JP2607361B2 - 薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体 - Google Patents

薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体

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JP2607361B2
JP2607361B2 JP61004201A JP420186A JP2607361B2 JP 2607361 B2 JP2607361 B2 JP 2607361B2 JP 61004201 A JP61004201 A JP 61004201A JP 420186 A JP420186 A JP 420186A JP 2607361 B2 JP2607361 B2 JP 2607361B2
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康治 武井
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薬効指示性組成物、さらに詳しくは色調の
変化により視覚的に揮散性薬剤の薬効残存状態及びその
終点を認知可能にした発色性の薬剤組成物、及び該発色
性薬剤組成物を保持体に含浸、塗布もしくは保持させて
なる薬効指示性薬剤保持体に関する。
従来の技術 従来、色調の変化により視覚的に揮散性薬剤の終点を
認知可能にした製剤としては、特開昭60−51101号公報
のものがある。
これは、油溶性の常温揮発性防虫剤及び結着剤と、発
色剤としては、水及びアルコール可溶性の塩基性又は酸
指示薬と、助色剤として水溶性の塩基性又は酸性剤とを
油性溶剤を介在させて混練し、紙、不織布又は樹脂フィ
ルムにコーティングしたことを特徴とするインジケータ
ー付の揮発性防虫シートに関するものである。
このインジケーターに使用される水及びアルコール可
溶性の塩基性又は酸指示薬は、フェノールフタレイン、
チモールブルー、アリザリンエロー、クレゾールレッド
等であって、これらの指示薬は化学分析の一つである中
和滴定法において、水溶液中の水素イオン濃度[H+
([]は濃度を意味する)を簡単に測定するためにpH指
示薬として多用されているものである。
この発色機構を述べると、指示薬は一般に有機弱酸か
弱塩基で溶液のpHに依存して水素イオン(プロトンH+
や水酸化物イオン(OH-)が付加したり、脱離したりし
て色が変化する。
[H+]の値は小さいのでpH=−log[H+]の値で表
し、pH指示薬を浸ませた試験紙やpHメーターで測定され
る。たとえば、フェノールフタレインは無色の弱酸で
[HIn]で表される。その水溶液はわずかに電離し、そ
の共役塩基[In-]は赤色を呈する。
このような指示薬のときは目で見えるIn-(Inはイン
ジケーターの略)の濃度で決まる。溶液の[H+]が減少
(pH値が増大)すれば[In-]が増加して赤色を呈し、
[H+]が増加(pHが減少)すれば[HIn]が増加して無
色となる。
フェノールフタレインの変色域はpH8.3〜11.0で赤色
を呈するが、8.3より小さければ無色となり、塩基性が1
1以上に増加すれば構造が変化して無色となる。(下
式) 前記公報における水可溶性の粉末助色剤は、結着剤中
に粉末のまま分散状態にシート上に混練されている、と
記載されているが上述のように指示薬としてフェノール
フタレインを使用した場合は、塩基性物質の濃度が高い
と無色になるのでインジケーターの役目を果たさないこ
とになる。
それはさておいても、このインジケーターは、その公
報にも記載されているように油溶性の常温揮発性防虫剤
が空気中の水分の吸収を妨げ(いわば撥水剤としての作
用)、当該防虫剤が揮散した後に空気中の水分を吸収し
て発色するものであり、いずれにせよ水分の存在が必須
の条件である。
このように特開昭60−51101号公報のインジケーター
は水分の存在が必須の条件であり、この水分を空気中か
ら供給するが故にインジケーターの作用が空気中の湿度
によって左右されることとなると共に、その公報第2頁
右下欄12〜14行に「防虫剤を完全に揮散させた後、40℃
60%湿度の環境の中にシートを放置したところ、表面は
約24hrで赤色に発色た。」とあるように60%というかな
り高い湿度の環境の中でも発色するまでに丸1日かか
