JPH07324003A - 防虫剤用インジケーター - Google Patents

防虫剤用インジケーター

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JPH07324003A
JPH07324003A JP25771494A JP25771494A JPH07324003A JP H07324003 A JPH07324003 A JP H07324003A JP 25771494 A JP25771494 A JP 25771494A JP 25771494 A JP25771494 A JP 25771494A JP H07324003 A JPH07324003 A JP H07324003A
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JP
Japan
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indicator
color
insect repellent
volatile
room temperature
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Application number
JP25771494A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Nishida
信行 西田
Toshio Takahashi
敏夫 高橋
Yoshihiro Namite
良裕 南手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 揮散性減感性薬剤及び電子供与性呈色性色素
及び無機顕色性化合物の3成分を必須成分として含有
し、前記揮散性減感性薬剤が好ましくは常温揮散性ピレ
スロイドであることを特徴とする防虫剤用インジケータ
ー。 【効果】 本発明の防虫剤用インジケーターは、揮散性
減感性薬剤である常温揮散性ピレスロイドの揮散経過及
びその終点を極めて明瞭に認知でき、かつ高い殺虫、防
虫効果、温血動物に対する低毒性ならびに化学的安定性
を兼備しており、その実用性は極めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色調変化により揮散性
薬剤の揮散経過及びその終点を、視覚的にかつ極めて明
瞭に認知可能にした防虫剤用インジケーターに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、収納体中の収納成分の揮散経
過を認知する方法は各種提案されており、次の如きもの
が挙げられる。 (1)気化性(昇華性)染料を用いて、その揮散による
消色を利用したもの。 (2)大気中のCOやHOとの接触により色調変化
を生じる指示薬を利用したもの。 (3)電子供与性呈色性色素と電子受容性有機顕色剤と
揮散性減感成分を組合せ、減感成分の揮散による発色を
利用したもの。 しかし、方法(1)では、揮散経過及び終点が不明瞭と
なりがちで、薬効成分が既に消失しているにもかかわら
ず続けて使用したり、逆に薬効がかなり残存しており、
使用可能なものであるにもかかわらず廃棄されるといっ
た問題がある。方法(2)は、色調変化が使用場所の温
度、湿度等の環境条件に左右され、薬効成分の揮散との
相関性に問題がある。また、方法(3)は、本発明の方
法と似てはいるが、有機顕色剤としてフェノール類等を
使用するため、化合物によってはその変質又は揮散等に
よって一度発色した色素が再び消色してしまう場合もあ
る。また、有機顕色剤自体の安全性の問題も危惧され
る。顕色剤として無機化合物を用いる方法は、特開昭6
3−212364号公報(以降引例公報と称す)に記載
例はあるものの、揮散性減感性薬剤を防虫剤用インジケ
ーターに用いた例は全く開示されていない。また、本発
明者らの検討によれば、無機顕色性化合物と揮散性減感
性薬剤の種類及び組合せによって、電子供与性呈色性色
素の発色が起こる減感性薬剤/顕色性化合物の比率が大
きく異なり、各揮散性減感性薬剤に最適な無機顕色性化
合物の配合割合があるにもかかわらず、引例公報には何
ら記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、揮散性薬剤
の揮散経過及びその終点が、視覚的に極めて明瞭に認知
可能であり、かつ安全性の高い防虫剤用インジケーター
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、揮散
性減感性薬剤及び電子供与性呈色性色素及び無機顕色性
化合物の3成分を必須成分として含有することを特徴と
する防虫剤用インジケーターからなるものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、揮散性減感性薬剤及び電子供与性呈色性色素を、無
機顕色性化合物自体もしくは無機顕色性化合物を含有す
る保持体に含浸、注加、塗布もしくは保持させてなるも
のである。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、揮散性減感性薬剤が常温揮散性を有するピレ
スロイドであるものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におけ
る常温揮散性を有するピレスロイドが、エムペントリ
