JPH11221509A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH11221509A
JPH11221509A JP10027266A JP2726698A JPH11221509A JP H11221509 A JPH11221509 A JP H11221509A JP 10027266 A JP10027266 A JP 10027266A JP 2726698 A JP2726698 A JP 2726698A JP H11221509 A JPH11221509 A JP H11221509A
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JP
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coating
glass substrate
liquid
coated
coating liquid
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JP10027266A
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English (en)
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Taizou Ikeguchi
太蔵 池口
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液の汚染を防止し、微量な塗布液を容易
に制御できる塗布装置を提供する。 【解決手段】 スライド可能なステージに吸着されるガ
ラス基板4と、ガラス基板4の塗布面5にフォトレジス
ト11を吐出する昇降可能な塗布ヘッド7とを備え、ガ
ラス基板4を上方に、塗布ヘッド7を下方に配置してガ
ラス基板4の塗布面5を下方に向け、塗布ヘッド7を対
向する一対のリップ8、9で構成する。また、一対のリ
ップ8、9の対向面間を上下方向に向くフォトレジスト
11用の吐出スリット16とし、一のリップ9の対向面
にマニホールド13を形成し、マニホールド13には膨
張可能な塗布液吐出チューブ18を内蔵する。フォトレ
ジスト11の吐出を塗布液吐出チューブ18で制御する
ので、ポンプや配管の影響を受けにくくすることができ
る。よって、微量のフォトレジスト11の吐出が可能に
なり、レスポンスの向上が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布装置に関し、
より詳しくは、平坦な枚葉部材に塗布液を塗布して均一
な膜厚の塗膜を形成するためのカラー液晶ディスプレイ
用カラーレジスト等の塗布に適したレジスト塗布装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶ディスプレイ用カラーフィル
タは、ガラス基板上に3原色の細やかな格子模様を有し
ている。このような格子模様を形成するにはガラス基板
上に塗布液を塗布して塗膜を形成する工程が必要になる
が、この塗布工程においては、従来、塗布装置としてス
ピナー、バーコータ、ロールコータ、又はダイコータが
使用されている。スピナーは水平のガラス基板上に塗布
液を滴下し、ガラス基板を水平状態で回転させて均一な
レジスト膜を形成する装置であり、バーコータやロール
コータはガラス基板上に塗布液付きの棒等を接触させる
装置であるが、いずれの装置にも問題がある。これに対
し、ダイコータは、スピナーよりも塗布液の消費量が少
なく、棒等の接触がないという特徴を有しており、近年
特に活用されている。
【0003】ダイコータは、図示しない塗布ヘッドを備
え、この塗布ヘッドに微細な幅の吐出スリットが一方向
に形成されており、この吐出スリットから塗布液を吐出
させてガラス基板上に塗布液をカーテン状に塗布する装
置である。このようなダイコータにも様々な方式がある
が、中でもガラス基板を上方に、塗布ヘッドを下方にそ
れぞれ配置してガラス基板の表面張力を利用して塗布す
るメニスカス方式は、低粘度の塗布液でも塗布すること
ができ、応用範囲が実に広い。
【0004】なお、この種の塗布装置に関する先行技術
文献として、特開平9−131560号公報等があげら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ダイコータにみられる
メニスカス方式は、ガラス基板と塗布ヘッドとの間に塗
布液の液溜まりを形成し、表面張力によりガラス基板に
塗布液が引っ張り出され、液溜まりに塗布液が供給され
るという構造が基本的な構成となる。このため、塗布を
開始する際には、何らかの方法で塗布ヘッドから塗布液
を吐出させ、ガラス基板と塗布液とを接触させることが
