JP2707818B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子楽器に関し、特に発生する楽音にゆらぎ
を有する電子楽器に関する。
自然楽器においては、その発生する楽音が微妙に変化
するものが少なくない。電子楽器においても、このよう
な変化する楽音を発生させることが望まれる場合があ
る。
[従来の技術] 演奏操作の態様が変化しないにも拘らず、発生する楽
音が変化する楽音は少なくないが、以下主にパイプオル
ガンを例にとって説明する。
パイプオルガンの楽音は、その押された鍵盤の音高で
発生されるが、より詳しく考察すると、その音高、音
量、音色が不規則に変動している。
この不規則な変動は、パイプに加わる風圧等が微妙に
変化して起きる現象であろうと考えられる。
自然な楽音を電子楽器で発生させるには、このような
現象を近似することが有効であろうと想像できる。
そこで、電気楽器において、ある種のランダム信号を
発生させ、このランダム信号により音高、音量、音色を
変調することが試みられている。
第4図に、従来の技術による電子楽器の構成例を示
す。
音源回路52は、鍵盤53上での鍵の操作等により、発生
すべき楽音の基本的パラメータを受取る。
音源回路52には、さらに変化付与回路51が接続されて
おり、音色、音量、音高について、それぞれ変化を与え
る付加的信号を入力する。変化付与回路51においては、
たとえば鋸歯状波的な波形v1、矩形波的な波形v2等の周
期的な波形と共に、ランダムな変化を示すサンプルアン
ドホールド波形v3等を発生できる。ランダム波形となる
サンプルアンドホールドv3は、たとえばランダム信号を
サンプルし、ホールドすることによって形成することが
できる。また、便宜的にはサイン波を周期で割切ること
のできない時間長でサンプルし、ホールドすること等に
よって、疑似的ランダム信号を形成することもできる。
音源回路52で発生する楽音信号の音色、音量、音高の
それぞれについて、上述のような変化を任意に与えるこ
とができ、音源回路から発生する楽音信号の表情を豊か
にすることができる。
[発明が解決しようとする課題] 上述のような不規則な変化を楽音信号に与える技術に
より、楽音信号により豊かな表情を与える一応の効果が
認められる。
しかしながら、パイプオルガン等における楽音の変化
は、これらの従来の技術による変化付与によっては再現
されない。実際のパイプオルガンにおいては、発音数、
音栓数等が変わることにより、パイプに加わる風圧が微
妙に変化し、振幅も不規則に変化するものと考えられ
る。
すなわち、パイプオルガン等における楽音の不規則な
変化は、演奏態様によってその態様が変化する。
本発明の目的は、演奏態様に応じて発生する楽音を不
規則に変化させることのできる電子楽器を提供すること
である。
[課題を解決するための手段] 本発明の電子楽器は、ランダム信号を発生するランダ
ム信号発生手段と、ランダム信号発生手段から発生する
ランダム信号を変調し、変調された号を出力する制御手
段と、楽音制御パラメータ及び変調された信号に基づき
楽音信号を発生する楽音信号形成回路と、楽音信号形成
回路から発生する楽音信号の態様を検出する検出手段と
を有し、制御手段が、検出手段の検出結果に基づいて前
記ランダム信号を変調する。
[作用] 楽音信号形成回路から発生する楽音信号の態様を検出
し、その態様に基づいてランダム信号を変調するため、
変調された信号に、演奏情報に依存した変化が与えられ
る。
自然楽器のパイプオルガン等における楽音の不規則な
微妙な変化をよく近似することが可能になる。たとえ
ば、発音数、音栓数等により、ランダム信号の振幅を制
御することにより、より自然な楽音を作り出すことが可
能となる。
なお、このように演奏操作の態様に基づいて楽音を不
規則に変化させる音色は、パイプオルガンに限らない。
[実施例] 第1図に、本発明の実施例による電子楽器の全体のシ
ステムを概略的に示す。
鍵盤11は、音高を指定する複数の鍵を有し、鍵を操作
することにより、各鍵に対応する音高を指定するキーコ
ードKC、押鍵を表わすキーオン信号KON、離鍵を表わす
キーオフ信号KOFF等の信号を発生する。鍵盤装置には、
その他音栓等の演奏操作子が設けられており、それらを
