JP3139377B2 - 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法 - Google Patents

塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法

Info

Publication number
JP3139377B2
JP3139377B2 JP16765096A JP16765096A JP3139377B2 JP 3139377 B2 JP3139377 B2 JP 3139377B2 JP 16765096 A JP16765096 A JP 16765096A JP 16765096 A JP16765096 A JP 16765096A JP 3139377 B2 JP3139377 B2 JP 3139377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
coating
coated
glass substrate
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16765096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09173939A (ja
Inventor
義之 北村
和彦 安部
浩充 金森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/JP1995/002741 external-priority patent/WO1996020045A1/ja
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP16765096A priority Critical patent/JP3139377B2/ja
Publication of JPH09173939A publication Critical patent/JPH09173939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139377B2 publication Critical patent/JP3139377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカラー液
晶ディスプレイ用カラーフィルタ、光学フィルタ、プリ
ント基板、集積回路、半導体等の製造分野に使用される
ものであり、詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面
に塗布液を吐出しながら塗膜を形成する塗布装置および
塗布方法並びにこれら装置および方法を使用したカラー
フィルタの製造装置およびその製造方法の改良に関す
る。
【従来の技術】カラー液晶ディスプレイ用のカラーフィ
ルタは、ガラス基板上に3原色の細かな格子模様を有し
ており、このような格子模様はガラス基板上に黒色の塗
膜を形成した後に、赤、青、緑の塗膜を順次形成してい
き、これによりガラス基板上を3原色に塗り分けて得ら
れる。それゆえ、カラーフィルタの製造には、ガラス基
板上に黒、赤、青、緑の塗布液を順次塗布して、その塗
膜を形成していく形成工程が必要不可欠となる。この種
の形成工程には、従来塗布装置としてのスピナー、バー
コータあるいはロールコータなどが使用されていたが、
塗布液の消費量を極力削減し、また、塗膜の物性を向上
する上で近年に至ってはダイコータの使用が検討され始
めてきている。この種のダイコータは、その一例がたと
えば特開平6-339656号公報に開示されている。この公知
のダイコータは、水平方向に往復動可能なテーブルと、
下向きの吐出口を有した塗布ヘッドとを有し、テーブル
の上面は被塗布部材であるガラス基板を吸着保持するた
めサクション面として構成されている。したがって、塗
膜を形成すべきガラス基板は、テーブル上に吸着保持可
能となっている。そして、テーブル上にガラス基板が吸
着保持された後、テーブルとともにガラス基板が塗布ヘ
ッドの直下を水平方向に移動するに伴い、塗布ヘッドの
吐出口から移動速度に応じた所定量の塗布液を吐出させ
ればガラス基板上に所定膜厚の塗膜を連続して形成して
いくことができる。ところで、ガラス基板上に形成され
る塗膜に関して、塗布開始時からその膜厚を均一に制御
するには、ガラス基板の移動速度と塗液の吐出量の制御
が必要となる。それ故、公知のダイコータは、塗布開始
前に所定時間だけ早く塗液の供給弁を開けて塗布開始時
に十分な液圧を付与し、塗布開始点から所望の一定膜厚
の塗膜が得られるようにしている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公知のダイコータにあっては、ガラス基板のテーブル
上面への固定については、ガラス基板とダイのスリット
との相対位置関係が何等考慮されていない。すなわち、
ガラス基板のテーブル上への取付け位置を検知してスリ
ットダイの幅方向の位置合せがされておらず、また、ガ
ラス基板の塗布開始点を決定することもしていない。し
たがって、テーブル上面でのガラス基板の固定位置が常
に同じでないため、塗布開始・終了位置や塗布すべき幅
方向の位置がずれるという欠点がある。そしてこのよう
な塗布位置の再現性が不十分であるために、塗布領域が
許容範囲をこえて大きく変動するということが問題が起
こる。このことは特にガラス基板の内側に矩形状領域の
塗布面を形成する場合に致命的な品質欠点となる。さら
に、塗布部分の端部は厚みむらがどうしても悪くなって
しまうが、上述したように塗布領域がずれると厚みプロ
フィールも変動し、品質の均一な製品が得られないこと
になる。この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、塗布前に口金のスリット
とガラス基板、すなわち口金と被塗布部材間の相対位置
精度を向上させることにより、被塗布部材への塗布精度
を格段に向上させることのできる塗布装置および塗布方
法並びにこれら装置および方法を使用した簡便なカラー
フィルタの製造装置および製造方法を提供することにあ
る。
