JP6465728B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、リフトアーム中央部の貫通孔にて第1アームと第2アームの各基端部を接合してイコライザアームと成すことによりリフトアームとイコライザアームとをX字状に枢着した、いわゆるXアーム式のウインドレギュレータに関する。
Xアーム式のウインドレギュレータでは、リフトアームの基端部(以下「一端部」とも言う)は、ドアパネルに固定の駆動部(駆動部材,駆動源)によって回動可能(揺動可能)に支持され、先端部(以下「他端部」とも言う)は、ウインドガラス支持用のリフトアームブラケットに連結される。正確には、リフトアームブラケットのガイドにより案内される。
一方、イコライザアームを成す第1アーム又は第2アームの何れか一方のアームの先端部はドアパネルに固定のイコライザアームブラケットに連結され、他方のアームの先端部は前記リフトアームブラケットに連結される。正確には、何れか一方のアームの先端部は前記イコライザアームブラケットのガイドにより案内され、他方のアームの先端部は前記リフトアームブラケットのガイドにより案内される。以下では、イコライザアームブラケットに連結される先端部をイコライザアームの一端部とも、また、リフトアームブラケットに連結される先端部をイコライザアームの他端部とも言う。
かかるXアーム式のウインドレギュレータでは、駆動部から駆動力を伝達されて回動(揺動)されるリフトアームにより、前記リフトアームブラケットに支持されるウインドガラスが開閉される。
特開2006−312835号公報(特許文献1)には、Xアーム式のウインドレギュレータに於いて、イコライザアームの塑性変形量を軽減する技術が開示されている。
特開2006−312835号公報
Xアーム式のウインドレギュレータに於いて、ウインドガラスを上死点に至らせた状態で更に上昇方向に駆動し、又は、上死点等にてウインドガラスを固定した状態で下降方向に駆動すると、リフトアームに対して強い捩じり力が作用する。その捩じり力は、リフトアームとイコライザアームとが摺接する部位(枢着部位付近)を介してイコライザアームの接合部位(第1アームと第2アームを接合した部位)付近に伝達される。その結果、イコライザアームの接合部位付近に対して強く捩じる力が作用する。また、イコライザアームの接合部位付近に対して車幅方向に変移させようとする力も作用するため、イコライザアームがリフトアームと干渉して異音を生じ易くなるという不具合もある。
近年、ウインドレギュレータに対する小型化・軽量化の要請から、イコライザアームに対しても薄肉化が要請されている。換言すれば、強度を損なうことなく、薄肉化することが求められている。このため、イコライザアームの長手方向に沿う縁にビード(補強部)を形成して断面係数を高めたものが提供されているが、未だ十分な薄肉化且つ十分な強度は達成できていない。
その理由は、捩じり力が強く作用する部位、つまり、リフトアームとイコライザアームが摺接する部位(枢着部位=接合部位の周囲)では、縁のビード(補強部)が直線状ではなく摺接部に沿って周回するため、捩じり力の方向とビード(補強部)の方向が同方向となる位置が生じ、その結果、捩じり力に十分に抗することができなくなることにも一因があると考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みたものであり、Xアーム式のウインドレギュレータに於いて、イコライザアームを薄肉化しつつ十分な強度を有するようにすること、即ち、ウインドレギュレータに強い力を加えた場合(例えば、ウインドガラスが上死点に至った後に更に上昇方向への力を加える場合等)でもイコライザアームが耐え得る強度を有するようにすることを目的とする。また、イコライザアームがリフトアームと干渉して異音を生ずることがないようにすることを目的とする。
本発明は、下記[1]〜[3]のように構成される。本項と次項(課題を解決するための手段,発明の効果)に於いて、各符号は理解を容易にするため付したものであり、本発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1(図5,図2参照)
一端部が駆動部50により回転可能に支持され、他端部がウインドガラスを支持するリフトアームブラケット30に連結されるリフトアーム10と、
