JP3637810B2 - 楽音編集方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器において発生する楽音の音作りのための編集を行う場合は、電子楽器本体のパネル等に備えられているパラメータを設定する操作子や表示器を用いて編集を行っていた。この場合、電子楽器本体に大きな表示器を装備させたり、多くの操作子を設けることは、コスト、スペース効率、重量等の問題から困難であった。しかしながら、電子楽器の機能はますます多機能、かつ、複雑化が進み音色パラメータ数が増加している。この場合には、少ない操作子を用いて複数の複雑な操作を行なう必要があると共に、表示器も小さいため、音作りのための編集を行う際に複雑な操作がいっそう煩雑なものとなってしまっていた。
ところで、最近、コンピュータを利用して楽音を発生することが盛んに行われている。この場合には、コンピュータに電子楽器や外部音源を接続したり、コンピュータ内に音源ボードを増設したりして、音源情報を電子楽器や外部音源あるいは音源ボードに送り所望の音色とされた楽音を生成するようにしている。また、楽音発生プログラムをコンピュータにインストールして、外部音源や音源ボードを必要とすることなく楽音を発生することも行われている。
【0003】
このように楽音を発生する際にコンピュータを用いる場合は、表示装置としてコンピュータに備えられている大型のディスプレイを使用することができるため、複雑な音色編集や楽音の設定をコンピュータのディスプレイおよびキーボードやマウスを利用して行うことが可能となる。コンピュータにおいて音色編集をする際には、電子楽器に設けられたパネルと同等、あるいは機能分(音色パラメータ分)のパネル表示をディスプレイに表示させ、表示されたパネル上でマウス等を使用してパラメータを選択させ、キーボード、あるいはマウスを用いてパラメータ値の設定を行うようにすればよい。この設定後の音色情報は、コンピュータに接続された音源に送信されて、送信された音色情報に基づいて音源が楽音を発生するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の音作りのために編集すべき音色情報に関するパラメータは種類が多くなり、またパラメータ間の相互間系も複雑化してきており、従来の方法では設定そのものをある程度簡素化することはできるものの、操作が煩雑であって操作性が悪いという問題があった。さらに、一括したパラメータの処理ができないと共に、個々のパラメータ値程度は確認できるものの、設定状況が複雑になるためパラメータ相互の関係を確認することができないという問題点もあった。
このように、従来の楽音編集方法においては、ますます複雑化したりパラメータ種類が多くなったりしている音作りのための編集の設定機能の問題を解決することができなかった。
【0005】
そこで、本発明は音作りのための楽音編集機能の設定が複雑化したり種類が多くなっても、容易に楽音編集を行うことのできる楽音編集方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の第1の楽音編集方法は、楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数表示され、該パラメータブロックにおける各パラメータ設定手段に、前記コンピュータが備えるキーボード手段のキー名が各々表示されると共に、前記パラメータ設定手段が該キーボード手段のキー配列に対応するように配列表示され、該キーボード手段のキーを操作した際に、該キー名が付された前記パラメータ設定手段のパラメータが、該キー操作に応じて編集されるようにしている。
【0007】
また、上記目的を達成することのできる本発明の第2の楽音編集方法は、楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数表示され、該パラメータブロック毎に選択可能とされ、選択されたパラメータブロックにおける異なるパラメータを設定するパラメータ設定手段について複数の処理候補を択一的に選択可能に提示し、該提示された処理候補より選択された処理を前記選択されたパラメータブロック内のすべてのパラメータ設定手段に対して一括して行えるようにしている。
【0008】
さらにまた、上記目的を達成することのできる本発明の第の楽音編集方法は、楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数隣接して表示され、該パラメータブロック間の境界は変更可能とされ、該境界の変更に応じて境界近傍に配置されている前記パラメータ設定手段を隣接する他のパラメータブロックに包含されるよう変更することが可能とされている。
【0009】
このような本発明によれば、各パラメータ設定手段に、コンピュータが備えるキーボード手段のキー名が各々表示されると共に、該キーボード手段のキー配列にほぼ対応するように配列表示されて、キーを操作した際に、そのキーに対応するパラメータブロックに割り当てられた楽音のパラメータが、そのキー操作に応じて編集されるようにしたので、表示上のパラメータ設定手段とコンピュータキーボード上の所定キーとを対応させてパラメータを容易に設定することができるようになる。
