JP3734643B2 - シート搬送装置、それを備えた画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート搬送装置、それを備えたスキャナ等の画像読取装置及び複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、E縦サイズ(A0縦サイズ)、D横サイズ(A1横サイズ)、等の大型シート用の複写機、スキャナ等に設けられた原稿搬送装置は、例えば図7に示すように構成されている。このような原稿搬送装置においては、原稿テーブル81に載置された原稿Pを、ユーザが手動で入口駆動コロ83と入口従動コロ84のニップ部に挿入する際、入口センサ82がONすると、入口従動コロ84が上方に退避してストップ爪85に原稿先端が突き当り、スタートセンサ86がONとなることによって入口従動コロ84が下降し、ストップ爪85も下降して、原稿Pを入口駆動コロ83と圧接してレジストコロ87へと搬送するようになっている。なお、レジストコロ87はその原稿Pをコンタクトガラス88と露光コロ89との間に搬送し、コンタクトガラス88上の読取位置で露光処理が行われた後、排紙コロ90は読み取り後の原稿Pを装置外部あるいは図示しない排紙トレイに搬出する。この種の装置に関連するものとしては、例えば特開平6−230638号公報がある。
【0003】
一方、前記原稿搬送装置の構成をより簡単にするため、図8に示すように入口従動コロ84の昇降を行わず、原稿Pを直接前記ニップ部に突き当てるようにして、入口従動コロ84の表面にガイドマイラー91を設け、原稿Pの先端をニップ部直前までガイドするようにした装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、原稿を挿入する際、原稿先端を基準として搬送方向とほぼ直角に載置し、スキューが生じないように挿入する必要がある。しかしながら、図9(a)に示すように、ユーザが原稿先端を手動で入口駆動コロ83と入口従動コロ84のニップ部に挿入する際、図9(b)に示すように、入口駆動コロ83の摩擦抵抗によりニップ部に突き当たらない部分がある。すなわち、原稿先端を一様にニップ部に突き当てることは難しい。これは、入口駆動コロ83が一般にゴム等の高摩擦係数の材料で形成されているので、紙厚が薄くカールしている原稿PではB部のようにニップ部に突き当たらないことによる。一方、ニップ部に突き当たった原稿PのA部は、B部に先行して搬送されるので、送り皺、搬送ジャム、スキュー等が発生し易い。このような不都合に対し、図7に示したように、原稿Pの先端をストップ爪85に突き当てる構成では、原稿Pを確実に搬送方向に対して直角に突き当てることができるが、ニップ部に原稿先端を直接突き当てる構成に比べ、ストップ爪85、それを退避させる機構、及び入口従動コロ84を昇降させる機構が必要となるので、コストが高くなるという問題がある。
【0005】
また、前記ニップ部に原稿先端を直接突き当てる構成において、図8に示したようにガイドマイラー91を設けると、部品点数が増加し、また原稿Pを往復させて同一原稿から複数枚のコピーをとる場合、あるいは原稿Pを前側(挿入側)に排出する場合の逆転搬送時に、原稿Pがガイドマイラー91に阻まれて搬送ジャムが発生するおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、このような問題点を改善し、原稿の挿入時及び正逆転搬送時に送り皺、搬送ジャム、スキュー等が発生することのないシート搬送装置、それを備えた画像読取装置及び画像形成装置を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ニップ部に突き当てられたシートを搬送するコロ対と、前記コロ対が正逆回転するように駆動する駆動手段と、前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入されたことを検知するシート検知手段と、前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入された時、前記コロ対が所定量逆転した後、正転するように制御する制御部と、前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板とを備え、前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されていることに特徴がある。
【0008】
