JP3671813B2 - 計器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指針を回動させる回動内機を電気配線板に取り付けるようにした計器に関するもので、車両用計器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、回動内機に取付用ピンを備え、取付用ピンを電気配線板に形成された取付穴に挿入嵌合させることにより、回動内機を電気配線板に取り付けるようにした計器があった。これにより、回動内機を電気配線板にネジ結合して取り付ける場合に比べて、回動内機の電気配線板への取付作業を容易にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の計器では、取付用ピンを挿入穴に挿入嵌合させる構造であるので、雰囲気温度が低温になり取付用ピンが熱収縮すると、取付用ピンと取付穴との嵌合が緩んでガタついてしまうという問題が生じていた。
【0004】
なお、回動内機から突出するターミナルピンを電気配線板の取付穴に挿入して半田付けする構造の計器において、ターミナルピンの半田付け部のみで回動内機を電気配線板に支持するようにしたものがある。
【0005】
しかし、このような計器では、外力が回動内機に加わった場合に、ターミナルピンの半田付け部のみに外力が集中するので、半田付け部が損傷してガタつきが生じ、ひいては半田付け部の電気的導通が不良になってしまう。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、電気配線板に取り付けられた回動内機を、電気配線板に対してガタつかないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電気配線板(40)と、指針(20)を回動させる回動内機(30)とを備える計器において、前記回動内機(30)に備えられ、前記電気配線板(40)の貫通穴(40a)に係合して前記回動内機(30)を前記電気配線板(40)に取り付ける取付係合部材(34)を備え、前記取付係合部材(34)は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)の外方に延びる外方延出部(34a)と、該外方延出部(34a)の先端から前記電気配線板(40)側に延びて該電気配線板(40)の貫通孔(40a)を貫通するように延びて、その先端に前記電気配線基板の面に係合する係合面(34d)を有する係合部(34c)とを有するとともに、該係合部(34c)の突出する方向に弾性変形可能に形成された貫通部(34b)と、を備えており、さらに前記ハウジング(31)に形成され、前記電気配線板(40)と垂直方向に延びる方向に弾性変形可能であるとともに先端に接触面(35a)を有する弾性部材(35)を備えており、前記電気配線板(40)を、前記弾性部材(35)の接触面(35a)と前記取付係合部材(34)の前記係合部(34c)の係合面(34d)とで挟み込むようなっていることを特徴とする。
【0008】
これにより、取付係合部材(34)の係合部(34c)と電気配線板(40)との間の係合力は、弾性部材(35)の弾性力により増加されているので、雰囲気温度の変化に関わらず、係合部(34c)が電気配線板(40)に対してガタつくことを抑制できる。すなわち、回動内機(30)が電気配線板(40)に対してガタつくことを抑制できる。
【0009】
また、回動内機(30)は、取付係合部材(34)の係合により電気配線板(40)に取り付けられているので、回動内機(30)のターミナルピンを電気配線板(40)に半田付けする場合であっても、回動内機(30)に加わる外力が半田付け部のみに集中することなく、取付係合部材(34)に分散される。よって、ターミナルピンの半田付け部が損傷して電気的導通が不良になってしまうことを抑制できる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、貫通部(34b)は互いに平行に対向するように配置され、それぞれの係合部(34c)が突出する方向に弾性変形可能に形成されており、弾性部材(35)は対向配置された貫通部(34b)の間に位置していることを特徴とする。
【0011】
