JP3671356B2 - 印刷インキ用バインダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷インキ用バインダーに関する。詳しくは、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種プラスチック成型品に対し優れた密着性、耐油性、耐ボイル性、耐ブロキング性などを有し、かつ顔料分散性に優れる印刷インキ用バインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被包装物の多様化、包装技術の高度化に伴ない、包装材料として各種のプラスチック成型品が開発され、被包装物に適したものが適宜選択して使用されるようになってきている。また、各種プラスチック成型品を包装材料に使用するにあたっては、プラスチック成型品を装飾または表面保護するために印刷が施される。こうした印刷インキ用バインダーには、これら種々のプラスチック成型品に対する密着性が良好であるなどの高度な性能が要求される。
【0003】
従来から、かかる印刷インキ用バインダーとしては、ポリエステルやナイロンに対して単独で優れた密着性を有することからポリウレタンが多く用いられているが、ポリウレタンをバインダーとする印刷インキは、汎用フィルムのポリエチレンやポリプロピレンに対する密着性が不十分である。そのため、ポリウレタンをバインダーとする印刷インキを用いてポリエチレンやポリプロピレンに印刷を施す場合には、ロジンエステル樹脂、ケトン樹脂、スチレンオリゴマー等の粘着付与剤を使用してポリウレタンの密着性を補っている。しかしながら、これら粘着付与剤は分子量が低いため印刷インキ用バインダーとしての物性、たとえば、耐油性、耐ボイル性等を低下させるという欠点を有する。また、被着体に対する密着性が優れていても表刷りなどの場合には、耐ブロッキング性が不十分であり、一方バインダー自身を硬くすると耐ブロッキング性は改善されるが、密着性が低下するという欠点がある。
【0004】
また、ポリウレタンは一般に顔料分散性が不十分で、印刷適性、たとえば、印刷物や塗膜の光沢が劣るといった問題もある。通常、顔料分散性は、界面活性剤を添加して改良しているが、界面活性剤も印刷インキ用バインダーの耐油性、耐ボイル性等の物性の低下させるという欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種プラスチック成型品に対し優れた密着性、耐油性、耐ボイル性、耐ブロッキング性などを有し、かつ顔料分散性に優れる印刷インキ用バインダーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリウレタンを構成する高分子ポリオールとして、分子中にロジン類の骨格を有する特定の高分子ポリオールを使用して得られる特定ポリウレタンが、本発明の目的とする印刷インキ用バインダーに合致していることを見出した。本発明はかかる新たな知見により完成されたものである。
【0007】
高分子ポリオール、ポリイソシアネート化合物および鎖伸長剤を主たる構成成分としてなるポリウレタンを含有してなる印刷インキ用バインダーであって、該高分子ポリオールが、(1)ロジン類のグリシジルエステルおよび多塩基酸を反応させて得られるロジン変性高分子ポリオール、または(2)ロジン類のグリシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールを反応させて得られるロジン変性高分子ポリオールを含有してなることを特徴とする印刷インキ用バインダーに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明では、高分子ポリオール成分として、(1)ロジン類のグリシジルエステルおよび多塩基酸を反応させて得られるロジン変性高分子ポリオール、または(2)ロジン類のグリシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールを反応させて得られるロジン変性高分子ポリオールを使用することを必須とする。
【0009】
ロジン類のグリシジルエステルとは、ロジン類とエピハロヒドリン、β−メチルエピハロヒドリン等との反応物をいう。ロジン類としてはガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、不均化ロジン、水素添加ロジンおよびこれらの混合物等があげられる。なお、これらロジン類としては蒸留により不鹸化物や夾雑物が除かれた精製ロジンを使用するのが好ましい。
【0010】
多塩基酸としてはアジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の二塩基酸;トリメリット酸等の三塩基酸;ピロメリット酸等の四塩基酸;およびこれらに対応する酸無水物;メチルエステル、エチルエステル等のエステル交換可能な一価の低級アルコールエステルやダイマー酸等があげられる。
【0011】
多価アルコールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブチンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA等のジオール類;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール類;ペンタエリスリトール、ジグリセリン等のテトラオール類;ジペンタエリスリトール等のヘキサオール類;および前記多価アルコールを出発物質としてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等を開環重合したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレンエーテルグリコール等のポリオキシアルキレンポリオール類、前記多価アルコールを出発物質としてε−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるポリエステルポリオール類等があげられる。さらに、本発明では多価アルコールとしてn−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル類、バーサティック酸グリシジルエステル等のモノカルボン酸グリシジルエステル類、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド等のエポキシ基含有化合物を使用することもできる。