請求項2記載の発明は、シート幅方向に複数並列に配置され、ニップ部に突き当てられたシートを搬送するコロ対を原稿挿入部に設け、前記コロ対を正逆転可能に駆動する駆動手段と、前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入されたことを検知するシート検知手段と、前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入された時、前記駆動手段が所定時間後に所定駆動量逆転駆動した後、正転駆動するように制御する制御部と、前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板とを備え、前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されていることに特徴がある。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1もしくは2において前記所定量の逆転の実行・不実行を設定する設定手段を設けたことに特徴がある。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3において前記駆動手段が逆転駆動を行う量を調整する調整手段を設けたことに特徴がある。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4において前記凸部を前記コロ対の上流からニップ部にわたって両側に設けたことに特徴がある。
【0013】
請求項6記載の発明は、画像読取装置であって、請求項1〜5のいずれかに記載のシート搬送装置を備えたことに特徴がある。
【0014】
請求項7記載の発明は、画像読取装置であって、読取位置に搬送された原稿を読み取る原稿読取手段と、ニップ部に突き当てられた原稿をプレ搬送する第1のコロ対と、プレ搬送後の原稿をプレ搬送方向と逆方向に、プレ搬送速度よりも遅い読み取り速度で読取位置まで搬送する第2のコロ対と、第1及び第2のコロ対が正逆回転するように駆動する駆動手段と、第1のコロ対のニップ部に原稿が挿入されたことを検知する原稿検知手段と、第1のコロ対のニップ部に原稿が挿入された時、第1のコロ対が所定量だけ逆転した後、正転するように制御する制御部と、を備え、プレ搬送時に原稿挿入を検知して第1のコロ対を逆転させる際の逆転速度を読み取り速度と同一にすることに特徴がある。
【0015】
請求項8記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1〜5のいずれかに記載のシート搬送装置を備えたことに特徴がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図4は本発明の第1の実施の形態を示し、図1はシート搬送装置(原稿搬送装置)を搭載した画像形成装置(複写機)の概略構成を示す。なお、本実施形態では本発明を原稿搬送装置を搭載した複写機に適用した場合を示すが、これに限定されるものではなくファクシミリ装置等の画像形成装置、あるいはスキャナ装置等の画像読取装置に広く適用することができる。
【0017】
本実施形態の複写機は、ユーザが手動で装置前側(図1中の左側)から挿入した原稿Pをプレ搬送方向及びその反対方向(露光・排紙方向)に搬送する搬送部40と、プレ搬送方向に搬送された後、露光・排紙方向に搬送される原稿Pの画像面を読み取る読取部(=原稿読取手段)50と、ユーザが手動で装置前側(図1中の左側)から挿入した記録紙P′(あるいは、図示しないロール紙供給手段から原稿Pの搬送方向長さに応じて切断・給紙された記録紙)をその原稿Pの読み取りに合わせて画像形成部60へを搬送する記録紙搬送部70と、その記録紙搬送部70から搬送された記録紙P′に原稿Pの画像情報を記録する画像形成部60と、を有し、複写機の上面にはコンタクトガラス8が設けられている。
【0018】
また、搬送部(原稿搬送装置)40は、大型サイズの原稿Pを載置するための原稿載置台としての原稿テーブル1と、原稿Pを入口駆動コロ3と入口従動コロ4(=第1のコロ対)のニップ部へガイドする前ガイド板12(=ガイド板)と、原稿テーブル1に載置された原稿Pがユーザによって挿入され、その先端がニップ部に突き当たると、その原稿Pを挟持してコンタクトガラス8に向かって正転搬送する入口駆動コロ3及び入口従動コロ4と、その原稿Pをコンタクトガラス8から後側(図1中の右側)に向かってプレ搬送(正転)すると共に、プレ搬送後の原稿Pをコンタクトガラス8上の読取位置に逆転搬送する後駆動コロ3′及び後従動コロ4′(=第2のコロ対)と、プレ搬送されてきた原稿Pを受ける後原稿テーブル15と、コンタクトガラス8の上方で原稿Pをガイドする露光ガイド板9と、後原稿テーブル15とコンタクトガラス8の中間で原稿Pをガイドする後ガイド板13と、挿入原稿を装置前側で検知する入口センサ2(=シート検知手段、原稿検知手段)と、プレ搬送後の原稿後端を検知するスタートセンサ6と、を備える。
【0019】
前記入口駆動コロ3は、硬質ゴム等からなり、後述の逆転動作時にいわゆるフェイスダウンカールの原稿Pを跳ねあげるだけの十分な摩擦抵抗を有する。なお、入口従動コロ4は入口駆動コロ3と同一の摩擦係数を有する。
【0020】
