JPH06301478A - パラメータ指示装置 - Google Patents

パラメータ指示装置

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JPH06301478A
JPH06301478A JP5083335A JP8333593A JPH06301478A JP H06301478 A JPH06301478 A JP H06301478A JP 5083335 A JP5083335 A JP 5083335A JP 8333593 A JP8333593 A JP 8333593A JP H06301478 A JPH06301478 A JP H06301478A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中央演算装置と記憶装置と表示面とを有する電
子楽器等の電子機器において、中央演算装置がプログラ
ムを実行する際に用いられる多数のパラメータを効率的
にエディットすることのできるパラメータ指示装置に関
し、画面上に多数のパラメータが同時に表示される場合
にも、各パラメータを効率的にエディットすることので
きるパラメータ指示装置を提供することを目的とする。 【構成】表示面の複数の領域内に組分けして表示された
多数の項目のパラメータを選択的に指示するためのパラ
メータ指示装置であって、支点を中心に平面内のどの方
向にも駆動可能に支持され、傾けた方向と角度とによっ
て平面内の点を指示することのできるジョイスティック
型操作子(14)と、前記平面内の点の軌跡を検出し、
基準点からの距離を検出するための検出手段(J1)
と、前記基準点からの距離が第1の範囲に属する時はカ
ーソルを前記領域単位で移動させ、前記基準点からの距
離が第2の範囲に属する時は、カーソルを項目毎に移動
させるカーソル駆動手段(J4〜J16)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示面内のパラメータ
を指示する装置に関し、特に中央演算装置と記憶装置と
表示面とを有する電子楽器等の電子機器において、中央
演算装置がプログラムを実行する際に用いられる多数の
パラメータを効率的にエディットすることのできるパラ
メータ指示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】楽音合成技術の発展と共に、電子楽器の
機能も複雑化し、種々の機能を実現できるようになって
きている。
【0003】パーソナルコンピュータやワークステーシ
ョン等のコンピュータシステムを電子楽器内に取り入
れ、様々な楽音制御を行なう技術も提案されている。た
とえば、ループ回路に励起信号を注入し、ループ回路内
を循環させつつ、ループ回路から楽音信号を導出する技
術においては、ループ回路を構成する種々のフィルタ、
増幅器等の機能素子をソフトウェアで構成し、機能素子
の種々の特性等を示すパラメータを変化させることによ
って様々な音色を有する楽音信号を形成することができ
る。
【0004】このような電子楽器システムにおいては、
パラメータの数が非常に多くなっており、パラメータの
エディット作業においては、表示画面内でパラメータを
指示する作業が時間を要するようになってきた。
【0005】たとえば、コンピュータシステムや多くの
電子楽器は、上下左右のカーソルキーを有しており、画
面内に表示されるカーソルを上下左右に移動させること
ができる。
【0006】上下左右のカーソルキーを押すと、画面内
のカーソルは上下左右に1単位移動する。1つのカーソ
ルを一定時間以上押し続けると、カーソルが自動的に順
次移動するようになり、操作を簡略化しているものもあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、音源回路の複雑
化と共に、パラメータの数も膨大になってきた。これら
のパラメータを効率的にエディットするために、ディス
プレイ画面を大型化し、同時に多数のパラメータを表示
することが考えられる。このような場合、画面上のカー
ソルを従来通りの方法で駆動すると、パラメータの指定
に時間がかかり、非常に効率が悪くなってしまう。
【0008】本発明の目的は、画面上に多数のパラメー
タが同時に表示される場合にも、各パラメータを効率的
にエディットすることのできるパラメータ指示装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパラメータ指示
装置は、表示面の複数の領域内に組分けして表示された