【0012】
本発明のロジン変性高分子ポリオールは、たとえば以下の方法により製造できる。具体的には、(1)ロジン類のグリシジルエステルおよび多塩基酸、または(2)ロジン類のグリシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールの所定量を同時に仕込み、100〜250℃程度の温度条件下で、酸価8以下、好ましくは5以下となるまでエステル化を進める方法があげられる。
【0013】
前記化合物の所定量とは、(1)ロジン類のグリシジルエステルおよび多塩基酸を反応させる場合には、ロジン類のグリシジルエステル1モル部に対し、通常、多塩基酸0.25〜1モル部未満をいい、(2)ロジン類のグリシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールを反応させる場合には、ロジン類のグリシジルエステル1モル部に対し、通常、多塩基酸0.25〜59モル部程度、多価アルコール59モル部程度以下をいう。かかる多塩基酸と多価アルコールの使用量は、得られる本発明のロジン変性高分子ポリオールの数平均分子量、酸価、ロジン含有量等を考慮して適宜に決定される。(1)において、多塩基酸の使用割合が前記割合より多い場合にはロジン変性高分子ポリオールの末端が水酸基でないものを多く生じ、ウレタン原料として適さなくなる。(2)においても、多塩基酸の使用割合が前記割合より多い場合にはロジン変性高分子ポリオールの末端が水酸基でないものを多く生じ、またロジン含有量が少なくなる。また、多価アルコールの使用割合が前記割合より多い場合にもロジン含有量が少なくなり好ましくない。
【0014】
なお、反応に際しては、必ずしも必要でないが、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ピリジン、2−メチルイミダゾールなどのアミン系触媒、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライドなどの第4アンモニウム塩、ルイス酸、ホウ酸エステル、トリフェニルホスフィン等のトリアリールホスフィン、トリアルキルホスフィン、有機金属化合物、有機金属塩などを使用することもできる。
【0015】
こうして本発明のロジン変性高分子ポリオールが得られる。さらに本発明では、ロジン変性高分子ポリオールとして、かかるロジン変性高分子ポリオールを開始剤として、これにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドまたはε−カプロラクトン等を開環重合させて得られる重合体を使用することもできる。
【0016】
次に本発明における他の構成成分について説明する。本発明では、各種公知の高分子ポリオールを、前記ロジン変性高分子ポリオールと併用することができる。その併用比率は、生成ポリウレタンの樹脂固形分中のロジン類の含有量が3〜60重量%程度の範囲となるよう適宜決定すればよい。ポリウレタンの樹脂固形分中のロジン類の含有量が3重量%未満では、プラスチック成型品に対する密着性が十分でなく、60重量%を越える場合にはポリウレタンが硬くなり過ぎ、柔軟性に乏しくなりいずれの場合も好ましくない。
【0017】
各種公知の高分子ポリオールとしては、ロジン変性高分子ポリオールの項で説明した多価アルコールと多塩基酸の縮合反応により得られるポリエステルポリオール類;前記多価アルコールを出発物質としてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等を付加したポリオキシアルキレンポリオール類;ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン等の環状エステル化合物を開環重合して得られるポリエステル類;その他、ポリカーボネートポリオール類、ポリブタジエングリコール類、アクリルポリオール類等があげられる。
【0018】
本発明で使用する前記ロジン変性高分子ポリオールおよび前記併用可能な高分子ポリオールの数平均分子量はいずれも通常500〜10000程度のものがよい。数平均分子量が500未満の場合には、溶解性の低下にともない印刷適性が劣る傾向があり、また得られるポリウレタンが硬く、密着性が十分でない。数平均分子量が10000を越える場合には乾燥性、耐ブロッキング性が低下する傾向がある。
【0019】
ポリイソシアネート化合物としては芳香族、脂肪族または脂環族の各種公知の化合物があげられる。たとえば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートやダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイソシアネート等がその代表例としてあげられる。
【0020】
