JPH0430640Y2 - - Google Patents

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JPH0430640Y2
JPH0430640Y2 JP1989004746U JP474689U JPH0430640Y2 JP H0430640 Y2 JPH0430640 Y2 JP H0430640Y2 JP 1989004746 U JP1989004746 U JP 1989004746U JP 474689 U JP474689 U JP 474689U JP H0430640 Y2 JPH0430640 Y2 JP H0430640Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、楽音発生装置における楽音生成の
ために、楽音を生成する複数の音源モジユールの
組み合わせを可変設定する際、この音源モジユー
ルの組み合わせ方をグラフイツク表示する楽音発
生装置のための楽音生成アルゴリズム表示装置に
関する。
[従来技術と考案が解決すべき課題] 従来の電子楽器等の楽音発生装置において、楽
音生成のための楽音生成アルゴリズムである音源
モジユールの組合せは予め決められた組合せの中
からいずれかの組合せを選択設定し、その組合せ
に対応した数値を設定していた。
しかしながら、データが全て数字や文字のみで
表示されると、ユーザーが設定したデータによつ
て、実際に複数の音源モジユールがどのように組
合されているのかを容易に理解することが難し
く、イメージできないという問題点がある。
この設定方法では選択岐が多いと、ユーザー
は、どの数値がどの楽音の合成の仕方と対応して
いるか把握しにくくなる。そのため、ユーザーが
選択できる楽音の合成の種類をある程度の数に限
定しなければならない。このことは、音源自体が
もつ楽音合成能力を不十分にしか活用しないこと
にもなり得る。例えば、ある種の楽音合成アルゴ
リズムは音源で実行可能であるにもかかわらず、
ユーザーは利用できないといつたことになる。従
つてユーザーが複数の音源モジユールの組合せを
考えて、これらの音源モジユールの組合せ方をパ
ネル上の表示装置を用いて、文字、数字により設
定することが考えられる。
[考案の目的] この考案は、こうした従来技術の課題を解決す
るためなされたものであり、楽音生成のアルゴリ
ズムを可変制御するために音源モジユールのライ
ン構成に関するデータを設定する際、その設定デ
ータを単に文字や数字でのみ表示するのではな
く、グラフイツクに(図形的に)表示してより視
覚的に使用者が認識でき、音源モジユールの組合
わせの構成をよりイメージし易く、アルゴリズム
データの設定が容易となる楽音発生装置のための
楽音生成アルゴリズム表示装置を得ることを目的
とする。
[考案の要点] この考案は、上記目的を達成するためになされ
たものであり、楽音生成のアルゴリズムを可変制
御するために、複数の音源モジユールの中の2つ
ずつの音源モジユールを構成単位とし、その各構
成単位内における第1の音源モジユールの出力
を、 (イ) 第2の音源モジユールの出力と混合するか、 (ロ) 第2の音源モジユールの出力と乗算するか、 (ハ) 第2の音源モジユールから出力される楽音の
位相の制御用入力とするか、 を各構成単位毎に独立して選択するとともに、こ
の各構成単位の出力を (ニ) 他の構成単位における第2の音源モジユール
から出力される楽音の位相の制御用入力として
用いるか、 (ホ) 楽音出力として用いるか、 を選択するためのアルゴリズムデータを設定する
データ設定手段と、 このデータ設定手段によつて設定された前記ア
ルゴリズムデータをグラフイツク表示可能な表示
手段を設けて、楽音生成アルゴリズムを視覚的に
認識し易くしたことを要点とする。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の一実施例につ
いて述べる。
<構成> 第1図はこの考案を適用して構成した電子楽器
の全体回路構成図であり、CPU1はこの電子楽
器の回路全体を制御するマイクロコンピユータの
中央処理装置である。このCPU1にはデータバ
ス、アドレスバスを介してデータ設定キー群2、
データ表示装置3および楽音発生装置4が接続さ
れている。
上記データ設定キー群2は、第2図のパネル面
配置図に示されるように、後述する3種類のメニ
ユー1,2および3を選択設定するためのメニユ
ーキー21、メニユーキー22、メニユーキー2
3およびこの電子楽器を演奏可能状態に設定する