多数の項目のパラメータを選択的に指示するためのパラ
メータ指示装置であって、支点を中心に平面内のどの方
向にも駆動可能に支持され、傾けた方向と角度とによっ
て平面内の点を指示することのできるジョイスティック
型操作子と、前記平面内の点の軌跡を検出し、基準点か
らの距離を検出するための検出手段と、前記基準点から
の距離が第1の範囲に属する時はカーソルを前記領域単
位で移動させ、前記基準点からの距離が第2の範囲に属
する時は、カーソルを項目毎に移動させるカーソル駆動
手段とを有する。
【0010】
【作用】表示面内に多数個のパラメータを組分けして表
示した場合、組から組へのカーソルの移動が速やかに行
なえれば、パラメータの指示は極めて効率的になる。
【0011】ジョイスティック型操作子で平面内の点を
指示し、基準点からその点までの距離が所定の範囲内に
属する時は、カーソルを大きな単位で移動させ、別の組
に属する時は、カーソルを小さな単位で移動させること
により、操作者の意志にしたがって効率的なカーソル駆
動が実現できる。
【0012】さらに、平面内に点を指示する場合、ジョ
イスティック型操作子で直接その点を指示する代わり
に、平面内の点の軌跡を検出し、基準点からの距離が増
大から減少に変化した時、その極値を検出するようにす
れば効率的な点の指示が行なえる。
【0013】
【実施例】図1に、本発明の実施例による電子楽器を示
す。図1(A)は、電子楽器の機能ブロックを示すブロ
ック図、図1(B)はその要部構成を示す概略平面図で
ある。
【0014】図1(A)において、電子楽器は画面上の
パラメータを指示するためのパラメータ操作子1を有す
る。パラメータ操作子1は、後に述べるように、複数種
類の操作子の集合体である。
【0015】パラメータ操作子1の操作情報は、制御装
置2に送られ、パラメータの設定、エディット等が行な
われる。制御装置2には、表示制御装置2が接続されて
おり、制御装置2から供給される信号に基づいて表示器
6の表示を制御するための信号を形成する。
【0016】演奏操作子3は、多数の鍵を有する鍵盤等
であり、電子楽器において演奏操作を行なう場合に用い
られる操作子である。制御装置2は、演奏操作子3から
キーオン信号、キーオフ信号、ノートナンバ等の楽音制
御信号が送られてきた場合には、音源回路4の制御信号
を形成して音源回路4に供給し、楽音信号を形成させ
る。
【0017】音源回路4は、多数のパラメータによって
制御することのできる回路であり、これらのパラメータ
はパラメータ操作子1によってエディットすることがで
きる。
【0018】図1(B)は、パラメータをエディットす
る際に用いられる電子楽器の要部を示す。表示器6は、
多数のパラメータを同時に表示することのできる表示面
を有する。
【0019】パラメータ操作子1は、JOGダイヤル1
1、スライダ12、ファンクションキー13、中点復帰
型ジョイスティック14、10キー19等の複数種類の
操作子を含む。
【0020】中点復帰型ジョイスティック14は、プッ
シュスイッチ15を備えたスティック16が、XY平面
内のどの方向にも駆動することができる構造を有する。
たとえば、直交する2軸の回りに、回転可能に支持され
ている。また、スティック16の左右には、クリックボ
タン17a、17bが設けられている。
【0021】たとえば、ファンクションキー13で音色
選択モード、音色エディットモード等を選択すると、表
示器6の表示面上には多数のパラメータが表示される。
これらのパラメータをJOGダイヤル11、ジョイステ
ィック14、10キー19等で選択し、各パラメータの
値をスライダ12や10キー19等で変更することがで
きる。
【0022】図1(A)に示すような機能ブロックは、
図2(A)に示すようなハードウェア構成によって実現
される。図2(A)においてバス20には、楽音合成プ
ログラム、パラメータエディットプログラム等、種々の
プログラムを実施するためのCPU21、これらプログ
ラムを記憶するROM22、プログラムの実行に際して
用いられるレジスタ類等を有するRAM23が接続され
ている。
【0023】バス20には、また演奏操作子3やパラメ
ータ操作子1も接続されている。パラメータ操作子1
は、ジョイスティック14とその他の設定操作用スイッ
チ群26を含む。
【0024】表示器6もバス20に接続され、エディッ
トモードにおけるパラメータ設定等における表示を行な
う。また、楽音発生部25は、バス20に接続されてお
り、CPU21が演算した楽音形成パラメータを受けて
楽音信号を発生させる。この楽音信号は、サウンドシス
