JPH09196971A - 指示計器における中継端子の取付構造 - Google Patents

指示計器における中継端子の取付構造

Info

Publication number
JPH09196971A
JPH09196971A JP730096A JP730096A JPH09196971A JP H09196971 A JPH09196971 A JP H09196971A JP 730096 A JP730096 A JP 730096A JP 730096 A JP730096 A JP 730096A JP H09196971 A JPH09196971 A JP H09196971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay terminal
holding
holding portion
coil
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP730096A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Suzuki
謙 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP730096A priority Critical patent/JPH09196971A/ja
Publication of JPH09196971A publication Critical patent/JPH09196971A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継端子装着時の作業性を向上することがで
きる指示計器における中継端子の取付構造を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のコイルボビン(11)、該コイ
ルボビンの外周に巻回されたコイル(14)、一端(30c )に
前記コイル(14)が接続された他端(30b )に外部からの電
気信号を供給する電気信号供給部材(20)が電気機械的に
接続された中継端子(30)、前記コイルボビンと一体に形
成され前記中継端子を保持する保持部(15)を備えたムー
ブメント(10)を有する指示計器において、前記中継端子
は、前記保持部に対して前記中継端子の側面から装着さ
れ、前記保持部は、該装着された中継端子を前記指針軸
の軸心方向に所定範囲内で遊動自在に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の速度計等に
使用される指示計器に係り、特に、この指示計器の給電
に用いられる中継端子の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両には速度、エンジ
ン回転数、燃料残料等の運転情報を表示する指示計器が
積み込まれている。これらの指示計器は、燃料の残量、
車両の走行速度、エンジンの回転数あるいは冷却水の水
温などの各表示項目に対応した指標がその前面に形成さ
れた文字板と、前記表示項目毎に設けられた指針と、表
示用の駆動信号に応じて指針を駆動するムーブメント
と、印刷配線基板(以下、配線基板という)などからな
り、ケースに収容された状態で車両に組み込まれてい
る。
【0003】すなわち、図9の一部断面を有する側面図
にて示すように、この指示計器のムーブメント10は、
指針軸13を有するマグネットロータ12が内部に回転
自在に配設されたコイルボビン11と、このコイルボビ
ン11の周囲に直交方向に巻回されたクロスコイル14
と、上記コイルボビン11と一体成形された保持部15
´と、上記指針軸13に対して帰零方向の回転力を付与
する髭全舞16と、前記クロスコイル14が巻回された
状態のコイルボビン11を収容するシールドケース17
とから構成されている。なお、保持部15´は、コイル
ボビン11の側方側であるムーブメント10の径方向側
に、シールドケース17外に突出するように設けられて
いる。
【0004】指針軸13の前端(同図における上側端部
に相当)13aは、表示指標が描かれた文字板51と、
導光板52からなる文字板部材50の孔50aに挿通さ
れている。この前端13aには、上述した各表示項目を
指示する指針40が文字板部材50を介して取り付けら
れる。
【0005】また、ムーブメント10は、導光板52の
背面にねじ止めなどにより固定されている。一方、この
ムーブメント10の底面には、このムーブメント10に
接して、配線基板20が配設されている。この配線基板
20には、信号伝送用の配線パターンなどが印刷されて
おり、この配線パターンを介してムーブメント10に対
する給電がなされる。
【0006】この指示計器において、配線基板20とム
ーブメント10とは、円柱状の導電性部材で構成された
中継端子30´により電気的に接続される。この中継端
子30´は、ムーブメント10の保持部15´に設けら
れた孔15a´に圧入されている。そして、中間部30
a´が保持部15´にて支持され、中継端子30´の前
端30c´が保持部15´の前方に露出するとともに後