ためのプレイモードキー24を始めとして、カー
ソル位置をそれぞれ右から左へ、下から上へとあ
るいはその逆に移動させるための左カーソルキー
25と右カソールキー26、データの値をダウン
させるバリユーダウンキー27、データの値をア
ツプさせるバリユーアツプキー28とから成つて
いる。さらにこのデータ設定キー群2は、発生さ
せる楽音の音色を選択設定するためのトーンバン
クキー29およびトーンナンバーキー30のほ
か、この電子楽器に演奏入力を加えるための鍵盤
などの全ての必要なキー類を含んで構成されてい
る。そして、このトーンバンクキー29のA〜H
の8個のキーは、それぞれ後述する時分割動作す
る8個の音源モジユールM1〜M8(図示せず)
を入力設定する音源モジユールキー29′をも兼
ねている。これらの音源モジユールM1〜M8は
それぞれDCOとDCAとから構成されている。
ここで音源モジユールM1〜M8は連続する2
つの音源モジユール毎に組となつて4つの構成単
位を形成している。そして、その各構成単位内に
おける先の音源モジユールの出力を (イ) 後の音源モジユールの出力と混合(ミツク
ス)するか、 (ロ) 後の音源モジユールの出力と乗算(リング)
するか、 (ハ) 後の音源モジユールの位相入力(位相変調) とするかの3種のモジユールモードのいずれが、
バリユーダウンキー27またはバリユーアツプキ
ー28の操作によつて指定(設定)されるように
構成されている。また、このモジユールモードの
指定は各構成単位毎に独立して行えるものであ
る。
また、各構成単位、つまり各音源モジユールの
組の出力を(ニ)次の構成単位における後の音源モジ
ユールの位相入力の少なくとも一部として用いる
か、(ホ)楽音出力として用いるか のいずれかのモジユールモードの指定が、やはり
バリユーダウンキー27またはバリユーアツプキ
ー28の操作によつて指定されるように構成され
ている。また、ラインキー31は全てのラインの
音源モジユールの関係を数式でデータ表示装置3
に表示させるためのキーである。なお、第2図に
おいて第1図における参照付号と同一の付号を付
したものは、同一の機能を有するものである。
<動作> 次にこの実施例の動作について述べる。
第1図および第2図における電子楽器において
電源スイツチ(図示せず)をオン操作した後、メ
ニユーキー21をオンすると、第3図aに示すよ
うなメニユー1の各データが設定可能状態とな
る。すなわち、このメニユー1は複数系統設けら
れたDCO(図示せず)における各パラメータ、例
えばライン、キーフオローレベルおよびベロシテ
イレベルなどをバリユーダウンキー27、バリユ
ーアツプキー28の操作によつて選択し、各
DCOごとにそれぞれ設定するとともに、同様に
複数系統設けられたDCA(図示せず)における各
パラメータ、例えばキーフオローレベル、ベロシ
テイレベルなどを各DCAごとに同様にしてそれ
ぞれ設定するためのモードである。ここで、ライ
ンとは、例えば楽音発生装置4に設けられた時分
割で動作する8個の音源モジユールM1〜M8の
組合せつまり、楽音生成アルゴリズムを設定する
ための可変要素であり、キーフオローレベルと
は、演奏入力手段、例えば鍵盤の押鍵位置、すな
わち楽音の音高に従つてDCOより発振される楽
音のピツチの変化の度合をどのように変えるか、
あるいはDCAより出力される楽音のレベルの変
化の度合をどのように変えるかを設定するための
キースケーリング制御における可変要素であり、
またベロシテイレベルとは、鍵盤の押鍵速度(押
鍵の強さ)に従つてDCOより発振される楽音の
ピツチをどう制御するか、あるいはDCAより出
力される楽音のレベルをどう制御するかを設定す
るためのベロシテイ制御における可変要素であ
る。
またメニユーキー22をオンした場合は、第3
図bに示すようなメニユー2の各データが設定可
能状態となる。すなわち、メニユー2はこの電子
楽器から発音させる楽音に対して各種のエフエク
トを付与するためのデータ、例えばスプリツトポ
イントまたはポジシヨナルクロスフエードのデー
タを設定するためのモードである。ここでスプリ
ツトポイントとは、鍵盤のアツパー域とロワー域
とで異なる種類の音色を振り分けて発生させるた
めのキースプリツトにおいて、その分岐点を意味
し、ポジシヨナルクロスフエードとは、複数種類
の音色をトーンミツクスする場合に、ある音色か
ら他の音色につなげてクロスフエードさせるポジ
シヨン、つまりあるA音色でのロワー域での楽音
の発音レベルを徐々に減少させ始める位置(例え
