JP3630244B2 - 揮散性薬剤の拡散装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、送風手段により揮散性薬剤を充分に室内等の空間に拡散させるための揮散性薬剤の拡散装置において、該薬剤が消失したことを目視確認できることを特徴とした揮散性薬剤の拡散装置、及びその際に適用される揮散性薬剤の終点を判別する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、揮散性薬剤を所定の空間に揮散させる場合、揮散性薬剤またはそれを担体に保持した薬剤保持体を所定の空間内に設置して、蒸発拡散により揮散させている。しかし、この場合は揮散に時間がかかり、早く揮散させたい場合には、揮散性薬剤を保持する薬剤保持体を加熱するか、あるいは送風機により空気を吹き出し、それを揮散性薬剤を保持する薬剤保持体に当てることにより該薬剤を強制的に揮散させる方法が知られている。さらに揮散性薬剤を保持した拡散用材を駆動手段で駆動させることにより、揮散性薬剤を気中に拡散させる方法を本願出願人は出願している(特開平5−68459号)。これらの方法によって効率良く揮散性薬剤を所定の空間に揮散させることが可能になっている。
【0003】
一方、室温での揮散性薬剤の終点の判別方法、すなわち揮散性薬剤の残量がないことを確認する方法としては、例えば揮散性薬剤が昇華性薬剤(例えば樟脳、ナフタリンなど)であれば、昇華性薬剤の量を直接目視できる包装部材で包装し、該薬剤がなくなったことを目視確認する方法(実公昭52−50237号など)、液体が付着している間は乾燥時と異なる色に変わる表面を有する材料に液体を付着させ、液体の揮発により表面が変色することにより期間を表示する表示具(特開昭57−158682号)、可変色素として塩基指示薬とアルカリ性物質とを共存させるタイムインジケーター(特開昭57−104884号)、下地色を呈する油透過性の基板とその一部の面に油透過性で低屈折率の地色層からなる基材に油性物を含有する表示器(特開昭60−224603号)などが例示できる。
【0004】
また、その他、透明合成樹脂フィルムの片面にあるアルミニウム薄面の一部を防食処理面を被覆するように吸水性素材をのせ、当該水溶性素材の周囲にヒートシールラッカーを施した経時間インジケーター(特開昭61−176879号)、および空気中の物質または他の物質と反応して蛍光性または光吸収性を発生または変化せしめる色素を用いる積算実効経時間表示方法(特開昭62−294992号)などのタイムインジケーターを揮散性薬剤のなくなる時間と同調させ、かつこれを揮散性薬剤を保持した担体に付与してそのタイムインジケーターにて判別する方法などが例示できる。これらは通常は、継続的な薬剤の揮散において用いられている。即ち常に薬剤の有効成分が大気中に絶え間なく放出されている状況下にある。一方、断続的な薬剤の揮散に際して揮散性薬剤の終点の判別方法としては、例えば加熱条件下で強制揮散する場合として、電気蚊取マットに見られるように色素の移動による方法がある。
ここで云う断続的な薬剤の揮散とは、人為的な操作により任意に揮散性薬剤もしくは該薬剤を担体に保持した薬剤保持体の揮散を調節することで、例えば、電気蚊取マットの場合では、通電スイッチのオン、オフにより該マットの加熱を調節することで揮散量を調節することを示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、これらの揮散性薬剤の終点の判別方法は、いずれも蒸発拡散または加熱で該薬剤を揮散する事を想定しており、送風で断続的に揮散性薬剤を揮散させる場合に、これらの方法を用いることは知られていない。
さらに、前記の送風により揮散性薬剤を早く揮散させたい場合には、表面積が広い形状の担体、すなわち該担体が平板状でなく、むしろ立体的な形状のもの(例えばハニカム状、格子状など)を用いることが有効である。この場合、担体自体の変色は一時に担体全体が変色することはなく、担体の側面、断面あるいは内部に流路を持つ構造ではその流路の面のうちどの面を変色面とするかは、その担体の設置方法あるいは器具の構造により決められる。
【0006】
このことより、室温で断続的に揮散性薬剤を揮散させる場合において、立体的な形状の担体に保持させた揮散性薬剤の終点を判別するために、本発明の揮散装置に薬剤保持体としての担体を設置した場合に限定された面、好ましくは装置の外部から容易に目視確認できる面を変色面とする必要がある。この課題を解決するために鋭意検討した結果、立体的な形状の担体の各面のうち外部から目視できる面を変色させ、揮散性薬剤の終点を判別することができる装置、及び判別する方法を見つけ、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の(1)、(2)(3)および(4)からなる。
(1)吸気口、通風部、排気口の順に空気が送風手段により流れる揮散性薬剤の拡散装置において、揮散性薬剤および可変色色素を担体に保持した薬剤保持体が通気性のものであり、該薬剤保持体を通風部内に送風手段であるシロッコファンよりも5mm以上15mm以下離して、通風路の全部を塞ぐ形で吸気口側に設置し、かつ該薬剤保持体の少なくとも一部が外部から目視可能な箇所に位置させており、断続的に揮散性薬剤を揮散させることを特徴とする揮散性薬剤の拡散装置。
(2)前記可変色色素が、電子供与性呈色性有機化合物および減感剤、あるいは電子供与性呈色性有機化合物、減感剤および顕色剤からなる組成物であることを特徴とする(1)項記載の揮散性薬剤の拡散装置。
(3)吸気口と排気口の大きさが、排気口の面積1に対して吸気口の面積が1から6の割合であり、前記薬剤保持体の担体がハニカム構造体からなることを特徴とする(1)項記載の揮散性薬剤の拡散装置。
(4)前記(1)ないし(3)項のいずれか1項に記載の揮散性薬剤の拡散装置において、揮散性薬剤および可変色色素を担体に保持した薬剤保持体に送風手段により空気の流れを接触させることにより、該装置の外部よりその一部が目視可能な箇所に位置させた薬剤保持体を変色させることにより揮散性薬剤の終点を判別する方法。
【0008】