端30b´が保持部15´の背面側に露出している。ま
た、この前端30c´にはムーブメント10のコイル1
4が接続され、後端30b´は配線基板20に設けられ
た孔20aに挿通された状態で半田21により接続され
ている。
【0007】上述したように、この中継端子30´の保
持部15´に対する組み付けは圧入によりなされるの
で、図10(a)の矢印で示すように、中継端子30´
は端子取付部15´に設けられた孔15a´の上方から
挿入される。また、この組み付け作業は機械化されてい
る。また中継端子30´と孔15a´とは、図10
(b)に示すように、互いに略同径に形成されている。
【発明が解決しようとする課題】このように、中継端子
30´の組み付けを上方から行うようにした場合、組み
付けに係る中継端子30´をこの中継端子30の長さだ
け移動させる必要がある。上述したように、この組み付
けは機械によりなされているので、この移動量を少なく
することにより、その作業性のさらなる向上を図ること
ができる。また、中継端子30´と孔15a´とが互い
に略同径に形成されているので、中継端子30´を保持
部15´に対して組み付ける際には、その位置決めを高
精度で行う必要がある。このように従来装置において
は、中継端子30´の組み付け時における作業性に改善
の余地があった。
【0008】また、このような指示計器は、一般に車両
内に配置されるものであるので、使用時における周囲環
境の温度差が激しく、熱による膨張、収縮が頻繁に起こ
る。そして、ムーブメント10を構成するコイルボビン
11または中継端子30´が周囲環境の温度変化により
膨張、収縮した場合には、ムーブメント10及び配線基
板20が、ケース内において固定的に配設され、かつ、
中継端子30´が圧入状態で保持されているので、中継
端子30´の後端30b´と配線基板20の接続部に、
この膨張、収縮に伴う機械的なストレスがかかり、この
接続部における接続信頼性を損なってしまうという問題
点を有していた。例えば、半田21により接続がなされ
ていた場合には、この半田21にクラックが発生してし
まうことがあった。
【0009】本発明は、上述した問題点に対してなされ
たものであり、中継端子装着時の作業性を向上すること
ができる指示計器における中継端子の取付構造を提供す
ること、周囲環境における温度変化が生じた場合におい
ても中継端子の接続信頼性を確保できる指示計器におけ
る中継端子の取付構造を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によりなされた指示計器における中継端子の
取付構造は、合成樹脂製のコイルボビン(11)、該コ
イルボビン(11)の外周に巻回されたコイル(1
4)、一端(30c、31c、32c)に前記コイル
(14)が接続され他端(30b、31b、32b)に
外部からの電気信号を供給する電気信号供給部材(2
0)が電気機械的に接続された中継端子(30、31、
32)、前記コイル(14)からの磁界に応じて回動す
る指針軸(13)、前記コイルボビン(11)と一体に
形成され前記中継端子(30、31、32)を保持する
保持部(15)を備えたムーブメント(10)を有する
指示計器における中継端子の取付構造において、前記中
継端子(30、31、32)は、前記保持部(15)に
対して前記中継端子(30、31、32)の側面から装
着され、前記保持部(15)は、該装着された中継端子
(30、31、32)を前記指針軸(13)の軸心方向
に所定範囲内で遊動自在に保持することをを特徴として
いる。(請求項1)
【0011】上記請求項1の構成では、中継端子がムー
ブメントの保持部に対して中継端子の側方から装着さ
れ、その装着状態にあっては、指針軸の軸心方向に所定
範囲内で遊動自在に保持される。よって、この構成によ
れば、中継端子の装着時に必要な中継端子の移動経路に
関し、中継端子を上方より圧入するよりも短い経路で行
うことが可能となり、中継端子の装着時における作業性
を向上させることができる。
【0012】また、前記保持部における前記中継端子
(30、31、32)の遊動範囲を、前記長手方向にお
いて前記中継端子(30、31、32)の一部と前記保
持部の一部とを係合させることにより規定したことを特
徴としている。(請求項2)
【0013】上記請求項2の構成では、中継端子の遊動
範囲を、中継端子の一部と保持部の一部との係合により
行うように構成している。よって、この構成によれば、
中継端子あるいは保持部の一部分により遊動範囲を規定
するように構成したので、装置の構成を簡単にすること
ができる。
【0014】また、前記保持部(15)は、側方からの
力により退避して前記中継端子(30、31、32)の
側方からの装着を許容し、前記中継端子(30、31、
32)の装着により復元して該装着された中継端子(3
0、31、32)を保持する弾性片(15b、15g、
15j、15m、15h11、15h21)を有しているこ
とを特徴としている。(請求項3)
【0015】上記請求項3の構成では、保持部は、側方
からの力により退避して中継端子の側方からの装着を許
容するとともに中継端子の装着により復元し、装着され
た中継端子を保持する弾性片を有している。