り、インジケーターとしての作用において鋭敏さに劣る
欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 従って、本発明の目的は、殺虫剤、殺菌剤、芳香剤当
の揮散性薬剤の有効期間、すなわち薬剤が揮散する過程
において、色調の変化を示し、これによって薬効の残存
状態及び終点を空気中の湿度によって左右されることな
く、しかも正確かつ鋭敏に認知することができる発色性
の薬効指示性組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記した特性を有する薬効指示
性組成物を保持し、流通過程においても安定である薬効
指示性薬剤保持体を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明に係わる薬効指示性組成物は、前記目的を達成
するため、種々の薬効を有する非水性の揮散性減感性薬
剤と非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非
水系で電気受容性の有る顕色剤の三成分を必須成分と
し、前記揮散性減感性薬剤は、それが揮散して残存率が
低くなると、前記呈色性有機化合物と前記顕色剤との反
応が開始し呈色を生起せしめるようにしたことを特徴と
するものである。
また、本発明に係わる薬効指示性薬剤保持体は、前記
した非水性の揮散性減感性薬剤と非水系で電子供与性の
有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受容性の有る顕
色剤の三成分を必須成分とし、前記揮散性減感性減感性
薬剤は、それが揮散して残存率が低くなると、前記呈色
性有機化合物と前記顕色剤との反応が開始し呈色を生起
せしめるようにした薬効指示性組成物を、パルプ、紙、
布、有機高分子化合物等の保持体に含浸、塗布もしくは
保持させてなることを特徴とするものである。
発明の作用 本発明の薬効指示性組成物の発色機構と薬効表示機能
について説明する。
前記した非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物
としては、一般に感熱感圧染料と称されているものがこ
れに属する。この染料で工業的規模で生産されているも
のにはトリフエニルメタン−フタリド系、フルオラン
系、フエノチアジン系など種々のものがあるが、一例と
してトリフエニルメタン−フタリド系の染料であるクル
スタルバイオレットラクトン(CVL)について発色の原
理を簡単に説明すると、まずこの染料の顕色剤及び減感
剤との反応機構は以下のとおりである。
クリスタルバイオレットラクトンそのものは無色であ
るが、顕色剤(例えばビスフエノールA)の作用により
クリスタルバイオレットラクトン中のラクトン環が開環
し、クルスタルバイオレットとなり青色を呈する。一
方、減感剤(例えばエステル類、アミド類等)が作用す
ると、逆の反応が進み、ラクトン環にもどり無色とな
る。
本発明の薬効指示性組成物は、この発色原理を薬効表
示に応用したものであり、前記した非水系で電子供与性
の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受容性の有る
顕色剤とにさらに非水性の揮散性減感性薬剤を存在せし
めることによって、揮散前すなわち上記薬剤が充分に残
存している間は、上記薬剤の減感作用が顕色剤の作用に
勝り、発色を抑える。上記薬剤が揮散して残存率が低く
なると、顕色剤と電子供与性呈色性有機化合物との反応
が開始し、呈色し始め、さらに薬剤が完全に揮散して残
存しなくなった時に電子供与性呈色性有機化合物特有の
色調を呈する。従って、上記反応過程と揮散性減感性薬
剤の揮散過程とが対応し、上記組成物の色調の変化によ
り、視覚的に揮散性減感性薬剤の薬効残存状態及びその
終点を極めて正確に認知することができる。
また、前記した三成分を必須成分として含有する発色
性薬剤組成物をパルプ板等の保持体に含浸、塗布もしく
は保持させることによって、使用が簡便になると共に、
その作用機構は必ずしも明確でないが、安定した色調の
発色を示し、また経時的に薬剤及び電子供与性呈色性有
機化合物の安定性が高められる。
発明の態様 以下、本発明の各種態様について詳細に説明する。
本発明において使用する非水性の揮散性減感性薬剤と
は、通常の使用状態(常温常圧下又は加熱下)で揮散し
かつ前記電子供与性呈色性化合物に対して減感性を有す