テムに送られて楽音を発生させる。
【0025】図2(B)は、ROMのメモリ内容を概略
的に示す。ROM22には、CPU21が行なうプログ
ラムを設定する領域、プリセットした複数組の音色デー
タを記憶する領域PVOICE等を有する。
【0026】図2(C)は、RAM23の記憶内容を概
略的に示す。RAM23には、CPUのプログラム実行
の際に用いられるCPUワークエリア、音色パラメータ
をエディットする際に用いられるバッファTCBUF、
ユーザが音色をエディットする際に用いられる複数のユ
ーザボイス領域UVOICE等が設定されている。
【0027】RAM23の各ユーザボイス領域は、図2
(C)に示すような構成を有する。ユーザボイス領域
は、複数のブロックに分けられており、各ブロックに複
数のパラメータを収納することができる。(i、j)と
示したiは、ブロック番号を示し、jはパラメータ番号
を示す。
【0028】たとえば(1、1)は波形番号1を記憶す
る領域であり、(1、2)は波形番号2を記憶する領域
である。同様、ブロック7はエンベロープの変化率を記
憶する領域であり、ブロック10はエンベロープのレベ
ルを記憶する領域である。
【0029】たとえば、ピアノ等の減衰音においては、
ADSRのエンベロープ形状の各々についてその変化率
RとレベルLを指定することにより、所望の波形を設定
することができる。
【0030】図3は、音源回路の代表的構成例である遅
延フィードバック型音源を示す。遅延フィードバック型
音源は、大きく分けて波形メモリ制御部30、インプッ
トフィルタ部31、ノイズカラー制御部32、ループフ
ィルタ部33、遅延ループ部34、出力制御部35を含
む。
【0031】波形メモリ制御部30においては、初期波
形WAVE1とWAVE2がそれぞれ読み出され、乗算
器MUL1、MUL2において、タッチクロスフェード
がなされた後、加算器AD1において加算され、乗算器
MUL3に送られる。乗算器MUL3においては、エン
ベロープジェネレータEGから供給される係数WAVE
EGが乗算され、出力信号を形成する。
【0032】波形メモリ制御部30からの出力信号は、
インプットフィルタ部31のローパスフィルタLPF1
に供給される。ローパスフィルタLPF1の周波数特性
およびQは、パラメータLPF1FREQおよびLPF
1Qによって制御され、入力波形を修飾した後、乗算器
MUL4に供給する。乗算器MUL4においては、ゲイ
ンGAIN/EG1が乗算される。
【0033】一方、ノイズカラー制御部32において
は、ノイズ発生器NOISEから供給されたノイズ信号
が、バンドパスフィルタBPFに供給される。バンドパ
スフィルタBPFは、その周波数特性およびQをパラメ
ータBPFFREQおよびBPFQによって制御され、
入力する雑音信号を修飾する。
【0034】バンドパスフィルタBPFの出力信号は、
乗算器MUL5において係数GAIN/EG2を乗算さ
れ、出力信号を形成する。インプットフィルタ部31の
出力信号とノイズカラー制御部32の出力信号は加算器
AD2で加算され、加算器AD3を介してループフィル
タ部33に供給される。
【0035】ループフィルタ部33は、ハイパスフィル
タHPFとローパスフィルタLPF2を含む。ハイパス
フィルタHPFの周波数特性はパラメータHPFFRE
Qによって制御される。
【0036】また、ローパスフィルタLPF2の周波数
特性とQは、パラメータLPF2FREQおよびLPF
2Qによって制御される。ハイパスフィルタHPFによ
って直流成分を遮蔽された信号は、ローパスフィルタL
PF2を通ることにより、帯域幅を制限されて出力信号
を形成する。
【0037】ループフィルタ部33の出力信号は、遅延
ループ部34に送られる。遅延ループ部34は、遅延回
路DLY、オールパスフィルタAPF、乗算器MUL6
を含む。
【0038】遅延回路DLYは、発生する楽音のピッチ
に対応する遅延時間を与える。オールパスフィルタAP
Fは、非調和項の制御を行なうフィルタであり、周波数
成分に対して一定の遅延を与える。オールパスフィルタ
APFの特性は係数COEFによって制御される。ま
た、乗算器MUL6は、係数FBGAINを乗算する。
【0039】乗算器MUL6から供給される遅延ループ
部34の出力信号は、ループフィルタ部33の前段に接
続された加算器AD3にフィードバックされる。このよ
うにして、ループ回路が形成され、加算器AD3からル
ープフィルタ部33に供給された信号はループ回路内を
循環する。
【0040】このループ回路の2点、図示の場合、遅延
回路DLYの入力側と遅延回路DLYの中間から取り出