ン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボ
キシレート、及びベンフルスリンから選ばれた1種又は
2種であるものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項3又は4の発明
において、揮散性減感性薬剤と無機顕色性化合物の配合
割合が、30:1〜2:1の範囲で顕色性を示すことよ
りなるものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明において、無機顕色性化合物が、シリカ、
活性アルミナ、クレー、タルク、珪石粉、酸性白土、活
性白土、ベントナイト、カオリン、セライト、フロリジ
ール、パーライト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネ
シウム、酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれた1種又は2
種以上であるものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、無機顕色性化合物がシリカ、活性アルミナ、フロリ
ジールから選ばれた1種又は2種以上であるものであ
る。
【0011】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、揮散性減感性薬剤として常温揮散性ピレスロイド、
無機顕色性化合物としてシリカ、活性アルミナ、クレ
ー、タルク、珪石粉、酸性白土、活性白土、ベントナイ
ト、カオリン、セライト、フロリジール、パーライト、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛から選ばれた1種又は2種以上を配合して
なるものである。
【0012】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、常温揮散性ピレスロイドが、エムペントリン、5−
プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テ
トラメチルシクロプロパンカルボキシレート、5−プロ
パルギル−2−メチル−3−フリルメチル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト、及びベンフルスリンから選ばれた1種又は2種であ
るものである。
【0013】請求項10の発明は、請求項8又は9の発
明において、無機顕色性化合物がシリカ、活性アルミ
ナ、フロリジールから選ばれた1種又は2種以上である
ものである。
【0014】請求項11の発明は、請求項9又は10の
発明において、常温揮散性ピレスロイドが、エムペント
リン、5−プロバルギル−2−フリルメチル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボ
キシレート、及びベンフルスリンから選ばれた1種又は
2種で、無機顕色性化合物がシリカ、活性アルミナ、フ
ロリジールから選ばれた1種又は2種以上であり、かつ
両者が100:1〜5:1の配合比率で配合され、常温
揮散性ピレスロイドの揮散と共に30:1〜2:1の範
囲で顕色性を示すものである。
【0015】請求項12の発明は、請求項8ないし11
のいずれかの発明において、揮散性減感性薬剤として、
常温揮散性を有するピレスロイドを含有し、かつ安定剤
として一般式I
【化3】 (式中、Rは炭素数が3〜6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるハイドロキノン系化合物の1種又は
2種以上を、常温揮散性ピレスロイドに対して0.01
〜0.1倍量配合してなるものである。
【0016】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、安定剤として更に一般式II
【化4】 (式中、R,Rは同一又は相異なって炭素数が3〜
6のアルキル基を表わす。)で表わされるハイドロキノ
ン系化合物の1種又は2種以上を、常温揮散性ピレスロ
イトに対して0.005〜0.05倍量配合してなるも
のである。
【0017】請求項14の発明は、請求項8ないし13
のいずれかの発明において、常温揮散性を有するピレス
ロイドの揮散量を調整するために、揮散調整剤が加えら
れてなるものである。
【0018】請求項15の発明は、請求項1又は2の発
明において、電子供与性呈色性色素と共に有色染料及び
/又は有色顔料が加えられてなるものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明による防虫剤用インジケーター
は、無機顕色性化合物による電子供与性呈色性色素の色
調変化により、揮散性減感性薬剤の揮散経過及びその終
点を、視覚的に極めて明瞭にかつ安全に認知できるよう
にしたものである。
【0020】本発明において使用される電子供与性呈色
性色素としては、トリフェニルメタンフタリド類、フル
オラン類、フェノチアジン類、インドリルフタリド類、
スピロピラン類、ロイコオーラミン類、ローダミンラク
タム類等があり、例示するとクリスタルバイオレットラ
クトン、ローダミンラクトン、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン、1,3,3−トリメチル
インドリノ−2,2,スピロ−6’−ニトロ−8’−メ