ばC3の鍵名の位置)と、アツパー域での異なる
B音色の楽音の発音レベルを徐々に増加させて異
なるB音色につなぎ合わせていき、元のA音色の
レベルに戻し終える位置(例えばC5の鍵名の位
置)を意味するものである。
メニユーキー23をオンした場合は、第3図c
に示すようなメニユー3の各データが設定可能と
なる。すなわち、メニユー3はこの電子楽器の全
体の制御に係るトータルコントロールに関するデ
ータ、例えばメモリプロテクト、セーブ/ロード
などを行うためのモードである。ここでメモリプ
ロテクトとは、この電子楽器内のインターナルメ
モリ手段にメモリされた音色その他のデータを誤
つて消さないためにメモリ内容を保護するための
機能であり、セーブ/ロードとは、この電子楽器
内のインターナルメモリ手段にメモリされた音色
その他のデータを外部のRAMカートリツジなど
のメモリ手段にセーブ(保存)するための機能
と、外部のRAMカートリツジなどのメモリ手段
にセーブされたデータをこの電子楽器内のインタ
ーナルメモリにロードするための機能である。こ
のようなセーブまたはロードを行う場合は、電子
楽器におけるメモリプロテクトの状態を一旦オフ
にし、セーブまたはロードが完了した時点で再び
メモリプロテクトの状態に戻しておく。
この実施例において、まずメニユーキー21を
オンした後、バリユーダウンキー27を操作して
00なるデータを設定すると第3図aの00に対応し
てDCOを制御するパラメータとして前述したラ
インが制御されたことになる。ここでメニユーキ
ー21を再度オンするとラインのデータが可変設
定可能状態として確定する。なお、メニユーキー
21を再度オンさせずにラインデータを設定可能
とするようにしてもよい。
以下、この楽音生成アルゴリズムデータである
ラインの入力設定状態を確定させた後の動作につ
いて、第4図、第5図および第6図を参照しなが
ら述べる。ここで第4図は楽音生成アルゴリズム
構成図、第5図はデータ表示装置3の表示画面
図、第6図は楽音アルゴリズム説明図である。
まず、音源モジユールキー29′のCまたはD
をオンすると、楽音生成の1ステツプにおいて連
続する2つの音源モジユールM3,M4が構成単
位として選択設定されて、第5図aに示すように
データ表示装置3の表示画面には第1行目に
MENU1が表示されるとともに、次の第2行目
には[00LINE]M3M4、第3行目には「INT
LINE=」、そして第4行目には「EXT PHASE
=」なる文字と記号による表示がなされる。そし
てカーソルの位置は初期状態では第3行目INT
LINEの表示の行にある。このINT LINEにおい
ては、第4図に示すように、音源モジユールM3
の出力を音源モジユールM4の出力とM、つまり
MIX(混合)するか、両モジユールの出力をR、
つまりRING(乗算)するか、あるいは音源モジ
ユールM3の出力をP、つまり音源モジユールM
4の出力を位相変調(周波数変調)するための位
相変調信号とするかを選択設定し得ることにな
る。いま、バリユーダウンキー27またはバリユ
ーアツプキー28を操作してINT LINEのデー
タとしてMIXを設定すると、第5図aに示すよ
うに表示画面の第3行目にINT LINE=MIXの
表示がなされる。次に右カーソルキー26を操作
してカーソルの位置を第4行目のEXT PHASE
の表示の行に合わせると、第4図に示すように、
先に設定してある音源モジユールM1,M2に基
づく出力Aを、音源モジユールM4の出力を位相
変調するための位相入力とするか、つまりEXT
PHASE ONとするか、あるいは、位相入力とし
ないかつまりOFF(楽音出力)とするか、ONま
たはOFFを選択設定し得るようになる。いま、
バリユーダウンキー27またはバリユーアツプキ
ー28によつてONを設定すると、第5図aに示
すように、表示画面の第4行目にEXT PHASE
=ONの表示がなされ、カーソルの位置はその
ONの位置となる。そして、このデータ設定によ
つて、音源モジユールM3,M4の出力Bとして
は、第6図における音源モジユール;M3,M
4、EXT PHASE;オン、INT LINE;ミツク
ス、LINE A〜D;B=M3+M4(A)に示すよう
な楽音生成アルゴリズムにおけるライン出力Bが
選択設定されたことになり、このラインデータ、
すなわちアルゴリズムにおける1つのライン構成
内容が第5図aの下部に文字、数字、記号を合わ
せたグラフイツク表示として表示される。ここ
で、バリユーダウンキー27あるいはバリユーア
ツプキー28を操作して、逆にEXT PHASEと
