JP3651503B2 - 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置および製造方法 - Google Patents

塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被塗布部材の表面に塗布液を吐出しながら塗膜を形成するための塗布装置および塗布方法に係わり、特にカラー液晶ディスプレイ用のカラーフィルタの製造に好適した塗布装置および塗布方法並びにこれら装置および方法を用いたカラーフィルタの製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
カラー液晶ディスプレイ用のカラーフィルタは、ガラス基板上に3原色の細かな格子模様を有しており、このような格子模様はガラス基板上に黒色の塗膜を形成した後、赤、青、緑の3原色に塗り分けて得られる。
それゆえ、カラーフィルタの製造には、ガラス基板上に黒、赤、青、緑の塗布液を塗布して塗膜を形成するための塗布工程が不可欠となる。この種の塗布工程には従来、塗布装置としてスピナー、バーコータあるいはロールコータが使用されていたが、塗布液の消費量を削減し、また、塗膜の物性を向上する上で、近年に至ってはダイコータの使用が検討されている。
【0003】
ダイコータは塗布液を吐出する塗布器いわゆるスリットダイを備えており、このスリットダイはたとえば特開平6-170306号公報に開示されている。この公知のスリットダイは上方に向けて開口した吐出口を有し、この吐出口から塗布液がウエブに向けて吐出され、これにより、そのウエブ上に塗布液の塗膜が形成されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
公知のスリットダイは、バックロールに巻き付きながら走行するウエブに対して塗布液を吐出するものであるため、ガラス基板のような硬い枚葉部材にはそのままでは適用することができない。つまり、公知のスリットダイを単に下向きにして配置しても、ガラス基板上に形成される塗膜の膜厚をその幅方向に均一にし、また、その塗膜の幅を所望の幅寸法に制御することはできない。
【0005】
より詳しくはスリットダイの吐出口の幅が、形成すべき塗膜の幅に合わせて設定されていても、ガラス基板上では吐出口の両端からはみ出るようにして塗膜が形成されてしまい、また、そのはみ出し部分すなわち塗膜の両側部分はその膜厚が許容範囲よりも薄くなってしまう。
このような不具合を検討すると、スリットダイの吐出口を有する下端面とガラス基板との間のクリアランスが非常に小さいため、吐出口から吐出された塗布液が毛細管現象により、その吐出口の両端から外側にはみ出すものと考えられる。
【0006】
この発明は上述した事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、被塗布部材の表面に形成されるべき塗膜の幅と吐出口の幅寸法との間の差を許容範囲内に確実に収めることができ、しかも、形成された塗膜の膜厚をその両端部分に至るまで均一にすることができる塗布装置および塗布方法並びにこれら装置および方法を用いたカラーフィルタの製造装置および製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、この発明によって達成され、請求項1の塗布装置は、塗布液を供給する供給手段と、この供給手段からの塗布液の供給を受ける塗布器と、この塗布器の下面にて一方向に延び、塗布液を吐出する吐出口と、塗布器または枚葉部材である被塗布部材のいずれか一方を相対的に移動させる移動手段と、吐出口からの塗布液の塗布域を吐出口の両端間にて規定される吐出幅内に制限する制限手段とを備え
前記制限手段は、塗布器の下面に形成され、塗布器の下面中央部分を下方に向けて突出させた形状にすべく吐出口の両端に連なりかつ上方に向けて延びる一対の傾斜面を備え、さらに、吐出口は0.05mm以上かつ0.3mm以下の間隙幅を有している
【0008】
請求項1の塗布装置によれば、塗布器の吐出口から被塗布部材に向けて塗布液が吐出されるとき、塗布液の吐出は一様となり、しかも、その塗布液の吐出域が制限手段により吐出口の吐出幅内に制限されながら、塗布部材の表面に塗膜が形成されていく。
