JP3657316B2 - 自動変速機の変速位置制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動変速機の変速位置制御装置に係り、詳しくは、各変速位置の切り換えがモータにより切り換えられるようにした自動変速機の変速位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動変速機(オートマチックトランスミッション)において、モータを駆動させて変速位置を所定の変速位置に切り換えるようにしたものが種々提案されている。一般に、セレクトスイッチ等によりドライバが所望の変速位置を指定すると、コントローラはモータを駆動させてマニアルバルブレバーを回動させ自動変速機の変速位置をその指定した変速位置に切り換えるようにしている。このとき、自動変速機のその時々の変速位置、詳述するとマニアルバルブレバー又は変速シャフトの回動位置を変速位置検出器にて検出している。そして、変速位置検出器が指定された変速位置に切り換えられたことを検出した時、コントローラはモータを停止させマニアルバルブレバーを回動停止させることにより、自動変速機を指定された変速位置に保持させる。この変速位置検出器は、精度の面及び各変速位置間の位置まで検出できることからポテンショメータが使用されるのが一般的であった(実開昭57ー25239、特公平1ー12982)。
【0003】
一方、自動変速機を搭載した自動車においては、メータ周辺部に自動変速機がどの変速位置(シフトポジション)にセレクトされているかをランプにより表示するようにしている。この表示のための変速位置検出は、上記変速位置検出器とは別の非常に安価なロータリスイッチタイプの変速位置検出器にて行っている。図14はその変速位置検出器を用いた表示回路を示す。
【0004】
図14において、変速位置検出器40の可動端子41は、マニアルバルブレバーにて回動される変速シャフトの回動とともに回動する。可動端子41の基端は接地されている。変速位置検出器40には、6個の固定接点42a〜42fが設けらている。そして、第1の固定接点42aは、変速シャフトがパーキングの変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。第2の固定接点42bは、変速シャフトがリバースの変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。第3の固定接点42cは、変速シャフトがニュートラルの変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。
【0005】
第4の固定接点42dは、変速シャフトがドライブの変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。第5の固定接点42eは、変速シャフトが2速の変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。第6の固定接点42fは、変速シャフトがロウの変速位置にある時、可動端子41と電気的に接続される位置に配置されている。
【0006】
第1の固定接点42aは、メータインジケータ43に設けたパーキングを点灯表示するためのランプLaを介して図示しないバッテリのプラス端子に接続されている。第2の固定接点42bは、メータインジケータ43に設けたリバースを点灯表示するためのランプLbを介してバッテリのプラス端子に接続されている。第3の固定接点42cは、メータインジケータ43に設けたニュートラルを点灯表示するためのランプLcを介してバッテリのプラス端子に接続されている。第4の固定接点42dは、メータインジケータ43に設けたドライブを点灯表示するためのランプLdを介してバッテリのプラス端子に接続されている。第5の固定接点42eは、メータインジケータ43に設けた2速を点灯表示するためのランプLeを介してバッテリのプラス端子に接続されている。第6の固定接点42fは、メータインジケータ43に設けたドライブを点灯表示するためのランプLfを介してバッテリのプラス端子に接続されている。
【0007】
尚、第2の固定接点42bは、車両後部に設けたバックランプLを介してバッテリのプラス端子に接続されている。
従って、自動変速機の変速位置が切り換わる毎に、その切り換わった変速位置に対応する固定接点が可動端子に接続され、その接続された固定接点に対応するランプが点灯する。その結果、その点灯表示を見ることにより現在の自動変速機の変速位置が確認することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように自動変速機を搭載した自動車においては、自動変速機のその時々の変速位置を検出するポテンショメータよりなる変速位置検出器と、自動変速機がどの変速位置にセレクトされているかを点灯表示するために使用されている変速位置検出器40の2つが用いられている。従って、回路構成はその分だけ複雑になるとともに、コスト的にも高価なものとなる。しかも、ポテンショメータよりなる変速位置検出器は非常に高価なものであった。
【0009】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、安価な変速位置検出器で自動変速機の変速位置制御することができる自動変速機の変速位置制御装置を提供することにある。
【0010】
又、1つの安価な変速位置検出器で自動変速機の変速位置制御のための位置検出と、点灯表示のための位置検出を可能にすることができる自動変速機の変速位置制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、自動変速機を各変速位置に切り換えるための切り換え駆動手段と、自動変速機の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し、現位置信号として出力するための変速位置検出手段と、自動変速機の各変速位置の中からいずれか1つの変速位置を目標変速位置として指定するための目標位置信号を出力する目標変速位置信号出力手段と、前記現位置信号と目標位置信号を入力し、現位置信号に基づく変速位置データを作成するとともに、目標位置信号に基づく目標変速位置データを作成するためのデータ作成手段と、前記変速位置のデータと目標変速位置データとを比較し自動変速機変速位置を目標変速位置にすべく前記切り換え駆動手段の駆動方向を決定し、その決定に基づいて同切り換え駆動手段を駆動させるための駆動制御手段とからなり、データ作成手段は、切り換え駆動手段が駆動されて変速位置検出手段が自動変速機の各変速位置について検出できない状態にあるとき、先の現位置信号に基づく変速位置データをその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置に隣接する他の変速位置との間にある位置データに変更するための変速位置変更対策手段を備えている自動変速機の変速位置制御装置をその要旨とする。
【0012】
従って、請求項1の発明によれば、変速位置検出手段が、自動変速機の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し現位置信号として出力する検出手段にも拘わらず、駆動制御手段は、データ作成手段にて作成された現位置信号に基づく変速位置データと目標位置信号に基づく目標変速位置データとを比較し自動変速機変速位置を目標変速位置にすべく切り換え駆動手段の駆動方向を決定する。駆動制御手段はその決定に基づいて切り換え駆動手段を駆動させる。また、切り換え駆動手段が駆動されて変速位置検出手段が自動変速機の各変速位置について検出できない状態にあるとき、データ作成手段に備えた変速位置変更対策手段は、先の現位置信号に基づく変速位置データをその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置に隣接する他の変速位置との間にある位置データに変更する。変更された変速位置データは、駆動制御手段にて目標変速位置データとを比較される。この時、変速位置の切り換わり途中において、目標変速位置が元の目標変速位置に変更されても、変更位置データは隣接する他の変速位置との間にある位置データに変更されているため、元の目標変速位置データと一致しない。その結果、変速位置の切り換わり途中において、駆動制御手段は、自動変速機変速位置を目標変速位置にすべく切り換え駆動手段の駆動方向を必ず決定することができる。