この入口駆動コロ3及び後駆動コロ3′のコロ軸と、原稿モータ14(=駆動手段)の軸、及びコロ軸36には、タイミングベルト19が架け渡されており、原稿モータ14の駆動力によって原稿Pがタイミングを合わせて搬送される。この原稿モータ14は、図2に示すコントローラ31(=制御部)からの出力信号によって駆動されるようになっている。
【0021】
また、読取部50は、コンタクトガラス8の下方に配設され、公知の露光ランプ(蛍光灯)16、ミラー、レンズ(等倍レンズアレイ)17、等からなり、所定の読取位置で原稿Pの画像面を読み取るようになっている。
【0022】
また、記録紙搬送部70は、記録紙P′の有無を検知する記録紙入口センサ76、記録紙P′を感光ドラム18へ所定タイミングで搬送するための幅方向に並列配置されたコロ対(記録紙入口駆動コロ71b、記録紙入口従動コロ71a、搬送駆動コロ72b、搬送従動コロ72a)、現像・転写処理後にその画像を記録紙P′に定着させるための定着ローラ73及び加圧ローラ74、画像定着後の記録紙P′を図示しない排紙トレイに排出するためのコロ対(排紙駆動コロ75b、排紙従動コロ75a)、等からなる。そして、記録紙入口駆動コロ71b、等は図示しない記録紙モータの駆動で正逆回転し、この記録紙モータは図2に示すコントローラ31からの出力信号によって駆動されるようになっている。
【0023】
また、画像形成部60は、感光体ドラム18を含み、この感光体ドラム18の周囲には、図示しない帯電装置、現像装置、転写・分離装置、クリーニング装置、除電装置、等が設けられている。
【0024】
また、コントローラ31は、CPU、メモリ、等からなり、操作部32からの各動作モード(複数枚の複写動作を行うリピートモード、等)の設定信号や入口センサ2、スタートセンサ6を含む各種センサ33の検出信号、等を入力し、その情報を基に、入出力部34を介して原稿モータ14、露光ランプ16、図示しない記録紙モータ、等をONOFFする切替信号やクロック信号を出力することにより、予め設定された速度で原稿の搬送動作、読み取り動作、画像形成動作を含む各動作を行うように制御するものである。前記操作部32には、図示しないスタート/ストップキー、テンキー、ファンクションキー、Yes/Noキー、カーソルキー、後述の逆転駆動量の増減を設定するプラス/マイナスキー、等のキー類、及び、LCD、LED等からなる表示器を備える。
【0025】
コントローラ31内のRAM35の所定領域には、原稿プレ搬送時における入口駆動コロ3の逆転駆動量を示す値を記憶し、コントローラ31は、その値に基づいて原稿プレ搬送時の逆転動作を制御する。本実施形態では、後述する搬送開始前NmsをN=250として逆転駆動量を記憶している。なお、N=250の値については、ローラ径、回転速度、装置構成により適宜設定される値である。
【0026】
この他に、逆転駆動量としては、原稿モータ14等の駆動モータがステッピングモータで構成されている場合等、例えば駆動ステップ数(パルス数)を設定してもよい。この場合は、駆動ステップ数に1ステップ当たりの搬送距離を乗じることによって、容易に駆動距離(搬送距離)を得ることができる。
【0027】
また、入口駆動コロ3の逆転動作の有無を設定する方法として、RAM35内の記憶している値を、例えばN=0に書き換え、逆転動作をしないようにすることもできる。なお、本実施形態ではデフォルト設定としてN=250を記憶しておき、特別に操作があった場合のみN=0として逆転動作を行わないこととしている。
このように入口駆動コロ3の逆転動作の有無を設定するのは、例えば原稿Pが十分厚い場合、あるいはカール癖がない場合に逆転動作を繰り返し行うと原稿を損傷して搬送ジャム等の原因となり、かつプレ搬送時間の延長につながるので、このような不具合を回避するためである。また、入口駆動コロ3の逆転駆動量を原稿Pによって適宜変更するのは、カールした原稿Pに過剰な負荷がかかって損傷したり、さらに折れ曲がったりすることを回避するためである。
【0028】
この他に、コントローラ31は原稿挿入処理タイマを制御する。この原稿挿入処理タイマは、入口センサ2がONし、逆転動作の有無をチェックしてから原稿搬送開始までの時間を規定するもので、本実施形態では約2秒(s)としている。原稿挿入処理タイマはユーザに原稿セット時間の余裕を持たせるために設けられており、例えば、入口センサ2が検知した直後は原稿が十分挿入されていない場合や、明らかに斜めに挿入してしまった場合にユーザが適切なセットを行うまでの時間を設けている。なお、本実施形態では原稿挿入処理タイマを約2sとしているが、ユーザの習熟度や原稿サイズ等により、時間を短く設定したり長く設定したりすることが望ましく、本実施形態は操作部32から調整可能にしている。
【0029】