前記リフトアーム10の中間部に形成された貫通孔105により回転可能に支持されて該リフトアーム10とX字状を成し、一端部201がドアパネルに固定されるイコライザアームブラケット40に連結され、他端部202が前記リフトアームブラケット30に連結されるイコライザアーム20Aと、
を有し、前記リフトアーム10の回転により前記ウインドガラスを開閉するウインドレギュレータであって、
前記イコライザアーム20Aは、該イコライザアーム20Aを構成する第1アーム21と第2アーム22Aの各基端部212,222を前記リフトアーム10の貫通孔105にて接合して成る1又は2以上の接合部205,205を有し、
前記第1アーム21と第2アーム22Aの一方は、当該一方のアーム21/22Aの周囲に前記リフトアーム10と対向する面の反対面側へ突設されたフランジ部227Aと、前記1又は2以上の接合部205,205が設けられた接合部域2050の周囲であって且つ前記フランジ部227Aの内側に設けられ、前記リフトアーム10と摺接する環状凸部2260と、前記フランジ部227Aの縁に前記接合部域2050を挟むようにして前記イコライザアーム20Aの長手方向に沿って直線状に設けられた段部228Aとを有する、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
[2]構成2
構成1に於いて、
前記段部228Aは、前記リフトアーム10と対向する面の側へ突設されている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
[3]構成3
構成2に於いて、
前記段部228Aは、前記リフトアーム10と接触しないように設けられている、
ことを特徴とするウインドレギュレータ。
上記に於いて「第1アーム21の基端部212と第2アーム22Aの基端部222が貫通孔105にて接合される」とは、「内周面が円筒形状を成す貫通孔105の内部に、外周面が円筒形状を成すように凸に形成された第1アーム21の基端部212と第2アーム22Aの基端部222がそれぞれ反対面側の開口から入り込み、両基端部212,222が貫通孔105の内部で接合される」場合でもよいが、何れか一方の基端部(基端部212又は基端部222)が貫通孔105の内部に入り更に挿通して貫通孔105の反対面側の開口から突出し、該反対面側にて他方の基端部(基端部222又は基端部212)に接合される場合でもよい。図2 (b)(c)は、後者の場合を示す。即ち、第1アーム21の基端部212が貫通孔105に入り挿通して反対側へ突出し、該反対側にて第2アーム22Aの基端部222に接合されている。ここで、接合には、カシメや溶接等の公知の手法を用いることができる。
また、上記に於いて「接合部」とは、「第1アーム21の基端部212と第2アーム22Aの基端部222であって接合された部位」を言う。例えば、図2(b)(c)では2箇所の接合部205,205が示されている。これらは、図6を参照することにより、4箇所の接合部205〜205であることが分かる。また、接合部域2050とは、接合部205〜205が設けられた領域をいう。
また、上記に於いて「フランジ部」とは、「板金の或る部位を直線状及び/又は曲線状の帯状に打ち出すことにより補強する加工方法」により加工された「補強部位(直線状及び/又は曲線状に段差をつけられた部位及び該段差に隣接する直線状及び/又は曲線状の帯状に打ち出された部位)」を言う。フランジ部という語句に代えて、例えば、ビード部という語句を用いることもある。板金は平面状のままでは強度が小さく撓み易いが、フランジ若しくはビードを打つことにより断面係数を大きくすることができ、強度を高めることができる。
構成1は、一端部が駆動部50により回転可能に支持され、他端部がウインドガラスを支持するリフトアームブラケット30に連結されるリフトアーム10と、前記リフトアーム10の中間部に形成された貫通孔105により回転可能に支持されて該リフトアーム10とX字状を成し、一端部201がドアパネルに固定されるイコライザアームブラケット40に連結され、他端部202が前記リフトアームブラケット30に連結されるイコライザアーム20Aとを有し、前記リフトアーム10の回転により前記ウインドガラスを開閉するウインドレギュレータであって、前記イコライザアーム20Aは、該イコライザアーム20Aを構成する第1アーム21と第2アーム22Aの各基端部212,222を前記リフトアーム10の