ポリフェノ
ール類を有効成分として含むヒアルロニダーゼ活性阻害
剤を開示し、特開平06−56686号はマクロファー
ジに貪食されてLDLが泡沫細胞に至るのを阻止し得る
抗動脈硬化剤を開示している。
キンを有効成分とする解毒剤、すなわち過剰飲酒等によ
り体内の酢酸或いはアセトン濃度が過剰に上昇して酸性
血症となり、吐き気、めまいなどの不快な症状が生じた
際に摂取すれば体内における酢酸及びアセトンの代謝を
促進させることができ、これらの体内濃度を有効に低下
させて前記諸症状を短時間で消失させる解毒剤を開示し
ており、特開平10−175858号は茶カテキンに活
性酸素発生抑制効果があることを見出し、活性酸素発生
抑制剤及び活性酸素起因疾患予防剤すなわち歯周病や肺
炎、老化、癌などの活性酸素起因疾患を予防する予防剤
として利用することを提案している。
テキンを主成分とするヒトパピローマウイルス由来の尖
圭コンジローマ治療剤を開示し、特開平10−3626
0号は抗ガン剤に茶カテキン類および/またはテアフラ
ビン類を添加すると抗ガン剤の効力増強効果を得られる
旨を開示し、特開平11−193239号は茶カテキン
を有効成分とするガストリン分泌抑制剤及び胃酸分泌抑
制剤を提案し、摂取することにより胃体部におけるガス
トリンの分泌及び胃酸の過剰分泌を抑制し、ひいては胃
炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃癌等の消化器疾患の予防
を図ることができる旨を開示している。
は、カテキンを含有する主要カテキン組成物が肝傷害保
護効果(肝機能改善効果)を発揮する旨を開示し、特開
2001-226276号は緑茶由来のポリフェノール
類を有効成分としたアポトーシス誘導性抗白血病細胞剤
を開示している。
は既に様々な研究がなされ、各種薬理作用が開示されて
いるが、本発明者は、従来開示されていない新たな薬理
作用を見出すことに成功し、かかる知見に基づいて本発
明を想到するに至ったものである。
ノールを摂取することによって血中のビリルビン濃度を
効果的に低下せしめ得ることを新たに見出し、かかる知
見に基づいて本発明に係る血中ビリルビン濃度低下剤及
び血中ビリルビン濃度低下飲食物を想到した。すなわ
ち、本発明の血中ビリルビン濃度低下剤及び血中ビリル
ビン濃度低下飲食物は、茶(Camellia sinensis)を抽
出して得られる「茶ポリフェノール」を有効成分として
含有するものである。
が代謝分解されることによって生じる代謝産物であり、
血中のビリルビン濃度が上昇すると皮膚や粘膜がビリル
ビン色素によって黄色に着染され「黄疸」を発症するよ
うになる。「ビリルビン」の大部分は寿命を終えた老廃
赤血球に由来する。ここで、「ビリルビン」の生成から
排泄までの過程について若干説明すると、赤血球中のヘ
モグロビンは「ヘム」と「グロビン」に分解され、その
うちの「ヘム」がヘム環の開裂及び還元を経て「直接型
ビリルビン(Direct Bilirubin)」となる。この「直接
型ビリルビン」は、非水溶性(脂溶性)であるため血液
中ではアルブミンと結合して肝臓に運ばれ、肝臓内では
キャリア蛋白と結合してミクロソームに移動し、ミクロ
ソームにおいてグルクロニルトランスフェラーゼによっ
てグルクロン酸抱合を受けて「間接型ビリルビン(Indir
ect Bilirubin)」となる。「間接型ビリルビン」は水溶
性であるため胆汁に溶けて胆管及び十二指腸を介して便
の中に排泄される。また、腸管内に排泄された「間接型
ビリルビン」の一部はβ−glucuronidaseの作用によっ
て再度「直接型ビリルビン」となり循環血中に再吸収さ
れる(これは腸肝循環と呼ばれている。)。
での過程のいずれかが障害されると、血液中のビリルビ
ンが増加して「高ビリルビン血症:黄疸(おうだん)」
を発症する。言い換えるならば、「黄疸」の直接的原因
は血中ビリルビン濃度の上昇に因るものであるとも言え
る。なお、「黄疸」には、後天的黄疸と家族性非溶血性
黄疸とがあり、前者は更に肝前性黄疸、肝性黄疸及び肝
後性黄疸の3種類に分類される。このうちの「肝前性黄
疸」及び「家族性非溶性黄疸」は、肝細胞の処理能力以
上のビリルビン産生やビリルビンの排泄障害等の原因に
よって血中ビリルビン濃度が高くなることに起因してい
ると考えられている。
リ等の生葉に黄疸予防効果があることが民間伝承的に知
られていたほか、最近では、薬物療法としてガンマグロ
ブリン療法やプロトポルフィリン療法などが報告されて
いる。ところが、従来の黄疸の予防・治療法のほとんど
が、黄疸の原因となる溶血性疾患、肝機能障害、或いは