トキシベンゾピラン、N−アセチルオーラミン、ベンゾ
イルロイコメチレンブルー等が挙げられ、その使用に際
しては単独でも2種以上でも良い。上記電子供与性呈色
性色素は、薬剤組成物の使用状態で揮散せずに残存し、
すなわち非揮散性もしくは難揮散性のものであれば従来
公知の各種の化合物が使用できる。
【0021】これらの電子供与性呈色性色素は、一般に
薬剤に対して難溶性であるので、必要に応じて補助溶媒
を用いてもよい。ただし、補助溶媒が減感作用を有する
場合には、使用する揮散性減感性薬剤より低沸点の化合
物を用いて色素の色調変化に影響が出ないようにするべ
きである。このような補助溶媒としては、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、ミリスチ
ン酸エチル、フタル酸ジメチル等のエステル類、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、n−オクタノー
ル等のアルコール類、トリエチルアミン等のアミン類、
トルエン、キシレン等の炭化水素類等が挙げられる。
【0022】また、本発明において使用される揮散性減
感性薬剤としては、上記電子供与性呈色性色素の無機顕
色性化合物による発色に対して減感作用を示し、常温で
経時的に揮散するものであれば特に制限はなく、例示す
ると、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチ
ル、ステアリン酸エチル等の高級脂肪酸エステル類、エ
ムペントリン等の常温揮散性ピレスロイド類等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
【0023】また、本発明の防虫剤用インジケーター
に、必要に応じて他の防ダニ剤や、殺菌剤、防黴剤を添
加することも可能である。
【0024】また、請求項2の発明によると、揮散性減
感性薬剤及び電子供与性呈色性色素を無機顕色性化合物
自体、もしくはこれを含む保持体、例えば適当な担体、
賦形剤を用いて調製されたマット、シートあるいは粒状
等の固剤形態に保持させてなるので、簡便で使用性にす
ぐれた防虫剤用インジケーターを提供する。マット、シ
ートあるいは粒状の担体としては、パルプ製マット、
紙、織布、不織布、あるいはポリエチレン、ボリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エチレン酢酸ビ
ニル等のプラスチック成型品、多孔質ガラス材料等を挙
げることができる。これらの担体、賦形剤に必要であれ
ば各種バインダー等を用いて塗布、含浸あるいは練込み
等の方法により無機顕色性化合物を含有させることがで
きる。
【0025】また、請求項3の発明によると、揮散性減
感性薬剤として常温揮散性ピレスロイドを用いることに
より、有効成分と揮散性減感性薬剤とを兼用できるの
で、効率的である上、有効成分の揮散経過と色変がよく
相関する。このような常温揮散性ピレスロイドを例示す
ると、エムペントリン、5−プロパルギル−2−フリル
メチル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパン
カルボキシレート、5−プロパルギル−2−メチル−3
−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシレート、ベンフルスリン、フェンフ
ルスリン、フラメトリン等が挙げられ、これらの1種又
は2種が用いられるので、有効成分の揮散経過及び終点
を極めて明瞭に認知でき、高い殺虫、防虫効果を有する
防虫剤用インジケーターを提供する。
【0026】また、請求項4の発明によると、上記常温
揮散性ピレスロイドとして、エムペントリン、5−プロ
パルギル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラ
メチルシクロプロパンカルボキシレート、5−プロパル
ギル−2−メチル−3−フリルメチル 2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、及び
ベンフルスリンのうちの1種又は2種が用いられるの
で、常温での高い揮散性、高い殺虫、防虫効果、温血動
物に対する低毒性ならびに化学的安定性を兼備した防虫
剤用インジケーターを提供する。
【0027】本発明の防虫剤用インジケーターは、揮散
性減感性薬剤により電子供与性呈色性色素の無機顕色性
化合物による呈色を抑制し、上記薬剤の揮散により呈色
を発現させるものである。従って、電子供与性呈色性色
素が呈色するか否かは上記減感性薬剤の減感作用と無機
顕色性化合物の顕色作用の強弱によって決まり、減感性
薬剤及び無機顕色性化合物の組合せによって適切な配合
割合は異なる。請求項5の発明によると、減感性薬剤と
して上記揮散性減感性薬剤を用いた場合の発色の起こる
減感性薬剤/無機顕色性化合物の比率は、無機顕色性化
合物の種類により多少異なるが、およそ30/1〜2/
1の範囲であり、この範囲において電子供与性呈色性色
素が呈色することによって有効成分の揮散経過及び終点
を極めて明瞭に認知できる防虫剤用インジケーターを提
供する。
【0028】また、請求項6の発明によると、無機顕色
性化合物としてシリカ、活性アルミナ、クレー、タル
ク、珪石粉、酸性白土、活性白土、ベントナイト、カオ
リン、セライト、フロリジール、パーライト、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜
鉛等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられ
ることにより、減感性薬剤の揮散にともなう電子供与性
呈色性色素の呈色が発現する。
【0029】また、請求項7の発明によると、無機顕色
性化合物として特にシリカ、活性アルミナ、フロリジー
ルから選ばれた1種又は2種以上を用いるので、電子供
与性呈色性色素に対する顕色作用も適当であり、良好に
色調の変化する防虫剤用インジケーターとなる。
【0030】また、請求項8の発明によると、揮散性減
感性薬剤として常温揮散性ピレスロイド、無機顕色性化
合物としてシリカ、活性アルミナ、クレー、タルク、珪
石粉、酸性白土、活性白土、ベントナイト、カオリン、
セライト、フロリジール、パーライト、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛から
選ばれた1種又は2種以上を配合することにより、常温
揮散性ピレスロイドの揮散経過及び終点を極めて明瞭に
認知できる防虫剤用インジケーターを提供する。
【0031】また、請求項9の発明によると、請求項8
の発明において常温揮散性ピレスロイドとしてエムペン
トリン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルキボシレ
ート、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチ
ル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカル
ボキシレート、及びベンフルスリンのうちの1種又は2
種が用いられるので、高い殺虫、防虫効果、温血動物に
対する低毒性ならびに化学的安定性を兼備した防虫剤用
インジケーターを提供する。
【0032】また、請求項10の発明によると、請求項
8又は9の発明において、無機顕色性化合物として特に
シリカ、活性アルミナ、フロリジールから選ばれた1種
又は2種以上を用いることにより、電子供与性呈色性色
素に対する顕色作用も適当であり、良好に色調の変化す
る防虫剤用インジケーターを提供する。
【0033】さらに、請求項11の発明によると、請求
項10の発明において、揮散性減感性薬剤である常温揮
散性ピレスロイドが、エムペントリン、5−プロパルギ
ル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート、5−プロパルギル−
2−メチル−3−フリルメチル 2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート、及びベンフ
ルスリンから選ばれた1種又は2種、無機顕色性化合物
がシリカ、活性アルミナ、フロリジールから選ばれた1
種又は2種以上であり、かつ両者が100:1〜5:1
の配合比率で配合され、常温揮散性ピレスロイドの揮散
と共に30:1〜2:1の範囲で顕色性を示すので、常
温揮散性ピレスロイドが50〜80%揮散した時点で発
色が始まり、常温揮散性ピレスロイドの揮散経過及び終
点を極めて明瞭に認知でき、かつ高い殺虫、防虫効果、
温血動物に対する低毒性ならびに化学的安定性を兼備し
た優れた防虫剤用インジケーターを提供する。
【0034】また、請求項12の発明によると、請求項
8ないし11のいずれかの発明において、揮散性減感性
薬剤として常温揮散性ピレスロイドを含有し、かつ安定
剤として一般式I
【化5】 (式中、Rは炭素数が3〜6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるハイドロキノン系化合物の1種又は
2種以上を、常温揮散性ピレスロイドに対して0.01
〜0.1倍量配合することにより、常温揮散性ピレスロ
イドのうちの、特に5−プロパルギル−2−フリルメチ
ル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカル
ボキシレート、及び5−プロパルギル−2−メチル−3
−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシレートの安定性を向上させるので、
化学的安定性及び効力の持続性に優れた防虫剤用インジ
ケーターを提供する。このような安定剤を例示すると、
モノターシャリーブチルハイドロキノン、モノターシャ
リーアミルハイドロキノン等が挙げられる。
【0035】また、請求項13の発明によると、請求項
12の発明において、安定剤として更に一般式II
【化6】 (式中、R,Rは同一又は相異なって炭素数が3〜
6のアルキル基を表わす。)で表わされるハイドロキノ
ン系化合物の1種又は2種以上を、常温揮散性ピレスロ
イドに対して0.005〜0.05倍量配合することに
より、更に化学的安定性及び効力の持続性に優れた防虫
剤用インジケーターを提供する。このような安定剤を例
示すると、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノ
ン等が挙げられる。
【0036】また、請求項14の発明によると、本発明
で用いられる常温揮散性を有するピレスロイドの揮散速
度を調整するために、必要に応じて揮散調整剤が用いら
れるので、色調の変化をより明瞭に発現させることがで
きる。この場合、用いる揮散調整剤は減感性薬剤であっ
てもなくても良いが、それが減感作用を有するものであ
