JP3675193B2 - 車両のエンジン自動停止・再始動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する車両であって、エンジン駆動に伴って生じる倍力エネルギを利用してフットブレーキのアシスト力を発生するブレーキアシスト手段を備えた車両のエンジン自動停止・再始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行中において車両が停止し、且つ所定の停止条件が成立した場合に、エンジンを自動的に停止させ、燃料の節約、排気エミッションの低減、あるいは騒音の低減等を図るように構成した車両が提案され、すでに実用化されている(例えば特開平8−14076号公報)。
【0003】
一方、エンジンの吸気側の負圧を倍力エネルギとして利用してフットブレーキのアシスト力を発生するバキュームサーボ式(=バキュームブースター式)のブレーキアシスト手段を備えた車両が一般化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のバキュームサーボ式のブレーキアシスト手段を備えた車両では、エンジンが自動停止している状態で、運転者がフットブレーキペダルを何回か踏み込む(=何回か踏み込んだり踏み戻したりする操作を行う)と、倍力エネルギとして使用していた負圧が消費されて、フットブレーキのアシスト力が低下する可能性がある。そうなると、同じ制動力を維持するために更にフットブレーキを強く踏む操作が必要となり、運転者にフットブレーキ操作上の違和感を覚えさせるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであって、エンジン自動停止機能を備えた車両において、フットブレーキの操作上の違和感を無くすことのできる車両のエンジン自動停止・再始動制御装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エンジンを始動するために使用する電気エネルギの蓄電量が十分であることを含む所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、前記蓄電量が十分でないことを含む所定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する車両であって、前記エンジンと駆動軸とが自動変速機を介して連結され、前記自動変速機内に動力の伝達・遮断を行いかつエンジンの停止時には解放するクラッチを備えるとともに、エンジン駆動に伴って生じる倍力エネルギを利用してフットブレーキのアシスト力を発生するブレーキアシスト手段を備えた車両のエンジン自動停止・再始動制御装置において、エンジンの自動停止中に前記アシスト力が所定値以下になったことを検出するアシスト力低下検出手段と、該手段がアシスト力が所定値以下になったことを検出した場合にエンジンを再始動させるとともに前記クラッチを係合するように制御する手段とを備えたことにより、上記課題を解決したものである。
【0007】
この発明によれば、エンジンの自動停止中にブレーキアシスト力が低下した場合に、フットブレーキの操作上の違和感が生じる前に、エンジンの自動停止を中止してエンジンを再始動させることができる。従って、運転者は何ら違和感を感じることなく、通常と同じブレーキ操作を続行できる。
【0008】
前記ブレーキアシスト手段としては、エンジンの吸気側の負圧を倍力エネルギとして利用するバキュームサーボ式のものが一般的である。その場合、アシスト力低下検出手段として、負圧が所定値以下になったことを検出する手段を採用すればよいし(請求項2)、あるいは、エンジンの自動停止中におけるフットブレーキペダルの踏み込み及び踏み戻し回数(ペダルのばたつかせ回数)が所定値以上になったことを検出する手段を採用すればよい(請求項3)。
また、請求項4の発明は、所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する車両であって、前記エンジンと駆動軸とが自動変速機を介して連結され、前記自動変速機内に動力の伝達・遮断を行いかつエンジンの停止時には解放するクラッチを備えるとともに、エンジン駆動に伴って生じる倍力エネルギを利用してフットブレーキのアシスト力を発生するブレーキアシスト手段を備えた車両のエンジン自動停止・再始動制御装置において、エンジンの自動停止中に前記アシスト力が、フットブレーキ操作上の違和感を生じさせないブレーキアシスト力の余裕度に基づいて設定された所定値以下になったことを検出するアシスト力低下検出手段と、該手段がアシスト力が所定値以下になったことを検出した場合にエンジンを再始動させるとともに前記クラッチを係合するように制御する手段とを備えたことを特徴とする制御装置である。