貫通孔105にて接合して成る1又は2以上の接合部205,205を有し、前記第1アーム21と第2アーム22Aの一方は、当該一方のアーム21/22Aの周囲に前記リフトアーム10と対向する面の反対面側へ突設されたフランジ部227Aと、前記1又は2以上の接合部205,205が設けられた接合部域2050の周囲であって且つ前記フランジ部227Aの内側に設けられ、前記リフトアーム10と摺接する環状凸部2260と、前記フランジ部227Aの縁に前記接合部域2050を挟むようにして前記イコライザアーム20Aの長手方向に沿って直線状に設けられた段部228Aとを有するため、イコライザアームを薄肉化しても十分な強度を維持することができる。また、イコライザアームとリフトアームが干渉して異音を生ずるという不具合も確実に防止することができる。
構成2は、構成1に於いて、前記段部228Aは、前記リフトアーム10と対向する面の側へ突設されているため、更に十分な強度を持たせることができる。
構成3は、構成2に於いて、前記段部228Aは、前記リフトアーム10と接触しないように設けられているため、段部228Aにもかかわらず、イコライザアームとリフトアームの干渉による異音を確実に防止することができる。
実施の形態のウインドレギュレータ用のイコライザアーム20Aをイコライザアーム20に代えて採用可能なウインドレギュレータを透視して示す正面図。 図1のウインドレギュレータを示し、(a)は図1内矢視A図(但し、リフトアーム10,イコライザアーム20はそれぞれ矢視A1,A2から見た図、(b)は接合部が設けられている接合部域付近のB−B線端面図、(c)は接合部が設けられている接合部域付近のC−C線端面図。なお、図2はイコライザアーム20に代えてイコライザアーム20Aを採用する実施の形態のウインドレギュレータ(図5,図6参照)でも同様である。以下、付記「A」はイコライザアーム20Aの部位であることを示す。 イコライザアーム20の第1アーム21を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(a)内C−C端面図、(d)は(a)内のD−D端面図。この第1アーム21は、実施の形態のウインドレギュレータ(図5,図6参照)でも採用されている。 イコライザアーム20の第2アーム22を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(a)内C−C端面図、(d)は(a)内のD−D端面図。この第2アーム22は、図1のウインドレギュレータで採用されている。 実施の形態のウインドレギュレータを透視して示す正面図。 図5のウインドレギュレータのイコライザアーム20Aの第2アーム22A (第1アーム21とともにイコライザアーム20Aを構成するアーム)を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(a)内C−C端面図。 図1、図2のウインドレギュレータのイコライザアーム20、20Aの第1アーム21に代えて採用可能な第1アーム21Bを示し、(a)は正面図、(b)は上面図。
(1)実施の形態と略同様のウインドレギュレータ(参考形態)
まず、図1〜図4を参照して、後述の実施の形態のウインドレギュレータ(図5,図6参照)用のイコライザアーム20Aをイコライザアーム20に代えて採用可能なウインドレギュレータ(参考形態)を説明する。図1に示すいわゆるXアーム式のウインドレギュレータは、リフトアーム10と、イコライザアーム20と、リフトアームブラケット30と、イコライザアームブラケット40と、駆動機構(駆動部)50を有する。
リフトアーム10は、一端部(基端部)101を駆動機構(駆動部)50により回転(回動/揺動)可能に支持され、他端部(先端部)102を不図示のウインドガラスを支持するリフトアームブラケット30に連結されて該リフトアームブラケット30を支持している。正確には、リフトアームブラケット30のガイドに、他端部(先端部)102に設けたシュー102a(図2(a))を収容されていて、該ガイドにより案内される。
図示の例では、駆動機構50では、駆動源としてモータを用いているが、モータに代えて手動方式でもよい。駆動機構50がリフトアーム10を駆動して回転(回動/揺動)させ、これにより、リフトアームブラケット30を昇降させて、該リフトアームブラケット30が支持しているウインドガラス(不図示)を開閉する機構は公知であるため、これ以上の説明は割愛する。