胆道閉塞障害を予防・治療することに主眼を置いていた
ために、黄疸に対する即効性に欠けるほか、溶血性疾
患、肝機能障害及び胆道閉塞障害などに起因する黄疸に
は有効であるものの、これら以外の原因による黄疸、例
えば「肝前性黄疸」や「家族性非溶性黄疸」、その他、
先天的に顔色に黄疸が認められるような黄疸に有効であ
るとは言えなかった。
濃度低下剤及び血中ビリルビン濃度低下飲食物の有効成
分すなわち茶ポリフェノールは、血中ビリルビン濃度を
有効かつ即効性をもって低下せしめることができるか
ら、あらゆる原因の黄疸に対して治療及び予防の効果を
発揮する。そこで本発明は、茶ポリフェノールを有効成
分として含有する黄疸治療・予防剤並びに黄疸治療・予
防飲食物をも提供する。
・予防飲食物によれば、有効かつ即効性をもって血中ビ
リルビン濃度を低下せしめることができ、あらゆる原因
の黄疸、例えば溶血性疾患、肝機能障害、胆道閉塞障害
などを原因とする黄疸は勿論、これら以外の原因による
黄疸、例えば「肝前性黄疸」や「家族性非溶性黄疸」、
その他、先天的に顔色に黄疸が認められるような黄疸に
対しても有効であり、しかも即効性をもって治療及び予
防の効果を発揮する。さらに、本発明の有効成分は、古
くから日常的に愛飲され、誰でも安心して摂取できる茶
に由来する成分であるから、長期間無理なくかつ安心し
て摂取することができ、慢性的に血中ビリルビンが高い
症状並びに疾病の根本治療及び予防にも効果的である。
型)」が異常値となる原因疾患としては、溶血性疾患、
シャント高ビリルビン血症、Gilbert症候群、Crigler-N
ajjar症候群、新生児黄疸、肝細胞性疾患(急性肝炎、
肝硬変)、胆内胆汁うっ滞(薬剤性肝炎、ウイルス性肝
炎、原発性胆汁性肝硬変、胆内胆管閉塞)、Dublin-Joh
oson症候群、Rotor型高ビリルビン血症、胆外胆管閉塞
(総胆管結石、総胆管腫瘍)、体質性黄疸、肺梗塞、肺
血症、サラセミア、甲状腺機能低下症、慢性骨髄性白血
病などを挙げることができ、「間接型ビリルビン」が異
常値となる原因疾患としては、溶血性疾患、肝炎、大量
の内出血、体質性黄疸、肺梗塞、肺血症、サラセミア、
甲状腺機能低下症、慢性骨髄性白血病などを挙げること
ができ、また、「直接型ビリルビン」が異常値となる原
因疾患としては、肝細胞性疾患(急性肝炎、肝硬変)、
胆内胆汁うっ滞(薬剤性肝炎、ウイルス性肝炎、原発性
胆汁性肝硬変、胆内胆管閉塞)、Dublin-Johoson症候
群、Rotor型高ビリルビン血症、胆外胆管閉塞(総胆管
結石、総胆管腫瘍)、溶血性疾患、体質性黄疸などを挙
げることができる。このように血中ビリルビン濃度は様
々な要因により高まることが知られており、現段階で
は、本発明の有効成分がどのような作用機序によって血
中ビリルビン濃度が低下せしめるかまでは解明できてい
ない。なお、日本医師会によれば「血中総ビリルビン濃
度」の基準値は0.2〜1.3mg/dl、「間接型ビ
リルビン濃度」の基準値は0.1〜0.8mg/dl、
「直接型ビリルビン濃度」の基準値は0〜0.4mg/
dlとされている。
剤、血中ビリルビン濃度低下飲食物、黄疸治療・予防
剤、黄疸治療・予防飲食物はいずれも、茶を抽出して得
られる「茶ポリフェノール」を適宜濃度で配合するか、
或いは茶ポリフェノールを高濃度で含有する「茶抽出
物」を適宜濃度で配合することによって製造することが
できる。
ル」とは、次のa)〜d)のいずれかを包含するもので
ある。 a) (-)-エピカテキン、(-)-エピガロカテキン、(-)-
エピカテキンガレート、(-)-エピガロカテキンガレー
ト、(±)-カテキン、(-)-ガロカテキン、(-)-カテキン
ガレート、(-)-ガロカテキンガレート、遊離型テアフラ
ビン、テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノ
ガレートB及びテアフラビンジガレートからなる群から
選ばれたいずれか一の化合物 b) a)の群から選ばれたいずれか一の重合体 c) a)の群から選ばれたいずれか二種類以上の組合
わせからなる共重合体 d) a)のいずれかの化合物、b)のいずれかの重合
体及びc)のいずれかの共重合体からなる群から選ばれ
たいずれか二種類以上の組合わせからなる混合物
キン類又はその重合体或いはそれらの共重合体、その中
でも特に(-)-エピカテキンガレート、(-)-エピガロカテ
キンガレート並びにこれらの重合体及び共重合体を50
%以上含有してなるものが本発明の有効成分として好ま
しい。なお、茶カテキン類を含む混合物をレトルト殺菌
すると,これら茶カテキン類の重合体や共重合体が生じ