さらに、請求項5の発明は、請求項1または4に記載の発明において、前記エンジンの再始動の際に、前記クラッチに対するオイルの供給速度を増大させる手段を更に備えていることを特徴とする制御装置である。
そして、請求項6の発明は、請求項5において、前記クラッチの油路からのオイルの抜け量に基づいて前記オイルの供給速度を増大させる時間を変更もしくは決定する手段を備えていることを特徴とする制御装置である。
また、請求項7の発明は、請求項5において、前記オイルの温度に基づいて前記オイルの供給速度を増大させる時間を変更もしくは決定する手段を備えていることを特徴とする制御装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
〔第1実施形態〕
この第1実施形態では、図2に示されるような駆動システムにおいて、所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させると共に、所定の再始動条件が成立したときにエンジンを再始動させるようにしている。
【0011】
図2は実施形態のエンジン自動停止制御装置を含む車両の駆動システムの概略構成図である。エンジン(E/G)1のクランク軸1aは、自動変速機3の入力軸3aにクラッチ2、4を介して連結されている。また、モータ及び発電機として機能するモータジェネレータ(M/G)6は、減速機5、伝動機構3b、及び前記クラッチ2を介してエンジン1のクランク軸1aに連結されると共に、減速機5、伝動機構3、及び前記クラッチ4を介して自動変速機3の入力軸3aに連結されている。モータジェネレータ6は、エンジン1を自動停止した状態から復帰させる際に、スタータに代わってエンジン1をクイック始動するためのものであると共に、充電時やエネルギ回生時に発電を行うためのものである。
【0012】
減速機5は、遊星歯車式で、サンギア7、キャリア8、リングギア9を含み、ブレーキ10、ワンウェイクラッチ11を介して、モータジェネレータ6及び伝動機構3bの間に組込まれている。
【0013】
自動変速機3には、該自動変速機3に対してオイル(作動流体)を供給する機械式オイルポンプ(MO)12が内蔵されており、エンジン1の動力が入力軸3aに伝達されることで機械式オイルポンプ12が駆動されるようになっている。機械式オイルポンプ12の吐出するオイルは、自動変速機3の油圧制御装置20に供給される。
【0014】
自動変速機3内には、走行時に係合されるクラッチ(例えば前進走行時に係合される前進クラッチC1、後進時に係合される後進クラッチなど)やブレーキが設けられており、油圧制御装置20は、これらのクラッチやブレーキに制御油圧を供給することで、所定の変速制御を実行する。
【0015】
また、図において符号31で示すものは、モータジェネレータ6に電気的に接続されたインバータである。このインバータ31は、スイッチングにより電力源であるバッテリ32からモータジェネレータ6への電気エネルギの供給を可変にして、モータジェネレータ6の回転速度を可変にする。また、モータジェネレータ6からバッテリ32への電気エネルギの充電を行うように切り換える機能を果たす。また、符号33で示すものは、クラッチ4の断続の制御及びインバータ31のスイッチング制御等を行うためのコントローラである。
【0016】
コントローラ33には、エンジンの自動停止走行モード(エコランモード)のスイッチ(図示略)の信号、シフトポジションセンサ(図示略)の信号、エアコンスイッチ51の信号等の自動停止制御を実施する上で必要な各種の信号が入力されている。また、このコントローラ33は、エンジン及び自動変速機等をコントロールするECU(電子制御装置)50とリンクしている。
【0017】
この場合、ECU50には、ブレーキブースター負圧センサ91の信号と、サイドブレーキスイッチ92の信号と、フットブレーキセンサ93の信号とが入力されている。これらのセンサやスイッチについては後述する。
【0018】
次に、上記自動変速機3において前進クラッチC1を係合させる構成について説明する(後進用クラッチについても同様の構成になっているが、ここでは説明を略する)。図3は自動変速機の油圧制御装置において前進クラッチC1を係合させる構成の要部を示す油圧回路図である。
【0019】
プライマリレギュレータバルブ50は、ライン圧コントロールソレノイド52によって制御され、オイルポンプ12によって発生された元圧をライン圧PLに調圧する。このライン圧PLは、マニュアルバルブ54に導かれる。マニュアルバルブ54は、シフトレバー44と機械的に接続され、ここでは、前進ポジション、例えば、Dポジション、あるいはマニュアルの1st(L)、2nd等が選択されたときにライン圧PLを前進クラッチC1側に連通させる。
