JP3644321B2 - データ設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ設定装置に関するものであり、特に、電子楽器、サンプラー、シンセサイザ等の楽音生成装置におけるパラメータ設定に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
楽音発生装置においては、音色やエフェクトなどが、装置に応じて、あるいは、ユーザの好みに応じて設定できるようになっている。この設定は、数値を変更することにより行われる。数値が変更可能な要素は、パラメータと呼ばれている。
このようなパラメータとして、ある1つのデータ系列に対応させて設定される関数的なパラメータがある。例えば、音源波形は周期に、エンベロープは時間に、フィルタ特性は周波数に、それぞれ対応させて設定される。
このパラメータをユーザが任意に設定できるようにするには、データ系列の各値に対し、パラメータの値を数値入力しなければならず、数値の桁数が多く、しかもデータ系列を構成する値の総数が多いと入力作業が大変である。
そのため、データ系列のいくつかの値に対してのみパラメータを入力し、入力されなかったパラメータの値については、入力された値に基づいて直線補間して設定するものがあった。
しかし、補間の方法は直線補間に限られていたため、入力されたパラメータの個数以上には、複雑なパターンのパラメータ設定ができなかった。
【0003】
また、パラメータの入力は、テンキーなどの数字キー、押回数や押圧時間に比例して数値がステップ的に増減する1対のスイッチからなるアップダウンキー、あるいは、回転量に応じて数値を増減させる回転入力型操作子などを用いて行われている。
数字キーでは、入力する桁数が増えれば入力に時間がかかる。また、アップダウンキーあるいは回転入力型操作子では、所望の数値が現在値からかけ離れている場合に、入力時間が長くなる。このように、パラメータの入力は、ユーザにとって非常に面倒な作業となっていた。
同様な問題は、楽音発生装置のパラメータ設定だけでなく、他の任意のパラメータを設定する装置、あるいは、一般にデータを設定する装置においても存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータを設定するためのデータ設定装置であって、入力された楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータの値の個数以上に、複雑なパターンのデータ設定ができるデータ設定装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータを設定するためのデータ設定装置であって、第1の操作量を入力し、該第1の操作量に基づいて、前記位相または時間の値を指定するとともに、第2の操作量を入力し、該第2の操作量に基づいて、前記第1の操作量に基づいて指定された位相または時間の値に対応する前記パラメータの値を設定する入力データ処理手段と、該入力データ処理手段により設定された前記位相または時間の隣接する値の増加に伴い、該隣接する値に対応して前記入力データ処理手段により設定されたパラメータの値が増加しているか減少しているかを判定し、当該位相または時間の隣接する値の増加に伴い、前記パラメータの値が増加しているときは、第1の種類の補間タイプにしたがって補間処理し、かつ、当該位相または時間の隣接する値の増加に伴い、前記パラメータの値が減少しているときは、前記第1の種類の補間タイプとは異なる第2の種類の補間タイプにしたがって補間処理することにより、当該位相または時間の隣接する値の間の区間における前記パラメータの値を設定する補間手段、を有し、前記補間されたパラメータを前記楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータとして設定するものである。
したがって、楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータを設定する際に、入力されたパラメータの値の個数以上に、複雑なパターンのデータ設定ができる。
【0006】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載のデータ設定装置において、補間モード選択操作に応じて、相異なる2種類の補間タイプのうち、一方を前記第1の種類の補間タイプとし他方を前記第2の種類の補間タイプとするか、前記一方を前記第2の種類の補間タイプとし前記他方を前記第1の種類の補間タイプとするかを指定する補間タイプ指定手段を有するものである。
したがって、多様なデータ設定ができる。
加えて、請求項1,2に記載の発明に、入力された第2のデータの値と補間手段により設定された第2のデータの値とを、第1のデータの系列にしたがってグラフィック表示させる制御手段を有するようにした場合には、第1のデータの値と第2のデータの値のセットがイメージ的に把握しやすくなる。
【0009】