操作することにより、音色等が選択される。また、鍵盤
にはイーチキーアフタ検出回路14が設けられており、鍵
盤の押鍵操作の圧力等を検出し、アフタ効果を与えるた
め、検出信号を音源システム12に供給している。また、
鍵盤とは別個にエクスプレッションペダル13が設けられ
ており、このエクスプレッションペダル13を踏み込むこ
とにより、対応する楽音効果が音源システム12に与えら
れる。音源システム12は、これらの楽音信号形成パラメ
ータに基づいて楽音信号を発生し、フィルタ回路15に供
給して、音色制御を行なってさらにデジタル/アナログ
(D/A)回路16でアナログ信号を形成し、サウンドシス
テムから楽音として発生させる。
音源システム12には、発音数検出回路24および音栓数
検出回路26が接続されている。発音数検出回路24は、音
源システム内の発音チャンネルのいくつが発音中である
かを検出し、検出信号を発生する。また、音栓数検出回
路26は、パイプオルガン、チェンバロ等の楽器における
音色を変化させる装置である音栓がいくつ操作されてい
るかを検出し、検出結果を信号として発生する。
発生数検出回路24、音栓数検出回路26からの検出信号
は、変調回路22に送られる。変調回路22は、ランダム信
号発生回路21からのランダム信号を受取り、発音数、音
栓数、エクスプレッションペダル踏み込み量、アフタタ
ッチ等により、入力したランダム信号を変調させ、音源
システム12等に供給する。
音源システム12は、変調回路22より受取ったランダム
信号によって、そのピッチ、音量等を不規則に変化させ
る。また、フィルタ回路15は、変調回路22からランダム
信号を受取り、音色を不規則に変化させる。このように
して、サウンドシステムに供給される楽音信号は、その
音高、音量、音色が不規則に制御される。さらに、この
不規則変化は変調回路22によって演奏態様に応じて制御
されている。
第2図は、変調回路の構成例を示すブロック図であ
る。
変調回路22は、乗算器26を有し、ランダム信号発生回
路21からのランダム信号と、発音数、音栓数、エクスプ
レッションペダル踏み込み量、アフタタッチ制御量等を
係数メモリ27でテーブル等により変換した変調信号とを
乗算し、その結果を補間回路28に供給する。補間回路28
では、デジタル的なランダム変化を補間し、アナログ的
な滑らかな変化として音源システム12およびフィルタ回
路15にランダム信号を出力する。
変調回路22が発生するランダム信号は、乗算器26によ
って、ランダム信号と変調信号とを乗算したものであ
る。すなわち、ランダム信号はランダムな変化を行なう
が、乗算して得られた信号の変化幅は発音数、音栓数、
エクスプレッションペダル踏み込み量、アフタタッチ等
によって制御されている。このように、演奏態様に依存
して不規則に変化する信号が音源システム12等に供給さ
れる。
第3図は、音源システムをより詳細に示すブロック図
である。
キーアサイナ31は、鍵盤からキーコードKC、キーオン
信号KON、キーオフ信号KOFF等の信号を受け、発生すべ
き楽音の音高を表わす信号を発生し、セント値変換回路
32に供給する。セント値変換回路32は、キーコード信号
に基づいて発生すべき音高を表わすセント値を発生す
る。一方、変調回路22から供給されたランダム信号は、
セント値変換回路33によって音高の変化を表わすセント
値に変換される。これら2つのセント値変換回路32、33
から供給されるセント値は、加算器34で加算され、ピッ
チエンベロープジェネレータ35に供給される。ピッチエ
ンベロープジェネレータ35は、キーオン信号KONによっ
てトリガーされ、発生すべき楽音のピッチに関するエン
ベロープを発生する。このピッチを表わすFナンバーの
整数部はアドレス発生器36に供給され、小数部は補間回
路44に供給される。アドレス発生器36は、Fナンバー整
数部に基づいて波形メモリ37から楽音波形を読み出す。
波形メモリ37は、複数の波形を記憶しており、音栓41の
操作に基づいて、音栓検出回路42から音栓信号を受け、
音栓に応じた波形を選択する。この波形がアドレス発生
器36からのFナンバー整数部に基づいて繰返し読み出さ
れる。読み出された波形は、補間回路44に送出され、ピ
ッチエンベロープジェネレータ35から供給されるFナン