鎖伸長剤としては、2個以上の活性水素原子を有する低分子化合物を使用できる。たとえば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジアミンなどのジアミン類;2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミン類;前記ロジン変性ポリエステルポリオールの項で説明した多価アルコール類やダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等がその代表例としてあげられる。
【0021】
また、本発明のポリウレタンを製造するあたっては、必要により鎖長停止剤を用いることもできる。鎖長停止剤としては、たとえば、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類やエタノール、イソプロピルアルコール等の一価アルコール類があげられる。
【0022】
本発明のポリウレタン樹脂を製造する方法としては、まず高分子ポリオール成分とジイソシアネート化合物とを、イソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオールの両末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを調製し、次いでこれを適当な溶媒中で鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止剤と反応させる二段法ならびに高分子ポリオール成分、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる一段法のいずれの方法をも採用しうるが、均一なポリマー溶液を得るには前者方法が好ましい。
【0023】
本発明に用いられるポリウレタン樹脂を二段法で製造する場合、高分子ポリオール成分とジイソシアネート化合物とを反応させる際の条件はイソシアネート過剰になるようにするほか限定はされないが、水酸基/イソシアネート基が当量比で1/1.2〜1/3の範囲になるように反応させるのが好ましい。また、得られたプレポリマーと鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止剤とを反応させる際の条件は、プレポリマーの末端に有する遊離のイソシアネート基を1当量とした場合に、鎖伸長剤中のイソシアネート基と反応しうる活性水素の合計当量が0.5〜2.0当量の範囲内であるのが好ましい(特に、活性水素がアミノ基の場合には、0.5〜1.3当量の範囲内であるのがよい)。前記活性水素が0.5当量未満の場合、乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度が十分でなく、前記活性水素が2.0当量より過剰になった場合には鎖伸長剤が未反応のまま残存し、印刷後臭気が残りやすくなる。
【0024】
これらの製造法において、使用される溶剤としては通常、印刷インキ用の溶剤としてよく知られているベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤; アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のグリコールエーテル類、その他、シクロヘキサン、ジオキサン、、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等があげられ、これらは単独で、または2種以上の混合物として使用される。
【0025】
前記の様にしてえられるポリウレタン樹脂の数平均分子量は、5000〜100000の範囲内とするのが好適である。分子量が5000に満たない場合には、これをバインダーとして用いた印刷インキの乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油性等が低下する傾向があり、一方、100000を越える場合にはポリウレタン樹脂溶液(バインダー)の粘度が上昇したり、印刷インキの光沢が低下する傾向がある。また、ポリウレタン樹脂溶液の樹脂固形分濃度は特に制限はされないが、作業性等を考慮して適宜決定すればよく、通常は15〜60重量%、粘度は50〜100000cP/25℃の範囲に調整するのが実用上好適である。
【0026】
本発明のポリウレタン樹脂を用いて本発明の印刷インキ組成物を製造するには、ポリウレタン樹脂に着色剤、溶剤、必要に応じてインキ流動性改良及び表面皮膜の改良のための界面活性剤、ワックスを適宜配合し、ボールミル、アトライター、サンドミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練りすればよい。また、ニトロセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン等も本発明の性能を逸脱しない範囲内で配合してもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の印刷インキ用バインダーは、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種プラスチック成型品に対し優れた密着性、耐油性、耐ボイル性、耐ブロッキング性などを有し、かつ顔料分散性に優れる。
【0028】
本発明のポリウレタンが上記効果を発現する理由は定かではないが、高分子ポリオールの構成成分として、ロジン変性高分子ポリオールを使用したことにより、ポリウレタンの側鎖に粘着付与効果が高くしかも疎水性の強いロジン骨格を均一に有する結果、密着性、耐油性、耐ボイル性、耐ブロッキング性が向上し、またポリウレタン分子中のロジン部位と顔料との親和性が大きい(顔料の多くがロジン類により表面処理されている)ことから、顔料分散性が向上するものと思料される。
【0029】
【実施例】
以下に製造例、実施例、および比較例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下、部および%は特記しない限り重量基準である。
【0030】
