JP2001055865A - ウインドレギュレータ - Google Patents

ウインドレギュレータ

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JP2001055865A
JP2001055865A JP11230597A JP23059799A JP2001055865A JP 2001055865 A JP2001055865 A JP 2001055865A JP 11230597 A JP11230597 A JP 11230597A JP 23059799 A JP23059799 A JP 23059799A JP 2001055865 A JP2001055865 A JP 2001055865A
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arm
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lift
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ドア等の窓ガラスを昇降させるXアー
ム式ウインドレギュレータであって、材料の節減が図
れ、軽量化が可能で、且つ、特性に優れたウインドレギ
ュレータを実現すること。 【解決手段】 ドリブンギヤ3を回転させることによ
り、リフトアーム5及びイコライザアーム10を回転さ
せ、窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおい
て、リフトアーム5として、長手方向と直交する断面の
幅方向の中央が凹部51で、この凹部51の側壁に平坦
状つば部52,53が連なるハット状断面を有するもの
を用い、且つ、リフトアーム5の長手方向に沿った平坦
状つば部52,53の側縁を直線状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドア等の窓
ガラスを昇降させる所謂Xアーム式ウインドレギュレー
タに関し、特に、歯先円の中心を回転中心とするドリブ
ンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフト
アームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの
開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該
ガイドにてリフトアームの先端部と係合するリフトアー
ムブラケットと、リフトアームの中間部に回動可能に且
つX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部で
リフトアームブラケットを支えるイコライザアームと、
リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが形成
され、該ガイドでもってイコライザアームの基端部を案
内するイコライザアームブラケットとを有し、ドリブン
ギヤをモータ或いは人間の手で回転させることにより、
リフトアームを回転させ、窓ガラスを開閉させるウイン
ドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のウインドレギュレータにおい
て、リフトアームやイコライザアームの先端部は、窓ガ
ラスから、板厚方向と直交する方向の荷重を受けること
になる。このため、リフトアームやイコライザアームに
は、所定範囲内の外力を板厚方向と直交する方向から受
けても、座屈や過度の湾曲を生じない強度が要求され
る。又、窓ガラスは昇降時にその板厚方向に若干移動す
るので、リフトアームやイコライザアームは昇降時の窓
ガラスの動きに連動して板厚方向に適度に弾性変形でき
ることが要求される。
【0003】従来のリフトアームやイコライザアームの
長手方向と直交する断面形状としては、単純な矩形や、
矩形の側縁を例えばL字形に折り曲げたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】長手方向と直交する断
面形状が単純な矩形の場合において、リフトアームやイ
コライザアームの板厚方向の曲げ剛性を適度の値にし、
長手方向の軸に関するねじり剛性を大きくするために
は、リフトアームやイコライザアームの板厚を大きくし
なければならず、材料を節減できないだけでなく、リフ
トアームやイコライザアームが重くなりウインドレギュ
レータの軽量化を達成できなくなるという問題がある。
【0005】一方、矩形断面の側縁を折り曲げたリフト
アームやイコライザアームの場合、折り曲げにより、曲
げ剛性やねじり剛性が上がるものの、折曲高さを大きく
すると、リフトアームやイコライザアームの全体として
の厚みが大幅に増加するという形状上の欠点があり、曲
げ剛性を適度の値に保った上でねじり剛性を高くすると
いう要求には、応えられない。
【0006】又、イコライザアームが枢着されるリフト
アームの中間部は、幅方向に円弧状に出っ張っている。
このため、一定面積の板材からプレス等によりリフトア
ームを取り出す際、一定面積の板材上にリフトアームの
パターンを密に配列できず、この板材から取り出せるリ
フトアームの個数が少なくなり、材料を節減できないと
いう問題もある。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、本発明の課題は、材料の節減が図れ、軽量化
が可能で、且つ、特性に優れたウインドレギュレータを
実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する請