必要である。そこで、従来においては、塗布液中に塗布
ヘッドを浸漬した後に塗布ヘッドを上昇させ、この塗布
ヘッドの先端部に液溜まりをつけた状態でガラス基板と
塗布液とを接触させたり、あるいは塗布ヘッドの吐出ス
リットの間隔を狭めて押し出し、ガラス基板に塗布液を
接触させる機構が採用されている。
【0006】しかしながら、従来においては、塗布液中
での可動部分が多いので、塗布液をダストで汚染させて
しまうという問題があった。さらに、液溜まりを外部の
ポンプで制御する場合には、塗布液が供給配管中で圧縮
されてしまう等で塗布液のレスポンスが非常に悪く、微
量な塗布液の制御が実に困難であるという問題があっ
た。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、塗布液の汚染を防止し、微量な塗布液を容易に制御
することのできる塗布装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、被塗布部材と、この
被塗布部材の塗布面に塗布液を供給する塗布ヘッドとを
備え、上記被塗布部材を上方に、上記塗布ヘッドを下方
にそれぞれ配置して該被塗布部材の塗布面を下方に向
け、該被塗布部材と該塗布ヘッドの少なくともいずれか
一方を移動させるものであって、上記塗布ヘッドの少な
くとも上部に複数の対向部を備え、この複数の対向部の
対向面間を上下方向に指向する上記塗布液用の吐出スリ
ットとし、一の対向部の対向面に該塗布液が供給される
凹部を形成してこの凹部には該塗布液用の膨張可能な流
動制御手段を備えてなることを特徴としている。
【0009】なお、リニアモータガイド部材と、このリ
ニアモータガイド部材に案内されて水平方向にスライド
するステージとを含み、このステージの裏面に上記被塗
布部材を着脱自在に支持させることが好ましい。また、
上記塗布ヘッドを上下動可能とすることが好ましい。ま
た、上記塗布ヘッドを、一対の対向部材と、この一対の
対向部材間に介在される隙間調整部材とから構成し、一
の対向部材の対向面に凹部を設け、上記隙間調整部材に
該凹部に対応する貫通口を設けるとともに、該隙間調整
部材の上部には該貫通口に連なる切欠を形成し、この切
欠を上記吐出スリットとすることが望ましい。さらに、
上記流動制御手段を、上記凹部に内蔵された膨張可能な
制御管と、この制御管の両端部にそれぞれ連結された一
対の膨張用流体流通管とから構成し、一の膨張用流体流
通管を閉そくすると良い。
【0010】ここで、特許請求の範囲における「被塗布
部材」は、塗布液が塗布される一切の総称をいい、少な
くともマスクブランク、ガラス基板等の各種基板、又は
各種の枚葉部材が含まれる。この被塗布部材は、X方向
及び又はY方向に移動することが好ましいが、Z方向に
移動するものでも良い。また、「塗布液」は、被塗布部
材にコーティングされる一切の液をいい、少なくともレ
ジスト、フォトレジスト、BMレジスト、又は着色感材
等が含まれる。また、「塗布ヘッド」は、Z方向に移動
することが好ましいが、X方向及び又はY方向に移動す
る構造に構成することもできる。また、「流動制御手
段」としては、流体の供給で膨らむ球状体、チューブ、
ダイヤフラムポンプ、又はこれらと均等な物が使用され
る。
【0011】また、「塗布装置」は、主にレジスト塗布
装置として使用されるが、これ以外の用途にも広く応用
することが可能である。また、「リニアモータガイド部
材」、「隙間調整部材」、又は「制御管」は、単数複数
いずれでも良い。隙間調整部材としては、銅板や鉄板等
のシム等を使用することができる。また、制御管は、塗
布液の流動の制御に支障を来さないものであれば、その
材質、形状、又は長さをなんら問うものではない。ま
た、「膨張用流体」としては、自由な加圧や減圧に適す
るものであれば、各種の液体や気体を使用することがで
きる。さらに、制御管と一対の膨張用流体流通管とは、
複数の管からなるものでも良いし、単一の管からなるも
のでも良い。
【0012】請求項1記載の発明によれば、流動制御手
段が膨らむと、凹部の塗布液が押し出されて複数の対向
部間の吐出スリットから塗布ヘッドの上部に供給され、
被塗布部材に対する塗布液の塗布が開始可能な状態とな
る。塗布液中における可動部分が流動制御手段だけなの
で、可動部分の減少を通じて塗布液がダストで汚染する
ことを抑制防止することができる。また、塗布液の供給
を外部ポンプで制御するのではなく、任意の膨張が可能
な流動制御手段で制御するので、ポンプや配管等の影響
を排除することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、ステ
ージがスライドすることにより、ステージにセットされ
た被塗布部材に対する塗布液の塗布が行われる。ステー
ジのスライド時にリニアモータガイド部材を使用するの
で、ステージの摩擦軽減、高スピード化、又は作業の迅