なお、上述した請求項1,2に記載の各発明における各手段を、コンピュータにより実行させるプログラムを作成し、これを記録媒体に記録することができる。このプログラムをコンピュータにインストールすれば各手段を実行させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のデータ設定装置の実施の一形態の機能ブロック図である。
図中、1は第1の操作子であって、第1のデータの系列番号(ステップ)を指定するためのものである。2は第2の操作子であり、各ステップ番号に対応させて第2のデータの値を入力するためのものである。また、入力モードを切り替えるためのスイッチ入力を有する。3は第3の操作子であり、補間タイプを指定するためのものである。4はデータ設定部、5は入力データ処理部、6は入力モード制御部、7は補間演算部、8は出力制御部、9は表示器、10はデータ利用部である。
【0011】
ユーザは第1の操作子1を操作することにより、その操作量をデータ設定部4内の入力データ処理部5に入力し、第1のデータの値をステップ指定する。続いて、第2の操作子2を操作することによって、その操作量を入力データ処理部5に入力し、第2のデータを、第1の操作子1で先に指定された第1のデータに対応するものとして設定する。
第2のデータの入力モードには、操作量に基づいて、現在の数値からアップダウンさせるステップ入力モードと、操作量に基づいて複数の値の中から1つを選択して入力する選択入力モードとがある。入力モードは第2の操作子2により指定され、入力モード制御部6が入力データ処理部5の入力モードを切り替える。
【0012】
入力データ処理部5は、第1のデータおよびこれに対応させた第2のデータの設定された複数のデータセットを、補間演算部7に出力する。なお、データセットは、第1,第2の操作子1,2によって入力されるほか、入力データ処理部5のメモリに、初期値あるいはデフォルト値がプリセットされている場合がある。初期値あるいはデフォルト値は、第1,第2の操作子1,2によって設定変更ができる。
補間演算部7は、この複数のデータセットに基づいて、入力されたデータセットの第1のデータの値の中間の値に対応した第2のデータ、言い換えれば、入力されない第2のデータの値を、補間演算によって算出して設定し、出力制御部8に出力する。
補間演算のタイプとして、前値ホールド,直線補間等の複数の種類が用意されており、第1のデータの所定区間ごとに、補間演算のタイプが指定される。第3の操作子3により、この所定区間ごとの補間演算のタイプが指定される。
【0013】
出力制御部8は、第2の操作子2により入力されて設定された第2のデータと、補間演算部7で補間されて設定された第2のデータとを、第1のデータの系列にしたがって表示器9にグラフィック表示させる。出力制御部8は、また、入力モード制御部6により、入力データ処理部5における第2のデータの入力モードが選択入力モーであるときには、表示器9に選択入力のための表示をさせる。すなわち、入力データ処理部5が選択入力に切り替えられたときには、複数の第2のデータの値を表示させる。
出力制御部8は、また、第1,第2のデータセットを、外部のデータ利用部10に出力する。
【0014】
図1に示した機能ブロック構成は、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウエアで実現することができる。専用のシンセサイザに組み込むほか、汎用コンピュータにおいて実現することもできる。
汎用コンピュータの場合、プログラムは、磁気ディスクにインストールし、表示器9には、CRTまたは液晶のディスプレイを用いる。第1〜第3の操作子1〜3は、ディスプレイ上に仮想的な操作子として表示され、ユーザが表示器9の画面を見ながら、マウスコントローラの操作によって、仮想的な操作子の回転操作やクリック操作等を行えばよい。
プログラムは、上述したデータ設定部4の各機能ブロック構成を実現するためのものとし、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)等の記録媒体に記録しておき、これを、磁気ディスクにインストールすればよい。
【0015】
以下、図1に示したデータ設定装置を、アナログシンセサイザをシミュレートするデジタルシンセサイザのパラメータ設定装置に適用したものを説明する。パラメータの一具体例として、LFO(Low Frequency Oscilator:低周波発振器)ユニットの波形振幅パラメータの場合を説明する。このパラメータは、1周期内の位相に対応させて設定される。
LFOは、VCO(Voltage Controlled Oscilator:電圧制御発振器)ユニットの周波数、VCF(Voltage Controlled Filter電圧制御フィルタ)ユニットのカットオフ周波数や共振周波数(レゾナンス)、VCA(Voltage Controlled Amplifier:電圧制御増幅器)ユニットの振幅等を変調して楽音に揺れを与えるために用いられる。
【0016】
図2は、図1に示した表示器8の表示画面および第1〜第3の操作子1〜3の説明図である。図中、21は図1に示した表示器9の表示画面である。横軸に第1のデータの系列である位相が割り当てられ、縦軸に第2のデータであるLFO波形振幅パラメータが割り当てられて、位相およびLFO波形振幅がグラフィック表示されている。