また、1つのパラメータブロックにおいて複数のパラメータを設定するようになされていた場合に、そのパラメータブロックを選択すればブロック内の全てのパラメータに対して同一の処理を一括して行うことができるようにしたので、同じ操作を複数のパラメータに対して行う際の設定のための操作回数を低減することができる。特に、パラメータのイニシャライズやロード、セーブ時にその効果を顕著に発揮することができる。
【0010】
さらに、複数のパラメータブロック間の信号の流れを示す表示がパラメータブロック間に表示されるようにしたので、大量の複雑なパラメータ間の関係を容易に把握することができる。この際に、設定を行おうとしてパラメータブロックを選択した際に、そのパラメータブロックに関する信号の流れを表示するようにしてもよい。このようにすると、大量の複雑なパラメータ間の関係があっても、輻輳した信号の流れの表示になることを避けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の楽音編集方法を実施する一構成例を図1に示す。
図1において、コンピュータ1には電子楽器2における音作りのための編集等を行う、本発明の楽音編集方法にかかる楽音編集プログラムがインストールされており、CRTや液晶表示器等からなるディスプレイ11を備えている。また、コンピュータ1には入力用のキーボード12と、ポインティングデバイスとしてマウス13が接続されている。さらに、コンピュータ1において楽音編集プログラムを起動して音作りのために楽音情報の編集を行った編集後の楽音情報は、電子楽器2に送信される。これにより、電子楽器2に備えられている鍵盤等の入力操作子を操作した際に、編集後の楽音情報に基づいた音色の楽音が生成されて発音されるようになる。
この場合、電子楽器2に替えて音源をコンピュータ1に接続したり、また、音源ボードをコンピュータ1に内蔵させるようにしてもよい。さらに、電子楽器2に替えて楽音発生プログラムからなるソフトウェア音源をコンピュータ1にインストールしておいてもよい。
【0012】
本発明の音作りのための楽音編集方法は、種々の楽音に関するパラメータを各々編集する第1の楽音編集方法と、パラメータを一括して編集する第2の楽音編集方法と、パラメータ間の関係を容易に把握した上で編集することのできる第3の編集方法を有している。そこで、まず楽音編集プログラムを起動したコンピュータ1において、第1の楽音編集方法を実行する際にディスプレイ11に表示される第1の編集画面を図2に示す。この図2に示す第1の編集画面は、電子楽器2において楽音編集を行うパネルを模擬している。
図2に示す第1の編集画面11aにおいては、それぞれ異なるパラメータを設定する複数のパラメータブロック21に区切られている。パラメータブロック21は、図示する編集画面11aでは、PORTAMENTO、PEG、LFO1、LFO2、SYNC、VCO1、VCO2、MIXER、FEG、FM、VCF、VCOCmn、AEGの13のパラメータブロック21が設けられている。 PORTAMENTOのパラメータブロック21には、ポルタメントのオン/オフを設定するスイッチ(SW)24やTIME(移行時間)の各パラメータを設定する操作子23が設けられている。PEGパラメータブロック21には、ピッチエンベロープのATTACK/DECAYやDEPTHの各パラメータを設定する操作子23が設けられている。LFO1のパラメータブロック21には、第1低周波発振器(LFO1)によるビブラートのSPEEDやVIBRATO(深さ)の各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。
【0013】
LFO2のパラメータブロック21には、第2低周波発振器(LFO2)が電圧制御増幅器(VCA)をモジュレートする際のトレモロの深さ、および、電圧制御フィルター(VCF)をモジュレートする際のビブラートの深さや、その速さ(SPEED)の各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。VCO1のパラメータブロック21には、第1電圧制御発振器(VCO1)のパルス幅(PW:PULSE WIDE)やLFOによるパルス幅変調の変調度を示すPWM(PULSE WIDTH MODULATION)の各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。VCO2のパラメータブロック21には、第2電圧制御発振器(VCO2)のパルス幅(PW:PULSE WIDE)やLFOによるパルス幅変調の変調度を示すPWM(PULSE WIDTH MODULATION)の各パラメータをそれぞれ設定する操作子23がそれぞれ設けられている。SYNCのパラメータブロック21には、VCO1とVCO2のうちの一方のVCOのピッチを他方のピッチにシンクさせるピッチを設定するパラメータPITCHの操作子23が設けられている。
【0014】
