JP3387359B2 - パラメータ設定装置 - Google Patents

パラメータ設定装置

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JP3387359B2
JP3387359B2 JP11430797A JP11430797A JP3387359B2 JP 3387359 B2 JP3387359 B2 JP 3387359B2 JP 11430797 A JP11430797 A JP 11430797A JP 11430797 A JP11430797 A JP 11430797A JP 3387359 B2 JP3387359 B2 JP 3387359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パラメータ設定
装置に関し、特に電子楽器などに適用して好適なパラメ
ータ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には、演奏時に操作するための
各種の演奏操作子が備えられている。例えば、鍵盤、ペ
ダル、イニシャル・タッチ(キー・ベロシティ)・セン
サ、アフター・タッチ・センサ、モジュレーション・ホ
イール、およびピッチ・ベンダなどである。演奏時にこ
れらの演奏操作子を操作すると、それぞれの操作子に割
当てられているパラメータ(楽音形成に関連する各種の
パラメータ)が設定あるいは変更制御され、これにより
楽音を発生しあるいは楽音に変化を与えることができ
る。また電子楽器には、パネル上などに各種の操作子
(各種のスイッチ、ボタン、キー、ダイヤル、スライド
・ボリュームなど)が設けられており、これらの操作子
を演奏時あるいはそれ以外の場面で操作することによ
り、各種のパラメータを変更制御することができる。
【0003】以上のような各種の操作子(単に操作子と
言うときには演奏操作子も含むものとする)とパラメー
タとの対応は、ユーザが所定の操作を行なうことにより
任意に設定できるようになっているものがある。すなわ
ち、ユーザが所定の操作を行なうことにより、これらの
操作子に、その操作子で制御する制御対象パラメータを
割当てることができるものである。パラメータを操作子
に割当てる際には、操作子でパラメータを制御するとき
の制御のかかり具合(重みあるいは感度ともいえる)を
指定できるようになっているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操作子にパ
ラメータを割当て、該操作子でパラメータを制御する方
式としては、上述したような制御のかかり具合の指定が
できる程度であった。一方、操作子の種類や数が増え、
制御すべきパラメータの数も増えており、多種多様な仕
方で操作子によるパラメータの制御ができるようにする
ことが求められる。また、操作子にパラメータを割当て
る際の操作方法が複雑にならないようにすることが求め
られる。
【0005】この発明は、操作子をパラメータに割当て
る仕方を複雑にすることなく、多種多様な仕方で操作子
によるパラメータの制御ができるような割当てを行なう
ことができるパラメータ設定装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、与えられた複数のパラメー
の値にしたがって楽音発生処理を行なう楽音発生手段
に向けて送出すべき当該複数のパラメータの値を設定す
るパラメータ設定装置であって、上記パラメータの値
変更制御するための複数の操作子またはMIDIコント
ロール・チェンジの値を入力する手段と、上記複数の操
作子またはMIDIコントロール・チェンジのそれぞ
ついて、当該操作子またはMIDIコントロール・チ
ェンジで制御すべきパラメータを割当てるとともに、当
操作子またはMIDIコントロール・チェンジに応じ
パラメータの制御のかかり具合を表す深さ値を設定
する手段と、ダイレクトモードを設定する手段と、上記
操作子またはMIDIコントロール・チェンジの値に基
づいて当該操作子またはMIDIコントロール・チェン
に割当てられた上記パラメータの値を設定する手段で
あって、上記ダイレクトモードが設定されている場合
は、上記操作子またはMIDIコントロール・チェンジ
が取りうる値の範囲全体を該パラメータが取りうる値の
範囲全体にマッピングして該パラメータの値を設定し、
上記ダイレクトモードが設定されていない場合は、上記
操作子またはMIDIコントロール・チェンジの値と上
記設定された深さ値とを用いて該パラメータの値を設定
するものと、上記設定されたパラメータの値上記楽音
発生手段に送出する手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】なお、深さ値として所定の値(例えば、
「0」など深さ値として無意味な値)を設定したときダ
イレクトモードが設定されたものとすれば、通常の割当
て操作の延長でダイレクトモードを設定でき、ユーザに
とって使いやすい。
【0008】請求項2に係る発明は、与えられた複数の
パラメータの値にしたがって楽音発生処理を行なう楽音
発生手段に向けて送出すべき当該複数のパラメータの値
を設定するパラメータ設定装置であって、操作に応じて
操作値を出力する操作子と、上記操作子に、該操作子で
制御すべき対象となる上記パラメータを割当てるととも
に、その制御のかかり具合を表す深さ値を設定する手段
と、上記操作子に第1の上記パラメータが第1の深さ値
で割当てられ、かつ、当該操作子にさらに所定の第2の
上記パラメータが所定の第2の深さ値で割当てられてい
る場合に、ゼロ点復帰モードを設定する手段と、上記操
作値と上記第1の深さ値を用いて上記第1のパラメータ
の値を設定する手段であって、ゼロ点復帰モードが設定
されていた場合は、上記操作子が操作されなくなった時
点で該パラメータの値を所定の基準値に設定し、ゼロ点