本発明の装置は、吸気口、通風部、排気口の順に空気が送風手段により流れるものであり、装置内の空気を排出する装置と装置内に空気を吸入する装置がある。吸入する装置としては、例えばモーター等の回転装置とプロペラなどのファンからなる装置を、該回転装置を回転させてファンを回転させることで、該ファンの前方より空気を追い出し、後方より吸気する装置を排気口側に向けて設置したような、そのファンの周囲より外方に送気する形式のものである。その吸気ファンは遠心式ファンが一般的であるが、そのファンの形状だけによって決まるものでなく、ファンの後面に設ける中仕切板の形状によっても変る。
【0009】
ファンの形状としては、スクリュー状、あるいはプロペラ状に限らず、水車型、ロータリーファン型などがある。大きな送風作用を行なわせる場合にはスクリュー状あるいはプロペラ状などが良く、送風により揮散量を大きくできる利点がある。
また、ファンに接触する空気量を増大させるために、ファンを形成する各ブレードに開口部を設けることができる。例えば、ブレードに多数の開口部を設けることにより薬剤を効率的に蒸散することができる。その開口部の形状としては、網目状の外に、格子状、ハニカム状等、種々の形を取ることができ、その開口部はなるべく均一に設けることが好ましい。ファンを構成するブレードの形状は、前記したファンの形状によって決まるが、単なる板状でなく、中空状のものでもよい。
本発明においては、上記の各種形態のファンの中で、シロッコファンと呼ばれるものを使用することが好ましい。該ファンにおいて電池からアダプターまで様々な電源、電圧により送風が調節できる。また、該ファンの形状を換えることで、例えば直径を大きくしたり、厚みを増やすことで風量を増やすことができ、反対に直径を小さくしたり、薄くすることで風量を減らすこともできる。
本発明の装置においては、吸気口の位置はなるべく羽根車の前面に近いところがよいが、薬剤を担体に保持した薬剤保持体を設置する場所との関係により少しずれていてもよい。
【0010】
また、排気口は前記ファンの周囲方向に設けることが効率的に薬剤を外部に揮散させるには適している。その位置については少なくとも1方向以上の排気口があればよく、より十分な揮散を必要とする時には、2から4方向を設けることができる。これにより室内等にすみやかに拡散させることができる。排気口の近くに揮散性薬剤を保持させた担体を置く従来の型式では、装置の全周に排気口を設けるようにする場合には、前記の担体を装置の全周に設ける必要があるが、この発明ではそのようにしなくても装置の全周への揮散を行うことができる。また、必要により、装置内で全周に薬剤揮散成分が回らないように、例えば一方向にだけ排出されるようにガイドを設けコントロールすることもできる。
ここでの通風部とは、吸気口と排気口とを結ぶもので、吸気口から流入した空気が排気口へと移動するための空気流の通路となりうる空間のことであり、装置内に仕切り板などを設けることで空気の流れる通路を確保しコントロールすることができる。
本発明の装置で吸気口と排気口の大きさは、例えば、排気口の面積を変化させ、他の条件を一定にした場合、排気口が1に対して吸気口は1から6の割合が吸気風速との関係から好ましい。排気口に対して吸気口が大き過ぎたり、逆に吸気口が小さいと気体の吸排気流のバランスが崩れる。しかし、吸気口と排気口の関係はこれに限定されることなく、気体の流れのバランスが崩れ、適した風速、風量が得られない場合は、送風手段、即ちファンの形状や構造の異なるものを選択したり、電源電圧を加減したり、該装置内の通風部にて気体の流れを調節することで目的とする風速、風量を得ることも可能である。
【0011】
本発明において薬剤を担体に保持した薬剤保持体は、前記ファンの前面に設けられることから、吸引された空気が該薬剤保持体によりその流れを遮断され、あるいは阻害され、外方に分散拡散されないように通気性を有するものがよい。前記薬剤保持体の設置位置はファンの吸気側でも、また排気側のいずれでも違いがないように考えられるが、ファンの吸気側に設置するときには、薬剤保持体にかかる空気流れの速度がその箇所によらず比較的均一であるのに対し、排気側ではファンの形状により薬剤保持体の各箇所における空気流れの速度に大きな差異があるため、薬剤保持体の箇所により薬剤の揮散に大きな差が出るため、吸気側とすることが好ましい。ただし薬剤保持体の設置はファンのすぐ前面でなくて少しずれていてもよいが、吸気口よりファンへ吸引される空気流の中に薬剤保持体があるような位置とする。
さらに詳しくいえば、送風手段であるファンと薬剤保持体である担体との間隔はあまり近接していないほうが良く、約5mm程度以上の間隔を設けることが好ましい。両者の間隔が近接していると担体の全面に均一に風を当てることが難しく、中央部に比べ外方部での揮散が不十分となり、揮散むらが起こる原因となる。例えば、紙製の担体(70×70×15mm)をシロッコファン(直径5cm、厚さ2cm)を用いて送風した場合、該ファンを駆動させるための電源電圧を2.0vから4.0vまでの範囲で変化させた時は、担体とファンとの間隔は5mmから15mmが好ましい。しかし、これらの範囲は限定されるものではなく、担体ファンの形状、電源電圧、装置の形状及び大きさそしてこれらの関係や組合せ等により適宜選択することができる。
そして、本発明の拡散装置に薬剤保持体を設置し、送風手段により空気を接触させた場合、薬剤の揮散量はこの時に風速が一定であるならば、担体の風の当たる面積そして担体の密度に比して増加する傾向にある。一方、担体の面積そして密度が一定であるならば、風量に比して揮散量は増大する傾向を示す。但し、変化が大きい場合においては例外もありうる。
【0012】
薬剤保持体に用いる担体としては、通気性が良く、薬剤を充分に保持できるものならばどのようなものでもよく、簡単な構造で通気性が大きいという点で、ハニカム状、すのこ状、格子状、網状等の構造のものであればよい。また、担体の材質としては、例えば、紙、不織布、布、木材、パルプ、無機高分子物質、無機多孔質物質(ケイ酸塩、シリカ、ゼオライト等)、有機高分子物質(セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体等)などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて任意の形状で使用することができる。
また、吸着用担体としては、ゲル化物質(寒天、カラギーナン、でん粉、ゼラチン、アルギン酸等)、昇華性物質(アマダン、シクロドデカン、ノルボルナン、トリメチルボルナン、エンド−トリメチレンノルボルナン、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳等)などが挙げられる。また、樹脂、油性溶剤や水性溶剤等を使用することもでき、本発明において用いることのできる薬剤を上記の担体に保持させることができるものであれば何ら制限されるものではない。