製造例1
撹拌機、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備えた丸底フラスコに、未精製不均化ロジン(酸価158,軟化点77.0℃,色調ガードナー7)300部とトリメチルアミン塩酸塩0.6部をエピクロルヒドリン600部に加え、80℃に加熱し、3時間保温した。ハロヒドリンエステルが生成し、未反応の不均化ロジンがなくなったことをHLC測定法(カラム:ODS(山村化学研究所製、商品名YMC Pack A−312)、溶媒:メチルアルコ−ル/0.01重量%リン酸=9/1(容量比)、流速1ml/分、検出器:示差屈折計(日本ウォーターズリミテッド社製))により確認したのち、反応系内を120℃に昇温し、水酸化ナトリウム40部を1時間かけて5回に分けて添加した。この間、生成した水はエピクロルヒドリンと共沸させ除いた。ついで、エピクロルヒドリンを減圧下に留去し、さらに、30mmHg、125℃の条件下に、30分間保持した。残査にトルエン400mlを加え、塩化ナトリウムの沈澱を濾過した。減圧下に濾液よりトルエンを留去し、さらに、30mmHg、135℃にて、5分間保持した後、ロジングリシジルエステル330部(収率:92.8%、純度83.1%)を得た。このものは褐色粘稠な液体であり、色調はガードナー8、エポキシ当量は431であった。
【0031】
製造例2
製造例1と同様の丸底フラスコに製造例1で得られたロジングリシジルエステル301.7部、アジピン酸271.6部および1,6−ヘキサンジオール158.2部を仕込み、窒素気流下に昇温して最終的に250℃でエステル化を進めることにより水酸基価31.5KOHmg/g、酸価2.9KOHmg/g、溶融粘度340ps/50℃、数平均分子量3560、ロジン含有率30.8%のロジン変性高分子ポリオール(A)652.5部を得た。
【0032】
製造例3
製造例1と同様の丸底フラスコに製造例1で得られたロジングリシジルエステル558.7部およびアジピン酸146部を仕込み、製造例2と同様にして水酸基価59.3KOHmg/g、酸価1.8KOHmg/g、軟化点71.0℃、数平均分子量1890、ロジン含有率56.1%のロジン変性高分子ポリオール(B)663.5部を得た。
【0033】
製造例4
製造例1と同様の丸底フラスコに製造例1で得られたロジングリシジルエステル215.5部、ポリプロピレングリコール(水酸基価266,数平均分子量400)210.9部およびアジピン酸128.2部を仕込み、製造例2と同様にして水酸基価29.0KOHmg/g、酸価4.7KOHmg/g、溶融粘度95.6ps/50℃、数平均分子量3870、ロジン含有率28.0%のロジン変性高分子ポリオール(C)511.9部を得た。
【0034】
実施例1
製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例2で得られたロジン変性高分子ポリオール(A)500部、分子量2000のポリブチレンアジペートジオール500部およびイソホロンジイソシアネート150.5部およびトルエン287.6部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価1.59%のプレポリマー溶液を製造した。次いで、トルエン649部およびメチルエチルケトン939.6部を加えて希釈後、イソホロンジアミン37.6部、ジ−n−ブチルアミン16.1部およびイソプロピルアルコール936.6部からなる混合物を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液Aは、樹脂固形分濃度が30%、粘度が 820cP/25℃であった。また、ポリウレタン樹脂の数平均分子量は18000であった。該ポリウレタン樹脂固形分中のロジン含有量は12.8%である。
【0035】
実施例2
製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例3で得られたロジン変性高分子ポリオール(B)500部、分子量2000のポリブチレンアジペートジオール500部およびイソホロンジイソシアネート183.6部およびトルエン295.9部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価1.72%のプレポリマー溶液を製造した。次いで、トルエン669.2部およびメチルエチルケトン965.1部を加えて希釈後、イソホロンジアミン43.0部、ジ−n−ブチルアミン14.3部およびイソプロピルアルコール965.1部からなる混合物を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液Bは、樹脂固形分濃度が30%、粘度が600cP/25℃であった。また、ポリウレタン樹脂の数平均分子量は16000であった。該ポリウレタン樹脂固形分中のロジン含有量は22.6%である。
【0036】
実施例3
製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例4で得られたロジン変性高分子ポリオール(C)500部、分子量2000のポリ(3−メチル−1,5−ペンタンアジペート)ジオール500部およびイソホロンジイソシアネート143.0部およびトルエン285.8部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価1.55%のプレポリマー溶液を製造した。次いでトルエン642.7部およびメチルエチルケトン928.5部を加えて希釈後、イソホロンジアミン35.6部、ジ−n−ブチルアミン15.2部およびイソプロピルアルコール928.5部からなる混合物を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液Cは、樹脂固形分濃度が30%、粘度が760cP/25℃であった。また、ポリウレタン樹脂の数平均分子量は18800であった。該ポリウレタン樹脂固形分中のロジン含有量は11.7%である。