【0016】
請求項2の発明は、自動変速機を各変速位置に切り換えるための切り換え駆動手段と、自動変速機の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し、現位置信号として出力するための変速位置検出手段と、自動変速機の各変速位置の中からいずれか1つの変速位置を目標変速位置として指定するための目標位置信号を出力する目標変速位置信号出力手段と、前記現位置信号と目標位置信号を入力し、現位置信号に基づく変速位置データを作成するとともに、目標位置信号に基づく目標変速位置データを作成するためのデータ作成手段と、前記変速位置のデータと目標変速位置データとを比較し自動変速機変速位置を目標変速位置にすべく前記切り換え駆動手段の駆動方向を決定し、その決定に基づいて同切り換え駆動手段を駆動させるための駆動制御手段とからなり、データ作成手段は、切り換え駆動手段が駆動されて変速位置検出手段が自動変速機の各変速位置について検出できない状態にあるとき、先の現位置信号に基づく変速位置データをその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置の両側に隣接する他の変速位置との間にある2つの位置データの中からいずれか1つを切り換え駆動手段の駆動方向に基づいて選択して変更するための変速位置変更対策手段を備えている。
【0017】
従って、請求項2の発明によれば、変速位置検出手段が、自動変速機の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し現位置信号として出力する検出手段にも拘わらず、駆動制御手段は、データ作成手段にて作成された現位置信号に基づく変速位置データと目標位置信号に基づく目標変速位置データとを比較し自動変速機変速位置を目標変速位置にすべく切り換え駆動手段の駆動方向を決定する。駆動制御手段はその決定に基づいて切り換え駆動手段を駆動させる。また、切り換え駆動手段が駆動されて変速位置検出手段が自動変速機の各変速位置について検出できない状態にあるとき、データ作成手段に備えた変速位置変更対策手段は、先の現位置信号に基づく変速位置データをその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置の両側に隣接する他の変速位置との間にある2つの位置データの中からいずれか1つを切り換え駆動手段の駆動方向に基づいて選択して変更する。
【0018】
変更された変速位置データは、駆動制御手段にて目標変速位置データとを比較される。この時、変速位置の切り換わり途中において、目標変速位置が元の目標変速位置に変更されても、変更位置データは隣接する他の変速位置との間にある位置データに変更されているため、元の目標変速位置データと一致しない。その結果、変速位置の切り換わり途中において、駆動制御手段は、自動変速機変速位置を直ちに目標変速位置にすべく切り換え駆動手段の駆動方向を決定する。
【0019】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の自動変速機の変速位置制御装置において、変速位置検出手段は、変速位置を表示するためのメータインジケータの各ランプを点灯させる検出手段を兼用する。
【0020】
従って、請求項3の発明よれば、変速位置検出手段は変速位置を表示するためのメータインジケータの各ランプを点灯させる検出手段を兼用するため、変速位置検出手段の数を減らすことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0022】
図2において、自動車に搭載されたエンジン1は、自動変速機2を連接している。自動変速機2のマニアルバルブレバー3は、変速シャフト4に連結されている。変速シャフト4は、マニアルバルブレバー3の回動により回転し、その回転位置により自動変速機2は各変速位置(パーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ、2速、及び、ロウ)に切り換えられるようになっている。
【0023】
自動変速機2には、変速位置設定用モータMが設けられている。変速位置設定用モータMは、直流モータよりなり、その出力軸に固着された回動アーム5が前記マニアルバルブレバー3に連結されている。従って、変速位置設定用モータMが正転又は逆転することにより、回動アーム5及びマニアルバルブレバー3を介して変速シャフト4は正転又は逆転される。即ち、変速位置設定用モータMを駆動制御することにより、自動変速機2は各変速位置に切り換え制御されることになる。尚、モータMが正転することにより、変速位置はパーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ、2速、ロウの順で切り換わるようになっている。即ち、モータMの回動範囲は、パーキングとロウの間で正転と逆転をし、正転の最終端がロウで、逆転の最終端がパーキングとなる。因みに、ニュートラルからドライブにするには、ロウ側(正転方向)にモータMを回転させ、ニュートラルからリバースにするには、パーキング側(逆転方向)にモータMを回転させる必要がある。
【0024】
変速シャフト4には、図14で説明した変速位置検出器40が設けられている。そして、変速位置検出器40は、前記したようにメータ周辺部に自動変速機の変速位置にセレクトされているかをメータインジケータ43に点灯表示するために使用されている。
【0025】
図1は、変速位置設定用モータMを駆動制御するための電気ブロック回路を示す。自動車に搭載されたコントローラ10は、中央処理装置(CPU)を含む制御回路11と、モータ駆動回路12とから構成されている。制御回路11は、前記変速位置検出器40と接続されている。即ち、図14に示すように各固定接点42a〜42fに接続されている。
【0026】
そして、制御回路11は、可動端子41が第1の固定接点42aに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2がパーキングの変速位置にあることを示す低電位(Lレベル)の現位置信号SPを入力する。制御回路11は、可動端子41が第2の固定接点42bに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2がリバースの変速位置にあることを示すLレベルの現位置信号SRを入力する。
【0027】
又、制御回路11は、可動端子41が第3の固定接点42cに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2がニュートラルの変速位置にあることを示すLレベルの現位置信号SNを入力する。制御回路11は、可動端子41が第4の固定接点42dに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2がドライブの変速位置にあることを示すLレベルの現位置信号SDを入力する。
【0028】
更に、制御回路11は、可動端子41が第5の固定接点42eに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2が2速の変速位置にあることを示すLレベルの現位置信号S2を入力する。制御回路11は、可動端子41が第6の固定接点42fに接続されたとき、変速位置検出器40から自動変速機2がロウの変速位置にあることを示すLレベルの現位置信号SLを入力する。尚、自動変速機2が各変速位置にないとき、各現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLは、高電位(Hレベル)となり制御回路11に出力される。
【0029】
又、制御回路11は、目標変速位置信号出力回路13と接続されている。目標変速位置信号出力回路13は、運転席に設けられた図3に示すセレクトスイッチ14を含み、そのセレクトスイッチ14の各変速スイッチSWP,SWR,SWN,SWD,SW2,SWLを適宜押下することにより、その押下した変速スイッチに基づいて目標変速位置信号を出力するようになっている。
【0030】