速化等が期待できる。また、請求項3記載の発明によれ
ば、被塗布部材の塗布面に対して塗布ヘッドが上昇した
り、下降することが可能になる。したがって、被塗布部
材の塗布面と塗布ヘッドとの間に適切なクリアランスを
形成することができる。また、請求項4記載の発明によ
れば、塗布液の特徴を考慮して隙間調整部材を選択し、
この隙間調整部材を一対の対向部材の間に介在すれば、
一対の対向部材間の隙間、及び吐出スリットの寸法を適
切な値に設定することができる。
【0014】さらに、請求項5記載の発明によれば、膨
張用流体流通管から制御管に膨張用の流体が送られる
と、制御管が加圧されて膨らみ、凹部の塗布液が押し出
されて吐出スリットから塗布ヘッドの上部に供給される
とともに、液溜まりが形成される。この液溜まりの形成
により、塗布液の塗布が開始可能な状態になる。塗布液
の供給後は、制御管に膨張用の流体が閉じ込められ、塗
布液の減少分のみが補充される。液溜まりが形成される
と、この状態が一定に維持されたまま、ステージと塗布
ヘッドとが一定の相対速度で動き、被塗布部材の塗布面
に塗膜が形成される。塗布中における塗布液の供給は、
毛細管現象及び表面張力により、塗布液が凹部から吐出
スリットを上昇し、被塗布部材の塗布面に塗布された減
少分の塗布液が被塗布部材の表面張力により引き上げら
れることにより行われる。
【0015】請求項5記載の発明においても、塗布液中
における可動部分が制御管だけなので、塗布液の汚染を
抑制防止することができるとともに、ポンプ等の影響を
除去することができる。また、液溜まりは、毛細管現象
及び表面張力により一定に維持されるので、被塗布部材
の塗布面に均一な塗布膜を形成することができる。さら
に、塗膜分しか使用しないようにすることができるの
で、塗布液の使用量の減少が期待できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。本実施形態における塗布装置、いわ
ゆるダイコータは、図1や図5に示すように、箱形の基
台1に一対のリニアモータガイド2、ステージ3、塗布
ヘッド7、及び流動制御手段17がそれぞれ配設され、
ステージ3のガラス基板4に対して塗布ヘッド7からフ
ォトレジスト11が塗布液として吐出される。
【0017】一対のリニアモータガイド2は、図1に示
すように、基台1の表面の前後方向、換言すれば、長手
方向に敷設され、方形のステージ3を脚部材を介し往復
スライド可能に嵌合支持しており、この着脱自在のステ
ージ3の裏面には高品質のガラス基板4が塗布面(表
面)5を下向きにして着脱自在に吸着される。一対のリ
ニアモータガイド2間のほぼ中央部には塗布ヘッド7用
のスライダ6が昇降可能に設置され、このスライダ6が
図示しないACサーボモータの駆動に伴うボールねじ部
材の回転に基づき、ガイド(図示せず)に案内されつつ
昇降する。スライダ6の側面にはガラス基板4の塗布面
位置を検出する検出センサ(図示せず)が取り付けられ
ている。
【0018】なお、ガラス基板4の供給等には図示しな
いステージ反転機構やガラス基板4のサイズに対応した
ローダやアンローダ(図示せず)等が使用される。ま
た、検出センサとしては、接触式の電子マイクロメー
タ、非接触式のレーザ変位計、又は超音波厚さ計等が適
宜使用される。
【0019】塗布ヘッド7は、図3ないし図5に示すよ
うに、僅かな隙間を介して相互に対向する一対のリップ
8、9と、この一対のリップ8、9間に介在配置される
シム10とを備え、スライダ6に保持されている。一対
のリップ8、9の上部には接近方向に傾く傾斜面が形成
され、この傾斜面にはテフロン加工で溌水処理が施され
ている。この溌水処理により、接触角が上がり、フォト
レジスト11の吐出時の液溜まり12が上方に盛り上が
ることとなる。
【0020】一のリップ9の対向面には図2に示すよう
に、ほぼ箱形のマニホールド13が幅方向に穿設され、
このマニホールド13の壁面の上部中央には直径20m
mの塗布液供給ホース14が屈曲可能に接続されるとと
もに、この塗布液供給ホース14が塗布ヘッド7の外部
の塗布液供給容器15にフィルタを介して接続されてお
り、この塗布液供給容器15から液面の圧力の釣り合い
で塗布ヘッド7のマニホールド13にフォトレジスト1
1が供給充填される。塗布液供給容器15は、その溶媒
が外気圧に等しい飽和蒸気中におかれ、乾燥防止が確保
されている。
【0021】シム10は、図2に示すように、マニホー
ルド13の形に対応するよう基本的には中央部が貫通し
たほぼ凹字形の板状に形成され、一のリップ9の対向面
に着脱自在に装着されている。このシム10の上部の両
自由端部は、それぞれ内方向に折曲形成されて方形の切
欠を区画形成し、この切欠が上下方向に指向するフォト
レジスト11用の吐出スリット16を形成している。こ