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の塗布装置は、供給手段から供給された塗
布液を吐出するために一方向に延びるスリットを有する
塗布液吐出装置と、塗布液吐出装置または長方形形状の
被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させ
る移動手段とを備えた塗布装置において、前記塗布液吐
出装置と前記被塗布部材を近接する前に、被塗布部材の
位置決めをする位置決め手段を設け、該位置決め手段
が、前記被塗布部材の3辺に接触可能なように位置決め
部材をコの字形状に沿って配置した位置決めユニット
を、前記被塗布部材の相対移動方向に対して直角方向に
進退自由に一対配して、構成されることを特徴とする。
この場合、前記一対の位置決めユニットが被塗布部材の
位置決め位置にある時、一対の位置決めユニットの位置
決め部材は、その被塗布部材との接触部が、被塗布部材
の相対移動方向と、その直角な方向に、被塗布部材の長
さより0.1〜1mm長い位置にあるよう配されているこ
とが好ましい。そして、上述した装置装置は、カラーフ
ィルタの製造装置として用いることができる。上記目的
を達成するため、この発明の塗布方法は、塗布液供給装
置により、塗布液吐出用スリットを有する塗布液吐出装
置に塗布液を供給し、塗布液吐出装置または長方形形状
被塗布部材を保持する搬送体のうちの少なくとも一方
を相対的に移動させて、搬送体上の被塗布部材に所定厚
みの塗膜を形成する前に、搬送体上の被塗布部材の位置
決めを行う塗布方法であって、前記被塗布部材の3辺に
接触可能なように位置決め部材をコの字形状に沿って配
置した位置決めユニットを、前記被塗布部材の相対移動
方向に対して直角方向に進退自由に一対備え、前記位置
決めは、該一対の位置決めユニットで前記被塗布部材を
挟み込むことで行なうことを特徴とする。この場合、
記一対の位置決めユニットを被塗布部材の位置決め位置
に配置してから、その位置に被塗布部材を下降して搬送
体上に載置することで、被塗布部材の位置決めを行うこ
とが好ましく、また前記一対の位置決めユニットが被塗
布部材の位置決め位置にある時、一対の位置決めユニッ
トの位置決め部材の被塗布部材との接触部を、被塗布部
材の相対移動方向と、その直角な方向に、被塗布部材の
長さより0.1〜1mm長い位置に配することも好まし
い。上述した塗布方法は、カラーフィルタの製造方法と
して用いることができる。
【発明の実態の形態】以下、この発明の好ましい一実施
形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係
る塗布装置の全体斜視図、図2は図1の装置のテーブル
6と口金40回りの模式図である。図1を参照すると、
カラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造に用い
られる塗布装置であるいわゆるダイコータ1が示されて
いる。このダイコータ1は、基台2を備えており、基台
2上には一対のガイド溝レール4が水平方向に互いに平
行に設けられている。これらガイド溝レール4には、被
塗布部材であるガラス基板Aの保持体、かつ、搬送体で
あるテーブル6が配置され、このテーブル6の上面は真
空吸引によってガラス基板Aが固定可能なサクション面
として構成されている。テーブル6は、一対のスライド
脚8を介してガイド溝レール4上を水平方向に往復動自
在となっている。すなわち、一対のガイド溝レール4間
には、図2に示す送りねじ機構14、16、18を内蔵
したケーシング12が配置されており、ケーシング12
はガイド溝レール4に沿って水平方向に延びている。送
りねじ機構14、16、18は、図2に示されているよ
うに、ボールねじからなるフィードスクリュー14を有
しており、フィードスクリュー14はテーブル6の下面
に固定されたナット状のコネクタ16にねじ込まれ、こ
のコネクタ16を貫通して延びている。また、フィード
スクリュー14の両端部は、図示しない軸受に回転自在
に支持されており、その一端にはACサーボモータ18
が連結されている。図1に示されているように、基台2
の上面には、ほぼ中央に位置にして逆L字形のダイ支柱
24が立設されている。ダイ支柱24の先端は、テーブ
ル6の往復動経路の上方に位置付けられており、その先
端にはこの発明の塗布液吐出装置である口金40の昇降
機構26が取り付けられている。昇降機構26は、図示
しない昇降ブラケットを備えており、この昇降ブラケッ
トはケーシング28内の一対のガイドロッドに昇降自在
に取り付けられている。また、ケーシング28内には、
ガイドロッド間に位置して図示しないフィードスクリュ
ーが回転自在にして配置されており、このフィードスク
リューに対してナット型のコネクタを介して昇降ブラケ
ットが連結されている。また、フィードスクリューの上
端には、ACサーボモータ30が接続されており、この
ACサーボモータ30はケーシング28の上面に取り付
けられている。さらに、昇降ブラケットには、図示しな
い支持軸を介して、上述口金40を保持するためのダイ
ホルダ32が取り付けられており、このダイホルダ32
はコの字形をなし、かつ一対のガイド溝レール4の上方
をこれらレール4に交差する方向に水平に延びている。
ダイホルダ32の支持軸は、昇降ブラケット内にて回転
自在に支持されており、これによりダイホルダ32は支
持軸とともにガラス基板Aに対向する垂直面内で回転す
ることができる。昇降ブラケットには、ダイホルダ32
の上方に位置して水平バー36が固定されており、この
水平バー36はダイホルダ32に沿って延びている。水
平バー36の両端部には、電磁作動型のリニアアクチュ
エータ38がそれぞれ取り付けられている。これらリニ
アアクチュエータ38は、水平バー36の下面から突出
する図示しない伸縮ロッドを有しており、これら伸縮ロ
ッドがダイホルダ32の両端にそれぞれ当接されてい
る。ダイホルダ32内には塗布器としての口金40が取
り付けられている。図1から明らかなように口金40は
テーブル6の往復動方向と直交する方向、つまり、ダイ
ホルダ32の長手方向に水平に延びており、そして、そ
の両端にてダイホルダ32に支持されている。一方、図
2に示すように、口金40からは、塗布液の供給ホース
42が延びており、この供給ホース42の先端はシリン