図2(b)(c)に示すように、リフトアーム10の長手方向中央部の貫通孔105では、イコライザアーム20を構成する第1アーム21と第2アーム22が接合されている。即ち、第1アーム21の基端部212と第2アーム22の基端部222とが、それぞれの表面212a,222aを密接させて接合され、これにより、リフトアーム10とイコライザアーム20とがX字状に枢着されている。即ち、回転可能に設けられている。なお、図2に於いて、末尾に「A」を付して括弧書きで示した符号は、後述の実施の形態で採用する第2アーム22Aでも同様であることを示す。
また、図2の形態に於いて、接合はカシメで行われているが、溶接等の他の公知の手法により接合してもよい。以下、第1アーム21の基端部212と第2アーム22の基端部222とが接合されている各部位をそれぞれ接合部205と言い、接合部205が設けられた領域を接合部域2050と言う。図2(b)(c)や図4に示す形態では、基端部212−基端部222に、合計4箇所の接合部205〜205を有する。このことは、図5、図6に示すように、後述の実施の形態でも同様である。
また、接合は、図2(b)(c)に示す例では、第1アーム21の基端部212を貫通孔105に挿通して反対面側の開口から突出させ、該反対面側にて第2アーム22の基端部222に接合することで行われている。即ち、第1アーム21の基端部212(正確には、基端部の中で貫通孔105に遊嵌し得る円筒形状、即ち、貫通孔105の内径より微小に小さな外径の円筒形状となるようにプレス等で突出形成されている部位)を貫通孔105に挿入して、該挿入した側とは反対面側の開口(貫通孔105の開口)から少し突出させ、突出させた表面212aを、当該反対面側にて、第2アーム22の基端部222の対応面222aに接合することで行われている。しかし、これに代えて、第1アーム21の基端部212と第2アーム22の基端部222を、それぞれ、反対面側の開口から貫通孔105に挿入して、該貫通孔105の内部で接合することにより行ってもよい。その場合、挿入する第2アームの基端部222の部位は、上記第1アーム212の基端部の場合と同様に、貫通孔105の内径より微小に小さな外径の円筒形状となるようにプレス等で突出形成されている部位を用いることとなる。
イコライザアーム20は、その先端部202を、リフトアームブラケット30に連結されている。正確には、リフトアームブラケット30のガイド(溝)に、イコライザアーム20の先端部202のシュー202a(図2(a))を収容されていて、該ガイドにより案内される。
また、イコライザアーム20は、上記先端部202とは反対側の端部(先端部)201を、イコライザアームブラケット40に連結されている。正確には、イコライザアームブラケット40のガイド(溝)に、イコライザアーム20の当該反対側の先端部201のシュー201a(図2(a))を収容されていて、該ガイドにより案内される。
ここで、上記先端部201、202は、それぞれ構成1の「一端部」「他端部」に対応する。
先述のように、イコライザアーム20は、リフトアーム10の中央部の貫通孔105にて第1アーム21と第2アーム22の各基端部212−222の対応面212a−222a内の1又は2以上の所望の部位を接合することにより構成されている。また、上述のように、イコライザアーム20の先端部201は、イコライザアームブラケット40に連結されている。言い換えれば、第1アーム21に関し、その基端部212とは反対側の端部211(=先端部201)は、イコライザアームブラケット40に連結されている。ここで、イコライザアームブラケット40は、ドアパネル(不図示)に固定であるが、第2アーム22が連結されているリフトアームブラケット30はウインドガラス(不図示)とともに昇降する。即ち、固定ではない。このため、第1アーム21に対しては、第2アーム22と比較して、リフトアーム10から伝達される先述の捩じり力が、より強く作用する。したがって、第1アーム21に対しては、第2アーム22と比較して、より強い強度が要求される。