そして、入口センサ2がONとなって原稿挿入を検知し、RAM35の所定領域に入口駆動コロ3の逆転駆動量を示す設定値が記憶されている場合は、原稿挿入処理タイマをスタートさせて所定時間、後述の原稿挿入処理を行った後、原稿モータ14を正転駆動し(プレ搬送方向)、スタートセンサ6がONとなって、さらに搬送し、原稿後端を検知すると、原稿モータ14を前記設定値に応じて逆転駆動(露光・排紙方向)する。また、原稿モータ14の駆動に合わせて、前記記録紙モータを駆動すると共に露光ランプ16を点灯する。
【0030】
本実施形態では、コントローラ31、操作部32、等が設定手段を構成する。
【0031】
次に、図3を参照しながら、本実施形態における原稿挿入処理を含む原稿搬送動作を説明する。
本実施形態においては、装置前側から原稿テーブル1上の原稿Pがユーザによって1枚挿入されると、入口センサ2がこれを検知してONとなり(ステップ100のYes)、挿入された原稿Pの先端は入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たる。この入口センサ2のONにより、コントローラ31は逆転動作無しかをチェックして(ステップ101)、原稿挿入処理タイマをスタートさせる(ステップ102、102a)。そして、逆転動作無しの場合は、原稿挿入処理タイマのカウントアップを待って原稿モータを正転させ(ステップ108)、原稿挿入処理を終了させる。ここで、逆転動作有りの場合は、設定した配送開始時間Nms前(本実施形態では、N=250)をRAM35から読み出して次のステップに移る。
【0032】
さらに、その設定値に基づいて一定時間経過後(本実施形態では、原稿挿入処理タイマが2s、搬送開始前が250msなので1750msがユーザの原稿セット時間に当てられることになる。)、原稿モータ14をプレ搬送速度より遅い露光速度(読み取り速度)で逆転駆動し、この駆動力はタイミングベルト19にて入口駆動コロ3に伝達され、入口駆動コロ3が露光・排紙方向に逆転する(ステップ103のYes、ステップ104)。このとき、入口従動コロ4も連れ回りするので、入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たった原稿先端は、図4(a)に示すように入口駆動コロ3との摩擦抵抗で挿入側下方に押し戻された後、図4(b)に示すように跳ね上がった後、自重で落下してそのニップ部に正常に突き当たる。このような原稿モータ14の逆転駆動を一定時間(本実施形態では、搬送開始前250msから搬送開始前100msまでの150ms)行い、そこで原稿モータ14を一旦停止する(ステップ105のYes、ステップ106)。これにより、原稿先端が入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たった状態で入口駆動コロ3の逆転搬送が止まる。以上が、原稿挿入処理である。
【0033】
なお、原稿モータ14をプレ搬送速度より遅い露光速度(読み取り速度)で逆転駆動することによって、入口駆動コロ3の逆転速度を読み取り速度と同一にするのは、原稿モータ14の駆動制御を簡単にするためばかりでなく、高速逆転によって入口駆動コロ3との摩擦抵抗が過剰に作用し、リピートモード等で原稿先端が損傷しやすくなるのを回避するためである。
【0034】
その後、予め設定された搬送開始時間になると(ステップ107のYes)、原稿モータ14を正転駆動し、この駆動力はタイミングベルト19にて入口駆動コロ3に伝達され、入口駆動コロ3がプレ搬送方向に正転する(ステップ108)。なお、図4(a)に示した下向きのカールではなく、上向きのカールを有する原稿については原稿挿入処理によってより上方に持ち上がるが、その後の原稿モータ14の正転駆動時に入口従動コロ4との摩擦抵抗と自重で全てのニップ部に正常に突き当たる。
【0035】
こうして、原稿Pのプレ搬送動作が開始され、原稿Pの後端がコンタクトガラス8と露光ガイド板9の間を通って読取部50の等倍レンズアレイ17上方の読取位置を通過すると、コントローラ31はスタートセンサ6のOFFにより原稿モータ14を一旦停止する。その後、記録紙搬送部70からの記録紙P′の給送に合わせて原稿モータ14を逆転駆動し、露光ランプ16を点灯する。これにより、原稿Pの画像面が等倍レンズアレイ17を通して感光体ドラム18に照射され、感光体ドラム18上に静電潜像が形成される。さらに、その静電潜像は前記現像装置のトナー等によって現像され、記録紙P′に前記転写装置によって感光体ドラム18上のトナー像が転写され、記録紙P′は定着ローラ73及び加圧ローラ74で分離、定着された後、図示しない排紙トレイあるいは装置外部に排出される。一方、露光終了後の原稿Pは、原稿テーブル1に再び排出される。
【0036】
なお、操作部32でリピートモードが設定されており、複数枚の複写動作を行う場合は、露光終了後の原稿Pの先端部を入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に挟持したまま、原稿モータ14を駆動し、前述の一連の処理と同様に、正転駆動(プレ搬送方向)、一旦停止、逆転駆動(露光・排紙搬送方向)を複写枚数分繰り返して複写動作を実行する。