位相はステップ入力され、各位相ステップにおけるLFO波形振幅パラメータの値は、既に入力されていてメモリに格納されているか、あるいは、初期値がメモリに予め格納されているものとする。
【0017】
21aは、ユーザによる第1,第2の操作子1,2の操作によって設定される位相ステップおよびこの位相ステップにおけるLFO波形振幅のセットを表す「ポイント」であり、図示の例では、ステップ番号(STEP)が表示される。LFO波形の1周期を16分割した位相において、LFO波形振幅の値(VALUE)が入力される。したがって、ポイントの総数は16ポイントである。なお、位相ステップは必ずしも等間隔であることを要しない。
LFO波形振幅は、−63から64までの128段階の値をとるものとする。一般に、楽音パラメータは、0〜127、または、−63〜64まの128段階の値に設定される。
【0018】
21bは入力操作中の、現在の位相ステップ位置を表示する縦カーソル、21cは入力操作中の現在の位相ステップに対応したLFO波形振幅の現在値を表示する横カーソルである。21dは位相ステップ間の中間位相値におけるLFO波形振幅の補間値を表すものであって、隣接するポイント間を接続する結線である。21eは補間モードを表示する表示部、21fは入力操作中の現在の位相ステップ番号を表示する表示部、21gは入力操作中の現在の位相ステップにおけるLFO波形振幅の現在の設定値を表示する表示部である。
22,23は筐体のパネル上に印刷された第1,第2の操作子1,2のための目盛であるが、必須のものではない。
【0019】
第1の操作子1は、回転エンコーダあるいはポテンショメータ等であり、右方向に回転させると回転量に応じて位相ステップを1ずつ増加(インクリメント)させ、左方向に回転させると回転量に応じて位相ステップを1ずつ減少(デクリメント)させる。これに連動して、表示画面21上においては、縦カーソル21bが右または左に移動する。指定された位相ステップにおけるポイント21aのステップ番号はハイライト(反転)表示され、表示部21fにもステップ番号が数字表示される。
【0020】
第2の操作子2は、クリックスイッチ入力付の、回転エンコーダあるいはポテンショメータ等である。第1の操作子1の入力操作により指定された位相ステップにおけるLFO波形振幅の値を、右方向に回転させると回転量に応じて1ずつ増加させ、左方向に回転させると回転量に応じて1ずつ減少させる。
表示画面21上においては、これに連動して、横カーソル21cが上,下に移動するとともに、LFO波形の振幅値が、表示部21gに数字表示される。第2の操作子2をクリックすることにより、入力モードを切り替える。
【0021】
上述したように、第1の操作子1によって位相ステップが指定され、第2の操作子2によって、指定された位相ステップにおけるVCF波形振幅の値が指定されることにより、設定されるVCF波形の形状を変えることができる。
表示画面21を見ながらLFO波形振幅の値を入力できるので、前後の位相ステップにおけるLFO波形振幅の前後のつながりがイメージ的によくわかるため、入力が容易である。
【0022】
第3の操作子3は、プッシュボタン式のスイッチであり、押すごとに、補間モードを切り替える。表示画面21においては、切替操作に連動して、結線21dの形状が変化するとともに、表示部21eの表示も切替わる。補間モードには、スロープの「OFF」,「UP」,「DOWN」,「UP&DOWN」、「SMOOTH」が用意されている。スロープ「SMOOTH」のモードにおいて、次に第3の操作子3を押すと、再び、スロープ「OFF」のモードに戻る。
【0023】
スロープ「OFF」のモードは、LFO波形振幅の値が入力される位相ステップの間の中間位相値におけるLFO波形振幅を、前値ホールドタイプの補間によって設定する。その結果、後述する図4に示すように、表示画面21上において、ポイント21aが全て階段状に結ばれて波形表示される。
スロープ「UP」のモードは、LFO波形振幅の増加している位相区間のLFO波形振幅を直線補間によって設定し、LFO波形振幅の減少している位相区間のLFO波形振幅を前値ホールド補間によって設定する。その結果、図示を省略するが、表示画面上において、波形が上方へ向かう上昇区間は、直線スロープの結線でポイント間を結び、下方へ向かう下降区間は、階段状に結ぶ結線で波形を表示する。なお、LFO波形振幅が変化しないステップ区間は、これを上昇区間、下降区間のどちらに属させても結果的には同じである。
【0024】
スロープ「DOWN」のモードは、上述したスロープ「UP」の逆である。すなわち、LFO波形振幅の減少している区間の、位相ステップ間の中間位相値におけるLFO波形振幅を直線補間によって決定する。その結果、図5に示すように、表示画面21上において、波形の下降区間の方を、直線スロープの結線21dでポイント21a間を結び、上方へ向かっている区間は、階段状の結線21dで波形を表示する。
スロープ「UP&DOWN」のモードは、全ての位相ステップ間の中間位相値におけるLFO波形振幅を直線補間によって設定する。その結果、図2に示すように、表示画面21上において、直線スロープの結線21dで全てのポイント21a間を結んで波形を表示する。
【0025】