具体的には、制限手段が塗布器の下面に形成した一対の傾斜面を備えていることで、吐出口と被塗布部材との間のクリアランスに比べて、傾斜面と被塗布部材との間の間隔が増加され、これにより、塗布液の吐出域が制限される。また、塗布液の一様な吐出は、吐出口の間隙幅が前記の範囲内に制限されていることで確保される
【0009】
より好ましくは、吐出口は塗布器にて、その突出状態の前記下面中央部分の全域に亘って延びており(請求項2)、前記一対の傾斜面は水平面に対して5〜30°の傾斜角を有し(請求項3)、前述したクリアランスを確保している。
【0012】
請求項1〜3の塗布装置はカラーフィルタの製造に使用でき(請求項4)、この場合、カラーフィルタのガラス基板の表面に塗膜が形成される結果、高品質なカラーフィルタが得られる。
この発明のカラーフィルタの製造装置(請求項5)は、請求項1〜4のいずれかの塗布装置を使用してカラーフィルタを製造するものとなっており、この場合にも同様にして高品質なカラーフィルタが得られる。
【0013】
この発明は、塗布器の下面に一方向に延びる吐出口を設けて、この吐出口から塗布液を一様に塗布しながら、塗布器または枚葉部材である被塗布部材のいずれか一方を相対的に移動させて塗布部材表面に塗膜を形成する塗布方法において、吐出口の間隙幅を0.05mm以上かつ0.3mm以下にし、前記一方向でみて吐出口の両側に位置しかつ吐出口の両端に連なる塗布器の前記下面と被塗布部材の表面との間を、吐出口と被塗布部材の表面との間のクリアランスよりも増加させた塗布方法が提供される(請求項6)。この場合、請求項の塗布方法は請求項1の塗布装置と同様な作用を発揮する。
【0014】
上述の塗布方法の場合、塗布器における前記下面の中央部分が下方に向けて突出した形状をなし、この突出した中央部分全域に亘って延びる吐出口から塗布液を吐出させるのが好ましい(請求項7)。
【0015】
この発明のカラーフィルタの製造方法(請求項8)は、請求項6または7の塗布方法を用いてカラーフィルタを製造し、この場合、カラーフィルタのガラス基板の表面に塗膜が形成され、高品質なカラーフィルタが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、カラーフィルタの製造に適用された塗布装置いわゆるダイコータが示されており、ダイコータは基台2を備えている。基台2上には一対のガイド溝レール4が設けられており、これらガイド溝レール4には、ステージ6が配置され、このステージ6の上面はサクション面として構成されている。ステージ6はガイド溝レール4上を水平方向に往復動自在となっている。詳しくはステージ6の下面からは一対のスライド脚8が突出されており、これらスライド脚8が対応するガイド溝レール4に摺動自在に嵌合されている。各ガイド溝レール4を構成する外側のプレート部材4aは、その上端縁がほぼ直角にして内側に折り曲げられ、ステージ4のスライド脚8に形成したサイド溝10にはめ込まれている。
【0017】
一対のガイド溝レール4間には送り機構を内蔵したケーシング12が配置されており、ケーシング12はガイド溝レール4に沿って延びている。送り機構は、図2に示されているようにボールねじからなるフィードスクリュー14を有しており、フィードスクリュー14はステージ6の下面に固定されたナット状のコネクタ16にねじ込まれ、このコネクタ16を貫通して延びている。フィードスクリュー14の両端部は図示しない軸受に回転自在に支持されており、その一端にはACサーボモータ18が連結されている。なお、ケーシング12の上面にはコネクタ16の移動を許容する開口が形成されているが、図1にはその開口が省略されている。
【0018】
基台2の上面にはその一端側に位置してセンサ支柱20が配置されている。センサ支柱20は逆L字形をなし、その先端は一方のガイド溝レール4の上方まで延びている。センサ支柱20の先端には電動型の昇降アクチュエータ21が取り付けられており、この昇降アクチュエータ21に厚みセンサ22が下向きして取り付けられている。厚みセンサ22としてはレーザ変位計、電子マイクロ変位計、超音波厚さ計などを使用することができる。
【0019】
