JP3739975B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドア等の窓ガラスを昇降させる所謂Xアーム式ウインドレギュレータに関し、特に、歯先円の中心を回転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにてリフトアームの先端部と係合するリフトアームブラケットと、リフトアームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部でリフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもってイコライザアームの基端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、ドリブンギヤをモータ或いは人間の手で回転させることにより、リフトアームを回転させ、窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウインドレギュレータにおいて、リフトアームやイコライザアームの先端部は、窓ガラスから、板厚方向と直交する方向の荷重を受けることになる。このため、リフトアームやイコライザアームには、所定範囲内の外力を板厚方向と直交する方向から受けても、座屈や過度の湾曲を生じない強度が要求される。又、窓ガラスは昇降時にその板厚方向に若干移動するので、リフトアームやイコライザアームは昇降時の窓ガラスの動きに連動して板厚方向に適度に弾性変形できることが要求される。
【0003】
従来のリフトアームやイコライザアームの長手方向と直交する断面形状としては、単純な矩形や、矩形の側縁を例えばL字形に折り曲げたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
長手方向と直交する断面形状が単純な矩形の場合において、リフトアームやイコライザアームの板厚方向の曲げ剛性を適度の値にし、長手方向の軸に関するねじり剛性を大きくするためには、リフトアームやイコライザアームの板厚を大きくしなければならず、材料を節減できないだけでなく、リフトアームやイコライザアームが重くなりウインドレギュレータの軽量化を達成できなくなるという問題がある。
【0005】
一方、矩形断面の側縁を折り曲げたリフトアームやイコライザアームの場合、折り曲げにより、曲げ剛性やねじり剛性が上がるものの、折曲高さを大きくすると、リフトアームやイコライザアームの全体としての厚みが大幅に増加するという形状上の欠点があり、曲げ剛性を適度の値に保った上でねじり剛性を高くするという要求には、応えられない。
【0006】
又、イコライザアームが枢着されるリフトアームの中間部は、幅方向に円弧状に出っ張っている。このため、一定面積の板材からプレス等によりリフトアームを取り出す際、一定面積の板材上にリフトアームのパターンを密に配列できず、この板材から取り出せるリフトアームの個数が少なくなり、材料を節減できないという問題もある。
【0007】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、材料の節減が図れ、軽量化が可能で、且つ、特性に優れたウインドレギュレータを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する請求項1記載の発明は、歯先円の中心を回転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトアームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザアームの基端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおいて、前記リフトアームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記リフトアームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折曲部の高さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど高くし、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、この境界部分における凹部の深さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明では、リフトアームとして、その長手方向の少なくとも中間部にハット状断面が形成されたものを用いているので、リフトアームの板厚が薄くても、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上げることができ、材料の節減とウインドレギュレータの軽量化を図れる。
【0010】
又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることができ、これにより、所望の曲げ剛性とねじり剛性を有したリフトアームを得ることも容易となり、優れた特性のウインドレギュレータを実現できる。
【0015】
更に、この発明では、リフトアームの先端部の剛性を折曲部により上げることができると同時に、リフトアームの先端部と中間部との境界部分において剛性が急変することがなく、リフトアームの中間部及び境界部分を全長にわたって撓ませることができ、窓ガラスの昇降に応じてリフトアームの先端部が円滑に傾斜できる。よって、ウインドレギュレータの特性を向上できる。
【0016】
請求項記載の発明は、イコライザアームの形状についても、リフトアームと同様に構成し、材料の節減、ウインドレギュレータの軽量化及び特性の向上を一層図ったものである。
【0017】