【0016】よって、この構成によれば、中継端子をム
ーブメント側方から装着することができ、かつ、装着さ
れた中継端子が遊動状態で保持されるので、中継端子を
装着する際の作業性を向上させることができる。
【0017】また、前記弾性片(15b、15g、15
j、15m)の自由端(15b11、15g2 、15
1 、15m1 )により、前記保持部(15)に保持さ
れた状態の中継端子(30、31、32)を側方から弾
接し、前記中継端子(30、31、32)を当接状態で
保持することを特徴としている。(請求項4)
【0018】上記請求項4の構成では、弾性片の自由端
が中継端子に弾接し、保持部に保持された中継端子を当
接状態で保持する。そして、この時の押し付け力は中継
端子が遊動可能な程度とされる。よって、この構成によ
れば、中継端子の無用ながたつきを防止することがで
き、同時にこのがたつきに伴う異音の発生を防止するこ
ととができる。
【0019】また、前記保持部(15)を、前記側面方
向に突出するとともにその先端に係合爪(15h11、1
5h21)が設けられた突起(15h12、15h22)によ
り構成し、前記中継端子(32)に前記突起が遊嵌され
る挿通孔(32d)を設けたことを特徴としている。
(請求項5)
【0020】上記請求項5の構成では、保持部は突起と
して構成され、中継端子にはこの突起が遊嵌される挿通
孔が形成されている。よって、この構成によれば、突部
に中継端子の挿通孔を挿入するだけで中継端子の装着が
でき、かつ、遊動可能に保持される。これにより中継端
子の装着作業を容易にすることができる。
【0021】また、前記中継端子(30、31、32)
の保持状態において、前記中継端子(30、31、3
2)と前記保持部(15)とを係合させ、前記中継端子
の回り止めを行うように構成したことを特徴としてい
る。(請求項6)
【0022】上記請求項6の構成では、中継端子と保持
部との係合により、保持状態における中継端子の回り止
めを行っている。よって、この構成によれば、中継端子
が回転せず、この中継端子の回転に起因して発生するコ
イルの断線などを防ぐことができ、組み付け作業を容易
にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の具体例
を図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した
指針計器の第1の実施形態を説明する図で、一部断面を
有する側面図である。同図に示すように、この指示計器
は、指針軸13を有するマグネットロータ12と、その
内部にマグネットロータ12が回転自在に配設されたコ
イルボビン11と、このコイルボビン11の周囲に直交
方向に巻回されたクロスコイル14と、上記コイルボビ
ン11の側面側に向けて突出するようにこのコイルボビ
ン11と一体成形された保持部15と、上記指針軸13
に対して帰零方向の回転力を付与する髭全舞16と、前
記クロスコイル14が巻回された状態のコイルボビン1
1を収容するシールドケース17とを有するムーブメン
ト10を備えている。
【0024】そして、このムーブメント10の前面側に
は、この指示計器を収容する図示しないケースに対して
止めねじなどにより固定された文字板部材50が配設さ
れており、ムーブメント10はこの文字板部材50の導
光板52に対して止めねじ53により固定されている。
また、指針軸13の前端13aには、各表示項目を指示
する指針40が取り付けられている。
【0025】一方、このムーブメント10の背面には配
線基板20がねじや溶着(いずれも不図示)などにより
固着されている。そして、この配線基板20の背面には
信号伝送用の図示しない配線パターンが形成されてい
る。この配線基板20の配線パターンとムーブメント1
0間には導電性を有する中継端子30が介在し、両者を
電気的に接続している。この中継端子30は、保持部1
5に保持されており、前端30cがムーブメント10の
クロスコイル14と接続され、後端30bが配線基板2
0孔20aを貫通し、この配線基板20の背面側にて半
田21により電気的に接続されるとともに固定されてい
る。
【0026】このように、例示したムーブメント10及
び配線基板20は、互いに固定された状態でユニット化
され、このユニットが、図示しないケースに対して直接
的あるいは間接的に固定されている。なお、ユニット化
されたムーブメント10及び配線基板20の取付態様に
ついては、例示した態様に限らず様々なバリエーション
がある。例えば、フランジなどの取り付け部を介して配
線基板20をケースの背面板に固定されたもの、配線基
板20をケースの一部とされたものなどがある。要する
に、このムーブメント10と配線基板20の取付態様に
関しては、それぞれが互いに固定的に配設されているこ
とが肝要であり、このように固定的に配設されている場
合に本発明の適用対象となり得る。
【0027】次に、本発明の要部である中継端子30と
保持部15について説明する。図2は、この指示計器の
全体構成を示す斜視図、図3は、中継端子30及び保持
部15の全体構成を説明する要部拡大図、図4は、この
中継端子30及び保持部15を上方から見た状態を説明