【0037】
本実施形態では、入口駆動コロ3の逆転動作の有無を逆転駆動量の設定の有無によって判断しているが、この他に例えば操作部32に逆転動作のセット/リセットキーを設け、キー操作の内容をRAM35に記憶するとともに前記表示器によって表示するようにしてもよい。この場合、図3のステップ101で前記セット/リセットキーによる設定内容を判断する。こうすることによって、ユーザによる設定切替操作がより簡単になる。
【0038】
本実施形態によれば、原稿挿入時にユーザが原稿Pを挿入する方向(プレ搬送方向)とは反対方向(露光・排紙方向)に原稿Pを搬送するように所定時間だけ原稿モータ14を逆転駆動するので、入口駆動コロ3あるいは入口従動コロ4と原稿先端との摩擦により、原稿先端が入口駆動コロ3と入口従動コロ4の全てのニップ部に一様に突き当たる。よって薄い原稿やカール癖(特にフェイスダウンカール)のついた原稿であっても送り皺、搬送ジャム、スキュー等の不都合が生じることはない。
【0039】
また、本実施形態によれば、ユーザが操作部32から逆転駆動を行わずに通常の正転搬送動作を行うように設定するので、逆転駆動による処理時間の増加を抑制し、原稿挿入処理を短く設定することができる。また正常原稿に対して不要な負荷がかかることを防止できる。
【0040】
また、従来のようなストップ爪、それを退避させる機構、及び入口従動コロ4を昇降させる機構、あるいは入口駆動コロ3近傍のマイラーが不要であるため、部品増によるコストアップを抑えることができる。
【0041】
さらに、従来のようなガイドマイラーを設ける必要もないので、原稿Pを露光・排紙方向に搬送する場合に、原稿Pがガイドマイラーに阻まれて搬送ジャムが発生するということもない。
【0042】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態の原稿搬送装置の原稿挿入処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態の全体構成は図1と概ね同様であるため、図1を用いて説明すると共に、同様の構成には同一番号を付与して説明を省略する。
【0043】
本実施形態では、コントローラ31の内のRAM35の所定領域に、ユーザの操作で原稿プレ搬送時における入口駆動コロ3の逆転駆動量を示す値を記憶するとともに、この他に所定の逆転駆動量をデフォルト値として予め設定しておく。
ユーザ操作による逆転駆動量の値は特に限定しないが操作部32の表示画面に複数の逆転駆動時間を表示し(N=150、200、250、300、350を表示)、操作部32のカーソルキーの移動等によって所望の値を選択させたり、あるいは、多段階(例えば、カール強・弱、薄紙・厚紙モード、等)を表示し、選択してもよい。または段階なし(150〜350)や、前記多段階選択後に調整可能(N=150±50)にしてもよい。またデフォルト値についても設定可能にしてもよい。
さらに、本実施形態では原稿プレ搬送時における入口駆動コロ3の逆転駆動を行うモード(以下、カールモードという)と、この制御を行わないモード(以下、正転モードという)を操作部32から設定可能とする。また設定方法は特に限定しないが、本実施形態では、通常、正転モードが設定されていて、選択によってカールモードを実行しているが、通常をカールモードにしてもよい。こうして、ユーザがカールモードを設定した場合は、ユーザの設定値もしくはデフォルト値の逆転駆動量で逆転駆動(露光・排紙方向)する。
【0044】
本実施形態では、コントローラ31、操作部32、等が調整手段を構成する。
【0045】
次に、図5を参照しながら、本実施形態における原稿挿入処理を含む原稿搬送動作を説明する。
本実施形態においては、装置前側から原稿テーブル1上の原稿Pがユーザによって1枚挿入されると、入口センサ2がこれを検知してONとなり(ステップ201のYes)、挿入された原稿Pの先端は入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たる。この入口センサ2のONにより、コントローラ31はカールモードが設定されているかをチェックし(ステップ202)、カールモードが設定されている場合はさらに逆転駆動量の値が設定されているかをチェックする(ステップ203)。その結果、設定値がある場合はその設定値をRAM35から読み出し(ステップ204)、設定値がない場合は所定のデフォルト値を読み出して(ステップ205)、前述の原稿挿入処理タイマをスタートさせる(ステップ206)。
【0046】
