JP3102049B2 - 電子楽器の音色パラメータ編集装置 - Google Patents

電子楽器の音色パラメータ編集装置

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JP3102049B2
JP3102049B2 JP03059162A JP5916291A JP3102049B2 JP 3102049 B2 JP3102049 B2 JP 3102049B2 JP 03059162 A JP03059162 A JP 03059162A JP 5916291 A JP5916291 A JP 5916291A JP 3102049 B2 JP3102049 B2 JP 3102049B2
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
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    • G10H1/04Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器の音色パラメー
タの編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、楽音の振幅や周波数
をLFO(低周波発振器)やエンベロープ発振器の出力
によって変化させれば、発音される楽音に様々な楽音効
果を付加することができる。
【0003】この場合、本件出願人は、特願平2−28
584号公報において、電子楽器のLFO出力やエン
ベロープ出力等の音色パラメータを規則的に変化させる
のではなく、周波数fに反比例する1/fの大きさに反
比例する1/fの大きさのパワースペクトルを有する雑
音、すなわち、1/はゆらぎ信号をそれぞれの音色パラ
メータに加えることによって、従来の電子楽器にない自
然な音色のゆらぎを実現する技術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このゆらぎを
無造作に与えると、つぎのように不都合が生じる場合が
ある。
【0005】例えば複数の音色をユニゾンで発音させる
ような場合に、各音色パラメータ間の関連性を考慮せず
に、1/fゆらぎ信号を別個に音色パラメータに加える
と、せっかくの1/fゆらぎ信号に基づく音色の自然な
ゆらぎ効果が打ち消されて希薄になってしまうという問
題点を有している。
【0006】また、いくつかの音色パラメータが同一の
種類の場合、例えばLFOの変調深度に関するパラメー
タを電子楽器の3つの異なる音域に与えるような場合、
各々のパラメータに用いる1/fゆらぎ信号を互いに関
連なく与えると、音色のゆらぎは不自然なものになるこ
とがあるという問題点を有している。
【0007】本発明の課題は、互いに関連する複数の音
色の楽音が生成される場合に、自然な音色のゆらぎが与
えられるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、まず、種類の
異なる複数の音色パラメータからなるパラメータグルー
プを複数個有すると共に、複数個のパラメータグループ
夫々に対応する複数の楽音を生成する音源手段を有す
る。同手段は、例えばPCM音源やFMなどの変調を用
いた変調方式音源である。
【0009】つぎに、前記各パラメータグループ毎に
類の異なる複数の音色パラメータを記憶するパラメータ
記憶手段を有する。同手段は、各音色パラメータの値に
対応して、例えば音色パラメータのパラメータグループ
を指定するための次音色番号、音色パラメータの種類を
指定するための音色アドレスなどを、音色パラメータテ
ーブルとして記憶する。
【0010】さらに、周波数fにほぼ反比例する大きさ
のパワースペクトルを有する1/fゆらぎ信号を発生す
る1/fゆらぎ信号発生手段を有する。同手段は、例え
ば白色雑音を周波数にほぼ反例する周波数応答を有する
フィルタを介して1/fゆらぎデータを作成し、フィル
タ出力を適宜補間等を行って出力する手段である。
【0011】そして、前記パラメータ記憶手段に記憶さ
れている種類の異なる複数の音色パラメータのうちひと
つの種類の音色パラメータを指定する音色パラメータ指
定手段を有する。同手段は、例えば音色パラメータテー
ブルを直接アクセスするためのアドレス番号がセットさ
れるパラメータ選択レジスタ2、各パラメータグループ
内の音色アドレスがセットされるパラメータ選択レジス
タ1である。 また、本発明は、音色パラメータ指定手段
で音色パラメータが新たに指定される毎に、その指定さ
れたタイミングで前記1/fゆらぎ信号発生手段にて発
生した1/fゆらぎ信号を取込む取込み手段を有する。
同手段は、例えばCPUが、前記パラメータ選択レジス
タ1及び2により、音色パラメータテーブルを読み出す
タイミングに応じて1/fゆらぎ回路から1/fゆらぎ
信号を取込む処理を行なうことにより、実現される。
して、前記各パラメータグループの種類の異なる複数の
音色パラメータのうち、前記音色パラメータ指定手段で
指定された音色パラメータと同じ種類の音色パラメータ
に対して前記取込み手段で取込まれた1/fゆらぎ信号
で変調を行なう1/fゆらぎ信号変調手段を有する。同
手段は、例えばCPUが、パラメータ選択レジスタ1及
び2によって指定された音色番号に対応する音色パラメ
ータに1/fゆらぎ出力を加算すると共に、この音色パ
ラメータに付加された次音色番号をパラメータ選択レジ