MIXERのパラメータブロック21には、VCO1,VCO2,RING MOD,NOISEのミキシング割合をそれぞれ設定する操作子23が設けられている。この際のRING MODは何れかの発振器により他の発振器をリング変調して生成した非整数倍音を示している。FEGのパラメータブロック21には、VCFをモジュレートするためのエンベロープジェネレータ(FEG)におけるATTACK、DECAY、SUSTAIN、RELEASEの各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。VCFのパラメータブロック21には、VCFのCUTOFF周波数、CUTOFF周波数の近傍の周波数特性を制御するレゾナンス(RES.)、エンベロープによるモジュレート深さ(EG.DEPTH)の各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。AEGのパラメータブロック21には、振幅エンベロープジェネレータ(AEG)におけるATTACK、DECAY、SUSTAIN、RELEASEの各パラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。
【0015】
なお、図2に示すように第1の編集画面11aは、実際の電子楽器2のパネルを模擬する表示画面とされており、その操作子23およびスイッチ24の図柄は、実際の電子楽器2のパネルに備えられている操作子である摘みやスイッチに近似する図柄とされている。さらに、操作子23により設定されたパラメータ値は、操作子23の上部のパラメータ表示部22に数値として表示される。
【0016】
次に、第1の編集画面11a上で実行される本発明にかかる第1の楽音編集方法は、編集方法その1と編集方法その2とがあり、まず編集方法その1を説明する。例えば、PORTAMENTOパラメータブロック21における左肩に数字「1」が表示されているスイッチ24をオン/オフする際には、マウス13を操作してポインタをそのスイッチ24上に移動させて、マウス13の左ボタンをクリックする。これにより、スイッチ24の状態が反転してオン/オフに切り換えられるようになる。また、操作子23の設定を変える場合は、マウス13を操作して当該操作子23上にポインタを移動させ、次いで、マウス13の左ボタンを押しながら所望の方向に操作子23を回転させればよい。このようなマウス13による操作子23による設定では、パラメータ表示部22に表示されるパラメータ値を参照しながらパラメータ値を変更することができるので、所望の値に容易に設定することができる。
【0017】
また、マウス13により操作子23を回転させることに替えて、次のようにしてパラメータ値を変更するようにしてもよい。まず、パラメータ値を変更しようとする操作子23をマウス13をクリックして選択する。この状態において、マウス13の左ボタンを操作するとパラメータ値が減少し、マウス13の右ボタンを操作するとパラメータ値が増加するようになされている。このような設定方法によりパラメータ値を変更するようにしてもよい。さらに、パラメータ値を変更しようとする操作子23をマウス13をクリックして選択した後に、キーボード12の数値キーにより設定すべきパラメータ値を数値を直接入力するようにしてもよい。
【0018】
次に、第1の楽音編集方法における編集方法その2について説明する。図2に示すように第1の編集画面11aにおいては、編集画面11aに多数表示されているスイッチ24や操作子23の左肩に数字、アルファベットおよび記号の何れかが表示されている。これらのスイッチ24や操作子23の左肩に表示されている数字、アルファベットおよび記号は、キーボード12におけるキー配列に対応している。この場合に、キーボード12のキーを操作するとそのキーに対応するスイッチ24や操作子23を操作することができる。例えば、数値キー「1」を操作すると、PORTAMENTOパラメータブロック21における左肩に数字「1」が表示されているスイッチ24が選択され、さらにもう一度操作するとそのスイッチ24をオン/オフすることができる。また、数値キー「2」を操作するとPORTAMENTOパラメータブロック21における左肩に数字「2」が表示されている操作子23が選択され、さらにもう一度操作すると当該操作子23が設定するTIME パラメータ値が増加する。この際に、そのキーを押し続けるとTIMEパラメータ値が徐々に増加していく。また、シフトキーを押しながらキーを操作すると該当するパラメータ値は減少するようになる。
この編集方法その2によれば、スイッチ24や操作子23の表示位置とキーボード12におけるキー配置の対応付けを行っているため、対応関係を暗記する必要がなく、ブラインドタッチにてパラメータ編集を行うことができる。
【0019】
以上説明した本発明の第1の楽音編集方法を行う際にコンピュータ1が実行する編集処理1,2のフローチャートを図3および図4を参照しながら説明する。図3に示す編集処理1のフローチャートは、上述した第1の楽音編集方法における編集方法その1を実行するためのフローチャートであり、マウス13を用いる編集方法である。この編集処理1は、マウス13によりディスプレイ11に表示された第1の編集画面11aにおいて、編集したいパラメータの操作子23にポインタを移動させてマウス13をクリックした際に起動され、ステップS10にてその操作子23が選択される。この際に、選択された操作子23を枠で囲む表示をしたり、操作子23の表示色を変更したりして選択されたことを表示することが好適である。次いで、選択した操作子23により設定するパラメータの値をキーボードの数値キーを操作するか、あるいは、マウス13により操作子23を回転させて入力する(ステップS11)。そして、パラメータ値の設定が終了して選択状態が解除されると、そのパラメータに決定されステップS12にて、決定されたパラメータ値を含む音色パラメータが電子楽器(音源)2に送信される。これにより、電子楽器(音源)2が生成する楽音の音色を編集することができる。