これにより、係合部(34c)を貫通穴(40a)に挿入して、前記回動内機(30)を前記電気配線板(40)に取り付けると同時に、係合部(34c)と電気配線板(40)との間の係合力を増加させるように弾性部材(35)を弾性変形させることができる。よって、回動内機(30)の電気配線板(40)への組付作業を容易にできる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明では、取付係合部材(34)及び弾性部材(35)のうち少なくとも一方を、回動内機(30)のハウジング(31、32)と一体に成形することを特徴とするので、取付係合部材(34)や前記弾性部材(35)をハウジング(31、32)と別体に成形する場合に比べて部品点数を減少できる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明では、電気配線板(40)と、指針(20)を回動させる回動内機(30)とを備える計器において、前記取付係合部材(34)は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)の外方に延びる外方延出部(34a)と、該外方延出部(34a)の先端から前記電気配線板(40)側に延びて該電気配線板(40)の貫通孔(40a)を貫通するように延びて、その先端に前記電気配線基板の面に係合する係合面(34d)を有する係合部(34c)を備えた貫通部(34b)とを包含するくの字形状に形成されており、さらに前記取付係合部材(34)の前記外方延出部(34a)には、該取付係合部材(34)のくの字形状におけるくの字の折れ曲がり部(34f)より前記回動内機(30)のハウジング(31、32)側に位置する屈曲点(P)を備えており、前記取付係合部材(34)は前記屈曲点(P)において弾性変形するようになっていることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項1と同様に、回動内機(30)が電気配線板(40)に対してガタつくことを抑制でき、また、ターミナルピンの半田付け部が損傷して電気的導通が不良になってしまうことを抑制できる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、取付係合部材(34)の屈曲点(P)は、該取付係合部材(34)をその係合部(34c)が電気配線板(40)と交差する方向Bに変位するようにされており、これにより該係合部(34c)の係合面(34d)が電気配線板(40)に押付けられるようになっていることを特徴とする。
【0016】
これにより、取付係合部材(34)の係合面(34d)と電気配線板(40)との間の結合力は、取付合部材(34)の弾性力により増加される。
【0017】
また、請求項6に記載の発明のように、取付係合部材(34)を回動内機(30)のハウジング(31、32)と一体に成形して好適である。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明の計器を車両用計器に適用したものであり、この車両用計器は車両の車室内に設けたインストルメントパネルのうち運転席の前方に位置する部分に装着されている。図1は車両用計器1を車室内側から見た正面図であり、車両用計器1は、車速計S及びタコメータR等からなるコンビネーションメータとして構成されている。
【0020】
計器1はケーシング2に固定された目盛板10を備えており、この目盛板10には、車両の車速を表す略円形状の車速目盛りパターン表示部11と、車両のエンジン回転数を表す略円形状の回転数目盛りパターン表示部12とが形成されている。なお、図1にて符号13は当該自動車のオートマチックトランスミッションの変速位置を表すパターン表示部である。
【0021】
また、計器1は、目盛板10の車速目盛りパターン表示部11及び回転数目盛りパターン表示部12を指し示す指針20を備え、この指針20は後述の回動内機30により回動されるようになっている。なお、指針20が目盛板10に干渉しないように、指針20と目盛板10との間には所定のクリアランスが設けられている。
【0022】
図2は計器1のうち車速計Sの部分を示す側面図であり、目盛板10の裏側(車室内と反対側)には、目盛板10に平行となるように積層されたプリント基板(電気配線板)40が配置されている。なお、プリント基板40はケーシング2に固定されて、ケーシング2内に保持されている。
【0023】
プリント基板40のうち目盛板10側の面には、車速計S及びタコメータRの作動等、計器1の作動を制御する計器用CPU41や、図示しない光源等が備えられている。一方、プリント基板40のうち目盛板10と反対側の面には、指針20を回動させる回動内機30が取り付けられている。
【0024】
回動内機30は図示しない回動内機本体(例えばステップモータ等)と、回動内機本体により回動される指針軸33とから構成されている。そして、回動内機本体は樹脂により成形されたハウジング31、32内に保持されている。
【0025】
なお、ハウジング31、32は発熱する回動内機本体と近接するため、熱によりクリープしにくいく材質の樹脂が好ましい。また、ハウジング31、32は回動内機本体の振動を直接受けるため、強度の高い材質の樹脂が好ましい。以上の理由により、本実施形態のハウジング31、32は、PPO樹脂(ポリフェニレンオキサイド)やノリル樹脂を用いて好適である。