ジポンプ44、つまり、その電磁切換え弁46の供給ポ
ートに接続されている。電磁切換え弁46の吸引ポート
からは吸引ホース48が延びており、この吸引ホース4
8の先端部は塗布液の供給源であるタンク50内に挿入
されている。なお、タンク50には塗布液が蓄えられて
いる。シリンジポンプ44のポンプ本体52は、電磁切
換え弁46の切換え作動により、供給ホース42および
吸引ホース48の一方に選択的に接続可能となってい
る。そして、これら電磁切換え弁46およびポンプ本体
52はコンピュータ54に電気的に接続されており、こ
のコンピュータ54からの制御信号を受けて、それらの
作動が制御されるようになっている。さらに、シリンジ
ポンプ44の作動を制御するため、コンピュータ54に
はシーケンサ56もまた電気的に接続されている。この
シーケンサ56は、テーブル6側のフィードスクリュー
14のACサーボモータ18や、昇降機構26側のAC
サーボモータ30やリニアアクチュエータ38の作動を
シーケンス制御するものであり、そのシーケンス制御の
ために、シーケンサ56にはACサーボモータ18、3
0の作動状態を示す信号、テーブル6の移動位置を検出
する位置センサ58からの信号、口金40の作動状態を
検出するセンサ(図示しない)からの信号などが入力さ
れ、一方、シーケンサ56からはシーケンス動作を示す
信号がコンピュータ54に出力されるようになってい
る。なお、位置センサ58を使用する代わりに、ACサ
ーボモータ18にエンコーダを組み込み、このエンコー
ダから出力されるパルス信号に基づき、シーケンサ56
にてテーブル6の位置を検出することも可能である。ま
た、シーケンサ56にコンピュータ54による制御を組
み込むことも可能である。図2に概略的に示されている
ように口金40は、幅方向に長尺なブロック形状のフロ
ントリップ59およびリアリップ60を有している。こ
れらリップ59、60はテーブル6の往復動方向でみて
前後に張り合わされ、図示しない複数の連結ボルトによ
り相互に一体的に結合されている。両リップ59、60
の張り合わせにより、口金40の下面には塗布液の吐出
口であるノズル部が形成されている。口金40内にはそ
の中央部分に位置してマニホールド62が形成されてお
り、このマニホールド62は口金40の幅方向、すなわ
ち、テーブル6の往復動方向と直交する方向に水平に延
びている。マニホールド62は前述した塗布液の供給ホ
ース42に内部通路(図示しない)を介して常時接続さ
れており、これにより、マニホールド62は塗布液の供
給を受けることができる。口金40の内部には上端がマ
ニホールド62に連通し、その下端がノズル部の下面に
開口したスリット64が形成されており、このスリット
64の下端開口が吐出口として規定されている。具体的
には、スリット64はフロントリップ59とリアリップ
60との間に挟み込まれたシム(図示しない)によって
確保されており、これにより、吐出口もまた口金40の
幅方向に延びている。再度図1を参照すると、基台2の
上面にはダイ支柱24よりも手前側に位置してセンサ柱
20が配置されており、このセンサ支柱20もまた前述
したダイ支柱24と同様に逆L字形をなしている。セン
サ支柱20の先端はテーブル6の往復動経路の上方に位
置付けられており、その先端にはブラケット21を介し
てガラス基板Aの厚みを前もって測定するための厚みセ
ンサ22が取り付けられている。厚みセンサ22は、ロ
ーダからテーブル6にガラス基板Aを載置する時にこれ
らと干渉しない位置に設けてある。図1の実施態様例で
はガラス基板Aの塗布開始部分がダイ40の吐出口真下
で停止した時に、ガラス基板Aの中央部の厚みが測定で
きる位置に厚みセンサ22を配置している。また、この
位置ではガラス基板Aは昇降しないから、厚みセンサ2
2とガラス基板Aとの間隔は測定上最良の寸法に固定す
ることができ、そのため厚みセンサ22の昇降機構は不
要である。また、テーブル6には、本発明の特徴である
ラス基板Aの幅方向(ガラス基板Aの搬送方向とは直交
する方向)の位置決めをする幅寄せ器200が設けられ
ている。この幅寄せ器200について、その概略平面図
である図3を用いて説明する。幅寄せ器200は、ガラ
ス基板Aの両側面に圧接する合成樹脂製等の押し付け部
材202と、この押し付け部材202を幅方向(図の左
右方向)に往復案内するガイド204と、押し付部材2
02を任意の位置で停止、調整できるストッパー206
と、上記可動部分の押し付け部材202を支持するとと
もに基台2と連結、固定するブラケット208とから構
成され、これら部材が幅方向の両側に配置されている。
そして押し付け部材202は、図示しない駆動源、たと
えばエアーシリンダー、リニアモータ等によって図の左
右方向に往復動することができるようになっている。1
対の押し付け部材202間の幅方向の寸法Lは、ストッ
パー206によって調整可能であり、ガラス基板Aの幅
Wよりも0.1〜2mm広くなるように調整するのが好
ましい。0.1mmよりも狭くするのは調整が難しく、
2mmを越えるとガラス基板Aのテーブル6に対する位
置決め効果がない。なお、ガラス基板Aと押し付け部材
202間のすきまをゼロにすると、ガラス基板Aに異常
な力が加わることになるので、この力を吸収する機構を
つけ加えるか、押し付け部材を弾性体を介して押しつけ
るのが好ましい。なお、符号3は、ガラス基板Aをテー
ブル6表面に真空吸着するためにテーブル6の表面に複
数設けられた吸引孔であり、図示しない真空ポンプ等の
適当な真空源に接続されている。また、符号5は、ガラ
ス基板Aをテーブル表面からリフトアップするためのリ
フトピン5であり、テーブル下部に設けられた図示しな
いエアーシリンダによって図の紙面の垂直方向に出没で
きるようになっている。なお、図2、図3に示すように
この発明の位置決め手段である幅寄せ器200は、信号
線49を介してコンピュータ54に接続されており、コ
ンピュータ54からの信号によって図示しない駆動源を
動作させる。また、押し付け部材202の近傍には、押
し付け部材202の基板押し付け時と復動時の位置を検
知する位置センサ7が設けられており、この信号もコン
ピュータ54に信号線を介して伝えられるようになって
いる。ガラス基板Aは、テーブル6の原点位置で前工程