【0020】
次に、図4に示す編集処理2のフローチャートは、上述した第1の楽音編集方法における編集方法その2を実行するためのフローチャートであり、キーボードのみを用いる編集方法である。この編集処理2は、キーボード12によりディスプレイ11に表示された第1の編集画面11aにおいて、編集したいパラメータの操作子23に対応するキーを操作した際に起動され、ステップS20にてその操作子23が選択される。この際に、選択された操作子23を枠で囲む表示をしたり、操作子23の表示色を変更したりして選択されたことを表示することが好適である。次いで、選択した操作子23により設定するパラメータの値を、操作子23を選択した際に操作したキーとシフトキーとを組み合わせて操作してパラメータ値を増減することによりパラメータ値を決定する(ステップS21)。そして、パラメータ値の設定が終了して選択状態が解除されると、決定されたパラメータ値を含む音色パラメータが電子楽器(音源)2に送信される。これにより、電子楽器(音源)2が生成する楽音の音色を編集することができる。
【0021】
次に、電子楽器2の楽音編集を行う時に楽音編集プログラムを起動したコンピュータ1において、パラメータを一括して編集することのできる第2の楽音編集方法を実行する際の、ディスプレイ11に表示される第2の編集画面を図5に示す。
図5に示す第2の編集画面11bにおいても、第1の編集画面11aと同様にそれぞれ異なるパラメータを設定する複数のパラメータブロック21に区切られている。パラメータブロック21は、図示する第2編集画面11bでは、PEG、PATTERN GEN.、LFO1、LFO2、SYNC、VCO1,VCO2、FM、MIXER、VCF、VCA、DISTの12のパラメータブロック21が設けられている。
【0022】
これらのパラメータブロック21には、複数の操作子23やスイッチ24が配置されており、図5に示すように第2の編集画面11bも、実際の電子楽器のパネルを模擬する表示画面とされており、その操作子23およびスイッチ24の図柄は、実際の電子楽器のパネルに備えられている操作子である摘みやスイッチに近似する図柄とされている。
例えば、LFO1のパラメータブロック21には、第1低周波発振器(LFO1)の発振波形を選択するWAVEスイッチ24と、LFO1によるビブラートのSPEEDや、LFO1によりモジュレートされるVCO1およびVCO2のビブラートの深さパラメータをそれぞれ設定する操作子23が設けられている。なお、選択可能なLFO1の発振波形としては、サイン波(SIN)、リコーダーやフルートの音色に適した三角波(TRIANGLE)、すべての整数倍音を含み弦楽器や金管楽器の音色に適した上に向かう鋸歯状波(SAW UP)および下に向かう鋸歯状波(SAW DOWN)、サンプリングホールドしてランダムな振幅の矩形波とされたサンプリングホールド波形(S/H)とされている。他のパラメータブロック21についての説明は、ここでは省略する。
【0023】
次に、第2の編集画面11b上で実行される本発明にかかる第2の楽音編集方法は、編集方法その1と編集方法その2とがあり、まず編集方法その1を説明する。第2の楽音編集方法における編集方法その1においては、パラメータブロック21単位でパラメータの処理を一括して行うことができる。すなわち、パラメータブロック21のパラメータブロック名(ここでは、「VCO1」のパラメータブロック名とする)をマウス13で選択すると、図示するようにVCO1のパラメータブロック21を囲む選択枠31が表示される。同時に、VCO1のパラメータブロック21において処理可能な操作内容がポップアップメニュー40として表示される。ここで、ポップアップメニュー40中の、例えば、「Initialize(初期化)」を選択すると、VCO1のパラメータブロック21内のパラメータであるWAVE、PITCH、FINE、SYNC PITCH、PWMSRC、DEPTH、PW、EDGEの各パラメータが一括して初期化されるようになる。他のパラメータブロックを選択した際にも、同様の処理を行うことができる。
【0024】
次に、第2の楽音編集方法における編集方法その2においては、何も選択されていない状態からマウス13の右ボタンをクリックすると図5に示すような操作内容を示すポップアップメニュー40が表示され、ここでポップアップメニュー40中の、例えば、「Initialize(初期化)」を選択すると、いずれのパラメータブロックに対して操作を行うかを選択するためのパラメータブロック名を表示するサブメニュー41が表示される。ここで、VCO2のパラメータブロック21を図示するように選択すると、VCO2のパラメータブロック21内のパラメータであるWAVE、PITCH、FINE、SYNC PITCH、PWMSRC、DEPTH、PW、EDGEの各パラメータが一括して初期化されるようになる。