スロープ「SMOOTH」のモードは、滑らかに変化するLFO波形振幅の値を得るものである。
例えば、各位相ステップにおけるLFO波形振幅の値に基づいて、最小自乗近似法等によって、位相を変数とする高次多項式で表される近似曲線を算出し、この関数に基づいて、各ステップの位相値および位相ステップの間の中間位相値におけるLFO波形振幅の値を補間する。その結果、滑らかに変化するLFO波形振幅の値が得られる。
あるいは、各位相ステップにおけるLFO波形振幅の値に基づいて、離散フーリエ変換を行い、その基本周波数成分および低次の周波数成分を検出し、これらのみから逆に波形振幅を再合成したものをLFO波形とする。
ただし、いずれ場合も、通常、各位相ステップの中間位相値においても、入力されたLFO波形振幅値から変更されることになる。図示を省略するが、表示画面上においては、上述した近似曲線あるいは再合成波形が波形形状となり、滑らかな波形が表示される。
【0026】
上述したように、LFO波形振幅の補間モードを変更することにより、このLF0の周期が長い場合には、LFOユニットによる変調の時間変化が階段状になったり、直線状になったりしていることが聴感上聞き分けることができるので、楽音の印象を多様に変化させることができる。また、このLFOの周期が短い場合には、時間変化自体は聞き分けられなくなるが、楽音の音色を多様に変化させることになる。
上述した表示画面21においては、補間タイプの種類によって結線21dの形状が変わるので、位相ステップ間の波形振幅の値をイメージ的にとらえることが容易である。
上述した説明では、スロープ「SMOOTH」において、全ての位相ステップについて、LFO波形振幅の値を滑らかに補間した。これに代えて、位相ステップの所定区間によって、この補間タイプを用いたり、他の補間タイプを用いるようにすることができる。この場合、スロープ「SMOOTH」については、先に実行しておき、位相ステップにおけるLFO波形振幅の値を確定させておく。
【0027】
上述した説明では、パラメータであるLFO波形振幅が増加しているか、減少しているかというような、各位相ステップにおけるLFO波形振幅間の関係に基づいて、位相区間を区分し、各位相区間ごとに補間タイプを指定した。
しかし、位相区間の区分としては、各位相ステップにおけるLFO波形振幅に閾値を設定し、この閾値を超えるか超えないかで位相ステップを区分けすることもできる。例えば、閾値を超える位相ステップ間ではある1つの補間タイプを指定し、他の位相区間では、他の補間タイプを設定するようにする。
あるいは、位相ステップを、その系列の順序で区分けすることもできる。例えば、16ステップの内、最初の1/4の区間(1〜5ステップ)、次の1/2の区間(5〜13ステップ)、残りの区間(13〜16ステップ)というように区分して、各区間ごとに補間タイプを設定してもよい。
【0028】
上述した説明では、区分方法と、各区間における補間タイプとをセットにして補間モードとし、この補間モードを第3の操作子3によって指定するものとした。これに代えて、区分方法と、区分された各区間における補間タイプとを、ユーザが任意に指定するようにしてもよい。
この場合、隣接するステップ間の最小のステップ間隔を区間としてもよい。すなわち、1〜2ステップ,2〜3ステップ,・・・というように15の区間に区分して、各区間ごとに補間モードを指定する。
【0029】
図3は、図2に示した第2の操作子2の説明図である。定常状態では、図3(a)に示すように、目盛23の印刷されたパネル面から、摘みが上方に偏倚しており、この状態で左右に回転させると、ステップ入力モードにおいては、LFO振幅の値が1ずつ増減される。
図3(b)に示すように第2の操作子2の摘みを一時的に押し下げる(クリックする)と、内部スイッチがONとなるが、再び、図3(a)の定常状態に自己復帰して内部スイッチがOFFになる。
内部スイッチがONになるごとに、図5を参照して後述する選択入力モードに切り替わる。したがって、再び、図3(b)に示す押し下げを行うと、元のステップ入力モードとなり、以後、押し下げごとに入力モードが切り替わる。
【0030】
図4は、図1に示した表示器8の表示画面の説明図である。図中、図2と同様な部分には同じ符号を付す。補間モードがスロープ「OFF」であって、全位相区間について前値ホールドタイプの補間をするときの表示画面21である。ポイント21aは結線21dによって階段状に結ばれている。
【0031】
図5は、図1に示した表示器9の表示画面の他の説明図である。図中、図2と同様な部分には同じ符号を付す。31は別画面であり、例えば、表示画面21上にポップアップ表示されて、LFO波形振幅のプリセット値のリストを表示する。
この表示画面21は、補間モードがスロープ「DOWN」であって、前値ホールドタイプの補間をするときのものである。ステップ1〜5,ステップ13〜16の各上昇区間において、結線21dが前値ホールド補間値を示している。一方、ステップ5〜13までの下降区間において、結線21dが直線補間値を示している。
【0032】