るときは、上記の減感性薬剤/無機顕色性化合物の比率
を考慮する必要がある。また、前記ピレスロイド用安定
剤は、フェノール性水酸基を有する化合物であるので、
それらを添加することにより、顕色性が強まる場合があ
る。このようなときは減感作用を有する薬剤を用いて色
調の変化を適当に調節することもできる。このような揮
散調整剤を例示すると、フタル酸ジイソブチル、アジピ
ン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジエチル、安息香酸ベ
ンジル、ラウリン酸イソアミル、ジエチレングリコール
ジ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル等が挙げられ、単独あるいは2種以上の混
合吻として用いられる。なお、これらのあるものは補助
溶媒としても用いられる。
【0037】また、請求項15の発明によると、電子供
与性呈色性色素と共に、あらかじめ有色染料及び/又は
有色顔料を加えておくことにより、有色から有色への色
変も可能である。このような有色染料、有色顔料を例示
すると、ファースト・エローG、ベンジジン・エロー、
インドファースト・オレンジ、イルガジン・レッド、レ
ーキ・レッドC、ローダミンFB、フタロシアニンブル
ー、ブリリアント・グリーンB、オイルイエローGC、
カヤセットYG、ザボンファーストオレンジRR、アイ
ゼンスピロン・レッドBEH等が挙げられ、これらの1
種又は2種以上が用いられる。
【0038】本発明のインジケーターを製造するに当た
っては、保持体への滴下塗布、浸漬塗布、スプレー塗
布、ハケ塗り、印刷等あるいは保持体への貼りつけ等の
方法が利用でき、さらに使用する薬剤が液状のものでな
い場合あるいは溶剤を使用しない場合においては、混練
り、混合溶融等の方法によって得られた混合物を保持体
に練込み、塗布、印刷等によって適用したり、あるいは
そのままゲル状、粉状、粒状等に製剤化することができ
る。また、混合物を保持体に塗布、含浸、印刷等により
適用する場合には、保持体に全面的、点状、片面あるい
は模様状に塗布、含浸、印刷することができる。
【0039】保持体に対する薬剤組成物含有濃度は、目
的とする色変が起こり、それを視覚的に判別できればよ
く、保持体の種類や保持体自身の色にもよるが、通常、
保持体に対する飽和含浸量(もしくは飽和保持量)の1
0〜80%が適当である。含浸量が低すぎると薬剤組成
物の保持体への拡散が悪く、色変後の色濃度も低く、呈
色の具合が判断しにくい。逆に飽和含浸量に近い量を含
浸すると、薬剤組成物の滲出が起こり、汚染等の問題を
生じる。
【0040】こうして得られた本発明の防虫剤用インジ
ケーターは、有効成分の揮散経過及び終点を視覚的にか
つ極めて明瞭に認知でき、しかも安全性の高いものであ
る。
【0041】本発明がすぐれたものであることをより明
らかにするため次に実施例及び効果の試験成績を示す。
【0042】
【実施例1】エムペントリン40mg、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル9.5mg、クリスタルバイオ
レットラクトン0.5mgを、無機顕色性化合物として
シリカゲルを1枚当たり4mg表面処理した厚さ1.5
mm、縦20mm、横35mmのマットに浸み込ませて
防虫剤用インジケーターを得た。
【0043】
【実施例2】エムペントリン30mg、5−プロパルギ
ル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート50mg、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテル10mg、モノターシャ
リーブチルハイドロキノン5mg、2,5−ジターシャ
リーブチルハイドロキノン1mg、クリスタルバイオレ
ットラクトン1mgを、無機顕色性化合物としてシリカ
ゲルを1枚当り4mg表面処理した厚さ1.5mm、縦
20mm、横35mmのマントに浸み込ませて防虫剤用
インジケーターを得た。
【0044】
【実施例3】エムペントリン70mg、5−プロパルギ
ル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート160mg、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル30mg、クリスタルバ
イオレツトラクトン3mgを、無機顕色性化合物として
活性アルミナを1枚当たり20mg表面に塗布した厚さ
1mm、縦60mm、横8mmの厚紙シートに浸み込ま
せて防虫剤用インジケーターを得た。
【0045】
【試験例1】供試揮散性減感性薬剤40重量部、クリス
タルバイオレットラクトン1.0重量部、アセトン59
重量部からなる溶液を、供試無機顕色性化合物50mg
に対し、減感性薬剤/顕色性化合物が所定の比率となる
ように分注し、アセトンを風乾後、色変を観察したとこ
ろ、表1の如くであった。
【0046】
【表1】
【0047】試験の結果、揮散性減感性薬剤として常温
揮散性ピレスロイドであるエムペントリンを用いた場
合、シリカ、活性アルミナでは、減感性薬剤/顕色性化
合物=20/1〜4/1の範囲で発色し、インジケータ
ー機能としての有用性が示唆された。一方、フタル酸ジ
メチルでは上記範囲ではほとんど発色しなかった。ま
た、無機顕色性化合物としてケイソウ土を用いた場合、
顕色性が弱すぎて色変は認められなかった。