ることが知られている。
科に属する茶樹(Camellia sinensis )から得られる
葉、茎、木部、根、実のいずれか、或いはこれらの2種
類以上の混合物から得られる茶から抽出することがで
き、その茶としても、茶生葉、紅茶やプアール茶等の発
酵茶、ウーロン茶や包種茶等の半発酵茶、緑茶や釜煎り
緑茶、ほうじ茶等の不発酵茶のいずれか、又は、これら
の2種類以上の混合物であればよく、それぞれの茶から
抽出して得られるもの(単独)、又はそれぞれの茶から
抽出したものの混合物を用いることができる。抽出方法
としては、現在既知の任意の方法によって抽出及び精製
を行えばよく、また、市販の茶ポリフェノールを使用す
ることもできる。
抽出物」としては、例えば、上記の茶を水、温水または
熱水、好ましくは40℃〜100℃の温熱水、中でも9
0〜100℃の熱水にて抽出して得られた抽出物、更に
好ましくはこの抽出物を樹脂吸着や限外濾過・逆浸透濾
過等の濾過、或いは酢酸エチル等を使用した分配抽出な
どの精製手段によって茶カテキン含有量を高める方向に
精製して得られる茶抽出物、或いは更にこれらの茶抽出
物を濃縮或いは乾燥させた茶抽出エキスを挙げることが
できる。この際、茶ポリフェノール含有濃度は25〜9
7%、好ましくは30〜90%であり、この茶抽出物の
具体例としては、緑茶を熱水抽出処理し、この抽出物を
乾燥させて茶カテキン濃度を約30%とした緑茶エキス
(伊藤園社製商品名:テアフラン30A)や、緑茶を熱
水抽出処理し、この抽出物を茶カテキン以外の成分を排
除するためにカラム法により処理し乾燥させて、茶ポリ
フェノール濃度を約85〜95%とした緑茶エキス(伊
藤園社製商品名:テアフラン90S)などを例示するこ
とができる。
物」は、これを唯一の有効成分とし、必要に応じて他の
材料を加えて血中ビリルビン濃度低下剤、血中ビリルビ
ン濃度低下飲食物、黄疸治療・予防剤、黄疸治療・予防
飲食物を調製することも可能であるが、既に或いは将来
的に血中ビリルビン濃度低下作用或いは黄疸治療・予防
作用が認められた材料と混合してこれらを有効成分とし
て血中ビリルビン濃度低下剤、血中ビリルビン濃度低下
飲食物、黄疸治療・予防剤、黄疸治療・予防飲食物を調
製することも可能である。なお、唯一の有効成分として
配合する場合、例えば茶ポリフェノール又は茶抽出物を
精製品、粗精製品、或いは茶抽出エキス等の形状のまま
精製水又は生理食塩水などに溶解して薬剤(例えば経口
投与剤、腹腔内投与剤等)などとして提供することも可
能である。
疸治療・予防剤は、経口投与剤或いは非経口投与剤(筋
肉注射用、静脈注射用、皮下投与用、直腸投与用、経皮
投与用、或いは経鼻投与用など)として使用することが
でき、それぞれの投与に適した配合及び剤型とするのが
好ましい。剤型について言えば、例えば経口投与剤用と
しては液剤、錠剤、散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、懸
濁液、乳剤、丸剤などの形態に調製することができ、非
経口投与剤用としては注射剤、アンプル剤、直腸投与
剤、油脂性坐剤、水溶性坐剤などの形態に調製すること
ができる。配合(製剤)について言えば、通常用いられ
ている賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表
面活性剤、潤滑剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助
剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤などを用
いて常法により製造することができる。また、例えば乳
糖、果糖、ブドウ糖、でん粉、ゼラチン、炭酸マグネシ
ウム、合成ケイ酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリエチレング
リコール、シロップ、ワセリン、グリセリン、エタノー
ル、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウ
ム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウムなどの無毒性の添
加剤を配合することも可能である。
剤、黄疸治療・予防剤は、医薬品のほか、医薬部外品、
その他ヒト以外の動物に対する薬剤や飼料などとしても
提供することができる。例えば、医薬部外品として調整
し、これを瓶ドリンク飲料等の飲用形態、或いはタブレ
ット、カプセル、顆粒等の形態とすることにより、摂取
し易い予防剤とすることができる。