尚、変速スイッチSWPは自動変速機2の変速状態をパーキングにするためのスイッチで、変速スイッチSWRは自動変速機2の変速状態をリバースにするためのスイッチである。又、変速スイッチSWNは自動変速機2の変速状態をニュートラルにするためのスイッチで、変速スイッチSWDは自動変速機2の変速状態をドライブにするためのスイッチである。更に、変速スイッチSW2は自動変速機2の変速状態を2速にするためのスイッチで、変速スイッチSWLは自動変速機2の変速状態をロウにするためのスイッチである。
【0031】
そして、目標変速位置信号出力回路13は、変速スイッチ(以下、パーキングスイッチ)SWPの押下に応答して自動変速機2をパーキングの変速位置にするための目標位置信号SGPを、変速スイッチ(以下、リバーススイッチ)SWRの押下に応答して自動変速機2をリバースの変速位置にするための目標位置信号SGRを出力する。又、目標変速位置信号出力回路13は、変速スイッチ(以下、ニュートラルスイッチ)SWNの押下に応答して自動変速機2をニュートラルの変速位置にするための目標位置信号SGNを、変速スイッチ(以下、ドライブスイッチ)SWDの押下に応答して自動変速機2をドライブの変速位置にするための目標位置信号SGDを出力する。更に、目標変速位置信号出力回路13は、変速スイッチ(以下、2速スイッチ)SW2の押下に応答して自動変速機2を2速の変速位置にするための目標位置信号SG2を、変速スイッチ(以下、ロウスイッチ)SWLの押下に応答して自動変速機2をロウの変速位置にするための目標位置信号SGLを出力する。
【0032】
尚、目標変速位置信号出力回路13は、自動車の状態(停止の有無、走行状態等)と、押下したスイッチとに基づいて最適な変速位置を決定し、その決定した変速位置にするための目標位置信号を出力するようになっているが、説明を容易にするために本実施の形態では、各スイッチの押下に対応した目標位置信号を出力するものとして以下説明する。
【0033】
制御回路11は、ROM16及びRAM17を備えている。ROM16は、前記変速位置設定用モータMを駆動制御するための制御プログラムを備えている。RAM17は、CPUの演算結果等を一時記憶するメモリであって、図4(a)に示すように目標位置信号出力回路13からの目標位置信号SGP,SGR,SGN,SGD,SG2,SGLに対応する自動変速機2の変速位置を指定する目標変速位置データMOKを記憶する記憶領域17aを備えている。目標変速位置データMOKは3ビットとからなり、目標位置信号SGPに対する目標変速位置データMOKは”0,0,0”(以下、10進法で「0」とする)となる。
【0034】
因みに、目標変速位置データMOKは、目標位置信号SGRに対して”0,0,1”(以下、10進法で「1」とする)、目標位置信号SGNに対して”0,1,0”(以下、10進法で「2」とする)、目標位置信号SGDに対して”0,1,1”(以下、10進法で「3」とする)、目標位置信号SG2に対して”1,0,0”(以下、10進法で「4」とする)、及び、目標位置信号SGLに対して”1,0,1”(以下、10進法で「5」とする)となる。
【0035】
RAM17は、図4(a)に示すように変速位置検出器40からのLレベルの現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLに対する自動変速機2の現在の変速位置を示す現変速位置データMISを記憶する記憶領域17bを備えている。現変速位置データMISは3ビットとからなり、現位置信号SPに対する現変速位置データMISは”0,0,0”(以下、10進法で「0」とする)となる。因みに、現変速位置データMISは、現位置信号SRに対して”0,0,1”(以下、10進法で「1」とする)、現位置信号SNに対して”0,1,0”(以下、10進法で「2」とする)、現位置信号SDに対して”0,1,1”(以下、10進法で「3」とする)、現位置信号S2に対して”1,0,0”(以下、10進法で「4」とする)、及び、現位置信号SLに対して”1,0,1”(以下、10進法で「5」とする)となる。
【0036】
制御回路11は、制御プログラムに基づいて前記変速位置設定用モータMを正逆転させるための制御信号をモータ駆動回路12に出力する。モータ駆動回路12は、この制御信号に基づいて変速位置設定用モータMを正逆回転させる。
【0037】
次に、上記のように構成したコントローラ10の作用を図5、6に示すフローチャートに従って説明する。自動変速機2の変速位置がニュートラルの位置にあって、エンジン1がアイドリングの状態にあるとき、変速位置検出器40から制御回路11にLレベルの現位置信号SNが出力される。又、現位置信号SNを除く他の現位置信号SP,SR,SD,S2,SLは、Hレベルの状態が制御回路11に出力されている。この時、RAM17の記憶領域17bには、現位置信号SNに対する「2」の現変速位置データMISが記憶されている。
【0038】
又、RAM17の記憶領域17aには、現在のニュートラル状態にするために先に押下した二ュートラルスイッチSWNの押下に基づく目標位置信号SGNにより、RAM17の記憶領域17aには、「2」の目標変速位置データMOKが記憶されている。従って、この時点では、変速位置設定用モータMは停止している。
【0039】
この状態から、走行を開始すべくセレクトスイッチ14のドライブスイッチSWDの押下すると、目標変速位置信号出力回路13から目標位置信号SGDが制御回路11に出力される。制御回路11は、ステップ1において目標位置信号SGDに基づいてRAM17の記憶領域17aに記憶される目標変速位置データMOKの内容を自動変速機2の変速位置をドライブの変速位置にするための「3」の内容に書き換える。
【0040】
ステップ2において、制御回路11は、変速位置検出器40からの各現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLの状態を入力する。続いて、制御回路11は、ステップ3〜14において、自動変速器2の変速状態が現在どの状態にあるかの状態判定処理を実行する。即ち、ステップ3〜8において、制御回路11は変速位置検出器40からの各現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLの状態を判断する。この時点では、現位置信号SNのみがLレベルなので、制御回路11はステップ5からステップ11に移る。ステップ11において、制御回路11は、RAM17の記憶領域17bに記憶される現変速位置データMISの内容を現位置信号SNに対する「2」の内容に更新する。
【0041】
尚、現位置信号SPのみがLレベルならば、ステップ9にて現変速位置データMISの内容が現位置信号SPに対する内容に更新される。因みに、現位置信号SRのみがLレベルならば、ステップ10にて現変速位置データMISの内容がその信号SRに対する内容に更新される。現位置信号SDのみがLレベルならば、ステップ12にて現変速位置データMISの内容がその信号SDに対する内容に更新される。又、現位置信号S2のみがLレベルならば、ステップ13にて現変速位置データMISの内容がその信号S2に対する内容に更新される。更に、現位置信号SLのみがLレベルならば、ステップ14にて現変速位置データMISの内容がその信号SLに対する内容に更新される。
【0042】
ステップ11において、現変速位置データMISの内容が現位置信号SNに対する「2」の内容に更新されると、制御回路11は、図6に示すステップ15〜20において、変速位置設定用モータMの駆動制御処理を実行する。即ち、ステップ15〜17において、制御回路11は現変速位置データMISと目標変速位置データMOKとを比較する。
【0043】
そして、現変速位置データMISと目標変速位置データMOKが等しい値である時(即ち、自動変速機2の現在の変速位置と指定した目標変速位置が一致している時)、制御回路11はステップ15,18においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0044】
又、現変速位置データMISが目標変速位置データMOKより大きい値である時(自動変速機2の現在の変速位置が指定した目標変速位置よりロウ側の変速位置にある時)、制御回路11はステップ16,19においてモータMをパーキング側に回転(逆転)させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0045】