さらに、基台2の上面にはセンサ支柱20よりも基台2の中央側に位置してダイ支柱24が配置されており、このダイ支柱24もまた逆L字形をなしている。ダイ支柱24の先端には昇降機構26が取り付けられており、昇降機構26は図1には詳細に示されていないけれども、昇降ブラケットを備えており、この昇降ブラケットは一対のガイドロッドに昇降自在に取り付けられている。これらガイドロッド間にはボールねじからなるフィードスクリューが配置されており、このフィードスクリューは昇降ブラケットを貫通するようにして、この昇降ブラケットにねじ込まれている。フィードスクリューの上端部はガイドロッドおよびフィードスクリューを収容するケーシング28に軸受を介して回転自在に支持されており、その上端にはACサーボモータ30が連結されている。
【0020】
昇降ブラケットには、コ字形をなしたダイホルダ32が垂直面内で回転自在に取り付けられており、このダイホルダ32は一対のガイド溝レール4の上方をこれらガイド溝レール4間に亘って水平に延びている。さらに、昇降ブラケットには、ダイホルダ32の上方に位置して水平バー36が固定されており、この水平バー36はダイホルダ32に沿って延びている。水平バー36の両端部には、空圧型の調整アクチュエータ38がそれぞれ取り付けられている。これら調整アクチュエータ38は水平バー36の下面から突出する伸縮可能なロッドを有しており、これらロッドがダイホルダ32の両端に当接されている。
【0021】
ダイホルダ32内には塗布器としてのスリットダイ40が取り付けられている。図2に示されているようにスリットダイ40からは塗布液の供給ホース42が延びており、この供給ホース42の先端はシリンジポンプ44の電磁切換え弁46の供給ポートに接続されている。電磁切換え弁46の吸引ポートからは吸引ホース48が延びており、この吸引ホース48の先端部は、塗布液を蓄えたタンク50内に挿入されている。
【0022】
シリンジポンプ44のポンプ本体52は、電磁切換え弁46の切換え作動により供給ホース42および吸引ホース48の一方に選択的に接続可能となっている。そして、これら電磁切換え弁46およびポンプ本体52はコンピュータ54に電気的に接続され、このコンピュータ54からの制御信号を受けて、それらの作動が制御されるようになっている。また、コンピュータ54は前述した昇降アクチュエータ21および厚みセンサ22もまた電気的に接続されている。
【0023】
さらに、シリンジポンプ44の作動を制御するため、コンピュータ54にはシーケンサ56もまた電気的に接続されている。このシーケンサ56は、ステージ6側のフィードスクリュー14のACサーボモータ18や、昇降機構26つまりそのACサーボモータ30の作動をシーケンス制御するものであり、そのシーケンス制御のために、シーケンサ56にはACサーボモータ18,30の作動状態を示す信号、ステージ6の移動位置を検出する位置センサ58からの信号、スリットダイ40の作動状態を検出するセンサ(図示しない)からの信号などが入力され、一方、シーケンサ56からはシーケンス動作を示す信号がコンピュータ54に出力されるようになっている。なお、位置センサ58を使用する代わりに、ACサーボモータ18にエンコーダを組み込み、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づき、シーケンサ56にてステージ6の位置を検出することも可能である。
【0024】
図示されていないが、ダイコータには、ステージ6上に枚葉部材としてカラーフィルタのためにガラス基板Aを供給するためのローダや、ステージ6からガラス基板Aを取り外すためのアンローダが備えられており、これらローダ、アンローダにはその主要構成部分にたとえば円筒座標系産業用ロボットを使用することができる。
【0025】
図1から明らかなように前述したスリットダイ40は、一対のガイド溝レール4間に亘り、ステージ6の往復動方向と直交する方向に水平に延びている。ここで、スリットダイ40の水平調整は、水平バー36の両端に設けた調整アクチュエータ38の伸縮ロッドを進退させ、ダイホルダ32をその回転軸線の回りに回転させることにより行うことができる。
【0026】
図3〜図5を参照すれば、スリットダイ40の第1実施例が示されており、このスリットダイ40は長尺なブロック形状のフロントリップ58およびリアリップ60を備えている。これらリップ58,60はステージ6の往復動方向でみて前後に張り合わせられ、互いに一体的に結合されている。