された信号が2つの楽音信号を形成する。これらの楽音
信号は、乗算器MUL7およびMUL8においてそれぞ
れ係数MIX1、MIX2を乗算された後、加算器AD
4で加算される。
【0041】このようにして、出力制御部35において
2種類の信号の混合がなされ、混合された信号はさらに
乗算器MUL9、MUL10を介して右チャンネル信
号、左チャンネル信号として出力される。乗算器MUL
9、MUL10の係数は、音源回路全体の音量制御信号
GAINおよびパンPANによって制御される。
【0042】音源回路はその他、アサイナブルなエンベ
ロープジェネレータEG1、EG2、EG3、EG4を
含み、それぞれからエンベロープ波形を発生する。図4
は、図3に示す音源回路のパラメータをエディットする
場合のパラメータ表示画面を示す。画面上に図3の音源
回路ブロックにしたがったブロック構成が示されてい
る。
【0043】波形メモリ制御部30のパラメータは、第
1のブロックに示され、インプットフィルタ部31のパ
ラメータは第2のブロックに示されている。同様に、ノ
イズカラー制御部32のパラメータは第3のブロック
に、ループフィルタ部33のパラメータは第4のブロッ
クに、遅延ループ部34のパラメータは第5のブロック
に、出力制御部35のパラメータは第6のブロックに示
されている。また、画面下方には4つのエンベロープジ
ェネレータのパラメータが示されている。
【0044】このように、画面全体が大きく10個の領
域に分割され、各領域に複数個のパラメータが表示され
ている。図示の状態においては、第5のブロックの遅延
ループ部の領域が選択されたことを示している。
【0045】この状態で、遅延ループ部34の2つのパ
ラメータをエディットすることができる。異なる領域の
パラメータをエディットする場合は、ブロックの選択を
変更し、選択したブロック内のパラメータを指定する。
【0046】このような操作を行なうためのジョイステ
ィックの操作について説明する。図5は、ジョイスティ
ックの特性および操作方法を示す。ジョイスティックの
操作量とその指定量は図5(A)に示すように、初期の
不感帯を除き、操作量にかかわらず一定の指示を与える
ものとしてもよく、図5(B)に示すように、操作量の
初期を不感帯とした後、その後の操作量が増大するにし
たがって指定量ΔCが次第に大きく増大するように非線
型に設定してもよい。
【0047】もちろん、線型に設定することも可能であ
る。その他、種々の設定が可能であるが、図5(A)、
(B)に示すように、微小操作量に対しては指示が発生
しないように不感帯を設けることが好ましい。
【0048】ジョイスティックを駆動した場合、その時
々刻々の位置にしたがって指示信号が発生するようにし
てもよいが、より好ましくは所望の位置に移動させる途
中の段階においては指示が発生せず、所定の位置に達し
た時に初めて指示が発生するようにすることが好まし
い。
【0049】図5(C)、(D)は、ジョイスティック
の軌跡がピークを描いた時に指示が発生する駆動方法を
示している。ジョイスティックを中点から駆動した時、
半径が増大する間は、ジョイスティックの駆動位置に応
じた信号は発生せず、半径が極値を描いて減少した時
に、極大値に応じた指示を発生させるようにすることが
できる。
【0050】このような設定によれば、図5(C)に示
すように、直線的に所望の位置Pまでジョイスティック
を駆動し、その後中点に戻した場合も、図5(D)に示
すように、駆動の初期においては異なる方向に移動した
が、途中で軌道修正を行ない、所望位置Pで半径がピー
クを描くように、ジョイスティックを返した場合も同様
の指示信号が発生する。
【0051】以下の実施例においては、このようなジョ
イスティック駆動方式を採用した場合にしたがって説明
するが、ジョイスティックの駆動にしたがって発生する
信号の形態はこの例に制限されることはない。たとえ
ば、所望位置でプッシュボタン15を押してもよい。
【0052】図6は、電子楽器の制御のフローチャート
を示す。図6(A)はメインプログラムのフローチャー
トを示し、図6(B)はメインプログラムにおける音色
エディット処理のフローチャートを示す。
【0053】図6(A)において、処理が開始すると、
まずステップS1において、RAM23内のレジスタの
初期設定等の初期設定が行なわれる。続いて、ステップ
S2において、電子楽器の動作モードを設定するモード
設定イベントの検出が行なわれる。なお、モード設定イ
ベントが生じていない時は、所定のモードに設定され
る。