更に、現変速位置データMISが目標変速位置データMOKより小さい値である時(自動変速機2の現在の変速位置が指定した目標変速位置よりパーキング側の変速位置にある時)、制御回路11はステップ17,20においてモータ4をロウ側に回転(正転)させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0046】
この場合、現変速位置データMISは現位置信号SNに対する「2」で、目標変速位置データMOKはドライブの変速位置にするための「3」であるため、制御回路11はステップ17,20においてモータMを正転させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置をニュートラル位置からドライブ位置に切り換えるために、モータMはマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させる。
【0047】
モータMがマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させると、変速位置検出器40からの現位置信号SNは、可動端子41と固定代接点42cとの接続が解かれるため、Hレベルとなる。即ち、可動接点41が回動してドライブ位置に対応する固定接点42dと接続するまでは、全ての現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLは、Hレベルの状態が制御回路11に出力される。
【0048】
やがて、マニアルバルブレバー3がドライブの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42dが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SDが出力される。Lレベルの現位置信号SDに基づいて制御回路11は、ステップ6、12にて現変速位置データMISの内容を「3」に書き換える。
【0049】
次に、制御回路11は、モータMの駆動制御処理(ステップ15〜20)の動作に移る。駆動制御処理動作において、書き換えられた現変速位置データMISの内容(「3」)と、目標変速位置データMOKの内容(「3」)が同じになるため、制御回路11はステップ15,18においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置は目的のドライブ位置に切り換えられその変速位置に保持される。
【0050】
以後同様に、セレクトスイッチ14の各変速スイッチが適宜押下されると、制御回路11は、図5、6に示す処理動作を実行してモータMを制御して自動変速機の変速位置を目的の変速位置に切り換える。
【0051】
以上詳述したように、本実施の形態よれば以下のような効果を有する。
(1)シフトポジションをメータインジケータ43に表示するために用いられている変速位置検出器40を自動変速機2の変速位置制御の検出器に利用した。従って、従来のように、変速位置制御のためだけの変速位置検出器が不用になるため、変速制御装置のコストが低減される。
(2)変速位置検出器40からの現位置信号を入力するだけの構成なので、変速位置制御のためだけの変速位置検出器がなくなる分だけ回路規模が小さくなるととともに回路構成も簡単になる。
(3)変速位置検出器40は、ロータリスイッチタイプの検出器で構成されているため、その価格はポテンショメータのような検出器に較べて遥かに安価である。その結果、変速位置制御装置のコストはさらに低減される。
(4)切り換え駆動手段として、直流のモータMを用いたので、誘導モータや超音波モータ等に比べて制御が容易となるとともに、駆動回路12の構成も比較的簡単になる。
【0052】
尚、本発明は上記形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
(1)前記実施の形態では、シフトポジションをメータインジケータ43に表示するために用いられている変速位置検出器40を利用したが、同じタイプの変速位置検出器を変速位置制御のためだけに用いてもよい。
(2)前記実施の形態では、モータMを直流モータにて具体化したが、その他電動モータ、超音波モータに代えて実施してもよい。
(3)前記実施の形態では、セレクトスイッチ14は押下式(プッシュ式)の変速スイッチSWP〜SWLより構成したが、ロータリ式のセレクトスイッチに具体化してもよい。
【0053】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態は、第1の実施の形態とは、制御回路11の処理動作が相違、即ちROM16の制御プログラムが相違する。その処理動作の相違に基づいて以下の構成が相違する。
【0054】
▲1▼図4(b)に示すように、RAM17には、切り換わる前の変速位置を保持するメモデータMEMOを記憶する記憶領域17cが加えられている。
▲2▼RAM17の各記憶領域17a〜17cは、4ビットで構成される。そして、記憶領域17aに記憶される目標変速位置データMOKは、目標位置信号SGPに対する目標変速位置データMOKは”0,0,0,1”(以下、10進法で「1」)、目標変速位置データMOKは、目標位置信号SGRに対して”0,0,1,1”(以下、10進法で「3」)、目標位置信号SGNに対して”0,1,0,1”(以下、10進法で「5」)、目標位置信号SGDに対して”0,1,1,1”(以下、10進法で「7」)、目標位置信号SG2に対して”1,0,0,1”(以下、10進法で「9」)、及び、目標位置信号SGLに対して”1,0,1,1”(以下、10進法で「11」)とする。
【0055】
又、記憶領域17bに記憶される現変速位置データMISは、現位置信号SPに対する”0,0,0,1”(以下、10進法で「1」)、現位置信号SRに対して”0,0,1,1”(以下、10進法で「3」)、現位置信号SNに対して”0,1,0,1”(以下、10進法で「5」)、現位置信号SDに対して”0,1,1,1”(以下、10進法で「7」)、現位置信号S2に対して”1,0,0,1”(以下、10進法で「9」)、及び、現位置信号SLに対して”1,0,1,1”(以下、10進法で「11」)とする。
【0056】
以下、制御回路11の処理動作について図7,8,9に示すフローチャートに従って説明し、その他の構成は省略する。
今、前記第1の実施の形態と同様に、エンジン1がアイドリングの状態にあるとき、変速位置検出器40から制御回路11にLレベルの現位置信号SNが出力されている状態から、制御回路11は、ステップ101において目標位置信号SGDに基づいてRAM17の記憶領域17aに記憶される目標変速位置データMOKの内容を自動変速機2の変速位置をドライブの変速位置にするための「7」の内容に書き換える。
【0057】
ステップ102において、制御回路11は、変速位置検出器40からの各現位置信号SP〜SLの状態を入力する。続いて、制御回路11は、ステップ103〜114において、自動変速機2の変速状態が現在どの状態にあるかの状態判定処理を実行する。即ち、ステップ103〜108において、制御回路11は変速位置検出器40からの各現位置信号SP〜SLの状態を判断する。この時点では、現位置信号SNのみがLレベルなので、制御回路11はステップ105からステップ111に移る。ステップ111において、制御回路11は、前記実施の形態と同様にRAM17の記憶領域17bに記憶される現変速位置データMISの内容を現位置信号SNに対する「5」の内容に更新する。又、この時、制御回路11は、現変速位置データMISと同じ内容の「5」をメモデータMEMOとして記憶する。尚、現位置信号SPのみがLレベルならば、ステップ109にて現位置信号SPに対する現変速位置データMISと同じ内容(「1」)がメモデータMEMOとして記憶される。因みに、現位置信号SRのみがLレベルならば、ステップ110にてその信号SRに対する現変速位置データMISと同じ内容(「3」)がメモデータMEMOとして記憶される。現位置信号SDのみがLレベルならば、ステップ112にてその信号SDに対する現変速位置データMISと同じ内容(「7」)がメモデータMEMOとして記憶される。又、現位置信号S2のみがLレベルならば、ステップ113にてその信号S2に対する現変速位置データMISと同じ内容(「9」)がメモデータMEMOとして記憶される。更に、現位置信号SLのみがLレベルならば、ステップ114にてその信号SLに対する現変速位置データMISと同じ内容(「11」)がメモデータMEMOとして記憶される。