復帰モードが設定されていない場合は、上記操作子が操
作されなくなった時点で該パラメータの値を固定するも
のと、上記設定されたパラメータの値上記楽音発生手
段に送出する手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0010】図1は、この発明に係るパラメータ設定装
置を適用した電子楽器のシステム構成図である。この電
子楽器は、中央処理装置(CPU)101、ランダムア
クセスメモリ(RAM)102、リードオンリメモリ
(ROM)103、メモリデバイス104、ネットワー
クインターフェース(I/F)105、演奏操作子10
6、ディスプレイおよび設定操作子107、音源部10
8、DAC109、サウンドシステム110、並びに、
バスライン111を備えている。
【0011】CPU101は、この電子楽器の全体の動
作を制御するCPUである。CPU101には、MID
I(Musical Instrument Digital Interface)規格やR
S−232C規格のインターフェースが接続されてお
り、外部からMIDIメッセージなどの各種の情報を入
力することができる。RAM102は、CPU101の
ワーク領域などに使用するメモリである。RAM102
のメモリマップについては図6で詳述する。ROM10
3は、CPU101が実行する制御プログラムや各種の
定数データなどを格納する。CPU101は、ROM1
03上の制御プログラムを実行することによって、操作
子と制御対象パラメータとの割当て設定処理や、操作子
の出力値(現在値)に応じて設定あるいは変更制御され
たパラメータを用いた発音処理などを行なう。それらの
処理については、図7〜図11で詳述する。
【0012】メモリデバイス104は、この電子楽器の
ローカルな記憶装置であり、例えば、フロッピーディス
ク装置(FDD)、ハードディスク装置(HDD)、C
D(Compact Disk)−ROM装置、光磁気(MO)ディ
スク装置などの不揮発に各種の情報を記憶する記憶装置
である。CPU101が実行する制御プログラムをRO
M103上に持つ代わりに、メモリデバイス104上に
用意した制御プログラムを必要に応じてRAM102上
にロードして実行するようにしてもよい。ネットワーク
I/F105は、ネットワークに接続するためのインタ
ーフェースであり、例えばモデムやイーサネットI/F
などである。演奏操作子106は、ユーザが演奏操作す
るための複数の鍵を備えた鍵盤、イニシャル・タッチ・
センサ、アフター・タッチ・センサ、モジュレーション
・ホイール、およびピッチ・ベンダなどの演奏操作子で
ある。ディスプレイおよび設定操作子107は、この電
子楽器のパネル上に設けられている各種の情報を表示す
るための表示装置および各種のスイッチ類やダイヤル類
などの操作子である。ディスプレイおよび設定操作子1
07については、図2で詳述する。
【0013】音源部108は、CPU101からの指示
に基づいてディジタル楽音信号を発生し、DAC109
に出力する。音源部108内のTGPARREGは、発
音音色パラメータバッファである。CPU101から送
出されたパラメータセットはこのバッファTGPARR
EGに格納され、音源部108はバッファTGPARR
EGのパラメータセットにしたがって楽音信号を発生す
る。DAC109は、音源部108からのディジタル楽
音信号をアナログ信号に変換するディジタル/アナログ
変換器である。DAC109から出力されたアナログ楽
音信号は、サウンドシステム110により放音される。
DAC109は、CODECと呼ばれるLSIを備えた
ものである。バスライン111は、上述の各部を相互に
接続するバスラインである。
【0014】なお、説明を簡単にするため、音源部10
8は1チャンネルのみを有する単音発音の音源として以
下説明する。ただし、本発明は、複数チャンネルを有す
る音源を備える電子楽器などにも適用できることは当然
である。また、CPU101が音源機能(楽音波形発生
処理)を兼ねる場合は、音源部108を設ける必要はな
い。その場合、DAC109はCPU101からバス1
11経由で楽音波形を受取る。また、図1の装置は電子
楽器に本発明を適用したものであるが、その他、本発明
は、ゲームやカラオケなどのアミューズメント機器、テ
レビなどの各種家電機器、パーソナルコンピュータに代
表されるコンピュータ装置およびシステムなどに適用す
ることが可能である。
【0015】図2は、図1の電子楽器のパネル上に設け
られているディスプレイおよび設定操作子107の一部
の外観を示す。201は各種の情報を表示するためのデ
ィスプレイ、202はデータ設定に用いるダイヤル式の
操作子(以下、データ設定ダイヤルと呼ぶ)、203は
カーソル移動キー、204〜207は4つのダイヤル式
の操作子(以下、ノブKNOB1〜KNOB4と呼
ぶ)、208はリボン・コントローラである。リボン・
コントローラ208は、指などで押圧すると押圧位置情
報を現在値として出力する感圧センサである。209は
リボン・コントローラの中心位置を示す三角印である。
ノブKNOB1〜KNOB4やリボン・コントローラ2
08は、発音時に音源部108に転送するパラメータの
変更制御を行なうために用いる。
【0016】この電子楽器では、所定の操作を行なうこ
とで、パラメータ編集モードに入り、パラメータ設定編
集処理を行なうことができる。パラメータ設定編集処理
では、この電子楽器に設けられている操作子およびMI
DIコントロール・チェンジと制御対象パラメータとの
割当て設定処理(図7(b)で後述)を行なうことがで
きる。
【0017】以下、上述の割当て設定処理における操作
手順を説明する。割当て設定処理に入ると、図2のよう
に、ディスプレイ201には割当てを行なうための割当
てテーブルであるコントロール・マトリックス210が