【0025】
以上説明した本発明の第2の楽音編集方法を行う際にコンピュータ1が実行するブロック処理1,2のフローチャートを図6および図7を参照しながら説明する。
図6に示すブロック処理1のフローチャートは、上述した第2の楽音編集方法における編集方法その1を実行するためのフローチャートである。このブロック処理1は、編集しようとするパラメータブロック21のパラメータブロック名にポインタを移動してマウス13をクリックした際に起動される(ステップS30)。次いで、ステップS31にて選択されたVCO1のパラメータブロック21を囲む選択枠31が表示されると共に、VCO1のパラメータブロック21において処理可能な操作内容がポップアップメニュー40として表示される。この操作内容としては、初期化、アンドゥー、セーブ等とされる。そこで、ポップアップメニュー40に表示された処理内容の何れかを選択すると、ステップS32にて選択されたVCO1のすべてのパラメータに選択された機能処理がそれぞれ実行されるようになる。
【0026】
また、図7に示すブロック処理2のフローチャートは、上述した第2の楽音編集方法における編集方法その2を実行するためのフローチャートである。このブロック処理2は、何も選択されていない状態において、マウス13の右ボタンをクリックした際に起動され、操作内容を示すポップアップメニュー40が表示される(ステップS40)。ここで、表示された初期化、アンドゥー、セーブ等の操作内容のいずれかを選択すると(ステップS41)、いずれのパラメータブロックに対して操作を行うかを選択するためのパラメータブロック名を表示するサブメニュー41が表示される。そこで、何れかのパラメータブロック名を選択すると(ステップS42)、ステップS43にて選択されたパラメータブロック21のすべてのパラメータに選択された機能処理がそれぞれ実行されるようになる。
【0027】
ところで、電子楽器2においては図2あるいは図5に表示されたパネルを備える電子楽器の構成と同等の構成を備えるものとされる。このような構成の電子楽器2においては、電圧制御発振器VCO1および電圧制御発振器VCO2により楽音の基本的なピッチや元になる波形が生成される。この場合に、一方の電圧制御発振器により他方の電圧制御発振器に変調(クロスモジュレーションやリングモジュレーション)をかけて非整数倍音を得るようにしてもよい。電圧制御発振器VCO1,VCO2の出力はミキサMIXERにより混合され、次いで電圧制御フィルターVCFに入力されて、種々のフィルター処理が信号に施されることにより、どのような高調波を含有させるかが決定されて所望の音色が得られる高調波構成とされる。この際に、低周波発振器LFOの出力、ノイズやエンベロープFEGによりフィルター特性を時間軸上でモジュレートすることができる。さらに、電圧制御フィルターVCFの出力信号は電圧制御増幅器VCAにより所望の音色が得られるように音量が調整される。この際に、低周波発振器LFOの出力やエンベロープAEGによりフィルター特性を時間軸上でモジュレートすることができる。このようにして、音作り生成されていくことから、パラメータ間の相互の関係を把握していないと、パラメータの編集を行うことにより所望の音色が得られるよう音作りすることが困難となる。
【0028】
そこで、本発明の楽音編集方法の第3の楽音編集方法においては、パラメータ間の相互の関係を把握できるようにしている(編集方法その1)。また、第3の楽音編集方法においては、低周波発振器LFOやエンベロープEGがモジュレートするパラメータブロックを容易に変更できるようにしている(編集方法その2)。以下、第3の楽音編集方法について説明する。
楽音編集プログラムを起動したコンピュータ1において、第3の楽音編集方法を実行する際にディスプレイ11に表示される編集画面は、第2の楽音編集方法を実行する際の第2の編集画面11bと同様とされ、その第2の編集画面11bを図8に示す。
【0029】
図8を参照すると理解できるように、第3の楽音編集方法の編集方法その1においては、信号の流れを矢印線で示すことによりパラメータ間の相互の関係を把握できるようにしている。パラメータ間の相互の関係を示す信号の流れを矢印線で表示させるには、第2の編集画面11b上にポインタをおいて何も選択されていない状態においてマウス13の右ボタンをクリックする。これにより、図8に示すようにポップアップメニュー50が表示される。このポップアップメニュー50において「Display Option」を選択すると、その横にサブメニュー51が表示される。このサブメニュー51に表示された項目のうちの「Signal Flow」および「SYNC」にポインタを移動させてマウス13の左ボタンをクリックすると、図示するようにチェックマーク(レ)が付される。これにより、図8に示すような矢印線が表示されるようになる。
【0030】