から図示しないローダにより載置されるが、その載置す
べき位置の移動方向(ガラス基板Aの搬送方向に同じ)
の中央線(例えば口金40の吐出口中央部)に対して押
し付け部材202が略対称になるように幅寄せ器200
全体を配置している。この時の位置ずれは、移動方向の
中央線に対して±1mm以下になるようにするのが好ま
しい。±1mmを越えるとガラス基板Aの塗布すべき領
域が大きくずれてしまい、塗布すべき領域内での幅方向
の塗膜厚プロフィールも均一でなくなるからである。次
に、この発明の塗布方法を図1〜図3を参照しながら説
明する。まず、塗布装置1における各作動部の原点復帰
が行われるとテーブル6、ダイ40はスタンバイ位置に
移動する。この時、塗布液タンク50からダイ40まで
の送液ルートは、すでに塗布液で充満されており、ダイ
を上向きにして塗布液を吐出してダイ内部の残留エアー
を排出するいわゆるエアー抜き作業を終えているものと
する。次に、テーブル6の表面からリフトピン5を上昇
させ、図示しないローダからのガラス基板Aの載置のた
めに待機させる。ガラス基板Aをローダによりリフトピ
ン5上部に載置する。この載置する位置はテーブル6上
の予め定められた場所の真上となるようにし、ここに移
動方向の位置ずれが±1mm以内の範囲内となるように
置く。これによりテーブル6とガラス基板Aとテーブル
との移動方向の位置関係が相対的に定まることになる。
従ってあらかじめ定められたガラス基板Aの塗布開始部
をダイ40の吐出口の真下に移動させることが、テーブ
ル6をそれに対応する位置に移動させることと同義にな
り、ガラス基板Aの位置を直接見ないでもフィードスク
リュー14に取り付けられているエンコーダ18やテー
ブルの位置センサー58によって位置を確認し、正確に
位置制御を行えるようになる。次にリフトピン5上のガ
ラス基板Aをリフトピン5を下降させてテーブル上面に
載置し、次いでコンピュータ54から信号を駆動源であ
るエアーシリンダに出して幅寄せ器200を作動させ、
ガラス基板Aの幅方向両側からガラス基板Aの側縁を押
し付け部材202で挟み込む。この状態は位置センサ7
で検知されて信号がコンピュータ54に伝えられ、この
信号により0.5〜5秒間この状態を保持する。そうす
るとダイ40の吐出口の幅方向位置とガラス基板Aの塗
布すべき幅方向の位置ずれが±1mm以下となる。した
がって、テーブル6とダイ40の吐出口の幅方向の位置
関係は相対的に定められることになる。押し付け部材2
02による挾み込み工程が完了したら、次にコンピュー
タ54から駆動源に信号を出して押し付け部材202を
幅方向の外側に移動させると同時にガラス基板Aを吸着
保持する。次に押し付け部材202の復帰を位置センサ
7で確認し、テーブル6をガラス基板Aとの相対位置関
係からあらかじめ定めた所定位置まで移動、停止させる
とテーブル上のガラス基板Aの塗布開始部Bがダイ40
の吐出口の真下に±1mm以下の精度、望ましくは±
0.5mm以下の精度で位置決めされる。この停止状態
の時に厚みセンサ22でガラス基板Aの基板厚みが測定
され、その厚みとあらかじめコンピュータ54に入力さ
れているクリアランスとからダイ40のリニアセンサー
上での下降すべき値が演算され、この指令値がシーケン
サ56から昇降機構26に出力されてダイ40が上記下
降位置まで下降し、口金40の吐出口とガラス基板Aと
の間のクリアランスが正確に設定される。このように、
口金40とガラス基板Aを近接する前に、ガラス基板A
の位置決めをするのである。一方、図2のシリンジポン
プ44からは、この間にタンク50から所定量の塗液を
吸引させ、クリアランスの設定確認後塗液をダイ40に
送り込む。次にシリンジポンプの送り込み動作開始と同
時に、コンピュータ54内のタイマーがスタートし、所
定時間後にコンピュータ54からシーケンサ56に対し
てテーブル6のスタート信号が出力され、テーブル6が
塗布速度で移動を開始し、塗布開始部Bからの塗布が開
始され、ガラス基板A上には所定厚みの塗膜が形成され
る。なお、ガラス基板Aは、常時テーブル6上の定めら
れた位置に吸引固定されているから、ガラス基板A上の
(a)塗布終端部Cから例えば5mm手前や(b)塗布
終端部C位置に位置センサー58やそのエンコーダ値を
あらかじめ設定することができる。テーブル6が上記
(a)位置にきたら、シリンジポンプ44に対してコン
ピュータ54から停止指令を出し、上記(b)位置まで
スキージ塗工し、次いでテーブル6が(b)に対応する
位置にきたら、コンピュータ54からダイ40を上昇さ
せる信号を出し、ダイ40を上昇させて完全に塗布液ビ
ードを断ち切る。テーブル6が移動を続けその終点位置
(アンローダによるガラス基板の移載位置)に到達した
ら停止し、ガラス基板Aの吸着が解除され、リフトピン
5が上昇し、ガラス基板Aを上方に持ち上げる。そし
て、アンローダによってガラス基板Aの下面が保持さ
れ、次の工程にガラス基板Aが搬送される。ガラス基板
Aがアンローダに受け渡されたら、テーブル6はリフト
ピン5を下降させ、再び原点位置に復帰する。以上に説
明したように、本実施態様例においては、リフトピン5
上に載置されたガラス基板をテーブル上に載せかえる工
程の時にガラス基板Aをその進行方向と直交する方向の
幅方向で位置決めをするので、ガラス基板とテーブルと
の幅方向の相対位置関係、ひいては口金との幅方向の相
対位置関係が一定のものとなり、幅方向の塗布領域精度
と、塗布領域内での塗布厚み精度が格段に向上する効果
がある。なお、以上の説明は幅寄せ器200をガラス基
板Aの幅方向のみに設けた態様のものであるが、このよ
うにすると以下に述べる不都合が生じる。すなわち、図
示しないローダからリフトピン5上に受け渡されたガラ
ス基板Aをリフトピン5を下降してテーブル6表面上に
載置する時、リフトピン5の下降速度が早いと、ガラス
基板Aとテーブル6表面の間の空気が逃げ切らない、い
わゆるエアベアリング効果が生じ、ガラス基板Aがその
空気上で浮遊し、載置すべき所定位置から大きくずれる
ことがある。このために、リフトピン5を下降する前か
ら、テーブル6の表面をガラス基板Aの吸着穴から−5
0〜−300mmHgで吸引し、その状態でリフトピン
5を下降させると、リフトピン5の下降速度に関係な
く、ガラス基板Aとテーブル6表面間のエアーが効果的