表示される。コントロール・マトリックス210中、列
211は割当て番号欄、列212は操作子またはMID
Iコントロール・チェンジ指定欄(以下、Contro
ller欄と呼ぶ)、列213は操作子またはMIDI
コントロール・チェンジに割当てる制御対象パラメータ
指定欄(以下、Dest.Parameter欄と呼
ぶ)、列214は操作子またはMIDIコントロール・
チェンジによって制御対象パラメータを制御する際の制
御のかかり具合を指定する深さ(デプス)指定欄(以
下、DEPTH欄と呼ぶ)である。割当て番号欄211
には、あらかじめ「1」〜「16」の割当て番号が設定
されている。網掛けで図示してある215はカーソルを
示す(実際には文字を反転表示することによりカーソル
位置を示す)。
【0018】ユーザは、カーソル移動キー203を操作
してコントロール・マトリックス210内でカーソル2
15を移動し、設定変更したい項目(コントロール・マ
トリックス210内の各セルを項目と呼ぶ)にカーソル
を合わせ、データ設定ダイヤル202を操作して当該項
目の設定値を設定変更する。例えば、カーソル215を
割当て番号211が「1」である行のControll
er欄212(図2でカーソル215が設定されている
位置)の項目に合わせ、データ設定ダイヤル202を回
すと、当該項目に設定可能な値が順次表示されるので、
そのうち設定したい値が表示されたところでデータ設定
ダイヤル202の操作を止めればよい。
【0019】図5は、Controller欄212の
項目に設定可能な操作子などの一覧であり、順序を示
す。カーソル215がController欄212の
項目に位置付けられているとき、データ設定ダイヤル2
02を回すと、図5の順序で当該項目の表示が変わる。
図5において、501はMIDIコントロール・チェン
ジを示す。この電子楽器では、MIDIコントロール・
チェンジを操作子と同様に取り扱うことができる。すな
わち、受信したMIDIコントロール・チェンジの値に
応じて、該MIDIコントロール・チェンジに割当てた
パラメータを、設定した深さで、制御できるようになっ
ている。図5において、502は演奏操作子を示し、A
FTER_TOUCHはアフター・タッチ、PITCH
_BENDERはピッチ・ベンダ、KEY_VELOC
ITYはキー・ベロシティを示す。Controlle
r欄212に設定可能な演奏操作子としては、他にもモ
ジュレーション・ホイールなどがあるが図5では省略し
た。503,504は設定操作子を示し、ノブKNOB
1〜KNOB4(図2の204〜207)とリボン・コ
ントローラRIBBON(図2の208)が設定可能に
なっている。なお、演奏操作子と設定操作子の区別は便
宜的なものであるので、例えばリボン・コントローラを
演奏操作子として見てもよい。505は「割当てなし」
を示すOFFである。
【0020】図2に戻って、Dest.Paramet
er欄213とDEPTH欄214の設定も同様であ
る。すなわち、Dest.Parameter欄213
の項目にカーソル215を位置付けてデータ設定ダイヤ
ル202を回すと、割当てることのできるパラメータが
順次表示されるので、所望のものが表示された時点でデ
ータ設定ダイヤル202の操作を止めればよい。また、
DEPTH欄214の項目にカーソル215を位置付け
てデータ設定ダイヤル202を回すと、設定できるDE
PTH値の範囲(ここでは、0を含む−99〜+99の
範囲)で表示値が変化するので、所望の値が表示された
時点でデータ設定ダイヤル202の操作を止めればよ
い。
【0021】以上のような操作により、コントロール・
マトリックス210上で、操作子あるいはMIDIコン
トロール・チェンジ(Controller欄212)
と、それにより制御するパラメータ(Dest.Par
ameter欄213)と、制御のかかり具合を示すD
EPTH値(DEPTH欄214)とを割当てる。発音
の際には、Controller欄212に記載されて
いる操作子を操作する、あるいはMIDIコントロール
・チェンジを受信すると、対応するDest.Para
meter欄213に記載されているパラメータが、対
応するDEPTH欄214に記載されているDEPTH
値で制御されて、発音が行なわれる。
【0022】次に、ダイレクトモードの設定について説
明する。この電子楽器では、上述のDEPTH欄214
に「0」を設定することにより、ダイレクトモードを設
定できる。このとき、DEPTH欄214に設定した
「0」は「DIRECT」の表示に切り替わる。ダイレ
クトモードとは、Controller欄212に記載
されている操作子またはMIDIコントロール・チェン
ジでDest.Parameter欄213に記載され
ているパラメータを制御するときに、操作子またはMI
DIコントロール・チェンジの値の範囲全体をパラメー
タの設定範囲全体にマッピングするモードである。すな
わち、操作子またはMIDIコントロール・チェンジの
出力値の上限から下限までの範囲全体を、制御対象のパ
ラメータの取り得る値の上限から下限までの範囲(パラ
メータの取り得る値の範囲はあらかじめ決定しておく)
全体に、マッピングする。例えば、図2のコントロール
・マトリックス210では、割当て番号211が「3」
の行の割当てが、DEPTH欄214に「DIREC
T」の表示があるので、ダイレクトモードであることが
分かる。したがって、MIDIコントロール・チェンジ
「MIDI_CC07」で受信される値の範囲全体がパ
ラメータであるVOLUMEの設定範囲全体にマッピン
グされることになる。これにより、操作子あるいはMI
DIコントロール・チェンジからの出力値で、パラメー
タの値を直接的に制御でき、ユーザにとってみると手応
え感のある制御が実現できる。
【0023】図2の割当て番号211が「1」の行およ
び「2」の行の割当ては、DEPTH欄214に0以外