即ち、請求項記載の発明は、歯先円の中心を回転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトアームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザアームの基端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおいて、前記イコライザアームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記イコライザアームの端部及びこの端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折曲部の高さを、前記イコライザアームの端部に向かうほど高くし、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、この境界部分における凹部の深さを、前記イコライザアームの端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本形態例は、乗用車に用いられるXアーム式ウインドレギュレータに関するもので、全体構成を示す図1を用いて、この形態例を説明する。図1において、ベースプレート1は図示しないドアパネル(インナ)に取り付けられるもので、このベースプレート1には、ピン2でもって、ドリブンギヤ3が回転可能に取り付けられている。このピン2は、ドリブンギヤ3の歯先円の中心に位置している。
【0020】
本形態例はパワー式のウインドレギュレータであるため、ベースプレート1には、駆動用モータ4が減速ギヤボックスと共に取り付けられており、その最終出力軸である回転軸4aには、図1には現れていないが、ピニオンが設けられ、このピニオンにドリブンギヤ3の歯部3aが噛合している。このため、モータ4により、回転軸4aが図1において時計方向に駆動されればドリブンギヤ3は反時計方向に回転し、逆に、回転軸4aが反時計方向に駆動されればドリブンギヤ3は時計方向に回転することになる。
【0021】
リフトアーム5は、本形態例においては、ドリブンギヤ3に歯先円の半径方向に向けて固着されており、図2〜図7にその詳細形状を示した。ここで、図2は図1中のリフトアームの正面図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるC−C断面図(拡大)、図5は図2におけるB−B断面図(拡大)、図6は図2におけるD−D断面図(拡大)、図7は先端部の斜視図である。
【0022】
図2〜図7から明らかなように、リフトアーム5は段差成形され、その長手方向と直交する断面は、幅方向の中央が凹部51で、この凹部51の側壁51a,51bに平坦状つば部52,53が連なるハット状断面となっている。又、リフトアーム5の長手方向に沿った上記平坦状つば部52,53の側縁は、直線状に形成されており、リフトアーム5の中間部56には、幅方向への円弧状の出っ張りはない。更に、リフトアーム5の中間部56には、バーリング加工により、穴51cが設けられている。このバーリング加工により、穴51cの周囲には円筒部が形成されることになり、リフトアーム5の穴51c周辺の剛性は、穴51cを穿設したにもかかわらず、高いレベルにある。
【0023】
図7等に示すように、リフトアーム5の先端部55及びこの先端部55と中間部56との境界部分57の側縁には、板厚方向に曲げられた折曲部58が形成されている。ここで、境界部分57における折曲部58の高さ(図4のH)は、リフトアーム5の先端部55に向かうほど高くなるように設定されている。又、境界部分57にまで凹部51が延設されており、この境界部分57における凹部51の深さ(図5及び6のD)は、リフトアーム5の先端部55に向かうほど浅くなるように設定されている。
【0024】
上記基本形状を有したリフトアーム5は、基端部54にてドリブンギヤ3に固着される。本形態例では、リフトアーム5のドリブンギヤ3への固着を溶接で行うため、図2及び図3に示したように、リフトアーム5には、溶接用の突起51eが設けられている。
【0025】
図1中のリフトアームブラケット6は、図示しない窓ガラスの下部に取り付けられるもので、断面が略C形をしており、窓ガラスの開閉方向Mと交差する方向に延びたスリット状のガイド6aが形成されている。このリフトアームブラケット6には、ガイド6aに沿って移動可能なスライダ7が嵌合している。スライダ7はピン8でもってリフトアーム5の先端部55に回動可能に係止されている。
【0026】
イコライザアーム10は、リフトアーム5の中間部56に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着されている。本形態例において、イコライザアーム10は、別々に成形した第1アーム部11と第2アーム部12とを一体的に固着することにより構成している。
【0027】
第1アーム部11と第2アーム部12とは、両者の連結部分の形状を除けば、同様な形状をしている。そこで、図8〜図11に、第1アーム部11の詳細形状を示した。ここで、図8は図1中の第1アーム部の正面図、図9は図8におけるE−E断面、図10は図8におけるF−F断面図(拡大)、図11は図8におけるG−G断面図(拡大)である。
【0028】
図8〜図11から明らかなように、第1アーム部11も、リフトアーム5と同様に段差成形され、その長手方向と直交する断面は、幅方向の中央が凹部111で、この凹部111の側壁111a,111bに平坦状つば部112,113が連なるハット状断面となっている。第1アーム部11の長手方向に沿った上記平坦状つば部112,113の側縁は、直線状に形成されている。又、第1アーム部11の一方の端部は、イコライザアーム10の中間部をなすもので、ここには、リフトアーム5の穴51cに回転自在に嵌合する円筒部114が設けられている。
【0029】