さらに、その設定値あるいは所定のデフォルト値に基づいて一定時間経過後(例えば、原稿挿入処理タイマが2s、N=250の場合は、1750msがユーザの原稿セット時間に当てられるみことになる。)、原稿モータ14を読み取り速度で逆転駆動し、この駆動力はタイミングベルト19にて入口駆動コロ3に伝達され、入口駆動コロ3が露光・排紙方向に逆転する(ステップ207のYes、ステップ208)。このとき、入口従動コロ4も連れ回りするので、入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たった原稿先端は、前述のように入口駆動コロ3との摩擦抵抗で挿入側下方に押し戻されて跳ね上がった後、自重で落下してそのニップ部に正常に突き当たる。このような原稿モータ14の逆転駆動を一定時間(例えば、原稿挿入処理タイマが2s、N=250の場合は、搬送開始前250msから搬送開始前100msまでの150ms)行い、そこで原稿モータ14を一旦停止する(ステップ209ののYes、ステップ210)。これにより、原稿先端が入口駆動コロ3と入口従動コロ4のニップ部に突き当たった状態で入口駆動コロ3の逆転搬送が止まる。以上が、原稿挿入処理である。
なお、本実施形態では原稿挿入処理タイマが2sなので、(2000−N)msがユーザの原稿セット時間に当てられる。例えば、N=250の場合は1750msがユーザの原稿セット時間に当てられることになる。
【0047】
その後、原稿挿入処理タイマのカウントアップを待ち、予め設定された搬送開始時間になると(ステップ211のYes)、原稿モータ14を正転駆動し、この駆動力はタイミングベルト19にて入口駆動コロ3に伝達され、入口駆動コロ3がプレ搬送方向に正転する(ステップ212)。
【0048】
一方、コントローラ31は、RAM35の所定領域にカールモードが設定されていない場合(ステップ202のNo)、逆転動作無しと判断して原稿挿入処理タイマをスタートさせ(ステップ206a)、カウントアップを待って原稿モータ14の正転動作を開始させる(ステップ212)。
【0049】
こうして、原稿Pのプレ搬送動作が開始され、原稿Pの後端がコンタクトガラス8と露光ガイド板9の間を通って読取部50の等倍レンズアレイ17上方の読取位置を通過すると、コントローラ31はスタートセンサ6のOFFにより原稿モータ14を一旦停止する。その後、記録紙搬送部70による記録紙P′の給送に合わせて原稿モータ14を逆転駆動し、露光ランプ16を点灯する。これにより、原稿Pの画像面が読み取られ、前述のように画像形成動作、排紙動作あるいはリピートモードによる繰り返し複写動作が実行される。
【0050】
本実施形態によれば、カールモードを設定することによって逆転駆動を選択でき、さらに設定値/デフォルト値によって逆転駆動量を柔軟に設定することができるので、原稿Pの紙厚やカール癖の程度に応じて突き当て動作を適宜調整することができる。
【0051】
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態の原稿搬送装置におけるガイド板を示し、(a)は凸部12a、12bの近傍を示す斜視図、(b)は凸部12a、12bの搬送方向/幅方向の断面図、(c)は凸部12aと原稿Pの位置関係を示す断面図である。なお、本実施形態の全体構成は図1と概ね同様であるため、図1を用いて説明すると共に、同様の構成には同一番号を付与して説明を省略する。
【0052】
本実施形態においては、図1に示した入口駆動コロ3近傍の前ガイド板12に凸部12a、12bを形成する。この凸部12a、12bは、図6(a)に示すように入口駆動コロ3の搬送方向両側において上流近傍から入口駆動コロ3及び入口従動コロ4のニップ部(ニップライン)に渡って(あるいは、ニップラインとオーバラップするように)平行に形成されている。また、図6(b)、(c)に示すように、凸部12a、12bの高さは、入口駆動コロ3が前ガイド板12上に突出している高さよりも十分低く設定され、その搬送方向断面が半円形状で幅方向が略台形状に形成されているが、これに限らず、入口駆動コロ3手前で原稿先端が浮き上がった後、自重でニップ部手前の入口駆動コロ3の搬送面(外周面)に落下するものであれば適宜形状に形成してよい。こうすることによって、プレ搬送時に原稿Pの先端が前記ニップ部に適切に突き当たるようにガイドできる。さらに、前述の各実施形態における入口駆動コロ3の逆転動作と本実施形態とを併用することによって、より確実に前記ニップ部に突き当てることが可能である。
【0053】
本実施形態によれば、従来のようなガイドマイラーを設けるのに比べ、前ガイド板12における凸部12a、12bの構成が簡単であると共に、原稿Pを露光・排紙方向に搬送する場合、ガイドマイラーのように原稿Pが阻まれて搬送ジャムが発生するということもない。
【0054】
なお、前述の各実施形態では、原稿搬送に本発明を適用する場合を取り上げたが、これに限らず、記録紙等のシート搬送全般、あるいはプレ搬送動作を行わないように構成されたシート搬送装置、それを備えた画像読取装置及び画像形成装置について本発明を広く適用することができる。
【0055】