の数値が設定されているので、ダイレクトモードではな
い。したがって、例えば割当て番号211が「1」の割
当てでは、モジュレーション・ホイールMod.Whe
elの現在値に応じてLFO_SPEEDが深さ値「5
5」で変更制御される。この変更制御は、LFO_SP
EEDの現在値を基準とした相対的な変更制御である。
ダイレクトモードでないときは、制御対象パラメータの
制御は、常にその制御パラメータの現在値からの相対的
な変更制御となる。
【0024】なお、ダイレクトモードを設定した場合
は、当該パラメータに割当ててある他の操作子あるいは
MIDIコントロール・チェンジが在るとしても、ダイ
レクトモードが設定されている割当てのみが有効であ
る。例えば、図2の割当て番号211が「3」の割当て
のように、MIDI_CC07とVOLUMEとがダイ
レクトモードで割当てられていたときは、他にVOLU
MEに割当てられている操作子あるいはMIDIコント
ロール・チェンジが在っても無視される。逆に言えば、
ダイレクトモードを設定しないなら、同じパラメータに
異なる複数の操作子あるいはMIDIコントロール・チ
ェンジを割当てることができ、この場合は、割当てられ
たすべての操作子あるいはMIDIコントロール・チェ
ンジの現在値に応じてパラメータが制御されることにな
る(例えば、第1の操作子の現在値に応じてパラメータ
を制御し、その結果を第2の操作子の現在値に応じて制
御し、…というように順次制御をかけて、最終的なパラ
メータの値を得、これを音源に送って発音処理に用い
る)。したがって、ダイレクトモードとDEPTH値を
最大にした場合との違いは、DEPTH値を設定する限
りは同じパラメータに割当てられた他の操作子あるいは
MIDIコントロール・チェンジによって当該パラメー
タが制御されるが、ダイレクトモードなら他の操作子あ
るいはMIDIコントロール・チェンジの割当ては無視
されると言うことである。
【0025】次に、リボン・コントローラ208のゼロ
点復帰モード設定について説明する。リボン・コントロ
ーラ208を用いてパラメータの制御を行なう場合、基
準点を左端にしたい場合と中央にしたい場合との両方が
ある。例えば、リボン・コントローラ208に割当てる
パラメータとして楽音のピッチPITCHを指定した場
合は、リボン・コントローラ208の中央を基準位置と
するのが普通である。すなわち、指をリボン・コントロ
ーラ208の中央位置から左右に揺らせるように押圧し
てピッチ(別途、鍵盤などから指定されているピッチ)
を上下に変動させる。この場合、指をリボン・コントロ
ーラ208から離したときは、元のピッチ、すなわちリ
ボン・コントローラ208の中央位置に対応する基準の
ピッチに戻るようにする。このような設定(リボン・コ
ントローラ208の中央位置(ゼロ点)を基準位置とし
てパラメータ値を変更制御するとともに、リボン・コン
トローラ208から指を離したときには中央位置に対応
する基準値にパラメータ値を戻すモード)をゼロ点復帰
モードと呼ぶこととする。リボン・コントローラ208
にPITCH以外のパラメータを割当てた場合も、ゼロ
点復帰モードにしたい場合がある。一方、リボン・コン
トローラ208にPITCH以外のパラメータを割当て
た場合、リボン・コントローラ208の左端位置を基準
としてパラメータ制御したいときもある。この場合、指
をリボン・コントローラ208から離したときは、指を
離した位置に対応するパラメータ値のままとする。
【0026】リボン・コントローラ208にパラメータ
を割当てる場合、ゼロ点復帰モードとするか否かは以下
のように設定する。まず、上述した手順で、リボン・コ
ントローラ208に所望のパラメータを割当て、DEP
TH値を設定する。例えば、図3のコントロール・マト
リックス210で、割当て番号211が「1」の行は、
リボン・コントローラ208(「RIBBON」と表
示)にフィルタ・カットオフ周波数(「FILTER_
CUTOFF」と表示)を割当て、DEPTH値として
「55」を設定した例である。この割当てに対してゼロ
点復帰モードを設定したいときは、直後の行に、Con
troller欄212として「RIBBON」かつD
est.Parameter欄213として「PITC
H」かつDEPTH欄214として「0」を設定する。
図3の割当て番号211が「2」の行は、そのように設
定した例である。この割当て番号211が「2」の行の
設定は、ゼロ点復帰モードを指定するためのダミーの設
定である。これにより、図3の例では、割当て番号21
1が「1」の行の割当てがゼロ点復帰モード(中央位置
基準で、指を離すとパラメータ値はゼロ点に復帰)にな
る。ゼロ点復帰モードにしたくない場合は、このダミー
の行を設定しなければよい。例えば、図3で割当て番号
211が「2」の行のダミー設定をしなければ、割当て
番号211が「1」の行の割当てはゼロ点復帰モードで
ない設定(左端基準で、指を離すと離した時点のパラメ
ータ値で固定)となる。
【0027】なお、リボン・コントローラ208にPI
TCHを割り当てたときは、その次行に上述のダミー設
定をしなくても、常にゼロ点復帰モードの取り扱いをす
るものとする。図4のコントロール・マトリックス21
0の例では、割当て番号211が「2」の割当ては、リ
ボン・コントローラ208にPITCHを単独で設定し
た例である。この割当ては、ゼロ点復帰モードとして取
り扱われる。また、ダイレクトモードとゼロ点復帰モー
ドとを同時に指定することもできる。例えば、図3で割
当て番号211が「1」の行のDEPTH値「55」を
「0」とすれば(表示は「DIRECT」になる)、リ
ボン・コントローラ208に対するフィルタ・カットオ
フ周波数の割当てはダイレクトモードかつゼロ点復帰モ
ードになる。
【0028】図6(a)は、RAM102のメモリマッ