【0037】
比較例1
製造例1と同様の丸底フラスコに、分子量2000のポリブチレンアジペートジオール1000部およびイソホロンジイソシアネート200部およびトルエン300部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価2.24%のプレポリマー溶液を製造した。次いでトルエン690.1部およびメチルエチルケトン990.1部を加えて希釈後、イソホロンジアミン58.2部、ジ−n−ブチルアミン14.8部およびイソプロピルアルコール990.1部からなる混合物を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液Dは、樹脂固形分濃度が30%、粘度が1000cP/25℃であった。また、ポリウレタン樹脂の数平均分子量は22000であった。
【0038】
比較例2
比較例1で得たポリウレタン樹脂溶液D1000部に更にロジンエステル(商品名:スーパーエステルS−115、不均化ロジンのペンタエリスリトールエステル、荒川化学工業(株)製)60部およびトルエン140部を加え、100℃で1時間撹拌混合を行い、樹脂固形分濃度が30%、粘度が810cP/25℃のポリウレタン樹脂溶液Eを得た。該樹脂固形分中のロジン含有量は15.0%である。
【0039】
(性能評価)
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られたポリウレタン樹脂溶液A〜Eを印刷インキ用バインダーとして用い、それぞれの樹脂性能の評価を行った。白色インキの組成は、チタン白(ルチル型)30部、樹脂溶液A〜E50部、トルエン10部およびイソプロピルアルコール10部からなる組成の混合物をそれぞれペイントシェイカーで練肉して白色印刷インキを調製した。これら5点の白色印刷インキの各々100部に、トルエン35部及びイソプロピルアルコール15部を加えて粘度を調整した後、版深30μmのグラビアプレ−トを備えた簡易グラビア印刷機により、厚さ20μmのコロナ放電処理延伸ポリプロピレンフィルムの放電処理面(以下、OPPと略す)、厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロンフィルム(NY)の放電処理面、及び厚さ11μmのポリエチレンテレフタレート(PET)の片面に印刷して、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムを以下の評価に供した。結果を表1に示す。
【0040】
(密着性の評価)
一日放置した印刷フィルムの印刷面にセロハンテープを貼り付け、これを急速に剥したときの状態を以下の基準で評価した。
◎−−−印刷皮膜が全く剥れなかった。
○−−−80%以上の印刷皮膜が残った。
△−−−50〜80%の印刷皮膜が残った。
×−−−50%以下の印刷皮膜しか残らなかった。
【0041】
(ラミネートフィルムの調製および評価)
NY及びPETの印刷フィルムに対し、印刷面上に固形分25%のポリウレタン系接着剤を3g/m2 の塗布量で塗布乾燥したのち、ラミネーターにより60μmのポリエチレンフィルムをドライラミネートしてラミネートフィルムを得た。こうして得られたラミネートフィルムのラミネート強度(接着力)及び85℃でのボイル適性を下記のようにして評価した。
【0042】
ラミネート強度(接着力):ラミネートフィルムを85℃で30分間煮沸した後、15mm巾に切断し、剥離試験機にて速度300mm/分でT型剥離強度(単位g/15mm)を測定し、ボイル前の強度と比較した。
【0043】
フィルムの外観変化による評価(ボイル適性):ラミネートフィルムを85℃で30分間煮沸した後の外観変化を以下の基準で評価した。
〇−−−フィルムに異常なし。
△−−−フィルムのごく一部がデラミネートしているか、またはブリスターがわずかであるが発生している。
×−−−フィルムの一部がデラミネートしているか、またはブリスターが発生している。
【0044】
(耐ブロッキング性)
印刷されたNYフィルムの印刷面同士を重ね合わせ温度40℃、湿度80%、圧力1kg/cm2 で3時間保った後に剥し、インキの剥れ具合を以下の基準で評価した。
◎−−−非常に良好。
○−−−良好。
△−−−やや不良。
×−−−不良。
【0045】
(顔料分散性の評価)
フタロシアニンブルー10部、樹脂溶液A〜E50部、トルエン10部およびイソプロピルアルコール10部からなる組成の混合物をそれぞれペイントシェイカ−で練肉して藍印刷インキを調製し、その流動性により顔料分散性を以下の基準で評価した。
〇−−−−−流動性あり。
×−−−−−流動性なし。
【0046】
【表1】
Claims (3)
- 高分子ポリオール、ポリイソシアネート化合物および鎖伸長剤を主たる構成成分としてなるポリウレタンを含有してなる印刷インキ用バインダーであって、該高分子ポリオールが、(1)ロジン類のグリシジルエステルおよび多塩基酸を反応させて得られるロジン変性高分子ポリオール、または(2)ロジン類のグリシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールを反応させて得られるロジン変性高分子ポリオールを含有してなることを特徴とする印刷インキ用バインダー。
- 前記ロジン変性高分子ポリオールの数平均分子量が500〜10000である請求項1記載の印刷インキ用バインダー。
- 前記ポリウレタンの樹脂固形分中のロジン類の含有量が3〜60重量%である請求項1または2記載の印刷インキ用バインダー。
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