るものであり、d−アレスリン、エムペントリン、フラ
メトリン、エトプロキシフエン、レスメトリン等のピレ
スロイド系殺虫剤、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フマル酸ジエチル、N,N−ジエ
チル−m−トルアミド等の防虫・忌避剤、安息香酸エチ
ル、サフロール、イソサフロール、オイゲノール、シト
ロネロール、アネトール、1−カルボン等の防虫性香
料、シトラール、シトロネラール、ネロール、ゲラニオ
ール、酢酸リナリル、アセトフエノン、テルピネオー
ル、メントン、安息香酸ベンジル、フエニル酢酸エチ
ル、酢酸イソアミル、ユーカリプトール等の香料、ケイ
皮アルデヒド、ベンズアルデヒド等の防虫・防黴剤、な
どが挙げられる。
上記薬剤は、殺虫、防虫、忌避、誘引、芳香、消臭、
防菌、防黴、殺菌等の各種効能を有する化合物であり、
常温下で徐々に放散し効力を発揮するもの、あるいは加
熱により揮散しその効力を発揮する各種化合物が使用で
き、それぞれの薬効に応じて殺虫剤組成物、防虫剤組成
物、芳香消臭剤組成物等として、またその揮散特性に応
じて常温揮散薬剤、加熱燻蒸薬剤等として各種用途に供
することができる。また、各薬剤は単独で使用してもよ
く、あるいは2種以上を併用してもよいことはもちろん
である。
上記非水性の揮散性減感性薬剤は、電子供与性呈色性
有機化合物及び顕色剤と均一に溶解することが好ましい
が、不溶または難溶あるいは溶解能はあっても溶解する
だけの量に足らない場合は溶剤を使用してもよい。
混合、混練等によって均一組成物が得られる場合は、
必ずしも溶剤の使用を必要としない。
薬剤の揮散速度と溶剤の揮散速度が大きく異なると、
正確な薬効表示が困難になるなどの弊害を生じる場合が
ある。この場合には、薬剤と溶剤の揮散速度が大きく異
ならないものを使用すればよい。
また、薬剤と溶剤の揮散速度が大きく異なっていて
も、たとえば薬剤に比べてかなり高い揮発性の溶剤を使
用して、あらかじめこの呈色性組成物を均一に溶解さ
せ、これを紙マット等に塗布、含浸させて、この高い揮
散性の溶剤を揮散させて製剤としてもよい。
溶剤は、それ自身薬効を有していても有さなくても構
わない。
要は、溶剤の使用の有無、揮散速度等は正確な薬効表
示が得られるのであれば、製剤の剤型や作業性等を考慮
しつつ自由に選択できる。上記のように、溶剤として
は、上記薬剤、電子供与性呈色性有機化合物及び顕色剤
を均一に溶解するもので、経時的に溶解物を安定に保つ
ものであればよく、例えば脂肪族炭化水素類、芳香族炭
化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、エス
テル類、エーテル類、ケトン類、アミド類等が挙げられ
る。
本発明において使用する非水系で電子供与性の有る呈
色性有機化合物としては、トリフェニルメタンフタリド
類、フルオラン類、フェノチアジン類、インドリルフタ
リド類、スピロピラン類等があり、例示するとトリフェ
ニルメタンフタリド類としては、 *クリスタルバイオレットラクトン(略号CVL 保土谷
化学工業(株)製) *マラカイトグリーンラクトン(略号MGL 保土谷化学
工業(株)製) フルオラン類としては、 *1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン(商品
名:NC−R−1 保土谷化学工業(株)製) *2−ブロモ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオ
ラン(商品名:NC−R−2 保土谷化学工業(株)製) *2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフ
ルオラン(商品名:NC−Black−1 保土谷化学工業
(株)製) *3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン(商
品名:NC−0−1 保土谷化学工業(株)製) フェノチアジン類としては、 *ベンゾイルロイコメチレンブルー(略号BLMB 保土谷
化学工業(株)製) *メトキシベンゾイルロイコメチレンブルー インドリルフタリド類としては、 *3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フタリ