求項1記載の発明は、歯先円の中心を回転中心とするド
リブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリ
フトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラ
スの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成さ
れ、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合する
リフトアームブラケットと、前記リフトアームの中間部
に回動可能に且つX字状に交差するように中間部が枢着
され、先端部で前記リフトアームブラケットを支えるイ
コライザアームと、前記リフトアームブラケットのガイ
ドと平行なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イ
コライザアームの基端部を案内するイコライザアームブ
ラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回転させること
により、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを
開閉させるウインドレギュレータにおいて、前記リフト
アームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央
が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハッ
ト状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を
段差成形したものを用い、長手方向に沿った前記平坦状
つば部の側縁を直線状に形成したことを特徴とするもの
である。
【0009】本発明では、リフトアームとして、その長
手方向の少なくとも中間部にハット状断面が形成された
ものを用いているので、リフトアームの板厚が薄くて
も、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上
げることができ、材料の節減とウインドレギュレータの
軽量化を図れる。
【0010】又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び
深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることがで
き、これにより、所望の曲げ剛性とねじり剛性を有した
リフトアームを得ることも容易となり、優れた特性のウ
インドレギュレータを実現できる。
【0011】更に、リフトアームの長手方向に沿った平
坦状つば部の側縁を直線状に形成したので、一定面積の
板材からプレス等により取り出せるリフトアームの個数
が多くなり、この点からも、材料を節減できる。
【0012】請求項2記載の発明は、歯先円の中心を回
転中心とするドリブンギヤと、該ドリブンギヤに基端部
が固着されたリフトアームと、窓ガラスに取り付けられ
ると共に窓ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガ
イドが形成され、該ガイドにて前記リフトアームの先端
部と係合するリフトアームブラケットと、前記リフトア
ームの中間部に回動可能に且つX字状に交差するように
中間部が枢着され、先端部で前記リフトアームブラケッ
トを支えるイコライザアームと、前記リフトアームブラ
ケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイドで
もって前記イコライザアームの基端部を案内するイコラ
イザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤを回
転させることにより、前記リフトアームを回転させ、前
記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータにおい
て、前記リフトアームとして、長手方向と直交する断面
の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば
部が連なるハット状断面が形成されるように、その長手
方向の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記リ
フトアームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部
分の側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折
曲部の高さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど
高くし、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、
この境界部分における凹部の深さを、前記リフトアーム
の先端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするもので
ある。
【0013】本発明でも、リフトアームとして、その長
手方向の少なくとも中間部にハット状断面が形成された
ものを用いているので、リフトアームの板厚が薄くて
も、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上
げることができ、材料の節減とウインドレギュレータの
軽量化を図れる。