プを示す。CPU WORKINGAREA601は、
CPU101が使用するワーク領域である。CONTR
OL MATRIX602は、上述のコントロール・マ
トリックス210で設定した割当て情報などを格納する
バッファである。TGPAR603は、音源部108に
送出するパラメータセットを格納する発音音色パラメー
タバッファである。604のVOICE1,VOICE
2,VOICE3,…,VOICEmは、それぞれ1つ
の音色を特定する音色パラメータセットを示す。
【0029】図6(b)は、図6(a)のCONTRO
L MATRIX602の詳細なメモリマップを示す。
CONTROL MATRIX602は、図2〜図4に
示したコントロール・マトリックス210の各行の割当
て情報などを格納する。611がコントロール・マトリ
ックス210の割当て番号211が「1」の行の割当て
情報を格納する領域、612がコントロール・マトリッ
クス210の割当て番号211が「2」の行の割当て情
報を格納する領域、…、613がコントロール・マトリ
ックス210の割当て番号211が「16」の行の割当
て情報を格納する領域である。さらに、コントロール・
マトリックス210の割当て番号211がx(xは1〜
16)の行の割当て情報を格納する領域のうち、CON
TROLxは当該行のController欄212に
設定された情報を格納する領域、DPARAxは当該行
のDest.Parameter欄213に設定された
情報を格納する領域、DEPTHxは当該行のDEPT
H欄214に設定された情報を格納する領域である。ま
た、DATAxは、CONTROLxで特定される操作
子あるいはMIDIコントロール・チェンジの現在値
(操作子からの出力値、あるいはMIDIコントロール
・チェンジの受信値)を格納する領域である。
【0030】図6(c)は、図6(a)の発音音色パラ
メータバッファTGPAR603の詳細なメモリマップ
を示す。TGPAR603は、音源部108に送る一連
のパラメータPARAMETER1,2,3,…からな
る発音音色パラメータセットを格納するバッファであ
る。それらのパラメータの中には、操作子またはMID
Iコントロール・チェンジで制御する幾つかのパラメー
タ(例えば、PITCH621、LFO_SPEED6
22、FILTER_CUTOFF623、VOLUM
E624などである)が含まれている。音源部108内
の発音音色パラメータバッファTGPARREGも同じ
構成である。
【0031】ユーザが音色を選択すると、その音色に対
応する音色パラメータセットVOICEi(iは1〜
m)が読み出され、TGPAR603にコピーされる。
また、上述したようにユーザが操作子またはMIDIコ
ントロール・チェンジとパラメータとの割当てを行なう
と、その割当て情報はCONTROL MATRIX6
02に格納される。発音時には、CONTROL MA
TRIX602のDATAx(xは1〜16)に、CO
NTROLxで特定される操作子あるいはMIDIコン
トロール・チェンジの現在値が常に格納されるようにな
っているので、CPU101は、DPARAxで特定さ
れるパラメータを、DEPTHxおよびDATAxの値
に基づいて制御し、そのパラメータ値をTGPAR60
3に設定する。そして、TGPAR603のパラメータ
セットを音源部108のTGPARREGに転送し、音
源部108による楽音発生を行なわせる。
【0032】なお、音色パラメータセットVOICE1
〜mは、ROM103やメモリデバイス104などの任
意の記憶装置に格納しておいたものを、RAM102上
に読み出して用いる。RAM102上に読み出さずに、
直接、それらの記憶装置から読み出して使用しても良
い。また、ネットワークインターフェース105を介し
て接続されているネットワーク(ホスト若しくはサー
バ、または他の任意端末など)上に用意したものを用い
てもよいし、CPU101に接続されているインターフ
ェースから入力したものを用いてもよい。また、ネット
ワークからダウンロードした音色パラメータをメモリデ
バイス104上に格納して用いるようにしてもよい。
【0033】図7(a)は、図1の装置の電源がオンさ
れたときにCPU101が実行するメインプログラムの
フローチャートである。まずステップ701で、システ
ムの各種の初期化を行なう。次にステップ702で、操
作イベント検出処理を行なう。操作イベント検出処理
は、演奏操作子106や設定操作子107の各種の操作
を検出する処理である。特に、操作を検出した操作子が
CONTROL MATRIX602のCONTROL
xで特定される操作子であったときは、その操作子の現
在値をDATAxに格納する。また、操作イベント検出
処理は、MIDI入力の受付けも行ない、CONTRO
L MATRIX602のCONTROLxで特定され
るMIDIコントロール・チェンジが受信されたとき
は、その値をDATAxに格納する。
【0034】次に、ステップ703で音色選択処理を行
なう。これはユーザによる音色選択操作を受付け、選択
された音色の音色パラメータセットVOICExを発音
音色パラメータバッファTGPAR603に転送する処
理である。次に、ステップ704でパラメータ編集モー
ドであるか否かを判別する。パラメータ編集モードであ
るときは、ステップ705でパラメータ設定編集処理
(図7(b)で詳述する)を行ない、ステップ706に
進む。ステップ704でパラメータ編集モードでないと
きは、直接、ステップ706に進む。ステップ706で
は、発音処理を行ない、ステップ702に戻る。なお、
パラメータ編集モードのオン/オフは、ステップ702
の操作イベント検出処理で行なうものとする。
【0035】図7(b)を参照して、図7(a)のステ
ップ705のパラメータ設定編集処理の流れを説明す
る。まずステップ711で、設定メニュー管理処理を行
なう。これは、デイスプレイ201にパラメータ設定編