に排除され、ガラス基板Aがテーブル6表面上で移動す
るということがなくなり、テーブル上の所定位置に精度
よく載置することができる。上記吸引圧は−50mmH
gより小さいとエアー排除の効果がなく、−300mm
Hgより大きいと吸着圧が大きすぎて幅寄せ器を作動さ
せた時に、ガラス基板Aが所定の幅方向位置に移動し難
い。位置決め精度をガラス基板Aの幅方向と移動方向の
両方向について、±1mmよりも高い、たとえば±0.
5mm以下にすると、幅方向は、幅寄せ器200の押し
付け部材202間の幅方向精度を上げれば容易に達成で
きるが、移動方向についてはローダでのリフトピン5上
へのガラス基板Aの載置は上記精度で可能であっても、
リフトピン5からテーブル6表面への移載については外
乱が入り易く、必ずしも±0.5mm以内の精度を得ら
れるとは言いがたい。従ってこの精度を移動方向におい
ても達成するには、幅方向と同じように移動方向でも、
ガラス基板Aをテーブル6表面に載置してから位置決め
をする必要があり、かかる不都合を解消した実施態様を
再び図3を参照して説明する。図3において、移動方向
の位置決め器220は、幅寄せ器200のユニットをテ
ーブルに、ガラス基板Aを移動方向から挟み込めるよう
に取り付けたものである。移動方向位置決め器220
は、幅寄せ器200と同じように押し付け部材222、
これを移動方向に案内するガイド224、押し付け部材
222を任意の位置で停止、調整できるストッパー22
6、そしてこれらのユニットをテーブル6側面に固定す
る図示しないブラケットと、押し付け部材222を移動
方向に往復動させる図示しない駆動源より構成される。
駆動源への動作信号、押し付け部材の位置を示す位置セ
ンサ7の信号は信号線を介してコンピュータ54と送受
信される。ここで、図3のように移動方向位置決め器2
20をテーブル6の移動方向前後に配置し、ガラス基板
Aを移動方向に挟み込むようにし、挟み込んだ時の走行
方向のすきまを0.1〜1mmにし、さらに載置すべき
位置の幅方向に引いた中央線に略対称となるように、1
対の移動方向位置決め器220とガラス基板Aとの相互
の配置調整をすればガラス基板Aをテーブル6表面上の
所定位置に±0.5mmの精度で載置できるようにな
る。幅寄せ器との位置決めタイミングについては両者を
同時に行ってもよいし、一方を先行させて、もう一方を
行うなど、どちらでもよい。図4は、上記図3のものと
はさらに異なる実施態様例の平面図である。この幅寄せ
器200は、左右一対の押し付け部材202の先端に新
たに合成樹脂製の位置決め片210を固定して位置決め
器218としたものである。この位置決め片210は、
縦辺214の両端部に横辺216a,216bのそれぞ
れがもう一方の押し付け部材方向に突出した「コ」の字
状に構成されており、横辺216a,216bの内側間
の距離をガラス基板Aの移動方向の寸法よりも0.1〜
1mm広く設定できるとともに、ガラス基板Aを一対の
位置決め片の縦辺214で幅方向に挟み込んだ時、縦辺
214の内幅間の距離をガラス基板Aの移動方向の寸法
よりも0.1〜1mm広く設定できるようになってい
る。また、ガラス基板Aの幅方向についても、ガラス基
板Aを一対の位置決め片の縦辺214で幅方向に挟み込
んだ時、縦辺214間の寸法をガラス基板Aの幅方向の
寸法よりも0.1〜1mm大きくなるようにストッパー
206で調整できるようになっている。そして、この幅
寄せ器200全体を、位置決め片210でガラス基板A
を挟み込んだ時に、ガラス基板Aのテーブル6表面上の
所定位置とのずれが±0.5mm以下になるように調整
配置している。ガラス基板Aがリフトピン5上からテー
ブル6表面上に載置された時、この位置決め器218を
動作させると、位置決め片210の中央への進行に伴っ
てガラス基板Aのエッジが位置決め片210の斜面21
2に接触し、この斜面が案内となって、エッジが斜面で
相対的に滑りながら、横辺216a、216b縦辺21
4で構成される隙間で最終的に位置決めされる。斜面の
角度は横辺に対して5〜45゜がよい。これより小さい
と斜面が長すぎ、装置が大型化し、角度が大きいと被塗
布材と斜面の間に滑りがおきずロックして案内作用が生
じないためである。また位置決め片210で、横辺21
6a、216b間の長さが異なるものを用意し、簡単に
交換可能としておけば、サイズの異なるガラス基板Aに
容易に対応できる。これによって、図3の実施例よりも
より少ない装置構成で、ガラス基板Aの幅方向と移動方
向についてのテーブル6表面上の位置決めを高い精度で
同時に行なうことが可能となる。なお、位置決め器21
8をガラス基板Aを挟み込む位置で固定したままにして
おき、そこにリフトピン5上のガラス基板Aを下降して
テーブル6表面上に載置してもよい。また、この実施態
様では、図1の実施態様とはちがって、幅方向と移動方
向に基板を移動させるために、低圧の吸引力でも、吸着
しながらガラス基板を動かすのが難しい。したがってこ
の図4の実施態様では位置決め中にはガラス基板の吸着
を行なわず位置決めが完了してから吸着を行うのがよ
い。そして吸着が完了した時点で、位置決め片を初期位
置にもどす。この場合は、全方向からガラス基板をかこ
んでいるのであるから、吸着していなくても位置決め上
は問題がない。図5は、位置決め手段のさらに別の実施
態様を示したもので、テーブル6表面の所定位置に凹溝
240をほったものである。この底面には吸着穴244
と、リフトピン5(図示していない)が4カ所具備され
ており、底面の幅方向の寸法Lw、移動方向の寸法Ll
は対応するガラス基板Aの各々の寸法より0.1〜1m
m程度大きくなっている。また凹溝240の深さLhは
被塗布材の厚さと同じか、それよりも浅くしている。そ
して底面246、テーブル6表面に向かって凹溝240
の幅方向、移動方向の寸法は次第に大きくなっており、
斜面242,248を構成する。この斜面がリフトピン
5上のガラス基板Aを下降させる時に位置決めの案内と
なり、最終的に底面246の隙間で、位置決め精度が定
まる。上記の実施態様で押し付け部202の押し付け長
さは被塗布材の側面長さよりも短くても長くてもよい
が、できるだけガラス基板Aの四隅に近い所を押す方が
ガラス基板Aの傾き角度が同じ隙間設定でも小さくす