【0026】
また、指針軸33は、回動内機本体からプリント基板40、目盛板10を通り、目盛板10の表側まで回動可能に延出している。そして、指針軸33の先端には指針20が備えられている。
【0027】
また、ハウジング31、32は図2の上下方向に2分割されており、プリント基板40側の第1ハウジング31と他方の第2ハウジング32とを係合させるようになっている。
【0028】
図3は回動内機30のみを示しており、(a)は図2のB矢視図、(b)はC矢視図、(c)はD矢視図である。
【0029】
図3(b)、(c)に示すように、第2ハウジング32の外周面には係合穴32aが3箇所に形成されており、第2ハウジング32のうち係合穴32aを形成する部分(係合穴形成部)32b(図3(a)、(b)参照)は外方に弾性変形可能になっている。また、図3(b)、(c)に示すように、第1ハウジング31の外周面には外方に突出するハウジング係合用突出部31aが3箇所に形成されている。
【0030】
そして、両ハウジング31、32を係合させる際には、ハウジング係合用突出部31aは、第2ハウジング32の係合穴形成部32bを弾性変形させながら係合穴32aに挿入される。このように、ハウジング係合用突出部31aが係合穴形成部32bと係合することにより、両ハウジング31、32は係合している。
【0031】
図4は回動内機30を目盛板10側から見た斜視図であり、図2、図4に示すように、第2ハウジング32には、プリント基板40に形成された貫通穴40aを貫通するように延びる取付係合部材34が一体に形成されている。
【0032】
この取付係合部材34は回動内機30をプリント基板40に取り付けるためのものであり、取付係合部材34は、第2ハウジング32の外方に延びる外方延出部34aと、外方延出部34aの先端からプリント基板40側に延びて貫通穴40aを貫通する2本の貫通部34bと、それぞれの貫通部34bの先端から貫通穴40aの外方に突出する突出係合部34cとから形成されている。
【0033】
そして、2本の貫通部34bは互いに平行して対向するように配置され、それぞれの突出係合部34cが突出する方向に弾性変形可能に形成されている。また、突出係合部34cには、プリント基板40のうち目盛板10側の面と係合する係合面34dが形成されている。
【0034】
以上のような構成の取付係合部材34は第2ハウジング32の2箇所に形成されており、2つの取付係合部材34は指針軸33を中心とした対称位置(本実施形態では図3(a)の上下方向に対称となる位置)に配置されている。
【0035】
また、図3(a)、図4に示すように、第1ハウジング31には、プリント基板40と平行して外方に延びる弾性部材35が一体に形成されている。この弾性部材35は、プリント基板40と垂直方向に延びる方向に弾性変形可能に形成されている。そして、弾性部材35の先端には、プリント基板40のうち目盛板10と反対側の面に接触する表面球状の接触面35aが形成されている。なお、接触面35aは、対向配置された2本の貫通部34bの間に位置するようになっている。
【0036】
因みに、本実施形態では、弾性部材35に所定の弾性力を生じさせるために、図3(a)、(b)に示す如く、弾性部材35の幅L1を1.5mm、厚みL2を4mm、延出長さL3を1.5mmに形成している。
【0037】
また、図示しない回動内機本体には、プリント基板40のプリント配線部と接続される4本のターミナルピン36が備えられており、これらのターミナルピン36は、第1ハウジング31及びプリント基板40を貫通するように延びている。
【0038】
次に、以上の構成による回動内機30をプリント基板40に取り付ける手順を説明すると、はじめに、指針軸33をプリント基板40の所定の貫通穴(図示せず)に挿入し、取付係合部材34の突出係合部34cをプリント基板40の回動内機30側の面のうち貫通穴40aの周縁部に当接させる。
【0039】
そして、取付係合部材34の貫通部34bを貫通穴40aの内側に向かって弾性変形させながら、突出係合部34cを貫通穴40aに押し込む。そして、突出係合部34cが貫通穴40aを通過すると、貫通部34bは弾性変形しない自然状態に戻り、突出係合部34cの係合面34dは、プリント基板40のうち目盛板10側の面に接して係合する。
【0040】
そして、上述のように突出係合部34cを貫通穴40aに挿入すると同時に、弾性部材35の接触面35aは、プリント基板40のうち回動内機40側の面に当接し、弾性部材35は、プリント基板40の表面から回動内機40側に弾性変形するようになっている。
【0041】