バー少数部に基づいて補間され、乗算器45に送出され
る。ランダム信号は、エンベロープジェネレータ46にも
供給され、エンベロープジェネレータ46ではアフタタッ
チ、エクスプレッションペダル、キーオン信号KON、キ
ーオフ信号KOFFに基づいて発生すべき楽音の音量エンベ
ロープを形成し、乗算器45にそのエンベロープの信号を
送出する。このようにして、補間回路44から供給された
波形にエンベロープジェネレータ46から供給されたエン
ベロープが付与され、楽音信号となって出力する。
なお、キーアサイナ31からは、発音数検出回路へ信号
が送られ、音栓検出回路42からは音栓数検出回路へ信号
が送られる。
第3図の回路によって、音高、音量にランダム信号に
基づく不規則な変化を与えられた楽音信号は、第1図に
示すフィルタ回路15内で音色についても、ランダム信号
に基づく不規則な変化を付与され、D/Aコンバータ16を
介してサウンドシステムへ送られ、最終的な楽音を発生
させる。
なお、ハードウェア回路によって、不規則な変化を形
成する場合を説明したが、ソフトウェアによって信号波
形を制御してもよい。
また、鍵盤上で演奏操作を行なう際の楽音出力に不規
則な変化を与えるリアルタイム演奏に限らず、シーケン
サに一旦記憶した演奏を再生する際の、自動演奏に不規
則な変化を付与する場合に応用することもできる。
発音数や音栓数に応じて変化する振幅は、メモリ(テ
ーブル)を読み出すことによって得るものに限らず、た
とえば一定の演算式で求めるもの等であってもよい。ま
た、ランダム信号は完全なランダムデータである必要は
ない。たとえば、楽音の周期と比べ、かなり長い周期を
持った一定のランダムデータ(たとえばランダムデータ
を記憶したメモリ)を繰返し読み出すようなものでもよ
い。
ランダム信号の制御は、発音数、音栓数に限らず、押
鍵頻度等によっても制御するようにしてもよい。
複数の楽音が同時に発音される複音楽器の場合で説明
したが、一時に一音が発音される単音楽器でも、同様に
演奏操作に基づいて音量等にゆらぎを与えるよう、制御
してもよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこ
れらに制限されるものではない。たとえば、種々の変
更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明で
あろう。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、電子楽器にお
ける演奏操作に基づいて発生する楽音に不規則な変化を
与えるため、自然なゆらぎを有する音を作り出すことが
可能となる。
特に、パイプオルガン等の楽音を発生する際に、自然
なゆらぎを有する楽音を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例による電子楽器の全体のシス
テムを概略的に示すブロック図、 第2図は、第1図の回路における変調回路のより詳細な
ブロック図、 第3図は、第1図の回路における音源システムのより詳
細なブロック図、 第4図は、従来の技術によるゆらぎを発生する電子楽器
の回路を概略的に示すブロック図である。 図において、 11……鍵盤 12……音源システム 13……エクスプレッションペダル 14……イーチキーアフタ検出回路 15……フィルタ回路 16……D/A変換器 21……ランダム信号発生回路 22……変調回路 24……発音数検出回路 26……音栓数検出回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランダム信号を発生するランダム信号発生
    手段と、 前記ランダム信号発生手段から発生するランダム信号を
    変調し、変調された信号を出力する制御手段と、 楽音制御パラメータ及び前記変調された信号に基づき楽
    音信号を発生する楽音信号形成回路と、 前記楽音信号形成回路から発生する楽音信号の態様を検
    出する検出手段と を有し、 前記制御手段が、前記検出手段の検出結果に基づいて前
    記ランダム信号を変調する電子楽器。
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