【0020】
マニュアルバルブ54と前進クラッチC1との間には大オリフィス56と切換弁58が介在されている。切換弁58はソレノイド60によって制御され、大オリフィス56を通過してきたオイルを選択的に前進クラッチC1に導いたり遮断したりする。
【0021】
切換弁58をバイパスするようにしてチェックボール62と小オリフィス64が並列に組み込まれており、切換弁58がソレノイド60によって遮断されたときには大オリフィス56を通過してきたオイルは更に小オリフィス64を介して前進クラッチC1に到達するようになっている。なお、チェックボール62は前進クラッチC1の油圧がドレンされるときに該ドレンが円滑に行われるように機能する。
【0022】
切換弁58と前進クラッチC1との間の油路66には、オリフィス68を介してアキュムレータ70が配置されている。このアキュムレータ70はピストン72及びスプリング74を備え、前進クラッチC1にオイルが供給されるときに、スプリング74によって決定される所定の油圧にしばらく維持されるように機能し、前進クラッチC1の係合時で発生するショックを低減する。
【0023】
また、この車両のブレーキシステムには、エンジン1の吸気マニホールドの負圧を倍力エネルギとして利用することでフットブレーキのアシスト力を発生するバキュームブースター式の公知のブレーキアシスト手段が備わっており、前記負圧をブレーキブースター負圧センサ91によって検出するようになっている。
【0024】
また、図4に示すように、フットブレーキペダル95の踏み込みストローク(あるいは踏力でもよい)を検出するためのフットブレーキセンサ93も備えられている。このフットブレーキセンサ93は、フットブレーキペダル95が運転者によって踏み込まれたときON信号を発すると共に、フットブレーキペダル95の踏み込みストローク(または踏力)をリニアに検出する機能を果たす。
【0025】
例えば、踏み込み量(または踏力)が0%(完全解放)のときにはOFFであるが、踏み込み量(または踏力)が0%を超えると(わずかでも踏込むと)ONになり、以降、踏み込み量(または踏力)に応じた信号を出力することができるものである。
【0026】
また、この車両のサイドブレーキシステムには、図5に示すように、サイドブレーキレバー97を引いているか解除しているかを検出するサイドブレーキスイッチ92が設けられている。このサイドブレーキスイッチ92は、サイドブレーキレバー97を引いているときにONし、解除しているときにOFFするものである。このサイドレバースイッチ92としては、サイドブレーキレバー角度位置センサ、サイドブレーキレバー引き圧センサ、サイドブレーキレバーストロークセンサ等で代用することが可能である。
【0027】
次に、上記のハード構成の動作を説明する。
【0028】
エンジン始動時にはクラッチ2が接続状態とされ、モータジェネレータ6を駆動してエンジン1を始動する(スタータ併用あるいは単独の場合もあるが、ここでは説明しない)。このとき、ブレーキ10をオンにすることで、モータジェネレータ6の回転は減速機5のサンギア7側からキャリア8側に減速して伝達される。これによりモータジェネレータ6とインバータ31の容量を小さくしても、エンジン1をクランキングするのに必要な駆動力を確保できる。エンジン1の始動後は、モータジェネレータ6は発電機として機能し、例えば車両の制動時においてバッテリ32に電気エネルギを蓄える。
【0029】
エンジン始動時にはモータジェネレータ6の回転速度をコントローラ33が検出し、インバータ31に対し、モータジェネレータ6の回転がエンジン1を始動するのに必要なトルクと回転速度となるようにスイッチング信号を出力する。例えばエンジン始動時にエアコンスイッチ51の信号がオンとなっていれば、エアコンオフ時に比べてより大きなトルクが必要であるから、コントローラ33は大きなトルク及び回転速度でモータジェネレータ6が回転できるようにスイッチング信号を出力する。
【0030】
エコランモード信号がオンとなった状態で所定のエンジン停止条件が成立すると、コントローラ33は、エンジン1に燃料の供給をカットする信号を出力し、エンジンを自動停止させる。
【0031】
エコランモードでのエンジンの自動停止条件は、例えば
(a)フットブレーキON
(b)車速が零
(c)アクセルOFF
(d)バッテリの蓄電量SOCが十分
の4つであり、これらが全部成立するとき自動停止が許可される。なお、自動停止条件の成立判断を行う前提条件として、各センサが正常か、エンジン水温が所定値以上か、AT油温が所定値以上か、シフトポジションセンサが正常か等がチェックされる。