従って、プリント基板40を、弾性部材35の接触面35aと取付係合部材34の係合面34dとで挟み込むようになっており、弾性部材35は、回動内機30とプリント基板40との間を押し広げるように弾性力を作用させている。すなわち、取付係合部材34の係合面34dとプリント基板40との間の係合力は、弾性部材35の弾性力により増加されている。
【0042】
また、ターミナルピン36は、突出係合部34cを貫通穴40aに挿入させると同時に、プリント基板40の所定の貫通穴(図示せず)に挿入されるようになっている。そして、上述のように回動内機30をプリント基板40に取り付けた後に、ターミナルピン36の先端部をプリント基板40に半田付けして、半田付け部36aを形成する。
【0043】
以上のように、本実施形態では、回動内機30の第2ハウジング32に、プリント基板40と係合する係合部34cを有する取付係合部材34を形成し、回動内機30の第1ハウジング32に、係合部34cとプリント基板40との間の係合力を増加させるように弾性変形する弾性部材35を形成する。これにより、取付係合部材34の係合部34cとプリント基板40との間の係合力は、弾性部材35の弾性力により増加されているので、雰囲気温度の変化に関わらず、係合部34cがプリント基板40に対してガタつくことを抑制できる。
【0044】
また、回動内機30は、取付係合部材34の係合によりプリント基板40に取り付けられているので、回動内機30に加わる外力は、プリント基板40に半田付けされたターミナルピン36の半田付け部36aのみに集中することなく、取付係合部材34に分散される。よって、ターミナルピンの半田付け部36aが損傷して電気的導通が不良になってしまうことを防止できる。
【0045】
また、突出係合部34cを貫通穴40aに挿入すると同時に、弾性部材35は、係合部34cとプリント基板40との間の係合力を増加させるように弾性変形するようになっている。これにより、突出係合部34cを貫通穴40aに挿入して回動内機30をプリント基板40に取り付けると同時に、弾性部材35を弾性変形させることができる。
【0046】
また、取付係合部材34及び弾性部材35をハウジング31、32と一体に樹脂成形するので、ハウジング31、32と別体に成形する場合に比べて部品点数を減少できる。
【0047】
(第2実施形態)
第1実施形態では、取付係合部材34は、貫通部34bにて突出係合部34cが突出する方向に弾性変形するように形成されているが、本実施形態では、弾性部材35を廃止しており、取付係合部材34が弾性変形して、第1ハウジング31をプリント基板40に押し当てた状態で、取付係合部材34の係合面34dとプリント基板40との間の係合力を増加させるようになっている。
【0048】
以下、取付係合部材34の具体的形状を説明する。
【0049】
図5に示すように、取付係合部材34は、第2ハウジング32から貫通穴40aを貫通するように延びて、その先端に突出係合部34cを有する、くの字形状に形成されている。
【0050】
そして、図6に示すように、取付係合部材34は、くの字の折れ曲がり部34fよりも第2ハウジング32側に位置する屈曲部Pを備え、取付係合部材34は、屈曲点Pを通る図6の紙面垂直方向の軸周り(矢印Aに示す方向)に弾性変形するようになっている。よって、突出係合部34cは矢印Bに示すように、プリント基板40と交差する方向に変位するようになっている。
【0051】
なお、図6の点線で表される取付係合部材34は、取付係合部材34が弾性変形していない状態の形状を示し、実線で表される取付係合部材34は、プリント基板40に取り付けられて弾性変形している状態の形状を示している。
【0052】
図5(a)、(b)、(c)は、回動内機30をプリント基板40に取り付ける手順を示す側面図であり、図5(a)に示すように、くの字の折れ曲がり部34fを貫通穴40aに向けて(図5(a)中の矢印参照)押し上げることにより、取付係合部材34を弾性変形させながら突出係合部34cを貫通穴40aへ挿入させる。
【0053】
図5(b)は挿入時の状態を示し、その後、回動内機30の第1ハウジング31のうちプリント基板40と対向する対向面31bをプリント基板40に押し当てる。その後さらにくの字の折れ曲がり部34fを図5(b)中の矢印方向に押し上げると、突出係合部34cが貫通穴40aを貫通するようになっている。そして、対向面31bをプリント基板40に押し当てたまま、矢印部分への押し上げ力を解放させると、取付係合部材34の弾性変形力により、突出係合部34cの係合面34dはプリント基板40に押しつけられる。すなわち、取付係合部材34の係合面34dとプリント基板40との間の係合力は、取付係合部材34の弾性力により増加されている。
【0054】