フロントリップ58の前面およびリアリップ60の後面にはそれらの下部に傾斜面59,61が形成されており、これら傾斜面59,61はスリットダイ40の下部を先細形状に形成している。
【0027】
スリットダイ40内の中央部分には図5に示されているようにマニホールド62が形成されており、このマニホールド62はスリットダイ40の長手方向、すなわち、ステージ6の往復動方向と直交する方向に延びている。マニホールド62は前述した塗布液の供給ホース42に内部通路を介して常時接続されている。マニホールド62からは下方に向けてスリット64が垂直に延びており、このスリット64はスリットダイ40の下面に開口している。スリット64の下端開口、つまり、吐出口66はマニホールド62と同様にステージ6の往復動方向と直交する方向に延びている。
【0028】
具体的にはスリット64は、フロントリップ58とリアリップ60との間にシム68を介在させて形成されており、このシム68の厚みにより、スリット64および吐出口66の隙間はたとえば0.05mm以上、0.3mm以下に設定されている。
また、吐出口66はスリットダイ40の下面において、その両端部分を残して形成されており、その吐出幅はWで示されている。
【0029】
さらに、スリットダイ40の下面は吐出口66の両端に連なる上向きの傾斜面70と、これら傾斜面70の上端にそれぞれ連なる水平な逃げ面72とを有している。したがって、スリットダイ40はその下面中央部分が下方に向けて突出した形状となっており、その突出部の下面全域に吐出口66が形成されている。
吐出口66の両端側に位置した傾斜面70において、水平面に対する傾斜角θは5〜30°の範囲にあるのが好ましく、この実施例ではたとえば15°に設定されている。
【0030】
次に、カラーフィルタの製造に係わる一工程、つまり、上述したスリットダイ40を有するダイコータを使用して行われる塗布方法を説明する。
まず、ダイコータにおける各作動部の原点復帰が行われると、ステージ6は厚みセンサ22の下方に位置付けられ、また、タンク50から吸引ホース48および供給ホース42を経て、スリットダイ40内のマニホールド62およびスリット64内に至る経路内は塗布液で満たされている。
【0031】
この状態で、図示しないローダからステージ6上にガラス基板Aが供給され、このガラス基板Aはステージ6上にサクション圧を受けて保持される。ここで、ガラス基板Aは、スリットダイ40における吐出口66の吐出幅Wよりも広い幅寸法を有している。ガラス基板Aのローディングが完了すると、厚みセンサ22が所定の位置まで下降され、ガラス基板Aの厚みが厚みセンサ22により測定される。測定後、厚みセンサ22は元の位置まで上昇される。
【0032】
上述したガラス基板Aのローディングの開始と同時に、シリンジポンプ44の電磁切換え弁46がポンプ本体52と吸引ホース48とを接続すべく切換え作動され、そして、ポンプ本体52にタンク50内の塗布液を吸引ホース48を通じて吸引する吸引動作を行わせる。シリンジポンプ44内に所定量の塗布液が吸引されると、シリンジポンプ44の電磁切換弁46はポンプ本体52と供給ホース42とを接続すべく切換え作動され、そして、ステージ6はスリットダイ40に向けて往動され、スリットダイ40の直前で停止される。この後、スリットダイ40が下降され、スリットダイ40の下面とガラス基板Aの上面との間に所定のクリアランス、すなわち、形成すべき塗膜の厚さに対して数倍、たとえば0.1mmのクリアランスH(図5参照)が確保される。クリアランスHは、厚みセンサ22により測定したガラス基板Aの厚さを考慮し、ステージ6とスリットダイ40との間の距離を測定する距離センサ(図示しない)からの出力信号に基づき、スリットダイ40の下降を制御することで正確に決定される。
【0033】
次に、ステージ6をさらに往動させ、ガラス基板Aの上面において、塗膜の開始すべきスタートラインをスリットダイ40の吐出口66の直下に位置付け、ステージ6を一旦停止させる。
このステージ6の一旦停止と実質的に同時に、シリンジポンプ44に塗布液の吐出動作を開始させ、塗布液をスリットダイ40に向けて供給する。したがって、スリットダイ40の吐出口66からガラス基板A上に塗布液Lが吐出される。ここで、吐出口66はその間隙がスリットダイ40の長手方向、つまり、ステージ6の往復動方向に沿って一定であるから、吐出口66からはガラス基板Aのスタートラインに沿って一様に塗布液Lが吐出され、この結果、スリットダイ40とガラス基板Aとの間にはメニスカスを有する液溜まりC(図2参照)がスタートラインに沿って形成される。