【0013】
また、薬剤の終点を装置外部より目視可能とするためには、薬剤を担体に保持した薬剤保持体の位置が前記のとおりファンの前にあることはもちろんのこと、吸気口もしくはそれより内部に入った通風部の一部に設置することができる。吸気口に設置した場合は、外部より吸気口を通して直接担体を目視することができるが、内部に入った通風部に設置する場合には、装置の外壁に薬剤保持体の一部、即ち、吸気口より流入する気体が初めて接触する面が目視できるような透明な材料で構成することが必要となる。
本発明の揮散装置に設置する薬剤保持体に用いる担体は、使用状態、即ち保持させる薬剤、担体の容積、接触させる風量及びこれらの組合せ等により適したものを選んで用いることができる。例えば、該担体の厚さとしては、5mmから50mm、好ましくは10mmから30mm、より好ましくは15mmから20mmが示される。この数値は、担体の風に当たる面積や容積等の形状の変化に伴い選択でき、この範囲に必ずしも限定されるものではない。さらに、担体自体の形状は、装置に設置できる形態を有するものであれば良く、例えば風の当たる面が三角形、四角形、五角形等の多角形、円形、楕円形のものが任意に使用できる。設置して該装置と担体との間に隙間が生じる場合には、該隙間に逆流防止板などを設けることで風の逆流、拡散を防止し、密閉性を保つことが好ましい。
この発明において用いることができる揮散性薬剤としては、従来からの害虫駆除剤(殺虫剤、殺ダニ剤)、殺菌剤、忌避剤、芳香剤(香水、ハーブ等)、医薬品(メントール、ユーカリオイル等、気管、カゼ等吸入用薬剤)等の目的で使用されている各種の薬剤を使用できる。代表的な薬剤としては次のものが挙げられる。
【0014】
(I)殺虫剤・殺ダニ剤
(1)ピレスロイド系薬剤
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商品名ピナミン)
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品名バイオアレスリン:ユクラフ社製)
・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製)
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタルスリン:商品名ネオピナミン)
【0015】
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名:ネオピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン、商品名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名ペルメトリン、商品名エクスミン:住友化学工業株式会社)
・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:住友化学工業株式会社)
・α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名フェンバレレート)
【0016】
・α−シアノ−3−フェノキシベンジル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名フェンプロパトリン)
・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名エンペンスリン)
・2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl−シス/トランス 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名フェンフルスリン)
・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
【0017】
・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス−クリサンテマート(商品名エトック:住友化学工業株式会社)
・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名ベンフルスリン)
・2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名テフルスリン)
・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ゴキラート:住友化学工業株式会社)
【0018】
(2)有機リン系薬剤
・O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホスフェート(一般名DDVP)
・O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオノフォスフェート・O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート
・O,O−ジメチル S−(1,2−ジカルボエトキシエチル)−ジチオフォスフェート
(3)カーバメート系薬剤
・O−イソプロポキシフェニル メチルカーバメート(商品名バイゴン)
【0019】
(4)その他の薬剤
・ベンジルベンゾエート
・イソボニールチオシアノアセテート
・デヒドロ酢酸
・ピペロニルブトキシド
・パラオキシ安息香酸
・サリチル酸フェニル
・S−421
・サイネピリン222(登録商標)(N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド)
・N,N−ジエチル−m−トルアミド(一般名ディート)
・5−メトキシ−3−(0−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(一般名メトキサジアゾン、商品名エレミック:住友化学工業株式会社製)
【0020】
(II)殺菌剤
・S−n−ブチル−S′−p−ターシャリーブチルベンジル N−3−ピリジルイミドジチオカーボネート(商品名デンマート:住友化学工業株式会社製
・N−(3′,5′−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチル−シクロプロパン−ジカルボキシイミド(商品名スミレックス:住友化学工業株式会社製)