ド(商品名:NC−Blue−3 保土谷化学工業(株)製) *3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−フタ
リド(特公昭48−21329号 保土谷化学工業(株)出
願) スピロピラン類としては、 *1,3,3−トリメチルインドリノ−2,2′−スピロ−6′
−ニトロ−8′−メトキシベンゾピラン *1,3,3−トリメチルインドリノ−7′−クロル−β−
ナフトスピロピラン 等が挙げられるが、これはあくまで例示的に挙げた化合
物であって、本願発明の目的に適う非水系で電子供与性
の有る呈色有機化合物ならば上記の例示された化合物に
限定されない。
本願発明の目的に適う非水系で電子供与性の有る呈色
性有機化合物の具備すべき要件としては、 (1)無色あるいは淡色であり、空気中では安定である
こと、 (2)呈色反応が鋭敏で、できるだけ濃色に呈色するこ
と、 (3)非水性の溶媒に溶解する(油溶性)こと、 (4)呈色した色の日光堅牢度は高く安定であること、 (5)薬剤組成物の使用状態で揮散せずに残存し、即
ち、非揮散性もしくは難揮散性のものであること、 (6)工業的に安価に得られることが望ましい、 等が挙げられる。
前記した呈色性化合物の中でCVLは発色の速さ、色相
あるいは安定性の点で満足するものがあるが日光堅牢度
が劣り、一方、BLMBは発色は非常に遅いが、直射日光で
も全く退色せず、CVLと混合して互いの短所を補間して
長所のみを発揮できる。
この例のように、本願発明の目的に適う非水系で前記
供与性の有る呈色性有機化合物は、単独で使用するだけ
でなく、2種以上を混合使用することも含まれる。
以上の電子供与性呈色性有機化合物は、単独では無色
ないし淡色であるが、顕色剤が存在すると発色するもの
である。本発明において使用する顕色剤を例示すると、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフエニル)プロパン、3,3
−チオジプロピオン酸ジミリスチル、2,2′−メチレン
ビス(4−クロルフエノール)、4,4′−メチレンビス
−2,6−ジ−t−ブチルフエノール、2,4,6−トリス
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシベンジ
ル)メシチレン、4,4′−チオジフエノール、4,4′−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ブチリデンビ
ス−6−t−ブチル−m−クレゾール、p−フエニルフ
エノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフエニル)ブタン、3,5−ジ−t−
ブチルカテコール、カテコール、p−t−ブチルカテコ
ール、没食子酸メチル、サリチル酸フエニル、サリチル
アニリド、サリチル酸p−オクチルフエニル、サリチル
酸p−t−ブチルフエニル、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフエノ
ン、β−ナフトール、p−クレゾール、ハイドロキノ
ン、ブチルヒドロキシアニソール、6−t−ブチル−2,
4−キシレノール、p−ヒドキシベンジルアルコール、
0−t−ブチルフエノール、t−ブチルハイドロキノ
ン、2−t−ブチル−6−メチルフエノール、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノン、p−ヒドロキシ安息香酸
プロピル、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1,2,3−ベ
ンゾトリアゾール、等が挙げられ、前記した意味での非
揮散性もしくは難揮散性の従来公知の各種顕色剤が使用
できる。上記顕色剤は単独もしくは2種以上で使用して
もよい。これらの顕色剤に中には、薬剤に混入した場合
に抗酸化剤及び紫外線吸収剤としても有用な化合物が多
く、そのような作用を有する顕色剤を使用すれば薬剤の
安定化に有効となる。
本発明における揮散性減感性薬剤と電子供与性呈色性
有機化合物及び顕色剤の配合割合は、通常、重量比で薬
剤:電子供与性呈色性有機化合物:顕色剤=100:0.1〜5
0:0.01〜100程度で充分である。電子供与性呈色性有機
化合物の配合量を多くする程その発色濃度が高くなる
が、大過剰になると均一な混合、溶解が困難となり、ま
た薬剤の揮散抑制、電子供与性呈色性有機化合物等によ