なお、サブメニュー51に表示された「Signal Flow」項目をチェックすることにより、SYNCパラメータブロック21とVCO1パラメータブロック21を囲む枠から導出されてMIXERパラメータブロック21に導入される矢印線が表示される。また、VCO2パラメータブロック21から導出されてMIXERパラメータブロック21に導入される矢印線が表示される。これは、電圧制御発振器VCO1から出力される信号と電圧制御発振器VCO2から出力される信号とがミキサMIXERで混合されることを意味している。さらに、VCO2パラメータブロック21から導出されてVCO1パラメータブロック21に導入される矢印線が表示される。これは、電圧制御発振器VCO2の出力信号により、電圧制御発振器VCO1が変調(クロスモジュレーションあるいはリングモジュレーション)されることを意味している。
【0031】
さらにまた、MIXERパラメータブロック21から導出されてVCFパラメータブロック21に導入される矢印線が表示され、VCFパラメータブロック21から導出されてVCAパラメータブロック21に導入される矢印線が表示され、さらに、VCAパラメータブロック21から導出されてDISTパラメータブロック21に導入された矢印線が表示されている。これは、ミキサMIXERにおいて混合された電圧制御発振器VCO1から出力される信号と電圧制御発振器VCO2から出力される信号とが電圧制御フィルターVCFにおいてフィルター処理されて、所望の高調波構成からなる信号とされ、さらに、この電圧制御フィルターVCFから出力される所望の高調波構成とされた信号が電圧制御増幅器VCAにおいて所望の音量特性となるよう音量処理され、さらにまた、電圧制御増幅器VCAから出力される所望の音量特性とされた信号に、ディストーションDISTにおいて所望のディストーションが付加されるディストーション処理されることを意味している。
【0032】
また、サブメニュー51に表示された「SYNC」項目をチェックすることにより、VCO2パラメータブロック21におけるPITCHとFINEの操作子23が枠で囲まれて「MASTER」と表示されると共に、VCO1パラメータブロック21におけるPITCHとFINEの操作子23が枠で囲まれ、SYNC PITCHの操作子23も枠で囲まれて「SLAVE」と表示される。さらに、「MASTER」の表示から導出されて「SLAVE」の表示に導入される矢印線が表示される。これは、電圧制御発振器VCO1を電圧制御発振器VCO2にシンクさせることを意味している。なお、この場合はSYNCパラメータブロック21においてMODEスイッチ24により、図示するように最下段が選択されている場合であり、ここで、MODEスイッチ24により2段目が選択されると、電圧制御発振器VCO1内の発振器がMASTERとSLAVEとの2つに分割され、MASTER側の発振器にSLAVE側の発振器がシンクされる。その際のMASTER側の発振器のピッチをSYNC PITCHの操作子23で制御することができる。
このように、第3の楽音編集方法の編集方法その1においては、パラメータブロック間に信号の流れを示す矢印線を表示することにより、パラメータ間の相互の関係が把握できるようにしている。なお、この矢印線は信号の種類(音信号や変調信号)によって表示色を変えるようにしてもよい。
【0033】
また、サブメニュー51が表示された際に、図示するように「EG Destination」にチェックをつけておくと、EGパラメータブロック21を編集しようとして選択した際に、EGパラメータブロック21から導出された矢印線が、エンベロープによりモジュレートされるパラメータブロック21に導入される表示が行われるようになる。図8に示す場合は、PEGパラメータブロック21においてVCO1がスイッチにより選択されているため、PEGパラメータブロック21を選択すると、図示していないがPEGパラメータブロック21から導出されてVCO1パラメータブロック21に導入されるた矢印線が表示される。また、サブメニュー51が表示された際に、「LFO Destination」にチェックをつけておくと、LFO1パラメータブロック21あるいはLFO2パラメータブロック21を編集しようとして選択した際に、図示していないがLFO1パラメータブロック21あるいはLFO2パラメータブロック21から導出された矢印線が、低周波発振器LFOによりモジュレートされるパラメータブロック21に導入される表示が行われるようになる。
【0034】
この第3の楽音編集方法の編集方法その1を行う際にコンピュータ1が実行する信号表示処理1および信号表示処理2のフローチャートを図9および図10を参照しながら説明する。
図9に示す信号表示処理1のフローチャートは、上述した第3の楽音編集方法における編集方法その1を実行するための第1のフローチャートである。この信号表示処理1は、何も選択されていない状態において、マウス13の右ボタンをクリックした際に起動され、操作内容を示すポップアップメニュー50が表示される(ステップS50)。ここで、ディスプレイオプション(Display Option)を選択すると、サブメニュー51が表示され、所望の信号表示機能を複数ある機能中から選択する(ステップS51)。これにより、ステップS52にて表示させたい信号の流れを示す矢印線が表示されるようになる。
【0035】