・ペリルアルデヒド
・アリルイソチアシアネート
・パラクロロメタキシレノール(一般名PCMX)
【0021】
(III)忌避剤
・ジ−n−ブチル サクシネート(一般名DNBS)
・ジ−n−プロピル イソシンコメロネート
【0022】
前記の揮散性薬剤としては、後記する可変色色素の呈色反応において減感作用を有するものが使用できる。これは揮散性減感性薬剤として既に知られているものであるが、揮散性薬剤として徐々に揮散して有効な薬効成分を必要な空間に作用する他に、電子供与性呈色有機化合物と顕色剤との反応により生ずる色素の形成を阻害する作用を有し、いわゆる減感剤としての作用をする。そして、これは揮散性であるためにその揮散量に比例してその減感作用も減少する。このため、その薬剤の残量が少なくなるのに比例してその減感作用が減少して色素の形成が増加するので、その薬剤の残量を極めてよく表示できるという利点を有する。
もっとも、揮散性薬剤として揮散性減感性薬剤を使用しない場合には、通常の減感剤を使用すればよい。
【0023】
なお、上記した薬剤の分類は、その主たる薬効に基づくものであって、殺虫剤が殺ダニ剤として使用されるものもあるし、また後記する効力増強剤の成分が殺ダニ剤として使用されるものもあるから、これらの薬剤は使用目的により変るため、上の分類は便宜上のものである。
本発明において用いられる上記殺虫剤等には通常用いられている酸化防止剤、効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料等の各種添加剤を任意に添加することができる。効力増強剤としては、ピペロニルブトキサイド、N−プロピルイゾーム、サイネピリン222、サイネピリン500、リーセン384、IBTA、S−421等が、揮散率向上剤としてはフェネチルイソチオシアネート、ハイミックス酸ジメチル等が、消臭剤としてはラウリル酸メタクリレート(LMA)等が、香料としてはシトラール、シトロネラール、アネトール等が夫々挙げられる。
【0024】
そして、害虫防除剤を用いて害虫を防除しうる場所は何ら制限を受けない。例えば、家屋、ビニルハウス、浄化槽等があり、そこに生息する害虫が対象となる。家屋内においてはハエ、カ、ゴキブリ、屋内塵性ダニ及び迷入して来る不快害虫、タンス内においてはイガ、コイガ、カツオブシムシ等の衣類害虫、ビニルハウス内においてはそこで栽培されている作物に影響を与える害虫、畜鶏舎内においてはヌカカ、ハエ、カ及びダニ類、そして浄化槽内ではチョウバエ、カ等が例示される。
これらの薬剤を使用する形態において、前記の通気性を有する担体に保持されて用いられるものであればなんら限定されない。
またその使用量は特に制限を受けないが、例えば揮散性薬剤を吸油性材料(例えば紙)に含有させる場合には、その中に揮散性薬剤を50mg/gから1000mg/g、好ましくは100mg/gから700mg/gの範囲で含有させることが好ましい。
【0025】
実際の使用についてみると、通常の家屋の居室程度の空間に対してはかなり小型の送風機を使用すれば十分足りるものであって、ファンの回転数としては300rpm以上好ましくは、500〜10,000rpm程度で用いるのがよい。前記ファンの駆動手段としてはモーター、ゼンマイなどを用いることができる。上記の居室程度の空間に対しては乾電池などで動く小型モーターにより駆動する程度のファンを使用しても十分効果を奏する。また、長期間にわたり使用するには乾電池では難しい場合などでは、電源プラグを設けたコードにより継続的に電源より駆動エネルギーを得ることができる。ここで示したような場合、30日間におよび1日12時間の断続使用では、70×70×15mmの担体に揮散性薬剤を3.6g以上から飽和量までの間で、好ましくは4gから5gを保持させることで実施ができる。この時、送風による薬剤の揮散量は、120mg/日程度に調整して用いることがよい。但し、揮散性薬剤が温度依存性により、非送風条件であっても揮散する場合には、担体への保持量や送風量を調整することが必要である。
次に本発明に係る可変色色素について説明する。該可変色色素は後記する薬効指示性組成物よりなるもので、本発明の目的を達成するため、▲1▼電子供与性呈色性有機化合物、顕色剤及び減感剤、または▲2▼揮散性減感性薬剤と、電子供与性呈色性有機化合物と、顕色剤の三成分を必須成分として含有することを特徴とするものであり、前記の揮散性薬剤を保持しうる担体として例示したものに含浸、塗布もしくは保持させるなどして使用することができる。
【0026】
【作用】
以下に本発明の可変色色素である薬効指示性組成物の発色機構と薬効表示機能について説明する。
前記した電子供与性呈色性有機化合物としては、一般に感熱感圧染料と称されているものがこれに属する。この染料で工業的規模で生産されているものには、トリフェニルメタン−フタリド系、フルオラン系、フェノチアジン系など種々のものがあるが、一例としてトリフェニルメタン−フタリド系の染料であるクリスタルバイオレットラクトン(以下「CVL」という)について発色の原理を簡単に説明する。まずCVLと顕色剤及び減感剤との反応機構は以下のとおりである。
CVLそのものは無色であるが、顕色剤(例えばビスフェノールA)の作用によりCVL中のラクトン環が開環し、クリスタルバイオレットとなり青色を呈する。一方、減感剤(例えばエステル類、アミド類等)が作用すると、逆の反応が進み閉環し、ラクトン環にもどり無色となる。
【0027】
本発明の薬効指示性組成物は、この発色原理を薬効表示に応用したものであり、前記した電子供与性呈色性有機化合物と顕色剤とにさらに揮散性減感性薬剤を存在せしめることによって、揮散性減感性薬剤が充分に残存している間は上記薬剤の減感作用が顕色剤の作用に勝り、発色を抑える。上記薬剤が揮散して残存率が低くなると、顕色剤と電子供与性呈色性有機化合物との反応が始まり、呈色し始め、さらに上記薬剤が完全に揮散して残存しなくなった時に電子供与性呈色性有機化合物特有の色調を呈する。従って、上記反応過程と揮散性減感性薬剤の揮散過程とが対応し、上記組成物の色調の変化により視覚的に揮散性減感性薬剤の薬効残存状態及びその終点を正確に知ることができる。
また、前記した三成分を必須成分として含有する薬効指示性薬剤組成物を前記の担体に保持させることによって、使用が簡便になり、その作用機構は必ずしも明確ではないが安定した色調の発色を示し、また経時的な薬剤及び電子供与性呈色性有機化合物の安定性が高められる。