【0048】
【試験例2】実施例1に準じて調製した衣料用防虫マッ
ト(2cm×3.5cm)を容積600lのタンス内に
つるし、室温での有効成分の揮散に伴うマットの色変と
薬剤残存量の関係を調べたところ、表2,表3の如くで
あった。
【0049】
【表2】
【表3】
【0050】表中、テフラメトリンは、常温揮散性ピレ
スロイドである5−プロパルギル2−フリルメチル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレートを示す。化合物Aは、5−プロパルギル−2−
メチル−3−フリルメチル2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシレートを示す。TEG−D
MEは、トリエチレングリコールジメチルエーテルを示
す。t−BHQは、モノターシャリーブチルハイドロキ
ノンを示す。
【0051】試験の結果、本発明の防虫剤用インジケー
ターは、有効成分の揮散経過とマットの色変がよく相関
しており、薬剤の残存量を視覚的に極めて明瞭に認知す
ることができた。また、減感性薬剤/顕色性化合物の配
合比率が減感性薬剤/顕色性化合物=200/1では色
変に6ヶ月以上を要し、逆に減感性薬剤/顕色性化合物
=4/1では6ヶ月以内に色変が始まるので、揮散を調
整する必要があった。また、ノニルフェノールを顕色剤
として用いたインジケーターは、色変後徐々に消色し、
再び無色となった。一方、安定剤としてモノターシャリ
ーブチルハイドロキノンを加えた場合、顕色性化合物の
総量が多くなり、色調変化がやや早くなったが、ジエチ
レングリコールジメチルエーテルに代えて、トリエチレ
ングリコールジメチルエーテルを用いることにより、色
調変化を適度に調節することができた。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明による防虫剤用インジケ
ーターは、無機顕色性化合物による電子供与性呈色性色
素の色調変化により、揮散性減感性薬剤の揮散経過及び
その終点を、視覚的に極めて明瞭にかつ安全に認知する
ことができる。
【0053】また、請求項2の発明の結果、揮散性減感
性薬剤及び電子供与性呈色性色素からなる薬剤組成の保
持体として無機顕色性化合物をそのまま用いるか、通常
好ましくは適当な担体、賦形剤を用いて、例えばマッ
ト、シートあるいは粒状等の固剤形態に調製することに
より防虫剤用インジケーターを提供することができる。
【0054】また、請求項3の発明の結果、揮散性減感
性薬剤として常温揮散性ピレスロイドを用いることによ
り、有効成分と揮散性減感性薬剤とを兼用できるので、
効率的である上、有効成分の揮散経過と色変がよく相関
する防虫剤用インジケーターを提供することができる。
【0055】また、請求項4の発明の結果、上記常温揮
散性ピレスロイドとして、エムペントリン、5−プロパ
ルギル−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメ
チルシクロプロパンカルボキシレート、5−プロパルギ
ル−2−メチル−3−フリルメチル 2,2,3,3−
テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、及びベ
ンフルスリンのうちの1種又は2種が用いられるので、
常温での高い揮散性、高い殺虫、防虫効果、温血動物に
対する低毒性ならびに化学的安定性を兼備した防虫剤用
インジケーターを提供する。
【0056】また、請求項5の発明の発明の結果、揮散
性減感性薬剤と無機顕色性化合物の配合割合が、30:
1〜2:1の範囲で顕色性を示すことにより、有効成分
の揮散経過及びその終点が極めて明瞭に認知できる防虫
剤用インジケーターを提供することができる。
【0057】また、請求項6の発明の結果、無機顕色性
化合物としてシリカ、活性アルミナ、クレー、タルク、
珪石粉、酸性白土、活性白土、ベントナイト、カオリ
ン、セライト、フロリジール、パーライト、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛
等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる
ことにより、減感性薬剤の揮散にともなう電子供与性呈
色性色素の呈色が発現し、有効成分の揮散経過及びその
終点が極めて明瞭に認知できる防虫剤用インジケーター
を提供することができる。
【0058】また、請求項7の発明の結果、無機顕色性
化合物として特にシリカ、活性アルミナ、フロリジール
を用いるので、電子供与性呈色性色素に対する顕色作用
も適当であり、良好に色調の変化する防虫剤用インジケ
ーターを提供することができる。
【0059】また、請求項8の発明の結果、揮散性減感
性薬剤として常温揮散性ピレスロイド、無機顕色性化合
物としてシリカ、活性アルミナ、クレー、タルク、珪石
粉、酸性白土、活性白土、ベントナイト、カオリン、セ
ライト、フロリジール、パーライト、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛から選
ばれた1種又は2種以上を配合することにより、常温揮
散性ピレスロイドの揮散経過及び終点を極めて明瞭に認
知できる防虫剤用インジケーターを提供することができ
る。
【0060】また、請求項9の発明の結果、請求項8の
発明において常温揮散性ピレスロイドとしてエムペント