してOFFを設定すると、表示画面は第5図a′のよ
うに変更され、カーソルの位置はOFFの位置と
なる。そして、連続する2つの音源モジユールM
1,M2に基づく構成単位の出力Aを示す文字A
が表示画面から消える。すなわち、今度は、第6
図における、音源モジユール;M3,M4、
EXT PHASE;オフ、INT LINE;ミツクス、
LINE A〜D;B=M3+M4なる楽音生成ア
ルゴリズムのラインによる出力Bが選択設定され
たことになり、出力Aは出力Bとは無関係になり
そのまま楽音出力に加えられる。なお、ここで楽
音モジユールM1,M2に基づく出力Aの内容と
しては、第6図に示すように、INT LINEとし
してミツクス、リング、フエーズの3通りの場合
があり、それぞれA=M1+M2、A=M2+M1×
M2、A=M2(M1)なる楽音生成アルゴリズム
におけるいずれかのラインに基づくものとして選
択設定され得るものである。
続いて、音源モジユールキー29′のEまたは
Fのキーをオンすると、今度は、楽音生成のため
の次のステツプにおいて連続する2つの音源モジ
ユールM5,M6が構成単位として設定されて、
第5図bに示すように表示画面の第2行目にM5
M6の表示がなされる。カーソルの位置を第3行
目に移してINT LINEとして今度は、RINGを設
定すると、第3行目にINT LINE=RINGなる表
示がなされる。次にカーソルの位置を第4行目の
EXT PHASEの行に移し、ONを設定すると表
示画面の第4行目にEXT PHASE=ONなる表
示がなされ、またカーソルの位置はそのONの位
置にある。そして表示画面の下部には、第5図b
に示すような楽音生成アルゴリズムのラインデー
タがグラフイツク表示される。ここで表示された
ラインデータの内容は、第6図に示すように、音
源モジユールM5,M6に基づく出力Cとして、
EXT PHASE;オン、INT LINE;リング、
LINE A〜D;C=M6(B)+M5×M6(B)な
る出力Cを得るためのアルゴリズムの構成を示す
ものである。
さらに、音源モジユール29′のGまたはHの
キーを共にオンすると、楽音生成の更に次のステ
ツプにおいて、連続する2つの音源モジユールM
7,M8が構成単位として設定されて、第5図c
に示すように表示画面の第2行目にM7M8なる
表示がなされる。そこでINT LINEとして
PHASEを設定すると、音源モジユールM7の出
力がそのまま音源モジユール8の出力を位相変調
する位相変調入力となり、表示画面の第3行目に
はINT LINE=PHASEなる表示がなされる。続
いて、カーソルの位置を第4行目に移してONを
設定すると、前述した出力Cが音源モジユール8
の出力に対する位相変調入力となり、表示画面の
第4行目はEXT PHASE=ONなる表示となる。
また表示画面の下部には第5図cに示すようなグ
ラフイツク表示がなされる。ここでグラフイツク
表示された楽音生成アルゴリズムデータとしてラ
インデータの内容は、第6図に示すように、音源
モジユール;M7,M8、EXT PHASE;オン、
INT LINE;フエーズ、LINE A〜D;D=M8
(M7+C)なるものである。
そして以上のような各構成単位におけるライン
データの入力設定によつて得られる楽音生成アル
ゴリズムの構成種類は、第4図および第6図から
明らかなように、3×6×6×6=648通りが得
られるものであり、データ表示装置3の表示画面
には、8個の音源モジユールM1〜M8における
2個ずつ4通りの組合せ、すなわちM1M2,M
3M4,M5M6およびM7M8の4つの構成単
位に基づくそれぞれの出力A,B,CおよびDを
生成するための各LINE A〜Dの内容が、音源
モジユールの設定に従つて順次グラフイツク表示
されるものである。
一方、MENU1の選択中にラインキー31を
オン操作し続けることにより、全てのLINE A
〜Dの内容を数式で確認できる。
例えばライン出力Aが、INT LINEとしてミ
ツクスが設定され、ラインBが第5図a′の設定内
容に、そしてラインC及びラインDが夫々第5図
b及びcの設定内容にあるとすると、第7図の様
に表示される。ここで右端の文字A〜Dに斜線が
付加されているのは、このラインが楽音として出
力していることを示している。ラインキー31を
オフすれば、これらの表示は消えて他の表示に切
換る。
なお、上記実施例では、音源モジユールキー2
9′を楽音の音色を選択するためのトーンバンク
キー29と兼用するようにしているが、別個に専
用のキーとして設けてもよい。