【0014】又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び
深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることがで
き、これにより、所望の曲げ剛性とねじり剛性を有した
リフトアームを得ることも容易となり、優れた特性のウ
インドレギュレータを実現できる。
【0015】更に、この発明では、リフトアームの先端
部の剛性を折曲部により上げることができると同時に、
リフトアームの先端部と中間部との境界部分において剛
性が急変することがなく、リフトアームの中間部及び境
界部分を全長にわたって撓ませることができ、窓ガラス
の昇降に応じてリフトアームの先端部が円滑に傾斜でき
る。よって、ウインドレギュレータの特性を向上でき
る。
【0016】請求項3及び4記載の発明は、請求項1及
び2記載の発明において、イコライザアームの形状につ
いても、リフトアームと同様に構成し、材料の節減、ウ
インドレギュレータの軽量化及び特性の向上を一層図っ
たものである。
【0017】即ち、請求項3記載の発明は、イコライザ
アームとして、長手方向と直交する断面の幅方向の中央
が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が連なるハッ
ト状断面が形成されるように、その長手方向の中間部を
段差成形したものを用い、長手方向に沿った平坦状つば
部の側縁を直線状に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0018】又、請求項4記載の発明は、イコライザア
ームの基端部及びこの基端部と中間部との境界部分の側
縁に、折曲部を形成し、境界部分における該折曲部の高
さを、イコライザアームの基端部に向かうほど高くし、
且つ、境界部分にまで凹部を延設し、境界部分における
凹部の深さを、イコライザアームの基端部に向かうほど
浅くしたことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本形態例は、乗用車に用いられる
Xアーム式ウインドレギュレータに関するもので、全体
構成を示す図1を用いて、この形態例を説明する。図1
において、ベースプレート1は図示しないドアパネル
(インナ)に取り付けられるもので、このベースプレー
ト1には、ピン2でもって、ドリブンギヤ3が回転可能
に取り付けられている。このピン2は、ドリブンギヤ3
の歯先円の中心に位置している。
【0020】本形態例はパワー式のウインドレギュレー
タであるため、ベースプレート1には、駆動用モータ4
が減速ギヤボックスと共に取り付けられており、その最
終出力軸である回転軸4aには、図1には現れていない
が、ピニオンが設けられ、このピニオンにドリブンギヤ
3の歯部3aが噛合している。このため、モータ4によ
り、回転軸4aが図1において時計方向に駆動されれば
ドリブンギヤ3は反時計方向に回転し、逆に、回転軸4
aが反時計方向に駆動されればドリブンギヤ3は時計方
向に回転することになる。
【0021】リフトアーム5は、本形態例においては、
ドリブンギヤ3に歯先円の半径方向に向けて固着されて
おり、図2〜図7にその詳細形状を示した。ここで、図
2は図1中のリフトアームの正面図、図3は図2におけ
るA−A断面図、図4は図2におけるC−C断面図(拡
大)、図5は図2におけるB−B断面図(拡大)、図6
は図2におけるD−D断面図(拡大)、図7は先端部の
斜視図である。
【0022】図2〜図7から明らかなように、リフトア
ーム5は段差成形され、その長手方向と直交する断面
は、幅方向の中央が凹部51で、この凹部51の側壁5
1a,51bに平坦状つば部52,53が連なるハット
状断面となっている。又、リフトアーム5の長手方向に
沿った上記平坦状つば部52,53の側縁は、直線状に
形成されており、リフトアーム5の中間部56には、幅
方向への円弧状の出っ張りはない。更に、リフトアーム
5の中間部56には、バーリング加工により、穴51c
が設けられている。このバーリング加工により、穴51
cの周囲には円筒部が形成されることになり、リフトア
ーム5の穴51c周辺の剛性は、穴51cを穿設したに
もかかわらず、高いレベルにある。
【0023】図7等に示すように、リフトアーム5の先
端部55及びこの先端部55と中間部56との境界部分
57の側縁には、板厚方向に曲げられた折曲部58が形
成されている。ここで、境界部分57における折曲部5
8の高さ(図4のH)は、リフトアーム5の先端部55
に向かうほど高くなるように設定されている。又、境界
部分57にまで凹部51が延設されており、この境界部
分57における凹部51の深さ(図5及び6のD)は、
リフトアーム5の先端部55に向かうほど浅くなるよう
に設定されている。
【0024】上記基本形状を有したリフトアーム5は、
基端部54にてドリブンギヤ3に固着される。本形態例
では、リフトアーム5のドリブンギヤ3への固着を溶接
で行うため、図2及び図3に示したように、リフトアー
ム5には、溶接用の突起51eが設けられている。
【0025】図1中のリフトアームブラケット6は、図
示しない窓ガラスの下部に取り付けられるもので、断面
が略C形をしており、窓ガラスの開閉方向Mと交差する
方向に延びたスリット状のガイド6aが形成されてい
る。このリフトアームブラケット6には、ガイド6aに
沿って移動可能なスライダ7が嵌合している。スライダ
7はピン8でもってリフトアーム5の先端部55に回動
可能に係止されている。
【0026】イコライザアーム10は、リフトアーム5