図10に示す信号表示処理2のフローチャートは、上述した第3の楽音編集方法における編集方法その1を実行するための第2のフローチャートである。この信号表示処理2は、何も選択されていない状態において、マウス13の右ボタンをクリックした際に起動され、操作内容を示すポップアップメニュー50が表示される(ステップS60)。ここで、ディスプレイオプション(Display Option)を選択すると、サブメニュー51が表示され、所望の信号表示機能を複数ある機能中から選択する(ステップS61)。ステップS62にて「EG Destination」あるいは「LFO Destination」が選択されていると判断されると、ステップS63に進みEGパラメータブロックあるいはLFOパラメータブロックが選択された際に、ステップS64にてモジュレート先へ信号の流れを示す矢印線が表示されるようになる。なお、このモジュレート先へ信号の流れを示す矢印線は、他のパラメータブロックが選択された際に自動的に消去されるが、一定時間が経過した際に自動的に消去されるようにしてもよい。
【0036】
次に、第3の楽音編集方法の編集方法その2の説明をする。この編集方法その2においては、低周波発振器(LFO)やエンベロープ(EG)がモジュレートするパラメータブロックを容易に変更できるようにしており、図11に示すLFO1パラメータブロック21aとLFOパラメータブロック21bとを例に挙げて説明する。
図11(a)は図8の表示画面の一部だけを取り出した表示画面であり、LFO1パラメータブロック21aとLFOパラメータブロック21bの仕切間にポインタを移動させると、例えば、図示するようにポインタの形状が両方向に矢印がついたカーソルに変化する。この状態において、マウス13の左ボタンを押しながら画面の右方向へドラッグすると、仕切が右に移動して図11(b)に示す表示画面となる。
【0037】
図11(b)を参照すると、図11(a)ではLFO2パラメータブロック21bがVCAパラメータブロックおよびVCFパラメータブロックをモジュレートすることが表示されていたのに対して、図11(b)ではLFO2パラメータブロック21bはVCFパラメータブロックのみをモジュレートしており、VCAパラメータブロックはLFO1パラメータブロック21aによりモジュレートされることが表示されている。
また、図11(a)の状態においてマウス13の左ボタンを押しながら画面の左方向へドラッグすると、パラメータブロック21a、21bの仕切が左へ移動して図11(c)に示す表示画面となる。図11(c)を参照すると、図11(a)ではLFO1パラメータブロック21aがVCO1パラメータブロックおよびVCO2パラメータブロックをモジュレートすることが表示されていたのに対して、図11(c)ではLFO1パラメータブロック21aはVCO1パラメータブロックのみをモジュレートしており、VCO2パラメータブロックはLFO2パラメータブロック21bによりモジュレートされることが表示されている。
【0038】
このように、第3の楽音編集方法の編集方法その2では、マウス13を操作するだけで簡単に低周波発振器(LFO)やエンベロープ(EG)がモジュレートするパラメータブロックを容易に変更できる。
この第3の楽音編集方法の編集方法その2を行う際にコンピュータ1が実行する信号表示処理3のフローチャートを図12を参照しながら説明する。
図12に示す信号表示処理3は、ポインタをLFO1パラメータブロック21aとLFOパラメータブロック21bの間に移動させた際に起動され、マウス13の左ボタンを押しながら画面の右/左方向へドラッグすることにより、LFO1とLFO2のVCO1,VCO2,VCA,VCFのパラメータブロックへのモジュレート先を決定する(ステップS70)。すると、ステップS71にて決定されたモジュレート先に対応してLFO1パラメータブロック21aとLFOパラメータブロック21bの仕切の表示位置が変更される。
【0039】
上記の説明では、コンピュータ1に接続された電子楽器2の楽音編集を行うとしたが、本発明の楽音編集方法はこれに限らず、コンピュータ1に接続された音源や、コンピュータ1に内蔵された音源ボード(カード)、あるいは、コンピュータ1にインストールされたソフトウェア音源であってもよい。
なお、本発明の楽音編集方法はコンピュータにインストールすることのできる楽音編集プログラムとすることができるが、この楽音編集プログラムを搭載した自動演奏プログラムの形態としてもよい。この楽音編集プログラムあるいは楽音編集プログラムを搭載した自動演奏プログラムは磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に記憶させて、コンピュータに供給するようにしてもよいし、ネットワークを介して供給するようにしてもよい。このようにすると、楽音編集プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、各パラメータ設定手段に、コンピュータが備えるキーボード手段のキー名が各々表示されると共に、該キーボード手段のキー配列にほぼ対応するように配列表示されて、キーを操作した際に、そのキーに対応するパラメータブロックに割り当てられた楽音のパラメータが、そのキー操作に応じて編集されるようにしたので、表示上のパラメータ設定手段とコンピュータキーボード上の所定キーとを対応させてパラメータを容易に設定することができるようになる。