第1の操作子1によって位相の第2ステップが指定されており、縦カーソル21bがこの指定された第2ステップを示している。また、第2の操作子2によって、LFO波形振幅として「+23」が入力されて設定されており、横カーソル21cがこの入力された値を示している。縦カーソル21bと横カーソル21cとの交点が、入力操作中の第2ポイントを示し、第2ポイントのステップ番号がハイライト表示されている。
第2の操作子2がクリック操作されて、LFO波形振幅の入力が選択入力モードに替わったときに、表示部21gに隣接して別画面31が表示される。
【0033】
図示の例では、別画面31上に、「+64」,「+30」,「0」,「−30」,「−63」からなるプリセット値、および、現在値「+23」からなる数値のリストが表示される。ここで、「+64」は設定可能な最大値、「−63」は設定可能な最小値であり、「+30」,「0」,「−30」はその中間値である。ハイライト表示された「+23」は、入力モード切替前の現在値である。
図示の選択入力状態において、第2の操作子2を右または左に回転させるのに連動して、別画面31上のハイライト表示位置が上または下に移動する。また、表示部21gに表示される設定値も変化する。例えば、第2の操作子2を右に大きく回転させれば、「+64」がハイライト表示され、表示部21gにも新たな現在値として「+64」が表示され、「+64」が設定される。
次に、第2の操作子2をクリックすれば、別画面31上でハイライト表示されていた1つのプリセット値あるいは入力モード切替前の現在値が、表示部21gにそのまま残る状態で、別画面31が消える。その後、第2の操作子2を回すと、LFO波形振幅の値が、回転方向および回転量にしたがって、新たな現在値から1ずつ増加または減少する。
【0034】
このようにして、第2の操作子2のクリックにより、LFO波形振幅の値を、細かく1ステップずつ増減させることと、大まかにプリセット値の1つに設定することの切替選択ができる。その結果、ユーザは、選択入力モードにおいて、ユーザの所望の値またはこれに近い値に、大まかに値を設定した後に、ステップ入力モードに切り替えることにより、設定値を±1ずつ細かに増減させることができるので、所望の値を設定するまでの所要時間を短くすることができる。
【0035】
なお、図5においては、第2の操作子2として、クリックによりスイッチが一時的にONとなる構造のものを用いた。これに代えて、操作子の摘みを引き出したときにスイッチがONとなり、自己復帰するとスイッチがOFFに戻る構造のものを用いてもよい。
押し込まれた状態および引き出された状態が、自己復帰せずに持続する構造のものを用いてもよい。この場合、図1の入力データ処理部では、押し込まれた状態あるいは引き出された状態の一方で、回転操作に応じてプリセット値が選択入力されるようにすればよい。
また、回転操作に代えてスライダーのような直線移動操作をする操作子でもよい。要するに、可変量を入力できる操作子であって、その操作子の摘みなどの部材の位置を変えることにより切り替えができるものであればよい。
また、可変量を入力する操作子とは別に、切替スイッチを設け、このスイッチの切替ごとに、あるいは切替状態によって、可変量を入力する操作子の入力モードを切替えてもよい。
【0036】
図6は、図5に示した別画面31の他の表示形態の説明図である。図中、41,42,43は他の表示形態の別画面である。
図6(a)に示す別画面41においては、プリセット値として最大値「+64」,最小値「−63」のみを表示し、合わせて現在値「+23」を表示したものである。なお、別画面41には、必ずしも切替前の現在値を表示しなくてもよい。その際、切替前の現在値を選択中であるときには、表示部21gをハイライト表示させてもよい。
図6(b)に示す別画面42においては、表示部21gの表示領域が拡大される形式で、別画面42が表示される。図示の例では、最大値,最小値,切替前の現在値のみが表示されるが、図5の別画面31と同様に、中間値を含めたプリセット値を表示してもよい。別画面42には、必ずしも現在値を表示しなくてもよい。この場合、ハイライト表示がされていないときには、切替前の現在値を選択していることがわかる。
【0037】
図6(c)に示す別画面43は、LFO波形振幅パラメータの増減値を表示するものである。
これまでの説明で、第2の操作子2は、ステップ入力と選択入力とに切り替えるものであった。この選択入力に代えて、ステップ入力の増減幅を変更できるようにしてもよい。
この場合、増減のステップ幅(ステップ間隔)を変更するモードにおいては、プリセットされた増減のステップ幅のリストを、±1,±5,±10というように、別画面43に表示させる。第2の操作子2を左右に回転させることにより、ハイライト表示させる位置を上または下に移動させ、再度クリック等をすることによって、以後、ハイライト表示されていたステップ幅で現在値からステップ的に増減されるようにする。
なお、別画面に「off」という表示を加え、この「off」という値が選択されたときには、そのステップは数値の設定をしないことにしてもよい。このステップにおけるLFO波形振幅の値は、ステップとステップの間の補間と同様に、その前後のステップで設定されたLFO波形振幅の値に基づいて補間することができる。設定ポイントの数を減らせることができるので、設定を簡略化することができる。
【0038】