【0028】
【発明の態様】
以下、本発明の各種態様について詳細に説明する。
本発明において使用する揮散性減感性薬剤とは、通常の使用状態(常温常圧下又は加熱下)で揮散し、かつ前記電子供与性呈色性化合物に対して減感作用を有するものであり、エトック、クリスロンフォルテ、エスバイオール、ピナミンDフォルテ、テラレスリン、エンペンスリン、レスメトリン、フラメトリンのピレスロイド系殺虫剤が挙げられ、さらに、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フマル酸ジエチル、N,N−ジエチル−m−トルアミド等の防虫・忌避剤、安息香酸エチル、サフロール、イソサフロール、オイゲノール、シトロネロール、アネトール、l−カルボン等の防虫性香料、シトラール、シトロネラール、ネロール、ゲラニオール、酢酸リナリル、アセトフェノン、テルピネオール、メントン、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸エチル、酢酸イソアミル、ユーカリブトール等の香料、ケイ皮アルデヒド、ベンズアルデヒド等の防虫・防黴剤、などが挙げられる。
【0029】
上記薬剤は、殺虫、防虫、忌避、誘引、芳香、消臭、防菌、防黴、殺菌等の各種効能を有する化合物であり、通常は常温下で徐々に放散し効力を発揮するものである。そして、それぞれの薬剤は単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併用しても良いことはもちろんである。
【0030】
上記の揮散性減感性薬剤は、電子供与性呈色性有機化合物及び/又は顕色剤と均一に溶解または溶融できることが好ましいが、不溶または難溶の場合は溶剤を使用してもよい。溶剤としては、上記薬剤、電子供与性呈色性有機化合物及び顕色剤を均一に溶解するもので、経時的に溶解物を安定に保つものであればよく、例えば脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アミド類等が挙げられる。薬剤の揮散速度と溶剤の揮散速度が大きく異なると、正確な薬効表示が困難になるなどの弊害を生じる場合がある。この場合には、薬剤と溶剤の揮散速度が大きく異ならないものを使用すればよい。溶剤は、それ自身薬効を有していても有さなくても構わない。
【0031】
本発明において使用する電子供与性呈色性有機化合物としては、トリフェニルメタンフタリド類、フルオラン類、フェノチアジン類、インドリルフタリド類、スピロピラン類、ロイコオーラミン類、ローダミンラクタム類等があり、例示するとマラカイトグリーンラクトン、クリスタルバイオレットラクトン、ローダミンラクトン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、2−メチル−6−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(ジエチルアミノ)−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロアニリノ)ラクタム、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)6−メチル−7−アニリノフルオラン、2,3−ブチレン−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−ジエトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、N−フェニルローダミンラクタム、2−〔3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロロアニリノ)キサンチル〕安息香酸ラクタム、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−3,3−ジメチルインドリン、8’−メトキシ−N−3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、N−3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、1,3,3−トリメチルインドリノ−2,2’−スピロ−6’−ニトロ−8’−メトキシベンゾピラン、1,3,3−トリメチル−インドリノ−7’−クロル−β−ナフトスピロピラン、ジ−β−ナフトスピロピラン、ベンゾ−β−ナフトイソスピロピラン、キサント−β−ナフトスピロピラン、N−アセチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、ローダミンBラクタム、ベンゾイルロイコメチレンブルー、メチルロイコメチレンブルー、エチルロイコメチレンブルー、メトキシベンゾイルロイコメチレンブルー等が挙げられ、その使用に際しては単独でも2種以上でもよい。上記の電子供与性呈色性有機化合物は、薬剤組成物の使用状態で揮散せずに残存し、すなわち、非揮散性もしくは難揮散性のものであれば従来公知の各種の化合物が使用できる。
以上の電子供与性呈色性有機化合物は、単独では無色ないし淡色であるが、顕色剤が存在すると発色するものである。
【0032】
本発明において使用する顕色剤を例示すると、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3’−チオジプロピオン酸ジミリスチル、2,2’−メチレンビス(4−クロルフェノール)、4,4’−メチレンビス−2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4,6−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)メシチレン、4,4’−チオジフェノール、4−4’−ビス(4ヒドロキシフェニル)スルホン、ブチリデンビス−6−t−ブチル−m−クレゾール、p−フェニルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、3,5−ジ−t−ブチルカテコール、カテコール、p−t−ブチルカテコール、没食子酸メチル、サリチル酸フェニル、サリチルアニリド、サリチル酸p−オクチルフェニル、サリチル酸p−t−ブチルフェニル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、β−ナフトール、p−クレゾール、ハイドロキノン、ブチルヒドロキシアニソール、6−t−ブチル−2,4−キシレノール、p−ヒドロキシベンジルアルコール、o−t−ブチルフェノール、t−ブチルハイドロキノン、2−t−ブチル−6−メチルフェノール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1,2,3−ベンゾトリアゾール、等が挙げられ、前記した意味での非揮散性もしくは難揮散性の従来公知の各種顕色剤が使用できる。上記の顕色剤は単独もしくは2種以上で使用してもよい。これらの顕色剤の中には、薬剤に混入した場合に抗酸化剤及び紫外線吸収剤としても有用な化合物が多く、そのような作用を有する顕色剤を使用すれば薬剤の安定化に有効となる。