スタ2にセットする、という処理を繰り返し行なうこと
により、実現される。 さらに、前記1/fゆらぎ信号変
調手段にて同じ種類の音色パラメータ全てに対して変調
を行なわれたことを検出して、前記音色パラメータ指定
手段に対して、現在指定されている種類の音色パラメー
タに代えて次の種類の音色パラメータを指定させる変更
手段を有する。同手段は、例えば次音色番号が特定の値
になったときに、パラメータ選択レジスタ1に記憶され
る音色アドレスを1インクリメントする処理をCPUが
行なうことにより、実現される。
【0012】
【作用】本発明では、1/fゆらぎ信号で、楽音の音色
パラメータを変調する際、1/fゆらぎ信号変調手段で
同じ種類の音色パラメータに対しては、同一の1/fゆ
らぎ信号で変調するようにしている。
【0013】このため、聴感上自然で心地よい音色を得
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。実施例の全体構成 図1は本発明の1実施例の全体構成図である。
【0015】同図において、始めに、CPU(中央制御
装置)101は、予めROM(ReadOnly Memory)102
にストアされているプログラムに従ってシステム全体を
制御する。このCPU101は、鍵盤部106及び編集
操作子104を一定の周期で走査し、鍵盤部106内の
鍵盤106c(図3参照)上の押鍵された鍵から得られ
る音高データや、音長データ、あるいは音色指定スイッ
チ106a (図3参照)により指定された音色データな
ど、演奏に必要な演奏情報、および編集操作子104の
操作状態を取り込む。
【0016】1/fゆらぎ回路105は1/fゆらぎ出
力を生成する。この出力は、後に詳述するが、鍵盤10
6c の演奏操作時、変更スイッチ106b の操作時、又
はタイマインタラプトによる一定時間毎に、予め編集操
作子104のエントリーダイアル203で設定された音
色パラメータの数値に加算され、これにより、各音色パ
ラメータに「1/fゆらぎ」特性が付加される。
【0017】図2は、図1の編集操作子104の外観で
ある。この操作子は、6個のパラメータ選択スイッチ2
01(S0 、S1 、・・・、S5)と8個のエントリー
ダイアル203(E0 、E1 、・・・、E7 )からなっ
ている。パラメータ選択スイッチ201(S0 、S1 、
・・・、S5 )は、後述する6個のパラメータグループ
に対応し、エントリーダイアル203(E0 、E1 、・
・・、E7 )は、後述する8種類の音色パラメータに対
応する。
【0018】上述の編集操作子104を介して設定され
る音色パラメータは、音源107において生成される各
楽音のピッチや音量、フィルタカットオフ周波数、LF
O等を制御するパラメータである。
【0019】ここで、演奏者は、6個のパラメータ選択
スイッチ201(S0、S1 、・・・、S5 )のいずれ
を操作することにより最大6個のパラメータグループの
いずれかを指定でき、さらに各グループごとに、エント
リーダイアル203(E0 、E1 、・・・、E7 )を用
いて8種類の音色パラメータを指定できる。この場合、
演奏者が、例えば鍵盤部106を複数の鍵域にキースプ
リットして、各鍵域ごとに異なる音色の楽音が発音され
るよう指定した場合に、1つの鍵域に1つのパラメータ
グループが割り当てられ、各鍵域ごとに8種類の音色パ
ラメータが独立して設定される。或いは、演奏者が、鍵
盤部106の鍵の1つの押鍵動作で複数の音色の楽音信
号が同時に発音されるよう指定した場合に、1つの音色
の楽音信号に1つのパラメータグループが割り当てら
れ、各音色の楽音信号ごとに8種類の音色パラメータが
設定される。
【0020】CPU101は、上述のように設定される
各音色パラメータの数値に、1/fゆらぎ回路105の
出力を加算することによって、音色パラメータに「1/
fゆらぎ」特性を付加する。この場合、CPU1は、上
述の各パラメータグループ間で、8種類の音色パラメー
タのうちの同じ種類の音色パラメータに対しては、同じ
ような「1/fゆらぎ」特性が付加されるように制御を
行なうことが、本実施例の大きな特徴である。
【0021】CPU101は、鍵盤部106の演奏操作
による演奏情報と、上述の1/fゆらぎ回路105の出
力に応じて変化させられた各音色パラメータを、音源1
07に送る。音源107は、これらのデータに基づい
て、例えばPCM音源方式に基づいて楽音波形データを
生成する。この場合、音源107は、CPU101によ
って「1/fゆらぎ」特性が付加された各音色パラメー
タを用いて、上述のように例えば鍵域が異なるごとに、
異なるパラメータグループの8種類の音色パラメータを
使用しながら、楽音波形データの生成を行なう。
【0022】以上のようにして、音源107で生成され
た楽音波形データは、サウンドシステム108から放音
される。ここで、上述の6個のパラメータグループのそ
れぞれ8種類の音色パラメータの実際の値は、RAM(R
andom Access Memory)103上の音色パラメータ領域に
記憶される。各音色パラメータには音色番号が割り振ら
れ、それがRAM103上の各音色パラメータをアクセ
スするためのアドレス情報となる。
【0023】また、6個のパラメータグループのそれぞ
れ8種類の音色パラメータを制御するための属性情報を
示した音色パラメータテーブルが、ROM102上に記
憶される。この属性情報は、RAM103上の各音色パ