また、1つのパラメータブロックにおいて複数のパラメータを設定するようになされていた場合に、そのパラメータブロックを選択すればブロック内の全てのパラメータに対して同一の処理を一括して行うことができるようにしたので、同じ操作を複数のパラメータに対して行う際の設定のための操作回数を低減することができる。特に、パラメータのイニシャライズやロード、セーブ時にその効果を顕著に発揮することができる。
【0041】
さらに、複数のパラメータブロック間の信号の流れを示す表示がパラメータブロック間に表示されるようにしたので、大量の複雑なパラメータ間の関係を容易に把握することができる。この際に、設定を行おうとしてパラメータブロックを選択した際に、そのパラメータブロックに関する信号の流れを表示するようにしてもよい。このようにすると、大量の複雑なパラメータ間の関係があっても、輻輳した信号の流れの表示になることを避けることができる。
さらにまた、モジュレート元に対するモジュレート先の変更を編集画面上でマウスを操作するだけで容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の楽音編集方法を実施する一構成例を示す図である。
【図2】 本発明にかかる第1の楽音編集方法を実行する際にディスプレイに表示される第1の編集画面を示す図である。
【図3】 本発明にかかる第1の楽音編集方法を行う際にコンピュータが実行する編集処理1のフローチャートを示す図である。
【図4】 本発明にかかる第1の楽音編集方法を行う際にコンピュータが実行する編集処理2のフローチャートを示す図である。
【図5】 本発明にかかる第2の楽音編集方法を実行する際にディスプレイに表示される第2の編集画面を示す図である。
【図6】 本発明にかかる第2の楽音編集方法を行う際にコンピュータが実行するブロック処理1のフローチャートを示す図である。
【図7】 本発明にかかる第2の楽音編集方法を行う際にコンピュータが実行するブロック処理2のフローチャートを示す図である。
【図8】 本発明にかかる第3の楽音編集方法を実行する際にディスプレイに表示される第2の編集画面を示す図である。
【図9】 本発明にかかる第3の楽音編集方法の編集方法その1を行う際にコンピュータが実行する信号表示処理1のフローチャートを示す図である。
【図10】 本発明にかかる第3の楽音編集方法の編集方法その1を行う際にコンピュータが実行する信号表示処理2のフローチャートを示す図である。
【図11】 本発明にかかる第3の楽音編集方法の編集方法その2の説明をするための表示画面の一部を示す図である。
【図12】 本発明にかかる第3の楽音編集方法の編集方法その2を行う際にコンピュータが実行する信号表示処理3のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ、2 電子楽器、11 ディスプレイ、11a,11b 編集画面、12 キーボード、13 マウス、21,21a,21b パラメータブロック、22 パラメータ表示部、23 操作子、24 スイッチ、31 選択枠、40,50 ポップアップメニュー、41,51 サブメニュー

Claims (3)

  1. 楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、
    前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数表示され、該パラメータブロックにおける各パラメータ設定手段に、前記コンピュータが備えるキーボード手段のキー名が各々表示されると共に、前記パラメータ設定手段が該キーボード手段のキー配列に対応するように配列表示され、該キーボード手段のキーを操作した際に、該キー名が付された前記パラメータ設定手段のパラメータが、該キー操作に応じて編集されるようにしたことを特徴とする楽音編集方法。
  2. 楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、
    前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数表示され、該パラメータブロック毎に選択可能とされ、選択されたパラメータブロックにおける異なるパラメータを設定するパラメータ設定手段について複数の処理候補を択一的に選択可能に提示し、該提示された処理候補より選択された処理を前記選択されたパラメータブロック内のすべてのパラメータ設定手段に対して一括して行えるようにしたことを特徴とする楽音編集方法。
  3. 楽音発生手段が発生する楽音に関する楽音情報をコンピュータにより編集する楽音編集方法であって、
    前記コンピュータにおける表示手段に、少なくとも1つのパラメータ設定手段を包含するパラメータブロックが複数隣接して表示され、該パラメータブロック間の境界は変更可能とされ、該境界の変更に応じて境界近傍に配置されている前記パラメータ設定手段を隣接する他のパラメータブロックに包含されるよう変更することが可能とされていることを特徴とする楽音編集方法。
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