の中間部56に回動可能に且つX字状に交差するように
中間部が枢着されている。本形態例において、イコライ
ザアーム10は、別々に成形した第1アーム部11と第
2アーム部12とを一体的に固着することにより構成し
ている。
【0027】第1アーム部11と第2アーム部12と
は、両者の連結部分の形状を除けば、同様な形状をして
いる。そこで、図8〜図11に、第1アーム部11の詳
細形状を示した。ここで、図8は図1中の第1アーム部
の正面図、図9は図8におけるE−E断面、図10は図
8におけるF−F断面図(拡大)、図11は図8におけ
るG−G断面図(拡大)である。
【0028】図8〜図11から明らかなように、第1ア
ーム部11も、リフトアーム5と同様に段差成形され、
その長手方向と直交する断面は、幅方向の中央が凹部1
11で、この凹部111の側壁111a,111bに平
坦状つば部112,113が連なるハット状断面となっ
ている。第1アーム部11の長手方向に沿った上記平坦
状つば部112,113の側縁は、直線状に形成されて
いる。又、第1アーム部11の一方の端部は、イコライ
ザアーム10の中間部をなすもので、ここには、リフト
アーム5の穴51cに回転自在に嵌合する円筒部114
が設けられている。
【0029】一方、第1アーム部11の他方の端部(イ
コライザアーム10の基端部)115及びこの端部11
5と中間部116との境界部分117の側縁には、リフ
トアーム5と同様に、折曲部118が形成されている。
境界部分117における折曲部118の高さは、第1ア
ーム部11の端部115に向かうほど高くなるように設
定されている。更に、境界部分117にまで凹部111
が延設されている。この境界部分117における凹部1
11の深さは、第1アーム部11の端部115に向かう
ほど浅くなっている。
【0030】リフトアーム5の穴51cに嵌入された第
1アーム部11の円筒部114と、リフトアーム5を間
にして第1アーム部11に対向配置された第2アーム部
12の円筒部124(図12参照)とは、互いに底部が
突き当てられた状態で固着されている。このため、第1
アーム部11と第2アーム部12とは、リフトアーム5
の表裏にて、一体的となって回動することになる。尚、
第1アーム部11の円筒部114の外側には、環状の押
さえ部119が形成されており、この部分でリフトアー
ム5を押圧し、リフトアームとの間にガタが生じないよ
うになっている。
【0031】第2アーム部12の一方の端部(イコライ
ザアーム10の中間部)は、図12に示すように、その
円筒部124が第1アーム部11の円筒部114よりも
大径で且つ低く形成されているが、この点を除けば、第
1アーム部11とほとんど同一の形状をしている。
【0032】再び、図1において、イコライザアームブ
ラケット13は、図示しないドアパネル(インナ)に取
り付けられるもので、断面が略C形をしており、リフト
アームブラケット6のガイド6aと平行なガイド13a
が形成されている。このイコライザアームブラケット1
3には、ガイド13aに沿って移動可能なスライダ14
が嵌合している。スライダ14はピン15でもってイコ
ライザアーム10の基端部(第1アーム部11)に回動
可能に係止されている。
【0033】一方、イコライザアーム10の先端部(第
2アーム部12)には、スライダ16がピン17でもっ
て回動可能に係止され、このスライダ16がリフトアー
ムブラケット6のガイド6aに沿って移動可能に嵌合し
ている。
【0034】次に、本形態例の作動について説明する。
図1は窓ガラスを閉めた状態を示している。このため、
窓ガラスが窓枠に当接するまで、リフトアーム5は反時
計方向に回転している。この状態から、窓ガラスを下降
させるには、モータ4により、回転軸4aを図1におけ
る反時計方向に駆動して、リフトアーム5を時計方向に
回転させればよい。このように駆動すれば、リフトアー
ム5の回転に連動して、イコライザアーム10は反時計
方向に回転し、結局、スライダ7及び16が、ガイド6
aの案内方向に移動しながら下降し、リフトアームブラ
ケット6をM方向に下降させることになる。よって、窓
ガラスも下降する。この後、窓ガラスを上昇させるに
は、モータ4で回転軸4aを時計方向に駆動すればよ
い。
【0035】本形態例では、リフトアーム5としてハッ
ト状断面が形成されたものを用いているので、リフトア
ーム5の板厚が薄くても、このハット状断面部分で曲げ
剛性やねじり剛性を上げることができ、ウインドレギュ
レータの軽量化を図れる。
【0036】又、ハット状断面であれば、凹部51の幅
及び深さ並びに平坦状つば部52,53の幅を容易に変
えることができ、これにより、適度な曲げ剛性と大きな
ねじり剛性を有したリフトアーム5を得ることも容易と
なり、優れた特性のウインドレギュレータを実現でき
る。
【0037】ちなみに、凹部51の深さが同じ場合、凹
部51の床部の幅をW1とし、平坦状つば部52,53
の幅をW2,W3(W3=W2)としたとき(図6参
照)、W1:W2=2:1であれば、板厚方向の曲げ剛
性を高くでき、この比率から離れると、平板に近づくこ
とになり、曲げ剛性が低下する。従って、所望の曲げ剛
性を得るためには、凹部51の床部の幅W1と平坦状つ
ば部52,53の幅W2,W3(W3=W2)との比を
略2対1に保った上で、凹部51の深さを変更すること
が、材料の節減や、ウインドレギュレータの軽量化の上
で、好ましいことになる。W1:W2=2:1の場合、
ねじり剛性も高いものとなる。
【0038】更に、本形態例では、リフトアーム5の長
手方向に沿った平坦状つば部52,53の側縁を直線状
に形成したので、一定面積の板材からリフトアーム5を