このため、図示の参考形態のイコライザアーム20では、第1アーム21に2本のビード(若しくはフランジとも言い得る)215,215を形成して断面係数を大きくし、接合部の捩じり力に対する強度を高めている。即ち、第1アーム21の長手方向の縁に沿い且つ接合部205を挟むようにして直線状の2本のビード215(215a),215(215a)を形成して補強している。つまり、第1アーム21の基端部212と反対側の端部211から接合部205,205を越える位置まで、長手方向の各縁位置に、ビード215,215を設けている。ここで、接合部205,205を越える位置とは、図示の例では、接合部域2050を越える位置、つまり、第1アーム21の基端部212の最も外れ側(端に寄った側)の位置の接合部205を越える位置であり、このため、得られる強度も十分である。なお、それより若干反対側の端部211寄りの接合部205を越える位置までとしてもよい。要は、少なくとも一つの接合部205を、両縁に沿って設けた2本のビード215(215a),215(215a)で挟むことができればよい。
また、図示の参考形態のイコライザアーム20では、2本のビード215,215が接合部205(正確には接合部域2050)を挟む位置付近、即ち、第1アーム21の基端部212(図3(a)参照)の付近では、ビード215(215a),215(215a)は、接合部205(正確には接合部域2050)と摺接部216との間に位置するように設けられている。即ち、縁に沿って摺接部216が位置し、その内側にビード215(215a)が設けられている。このように設けられているため、リフトアーム10と第1アーム21との摺接に寄与する部分の径を大きくとることができ、結果、過大な力がウインドレギュレータ(リフトアーム10)に加わった場合でも、接合部205(正確には接合部域2050付近)のバタツキを抑制することができる。ここで、摺接部216とは、貫通孔105の外部にて第1アーム21がリフトアーム10と摺接する部位を言う。また、ビード215(215a)を摺接部216より内側に設けているため、接合部205(正確には接合部域2050)付近でも、ビード215の形状を、接合部205(正確には接合部域2050)を周回するような曲線状ではなく、直線状に形成することができ、このため、捩じり力の方向とビード215の方向が同方向となることを防止でき、強度の低下を防止できる。なお、ビードとは、板金を紐状/筋状/帯状に打ち出すことにより補強する公知の加工方法によって加工された部位(紐状/帯状/筋状の段差をつけられた部位及び該段差に隣接する打ち出された部位)を言い、例えば、平板面の中で筋状若しくは帯状の溝形状にプレス成形等の公知の成形法によって形成された部位や、縁に沿って筋状/帯状にプレス成形等で形成された帯状の段部を言う。なお、これらは、補強用のフランジと称されている場合もある。
また、図示の第1アーム21では、2本のビード215(215a),215(215a)を、第1アーム21の基端部212寄りに於いて、テーパ状に終端させている(図3(b)参照)。これにより、断面係数の急激な変化を抑制できるため、捩じり力に対し、さらに良好な強度を得られる。また、このように終端させる方向へ向かって、2本のビード215(215a),215(215a)の幅が徐々に狭くなるように形成されている。このため、ビードの上記終端側へ向かって摺接部216の面積を拡げることができ、過大な力がウインドレギュレータ(リフトアーム10)に加わった場合に接合部205(正確には接合部域2050付近)のバタツキを抑制するという作用効果を更に高めることができる。また、この作用効果は、第1アーム21の幅自体が、基端部212の側へ向かって徐々に拡がっていることと合わせると、摺接面216の面積が更に大きくなっているため、相乗的に高められている。
また、2本のビード215(215a),215(215a)は上述のように終端しており、その先の縁(ビード延長上の先の縁)には至っていないため、該縁近辺では摺接部216の面積を十分に大きくとることができ、上述の作用効果が更に高められている。