また、上記実施例では、楽音生成アルゴリズム
データを2個の音源モジユールの組合せごとにそ
れぞれの構成単位の出力A〜Dのライン構成とし
て順次表示するようにしているが、全ての音源モ
ジユールの組合せを設定し終つた段階で、8個全
ての音源モジユールをM1〜M8として区別して
表示し、その全ての音源モジユールの組合せを含
めた全体のライン構成を一度に表示画面にグラフ
イツク表示するようにしてもよく、その場合は楽
音生成アルゴリズムデータと生成される楽音のイ
メージがより一層密接に結びついて、楽音生成ア
ルゴリズムの理解が総合的に可能となる。
<変形例> 1つの変形例を第8図〜第11図に示す。この
変形例は個々の音源モジユールM1〜M8を楽音
の合成のために使用するか(ON)、使用しない
か(OFF)を、全ラインの楽音生成アルゴリズ
ムの画面表示中に指定でき、それによつてオフさ
れたモジユールを画面から消すことによつて、実
際の楽音生成アルゴリズム(モジユール間の設定
構造)を明確に把握できるようにしたものであ
る。また、いつたんメモリやカードにデータをセ
ーブした後、忘れた頃に再度ロードして、表示装
置の画面に呼び出したときには、そのサウンドの
楽音生成アルゴリズムを容易に思い出せるように
したものである。
第8図に示したように、この場合の楽音生成ア
ルゴリズムのブロツク構成図には、各モジユール
M1〜M8の出力をオン/オフするモジユールオ
ン/オフスイツチMOD ON/OFFが含まれる。
すなわち、モジユールオン/オフスイツチMOD
ON/OFFがオフ状態のときはモジユール出力は
利用されなくなる。実際には、モジユールオン/
オフスイツチMOD ON/OFFはデジタルの制御
機構を機能的に示したものであり、モジユールス
イツチMOD ON/OFFがオンの位置にあるとき
には、対応モジユールMに対して設定したデータ
(第3図a,b参照)に従つてモジユールMで楽
音波形が生成され、その出力が、INT LINEに
ついて選択したモード、EXT PHASEの有無に
従い、他のモジユールあるいは楽音出力成分とし
て累算器に入力され、モジユールスイツチ
MOD ON/OFFがオフの位置にあるときには対
応するモジユールMでは楽音波形は生成されず、
ゼロのデータが出力され、それがINT LINEに
ついて選択したモード、EXT PHASEの有無に
従い、他のモジユール、あるいは楽音出力成分と
して累算器に入力される。例えば、モジユール
M1とM2とが位相(PHASE)の組み合わせの
とき、すなわちモジユールM1の出力がモジユー
ルM2の位相となる場合において、モジユールM
1をオフにしたときには、モジユールM1の出力
はゼロとなるため、モジユールM2の出力もゼロ
となる。位相の組み合わせでなく、ミツクス
(MIX)の組み合わせのときにはモジユールM2
の出力が、そのまま最初のラインの出力L1とな
る(L1=M1+M2=0+M2=M2)。
第9図は全ラインの楽音合成アルゴリズムの画
面表示と、その画面の表示中に、任意のモジユー
ルをオン/オフするためのパネルスイツチを示し
たものである。スイツチ9−0が、画面に全ライ
ンの楽音合成アルゴリズムの設定内容を呼び出す
ためのもので、残りのスイツチ9−1〜9−8が
それぞれモジユール1〜8のオン/オフを設定す
るスイツチである。
いま、モジユールオン/オフ表示スイツチを押
すと、第10図に示すような画面が表示装置3M
に現れたとする。この場合、モジユール1とモジ
ユール2との記号+によりミツクス(加算)の関
係で組み合わされており、その出力はEXT
PHASEとしてモジユール4の位相入力に入力さ
れている。また、モジユール3とモジユール4と
は記号→により位相の関係で組み合わされてお
り、モジユール4が四角で囲まれている(実際に
は反転表示されている)ところから、モジユール
4の出力は楽音出力になつていることがわかる。
また、モジユール5とモジユール6とは記号*に
よりリング変調で組み合わされており、モジユー
ル5と6の反転表示からモジユール5の出力及び
モジユール5の出力でリング変調されたモジユー
ル6の出力が楽音出力となつていることがわか
る。また、モジユール7と8の関係は記号→に従
い位相関係であり、モジユール8の反転表示から
モジユール8の出力が楽音出力となつていること
がわかる。
このような表示状態のもので、第9図のスイツ
チ9−1(モジユール1のオン/オフスイツチ)
とスイツチ9−2(モジユール2のオン/オフス
イツチ)を押すと、画面は第11図のように切り
換わり、モジユール1とモジユール2を表してい