【0033】
本発明における揮散性減感性薬剤と電子供与性呈色性有機化合物及び顕色剤の配合割合は、通常、重量比で薬剤:電子供与性呈色性有機化合物:顕色剤=100:0.1〜50:0.01〜100程度で充分である。電子供与性呈色性有機化合物の配合量を多くする程その発色濃度が高くなるが、過剰になると均一な混合、溶解が困難となり、また薬剤の揮散抑制、電子供与性呈色性有機化合物等による汚染などの問題を生じるので好ましくない。一方、顕色剤の配合量は、発色を十分に確保するため多くする方が良いが、過剰になり過ぎると均一でなくなり、発色がむらになるなど問題が生じるので好ましくはない。従って、好ましい配合割合の範囲は100:0.2〜30:0.1〜50である。
前記揮散性減感性薬剤の代わりに減感剤を使用する場合には、減感剤を揮散性減感性薬剤とほぼ等モルを使用すればよいから、重量比でいう場合にはもう少し少なく使用することができる。
【0034】
なお、本発明の発色性薬剤組成物は、前述したように、揮散性減感性薬剤または減感剤により電子供与性呈色性有機化合物の顕色剤による呈色を抑制し、上記薬剤の揮散により発色をおこさせるものである。従って、電子供与性呈色性有機化合物が発色するか否かは上記減感性薬剤の反応性(減感性)と顕色剤の反応性(顕色性)の強弱によって決まる。上記薬剤が残存している間は、電子供与性呈色性有機化合物の発色は抑制される必要がある。従って、上記薬剤そのものの減感性が弱い場合には、その作用の弱い顕色剤を用いるか、あるいは減感性の溶剤を使用して上記薬剤の減感性を補償してやればよい。この場合、何らかの薬効を有する溶媒を使用することもできる。但し、揮散性減感性薬剤と減感性溶剤の揮散速度が大きく異なると正確な薬効表示が困難となるので、同じような揮散速度のものが好ましい。本発明においては、送風、つまり空気の流れによりその揮散が図られるものであるため、その揮散性は加熱による場合とは異なって送風時に良く適合するものであることが好ましい。
【0035】
このような揮散性でしかも減感性の溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸n−オクチル、フマル酸ジメチル、n−カプロン酸メチル、n−カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、アジピン酸ジオクチル、サリチル酸n−プロピル、ミリスチン酸エチル、n−カプリン酸n−アミル、ウンデカン酸イソブチル、ラウリン酸イソチル、n−カプリル酸n−アミル、ウンデカン酸イソブチル、ラウリン酸イソブチル、ラウリン酸エチル、n−カプロン酸イソアミル、アジピン酸ジブチル、ブチルカルビトール、n−デカン、1,1,1−トリクロルエタン、ヤシ油、トリエチルアミン、ジエチルアミン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、n−オクチルアルコール、トルエン、モルホリン、ジメチルグリコール等のケトン類、エーテル類、エステル類、アルコール類、炭化水素類、アミン類などが挙げられる。
【0036】
電子供与性呈色性有機化合物が発色して得られる色調としては、赤、黒、青、緑、紫、橙、黄、茶と殆どの色が得られるため、使用する薬剤に対して適当に電子供与性呈色性有機化合物と顕色剤、さらに必要とあれば溶剤を選定することによって、目的とする色調、色濃度及び色変期間を得ることができる。
また、一般の油溶性染料等着色剤を添加することにより、有色から有色への色変も可能である。一つの例を示すと、忌避剤N,N−ジエチル−m−トリアミド100部に油溶性染料アイゼンスピロンブルーGNH 1部、電子供与性呈色性有機化合物NC−R−1(フルオラン系化合物)1部、顕色剤ビスフェノールA2部の混合溶解液をリンターマットに塗布し、室温で放置すると、前記の忌避剤の揮散に応じて青色→青紫→赤紫の変色が得られる。
【0037】
使用する薬剤が徐々に揮散してその効力を発揮するようなタイプのものでない場合、例えば昇華性あるいは昇華はしないが徐々に分解し効力を失うような薬剤に対しても使用することは可能である。すなわち、前者においては昇華することにより、後者においては分解することにより薬剤自身が有する減感性が弱まり、顕色剤の顕色性が強まることにより徐々に発色することができる。また、薬剤の分解速度に合わせた揮散速度を有する適当な揮散性溶剤を使用し、溶剤が揮散することにより発色するように調節することもできる。従って、本発明でいう「揮散性」薬剤とは、使用状態(常温常圧下及び加熱下)において分解せずに揮散する薬剤の他、昇華性あるいは分解性薬剤をも含み、「揮散性」とは呈色反応系から薬剤が逸散する状態を示す広い概念の用語と解釈されねばならない。
【0038】
本発明の薬効指示性組成物には、必要に応じて紫外線吸収剤、抗酸化剤、増感剤、協力剤、揮散調節剤等を添加することができる。
さらに本発明は、前記した薬効指示性組成物を使用する上で、担体に保持させて使用することにより有効かつ効果的な効力表示を得ることができる。担体を使用することにより、液状の揮散性薬剤は固形状として扱うことができ、汚染を抑えることができると共に、該組成物による色の変化を明確にすることができ、また場合によっては経時安定性をより向上させることができる。
これらの担体は、薬効指示性組成物を安定に保持することができ、色変が視覚的に判定できるものであれば何でもよく、前記の揮散性薬剤の担体として例示されたものを用いることができる。
【0039】