む。この傾きが大きい場合は、ダイ40の吐出口に対し
てガラス基板Aが斜めにおかれることになり、はなはだ
しい場合は塗布開始部がガラス基板A上で斜線状に形成
される。さらに、厚みセンサー22を、ガラス基板Aを
テーブル6上に載置する時に干渉しないように、ローダ
からの移載位置よりも移動方向に離れた所に配置した
が、ガラス基板Aを載置する位置でも厚みセンサー22
を上方向におけば、両者の干渉がおこらないので、その
ように厚みセンサーを配置してもよい。この場合、厚み
センサー22は昇降機構を伴い、測定する時に下降する
ことになる。従って、ガラス基板Aがローダ上、リフト
ピン5上、テーブル6表面上いずれにある時でも任意に
ガラス基板Aの厚さを測定できる。特にローダ上にガラ
ス基板Aがある時に測定できるようになると、テーブル
6の動きとは関係なく、ガラス基板Aの厚みを測定でき
ることになり、サイクルタイムの縮小に寄与でき、生産
性を上げることができる。
【実施例】実施例1 ポリイミド前駆体であるポリアミド酸をバインダーとし
て用い、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、塩臭
素化フタロシアニングリーン(C.I.ピグメントグリ
ーン36)を混合・分散して得た重量固形分濃度8wt
%、粘度25センチポアズの緑色着色塗膜形成用塗布液
を塗布液として採用し、360mm×465mm×1.
1mmの無アルカリガラス基板OA−2(日本電気硝子
(株)製)をガラス基板Aとして採用し、スリット間
100μm、クリアランスを75μmに設定して塗布
を行った。定量ポンプとしてはシリンジポンプを用い
た。基板搬送用テーブル6の駆動には高精度ステッピン
グモータを使用しシーケンサにより制御を行って実施し
た。前述の着色塗膜形成用塗布液を塗布液タンク50に
仕込み予め口金40に至るまでの送液路内を塗布液で満
たした。ガラス基板の全面を塗布するために吐出口の幅
方向の長さを360mmとした。位置決めには図4の位
置決め器218を用い360mm×465mmの基板に
対して、幅方向、移動方向のすきまが各々0.2mmに
なるように調整した。なお斜面212a、212bの角
度は横辺216a、216bに対して30度に設定し
た。さらに縦辺214は口金40の吐出口センターに対
して、中心振り分けの位置にした。また横辺216a、
216bはテーブル6の移動方向の中心に対して対称に
なるように配置した。この時のガラス基板の先頭から口
金40の吐出口までの移動方向の移動距離は350mm
であった。このセッティングでまずアンローダ上のガラ
ス基板をテーブル6上につき出したリフトピン5上に移
載する。次いでリフトピン5を下降させ、最下点まで下
降したのと同時に、位置決め器218を作動させ、位置
決めを行い完了した時点で、真空吸着を行ってガラス基
板をテーブル6上に固定した。その後、テーブル6を駆
動してガラス基板類をダイ40の真下に移動せしめ停止
させた。この時固定の近接センサによりテーブル6が所
定位置に至ったのを検知し、口金40を先述の所定のク
リアランスを確保する位置にまで降下させてからシリン
ジポンプ44を駆動させて285μl/秒の割合で塗布
液の吐出を開始し、さらに0.5秒間だけガラス基板A
を静止しつづけてダイ40とガラス基板Aとの間に所望
の塗布液ビードを幅方向全域に形成せしめて後、再びテ
ーブル6を駆動させてガラス基板Aを相対移動させるこ
とで塗布を開始した。テーブル6の搬送速度は3m/分
で行った。ほぼこの直後から塗膜形成に消費される塗布
液量と口金40の吐出口66から供給する塗布液量とが
平衡に達し、連続して安定な塗膜を形成する定常塗工状
態となった。次に、同様に近接センサにより塗布終了位
置よりも5mm手前位置を検知してシリンジポンプ44
の駆動を止める一方、テーブル6が継続して移動しつづ
けるためにこの位置から終了位置まではガラス基板と口
金40の間に形成された塗布液ビードを消費しての塗
布、いわゆるスキージ塗工により、塗膜を形成した。得
られた塗布基板を乾燥オーブン(図示せず)にて120
℃で20分乾燥して緑色着色塗膜を得た。図6、図8は
位置決めを行った時の、移動方向と幅方向の各々の膜厚
プロフィールを、図7、図9は位置決めを行なわなかっ
た時のテーブル6の移動方向と幅方向の各々の膜厚プロ
ファィルを示したものである。位置決めを行なわなかっ
たものは基準位置から移動方向に1.5mm、幅方向に
2mmまでずれ、位置決めを行ったものはそれが各々
0.2mmであった。位置決めを行ったものは、基板枚
数100枚でも図6、図8の膜厚プロフィールが得られ
るのに対して、位置決めを行なわなかったものは基板枚
数を重ねると膜厚プロフィールが変動し、最も極端に変
化したのが図7、図9であった。ここでは塗布範囲の一
端の膜厚が厚いと、正反対の一端の膜厚は薄くなるとい
う傾向があり、膜厚均一となる有効部分も小さくなるこ
とがわかる。位置決めを行わないと塗布領域のずれが発
生する以外に、塗布領域内の膜厚プロフィールにも影響
を与え、膜厚精度の安定性、再現性が低下するのが確認
できた。本発明は上記の実施態様に制約されるものでな
く種々の変形が可能となる。たとえば、テーブル6が移
動するのではなくて、固定であり、口金40が移動して
塗布する場合にも本発明は同様の効果を奏する。また上
記実施例ではガラス基板を口金40の真下で一度停止さ
せた後に塗布を開始したが、この停止を行わず、テーブ
ル6が所定の位置に達した時、あるいはテーブル6が駆
動を開始してからある時間に達してから口金40の吐出
を開始して塗布を行う場合にも、テーブル6を停止する
場合と全く同様に本発明を適用できる。
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
の塗布装置および請求項4〜6の塗布方法によれば、テ
ーブル上のガラス基板Aの位置決めをその幅方向と移動
方向とで精度よく行えるために、ガラス基板A上の所定
領域に精度よく塗布を行うことができる。また、多数枚
塗布した時の塗布領域の位置再現精度も大幅に向上す
る。さらに、被塗布部材の位置決めを行うことによっ
て、塗布領域内の厚みプロフィールも安定し、再現精度
が高くなり、製品の品質も向上する。請求項3、7のカ
ラーフィルタの製造装置および製造方法によれば、上記