た数値“1”と“2”が消え、モジユール1とモ
ジユール2がオフになつたことがわかる。なお、
モジユールオン/オフスイツチ9−1〜9−8は
バイナリ動作であり、押すごとに、対応するモジ
ユールがオン→オフ→オンと変化し、画面上で対
応するものが、数値X→・(ドツト)→Xという
ように変化する。
第9図に示すようなパネルスイツチと第10
図、第11図に示すような画面変化機能を設ける
ことにより、モジユールのオン/オフをわかりや
すいマンマシンインタフエースで実現できる。ま
た、楽音合成上は、モジユールの選択的なオフ機
能により、楽音をすつきりした音色に変えたいよ
うな場合に有効となる。
[考案の効果] 以上述べたようにこの考案は、楽音発生装置よ
り発生させる楽音を生成するための音源モジユー
ルの組み合わせを示すアルゴリズムデータを、単
に文字や数字で表示するのみではなく、データ表
示手段に図形的にグラフイツク表示するようにし
たので、使用者にとつて、任意に設定したアルゴ
リズムデータに基づく楽音生成アルゴリズムを視
覚的に確認することができ、使用者の楽音生成の
イメージと設定したデータの結びつきがより認識
し易く、またグラフイツク表示の変化を視覚で確
認しながらデータを変更することもできるので、
所望する楽音生成アルゴリズムが得られ易くな
り、電子楽器等の楽音発生装置に適用して極めて
有効な楽音生成アルゴリズム表示装置が得られる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を適用して構成し
た電子楽器の全体回路構成図、第2図はこの電子
楽器のパネル面配置図、第3図はこの電子楽器の
各種機能を制御する各種データの種類を説明する
ためのデータ種類説明図、第4図はこの電子楽器
の楽音生成アルゴリズム構成図、第5図はこの実
施例のデータ表示装置の表示画面の状態を説明す
るための表示画面図、第6図はこの電子楽器にお
ける楽音生成アルゴリズムを説明するための楽音
生成アルゴリズム説明図、第7図は全ラインにつ
いて楽音生成アルゴリズムの設定状態を表示した
場合のデータ表示装置の表示画面図、第8図は変
形例に係る楽音生成アルゴリズム構成図、第9図
は変形例に係るスイツチパネルを示す図、第10
図は変形例に係るデータ表示装置において表示さ
れる全ラインの楽音生成アルゴリズムを例示する
図、第11図はモジユールが選択的にオフ状態に
指定されたときにデータ表示装置において表示さ
れる全ラインの楽音生成アルゴリズムを例示する
図である。 3……データ表示装置、21,22,23……
メニユーキー、24……プレイモードキー、25
……左カーソルキー、26……右カーソルキー、
27……バリユーダウンキー、28……バリユー
アツプキー、29……トーンバンクキー、29′
……音源モジユールキー、31……ラインキー、
3M……データ表示装置、9−0……モジユール
オン/オフ表示キー、9−1〜9−8……モジユ
ールオン/オフキー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 楽音を生成するための複数の音源モジユールを
    用いて楽音を生成する楽音発生装置のための楽音
    生成アルゴリズム表示装置において、 2つずつの音源モジユールを構成単位とし、そ
    の各構成単位内における第1の音源モジユールの
    出力を、 (イ) 第2の音源モジユールの出力と混合するか、 (ロ) 第2の音源モジユールの出力と乗算するか、 (ハ) 第2の音源モジユールから出力される楽音の
    位相の制御用入力とするか、 を各構成単位毎に独立して選択するとともに、こ
    の各構成単位の出力を (ニ) 他の構成単位における第2の音源モジユール
    から出力される楽音の位相の制御用入力として
    用いるか、 (ホ) 楽音出力として用いるか、 を選択するためのアルゴリズムデータを設定する
    データ設定手段と、 このデータ設定手段によつて設定された前記ア
    ルゴリズムデータをグラフイツク表示し得るデー
    タ表示手段と、 を有することを特徴とする楽音生成アルゴリズム
    表示装置。
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JPS59101699A (ja) * 1982-12-02 1984-06-12 セイコーインスツルメンツ株式会社 電子楽器

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