ラメータ値との対応付けを行なうためのアドレス情報で
ある音色番号につづいて、音色パラメータの名称、その
音色パラメータに許されるパラメータ値の最大値と最小
値、音色パラメータの種類を表す音色アドレス、および
後述する先頭ビット、次音色番号などが記憶されてい
る。図13〜図15に、音色パラメータテーブルの例を
示す。この例では、音色番号00H 〜07H 、08H 〜0FH 、
10H 〜17H のそれぞれの領域として3つのパラメータグ
ループが設定され、各パラメータグループ毎に、DCO de
tune〜DCOenv releseの8種類音色パラメータに関する
属性情報が示されている。「1/fゆらぎ」の原理 つぎに、1/fゆらぎ回路105について説明する前
に、「1/fゆらぎ」について説明する。
【0024】例えば、精神的にも肉体的にも安静な状態
で記録した心電図から心拍の周期を定量的に調べると、
わずかではあるが毎回の心拍周期はゆらいでいるいるこ
とが観測される。この心拍周期のゆらぎのパワー・スペ
クトルは、周波数fにほぼ逆比例している。このような
スペクトルは、通常、「1/fスペクトル」、元のゆら
ぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれる。体は心拍以外にも、
いろいろの部分に1/fゆらぎを持っているが、人間
は、1/fスペクトルを持つゆらぎを聴いたり、そのよ
うな刺激を体に受けたりすると、快適な気分になること
が知られている。音楽の場合、演奏音を特徴づける量
は、音の周波数とその大きさであるが、本実施例では、
自然で心地よい音色を生成するため、この1/fゆらぎ
が、音色パラメータに加算されることが特徴である。1/fゆらぎ回路105の構成 図4は、以上説明した1/fゆらぎを発生させる1/f
ゆらぎ回路105の全体構成を示すブロック図である。
【0025】同図において、白色雑音発生回路401で
発生された白色雑音は、1/fフィルタ402(後述す
る)において、周波数fに反比例する1/fの大きさの
パワースペクトルを有する1/fゆらぎ雑音に変換され
る。白色雑音発生回路401と1/fフィルタ402に
与えられるクロックC2 は、周期が例えば10msである変
調基本クロックC1 を分周器405で分周して得られ
る。この場合、分周器405を1/16分周器とする
と、クロックC2 の周期は例えば160ms である。
【0026】このような周期を有するクロックC2 を用
いると、1/fフィルタ402の出力は、クロックC2
の周期(毎秒数回の割合)でその振幅が断続的に変化す
る。そのため、このような信号をそのまま用いて、音色
パラメータを変調すると、音色が急激に、かつ不連続に
変わり不自然になってしまう。そのため、後述するよう
に、直線補間器404とラッチ403によって、クロッ
クC2 の各周期毎の1/fフィルタ402の出力変化が
直線補間されることにより、1/fゆらぎ雑音の振幅変
化が平滑化される。
【0027】また、この1/fゆらぎ雑音は、上記クロ
ックC2 の周期で発生されるが、このクロックC2 の周
波数を変更すれば、当然1/fゆらぎ出力の発生間隔を
変えることができ、音色パラメータに変化を与えること
ができるので好ましい。そのために、ユーザは、出力発
生間隔レジスタ406に予め1/fゆらぎ出力の間隔を
制御するための間隔制御パラメータを設定することがで
き、このレジスタ値によって分周器405の分周率が変
更される。この場合、分周率は1/2n (ただしnは自
然数)になるように設定される。
【0028】また、ユーザは、出力振幅レジスタ407
に予め1/fゆらぎ出力による音色パラメータの変調深
度を制御するための振幅制御パラメータを設定すること
ができ、このレジスタ値が乗算器408において1/f
ゆらぎ出力に乗算されることにより、1/fゆらぎ出力
の振幅が制御される。
【0029】つぎに、図5は、図4の1/fフィルタ4
02の構成を示すブロック図である。同図の1/fフィ
ルタは、2次のIIR(Infinite Impulse Response) 型
フィルタである。ここで、502、507のZ-1は読み
出しクロック1周期分の遅延素子を表し、乗算器50
3、504、508 、509には、それぞれ乗算器係
数の63/64 、−15/16 、3/4 、−1/4 が乗算される。そ
の他、加算器501、505、506、510を用いて
図5のようなデジタルフィルタが構成されることによ
り、周波数fに反比例する1/f型の周波数応答が得ら
れる。
【0030】つぎに、図4において、クロックC2 に対
応して1/fフィルタ402から出力された出力はラッ
チ403にラッチされる。そして、ラッチ403から出
力される1タイミング前における1/fフィルタ402
からの出力Xi と現在のタイミングにおける1/fフィ
ルタ402からの出力Xi+1 が、直線補間器404に入
力される。
【0031】つぎに、図6は、図4の直線補間器404
の構成を示すブロック図である。同図において、上述の
2つの出力Xi とXi+1 に対して、減算器601で差分
値(Xi+1 −Xi )が求められ、nビットシフト器60
2で、例えば4ビットシフトされる。このシフト量n
は、図4の分周器405における分周率1/2n に対応
している。
【0032】これにより、差分値の例えば1/16の値
が得られる。この値は変調基本クロックC1 の入力毎に
加算器603を介してラッチ604に入力される。そし