【0058】
ステップ111において、現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容が現位置信号SNに対する「5」の内容に更新されると、制御回路11は、図9に示すステップ127〜132において、前記第1の実施の形態においてステップ15〜20で説明したと同様なモータMの駆動制御処理を実行する。即ち、現変速位置データMISと目標変速位置データMOKが等しい値である時、制御回路11はステップ127,130においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。又、現変速位置データMISが目標変速位置データMOKより大きい値である時、制御回路11はステップ128,131においてモータMをパーキング側に回転させるための制御信号を駆動回路12に出力する。更に、現変速位置データMISが目標変速位置データMOKより小さい値である時、制御回路11はステップ129,132においてモータMをロウ側に回転させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0059】
この場合、現変速位置データMISは現位置信号SNに対する「5」の内容で、目標変速位置データMOKはドライブの変速位置にするための「7」の内容であるため、制御回路11はステップ129,132においてモータMをロウ側へ回転させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0060】
モータMがマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させると、変速位置検出器40からの現位置信号SNは、可動端子41と固定接点42cとの接続が解かれるため、Hレベルとなる。即ち、可動接点41が回動してドライブ位置に対応する固定接点42dと接続するまでは、全ての現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLは、Hレベルの状態が制御回路11に出力される。
【0061】
この状態になると、制御回路11は、図8に示すステップ115〜126において、変速位置変更対策処理を実行する。即ち、ステップ115〜120において、制御回路11は、現在のメモデータMEMOの内容をチェックし、現変速位置データMISの内容を変更する。
【0062】
因みに、メモデータMEMOが「1」の時には、現変速位置データMISの内容をパーキング位置より更に逆転方向に離間した位置を示す「0」に変更する。メモデータMEMOが「3」の時には、現変速位置データMISの内容をパーキング位置とリバース位置の中間位置にあることを示す「2」に変更する。メモデータMEMOが「5」の時には、現変速位置データMISの内容をリバース位置とニュートラル位置の中間位置にあることを示す「4」に変更する。又、メモデータMEMOが「7」の時には、現変速位置データMISの内容をニュートラル位置とドライブ位置の中間位置にあることを示す「6」に変更する。メモデータMEMOが「9」の時には、現変速位置データMISの内容を2速位置とロウ位置の中間位置にあることを示す「10」」に変更する。メモデータMEMOが「11」の時には、現変速位置データMISの内容をロウ位置からさらに正転方向に離間した位置にあることを示す「12」」に変更する。
【0063】
この場合、メモデータMEMOの内容は「5」なので、制御回路11は、ステップ117,123において記憶領域17bに記憶されている現変速位置データMISの内容を「4」の内容に変更し変速位置変更対策処理を終了し駆動制御処理に移る。
【0064】
従って、現変速位置データMISの内容は「5」から「4」にさらに小さな値になるため、ステップ127〜132の駆動制御処理において、モータMはさらにマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動されるように制御される。
【0065】
やがて、マニアルバルブレバー3がドライブの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42dが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SDが出力される。Lレベルの現位置信号SDに基づいて制御回路11は、ステップ106、112にて現変速位置データMISの内容を「4」から「7」に書き換える。
【0066】
制御回路11は、モータMの駆動制御処理(ステップ127〜132)の動作に移る。駆動制御処理動作において、書き換えられた現変速位置データMISの内容「7」と、目標変速位置データMOKの内容「7」が同じになるため、制御回路11はステップ127,130においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置は目的のドライブ位置に切り換えられその変速位置に保持される。
【0067】
従って、本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様に、セレクトスイッチ14の各変速スイッチが適宜押下されると、制御回路11は、図7〜9に示す処理動作を実行してモータMを制御して自動変速機の変速位置を目的の変速位置に切り換える。
【0068】
次に、前記した現変速位置データMISの内容が「5」から「4」に書換えられた後、ステップ127〜132の駆動制御処理にて、モータMがマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させている途中ににおいて(可動端子41は固定接点42dに接続されていない)、例えばセレクトスイッチ14のニュートラルスイッチSWNが押下された場合について説明する。つまり、セレクトスイッチ14のドライブスイッチSWDを押下した後に変速位置がドライブにならない前に再び変速位置をニュートラルに戻すべくニュートラルスイッチSWNを押下した場合である。
【0069】
ニュートラルスイッチSWNが押下されると、ステップ101において、制御回路11は、目標変速位置データMOKの内容を「7」から「5」に書き換える。続いて、制御回路11は、ステップ127〜132の駆動制御処理にて、現変速位置データMISの内容「4」と目標変速位置データMOKの内容「5」を比較する。そして、制御回路11は、ステップ129,132にて変速位置をドライブにすべくモータMをさらにロウ側に向かって回動するように制御する。
やがて、マニアルバルブレバー3がドライブの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42dが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SDが出力される。Lレベルの現位置信号SDに基づいて制御回路11は、ステップ106、112にて現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「7」に書き換える。
【0070】
続いて、制御回路11は、ステップ127〜132の駆動制御処理に移り、現変速位置データMISの内容「7」と目標変速位置データMOKの内容「5」を比較する。制御回路11は、現変速位置データMISが目標変速位置データMOKより大きい値なので、ステップ128,131にてモータMがマニアルバルブレバー3をパーキング側に向かって回動させる。
【0071】
モータMがマニアルバルブレバー3をパーキング側に向かって回動すると、変速位置検出器40からの現位置信号SDは、可動端子41と固定接点42dとの接続が解かれるため、Hレベルとなる。従って、可動接点41が回動してニュートラル位置に対応する固定接点42cと接続するまでは、全ての現位置信号SP〜SLは、Hレベルの状態が制御回路11に出力される。
【0072】
この状態になると、制御回路11は、ステップ115〜126において、変速位置変更対策処理を実行する。そして、制御回路11は、メモデータMEMOの内容が「7」なので、ステップ118,124にて現変速位置データMISの内容をニュートラル位置とドライブ位置の中間位置にあることを示す「6」に変更する。続いて、制御回路11は、ステップ127〜132の駆動制御処理において、モータMはさらにマニアルバルブレバー3をパーキング側に向かって回動されるように制御される。