する要部拡大図である。
【0028】図2に示すように、保持部15はコイルボ
ビン11の径方向両側部方向に、シールドケース17を
跨いで外部に突出するように成形されている。そして、
この保持部15の径方向両側部すなわちムーブメント1
0における側面に、中継端子30を保持する機構が設け
られている。この保持機構は、片側2本ずつ合計4本の
中継端子30を保持する機構となっている。以下、この
保持機構について、詳細に説明する。
【0029】図3に示すように、この構成における中継
端子30は、ムーブメント10のクロスコイル14に接
続される前端30cと、配線基板20と接続される後端
30bと、これらの前端30cと後端30b間に存在す
る中間部30aからなる角柱部材として構成されてい
る。そして、前端30cと中間部30aの境界には、側
面方向に突出形成された柱状の突起の係止部30dが形
成され、後端30bと中間部30aの境界には、同じく
側面方向に突出形成された角柱状の突起の係止部30e
が形成されている。
【0030】一方、保持部15におけるコイルボビン1
1に対する径方向側の側面(以下保持部15の側面とい
う)には、保持溝15aと、移動規制片15bが設けら
れている。これらは、上述した中継端子30を保持する
機構として構成されている。そして、保持溝15aは、
保持部15の側面にムーブメント10の前後方向すなわ
ち指針軸13の延長方向に沿って形成されている。ま
た、この保持溝15aの表面全域には開口15dが形成
されている。
【0031】さらに、この開口15dに沿ってリブ15
cが形成されており、この保持溝15aの溝深さを確保
している。なお、この保持溝15aの長さは、中継端子
30の係止部30d、30e間の距離、すなわち中継端
子30の中間部30aの長さよりも0.5〜3mm程度
短い長さとされている。
【0032】一方、この移動規制片15bは、前端側移
動規制片15b1 と後端側移動規制片15b2 とからな
り、それぞれ保持溝15aにおける前後方向両端部に設
けられている。この移動規制片15bは、可撓性部材に
よる弾性片として構成され、保持溝15aの開口15d
側すなわちムーブメント10の側面側より中継端子30
が挿入された場合、この挿入動作に伴って撓むようにな
っている。
【0033】そして、図4に示すように、この移動規制
片15bにおける自由端15b11は、保持溝15aの開
口15dに対峙するよう位置付けられ、この自由端15
11間が上述した中継端子30を挿入するための挿入部
15eとなっている。すなわち、この一対の移動規制片
15bは、前面視略U字状の板片が対向配置された形状
となっている。また、保持溝15aの溝形状に関し、こ
の保持溝15aの溝幅w2 は、中継端子30の中間部3
0aの幅w1 よりも若干広い幅とされている。
【0034】そして、このような構成を有する指針計器
の保持部15に対し中継端子30を装着する場合には、
図3及び図4中に矢印で示すように、中継端子30をこ
の中継端子の側面から、保持溝15aの開口15d側に
向けて挿入する。これにより、図4に示すように、中継
端子30が、移動規制片15b(同図においては前端側
移動規制片15b1 のみ示す)の挿入部15eを押し広
げながら保持溝15a側に進入する。この場合、同図に
二点鎖線で示すように、保持溝15aの幅方向側に撓ん
だり、あるいは保持溝15a側(内側)やその反対側
(外側)に撓んだりして挿入部15eの幅を広げる。
【0035】そして、この移動規制片15bを通過した
中継端子30は、保持溝15a内に装着される。この装
着状態にあっては、中継端子30の通過により撓んだ移
動規制片15bの自由端15b11が開口15d上(同図
において実線で示す位置)まで復帰し、装着された中継
端子30との当接により、中継端子30の反装着方向へ
の移動を規制し、装着されたの中継端子30を保持す
る。
【0036】このように、この構成によれば、中継端子
30の側面側より保持溝15aの開口15dに受け入れ
させるようにしている、換言すればムーブメント10の
側面側から装着するように構成しているので、中継端子
30の装着時に必要な中継端子30の移動経路に関し、
中継端子30を上方より圧入するよりも短い経路で行う
ことが可能となり、中継端子30の装着時における作業
性を向上させることができる。
【0037】そして、このようにして保持部15に保持
された中継端子30は、保持溝15aの幅及び長さが上
述したように設定されているので、この保持溝15a内
において、保持溝15a、移動規制片15b及び係止部
30d、30eにより規定される遊動範囲内(この例で
は0.5〜3mm程度の範囲)で中継端子30の長手方
向に相当する指針軸13の延長方向に対して遊動可能に
保持される。
【0038】これにより、図3にて説明したように、中
継端子30の後端30bが配線基板20の孔20aに挿
入され、半田付けなどにて接続された場合、コイルボビ
ン11あるいは中継端子30の熱膨張に起因する伸縮は
この中継端子30の遊動により吸収することができる。
従って、中継端子30と配線基板20の接続部に作用す
る機械的なストレスが無くなり、中継端子30の接続信