プレス等により取り出す際に、リフトアーム5のパター
ンを密に配列でき、一定面積の板材から取り出せるリフ
トアーム5の個数が多くなり、材料を節減できる。
【0039】又、リフトアーム5の先端部55及びこの
先端部55と中間部56との境界部分57の側縁に、折
曲部58を形成し、境界部分57における折曲部58の
高さを、リフトアーム5の先端部55に向かうほど高く
し、且つ、境界部分57にまで凹部51を延設し、境界
部分57における凹部51の深さを、リフトアーム5の
先端部55に向かうほど浅くしたので、リフトアーム5
の先端部55の剛性を折曲部58により上げることがで
きると同時に、リフトアーム5の先端部55と中間部5
6との境界部分57において剛性が急変することがな
く、リフトアーム5の中間部56及び境界部分57を全
長にわたって撓ませることができ、窓ガラスの昇降に応
じてリフトアーム5の先端部55が円滑に傾斜でき、ウ
インドレギュレータの特性を向上できる。
【0040】しかも本形態例では、イコライザアーム1
0についても、リフトアーム5と同様に、ハット状断面
が形成されたものを用いたり、イコライザアーム10の
長手方向に沿った平坦状つば部(112,113等)の
側縁を直線状に形成したので、材料の節減、ウインドレ
ギュレータの軽量化及び特性の向上を、一層図ることが
できる。
【0041】尚、リフトアーム5の基端部54には、最
も大きな曲げモーメント等が作用するので、側壁51
a,51bの端部を結ぶように、側壁51a,51bと
同程度の高さの周壁を設ければ、基端部54の強度を大
幅に高めることができ、その結果、リフトアーム5の基
端部54を歯先円の中心から離して配置して基端部54
を短くすることも可能になり、材料の節減とウインドレ
ギュレータの軽量化も可能になる。
【0042】又、リフトアーム5のハット状断面部分に
ついては、リフトアーム5の全長にわたって形成しなく
てもよいが、少なくとも中間部には、ハット状断面を形
成する必要がある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、リフトアームとして、その長手方向の少なくと
も中間部にハット状断面が形成されたものを用いている
ので、リフトアームの板厚が薄くても、このハット状断
面部分で曲げ剛性やねじり剛性を上げることができ、ウ
インドレギュレータの軽量化を図れる。
【0044】又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び
深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることがで
き、これにより、適度の曲げ剛性と大きなねじり剛性を
有したリフトアームを得ることも容易となり、優れた特
性のウインドレギュレータを実現できる。
【0045】更に、リフトアームの長手方向に沿った平
坦状つば部の側縁を直線状に形成したので、一定面積の
板材からプレス等により取り出せるリフトアームの個数
が多くなり、この点からも、材料を節減できる。
【0046】請求項2記載の発明でも、リフトアームと
して、その長手方向の少なくとも中間部にハット状断面
が形成されたものを用いているので、リフトアームの板
厚が薄くても、このハット状断面部分で曲げ剛性やねじ
り剛性を上げることができ、ウインドレギュレータの軽
量化を図れる。
【0047】又、ハット状断面であれば、凹部の幅及び
深さ並びに平坦状つば部の幅を容易に変えることがで
き、これにより、適度の曲げ剛性と大きなねじり剛性を
有したリフトアームを得ることも容易となり、優れた特
性のウインドレギュレータを実現できる。
【0048】更に、請求項2記載の発明では、リフトア
ームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部分の側
縁に、折曲部を形成し、境界部分における該折曲部の高
さを、リフトアームの先端部に向かうほど高くし、且
つ、境界部分にまで凹部を延設し、境界部分における凹
部の深さを、リフトアームの先端部に向かうほど浅くし
たので、リフトアームの先端部の剛性を折曲部により上
げることができると同時に、リフトアームの先端部と中
間部との境界部分において剛性が急変することがなく、
リフトアームの中間部及び境界部分を全長にわたって撓
ませることができ、窓ガラスの昇降に応じてリフトアー
ムの先端部が円滑に傾斜でき、ウインドレギュレータの
特性を向上できる。
【0049】請求項3及び4記載の発明では、イコライ
ザアームについても、リフトアームと同様に構成したの
で、材料の節減、ウインドレギュレータの軽量化及び特
性の向上を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の全体構成を示す図である。
【図2】図1中のリフトアームの正面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるC−C断面図(拡大)である。
【図5】図2におけるB−B断面図(拡大)である。
【図6】図2におけるD−D断面図(拡大)である。
【図7】リフトアームの先端部の斜視図である。
【図8】図1中の第1アーム部の正面図である。
【図9】図9は図8におけるE−E断面である。
【図10】図9におけるF−F断面図(拡大)である。
【図11】図9におけるG−G断面図(拡大)である。
【図12】イコライザアームの説明図である。
【符号の説明】