本発明の薬効指示性薬剤を担体に保持させる場合、該担体に滴下塗布、浸漬塗布、スプレー塗布、印刷、ハケ塗り等、あるいは担体への貼り付けなどの方法が利用でき、さらに使用する組成物が液状のものでない場合あるいは溶剤を使用しない場合などにおいては、混練り、混合溶融などの方法によって得られた混合物を担体に練り込み、塗布、印刷等によって適用したりすることができる。また、混合物を担体に塗布、含浸等により適用する場合には、担体の全面的に、部分的に、点状に、片面に、あるいは模様状に塗布、含浸等することができる。
【0040】
担体に対する薬剤組成物の含有濃度は、目的とする色変が起こり、それを視覚的に判別できればよく、担体自身の色にもよるが、通常は担体に対して飽和含浸量(もしくは飽和保持量)の10〜80%程度が適当である。飽和量に近い量を塗布した場合、薬剤組成物の溢出が起こり、汚染等の問題を生じる。但し、薬剤組成液の浸透、拡散のない担体、例えば金属、プラスチック、合成紙などに、あるいは浸透、拡散のない薬剤組成物(固形物あるいは流動物もしくは半流動物等)、例えば無機物質、高分子物質などを配合した組成物にスポット的に塗布又は印刷する場合には上記の範囲とは異なってくる。また、有機高分子化合物などを担体として使用した場合には、薬剤組成物を高濃度に保持(含有)することができない。そのような時には保持能力の高い吸着物質に保持させた後に混入する方法が利用できる。
【0041】
前記の担体には、必要に応じてバインダー、抗酸化剤、紫外線吸収剤、分散剤、固着剤等を配合することができる。また、担体は、それ自体が色を有するものであってもよく、この場合、有色から有色への色変が得られる。
本発明の薬効指示性薬剤の担体を使用する上で、色の移行による汚染などの防止を行なわなければならない場合には、必要に応じて通気性の不織布、紙、布、フィルム等による包装、プラスチック容器、紙容器等への収納、あるいは皮膜処理、積層加工等を施すことができ、その用途に応じて適宜形態を選定することができる。
【0042】
次に、本発明における揮散性薬剤と可変色色素を用いた終点の確認の方法について以下に説明する。
前記した揮散性薬剤および可変色色素を同一の通気性の担体に保持させた薬剤保持体を、吸気口もしくは通風部の一部に設置し、通風部に設置する場合には、その箇所の外壁を透明な材料で構成して該保持体の少なくとも一部が本発明の装置の外部より目視が可能な状態に設置する。そして装置内に設置されたファンを駆動させ空気を吸気することで、外部より吸気口を経て通風部および排気口へと移動する空気の流れを発生させ、前記の設置した該保持体に空気流を接触させることで、保持体の各種の面の中で初めに空気の当る面、即ち外部より目視可能である面から主として保持体に保持されている揮散性薬剤もしくは揮散性の減感剤が揮散、拡散されていくことになる。
【0043】
そして前記したように電子供与性呈色性有機化合物、減感剤および顕色剤よりなる可変色色素の各物質間での反応機構により、前記担体の特定面、即ち、外部より目視可能である面が色調の変化を生じることになる。例えば、揮発性減感剤と非揮発性顕色剤を用いた場合、当初は、減感剤の働きが顕色剤の作用に勝ため発色はせず、送風手段により空気の流れを接触させることで減感剤を揮散させることで時間の経過につれて次第に顕色剤の作用が強くなり、発色効果が現れ、目視にて色の変化を確認することで揮散量が容易に判断される。
この場合、揮散性薬剤と可変色色素を同一条件下で空気の流れに接触させるため、揮散性薬剤及び揮散性減感剤の各々の揮散量はほぼ同等となる。また、揮散性薬剤が揮散性減感性薬剤であって、揮散性減感剤を使用しない場合にはこの1つの薬剤が両者の作用を兼ねるために両者の作用に差ができることはない。即ち、薬剤の揮散に伴い変色が起こり、変色が終了したときは薬剤の揮散がほぼ終了したものと判断できる指標とすることができる。さらに、単に風の当たる平面の色調を変化させる他に、前記の薬効組成物を処理する際に調製することにより文字、マーク、記号及び図柄等の平面上の一部に色調の変化を起こすこともでき、揮散性薬剤の終点を目視確認する際に様々な変化を持たすことができる。
【0044】
本願発明により、吸気口、通風部、排気口の順に空気が送風手段により流れる拡散装置に、揮散性薬剤及び可変色色素を担体に保持した通気性の薬剤保持体を設置した際には、この薬剤保持体に空気が通ることにより揮散性薬剤が揮散されて、所定の箇所に広く揮散性薬剤を送ることができるが、その際薬剤保持体に空気が当たる面から揮散性薬剤及び揮散性減感剤(揮散性減感性薬剤の場合には両者を兼ねている)が揮散していき、このため薬剤保持体の空気が当たる面側におけるそれらの濃度が低下するために、薬剤保持体の内部及び反対側の面から揮散性薬剤及び揮散性減感剤が前記面側に移動し、その際可変色色素も一緒に移動するため、前記の空気が当たる面側における可変色色素の濃度が高くなり、揮散性減感剤の揮散に伴い発色するようになり、揮散の継続に従ってその可変色色素の発色の濃度が高くなる。
【0045】
これは、揮散性薬剤、揮散性減感剤及び可変色色素が担体に保持されるさいには、溶解状態で保持されているように溶剤が共存しているため、薬剤等は薬剤保持体内部を移動するものである。
このため、薬剤保持体の空気が当たる面側における可変色色素の発色濃度が高く、それにより薬剤保持体の表面を外面から観察することにより薬剤の残存状態を容易に判断することができるものであって、例えば前記拡散装置の吸気口に薬剤保持体を設ければ、外部から目視可能であって極めて容易に判断することができる。
【0046】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
80g/m2 のサラシクラフト紙で作製した片段ボール(穴の高さ2mm)を積層して接着させてハニカム体を製造し、そのハニカム体から70×70×15mmの大きさのハニカム体片(15mmの高さは穴方向の長さである)を切り取り、それに揮散性減感性薬剤のエンペンスリン1g、電子供与性呈色性有機化合物のインドールアザリド系化合物(山本化成株式会社、R−40)4mg、顕色剤のN−ベンゾイルフェニルアラニン35mgを含有するアセトン溶液5mlを均一に含浸させた。その含浸体からアセトンを揮散させることにより薬剤保持体を得た。
この薬剤保持体を図1に示す拡散装置の吸気口側にセットして、その通風に伴う薬剤保持体の色の変化を外から観察できるようにした。この拡散装置1は、モーター3に直結したシロッコファン2を有し、そのシロッコファン2に対する吸気口4の側に薬剤保持体5を取り付けた。このシロッコファン2はその構造上そのファンの外周方向に空気を送りだす作用をするものであって、広く薬剤を拡散させる上で有効である。
【0047】