【0034】
このような液溜まりCの形成と同時に、吐出口6からの塗布液Lの吐出を継続しながら、ステージ6を一定の速度で往動方向に進行させると、図2に示されているようにガイド基板Aの上面に塗布液Lの塗膜Dが連続して形成される。
なお、塗膜Dの形成にあたっては、ステージ6の往動を一旦停止することなく、ガラス基板Aのスタートラインがスリットダイ40の吐出口66を通過するタイミングにて、吐出口66から塗布液Lを吐出するようにしてもよい。
【0035】
ステージ6の進行に伴い、ガラス基板A上にて塗膜Dの形成を終了すべきフィニッシュラインがスリットダイ40吐出口66の直前位置に到達すると、この時点で、シリンジポンプ44の吐出動作が停止される。このようにしてスリットダイ40の吐出口66からの塗布液Lの吐出が停止されても、ガラス基板Aの上面の液溜まりCの塗布液を消費(スキーズ)しながら、塗膜Dの形成がフィニッシュラインまで継続される。なお、ガラス基板A上のフィニッシュラインがスリットダイ40の吐出口66を通過した時点で、シリンジポンプ44の吐出動作を停止するようにしてもよい。
【0036】
ガラス基板A上のフィニッシュラインが吐出口66を通過する時点または通過した時点で、シリンジポンプ44の吸引動作がわずかに行われ、これにより、スリットダイ40のスリット64内の塗布液Lはマニホールド62側に吸引される。
この後、スリットダイ40は元の位置まで上昇され、スリットダイ40からの塗布液Lの吐出工程が終了する。なお、スリットダイ40の上昇位置にて、その下端面に付着している塗布液Lがクリーナ(図示しない)により拭き取られる。
【0037】
一方、ステージ6の往動は、塗布液Lの吐出工程が終了しても継続されており、ステージ6がガイド溝レール4の終端に到達した時点で、その往動が停止される。この状態で、塗膜Dが形成されたガラス基板Aはアンローダによりステージ6上から取り外される。この後、ステージ6は復動され、図1に示す初期位置に戻されて一連の塗布工程が終了する。初期位置にて、ステージ6は新たなガラス基板がローディングされるまで待機する。
【0038】
ガラス基板A上に塗膜Dが形成されるとき、スリットダイ40の吐出口66から塗布液Lの吐出域が吐出口66の吐出幅Wに向けて制限される結果、図6中の2点鎖線で示されるように吐出口66の両端、つまり、その吐出幅Wから大きくはみ出て、塗膜Dが形成されることはない。
この点に関して詳述すると、スリットダイ40において、その吐出口66の両側に水へな下面部分が連なっていると、その下面部分とガラス基板Aとの間の間隔、つまり、クリアランスHは非常に狭いため、塗布液Lは図6中破線で示すように毛細管現象に起因して吐出口66の両端から大きく延び出してしまう。この結果、塗膜Dの形成幅は吐出口66の両端からそれぞれ外側にEだけ延出され、その延出部分Eにより形成される塗膜D(図6中の2点鎖線)の膜厚は規定の膜厚よりも大きく減少してしまう。
【0039】
しかしながら、この実施例のように吐出口66の両端に連なる面が傾斜面70に形成されていると、傾斜面70とガラス基板Aとの間の間隔をクリアランスHよりも十分に大きく確保できるので、これら傾斜面70とガラス基板Aとの間にて上述した毛細管現象の発生を制限することができる。この結果、ガラス基板A上に形成された塗膜Dに関して、その一方の側縁と吐出口66の端との間の差εを許容範囲内に抑え込むことが可能なり、また、塗膜Dの膜厚をその幅方向全域に亘って許容範囲内に収めること、つまり、その膜厚を一様に制御することが可能となる。
【0040】
実施例のスリットダイ40において、スリット64の間隙が0.05〜0.3mmの範囲に設定されているので、吐出口66からの塗布液Lの吐出がより一様となる。すなわち、スリット64の間隙が0.05mm以上に確保されていると、スリット64を規定するフロントリップ58およびリアリップ60の内面に関し、加工精度上、その平面性を十分に確保できる。一方、スリット64の間隙が0.3mmを越えてしまうと、スリット64およびマニホールド62内の塗布液の吐出圧を十分に保持することが困難になり、吐出口66から一様に塗布液Lを吐出することができない。