頼性を確保することができる。
【0039】なお、この場合、中継端子30の後端30
bについては配線基板20に接続、固定されるので、こ
の中継端子30の係止部は、少なくとも前方側の係止部
30dがあればよい。
【0040】また、中継端子30が角柱であり保持溝1
5aが角溝であるので、両者の係合により中継端子30
の周方向への回転が抑止される。これにより、機械によ
る自動組立などを行う場合など、この中継端子の回転に
起因して発生するコイル14の断線などを防ぐことがで
き、組み付け作業を容易にすることができる。
【0041】また、上述した移動規制片15bにて、保
持部15に保持された中継端子30を、端子装着方向で
ある保持溝15a側に軽く弾接することにより、遊動に
伴う中継端子の無用ながたつきを防止することができ、
同時にこのがたつきに伴う異音の発生を防止することと
ができる。
【0042】なお、以上説明した構成においては、中継
端子30は角柱状の部材であり、また保持溝15aは、
中継端子30より若干大きい幅の角溝として構成された
ものを例示したが、本発明はこの例示した構成に限定さ
れるものではない。例えば、不図示の回転防止手段を有
する端子を円柱状の端子として構成するとともに、この
端子を半円形である樋状の溝及びこの溝に対する前方に
設けられた単一の移動規制片により構成してもよい。
【0043】図5は、上述した構成を有する第2の実施
形態を説明する図である。この構成における中継端子3
1は、中間部31aと、この中間部31aの指針軸13
の延長方向(同図における上下方向に相当)の両端部
に、中間部31aよりも大径に形成された円柱状の係止
部31d及び31eと、これら係止部31d及び31e
よりさらに前後方向に延出形成された前端31c及び後
端31bとを有する円柱部材として構成されている。そ
して、前端31cはクロスコイル14に接続され、後端
31bは配線基板20に接続並びに固定される。なお、
この接続については、図3で説明した中継端子30の接
続と同様にしてなされる。
【0044】保持溝15fは、この中間部31aより僅
かに大径に構成された樋状の溝として構成されている。
この保持溝15fの長手方向略中間位置には、前面視略
L字状であって弾性片として機能する移動規制片15g
が設けられている。この移動規制片15gは、その基端
15g1 が保持部15に接合され、その自由端15g2
が保持溝15fの開口15f1 を塞ぐように配設されて
いる。
【0045】そして、中継端子31をこの保持溝15f
に装着する場合には、移動規制片15gの自由端15g
2 により形成される挿入部15hから中継端子31を挿
入し、中継端子31の中間部31aを保持溝15f内に
装着する。このとき移動規制片15gは、中継端子31
の挿入により中間部31aと接して撓み、中継端子31
の挿通路を形成する。
【0046】そして、中継端子31が保持溝15fに装
着されると、図4(b)に示すように、移動規制片15
gは通常位置に復帰し、これにより中継端子31は、中
間部31aと、保持溝15f及び移動規制片15gの他
端15g2 との当接、係止部31d及び31eと保持溝
15fの前後端部との当接により、この保持溝15f内
にて中継端子31の長手方向である指針軸13方向に遊
動可能に保持される。
【0047】従って、この構成においても、図3で説明
した場合と同様に、後端31bが配線基板20の孔に挿
入され固定された場合において、中継端子31と配線基
板20の接続部に作用する機械的なストレスをこの中継
端子31の遊動にて吸収することができ、中継端子31
の接続信頼性を確保することができる。また、中継端子
31をムーブメント10の側面側から装着するように構
成しているので、中継端子31の装着が容易とすること
ができ、さらに移動規制片15gが簡単な構成であるの
で部品点数を削減でき、装置を安価に構成することがで
きる。
【0048】また、図6に示す第3の実施形態のよう
に、角溝15iの開口15i1 に隣接して、側面視J字
状の弾性部材で構成された移動規制片15jを配設する
ようにしてもよい。この場合、同図に示すように、自由
端としての移動規制片15jの湾曲部分15j1 を互い
に対向させ、開口15i1 まで延出させることにより挿
入部15kを形成している。この構成においては、図中
矢印で示す角溝15iの開口15i1 側(ムーブメント
10の側面方向に相当)から中継端子30を押し込むこ
とにより、移動規制片15jの湾曲部分15j1 が撓
み、中継端子30の挿入路が形成され、中継端子30が
装着されると、この移動規制片15jが自らの弾性力に
より復帰し、中継端子30の抜けを防止する。
【0049】このように、この構成においても、中継端
子30を押し込むことで装着ができ、その装着作業を容
易にすることができる。また、この角溝15iは、中継
端子30より僅かに大きく形成されている。これによ
り、この角溝15iに保持された中継端子30は、この
角溝15iに対して中継端子30の長手方向である指針
軸13方向に遊動状態で支持され、同時に中継端子30
の回転を防止している。
【0050】従って、この構成においても、図3で説明