3 ドリブンギヤ 4 モータ 5 リフトアーム 51 凹部 52,53 つば部 54 基端部 55 先端部 56 中間部 57 境界部分 58 折曲部 6 リフトアームブラケット 7 スライダ 10 イコライザアーム 11 第1アーム部 111 凹部 112,113つば部 114 円筒部 116 中間部 117 境界部分 118 折曲部 12 第2アーム部 13 イコライザアームブラケット 14,16 スライダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯先円の中心を回転中心とするドリブン
    ギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトア
    ームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開
    閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガ
    イドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトア
    ームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可
    能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先
    端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザ
    アームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行
    なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザ
    アームの基端部を案内するイコライザアームブラケット
    とを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、
    前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させ
    るウインドレギュレータにおいて、 前記リフトアームとして、長手方向と直交する断面の幅
    方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が
    連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向
    の中間部を段差成形したものを用い、且つ、前記リフト
    アームの長手方向に沿った前記平坦状つば部の側縁を直
    線状に形成したことを特徴とするウインドレギュレー
    タ。
  2. 【請求項2】 歯先円の中心を回転中心とするドリブン
    ギヤと、該ドリブンギヤに基端部が固着されたリフトア
    ームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開
    閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガ
    イドにて前記リフトアームの先端部と係合するリフトア
    ームブラケットと、前記リフトアームの中間部に回動可
    能に且つX字状に交差するように中間部が枢着され、先
    端部で前記リフトアームブラケットを支えるイコライザ
    アームと、前記リフトアームブラケットのガイドと平行
    なガイドが形成され、該ガイドでもって前記イコライザ
    アームの基端部を案内するイコライザアームブラケット
    とを有し、前記ドリブンギヤを回転させることにより、
    前記リフトアームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させ
    るウインドレギュレータにおいて、 前記リフトアームとして、長手方向と直交する断面の幅
    方向の中央が凹部で、この凹部の側壁に平坦状つば部が
    連なるハット状断面が形成されるように、その長手方向
    の中間部を段差成形したものを用い、更に、前記リフト
    アームの先端部及びこの先端部と中間部との境界部分の
    側縁に、折曲部を形成し、この境界部分における折曲部
    の高さを、前記リフトアームの先端部に向かうほど高く
    し、且つ、前記境界部分にまで前記凹部を延設し、この
    境界部分における凹部の深さを、前記リフトアームの先
    端部に向かうほど浅くしたことを特徴とするウインドレ
    ギュレータ。
  3. 【請求項3】 前記イコライザアームとして、長手方向
    と直交する断面の幅方向の中央が凹部で、この凹部の側
    壁に平坦状つば部が連なるハット状断面が形成されるよ
    うに、その長手方向の中間部を段差成形したものを用
    い、長手方向に沿った前記平坦状つば部の側縁を直線状
    に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のウイ
    ンドレギュレータ。
  4. 【請求項4】 前記イコライザアームの基端部及びこの
    基端部と中間部との境界部分の側縁に、折曲部を形成
    し、この境界部分における折曲部の高さを、前記イコラ
    イザアームの基端部に向かうほど高くし、且つ、前記境
    界部分にまで前記凹部を延設し、この境界部分における
    凹部の深さを、前記イコライザアームの基端部に向かう
    ほど浅くしたことを特徴とする請求項3記載のウインド
    レギュレータ。
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