ところで、プリント基板40の直交方向において、プリント基板40に対する突出係合部34cの係合面34dの配置位置は、樹脂成形による寸法公差により大きくばらついてしまうため、第1実施形態では、第1ハウジング31をプリント基板40に接触させた状態では係合面34dとプリント基板40との間にクリアランスが設けられるようになっており、このクリアランスにより寸法公差を吸収するようにしている。従って、係合面34dをプリント基板40に押しつけた所定の取付状態では、第1ハウジング31とプリント基板40との間に隙間が生じる。
【0055】
これに対し、本実施形態では、第1ハウジング31の対向面31bをプリント基板40に押し当てた状態で、取付係合部材34の弾性変形力により、突出係合部34cの係合面34dは、プリント基板40と交差する方向(矢印Bに示す方向)に変位するようになっているので、プリント基板40の直交方向において、矢印Bの変位の範囲内で前述の寸法公差を吸収することができる。
【0056】
また、第1ハウジング31がプリント基板40に押し当てられた状態で、回動内機30はプリント基板40に取り付けられているので、回動内機30に加わる外力に対してプリント基板40により直接支持できるので、取付係合部材34を介してプリント基板40により支持させる場合に比べて、ターミナルピンの半田付け部が損傷して電気的導通が不良になってしまうことをより一層抑制できる。
【0057】
また、第1ハウジング31がプリント基板40に押し当てられた状態で、回動内機30はプリント基板40に取り付けられているので、プリント基板40の直交方向における回動内機30の配置位置を、取付係合部材34や弾性部材35の寸法精度に関わらず、常に同じ位置にできる。よって、プリント基板40の直交方向において、回動内機30に回動される指針20の配置位置を常に同じ位置にできる。よって、指針20が目盛板10に干渉しないように設けられた、指針20と目盛板10との間のクリアランスを小さくできる。
【0058】
(第3実施形態)
第2実施形態における取付係合部材34の屈曲点Pの部分に関し、図7(a)に示すようにプリント基板40側から切り欠いた形状にしてもよいし、図7(b)に示すようにプリント基板40の反対側から切り欠いた形状にしてもよいし、図7(c)の符号34gに示すように穴を形成してもよい。これらの形状により、確実に所定の屈曲点Pの位置で屈曲するようにできる。
【0059】
(第4実施形態)ところで、第2実施形態に説明した、回動内機30をプリント基板40に取り付ける作業において、第1ハウジング31の対向面31bをプリント基板40に押し当て、その後さらにくの字の頂部を図5(b)の矢印方向に押し上げる時に、過剰に押し上げてしまい、取付係合部材34が屈曲点Pの部分で破損してしまうことが懸念される。
【0060】
これに対し、本実施形態では、図8に示すように、取付係合部材34の貫通部34bに、貫通部34bの両側面から外方に突出するストッパー34hを形成している。これにより、くの字の折れ曲がり部34fを過剰に押し上げようとすると、ストッパー34hがプリント基板40に当接するので、取付係合部材34の破損を防止できる。
【0061】
(他の実施形態)
第1実施形態では、取付係合部材34及び弾性部材35をハウジング31、32と一体に成形しているが、取付係合部材34及び弾性部材35のうち少なくとも一方をハウジング31、32とは別体に成形するようにしてもよい。また、ハウジング31、32は樹脂製に限らず金属製でもよい。
【0062】
また、第1実施形態では、弾性部材35を第1ハウジング31に形成しているが、係合部34cのうち目盛板10側の先端部に弾性部材35を備え、突出係合部34cが目盛板10側からプリント基板40に押しつけられるようにしてもよい。
【0063】
また、第1、第2実施形態では、回動内機30をプリント基板40のうち目盛板10と反対側の面に取り付けているが、目盛板10側の面に取り付ける場合であっても、本発明を適用できる。
【0064】
また、第1、第2実施形態では、回動内機30のターミナルピン36をプリント基板40に半田付けするようにしていたが、このような半田付けを必要としない(例えば、ターミナルをプリント基板40の導通部に接触させるようにした)回動内機30においても本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る計器を車室内側から見た正面図である。
【図2】図1の車速計部分を示す側面図である。
【図3】(a)は図2のB矢視図、(b)は図2のC矢視図、(c)は図2のD矢視図である。
【図4】図2の回動内機を目盛板側から見た部分斜視図である。
【図5】第2実施形態に係る回動内機の側面図であり、(a)は突出係合部を貫通穴へ挿入させる作業における挿入開始時の状態を示し、(b)は挿入中の状態を示し、(c)は挿入完了時の状態を示す。