のように形成されたシム10は、マニホールド13を囲
み、一対のリップ8、9間の隙間、及び吐出スリット1
6の寸法を決定するよう作用する。
【0022】なお、上記寸法値は塗布液の粘度により異
なるが、本実施形態においては、フォトレジスト11の
粘度が16cpsで、この場合の吐出スリット16の幅
が300μmである。また、リップ8、9の上端面の長
さは、300μm以下が好ましい。本実施形態では15
0μmである。
【0023】流動制御手段17は、図2ないし図5に示
すように、マニホールド13の幅方向に水平に内蔵され
た膨張可能な塗布液吐出チューブ18と、この塗布液吐
出チューブ18の一端部にマニホールド13を貫通して
一体的に接続されたエア流入管19と、塗布液吐出チュ
ーブ18の他端部にマニホールド13を貫通して一体的
に接続されたエア流出管20とを備えている。エア流入
管19は、直径10mmに形成され、図示しない電磁弁
が取り付けられている。また、エア流出管20は、直径
10mmに形成され、閉そくされている。このように構
成された流動制御手段17は、3kg/cm2に加圧さ
れたエアがエア流入管19から塗布液吐出チューブ18
に圧送されると、塗布液吐出チューブ18が僅かに膨張
し、マニホールド13に貯えられたフォトレジスト11
を押し出して吐出スリット16から外部上方に吐出させ
る。
【0024】上記構成において、フォトレジスト11の
吐出量は、塗布ヘッド7の吐出スリット16の間隔が狭
いので、100mm幅のスリットで0.012ccの微
量となる。よって、塗布ヘッド7の内部で吐出スリット
16と同じ長さの塗布液吐出チューブ18を使用した場
合、フォトレジスト11は、直径10mmの塗布液吐出
チューブ18が10μm程度膨張すれば、吐出される。
【0025】次に、塗布動作について説明する。ガラス
基板4の塗布面5に塗布形成膜21を形成したい場合に
は、先ず、ガラス基板4の塗布面5と塗布ヘッド7との
間隔を検出センサが確認し、適切なクリアランス値(3
50μm以下)が設定され、ガラス基板4下に対して塗
布ヘッド7が上昇接近する(図6参照)。
【0026】次いで、電磁弁で3kg/cm2にエアが
加圧され、このエアがエア流入管19から塗布液吐出チ
ューブ18に圧送される。すると、塗布液吐出チューブ
18が瞬間的に加圧されて僅かに膨張し、マニホールド
13に貯えられたフォトレジスト11が強制的に押し出
されて吐出スリット16から塗布ヘッド7の上端部に吐
出されるとともに、塗布形成膜21の形成に必要な液溜
まり12が形成される(図7参照)。これらの吐出や液
溜まり12の形成により、フォトレジスト11の塗布が
開始される。フォトレジスト11の吐出後は、電磁弁が
OFFされてエアを閉じ込めた状態とし、フォトレジス
ト11の減少分のみが補充される。
【0027】次いで、ガラス基板4の塗布面5と塗布ヘ
ッド7の上端部との間に液溜まり12が一定に維持され
た状態のまま、ステージ3と塗布ヘッド7とが一定の相
対速度でスライドし、ガラス基板4の塗布面5に連続し
た塗布形成膜21が徐々に形成される。本実施形態にお
いては、この場合の塗布の相対速度を10mm/sec
としたが、このときの膜厚は約0.5μmとなった。塗
布の相対速度は、上記値よりも速くすると膜厚が厚くな
り、遅くすると膜厚が薄くなる傾向がある。そこで、本
実施形態においては上記値とした。
【0028】なお、塗布中におけるフォトレジスト11
の吐出は、毛細管現象と表面張力とにより、フォトレジ
スト11がマニホールド13から吐出スリット16を上
昇し、ガラス基板4の塗布面5に塗布された減少分のフ
ォトレジスト11がガラス基板4の表面張力により自動
的に引き上げられることにより行われる(図8参照)。
また、膜厚は、塗布スピードにより制御される。
【0029】こうして塗布形成膜21の形成を終える位
置までステージ3がスライドしたら、塗布ヘッド7が下
降し、塗布が終了する。そしてその後、ステージ3から
ガラス基板4が外され、塗膜に乾燥が施されることによ
り、ガラス基板4に対する塗布形成膜21の成膜が完成
する。
【0030】上記構成によれば、従来例とは異なり、フ
ォトレジスト11中における可動部分を塗布液吐出チュ
ーブ18だけとしたので、フォトレジスト11がダスト
で汚染することをきわめて有効に抑制防止することがで
きる。また、塗布作業の初期におけるフォトレジスト1
1の吐出を外部のポンプで制御するのではなく、任意の
膨張が可能な流動制御手段17の塗布液吐出チューブ1
8で制御するので、ポンプや配管の影響をきわめて受け
にくくすることができる。したがって、微量のフォトレ
ジスト11の吐出が可能になり、レスポンスを大幅に向
上させることが可能になる。
【0031】また、ガラス基板4の塗布面5と塗布ヘッ
ド7の上端部との間における液溜まり12は、毛細管現