また、上述のように、接合部205(正確には接合部域2050)付近では、ビード215(215a)を縁より内側に形成しており、摺接部216より内側に形成しているが、接合部205から端部211の方向へ離れた部位では、少なくとも摺接部216を外れた部位に於いて、ビード215の幅を拡げて第1アーム21の縁に至るように絞り形成している(図3(a)内の215c参照)。この部位は、上述のように摺接部216を外れた部位であるとともに、端部211からは十分に離れた部位である。つまり、摺接部216にオーバーラップする部位では摺接部216の内側となるように形成することでバタツキを防止するとともに、摺接部216を外れると、端部211から当該の絞り形成された部位215cまで、図3(a)に215bで示すように、ビード215を縁に沿って十分な幅で形成しており、これにより、十分な強度を得ている。また、上述のように縁方向へ幅を拡げて縁に至らしめる絞り形成部位では、図3(a)内に215cで示すようにR(円弧)を付けており、これにより、捩じり力の集中を抑制している。換言すれば、縁に至るように形成される部位(絞り形成の部位)215cは、摺接部216を外れた部位であり、且つ、縁位置とすることによりビード215(215b)を幅広く形成できる長さを十分にとって強度を高めた部位(端部211からの距離を十分にとった部位)であり、且つ、捩じり力が最も集中し易い部位を避けることにより変形の畏れを小さくした部位として選ぶことができる。
また、ビード215の基端部212寄りの部位215a(接合部205(正確には接合部域2050)と摺接部216の間の部位)と、縁に沿う部位215b(縁に至るように絞り形成された部位215cを経て縁に至った後の部位;フランジ様に形成された部位)とは、それらの上面部(図3(a)で帯状に現れている部位)が連続面(同一面)を成すように形成されており、これにより、断面係数の急激な変化が抑制されている。
また、接合部205(正確には接合部域2050)の周囲に形成された、第1アーム21がリフトアーム10と摺接する摺接部216は、図3(b)に示すように、端部211の有る側に於いて、第1アーム21の幅方向中央部の平坦部分(板金でビード215等の凹凸が形成される元となる平坦な部分)210へ向けて下がる(図3(b)では上がる)段部として形成されている。一方、ビード215(215a)は段部としては形成されてなく、先述のように長手方向のテーパとして形成されており、急激な断面係数の変化が抑制されている。
また、上記ビード215(215b)の幅は、端部211へ向かって徐々に狭まるように形成され、さらに、端部211の手前付近に於いて、平坦部分210に先駆けて角度を変えられており、言い換えれば、テーパ状を成している。
上記では、第1アーム21の縁に2本の直線状のビード215,215を設け、接合部205(正確には接合部域2050)付近では、2本のビードで接合部205(正確には接合部域2050)を挟むとともに、各ビードが接合部205(正確には接合部域2050)と摺接部216の間に位置するように、つまり、縁から内側となるように形成した例を説明しているが、第1アーム21が十分な強度を有する場合には、第2アーム22について同様のビードを設けるようにしてもよい。
(2)実施の形態
次に、図5と図6を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
前述の参考形態では第1アーム21と第2アーム22によりイコライザアーム20を構成していたが、本発明の実施の形態では、第1アーム21と第2アーム22A(図5)を用いてイコライザアーム20Aを構成し、このイコライザアーム20Aを用いてウインドレギュレータ(図6)を構成する。第1アーム21及びリフトアーム10は前述の参考形態と同じであるため、説明は省略する。また、第1アーム21と第2アーム22Aとの接合についても、前述の参考形態の第1アーム21と第2アーム22の接合と同様であるため、その説明も省略する。
図6に示すように、第2アーム22A(構成1の「第1アーム21と第2アーム22Aの一方」に対応)では、接合部205(正確には接合部域2050)の周囲に、リフトアーム10と摺接する環状凸部2260が設けられており、該環状凸部2260を囲むようにして、当該第2アーム22Aの周囲に、フランジ部(補強部)227Aが設けられている。即ち、第2アーム22Aの周囲全域に渡って、フランジ部227Aが設けられている。また、このフランジ部227Aは、リフトアーム10と対向する面の反対面側へ突出するように設けられている。
さらに、第2アーム22Aでは、接合部205(正確には接合部域2050)を挟むようにして、フランジ部227Aの縁、即ち、第2アーム22Aの縁に、該第2アーム22Aの長手方向に沿って、直線状の段部228Aが設けられている。この段部228Aの長さは、接合部205(正確には接合部域2050)を挟み、且つ、最大でも第2アーム22Aの長手方向の長さの半分を越えない程度である。