て、ラッチ出力は加算器603にふたたび加えられて、
図7に示すように、上記差分値の1/16の値と順次、
累算される。
【0033】以上の処理が行われている間、ラッチ60
4の出力は加算器605で、減算器601への入力Xi
と加算され、1/fゆらぎ出力となって出力される。こ
のように、クロックC2 (周期は例えば160m)間隔で発
生された、1/fゆらぎ雑音の連続するタイミングの振
幅Xi、Xi+1 に大きな差があっても、その間の振幅値
が、基本変調クロックC1 (周期は例えば10ms)毎に、
16回にわたって直線補間されて得られる結果、1/f
ゆらぎ雑音の振幅は(Xi+1 −Xi )×(1/16)の
刻みで緩やかに変化する(図7参照)。音色パラメータの編集動作 つぎに、本装置の音色パラメータ編集時の動作を、図8
の動作フローチャートを用いて説明する。この動作フロ
ーチャートは、図1のCPU101が実行するメインプ
ログラムの一部として時間的に繰り返し実行されるサブ
ルーチンプログラムの動作である。
【0034】まず、ステップS801では、演奏者がパラメ
ータ選択スイッチ201を押しているか否かが判定され
る。この判定がYES の場合、図16に示すように、オン
とされた選択スイッチ201に対応して、CPU101
内のパラメー選択レジスタの値が変更される。例えばパ
ラメータ選択スイッチ201のS1 が押されると、パラ
メータ選択レジスタの値が08H (「H」は16進数であ
ることを示す)に変更される(ステップS802) 。パラメ
ータ選択スイッチ201が押されていない場合には、ス
テップS801の判定はNOとなり、パラメータ編集処理は行
なわれない。
【0035】ステップS803では、エントリーダイアル2
03(図2のE0 〜E7 )の各々に対応するレジスタ値
(00H〜07H)を記憶するダイアルレジスタ(図17参照)
の値が00H にリセットされる。
【0036】そのあと、ダイアルレジスタに設定されて
いる値に対応するエントリーダイアル203(この場合
は、レジスタ値が00H だからE0 のダイヤル)のダイヤ
ル数値が読み出される(ステップS804)。
【0037】この場合、エントリーダイアル203が、
値0を中心に−側と+側に回動するが、それによって得
られるダイヤル数値は、そのままでは用いられない場合
がある。例えば、図13の音色番号02H であるDCO1 FLU
depth(フランジャーを掛けるときの変調深度) 、つぎ
のDCO1 control(ベンダー、サスティンペダル、モジュ
レーション・ホイールなどの制御量)、或いは、DCO1 e
nv attac(アタック時のエンベロープの大きさ)などで
は、負の数値は用いられない。そのため、つぎのように
してダイアル数値が制限される。
【0038】すなわち、まず、音色パラメータテーブル
において、パラメータ選択レジスタの値とダイアルレジ
スタの値を加算した値に相当する音色番号の最大値、最
小値が読み出される(ステップS805) 。例えばパラメー
タ選択スイッチ201のS1が押されている場合、エン
トリーダイアル203のE5 に対しては、パラメータ選
択レジスタの値08H とダイアルレジスタの値05H が加算
されて得られた値の音色番号0DH (音色パラメータ名称
「DCO2 env decay」)の最大値99と最小値0(図14
参照)が読み出される。そして、ステップS804で読み出
されたダイヤル数値が、ステップS805で読み出された最
大値と最小値で制限される(ステップS806)。すなわ
ち、上述の音色パラメータDCO2 env decayの場合、最小
値が0であるため、ダイヤル数値が負の場合には、その
数値は全て0に変更される。
【0039】上述のようにその値が制限されたダイヤル
数値は、ステップS805で求められたパラメータ選択レジ
スタの値とダイアルレジスタの値を加算した値に相当す
る音色パラメータテーブルの音色番号に対応するRAM
103上の音色パラメータ領域に書込まれる(ステップ
S807)。このようにして、そのパラメータの値が定ま
る。
【0040】そのあと、現在のダイアルレジスタの値が
+1されて、次のエントリーダイアル203が処理対象
とされる(ステップS808)。このようにして、ダイアル
レジスタの値が7になってE7のエントリーダイヤル20
3(図2参照)に対する処理が終了するまで、ステップ
S804〜S809のループ処理が続けられる。そして、ステッ
プS809の判定がYESになると、パラメータ選択スイッチ
201の1個分のパラメータ編集処理が終了する。
【0041】以上示したように、演奏者がS0 〜S5 の
最大6個のパラメータ選択スイッチ201とE0 〜E7
の8個のエントリーダイアル203を順次操作すると、
CPU101がメインプログラムの一部として図8の動
作フローチャートのステップS801に対応するプログラム
命令を繰り返し実行する各タイミングで、いずれかのパ
ラメータ選択スイッチ201がオンされたことが検出さ
れ、ステップS802〜S809によってオンされたパラメータ
選択スイッチ201に対応する音色パラメータの編集処
理が実行され、RAM103の音色パラメータ領域に書
き込まれる。
【0042】次に、CPU101が、上述のように設定
される各音色パラメータの数値に、1/fゆらぎ回路1
05の出力を加算することによって、音色パラメータに
「1/fゆらぎ」特性を付加する動作について順次説明
する。
【0043】このような「1/fゆらぎ」特性の付加動