【0054】ステップS3においては、設定されたモー
ドがエディットモードであるか否かが判断される。エデ
ィットモードであれば、YESの矢印にしたがってステ
ップS4に進み、音色エディット処理が行なわれる。
【0055】音色エディット処理は、図6(B)に示す
ように、まずステップS11でジョイスティックカーソ
ル制御処理が行なわれ、続いてステップS12でデータ
入力編集記憶処理が行なわれる。データ入力編集記憶処
理は、カーソルが表示されているパラメータをスライダ
12や、10キー19等の操作に応じて変更して記憶す
る処理である。なお、ジョイスティックカーソル制御処
理については後述する。
【0056】ステップS3において、エディットモード
でないと判断された時は、ステップS5に進んで音色選
択処理が行なわれる。音色選択処理は、設定された多数
の音色から所望の音色を選択して設定する処理である。
なお、この音色設定処理においても、ジョイスティック
を利用することができる。
【0057】ステップS4、S5の後、ステップS6に
進んで演奏が行なわれている時は、鍵盤等の演奏操作子
のイベント処理が行なわれる。演奏操作子イベント処理
に続いて、ステップS7において発音処理が行なわれ、
演奏操作に基づく楽音が発生する。なお、演奏操作子イ
ベントが存在しない時は、ステップS6、S7は素通り
する。
【0058】次に、ステップS8において、再びエディ
ットモードか否かが判断される。エディットモードでな
い時は、ステップS9に進み、ジョイスティック楽音制
御処理が行なわれる。エディットモードの場合は、ステ
ップS9はバイパスする。ジョイスティック楽音制御処
理については後述する。
【0059】その後、ステップS10において、その他
の処理を行ない、フローはステップS2に戻る。メイン
プログラムはこのループを繰り返し行なうことによって
行なわれる。
【0060】図7は、図6(B)に示したジョイスティ
ックカーソル制御処理のフローチャートを示す。処理が
スタートすると、ステップJ1において、ジョイスティ
ックの現在位置(x、y)およびジョイスティックの移
動軌跡におけるピーク値(x P 、yP )を検出する。な
お、ジョイスティックの位置が単純に増大している間は
ピーク値は検出されない。
【0061】次に、ステップJ2において、現在の位置
の基準位置に対する半径(x2 +y 2 の平方根)が所定
の半径r1 よりも大きいか否かが判断される。なお、半
径r 1 は、不感帯を規定するための値である。
【0062】基準位置からの半径がr1 よりも小さい時
は、不感帯内であるのでNOの矢印にしたがってステッ
プJ3に進み、フラグ1STEPFLGに“0”を設定
し、フラグSTOPFLGにも“0”を設定する。これ
らのフラグは、カーソルの移動を行なわず、その後の処
理を行なわないためのものである。
【0063】ステップJ2において、基準位置からの半
径がr1 よりも大きい場合は、YESの矢印にしたがっ
てステップJ4に進み、ピーク位置の半径(xP 2 +y
P 2の平方根)が、r1 よりも大きく設定したr2 より
も大きく、かつ現在位置の半径(x2 +y2 の平方根)
が、やはりr2 よりも大きいか否かを判断する。
【0064】ピーク位置も現在位置もその半径がr2
りも大きい時は、YESの矢印にしたがってステップJ
5に進み、フラグ1STEPFLGが“0”か否かを判
断する。
【0065】フラグ1STEPFLGが“0”の時は、
この極値が初めて検出されたことが示されているのでス
テップJ6に進み、現在位置(x、y)に応じた方向へ
カーソルを1ブロック移動させる。その後、ステップJ
7において、ピーク検出が行なわれたことを登録するた
め、フラグ1STEPFLGに1を設定し、ピーク位置
の座標xP 、yP を過去のピーク位置xP ′、yP ′に
設定する。
【0066】なお、ステップJ5において、フラグ1S
TEPFLGに位置が“0”でない時は、既にピーク検
出が行なわれ、カーソルを移動した後であるため、ステ
ップJ6、J7はバイパスする。
【0067】次に、ステップJ8において、現在位置
(x、y)が過去のピーク位置(xP′、yP ′)から
距離dの範囲内に所定時間t以上保持されているか否か
が判断される。
【0068】現在位置(x、y)が過去のピーク位置
(xP ′、yP ′)から距離dの範囲内に、所定時間t
以上保持されている時は、カーソル連続移動の支持であ
り、YESの矢印にしたがってステップJ9に進み、過
去のピーク位置(xP ′、yP′)の位置に応じて順次
カーソルを1ブロックずつ移動させる。