したがって、現在の値が目標とする設定値とかけ離れている場合に、最初に大きな増減ステップ幅を選択し、目標値に近づいてから小さな増減ステップ値に設定し直して、目標値に合わせることにより、短時間で目標値に設定することができる。別画面43は、例えば、表示部21gに隣接して表示させればよい。
この他、増減ステップ幅を変更するモードにおいて、増減ステップ幅をユーザが回転量等に応じて任意に指定してもよい。この場合には、図示を省略するが、別画面として、操作によって指定される1つの増減ステップ幅を表示するようにしてもよい。
【0039】
図7ないし図10は、図1に示したデータ設定装置を、既に説明したデジタルシンセサイザのパラメータ設定装置に適用した場合の動作を説明するフローチャートである。
図7は、波形の編集動作を説明する第1のフローチャートである。図8は、図7に続く波形の編集動作を説明する第2のフローチャートである。これらのフローチャートは、データ設定装置のメインの処理フローチャート中に挿入されて実行されるか、あるいは、割込処理によって実行され、処理が終了するとメインのフローチャートに戻る。
【0040】
図7のS51において、第1の操作子1の回転操作があったか否かを、入力された第1の操作子1の回転量が変化したか否かによって判定し、回転操作があるときにはS52に処理を進め、回転操作がないときには、S53に処理を進める。S52においては、位相のステップを回転量に応じて変更してメモリにセットし、このフローを終了する。
S53において、第2の操作子2の回転操作があったか否かを、入力された第2の操作子2の回転量に変化があったか否かによって判定し、回転操作があるときには、S54に処理を進め、ない場合には図8のS58に処理を進める。
S54においては、第2の操作子2が現在、ステップ入力モードであるか否かを判定し、ステップ入力モードであれば、S55に処理を進め、ステップ入力モードでなければ、S56に処理を進める。
【0041】
ステップ入力モードである場合、第2の操作子2の回転方向および回転量に応じて、LFO波形振幅の値を1ステップずつ増加または減少させて、その結果を、メモリにセットする。ステップ入力モードによって、1ステップ単位の細かな設定が可能となる。
一方、ステップ入力モードでない場合、すなわち、選択モードであるときには、S56において、図5に示した別画面31が現れ、プリセット値がリスト表示される。最初は、モード切替前の現在値がハイライト表示されており、第2の操作子2の回転量に応じて、ハイライト位置が上下移動するとともに、S57において、ハイライト位置に連動して、メモリに格納されたLFO波形振幅の値(VALUE)にハイライト表示された値を新たな現在値としてセットして、このフローを終了する。プリセットモードによって、+64,+30,0,−30,−63といった、大まかな値をセットできる。
【0042】
次に、図8に示したS58において、第2の操作子2のクリック操作があったか否かを判定し、クリック操作がなければS59に処理を進めるが、あればS60に処理を進める。S60においては、ステップ入力,選択入力の2入力モードを切り替える。すなわち、クリック操作を1回検出するごとに、ステップ入力モード,プリセット入力モードが交互に切り替わる。
S60に続くS61においては、ステップ入力モードであるか否かを判定し、ステップ入力モードであればS62に処理を進め、図5に示した別画面31の表示を消してこのフローの処理を終了する。ステップ入力モードでなければS63に処理を進め、S63において別画面31を表示させてこのフローの処理を終了する。
【0043】
S59においては、波形補間のモード変更指示があるか否かを判定する。この判定は、図1に示した第3の操作子3が押されたか否かを検出することによる。変更指示があったときには、S64に処理を進め、押されたことを検出するごとに、補間モードが、OFF→UP→DOWN→UP&DOWN→SMOOTH→OFF→と循環的に切り替わり、このフローの処理を終了する。
変更指示がないときには、S65に処理を進め、その他の変更指示があるか否かを判定し、変更指示があったときにはS66に処理を進め、その処理を実行して、このフローの処理を終了する。指示がないときにはそのまま、このフローの処理を終了する。
【0044】
図9は、表示画面21に表示される波形の生成およびその表示動作を説明する第1のフローチャートである。
図10は、図9に続く波形の生成およびその表示動作を説明する第2のフローチャートである。
これらのフローチャートも、データ設定装置のメインの処理フローチャート中に挿入されて実行されるか、あるいは、割込処理によって実行され、処理が終了するとメインのフローチャートに戻る。
【0045】
図9のS71においては、初期設定または入力操作により既にデータセットが設定されたLFO波形のポイントを、その位置に合わせて表示させる。すなわち、16分割された位相ステップに設定された各LFO波形振幅を表示画面上にグラフィック表示させる。
次のS72においては、第1の操作子1により指定されている位相ステップに応じて表示画面の位置づけを行う。すなわち、図2においては、表示部21fの位相ステップの数値を変え、指定されている位相ステップにおけるポイント21aをハイライト表示させ、縦カーソル21bを位置づけする。