【図6】第2実施形態に係る取付係合部材及び弾性部材を示す拡大図である。
【図7】第3実施形態に係る弾性部材の側面図である。
【図8】第4実施形態に係る取付係合部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…計器、10…目盛板、20…指針、30…回動内機、
34…取付係合部材、34b…貫通部、34c…係合穴形成部、
35…弾性部材、40…プリント基板、40a…貫通穴。
Claims (6)
- 目盛板(10)と、
前記目盛板(10)の表側に配置されて回動する指針(20)と、
前記目盛板(10)の裏側に配置される電気配線板(40)と、
前記目盛板(10)の裏側に配置され、前記指針(20)を回動させる回動内機(30)とを備える計器において、
前記回動内機(30)に備えられ、前記電気配線板(40)の貫通穴(40a)に係合して前記回動内機(30)を前記電気配線板(40)に取り付ける取付係合部材(34)を備え、
前記取付係合部材(34)は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)の外方に延びる外方延出部(34a)と、該外方延出部(34a)の先端から前記電気配線板(40)側に延びて該電気配線板(40)の貫通孔(40a)を貫通するように延びて、その先端に前記電気配線基板の面に係合する係合面(34d)を有する係合部(34c)とを有するとともに、該係合部(34c)の突出する方向に弾性変形可能に形成された貫通部(34b)と、を備えており、
さらに前記ハウジング(31)に形成され、前記電気配線板(40)と垂直方向に延びる方向に弾性変形可能であるとともに先端に接触面(35a)を有する弾性部材(35)を備えており、
前記電気配線板(40)を、前記弾性部材(35)の接触面(35a)と前記取付係合部材(34)の前記係合部(34c)の係合面(34d)とで挟み込むようなっていることを特徴とする計器。 - 前記貫通部(34b)は互いに平行に対向するように配置され、それぞれの係合部(34c)が突出する方向に弾性変形可能に形成されており、前記弾性部材(35)は対向配置された前記貫通部(34b)の間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の計器。
- 前記取付係合部材(34)及び前記弾性部材(35)のうち少なくとも一方は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)と一体に成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の計器。
- 目盛板(10)と、
前記目盛板(10)の表側に配置されて回動する指針(20)と、
前記目盛板(10)の裏側に配置される電気配線板(40)と、
前記目盛板(10)の裏側に配置され、前記指針(20)を回動させる回動内機(30)とを備える計器において、
前記回動内機(30)に設けられ、前記電気配線板(40)の貫通孔(40a)に係合して前記回動内機(30)を前記電気配線板(40)に取り付けるくの字形状に形成された取付係合部材(34)を備え、
前記取付係合部材(34)は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)の外方に延びる外方延出部(34a)と、該外方延出部(34a)の先端から前記電気配線板(40)側に延びて該電気配線板(40)の貫通孔(40a)を貫通するように延びて、その先端に前記電気配線基板に係合する係合面(34d)を有する係合部(34c)を備えた貫通部(34b)とを包含するくの字形状に形成されており、さらに前記取付係合部材(34)の前記外方延出部(34a)には、該取付係合部材(34)のくの字形状におけるくの字の折れ曲がり部(34f)より前記回動内機(30)のハウジング(31、32)側に位置する屈曲点(P)を備えており、前記取付係合部材(34)は前記屈曲点(P)において弾性変形するようになっていることを特徴とする計器。 - 前記取付係合部材(34)の前記屈曲点(P)は、該取付係合部材(34)をその前記係合部(34c)が前記電気配線板(40)と交差する方向Bに変位するようにされており、これにより該係合部(34c)の前記係合面(34d)が前記電気配線板(40)に押付けられるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の計器。
- 前記取付係合部材(34)は、前記回動内機(30)のハウジング(31、32)と一体に成形されていることを特徴とする請求項4または5に記載の計器。
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