【0032】
また、エンジンを自動停止している状態で、所定のエンジン再始動条件が成立すると、コントローラ33はエンジン1を再始動させる。再始動条件は、例えば上記の停止条件の少なくとも一つが未成立となることである。
【0033】
次に本実施形態のソフト構成について説明する。
【0034】
図1はエンジン自動停止・再始動制御の内容の一部を示すフローチャートであり、これを用いて説明する。
【0035】
このフローチャートに示す制御にスタートステップ110から入ると、次のステップ120で各種入力信号処理を行い、ステップ130でエンジン自動停止制御中であるか否かの判断を行う。自動停止制御の開始条件は、前述した4つの条件(a)〜(d)が全て成立したかどうかである。
【0036】
エンジンの自動停止制御中でない場合はリターンステップ170に進み、自動停止制御中である場合はステップ140にて、サイドブレーキがONであるか否かを判断する。サイドブレーキスイッチONの場合は、サイドブレーキによる制動をかけている状態であるから、フットブレーキのアシスト力が落ちても特別に問題を生じるおそれはない。従って、サイドブレーキONの場合は、ステップ150に進んでエンジン自動停止制御を継続し、ステップ160でエンジン自動停止制御実施インジケータを点灯してユーザにその旨を知らせ、リターンステップ170に進む。
【0037】
一方、サイドブレーキがOFFの場合は、フットブレーキだけで制動をかけている状態であるから、エンジン自動停止によりフットブレーキのアシスト力が低下したかどうかをチェックする必要がある。そこで、ステップ180に進んで、ブレーキブースターの負圧が所定値より小さくなったか否かをチェックする。即ち、図5に示すフットブレーキペダル95を、フットブレーキセンサ92の信号がONの範囲で(即ち、完全には解放しない状態で)、踏み込んだり踏み戻したりしても、再始動条件が成立するわけではないので、エンジンは再始動しない。しかし、エンジンの停止により負圧の供給が停止しているので、フットブレーキペダル95を何回もばたつかせると、ブレーキブースターの負圧が消費されて、ブレーキアシスト力が余裕のない状態になるおそれがある。このため、ブレーキブースターの負圧の低下をチェックするのである。この第1実施形態では、この負圧の低下をブレーキブースター負圧センサ91により直接的に検出する。
【0038】
負圧が所定値以上残っていると判断された場合は、ステップ150にてエンジン自動停止制御を継続するが、負圧が所定値を下回ったら、ブレーキアシスト力の余裕度が低下したと判断して、ステップ190に進み、エンジン自動停止制御を中止してエンジンを再始動させる。これにより、負圧の回復を図り、ブレーキアシスト力の低下を事前に回避する。その後は、ステップ200で、自動停止制御を中止した旨を知らせるために自動停止制御不実行のインジケータを点灯する。
【0039】
次に、エンジン1が自動停止された状態から再始動するまでの制御の内容を簡単に説明する。
【0040】
このようなエンジンの自動停止制御を行う車両では、運転者がアクセルペダルを踏むなど走行の意思を示して所定の再始動条件が成立したときには、直ちにエンジンを再始動させる必要がある。
【0041】
ところが、自動変速機が油圧式である場合には、エンジンが停止すると該エンジンと連結されているオイルポンプも停止してしまうため、例えば自動変速機の前進クラッチに供給されているオイルも油路から抜け、油圧が低下してしまう。そのため、エンジンが再始動されるときには、当該前進走行時に係合されるべき前進クラッチもその係合状態が解かれてしまった状態となる。
【0042】
この場合、エンジンが再始動された時に、この前進クラッチが速やかに係合されないと、いわばニュートラルの状態のままアクセルペダルが組み込まれることになり、エンジンが吹き上がった状態で前進クラッチが係合して係合ショックが発生する可能性がある。
【0043】
そのため、このような状態が発生しないように、つまり、エンジン再始動時に係合されるべき自動変速機のクラッチを、係合ショック等を生じることなく速やかに係合させるように制御を行う。以下、その内容について詳述する。
【0044】
この再始動制御では、所定の再始動条件が成立したとき、エンジンを再始動するのであるが、そのとき前進クラッチをできるだけ速く係合させるために、前進クラッチのオイルの供給初期に急速増圧制御を実施する。
【0045】