塗布装置および塗布方法を使用しているので、品質のよ
いカラーフィルタを製造することができ、生産性も向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の塗布装置の一実施例であるダイコー
タの斜視図である。
【図2】 図1のダイコータを塗布液の供給系をも含め
て示した概略模式図である。
【図3】 本発明の装置に用いられている位置決め装置
の一実施態様の平面図である。
【図4】 位置決め装置の別の実施態様の平面図であ
る。
【図5】 位置決め装置のさらに別の実施態様の平面図
である。
【図6】 位置決めを行った時の塗膜の移動方向の膜厚
プロフィールである。
【図7】 位置決めをしなかった時の移動方向の膜厚プ
ロフィールである。
【図8】 位置決めを行った時の幅方向の膜厚プロフィ
ールである。
【図9】 位置決めをしなかった時の幅方向の膜厚プロ
フィールである。
【符号の説明】
1 ダイコータ(塗布装置) 2 基台 3 吸引孔 5 リフトピン 6 テーブル 7 位置センサ 14 フードスクリュー 18 ACサーボモータ 22 厚みセンサ 40 口金 44 シリンジポンプ 50 タンク 54 コンピュータ 62 マニホールド 64 スリット 200 幅寄せ器(位置決め手段) 202 押し付け部材(位置決め手段) 206 ストッパー(位置決め手段) 210 位置決め片(位置決め手段) 218 位置決め器(位置決め手段) 220 移動方向位置決め器 240 凹溝 246 底面 A ガラス基板(被塗布部材) B 塗布開始部 C 塗布終端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−61958(JP,A) 特開 平7−193114(JP,A) 特開 平5−109871(JP,A) 特開 平6−143177(JP,A) 特開 平6−275701(JP,A) 特開 平5−343506(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 - 5/02 B05D 1/26 B05D 3/00 G02B 5/20 - 5/28 G02F 1/13 101 H01L 21/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を供給する供給手段と、供給手段
    から供給された塗布液を吐出するために一方向に延びる
    スリットを有する塗布液吐出装置と、塗布液吐出装置ま
    たは長方形形状の被塗布部材のうちの少なくとも一方を
    相対的に移動させる移動手段とを備えた塗布装置におい
    て、前記塗布液吐出装置と前記被塗布部材を近接する前
    に、被塗布部材の位置決めをする位置決め手段を設け
    該位置決め手段が、前記被塗布部材の3辺に接触可能な
    ように位置決め部材をコの字形状に沿って配置した位置
    決めユニットを、前記被塗布部材の相対移動方向に対し
    て直角方向に進退自由に一対配して、構成されることを
    特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の位置決めユニットが被塗布部
    材の位置決め位置にある時、一対の位置決めユニットの
    位置決め部材は、その被塗布部材との接触部が、被塗布
    部材の相対移動方向と、その直角な方向に、被塗布部材
    の長さより0.1〜1mm長い位置にあるよう配されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかの塗布装置
    を使用してカラーフィルタを製造することを特徴とする
    カラーフィルタの製造装置。
  4. 【請求項4】 塗布液供給装置により、塗布液吐出用ス
    リットを有する塗布液吐出装置に塗布液を供給し、塗布
    液吐出装置または長方形形状の被塗布部材を保持する搬
    送体のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて、搬
    送体上の被塗布部材に所定厚みの塗膜を形成する前に、
    搬送体上の被塗布部材の位置決めを行う塗布方法であっ
    て、前記被塗布部材の3辺に接触可能なように位置決め
    部材をコの字形状に沿って配置した位置決めユニット
    を、前記被塗布部材の相対移動方向に対して直角方向に
    進退自由に一対備え、前記位置決めは、該一対の位置決
    めユニットで前記被塗布部材を挟み込むことで行なう
    とを特徴とする塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記一対の位置決めユニットを被塗布部
    材の位置決め位置に配置してから、その位置に被塗布部
    材を下降して搬送体上に載置することで、被塗布 部材の
    位置決めを行うことを特徴とする請求項4の塗布方法。
  6. 【請求項6】 前記一対の位置決めユニットが被塗布部
    材の位置決め位置にある時、一対の位置決めユニットの
    位置決め部材の被塗布部材との接触部を、被塗布部材の
    相対移動方向と、その直角な方向に、被塗布部材の長さ
    より0.1〜1mm長い位置に配することを特徴とする請
    求項4に記載の塗布方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のうちのいずれかの塗布方
    法を使用してカラーフィルタを製造することを特徴とす
    るカラーフィルタの製造方法。
JP16765096A 1995-12-27 1996-06-27 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法 Expired - Lifetime JP3139377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16765096A JP3139377B2 (ja) 1995-12-27 1996-06-27 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US95/2741 1995-12-27