リン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルキボシレー
ト、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボ
キシレート、及びベンフルスリンのうちの1種又は2種
が用いられるので、高い殺虫、防虫効果、温血動物に対
する低毒性ならびに化学的安定性を兼備した防虫剤用イ
ンジケーターを提供することができる。
【0061】また、請求項10の発明の結果、請求項8
又は9の発明において、無機顕色性化合物として特にシ
リカ、活性アルミナ、フロリジールから選ばれた1種又
は2種以上を用いることにより、電子供与性呈色性色素
に対する顕色作用も適当であり、良好に色調の変化する
防虫剤用インジケーターを提供することができる。
【0062】さらに、請求項11の発明の結果、請求項
10の発明において、揮散性減感性薬剤である常温揮散
性ピレスロイドが、エムペントリン、5−プロパルギル
−2−フリルメチル 2,2,3,3−テトラメチルシ
クロプロパンカルボキシレート、5−プロバルギル−2
−メチル−3−フリルメナル 2,2,3,3−テトラ
メチルシクロプロパンカルボキシレート、及びベンフル
スリンから選ばれた1種又は2種、無機顕色性化合物が
シリカ、活性アルミナ、フロリジールから選ばれた1種
又は2種以上であり、かつ両者が100:1〜5:1の
配合比率で配合され、常温揮散性ピレスロイドの揮散と
共に30:1〜2:1の範囲で顕色性を示すので、常温
揮散性ピレスロイドが50〜80%揮散した時点で発色
が始まり、常温揮散性ピレスロイドの揮散経過及び終点
を極めて明瞭に認知でき、かつ高い殺虫、防虫効果、温
血動物に対する低毒性ならびに化学的安定性を兼備した
優れた防虫剤用インジケーターを提供することができ
る。
【0063】また、請求項12の発明の結果、請求項8
ないし11のいずれかの発明において、揮散性減感性薬
剤として常温揮散性を有するピレスロイドを含有し、か
つ安定剤として一般式I
【化7】 (式中、Rは、炭素数が3〜6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるハイドロキノン系化合物1種又は2
種以上を、常温揮散性ピレスロイドに対して0.01〜
0.1倍量配合されるので、より化学的安定性及び効力
の持続性に優れ、かつ高い殺虫、防虫効果を有する防虫
剤用インジケーターを提供することができる。
【0064】さらに、請求項13の発明の結果、請求項
12の発明において、安定剤として更に一般式II
【化8】 (式中、R,Rは同一又は相異なって炭素数が3〜
6のアルキル基を表わす。)で表わされるハイドロキノ
ン系化合物の1種又は2種以上を、常温揮散性ピレスロ
イドに対して0.005〜0.05倍量配合されるの
で、更に化学的安定性及び効力の持続性の向上した防虫
剤用インジケーターを提供することができる。
【0065】また、請求項14の発明の結果、請求項8
ないし13のいずれかの発明において、常温揮散性を有
するピレスロイドの揮散速度を調整するために、必要に
応じて揮散調整剤が用いられ、特に常温揮散性ピレスロ
イドの安定剤として、フェノール性水酸基を有するハイ
ドロキノン系化合物等を用いる場合、減感作用を有する
揮散調整剤を用いることにより、色調の変化がより明瞭
に発現する防虫剤用インジケーターを提供することがで
きる。
【0066】また、請求項15の発明の結果、電子供与
性呈色性色素と共に、あらかじめ有色染料及び/又は有
色顔料を加えておくことにより、有色から有色へ色変す
る防虫剤用インジケーターを提供することができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性減感性薬剤及び電子供与性呈色性
    色素及び無機顕色性化合物の3成分を必須成分として含
    有することを特徴とする防虫剤用インジケーター。
  2. 【請求項2】 揮散性減感性薬剤及び電子供与性呈色性
    色素を、無機顕色性化合物からなるか、もしくはこれを
    含有する保持体に含浸、注加、塗布、もしくは保持させ
    てなることを特徴とする請求項1記載の防虫剤用インジ
    ケーター。
  3. 【請求項3】 揮散性減感性薬剤が、常温揮散性を有す
    るピレスロイドであることを特徴とする請求項1又は2
    記載の防虫剤用インジケーター。
  4. 【請求項4】 常温揮散性を有するピレスロイドが、エ
    ムペントリン、5−プロパルギル−2−フリルメチル
    2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
    シレート、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリル
    メチル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパン
    カルボキシレート、及びベンフルスリンから選ばれた1
    種又は2種であることを特徴とする請求項3記載の防虫
    剤用インジケーター。
  5. 【請求項5】 揮散性減感性薬剤と無機顕色性化合物の
    配合比率が、30:1〜2:1の範囲で顕色性を示すこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載の防虫剤用インジケ
    ーター。