この拡散装置を室温下で1日12時間作動し、通風させて、その際の揮散量と呈色の関係を調べた。この通風における風速は0.3〜0.4m/秒である。その風速は、図2に示すように、吸気口4側に円筒筒6を設け、薬剤保持体の表面から5cm離れた位置に風速測定用のセンサー7(Tr式微風測計AM−11型、リオン株式会社製)を設け、そのセンサー7と円筒筒6の入口との間隔が5cmであるようにした。
揮散量は、毎日通風後、4〜5時間後に30分間吸引補集し、ガスクロマトグラフィーで分析を行った。その測定結果は、図3に示すとおりであり、ハニカム体表面の呈色は、6日目より始まり、8日目で本来の色調となり、エムペンスリンの揮散量の低下と一致した。なお、図3のグラフは、1日目の揮散量を100とした場合のものである。
色調の変化としては、無色からエンペンスリンの揮散に伴い6日目より徐々に赤色調を呈し始め、8日目赤色になった。
【0048】
実験例1
本発明の拡散装置において、薬剤保持体を設置する位置を吸気口とする場合の有利性を確認するために次の実験を行った。
実施例1で用いた段ボール紙を渦巻き状に巻いて接着させ、直径72mmの円筒状体を形成し、それを厚さ10mmで切断して、直径72mm、厚さ10mmのハニカム体を作る。このハニカム体は端からほどいて行くと、長さが222.5cmある細長い段ボール紙となるものである。このハニカム体にエンペンスリン約520mgを含有するアセトン溶液5mlを含浸させ、乾燥することにより薬剤保持体を作製した。この薬剤保持体における薬剤の含有量を測定したところ、520.1957mgであった。
【0049】
この薬剤保持体のサンプルを、直径65mmのプロペラ状ファンを有し、その前面に送風口を、またその後面に吸気口を設けた構造からなる拡散装置の吸気口に設置し、24時間通風し、その後の薬剤残存量を測定することにより、薬剤の揮散量を測定した。その際、ハニカム体を端から解き、外周の部分から一定の長さ毎に5つの部分に分けて、各部分毎に薬剤残存量を測定した。ハニカム体の▲1▼の部分は、中心から直径30mmまでの部分であり、また▲2▼の部分は直径30〜43mmまでの部分、▲3▼の部分は直径43〜54mmまでの部分、▲4▼の部分は直径54〜67mmまでの部分、▲5▼の部分は直径67〜72mmまでの部分である。
次に、前記拡散装置の送風口に前記と同様なサンプルを設置し、24時間通風し、同様にして薬剤揮散量を測定した。
その測定結果を第1表に示す。この結果にみるように、吸気口に設けた場合の方が薬剤の揮散がよく、拡散装置としての効率が高い。また、薬剤保持体の発色もよく観察できる。
【0050】
【表1】
【0051】
実験例2
本発明の拡散装置において、薬剤の揮散における風速と揮散量の関係を確認するために以下の実験を行った。
ロイコ体4mg、ビスフェノールA35mg、フタル酸ジエチル1gを含むアセトン溶液5mlをハニカム体に含浸させ、アセトンを留去して、薬剤保持体を作成した。そして、該薬剤保持体を拡散装置の吸気口部に設置し、シロッコファンを駆動させることにより、風速0.2m/秒から0.8m/秒となるような気体の流れを起こし該薬剤保持体に当て、薬剤を揮散させるようにし、5日間送風してこの時の揮散量を測定した。
【0052】
使用したロイコ体の種類とその物質名を下記に示す。
【0053】
使用したロイコ体の種類と送風後の色の変化を示す。
ロイコ体の種類 送風前 送風後
R−DCF 無色 赤
O−DCF 無色 橙
TH−107 無色 黒
B−63 無色 青
測定結果については、図4に風速と揮散量との関係を示す。
【0054】
【発明の効果】
この発明では、吸気口、通風部、排気口の順に空気が送風手段により流れる揮散製薬剤の拡散装置において、揮散性薬剤および可変色色素を担体に保持した薬剤保持体を通気性のものとし、かつ薬剤保持体の少なくとも一部が外部から目視可能な箇所に位置させていることにより、薬剤保持体から揮散性薬剤が送風手段によって生ずる空気流により揮散され、かつその揮散性薬剤を含有する空気がその吸引ファンの周囲に設けた排気口から排出されるために、室内等に広く分散することができるとともに、薬剤保持体の外部より目視可能な面を高い発色濃度で変色させることできるので薬剤揮散の終点の確認が容易にすることができる。
特に、吸気口の前に薬剤保持体を設置した場合には、高い揮散量で薬剤を揮散させることができる効果がある。
この発明は、前記のような送風手段により揮散性薬剤を揮散させる場合において、断続的に行われる通風条件下において薬剤揮散の終点を確認するのを容易に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡散装置の概要図を示す。
【図2】拡散装置における通風量の測定条件を示す。
【図3】本発明の拡散装置における揮散量の変化を表すグラフを示す。
【図4】実験例2における風速と揮散量との関係を表すグラフを示す。
【符号の説明】
1 拡散装置
2 シロッコファン
3 モーター
4 吸気口
5 薬剤保持体
Claims (4)
- 吸気口、通風部、排気口の順に空気が送風手段により流れる揮散性薬剤の拡散装置において、揮散性薬剤および可変色色素を担体に保持した薬剤保持体が通気性のものであり、該薬剤保持体を通風部内に送風手段であるシロッコファンよりも5mm以上15mm以下離して、通風路の全部を塞ぐ形で吸気口側に設置し、かつ該薬剤保持体の少なくとも一部が外部から目視可能な箇所に位置させており、断続的に揮散性薬剤を揮散させることを特徴とする揮散性薬剤の拡散装置。
- 前記可変色色素が、電子供与性呈色性有機化合物および減感剤、あるいは電子供与性呈色性有機化合物、減感剤および顕色剤からなる組成物であることを特徴とする請求項1記載の揮散性薬剤の拡散装置。
- 吸気口と排気口の大きさが、排気口の面積1に対して吸気口の面積が1から6の割合であり、前記薬剤保持体の担体がハニカム構造体からなることを特徴とする請求項1記載の揮散性薬剤の拡散装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の揮散性薬剤の拡散装置において、揮散性薬剤および可変色色素を担体に保持した薬剤保持体に送風手段により空気の流れを接触させることにより、該装置の外部よりその一部が目視可能な箇所に位置させた薬剤保持体を変色させることにより揮散性薬剤の終点を判別する方法。
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