したように、後端30bが配線基板20の孔20aに挿
入され固定された場合において、中継端子30と配線基
板20の接続部に作用する機械的なストレスをこの中継
端子30の遊動にて吸収することができ、中継端子30
の接続信頼性を確保することができる。
【0051】また、図7に示す第4の実施形態において
は、前面視略L字状であって可撓性を有し、弾性片とし
て機能する移動規制片15mが設けられている。そし
て、中継端子31を装着する場合には、この移動規制片
15mを、図中二点鎖線で示すように、保持溝15fか
ら離間する方向に撓ませることにより中継端子31の挿
通路を形成している。
【0052】また、中継端子31の保持状態にあって
は、この移動規制片15mの自由端15m1 にて中継端
子31の中間部31aを保持溝15f側に押し付けてい
る。このとき、移動規制片15mによる押し付けは、中
継端子31が固定されない程度の比較的弱い力でなされ
ている。この構成によれば、中継端子31の無用ながた
つきを防止することができ、同時にこのがたつきに伴う
異音の発生を防止することとができる。
【0053】また、図8に示す第5の実施形態において
は、側面に径方向を貫通する方形状の挿通孔32dが形
成された円柱部材の中間部32a、この中間部32aの
前後端部に延設された小径の円柱部材の後端32b及び
前端32cを備えた中継端子32が適用されている。な
お、この中継端子32のおいても、後端32bに配線基
板20が接続並びに固定され、前端32cにコイル14
が接続されている。一方、コイルボビン11の側方側の
保持部15には、係止用突起15h1 及び15h2 が形
成されている。この係止用突起15h1 、15h2 は、
スリット15h13、15h23を有する突部15h12、1
5h22と、この突部の先端に設けられた爪部15h11
15h21から構成されている。
【0054】上記係止用突起15h1 と15h2 は、指
針軸13の延長方向に並んだ状態で配設され、爪部15
11、15h21が、突部15h12、15h22に設けられ
たスリット1513,15h23方向に撓むことにより中継
端子32の挿通孔32d内に挿通される。そして、突部
15h12及び15h22が孔32dに多少の隙間をもって
遊嵌される。これにより、図8(b)に示すように、爪
部15h11及び15h21が中間部32aにおける挿通孔
32dの縁部に当接し、中継端子32を係止する。
【0055】この中継端子32の挿通孔32dの長さL
1 と、係止用突起15h1 及び15h2 の間隔L2 は、
挿通孔32dの長さL1 が係止用突起15h1 及び15
2の間隔L2 よりも若干長く設定され、また、中継端
子32の直径d1 と突部15h12、15h22の長さd2
は、突部15h12、15h22の長さd2 が中継端子32
の直径d1 よりも若干長く設定されている。
【0056】従って、この中継端子32は、係止用突起
15h1 と15h2 に対して指針軸13方向に遊嵌状態
で保持され、これにより、この構成においても、図3で
説明したように、後端32bが配線基板に固定された場
合において、中継端子32と配線基板20の接続部に作
用する機械的なストレスをこの中継端子32の遊動にて
吸収することができ、中継端子32の接続信頼性を確保
することができる。
【0057】また、この構成においても、中継端子32
の挿通孔32dを係止用突起15h 1 と15h2 に対し
て押し込むことで中継端子32の装着ができ、その装着
作業を容易にすることができる。そして、この装着状態
においては、係止用突起15h1 及び15h2 と挿通孔
32dをが互いに係合し、中継端子32の回転を抑止す
るようになっている。これにより中継端子32の回転に
起因して発生するコイル14の断線などを防ぐことがで
き、組み付け作業を容易にすることができる。
【0058】なお、以上説明した各実施形態における中
継端子に関し、この中継端子を、例えば、厚さ0.3m
m程度の表面がスズメッキされた黄銅シートの如き導電
性材料を用いた板片として形成してもよく、また、この
導電性材料を折り曲げ成形することにより外観視棒状に
形成してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。すなわち、保持部は、中継端子がこ
の中継端子の側面から装着され、この中継端子の長手方
向に所定範囲内で遊動自在に保持するので、中継端子の
装着時に必要な中継端子の移動経路に関し、中継端子を
上方より圧入するよりも短い経路で行うことが可能とな
り、中継端子の装着時における作業性を向上させること
ができる。
【0060】また、中継端子の遊動範囲を、中継端子の
一部と保持部の一部との係合により行うように構成して
いるので、中継端子あるいは保持部の一部分により遊動
範囲を規定するように構成したので、装置の構成を簡単
にすることができる。
【0061】また、保持部は、側方からの力により退避
して中継端子の側方からの装着を許容するとともに中継
端子の装着により復元し、装着された中継端子を保持す
る弾性片を有しているので、中継端子を側方より押し込
むだけで装着することができる。
【0062】また、弾性片の自由端が中継端子に弾接