例えば、前述のプレ搬送時の逆転駆動動作と同様に、記録紙入口駆動コロ71bの逆転駆動量あるいはカールモードを設定することによって、ユーザが手動で装置前側(図1中の左側)から記録紙入口駆動コロ71bと記録紙入口従動コロ71aのニップ部に記録紙P′を挿入する際、記録紙P′の紙厚やカール癖の程度に応じて突き当て動作を適宜調整するようにしてもよい。
【0056】
あるいは、記録紙入口駆動コロ71bの上流近傍から記録紙入口駆動コロ71bと記録紙入口従動コロ71aのニップ部に渡って、凸部(凸部12a、12bと同様の形状のもの)を設けることにより、ユーザが手動で装置前側(図1中の左側)から記録紙入口駆動コロ71bと記録紙入口従動コロ71aのニップ部に記録紙P′を挿入する際、原稿Pの場合と同様に記録紙P′の先端を前記ニップ部に適切に突き当てるようにしてもよい。
【0057】
なお、第3の実施形態においては、入口従動コロ4の材質を摩擦抵抗の小さいプラスチック等の樹脂から構成することによってフェイスアップカールによる突き当て不良を防いでいる。あるいは、入口従動コロ4が摩擦抵抗の大きい材質の場合は適宜上側にもガイドを設けることも可能である。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、シート搬送装置のコロ対(=入口駆動コロと入口従動コロ)のニップ部に原稿、記録紙等のシートが挿入された時、前記コロ対が所定時間逆転した後、正転するようにしたので、逆転時の前記コロ対と原稿先端との摩擦により、原稿先端が前記コロ対の全てのニップ部に一様に突き当たる。そして、原稿の紙質やカールの有無に応じて前記コロ対の逆転を行うことにより、ストップ爪等の複雑な構成を必要とせず、あるいはガイドマイラー等の部品を増設することなく突き当て動作を調整することができる。
また、前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板を有し、前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されているので、ガイドマイラー等の複雑な構成によらず、原稿先端が前記コロ対の全てのニップ部に一様に突き当たるようにガイドすることができる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、シート搬送装置の原稿挿入部のコロ対のニップ部に原稿、記録紙等のシートが挿入された時、所定時間後に前記コロ対が所定時間逆転した後、正転するようにしたので、逆転時の前記コロ対と原稿先端との摩擦により、原稿先端が前記コロ対の全てのニップ部に一様に突き当たる。また、ニップ部にシートが挿入された後、所定時間後に逆転を開始するので、ユーザは余裕を持って原稿セットを行うことができる。よって、ストップ爪等の複雑な構成を必要とせず、あるいはガイドマイラー等の部品を増設することなく、前記コロ対の逆転動作で突き当て動作を調整することができる。
また、前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板を有し、前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されているので、ガイドマイラー等の複雑な構成によらず、原稿先端が前記コロ対の全てのニップ部に一様に突き当たるようにガイドすることができる。
【0060】
請求項3記載の発明によれば、請求項1もしくは2において前記所定量の逆転の実行・不実行を設定する設定手段を設けたので、搬送する原稿の状態に応じて逆転動作の有無を設定できる。よって、紙質が厚い、カールしていない、等の正常な原稿を逆転駆動によって損傷したり、搬送時間が延長されたりすることはない。
【0061】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3において前記駆動手段が逆転駆動を行う量を調整する調整手段を設けたので、原稿のカール状態や紙質に応じて逆転駆動量を適宜設定することができる。
【0063】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4において前記凸部を前記コロ対の上流からニップ部にわたって両側に設けたので、前記コロ対のニップ部にシートが挿入される際、そのシートの先端が前記凸部によって跳ね上げられた後、自重で落下してニップ部手前の駆動側コロの外周面に落下する。よって、ガイドマイラー等の複雑な構成によらず、原稿先端が前記コロ対の全てのニップ部に一様に突き当たるようにガイドし、前述のコロ対の逆転動作を確実に行うことができる。
【0064】
請求項6記載の発明によれば、前述の構成を有するシート搬送装置を備えたので、原稿の挿入時及び搬送時に送り皺、搬送ジャム、スキュー等が発生することのない画像読取装置を提供することができる。
【0065】