【0041】
次に、図7を参照すると、第2実施例のスリットダイ41が示されている。このスリットダイ41の場合、その吐出口66の両側に連なる下面部分が水平となっているが、その下面部分には吐出口66の両端近傍に所定の間隔を存してエア噴出口76がそれぞれ形成されている。これらエア噴出口76は、スリットダイ40内に形成されたエア通路78の一端開口により構成されており、エア通路78の他端はスリットダイ41の応する側の端面に開口している。ここで、エア通路76はフロントリップ58とリアリップ60との間のシム68を分割し、これら分割シム間によって形成することができる。
【0042】
各エア通路78の他端は圧縮空気供給装置に接続されており、この供給装置は、各エア通路78の他端にコネクタ80を介して接続された分岐エアホース82を有しており、これら分岐エアホース82は1本のメインエアホース84から分岐されている。メインエアホース84は電磁弁86を介して圧縮空気の供給源としてのエアコンプレッサ88に接続されている。電磁弁86は図2に示されているようにシーケンサ56に電気的に接続され、このシーケンサ56により、その作動が制御される。
【0043】
上述した第2実施例のスリットダイ41を使用してガラス基板A上に塗膜Dを形成する場合、その吐出口66からの塗布液Lの吐出と同期して、各エア噴出口76から圧縮空気が下方に向けて噴出される。このような圧縮空気の噴出は、スリットダイ41の下面とガラス基板Aとの間における塗布液Lの毛細管現象を強制的に抑制し、吐出口66からの塗布液Lの吐出域を吐出口66の吐出幅Wに向けて制限することになる。この結果、第2実施例のスリットダイ41を使用する塗布方法であっても、第1実施例の場合と同様な効果を得ることができる。
【0044】
図8を参照すると、第3実施例のスリットダイ43が示されている。このスリットダイ43もまた第2実施例のスリットダイ41と同様に、その吐出口66の両側に連なる下面部分が水平になっており、これら下面部分には吐出口66の対応する端から所定の間隔を存してエア噴出溝90がそれぞれ形成されている。各エア噴出溝90はスリットダイ43の対応する端面まで延び、その端面に開口している。
【0045】
各エア噴出溝90もまた第2実施例と同様に圧縮空気供給装置に接続されており、この場合、各エア噴出溝90は、圧縮空気供給装置の分岐エアホース82からコネクタ80を通じて圧縮空気の供給を受けることができる。
上述した第3実施例のスリットダイ43を使用してガラス基板A上に塗膜Dを形成する場合にも、その吐出口66からの塗布液Lの吐出と同期して、各エア噴出溝90に圧縮空気が供給される。供給された圧縮空気はそのエア噴出溝90に沿って導かれながら、その下方に向けて噴出されることになり、この場合でも、塗布液Lの吐出域が吐出口66の吐出幅Wに向けて同様に制限されることになる。
【0046】
図9を参照すると、第4実施例のスリットダイ45が示されている。このスリットダイ45の場合、シム68の一部が吐出口66の両側からそれぞれ突出されており、その突出量は吐出口66とガラス基板Aとの間のクリアランスHの20〜80%に設定されている。この場合、塗布液Lの吐出域はシム68の突出部分間、すなわち、吐出口66の吐出幅Wに強制的に制限されることになる。また、シム68の突出量がクリアランスHの20〜80%に規制されているので、シム68の突出部分がガラス基板A上への塗膜Dの形成に悪影響を与えることはない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1〜4および6,7の塗布装置および塗布方法によれば、塗布器の吐出口から塗布液が吐出されるとき、その吐出域が吐出口の吐出幅内に制限されるから、被塗布部材の表面に形成された塗膜が吐出口の吐出幅から大きくはみ出すことはなく、また、塗膜の膜厚をその幅方向に均一にすることができる。
【0048】
また、この発明の塗布装置および塗布方法によれば、塗布器の下面にその吐出口に連なる傾斜面を形成するだけの簡単な構成で、塗布液の吐出域を制限することができる。
【0050】