具体的には、オイルの供給開始時に、急速増圧制御を、零を含む所定時間だけ実行するようにプログラム化すると共に、該所定時間を、前記クラッチの油路からのオイルの抜け量あるいは自動変速機の油温に応じて変更・決定する。急速増圧制御の実行時間をオイルの抜け量あるいは油温に応じて変更するのは、クラッチが係合する段階でエンジン回転速度はすでに上昇段階にあるため、もし、この急速増圧制御が適正に実行されないと、クラッチが係合されるときに大きな係合ショックが発生するおそれがあるからである。
【0046】
特に、オイルの抜け量に応じて急速増圧制御の実行時間を変更するのは、例えばエンジンが停止した直後に再始動するときのように、クラッチの油路中からオイルが完全に抜けていない状態で急速増圧制御を実行すると該クラッチが直ちに急係合してしまい、大きなショックが発生してしまうためである。
【0047】
また、油温に応じて急速増圧制御の実行時間を変更するのは、油温が異なるとオイルの粘度が変わり、そのため同じ実行時間でもオイルの供給のされ方が異なってくるためである。
【0048】
なお、ここで言う「急速増圧制御」は、要するに所定のクラッチに対する単位時間当りのオイルの供給速度を速くする制御を意味する。例えばクラッチへの油路中の絞り通路の絞り度を一時的に緩くすること、絞り通路にバイパス路を設けて適宜該バイパス路を通してクラッチにオイルを供給すること、あるいは、プライマリレギレータバルブ(ライン圧を調圧するバルブ)の調圧値を一時的に高目に設定すること等の種々の構成が採用できる。
【0049】
所定の再始動条件は、一例として、車速零、フットブレーキON、アクセルオフであり、これらの条件のうちいずれか一つでも未成立のときにエンジンを再始動する。これ以外に、エンジンが自動復帰される場合として、バッテリの蓄電量SOCが不足してきたときがある。
【0050】
図3において、エンジンが再始動すると、オイルポンプ12が回転を開始し、プライマリレギュレータバルブ50側にオイルが供給される。プライマリレギュレータバルブ50で調圧されたライン圧は、マニュアルバルブ54を介して最終的には前進クラッチC1に供給される。
【0051】
ここで、コントローラ7から急速増圧制御の指令を受けてソレノイド60が切換弁58を開に制御しているときは、マニュアルバルブ54を通過したライン圧PLは、大オリフィス56を通過した後、そのまま前進クラッチC1に供給される。なお、この急速増圧制御が実行されている段階では、スプリング74のばね定数の設定によりアキュムレータ70は機能しない。
【0052】
やがて、コントローラ7より急速増圧制御の終了指令を受けてソレノイド60が切換弁58を遮断制御すると、大オリフィス56を通過したライン圧PLは小オリフィス64を介して比較的ゆっくりと前進クラッチC1に供給される。またこの段階では、前進クラッチC1に供給される油圧はかなり高まっているため、アキュムレータ70につながっている油路66の油圧がスプリング74に抗してピストン72を図の上方に移動させる。その結果、このピストン72が移動している間、前進クラッチC1に供給される油圧の上昇が一時的にゆるやかになり、前進クラッチC1は非常に円滑に係合を完了できる。
【0053】
図6に前進クラッチC1の油圧の供給特性を示す。図6において、細線は急速増圧制御を実行しなかった場合、太線は実行した場合をそれぞれ示している。また、Tfastと付された部分が急速増圧制御を実行している期間(所定期間)を示している。この期間Tfastは、定性的には前進クラッチC1の図示せぬピストンが、いわゆるクラッチパックを詰める期間に対応し、また、エンジン回転速度NEが所定のアイドル回転速度に至る若干前までの期間に対応させる。なお、Tc、Tc′は前進クラッチC1のクラッチパックが詰められる期間、Tac、Tac′はアキュムレータ70が機能している期間に相当している。
【0054】
もし急速増圧制御が実行されない場合には、切換弁58をバイパスしたルートでオイルが供給されるため、前進クラッチC1のピストンのクラッチパックが詰められるまでの間にかなりの時間Tc′が経過し、図の細線のような経過を辿って時刻t2頃で係合を完了する。しかしながら、この実施形態では、適切な時間Tfastだけ急速増圧制御が実行されるため、前進クラッチC1の係合を時刻t1頃に、しかも小さなショックで完了させることができる。
【0055】
なお、図6から明らかなように、急速増圧制御の開始タイミングTsは、エンジン回転速度(=オイルポンプ19の回転速度)NEが所定値NE1となったときに設定されている。言い換えると、急速増圧制御は、エンジン回転速度NEが所定値N1より大きくなったことをトリガとして開始される。
【0056】
このように、急速増圧制御をエンジンの再始動指令Tcom と同時に開始させないようにし、しかも、タイマーによる時間で開始タイミングを設定するのではなく、エンジン回転速度NEにより開始タイミングを設定するようにしたのは、エンジン1が回転速度零の状態から若干立ち上がった状態(NE1程度の値にまで立ち上がった状態)になるまでの時間T1が、走行環境によって大きくばらつく可能性があるためである。