る汚染などの問題を生じるので好ましくない。一方、顕
色剤の配合量は、本発明の発色性薬剤組成物特に該組成
物含浸保持体の場合、全体的に発色濃度が低いため多く
する程よいが、大過剰の場合には均一な混合、溶解が困
難となり、また発色状態が安定しない等の問題が生じる
ので好ましくない。従って、上記配合割合の好ましい範
囲は100:0.2〜30:0.1〜50である。
なお、本発明の発色性薬剤組成物は、前記の「発明の
作用」の項目で説明したように、非水性の揮散性減感性
薬剤により非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物
の非水系で電子受容性の有る顕色剤による呈色を抑制
し、上記薬剤の揮散により呈色を生起させるものであ
る。従って、電子供与性呈色性有機化合物が呈色するか
否かは上記減感性の薬剤反応性(減感性)と顕色剤の反
応性(顕色性)の強弱によって決まる。上記薬剤が残存
している間は、電子供与性呈色性有機化合物の呈色は抑
制される必要がある。従って、上記薬剤そのものの減感
性が弱い場合には、その作用の弱い顕色剤を用いるか、
あるいは減感性の溶剤を使用して上記薬剤の減感性を補
償してやればよい。即ち、溶剤を配合する場合とは、前
述したものの他、薬剤の減感性を補償する必要性がある
ときである。この場合、何らかの薬効を有する溶媒を使
用することもできる。但し、揮散性減感性薬剤と減感性
溶剤の揮散速度が大きく異なると正確に薬効表示が困難
となるので、同じような揮散速度のものが好ましい。
このような揮散性溶剤としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソア
ミル、酢酸n−オクチル、フマル酸ジメチル、n−カプ
ロン酸メチル、n−カプリン酸メチル、ラウリン酸メチ
ル、アジピン酸ジオクチル、サリチル酸n−プロピル、
ミリスチン酸エチル、n−カプリン酸n−アミル、ウン
デカン酸イソブチル、ラウリン酸イソブチル、ラウリン
酸エチル、n−カプロン酸イソアミル、アジピン酸ジブ
チル、ブチルカルビトール、n−デカン、1,1,1−トリ
クロルエタン、ヤシ油、トリエチルアミン、ジエチルア
ミン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、n−オクチ
ルアルコール、トルエン、モルホリン、ジメチルグリコ
ール等のケトン類、エーテル類、エステル類、アルコー
ル類、炭化水素類、アミン類などが挙げられる。
電子供与性呈色性有機化合物が発色して得られる色調
としては、赤、黒、青、緑、紫、橙、黄、茶と殆どの色
が得られるため、使用する薬剤に対して適当に電子供与
性呈色性有機化合物と顕色剤、さらに必要とあれば溶剤
を選定することによって、目的とする色調、色濃度及び
色変期間を得ることができる。
また、一般の油溶性染料等着色剤を添加することによ
り、有色から有色への色変も可能である。一例を示す
と、忌避剤N,N−ジエチル−m−トルアミド100部に油溶
性染料アイゼンスピロンブルーGNH 1部、電子供与性呈
色性有機化合物NC−R−1(フルオラン系化合物)1
部、顕色剤ビスフエノールA2部の混合物溶解液をリンタ
ーマットに塗布し、室温で放置すると、上記忌避剤の揮
散に応じて青色→青紫→赤紫の変色が得られる。
使用する薬剤が徐々に揮散してその効力を発揮するよ
うなタイプのものでない場合、例えば昇華性あるいは昇
華しないが徐々に分解し効力を失うような薬剤に対して
も使用可能である。すなわち、前者においては昇華する
ことにより、後者においては分解することにより薬剤自
身が有する減感性が弱まり、顕色剤の顕色性が強まるこ
とにより徐々に発色することができる。また、薬剤の分
解速度に合わせた揮散速度を有する適当な揮散性溶剤を
使用し、溶剤が揮散することにより発色するように調節
することもできる。従って、本発明でいう“揮散性”薬
剤とは、使用状態(常温常圧下及び加熱下)において分
解せずに揮散する薬剤の他、昇華性あるいは分解性薬剤
を含み、「揮散性」とは呈色反応系から薬剤が逸散する
状態を示す広い概念の用語と解釈されねばならない。
本発明の薬効指示性組成物には、必要に応じて紫外線
吸収剤、抗酸化剤、減感剤、増感剤、協力剤、揮散調節
剤等を添加することができる。
さらに本発明は、前記した薬効指示性組成物を使用す
る上で、有効かつ効果的な効力表示を得るために保持体
を使用する。保持体を使用することにより、液状の揮散