次のS73においては、指定されている位相ステップに、第2の操作子2によって設定されているLFO波形振幅値に応じて、入力するポイント21aの位置づけを行う。すなわち、横カーソル21cとポイント21aとを縦方向に位置づけ決めする。
【0046】
次のS74以降では、複数のポイント21aの間を、どのように結びつけて表示するかを、補間モードにしたがって決定し、結線21dにより接続されたLFO波形を生成し、表示画面21上に表示する。位相のポイント値をnとして説明する。
S74において、ポイントnに初期値0をセットする。次のS75において、ポイントnを1だけ増加させる。次のS76において、nが最大ポイント値=16未満であるか否かを判定し、16未満であれば、後述するS77に処理を進め、16未満でなければ、次の図10に示すS80に処理を進める。
【0047】
図10におけるS80において、波形補間モードがスロープ「OFF」であるか否かを判定する。スロープ「OFF」であるときには、S81に処理を進め、ポイントnのLFO波形振幅値を(n+1)ポイントまで維持する波形を生成する。すなわち、nポイントから(n+1)ポイント未満までの位相におけるLFO波形振幅値をnポイントのLFO波形振幅値に等しくする波形を生成する。
【0048】
S80において、スロープ「OFF」でないときには、S82に処理を進め、波形補間モードがスロープ「UP」であるか否かを判定する。スロープ「UP」であるときにはS83に処理を進め、スロープ「UP」でないときにはS85に処理を進める。
S83においては、Hn<Hn+1であるか否かを判定する。ここで、Hnは、ポイントnのLFO波形振幅値であり、Hn+1はポイント(n+1)の波形振幅値である。Hn<Hn+1は、ポイントnから次のポイント(n+1)までが上昇区間であることを意味する。上昇区間であれば、後述するS84に処理を進め、上昇区間でなければ、既に説明したS81に処理を進める。
【0049】
S85においては、波形補間モードがスロープ「DOWN」であるか否かを判定し、スロープ「DOWN」であればS86に処理を進め、スロープ「DOWN」でなければS87に処理を進める。スロープ「DOWN」でないと判定されるのは、スロープ「UP&DOWN」、および、スロープ「SMOOTH」のときである。
S86においては、Hn>Hn+1であるか否かを判定する。Hn>Hn+1は、ポイントnから次のポイント(n+1)までが下降区間であることを意味する。下降区間であればS87に処理を進め、下降区間でなければ既に説明したS81に処理を進める。
【0050】
S87においては、波形補間モードがスロープ「SMOOTH」であるか否かを判定し、スロープ「SMOOTH」でなければ、S84に処理を進め、スロープ「SMOOTH」であれば、波形生成を行うことなく、図9のS75に処理を戻す。
S84においては、ポイントnのLFO波形振幅値と次のポイント(n+1)のLFO波形振幅値とを直線で結ぶ波形を生成して、図9のS75に処理を戻す。
【0051】
再び、図9に戻って説明する。S76において、nが16になったときには、S77に処理を進め、波形補間モードがスロープ「SMOOTH」であるか否かを判定し、スロープ「SMOOTH」であればS78に処理を進め、スロープ「SMOOTH」でなければ、S79に処理を進める。
S78においては、ポイント1〜16のLFO波形振幅値に基づいて、近似曲線を生成し、この近似曲線を波形の形状として、S79に処理を進める。この場合、滑らかな波形が生成されるが、各ポイントでの元のLFO波形振幅値は、通常、近似曲線上に位置しない。
S78においては、S78、または、図10のS81,S84において生成された波形を表示する。それとともに、LFO波形形状、すなわち、位相ステップに対応させたLFO波形振幅値パラメータをメモリに設定して、このフローの処理を終了する。
【0052】
設定されたLFO波形振幅パラメータをメモリに格納させる方法には、種々の方法がある。第1の方法は、ステップよりも小さな、波形サンプル間隔で配列された各位相の値に対応したLFO波形振幅値を格納するというものである。補間タイプに関わらず、LFO波形振幅パラメータを利用する音源部等においてそのまま用いることができる。
第2の方法は、入力された位相ポイントのLFO波形振幅パラメータと、指定された補間モード(あるいは各区間と各区間の補間タイプ)とを格納しておき、LFO波形振幅パラメータを利用する音源部等において、補間を行ってからパラメータを用いるこの場合、メモリ容量が少なくて済む。
補間タイプがスロープ「SMOOTH」のときには、音源部において再度近似計算あるいは周波数分析していては、音源部の処理負担が大きくなるから、高次多項式の関数を格納するか、一旦、入力された各位相ポイントにおける、補間により修正された後のLFO波形振幅値を格納すればよい。
【0053】
上述した説明では、主として、アナログシンセサイザをシミュレートするデジタルシンセサイザのパラメータ設定装置において、LFO波形振幅パラメータを設定する方法について説明した。本発明のデータ設定装置は、この他のパラメータの設定にも用いることができる。