食物及び黄疸治療・予防飲食物は、薬理効果を備えた健
康食品・健康飲料・特定保健用食品・機能性食品として
提供することができる。例えば、本発明の有効成分に炭
酸、賦形剤(造粒剤含む)、希釈剤、或いは更に甘味
剤、フレーバー、小麦粉、でんぷん、糖、油脂類等の各
種タンパク質、糖質原料やビタミン、ミネラルなどから
選ばれた一種或いは二種以上を混合し、例えばスポーツ
飲料、果実飲料、乳飲料、茶飲料、野菜ジュース、乳性
飲料、アルコール飲料、ゼリー、ゼリー飲料、炭酸飲
料、チューインガム、チョコレート、キャンディ、ビス
ケット、スナック、パン、乳製品、魚肉練り製品、畜肉
製品、冷菓、乾燥食品、サプリメントなど様々な形態の
飲食物として提供することができる。
によっても異なるが、医薬品であれば、カテキン類乾燥
重量換算にして0.001〜1重量%、特に0.01〜
0.5重量%配合することが好ましく、飲食品であれ
ば、カテキン類乾燥重量換算にして0.001〜1重量
%、特に0.01〜0.5重量%配合することが好まし
い。特に飲料の形態とする場合、通常飲用されるお茶の
1.4倍〜8倍の濃度に調製するのが好ましい。摂取量
としては、カテキン類乾燥重量換算で一日に10〜50
00mg、好ましくは100〜1500mg程度が好ま
しい。
以上のボランティア20名に8週間にわたって一日3回
食事毎に下記被験飲料1本を摂取してもらい、その間、
定期的にジアゾ法によって血中の総ビリルビン濃度を測
定した。
ラン90S(:商品名、伊藤園社製)200mgを含有
させると共に、味の改良のために若干量のサイクロデキ
ストリン、ビタミンC及び香料を添加して調製した。こ
の際、被検飲料中の茶ポリフェノール濃度は0.097
%、総カテキン濃度は0.065%、EGCg濃度は
0.052%、EGC濃度は0.013%であった。ま
た、使用したテアフラン90Sは、茶ポリフェノール含
量92%、茶カテキン含量としては63%(そのうち、
EGCg50%、EGC13%)であったが、被験飲料
はレトルト殺菌してあるため茶カテキン類の重合物や異
性体を含んだ混合物飲料となっている。
ビリルビン濃度は経時的に低下し、8週間目には摂取開
始時に比べて有意に低下していた。これより、本被験飲
料を無理なく継続的に摂取すれば、血中ビリルビン濃度
を効果的に低下せしめることができることを確認するこ
とができた。
濃度低下剤或いは黄疸治療・予防剤としてのタブレット
を作成した。
濃度低下効果及び黄疸治療・予防効果を備えた飲食物と
しての飲料(血中ビリルビン濃度低下飲料或いは黄疸治
療・予防飲料)を作成した。
たグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 茶ポリフェノールを有効成分として含有
する血中ビリルビン濃度低下剤。 - 【請求項2】 有効成分である茶ポリフェノールは、
(-)-エピカテキン、(-)-エピガロカテキン、(-)-エピカ
テキンガレート、(-)-エピガロカテキンガレート、(±)
-カテキン、(-)-ガロカテキン、(-)-カテキンガレー
ト、(-)-ガロカテキンガレート、遊離型テアフラビン、
テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレー
トB及びテアフラビンジガレートからなる群から選ばれ
たいずれか一の化合物、或いは当該群から選ばれたいず
れか一の重合体、或いは当該群から選ばれたいずれか二
種類以上の組合わせからなる共重合体、或いは、前記化
合物、前記重合体及び前記共重合体からなる群から選ば
れたいずれか二種類以上の組合わせからなる混合物であ
る請求項1に記載の血中ビリルビン濃度低下剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の茶ポリフェノー
ルを有効成分として含有する血中ビリルビン濃度低下飲
食物。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の茶ポリフェノー
ルを有効成分として含有する黄疸治療・予防剤。 - 【請求項5】 請求項1又は2に記載の茶ポリフェノー
ルを有効成分として含有する肝前性黄疸治療剤。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載の茶ポリフェノー
ルを有効成分として含有する家族性非溶性黄疸治療剤。 - 【請求項7】 請求項1又は2に記載の茶ポリフェノー
ルを有効成分として含有する黄疸治療・予防飲食物。
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