性薬剤は固形状として扱うことができ、汚染を抑えるこ
とができると共に、薬剤性組成物の色変を明確にするこ
とができ、また場合によっては経時安定性をより向上さ
せることができる。
上記保持体は、薬剤組成物を安定に保持することがで
き、色変が視覚的に判定できるものであれば何でもよ
く、紙、不織布、布、木材、パルプ、無機高分子物質、
無機多孔質物質(ケイ酸塩、シリカ、ゼオライト等)、
有機高分子物質(セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体、スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体)、ゲル化物質(寒天、カラギーナン、で
ん粉、ゼラチン、アルギン酸等)、昇華性物質(アダマ
ンタン、シクロドデカン、ノルボルナン、トリメチルノ
ルボルナン、エンド−トリメチレンノルボルナン、パラ
ジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳等)などが挙げら
れ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用で
き、マット状、シート状、フィルム状、ゲル状、粉状、
粒状、打錠形など任意の剤型で使用できる。
本発明の薬効指示性薬剤保持体を製造するに当って
は、保持体への滴下塗布、浸漬塗布、スプレー塗布、印
刷、ハケ塗り等、あるいは保持体への貼り付けなどの方
法が利用でき、さらに使用する薬剤が液状のものでない
場合あるいは溶剤を使用しない場合などにおいては、混
練り、混合溶融などの方法によって得られた混合物を保
持体に練り込み、塗布、印刷等によって適用したり、あ
るいはそのままゲル状、粉状、粒状等に製剤することが
できる。また、混合物を保持体に塗布、含浸等により適
用する場合には、保持体に全面的に、部分的に、点状
に、片面に、あるいは模様状に塗布、含浸等することが
できる。
保持体に対する薬剤組成物含有濃度は、目的とする色
変が起こり、それを視覚的に判別できればよく、保持体
自身の色にもよるが、通常、保持体に対して飽和含浸量
(もしくは飽和保持量)の10〜80%程度が適当である。
例えば、飽和含浸量1.5gのリンター製マット(白色無
地)にN,N−ジエチル−m−トルアミド100部、NC−R−
1 1部、ビスフエノールA2部の薬剤組成物を含浸した
場合に、塗布量が約0.1g以下では薬剤組成物のマットへ
の拡散が悪く、色変後の色濃度も低く、呈色の具合が判
然としにくい。逆に飽和量に近い量を塗布すると、薬剤
組成物の滲出が起こり、汚染等の問題を生じる。但し、
薬剤組成液の浸透、拡散のない保持体、たとえば金属、
プラスチック、合成紙などに、あるいは浸透、拡散のな
い薬剤組成物(固形物あるいは流動物もしくは半流動物
等)、例えば無機物質、高分子物質などを配合した組成
物にスポット的に塗布又は印刷する場合には上記範囲で
なくてもよい。また、有機高分子化合物または昇華剤な
どを保持体として使用した場合には、薬剤組成物を高濃
度に保持(含有)することができない。そのような時に
は保持能力の高い吸着物質に保持させた後に混入する方
法が利用できる。
前記保持体には、必要に応じてバインダー、抗酸化
剤、紫外線吸収剤、分散剤、固着剤等を配合することが
できる。また、保持体は、それ自体色を有するものであ
ってもよく、この場合、有色から有色への色変が得られ
る。
本発明の薬効指示性薬剤保持体を使用する上で、色の
移行による汚染などの防止を行なわなければならない場
合には、必要に応じて通気性の不織布、紙、布、フィル
ム等による包装、プラスチック容器、紙容器等への収
納、あるいは皮膜処理、積層加工等を施すことができ、
その用途に応じて適宜商品形態を選定することができ
る。
実 施 例 実施例1 N,N−ジエチル−m−トルアミド 100重量部 NC−R−1*) 2重量部 ビスフエノールA 4重量部 *)フルオラン系化合物、保土谷化学工業(株)製 上記の割合で配合、調製した原液0.5gをリンターマッ
ト(2.8mm厚、2.2×3.5cm)に塗布したものをベニヤ製
ボックス(内容積約9001)内に吊り下げ、忌避剤(N,N
−ジエチル−m−トルアミド)の揮散性に伴なうマット
の色変と薬剤残存量との関係を調べた。その結果を表−
1に示す。
上記表−1から明らかなように、薬剤N,N−ジエチル
−m−トルアミドが揮散して含浸体中に殆ど残存しなく