【0057】
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。前記第1実施形態では、ブレーキアシスト力の低下を、ブレーキブースターの負圧を直接センサで検出することにより判断するようにしていたが、本第2実施形態では、図4に示すフットブレーキセンサ93のON範囲(完全解放しない範囲)でのフットブレーキペダル95の踏み込み及び踏み戻し回数(ばたつかせ回数)で判断するようにしている。
【0058】
即ち、ブレーキブースターの負圧は、フットブレーキペダル95を何回も踏み込んだり、緩めたりすることで低下することが分かっているので、ペダル操作回数をカウントし、例えばカウント値が5回を超えたら、負圧低下によりブレーキアシスト力に余裕が無くなったと判断するようにしているのである。従って、図1のステップ180の内容を、図8に示すステップ280で置き換えたものが本実施形態の制御であり、他のステップの内容は変更ない。
【0059】
なお、フットブレーキセンサ93がOFF(完全解放)されたときは、再始動条件が成立したことになるため、カウント値に拘らずエンジンは再始動される。
【0060】
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。
【0061】
本実施形態のハード構成は前記実施形態と次の点のみが異なる。即ち、前記実施形態においては、フットブレーキペダル95にストロークや踏力をリニアに検出するフットブレーキセンサ93を設けていたが、本実施形態では、図8に示すように、フットブレーキペダル95の踏み込みの小さい(軽いまたは浅い)段階でON/OFFするアッパフットブレーキペダルポジションセンサ(以下、簡略化して「アッパブレーキセンサ」と言う)311と、フットブレーキペダル95の踏み込みの大きい(強いまたは深い)段階でON/OFFするロアフットブレーキペダルポジションセンサ(以下、簡略化して「ロアブレーキセンサ」と言う)312の2種類のセンサを設けており、これらの信号を前述したECU50に入力している。
【0062】
そして、本実施形態では、エンジンの自動停止条件である「フットブレーキON」を、アッパブレーキセンサ311の信号に基づいて判断し、エンジン自動停止中のフットブレーキペダルのばたつき操作を、ロアブレーキセンサ312の信号に基づいて判断するようにしている。それ以外の点は、前記第2実施形態と同じである。
【0063】
〔第4実施形態〕
前記各実施形態では、エンジンの自動停止条件に「フットブレーキON」という条件を入れた場合を説明したが、「フットブレーキON」の代わりに「サイドブレーキON」という条件を入れてもよい。その場合、エンジン自動停止状態から、サイドブレーキをOFFにすることで、再始動条件が成立となるので、エンジンが再始動することになるが、エンジンが完全に回転して負圧が発生するようになるまでは、フットブレーキを踏み込んでいても、アシストが効きにくい状態が発生する可能性がある。
【0064】
そこで、本実施形態では、第1実施形態のようにブレーキブースターの負圧検出、あるいは、第2、第3実施形態のようにフットブレーキペダルのばたつかせ回数の検出によって、アシスト力の低下を判断し、その判断に基づいてエンジンを再始動させる。そうすることにより、実際にアシスト力低下による影響が出る前に、エンジンの再始動により負圧の供給を保証することができるようになり、フットブレーキの操作上の違和感を無くすことができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、フットブレーキのアシスト力に余裕のある場合にのみ、エンジンの自動停止制御を続行し、アシスト力の余裕度が低下した場合には、即座にエンジンを再始動させるので、フットブレーキの操作上の違和感を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のエンジン自動停止・再始動制御の実施形態の制御内容の一例を示すフローチャート
【図2】本発明が適用された車両のエンジン駆動装置のシステム構成図
【図3】実施形態の制御の中の急速増圧制御を行うための油圧制御装置の要部を示す油圧回路図
【図4】実施形態の車両におけるフットブレーキペダルとフットブレーキセンサを示す側面図
【図5】実施形態の車両におけるサイドブレーキレバーとサイドブレーキスイッチを示す側面図
【図6】同実施形態において、前進クラッチのオイルの供給特性等を時間軸に沿って示した線図