作は、鍵盤106の鍵が押鍵されたノートオン時、図3
の変更スイッチ106b の操作時、およびタイマインタ
ラプトに基づく一定時間ごとに実行される。以下、これ
ら各タイミングごとの動作について説明する。ノートオン時の動作 まず、ノートオン時におけるCPU101の動作につい
て説明する。
【0044】いま、CPU101内には、2個のパラメ
ータ選択レジスタ1、2が設けられる。そのうち1つ
は、上述のパラメータ選択レジスタと共通である。パラ
メータ選択レジスタ2には、ROM102上の音色パラ
メータテーブルを直接アクセスするためのアドレスであ
る音色番号がセットされる。また、パラメータ選択レジ
スタ1は、各パラメータグループ内の相対アドレス値
(以下、これを音色アドレスと呼ぶ)がセットされ、こ
れにより、8種類の音色パラメータのうち現在対象とな
っている音色パラメータの種類が指定される。
【0045】最初に音色パラメータを制御する基本動作
の概要を説明する。なお、以下の説明では、図13〜図
15に示されるように、演奏者により、第1、第2およ
び第3の3つのパラメータグループが設定されている場
合の例について説明する。
【0046】まず、パラメータ選択レジスタ2の内容で
あるアドレスポインタが、ROM102上の音色パラメ
ータテーブルの第1パラメータグループの音色番号00H
(図13)を指している。この状態で、1/fゆらぎ回
路105から1/fゆらぎ出力が読み出され、また、R
AM103から音色番号00Hに対応する音色パラメータ
の実際の数値(パラメータ値)が読み出されて、両者が
加算される。そして、この加算結果が音源107に送ら
れる。これらの動作によって、前述したパラメータ編集
処理により演奏者により予め設定された音色パラメータ
DCO1 detunenに「1/fゆらぎ」効果が付加される。
【0047】このように、1つの音色パラメータを音源
107に送ったら、つぎに、アドレスポインタは音色パ
ラメータテーブルの第2パラメータグループの音色番号
08H(図14)を指す。この状態で、音色パラメータDCO
2 detune のパラメータ値に、前回の音色番号00H のと
きに用いられた1/fゆらぎ回路105の同じ出力値が
加算され、音源107に転送される。これにより、パラ
メータ値が異なるため、ディチューンの掛かりかたは異
なるが、同じ「1/fゆらぎ」特性が付加される。
【0048】つづいて、第3パラメータグループの音色
番号10H (図15)にアドレスポインタが移って、上述
と同様に音色パラメータDCO3 detune の処理が行われ、
同じ「1/fゆらぎ」特性が付加されたパラメータ値が
音源107に転送される。
【0049】このあと、アドレスポインタは、第1パラ
メータグループの音色番号01H に移る。この状態では、
1/fゆらぎ回路105から新たな1/fゆらぎ出力が
読み出され、また、RAM103から音色番号01H に対
応するパラメータ値が読み出されて、両者が加算され
る。そして、この加算結果が音源107に送られる。こ
れにより、前述したパラメータ編集処理により演奏者に
より予め設定され、上述のDCO1 detune等とは異なる種
類の音色パラメータであるDCO1 LFO depthに、新たな特
性の「1/fゆらぎ」効果が付加される。
【0050】その後、第2および第3パラメータグルー
プの同じ種類の音色パラメータDCO2LFO depthおよびDCO
3 LFO depthに対応する各音色番号に順次アドレスポイ
ンタが移って、それらのパラメータ値に、1/fゆらぎ
回路105の同じ出力値に基づいて「1/fゆらぎ」特
性が付加され、音源107に転送される。
【0051】以下、同様にして全部で8種類の音色パラ
メータに関する処理がつづけられることにより、3つの
パラメータグループに分類さているそれぞれ8種類の音
色パラメータのうち、各グループ内の相対位置が同じで
種類が同一の音色パラメータには、1/fゆらぎ回路1
05の同じ出力値に基づいて「1/fゆらぎ」特性が付
加される。
【0052】以上の基本的動作を実現するために、CP
U101は、鍵盤106において押鍵がなされるごと
に、図9の動作フローチャートに基づくノートオン処理
のプログラムを実行する。なお、図10は、以下に説明
する動作フローチャートに基づく、パラメータ選択レジ
スタ1、2による音色パラメータの指定動作の過程を示
す図である。
【0053】まず、演奏者が鍵盤部106の鍵盤106
c を演奏操作すると、押鍵(ノートオン)された鍵に対
応するピッチ情報がRAM103内に設けられる特には
図示しない音高テーブルから取り出され、音源107に
送出される(ステップS901)。これにより、音源107
で発音開始されるべき楽音の音高が定まる。
【0054】つぎに、パラメータ選択レジスタ1、2の
各値が、音色パラメータテーブルの先頭アドレスである
00H にプリセットされる(ステップS902)。つぎに、パ
ラメータ選択レジスタ2によって指定される音色番号00
H で音色パラメータテーブル(図13)がアクセスされ
(ステップS903)、その音色番号の先頭ビットが1であ
るか否かが調べられる(ステップS904)。この場合は、
先頭ビットは1であるので、ステップS905に進み、1/
fゆらぎ回路105の出力である1/fゆらぎ出力が取
り込まれる。
【0055】つぎに、パラメータ選択レジスタ2によっ
て指定される音色番号00H でRAM103上の音色パラ