集の各種メニューを表示し、ユーザにその中から何れか
の設定メニューを選択させる処理である。ステップ71
2で、ユーザーにより選択された設定メニューを判別
し、コントローラ・セッティングが選択されていたとき
は、ステップ713に進んでコントローラ・セッティン
グ処理を行なう。コントローラ・セッティング処理は、
図2〜図4で説明した操作子およびMIDIコントロー
ル・チエンジと制御対象のパラメータとの割り当て設定
操作を受付け、その割当て情報をCONTROL MA
TRIX602に設定する割当て設定処理のことであ
る。ステップ713の後、リターンする。ステップ71
2で、コントローラ・セッティング以外の設定メニュー
が選択されたときは、選択された設定メニューに対応す
るその他の設定メニュー処理(ステップ714)を行な
った後、リターンする。
【0036】図8を参照して、図7(b)のステップ7
13のコントローラ・セッティング処理の流れを説明す
る。まずステップ801で、カーソル&データ入力制御
処理を行なう。これは、カーソル移動キー203または
データ設定ダイヤル202の操作があったか否かを検出
し、カーソル移動キー203の操作があった場合はその
操作に応じてカーソル215をコントロール・マトリッ
クス210内で移動させ、データ設定ダイヤル202の
操作があった場合はその操作/設定データの内容(デー
タ設定ダイヤル202の操作情報)を取得する処理であ
る。次にステップ802で、データ設定ダイヤル202
の操作があったか否か、すなわち現カーソル位置に対応
する項目に対するデータ入力操作があったか否かを判別
する。データ設定ダイヤル202の操作があった場合
は、ステップ803で、その操作/設定データ内容に応
じて表示画面制御を行なう。具体的には、以下のように
処理する。
【0037】現在カーソル215がある位置がCon
troller欄212の項目である場合は、その項目
の現在値から、データ設定ダイヤル202の操作量に応
じた量だけ図5の一覧表内で移動した位置にある操作子
またはMIDIコントロールチェンジの名称を表示す
る。 現在カーソル215がある位置がDest.Para
meter欄213の項目である場合は、データ設定ダ
イヤル202の操作量に応じて、対応する制御対象パラ
メータの名称を表示する。 現在カーソル215がある位置がDEPTH欄214
の項目である場合は、データ設定ダイヤル202の操作
量に応じたDEPTH値を表示する。さらに、DEPT
H値として「0」が設定されたときは、当該項目の表示
を「DIRECT」とする。ただし、上述のゼロ点復帰
モードの設定の場合のダミー設定である場合は「0」の
表示のままとする。
【0038】次にステップ804で、入力データをCO
NTROL MATRIX602(図6(b))の対応
記憶位置にストアし、リターンする。ステップ802で
カーソル位置に対応する項目のデータ入力操作でなかっ
たときは、そのままリターンする。
【0039】次に図9および図10を参照して、図7
(a)のステップ706の発音処理の流れを説明する。
まずステップ901で、キーオンイベントがあるか否か
判別する。キーオンイベントがあるときは、ステップ9
02で発音チャンネルの割当て処理およびキーオン処理
を行ない、ステップ904に進む。ここでは音源部10
8は単音発音の音源としたので、発音チャンネルの割当
ては行なわず、前に発音中の音があるときその発音を停
止して、いま検出したキーオンに対応する発音を開始す
る処理を行なう。ステップ901でキーオンイベントで
ないときは、ステップ903でその他のイベント処理を
行ない、ステップ904に進む。
【0040】ステップ904では、現在発音中であるか
否か判別する。発音中でないときはそのままリターンす
る。発音中であるときは、ステップ905でワークレジ
スタiに1をセットし、ステップ906に進む。ステッ
プ906では、RAM102上のCONTROL MA
TRIX602(図6(b))を参照し、第i番目の操
作子またはMIDIコントロール・チェンジの指定CO
NTROLi(以下、単に操作子CONTROLiと呼
ぶ)がリボン・コントローラ208であるか否か判別す
る。リボン・コントローラ208でないときは、ステッ
プ907で、深さDEPTHiが0か否か(すなわち、
ダイレクトモードであるか否か)判別する。
【0041】ダイレクトモードであるときは、ステップ
908で、操作子CONTROLiの現在値DATAi
で、直接、制御対象パラメータDPARAiに対応する
TGPAR内のPARAMETERxの値を変更し、ス
テップ1004に進む。具体的には、操作子の現在値D
ATAiの取りうる範囲は0〜K(例えば、K=12
7)とし、DPARAiに対応するPARAMETER
xが取りうる範囲は、オン/オフなど数段階の選択肢指
定型のものから、128段階を超える数値パラメータま
で、種々のものがあるとすると、ダイレクトモードのと
きは、DATAiのフルスケール変化(上記の例だと0
〜127)に対して、DPARAiに対応するPARA
METERxがフルスケール振れるように制御する。一
例を挙げると、下記およびのように求める。 DPARAiに対応するPARAMETERxが、フ
ルスケール0〜Nとすると PARAMETERx=DATAi×(N÷K) DPARAiに対応するPARAMETERxが、フ
ルスケール−N〜Nとすると PARAMETERx=DATAi×(2N÷K)−N
【0042】なお、同一パラメータに複数の操作子ある
いはMIDIコントロール・チェンジが何れもダイレク
トモードで割当てられたときには、例えば、割当て番号
の小さいあるいは大きいものが有効になるようにする方
式や、後着優先で操作子あるいはMIDIコントロール
・チェンジの出力を有効とする方式を採ればよい。この
場合は、ステップ908の処理で対処する。