【図7】本発明に係る車両のエンジン自動停止・再始動制御の他の実施形態の制御内容の一例を示すフローチャート
【図8】本発明の別の実施形態の車両におけるフットブレーキペダルとフットブレーキスイッチを示す側面図
【符号の説明】
1…エンジン
3…自動変速機
91…ブレーキブースター負圧センサ
92…サイドブレーキスイッチ
93…フットブレーキセンサ
95…フットブレーキペダル
97…サイドブレーキレバー
311…アッパブレーキセンサ
312…ロアブレーキセンサ
Claims (7)
- エンジンを始動するために使用する電気エネルギの蓄電量が十分であることを含む所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、前記蓄電量が十分でないことを含む所定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する車両であって、前記エンジンと駆動軸とが自動変速機を介して連結され、前記自動変速機内に動力の伝達・遮断を行いかつ前記エンジンの停止時には解放するクラッチを備えるとともに、エンジン駆動に伴って生じる倍力エネルギを利用してフットブレーキのアシスト力を発生するブレーキアシスト手段を備えた車両のエンジン自動停止・再始動制御装置において、
エンジンの自動停止中に、前記アシスト力が所定値以下になったことを検出するアシスト力低下検出手段と、
該手段がアシスト力が所定値以下になったことを検出した場合にエンジンを再始動させ前記クラッチを係合するように制御する手段とを備えたことを特徴とする車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。 - 請求項1において、
前記ブレーキアシスト手段が、エンジンの吸気側の負圧を倍力エネルギとして利用するバキュームサーボ式のものであり、
前記アシスト力低下検出手段が、前記負圧が所定値以下になったことを検出する手段であることを特徴とする車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。 - 請求項1において、
前記ブレーキアシスト手段が、エンジンの吸気側の負圧を倍力エネルギとして利用するバキュームサーボ式のものであり、
前記アシスト力低下検出手段が、エンジンの自動停止中におけるフットブレーキペダルの踏み込み及び踏み戻し回数が所定値以上になったことを検出する手段であることを特徴とする車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。 - 所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると共に、所定の再始動条件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する車両であって、前記エンジンと駆動軸とが自動変速機を介して連結され、前記自動変速機内に動力の伝達・遮断を行いかつエンジンの停止時には解放するクラッチを備えるとともに、エンジン駆動に伴って生じる倍力エネルギを利用してフットブレーキのアシスト力を発生するブレーキアシスト手段を備えた車両のエンジン自動停止・再始動制御装置において、
エンジンの自動停止中に前記アシスト力が、フットブレーキ操作上の違和感を生じさせないブレーキアシスト力の余裕度に基づいて設定された所定値以下になったことを検出するアシスト力低下検出手段と、
該手段がアシスト力が所定値以下になったことを検出した場合にエンジンを再始動させ前記クラッチを係合するように制御する手段とを備えたことを特徴とする車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。 - 前記エンジンの再始動の際に、前記クラッチに対するオイルの供給速度を増大させる手段を更に備えていることを特徴とする請求項1または4に記載の車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。
- 前記クラッチの油路からのオイルの抜け量に基づいて前記オイルの供給速度を増大させる時間を変更もしくは決定する手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。
- 前記オイルの温度に基づいて前記オイルの供給速度を増大させる時間を変更もしくは決定する手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の車両のエンジン自動停止・再始動制御装置。
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