し、保持部に保持された中継端子を当接状態で保持する
ので、中継端子の無用ながたつきを防止することがで
き、同時にこのがたつきに伴う異音の発生を防止するこ
ととができる。
【0063】また、保持部を突起として構成し、中継端
子にこの突起が遊嵌される挿通孔を設けたので、突部に
中継端子の挿通孔を挿入するだけで中継端子の装着がで
き、かつ、遊動可能に保持される。これにより中継端子
の装着作業を容易にすることができる。
【0064】また、保持部と中継端子とを係合させるこ
とにより中継端子の回り止めを行うように構成したの
で、保持状態における中継端子の回転を防止することが
でき、この中継端子の回転に起因して発生するコイルの
断線などを防ぐことができ、組み付け作業を容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の全体構成を説明する
一部断面を有する側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の全体構成を説明する
斜視図である。
【図3】中継端子30及び保持部15の構成を説明する
要部拡大図である。
【図4】中継端子30及び保持部15の構成を説明する
要部拡大図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の構成を説明する要部
拡大図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の構成を説明する要部
拡大図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の構成を説明する要部
拡大図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の構成を説明する要部
拡大図である。
【図9】従来装置を説明する一部断面を有する側面図で
ある。
【図10】従来装置の課題を説明する図である。
【符号の説明】
10 ムーブメント 11 コイルボビン 13 指針軸 14 クロスコイル 15 保持部 15a、15f、15i 保持溝 15b、15g、15j、15m 移動規制片 15h1 、15h2 係止用突起 15h11、15h21 爪部 15h12、15h22 突部 20 配線基板 30、31、32 端子 30a、31a、32a 中間部 30b、31b、32b 後端 30c、31c、32c 前端 30d、30e、31d、31e 係止部 32d 挿通孔 50 文字板部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製のコイルボビン、該コイルボビ
    ンの外周に巻回されたコイル、一端に前記コイルが接続
    され他端に外部からの電気信号を供給する電気信号供給
    部材が電気機械的に接続された中継端子、前記コイルか
    らの磁界に応じて回動する指針軸、前記コイルボビンと
    一体に形成され前記中継端子を保持する保持部を備えた
    ムーブメントを有する指示計器における中継端子の取付
    構造において、 前記中継端子は、前記保持部に対して前記中継端子の側
    面から装着され、 前記保持部は、該装着された中継端子を前記指針軸の軸
    心方向に所定範囲内で遊動自在に保持することを特徴と
    する指示計器における中継端子の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部における前記中継端子の遊動
    範囲を、前記長手方向において前記中継端子の一部と前
    記保持部の一部とを係合させることにより規定したこと
    を特徴とする請求項1記載の指示計器における中継端子
    の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記保持部は、側方からの力により退避
    して前記中継端子の側方からの装着を許容し、前記中継
    端子の装着により復元して該装着された中継端子を保持
    する弾性片を有していることを特徴とする請求項1また
    は2記載の指示計器における中継端子の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性片の自由端により、前記保持部
    に保持された状態の中継端子を側方から弾接し、前記中
    継端子を当接状態で保持することを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の指示計器における中継端子の取付
    構造。
  5. 【請求項5】 前記保持部を、前記側面方向に突出する
    とともにその先端に係合爪が設けられた突起により構成
    し、 前記中継端子に前記突起が遊嵌される挿通孔を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の指示計器
    における中継端子の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記中継端子の保持状態において、前記
    中継端子と前記保持部とを係合させ、前記中継端子の回