【0073】
やがて、マニアルバルブレバー3がニュートラルの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42cが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SNが出力される。Lレベルの現位置信号SNに基づいて制御回路11は、ステップ105、111にて現変速位置データMISの内容を「6」から「5」に書き換える。
【0074】
書き換えられた現変速位置データMISの内容「5」と、目標変速位置データMOKの内容「5」が同じになるため、制御回路11はステップ127,130においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置は目的のニュートラル位置に切り換えられその変速位置に保持される。
【0075】
従って、セレクトスイッチ14のドライブスイッチSWDを押下した後に変速位置がドライブにならない前に再び変速位置をニュートラルに戻すべくニュートラルスイッチSWNを押下した場合、変速位置は一旦ドライブ位置に切り換えた後直ちにニュートラル位置に切り換えられる。
【0076】
尚、同様に制御回路11は、所定の変速位置に切り換えられる途中において他の変速位置にセレクトスイッチ14が操作されても確実に最後に押下した変速位置に切り換えることができる。
【0077】
本実施の形態では、ステップ115,121において、メモデータMEMO
が「1」のとき、現変速位置データMISの内容を「0」に書き換えるようにした。従って、モータMは、パーキングの変速位置以上に逆転駆動する虞はなくモータMの過負荷駆動及びマニアルバルブレバー3等の破損を未然に防止できる。又、ステップ120,126において、メモデータMEMO が「11」のとき、現変速位置データMISの内容を「12」に書き換えるようにした。従って、モータMは、ロウの変速位置以上に正転駆動する虞はなくモータMの過負荷駆動及びマニアルバルブレバー3等の破損を未然に防止できる。
【0078】
以上詳述したように、本実施の形態よれば前記第1の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。
(1)所定の変速位置に切り換えられる途中において、他の変速位置にセレクトスイッチ14が操作されても、確実に最後に押下した変速位置に切り換えることができる。
(2)メモデータMEMOが「1」のとき、現変速位置データMISの内容を「0」に書き換えるようにした。従って、モータMは、パーキングの変速位置以上に逆転駆動する虞はない。又、メモデータMEMO が「11」のとき、現変速位置データMISの内容を「12」に書き換えるようにした。従って、モータMは、ロウの変速位置以上に正回転する虞はない。その結果、モータMの過負荷駆動及びマニアルバルブレバー3等の破損を未然に防止できる。
【0079】
尚、本発明は上記形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
(1)前記実施の形態では、シフトポジションをメータインジケータ43に表示するために用いられている変速位置検出器40を利用したが、同じタイプの変速位置検出器を変速位置制御のためだけに用いてもよい。
(2)前記実施の形態では、メモデータMEMO が「3」のとき、現変速位置データMISの内容をパーキングとリバースとの間を示す内容「2」に設定したが、リバースとニュートラルとの間を示す内容「4」に変更して実施してもよい。この場合、他の変速位置における現変速位置データMISにおける内容の変更も同様である。
(3)前記実施の形態では、モータMは直流モータで具体化したが、その他電動モータ、超音波モータ等に代えて実施してもよい。
【0080】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態は、第1及び第2の実施の形態とは、制御回路11の処理動作が相違、即ちROM16の制御プログラムが相違する。その処理動作の相違に基づいて以下の構成が相違する。
【0081】
▲1▼RAM17には、図4(b)破線で示すように、制御回路11が行うカウンタ処理によって得られるカウント値を記憶する記憶領域17dを備えている。
▲2▼RAM17には、第2の実施の形態と同様にメモデータMEMOを記憶する記憶領域17cが加えられ、各記憶領域17a〜17cは、4ビットで構成されている。
【0082】
以下、制御回路11の処理動作について図10〜13に示すフローチャートに従って説明し、その他の構成は省略する。
今、前記第1の実施の形態と同様に、エンジン1がアイドリングの状態にあるとき、変速位置検出器40から制御回路11にLレベルの現位置信号SNが出力されている状態から、制御回路11は、ステップ201において目標位置信号SGDに基づいてRAM17の記憶領域17aに記憶される目標変速位置データMOKの内容を自動変速機2の変速位置をドライブの変速位置にするための「7」の内容に書き換える。
【0083】
ステップ202において、制御回路11は、変速位置検出器40からの各現位置信号SP〜SLの状態を入力する。続いて、制御回路11は、ステップ203〜214において、自動変速器2の変速状態が現在どの状態にあるかの状態判定処理を実行する。即ち、ステップ203〜208において、制御回路11は変速位置検出器40からの各現位置信号SP〜SLの状態を判断する。この時点では、現位置信号SNのみがLレベルなので、制御回路11はステップ205からステップ211に移る。ステップ211において、制御回路11は、前記実施の形態と同様にRAM17の記憶領域17b,17cに記憶される現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を現位置信号SNに対する「5」の内容に更新する。尚、現位置信号SPのみがLレベルならば、ステップ209にて現位置信号SPに対する現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「1」とする。因みに、現位置信号SRのみがLレベルならば、ステップ210にてその信号SRに対する現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「3」とする。現位置信号SDのみがLレベルならば、ステップ212にてその信号SDに対する現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「7」とする。又、現位置信号S2のみがLレベルならば、ステップ213にてその信号S2に対する現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「9」とする。更に、現位置信号SLのみがLレベルならば、ステップ214にてその信号SLに対する現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「11」とする。
【0084】
ステップ211において、現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容が現位置信号SNに対する「5」の内容に更新されると、制御回路11は、ステップ215にて記憶領域17dのカウント値を0にクリアした後、図13に示すステップ239〜244において、前記第1の実施の形態においてステップ15〜20で説明したと同様なモータMのための駆動制御処理を実行する。
【0085】
この場合、現変速位置データMISは現位置信号SNに対する「5」の内容で、目標変速位置データMOKはドライブの変速位置にするための「7」の内容であるため、制御回路11はステップ241,244においてモータMをロウ側へ回転させるための制御信号を駆動回路12に出力する。
【0086】
モータMがマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させると、変速位置検出器40からの現位置信号SNは、可動端子41と固定接点42cとの接続が解かれるため、Hレベルとなる。即ち、可動接点41が回動してドライブ位置に対応する固定接点42dと接続するまでは、全ての現位置信号SP,SR,SN,SD,S2,SLは、Hレベルの状態が制御回路11に出力される。
【0087】