請求項7記載の発明によれば、画像読取装置のプレ搬送時、原稿挿入を検知して第1のコロ対(=入口駆動コロと入口従動コロ)を逆転させる際の逆転速度を読み取り速度と同一にするので、第1のコロ対の駆動手段の制御を簡単にするとともに、第1のコロ対との摩擦抵抗が過剰に作用して原稿先端が損傷しやすくなるのを回避できる。
【0066】
請求項8記載の発明によれば、前述の構成を有するシート搬送装置を備えたので、原稿、記録紙等の挿入時及び搬送時に送り皺、搬送ジャム、スキュー等が発生することのない画像形成装置を提供することができる。
【0067】
このように本発明によれば、原稿の挿入時及び搬送時に送り皺、搬送ジャム、スキュー等が発生することのないシート搬送装置、それを備えた画像読取装置及び画像形成装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す原稿搬送装置の構成図である。
【図2】図1の原稿搬送装置の制御部の構成を示す図である。
【図3】図1の原稿搬送装置の原稿挿入処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の原稿挿入処理における原稿先端の動作を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の原稿搬送装置の原稿挿入処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態の原稿搬送装置におけるガイド板を示す図である。
【図7】従来の原稿搬送装置を示す構成図である。
【図8】従来の原稿搬送装置に設けられたガイドマイラーを示す図である。
【図9】図7の原稿搬送装置における原稿挿入動作を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿テーブル
2 入口センサ
3 入口駆動コロ
4 入口従動コロ
12 前ガイド板
12a、12b 前ガイド板の凸部
14 原稿モータ
31 コントローラ
32 操作部
35 RAM
Claims (8)
- ニップ部に突き当てられたシートを搬送するコロ対と、
前記コロ対が正逆回転するように駆動する駆動手段と、
前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入されたことを検知するシート検知手段と、
前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入された時、前記コロ対が所定量逆転した後、正転するように制御する制御部と、
前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板と、
を備え、
前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されていることを特徴とするシート搬送装置。 - シート幅方向に複数並列に配置され、ニップ部に突き当てられたシートを搬送するコロ対を原稿挿入部に設け、
前記コロ対を正逆転可能に駆動する駆動手段と、
前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入されたことを検知するシート検知手段と、
前記コロ対のニップ部に前記シートが挿入された時、前記駆動手段が所定時間後に所定駆動量逆転駆動した後、正転駆動するように制御する制御部と、
前記コロ対のニップ部に挿入原稿をガイドするガイド板と
を備え、
前記ガイド板の前記ニップ部近傍には凸部が形成されていることを特徴とするシート搬送装置。 - 前記所定量の逆転の実行・不実行を設定する設定手段を設けたことを特徴とする請求項1もしくは2記載のシート搬送装置。
- 前記駆動手段が逆転駆動を行う量を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記凸部を前記コロ対の上流からニップ部にわたって両側に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
- 読取位置に搬送された原稿を読み取る原稿読取手段と、
ニップ部に突き当てられた原稿をプレ搬送する第1のコロ対と、
プレ搬送後の原稿をプレ搬送方向と逆方向に、プレ搬送速度よりも遅い読み取り速度で読取位置まで搬送する第2のコロ対と、
第1及び第2のコロ対が正逆回転するように駆動する駆動手段と、
第1のコロ対のニップ部に原稿が挿入されたことを検知する原稿検知手段と、
第1のコロ対のニップ部に原稿が挿入された時、第1のコロ対が所定量だけ逆転した後、正転するように制御する制御部と、
を備え、プレ搬送時に原稿挿入を検知して第1のコロ対を逆転させる際の逆転速度を読み取り速度と同一にすることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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