    り止めを行うように構成したことを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載の指示計器における中継端子の取付
    構造。
JP730096A 1996-01-19 1996-01-19 指示計器における中継端子の取付構造 Withdrawn JPH09196971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP730096A JPH09196971A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 指示計器における中継端子の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP730096A JPH09196971A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 指示計器における中継端子の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09196971A true JPH09196971A (ja) 1997-07-31

Family

ID=11662183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP730096A Withdrawn JPH09196971A (ja) 1996-01-19 1996-01-19 指示計器における中継端子の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09196971A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179654A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP2006185693A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Yazaki Corp 圧接補助部材
WO2014192593A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 日本精機株式会社 電気式計器装置およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179654A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP2006185693A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Yazaki Corp 圧接補助部材
JP4524178B2 (ja) * 2004-12-27 2010-08-11 矢崎総業株式会社 圧接補助部材
WO2014192593A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 日本精機株式会社 電気式計器装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6648494B2 (en) Vehicle lamp and rotary driving apparatus
CN101443986B (zh) 带减速器的马达及其制造方法
US6356046B1 (en) Instrument panel having pointer driven by stepping motor
JP2996594B2 (ja) 距離積算計ユニット
JPH09196971A (ja) 指示計器における中継端子の取付構造
JP5288257B2 (ja) 表示装置
JP3671813B2 (ja) 計器
JP3350928B2 (ja) 計器装置
JP3203637B2 (ja) 計器ユニットの取付構造
JP2003088053A (ja) ブラシ装置及び該ブラシ装置を用いたモータ
JP3616953B2 (ja) 計器装置の文字板と導光板との取付構造
JP3084704B2 (ja) 計器本体の取付構造
JP2001059748A (ja) 計器装置の計器ユニットの取付構造
JP2730566B2 (ja) 指示計器
JP3095125B2 (ja) 計器ムーブメントの電気接続構造
JP2575630Y2 (ja) 車両用表示装置
JP3540173B2 (ja) 計器のムーブメント固定構造
JP2001215895A (ja) 表示装置
JP2000147011A (ja) 交差コイル式計器の端子構造
JPH10214648A (ja) ターミナル装置
JP2921729B2 (ja) 計器内配線板接続構造
JP3343903B2 (ja) 計器装置
JP2947501B2 (ja) スピードセンサ及びその組付け方法
JP3060453B2 (ja) 計器装置
JP2001074510A (ja) 計器装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030401