この状態になると、制御回路11は、図11に示すステップ216〜219において、カウンタ処理を実行する。即ち、制御回路11は、現在のモータMの回転方向をチェックし、記憶領域17dのカウント値を加減算する。この時、モータMはロウ側に回転しているため、制御回路11はステップ217,219にて記憶領域17dのカウント値を「1」減算する。従って、この時点では、カウント21の内容は「−1」となる。因みに、モータMがパーキング側に回転している場合、制御回路11はステップ216,218にて記憶領域17dのカウント値を「1」加算する。
【0088】
カウンタ処理が終了すると、制御回路11は、図12に示すステップ220〜238において、変速位置変更対策処理を実行する。即ち、ステップ220〜225において、制御回路11は、現在のメモデータMEMOの内容をチェックし、現変速位置データMISの内容を変更する。
【0089】
因みに、メモデータMEMOが「1」の時には、ステップ220,226にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ227にて現変速位置データMISの内容をパーキング位置より更に逆転方向に離間した位置を示す「0」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ228にて現変速位置データMISの内容をパーキング位置とリバース位置の中間位置にあることを示す「2」に変更する。
【0090】
メモデータMEMOが「3」の時には、ステップ221,229にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ228にて現変速位置データMISの内容をパーキング位置とリバース位置の中間位置にあることを示す「2」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ230にて現変速位置データMISの内容をリバース位置とニュートラル位置の中間位置にあることを示す「4」に変更する。
【0091】
メモデータMEMOが「5」の時には、ステップ222,231にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ230にて現変速位置データMISの内容をリバース位置とニュートラル位置の中間位置にあることを示す「4」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ232にて現変速位置データMISの内容をニュートラル位置とドライブ位置の中間位置にあることを示す「6」に変更する。
【0092】
又、メモデータMEMOが「7」の時には、ステップ223,233にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ232にて現変速位置データMISの内容をニュートラル位置とドライブ位置の中間位置にあることを示す「6」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ234にて現変速位置データMISの内容をドライブ位置と2速位置の中間位置にあることを示す「8」に変更する。
【0093】
メモデータMEMOが「9」の時には、ステップ224,235にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ234にて現変速位置データMISの内容をドライブ位置と2速位置の中間位置にあることを示す「8」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ236にて現変速位置データMISの内容を2速位置とロウ位置の中間位置にあることを示す「10」」に変更する。
【0094】
メモデータMEMOが「11」の時には、ステップ225,237にて記憶領域17dのカウント値をチェックし、その時の記憶領域17dのカウント値が正ならばステップ236にて現変速位置データMISの内容を2速位置とロウ位置の中間位置にあることを示す「10」」に変更する。反対に、記憶領域17dのカウント値が正でないならばステップ238にて現変速位置データMISの内容をロウ位置からさらに正転方向に離間した位置にあることを示す「12」」に変更する。
【0095】
この場合、メモデータMEMOの内容は「5」であって、記憶領域17dのカウント値は「−1」なので、制御回路11は、ステップ222,231,232において記憶領域17bに記憶されている現変速位置データMISの内容を「6」の内容に変更し変速位置変更対策処理を終了し駆動制御処理に移る。
【0096】
従って、現変速位置データMISの内容は「5」から「6」になるが、ステップ239〜244の駆動制御処理において、モータMはさらにマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動されるように制御される。
【0097】
やがて、マニアルバルブレバー3がドライブの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42dが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SDが出力される。Lレベルの現位置信号SDに基づいて制御回路11は、ステップ206、212にて現変速位置データMISの内容を「6」から「7」に書き換えた後、ステップ215にて記憶領域17dのカウント値を0にクリアする。
【0098】
制御回路11は、モータMの駆動制御処理(ステップ239〜244)の動作に移る。駆動制御処理動作において、書き換えられた現変速位置データMISの内容「7」と、目標変速位置データMOKの内容「7」が同じになるため、制御回路11はステップ239,242においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置は目的のドライブ位置に切り換えられその変速位置に保持される。
【0099】
従って、本実施の形態においても前記第1及び第2の実施の形態と同様に、セレクトスイッチ14の各変速スイッチが適宜押下されると、制御回路11は、図10〜13に示す処理動作を実行してモータMを制御して自動変速機の変速位置を目的の変速位置に切り換える。
【0100】
次に、前記ステップ222,231,232において現変速位置データMISの内容が「5」から「6」に書換えられた後、ステップ241,244にて、モータMがマニアルバルブレバー3をロウ側に向かって回動させている途中ににおいて(可動端子41は固定接点42dに接続されていない)、例えばセレクトスイッチ14のニュートラルスイッチSWNが押下された場合について説明する。つまり、セレクトスイッチ14のドライブスイッチSWDを押下した後に変速位置がドライブにならない前に再び変速位置をニュートラルに戻すべくニュートラルスイッチSWNを押下した場合である。
【0101】
ニュートラルスイッチSWNが押下されると、ステップ201において、制御回路11は、目標変速位置データMOKの内容を「7」から「5」に書き換える。タイマ処理した後、制御回路11は、ステップ239〜244の駆動制御処理にて、現変速位置データMISの内容「6」と目標変速位置データMOKの内容「5」を比較する。そして、制御回路11は、ステップ240,243にて変速位置をニュートラルにすべくモータMを直ちにパーキング側に向かって回動するように制御する。
【0102】
やがて、マニアルバルブレバー3がニュートラルの変速位置に到達すると、可動端子41と固定接点42cが接続されて変速位置検出器40からLレベルの現位置信号SNが出力される。Lレベルの現位置信号SNに基づいて制御回路11は、ステップ205、211にて現変速位置データMIS及びメモデータMEMOの内容を「5」に書き換えた後、ステップ215にて記憶領域17dのカウント値をクリアする。
【0103】
続いて、制御回路11は、ステップ239〜244の駆動制御処理に移り、現変速位置データMISの内容「5」と目標変速位置データMOKの内容「5」を比較する。現変速位置データMISと目標変速位置データMOKは同じになるため、制御回路11はステップ239,242においてモータMを停止させるための制御信号を駆動回路12に出力する。即ち、自動変速機2の変速位置は目的のニュートラル位置に切り換えられその変速位置に保持される。
【0104】