一方、第1アーム部11の他方の端部(イコライザアーム10の基端部)115及びこの端部115と中間部116との境界部分117の側縁には、リフトアーム5と同様に、折曲部118が形成されている。境界部分117における折曲部118の高さは、第1アーム部11の端部115に向かうほど高くなるように設定されている。更に、境界部分117にまで凹部111が延設されている。この境界部分117における凹部111の深さは、第1アーム部11の端部115に向かうほど浅くなっている。
【0030】
リフトアーム5の穴51cに嵌入された第1アーム部11の円筒部114と、リフトアーム5を間にして第1アーム部11に対向配置された第2アーム部12の円筒部124(図12参照)とは、互いに底部が突き当てられた状態で固着されている。このため、第1アーム部11と第2アーム部12とは、リフトアーム5の表裏にて、一体的となって回動することになる。尚、第1アーム部11の円筒部114の外側には、環状の押さえ部119が形成されており、この部分でリフトアーム5を押圧し、リフトアームとの間にガタが生じないようになっている。
【0031】
第2アーム部12の一方の端部(イコライザアーム10の中間部)は、図12に示すように、その円筒部124が第1アーム部11の円筒部114よりも大径で且つ低く形成されているが、この点を除けば、第1アーム部11とほとんど同一の形状をしている。
【0032】
再び、図1において、イコライザアームブラケット13は、図示しないドアパネル(インナ)に取り付けられるもので、断面が略C形をしており、リフトアームブラケット6のガイド6aと平行なガイド13aが形成されている。このイコライザアームブラケット13には、ガイド13aに沿って移動可能なスライダ14が嵌合している。スライダ14はピン15でもってイコライザアーム10の基端部(第1アーム部11)に回動可能に係止されている。
【0033】
一方、イコライザアーム10の先端部(第2アーム部12)には、スライダ16がピン17でもって回動可能に係止され、このスライダ16がリフトアームブラケット6のガイド6aに沿って移動可能に嵌合している。
【0034】
次に、本形態例の作動について説明する。図1は窓ガラスを閉めた状態を示している。このため、窓ガラスが窓枠に当接するまで、リフトアーム5は反時計方向に回転している。この状態から、窓ガラスを下降させるには、モータ4により、回転軸4aを図1における反時計方向に駆動して、リフトアーム5を時計方向に回転させればよい。このように駆動すれば、リフトアーム5の回転に連動して、イコライザアーム10は反時計方向に回転し、結局、スライダ7及び16が、ガイド6aの案内方向に移動しながら下降し、リフトアームブラケット6をM方向に下降させることになる。よって、窓ガラスも下降する。この後、窓ガラスを上昇させるには、モータ4で回転軸4aを時計方向に駆動すればよい。
【0035】
本形態例では、リフトアーム5としてハット状断面が形成されたものを用いているので、リフトアーム5の板厚が薄くても、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上げることができ、ウインドレギュレータの軽量化を図れる。
【0036】
又、ハット状断面であれば、凹部51の幅及び深さ並びに平坦状つば部52,53の幅を容易に変えることができ、これにより、適度な曲げ剛性と大きなねじり剛性を有したリフトアーム5を得ることも容易となり、優れた特性のウインドレギュレータを実現できる。
【0037】
ちなみに、凹部51の深さが同じ場合、凹部51の床部の幅をW1とし、平坦状つば部52,53の幅をW2,W3(W3=W2)としたとき(図6参照)、W1:W2=2:1であれば、板厚方向の曲げ剛性を高くでき、この比率から離れると、平板に近づくことになり、曲げ剛性が低下する。従って、所望の曲げ剛性を得るためには、凹部51の床部の幅W1と平坦状つば部52,53の幅W2,W3(W3=W2)との比を略2対1に保った上で、凹部51の深さを変更することが、材料の節減や、ウインドレギュレータの軽量化の上で、好ましいことになる。W1:W2=2:1の場合、ねじり剛性も高いものとなる。
【0038】
更に、本形態例では、リフトアーム5の長手方向に沿った平坦状つば部52,53の側縁を直線状に形成したので、一定面積の板材からリフトアーム5をプレス等により取り出す際に、リフトアーム5のパターンを密に配列でき、一定面積の板材から取り出せるリフトアーム5の個数が多くなり、材料を節減できる。
【0039】
又、リフトアーム5の先端部55及びこの先端部55と中間部56との境界部分57の側縁に、折曲部58を形成し、境界部分57における折曲部58の高さを、リフトアーム5の先端部55に向かうほど高くし、且つ、境界部分57にまで凹部51を延設し、境界部分57における凹部51の深さを、リフトアーム5の先端部55に向かうほど浅くしたので、リフトアーム5の先端部55の剛性を折曲部58により上げることができると同時に、リフトアーム5の先端部55と中間部56との境界部分57において剛性が急変することがなく、リフトアーム5の中間部56及び境界部分57を全長にわたって撓ませることができ、窓ガラスの昇降に応じてリフトアーム5の先端部55が円滑に傾斜でき、ウインドレギュレータの特性を向上できる。
【0040】
しかも本形態例では、イコライザアーム10についても、リフトアーム5と同様に、ハット状断面が形成されたものを用いたり、イコライザアーム10の長手方向に沿った平坦状つば部(112,113等)の側縁を直線状に形成したので、材料の節減、ウインドレギュレータの軽量化及び特性の向上を、一層図ることができる。
【0041】
尚、リフトアーム5の基端部54には、最も大きな曲げモーメント等が作用するので、側壁51a,51bの端部を結ぶように、側壁51a,51bと同程度の高さの周壁を設ければ、基端部54の強度を大幅に高めることができ、その結果、リフトアーム5の基端部54を歯先円の中心から離して配置して基端部54を短くすることも可能になり、材料の節減とウインドレギュレータの軽量化も可能になる。