【0069】ピーク位置の近傍に所定時間以上カーソル
が保持されていない時は、ステップJ8からNOの矢印
にしたがってステップJ9をバイパスする。このように
して、図5(C)、(D)に示すように、ジョイスティ
ックを駆動してピークを描いた後、中点に復帰させた場
合は、そのピーク位置の方向にカーソルが1ブロック移
動し、ピーク位置の近傍でジョイスティックを保持し続
けた場合には、同一方向にカーソルが連続的に移動する
ことになる。
【0070】このようにして、カーソルを大きくかつ迅
速に移動させることが容易となる。また、基準位置から
所定半径内は不感帯とされているため、意図しない動き
によってカーソルが所望しない位置へ移動を行なうこと
がない。
【0071】なお、ステップJ4において、現在位置の
半径がr1 とr2 の中間の値である時は、図8に示すC
1に続く。図8において、図7のC1から処理が続いた
時は、ステップJ11においてピークの位置の半径がr
1 とr2 の中間にあるか否かが判断される。中間の値で
あれば、YESの矢印にしたがってステップJ12に進
み、フラグ1STEPFLGが“0”か否かが判断され
る。
【0072】フラグ1STEPFLGが“0”であれ
ば、ピーク検出が初めて行なわれたのであり、YESの
矢印にしたがってステップJ13に進み、現在位置
(x、y)に応じた方向にブロック内でカーソルが1ス
テップ移動する。
【0073】その後ステップJ14において、フラグ1
STEPFLGに1を収納し、ピーク位置(xP
P )を過去のピーク位置(xP ′、yP ′)に収納す
る。なお、ステップJ12において、フラグ1STEP
FLGが1の時は、既にカーソル移動が行なわれている
ため、NOの矢印にしたがってステップJ13、J14
をバイパスする。
【0074】次に、ステップJ15において、現在のジ
ョイスティックの位置(x、y)が過去の(xP ′、y
P ′)から所定の半径d以内の位置に所定時間t以上保
持されているか否かが判断される。
【0075】現在のジョイスティックの位置(x、y)
が過去の(xP ′、yP ′)から所定の半径d以内の位
置に、所定時間以上保持されている時は、YESの矢印
にしたがってステップJ16に進み、ピーク位置
(xP ′、yP ′)の位置、方向に応じて順次ブロック
内でカーソルを1ステップずつ移動させる。
【0076】ステップJ15において、カーソルが所定
範囲内に所定時間以上保持されていないと判断された時
は、NOの矢印にしたがってステップJ16はバイパス
する。
【0077】なお、ステップJ11において、ピーク位
置(xP 、yP )半径r1 とr2 の間に存在しない時
は、既にステップJ5以下の処理によってカーソル移動
が行なわれた後か、またはカーソル駆動自身が不明確で
あったと判定できるため、処理を終了させる。
【0078】図8のフローにより、ジョイスティックを
小さく動かしてピークを描いた時は、同一ブロック内で
カーソルが小さく動く。また、ピーク位置近傍にジョイ
スティックを停止させておけば、カーソルは順次小移動
する。
【0079】このように、カーソルの中立位置の周囲に
不感帯を設け、不感帯の外側にさらに2つの領域を設定
することにより、半径の大きな領域でピークを描いた時
はカーソルを大きなブロック単位で移動させ、カーソル
が半径の小さな領域でピークを描いた時は各ブロック内
でカーソルをパラメータ毎に移動させることが可能とな
る。
【0080】このような複数段階の駆動方式により、広
い画面内において効率的にカーソルを移動させ、所望の
パラメータを指示することができる。なお、カーソル指
定領域を2段階に分ける場合を説明したが、3段階以上
に設定しても構わない。
【0081】図9は、図6(A)のステップS9に示す
ジョイスティック楽音制御処理について示す。処理がス
タートすると、ステップJ21において、現在位置
(x、y)の検出処理が行なわれる。
【0082】次に、ステップJ22において、現在位置
(x、y)の半径が所定の半径r10よりも小さいか否か
が判断される。半径r10よりも小さい時は、不感帯に存
在すると判断され、YESの矢印にしたがって処理を終
了する。
【0083】半径r10よりも大きいか等しい時は、NO
の矢印にしたがってステップJ23に進み、現在位置
(x、y)の半径が設定された半径r10とr11の間にあ
るか否かが判断される。
【0084】中間に位置する時は、YESの矢印にした
がってステップJ24に進み、カーソルのx位置に応じ
てビブラート制御を行ない、カーソルのy位置に応じて
ピッチベンド処理が行なわれる。たとえば、xの位置を