PCT/JP1995/002741 WO1996020045A1 (fr) 1994-12-28 1995-12-27 Procede de depot d'une revetement et appareil associe
JP16765096A JP3139377B2 (ja) 1995-12-27 1996-06-27 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09173939A JPH09173939A (ja) 1997-07-08
JP3139377B2 true JP3139377B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=26436326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16765096A Expired - Lifetime JP3139377B2 (ja) 1995-12-27 1996-06-27 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139377B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100693780B1 (ko) * 2005-05-16 2007-03-12 세종산업(주) 액체도포장치
KR100884834B1 (ko) * 2006-05-16 2009-02-20 주식회사 탑 엔지니어링 페이스트 도포기의 기판 정렬 방법
JP4995488B2 (ja) * 2006-05-26 2012-08-08 東京エレクトロン株式会社 塗布方法及び塗布装置
JP4502140B2 (ja) * 2007-08-20 2010-07-14 Tdk株式会社 液体材料塗布方法及び装置
JP2010211126A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd インキ吐出印刷装置
TWI522676B (zh) * 2010-03-23 2016-02-21 Toray Eng Co Ltd A method for manufacturing a liquid crystal element and a manufacturing apparatus thereof
CN114345640B (zh) * 2022-02-17 2023-05-26 创意塑胶工业(苏州)有限公司 一种自动化点胶设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09173939A (ja) 1997-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100369571B1 (ko) 도포방법및도포장치
US7249558B2 (en) Solder paste dispenser for a stencil printer
JP4564454B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置及び塗布処理プログラム
US20090311434A1 (en) Coating method and coating unit
JP5061421B2 (ja) 塗布方法およびディスプレイ用部材の製造方法
JP2014180604A (ja) 間欠塗布装置および間欠塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造方法
JP4516034B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置及び塗布処理プログラム
JP3139377B2 (ja) 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法
JP6151053B2 (ja) 塗布装置、塗布方法およびディスプレイ用部材の製造方法
JPH078879A (ja) 流体塗布装置
JP3651503B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置および製造方法
JPH11300258A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置およびその製造方法
JP4218376B2 (ja) 塗布方法およびディスプレイ用部材の製造方法
JP4742511B2 (ja) 塗布方法および塗布装置並びにディスプレイ用部材の製造方法
JP4403592B2 (ja) 塗布装置、および、基板の製造方法、ならびに、これを用いたカラーフィルターの製造装置および製造方法
JP4006799B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルターの製造方法および製造装置
JP4868269B2 (ja) 塗布方法およびカラーフィルターの製造方法
JP4538769B2 (ja) 塗布方法およびカラーフィルターの製造方法
JPH11169769A (ja) 塗布装置及び塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置及び製造方法
TWI276474B (en) Manufacturing method for substrates with resist films
JP3134742B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置および製造方法
KR20220018227A (ko) 헤드 세정 유닛 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JP3646747B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置およびその製造方法
JP2012192332A (ja) 塗布装置、塗布方法およびディスプレイ用部材の製造方法
JP3588837B2 (ja) 枚葉塗工方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term