メータ領域がアクセスされ、パラメータ値が読み出され
る。この場合は、パラメータ選択レジスタ2にセットさ
れたアドレス00H の音色パラメータDCO1 detune のパラ
メータ値が読み出される(ステップS906)。
【0056】そして、そのパラメータ値に1/fゆらぎ
回路105の出力が加算され(ステップS907)、さらに
加算されて得られた数値が音色パラメータテーブルの音
色番号00H の最大値と最小値で制限される(ステップS9
08)。
【0057】そして得られた数値が音源107に送り出
される(ステップS909)。つぎに、音色パラメータテー
ブル上のパラメータ選択レジスタ2によって指定される
音色番号00H の次音色番号が読み出され、その値が00H
であるか否かが判定される(ステップS910)。
【0058】この場合、音色番号00H における次音色番
号は08H なので、ステップS910の判定はNOになり、ス
テップS911に進む。ここでは、次音色番号08H がパラメ
ータ選択レジスタ2に新たにセットされる(ステップS9
11)。なお、パラメータ選択レジスタ1の音色アドレス
は00H のままである(以上、図10(a) →(b)参照)。
【0059】そして、パラメータ選択レジスタ2の音色
番号08H で音色パラメータテーブルがアクセスされ(図
14)、ステップS906に戻る。そして、前回と同様に、
パラメータ選択レジスタ2によって指定される音色番号
08H でRAM103上の音色パラメータ領域がアクセス
され、パラメータ値が読み出される。この場合は、音色
番号08H の音色パラメータDCO2 detune のパラメータ値
が読み出される。そして、そのパラメータ値に前回の音
色番号00H のときと同じ1/fゆらぎ出力が加算され
(ステップS907)、さらに加算されて得られた数値が音
色パラメータテーブルの音色番号08H の最大値と最小値
で制限され(ステップS908)、その結果が音源107に
送り出される(ステップS909)。
【0060】つぎに、音色パラメータテーブル上のパラ
メータ選択レジスタ2によって指定される現在の音色番
号08H の次音色番号は10H なので(図14参照)、ステ
ップS910の判定はNOになり、ステップS911でその次音
色番号10H がパラメータ選択レジスタ2に新たにセット
される(以上、図10(b) →(c) 参照)。
【0061】そして、パラメータ選択レジスタ2の音色
番号10H で音色パラメータテーブルがアクセスされ(図
15)、ステップS906に戻る。そして、前回と同様に、
パラメータ選択レジスタ2によって指定される音色番号
10H でRAM103上の音色パラメータ領域がアクセス
され、パラメータ値が読み出される。この場合は、音色
番号10H の音色パラメータDCO3 detune のパラメータ値
が読み出される。そして、そのパラメータ値に音色番号
00H のときと同じ1/fゆらぎ出力が加算され(ステッ
プS907)、さらに加算されて得られた数値が音色パラメ
ータテーブルの音色番号08H の最大値と最小値で制限さ
れ(ステップS908)、その結果が音源107に送り出さ
れる(ステップS909)。
【0062】以上の処理により、第1〜第3パラメータ
グループの同じ種類の音色パラメータDCO1 detune 〜DC
O3 detune に、同じ1/fゆらぎ出力が加算され、それ
により同様の「1/fゆらぎ」特性が付加された各パラ
メータ値が音源107に転送される。
【0063】つづいて、つぎの種類の音色パラメータの
送出処理に移る。まず、音色パラメータテーブル上のパ
ラメータ選択レジスタ2によって指定される現在の音色
番号10H の次音色番号は00H なので(図15参照)、ス
テップS910の判定はYESになり、ステップS913に進
む。そこで、音色パラメータ選択レジスタ1の音色アド
レスがインクリメントされ、その内容00H が01H に変わ
る(図10(c) →(d)参照)。
【0064】その後に、音色パラメータ選択レジスタ1
の音色アドレスが07H を越えたか否か、すなわち、最後
のパラメータに対する処理が終了したか否かが判定され
る(ステップS914)。
【0065】この場合、最後のパラメータの処理が終了
していないため、ステップS915が実行される。ここで
は、パラメータ選択レジスタ2の内容がクリアされ、同
レジスタにパラメータ選択レジスタ1の音色アドレス値
(現在は01H )が加算される。その結果、パラメータ選
択レジスタ2の内容は01H となる(図10(d) →(e) 参
照)。
【0066】このようにして、パラメータ選択レジスタ
1を使って、音色パラメータテーブルの各グループ内の
音色アドレスが00H から01H へ進められる。つぎに、パ
ラメータ選択レジスタ2によって指定される音色番号01
H で音色パラメータテーブル(図13)がアクセスされ
(ステップS903)、その音色番号の先頭ビットが1であ
るか否かが調べられる(ステップS904)。この場合は、
先頭ビットは1であるので、ステップS905に進み、1/
fゆらぎ回路105からの新たな1/fゆらぎ出力が取
り込まれる。
【0067】以下、この共通の1/fゆらぎ出力を使用
して、音色アドレス00H の場合と同様にして、第1、第
2、および第3パラメータグループの各音色パラメータ
DCO1LFO depth、DCO2 LFO depth、およびDCO3 LFO dept
hについて、同じ「1/fゆらぎ」特性が付加され、音