表すパラメータがビブラートレジスタVIBに設定さ
れ、yの位置を表す信号がピッチベンドレジスタPBに
設定される。
【0085】カーソルの現在位置(x、y)が半径r10
とr11の間に存在しない時は、NOの矢印にしたがって
ステップJ24はバイパスする。その後、ステップJ2
5において、カーソルの現在位置(x、y)が半径r11
よりも大きいか否かが判断される。r11よりも大きい時
は、YESの矢印にしたがってステップJ26に進み、
現在のカーソル位置のx位置に応じてフィルタ制御を行
ない、y位置に応じて振幅変調を行なう。
【0086】たとえば、x位置を表すパラメータがフィ
ルタ定数レジスタFTに設定され、y位置を表す信号が
振幅レジスタAMに設定される。なお、ステップJ25
において、判断がNOの時は、ステップJ26はバイパ
スする。
【0087】このように、楽音制御において、ジョイス
ティックを平面内で駆動することにより、2つのパラメ
ータを同時に制御することができる。なお、他の処理に
おいてジョイスティックを用いることも可能である。
【0088】以上、電子楽器におけるパラメータ指示の
場合を説明したが、同様のパラメータ指示が、名簿、リ
スト等、種々のものに適用できることは当業者に自明で
あろう。
【0089】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジョイスティックを用いることにより、広い画面内でカ
ーソルを自由に移動させ、効率的にパラメータを指示す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による電子楽器を示す。図1
(A)は電子楽器の機能ブロックを示すブロック図、図
1(B)は電子楽器の要部構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の実施例による電子楽器のハードウェ
ア構成を示す。図2(A)はハードウェア構成のブロッ
ク図、図2(B)、(C)、(D)は、メモリ内の領域
設定の例を示す概念図である。
【図3】 本発明の実施例による電子楽器の遅延フィー
ドバック型音源の構成例を示すブロック図である。
【図4】 表示画面におけるパラメータ表示の例を示す
平面図である。
【図5】 ジョイスティックの機能を説明するための図
である。図5(A)、(B)は、ジョイスティックの感
度特性を示すグラフ、図5(C)、(D)は、ジョイス
ティックの操作方法を説明するための概念図である。
【図6】 本発明の実施例による電子楽器の制御のフロ
ーチャートを示す。図6(A)はメインプログラムのフ
ローチャート、図6(B)は音色エディット処理のフロ
ーチャートである。
【図7】 ジョイスティックカーソル制御処理のフロー
チャートである。
【図8】 ジョイスティックカーソル制御処理のフロー
チャートである。
【図9】 ジョイスティック楽音制御処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 パラメータ操作子、 2 制御装置、 3 演奏操
作子、 4 音源、5 表示制御装置、 6 表示器、
11 JOGダイヤル、 12 スライダ、 13
ファンクションキー、 14 中点復帰型ジョイスティ
ック、 16スティック、 17 クリックボタン、
19 10キー、 20 バス、21 CPU、 22
ROM、 23 RAM、 25 楽音発生部、 2
6設定操作スイッチ、 30 波形メモリ制御部、 3
1 インプットフィルタ部、 32 ノイズカラー制御
部、 33 ループフィルタ部、 34 遅延ループ
部、 35 出力制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示面の複数の領域内に組分けして表示
    された多数の項目のパラメータを選択的に指示するため
    のパラメータ指示装置であって、 支点を中心に平面内のどの方向にも駆動可能に支持さ
    れ、傾けた方向と角度とによって平面内の点を指示する
    ことのできるジョイスティック型操作子と、 前記平面内の点の軌跡を検出し、基準点からの距離を検
    出するための検出手段と、 前記基準点からの距離が第1の範囲に属する時はカーソ
    ルを前記領域単位で移動させ、前記基準点からの距離が
    第2の範囲に属する時は、カーソルを項目毎に移動させ
    るカーソル駆動手段とを有するパラメータ指示装置。
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