象と表面張力とにより一定に維持されるので、塗布ヘッ
ド7の上端部に対してフォトレジスト11を安定させて
供給することができるとともに、ガラス基板4の塗布面
5に均一な塗布形成膜21を形成することができる。さ
らに、塗布膜分しか使用しないので、フォトレジスト1
1の使用量を最低量に減少させることが期待できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1又は5記載の発明
によれば、塗布液の汚染を防止し、微量な塗布液をも容
易に制御することができるという効果がある。また、請
求項2記載の発明によれば、摩擦の軽減化や高速化を図
ることができ、これを通じて被塗布部材の汚染防止等が
期待できる。さらに、請求項4記載の発明によれば、一
対の対向部材の隙間や吐出スリットの寸法を簡単に調節
することができる。また、対向部材に吐出スリットを加
工する必要性がないので、対向部材の製造の簡素化や容
易化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布装置の実施形態を示す全体斜
視図である。
【図2】本発明に係る塗布装置の実施形態におけるリッ
プを示す要部斜視図である。
【図3】本発明に係る塗布装置の実施形態における塗布
ヘッドを示す説明図である。
【図4】図3の断面側面図である。
【図5】本発明に係る塗布装置の実施形態を示す使用状
態説明図である。
【図6】本発明に係る塗布装置の実施形態における塗布
前の塗布ヘッドを示す側面図である。
【図7】本発明に係る塗布装置の実施形態における塗布
時の塗布ヘッドを示す側面図である。
【図8】本発明に係る塗布装置の実施形態における塗布
時の塗布ヘッドを示す側面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 リニアモータガイド(リニアモータガイド部
材) 3 ステージ 4 ガラス基板(被塗布部材) 5 塗布面 6 スライダ 7 塗布ヘッド 8 リップ(対向部材) 9 リップ(一の対向部材) 10 シム(隙間調整部材) 11 フォトレジスト(塗布液) 12 液溜まり 13 マニホールド(凹部) 14 塗布液供給ホース 15 塗布液供給容器 16 吐出スリット 17 流動制御手段 18 塗布液吐出チューブ(制御管) 19 エア流入管(膨張用流体流通管) 20 エア流出管(一の膨張用流体流通管) 21 塗布形成膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/16 G03F 7/16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗布部材と、この被塗布部材の塗布面
    に塗布液を供給する塗布ヘッドとを備え、上記被塗布部
    材を上方に、上記塗布ヘッドを下方にそれぞれ配置して
    該被塗布部材の塗布面を下方に向け、該被塗布部材と該
    塗布ヘッドの少なくともいずれか一方を移動させる塗布
    装置であって、 上記塗布ヘッドの少なくとも上部に複数の対向部を備
    え、この複数の対向部の対向面間を上下方向に指向する
    上記塗布液用の吐出スリットとし、一の対向部の対向面
    に該塗布液が供給される凹部を形成してこの凹部には該
    塗布液用の膨張可能な流動制御手段を備えてなることを
    特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 リニアモータガイド部材と、このリニア
    モータガイド部材に案内されて水平方向にスライドする
    ステージとを含み、このステージの裏面に上記被塗布部
    材を着脱自在に支持させた請求項1記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 上記塗布ヘッドを上下動可能とした請求
    項1又は2記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 上記塗布ヘッドは、一対の対向部材と、
    この一対の対向部材間に介在される隙間調整部材とを含
    み、 一の対向部材の対向面に凹部を設け、上記隙間調整部材
    に該凹部に対応する貫通口を設けるとともに、該隙間調
    整部材の上部には該貫通口に連なる切欠を形成し、この
    切欠を上記吐出スリットとした請求項1ないし3記載の
    塗布装置。
  5. 【請求項5】 上記流動制御手段は、上記凹部に内蔵さ
    れた膨張可能な制御管と、この制御管の両端部にそれぞ
    れ連結された一対の膨張用流体流通管とを含み、一の膨
    張用流体流通管を閉そくした請求項1ないし4記載の塗
    布装置。
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