  6. 【請求項6】 無機顕色性化合物が、シリカ、活性アル
    ミナ、クレー、タルク、珪石粉、酸性白土、活性白土、
    ベントナイト、カオリン、セライト、フロリジール、パ
    ーライト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、
    酸化チタン、酸化亜鉛から選ばれた1種又は2種以上で
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の防虫剤用インジケーター。
  7. 【請求項7】 無機顕色性化合物が、シリカ、活性アル
    ミナ、フロリジールから選ばれた1種又は2種以上であ
    ることを特徴とする請求項6記載の防虫剤用インジケー
    ター。
  8. 【請求項8】 揮散性減感性薬剤として常温揮散性ピレ
    スロイド、無機顕色性化合物としてシリカ、活性アルミ
    ナ、クレー、タルク、珪石粉、酸性白土、活性白土、ベ
    ントナイト、カオリン、セライト、フロリジール、パー
    ライト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸
    化チタン、酸化亜鉛から選ばれた1種又は2種以上を配
    合してなることを特徴とする請求項5記載の防虫剤用イ
    ンジケーター。
  9. 【請求項9】 常温揮散性ピレスロイドが、エムペント
    リン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,
    3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレー
    ト、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
    2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボ
    キシレート、及びベンフルスリンから選ばれた1種又は
    2種であることを特徴とする請求項8記載の防虫剤用イ
    ンジケーター。
  10. 【請求項10】 無機顕色性化合物が、シリカ、活性ア
    ルミナ、フロリジールから選ばれた1種又は2種以上で
    あることを特徴とする請求項8又は9記載の防虫剤用イ
    ンジケーター。
  11. 【請求項11】 常温揮散性ピレスロイドが、エムペン
    トリン、5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,
    2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ
    ート、5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチ
    ル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカル
    ボキシレート、及びベンフルスリンから選ばれた1種又
    は2種で、無機顕色性化合物が、シリカ、活性アルミ
    ナ、フロリジールから選ばれた1種又は2種以上であ
    り、かつ両者が100:1〜5:1の配合比率で配合さ
    れ、常温揮散性ピレスロイドの揮散と共に30:1〜
    2:1の範囲で顕色性を示すことを特徴とする請求項9
    又は10記載の防虫剤用インジケーター。
  12. 【請求項12】 揮散性減感性薬剤として常温揮散性ピ
    レスロイドを含有し、かつ安定剤として、一般式I 【化1】 (式中、Rは炭素数が3〜6のアルキル基を表わ
    す。)で表わされるハイドロキノン系化合物の1種又は
    2種以上を、常温揮散性ピレスロイドに対して0.01
    〜0.1倍量配合したことを特徴とする請求項8ないし
    11のいずれかに記載の防虫剤用インジケーター。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の防虫剤用インジケー
    ターにおいて、安定剤として更に一般式II 【化2】 (式中、R,Rは同一又は相異なって炭素数が3〜
    6のアルキル基を表わす。)で表わされるハイドロキノ
    ン系化合物の1種又は2種以上を、常温揮散性ピレスロ
    イドに対して0.005〜0.05倍量配合したことを
    特徴とする防虫剤用インジケーター。
  14. 【請求項14】 常温揮散性ピレスロイドの揮散調整剤
    が配合されてなることを特徴とする請求項8ないし13
    のいずれかに記載の防虫剤用インジケーター。
  15. 【請求項15】 呈色物質として、電子供与性呈色性色
    素と共に有色染料及び/又は有色顔料を含有してなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の防虫剤用インジケ
    ーター。
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US6706761B1 (en) 1999-05-14 2004-03-16 S. C. Johnson & Son, Inc. Dyed compositions containing insecticides
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