【0043】ステップ907でダイレクトモードでない
ときは、ステップ909で、DATAi×DEPTHi
/100に応じて、DPARAiに対応するTGPAR
内のPARAMETERxの値を変更制御し、ステップ
1004に進む。具体的には、例えば、 PARAMETERx=PARAMETERx+DAT
Ai×DEPTH/100 というように、PARAMETERxを決定する。な
お、ステップ909では、DPARAiのパラメータ
に、ダイレクトモードでの他の割当てがあるときは、そ
ちらを優先させるため、ステップ909の処理は行なわ
ないようにする。
【0044】ステップ906で操作子CONTROLi
がリボン・コントローラ208であるときは、ステップ
1001で、次の行の操作子CONTROLi+1がリボ
ン・コントローラ208であり、かつDPARAi+1が
ピッチPITCHであり、かつ深さDEPTHi+1が0
であるか否か判別する。この条件が成立するときは、上
述したゼロ点復帰モードであるから、ステップ1002
でゼロ点復帰モード処理を行ない、ステップ1003で
iを歩進し、ステップ1004に進む。ステップ100
1の条件が成立しないときは、ゼロ点復帰モードではな
いので、ステップ1007で、制御対象パラメータDP
ARAiがピッチPITCHであるか否か判別する。パ
ラメータDPARAiがピッチPITCHであるとき
は、ステップ1008でゼロ点復帰モード処理を行な
い、ステップ1004に進む。
【0045】ステップ1007でパラメータDPARA
iがピッチPITCHでないときは、ステップ1009
で、リボン・コントローラ208の押圧移動操作イベン
トがあるか否か判別する。この操作イベントがあるとき
は、ステップ1010で深さDEPTHiが0か否か
(すなわち、ダイレクトモードであるか否か)を判別す
る。ダイレクトモードであるときは、ステップ1011
で、リボン・コントローラ208の現在値RBN(RB
Nの取りうる範囲は0〜RBNmaxとする)で、直接、
DPARAiに対応するTGPAR内のPARAMET
ERxの値を変更し、ステップ1004に進む。ステッ
プ1010でダイレクトモードでないときは、ステップ
1012で、RBN×DEPTHi/100に応じてD
PARAiに対応するTGPAR内のPARAMETE
Rxの値を変更制御し、ステップ1004に進む。な
お、ステップ1012では、DPARAiのパラメータ
に、ダイレクトモードでの他の割当てがあるときは、そ
ちらを優先させるため、ステップ1012の処理は行な
わないようにする。ステップ1009でリボン・コント
ローラ208の押圧移動操作イベントが無いときは、直
接ステップ1004に進む。
【0046】ステップ1004でワークレジスタiを歩
進し、ステップ1005でiの値が16以下であるか否
か判別する。iの値が16以下であるときは、ステップ
906に戻って、次の割当て番号の割当ての処理を続け
る。ステップ1005でiの値が16以下でないとき
は、ステップ1006でTGPARのパラメータセット
を音源部108のTGPARREGに転送しリターンす
る。
【0047】図11を参照して、図10のステップ10
02,1008で実行するゼロ点復帰モード処理の流れ
を説明する。まず、ステップ1101で、リボン・コン
トローラ208の押圧状態を判別する。リボン・コント
ローラ208が押圧されている状態であれば、ステップ
1102で、リボン・コントローラ208の押圧位置情
報RBNをDATAiに設定し、ステップ1105に進
む。ステップ1101でリボン・コントローラ208が
押圧されていない状態であったら、ステップ1103
で、所定時間リボン・コントローラ208の押圧がない
か否か判別する。所定時間以上押圧がなかったときは、
ステップ1104で、DATAiにRBNmax/2を設
定し(リボン・コントローラ208の出力値RBNは1
〜RBNmaxの範囲を取りうるので、RBNmax/2はリ
ボン・コントローラの中央位置に相当する)、強制的に
ゼロ点(中央位置)に対応する値に戻し(なお、徐々に
ゼロ点に戻すようにしても良い)、ステップ1105に
進む。ステップ1103で所定時間以上リボン・コント
ローラの押圧なしの条件が成立していなかったときは、
直接ステップ1105に進む。
【0048】ステップ1105では、深さDEPTHi
が0(すなわち、ダイレクトモードであるか否か)判別
する。ダイレクトモードであるときは、ステップ110
6で以下の計算で制御対象パラメータの値を算出し、リ
ターンする。なお、制御対象パラメータDPARAi
(詳しくは、DPARAiに対応するTGPAR内のP
ARAMETERxであるが、簡単のため単にDPAR
Aiとして説明する)の取りうる値の範囲は−P〜Pと
する。 DPARAi=DPARAi+[DATAi×(2P÷
RBNmax)−P]
【0049】ステップ1105でダイレクトモードでな
いときは、ステップ1107で、以下の計算で制御対象
パラメータの値を算出し、リターンする。なお、制御対
象パラメータDPARAiの取りうる値の範囲は−P〜
Pとする。 DPARAi=DPARAi+[DATAi×(2P÷
RBNmax)−P]×DEPTHi/100
【0050】なお、上記発明の実施の形態では、DEP
TH値を「0」にすることでダイレクトモードの設定を
行なうようにしているが、ダイレクトモードを指定でき
るのであれば、どのような方法でも良い。ただし、上記
発明の実施の形態のようにすれば、従来よりあるDEP
TH値の設定をダイレクトモードの設定に流用できるた
め、新たなスイッチなどを設ける必要もなく、ユーザに
とっても従来の操作形態の延長線でダイレクトモードの
指定ができるため使いやすい。同様に、ゼロ点復帰モー
ドの設定も、従来よりある操作子と制御対象パラメータ
とDEPTH値の設定テーブルを用いてダミーの設定を