源107に転送される。
【0068】以上のように、パラメータ選択レジスタ2
が音色番号を指定し、次音色番号を順次パラメータ選択
レジスタ2に入れ替えることによって、第1、第2、お
よび第3パラメータグループの同種類(同じ音色アドレ
ス)の音色パラメータが続けて選択され、その間は、共
通の1/fゆらぎ出力を使用して、第1、第2、および
第3パラメータグループの各音色パラメータについて、
同じ「1/fゆらぎ」特性が付加され、音源107に転
送される。そして、第3パラメータグループまでの処理
が終了するごとに、パラメータ選択レジスタ1がインク
リメントされ、その値がパラメータ選択レジスタ2にセ
ットし直されることによって、新たな1/fゆらぎ出力
を使用して、別の種類(別の音色アドレス)の音色パラ
メータの処理に移り、「1/fゆらぎ」特性が付加され
る。
【0069】このようにして、パラメータ選択レジスタ
1の値が順次、03H、04H 、05H 、・・・、07H とイン
クリメントされ、音色アドレス07H の処理が終了した後
に、パラメータ選択レジスタ1の値が08H となると(図
10(f) 参照)、ステップS914の判定がYES となって、
1回分のノートオンの処理を終了する。
【0070】以上のCPU101によるノートオン処理
に対して、音源107は、送られてきたピッチ情報、お
よび各種音色パラメータに基づいて、楽音波形データを
生成する。この場合、音源107は、前述したように、
例えば鍵域が異なるごとに異なるパラメータグループの
8種類の音色パラメータを使用しながら楽音波形データ
の生成を行なうが、例えば鍵域が異なっても同じ種類の
音色パラメータに対しては同じ「1/fゆらぎ特性」が
付加されるため、各鍵域間で音色が調和した、聴感上非
常に心地のよい楽音を得ることができる。変更スイッチオン時の動作 つぎに、図1の鍵盤部106内の変更スイッチ106b
(図3)がオンされたときのCPU101の動作につい
て説明する。
【0071】この変更スイッチ106b は、演奏者が、
鍵盤6c を用いて演奏しているときに、音色パラメータ
をかなり大幅、かつランダムに変更するために押され
る。このときの動作は図11の動作フローチャートに示
されているが、このフローチャートは、前述の図9のノ
ートオン時のフローチャートと、ほとんど同じである。
すなわち、ステップS1101 は図9のステップS902に相当
し、以下ステップS1108 以外は、まったく両者は同じで
あるので、ステップS1108 以外の処理の説明は省略す
る。
【0072】ステップS1108 では、その前のステップS1
107 で、パラメータテーブルの最大値と最小値で制限さ
れたパラメータ値が、RAM103の音色パラメータ領
域上のパラメータ選択レジスタ2の音色番号に対応する
アドレスに書き込まれる。
【0073】このように、演奏中に変更スイッチ106
b が操作された場合、いままでのパラメータ値に1/f
ゆらぎ回路105の出力が加算されることにより、いま
まで設定されていた音色パラメータのパラメータ値を
「1/fゆらぎ」特性に従って変更することができる。
そして、この場合にも、パラメータグループが異なって
も、同じ種類の音色パラメータに対しては同じ「1/f
ゆらぎ特性」が付加される。
【0074】なお、音色パラメータを意図的にかなり大
幅に変更可能とするために、図11の動作フローチャー
トが実行される際に、図4の出力振幅レジスタ407に
大きな値が設定されることにより、1/fゆらぎ出力の
振幅が大きくなるように制御が行われる。
【0075】以下、このあとのノートオンに際しては、
この新しいパラメータ値に基づいて、図9のノートオン
時の処理動作が行われる。タイマインタラプト時の動作 最後に、演奏中に、タイマーインタラプトにより、所定
の時間間隔で音色パラメータを変更させる場合の動作を
説明する。図12の動作フローチャートは、演奏中にC
PU101によって特には図示しないメインプログラム
などが実行されているときに、特には図示しないタイマ
によって一定の時間間隔でインタラプトがかけられるこ
とにより、CPU101が割り込み処理プログラムとし
て実行する処理動作を示している。
【0076】そして、この場合にも、音色パラメータが
「1/fゆらぎ」特性が付加されて変更され、さらに、
その変更された内容が音源107に送られて発音中の楽
音の特性が制御される。ただし、この場合には、前述の
変更スイッチが押されたときに比べて、比較的変化幅の
小さい音色パラメータの変更が行われる。そのために、
図12の動作フローチャートが実行される際に、図4の
出力振幅レジスタ407に小さめの値が設定されること
により、1/fゆらぎ出力の振幅が小さくなるように制
御が行われる。
【0077】図12の動作フローチャートは、前述の図
9のノートオン時のフローチャートのステップS902以降
とまったく同じである。本実施例においては、本発明に
係る音色パラメータ編集装置を鍵盤楽器に適用した場合
について説明したが、他の形態の楽器に適用してももち
ろんよい。
【0078】また、予め記憶した音高情報に従って曲を
演奏する自動演奏装置に適用してもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、複数の互いに関連する
音色パラメータを編集する場合に、同じ種類の音色パラ
メータに対しては同一の前記1/fゆらぎ信号で変調を
行なうことが可能となる。