さらに、この発明の塗布装置および塗布方法によれば、塗布器の吐出口から塗布液を一様に吐出することができ、膜厚の均一化に大きく貢献し、そして、枚葉部材の表面に塗膜が形成される結果、カラーフィルタの製造に好適し、また、その品質を高めることができる。
請求項5,8のカラーフィルタの製造装置および製造方法によれば、塗膜の厚さが均一となった品質のよいカラーフィルタを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイコータを示した概略斜視図である。
【図2】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて示した概略構成図である。
【図3】第1実施例におけるスリットダイの一部を示した斜視図である。
【図4】図3のスリットダイの背面図である。
【図5】図3のスリットダイの作用を説明するための図である。
【図6】図5の一部を示した拡大図である。
【図7】第2実施例におけるスリットダイの一部を示した斜視図である。
【図8】第3実施例におけるスリットダイの一部を示した斜視図である。
【図9】第4実施例におけるスリットダイの一部を示した斜視図である。
【符号の説明】
6 ステージ
14 フィードスクリュー
40,41,43 スリットダイ(塗布器)
44 シリンジポンプ(供給手段)
50 タンク
58 フロントリップ
60 リアリップ
62 マニホールド
64 スリット
66 吐出口
70 傾斜面
76 エア噴出口
78 エア通路
82 分岐エアホース
86 電磁弁
88 エアコンプレッサ
90 エア噴出溝
A ガラス基板(被塗布部材、枚葉部材)

Claims (8)

  1. 塗布液を供給する供給手段と、
    前記供給手段からの塗布液の供給を受ける塗布器と、
    前記塗布器の下面にて一方向に延び、塗布液を吐出する吐出口と、
    前記塗布器または枚葉部材である被塗布部材のいずれか一方を相対的に移動させる移動手段とを備えた塗布装置において、
    前記吐出口からの塗布液の吐出域を前記吐出口の両端間にて規定される吐出幅内に制限する制御手段とを含み、
    前記制限手段は、前記塗布器の前記下面に形成され、前記塗布器の下面中央部分を下方に向けて突出させた形状にすべく前記吐出口の両端にそれぞれ連なりかつ上方に向けて延びる一対の傾斜面を備え、
    前記吐出口は0.05mm以上かつ0.3mm以下の間隙幅を有する、
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記吐出口は、前記突出した下面中央部分の全域に亘って延びていることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記一対の傾斜面は水平面に対して5〜30°の傾斜角を有することを特徴とする請求項1または2に記載の塗布装置。
  4. カラーフィルタの製造に適用されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の塗布装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの塗布装置を用いてカラーフィルタを製造することを特徴とするカラーフィルタの製造装置。
  6. 塗布器の下面に一方向に延びる吐出口を設けて、この吐出口から塗布液を一様に吐出しながら、前記塗布器または枚葉部材である被塗布部材のいずれか一方を相対的に移動させて前記被塗布部材表面に塗膜を形成する塗布方法において、
    前記吐出口の間隙幅を0.05mm以上かつ0.3mm以下にし、
    前記一方向でみて前記吐出口の両側に位置しかつ前記吐出口の両端に連なる前記塗布器の前記下面と前記被塗布部材の表面との間を、前記吐出口と前記被塗布部材の表面との間のクリアランスよりも増加させたことを特徴とする塗布方法。
  7. 前記塗布器における前記下面の中央部分は下方に向けて突出した形状をなし、この突出した中央部分全域に亘って延びる前記吐出口から塗布液を吐出させることを特徴とする請求項に記載の塗布方法。
  8. 請求項6または7に記載の塗布方法を用いてカラーフィルタを製造することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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