また、この段部228Aは、図6(b)(c)に示すように、リフトアーム10と対向する面の側へ突出するように設けられているとともに、その突出量は、環状凸部2260の摺接面226(リフトアーム10との摺接面;図2(b)(c)参照)よりも低い程度に設定されている。つまり、リフトアーム10に過大な力が加わり、それにより、イコライザアーム20Aを車幅方向に変移させようとする力が作用した場合でも、イコライザアーム20Aがリフトアーム10と干渉しない程度の突出量に設定されている。このように設定されているため、異音の発生を確実に防止することができる。
このように、本発明の実施の形態では、第1アーム21と接合されて該第1アーム21とともにイコライザアーム20Aを構成する第2アーム22Aが、上述のフランジ部227Aと段部228Aを有するため、捩じりに対する十分な強度を有する。
(3)第1アームの変形例
次に、図7を参照して、イコライザアーム20/20Aの構成部材として、前述の第1アーム21に代えて採用可能な第1アーム21Bを説明する。図3と同様の部位については同じ符号を付して、説明は省略する。
図7の第1アーム21Bでは、ビード215Bの端部(第1アーム21Bの基端部側の端部)215Baが、直線状のまま、第1アーム21Bの縁まで達している。このような第1アーム21Bを用いることもできる。
10 リフトアーム
101 一端部(基端部)
102 他端部(先端部)
102a シュー
105 貫通孔
20 イコライザアーム(参考形態のイコライザアーム)
20A イコライザアーム(実施の形態のイコライザアーム)
201 一端部(第1/第2アームの一方の先端部)
201a シュー
202 他端部(第1/第2アームの他方の先端部)
202a シュー
205 接合部
2050 接合部域
21 第1アーム
21B 第1アームの変形例
210 平坦部
212 第1アーム21/21Bの基端部
215 ビード
215a ビードの部位
215Ba 第1アーム21Bのビードの部位
215b ビードの部位
215c ビードの部位
216 摺接部
22 第2アーム(参考形態の第2アーム)
22A 第2アーム(実施の形態の第2アーム)
221 第2アーム22/22Aの基端部222と反対側の端部
222 第2アーム22/22Aの基端部
226 摺接部
2260 環状凸部
227A フランジ部
228A 段部
30 リフトアームブラケット
40 イコライザアームブラケット
50 駆動部

Claims (3)

  1. 一端部が駆動部により回転可能に支持され、他端部がウインドガラスを支持するリフトアームブラケットに連結されるリフトアームと、
    前記リフトアームの中間部に形成された貫通孔により回転可能に支持されて該リフトアームとX字状を成し、一端部がドアパネルに固定されるイコライザアームブラケットに連結され、他端部が前記リフトアームブラケットに連結されるイコライザアームと、
    を有し、前記リフトアームの回転により前記ウインドガラスを開閉するウインドレギュレータであって、
    前記イコライザアームは、該イコライザアームを構成する第1アームと第2アームの各基端部を前記リフトアームの貫通孔にて接合して成る1又は2以上の接合部を有し、
    前記第1アームと第2アームの一方は、当該一方のアームの周囲に前記リフトアームと対向する面の反対面側へ突設されたフランジ部と、前記1又は2以上の接合部が設けられた接合部域の周囲であって且つ前記フランジ部の内側に設けられ、前記リフトアームと摺接する環状凸部と、前記フランジ部の縁に前記接合部域を挟むようにして前記イコライザアームの長手方向に沿って直線状に設けられた段部とを有する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 請求項1に於いて、
    前記段部は、前記リフトアームと対向する面の側へ突設されている、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  3. 請求項2に於いて、
    前記段部は、前記リフトアームと接触しないように設けられている、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
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