【0042】
又、リフトアーム5のハット状断面部分については、リフトアーム5の全長にわたって形成しなくてもよいが、少なくとも中間部には、ハット状断面を形成する必要がある。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明では、リフトアームとして、その長手方向の少なくとも中間部にハット状断面が形成されたものを用いているので、リフトアームの板厚が薄くても、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上げることができ、ウインドレギュレータの軽量化を図れる。
【0044】
又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることができ、これにより、適度の曲げ剛性と大きなねじり剛性を有したリフトアームを得ることも容易となり、優れた特性のウインドレギュレータを実現できる。
【0048】
更に、請求項記載の発明では、リフトアームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成し、境界部分における該折曲部の高さを、リフトアームの先端部に向かうほど高くし、且つ、境界部分にまで凹部を延設し、境界部分における凹部の深さを、リフトアームの先端部に向かうほど浅くしたので、リフトアームの先端部の剛性を折曲部により上げることができると同時に、リフトアームの先端部と中間部との境界部分において剛性が急変することがなく、リフトアームの中間部及び境界部分を全長にわたって撓ませることができ、窓ガラスの昇降に応じてリフトアームの先端部が円滑に傾斜でき、ウインドレギュレータの特性を向上できる。
【0049】
請求項記載の発明では、イコライザアームについても、リフトアームと同様に構成したので、材料の節減、ウインドレギュレータの軽量化及び特性の向上を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の全体構成を示す図である。
【図2】図1中のリフトアームの正面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるC−C断面図(拡大)である。
【図5】図2におけるB−B断面図(拡大)である。
【図6】図2におけるD−D断面図(拡大)である。
【図7】リフトアームの先端部の斜視図である。
【図8】図1中の第1アーム部の正面図である。
【図9】図9は図8におけるE−E断面である。
【図10】図9におけるF−F断面図(拡大)である。
【図11】図9におけるG−G断面図(拡大)である。
【図12】イコライザアームの説明図である。
【符号の説明】
3 ドリブンギヤ
4 モータ
5 リフトアーム
51 凹部
52,53 つば部
54 基端部
55 先端部
56 中間部
57 境界部分
58 折曲部
6 リフトアームブラケット
7 スライダ
10 イコライザアーム
11 第1アーム部
111 凹部
112,113つば部
114 円筒部
116 中間部
117 境界部分
118 折曲部
12 第2アーム部
13 イコライザアームブラケット
14,16 スライダ

Claims (2)

  1. 歯先円の中心を回転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトアームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザアームの基端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおいて、
    前記リフトアームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記リフトアームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折曲部の高さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど高くし、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、この境界部分における凹部の深さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 歯先円の中心を回転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトアームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザアームの基端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおいて、
    前記イコライザアームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記イコライザアームの端部及びこの端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折曲部の高さを、前記イコライザアームの端部に向かうほど高くし、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、この境界部分における凹部の深さを、前記イコライザアームの端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするウインドレギュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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