なり、忌避効果がなくなり始めた時に含浸体の色変が始
まり、忌避効果がなくなった時に含浸体全体の色変が完
了した。
実施例2〜55 (A)忌避、防虫、殺虫、防黴、殺菌効力を有する各
種薬剤及び香料、(B)各種電子供与性呈色性有機化合
物、及び(C)各種顕色剤を概して(A):(B):
(C)=100:2:4の重量比で混合溶解し、リンターマッ
ト2.8mm厚、2.2×3.5cmに0.5g塗布したものを、20〜40
℃の恒温槽中に放置し、マットの色変を観察した。その
結果を表−2に示す。
種々の効能を有する薬剤について、赤、青、橙、黒色
に色変が得られ、明確に終点を認知することができた。
実施例56〜76 (A)各種効能を有する薬剤、(B)各種電子供与性
呈色性有機化合物、(C)各種顕色剤及び(D)溶剤を
概して(A):(B):(C):(D)=100:2:4:100
の重量比で混合溶解し、実施例2〜55と同様にしてマッ
トの色変を観察した。その結果を表−3に示す。
表−3から明らかなように、薬剤(A)それ自身が固
体である場合、液体でも上記(B)及び(C)成分を溶
解できない場合、溶解できても着色して色変が不明の場
合には、適当な溶剤(それ自身が上記薬剤(A)と同様
に種々の効能を有するものが望ましい)の1種もしくは
2種以上を加えることにより、明確に薬効の終点を認知
することができる。この場合、使用した薬剤(A)に近
い蒸気圧を有するものが好ましいが、使用する溶剤によ
って色が多少変化したり終点の時期が変化するので注意
を要する。
実施例77〜99 (A)薬剤としてN,N−ジエチル−m−トルアミド、
(B)電子供与性呈色性有機化合物としてNC−R−1、
及び(C)各種顕色剤を(A):(B):(C)=100:
2:4〜6の重量比で混合溶解し、前記実施例2〜55と同
様にしてマットの色変を観察した。その結果を表−4に
示す。
薬剤(A)及び電子供与性呈色性有機化合物(B)を
一定の化合物に統一して、顕色剤(C)を種々変化させ
たものであるが、表−4から明らかなように、電子供与
性呈色性有機化合物を変えなくても、顕色剤を変えるだ
けで種々の色変を得ることができた。
実施例100〜116 (A)薬剤N,N−ジエチル−m−トルアミド、(B)
電子供与性呈色性有機化合物NC−R−1及び(C)顕色
剤2,2′−メチレンビス(4−クロルフエノール)を
(A):(B):(C)=100:2:10の重量比で混合溶解
した原液を、各種含浸材に含有保持させたものについ
て、前記実施例2〜55と同様にして色変を観察した。そ
の結果を表−5に示す。
実施例100〜105をそれぞれ含浸材としてリンターマッ
ト、ろ紙(東洋ろ紙(株)製No.1)、ケント紙、クラフ
ト紙、和紙、厚紙(昭和表紙)を使用し、それぞれ2.2
×3.5cmの大きさにしたものに前記原液を飽和量の2/3量
ほど塗布したものについて色変を観察した。実施例106
〜112はそれぞれ含浸材としてキュプラ布、絹布、コッ
トン布、ウール布、アクリル布、ポリエステル布、レー
ヨン布(全てJIS染色堅ろう度試験用)を使用し、それ
ぞれ5×5cmの大きさにしたものに、前記原液を飽和量
の2/3量ほど塗布したものについて色変を観察した。実
施例113は、含浸材としてシリカ板(メルク製Kiesel ge
l 60)を使用し、飽和量の2/3量塗布したものについて
色変を観察した。実施例114は粉末ポリビニルアルコー
ル100部に前記原液を50部含浸させたものについて色変
を観察した。実施例115は含浸材としてリノリューム
(東洋リノリューム製)100部に前記原液50部を添加混
合し、約100℃でシート状に加熱固化したものについて
色変を観察した。実施例116は、ボリ塩化ビニル粉末100
部に前記原液50部及びフタル酸ジエチル50部を加えて加
熱溶融したのち冷却し、シート状に軟質固化したものに
ついて色変を観察した。
実施例117〜141 表−6に示す種々の化合物を用いた他は実施例1と同
様にして作製した含浸体を不透気性の包材で完全密封し
たのち、40℃の恒温室に保存し、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ
月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月毎に分析し、包材
中の薬剤の含量(残存率)を測定した。
また、各含浸体について保存中及び包材密封後の色変