本実施の形態において、セレクトスイッチ14のドライブスイッチSWDを押下した後に変速位置がドライブにならない前に再び変速位置をニュートラルに戻すべくニュートラルスイッチSWNを押下した場合、第2の実施の形態と相違して、メモデータMEMOに応じて現変速位置データMISの内容を変更する際、記憶領域17dのカウント値(モータMの回転方向)に基づいて2通りの内容に変更するようにした。その結果、変速位置は前記第2の実施の形態と相違して一旦ドライブ位置に切り換わることなく直ちにニュートラル位置に切り換えられる。
【0105】
尚、同様に制御回路11は、所定の変速位置に切り換えられる途中において他の変速位置にセレクトスイッチ14が操作されても、メモデータMEMOに応じて現変速位置データMISの内容を変更する場合、記憶領域17dのカウント値に基づいて2通りの内容に変更するようにしたので、一旦初期の目標変速位置に切り換わることなく直ちに最も新しく押下した変速位置に切り換えることができる。従って、変速位置の切換時間が短縮される。
【0106】
以上詳述したように、本実施の形態によれば前記第2の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。
(1)変速位置への切換が短時間で終了する。
【0107】
尚、本発明は上記形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
(1)前記実施の形態では、シフトポジションをメータインジケータ43に表示するために用いられている変速位置検出器40を利用したが、同じタイプの変速位置検出器を変速位置制御のためだけに用いてもよい。
(2)前記実施の形態では、変速位置設定用のモータMを直流モータにて実施しているが、その他電動モータ、超音波モータ等に代えて実施してもよい。
【0108】
次に、各実施の形態から把握できる技術的思想を、以下に効果とともに記載する。
前記切り換え駆動手段は直流モータである。切り換え駆動手段を直流モータにしたので、切り換え駆動手段としては非常に制御しやすく駆動回路12の構成も簡単な構成となる。
【0109】
【発明の効果】
以上詳述したように、各請求項の発明によれば、安価な変速位置検出器で自動変速機の変速位置制御を行うことができる。
【0110】
請求項1の発明によれば、変速位置の切り換え途中において目標変速位置が変更されても確実にその目標変速位置に切り換えることができる。
【0111】
請求項2の発明によれば、変速位置の切り換え途中において目標変速位置が変更されても確実かつ短時間にその目標変速位置に切り換えることができる。
【0112】
請求項3の発明によれば、1つの安価な変速位置検出器で自動変速機の変速位置制御のための位置検出と、変速位置を点灯表示のための位置検出を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速位置制御装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図である。
【図2】自動変速機の構成を示す正面図である。
【図3】セレクトスイッチの正面図である。
【図4】(a)第1の形態のRAMの記憶領域を説明する説明図、(b)第2及び第3の形態のRAMの記憶領域を説明する説明図である。
【図5】第1の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図6】第1の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図7】第2の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図8】第2の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図9】第2の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図10】第3の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図11】第3の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図12】第3の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図13】第3の実施の形態の作用を説明するフローチャート図である。
【図14】変速位置検出器の電気回路図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…自動変速機、10…コントローラ、11…制御回路、12…モータ駆動回路、13…目標変速信号出力回路、14…セレクトスイッチ、16…ROM、17…RAM、17a,17b,17c,17d…記憶領域、40…変速位置検出器、41…可動端子、42a〜42f…固定接点、メータインジケータ、M…モータ、MOK…目標変速位置データ、MIS…現変速位置データ、MEMO…メモデータ。
Claims (3)
- 自動変速機(2)を各変速位置に切り換えるための切り換え駆動手段(M)と、
自動変速機(2)の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し、現位置信号として出力するための変速位置検出手段(40)と、
自動変速機(2)の各変速位置の中からいずれか1つの変速位置を目標変速位置として指定するための目標位置信号を出力する目標変速位置信号出力手段(13)と、
前記現位置信号と目標位置信号を入力し、現位置信号に基づく変速位置データ(MIS)を作成するとともに、目標位置信号に基づく目標変速位置データ(MOK)を作成するためのデータ作成手段(11)と、
前記変速位置のデータ(MIS)と目標変速位置データ(MOK)とを比較し自動変速機(2)変速位置を目標変速位置にすべく前記切り換え駆動手段の駆動方向を決定し、その決定に基づいて同切り換え駆動手段(M)を駆動させるための駆動制御手段(11,12)とからなり、
データ作成手段(11)は、切り換え駆動手段(M)が駆動されて変速位置検出手段(40)が自動変速機(2)の各変速位置について検出できない状態にあるとき、先の現位置信号に基づく変速位置データ(MIS)をその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置に隣接する他の変速位置との間にある位置データに変更するための変速位置変更対策手段を備えている自動変速機の変速位置制御装置。 - 自動変速機(2)を各変速位置に切り換えるための切り換え駆動手段(M)と、
自動変速機(2)の各変速位置についてそれら変速位置にあるか否かを検出し、現位置信号として出力するための変速位置検出手段(40)と、
自動変速機(2)の各変速位置の中からいずれか1つの変速位置を目標変速位置として指定するための目標位置信号を出力する目標変速位置信号出力手段(13)と、
前記現位置信号と目標位置信号を入力し、現位置信号に基づく変速位置データ(MIS)を作成するとともに、目標位置信号に基づく目標変速位置データ(MOK)を作成するためのデータ作成手段(11)と、
前記変速位置のデータ(MIS)と目標変速位置データ(MOK)とを比較し自動変速機(2)変速位置を目標変速位置にすべく前記切り換え駆動手段の駆動方向を決定し、その決定に基づいて同切り換え駆動手段(M)を駆動させるための駆動制御手段(11,12)とからなり、
データ作成手段(11)は、切り換え駆動手段(M)が駆動されて変速位置検出手段(40)が自動変速機(2)の各変速位置について検出できない状態にあるとき、先の現位置信号に基づく変速位置データ(MIS)をその現位置信号に基づく変速位置とその変速位置の両側に隣接する他の変速位置との間にある2つの位置データの中からいずれか1つを切り換え駆動手段(M)の駆動方向に基づいて選択して変更するための変速位置変更対策手段を備えている自動変速機の変速位置制御装置。 - 請求項1又は2に記載の自動変速機の変速位置制御装置において、変速位置検出手段(40)は、変速位置を表示するためのメータインジケータ(43)の各ランプ(La〜Lf)を点灯させる検出手段を兼用する自動変速機の変速位置制御装置。
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