VCOユニットは、楽音信号の基本波形として、従来、鋸歯状波、矩形波、あるいは、正弦波等を生成している。この基本波形振幅パラメータを、上述したLFOの波形振幅パラメータの設定と同様にして、位相に対応させて設定することができる。補間タイプを変えることにより、基本波形の周波数スペクトルを変えることができ、音色を多様に変化させることができる。
【0054】
VCFユニットは、楽音波形の倍音成分を制御するローパスフィルタのユニットである。本発明のデータ設定装置は、この周波数特性のレベルパラメータを、周波数に対応させて設定するのに用いることができる。この場合も、補間タイプを変えることにより、音色を多様に変化させることができる。
さらに、発音開始時からの経過時間に対応させてVCFのカットオフ周波数を設定するのに用いることもできる。この場合は、経過時間が長いため、カットオフ周波数の時間的変化を聴感上聞き分けることができるので、楽音の印象を多様に変化させることができる。
VCAユニットは、楽音波形の音量エンベロープを制御するユニットである。本発明のデータ設定装置は、発音開始時からの経過時間に対応させてVCAのレベルを設定するのに用いることができる。この場合も、経過時間が長いため、音量エンベロープの時間的変化を聴感上聞き分けることができるので、楽音の印象を多様に変化させることができる。
また、PCM音源の楽音発生装置において、楽音波形の発生から消音までを録音したサンプリング波形を加工して設定し直したり、サンプリング波形に似た波形を画面上で作成して設定するのに用いることもできる。補間タイプを変えることにより、楽音波形の周波数スペクトルを変えることができ、音色を多様に変化させることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータを設定する際に、入力されたパラメータの値の個数以上に、複雑なパターンのデータ設定ができるという効果がある。
また、少ない入力データ数であっても、多様なデータ設定ができるという効果がある。楽音生成装置に適用したときには、基本波形や楽音に付加する効果等のバリエーションを増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ設定装置の実施の一形態の機能ブロック図である。
【図2】 図1に示した表示器の表示画面および第1〜第3の操作子の説明図である。
【図3】 図2に示した第2の操作子の説明図である。
【図4】 図1に示した表示器の表示画面の説明図である。
【図5】 図1に示した表示器の表示画面の他の説明図である。
【図6】 図5に示した別画面の他の表示形態の説明図である。
【図7】 波形の編集動作を説明する第1のフローチャートである。
【図8】 図7に続く波形の編集動作を説明する第2のフローチャートである。
【図9】 波形の生成およびその表示動作を説明する第1のフローチャートである。
【図10】 図9に続く波形の生成およびその表示動作を説明する第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1の操作子、2 第2の操作子、3 第3の操作子、4 データ設定部、5 入力データ処理部、6 入力モード制御部、7 補間演算部、8 出力制御部、9 表示器、10 データ利用部
Claims (2)
- 楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータを設定するためのデータ設定装置であって、
第1の操作量を入力し、該第1の操作量に基づいて、前記位相または時間の値を指定するとともに、第2の操作量を入力し、該第2の操作量に基づいて、前記第1の操作量に基づいて指定された位相または時間の値に対応する前記パラメータの値を設定する入力データ処理手段と、
該入力データ処理手段により設定された前記位相または時間の隣接する値の増加に伴い、該隣接する値に対応して前記入力データ処理手段により設定されたパラメータの値が増加しているか減少しているかを判定し、
当該位相または時間の隣接する値の増加に伴い、前記パラメータの値が増加しているときは、第1の種類の補間タイプにしたがって補間処理し、かつ、
当該位相または時間の隣接する値の増加に伴い、前記パラメータの値が減少しているときは、前記第1の種類の補間タイプとは異なる第2の種類の補間タイプにしたがって補間処理することにより、
当該位相または時間の隣接する値の間の区間における前記パラメータの値を設定する補間手段、
を有し、前記補間されたパラメータを前記楽音生成装置における位相または時間に従って変化するパラメータとして設定することを特徴とするデータ設定装置。 - 補間モード選択操作に応じて、相異なる2種類の補間タイプのうち、一方を前記第1の種類の補間タイプとし他方を前記第2の種類の補間タイプとするか、前記一方を前記第2の種類の補間タイプとし前記他方を前記第1の種類の補間タイプとするかを指定する補間タイプ指定手段、
を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ設定装置。
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