調査を行った。各含浸体は1回につき分析に3枚、色変
調査に3枚使用した。分析結果を表−7に示す。
色変調査結果 1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、
24ヶ月経過のいずれの含浸体も保存中での色変化はな
く、かつ開封後の発色機能の劣化はなく、電子供与性呈
色性化合物と顕色剤との組み合せに応じて無色から有色
へと発色し、発色濃度は経過期間に関係なく殆ど差がな
かった。
以上の結果からわかるように、本発明による処方は、
経時に伴って薬効を有する薬剤が分解したり、また色変
という機能が失われたり等することがなく、安定に使用
できる。
なお、前記各表において、電子供与性呈色性有機化合
物についての各略語は以下の化合物を示す。
NC−R−1:保土谷化学工業(株)製 フルオラン系化合
物 NC−R−2:保土谷化学工業(株)製 フルオラン系化合
物 NC−Black−1:保土谷化学工業(株)製 フルオラン系
化合物 NC−O−1:保土谷化学工業(株)製 フルオラン系化合
物 NC−Blue−3:保土谷化学工業(株)製 インドリルフタ
リド系化合物 CVL:クリスタルバイオレットラクトン トリフェニルメ
タンフタリド系化合物 BLMB:ベンゾイルロイコメチレンブルー フェノチアジ
ン系化合物 防黴剤の略号は以下の通りである。
α−BCA:α−ブロモシンナムアルデヒド BMC:6−tert−ブチル−m−クレゾール 発明の効果 以上述べたように、本発明に係わる薬効指示性組成物
は、忌避、防虫、殺虫、防黴、殺菌等の各種効能及び芳
香性を有する非水性の揮散性減感性薬剤と非水系で電子
供与性の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受容性
の有る顕色剤の三成分を必須成分として含有する組成物
であるから、上記揮散性減感性薬剤が充分に残存してい
る間は、顕色剤の電子供与性呈色性有機化合物に対する
反応を抑圧して呈色を抑え、上記薬剤の揮散によって、
呈色を生起させるものである。このため、上記呈色変化
により、使用者は薬効の終点や中間点を視覚的に極めて
正確かつ鋭敏に認知することができる。
また、この呈色反応は完全に非水系で起こるものなの
で、従来のもののようにインジケーターの作用が空気中
の湿度によって左右されることがない。
従って、これまで揮散性薬剤を作用していた分野にお
いて、薬効の終点が不明確、不正確なことにより生じて
いた問題点を一挙に解消するものである。
また、本発明に係る薬効指示性薬剤保持含浸体は、上
記のような薬効指示性組成物を紙、布、パルプ、多孔質
物質、高分子物質、ゲル化物質等に含浸、塗布もしくは
保持させたものであり、これによりマット状、ゲル状、
粉状、粒状等各種剤型に極めて容易にまた安価に製造で
き、またこれにより液状の揮散性薬剤を固形状として扱
うことができ、汚染を防止できると共に、安定した色調
の発色が得られて色変をより明確にでき、さらに経時安
定性も向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51101(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非水性の揮散性減感性薬剤と非水系で電子
    供与性の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受容性
    の有る顕色剤の三成分を必須成分とし、前記揮散性減感
    性薬剤は、それが揮散して残存率が低くなると、前記呈
    色性有機化合物と前記顕色剤との反応が開始し呈色を生
    起せしめるようにしたことを特徴とする薬剤指示性組成
    物。
  2. 【請求項2】非水性の揮散性減感性薬剤と非水系で電子
    供与性の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受容性
    の有る顕色剤の三成分を必須成分とし、前記揮散性減感
    性薬剤は、それが揮散して残存率が低くなると、前記呈
    色性有機化合物と前記顕色剤との反応が開始し呈色を生
    起せしめるようにした薬効指示性組成物を、保持体に含
    浸、塗布もしくは保持させてなることを特徴とする薬効
    指示性薬剤保持体。
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