【0080】そのため、例えば、電子楽器の低音域、中
音域、高音域にそれぞれLFOなどのエフェクトを与え
るような場合、或いは、1回のキーオン操作で同時に複
数の音色の楽音信号を生成する際に各楽音信号にエフェ
クトをかけるような場合に、互いに関連性の高い1/f
ゆらぎを与えることが可能であり、その結果、聴感上、
自然で心地よい効果を発生させることが可能となる。
【0081】また、例えば複数の音色をユニゾンで発音
させる場合、各音色パラメータには同一の1/fゆらぎ
を与えるため、ゆらぎ効果が互いに打ち消されてしまう
ことがなく、自然な音色のゆらぎを与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の全体構成図である。
【図2】編集操作子104の外観図である。
【図3】鍵盤部106の外観図である。
【図4】1/fゆらぎ回路の全体構成を示すブロック図
である。
【図5】1/fフィルタの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】直線補間器の構成を示すブロック図である。
【図7】直線補間器の動作を説明するための図である。
【図8】本装置の音色パラメータ編集時の動作フローチ
ャートである。
【図9】本装置のノートオン時における発音動作に関す
る動作フローチャートである。
【図10】パラメータ選択レジスタによる、音色パラメ
ータの指定動作を示す図である。
【図11】変更スイッチをオンしたときの動作に関する
動作フローチャートである。
【図12】タイマインタラプト時における本装置の発音
動作に関する動作フローチャートである。
【図13】音色パラメータテーブルの一例を示す図(そ
の1)である。
【図14】音色パラメータテーブルの一例を示す図(そ
の2)である。
【図15】音色パラメータテーブルの一例を示す図(そ
の3)である。
【図16】パラメータ選択スイッチとパラメータレジス
タの対応図である。
【図17】エントリーダイアルとダイアルレジスタの対
応図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 編集操作子 105 1/fゆらぎ回路 106 鍵盤部 106a 音色指定スイッチ 106b 変更スイッチ 106c 鍵盤 107 音源 108 サウンドシステム 201 パラメータ選択スイッチ 202 LED 203 エントリーダイアル 401 白色雑音発生回路 402 1/fフィルタ 403 ラッチ 404 直線補間器 405 分周器 406 出力発生間隔レジスタ 407 出力振幅レジスタ 408 乗算器 501、505、506、510 加算器 502、507 遅延素子 503、504、508、509 加算器 601 減算器 602 nビットシフト器 603、605 加算器 604 ラッチ
フロントページの続き (72)発明者 吉野 順 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (72)発明者 河西 俊明 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (72)発明者 綿貫 正敏 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (56)参考文献 特開 昭64−46800(JP,A) 特開 昭54−26719(JP,A) 実開 昭56−40594(JP,U) 実開 昭64−6697(JP,U) 特公 昭57−13873(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種類の異なる複数の音色パラメータからな
    るパラメータグループを複数個有すると共に、複数個の
    パラメータグループ夫々に対応する複数の楽音を生成す
    る音源手段を含む電子楽器において、 前記各パラメータグループ毎に種類の異なる複数の音色
    パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、 周波数fにほぼ半比例する大きさのパワースペクトルを
    有する1/fゆらぎ信号を発生する1/fゆらぎ信号発
    生手段と、前記パラメータ記憶手段に記憶されている種類の異なる
    複数の音色パラメータのうちのひとつの種類の音色パラ
    メータを指定する音色パラメータ指定手段と、 前記音色パラメータ指定手段で音色パラメータが新たに
    指定される毎に、その指定されたタイミングで前記1/
    fゆらぎ信号発生手段にて発生した1/fゆらぎ信号を
    取込む取込み手段と、 前記各パラメータグループの種類の異なる複数の音色パ
    ラメータのうち、前記音色パラメータ指定手段で指定さ
    れた音色パラメータと同じ種類の音色パラメータに対し
    前記取込み手段で取込まれた1/fゆらぎ信号で変調
    を行なう1/fゆらぎ信号変調手段と、前記1/fゆらぎ信号変調手段にて同じ種類の音色パラ
    メータ全てに対して変調を行なわれたことを検出して、
    前記音色パラメータ指定手段に対して、現在指定されて
    いる種類の音色パラメータに代えて次の種類の音色パラ
    メータを指定させる変更手段と、 を有することを特徴とする電子楽器の音色パラメータ編
    集装置。
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