することでゼロ点復帰モードを設定できるので、新たな
スイッチなどを設ける必要もなく、ユーザにとっても従
来の操作形態の延長線でゼロ点復帰モードの指定ができ
るため使いやすい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ダイレクトモードを設け、ダイレクトモードのとき
は操作子またはMIDIコントロール・チェンジの出力
値の取りうる範囲全体を制御対象パラメータの取りうる
値の範囲全体にマッピングすることにより制御対象パラ
メータの値を決定するようにしているので、操作子また
はMIDIコントロール・チェンジの出力値で直接的に
パラメータを制御でき、ユーザにとって手応え感のある
パラメータ制御が可能になる。また、操作子に第1のパ
ラメータが第1の深さ値で割当てられ、かつ、同じ操作
子にさらに所定の第2のパラメータが所定の第2の深さ
値で割当てられた場合に、ゼロ点復帰モードを設定する
ので、ゼロ点復帰モードのために新たにスイッチなどを
設ける必要もなく、従来のやり方の延長線上でゼロ点復
帰モードを設定できる。ゼロ点復帰モードを設定すれ
ば、操作子(リボン・コントローラ)による制御の仕方
として、中央位置を基準としてゼロ点復帰する制御の仕
方と、端位置を基準としてゼロ点復帰しない制御の仕方
を選ぶことができ、ユーザにとって制御方式の選択肢が
増える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパラメータ設定装置を適用した
電子楽器のシステム構成図
【図2】電子楽器のパネル上に設けられているディスプ
レイおよび設定操作子の一部外観図
【図3】コントロール・マトリックスの設定例(その
1)を示す図
【図4】コントロール・マトリックスの設定例(その
2)を示す図
【図5】Controller欄の項目に設定可能な値
の一覧および順序を示す図
【図6】RAMのメモリマップを示す図
【図7】メインプログラムのフローチャート図
【図8】コントローラ・セッティング処理のフローチャ
ート図
【図9】発音処理のフローチャート(その1)図
【図10】発音処理のフローチャート(その2)図
【図11】ゼロ点復帰モード処理のフローチャート図
【符号の説明】
101…中央処理装置(CPU)、102…ランダムア
クセスメモリ(RAM)、103…リードオンリメモリ
(ROM)、104…メモリデバイス、105…ネット
ワークインターフェース(I/F)、106…演奏操作
子、107…ディスプレイおよび設定操作子、108…
音源部、109…DAC、110…サウンドシステム、
111…バスライン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 G10H 1/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた複数のパラメータの値にしたが
    って楽音発生処理を行なう楽音発生手段に向けて送出す
    べき当該複数のパラメータの値を設定するパラメータ設
    定装置であって、上記 パラメータの値を変更制御するための複数の操作子
    またはMIDIコントロール・チェンジの値を入力する
    手段と、 上記複数の操作子またはMIDIコントロール・チェン
    ジのそれぞれについて、当該操作子またはMIDIコン
    トロール・チェンジで制御すべきパラメータを割当てる
    とともに、当該操作子またはMIDIコントロール・チ
    ェンジに応じたパラメータの制御のかかり具合を表す
    深さ値を設定する手段と、 ダイレクトモードを設定する手段と、 上記操作子またはMIDIコントロール・チェンジの値
    に基づいて当該操作子またはMIDIコントロール・チ
    ェンジに割当てられた上記パラメータの値を設定する手
    段であって、上記ダイレクトモードが設定されている場
    合は、上記操作子またはMIDIコントロール・チェン
    が取りうる値の範囲全体を該パラメータが取りうる値
    の範囲全体にマッピングして該パラメータの値を設定
    し、上記ダイレクトモードが設定されていない場合は、
    上記操作子またはMIDIコントロール・チェンジの値
    と上記設定された深さ値とを用いて該パラメータの値を
    設定するものと、 上記設定されたパラメータの値上記楽音発生手段に送
    出する手段とを備えたことを特徴とするパラメータ設定
    装置。
  2. 【請求項2】与えられた複数のパラメータの値にしたが
    って楽音発生処理を行なう楽音発生手段に向けて送出す
    べき当該複数のパラメータの値を設定するパラメータ設
    定装置であって、 操作に応じて操作値を出力する操作子と、 上記操作子に、該操作子で制御すべき対象となる上記
    ラメータを割当てるとともに、その制御のかかり具合を
    表す深さ値を設定する手段と、 上記操作子に第1の上記パラメータが第1の深さ値で割
    当てられ、かつ、当該操作子にさらに所定の第2の上記
    パラメータが所定の第2の深さ値で割当てられている場
    合に、ゼロ点復帰モードを設定する手段と、 上記操作値と上記第1の深さ値を用いて上記第1のパラ
    メータの値を設定する手段であって、ゼロ点復帰モード
    が設定されていた場合は、上記操作子が操作されなくな
    った時点で該パラメータの値を所定の基準値に設定し、
    ゼロ点復帰モードが設定されていない場合は、上記操作
    子が操作されなくなった時点で該パラメータの値を固定
    するものと、 上記設定されたパラメータの値上記楽音発生手段に送
    出する手段とを備えたことを特徴とするパラメータ設定
    装置。
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